以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター装置の全体正面図であり、このシャッター装置は車庫用シャッター装置である。
このシャッター装置は、上下方向を開閉移動方向とするシャッターカーテン1を有し、このシャッターカーテン1は、シャッター装置が設置された建物となっている車庫の開口部である出入口2を開閉する。シャッターカーテン1の幅方向の両端部である左右方向の両端部は、出入口2の左右両側の壁等の建物躯体3に取り付けられたガイドレール4の内部に挿入され、これらのガイドレール4に案内されてシャッターカーテン1は上下方向に開閉移動する。出入口2の上側の壁等の建物躯体にはシャッターケース5が配設され、このシャッターケース5の内部において、巻取軸6が左右のブラケット7で回転自在に支持されており、この巻取軸6には、シャッターケース5の下面5Aに形成されているスリットを通過してシャッターケース5の内部に達しているシャッターカーテン1の上端部が連結されているため、正逆回転自在となっている巻取軸6によるシャッターカーテン1の巻き取りと繰り出しにより、シャッターカーテン1は、ガイドレール4に案内されて上下方向に開閉移動する。
図1のシャッター装置は、手動操作によりシャッターカーテン1が開閉移動する手動式シャッター装置である。巻取軸6には、後述するように、シャッターカーテン1が下方へ閉じ移動することで正回転する巻取軸6によって戻しばね力が蓄圧される戻しばねが設けられているため、巻取軸6が逆回転することで行われるシャッターカーテン1の上方への開き移動は、この戻しばねの戻しばね力が補助力となって行われる。シャッターカーテン1の下端部の座板8がシャッターケース5の下面5Aに達したシャッターカーテン1の全開時には、戻しばねの戻しばね力によりシャッターカーテン1は全開状態を維持し、座板8が出入口2の床2Aに達したシャッターカーテン1の全閉時には、戻しばねの戻しばね力よりも、巻取軸6から繰り出されたシャッターカーテン1の重量による下向き荷重が大きくなるため、シャッターカーテン1は全閉状態を維持する。
なお、本実施形態の座板8は、シャッターカーテン1の幅方向の長さが左右のガイドレール4の内幅寸法と同じ又はこの内幅寸法よりも小さくなっているものであるため、座板8の長さ方向両端部はガイドレール4の内部に挿入されていない。しかし、座板8に、ガイドレール4の内部に挿入される部分を設けてもよい。
図2には、シャッターケース5の内部に収納されている巻取軸6が示されている。この巻取軸6は、左右のブラケット7に設けられた軸受け部10によって両端部がボルト、ナット等による結合具11で回転不能に支持された中心軸12と、この中心軸12の外周に、中心軸12を中心に回転自在に配設された回転体13とからなり、後述する吊元部材によりシャッターカーテン1の上端部が連結されるこの回転体13は、それぞれが中心軸12に対して軸受け部材14により回転自在となっていて、側面視が円形となっている複数個のホイール部材15と、シャッターカーテン1の幅方向となっている中心軸12の軸方向に間隔をあけて複数個が並設されているホイール部材15同士を連結している棒状の連結部材16とからなる。なお、左右のブラケット7にシャッターケース5が取り付けられている。
中心軸12と回転体13との間には、コイルスプリングによる複数個の戻しばね17が中心軸12の外周に巻回されて配置されており、これらの戻しばね17の一端は中心軸12に連結され、他端はホイール部材15に連結されているため、シャッターカーテン1を繰り出すときの回転体13の正回転時に、戻しばね17には戻しばね力が蓄圧され、シャッターカーテン1を巻き取るときの回転体13の逆回転時に、この戻しばね力により、回転体13の逆回転が補助される。
図3には、シャッターカーテン1が巻取軸6から分離された状態で示されている。上端部が吊元部材18となっていて、下端部が座板8となっているシャッターカーテン1は、第1カーテン構成部材となっている複数個のパネル21がシャッターカーテン1の開閉移動方向に連設された第1領域範囲Aと、第2カーテン構成部材となっている複数個のスラット41がシャッターカーテン1の開閉移動方向に連設された第2領域範囲Bとを有し、第1領域範囲Aの上側が第2領域範囲Bとなっている。それぞれのパネル21とスラット41は、両端部が左右のガイドレール4の内部に挿入されるシャッターカーテン1の幅方向の寸法を有しており、複数個のパネル21のうち、最下段のパネル21Bに座板8が連結され、複数個のスラット41のうち、最上段のスラット41Aに吊元部材18が連結され、また、最下段のスラット41Bと最上段のパネル21Aとが連結されている。また、1個のパネル21についてのシャッターカーテン1の開閉移動方向の長さ寸法は、1個のスラット41についてのシャッターカーテン1の開閉移動方向の長さ寸法よりも小さくなっている。
吊元部材18は、シャッターカーテン1の幅方向に複数個が配置されており、それぞれの吊元部材18が、これらの吊元部材18に形成されている孔19に挿入されるボルトやビス等の結合具によって巻取軸6のホイール部材15に結合されることにより、シャッターカーテン1の上端部が巻取軸6に連結される。なお、後述するように、それぞれの吊元部材18は、最上段のスラット41Aに対してシャッターカーテン1の幅方向にスライド自在であり、また、それぞれの吊元部材18には、複数個の孔19がシャッターカーテン1の幅方向に間隔をあけ、かつ上下方向にずれて形成されているため、これらの孔19のうち、上記結合具を挿入する1個の孔19を選択することにより、シャッターカーテン1の上端部を巻取軸6に連結したときに、シャッターカーテン1の幅方向の一方の端部が他方の端部に対して下がる片下がりをなくして、シャッターカーテン1を巻取軸6に連結できるようになっている。
シャッターカーテン1の第1領域範囲Aを形成しているそれぞれのパネル21は、同じ材料により同じ形状及び同じ寸法で形成され、また、それぞれのパネル21におけるシャッターカーテン1の幅方向と直交する断面形状は、同一形状となって左右のガイドレール4の内部に挿入されるパネル21の両端部まで連続している。
図4(A)(B)には、これらのパネル21のうち、1個のパネル21が示されている。それぞれのパネル21は、ステンレスやスチール、アルミ、亜鉛メッキ鋼板等の金属製板材をロールフォーミング成形することにより形成されており、また、シャッターカーテン1の厚さ方向に凹凸となった凸部22と凹部23が、交互にシャッターカーテン1の開閉移動方向に連続して複数個設けられたものとなっている。凸部22のうち、シャッターカーテン1の開閉移動方向の中央箇所は、頂部22Aであり、凹部23のうち、シャッターカーテン1の開閉移動方向の中央箇所は、底部23Aである。これらの頂部22Aと底部23Aは、繋ぎ部24により繋がれている。
それぞれの繋ぎ部24は、図4(B)から分かるように、シャッターカーテン1の厚さ方向に対して傾斜している。この傾斜方向は、頂部22Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両側に設けられている2個の繋ぎ部24の間隔が、頂部22Aに向かって次第に狭くなる方向であり、底部23Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両側に設けられている2個の繋ぎ部24の間隔が、底部23Aに向かって次第に拡大する方向である。
図5には、図4(B)で示されているパネル21の側面図が、一部が拡大されて示されている。それぞれの頂部22Aは、巻取軸6の外形状と対応した形状になっており、このため、これらの頂部22Aの形状は、巻取軸6の外径方向に湾曲突出した湾曲形状となっている。また、それぞれの底部23Aも、巻取軸6の外形状と対応した形状になっており、このため、これらの底部23Aの形状も、巻取軸6の外径方向に湾曲突出した湾曲形状となっている。本実施形態の頂部22Aの湾曲形状は、頂部22Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の大きな範囲で設けられた1個の大湾曲突出部25と、この大湾曲突出部25におけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両端部において、大湾曲突出部25よりもシャッターカーテン1の開閉移動方向の小さい範囲で設けられた2個の小湾曲突出部26,27とが、シャッターカーテン1の開閉移動方向へ連続することにより形成されたものとなっており、巻取軸6の外形状と対応する湾曲形状になっているこれらの大湾曲突出部25と小湾曲突出部26,27との接続部は、巻取軸6の内径方向に窪んだ窪み部28となっている。
そして、小湾曲突出部26,27は、頂部22Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両端部を繋ぎ部24に滑らかに接続する箇所となっている。
以上のように凸部22の頂部22Aが、大湾曲突出部25と小湾曲突出部26,27とがシャッターカーテン1の開閉移動方向へ連続することにより形成されていて、大湾曲突出部25と小湾曲突出部26,27との接続部が窪み部28となっていることにより、巻取軸6から繰り出されたシャッターカーテン1が全閉等となったときに、シャッターカーテン1の前方から大きな外力が作用して、凸部22の頂部22Aにへこみ変形が生じても、このへこみ変形が、頂部22Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の全体の長さに渡ることを防止できる。
また、図5に示されているように、凹部23の底部23Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両端部には、巻取軸6の内径方向へ湾曲突出している湾曲突出部29,30が設けられており、これらの湾曲突出部29,30は、底部23Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両端部を繋ぎ部24に滑らかに接続する箇所となっている。
さらに、図5に示されているように、パネル21の上端部には、複数個の凹部23のうち、最上段の凹部23の上部において、凸部22の突出方向と同じ側へ斜め上向きに延出していて、下向きに開口している逆U字状の連結部31が設けられている。また、パネル21の下端部には、複数個の凸部22のうち、最下段の凸部22の下部において、凹部23のへこみ方向と同じ側へ斜め下向きに延出している延出部32が形成されており、この延出部32の先端には、凸部22の突出方向と同じ側へ斜め上向きに立ち上がっていて、逆U字状の連結部31と平行又は略平行となっている立上り部33が設けられている。
図3で示したシャッターカーテン1の第1領域範囲Aを形成するために複数個が上下に連設されているパネル21同士は、上述したようにそれぞれが上方への立上り成分を有している逆U字状の連結部31と立上り部33とにより、図6に示されているように連結されている。すなわち、上側のパネル21の下端部に設けられている立上り部33が、下側のパネル21の上端部に下向きに開口して設けられた逆U字状の連結部31の内部に挿入され、これらの連結部31と立上り部33とが、連結部31と立上り部33に形成されている孔に挿入されるリベットやビス等の結合具34により結合され、この結合具34は、シャッターカーテン1の幅方向に複数配置されている。これにより、上下方向に隣接している2個のパネル21同士は、逆U字状の連結部31と立上り部33と結合具34により連結されている。
図7には、図3(A)で示した吊元部材18と最上段のスラット41Aとの連結構造や、上下に連設されているスラット同士41の連結構造、最下段のスラット41Bと最上段のパネル21Aとの連結構造が示されている。それぞれのスラット41は、金属製板材をロールフォーミング成形することにより形成されており、また、最下段のスラット41Bを除くそれぞれのスラット41には、上端部において、上端カール部42が形成されているとともに、下端部において、下端カール部43が形成されている。最下段のスラット41Bには、上端カール部42のみが形成されていて、下端カール部43は形成されていない。これらのカール部42,43は、シャッターカーテン1の幅方向全長に渡って形成されているため、シャッターカーテン1の幅方向の長さを有するものとなっている。
吊元部材18の下端部には、最上段のスラット41Aの上端カール部42と係合するカール部18Aが形成されており、これらのカール部18A,42同士の係合により、吊元部材18に対して最上段のスラット41は、カール部18A,42を中心に回動自在に連結されている。また、これらのカール部18A,42同士の係合により、前述したように、吊元部材18は、最上段のスラット41Aに対してシャッターカーテン1の幅方向にスライド自在となっている。
スラット41同士は、上側のスラット41の下端カール部43と下側のスラット41の上端カール部42とが係合することにより連結され、このため、この連結は、カール部42,43を中心に回動自在に行われている。
最下段のスラット41Bの下端部には、パネル21の立上り部33と同様に、上方への立上り成分を有して斜め上向きに立ち上がっている立上り部44が設けられており、この立上り部44が、最上段のパネル21Aの上端部に形成されている逆U字状の連結部31の内部に挿入され、これらの連結部31と立上り部44とが、連結部31と立上り部44に形成されている孔に挿入されていて、シャッターカーテン1の幅方向に複数配置されているリベットやビス等の結合具45で結合されることにより、最下段のスラット41Bと最上段のパネル21Aとが連結されている。
図8には、最下段のパネル21Bと座板8との連結構造が示されている。座板8には、リベットやビス等の結合具50により板状の連結部材51が取り付けられ、この連結部材の上端部には、パネル21の連結部31と同様に、斜め上向きに延出していて、下向きに開口している逆U字状の連結部52が設けられている。最下段のパネル21Bの下端部に形成されている立上り部33がこの逆U字状の連結部52の内部に挿入され、これらの立上り部33と連結部52が、立上り部33と連結部52に形成されている孔に挿入されていて、シャッターカーテン1の幅方向に複数配置されているリベットやビス等の結合具53で結合されることにより、最下段のパネル21Bと座板8とが連結されている。
前述したように、図1で示した本実施形態に係る車庫用シャッター装置は、シャッターカーテン1の上下方向の開閉移動が手動操作で行われる手動式シャッター装置となっているため、前述した第1カーテン構成部材であって、上下に複数個が連設されているパネル21と、第2カーテン構成部材であって、上下に複数個が連結されているスラット41とのうち、図9に示されているように、所定のパネル21には、手を掛けてシャッターカーテン1を上下に開閉移動させることができるようにするための手掛け部材60が取り付けられ、この取付箇所は、シャッターカーテン1が全閉となったときに、シャッターカーテン1を手動操作する人の腰の高さ位置程度に達しているパネル21の箇所である。
このパネル21における手掛け部材60の取付箇所は、凸部22の頂部22Aと凹部23の底部23Aとを繋いでいる前述の繋ぎ部24である。図10には、手掛け部材60が示されており、この手掛け部材60が取り付けられる繋ぎ部24は、前述したように、シャッターカーテン1の厚さ方向に対して傾斜しているため、図10(B)に示されているように、手掛け部材60は、側面視において、全体形状が二等辺三角形状又は略二等辺三角形状となっているものであって、繋ぎ部24に当てられる第1面部61と、この第1面部61の上下方向の一方の端部から延出し、第1面部61に対して30度〜60度の範囲の角度をなす第2面部62と、第1面部61の上下方向の他方の端部から延出し、第1面部61に対して30度〜60度の範囲の角度をなし、第2面部62に対して60度〜120度の範囲の角度をなす第3面部63とを有する。また、図10(A)に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向へ延びる長さを有している手掛け部材60の長さ方向の両端部は、全体としてシャッターカーテン1の厚さ方向とシャッターカーテン1の幅方向とに丸みをおびた湾曲形状となっている。
合成樹脂製又は金属製であって、内部が中実となっている手掛け部材60には、この手掛け部材60を繋ぎ部24に止着するための止着具を挿入するために、第2面部62と第1面部61との間で貫通形成された貫通孔64がシャッターカーテン1の幅方向に2個設けられている。これらの貫通孔64は、第2面部62からの深さを有する大径穴部64Aと、この大径穴部64Aよりも直径が小さく、大径穴部64Aの底部から第1面部61まで達している小径孔部64Bとからなる。図11には、手掛け部材60の第1面部61を繋ぎ部24に当てて、上述の止着具であって、シャッターカーテン1の厚さ方向の成分を有して繋ぎ部24を貫通しているリベット65により、手掛け部材60を繋ぎ部24に取り付けた状態が示されている。頭部65Aが大径穴部64Aの内部に没入状態で挿入係止されているリベット65の軸部65Bは、小径孔部64Bに挿通され、この小径孔部64Bから突出していて、頭部65Aとは軸部65Bの反対側となっている端部には、小径孔部64Bに係止しているリベット65の膨大変形部65Cが形成されている。
このようなリベット65により繋ぎ部24に取り付けられる手掛け部材60は、図1に示されているように、シャッターカーテン1の幅方向中央位置からこの幅方向の両側へ等距離分だけ離れた2箇所の位置において、2個配置される。また、図11に示されているように、パネル21の1個の凹部23におけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両側に2個設けられている繋ぎ部24のそれぞれに、手掛け部材60A,60Bが配置される。
なお、凸部22や凹部23を間に挟んでシャッターカーテン1の開閉移動方向に互いに隣接して設けられている上記2個の繋ぎ部24同士は、シャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向に対称形状となっているため、これらの繋ぎ部24に配置される手掛け部材60A,60Bは、同一形状及び同一寸法となっているものがシャッターカーテン1の開閉移動方向の向きを互いに逆にして配置されたものであり、このため、これらの手掛け部材60A,60Bの共通化が図られている。
図11において、上記2個の繋ぎ部24のうち、上側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材60Aは、シャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させるために用いられ、このため、この手掛け部材60Aの上向き面となっている第2面部62は、繋ぎ部24から延出している手掛け面となっており、この手掛け面に掛けた手により、シャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させることができる。また、上記2個の繋ぎ部24のうち、下側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材60Bは、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させるために用いられ、このため、この手掛け部材60Bの下向き面となっている第2面部62も、繋ぎ部24から延出している手掛け面となっており、この手掛け面に掛けた手により、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させることができる。
このように手掛け面となっているそれぞれの手掛け部材60A,60Bの第2面部62は、図11から分かるように、シャッターカーテン1の開閉移動方向への傾き成分を有する傾いた面になっており、これらの第2面部62についてのシャッターカーテン1の開閉方向への傾き方向は、繋ぎ部24から離れるにしたがい、手掛け部材60A,60Bに掛けた手による手動操作で移動するシャッターカーテン1の移動方向とは反対側への方向である。このため、上側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材60Aの第2面部62についてのシャッターカーテン1の開閉移動方向への傾き方向は、繋ぎ部24から離れるにしたがい、第2面部62が上側へ延出する方向であり、下側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材60Bの第2面部62についてのシャッターカーテン1の開閉移動方向への傾き方向は、繋ぎ部24から離れるにしたがい、第2面部62が下側へ延出する方向である。
このため、第2面部62に掛けた手によりシャッターカーテンを移動させるときに、手が第2面部62に対して滑ってしまうことをなくし、手掛け部材60によるシャッターカーテン1の手動操作をより確実に行えるようになっている。
また、手掛け部材60は、パネル21のうち、シャッターカーテン1の厚さ方向に対して傾斜している繋ぎ部24に配置されており、この繋ぎ部24に手を掛けてシャッターカーテン1を上下に開閉移動させることは困難であるが、本実施形態では、繋ぎ部24に配置した手掛け部材60に手を掛けてシャッターカーテン1を開閉移動させるため、この開閉移動を行うためのシャッターカーテン1の手動操作を容易に行える。
図9及び図11で示した実施形態では、車庫用シャッター装置の開閉体となっているシャッターカーテン1の厚さ方向両側の面のうち、一方の面となっている車庫内側の面に手掛け部材60が取り付けられているが、手掛け部材を、他方の面である車庫外側の面に取り付けてもよく、あるいは、後述するように、シャッターカーテン1の厚さ方向両側の面に手掛け部材を取り付けてもよい。
図12には、シャッター装置が設置施工される現場で行われる作業が示されており、図12で示されている状態は、図1及び図3で示した巻取軸6に、シャッターカーテン1のうち、前述の第2領域範囲Bを形成していて、互いに連結されているそれぞれのスラット41が吊元部材18を介して連結され、最下段のスラット41Bに最上段のパネル21Aがまだ連結されておらず、それぞれのパネル21同士もまだ連結されていない状態である。なお、このときには、図1で示した左右のガイドレール4は建物躯体3に取り付けられておらず、また、シャッターケース5は左右のブラケット7等に取り付けられていない。
それぞれのスラット41のうち、巻取軸6から吊り下げ状態となっている最下段のスラット41Bに最上段のパネル21Aを連結するためには、作業者はこの最上段のパネル21Aを持ち上げ、これにより、最下段のスラット41Bの下端部に設けられている図7の立上り部44を、最上段のパネル21Aの上端部に下向きに開口して形成されている逆U字状の連結部31の内部に挿入し、次いで、これらの立上り部44と連結部31を図7の結合具45により結合し、これにより、最下段のスラット41Bに最上段のパネル21Aを連結する。この作業によると、結合具45により立上り部44と連結部31を結合するための作業を、最上段のパネル21Aの重量を最下段のスラット41によって支持させながら行えるため、この作業を、例えば、一人の作業者により容易に行える。
また、最上段のパネル21Aに最上段から2段目のパネル21を連結するためには、作業者は巻取軸6を逆回転させて最上段のパネル21Aを上昇させ、この後に、作業者は最上段から2段目のパネル21を持ち上げ、これにより、図6に示されているように、最上段のパネル21Aの下端部に設けられている立上り部33を、最上段から2段目のパネル21の上端部に下向きに開口して形成されている逆U字状の連結部31の内部に挿入し、この後、これらの立上り部33と連結部31を図6の結合具34により結合し、これにより、最上段のパネル21Aに最上段から2段目のパネル21を連結する。そして、これと同じ作業を、最下段から2段目のパネル21に最下段のパネル21Bを連結するまで行う。
以上のように本実施形態では、上側のパネル21に下側のパネル21を結合具34により結合する作業は、下側のパネル21の重量を上側のパネル21によって支持させながら行えるため、結合具34による上側のパネル21と下側のパネル21との結合作業も、例えば、一人の作業者により容易に行えることになる。
次いで最下段のパネル21Bに図8の座板8を連結するためには、作業者はこの座板8を持ち上げ、これにより、最下段のパネル21Bの下端部に設けられている立上り部33を、座板8の連結部材51の上端部に下向きに開口して形成されている逆U字状の連結部52の内部に挿入し、この後、これらの立上り部33と連結部52を図8の結合具53により結合し、これにより、最下段のパネル21Bに座板8を連結する。この作業でも、結合具53により立上り部33と連結部52を結合することは、座板8の重量を最下段のパネル21Bによって支持させて行えるため、この作業を、例えば、一人の作業者により容易に行える。
以上の作業を行った後に、作業者は巻取軸6を手動で逆回転させることにより、シャッターカーテン1を全開位置まで上昇させ、次いで、左右のガイドレール4を建物躯体3に取り付ける。この後に、作業者は巻取軸6を手動で正回転させることにより、シャッターカーテン1の幅方向の両端部を左右のガイドレール4の内部にスライド自在に挿入しながら、このシャッターカーテン1を閉じ移動させる。そして、図1で示したシャッターケース5を左右のブラケット7に取り付けるなどの残余の作業を行う。
なお、座板8が、左右のガイドレール4の内部に挿入される部分を備えていない場合には、左右のガイドレール4を建物躯体3に取り付けた後に、巻取軸6を正回転させることにより、シャッターカーテン1の幅方向の両端部を左右のガイドレール4の内部にスライド自在に挿入しながら、このシャッターカーテン1を閉じ移動させ、次いで、最下段のパネル21Bに座板8を連結するための作業を実施してもよい。
また、シャッターカーテン1が左右のガイドレール4に案内されて上下に開閉移動する際に、シャッターカーテンとガイドレール4とが直接接触して異音等が生ずることを防止したり、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られたときに、シャッターカーテン1の開閉移動方向に離れた箇所同士が直接接触して損傷等が生ずることを防止するために、シャッターカーテン1の幅方向の両端部におけるシャッターカーテン1の厚さ方向両側の面のうち、少なくとも一方の面に、シャッターカーテン1の開閉移動方向を長さ方向とする帯状の緩衝部材をパネル21及び/又はスラット41に取り付けてもよい。
図13には、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られたときの状態が示されており、吊元部材18は、この吊元部材18に設けられている孔19に挿入されたボルトやビス等の結合具70により、巻取軸6の構成部材となっている前述のホイール部材15に結合されている。
本実施形態に係るシャッターカーテン1は、前述したように、スラット41よりもシャッターカーテン1の開閉移動方向の長さ寸法が長くなっているパネル21が複数個用いられて構成されているが、図13に示されているように、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られたときでも、シャッターカーテン1の第1カーテン構成部材となっているそれぞれのパネル21に設けられている凹部23の底部23Aは、湾曲した形状となっており、この形状は、巻取軸6の外形状と対応してこの巻取軸6の外径方向へ湾曲突出している形状であるため、底部23Aの形状を平坦の形状や巻取軸6の内径方向に湾曲突出した形状とした場合よりも、底部23Aを巻取軸6の外形状に有効に倣わせることができる。このため、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られたときの巻き径が大きくなることを抑制でき、これにより、巻取軸6を収納するためのシャッターケース5の内部等の収納スペースの小型化を図ることができる。
また、底部23Aの形状を平坦の形状や巻取軸の内径方向に湾曲突出している形状とした場合には、巻取軸6によるシャッターカーテン1の巻き取りと繰り出しの繰り返しにより、この底部23Aにシャッターカーテン1の厚さ方向への繰り返し荷重による応力が生じ、このため、底部23Aに金属疲労等が生ずるおそれがあるが、底部23Aを、上述したように、シャッターカーテン1が巻き取られる巻取軸6の外形状と対応してこの巻取軸6の外径方向に湾曲突出した形状とすることにより、このような問題も発生しない。
また、パネル21に凸部22と凹部23を繋ぐために設けられている繋ぎ部24は、シャッターカーテン1の厚さ方向に対して傾斜した角度を有しており、この傾斜方向は、前述したように、凸部22の頂部22Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両側に設けられている2個の繋ぎ部24の間隔が頂部22Aに向かって狭くなる方向となっていて、凹部23の底部23Aにおけるシャッターカーテン1の開閉移動方向の両側に設けられている2個の繋ぎ部24の間隔が底部23Aに向かって拡大する方向となっているため、図13に示されているように、シャッターカーテン1が巻取軸6で巻き取られたときに、板材からなるパネル21の一部となっているそれぞれの繋ぎ部24は、上述の傾斜角度を減少させて、言い換えると、それぞれの繋ぎ部24は、これらの繋ぎ部24が側面視において円形となって巻取軸6の接線に近づくようになりながら、巻取軸6に巻き取られることになり、このため、それぞれの繋ぎ部24の傾斜角度が減少することにより、その分だけシャッターカーテン1の巻取軸6での巻き径を小さくできる。
さらに、本実施形態では、それぞれのパネル21の凸部22の頂部22Aも、巻取軸6の外形状と対応してこの巻取軸6の外径方向へ湾曲突出している形状となっているため、シャッターカーテン1の巻取軸6での巻き径が大きくなることを一層有効に抑制できる。
また、本実施形態のシャッターカーテン1は、パネル21と、このパネル21よりもシャッターカーテン1の開閉移動方向の長さ寸法が短くなっているスラット41とを含んで構成されており、スラット41がパネル21よりも巻取軸6に近い側に配置されているため、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られるときには、スラット41が先に巻き取られ、この後にパネル21が巻き取られるため、シャッターカーテン1の全体又は略全体をパネル21によって構成した場合よりも、シャッターカーテン1の巻取軸6での巻き径を小さくできる。
また、複数個のスラット41をシャッターカーテン1の開閉移動方向に連設することで図3で示した第2領域範囲Bを形成することは、図7で説明したように、互いに上下に隣接している2個のスラット41同士を、一方のスラット41の端部に形成したカール部42と、他方のスラット41の端部に形成したカール部43とを係合させることにより、シャッターカーテン1の幅方向の長さを有するこれらのカール部42,43を中心に回動自在に連結することにより行っているため、複数個のスラット41についての巻取軸6での巻き径を小さくでき、これによってもシャッターカーテン1の巻き径を小さくできる。
また、本実施形態では、図7で説明したように、吊元部材18と、複数個のスラット41のうち、最上段のスラット41Aとの連結も、吊元部材18のカール部18Aと最上段のスラット41Aのカール部42とを係合させ、シャッターカーテン1の幅方向の長さを有するこれらのカール部18A,42を中心に回動自在にして行っているため、これによってもシャッターカーテン1の巻き径を小さくできる。
図14には、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られたときにおける手掛け部材60の状態が示されている。この手掛け部材60は、既に説明したようにパネル21の繋ぎ部24に取り付けられており、この繋ぎ部24は、前述したように、シャッターカーテン1の開閉移動への傾斜角度を減少させて巻取軸6に巻き取られるが、巻取軸6に巻き取られたときでもシャッターカーテン1の開閉移動方向への傾斜角度は残されているため、手掛け部材60がシャッターカーテン1と共に巻取軸6に巻き取られたときに、パネル21の凹部23の底部23Aに対して手掛け部材60が繋ぎ部24から巻取軸6の内径方向に大きく突出することはない。このため、手掛け部材60が、シャッターカーテン1における手掛け部材60が取り付けられていない他の部分と巻取軸6の直径方向に対面して干渉、接触してしまうおそれを低減でき、これにより、手掛け部材60やシャッターカーテン1が損傷することを抑制でき、また、シャッターカーテン1の巻取軸6での巻き径が大きくなることを抑制できる。
図15には、パネル21の繋ぎ部24におけるシャッターカーテン1の厚さ方向両側の面に手掛け部材60,80を取り付けた実施形態を示している。繋ぎ部24におけるシャッターカーテン1の厚さ方向両側の面のうち、一方の面には、図9〜図11で示した手掛け部材60が取り付けられ、他方の面には、手掛け部材60と同様に、側面視において、全体形状が二等辺三角形状又は略二等辺三角形状となっている手掛け部材80が取り付けられ、この手掛け部材80も、手掛け部材60と同様に、繋ぎ部24に当てられる第1面部81と、この第1面部81の上下方向の一方の端部から延出し、第1面部81に対して30度〜60度の範囲の角度をなす第2面部82と、第1面部61の上下方向の他方の端部から延出し、第1面部81に対して30度〜60度の範囲の角度をなし、第2面部82に対して60度〜120度の範囲の角度をなす第3面部83とを有する。
また、合成樹脂製又は金属製であって、内部が中実となっている手掛け部材80には、第3面部83と第1面部81との間で貫通形成された貫通孔84がシャッターカーテン1の幅方向に2個設けられている。これらの貫通孔84は、第3面部83からの深さを有する大径穴部84Aと、この大径穴部84Aよりも直径が小さく、大径穴部84Aの底部から第1面部81まで達している小径孔部84Bとからなる。手掛け部材80は、手掛け部材60を繋ぎ部24に止着具するための止着具となっていて、シャッターカーテン1の厚さ方向の成分を有して繋ぎ部24を貫通しているリベット85により、手掛け部材60と共に共締めされて繋ぎ部24に取り付けられている。
すなわち、頭部85Aが手掛け部材60の大径穴部64Aの内部に没入状態で挿入係止されているリベット85の軸部85Bは、手掛け部材60の小径孔部64Bと手掛け部材80の小径孔部84Bとに挿通され、頭部85Aとは軸部85Bにおける反対側の端部には、手掛け部材80の大径穴部84Aに係止しているリベット85の膨大変形部85Cが形成され、この膨大変形部85Cは、大径穴部84Aの内部に没入状態で挿入されている。
このため、手掛け部材60,80は、繋ぎ部24におけるシャッターカーテン1の厚さ方向両側の面に、共通の止着具となっているリベット85により共締めされて取り付けられており、これにより、リベット85の共通化と、これらの手掛け部材60,80の繋ぎ部24への取付作業の容易化とが図られている。
また、手掛け部材80は、手掛け部材60と同様に、互いにシャッターカーテン1の開閉移動方向に隣接している2個の繋ぎ部24に取り付けられており、シャッターカーテン1の開閉移動方向の向きが互いに逆となっているこれらの手掛け部材80のうち、上側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材80Aは、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させるために用いられ、このため、この手掛け部材80Aの下向き面となっている第2面部82は、繋ぎ部24から延出している手掛け面となっており、この手掛け面に掛けた手により、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させることができる。また、上記2個の繋ぎ部24のうち、下側の繋ぎ部24に取り付けられている手掛け部材80Bは、シャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させるために用いられ、このため、この手掛け部材80Bの上向き面となっている第2面部82は、繋ぎ部24から延出している手掛け面となっており、この手掛け面に掛けた手により、シャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させることができる。
このように手掛け面となっているそれぞれの手掛け部材80A,80Bの第2面部82は、図15から分かるように、シャッターカーテン1の開閉移動方向への傾き成分を有する傾いた面になっており、これらの第2面部82についてのシャッターカーテン1の開閉方向への傾き方向は、繋ぎ部24から離れるにしたがい、第2面部82に掛けた手による手動操作で移動するシャッターカーテン1の移動方向とは反対側への方向である。このため、手掛け部材80についても、手掛け部材60と同様に、シャッターカーテン1を第2面部82に掛けた手により開閉移動させる際に、手が第2面部82に対して滑ってしまうことをなくし、手掛け部材80によるシャッターカーテン1の手動操作をより確実に行える。
図16には、別実施形態の係る手掛け部材90が示されている。側面視において全体形状が二等辺三角形状又は略二等辺三角形状となっているこの手掛け部材90も、手掛け部材60,80と同様に、繋ぎ部24に当てられる第1面部91と、この第1面部91の上下方向の一方の端部から延出し、第1面部91に対して30度〜60度の範囲の角度をなす第2面部92と、第1面部91の上下方向の他方の端部から延出し、第1面部91に対して30度〜60度の範囲の角度をなし、第2面部92に対して60度〜120度の範囲の角度をなす第3面部93とを有する。第2面部92と第1面部91との間には、手掛け部材90をパネル21の繋ぎ部24に取り付けるための止着具であるリベット65を挿入するための貫通孔94が、前述した貫通孔64,84と同様に、大径穴部94Aと小径孔部94Bとからなるものとして形成されている。
この手掛け部材90において、シャッターカーテン1を上下に開閉移動させるために手が掛けられる手掛け面は第2面部92であり、この手掛け面は、複数の凹凸部92Aが形成された凹凸面となっている。このため、この実施形態の手掛け部材90でも、シャッターカーテン1を第2面部92に掛けた手により開閉移動させる際に、手が第2面部92に対して滑ってしまうことをなくし、手掛け部材90によるシャッターカーテン1の手動操作をより確実に行える。
なお、以上のように手掛け面に凹凸部が設けられている手掛け部材は、図15の実施形態と同様に、繋ぎ部24において、シャッターカーテン1の厚さ方向両側の面に取り付けてもよい。
また、以上説明した実施形態では、手掛け部材60,80,90を繋ぎ部24に取り付けるための止着具はリベット65,85となっていたが、この止着具を、軸部がシャッターカーテン1の厚さ方向の成分を有して繋ぎ部24を貫通するビスと、このビスの軸部の端部に螺合されるナットとからものとしてもよい。
図17は、シャッターカーテン1を構成する第1カーテン構成部材となっているパネル21同士の連結構造についての別実施形態を示している。それぞれのパネル21の上端部には、上端カール部96が形成されており、それぞれのパネル21の下端部には、下端カール部97が形成されており、シャッターカーテン1の幅方向の長さを有するこれらのカール部96とカール部97が係合することにより、上下に互いに隣接している2個のパネル21同士は、カール部96,97を中心に回動自在に連結されている。このため、図6で説明したパネル21同士の連結構造よりも、複数個のパネル21で形成されているシャッターカーテン1の図3で示した第1領域範囲Aについての巻き径を小さくして、シャッターカーテン1を巻取軸6で巻き取ることができ、これにより、図6の実施形態よりもシャッターカーテン1全体の巻き径を一層小さくできる。
なお、図17の実施形態のように、それぞれのパネル21の上下両端部にカール部96,97を設ける場合には、図8で示されている座板8と最下段のパネル21Bとを連結するために、座板8に結合されている連結部材51の上端部に、最下段のパネル21Bの下端部に設けられている下端カール部97と係合するカール部を形成し、これらのカール部同士の係合により、座板8と最下段のパネル21Bとを、カール部を中心に回動自在に連結してもよい。
図18は、シャッターカーテン1の開閉移動方向に複数個が連設されているスラット41のうち、最下段のスラット41Bと、シャッターカーテン1の開閉移動方向に複数個が連設されているパネル21のうち、最上段のパネル21Aとの連結構造についての別実施形態を示している。この実施形態では、最下段のスラット41Bの下端部にも、この最下段のスラット41の上側に配設されているそれぞれのスラット41と同様に、下端カール部43が形成されており、また、最上段のパネル21Aの上端部には、上端カール部98が形成されており、シャッターカーテン1の幅方向の長さをそれぞれが有するこれらのカール部43,98同士の係合により、最下段のスラット41Bと最上段のパネル21Aとが、カール部43,98を中心に回動自在に連結されている。
これによると、最下段のスラット41Bと最上段のパネル21Aとが巻取軸6により巻き取られる際に、この巻き取りは、最下段のスラット41Bに対して最上段のパネル21Aが回動して行われるため、図7で示した実施形態よりも巻き径を小さくして巻取軸6で巻き取ることができ、これにより、シャッターカーテン1全体の巻き径を一層小さくできる。