図1〜3を参照すると、接続アセンブリ100が示されている。接続アセンブリ100は、任意の適切な構成を有することができる。図示した接続アセンブリ100は、接続器部分または接続器102、およびヘッドギア部分またはヘッドギア104を含む。図示した接続器102は、鼻−口マスクであるが、一部の構成では、開示した実施形態の特定の特徴、態様、および利点を、それらに限定されるものではないが、フルフェースマスク、鼻マスク、鼻ピロー、口マスク、およびカニューレを含む任意のタイプの接続器と共に使用することができる。したがって、接続器102は、本明細書において、簡便に「マスク」とも称される。「マスク]という用語の使用は、接続器全体を包含することを意図され、明確に、または開示に関連して別途指摘されない限り、「接続器」という用語と置き換えることができる。鼻−口マスクの例は、国際公開第2013/066195号パンフレットに提示されており、この特許の全体は、参照により本明細書に援用される。
図示したマスク102は通常、シール108を支持する、フレーム106などの支持構造部を含む。マスク102(例えば、フレーム106および/またはシール108)は、供給管(図示せず)に接続することができ、供給管は、一部の構成において、エルボによってフレームに接続することができる。供給管を使用して、呼吸ガスをシール108を介して使用者に供給することができる。シール108、またはシール108とフレーム106との組み合わせは、供給管から呼吸ガスを受け入れるチャンバを画定することができる。
上記のように、一部の構成では、マスク102は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク102は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。そのようなマスク102の場合、ヘッドギア104は、鼻封止面を使用者の鼻の下側面に当てて固定するのが好ましい。鼻封止面を鼻に当てて固定することは、鼻に余分な力を加えることなく、効果的な封止を促進する。マスク102のチャンバ内の空気圧が上昇すると、ヘッドギア104によって加えられる力は、マスク102が顔面から持ち上がるのを阻止しようとする。マスク102が、使用者の鼻の下面に当てて封止される結果として、空気圧によってマスク102に加えられる力は下向きの成分を有する。しかし、通常では、力の最も大きい成分は、使用者の顔面から離れる方向に向けられる。空気圧によりマスクに作用する力に対処するために、ヘッドギア104は、少なくとも小さい上向きの成分を有する力をマスク102に付与するのが好ましい。一部の構成では、ヘッドギア104は、使用者の鼻の下面に概ね、または実質的に垂直に向けられた力をマスク102に付与することができる。
マスク102は、取付位置または取付点110を含むのが好ましい。取付点110は、フレーム106、シール108、導管、およびエルボの少なくとも1つに形成することができる。任意の適切な取付点110を使用して、マスク102とヘッドギア104との間の連結を容易にすることができ、これは下記に説明される。多くの場合、取付点110は、フレーム106またはシール108用の他の支持構造部などのマスク102の比較的剛性の部分に配置される。したがって、ヘッドギア104が、フレーム106上の取付点110で連結された上でのフレーム106についての言及は、例えば、シールハウジングなどの、ヘッドギア104が連結されるマスク102の任意の支持構造部にも当てはまり得る。
一部の構成では、取付点110は、ヘッドギア104とマスク102との容易な連結および切り離しに寄与する。一部の構成では、ヘッドギア104およびマスク102は、ヘッドギア104が、通常、マスク102の1つまたは複数の構成要素から取り外しできないように共に連結される。一部の構成では、ヘッドギア104およびマスク102は一体に形成することができる。一部の構成では、2つの取付点110が、マスク102の両側に設けられ、鉛直方向またはマスク102の高さ方向に互いに離間する。
一部の構成では、ヘッドギア104は、前部ハロー部分112および後部ハロー部分114を含むことができる。ヘッドギア104は、少なくとも後部ハロー部分114を含むのが好ましい。前部ハロー部分112は、使用者の顔面の前頭骨領域または上半分を概ね囲み、後方および下方向きの力に耐えるように構成することができる。後部ハロー部分114は、頭の頭頂骨領域を概ね囲み、前方および下方向きの力に耐えることができる。一部の構成では、後部ハロー部分114は、マスク102に連結された場合に、使用時にマスク102加えられる力の大きさおよび/または方向の大部分または全体に耐えることができる。したがって、一部の構成では、後部ハロー部分114は、前部ハロー部分112なしで利用することができる。しかし、前部ハロー部分112は、使用者の頭を軸として接続アセンブリ100が回転するのを阻止または防止するのに寄与することができる。前部ハロー部分112はまた、マスク102の重量を支持するために下向きの力に耐え、例えば、ホースの引張り力などの他の概ね下向きの力に耐えることができる。したがって、多数の応用例において、前部ハロー部分112を使用することが望ましい。一部の構成では、前部ハロー構造部112および後部ハロー構造部114は、通常互いに隣接する。一部のそのような構成では、前部ハロー構造部112および後部ハロー構造部114は、共通頂部ストラップ116を共有することができる。
一部の構成では、耳下ストラップまたは耳ストラップ118は、ヘッドギア104の両側で後部ハロー部分114の下側部分から延びることができる。図示した構成に示すように、前部ハロー構造部112の下側または前部ストラップ部分120は、マスク102の両側の取付点110で、マスク102の上側部に取り付けることができる。前部ハロー構造部112の前部ストラップ部分120は、前部ストラップ部分120によって加えられる力が、上方向きの成分を有するように角度を付けることができる。上記のように、一部の構成では、力は、使用者の鼻の下面に略またはほとんど垂直とすることができる。そのような構成は、マスク102と使用者の鼻の下面との間に封止を形成するのに寄与することができる。取付位置および角度は、上記の課題の両方に対処する一助となる。
耳ストラップ118は、マスク102の両側の取付点110で、マスク102の下側部分に取り付けることができる。耳ストラップ118をマスク102の下側部分に取り付けることによって、耳ストラップ118によって加えられる力は、下記に説明するように、前部ハロー部分112の前部ストラップ部分120によって加えられる力と協同して、マスク102の角度位置に影響を及ぼす。前部ハロー部分112の前部ストラップ部分120は、耳ストラップ118との関係で「上側ストラップ」と称することができ、耳ストラップ118は、相対的に「下側ストラップ」であり、本明細書ではそのように称することができる。力をバランスさせることにより、マスクが揺動する可能性を低くすることができる。
図1を参照して、マスク102は、使用者の顔面に接触する上側点P1および下側点P2を有すると考えることができる。上側点P1は、概ね、または実質的に、使用者の鼻の下面と上唇との間の交差点に位置することができる。下側点P2は、使用者の顎に配置することができる。前部ストラップ部分120を調整することで、マスク102は、下側点P2のまわりに回転しようとする。耳ストラップ118を調整することで、マスク102は、上側点P1のまわりに回転しようとする。したがって、両方のストラップ118、120が存在することで、ヘッドギア104が適切に調整された場合に、いずれかの点P1、P2のまわりの望ましくない回転が阻止または防止されやすくなる。
ヘッドギア104は、上側ストラップ120を介してマスク102に力F1を加え、下側ストラップ118を介してマスク102に力F2を加えることができる。力F1は、水平に対して、または点P1、P2を通る線(またはマスクシール108上の上側点および下側点によって画定される線)に垂直な線に対して、少なくとも上方に向けることができる。力F2は、概ね後ろ方向水平とするか、あるいは点P1、P2を通る線(またはマスクシール108上の上側点および下側点によって画定される線)に垂直な線に沿うことができる。力F1は、約0°〜約90°とすることができる。ただし、空気圧のためにマスク102によってヘッドギア104に加えられる力は、主に使用者の顔面から離れる方向であるため、力F1の水平成分FHは、少なくとも、力F1の垂直成分FV以上であるのが好ましい。したがって、力F1の角度は約45°以下とすることができる。一方、使用者の鼻の下面に作用する封止力を大きくするなど、より大きい垂直成分FVが望ましい場合、力F1の角度を調整することができる。
一部の構成では、マスク102に取り付けるために使用される上側ストラップ120および下側ストラップ118の1つまたは複数は長さを調整可能である。一部の構成では、上側ストラップ120および下側ストラップ118は共に長さを調整可能である。一方、図示した構成では、上側ストラップ120の長さは固定されており、前部ハロー部分112の全周は、中央調整特徴部122によって調整され、中央調整特徴部122は、後部ハロー部分114の周囲長も調整する。下側ストラップ118は、(上側ストラップ120の上側取付点110に対する)マスク102の回転位置が調整されるのを可能にするように調整することができる。
一部の構成では、頂部ストラップ116は、中央調整特徴部122を有することができる。中央調整特徴部122は、ヘッドギア104の大きさを修正できるようにする。中央調整特徴部122は、任意の適切な構成を有することができる。一部の構成では、中央調整特徴部122は、バックル構成要素を含むことができ、頂部ストラップ116の一部分はバックルを通り、頂部ストラップ116の別の部分に重なることができる。一部の構成では、中央調整特徴部122は、2つの部分、頂部ストラップ116間に面連結器を設けるのと同程度に単純であり得る。
ヘッドギア104は、任意の適切な材料で形成することができる。一部の構成では、ヘッドギア104の少なくとも一部分は、ある程度の伸縮を有する材料で作製される。一部の構成では、ヘッドギア104は、例えば、限定するものではないが、Breath−o−prene(登録商標)などの伸縮性材料で形成することができる。Breath−o−prene(登録商標)は、外側層がナイロンおよびスパンデックスからなるポリウレタン発泡体でできた加熱積層材料である。一部の構成では、ヘッドギア104は熱成形されて、構造部および支持部を形成することができる。
ヘッドギア104はまた、非伸縮部124を含むことができる。一部の構成では、非伸縮部124は、ハロー部分112、114の一方または両方の周縁のまわりに延びることができる。図示した構成では、非伸縮部124は、前部ハロー部分112の全周(マスク102は除く)および後部ハロー部分114の全周に延びている。一部の構成では、非伸縮部はまた、下側ストラップ118に組み込むこともできる。非伸縮部124により、伸縮性材料による同様の構成と比較して、前部ハロー部分112および/または後部ハロー部分114が頭上で広がる可能性が低くなる。後部ハロー部分114が広がることで、マスク102が顔面から遠ざかる、または滑り落ちることがある。前部ハロー部分112が広がることで、使用者の頭を軸としたヘッドギア104の回転が可能になることがある。本明細書において、非伸縮部124との関連における「非伸縮」という用語は、ヘッドギア104の伸縮性の部分、または他の部分よりも伸縮性が小さい部分を指す。一部の構成では、非伸縮部124は、標準的な、または予測される力が、マスク102またはヘッドギア104に加えられたのに呼応した大きな伸縮、または伸長を阻止して、ハロー部分112、114を使用者の頭の所定の位置に保持することができるが、それでもなお、多少伸縮可能なことがある。非伸縮部124は、シール108の上側封止面が鼻から引き離される可能性を低くすることができる。一部の構成では、非伸縮部124は、ヘッドギア104の他の領域に組み入れることができる。伸縮性材料とは、通常ヘッドギアアセンブリで使用される材料を指すことがあり、または通常ヘッドギアアセンブリで使用される材料よりも大きい伸縮を示す材料を指すこともある。
図4A〜4Fは、いくつかの実現可能なストラップ断面を示しているが、任意の適切なストラップ構成または構成の組み合わせを使用することができる。図4A〜4Fでは、斜線領域124は、ほとんど、または比較的非伸縮性または半剛性の材料を表すことができる。斜線のない領域126は、例えば、Breath−o−prene(登録商標)などの、より軟性の、および/またはより高い伸縮性/より低い剛性/より高い弾性の材料を表すことができる。図4A〜4Fに示す図解では、各断面の下側縁部は、患者の頭に接触する面を表すものである。ほとんどの構成では、患者の頭に接触する面の少なくとも一部は、より軟質の材料から、またはより軟質の材料で形成することができる。
図4Aでは、ストラップ断面は、ストラップの少なくとも1つの横縁部に、好ましくは各横縁部に非伸縮領域124を含む。伸縮領域126は、横方向に離間した非伸縮領域124間に延びている。図4Bでは、ストラップ断面は、中央非伸縮領域124を含み、伸縮領域126は、非伸縮領域124の両側にある。図4Cでは、ストラップ断面は、伸縮領域126と交互になった、複数の離間した非伸縮領域124を含む。図示した構成では、伸縮領域126は、各横縁部および中央に配置され、非伸縮領域124は、中央および縁部の伸縮領域126間にある。図4Dでは、非伸縮領域124は、ストラップ断面の幅方向に延びている。図示した構成では、領域は層化され、伸縮領域126は、非伸縮領域124の少なくとも一方の側、好ましくは両側にある。図4Eでは、非伸縮領域124および伸縮領域126は、ストラップの幅方向に延びており、それぞれが、ストラップ厚さの半分を占めている。図示した構成では、伸縮領域126は、使用者の頭に最も接近して配置されている。図4Fでは、ストラップ断面全体が伸縮領域126である。
図1、図5A、および図5Bを参照すると、一部の構成では、ヘッドギア104は、いわゆるブレーク−フィットアセンブリ130を含むことができ、ブレーク−フィットアセンブリ130は、ヘッドギア104が、マスク102を使用者の顔面に接触した状態に保持する密着状態または使用状態と、ヘッドギア104の着脱を容易にする取り付け状態または取り外し状態との間でヘッドギア104を移行させるために利用することができる。使用状態は、個々の使用者のために適切に調整された状態であり、ブレーク−フィットアセンブリ130は、使用状態と取り付け/取り外し状態との間のすばやくかつ容易な移行を可能にするのが好ましい。すなわち、接続アセンブリ100の取り付けごとに再調整する設計とは対照的に、ブレーク−フィットアセンブリ130は、ヘッドギア104が、適切に調整された状態のままであるが、着脱を容易にするために、特定の範囲まで拡張される、または開かれるのを可能にする。個々の使用者に合わせてヘッドギア104を調整できるようにするために、ブレーク−フィットアセンブリ130とは別の調整特徴部が設けられるのが好ましい。ブレーク−フィットアセンブリは、例えば、限定するものではないが、ヘッドギア104の任意のストラップ部分などのヘッドギア104の他の位置、または図89に対応するなどの本明細書で開示された任意の他の位置に設けることができる。
ブレーク−フィットアセンブリ130は、ある種の条件下で伸長/拡張を阻止することができ、他の条件下で伸長/拡張を可能にする。例えば、ブレーク−フィットアセンブリ130は、自動式とすることができ、ブレーク−フィットアセンブリ130では、所定の、または望ましい降伏力を超えるまで、ヘッドギア104の伸長/拡張が阻止または防止され、超えた時点で、ヘッドギアは伸長/拡張することができる。一部の構成では、ブレーク−フィットアセンブリ130は、使用状態と取り付け/取り外し状態との間でヘッドギア104を移行させるように、手動で操作することができる。
図示したブレーク−フィットアセンブリ130は、材料の第1のフラップ134と第2のフラップ136との間に分離部132を含む。図5Aおよび図5Bに示すように、第1のフラップ134および第2のフラップ136は、互いに接近させたそれぞれの縁部で隣接して、密着状態または使用状態を規定することができ、あるいはフラップ134、136は分離して、取り付け/取り外し状態を規定することができる。磁石閉じ具などの保持機構、留め具、または閉じ具138を利用して、フラップ134、136を密着状態または使用状態に固定されていてもよい。一部の構成では、フラップ134、136は、プリーツなどの、分離部132を画定する縁部間に延びる材料によって、互いに連結することができる。ヘッドギア102および/または接続アセンブリ100の取り付けを容易にする他の適切な機構を使用することもできる。例えば、ブレーク−フィットアセンブリは、例えば、限定するものではないが、2012年8月8日に出願された米国仮特許出願第61/681,024号明細書に記載された任意のものを含むことができ、この特許は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
図6を参照すると、別の接続アセンブリ600が、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って配置および構成されている。図示した接続アセンブリ600は、接続器602、およびヘッドギア604を含む。図示した接続器602は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア604と併用することができる。図示したマスク602は、通常、シール608を支持するフレーム606を含む。マスク602は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク602は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク602は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。ヘッドギア604は、下記に説明するように、1つまたは複数の取付位置または取付点610でマスク602に連結することができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ600または接続アセンブリ600の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
一部の構成では、ヘッドギア604は、概ね非伸縮性/半剛性のハロー状部分614(本明細書では「ハロー部分」と称する)を含むことができる。一部のそのような構成では、ハロー部分614は、使用者の頭の頭頂骨領域を概ね囲むことができる。一部のそのような構成では、ヘッドギア604は、使用者の顔面の両側でハロー部分614から前方に延びる剛性のフック状延長部またはフック部分612の形態の取付部分を有することができる。フック部分612は、使用者の耳の上および前に位置し、マスク602をハロー部分614に連結するための取付位置を提供するのが好ましい。
ヘッドギア604は、マスク602をハロー部分614に連結する2つ以上のストラップを含むのが好ましい。図示した構成では、第1の、または下側ストラップ618、および第2の、または上側ストラップ620が、ヘッドギア604の両側に設けられて、マスク602をハロー部分614に連結し、マスク602の回転調整を可能にしている。図示したストラップ618、620は、マスク602をハロー部分614に間接的に連結している。ストラップ618、620は、ストラップ618、620からの力をハロー部分614に伝達するフック部分612に直接連結されている。一部の構成では、ストラップ618、620の1つまたは複数は、調整可能な長さ、または調整可能な有効長を有することができる。図示した構成では、各ストラップ618、620の実際の長さは固定されているが、フック部分612上のストラップ618、620の位置を変えて、フック部分612から前方に延びる各ストラップ618、620の長さを調整することができる。ストラップ618、620は、面ファスナ部分640と協同するなど、任意の適切な機構によって、フック部分612およびマスク602に固定することができる。ストラップ618、620の長さ調整量を大きくするために、フック部分612のかなりの部分を面ファスナ部分640で占めることができる。一部の構成では、ストラップ618、620の内側を向いた面の全体または実質的に全体は、面ファスナ部分640を含むことができる。
一部の構成では、ハロー部分614は概ね半剛性である。一部のそのような構成では、半剛性のハロー部分614は、取り付け、または装着プロセスを容易にするために、ヘッドギア604が開いたままであるのに寄与することができる。一部のそのような構成では、半剛性のハロー部分614は、ヘッドギア自身の重量のためにヘッドギア604(特に、ハロー部分614)が潰れる可能性を低くすることができる。一部のそのような構成では、ハロー部分614の半剛性の特質は、ハロー部分614が、着用するのに不快な剛性ではないようにするのと同時に、取り付けを容易にする。
一部の構成では、ヘッドギア604のフック部分612は、ハロー部分614よりも高い剛性とすることができる。一部の構成では、フック部分612は、使用中の標準的な、または予測される力に呼応して耳の上で曲がる可能性を低くするのに十分な剛性とされる。マスク602の望ましくない移動は、フック部分612の大きな曲がりに起因することがある。
一部の構成では、フック部分612のハロー部分614からの延長の元の部分642は、実質的に垂直とすることができる。一部の構成では、実質的に垂直の延長部642は、マスク602に対する望ましい力の角度を付けるのに寄与することができる。一部のそのような構成では、望ましい力の角度は、使用者の鼻の底部に沿ったマスク602の封止を促進する。
上側ストラップ620は、角度をなしてフック部分612に取り付けることができる。一部のそのような構成では、角度は、使用者の鼻の下面に略垂直とすることができる。下側ストラップ618は、マスク602の底部に取り付けることができる。一部のそのような構成では、下側ストラップ618は、マスク602が、使用者の顎から離れる方向で上に持ち上がる可能性を低くすることができる。一部の構成では、下側ストラップ618および上側ストラップ620の1つまたは複数は、例えば、限定するものではないが、Breath−o−prene(登録商標)などの材料で、または材料から形成することができる。ストラップ618、620は、調整を容易にし、使用者の顔面に加えられる余分な力を最小限にするために、可撓性を付与する材料で、または材料から形成することができる。ストラップ618、620は、使用時にマスク602を使用者の顔面の所定の位置に維持するために、標準的な、または予測される力に呼応した、ストラップ618、620の軸方向に沿った伸長を少なくとも大幅に制限するのが好ましい。本明細書において、「軸」方向とは、ストラップ(または他の構成要素)の長手方向の幾何学軸と合致する方向、または関連する力が加えられる方向とすることができる。ストラップまたは他の構成要素の軸は、非直線状(例えば、曲線状)であってよい。一部の例では、複雑な形状を有するストラップまたは構成要素に関してなど、「軸」方向が幾何学軸と合致しないことがあるが、ストラップの端部または連結点で規定することができ、またはストラップまたは他の構成要素による抵抗力と概ね合致することができる。
図7〜9を参照すると、別の接続アセンブリ700が、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って配置および構成されている。図示した接続アセンブリ700は、マスク702およびヘッドギア704を含む点で接続アセンブリ600と実質的に同様である。図示したマスク702は鼻−口マスクであるが、他の任意のタイプの接続器とすることができる。ヘッドギア704は、ハロー部分714と、ヘッドギア704の両側のフック部分712の対とを含む。下側ストラップ718および上側ストラップ720は、ヘッドギア704の両側で、マスク702をフック部分712に連結している。接続アセンブリ600とは異なり、接続アセンブリ700のストラップ718、720は、ストラップ718、720のそれ自体の上に折り重ねた部分を変えることで、長さを調整できるのが好ましい。図示した構成では、マスク702の取付点710は、ストラップ718、720が、マスク702にループ状に連結されるのを可能にするリング、バー、または同様の構造体を含み、ストラップ718、720の自由端は、折り返されてストラップ自体に重なり、面ファスナなどで固定される。その他の点では、接続アセンブリ700は、接続アセンブリ600に関して説明した任意の特徴部を含めて、接続アセンブリ600と同じ、または実質的に同様とすることができ、または他の任意の適切な構成とすることもできる。
図10A〜10Eを参照すると、接続アセンブリ1000のいくつかの変形形態が示されており、各接続アセンブリ1000は、接続アセンブリ600、700と、および互いに実質的に同様とすることができる。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部に対して、同じ参照番号が図10A〜10Eを通して利用されている。各接続アセンブリ1000は、マスク1002およびヘッドギア1004を含む。各ヘッドギア1004はまた、少なくとも後部ハロー部分1014または同様の効果を有する機構を含む。各ヘッドギア1004はまた、前部ハロー部分1012または同様の効果を有する機構を含む。すでに説明したように、マスク1002は、ヘッドギア1004と協同して、前部ハロー部分1012の一部分を形成することができる。マスク1002をヘッドギア1004に連結するために、下側ストラップ1018および上側ストラップ1020がヘッドギア1004の両側に設けられている。上側ストラップ1020は、マスク1002を使用者の鼻の底面に当てて封止するのを容易にする、または封止するのを補助する方向の力をマスク1002に加え、下側ストラップ1018は、マスク1002の回転調整を容易にする、または回転調整を補助するのが好ましい。接続アセンブリ1000の他の部分の中で頂部ストラップ1016、後部ストラップ1050、および/または剛性基幹部1060は、個々の使用者に合うように調整可能である。一部の構成では、様々なサイズのヘッドギア1004を提供することができる。接続アセンブリ1000の独自の特徴および構成が下記に説明される。
図10Aの接続アセンブリ1000は、後頭骨に少なくとも部分的に載り、細いストラップと比較して、使用者の頭のより広い領域にわたって負荷を分散させる、比較的幅広の後部ストラップ部分1050を含む。下側ストラップ1018は、使用者の耳の下を通り、後部部分1050につながっている。上側ストラップ1020は、使用者の耳の上を通り、頂部ストラップ1016との合流点で、後部部分1050の前方延長部1052につながっている。頂部ストラップ1016および後部ストラップ1050は協同して、ハロー部分1014を形成している。ヘッドギア1004全体は、例えば、Breath−o−prene(登録商標)などの可撓性材料で構築することができる。
図10Bの接続アセンブリは、頭蓋底の近くで使用者の後頭部に沿い、両側で耳の上を越えて延びる剛性基幹部分1060を含む。剛性基幹部1060は、ヘッドギア1004の他の部分よりも高い剛性とすることができ、半剛性または剛性材料から形成することができる。剛性基幹部1060の端部は、使用者の耳の前方に延びるのが好ましい。図10Bの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060の端部は、使用者の耳の前で下方に延びて、フック部分612またはフック部分712と同様な形状を形成している。上側ストラップ1020および下側ストラップ1018は、マスク1002と剛性基幹部1060の端部との間に延びることができる。頂部ストラップ1016は、使用者の頭の頂部を通り越し、剛性基幹部1060の両側につながることができる。頂部ストラップ1016および剛性基幹部1060の後部部分は協同して、ハロー部分1014を形成している。少なくとも剛性基幹部1060の端部部分は、曲がりを阻止するために、フック部分612またはフック部分712と同様な比較的剛性の材料から構築されるのが好ましい。一部の構成では、剛性基幹部1060全体は、比較的剛性の材料から構築することができる。下側ストラップ1018、上側ストラップ1020、および頂部ストラップ1016は、より軟質の、より低い剛性の、より可撓性の、またはより伸縮性の材料から構築することができる。
図10Cの接続アセンブリ1000は、使用者の耳の後ろで、耳の下から上までアーチ形の態様で延びる剛性の耳ループ部分1070を両側に含む。ハロー部分1014は、耳ループ部分1070を互いに連結することができる。上側ストラップ1020は、耳ループ部分1070のそれぞれの上端部から延び、下側ストラップ1018は、耳ループ部分1070のそれぞれの下端部から延びている。少なくとも耳ループ部分1070は、比較的剛性の材料から構築されるのが好ましい。他の部分は、より軟質の、より低い剛性の、より可撓性の、またはより伸縮性の材料から構築することができる。
図10Dの接続アセンブリ1000は、使用者の耳を完全に囲む剛性耳ループ1070を含む。頂部ストラップ1016は、使用者の頭の頂部を通り越して、耳ループ1070をつなぎ、後部ストラップ1050は、使用者の後頭部を通り越して、同様に耳ループ1070をつないでいる。各頂部ストラップ1016および後部ストラップ1050は、耳ループ1070から略半径方向に延び、互いに対して略垂直に向けられている。頂部ストラップ1016、後部ストラップ1050、および耳ループ1070の頂部ストラップ1016と後部ストラップ1050との間の部分は協同して、ハロー部分1014を画定する。上記のように、頂部ストラップ1016および後部ストラップ1050は、耳ループ1070を使用者の耳に対して正確に配置できるように調整可能であるのが好ましい。少なくとも耳ループ部分1070は、比較的剛性の材料から構築されるのが好ましい。他の部分は、より軟質の、より低い剛性の、より可撓性の、またはより伸縮性の材料から構築することができる。
図10Eの接続アセンブリ1000は、図10Bのヘッドギア1004と同様な剛性基幹部分1060を含むが、図10Eの剛性基幹部1060の端部は、使用者の耳の前で、または少なくともかなりの程度まで、または図10Bの剛性基幹部1060と比較して、下方に延びてはいない。下側ストラップ1018は、剛性基幹部1060から使用者の耳の下に延び、マスク1002につながっている。上側ストラップ1020は、使用者の耳の上の位置から剛性基幹部の端部から延び、下側ストラップ1018の上の位置でマスク1002につながっている。上側ストラップ1020は、適切な引張り特性を付与すると同時に、高さ、および視野妨害を最小限にするために、線またはケーブル型の構造などの薄型構造とすることができる。少なくとも剛性基幹部1060は、比較的剛性の材料から構築されるのが好ましい。他の部分は、より軟質の、より低い剛性の、より可撓性の、またはより伸縮性の材料から構築することができる。その他の点では、接続アセンブリ1000は、接続アセンブリ600または接続アセンブリ700に関して説明した任意の特徴部を含めて、接続アセンブリ600または接続アセンブリ700と同じ、または実質的に同様とすることができ、あるいは他の任意の適切な構成とすることもできる。様々な接続アセンブリ600、700、1000の特徴は、その特徴が相互排他的でない範囲においてなど、要望通りに互いに組み合わせることができる。
図11A〜11Cは、接続アセンブリ1000のいくつかの変形形態を示しており、各接続アセンブリ1000は、図10A〜10Eの接続アセンブリ1000と実質的に同様とすることができる。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部に対して、同じ参照番号が図11A〜11Cを通して利用されている。図11Aの接続アセンブリ1000は、図10Aの接続アセンブリ1000と同一であるのが好ましい。図11Bおよび図11Cの接続アセンブリ1000は、図11Aの接続アセンブリ1000と比較した相違点について説明される。図11Bの接続アセンブリ1000は、後部部分1050内に配置された相対的により高い剛性の、または半剛性の部分1080を含む。半剛性部分1080は、後部部分1050の全体、または少なくとも実質的に全体に沿ってなど、後部部分1050の下縁部に沿って延びるのが好ましい。半剛性部分1080は、少なくとも、図11Aの接続アセンブリ1000と比較して剛性が高くなった結果として、使用者の後ろ首に作用する圧力を下げ、かつ/または使用者上でヘッドギア1004が滑るのを抑制もしくは防止する。
図11Cの接続アセンブリ1000は、上側ストラップ1020、頂部ストラップ1016、および後部ストラップまたは後部部分1050の上側部分を連結する、相対的により高い剛性の、または半剛性の連結器1090を含む。半剛性連結器1090は、頂部ストラップ1016、上側ストラップ1020、および後部ストラップまたは後部部分1050の上側部分の相対位置を安定化する、または固定することで、頂部ストラップ1016の回転を抑制または防止することができる。その他の点では、接続アセンブリ1000は、接続アセンブリ600、接続アセンブリ700、または図10A〜10Eの接続器1000に関して説明した任意の特徴部を含めて、接続アセンブリ600、接続アセンブリ700、または図10A〜10Eの接続器1000と同じ、または実質的に同様とすることができ、あるいは他の任意の適切な構成とすることもできる。様々な接続アセンブリ600、700、1000の特徴は、その特徴が相互排他的でない範囲においてなど、要望通りに互いに組み合わせることができる。
図12A〜12Iを参照すると、接続アセンブリ1000のいくつかの変形形態が示されており、各接続アセンブリ1000は、図10A〜10Eまたは図11A〜11Cの接続アセンブリ1000と実質的に同様とすることができる。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部に対して、同じ参照番号が図12A〜12Iを通して利用されている。図12Aの接続アセンブリ1000は、図示した上側ストラップ1020の方が幅が広い、または着用した通りの向きの高さ寸法が大きいことを除いて、図10Eの接続アセンブリ1000と実質的に同様であるのが好ましい。図12B〜12Iの接続アセンブリ1000の上側ストラップ1020は、図10Eの接続アセンブリ1000と同様に、線またはケーブル型の構造などの薄型の構造とすることができる。図12B〜図12Iの接続アセンブリ1000は、図12Aの接続アセンブリ1000と比較した相違点について説明される。
図12Bの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060の後部部分は、図12Aの接続アセンブリ1000と比較して、使用者の頭の下側に位置する。剛性基幹部1060の後部部分は、使用者の頭蓋骨と頸筋との間の合流点に、または合流点の近くに位置するのが好ましい。一部の構成では、後部部分は、使用者の頸筋に位置することができる。さらに、下側ストラップ1018は直線状であり、剛性基幹部1060の後部部分からマスク1002まで、概ね水平の態様で配置することができる。
図12Cの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060の後部部分は、図12Aの接続アセンブリ1000よりも高い位置にあり、好ましくは、使用者の後頭骨に位置する。そのような構成により、ヘッドギア1004が使用者の頭を軸として回転する可能性が低くなる。剛性基幹部1060は、後部部分から下方に延び、図10Cの耳ループ1070と同様の態様で、使用者の耳のまわりに部分的に延びることができる。頂部ストラップ1016および剛性基幹部1060の後部部分は、互いに対して略直角に向けることができる。
図12Dの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060は、図10Cおよび図12Cの耳ループ1070と同様の耳部分を含む。しかし、剛性基幹部1060の後部部分は、頭頂骨にまたがるなど、頭の上部を通り越すのが好ましい。一部の構成では、剛性基幹部1060の後部部分は、頭頂骨の中間部分を通り越し、図12Cのヘッドギア1004の頂部ストラップ1016と剛性基幹部1060の後部分との略中間に配置することができる。したがって、図12Dのヘッドギア1004では、頂部ストラップ1016を削除することができる。
図12Eの接続アセンブリ1000は、剛性基幹部1060が、図10Dの耳ループ1070と同様の全周耳ループを含むことを除いて、図12Dの接続アセンブリ1000と同様である。下側ストラップ1018は、剛性基幹部1060の耳ループの下側部分からマスク1002の下側部分まで延びることができる。図示した構成では、下側ストラップ1018は、耳ループの最下部分の上の位置から延びている。しかし、他の構成では、下側ストラップ1018は、耳ループの最下部分から延びることができ、かつ/または概ね水平とすることができる。
図12Fの接続アセンブリ1000では、下側ストラップ1018は、ストラップ1018の高さと、ストラップ1018および剛性基幹部1060の後部部分との組み合わせの全体高さとを高くするために、少なくとも後部部分にさらなる材料を含む。ストラップ1018の後部部分の下縁部は、使用者の頭蓋骨と頸筋との間の合流点に、または合流点の近くに配置することができる。一部の構成では、下縁部は、使用者の頸筋に位置することができる。一部の構成では、後部部分全体は、剛性基幹部1060によって画定することができる。
図12Fの接続アセンブリ1000と比較して、図12Gの接続アセンブリ1000は、剛性基幹部1060の後部部分の側面に設けられた比較的剛性の拡張部1062を含む。拡張部1062は、剛性基幹部1060の後部部分から下方に、かつ/または前方に延び、下側ストラップ1018用の係止点または支持部を形成するのが好ましい。そのような構成は、下側ストラップ1018を案内することができ、一部の構成では、下側ストラップ1018が、概ね水平の向きを有することを可能にする。
図12Hの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060は、図12Aの剛性基幹部1060と実質的に同様の形状とされている。剛性基幹部1060の後部部分は、後頭骨にまたがり、一部の構成では、使用者の頸筋の上に位置するなど、使用者の頭蓋底の下側部分にまたがって延びるのが好ましい。下側ストラップ1018は、概ね水平の態様で延びるのが好ましく、図12の接続アセンブリ1000と比較して、より高い点でマスク1002につながることができる。一部の構成では、下側ストラップ1018は、それでもなお、マスク1002の位置で上側ストラップ1020から垂直方向に離間している。下側ストラップ1018は、使用者の耳を収容するための切欠きまたは空間を画定する、下方に湾曲した、またはU字形状の部分を含むことができる。
図12Iの接続アセンブリ1000では、剛性基幹部1060は、後部部分と、頂部ストラップに相当する部分とを含むハロー部分1014を画定する。ハロー部分1014全体は、半剛性または剛性材料などの比較的剛性の材料から構築することができ、または、特定の部分は、比較的剛性の材料から構築することができ(例えば、フック部分)、他の部分は、比較的低い剛性の材料から構築することができる(例えば、上側頂部部分)。
図13〜15は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ1300を示している。図示した接続アセンブリ1300は、接続器1302、およびヘッドギア1304を含む。図示した接続器1302は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア1304と併用することができる。図示したマスク1302は、通常、シール1308を支持するフレーム1306を含む。マスク1302は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク1302は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク1302は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア1304は、下記に説明するように、1つまたは複数の取付位置または取付点1310でマスク1302に連結することができる。ヘッドギア1304は、使用者の頭頂部を横切って延びる頂部ストラップ1316を含むことができる。マスク1302を後部ハロー部分1314またはヘッドギア1304の後部部分に連結するために、下側ストラップ1318および上側ストラップ1320が、ヘッドギア1304の両側に設けられるのが好ましい。ヘッドギア1304はまた、前部ハロー部分1312を画定することができるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ1300または接続アセンブリ1300の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
ヘッドギア1304は、使用者の頭と係合して、ヘッドギア1304を所定の位置に固定するか、ヘッドギア1304の一部分を所望の経路で案内するか、または使用者の快適性もしくは使用者の体験を改善するのに寄与することができる1つまたは複数の支持部分または支持部材1330を組み込むことができる。一部の構成では、支持部材1330は、使用者の頭の解剖学的特徴部に接触することができる。図示した構成では、上側ストラップ1320は、使用者の頬に接触する頬支持部1330を含む。特に、頬支持部1330は、使用者の頬骨および/または上顎骨の位置で、または位置の近くで頬に接触することができる。頬支持部1330を利用して、上側ストラップ1320を非直線経路に案内することができる。頬支持部1330は、上側ストラップ1320が、最初に、概ね横方向にマスク1302から延び、次いで、ハロー部分1314との連結点、または頂部ストラップ1316とヘッドギア1304の後部ストラップ部分1350との間の合流点まで上方に延びるのを可能にする。非直線経路により、視野および/または快適性を改善するために、上側ストラップ1320を使用者の目からさらに離れて配置することができる。
一部の構成では、頬支持部1330は、ヘッドギア1304の締め付けに呼応したマスク1002のシール1308の圧縮を抑制するために、比較的剛性とすることができ、使用者の頬に押し当てて静止することができる。すなわち、頬支持部1330は、ヘッドギア1304の保持力が、シール1308に完全に伝達されるのを阻止する。頬支持部1330には、快適性を得る、かつ/または使用者の皮膚に作用するグリップ力を大きくして、上側ストラップ1320の向け直しを補助するために、軟らかいカバー材料または皮膚接触材料を付加することができる。一部の構成では、頬支持部1330は、マスクフレーム1306の一部分とすることができる。一部の構成では、頬支持部1330は、マスクフレーム1306に連結された別の部材とすることができる。頬支持部1330は、着用したときに視野に入ってくる体験を少なくするために、使用者の視線の外に、または視線からさらに離れて配置されるように、(図示した向きで)上に向かって湾曲した形状を有することができる。
図16は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ1600を示している。図示した接続アセンブリ1600は、接続器1602、およびヘッドギア1604を含む。図示した接続器1602は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア1604と併用することができる。図示したマスク1602は、通常、シール1608を支持するフレーム1606を含む。マスク1602は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管1609に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク1602は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク1602は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア1604は、1つまたは複数の取付位置または取付点1610でマスク1602に連結することができる。マスク1602をヘッドギア1604の後部部分に連結するために、下側ストラップ1618および上側ストラップ1620が、ヘッドギア1604の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ1600または接続アセンブリ1600の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示したヘッドギア1604は、使用者の後頭部を受け入れるポケット状の構成とされる。図示した構成では、ヘッドギア1604は、ヘッドギア1604内に内部開放空間を含む骨組み状または蜘蛛の巣状の構成とされる。一部の構成では、ヘッドギア1604の外縁1614は、通常、後部ハロー部分を画定する。内部ストラップ部分1622は、周縁1614の様々な点間で概ね垂直方向および/または概ね水平方向に延び、外縁1614の形状を維持するのに寄与することができる。上側ストラップ1620およびヘッドギア1604の後部部分は協同して、前部ハロー部分1612を画定する。
ヘッドギア1604は、ヘッドギア1604の他の部分よりも高い剛性とすることができ、半剛性または剛性とすることができる1つまたは複数の比較的剛性の部分1624を含むことができる。剛性部分1624は、ヘッドギア1604の後部部分と下側ストラップ1618および上側ストラップ1620の一方または両方との間の取付位置を画定することができる。一部の構成では、剛性部分1624は、使用者の各耳の後ろに配置することができ、耳の形状を概ねたどるように湾曲することができる。剛性部分1624は、耳の下および上に、それぞれ下側ストラップ1618および上側ストラップ1620用の固定点を形成することができる。剛性部分1624は、ストラップ1618、1620の負荷をヘッドギア1604の後部部分のより広い部分に伝達し、ストラップ1618、1620によって加えられた力に対応して、ヘッドギア1604の外縁1614の形状を維持するのに寄与することができる。内側ストラップ1614と、外縁1614の剛性部分1624以外の部分とは、例えば、繊維材料などの可撓性の、剛性がより低い材料から構築することができる。そのような構成により、過剰な熱を貯留することなく、使用者の頭のかなりの領域にわたって、負荷を均一に分散させることができる。
下側ストラップ1618および上側ストラップ1620は、ある程度の伸縮量を有する弾性材料から構築することができる。ストラップ1618、1620に固有の伸縮性は、マスク1602用の適切な取付け力を付与するように選択することができる。しかし、ストラップ1618、1620は、それに加えて、またはそれに代えて、長さを調整することもできる。一部の構成では、ストラップ1618、1620が連結されるマスク1602の部分1626は、ストラップを緩めるために取り外すことができ、接続アセンブリ1610の着脱を容易にすることができる。例えば、取り外し可能部分1626は、マスク1602の残部とのスナップ式の取付機構を有することができる。取り外し可能部分1626は、マスク1602の残部から選択的に切り離すことができる。取り外し可能部分1626は、接続アセンブリ1600が開ループを画定するように、マスク1602の残部から完全に分離することができ、または取り外し可能部分1626は、周囲長を長くして、接続アセンブリ1600の着脱を容易にするために、マスク1602の残部にテザーで連結されたままとすることもできる。押しボタン式レリーズは、取り外し可能部分1626の切り離しを容易にするために設けることができる。取り外し可能部分1626は、例えば、限定するものではないが、本明細書で開示したものを含む、任意の適切な連結機構によって、マスク1602の残部に連結することができる。取り外し可能部分1626は、必要な場合に、マスク1602の両側に設けることができる。
図17は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ1700を示している。図示した接続アセンブリ1700は、接続器1702、およびヘッドギア1704を含む。図示した接続器1702は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア1704と併用することができる。図示したマスク1702は、通常、シール1708を支持するフレーム1706を含む。マスク1702は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク1702は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク1702は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア1704は、1つまたは複数の取付位置または取付点1710でマスク1702に連結することができる。マスク1702は、マスク1702の角度調整が、様々な顔面幾何形状に適合するのを可能にするように、ヘッドギア1704に対して回転調整可能であるのが好ましい。マスクの角度調整を可能にするために、ストラップの対を利用する前の接続器と異なり、接続アセンブリ1700は、下記に説明するように、マスク1702とヘッドギア1704との間の相対回転動作を利用する。別途指摘されない限り、接続アセンブリ1700または接続アセンブリ1700の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
ヘッドギア1704は、接続アセンブリ1700の両側に単一のサイドアームまたは側部ストラップ1720を含むことができる。側部ストラップ1720は比較的剛性であるため、使用時の標準的な、または予測される力に対応して、その形状を実質的に保持することができる。側部ストラップ1720は、マスク1702から使用者の耳の上の位置まで延びることができる。一部の構成では、側部ストラップ1720は、その全長に沿って湾曲することができる。側部ストラップ1720は、示すように、マスク1702の垂直方向の略中間の位置に配置された取付点1710で、マスク1702に連結することができる。しかし、他の構成では、取付点1710は、使用者の鼻の下面と使用者の上唇との間の合流点(例えば、図1および図84を参照のこと)で、マスク1702の略回転支点の位置になど、他の位置に配置することができる。側部ストラップ1720は、使用者の目から離れることができる、使用者の顔面上の所望の位置に配置されるように、前方から後方に向かう方向で上に向かって湾曲することができる。一部の構成では、側部ストラップ1720は、側部ストラップ1720の内側面上の頬パッド1730などの、使用者の皮膚に載ったパッドを含むことができる。他の構成では、側部ストラップ1720のより広い部分または実質的に全体にパッドを設けることができる。上記のように、マスク1702は、側部ストラップ1720に対して回転可能であり、所望の回転位置に固定できるのが好ましい。
ヘッドギア1704は、頂部ストラップ1716を含むことができる。一部の構成では、頂部ストラップ1716は、側部ストラップ1720との単一部品として一体化または形成することができる。例えば、頂部ストラップ1716は、半剛性材料などのより低い剛性の材料から構築することができ、側部ストラップ1720に取り外し可能に、または取り外せないように連結することができる。頂部ストラップ1716は、側部ストラップ1720にオーバモールドした部材とすることができる。各側部ストラップ1720は、オーバモールドした頂部ストラップ1716用の機械接合面を形成する延長部分または取付部分1724を含むことができる。一部の構成では、頂部ストラップ1716は、例えば、熱可塑性エラストマーまたはシリコーン材料から形成することができる。
ヘッドギア1704はまた、側部ストラップ1720の後部部分間を使用者の後頭部に沿って延びる後部ストラップ1750を含むことができる。後部ストラップ1750は、側部ストラップ1720よりも相対的に低い剛性とすることができる。一部の構成では、後部ストラップ1750は、繊維材料などの可撓性で、かつ/または多少伸縮性の材料である。後部ストラップ1750は、後部ストラップ1750の両端に調整部分1752などの1つまたは複数の調整部分1752を有することができる。調整部分1752は、側部ストラップ1720の開口またはスロット1754を通り抜ける調整可能なループとすることができる。ループは、例えば、面ファスナなどの適切な連結器1756によって後部ストラップ1750に固定することができる。一部の構成では、頂部ストラップ1716の長さを調整できるようにする、頂部ストラップ1716内の調整特徴部1722などの1つまたは複数のさらなる調整点を設けることができる。図示した構成では、3つの調整点が設けられ、それによって、(調整特徴部1722による)前部ハロー部分1712の周囲長の調整と、(調整特徴部1722および調整部分1752による)後部ハロー部分1714の周囲長の調整とを可能にしている。
図18は、好ましくは、図17の接続アセンブリ1700と実質的に同様である接続アセンブリ1700を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部に対して、同じ参照番号が利用されている。図18の接続アセンブリ1700は、図17の接続アセンブリ1700と比較した相違点について説明される。別途指摘されない限り、接続アセンブリ1700または接続アセンブリ1700の一部分の特徴部は、図17の接続アセンブリ1700、本明細書で説明する他の接続アセンブリの他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図18の接続アセンブリ1700の側部ストラップ1720は、使用者の耳の前方上側部分に、または前方上側部分の近くに配置された後端部を有することができる。側部ストラップ1720および後部ストラップ1750は、側部ストラップ120および/または後部ストラップ1750とは別の構成要素とすることができる頂部ストラップ1716のベース部につながることができる。側部ストラップ1720の後端部は、頂部ストラップ1716のループ1762と係合するフック部分1760を含むことができる。ループ1762は、それ自体の上に折り重ねられて、所定の位置で縫合された頂部ストラップ1716の材料の一部分とすることができる。例えば、頂部ストラップ1716に連結されたリング部材など、他の適切な構成を使用することもできる。後部ストラップ1750の調整部分1752は、例えば、スライド式バックル調整器とすることができる。
図19は、マスクとヘッドギアとの間などの接続アセンブリの2つの構成要素間の回転調整を可能にする回転調整機構または回転調整器1900を示している。回転調整器1900は、例えば、図17および図18の接続アセンブリ1700、さらには、本明細書で開示したものを含む他の接続アセンブリで利用することができる。便宜上、回転調整器1900は、接続アセンブリ1700との関連で説明される。
回転調整器1900は、様々な顔面幾何形状との合わせを調整するために、複数の回転位置で第2の部分1904と係合可能な第1の部分1902を含むのが好ましい。図示した構成では、第1の部分1902は雄部分であり、第2の部分1904は雌部分である。第1の部分1902は、ヘッドギア1704(例えば、側部ストラップ1720)によって形成されるか、担持されるか、または他の方法でヘッドギア1704に連結され、第2の部分1904は、マスク1702によって形成されるか、担持されるか、または他の方法でマスク1702に連結される。一方、この構成は逆にすることができる。図示した第1の部分1902は軸であり、図示した第2の部分1904はスリーブまたはハブである。軸1902は、複数の任意の回転位置の1つでスリーブ1904内に受け入れられる。軸1902およびスリーブ1904は、複数の相対回転位置間の回転調整を可能にする協同干渉面またはデテント面1906を含むことができる。デテント面1906は、例えば、凸部と凹部などの任意の適切な構成とすることができる。
一部の構成では、軸1902は、軸1902を組み込んでスリーブ1904と係合させるのを可能にする2つ以上の可撓性または撓み性タブ1908を含む。タブ1908は、使用時の標準的な、または予測される力に呼応した、マスク1702の望ましくない回転動作を阻止するのに十分な剛性であるのが好ましい。リムまたはフランジ1910は、スリーブ1904内で軸方向に軸1902を固定するために、軸1902の自由端に設けることができる。ただし、他の回転調整機構を接続アセンブリ1700または本明細書で開示した他の任意の接続アセンブリと共に使用することができる。2つの構成要素間の回転調整を可能にする任意の適切な機構を使用することができる。一部の構成では、回転調整機構は、例えば、他のマスクストラップなどの他の固定構成要素に依存しないで、所望の回転位置に固定することができる。例えば、他の適切な機構の中で、ナットおよびボルト機構、ラチェット式機構、または他のタイプのデテント機構を使用することができる。
図20は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2000を示している。図示した接続アセンブリ2000は、接続器2002、およびヘッドギア2004を含む。図示した接続器2002は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2004と併用することができる。図示したマスク2002は、通常、シール2008を支持するフレーム2006を含む。マスク2002は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2002は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2002は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア2004は、1つまたは複数の取付位置または取付点2010でマスク2002に連結することができる。マスク2002をヘッドギア2004の後部部分に連結するために、下側ストラップ2018および上側ストラップ2020が、ヘッドギア2004の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2000または接続アセンブリ2000の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した構成では、下側ストラップ2018および上側ストラップ2020の前端部は互いに合流し、マスク2002の両側の単一の取付位置または取付点2010でマスク2002に連結することができる。後部ストラップ部分2050は、それぞれが上側端部部分2052および下側端部部分2054を有する、二股に分かれた端部部分を有することができる。上側端部部分2052は、上側ストラップ2020に連結することができ、一部の構成では、頂部ストラップ2016に連結することができる。下側端部部分2054は、下側ストラップ2018に連結することができる。一部の構成では、下側ストラップ2018、上側ストラップ2020、頂部ストラップ2016、および後部ストラップ部分2050は、比較的可撓性の材料などの任意の適切な材料からなる単一部品または単一構造体として構築することができる。頂部ストラップ2016は、前部ハロー部分2012および後部ハロー部分2014の調整を可能にする調整特徴部2022を含むことができ、かつ/またはヘッドギア2004用の他の調整機構を設けることもできる。
調整ストラップ2060は、マスク2002をヘッドギア2004の主要部分に連結するために、接続アセンブリ2000の両側に設けることができる。調整ストラップ2060は、バックル2062と係合することができ、バックル2062は、例えば、材料のループ2064を含む任意の適切な機構によって、ヘッドギア2004の主要部分(例えば、ストラップ2018、2020の統合した前端部)に連結することができる。調整ストラップ2060は、ストラップ2060の有効長さを調整し、それにより、ヘッドギア2004に対するマスク2002の位置を調整するために、バックル内を移動可能である。ストラップ2060を締め付けるために、使用者は、ストラップ2060の自由端2066を引っ張ることができる。そのような構成は、例えば、面ファスナ調整と比較して、調整をより静かにし、かつ/または調整をより微調整しやすくすることができる。
マスク2002は、マスクフレーム2006が細長いバー2072を画定するように、マスクフレーム2006の縁部の近くに細長いスロット2070を含むことができる。ストラップ2060は、ストラップ2060をマスク2002に連結するために、バー2062に固定することができる。一部の構成では、スロット2070および/またはバー2072は、ストラップ2060が、スロット2070内で、またはバー2072に沿って移動可能であるように、ストラップ2060の幅(または図示した向きでは高さ)よりも長い長さ(または図示した向きでは高さ)を画定する。スロット2070および/またはバー2072は、ストラップ2060に対してマスク2002を移動させることで、ヘッドギア2004および使用者に対するマスク2002の角度または回転位置が変わるように、アーチ形または曲線状の形状であるのが好ましい。使用時、使用者は、マスク2002およびヘッドギア2004を配置し、次いで、ストラップ(2060を締め付けて、マスク2002を所定の位置に固定することができる。ストラップ2060は、スロット2070内の、またはバー2072に沿った望ましい位置に自動的に落ち着くことができる。使用者は、接続アセンブリ2000を装着した後、ストラップ2060および/またはヘッドギア2004に対するマスク2002の角度または回転位置を手動で調整することもできる。
図21は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2100を示している。図示した接続アセンブリ2100は、接続器2102、およびヘッドギア2104を含む。図示した接続器2102は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2104と併用することができる。図示したマスク2102は、通常、シール2108を支持するフレーム2106を含む。マスク2102は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2102は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2102は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア2104は、1つまたは複数の取付位置または取付点2110でマスク2102に連結することができる。マスク2102をヘッドギア2104の後部部分に連結するために、下側ストラップ2118および上側ストラップ2120が、ヘッドギア2104の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2100または接続アセンブリ2100の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した構成では、マスク2102は、マスク2102の両側に、ヘッドギア2104の上側ストラップ2120のそれぞれの1つに連結された、細長い、後方に延びる剛性アーム2160を含む。一部の構成では、剛性アーム2160は、マスクフレーム2106の一部とすることができる。一部の構成では、剛性アーム2160は、マスクフレーム2006に連結された別の部材とすることができる。剛性アーム2160は、着用したときに視野に入ってくる体験を少なくするために、使用者の視線の外に、または視線からさらに離れて配置されるように、(図示した向きで)上に向かって湾曲した形状を有することができる。一部の構成では、剛性アーム2160は、快適性を得る、かつ/または皮膚をグリップするために、使用者の皮膚に接触する頬パッド2130などのパッドを含むことができる。
剛性アーム2160は、任意の適切な機構によって上側ストラップ2120に連結することができる。一部の構成では、剛性アーム2160は、開口2162を含み、上側ストラップ2120を開口2162に通し、上側ストラップ自体の上に折り重ねてループを形成することができる。上側ストラップ2120のループは、例えば、面ファスナなどの連結器2156によって固定することができる。一部の構成では、剛性アーム2160の開口2162は、フック2164によって画定され、フック2164は、剛性アーム2160からの上側ストラップ2120の迅速な分離を容易にする開口2162への入り口を画定する。
下側ストラップ2118は、マスク2102の開口2170に通され、下側ストラップ自体の上に折り重ねられてループを形成するなど、任意の適切な機構によってマスク2102に連結することができる。下側ストラップ2118のループは、例えば、面ファスナなどの連結器2172によって固定することができる。本明細書で説明した他の接続アセンブリと同様に、上側ストラップ2120および下側ストラップ2118は、マスク2102を所望の回転位置に置くように調整することができる。一部の構成では、頂部ストラップ2116は、調整特徴部2122を有することができる。他の適切な機構を使用して、例えば、限定するものではないが、下側ストラップ2118、上側ストラップ2120、および頂部ストラップ2116の1つまたは複数を含むヘッドギア2104(例えば、前部ハロー部分2112および/または後部ハロー部分2114)の調整を可能にすることもできる。
図22Aおよび図22Bは、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2200を示している。図示した接続アセンブリ2200は、接続器2202、およびヘッドギア2204を含む。図示した接続器2202は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2204と併用することができる。図示したマスク2202は、通常、シール2208を支持するフレーム2206を含む。マスク2202は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2202は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2202は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。フレーム2206は、加圧空気がマスク2202内に存在するのに呼応したシール2208の鼻部分の膨張を阻止するために、シール2208の鼻部分の両側に配置された、剛性の、上に向かって延びるパドル部分2206aを含むことができる。
ヘッドギア2204は、1つまたは複数の取付位置または取付点2210でマスク2202に連結することができる。マスク2202をヘッドギア2204の後部部分に連結するために、下側ストラップ2218および上側ストラップ2220が、ヘッドギア2204の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2200または接続アセンブリ2200の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。特に、接続アセンブリ2200は、図21の接続アセンブリ2100と同様であり、便宜上、接続アセンブリ2100に対する相違点に関して説明される。
図22Aの示した構成では、上側ストラップ2220は、マスク2202のシール2208に、またはシール2208の近くに配置された取付点2210でマスク2202に連結されている。特に、上側ストラップ2220の取付点2210は、側方から見たときに、シール2208の前縁と後縁との間に配置されるのが好ましい。一部の構成では、取付点2210は、シール2208の上端で、または上端の近くで、かつ/または使用者の鼻に、または鼻の近くに配置される。そのような構成により、マスクシール2208と使用者の鼻の下面との間の封止の形成を容易にする適切な力のベクトルを得ることができる。上側ストラップ2220は、マスク2202の開口2262に通され、上側ストラップ自体の上に折り重ねられてループを形成するなど、任意の適切な機構によってマスク2202に連結することができる。上側ストラップ2220のループは、例えば、面ファスナなどの連結器2256によって固定することができる。
下側ストラップ2218は、使用者の口または顎で、またはその近くでなど、シール2208の底部部分の近くに配置された取付点2210で、マスク2202に連結することができる。前後方向において、取付点2210は、上側ストラップ2220の取付点2210と略一列に整列することができる。下側ストラップ2218は、マスク2202の開口2270に通され、下側ストラップ自体の上に折り重ねられてループを形成するなど、任意の適切な機構によってマスク2202に連結することができる。下側ストラップ2218のループは、例えば、面ファスナなどの連結器2272によって固定することができる。
本明細書で説明した他の接続アセンブリと同様に、上側ストラップ2220および下側ストラップ2218は、マスク2202を所望の回転位置に置くように調整することができる。上側ストラップ2220および下側ストラップ2218の取付点2210を略垂直方向に分離させることで、マスク2202の角度調整の精細な制御が可能になる。
一部の構成では、ヘッドギア2204の頂部ストラップ2216は、調整特徴部2222を含むことができる。他の適切な機構を使用して、例えば、限定するものではないが、下側ストラップ2218、上側ストラップ2220、および頂部ストラップ2216の1つまたは複数を含むヘッドギア2204(例えば、前部ハロー部分2212および/または後部ハロー部分2214)の調整を可能にすることもできる。
図22Bの接続アセンブリ2200には、マスク2202とヘッドギア2204との間に迅速解放連結器2280が設けられている。特に、各ストラップ2218、2220は、クリップ2282によってマスクに連結されており、このクリップは、マスク2202のそれぞれの開口2262、2270と係合するフック状の端部部分または他の適切な機構を含むのが好ましい。ストラップ2218、2220は、クリップ2282に対して調整することができる。さらに、ヘッドギア2204は、分離した上側および下側部分を含む。上側ストラップ2220は、ヘッドギア2204の上側部分に連結されており、この上側部分は、頂部ストラップ2216と第1の、または上側後頭部ストラップ2290とを含む。上側ストラップ2220、頂部ストラップ2216、および上側後頭部ストラップ2290は協同して、前部ハロー部分2212および後部ハロー部分2214を形成している。上側後頭部ストラップ2290は、頭頂骨と後頭骨との間の移行部に、または移行部の近くになど、使用者の耳の上側部分の高さで、またはその高さの近くで、またはその高さより上で、使用者の後頭部のまわりに延びることができる。下側ストラップ2218は、第2の、または下側後頭部ストラップ2292に連結されており、下側後頭部ストラップ2292は、使用者の耳の下側部分の高さで、またはその高さの近くで、またはその高さの下で、使用者の後頭部のまわりに延びることができる。一部の構成では、下側後頭部ストラップ2292は、使用者の後頭骨および/または使用者の上側頸筋に位置する。下側後頭部ストラップ2292の後部部分は、使用者の首および/または頭領域に作用する負荷を分散させるために、垂直方向に拡大することができる。分離したストラップ2290、2292を設けることで、着脱を容易にすることができる。
図23および図24は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2300を示している。図示した接続アセンブリ2300は、接続器2302、およびヘッドギア2304を含む。図示した接続器2302は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2304と併用することができる。図示したマスク2302は、通常、シール2308を支持するフレーム2306を含む。マスク2302は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2302は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2302は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア2304は、1つまたは複数の取付位置または取付点2310でマスク2302に連結することができる。下側ストラップ部分2318および上側ストラップ部分2320を含むストラップ2315は、マスク2302をヘッドギア2304の後部部分に連結するために、ヘッドギア2304の片側または両側に設けられるのが好ましい。一部の構成では、ストラップ2315は、実質的に非伸縮性とすることができる。ストラップ2315は、薄い繊維帯ひもから構築することができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2300または接続アセンブリ2300の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した構成では、接続アセンブリ2300の両側の各ストラップ2315は、上側ストラップ部分2320および下側ストラップ部分2318を含む単一のストラップである。上側ストラップ部分2320および下側ストラップ部分2318の一方または両方は、ヘッドギア2304に調整可能に固定することができる。図示した構成では、上側ストラップ部分2320は、ヘッドギア2304に動かないように固定され、下側ストラップ部分2318は、ヘッドギア2304に調整可能に固定されている。しかし、この構成は逆にすることができる。下側ストラップ部分2318は、例えば、限定するものではないが、バックル2340などの適切な調整機構によって、ヘッドギア2304に連結することができる。
ストラップ2315は、取付点2310でマスク2302と係合する中間ストラップ部分2350を含むことができる。マスク2302は、マスク2302の同じ側に離間した取付点2310の対を含むことができる。一部の構成では、取付点2310は、上側取付点および下側取付点を含む。上側および下側取付点2310の一方は、ストラップ2315を緩めるために、中間ストラップ部分2350が、取付点2310から簡便に外れるのを可能にし、これは、接続アセンブリ2300の着脱を容易にすることができる。そのようなストラップ2315が、接続アセンブリ2300の両側に設けられた場合、たるみ量を2倍にすることができる。
図示した構成では、マスク2302は、中間ストラップ部分2350を巻き付けるように通過させて保持することができ、取付点2310を画定する、クリートまたはブロックなどの保持構造部2360を含む。しかし、他の適切な構造体または機構を使用することもできる。マスク2302はまた、別の取付点2310を画定する、中間ストラップ部分2350用のガイド2362を含むのが好ましい。ガイド2362は、開口またはスロットとすることができ、この開口またはスロットは、マスク2302をヘッドギア2304に対して所望の向き(例えば、角度の向き)に保持するために、好ましくは、中間ストラップ部分2350と摩擦で係合して、使用時に、ストラップ2315に作用する標準的な、または予測される力に呼応した移動を阻止または防止する。しかし、ヘッドギア2304に対するマスク2302の調整を可能にすることが望ましい場合、ガイド2362は、ストラップ2315の移動を可能にするのが好ましい。図示した構成では、ガイド2362は、上側取付点2310を画定し、保持構造部2360は、下側取付点2310を画定する。しかし、この構成は逆にすることができ、または取付点2310は、別の方法で離間することができる。
ヘッドギア2304は、前部ハロー部分2312および後部ハロー部分2314を含むのが好ましい。ヘッドギア2304はまた、後部ハロー部分2314に連結された後部ストラップ部分2370を含むのが好ましい。例えば、調整特徴部2322によって、後部ハロー部分2314を調整することができる。上側ストラップ部分2320が使用者の耳の上を通り、下側ストラップ部分2318が使用者の耳の下を通るように、下側ストラップ部分2318を後部ストラップ部分2370に連結することができ、上側ストラップ部分2320を後部ストラップ部分2370に連結することができる。
使用時、図24の点線で示すように、中間ストラップ部分2350を保持構造部2360から外して、ストラップ2315にたるみをもたせることができる。接続アセンブリ2300は、マスク2302が使用者の口を覆い、使用者の鼻の下面に当たった状態で、使用者に装着することができる。ヘッドギア2304は、使用者の後頭部に置くことができる。次いで、中間ストラップ部分2350を保持構造部2360と係合させて、ストラップ2315のたるみを取ることができる。必要に応じて、または必要に応じて、ガイド2362を通る中間ストラップ部分2350を移動させることで、ヘッドギア2304に対するマスク2302の回転位置を調整することができる。好ましくは、次いで、マスク2302の所望の回転位置を維持するために、ガイド2362が、中間ストラップ部分2350を所定の位置に保持する。接続アセンブリ2300がすでに装着されている場合など、場合によっては、マスク2302の回転位置がすでに設定されていることがある。接続アセンブリ2300を取り外すには、プロセスを逆順にし、中間ストラップ部分2350を保持構造部2360から外して、ストラップ2315をたるませる。説明したように、そのようなストラップ2315は、接続アセンブリ2300の片側または両側に設けることができる。2つのそのようなストラップが設けられた場合でさえ、1つのストラップ2315を外すだけで、接続アセンブリ2300の取り外しを可能にするように、十分にたるませることができる。
図25は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2500を示している。図示した接続アセンブリ2500は、接続器2502、およびヘッドギア2504を含む。図示した接続器2502は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2504と併用することができる。図示したマスク2502は、通常、シール2508を支持するフレーム2506を含む。マスク2502は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2502は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2502は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア2504は、1つまたは複数の取付位置または取付点2510でマスク2502に連結することができる。マスク2502をヘッドギア2504の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分2518および上側ストラップ部分2520を含むストラップ2515が、ヘッドギア2504の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2500または接続アセンブリ2500の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。特に、接続アセンブリ2500は、図23および図24の接続アセンブリ2300と同様であり、便宜上、接続アセンブリ2300に対する相違点に関して説明される。
ヘッドギア2504は、前部ハロー部分2512と、後部ハロー部分2514と、後部ハロー部分2314に連結された後部ストラップ部分2570とを含むのが好ましい。例えば、調整特徴部2522によって、後部ハロー部分2514を調整することができる。上側ストラップ部分2320は、ヘッドギア2504の後部ハロー部分2514に連結することができる。
ストラップ2515の中間ストラップ部分2550は、マスク2502の摩擦ガイド2562からヘッドギア2504の後部ストラップ部分2570まで延びている。低摩擦ガイドまたはリング2540は、ヘッドギア2504の後部ストラップ部分2570に連結されるのが好ましい。ストラップ2515は、低摩擦ガイド2540の開口を通り、ストラップ2515の下側ストラップ部分2518は、マスク2502の下端に向かって延びている。下側ストラップ部分2518は、クリップ2360によってマスク2502に連結されるのが好ましい。クリップ2360は、例えば、フックおよびバー機構などを用いて、マスク2502と解放可能に係合することができる。クリップ2360は、下側ストラップ部分2518を通すことができるバックル部分2564を含むことができる。下側ストラップ部分2518は、下側ストラップ部分2518の有効長を調整することを可能にするように、バックル部分2564に対して調整することができる。
接続アセンブリ2300と同様に、ストラップ2515は、上側ストラップ部分2520の有効長を調整するために、摩擦ガイド2562に対して調整することができる。下側ストラップ部分2518は、マスク2502の角度または回転位置を調整するために、クリップ2360に対して調整することができる。接続アセンブリ2500を使用者に装着する場合に、下側ストラップ部分2518を調整することで、ストラップ2515の張力を調整することもできる。
接続アセンブリ2500を着脱するために、クリップ2560をマスク2502から切り離すことができ、これは、マスク2502の下側部分を解放することができる。クリップ2360が切り離された場合、低摩擦ガイド2540はまた、中間ストラップ部分2550の有効長を長くすることを可能にし、それにより、後部ストラップ部分2570とマスク2502との間の距離が長くなり、これは、接続アセンブリ2500を使用者に対して着脱することを可能にする。必要な場合、または必要に応じて、上側ストラップ部分2520の有効長を長くして、接続アセンブリ2500の取り外しの取り付けを容易にするために、ストラップ2515はまた、摩擦ガイド2562に対して調整することができる。
図26〜28は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2600を示している。図示した接続アセンブリ2600は、接続器2602、およびヘッドギア2604を含む。図示した接続器2602は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2604と併用することができる。図示したマスク2602は、通常、シール2608を支持するフレーム2606を含む。マスク2602は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管2609に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2602は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2602は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。ヘッドギア2604は、1つまたは複数の取付位置または取付点2610でマスク2602に連結することができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2600または接続アセンブリ2600の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した構成では、下側ストラップ2618および上側アーム2620は、マスク2602をヘッドギア2604の後部部分に連結するために、ヘッドギア2604の両側に設けられている。図6の接続アセンブリ600と同様に、接続アセンブリ2600のヘッドギア2604は、使用者の耳の前で下方に延びるフック部分2615を含み、このフック部分2615は、下側ストラップ2618を支持している。上側アーム2620およびフック部分2615は、一体化構造または単体構造とすることができる。一部の構成では、ガセット2630または他の支持構造体を上側アーム2620とフック部分2615との間に設けることができる。
ヘッドギア2604はまた、頂部ストラップ2616部分および後部ストラップ2650部分を含むことができる。上側アーム2620および頂部ストラップ2616は協同して、前部ハロー部分2612を形成することができ、後部ストラップ2650は協同して、後部ハロー部分2614を形成することができる。ヘッドギア2604の上側アーム2620、フック部分2615、頂部ストラップ2616、および後部ストラップ2650の各部分の一部、またはすべては、一体化構造または単体構造とすることができる。一部の構成では、ヘッドギア2604の上側アーム2620、フック部分2615、頂部ストラップ2616、および後部ストラップ2650の各部分の一部またはすべては、より軟質の、かつ/またはより低剛性の材料からなる外面またはカバー2642によって部分的に、または完全に覆うことができる比較的剛性のフレーム2640を含むことができる。剛性フレーム2640および軟質カバー2642に適した任意の材料を使用することができる。例えば、限定するものではないが、剛性フレーム2640は、ポリカーボネート、ナイロン、ABS、ポリプロピレン、または、特に、剛性に関して同様の機械特性を有する他の材料から構築することができる。軟質カバー2642は、例えば、限定するものではないが、シリコーン、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、同様な機械特性を有する他の材料、布タイプの材料(布で覆った発泡体)、ゴム/発泡体材料、または他の適切な軟質材料から構築することができる。一部の構成では、大きさ調整または装着を容易にするために、調整機構、伸縮性構成要素、またはより低剛性の部分を頂部ストラップ2616および/または後部ストラップ2650内に設けることができる。このように、ヘッドギア2604は、複数の区域または部分(例えば、2つの半体)から構築することができ、複数の区域または部分のそれぞれは、上側アーム2620、フック部分2615、頂部ストラップ2616、または後部ストラップ2650の一部またはすべての一体化構造または単体構造を含むことができる。
連結器2644は、上側アーム2620に対するマスク2602の回転または旋回動作を可能にするのが好ましい。マスク2602の回転または旋回動作を行うために、任意の適切な機構の連結器2644を使用することができる。例えば、マスク2602は、可撓性のシャフトまたはケーブルによって、あるいは旋回継手によって、上側アーム2620に連結することができる。さらに、下側ストラップ2618は、本明細書で開示した調整機構のいずれか、または他の任意の適切な機構などによって、長さ調整可能であるのが好ましい。その結果、マスク2602の回転調整および固定を行うことができる。連結器2644は、マスクが下側ストラップ2618によって固定された状態で自由に回転するのを可能にする。他の構成では、例えば、限定するものではないが、図19に関連して開示した機構など、マスク2602の調整および固定を可能にする他の回転調整機構を使用することができる。
一部の構成では、ヘッドギア2604の1つまたは複数の部分は、パッド付き部分2646を含むことができる。例えば、通常、使用者の耳の上に配置することができる、上側アーム2620/フック部分2615、頂部ストラップ2616、および後部ストラップ2650間の合流部は、パッド付き部分2646を含むことができる。任意の適切なタイプのパッドを使用することができる。例えば、図27を参照すると、ゲルまたは他の高圧縮性材料などのパッド材料2648を剛性フレーム2640と軟質カバー2642との間などで利用することができる。図27のヘッドギア2604の断面の底面は、使用者の頭に接触する面を表している。
図28A〜28Cは、ヘッドギア2604の他の(例えば、パッドの付いていない)部分の実現可能な構造を示している。例えば、上側アーム2620、フック部分2615、頂部ストラップ2616、または後部ストラップ2650の一部またはすべての部分は、図28A〜28Cの構成のいずれかと同様の態様で構築することができる。図28A〜28Cのヘッドギア2604の断面の底面は、使用者の頭に接触する面を表している。図28Aの構成は、厚さが変化しているカバー2642を含む。例えば、厚さは、縁部部分と比較して、断面の中央部分の方が厚くなっており、これは、使用者の頭に隣接し、かつ/または使用者の頭から離れる方向に向いた非直線状の面をもたらす。図28Bは、一定の厚さのカバー2642を有する構成と、ヘッドギア2604の一部分の全体断面とを示している。図28Cは、カバー2642が剛性フレーム2640の全体を覆わないバージョンを示している。例えば、剛性フレーム2640の中央部分は露出したままであり、カバー2642は、剛性フレーム2640の各縁部部分に設けられている。例えば、オーバモールドなど、カバー2642および/またはパッド2648を剛性フレーム2640に結合する任意の適切な方法を利用することができる。剛性フレーム2640およびカバー2642および/またはパッド2648を機械的に連結する構成は、耐久性を高めるために利用することができる。
図29は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ2900を示している。図示した接続アセンブリ2900は、接続器2902、およびヘッドギア2904を含む。図示した接続器2902は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア2904と併用することができる。図示したマスク2902は、通常、シール2908を支持するフレーム2906を含む。マスク2902は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管2909に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク2902は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク2902は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア2904は、1つまたは複数の取付位置または取付点2910でマスク2902に連結することができる。マスク2902をヘッドギア2904の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分2918および上側アーム2920が、ヘッドギア2904の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ2900または接続アセンブリ2900の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。特に、接続アセンブリ2900は、図26〜28の接続アセンブリ2600と同様であり、便宜上、接続アセンブリ2600に対する相違点に関して説明される。
ヘッドギア2904は、下端でフック部分2915につながる後部ストラップ2950部分を利用しており、後部ストラップ2950は、フック部分2915に向かって使用者の耳の下に延びている。このため、ヘッドギア2904の頂部ストラップ2916、フック部分2915、および後部ストラップ2950は協同して、U字形状またはC字形状の輪郭を形成している。伸縮性の、または半剛性のストラップ2930などの1つまたは複数の支持部は、ヘッドギア2904の様々な部分間で支持を行うことができる。例えば、1つまたは複数(例えば、対)のストラップ2930は、頂部ストラップ2916と後部ストラップ2950との間に延びて、U字形状またはC字形状の輪郭の「端部」を支持し、これらの部分が互いから遠ざかるのを阻止することができる。一部の構成では、ストラップ2930は互いに交差する。
図示した構成では、マスク2902の上側部分は、回転連結器2944によって、上側アーム2920に回転可能に、または旋回可能に連結されている。下側ストラップ2918は、マスク2902の回転位置の調整を可能にする。例えば、下側ストラップ2918の長さは調整可能である。一部の構成では、下側ストラップ2918は、マスク2902の回転位置を自動で調整する伸縮性材料から構築することができる。
図30は、回転連結器2944の1つの実現可能な構造を示している。一部の構成では、マスク2902およびヘッドギア2904の一方は、シャフトまたは回転軸2946を支持し、マスク2902およびヘッドギア2904の他方は、ハブ2948を支持する。ハブ2948は、ヘッドギア2904に対するマスク2902の回転調整を可能にするように、回転軸2946のまわりに回転することができる。図示した構成では、回転軸2946は、マスク2902によって担持され、ハブ2948は、ヘッドギア2904によって担持されている。しかし、この構成は逆にすることができる。必要に応じて、マスク2902の所望する回転位置を維持するために、デテントアセンブリを利用することができる。一部の構成では、マスク2902の所望する回転位置を維持するために、下側ストラップ2918を利用することができる。
図31および図32は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3100を示している。図示した接続アセンブリ3100は、接続器3102、およびヘッドギア3104を含む。図示した接続器3102は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3104と併用することができる。図示したマスク3102は、通常、シール3108を支持するフレーム3106を含む。マスク3102は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管3109に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3102は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3102は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3104は、1つまたは複数の取付位置または取付点3110でマスク3102に連結することができる。マスク3102をヘッドギア3104の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分3118および上側ストラップ部分3120が、ヘッドギア3104の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ3100または接続アセンブリ3100の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。特に、接続アセンブリ3100は、図13〜15の接続アセンブリ1300と同様であり、便宜上、接続アセンブリ1300に対する相違点に関して説明される。
ヘッドギア3104の上側ストラップ部分3120は、頬パッド3130を組み込み、頬パッド3130は、使用者の快適性が得られるように、比較的、または高い圧縮性材料から構築されている。図32は、図31に示す側とは反対側のヘッドギア3104の頬パッド3130および上側ストラップ部分3120の拡大図である。示すように、頬パッド3130は、輪郭となる形状を有し、幅が広い方の部分は、狭い方の部分よりもマスク3102または使用者の頭の中心線に対して、より接近して配置されている。例えば、頬パッド3130は、他の可能な先細り、または非先細り形状の中でも、特に、略涙滴形状を有することができる。頬パッド3130は、例えば、オーバモールドによるなど、任意の適切な構成によって上側ストラップ部分3120に固定することができる。一部の構成では、頬パッド3130は、内部通路を含むことができ、頬パッド3130は、上側ストラップ3120にはめることができる。必要に応じて、頬パッド3130は、例えば、図13〜15および図75〜79に関連して説明される、ヘッドギア3104に加えられる締め付け力からマスクシール3108の圧縮を少なくとも部分的に切り離すために、ヘッドギア3104の締め付けに対応してハードストップ(hard stop)を可能にする剛性とすることができる。
ヘッドギア3104は、可撓性、強度、および剛性に影響を及ぼすように構成された様々な特徴部を含むことができる。例えば、ヘッドギア3104は、基本的には可撓性材料から構築され、特徴部は、ヘッドギア3104の材料の固有または基本特性(例えば、可撓性、強度、または剛性など)を変えることができる。一部の構成では、特徴部は、ヘッドギア3104に所望の特性を付与する態様で、ヘッドギア3104に形成された、または付け足された1つまたは複数のタイプのストリップまたはリブ3132を含むことができる。例えば、細長いリブ3132は、ヘッドギア3104の上側ストラップ3120、頂部ストラップ3116、または後部ストラップ3150の1つまたは複数に設けることができる。細長いリブ3132のそれぞれ、または任意の1つは、上側ストラップ3120、頂部ストラップ3116、または後部ストラップ3150の合流部に最も近い端部などの、分岐する、または分かれる端部部分を画定することができる。例えば、上側ストラップ3120、頂部ストラップ3116、または後部ストラップ3150のリブ3132は、ストラップの引張りまたは曲げ強度を高めることができる。
底部ストラップ3118の後端と後部ストラップ3150との間の合流部に近い底部ストラップ3118の後部部分は、1つまたは複数のリブ3132を含むことができる。例えば、一連のリブ3132は、垂直方向に積み重ねる、すなわち、ストラップ3118の幅方向に積み重ねることができる。リブ3132は、後部ストラップ3150の後部部分の湾曲(例えば、上向きの湾曲)をたどることができる。後部ストラップ3150のリブ3132は、後部ストラップ3150の曲げ強度を高めることができ、後部ストラップ3150の湾曲した後部部分が、負荷に対応してその形状を維持するのに寄与することができる。
下側ストラップ3118は、ストラップ3132の長さ方向に互いから離間した一連のリブ3132を含むことができる。図示した構成では、リブ3132は山形である、または山形を含む。そのような構成は、長手方向軸に沿ったストラップ3118の折り曲げを妨げることができ、かつ/または曲げ強度を高めることができるが、固有の軸特性(例えば、軸方向の引張り強度または可撓性)を維持することもできる。
リブ3132は、任意の適切な構成とすることができる。例えば、リブ3132は、ヘッドギア3104の材料に形成することができる(例えば、熱成形)。リブ3132は、ヘッドギア3104の隣接する面またはベース面から外方に突出することができ、またはヘッドギア3104の隣接する面またはベース面から内方に延びることもできる。一部の構成では、リブ3132は、ベースとなるヘッドギア3104構造に取り付けられた(例えば、接着、高周波溶接、超音波溶接、熱成形、縫合、化学結合、機械結合、または他の方法で接着された)さらなる構造体とすることができる。ヘッドギア3104の特徴部は、本明細書で説明した他のヘッドギア構成のいずれかに付け足すこともできる。
図33は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3300を示している。図示した接続アセンブリ3300は、接続器3302、およびヘッドギア3304を含む。図示した接続器3302は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3304と併用することができる。図示したマスク3302は、通常、シール3308を支持するフレーム3306を含む。マスク3302は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3302は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3302は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3304は、1つまたは複数の取付位置または取付点3310でマスク3302に連結することができる。マスク3302をヘッドギア3304の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分3318および上側ストラップ部分3320が、ヘッドギア3304の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ3300または接続アセンブリ3300の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
ヘッドギア3304は、1つまたは複数の剛性部分と、1つまたは複数のより低剛性の部分とを含むことができる。図示した構成では、上側アーム3320は、比較的剛性のまたは剛性の材料から構築されている。ヘッドギア3304の他の部分は、可撓性材料などの比較的より低剛性の材料から構築することができる。例えば、頂部ストラップ3316は、剛性上側アーム3320に連結することができ、より低剛性の材料から構築することができる。一部の構成では、ヘッドギア3304は、剛性上側アーム3320に連結され、より低剛性の材料から構築することができる後部ストラップ3350を含むことができる。図示した構成では、ヘッドギア3304のより低剛性の部分(例えば、頂部ストラップ3316、後部ストラップ3350、または下側アーム3318)は、より低剛性の部分に加えられる力が実質的に、または主に軸方向であるように、剛性上側アーム3320に連結することができる。すなわち、より低剛性の部分に加えられる力は、その部分の幾何学軸と合致する方向で、その部分の長手方向と概ね合致する、あるいは、その部分が伸びを阻止するように構成された方向と合致するのが好ましい。一部の構成では、軸方向は、ストラップまたは他の構成要素の端点または端部部分を通る方向、あるいはストラップまたは他の構成要素に力が加えられる方向を含むことができる。場合によっては、軸方向は、ストラップまたは他の構成要素の形状と合わないことがあるが、仮想の軸を規定することができる。
図34は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3400を示している。図示した接続アセンブリ3400は、接続器3402、およびヘッドギア3404を含む。図示した接続器3402は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3404と併用することができる。図示したマスク3402は、通常、シール3408を支持するフレーム3406を含む。マスク3402は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3402は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3402は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3404は、1つまたは複数の取付位置または取付点3410でマスク3402に連結することができる。マスク3402をヘッドギア3404の後部部分に連結するために、ストラップ部分3420が、ヘッドギア3404の両側に設けられるのが好ましい。図示した構成では、ストラップ部分3420は、本明細書で開示した他の構成の上側ストラップ/アームと同様の態様で配置されており、下側ストラップは削除することができる。したがって、両側のストラップ3420は、マスク3402とヘッドギア3404の後部部分との間の唯一の連結部とすることができる。ストラップ3420は、頂部ストラップ部分3416と後部ストラップ部分3450との組み合わせによって画定できるヘッドギア3404のハロー部分3414に対して略垂直に向けることができる。頂部ストラップ部分3416および後部ストラップ部分3450は、ハロー部分3414が概ね平坦または平面状であるように、互いに一列に整列するのが好ましい。ストラップ3420は、マスク3402から上方に向かって、使用者の耳より上にハロー部分3414まで延びることができ、概ね直線状であるか、または本明細書で開示した多くのストラップ部分と比較して、若干だけ湾曲することができる。
ハロー部分3414は、前方部分3414aおよび後方部分3414bを有することができる。ストラップ3420は、後方部分3414bに連結することができ、ガセット3460は、ストラップ3420の片側または両側で、ストラップ3420とハロー部分3414の前方部分3414aとの間に延びることができる。ストラップ3420およびハロー部分3414は、比較的剛性の材料、または比較的より低剛性の材料、またはそれらの任意の組み合わせから構築することができる。一部の構成では、ストラップ3420は、比較的剛性の材料から構築することができ、ハロー部分3414は、比較的より低剛性の材料から構築することができる。その他の点では、接続アセンブリ3400または接続アセンブリ3400の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図35は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3500の一部分を示している。図示した接続アセンブリ3500は、接続器3502、およびヘッドギア3504を含む。図示した接続器3502は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3504と併用することができる。図示したマスク3502は、通常、シール3508を支持するフレーム3506を含む。マスク3502は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管3509に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3502は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3502は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3504は、1つまたは複数の取付位置または取付点3510でマスク3502に連結することができる。マスク3502をヘッドギア3504の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分3518および上側ストラップ部分3520が、ヘッドギア3504の両側に設けられるのが好ましい。別途指摘されない限り、接続アセンブリ3500または接続アセンブリ3500の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
下側ストラップ3518および上側ストラップ3520は、スナップ式ロックまたはクリップ(例えば、フックおよびバー機構)3530などの迅速解放機構によって、マスク3502に連結することができる。下側ストラップ3518および上側ストラップ3520は、ストラップ3518、3520の角度調整を可能にするために、クリップ3530に対して回転可能である。例えば、ストラップ3518、3520の端部は、クリップ3530の開口と係合するピン3532を担持することができる。マスク3502のクリップ3530を受け入れる部分は、1つまたは複数の細長い突起3534を画定することができ、突起3534の面は、マスク3402の隣接する面を越えて外側に突出している。一部の構成では、マスク3502のクリップ3530を受け入れる部分間の面は、突起3534の対が形成されるように窪んでいる。そのような構成により、独自の外観が得られるのに加えて、クリップ3530をマスクと係合させる正確な位置を触感で示すことができる。
図36は、両方のクリップ3530および両方のストラップ3518、3520が、単一動作でマスク3502に連結できるように、クリップ3530が互いに連結された構成を示している。例えば、ブリッジまたは支材部分3540は、互いに対して角度をなすことができるクリップ3530間で鉛直方向に延びることができる。クリップ3530および支材3540は、必要に応じて、単一の材料片から形成することができる。さらに、図36の構成では、ピン3532は、クリップ3530によって担持され、対応する開口は、ストラップ3518、3520の端部に設けられている。
図37は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3700を示している。図示した接続アセンブリ3700は、接続器3702、およびヘッドギア3704を含む。図示した接続器3702は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3704と併用することができる。図示したマスク3702は、通常、シール3708を支持するフレーム3706を含む。マスク3702は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管3709に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3702は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3702は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3704は、1つまたは複数の取付位置または取付点3710でマスク3702に連結することができる。下側ストラップ部分3718および上側ストラップ部分3720が、ヘッドギア3704の両側に設けられ、迅速解放機構(例えば、スナップ式ロックまたはクリップ)によってなど、任意の適切な機構によって、マスク3702につながるのが好ましい。図示した構成では、ストラップ3718、3720は、マスク3702の片側から他方に延び、ストラップ3718、3720の中央部分は、ヘッドギア3704の後部部分を形成している。さらに、ストラップ3718、3720が、マスク3702の後方で、好ましくは、マスク3702と使用者の耳との間で互いに交差するように、下側ストラップ3718は、上側取付点3710でマスク3702につながり、上側ストラップ3720は、下側取付点3710でマスク3702につながっている。必要に応じて、ストラップ3718、3720は、交差する位置で互いに連結することができる。ストラップ3718、3720は、伸縮性をもたせることができる可撓性材料で構築することができ、負荷を分散して使用者の快適性が得られるようにするために、幅を拡大した後部部分3718a、3720aを含むことができる。他の構成では、ストラップ3718、3720は、ヘッドギア3704の分離した後部部分につなげることができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ3700または接続アセンブリ3700の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図38および図39は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ3800を示している。図示した接続アセンブリ3800は、接続器3802、およびヘッドギア3804を含む。図示した接続器3802は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア3804と併用することができる。図示したマスク3802は、通常、シール3808を支持するフレーム3806を含む。マスク3802は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク3802は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク3802は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア3804は、例えば、迅速解放機構などの任意の適切な連結器によって、1つまたは複数の取付位置または取付点3810でマスク3802に連結することができる。マスク3802をヘッドギア3804の後部部分に連結するために、ストラップ部分3820が、ヘッドギア3804の両側に設けられるのが好ましい。図示した構成では、ヘッドギア3804は、接続アセンブリ3800の両側において、単一の、鉛直方向に長い取付点3810でマスク3802に連結された単一のストラップ部分3820を含む。ストラップ部分3820は、使用者の耳を直接覆って通ることができ、一部の構成では、ほとんど、実質的にすべて、または使用者の耳全体を覆うのに十分な幅とされる。ストラップ3820は、マスク3802の一方の側から他方の側まで完全に延びることができ、ストラップ3820の中央部分は、後部ストラップ部分3850を画定することができ、後部ストラップ部分3850は、ストラップ部分3850の下に蓄積する熱を低減する通気口3852を含むことができる。通気口3852は、メッシュまたは他の通気性材料で構築することができ、後部ストラップ部分3850の全長の略全体に沿って広がることができる。通気口3852は、後部ストラップ部分3850の全領域のかなり部分、例えば、全領域の約50、60、70、または80%などを占めるように、後部ストラップ部分3850の高さのかなりの部分に沿って延びることもできる。通気口3852は、通気口のない同様の大きさのストラップと比較して、後部ストラップ部分3850の下に蓄積する熱を大幅に低減するのに十分な大きさとされるのが好ましい。一部の構成では、通気口3852は、ストラップ部分3850の構造部を損なうことのないまま、または使用者の頭に圧力点を形成したまま、通気領域を最大限にする大きさとされる。
ヘッドギア3804は、マスク3802の中心から上方に使用者の頭頂部を越えて延び、後部ストラップ部分3850につながることができる頂部ストラップ3860を含むことができる。頂部ストラップ3860は、使用者の鼻に沿って目間に延びることができ、2つのストラップ部分3860a、3860bに分かれて、後部ストラップ部分3850と共に三角形構成を形成し、ハロー部分3814を形成することができる。頂部ストラップ3860は、上向きの力をマスク3802に加えて、使用者の鼻の下面に対する封止の形成を補助することができる。一部の構成では、ストラップ3860の長さは、マスク3802の位置および/またはマスク3802に加えられる上向きの力の調整を可能にするように調整することができる。その他の点では、接続アセンブリ3800または接続アセンブリ3800の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図40は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ4000を示している。図示した接続アセンブリ4000は、接続器4002、およびヘッドギア4004を含む。図示した接続器4002は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア4004と併用することができる。図示したマスク4002は、通常、シール4008を支持するフレーム4006を含む。マスク4002は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管4009に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク4002は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク4002は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア4004は、任意の適切な連結機構によって、1つまたは複数の取付位置または取付点4010でマスク4002に連結することができる。図示した構成では、ヘッドギア4004は、接続アセンブリ4000の両側において、単一の、鉛直方向に長い取付点4010でマスク4002に連結された単一のストラップ部分4020を含む。ストラップ4020は、マスク4002の一方の側から他方の側まで完全に延びることができる。ストラップ4020は、マスク4002の後方で二股に分かれて、使用者の耳の上および下をそれぞれ通る上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bを画定する。上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bの中央部分は、使用者の頭に加えられる負荷を比較的広い領域にわたって分散させて快適性を得るために、幅を、または鉛直方向に拡大することができる。
マスク4002の両側は、ストラップ4020が通ることができる細長いスロット4030を含むことができる。ストラップ4020の端部部分4040は折り重なって、ループを形成することができ、例えば、面ファスナなどの適切な留め具によって、ストラップ4020のマスク4002の後方にある部分に固定することができる。ストラップ4020の端部部分4040は、マスク4002に対するストラップ4020の組み付けおよび調整を容易にするつまみ領域を形成できる指タブ4032を含むことができる。スロット4030は、概ね、または実質的に直線状とすることができ、一部の構成では、概ね、または実質的にマスク4002の後方面(例えば、フレーム4006および/またはシール4008の後方面)と揃えることができる。接続アセンブリ4000の外形寸法または周囲長は、ストラップ4020の端部部分4040の長さを変えることで調整することができ、端部部分4040は、ループの大きさを変えるためにスロット4030から引き出される。マスク4002の角度調整は、端部部分4040を概ね鉛直方向に移動させて、ストラップ4020の端部部分4040の前端または折り部4042の鉛直方向の向き(vertical orientation)を変えることで行うことができる。すなわち、端部部分4040は、上向きに移動して、または角度を付けて、マスク4002の上部に比較してマスク4002の底部を引き寄せることができる。逆に、端部部分4040は、下向きに移動して、または角度を付けて、マスク4002の底部に比較してマスク4002の上部を引き寄せることができる。したがって、ストラップ4020は、ストラップ4020の端部部分4040の上向き、または下向きの調整用のストラップ4020の面領域を提供するために、各端部部分4040からストラップ4020の中央に向かう方向に、(図示した向きの、またはストラップ4020自体の幅方向の)高さを増大させるのが好ましい。その他の点では、接続アセンブリ4000または接続アセンブリ4000の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図41および図42は、図40の接続アセンブリ4000と多くの点で同様である接続アセンブリ4000を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図41および図42の接続アセンブリ4000は、図40の接続アセンブリ4000と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ4000または接続アセンブリ4000の一部分の特に説明されない特徴部は、図40の接続アセンブリ4000、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図41および図42の構成では、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bは、図40の構成よりも互いに接近して配置することができる。例えば、上側ストラップ4020aは、使用者の頭のより低い位置に(例えば、後頭骨の上縁に、または上縁の近くに)配置することができ、使用者の耳のすぐ上を通ることができる。下側ストラップ4020bは、使用者の頸筋より上に、および/または後頭骨になど、使用者の頭のより高い位置に配置することができる。さらに、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bは、1つまたは複数の鉛直連結部分4050によって連結することができる。例えば、接続アセンブリ4000の両側で、第1の鉛直連結部分4050を使用者の耳の後ろに配置することができ、第2の鉛直連結部分4050を第1の鉛直連結部分4050のさらに後方に配置することができる。鉛直連結部分4050は、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bを互いに対して望ましい位置で固定して、ストラップ4020a、4020bの互いから離れる方向の移動を阻止または防止することができる。
図43は、図40〜42の接続アセンブリ4000と多くの点で同様である接続アセンブリ4000を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図43の接続アセンブリ4000は、図40〜42の接続アセンブリ4000と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ4000または接続アセンブリ4000の一部分の特に説明されない特徴部は、図40〜42の接続アセンブリ4000、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図43のヘッドギア4004の上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bの使用者の頭に対する配置は、図40のヘッドギア4004のストラップと同様とすることができる。しかし、図41および図42のヘッドギア4004と同様に、上側ストラップ4020aと下側ストラップ4020bとの間に延びてこれらを連結する1つまたは複数の連結ストラップ4050が設けられるのが好ましい。
さらに、ストラップ4020は、異なる態様でマスク4002に連結することができる。例えば、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bは、別々の取付点4010でマスク4002に連結することができる。一部の構成では、ストラップ4020a、4020bは、ある程度の弾性を有する連結器によって、マスク4002に連結することができる。一部の構成では、弾性は比較的低い。例えば、連結器は、シリコーン製の張力ストラップ4060とすることができる。そのようなシリコーン製張力ストラップ4060は、使用者の顔面に当てたマスク4002の回転調整および張力がけを可能にする。しかし、マスク4002および/またはヘッドギア4004用の他の調整器を設けることもできる。さらに、シリコーンと同様の特性(例えば、弾性、可撓性)を有する他の材料を使用することもできる。
図44および図45は、図38および図39の接続アセンブリ3800と多くの点で同様である接続アセンブリ3800を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図44および図45の接続アセンブリ3800は、図38および図39の接続アセンブリ3800と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ3800または接続アセンブリ3800の一部分の特に説明されない特徴部は、図38および図39の接続アセンブリ3800、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図38および図39のヘッドギア3804のストラップ部分3820と異なり、図44および図45のストラップ部分3820は、使用者の耳を覆わないのが好ましい。正しくは、ストラップ部分3820は、使用者の耳の下を通るのが好ましい。ストラップ3820の後部部分3850は、図38および図30の後部部分3850と比較して、高さ(または、ストラップ部分3820自体の幅)を短くとすることができる。一部の構成では、ストラップ3820は、図35および図36に関連して、または本明細書の他の部分で説明したものなどの回転連結器によって、マスク3802に連結される。
さらに、マスク3802は、シール3808の上側部分を支持するパドル3870などの支持部分を含むことができる。例えば、パドル3870は、マスクフレーム3806の一部分とするか、またはマスクフレーム3806に連結することができ、シール3808が加圧されたときに、シール3808を支持し、シール3808を使用者の鼻と接触した状態に維持するように、シール3808の上側部分の側面に配置することができる。一部の構成では、パドル3870は、シリコーンまたは同様の材料から構築される。さらに、図45は、供給管3809を示している。
図46は、図35および図36の接続アセンブリ3500、ならびに図43の接続アセンブリ4000と多くの点で同様である接続アセンブリ4600を示している。接続アセンブリ4600は、主に、接続アセンブリ3500および4000と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ3500または接続アセンブリ3500の一部分の特に説明されない特徴部は、接続アセンブリ3500または接続アセンブリ4000、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
接続アセンブリ4600は、図35のマスク3502と実質的に同様である接続器またはマスク4602と、図43のヘッドギア4004と実質的に同様であるヘッドギア4604とを利用する。特に、マスク4602は、フレーム4606およびシール4608を含むのが好ましい。供給管4609は、利用者に呼吸ガスを供給する。上記のように、一部の構成では、マスク4602は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク4602は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア4604は、任意の適切な連結機構によって、1つまたは複数の取付位置または取付点4610でマスク4602に連結することができる。例えば、ヘッドギアは、別々の取付点4610でマスク4602の両側に連結された上側ストラップ4620aおよび下側ストラップ4620bを有するストラップ4620を含むことができる。連結ストラップ部分4650は、上側ストラップ部分4620aと下側ストラップ部分4620bとを連結している。連結ストラップ部分4650は、ヘッドギア4604の両側で使用者の耳の後ろに設けることができる。
上側ストラップ4620aおよび下側ストラップ4620bの一方または両方は、任意の適切な機構によってマスク4602に連結することができる。一部の構成では、ストラップ4620a、420bは、スナップ式ロックまたはクリップ(例えば、フックおよびバー機構)4630などの迅速解放機構によって、マスク4602に連結することができる。一部の構成では、ストラップ4620a、4620bは、ストラップ4620a、4620bの角度調整を可能にするために、クリップ4630に対して回転可能である。マスク4602のクリップ4630を受け入れる部分は、1つまたは複数の細長い突起4634を画定することができ、突起4634の面は、マスク4602の隣接する面を越えて外側に突出している。一部の構成では、マスク4602のクリップ4630またはストラップ4620a、4620bを受け入れる部分間の面は、突起4634の対が形成されるように窪んでいる。そのような構成により、独自の外観が得られるのに加えて、クリップ4630をマスクと係合させる正確な位置を触感で示すことができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ4600または接続アセンブリ4600の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図47は、図40の接続アセンブリ4000ならびに図41および図42の接続アセンブリ4000と多くの点で同様である接続アセンブリ4000を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図47の接続アセンブリ4000は、図40〜42の接続アセンブリ4000と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ4000または接続アセンブリ4000の一部分の特に説明されない特徴部は、図40〜42の接続アセンブリ4000、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図47の構成では、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bは、図44および図42の構成と同様の態様で互いに対して配置することができる。さらに、上側ストラップ4020aおよび下側ストラップ4020bは、1つまたは複数の鉛直連結部分4050によって同様に連結することができる。図示した構成では、鉛直連結部分4050は、接続アセンブリ4000の両側で使用者の耳の後ろに配置することができる。頂部ストラップ4016は、上側ストラップ4020aの一方の側から上側ストラップ4020aの他方の側まで、使用者の頭頂部を越えて延びることができる。一部の構成では、頂部ストラップ4016は、連結部分4050と一列に整列することができる。
ヘッドギア4004は、比較的剛性の材料と比較的より低剛性の材料との複合構造体として構築することができる。例えば、繊維材料などの可撓性材料を利用して、ヘッドギアのベース部4060を構築することができる。半剛性または剛性材料をベース部4060に付け加えて、支持構造部4062を形成することができる。半剛性材料の一例として、例えば、約0.5mmの厚さを有するポリプロピレンシート材料がある。支持構造部4062は、接着、高周波溶接、超音波溶接、熱成形、縫合、化学結合、機械結合、または他の任意の適切な方法などで、ベース部4060の外側面に接合することができる。図示した構成では、ベース部4060は、支持構造部4062よりも広い幅を有する。支持構造部4062は、ヘッドギア4004のいくつかの部分または実質的に全体に設けることができる。例えば、支持構造部4062は、少なくとも、上側ストラップ4020a、下側ストラップ4020b、頂部ストラップ4016、および連結ストラップ4050のかなりの長さに沿って延びる。一部の構成では、支持構造部は、単一の材料片から構築することができる。
図48は、図47のヘッドギア4004のストラップのいずれかなどのヘッドギアストラップの長さを調整するために使用することができる薄型調整機構4800を示している。1つの構成では、薄型調整機構4800は、図47のヘッドギア4004の頂部ストラップ4016で利用される。図示した構成では、頂部ストラップ4016は、その全長に沿って、第1の頂部ストラップ部分4016aおよび第2の頂部ストラップ部分4016bに分割されている。第1の頂部ストラップ部分4016aは、面ファスナなどの留め具である第1の構成要素4802を含み、第2の頂部ストラップ部分4016bは、留め具である第2の構成要素4804を含む。第1の構成要素4802は、頂部ストラップ4016の長さを調整するために、所望の位置で第2の構成要素4804と選択的に係合することができる。
一部の構成では、第1の構成要素4802は、頂部ストラップ4016のベース部4060および支持構造部4062の一方によって担持され、または一方に固定され、第2の構成要素4804は、頂部ストラップ4016のベース部4060および支持構造部4062の他方によって担持される、または他方に固定される。そのような構成は、頂部ストラップ4016の2層構造を利用して、頂部ストラップ4016の厚さを2倍にすることなく調整を可能にする。一部の構成では、第1の頂部ストラップ部分4016aおよび第2の頂部ストラップ部分4016bの少なくとも一方の端部は、第1の頂部ストラップ部分4016aおよび第2の頂部ストラップ部分4016bの軸方向の整列を維持することを補助するために、第1の頂部ストラップ部分4016aおよび第2の頂部ストラップ部分4016bの他方を囲むループ4810を含む。
図49は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ4900を示している。図示した接続アセンブリ4900は、接続器4902、およびヘッドギア4904を含む。図示した接続器4902は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア4904と併用することができる。図示したマスク4902は、通常、シール4908を支持するフレーム4906を含む。マスク4902は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管4909に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク4902は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク4902は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。マスクフレーム4906は、マスクシール4908の上側部分を横方向に支持する支持構造部4970を含む、または担持することができる。支持構造部4970は、図44および図45のパドル3870と同じ、または同様とすることができる。
ヘッドギア4904は、1つまたは複数の取付位置または取付点4910でマスク4902に連結することができる。一部の構成では、マスク4902は、回転連結器4944によってヘッドギア4904に回転可能に連結することができ、回転連結器4944は、例えば、図29、図35、または図36の回転連結器と実質的に同様とすることができる。さらに、ヘッドギア4904は、接続アセンブリ4900の両側に、使用者の耳の下を通る下側ストラップまたは下側アーム4918を含むことができ、上側ストラップを削除することができる。したがって、一部の構成では、下側アーム4918は、マスク4902とヘッドギア4904との間の唯一の連結部である。ヘッドギア4904は、後部ハロー部分とすることができる、または同様の構成とすることができる後部部分4914を含むことができる。一部の構成では、後部部分4914は、環状の形状ではない。後部部分4914は、使用者の後頭部に沿って鉛直方向に、一部の構成では、使用者の頭の下端の、または下端の近くの位置から、使用者の頭頂部の、または頭頂部の近くの位置まで延びるクレードル構造を含むことができる。後部部分4914のクレードル構造は、使用者の頭の形状と概ね一致するように、鉛直および/または水平方向に湾曲することができる。
下側アーム4918は、マスク4902とヘッドギア4904の後部部分4914との間の距離を調整できるようにする調整機構4960を含むことができる。図示した接続器4900では、調整機構4960はスライド機構を含む。特に、調整機構4960は、少なくとも前後方向に、後部部分4914と共に移動するように固定された第1のアーム部分4962と、少なくとも前後方向に、マスク4902と共に移動するように固定された第2のアーム部分4964とを含む。一部の構成では、第2のアーム部分4964は、マスク4902の一部分(例えば、マスクフレーム4906)と統合または一体化することができる。
第1のアーム部分4962および第2のアーム部分4964は、例えば、第1のアーム部分4962および第2のアーム部分4964の一方に連結され、第1のアーム部分4962および第2のアーム部分4964の他方を囲む1つまたは複数のループ4966によって、互いにスライド可能に、または入れ子式に係合する。したがって、第1のアーム部分4962に対する第2のアーム部分4964の移動により、マスク4902に加えられる保持力を調整することができる。調整機構4960は、調整した後、アーム部分4962、4964を、ひいては、マスク4902およびヘッドギア4904を所望の位置に固定するのが好ましい。例えば、ループ4966は、アーム部分4962またはアーム部分4964に摩擦で係合することができる。他の構成では、アーム部分4962またはアーム部分4964を所望の位置に固定するために、ロック機構を設けることができる。他の適切な機構を使用することもできる。その他の点では、接続アセンブリ4900または接続アセンブリ4900の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図50は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ5000を示している。別途指摘されない限り、接続アセンブリ5000または接続アセンブリ5000の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。図示した接続アセンブリ5000は、接続器5002、およびヘッドギア5004を含む。図示した接続器5002は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア5004と併用することができる。図示したマスク5002は、通常、シール5008を支持するフレーム5006を含む。マスク5002は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。
上記のように、一部の構成では、マスク5002は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク5002は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。マスク5002は、マスクシール5008の鼻部分を横方向に支持するために、マスクフレーム5006から上方に、シール5008の鼻部分の両側に沿って延びる支持部またはパドル5070を含むことができる。支持部5070は、マスク5002に永続的にまたは取り外し可能に連結することができる。図示した構成では、支持部5070は、マスクフレーム5006に取り外し可能に連結され、使用者が、シール5008の鼻部分の両側に設定された支持量を微調整できるように、複数の大きさ、または形状で用意することができる。
ヘッドギア5004は、1つまたは複数の取付位置または取付点5010でマスク5002に連結することができる。マスク5002をヘッドギア5004の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分5018および上側ストラップ部分5020が、ヘッドギア5004の両側に設けられるのが好ましい。図示した構成では、マスク5002の少なくとも片側の下側ストラップ5018および上側ストラップ5020は、単一のクリップ5030によって、マスク5002に連結され、クリップ5030は、図35および図36に関連して説明した機構と同じ、または同様とすることができる。一部の構成では、クリップ5030は、マスク5002の一方の側だけに設けられる。ストラップ5018、5020は、他方の側でマスク5002に永続的に連結するか、または着脱するのにクリップ5030ほど簡便でない態様で連結する(例えば、調整機構を介して連結する)ことができる。
クリップ5030およびマスクフレーム5006は、マスク5002と係合するためのクリップ5030の適切な位置の特定を容易にし、かつ/またはクリップ5030のマスク5002からの望ましくない離脱を阻止するように、相補的態様で構成することができる。例えば、マスクフレーム5006は、クリップ5030を受け入れるための凹部を協同して画定する1つまたは複数の縁部5032を含むことができる。図示した構成では、縁部5032は、後方に開放された凹部を画定し、クリップ5030は、後方開口5034を通る。一部の構成では、クリップ5030は、縁部5032によって画定された凹部の全体または実質的に全体を占有するように構成される。したがって、クリップ5030の外側を向いた面5036は、少なくとも、クリップ5030とマスクフレーム5006とが合流する位置で、マスクフレーム5006の隣接する部分の外側を向いた面5038と面一とすることができる。そのような構成の場合、凹部の縁部5032は、クリップ5030のマスク5002からの望ましくない、または意図しない離脱を可能にする方向に(例えば、前方に)、クリップ5030が移動するのを阻止する。しかし、使用者は、クリップ5030を、例えば、マスクフレーム5006から離れる横方向に意図的に移動させて、マスク5002との係合を外すことができる。
図50に矢印で示すように、クリップ5030は、好ましくは、少なくとも縁部5032によって画定された凹部の若干前方で、マスクフレーム5002に隣接することができる。この縁部5032により、使用者に触感がフィードバックされて、クリップ5030の正確位置の認識を容易にすることができる。クリップ5030は後方に移動されて、または後方に移動することができて、縁部5032によって画定された凹部と係合することができる。一部の構成では、クリップ5030の前端が、最初に凹部と係合することができ、次いで、クリップ5030の後部部分が内側に移動して凹部と係合することができる。一部のそのような構成では、クリップ5030の後部部分5040は、クリップ5030の望ましくない前方移動および/またはマスクフレーム5006からの望ましくない、もしくは意図しない離脱を阻止するために、マスクフレーム5006の後縁5042に突き当てることができる。
一部の構成では、クリップ5030は、1つまたは複数の指アクセス部分またはつまみ部分5050を画定し、つまみ部分5050は、使用者がクリップ5030を把持するのに便利な位置を提供することができる。一部の構成では、つまみ部分5050は、クリップ5030の視覚によらない位置特定を容易にするために、触感を使用者にフィードバックする。図示した構成では、つまみ部分5050は、クリップ5030の後部突出部分5054間で、後部突出部分5054によって画定される空間5052の前端に設けられている。つまみ部分5050はまた、クリップ5030の上縁および下縁にも設けられている。図示した位置の任意の組み合わせまたはすべてを使用することができる。突出部分5054は、ストラップ5018、5020の長さ方向または軸方向と概ね合致することができる。
図51〜57は、図50の接続アセンブリ5000と多くの点で同様である接続アセンブリ5000を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図51〜57の接続アセンブリ5000は、図50の接続アセンブリ5000と比較した相違点および/または互いに比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ5000または接続アセンブリ5000の一部分の特に説明されない特徴部は、図50の接続アセンブリ5000、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図51の接続アセンブリ5000は、つまみ部分5050をクリップ5030の前方部分に配置している。特に、つまみ部分5050は、クリップ5030の前縁の隆起した、または外側にずれた部分によって画定される。つまみ部分5050は、クリップ5030の鉛直方向の概ね中心に置くことができる。マスクフレーム5006は、つまみ部分5050に隣接して配置され、つまみ部分5050の内側を向いた面への使用者のアクセスを容易にする凹面部分5060を画定することができる。図52の接続アセンブリ5000では、つまみ部分5050は、クリップ5030の周囲部分に対して隆起していない。その代わりとして、マスクフレーム5006の凹面部分5060は、つまみ部分5050へのアクセスを容易にするように構成する(例えば、図51の部分5060と比較して拡大する)ことができる。
図53の接続アセンブリ5000は、つまみ部分5050が、クリップ5030の周囲部分に対して隆起していない、または外側にずれていない点で図52と同様である。しかし、マスクフレーム5006の凹面部分5060は、クリップ5030の前縁のかなりの部分、または実質的に全体に沿って延びることができる。一部の構成では、凹面部分5060は、マスクフレーム5006の高さの少なくとも約半分または少なくとも約2/3などの、マスクフレーム5006の全体高さのかなりの部分を占める長さを有する。
図54の接続アセンブリ5000は、クリップ5030をマスクフレーム5006に固定するロック機構5070を組み込んでいる。ロック機構5070は、クリップ5030の他の係合特徴部(例えば、フックおよびバー機構)に付加する、または他の係合特徴部の代替とすることができる。ロック機構5070は、例えば、限定するものではないが、弾性ロッククリップ5072などのスナップ式ロック特徴部を含むことができる。弾性ロッククリップ5072は、マスクフレーム5006か、またはクリップ5030のいずれかに配置することができ、本明細書で説明したつまみ部分5050または凹面部分5060と同様な態様で配置することができる。クリップ5030に配置した場合、弾性ロッククリップ5072は、つまみ部分5050として機能することもできる。
図55〜56の接続アセンブリ5000は、図52および図53のアセンブリ5000と同様である。特に、図55〜56のクリップ5030のつまみ部分5050は、クリップ5030の隣接する部分と比較して隆起しておらず、または外側にずれておらず、マスクフレーム5006の凹面部分5060は、つまみ部分5050へのアクセスを容易にするように構成されている。凹面部分5060は、図52の部分5060と同様に、クリップ5030の周囲面からの比較的急な移行部を有する比較的不連続性の構造であるが、図53の部分5060と同様に、より長い鉛直距離に沿って延びている。
図56は、マスクフレーム5006の干渉または連結特徴部5080とクリップ5030との例を示している。図示した構成では、マスクフレーム5006は、少なくとも1つの開口、および、好ましくは開口5082a、5082bの対を含む。前方開口5082aは、マスクフレーム5006によって完全に囲まれ、一方、後部開口5082bは、マスクフレーム5006によって一部分のみが囲まれている。クリップ5030は、少なくとも1つの係合部材または係合ブロック、好ましくは、開口5082a、5082bのそれぞれの1つと係合するように構成された係合ブロック5084a、5084bの対を含む。開口5082a、5082bおよび係合ブロック5084a、5084bは、クリップ5030のマスクフレーム5006に対する回転を阻止するように、(例えば、クリップ5030に作用する力ベクトルの方向と概ね合致した)軸方向に離間している。図示した構成では、開口5082a、5082bおよび係合ブロック5084a、5084bは、鉛直方向に整列するが、開口5082a、5082bおよび係合ブロック5084a、5084bは、鉛直方向にずれることができる。一部の構成では、クリップ5030は、マスクフレーム5006と係合したときに、マスクフレーム5006の重なり部分に相補的な形状とされ、重なり部分を受け入れる凹部5086を画定する。
マスクフレーム5006と係合すると、クリップ5030は、開口5082a、5082bと係合ブロック5084a、5084bとの係合によって、マスクフレーム5006に概ね後ろ方向の力を作用させる。マスクフレーム5006の横に湾曲した形状、および/または係合ブロック5084aと、開口5082aを画定するマスクフレーム5006の面との全周係合により、(ヘッドギアによって発生させることができる)クリップ5030に作用する力は、係合ブロック5084bを引き寄せて開口5082bと係合させるのに役立ち、それにより、クリップ5030のマスクフレーム5006との係合を強化する。
図57は、マスクフレーム5006とクリップ5030との間の連結特徴部5080の別の例を示している。図示した構成は、クリップ5030とフレーム5006との間のフックおよびバータイプの相互作用部を含む。クリップ5030は、マスクフレーム5006の係合面またはバー5092と係合するフック5090を含むのが好ましい。一部の構成では、この構成は逆にすることができる。マスクフレーム5006は、クリップ5030がマスク5002と係合したときに、クリップ5030のフック5090を受け入れる開口5094を含む。一部の構成では、開口5094の一部を画定する面は、バー5092も画定する。バー5092は、フック5090と相互作用し、クリップ5030をマスク5002に保持するように構成された任意の構造、または構造の一部分とすることができる。クリップ5030をマスク5002に連結するために、フック5090の一部分は開口5094を通過して、フック5090をバー5092と係合させることができ、クリップ5030の本体は、マスク5002(例えば、マスクフレーム5006)に隣接した、またはマスク5002に当たった静止位置まで回転することができる。クリップ5030を取り外すためには、プロセスを逆にすることができる。
(本明細書の中で特に)図50〜57は、接続アセンブリ5000の着脱を容易にするために、接続アセンブリ5000周ループが開かれるのを可能にする接続アセンブリ5000を開示している。そのような構成では、ヘッドギア5004は、開ループを形成するための少なくとも1つの位置でマスク5002から完全に切り離すことができる。そのような開ループ構成は、接続アセンブリ5000の着脱を容易にすることができるが、マスク5002に取り付けるために、ヘッドギア5004の分離したクリップ5030または他の部分の位置を特定することは、使用者にとって困難である、または苛立たせることであると本発明者は気付いた。ヘッドギア5004の構成によって、ただ1つのクリップ5030がマスク5002から切り離される場合でも、分離したクリップ5030は、例えば、使用者の頭の後ろにあるなど、マスク5002からかなり離れた位置に移動することがある。マスク5002の両側のクリップ5030が切り離された場合、ヘッドギア5004は、マスク5002から完全に分離され得る。したがって、一部の用途または使用法では、特に、目視による位置特定が困難であるか、または不可能な場合、クリップ5030の位置特定を容易にするために、クリップ5030をマスク5002にテザーでつなぐのが好ましいことがある。図58〜61の接続アセンブリ5800は、接続アセンブリ5800の着脱を容易にする拡張定位と縮小定位との間で移行する閉ループ構成である。接続アセンブリ5800は、伸縮性のテザー機構が閉ループを維持するが、接続アセンブリ5800の周囲の拡張または拡大により着脱が容易になるのを可能にする伸縮性の閉ループ構成である。
図58〜61の接続アセンブリ5800は通常、接続器5802およびヘッドギア5804を含む。図示した接続器5802は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア5804と併用することができる。図示したマスク5802は、通常、シール5808を支持するフレーム5806を含む。マスク5802は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク5802は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク5802は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア5804は、例えば、限定するものではないが、図50〜57のクリップ5030と同じ、または同様であるクリップ5830を含む任意の適切な機構によって、1つまたは複数の取付位置または取付点でマスク5802に連結することができる。一部の構成では、マスク5802をヘッドギア5804の後部部分に連結するために、下側ストラップ5818および上側ストラップ5820が、ヘッドギア5804の両側に設けられる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ5800または接続アセンブリ5800の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図58の接続アセンブリ5800は、クリップ5830をマスク5802に連結する伸縮性テザー5840を含む。図示した弾性テザー5840は、クリップ5830とマスク5802との間に三角形の態様で連結されたケーブルまたはコード状部材である。特に、弾性テザー5840の中央部分は、マスク5802に連結され、弾性テザー5840の端部部分は、クリップ5830に連結されている。弾性テザー5840は、クリップ5830がマスク5802から切り離されたときに、クリップ5830をマスク5802の近くに保持するだけでなく、クリップ5830をマスク5802に対して正確に配置するのにも役立つのが好ましい。例えば、弾性テザー5840の上側および下側、または2つの端部部分にかかる張力は、クリップ5830が、マスク5802に対して正確に配置された場合に概ね等しくなることができる。したがって、弾性テザー5840は、クリップをマスク5802と係合するための適切な位置に引き寄せようとする。
図59の接続アセンブリ5800は、幅広の弾性ストラップの形態の伸縮性テザー5840を含む。弾性ストラップ5840は、マスク5802の一方の側から他方に延びることができる。弾性ストラップ5840の各端部は、クリップ5830に連結することができる。弾性ストラップ5840の中間部分は、マスク5802に固定することができる。例えば、マスクフレーム5802は、弾性ストラップ5840が通過できる通路を形成するループ部分5842を含むことができる。一部の構成では、弾性ストラップ5840は、通路にゆるい拘束で受け入れられ、マスク5802に対して移動可能である。クリップ5830は、弾性ストラップ5840がマスク5802から外れるのを防止することができる。
図58および図59の接続アセンブリ5800では、弾性テザー5840は露出している。一部の用途または使用法では、少なくとも、クリップ5830がマスク5802と係合している場合に、弾性テザー5840が覆いをされる、または隠されるのが望ましいことがある。図60および図61の接続アセンブリ5800は、クリップ5830がマスク5802と係合している場合に弾性テザー5840を隠す。図示した構成では、弾性テザー5840は、少なくとも1つの、好ましくは弾性要素の対を含む。弾性要素は、互いから鉛直方向に離間し、概ね前後方向に延びることができる弾性ストラップ5840の形態を取ることができる。一部の構成では、弾性ストラップ5840は、ヘッドギア5804の下側ストラップ5818および上側ストラップ5820のそれぞれの一方と概ね、または実質的に一列に整列することができる。
クリップ5830は、マスク5802と係合している場合に、弾性ストラップ5840をクリップ5830とマスクフレーム5806との間に捕捉することができる。図示した構成では、各弾性ストラップ5840の第1の端部は、マスクフレーム5806の後端部分に固定され、各弾性ストラップ5840の第2の端部は、クリップ5830の前端に固定されている。そのような構成により、弾性ストラップ5840をマスクフレーム5806とクリップ5830との間で比較的平らに置くことが可能になり、さらに、弾性ストラップ5840によって可能になる接続アセンブリ5800の周囲長の伸びが最大限になる。マスクフレーム5806および/またはクリップ5830は、クリップ5830がマスク5802と係合しているときに、弾性ストラップ5840を受け入れ、弾性ストラップ5840の厚さ分を少なくとも部分的に吸収する凹部5844を含むことができる。
上記のように、弾性テザー5840は、クリップ5830をマスク5802と係合するための適切な位置に案内することを補助するように構成することができる。しかし、図60および図61の構成では、弾性ストラップ5840は、クリップ5830をマスク5802と係合するための適切な位置に最後まで引き寄せることができない。すなわち、クリップ5830は、弾性ストラップ5840の伸びのない長さに概ね等しい距離だけ係合位置から離れて移動することができる。そのような構成において、または必要に応じて、任意の他の構成において、接続アセンブリ5800は、クリップ5830のマスク5802に対する位置特定を補助するさらなる特徴部を含むことができる。例えば、クリップ5830のマスク5802に対する位置特定を容易にするために、1つまたは複数のマグネット5846をマスク5802、クリップ5830、またはその両方に設けることができる。単一磁石構成を使用することができるが、他方の構成要素は通常、磁気吸着材料を有する。図示した構成では、マグネット5846は、マスク5802の凹部5844およびクリップ5830の前端に設けられている(マグネット5846はクリップ5830上に示されていない)。さらに、図61は、フックまたはブロック(図示せず)などの、クリップ5830の適切な構造部が係合できる開口5848を示している。
図62〜64は、細長い閉ループ構成の接続アセンブリ6200を示しており、この閉ループ構成は、接続アセンブリ6200が、拡張定位と縮小定位との間で移行するのを可能にする。接続アセンブリ6200は、着脱を容易にするために周囲を拡大することができる点で、図58〜61の接続アセンブリ5800と同様であるが、好ましくは、接続アセンブリ6200は、図58〜61の伸縮機構とは異なり、非伸縮性の折り畳み式締め具6240によって周囲を拡大することができる。
図示した接続アセンブリ6200は、接続器6202、およびヘッドギア6204を含む。図示した接続器6202は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア6204と併用することができる。図示したマスク6202は、通常、シール6208を支持するフレーム6206を含む。マスク6202は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管6209に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク6202は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク6202は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア6204は、1つまたは複数の取付位置または取付点6210でマスク6202に連結することができる。マスク6202をヘッドギア6204の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分6218および上側ストラップ部分6220が、ヘッドギア6204の片側または両側に設けられるのが好ましい。一部の構成では、ヘッドギア6204は、折り畳み式締め具6240または他の伸長機構とは別に調整を行うことができる。そのような構成の場合、ヘッドギア6204は、折り畳み式締め具6204が、取り付けを容易にするためにだけ使用することができるように、折り畳み式締め具6240の動作とは別に、適切な、または望ましい調整位置に調整することができ、一旦調整されると、ヘッドギア6204は、接続アセンブリ6200の各取り付けで再調整を必要としない。調整ループ6222を形成するために、マスク6202と係合した後、接続アセンブリ6200の片側または両側で、ストラップ6218、6220に折り重なるなど、ヘッドギア6204用の任意の適切な調整機構を設けることができ、調整ループ6222は、例えば、面ファスナなどの任意の適切な留め具で固定することができる。
折り畳み式締め具6240は、縮小した(例えば、積み重ねられた、または折り畳まれた)定位と、拡張した(例えば、展開した)定位との間で互いに対して折り畳み可能な複数の部分またはセグメントを含むことができる。図示した構成では、第1のセグメント6242は、マスクフレーム6206によってなど、マスク6202によって形成または担持されている。第2のセグメント6244は、ヘッドギア6204(例えば、ストラップ6218、6220の一方または両方)に連結された部材(例えば、クリップ)によって形成または担持されている。一部の構成では、第3の、または中間セグメント6246は、第1の端部で第1のセグメント6242に旋回可能に連結され、第2の端部で第2のセグメント6244に旋回可能に連結されている。セグメント6242、6244、6246間の旋回軸は互いに整列し、ヘッドギア6204/接続アセンブリ6200の周方向に対して垂直に向いているのが好ましい。そのような構成により、セグメント6242、6244、6246が互いに対して適切な平面内に維持され、図示した構成では、ヘッドギア6204の前方部分がマスク6202と水平方向に整列した状態に維持されて、展開定位での折り畳み式締め具6240の第2のセグメント6244の目視によらない位置特定を容易にしている。
図63に示すように、縮小定位では、セグメント6242、6244、6246は、互いに対して積み重ねられて、全体厚さが厚くなり、長さが短くなっており、図64に示すように、拡張定位では、セグメント6242、6244、6246は、端から端まで積み重ねを解かれて配置されて、全体厚さが薄くなり、長さが長くなっている。折り畳み式締め具6240は、接続アセンブリ6200の片側または両側に設けることができる。縮小した、または折り畳まれた場合に、折り畳み式締め具6240は、マスク6202に、またはマスク6202の後縁の前方に配置されている。そのような構成により、折り畳み式締め具6240と使用者との間の接触が回避されて、快適性が高まる。一部の構成では、折り畳み式締め具6240を閉状態または縮小定位にロックまたは保持し、折り畳み式締め具6240の意図しない開状態を阻止または防止するために、ロック機構(例えば、スナップ嵌め込み式機構)を設けることができる。折り畳み式締め具6240の開き操作を容易にするために、つまみ部分6250および対応する凹面部分6260をそれぞれクリップ6230およびマスクフレーム6206に設けることができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ6200または接続アセンブリ6200の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図65〜68は、図62〜64の接続アセンブリ6200と多くの点で同様である接続アセンブリ6200を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図65〜68の接続アセンブリ6200は、図62〜64の接続アセンブリ6200と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ6200または接続アセンブリ6200の一部分の特に説明されない特徴部は、図62〜64の接続アセンブリ6200、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図65〜68の折り畳み式締め具6240は、図62〜64の折り畳み式締め具6240と比較して、少なくともいくつかの点で、空間効率がより高い。特に、図65〜68の折り畳み式締め具6240は、図67に示すように、閉じた、または折り畳んだ構成で、セグメント6242、6244、6246のうちの2つの厚さに実質的に等しい全体厚さを有する。セグメント6242、6244、6246の任意の1つまたはすべては、第2のセグメント6244の高さよりも低い高さを画定することができる。一部の構成では、第1のセグメント6242の高さは、ストラップ6218、6220がマスク6202と合流する位置における下側ストラップ6218と上側ストラップ6220との間の距離に実質的に等しいか、またはその距離未満とすることができる。第2のセグメント6244の高さは、ストラップ6218、6220がマスク6202と合流する位置における下側ストラップ6218の下縁と上側ストラップ6220の上縁との間の距離に実質的に等しいか、またはそれを超えることができる。第2のセグメント6244は、ベース部6270およびアーム6272の対を備えた略U字形状の輪郭を有することができる。アーム6272は、アーム間に空間6270を画定することができ、空間6270は、第1のセグメント6242の高さと少なくとも同じであるアーム6272間の距離を有することができる。中間セグメント6246は、一方の端部で第1のセグメント6242の後端に連結し、第2の端部で第2のセグメント6244のベース部6270に連結することができる。中間セグメント6246は、空間6270内に受け入れることができ、折り畳み式締め具6240の折り畳み定位で、第1のセグメント6242の少なくとも一部分に重なることができる。
折り畳み式締め具6240は、弾性ラッチ6280などのロック機構を含むことができ、弾性ラッチ6280は、閉状態または折り畳み定位で、折り畳み式締め具6240を固定するために、開口6282を囲む面と係合する。図示した構成では、開口は、マスクフレーム6206または第1のセグメント6242によって画定され、ラッチ6280は、第2のセグメント6244によって担持されている。
U字形状の第2のセグメント6244のアーム6272の後部または自由端は、ヘッドギア6204のストラップ6218、6220に連結することができる。ストラップ6218、6220は、マスク6202および/または折り畳み式締め具6240に対して調整可能である。例えば、ストラップ6218、6220は、調整ループ6222を画定するように折り重ねることができる。調整ループ6222は、ロックレバー6284などのロック機構によって固定することができる。ロックレバー6284は、ストラップ6218、6220を所定の位置に選択的に固定するために、ストラップ6218、6220のループ6222と係合する係合部分6286を含むことができる。
図69〜71は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ6900を示している。図示した接続アセンブリ6900は、調整機能および/または閉ループ伸長機能を付与するための代替の機構を含む。特に、接続アセンブリ6900は、接続アセンブリ6900の周囲長の調整を可能にする1つまたは複数のスライドバックル機構6940を組み込んでいる。スライドバックル機構6940は、接続アセンブリ6900の片側または両側に設けることができる。
本明細書で開示した他の接続アセンブリと同様に、接続アセンブリ6900は、接続器6902およびヘッドギア6904を含む。図示した接続器6902は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア6904と併用することができる。図示したマスク6902は、通常、シール6908を支持するフレーム6906を含む。マスク6902は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管6909に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク6902は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク6902は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア6904は、本明細書で開示した任意のものなどの任意の適切な機構によって、1つまたは複数の取付位置または取付点6910でマスク6902に連結することができる。マスク6902をヘッドギア6904の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分6918および上側ストラップ部分6920が、ヘッドギア6904の両側に設けられるのが好ましい。図示した構成では、ストラップ6918、6920の長さ調整を可能にするために、スライドバックル機構6940が、各下側ストラップ6918および上側ストラップ6920内に設けられている。スライドバックル機構6940は、ヘッドギア6904の片側または両側に設けることができる。図70および図71は、ストラップ6918、6920の一方内のスライドバックル機構6940を示しているが、他方のスライドバックル機構6940も、同じまたは同様の構成とすることができる。
図示したスライドバックル機構6940は、ストラップ6918、6920の蛇行路を作り出す複数のポスト6944を有するバックル6942を含む。ストラップ6918、6920は、マスク6902と(直接的に、または間接的に)係合し、ストラップ自体に折り重ねられて調整ループ6946を形成することができる。調整ループ6946の端部は、バックル6942のストラップ6918、6920に沿った移動が、調整ループ6946の大きさ、またはストラップ6918、6920の重なりの長さを変えて、ストラップ6918、6920の有効長を調整するように、バックル6942に連結されている。バックル6942は、ストラップ6918、6920に沿っていずれかの方向に移動して、ストラップ6918、6920の伸長または縮小を可能にする。
バックル6942は、バックル6942の移動を容易にするつまみタブまたはプルタブ6950を含むことができる。プルタブ6950は、使用しないときに、プルタブ6950がバックル6942および/またはストラップ6918、6920に固定されるのを可能にする連結器6952を含むことができる。図示した連結器6952は磁石連結器であるが、例えば、限定するものではないが、スナップ、クリップ、または面ファスナを含む他の適切な連結器を使用することができる。プルタブ6950は、ポスト6954によって回転可能に支持されるなど、バックル6942の全長に沿って概ね中心に配置することができる。図72は、ポスト6954が、スロット6956内にスライド可能に支持されたスライド式プルタブ6950を示しており、これは、プルタブ6950およびポスト6954が、バックル6942の進行または意図された進行方向に、バックル6942の端部に向かって移動するのを可能にする。
スライドバックル機構6940は、閉ループで伸長させるのに利用することができ、またはヘッドギア6904の調整に使用することもでき、マスク6902から取り外し可能なクリップ6930などの他の開機構を設けることもできる。クリップ6930は、マスク6902から完全に分離可能であってよいし(すなわち、開ループ)、マスク6902にテザーでつながれてもよい(すなわち、閉ループ)。別途指摘されない限り、接続アセンブリ6900または接続アセンブリ6900の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
本明細書で(例えば、図58〜72などで)説明した伸長閉ループ機構は、対応する接続アセンブリの着脱を可能にするように、開状態で十分に伸長するのが好ましい。説明したように、伸長機構は、接続アセンブリの片側または両側に設けることができる。片側だけに設けられた場合、単一の伸長機構が、対応する接続アセンブリの着脱を可能にするように、開状態で十分に伸長するのが好ましい。両側に設けられた場合、各伸長機構は、対応する接続アセンブリの着脱を可能にするように、開状態で十分に伸長できるため、使用者は、選択的に一方の側または他方を使用することができる。しかし、一部の構成では、各伸長機構は、全伸長の一部分を担うことができ、この全伸長の一部分は、対応する接続アセンブリの着脱を可能にするのに十分であるのが好ましいが、機構のいずれか一方の伸長は、対応する接続アセンブリの着脱を可能にするのにそのままでは不十分なことがある。一部の構成では、閉状態と開状態との間の全伸長は、少なくとも100mmである。弾性構成では、弾性要素が伸びていない状態の伸長は、100mm未満であり得るが、弾性要素が伸長すると、少なくとも100mmまで増大することができる。例えば、一部の構成では、初期の伸長は、弾性要素が伸びていない状態で、約30mmとすることができ、弾性要素は、伸長して少なくとも100mmの全伸長をもたらすことができる。一部の構成では、初期の伸長(伸びがない)は、全伸長(伸びがある)の約1/3〜約1/2とすることができる。
図73および図74は、形状化ヘッドギア装置7300を構成要素部品として(図73)、および組み立てられた(図74)ものとして示している。本明細書で開示した多くのヘッドギアアセンブリは、全体として、または一部において、例えば、布または繊維材料などの可撓性材料で構築することができる。そのような可撓性材料は、平シートの形態を取ることが多く、この平シートは、ヘッドギアアセンブリに形成された場合に、半円筒形状、または1軸(鉛直軸)だけのまわりの湾曲をなすことができる。一部の構成では、それに限定するものではないが、ヘッドギア装置7300を含む開示したヘッドギア装置は、少なくとも2軸(鉛直軸および1つまたは複数の水平軸)のまわりに湾曲する。そのような構成は、ヘッドギア装置7300が、使用者の頭の形状に、より良好に一致し、好ましくは、ヘッドギア装置7300の領域内で負荷を比較的均一に分散させて、例えば、縁部に沿った線状負荷などの圧点を低減することを可能にする。そのような形状化ヘッドギア装置7300はまた、使用者に装着されない場合に、例えば、引力に耐え、絡まりを抑えるなど、ヘッドギア装置の形状を保とうとする。そのような部分的な、または完全な自己支持構造により、ヘッドギア装置7300および対応する接続アセンブリは、使用者により合いやすくなり得る。
図示した構成では、適切なプロセス(例えば、縫合、接着、溶接など)によって、2つ以上の構成要素7302同士が組み立てられて、ヘッドギア装置7300の一部分または全体を形成している。一部の構成では、構成要素7302は、繊維材料による平坦パターンの形態を取る。パターン7302の形状は、構成要素7302が組み立てられたときに、材料に所望の引張りまたは圧縮を生じさせるように調整することができる。平坦パターン7302の外形形状を調整することで、組み立てたヘッドギア装置7300は、使用者の頭の形状に人間工学上より適合することができる。そのような構成は、負荷を使用者の頭に、より均一に分散させることができる。
図示した構成では、ヘッドギア装置7300の鉛直(例えば、後部)縫い目を形成する縁部7304の形状は、組み立てた後、所望の最終形状をもたらすように選択される。例えば、パターン7302は、互いに鏡像とすることができ、例えば、ポニーテールに結われた使用者の髪を受け入れるために、ヘッドギア装置7300内に共同で開口を形成する切欠き部7306を含むことができる。切欠き部7306の上のパターン7302の上側部分7310は、湾曲縁部7304を有することができ、湾曲縁部7304は、縁部7312の底部から上部への方向で外側に湾曲している。切欠き部7306の下のパターン7302の下側部分7320は、湾曲縁部7304を有することができ、湾曲縁部7304は、縁部7304の底部から上部まで内側に湾曲している。図73に示すように、全体的には、縁部7304は協同して、略砂時計形状を画定することができる。図74に示すように、そのような構成は、組み立てられたときに、上側ストラップ部分7310を底部から上部まで内側に湾曲させ、下側ストラップ部分7320に凹状湾曲をもたせる。下側ストラップ部分7320はまた、通常、上部から底部まで内側に位置を移すことができる。そのような構成は、使用者の頭、例えば、後頭部の形状に一致することができる。下側ストラップ部分7320は、後頭骨および/または上首によって形成される頭の一部分に一致することができる。上側ストラップ部分7310は、頭頂骨または頭頂骨と後頭骨との間の合流点によって形成される頭の一部分に載るなど、より高い位置に配置することができる。縁部7304として示したが、材料の一部分は、材料の縁部ではない縫製線または取付け線に沿って連結することができ、一方、縫製線または取付け線の1つまたは複数は、材料の中間部分に配置することができる。
図75〜79は、本開示の特定の特徴、態様、および利点に従って、配置および構成された接続アセンブリ7500を示している。図示した接続アセンブリ7500は、接続器7502、およびヘッドギア7504を含む。図示した接続器7502は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア7504と併用することができる。図示したマスク7502は、通常、シール7508を支持するフレーム7506を含む。マスク7502は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク7502は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク7502は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア7504は、1つまたは複数の取付位置または取付点7510でマスク7502に連結することができる。ヘッドギア7504の少なくとも一部分は、半剛性または剛性材料などの比較的剛性の材料を含む、または比較的剛性の材料から構築されるのが好ましい。本明細書で説明したように、比較的剛性の材料は、吹き出し力に呼応した、好ましくはホース引張り力および/または他の予測される外部力に呼応した大きな変形を阻止する。例えば、限定するものではないが、比較的剛性の材料は、ポリカーボネート、ナイロン、ABS、ポリプロピレン、または、特に、剛性に関して同様の機械特性を有する他の材料とすることができる。一部の構成では、少なくとも、使用者の顔面に接触するヘッドギア7504の一部分は比較的剛性である。下記にさらに説明するように、使用者の顔面に接触する比較的剛性の部分7570は、頬骨および/または上顎骨に対応する部分など、使用者の頬に、または頬の近くに配置することができる。一部の構成では、使用者の顔面に接触する比較的剛性の部分7570は、対応する(例えば、上側)取付点7510の概ね後方など、マスク7502の上側部分の両側に隣接して配置される。そのような構成は、ヘッドギア7504が、部分7570において使用者の顔面で静止する、または使用者の顔面に支持されるのを可能にし、そのため、ヘッドギア7504の締め付けにより、ヘッドギア7504が使用者の顔面に加える圧力が増大する傾向が現れ、マスクシール7508の大きな圧縮が回避または制限される。より正確に言えば、マスクシール7508の圧縮は、少なくとも基本的には、ヘッドギア7504によってマスク7502に加えられる力ではなくて、接続アセンブリ7500の幾何形状(および/または図92に関連して説明する機構などのシール調整機構)によって制御することができる。すなわち、ヘッドギア7504は、使用者の顔面に対応する所望の位置でマスク7502を支持するように構成することができ、ヘッドギア7504の剛性部分7570の使用者の顔面との接触により、ヘッドギア7504の締め付けに呼応したシール7508の大きな圧縮を回避または制限することができる。言い換えると、ヘッドギア7504の剛性部分7570は、使用者の頬とシールハウジングまたはフレーム7506との間の距離を固定することができ、それにより、ヘッドギア7504の締め付けの結果として起こり得るシール7508の過度の圧縮を阻止または防止する。ヘッドギア7504の締め付けによって生じた力は、比較的剛性の部分7570によって、少なくとも部分的に阻止され、完全にマスクシール7508による訳ではない。一部の構成では、比較的剛性の部分7570は、マスクシール7508よりもかなり大きい、締め付け力に対する抵抗をもたらす。
一部の構成では、マスク7502をヘッドギア7504の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分7518および上側アーム部分7520が、ヘッドギア7504の両側に設けられる。下側ストラップ7518および上側アーム7520は、それぞれ下側および上側取付位置7510でマスク7502につながることができる。一部の構成では、剛性部分7570は、上側アーム7520によって画定する、上側アーム7520に固定する、あるいは上側アーム7520によって担持することができる。上側アーム7520の剛性部分7570は、使用者の顔面から離れる方向に延び、ヘッドギア7504とマスク7502との間に取付点7510を画定する支持アーム7572を含むことができる。
ヘッドギア7504はまた、頂部ストラップ部分7516および後部ストラップ部分7550を含むことができる。頂部ストラップ7516は、上側アーム部分7520のそれぞれの後端から使用者の頭頂部を横切って延びている。後部ストラップ部分7550は、上側アーム7520の後端から使用者の後頭部のまわりに延びている。上側アーム部分7520、頂部ストラップ7516、および後部ストラップ7550は、使用者の耳の略上の位置で合流することができる。
一部の構成では、少なくとも上側アーム7520は、比較的剛性の材料を含む、または比較的剛性の材料から構築される。一部の構成では、頂部ストラップ7516および後部ストラップ7550の一方または両方の少なくとも一部は、比較的剛性の材料を含む、または比較的剛性の材料から構築される。図示した構成では、頂部ストラップ7516および後部ストラップ7550の両方の少なくとも一部は、比較的剛性の材料を含む、または比較的剛性の材料から構築されている。上側アーム7520および頂部ストラップ7516は(マスク7502と共に)前部ハロー部分7512を画定することができる。後部ストラップ7550および頂部ストラップ7516は、後部ハロー部分7514を画定することができる。下側ストラップは、可撓性材料などの比較的より低剛性の材料から構築されている。
ヘッドギア7504は、ヘッドギア7504を調整して、個々の使用者に合わせることを可能にするように調整を行うことができる。例えば、1つまたは複数の調整機構7540を頂部ストラップ7516および後部ストラップ7550の一方または両方などの、ヘッドギア7504の一部分内に設けることができる。図示した構成では、各頂部ストラップ7516および後部ストラップ7550は、ストラップ7516、7550の長さの調整を可能にする調整機構7540を含む。したがって、各前部ハロー部分7512および後部ハロー部分7514の周囲長の調整が可能になる。調整機構7540は、ストラップ7516、7550内に可撓性ストラップ部7542を含むことができる。各可撓性ストラップ部7542は、それ自体の上に折り重なって調整ループ7544を形成する部分を含むことができる。調整ループ7544は、例えば、面ファスナなどの任意の適切な留め具で固定することができる。
図示した構成では、ヘッドギア7504は、それぞれが、上側アーム7520の1つ、頂部ストラップ7516の一部分、および後部ストラップ7550の一部分を含む2つの比較的剛性部7546を含む。剛性部7546は、実質的に互いの鏡像とすることができ、使用者の頭の形状に一致する形状とすることができる。したがって、剛性部7546は、前方、後方、および上端部分のいずれか、またはすべてで湾曲した形状を含むことができ、中央部分の湾曲をより小さくすることができ、概ね使用者の頭の側部に配置することができる。そのように成形することで、ヘッドギア7504が頭に適切に配置されたかどうかを使用者にフィードバックすることができ、かつ/またはヘッドギア7504が載っているときに、圧点を低減するか、またはなくすことができる。
一部の構成では、剛性部7546の一部分または実質的に全体は、パッド7590によって部分的に、または完全に覆われる。パッド7590は、使用者の快適性を高める任意の適切な材料で構築することができる。パッド7590は、例えば、限定するものではないが、シリコーン、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、同様な機械特性を有する他の材料、布タイプの材料(布で覆った発泡体)、ゴム/発泡体材料、または他の適切な軟質材料から構築することができる。一部の構成では、パッド7590により、使用者の皮膚との摩擦が高くなることが望ましい。上記のように、パッド7590に適した1つの材料はシリコーンであり、このシリコーンは、剛性部7546にオーバモールドするか、または別の方法で剛性部7546に付加することができる。必要に応じて、パッド7590に使用されるシリコーンまたは他の材料は、パッド7590を剛性部7546と連結するために、パッド7590の材料を充填される剛性部7546内の開口または窪みを含むなどして、剛性部7546に機械的に結合することができる。一部の構成では、パッド7590は、剛性部7546の一部分または実質的に全体の皮膚接触側のみに設けられる。一方、図示した構成では、パッド7590は、剛性部7546を完全に囲んでいる。
各剛性部分7546の頂部ストラップ7516および後部ストラップ7550の端部は、可撓性ストラップ部7542を剛性部7546に連結することができる、1つまたは複数のループ7548などの1つまたは複数の連結器を含むことができる。後部ストラップ7550の端部は2つのループ7548を含む。一方のループ7548は、可撓性ストラップ部7542を剛性部7546に連結することを可能にし、第2のループ7548は、下側ストラップ7518を剛性部7546に連結することを可能にする。ループ7548は、可撓性ストラップ部7542を所望の方向に向けるために向きを合わせることができる。可撓性ストラップ部7542用の頂部ストラップ7516のループ7548および後部ストラップ7550のループは、ストラップ7516、7550の軸方向に概ね垂直なループ7548のスロットを用いて向きを合わせることができる。
一部の構成では、マスク7502は、回転連結器7560によって上側ストラップ7520に連結されており、回転連結器7560は、例えば、限定するものではないが、図19の回転連結器1900、図29および図30の回転連結器2944、または図35および図36の回転連結器などの、本明細書で開示した回転連結器のいずれかと同じ、または同様とすることができる。他の適切な回転連結器を使用することもできる。回転連結器7560は、マスク7502の旋回軸を画定する。一部の構成では、下側ストラップ7518を使用して、マスク7502を所望の回転位置に固定することができる。他の構成では、マスク7502は、図19のデテント式回転連結器1900、または分離ロックなどの他の適切な機構によって、所望の回転位置に固定することができ、下側ストラップ7518は削除することができる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ7500または接続アセンブリ7500の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図80は、伸長定位と締め付け定位との間の後部ストラップ7550の迅速な移行を可能にするために、ブレーク−フィット機構8000が組み込まれた後部ストラップ7550の可撓性ストラップ部7542を示している。本明細書で説明したように、そのような構成は、ブレーク−フィット機構8000が連結された状態で、または締め付け定位において、ストラップ7550が、所望の長さに調整されるのを可能にする。ブレーク−フィット機構8000は、接続アセンブリ7500の着脱を可能にするために、切り離す、または伸長定位に移行することができる。一旦着用されると、ブレーク−フィット機構8000は、後部ストラップ7550を締め付け定位に移行させるために連結することができ、これは、接続アセンブリ7500の各取り付けごとに後部ストラップ7550の調整を必要とすることなく、正しい装着を可能にするのが好ましい。ブレーク−フィット機構8000は、可撓性ストラップ7542のいずれかに、またはヘッドギア7504もしくは接続アセンブリ7500の他の任意の部分内に設けることができる。
図示したブレーク−フィット機構8000は、後部ストラップ7550内に挿入されたスナップバックルまたは解放バックル8002を含む。バックル8002は、可撓性ストラップ部7542の一端に配置することができ、または可撓性ストラップ部7542内とすることもできる。後部ストラップ7550の、ブレーク−フィット機構8000によって分離された部分を連結して、分離された部分が使用者に見えない場合でも、後部ストラップの分離された部分の位置特定を容易にするために、リーシュまたはテザー5804を設けることができるのが好ましい。テザー8004は、ヘッドギア7504/接続アセンブリ7500が、使用者の頭に取り付けられるのを可能にするのに十分な長さを有するのが好ましい。一部の構成では、テザー8004は、弾性材料から構築することができ、この弾性材料は、接続アセンブリ7500を取り付けるために、テザー8004が伸長するのを可能にし、次いで、後部ストラップ7550の一部分を共に接近させて、ブレーク−フィット機構8000の連結を容易にする。例えば、限定するものではないが、本明細書で説明したもののいずれかなどの他の適切なブレーク−フィット機構を利用することもできる。
図81〜83は、比較的剛性の支持部分を有する接続アセンブリを示しており、比較的剛性の支持部分は、使用者の頭に対して接続アセンブリを支持して、ヘッドギアの締め付けのために加えられる力から接続器を少なくともある程度切り離す。そのような接続アセンブリは、接続アセンブリ7500と同じ、または実質的に同様とすることができ、そのため、同じ参照番号を使用して説明される。図81は、接続アセンブリ7500が取り付けられた使用者の顔面の一部分の平面図である。接続アセンブリ7500に張力または締め付け力を加えた結果を示すために、図81の左側(観察者の視点から)は、張力がより小さい、またはより弱い締め付け状態の接続アセンブリ7500を示し、図81の右側は、左側と比較して、張力がより大きい、またはより強い締め付け状態の接続アセンブリ7500を示している。
図81の左側に関して、より弱い締め付け状態では、上側アーム7520の剛性部分7570は、使用者の顔面に軽く接触することができるか、または、場合によっては、使用者の顔面に接触することができない。例えば、ある条件下で、マスクシール7508は、剛性部分7570を使用者の顔面から離れた状態で保持することができる。マスクシール7508の少なくとも一部分は、シール7508が使用者の顔面に接触するのを保証するために、剛性部分7570の最前縁または剛性部分7570の突出部の後方に延びるのが好ましい。支持アーム7572は、マスク7502をヘッドギア7504および/または使用者の顔面に対して所望の位置に保持する。
図81の右側は、締め付け力が接続アセンブリ7500またはヘッドギア7504に加えられた結果を示しており、その結果は、図81に矢印で示されている。締め付け力は、マスク7502を使用者の顔面に向かって引き寄せようとする。しかし、多くの接続アセンブリと異なり、図示した接続アセンブリ7500の剛性部分7570は、使用者の顔面に接触して、マスク7502の後方への移動を制限し、ひいては、マスクシール7508の圧縮を制限する。示すように、パッド7590は(設けた場合)、締め付け力を加えた結果として圧縮されることがあるが、パッド7590が圧縮された後、下層の剛性部分7570が、さらなる後方への移動を阻止または防止することができる。
図82および図83を参照して、剛性部分7570は、使用者の頭の一部分と接触し、この頭の一部分は、マスク7502の後方への移動を妨げることができる。一部の構成では、剛性部分7570は、使用者の頭の前方を向いた部分または顔面に接触する。図示した構成では、剛性部分7570は、使用者の頬に接触している。図82および図83は、剛性部分7570用の1つの望ましい接触領域8200を示す、使用者の顔面のそれぞれ正面図および平面図であり、接触領域8200は、点8202で示す位置を包含するのが好ましい。領域8200は、使用者の頬骨および/または上顎骨に配置することができる。点8202は、頬骨または上顎骨のいずれか一方に配置することができるが、少なくとも一部の構成では上顎に配置される。剛性部分7570を使用者の鼻の近くに配置することは、剛性部分7570、ひいては、マスク7502の後方への移動に対する抵抗を最大限にするのに有利であり得る。しかし、図81〜83から分かるように、マスク7502の形状および/または大きさにより、剛性部分7570用の利用可能な位置が制限されることがある。したがって、一部の構成では、剛性部分7570は、使用される、またはヘッドギア7504が併用を意図された特定のマスク7502または他の接続器の大きさおよび形状を考慮して、使用者の鼻に可能な限り接近して配置される。
上記のように、一部の構成では、マスク7502は、ヘッドギア7504により、回転可能に支持することができる。ヘッドギア7504のアーム7572は、使用者の顔面および/またはヘッドギア7504の剛性部分7570に対応する所望の位置に、マスク7502の旋回軸を配置するように構成されるのが好ましい。図84および図85を参照すると、一部の構成では、マスク7502の旋回軸8400は、使用者の鼻の下に配置されている。旋回軸8400は、使用者の鼻の下で、かつ使用者の上唇の上に配置されるのが好ましい。一部の構成では、旋回軸8400は、概ね、使用者の鼻の下面と使用者の上唇領域との間の合流点に配置することができる。実際には、旋回軸8400の位置は、全使用者人口内での顔面の幾何学形状の相違により、好ましい位置から変わることがある。しかし、旋回軸8400の位置は、マスクシール7508が、使用者の鼻の下面に当たって封止するように、好ましい位置に十分に接近することになる。上記のように、および図85に示すように、マスク7502は、使用者の顔面の幾何形状(すなわち、顎形状)に合わせ、使用者の顔面に当てて適切に封止するために、旋回軸8400のまわりに回転することができる。マスク7502は、例えば、限定するものではないが、底部ストラップ7518などの任意の適切な機構によって、旋回軸8400に対して所望の回転位置に固定することができる。
図86a〜86gは、パッド7590を有する構成のヘッドギア7504の剛性部7546および/または剛性部分7570用のいくつかの実現可能な断面構成を示し、底面は皮膚接触面である。図86aでは、剛性部7547/剛性部分7570は、略長円形の断面形状である。パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570を完全に囲み、概ね、または実質的に平坦な皮膚接触面を画定する。皮膚接触面とは反対側の面は、パッド7590が、剛性部7547/剛性部分7570を覆って延びている結果として、凸形湾曲形状を有する。パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570から外側に延びる(図86aの向きを基準とした)側面部分を含む。図86bの構成は、剛性部7547/剛性部分7570が、図86bの断面形状において長方形または正方形であることを除いて、図86aの構成と実質的に同様である。
図86cは、略長円形のパッド7590によって覆われた略長円形の剛性部7547/剛性部分7570を有する構成を示している。パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570の上下の部分よりも厚いよりも側面部分を有することができる。図86dは、略長円形の剛性部7547/剛性部分7570と、概ね平坦な皮膚接触面を画定するパッド7590とを有する構成を示している。パッド7590の一方の側端部は湾曲して、剛性部7547/剛性部分7570の形状と概ね一致することができ、パッド7590の他方の側端部は、先細り形状を有することができる。
図86e〜86gは、概ね平坦なストラップまたは平坦な長方形形状の剛性部7547/剛性部分7570を有する構成を示している。図86eでは、パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570の各端部を覆い、剛性部7547/剛性部分7570の中央部分を露出したままにしている。図86fでは、パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570の両端部および皮膚接触側を覆い、剛性部7547/剛性部分7570の皮膚接触側とは反対の側の中央部分は露出している。図86gでは、パッド7590は、皮膚接触面を覆っていない。しかし、パッド7590は、剛性部7547/剛性部分7570の他のすべての面を覆うのが好ましい。上記の構成は単なる例である。他の適切な構成を使用することもできる。
図87は、使用者の側面図であり、ヘッドギア7504の剛性部7547が使用者に配置されている。本明細書で説明したように、多くの接続アセンブリは通常、前部ハロー部分および後部ハロー部分の一方または両方を画定する。ヘッドギア7504は、前部ハロー部分7512および後部ハロー部分7514の両方を画定し、各ハロー部分は、概略的なハロー形状を画定する。図87に示すように、ハロー部分7512、7514のハロー形状は、ハロー形状の全周にわたって、ヘッドギア7504の物理的構造と必ずしも一致しない。しかし、単独の、またはマスク7502もしくは他の接続器と組み合わせたヘッドギア7504の物理的構造は、各ハロー部分7512、7514ごとに閉ループを画定するのが好ましい。ハロー部分7512、7514を形成するのに多くの異なる物理形状があり得る。
図88a〜88fは、前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814の両方を形成することができるヘッドギアの概略的な形状を示している。ヘッドギアは、例えば、下側マスクストラップなどのさらなる構造部も含むことができる。図88aでは、前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814は、使用者の頭頂部で合流している。一部の構成では、耳ストラップ部分8816が、前部ハロー部分8812と後部ハロー部分8814との間で使用者の耳を越えて延びることができる。図88bでは、後部ハロー部分8814は、切れ目のない略円形形状である。前部ハロー部分8812は、図88aの耳ストラップ部分8816と同様の態様で、使用者の耳を越えて湾曲して、後部ハロー部分8814と交差している。しかし、下側の前部ハロー部分8812との交点より上の後部ハロー部分8814の上側部は、前部ハロー部分8812の上側部も画定する。
図88cでは、ヘッドギアは、前部ストラップ部分8820、後部ストラップ部分8850、および頂部ストラップ部分8816を有する。頂部ストラップ8816は、使用者の頭頂部を直接越えて耳から耳まで通っている。頂部ストラップ8816は、前部ストラップ8820および後部ストラップ8850と共同して、それぞれ各前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814の一部分を形成している。図88dでは、各前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814は略円形の形状である。前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814は、前部ハロー部分8812の上側部分が、後部ハロー部分8814の上側部分の後方にあるように、使用者の耳の略上の位置で交差している。
図88eでは、前部ハロー部分8812は略円形であり、後部ストラップ8850は、使用者の耳を越え、後頭部をまわって、前部ハロー部分8812の一方の側から他方まで延びている。後部ストラップ8850および前部ハロー部分8812の上側部は、後部ハロー部分8814を形成している。図88fでは、後部ハロー部分8814は略円形であり、前部ストラップ8820は、後部ハロー部分8814の側から湾曲して、使用者の耳の上を鼻の下面に向かって通過している。後部ハロー部分8814の上側部および前部ストラップ8820は協同して、(マスクまたは他の接続器と共に)前部ハロー部分8812を形成している。図88fのヘッドギアは、図88dのヘッドギアと実質的に同様であり、前部ハロー部分8812の上側部が削除されている。図88a〜88fの形状は、前部ハロー部分8812および後部ハロー部分8814を有する実現可能なヘッドギアの単なる例である。他の形状も使用可能である。
本明細書で説明したように、様々な接続アセンブリが、ブレーク−フィットアセンブリを含むことができ、このブレーク−フィットアセンブリは、着脱を容易にするために、接続アセンブリが簡便に拡大されるのを可能にする。ブレーク−フィットアセンブリは、各取り付け時に再調整することのない接続アセンブリの着脱を可能にするのが好ましい。図89a〜89fは、ヘッドギア内でのブレーク−フィットアセンブリ用の様々な実施可能な位置を示している。図89aおよび図89bは、使用者の後頭部のまわりに延びるヘッドギアの後部ストラップ8950などの後部ハロー部分内のブレーク−フィットアセンブリ8900を示している。図89aは、連結した状態のブレーク−フィットアセンブリ8900を示し、図89bは、切り離した状態のブレーク−フィットアセンブリ8900を示している。ブレーク−フィットアセンブリ8900の部分8902、8904は、部分8902、8904の分離を制限するテザー8910によって連結されていてもよく、再連結するための部分8902、8904の目視によらない位置特定を容易にすることができる。一部の構成では、テザー8910は伸縮性とされる。
図89cおよび図89dは、ヘッドギアの上側ストラップ8920などの前部ハロー部分内のブレーク−フィットアセンブリ8900を示している。図89cは、連結した状態のブレーク−フィットアセンブリ8900を示し、図89dは、切り離した状態のブレーク−フィットアセンブリ8900を示している。ブレーク−フィットアセンブリ8900の部分8902、8904は、一部の構成で伸縮性とすることができるテザー8910によって連結されていてもよい。
図89eおよび図89fは、ヘッドギアの前部ハロー部分8912と後部ハロー部分8914との間にあるブレーク−フィットアセンブリ8900を示している。例えば、ブレーク−フィットアセンブリ8900は、後部ストラップ部分8950、上側ストラップ部分8920、および頂部ストラップ部分8916の交点に配置することができる。ブレーク−フィットアセンブリ8900は、前部ハロー部分8912と後部ハロー部分8914とを少なくとも限定的に分離することで、ヘッドギアの着脱が容易になるのを可能にする。一部の構成では、前部ハロー部分8912および後部ハロー部分8914は完全には分離せず、したがって、テザーは設けられない。しかし、必要に応じて、前部ハロー部分8912および後部ハロー部分8914が、完全に分離するかどうかにかかわらず、テザーを設けることができる。
図90を参照すると、本明細書で開示した他のヘッドギア装置と同様なヘッドギア9004が示されている。ヘッドギア9004は、前部もしくは上側ストラップまたはアーム部分9020、頂部ストラップ部分9016、および後部ストラップ部分9050を有する。図示していないが、ヘッドギア9004は、例えば、下側ストラップ部分などのさらなる構造部分を含むことができる。接続アセンブリ7500のヘッドギア7504と同様に、ヘッドギア9004の少なくとも一部分は、剛性または半剛性など、比較的剛性であるのが好ましい。図示した構成では、少なくとも上側アーム9020は比較的剛性である。分割され、頂部ストラップ9016および後部ストラップ9050の元の部分を形成する上側アーム9020の後部部分も比較的剛性であり、上側アーム9020の残部と一体構造とすることができる。示すように、上側アーム9020は湾曲している。上側アームは、少なくとも吹き出し力に呼応した湾曲形状の大きな変形を阻止するのに十分な剛性であるのが好ましい。
使用者の耳の後方の後部ストラップ9050の元の湾曲部分9052(破線で示す後部ストラップ9050の端部部分)は、少なくとも吹き出し力に呼応した湾曲形状の変形を阻止するために、少なくとも半剛性材料から構築されている。一部の構成では、部分9052は、上側アーム9020と同じ材料とすることができる剛性材料から構築される。部分9052は、上側アーム9020と一体で形成することができる。頂部ストラップ9016および後部ストラップ9050のそれぞれの残りの部分9016a、9050aは、比較的剛性の材料、または非剛性材料から構築することができる。示すように、部分9016aおよび9050aは、主に軸方向の力を受ける。したがって、快適性を得るためになど、必要に応じて、可撓性または非剛性材料を使用することができる。
図91は、接続器9102およびヘッドギア9104を含む接続アセンブリ9100を示している。(概略的に示す)接続器9102は、例えば、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる、鼻−口マスクなどの任意の適切な接続器9102とすることができる。マスク9102は、本明細書で開示した接続器/マスクのいずれかと同様とすることができる。しかし、他のタイプの接続器を開示したヘッドギア9104と併用することもできる。図示したヘッドギア9104は、マスク9102の両側の取付位置または取付点9110でマスク9102に連結されている。マスク9102は、本明細書における回転連結器のいずれかなどの任意の適切な機構とすることができる回転連結器9144によって、ヘッドギア9104に連結されるのが好ましい。回転連結器9144は、所望の回転位置でロックすることができるのが好ましい。例えば、回転連結器9144は、例えば、図19に関連して説明した機構などのデテント機構を含むことができる。回転連結器9144は、所望の回転位置に手動でロックすることができる。他の適切な機構を使用することもできる。
回転連結器9144は、下側ストラップ部分なしで所定の位置に固定することができる。しかし、必要に応じて、ヘッドギア9104は、下側ストラップ部分を含むことができる。図示したヘッドギア9104は、マスク9102をヘッドギア9104の後部部分に連結するために、ヘッドギア9104の両側に上側ストラップ部分9120を含む。ヘッドギア9104はまた、頂部ストラップ9116および後部ストラップ9150を含むこともできる。別途指摘されない限り、接続アセンブリ9100または接続アセンブリ9100の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図92は、図75〜79の接続アセンブリ7500と多くの点で同様である接続アセンブリ7500を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図92の接続アセンブリ7500は、図75〜79の接続アセンブリ7500と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ7500または接続アセンブリ7500の一部分の特に説明されない特徴部は、図75〜79の接続アセンブリ7500、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した接続アセンブリ7500は、接続器7502、およびヘッドギア7504を含む。図示した接続器7502は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア7504と併用することができる。図示したマスク7502は、通常、シール7508を支持するフレーム7506を含む。マスク7502は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク7502は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク7502は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
本明細書で説明したように、ヘッドギア7504は、マスク7502をヘッドギア7504に対して所望の位置で支持するのが好ましく、マスク7502は、ヘッドギア7504の締め付けから少なくとも部分的に切り離される。すなわち、ヘッドギア7504の締め付けにより、使用者の顔面に対するマスク7502の位置が実質的に変わることはない。したがって、図示した構成では、マスク7502は、シール7508の位置がフレーム7506に対して調整されるのを可能にするシール調整機構9200を含む。そのような機構は、顔面の幾何形状の相違に対処するために、シール7508の位置が微調整されるのを可能にする。マスク7502の回転調整も可能であるのが好ましい。
図示したシール調整機構9200は、マスクシール7508に連結されたねじ付きチューブ9202を含む。チューブ9202は、供給管に接続することができ、呼吸ガスを供給管からシール7508の内部に供給することができる。ダイヤル9204は、マスクフレーム7502で支持することができ、チューブ9202のねじとかみ合う雌ねじを含むことができる。ダイヤル9204を回転させることで、シール7508は、マスクフレーム7506に対して遠近方向に並進移動または直線状移動することができる。他の適切な調整機構を使用することもできる。同様な調整機構の例は、国際公開第2004/054,438号パンフレットに開示されており、この特許の全体は、参照により本明細書に援用される。
図93は、図75〜79の接続アセンブリ7500と多くの点で同様である接続アセンブリ7500を示している。したがって、同じ、または対応する構成要素または特徴部を示すために、同じ参照番号が使用されている。さらに、図93の接続アセンブリ7500は、図75〜79の接続アセンブリ7500と比較した相違点に関して説明される。接続アセンブリ7500または接続アセンブリ7500の一部分の特に説明されない特徴部は、図75〜79の接続アセンブリ7500、本明細書で説明した他の接続器、または他の接続器の一部分の特徴部と同じ、または同様とみなすことができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した接続アセンブリ7500は、接続器7502、およびヘッドギア7504を含む。図示した接続器7502は鼻−口マスクであるが、本明細書で説明したように、他のタイプの接続器を、開示したヘッドギア7504と併用することができる。図示したマスク7502は、通常、シール7508を支持するフレーム7506を含む。マスク7502は、呼吸ガスを使用者に供給するために使用することができる供給管(図示せず)に接続することができる。上記のように、一部の構成では、マスク7502は、使用者の口のまわり、および使用者の鼻の下面で封止することができる。そのようなマスク7502は、使用者の鼻および口の両方に加圧空気流を供給することができる。
ヘッドギア7504は、1つまたは複数の取付位置または取付点7510でマスク7502に連結することができる。マスク7502をヘッドギア7504の後部部分に連結するために、下側ストラップ部分7518および上側アーム部分7520が、ヘッドギア7504の両側に設けられるのが好ましい。マスク7502を上側アーム7520に対して回転可能に支持することができ、下側ストラップ7518は、マスク7502の回転位置を固定する。別途指摘されない限り、接続アセンブリ7500または接続アセンブリ7500の一部分の特徴部は、本明細書で説明した他の接続器または他の接続器の一部分と同じ、または同様とすることができ、あるいは別の適切な構成とすることもできる。
図示した接続アセンブリ7500は、拡大した、および/または形状化した、比較的剛性の、または頬に接触する部分7570を含む。そのような構成は、使用者の顔面に静止し、マスク7502をヘッドギア7504の調整から少なくとも部分的に切り離すヘッドギア7504の能力を高めることができる。そのような構成はまた、快適性を改善するために、使用者の顔面に加えられた負荷をより大きな領域にわたって分散させることもできる。一部の構成では、部分7570は、下層の剛性部7546を覆うパッド7590によって形成される。
接続アセンブリ7500の着脱を容易にするために、接続アセンブリ7500を周囲が拡大した状態または開状態に移行させる迅速解放機構9300を設けることができる。迅速解放機構9300は、例えば、限定するものではないが、図50〜72の機構のいずれか、または本明細書で開示した任意の他のものなどの任意の適切な機構とすることができる。図示した構成では、迅速解放機構9300は、マスク7502の残部から分離することができるクリップ9302を含む。一部の構成では、クリップ9302は、クリップ9302の再連結を容易にするために、分離した状態でマスク7502の残部にテザーでつなぐか、または別の方法で連結することができる。
本発明が、特定の実施形態に関して説明されたが、当業者に明白な他の実施形態も本発明の範囲内である。したがって、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更形態および修正形態をなすことができる。例えば、様々な構成要素を必要に応じて再配置することができる。さらに、本発明を実施するために、必ずしも、特徴、態様、および利点のすべてが必要とされるとは限らない。
さらに、本明細書に明示されていないさらなるアセンブリを形成するために、1つのアセンブリのいくつかの部分を他のアセンブリの他の部分と共に使用することができる。例えば、1つのアセンブリのストラップまたはストラップの一部分は、他のアセンブリからのハローまたは同様のものと共に使用することができる。様々な迅速解放機構のいずれかを、本明細書で開示したヘッドギアアセンブリのいずれかと併用することができる。接続器とヘッドギアとの間の回転連結器のいずれかを、本明細書で開示したヘッドギアアセンブリのいずれかと併用することができる。任意のブレーク−フィットアセンブリを、本明細書で開示した接続アセンブリのいずれかに組み込むことができる。通常、接続アセンブリからの任意の特徴部は、可能な、または当業者に明白な範囲まで、任意の他の接続アセンブリに組み込むことができる。そのようなさらなる変形形態は、本明細書に明確に包含されるとみなすべきである。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることを意図されている。