JP6985873B2 - 床材 - Google Patents
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Description
ウレタンアクリレートとアクリレートを主成分として含む最表面層を有する床材であって、
前記最表面層は、
ウレタンアクリレートとアクリレートの合計100質量部に対して、無機粒子:0〜10質量部、樹脂ビーズ:1〜15質量部、表面調整剤:5〜20質量部、光重合開始剤:1〜8質量部をそれぞれ含み、
前記ウレタンアクリレートの樹脂量と前記アクリレートの樹脂量の質量割合(ウレタンアクリレートの樹脂量:アクリレートの樹脂量)が、40:60〜70:30であり、且つ、
前記最表面層の厚さが0.01〜0.03mmであることを特徴とする。
透明樹脂層3は、最表面層をサポートして最表面層に疵等が発生しないようにする作用を発揮する。また透明樹脂層を設けずに、最表面強化層だけでその機能を発揮させようとすると、最表面層の厚みが厚くなり過ぎ、最表面層が硬くなるとともに、コストアップを招くことにもなる。
印刷層4は、床材に、色彩や装飾を付与するために配置されるものであり、例えば、熱可塑性樹脂シート表面に、木目調等の装飾を印刷して構成される。
非発泡層5は、床材に耐キャスター性を付与するという作用を発揮するものであり、例えば重合度が1000〜1500程度のペーストPVCを主体とし、これにブレンドPVCを配合し、更に可塑剤(例えば、フタル酸ジオクチル)と共に、充填剤(強化剤)としての重質炭酸カルシウムを配合することによって構成される。この非発泡層5は、上記の効果を発揮させるためには、その厚さは、例えば0.1〜1.5mm程度であることが好ましく、より好ましくは0.12〜1.0mm程度である。
補強層6は、床材の寸法安定性を高め、ソリを防止するという作用を発揮するものであり、例えば重合度が1000〜1500程度のペーストPVCを、補強材としてのガラス繊維製不織布に含浸することによって構成される。このとき用いるガラス繊維製不織布は、目付量が30〜80g/m2程度であるものが好ましく、より好ましくは32〜60g/m2程度である。また補強層6は、上記の効果を発揮させるためには、その塗布量は200〜500g/m2程度であることが好ましく、より好ましくは250〜450g/m2程度である。
発泡層7は、床材に衝撃吸収性を付与するために配置されるものであり、例えば重合度が1000〜1500程度のペーストPVCを主体とし、これにブレンドPVCを配合し、更に可塑剤(例えば、フタル酸ジオクチル)、重質炭酸カルシウムと共に、発泡剤を配合することによって構成される。
不織布層8は、本発明の床材を床下地(前記図1参照)に接着する際に、床材と床下地の接着強度を高めるために配置される。この不織布層8は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)繊維からなる不織布層によって構成される。不織布層8の塗布量は10〜50g/m2程度であることが好ましい。
・ウレタンアクリレート:3官能ウレタンアクリレート、5官能ウレタンアクリレート
・アクリレート:単官能アクリレート
・無機粒子:シリカ粒子(平均粒径5μm)
・樹脂ビーズ:ウレタンビーズ(平均粒径6μm)
・光重合開始剤:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
・表面調整剤:フッ素系紫外線硬化樹脂
・抗菌剤:Ag−Cu系化合物
・消臭剤:亜鉛イオンを有する珪酸塩化合物
上各記成分を用い、以下に示す方法により最表面層2を形成した。
(1)重合度が1000〜1500のペーストPVC
(2)ブレンドPVC
(3)可塑剤:DOP(フタル酸ジオクチル)
(4)厚さ:0.3mm
(印刷層4)
熱可塑性樹脂シートに、印刷したものを用いた。
(非発泡層5)
(1)重合度が1000〜1500のペーストPVC
(2)ブレンドPVC
(3)可塑剤:DOP(フタル酸ジオクチル)
(4)充填剤:重質炭酸カルシウム
(5)厚さ:0.2mm
(補強層6)
(1)重合度が1000〜1500のペーストPVC
(2)可塑剤:DOP(フタル酸ジオクチル)
(3)補強材:ガラス繊維製不織布、目付量40/m2
(4)塗布量:315g/m2
(発泡層7)
(1)重合度が1000〜1500のペーストPVC
(2)ブレンドPVC
(3)可塑剤:DOP(フタル酸ジオクチル)
(4)充填剤:重質炭酸カルシウム
(5)発泡剤:ADCA(アゾジカルボンアミド)
(6)発泡倍率:3.7倍
(7)厚さ:2mm
(不織布層8)
(1)PET繊維からなる不織布層
(2)塗布量:12g/m2
光沢度計を用い、JIS Z 8741:1997に準拠して、グロス値を測定し、下記の基準で艶消し性を評価した。
◎:グロス値が10以下(艶消し性に優れる)
○:グロス値が11以上、20以下(艶消し性が良好)
×:グロス値が21以上(艶消し性が悪い:「てかり」が生じる)
JIS K 7204に準拠してテーバ摩耗試験を行い(荷重:9.80N)、試験前と試験後の試験片表面の磨耗跡の状態を観察し、下記の基準で耐摩耗性を評価した。
◎:摩耗跡なし(耐摩耗性が優れる)
○:擦ると摩耗跡が若干でてくる
×:摩耗跡が完全に見える
上記テーバ摩耗試験後の試験片に、カーボン粉末を振り掛け、試験片表面におけるカーボン粉末の付着の有無を観察し、下記の基準で耐汚染性を評価した。
◎:カーボン粉末の付着なし(耐汚染性が優れる)
○:カーボン粉末の微量の付着あり(耐汚染性が良好)
×:カーボン粉末の付着あり(耐汚染性が悪い)
JIS A 1454に準拠して柔軟性試験を行い、試験片表面のクラック発生状況から、下記の基準で耐クラック性を評価した。
○:クラック発生なし
×:クラック発生あり
2 最表面層
3 透明樹脂層
4 印刷層
5 非発泡層
6 補強層
7 発泡層
8 不織布層
Claims (6)
- ウレタンアクリレートとアクリレートを主成分として含む最表面層を有する床材であって、
前記最表面層は、
ウレタンアクリレートとアクリレートの合計100質量部に対して、無機粒子:0〜10質量部、樹脂ビーズ:1〜15質量部、表面調整剤:5〜20質量部、光重合開始剤:1〜8質量部をそれぞれ含み、
前記ウレタンアクリレートの樹脂量と前記アクリレートの樹脂量の質量割合(ウレタンアクリレートの樹脂量:アクリレートの樹脂量)が、40:60〜70:30であり、且つ、
前記最表面層の厚さが0.01〜0.03mmであり、
前記無機粒子および前記樹脂ビーズが前記最表面層内に分散しており、
前記表面調整剤がフッ素系紫外線硬化樹脂である床材。 - ウレタンアクリレートの官能基数が1〜4であり、且つアクリレートの官能基数が1または2である請求項1に記載の床材。
- 前記最表面層のグロス値が20以下である請求項1または2に記載の床材。
- 前記無機粒子がシリカ粒子であり、前記樹脂ビーズがウレタンビーズである請求項1〜3のいずれかに記載の床材。
- 前記樹脂ビーズの含有量が前記無機粒子の含有量よりも多い、請求項1〜4のいずれかに記載の床材。
- 前記最表面層は、ウレタンアクリレートとアクリレートの合計100質量部に対して、更に抗菌剤:0.1〜5質量部及び消臭剤:5〜15質量部を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の床材。
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