JP6985797B2 - 麺食品の投入装置及び投入方法 - Google Patents
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Description
1食ごとに分割した麺をタンクやホッパ等の収容部からトレイに入れる際には、特許文献1(図8など)に開示されているように、ダンパを有する投入装置に落下させ、ダンパで一旦受けた後、1食ごとにバスケットやトレイ等の容器に投入している。また、特許文献2にも、1食ごとに分割した麺をシュータから一旦ダンパで受けた後、受け皿に投入することが開示されている。
従来のダンパは、平坦な受け板のみを有し、あるいは受け板に側方からの脱落を防止するための側板を形成するものであるため、容器への投入時に受け板を下方へ傾斜させると、受け板の側方が空いてしまい、投入時に麺のはみ出しや脱落を十分防げるものではない。トレイのように開口が広い容器に麺を投入する場合、特にはみ出しや脱落が起きやすい。
回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、上記一対の受け板が開放位置にあるとき、上記開口の側方を塞ぐ側板を備えることで、麺食品の投入時に受け板側方からの麺の容器外へのはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、上記側板は受け板のような可動部に設けてもよい、あるいは静止部に設けてもよい。
前記側板は前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられる。
上記(2)の構成によれば、側板を受け板の少なくとも一方に設けることで、側板が受け板と共に動くため、側板を常に上記開口の側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置をコンパクト化できる。
前記側板は、前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように設けられる垂下部を有する。
これによって、上記開口と麺食品を投入するトレイの上面との間の隙間を上記垂下部で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
本明細書で「トレイ」とは、上面に開口を有する容器全般を言う。
前記開放位置において前記一対の受け板の先端部間に前記開口が形成され、
前記一対の受け板は、前記遮蔽位置にあるとき前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成する。
上記(4)の構成によれば、一対の受け板は、前記遮蔽位置において前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成するため、一対の受け板間に形成される開口を下方のトレイに近づけることができる。そのため、麺食品をトレイに投入する際の麺食品のはみ出しや脱落を低減できる。
前記一対の受け板のうち前記開口から投下される麺食品を受けるトレイの進行方向の少なくとも上流側の受け板の下方に、前記受け板と一体でかつ前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記受け板と前記トレイとの隙間を塞ぐ位置にあるガードプレートを備える。
上記(5)の構成によれば、上記ガードプレートを備えることで、受け板の下端とトレイの上端との間の隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、トレイ進行方向下流側の受け板にガードプレートを設けてもよいが、ガードプレートを設けることで、トレイの進行を阻害したり、あるいはトレイに投入された麺食品と干渉する場合は設けなくてもよい。
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記一対の受け板に設けられた前記側板は互いに重なり合うように構成される。
上記(6)の構成によれば、一対の受け板が開放位置にあって麺食品をトレイに投入する時、一対の受け板の側板同士が重なり合うことで、開口の側方を遮蔽するため、該側方からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
トレイ上方の麺食品の落下位置に回動可能に設けられた一対の受け板で落下する麺食品を受ける待機ステップと、
前記待機ステップの後、前記一対の受け板を回動して形成された前記開口を通して前記一対の受け板の下方に配置されたトレイに前記麺食品を投入する投入ステップと、
を備え、
前記投入ステップにおいて、前記開口の側方を側板で塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
なお、上記側板は受け板のような可動部に設けてもよく、あるいは静止部に設けてもよい。
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられた側板で前記開口の側方を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
上記(8)の方法によれば、側板を受け板の少なくとも一方に設けることで、側板が受け板と共に動くため、側板を常に上記開口の側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置をコンパクト化できる。
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように前記側板に形成された垂下部によって前記側板と前記トレイとの間の隙間を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
上記(9)の方法によれば、上記垂下部を有することで、上記開口と麺食品を投入するトレイの上面との間の隙間を垂下部で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図6において、まず、小麦粉、デンプン等の原料をミキシングタンクに投入し、水と混ぜて混和物をつくる(ミキシング工程S10)。次に、この混和物を一対のローラ間に通し、シート状の麺帯をつくる(麺帯製造工程S12)。製造した麺帯をカッタで切断し線状の麺線をつくる(麺切り工程S14)。この麺線を茹で上げし(茹で工程S16)、冷水に浸けて冷却する(冷却工程S18)。
また、投入装置10は、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐ側板16及び18を備える。
上記構成によれば、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐ側板16及び18を備えることで、受け板側方からの麺食品の容器外へのはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、一対の受け板12a及び12bは、駆動部14の一部である軸36に固定され、軸36と共に上下に回動する。
このように、側板16及び18を一対の受け板12a及び12bの少なくとも一方に設けることで、側板16及び18が受け板と共に動くため、該側板を常に開口oの側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置10をコンパクト化できる。
垂下部20を有することで、開口oと麺食品を投入するトレイtの上面との間の隙間を垂下部20で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、垂下部20は一方の側板16のみに設けられる。この場合でも、開口oとトレイ上面間の隙間を塞ぐことができる。
一実施形態では、垂下部20は板状体を有し、側板16と段差のない連続面を有する。また、一実施形態では、垂下部20は矩形の板状体で構成される。
一実施形態では、図1(A)に示すように、一対の受け板12a及び12bは、遮蔽位置にあるとき先端部22,22が一対の受け板12a及び12bの根本部24,24より下方に位置するV字形を形成する。
これによって、先端部22,22に形成される開口oを下方のトレイtの上端開口に近づけることができる。そのため、麺食品投入時におけるトレイtの開口からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
ガードプレート26を備えることで、受け板の下端とトレイtの上端との間の隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、図2に示すように、トレイの進行方向下流側に設けられたガードプレート26が、トレイtの進行やトレイtに投入された麺食品の通過のじゃまになる場合、トレイtの進行方向上流側の受け板12aにのみガードプレート26を設ける。
一実施形態では、ガードプレート26は軸36に取り付けられ、受け板との相対位置を保ちつつ受け板と共に回動する。
上記構成によれば、一対の受け板が開放位置にあって麺食品をトレイtに投入する時、側板16及び18が重なり合うことで開口oの側方を遮蔽できる。これによって、麺食品のトレイtからのはみ出しや脱落を抑制できる。
ピストン30aが伸縮することで、ローラ32がカム孔34a内を転動し、アーム34が軸36を中心に回動することで、一対の受け板12a及び12bが閉鎖位置及び開放位置に回動する。
上記構成により、トレイtは搬送バー42によって搬送路40上を矢印a方向へ搬送される。スプロケット46はモータ48によって駆動される。搬送方向と交差する方向のトレイtの動きはガイドレール50によって規制され、トレイtはガイドレール50によって搬送方向へ案内される。
待機ステップS40の後、一対の受け板12a及び12bを回動して形成された開口oを通して一対の受け板の下方に配置されたトレイtに麺食品を投入する(投入ステップS42)。投入ステップS42において、開口oの側方を側板16及び18で塞いだ状態で麺食品をトレイtに投入する。
なお、側板16及び18は、一対の受け板12a及び12bのような可動部に設けてもよく、あるいは受け板12a、12bの近傍にある静止部位に設けてもよい。
このように、側板16又は18を受け板に設けることで、側板の設置場所を確保する必要がなく、投入装置を省スペース化できる。また、側板が受け板と共に動くので、側板を常に一対の受け板によって形成される開口付近に配置できるため、側板の面積を低減できる。
垂下部20を有することで、開口oと麺食品を投入するトレイtの上面との間の隙間を垂下部20で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、垂下部20は側板16に形成されている。垂下部20を側板の一方のみに形成した場合でも、開口oの下方の側方隙間を十分遮蔽できる。
図5において、軸36に一対の受け板102a及び102bが取り付けられ、これら受け板は軸36と共に、図5(A)に示す遮蔽位置と、図5(B)に示す開放位置とに回動する。受け板102a及び102bは両側方に側板104及び106を有する。
図5(B)に示すように、側板104及び106は、一対の受け板12a及び12bが閉鎖位置にあるときに、受け板側方からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制するものであり、一対の受け板102a及び102bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐものではない。従って、麺食品をトレイtに投入する時に、麺食品がトレイtからはみ出したり、あるいはトレイtの外がWに脱落するのを抑制できない。
12a、12b、102a、102b 受け板
14 駆動部
16、18、104、106 側板
20 垂下部
22 先端部
24 根本部
26 ガードプレート
28 ホッパ
30 エアシリンダ
30a ピストン
32 ローラ
34 アーム
34a カム孔
36 軸
40 搬送路
42 搬送バー
44 チェーン
46 スプロケット
48 モータ
50 ガイドレール
o 開口
t トレイ
Claims (7)
- 回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備え、
前記側板は前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられる
ことを特徴とする麺食品の投入装置。 - 前記側板は、前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように設けられる垂下部を有することを特徴とする請求項1に記載の麺食品の投入装置。
- 前記開放位置において前記一対の受け板の先端部間に前記開口が形成され、
前記一対の受け板は、前記遮蔽位置にあるとき前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の麺食品の投入装置。 - 回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備え、
前記一対の受け板のうち前記開口から投下される麺食品を受けるトレイの進行方向の少なくとも上流側の受け板の下方に、前記受け板と一体でかつ駆動部から延設され前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記受け板と前記トレイとの隙間を塞ぐ位置にあるガードプレートを備えることを特徴とする麺食品の投入装置。 - 前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記一対の受け板に設けられた前記側板は互いに重なり合うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の麺食品の投入装置。
- トレイ上方の麺食品の落下位置に回動可能に設けられた一対の受け板で落下する麺食品を受ける待機ステップと、
前記待機ステップの後、前記一対の受け板を開放位置へと回動して形成された開口を通して前記一対の受け板の下方に配置されたトレイに前記麺食品を投入する投入ステップと、
を備え、
前記投入ステップにおいて、前記開口の側方を側板で塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入するとともに、
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられた側板で前記開口の側方を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する
ことを特徴とする麺食品の投入方法。 - 前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように前記側板に形成された垂下部によって前記側板と前記トレイとの間の隙間を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入することを特徴とする請求項6に記載の麺食品の投入方法。
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