JP6981120B2 - 部品移載治具及び部品移載方法 - Google Patents

部品移載治具及び部品移載方法 Download PDF

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Description

本発明は、部品移載治具及び部品移載方法に関する。
トレイに収容されている複数のデバイス(部品)をロボットハンド等のハンドリング手段を使ってマガジンに移載する移載装置は、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−181484号公報
本発明は、容器に複数の列をなして配置された複数の部品を、1列ずつの棒体に移載する際、ロボットハンド等のハンドリング手段を使って移載する場合に比べて、効率よく移載できる部品移載治具及び部品移載方法を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る態様に記載の部品移載治具は、複数の部品を1列に収容可能な凹溝を各々有する複数の棒体と、複数の該棒体を該凹溝が下を向く状態で保持し、複数の部品が複数の列をなして配置された容器に上から被せられる保持部であって、複数の該列と複数の該凹溝が各々対向するように該容器に位置決めする部位が形成された保持部と、を備えている。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様に記載の部品移載治具であって、前記棒体は、磁性体を含み、前記保持部は、磁石を有し、前記磁性体を該磁石の磁力で吸着することで前記棒体を前記凹溝が下を向く状態で保持する。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様に記載の部品移載治具であって、前記保持部は、前記棒体の少なくとも長手方向一端部における端面に接触する弾性体を有し、該弾性体が弾性変形することで該端面を前記棒体の長手方向に押して該棒体を前記凹溝が下を向く状態で保持する。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様に記載の部品移載治具であって、前記保持部は、前記棒体の長手方向他端部を下から支持する支持部を有している。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様態様の何れかに記載の部品移載治具であって、前記容器に被せられた前記保持部を該容器と共に上下反転させることで複数の列をなす複数の前記部品が各々前記凹溝に収容された複数の前記棒体を、前記保持部から取り出した後に載せる載台部を備え、前記載台部は、前記棒体が載せられる側が高く、前記部品が取り出される側が低くなる傾斜面を有している。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様に記載の部品移載治具であって、前記傾斜面は、その傾斜方向と交差する一方向にも傾斜している。
また、態様に記載の部品移載治具は、態様に記載の部品移載治具であって、前記棒体は、前記一方向とは反対方向にずれた状態で前記載台部に載せられる。
また、本発明に係る態様に記載の部品移載方法は、複数の部品を1列に収容可能な凹溝を有する複数の棒体を、該凹溝が下を向く状態で保持部に保持させる第1工程と、複数の部品が複数の列をなして配置された容器に前記保持部を上から被せるとともに、複数の列をなす複数の該部品に複数の前記棒体の前記凹溝が各々対向するように、該保持部を該容器に位置決めする第2工程と、前記容器に被せられた前記保持部を該容器と共に上下反転させることで複数の列をなす複数の前記部品を各々複数の前記棒体の前記凹溝に収容させ、該容器を該保持部から取り除く第3工程と、を有している。
また、態様に記載の部品移載方法は、態様に記載の部品移載方法であって、前記棒体が載せられる側が高く、前記部品が取り出される側が低くなる傾斜面を有する載台部に、前記棒体を前記保持部から取り出して載せる第4工程を有している。
態様及び態様に係る発明によれば、容器に複数の列をなして配置された複数の部品を、1列ずつの棒体に移載する際、ロボットハンド等のハンドリング手段を使って移載する場合に比べて、効率よく移載することができる。
態様に係る発明によれば、例えば弾性体が弾性変形することで棒体を保持する場合に比べて、弾性体の経時劣化に伴う交換等のメンテナンス頻度を低減させることができる。
態様に係る発明によれば、例えば棒体が磁性体を含み、その磁性体を磁力で吸着することによって棒体を保持する場合に比べて、部品に磁力が作用するのを抑制することができる。
態様に係る発明によれば、棒体の端部を下から支持しない場合に比べて、棒体の不用意な落下を抑制することができる。
態様及び態様に係る発明によれば、容器から部品を取り出す場合に比べて、その部品を容易に取り出すことができる。
態様に係る発明によれば、棒体を載せる載台部の傾斜面が、その傾斜方向にしか傾斜していない場合に比べて、載台部内の部品姿勢のばらつきを抑制することができる。
態様に係る発明によれば、載台部に対して棒体が、その傾斜方向と交差する方向にずれずに載せられる場合に比べて、棒体内の部品を載台部内へスムーズに受け渡すことができる。
部品が収容されたトレイを示す平面図である。 (A)本実施形態に係るスティックを示す斜視図である。(B)本実施形態に係るスティックを示す平面図である。(C)本実施形態に係るスティックを示す断面図である。 本実施形態に係る保持部を示す平面図である。 本実施形態に係る保持部を示す側断面図である。 本実施形態に係る保持部に複数のスティックを収容する様子を示す斜視図である。 本実施形態に係る保持部に複数のスティックが収容された状態を示す平面図である。 本実施形態に係る保持部内のスティックにトレイに収容されている部品を受け渡す工程を示す工程図である。 本実施形態に係る保持部内のスティックに部品が収容された状態を示す平面図である。 本実施形態に係る載台部にスティックを載せる様子を示す斜視図である。 本実施形態に係る載台部の断面図である。 本実施形態に係る載台部にスティック内の部品が供給される様子を示す平面図である。 (A)本実施形態に係る載台部の部品取出口を示す側断面図である。(B)本実施形態に係る載台部の部品取出口を示す平面図である。 本実施形態の変形例に係る保持部を示す平面図である。 本実施形態に変形例に係る保持部を示す側断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを上方向とする。また、各図において適宜示す矢印LHを左方向とするが、それによって規定される左右方向に特に限定されるものではない。すなわち、本実施形態に係る部品移載治具10において、各図に示す右方向と左方向とが逆であっても構わない。
<トレイ>
まず、容器の一例としてのトレイ14について説明する。図1に示されるように、トレイ14は、略矩形平板状に樹脂材で成形されており、格子状に区切られてなる複数の凹部16を有している。そして、この複数の凹部16内にそれぞれ部品12が配置されている。つまり、複数の部品12は、トレイ14上に格子状に並べられて(長手方向に1列に並べられた複数の部品12が複数の列をなして)配置されるようになっている。
なお、このトレイ14の大きさは、後述する保持部30の底壁32の内面(以下「底面32A」という)とほぼ同じ大きさとされている。また、トレイ14の高さは、後述する保持部30の周壁34の内面側における高さよりも低くされている。したがって、後述するように、トレイ14に保持部30が被せられたときには、その保持部30内にトレイ14が収容可能となっている。
<スティック>
次に、本実施形態に係る部品移載治具10を構成する棒体の一例としてのスティック20について説明する。図2に示されるように、スティック20は、磁性体で構成されており、複数の部品12(図1参照)を1列に並べて収容可能な凹溝26を有している。つまり、スティック20は、矩形平板状の底壁22と、その底壁22の両側に一体に設けられた矩形平板状の側壁24と、を有しており、断面略「凹」字状に形成されている。そして、その底壁22は、複数の部品12が1列に並べられる幅に形成された底面22Aを有している。
なお、スティック20の長さは、後述する保持部30(底壁32)の底面32Aにおける長手方向の長さとほぼ同一とされている。また、スティック20の凹溝26内における底面22Aには、スティック20の長手方向に沿った段差部23が形成されている。この段差部23は、部品12に形成されている突起部(図示省略)を逃がすためのものであり、部品12の向きを一定にするためのものである。
すなわち、部品12の向きが左右逆になっている場合には、部品12の突起部を段差部23によって逃がすことができないため、その部品12の突起部が凹溝26内から突出することになる。これにより、作業者において、部品12の向きを識別することが可能となり、凹溝26内に収容された部品12の向きを一定の向きに直すことが可能となる。このように、段差部23は、部品12の形状に合わせて適宜形成されるものであり、部品12の形状によっては形成されないこともある。
<保持部>
次に、本実施形態に係る部品移載治具10を構成する保持部30について説明する。図3、図4に示されるように、保持部30は、一方が開口した矩形筐体状に形成されている。つまり、保持部30は、矩形平板状の底壁32と、その底壁32の周囲に一体に設けられた矩形平板状の周壁34と、を有している。
なお、底壁32の底面32Aの大きさは、トレイ14の大きさとほぼ同一とされている、そして、周壁34の内面側における高さは、トレイ14の高さよりも高く形成されている。詳細には、周壁34の内面側における高さは、トレイ14の高さとスティック20の高さとを加えた高さとほぼ同一とされている(図7(B)参照)。
また、底壁32の底面32Aにおける長手方向両端部には、それぞれ磁石36が一部(上面)を露出させた状態で埋設されている。磁石36は、底壁32の長手方向と直交する方向(以下「短手方向」という)が長手方向とされた矩形平板状に形成されており、その長さは、底壁32の短手方向の長さとほぼ同一とされている。なお、磁石36の形状や長さは、これに限定されるものではない。
図5、図6に示されるように、この保持部30の内部には、複数(図示のものは一例として8本)のスティック20が、底壁32の短手方向に並べられて配置される。詳細には、各スティック20は、その凹溝26が、保持部30の開口を向くように、その保持部30内に並べられて収容される。
なお、上記したように、スティック20は、磁性体であるため、スティック20の底壁22の長手方向両端部が、保持部30(底壁32)の底面32Aの長手方向両端部に設けられた磁石36によって吸着保持される。これにより、複数のスティック20が収容された保持部30を上下反転させても(凹溝26が下方を向く状態にしても)、各スティック20の保持部30内からの脱落(不用意な落下)が抑制又は防止される。
また、複数のスティック20を内部に収容した保持部30は、トレイ14に被せられるようになっている。これにより、トレイ14の複数の列をなす各凹部16と複数のスティック20の各凹溝26とがそれぞれ1:1で対向するようになっている。そして、その状態で上下反転させることにより、図8に示されるように、保持部30内の各スティック20の凹溝26内に、トレイ14の複数の列をなす各凹部16内に収容されていた部品12が移載されるようになっている。
<載台部>
次に、本実施形態に係る部品移載治具10を構成する載台部40について説明する。図9に示されるように、凹溝26内に部品12が1列に並んで収容されたスティック20は、保持部30内から1本ずつ取り出され、金属製(例えばアルミニウム合金製)の載台部40に載せられるようになっている。
載台部40は、スティック20が差し込まれて載せられる装填部42と、装填部42の長手方向他端部(部品12の供給方向下流側端部)に長手方向一端部(部品12の供給方向上流側端部)が一体的に接続され、装填部42に装填されたスティック20の凹溝26内から部品12が受け渡される供給部46と、を含んで構成されている。
そして、装填部42は、スティック20が載せられる長手方向一端部側が高く、供給部46が接続される長手方向他端部側が低くなる傾斜面44Aを有しており、供給部46は、装填部42が接続される長手方向一端部側が高く、部品12が取り出される長手方向他端部側、即ち部品取出口47側が低くなる傾斜面48Aを有している。
詳細に説明すると、装填部42は、スティック20が載せられる底面が傾斜面44Aとされた矩形平板状の底壁44と、その底壁44の両側に一体に設けられた矩形平板状の側壁45と、を有しており、断面「凹」字状に形成されている。同様に、供給部46は、部品12が載せられる底面が傾斜面48Aとされた矩形平板状の底壁48と、その底壁48の両側に一体に設けられた矩形平板状の側壁49と、を有しており、断面「凹」字状に形成されている。
そして、図10に示されるように(装填部42の断面形状と供給部46の断面形状とは同一であるため、図10では供給部46のみ示す)、装填部42の傾斜面44A及び供給部46の傾斜面48Aは、それぞれその傾斜方向と直交(交差)する一方向(右方向)にも水平方向に対して角度θ傾斜している。これにより、各部品12が、スティック20の凹溝26内及び供給部46内において、その一方向(右方向)に傾斜している側における側壁24R(図11参照)及び側壁49Rの内面に接触した状態で1列に並べられる構成になっている。
また、図9、図11に示されるように、装填部42の一方向(右方向)に傾斜している側における側壁45Rの内面には、スペーサー50が取り付けられている。このスペーサー50は、側壁45Rの内面とほぼ同じ大きさの矩形平板状に形成されており、その長さは、側壁45R(装填部42)の長さよりも少し短く形成されている。
詳細に説明すると、供給部46の底壁48の外面における幅は、装填部42の底壁44の傾斜面44Aにおける幅と同一とされており、載台部40は、装填部42の長手方向他端部における内側に供給部46の長手方向一端部が嵌合して接合されることで構成されている。したがって、装填部42の長手方向他端部に重ねられる供給部46の長手方向一端部の長手方向における長さ分だけスペーサー50が短く形成されている。
そして、そのスペーサー50の長手方向他端部における端面50Bは、供給部46の側壁49Rの長手方向一端部における端面49Bに突き当てられている。なお、一例として、側壁45の上端面45Aと側壁49の上端面45Aと側壁24の上端面24Aとスペーサー50の上端面50Aとは面一になるように形成されている。
また、スティック20の底壁22の外面における幅は、装填部42の底壁44の傾斜面44Aにおける幅よりも小さく形成されている。換言すれば、装填部42の底壁44の傾斜面44Aにおける幅は、スティック20の底壁22の外面における幅よりもスペーサー50の板厚分大きく形成されている。そして、供給部46の側壁49の板厚は、スティック20の側壁24の板厚よりも厚く形成されている(図11参照)。
したがって、装填部42(載台部40)にスティック20が載せられたときには、そのスティック20は、一方向(右方向)とは反対方向(左方向)にずれた状態で載せられ、その底壁22及び側壁24の長手方向他端部29(図2(A)、図2(B)参照)における端面22B、24Bが、それぞれ供給部46の底壁48及び側壁49の長手方向一端部における端面48B、49Bに突き当てられるようになっている(図11参照)。
また、スティック20の一方向(右方向)に傾斜している側における側壁24Rと、供給部46の一方向(右方向)に傾斜している側における側壁49Rとの間には、スペーサー50によって段差部52が形成されている(図11参照)。この段差部52は、側壁49Rの内面が側壁24Rの内面よりも右側に位置するように(段差部52を構成する端面24Bの一部が部品12の供給方向下流側を向くように)形成されている。したがって、スティック20の凹溝26内に収容されている各部品12は、自重により、その段差部52を越えて供給部46内へ受け渡される。
また、図9、図11、図12に示されるように、供給部46の部品取出口47には、その供給部46内の長手方向他端部側へ流れてくる部品12を押さえる押さえ部材54が設けられている。この押さえ部材54は、供給部46の両側壁49の長手方向他端部側における上端面49Aに架設された矩形平板状の支持プレート56と、その支持プレート56の中央部から下方へ垂れ下がるように設けられた矩形平板状の舌部58と、で構成されている。
舌部58は、樹脂材などで成形されており、自重によって供給部46内の長手方向他端部側へ流れてくる部品12に押されることで部品取出口47側へ弾性変形可能になっている。つまり、この舌部58は、最下流側の部品12が供給部46の部品取出口47から不用意に流れ出ないように、その弾性変形の復元力によって、その最下流側の部品12を自重に抗して長手方向一端部側へ押すようになっている。
そして、この舌部58は、作業者が部品取出口47から最下流側の部品12を把持して取り出すときには、更に長手方向他端部側へ弾性変形して、その取り出しを許容するようになっている。なお、最下流側の部品12が作業者によって供給部46の部品取出口47から取り出されると、舌部58は、復元し、次の最下流側となる部品12を押さえるようになっている。これにより、各部品12が1個ずつ供給部46の部品取出口47から取り出されるようになっている。
<部品移載方法>
以上のような構成とされた部品移載治具10において、次にその作用(部品移載方法)について説明する。
図5に示されるように、まず複数(例えば8本)のスティック20を保持部30内に収容する。このとき、保持部30(底壁32)の底面32Aの長手方向両端部には、磁石36が埋設されているので、各スティック20は、その磁石36の磁力によって吸着保持される。
したがって、例えば保持部30(周壁34)の少なくとも長手方向一端部に設けられた弾性体38(図13、図14参照)が弾性変形することにより、スティック20を、その長手方向に挟持して保持する場合に比べて、弾性体38の経時劣化に伴う交換等のメンテナンス頻度が低減される。
その後、図6に示されるように、複数のスティック20を保持部30内に全て収容したら、図7(A)に示されるように、複数のスティック20が収容された保持部30を上下反転させる(第1工程)。なお、このとき、各スティック20(底壁22)は、凹溝26が下を向く状態で磁石36によって吸着保持されているので、保持部30内から脱落することがない。そして、その上下反転された状態の保持部30をトレイ14の上に被せる。
ここで、トレイ14及び保持部30は、上記のような大きさ及び高さに形成されているため、図7(B)に示されるように、トレイ14が保持部30内に収容される。また、保持部30の周壁34が、トレイ14の複数の列をなす各凹部16に対して複数のスティック20の各凹溝26を位置決めする部位として機能する。これにより、トレイ14の複数の列をなす各凹部16と複数のスティック20の各凹溝26とがそれぞれ1:1で対向する(第2工程)。
こうして、トレイ14に保持部30を被せたら、図7(C)に示されるように、そのトレイ14ごと保持部30を上下反転させる。これにより、トレイ14の複数の列をなす各凹部16内の部品12が自重により落下し、複数のスティック20の各凹溝26内に収容される。したがって、ロボットハンド等のハンドリング手段を使って移載する場合に比べて、各部品12が効率よく移載される。
次いで、図7(D)に示されるように、部品12が収容されていないトレイ14のみを保持部30内から取り出す(第3工程)。この状態を図8にて示す。その後、図7(E)に示されるように、複数の部品12が凹溝26内に1列で収容された各スティック20を1本ずつ保持部30内から取り出す。なお、このとき、凹溝26内に収容されている各部品12において、向きが逆になっている部品12があれば、その向きを直す。
その後、図9に示されるように、スティック20を下降傾斜している載台部40の装填部42に載せる(第4工程)。ここで、載台部40(装填部42及び供給部46)は、図10に示されるように、その傾斜方向と直交する一方向(右方向)にも水平方向に対して角度θ傾斜している。そして、装填部42において、その一方向(右方向)に傾斜している側の側壁45Rの内面には、スペーサー50が取り付けられている。
したがって、スティック20は、図11に示されるように、その一方向(右方向)とは反対方向(左方向)にずれた状態で載せられるとともに、凹溝26内の各部品12は、その一方向(右方向)に傾斜している側の側壁24Rの内面に接触した状態に並べられる。よって、凹溝26内(載台部40内)における各部品12の姿勢のばらつきが抑制又は防止される。
こうして、スティック20が、装填部42に載せられると、その凹溝26内の各部品12が、自重により供給部46内へ受け渡されるが、このとき、各部品12は、自重により段差部52を越えて受け渡される。したがって、側壁24Rの内面と側壁49Rの内面とが面一とされている場合に比べて、部品12が端面49Bに引っ掛かることがなく、凹溝26内の各部品12は、スムーズに供給部46内へ受け渡される。
こうして、供給部46内へ受け渡された各部品12は、自重により部品取出口47側へ流れるが、図12に示されるように、最下流側の部品12が舌部58に押さえられることにより、その部品12の部品取出口47からの不用意な流出が阻止される。そして、作業者が最下流側の部品12を手指で把持し、舌部58を弾性変形させて取り出すと、その舌部58が復元し、次に最下流側となる部品12が、その舌部58によって押さえられる。
このように、本実施形態に係る部品移載治具10によれば、作業者において、部品12を1個ずつ取り出す作業が、トレイ14の凹部16内から取り出す場合に比べて容易となる。換言すれば、作業者において、トレイ14の凹部16内から部品12を1個ずつ取り出す際のトレイ14の形状や部品12の向きが異なることによる作業性のばらつき(取り出し難さ)が解消される。
また、トレイ14によって作業スペースが取られることがなくなるため、作業者が部品12を1個ずつ取り出すときの作業スペースが削減される。なお、供給部46の部品取出口47から作業者によって取り出された部品12は、次の工程において、別の部品(図示省略)などに取り付けられる。
<保持部の変形例>
本実施形態に係る部品移載治具10及び部品移載方法は、以上の通りであるが、スティック20を保持する保持部30は、図3、図4に示される磁石36を有する保持部30に限定されるものではない。保持部30は、例えば図13、図14に示される変形例のように、磁石36の代わりにスティック20を保持可能な弾性体38及び支持部39を有する構成とされていてもよい。
詳細に説明すると、この変形例に係る保持部30は、その長手方向一端部側の周壁34Aの内面に、スティック20の長手方向一端部28における端面28A(図2(A)、図2(B)参照)に接触する弾性体38を有している。弾性体38は、ゴム等で構成されており、保持部30の周壁34Aの内面とほぼ同じ大きさの矩形平板状に形成されている。
また、この保持部30は、その長手方向他端部側の周壁34Bの上端部に、長手方向一端部側に向かって予め決められた長さで張り出す矩形平板状の支持部39を有している。支持部39は、周壁34Bと同じ板厚で、その周壁34Bの上端部に一体に形成されており、保持部30内に収容されたスティック20の長手方向他端部29(図2(A)、図2(B)参照)にオーバーラップするようになっている。
このような構成とされた変形例に係る保持部30の場合には、次のようにしてスティック20が収容されて保持される。すなわち、スティック20は、まず長手方向他端部29が、底壁32と支持部39との間に挿入される。次いで、スティック20は、その長手方向一端部28における端面28Aが、弾性体38の内面を弾性変形させつつ、その内面に摺接して保持部30内に収容される。
つまり、スティック20は、弾性体38の復元力により、その端面28Aが長手方向他端部29側へ押される(挟持される)ことで保持部30内に保持される。したがって、上記したように、スティック20を収容した保持部30が上下反転されて凹溝26が下を向く状態とされたときでも、そのスティック20が、弾性体38及び支持部39により、保持部30内から脱落(不用意に落下)するのが抑制又は防止される。
このような変形例に係る保持部30によれば、部品12に対して磁力が作用することが抑制又は防止されるため、磁力を嫌う部品12のときに、その部品12を取り扱うことが可能となる利点がある。なお、支持部39を形成する代わりに、保持部30の長手方向他端部側の周壁34Bの内面に、スティック20の長手方向他端部29における端面22B、24Bが接触する弾性体38を設けて、スティック20を各弾性体38の復元力のみで保持(挟持)する構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る部品移載治具10及び部品移載方法について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る部品移載治具10及び部品移載方法は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、舌部58は、金属製の板バネ等で構成されていてもよい。
また、保持部30の短手方向が長手方向とされた矩形平板状の磁石36は、保持部30(底壁32)の底面32Aの長手方向両端部に設けられる構成に限定されるものではなく、例えば図示は省略するが、保持部30(底壁32)の底面32Aの長手方向中央部に1個だけ設けられる構成とされていてもよい。
また、スティック20は、全体が磁性体とされる構成に限定されるものではなく、保持部30(底壁32)の底面32Aに設けられる磁石36の位置に応じて、例えば底壁22の長手方向両端部や長手方向中央部のみに鉄板(図示省略)が設けられるなど、その一部にだけ磁性体が設けられる構成とされていてもよい。
10 部品移載治具
12 部品
14 トレイ(容器の一例)
20 スティック(棒体の一例)
26 凹溝
30 保持部
36 磁石
38 弾性体
39 支持部
40 載台部
44A 傾斜面
48A 傾斜面

Claims (7)

  1. 複数の部品を1列に収容可能な凹溝を各々有する複数の棒体と、
    複数の該棒体を該凹溝が下を向く状態で保持し、複数の部品が複数の列をなして配置された容器に上から被せられる保持部であって、複数の該列と複数の該凹溝が各々対向するように該容器に位置決めする部位が形成された保持部と、
    該容器に被せられた該保持部を該容器と共に上下反転させることで複数の列をなす複数の該部品が各々該凹溝に収容された複数の該棒体を、該保持部から取り出した後に載せる載台部であって、該棒体が載せられる側が高く、該部品が取り出される側が低くなる傾斜面を有する載台部と、
    を備えた部品移載治具。
  2. 前記棒体は、磁性体を含み、
    前記保持部は、磁石を有し、前記磁性体を該磁石の磁力で吸着することで前記棒体を前記凹溝が下を向く状態で保持する請求項1に記載の部品移載治具。
  3. 前記保持部は、前記棒体の少なくとも長手方向一端部における端面に接触する弾性体を有し、該弾性体が弾性変形することで該端面を前記棒体の長手方向に押して該棒体を前記凹溝が下を向く状態で保持する請求項1に記載の部品移載治具。
  4. 前記保持部は、前記棒体の長手方向他端部を下から支持する支持部を有する請求項3に記載の部品移載治具。
  5. 前記傾斜面は、その傾斜方向と交差する一方向にも傾斜している請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の部品移載治具。
  6. 前記棒体は、前記一方向とは反対方向にずれた状態で前記載台部に載せられる請求項5に記載の部品移載治具。
  7. 複数の部品を1列に収容可能な凹溝を有する複数の棒体を、該凹溝が下を向く状態で保持部に保持させる第1工程と、
    複数の部品が複数の列をなして配置された容器に前記保持部を上から被せるとともに、複数の列をなす複数の該部品に複数の前記棒体の前記凹溝が各々対向するように、該保持部を該容器に位置決めする第2工程と、
    前記容器に被せられた前記保持部を該容器と共に上下反転させることで複数の列をなす複数の前記部品を各々複数の前記棒体の前記凹溝に収容させ、該容器を該保持部から取り除く第3工程と、
    前記棒体が載せられる側が高く、前記部品が取り出される側が低くなる傾斜面を有する載台部に、前記棒体を前記保持部から取り出して載せる第4工程と、
    を有する部品移載方法
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