JP6979753B2 - 無線通信装置及び無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置及び無線通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信プログラムに関し、例えば、無線マルチホップネットワークに適用し得るものである。
従来、920MHz帯や2.4GHz帯のZigBee(登録商標)等による無線マルチホップネットワークでは、末端にある無線通信装置(以下、「無線端末」と呼ぶ)が移動した場合、携帯電話やPHS、無線LAN等のように、接続先をハンドオーバすることで無線端末からの接続先となる親局を変更する仕組みが存在しなかった。そのため、移動した無線端末は、無線マルチホップネットワークでは、無線通信を継続することができなかった。
また、無線端末が移動した場合、無線端末は、必ず一度ネットワークから切り離された後に再接続する手順が必要となるため、無線通信ができなくなる、若しくは一時的に切断されることとなっていた。
さらに、従来、ハンドオーバの制御は中継局、若しくは基地局にて実施されており、末端にある無線端末が個々に切り替えを行うということができなかった(特許文献1参照)。
国際公開第2010/134186号
従来の無線マルチホップネットワークでは、以下の3つの課題が存在することになる。
第1に、親機及び中継機(子機から見ると上位の親局)、子機(子局)のいずれもが、固定された設置場所において互いの通信を行うことが前提条件となっている。
第2に、一時的な電波の揺らぎによって親局、若しくは子局と通信ができなくなる状況は想定されているが、大きく設置場所が変更されることによって、継続的に対象となる親局、若しくは子局との間での通信ができなくなることが想定されていない。
第3に、通信先とする親局、若しくは子局が頻繁に変更されることがないことを前提としており、通信対象が移動した場合に親局、若しくは子局を切り替える仕組みが存在しない。
そのため、無線通信装置が移動した場合でも、シームレスに親局を切り替えて効率的に無線通信を継続できる無線通信装置及び無線通信プログラムが望まれている。
第1の本発明は、マルチホップ無線通信ネットワークを形成し、移動可能な無線通信装置であって、(1)当該無線通信装置と通信可能な固定局を、所定信号を送信し、当該所定信号に対する応答信号を受信することにより探索する探索手段と、(2)前記探索手段により探索された通信可能な固定局を登録する登録手段と、(3)前記登録手段により登録された固定局毎に、マルチホップ無線通信ネットワークを形成する複数の固定局の中のいずれかの固定局との間で通信を行う際の通信経路の通信コストを算出する通信コスト算出手段と、(4)固定局から受信した無線信号の電波強度を計測する電波強度計測手段と、(5)前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を使用通信経路として決定する通信経路決定手段とを有し、(6)前記通信経路決定手段は、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が閾値未満の場合には、前記使用通信経路の変更を行わず、一方、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が、閾値以上の場合には、新たな前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を前記使用通信経路として決定することを特徴とする。
第2の本発明の無線通信プログラムは、マルチホップ無線通信ネットワークを形成し、移動可能な無線通信装置に搭載されるコンピュータを、(1)当該無線通信装置と通信可能な固定局を、所定信号を送信し、当該所定信号に対する応答信号を受信することにより探索する探索手段と、(2)前記探索手段により探索された通信可能な固定局を登録する登録手段と、(3)前記登録手段により登録された固定局毎に、マルチホップ無線通信ネットワークを形成する複数の固定局の中のいずれかの固定局との間で通信を行う際の通信経路の通信コストを算出する通信コスト算出手段と、(4)固定局から受信した無線信号の電波強度を計測する電波強度計測手段と、(5)前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を使用通信経路として決定する通信経路決定手段として機能させ、(6)前記通信経路決定手段は、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が閾値未満の場合には、前記使用通信経路の変更を行わず、一方、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が、閾値以上の場合には、新たな前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を前記使用通信経路として決定することを特徴とする。
本発明によれば、無線通信装置が移動した場合でも、シームレスに親局を切り替えて効率的に無線通信を継続できる。
実施形態に係る無線通信システムの全体構成を示すブロック図である。 実施形態に係るNW接続済み無線機リスト、及び周辺無線機リストのデータ構造を示す説明図である。 実施形態に係る通信先経路情報、接続先親局情報、及び局番リストのデータ構造を示す説明図である。 実施形態に係る無線通信システムの動作(無線ネットワーク接続時の動作)を示すシーケンス図である。 実施形態に係る無線通信システムの動作(移動ユニットをトリガとする親局切り替え動作)を示すシーケンス図である。 実施形態に係る無線通信システムの動作(中継ユニットからの定期的な情報更新要求をトリガとする親局切り替え動作)を示すシーケンス図である。 実施形態に係る無線通信システムにおける移動計測装置からデータ収集装置に向けてデータを送信する場合の動作を示すシーケンス図である。 実施形態に係る無線通信システムにおけるデータ収集装置から移動計測装置に向けてデータを送信する場合の動作を示すシーケンス図である。 実施形態に係るシリアルデータの構造(データの終わりを示すETXが存在する場合と、しない場合との2種類の構造)を示す説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による無線通信装置及び無線通信プログラムの実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態に係る無線通信システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1において、無線通信システム1は、移動ユニット200に係るデータを計測する移動計測装置210と、計測データを収集するデータ収集装置120と、そのデータ収集装置120と移動計測装置210との間で行われるデータの送受信を中継する親ユニット100、中継ユニット110(110−1〜110−n)、及び移動ユニット200(200−1〜200−n)とを備える。なお、親ユニット100及び中継ユニット110は、固定された場所に設定された無線通信装置であり、移動ユニット200は、移動体(例えば、自動車等)に搭載された無線通信装置である。
データ収集装置120と親ユニット100との間は、シリアルネットワーク400で通信可能に接続され、移動ユニット200と移動計測装置210との間は、シリアルネットワーク401で通信可能に接続され、親ユニット100、中継ユニット110及び移動ユニット200との間は、無線IPネットワーク300で通信可能に接続されている。データ収集装置120と親ユニット100は1対1の関係で配置され、親ユニット100と中継ユニット110は1対nの関係で配置されることにより無線IPネットワーク300が構成される。移動ユニット200は、無線IPネットワーク300に接続することにより、マルチホップな通信により、移動計測装置210から得たデータを親ユニット100宛に送信する。なお、親ユニット100、若しくは中継ユニット110と移動ユニット200との関係は1対nである。また、この実施形態では、移動ユニット200から見れば、親ユニット100、若しくは中継ユニット110が接続先の親局(固定局)となる。一方、親ユニット100、若しくは中継ユニット110から見れば、移動ユニット200が子局となる。
無線IPネットワーク300は、種々様々な通信プロトコルを適用することができるが、例えば、ZigBeeIPプロトコルを適用することができる。
シリアルネットワーク400及び401は、種々様々なシリアル通信方式を適用することができるが、例えば、RS422やRS485等のシリアル通信の規格を用いた通信方式を適用することができる。
次に、無線通信システム1の各構成(親ユニット100、中継ユニット110、移動ユニット200)を詳細に説明する。
親ユニット100は、シリアル通信部101、NW接続済み無線機リスト102、通信先経路情報103、周辺無線機リスト104、局番リスト105、及び無線IP通信部106を有する。
シリアル通信部101は、シリアルネットワーク400と接続されるインターフェース(シリアルI/F)を制御して、データの送受信を行う。このシリアル通信部101は、データ収集装置120へはシリアルネットワーク400の通信プロトコルに準じたデータ(シリアルデータ)に変換して送信する。
無線IP通信部106は、無線IPネットワーク300と接続されるインターフェース(無線通信I/F)を制御して、データの送受信を行う。この無線IP通信部106は、中継ユニット110、又は移動ユニット200へは無線IPネットワーク300の通信プロトコルに準じたデータ(無線IPパケット)に変換して送信する。
NW接続済み無線機リスト102は、無線IPネットワーク300に接続されている中継ユニット110および移動ユニット200を管理するものである。なお、NW接続済み無線機リスト102の詳細は後述する。
通信先経路情報103は、接続済みの中継ユニット110及び移動ユニット200への通信経路情報が記録されるものである。なお、通信先経路情報103の詳細は後述する。
周辺無線機リスト104は、自身の電波が届く範囲に存在する中継ユニット110および移動ユニット200を管理するリストである。なお、周辺無線機リスト104の詳細は後述する。
局番リスト105は、各移動ユニット200に接続された移動計測装置210が持つ局番情報と、移動ユニット200のアドレス情報とを対応付けるリストである。なお、局番リスト105の詳細は後述する。
中継ユニット110は、電波強度計測部111、周辺無線機リスト112、接続先親局情報113、及び無線IP通信部114を有する。
電波強度計測部111は、自身の電波が届く範囲にある親ユニット100、他の中継ユニット110、及び移動ユニット200との間の電波強度を計測するものである。
周辺無線機リスト112は、自身の電波が届く範囲に存在する親ユニット100、中継ユニット110、及び移動ユニット200を管理するリストである。
接続先親局情報113は、自身から親ユニット100の方向にデータを送信する際にデータの送信先を示す情報である。なお、接続先親局情報113の詳細は後述する。
無線IP通信部114は、無線IPネットワーク300と接続されるインターフェース(無線通信I/F)を制御して、データの送受信を行う。この無線IP通信部114は、親ユニット100、他の中継ユニット110、又は移動ユニット200へは無線IPネットワーク300の通信プロトコルに準じたデータ(無線IPパケット)に変換して送信する。
移動ユニット200は、シリアル通信部201、電波強度計測部202、周辺無線機リスト203、接続先親局情報204、及び無線IP通信部205を有する。
シリアル通信部201は、シリアルネットワーク401と接続されるインターフェース(シリアルI/F)を制御して、データの送受信を行う。このシリアル通信部201は、移動計測装置210へはシリアルネットワーク400の通信プロトコルに準じたデータ(シリアルデータ)に変換して送信する。
電波強度計測部202は、自身の電波が届く範囲にある親ユニット100、若しくは中継ユニット110との間の電波強度を計測するものである。
周辺無線機リスト203は、自身の電波が届く範囲に存在する親ユニット100及び中継ユニット110を管理するリストである。なお、周辺無線機リスト203の詳細は後述する。
接続先親局情報204は、自身から親ユニット100の方向にデータを送信する際にデータの送信先(親局)を示す情報である。なお、接続先親局情報204の詳細は後述する。
無線IP通信部205は、無線IPネットワーク300と接続されるインターフェース(無線通信I/F)を制御して、データの送受信を行う。この無線IP通信部205は、親ユニット100及び中継ユニット110へは無線IPネットワーク300の通信プロトコルに準じたデータ(無線IPパケット)に変換して送信する。なお、この実施形態では、無線IP通信部205は、他の移動ユニット200との間の通信を行わず、周辺無線機リスト203にも他の移動ユニット200に係る情報を登録しない。
データ収集装置120は、シリアル通信部121及びデータ蓄積部122を有する。
シリアル通信部121は、親ユニットとの間でシリアルネットワーク400を通じてシリアルデータの送受信を行う。
データ蓄積部122は、シリアル通信部121に対して、所定のシリアルデータ・コマンドの送信指示を行うものである。また、データ蓄積部122は、移動計測装置210から受信したシリアルデータを保持する。
移動計測装置210は、シリアル通信部211及びデータ計測部212を有する。
シリアル通信部211は、移動ユニット200との間でシリアルネットワーク401を通じてシリアルデータの送受信を行うものである。また、データ収集装置120から親ユニット100を経由して送信されてきたシリアルデータ・コマンドは、データ計測部212に渡され、データ計測部212では受信したシリアルデータ・コマンドに基づいてデータの計測等を実施する。
次に、NW接続済み無線機リスト102、並びに周辺無線機リスト104、周辺無線機リスト112、及び周辺無線機リスト203について図2を挙げて説明する。
まず、親ユニット100が保持するNW接続済み無線機リスト102について説明する。
図2(A)は、NW接続済み無線機リスト102のデータ構造(一例)を示している。NW接続済み無線機リスト102の「接続済みショートアドレス」の項目は、親ユニット100が管理(認識)する無線IPネットワーク300内における各無線機(中継ユニット110及び移動ユニット200)の識別子であるショートアドレス(IPv6アドレスの下位16ビット分のアドレス)を示している。また、「接続情報更新時刻」の項目は、親ユニット100が各無線機の接続情報を新規に登録、又は更新した時刻情報を示している。親ユニット100は、各無線機について、接続情報更新時刻が一定時間更新されない場合、NW接続済み無線機リスト102から該当するデータ(ショートアドレス)を削除する。そして、親ユニット100は、再度情報が登録されるまで、削除されたデータに対応する無線機との通信を不可とする。
図2(B)は、図2(A)のNW接続済み無線機リスト102の接続情報をツリー構造で示している。図2(B)では、親ユニット100を頂点として、2台の中継ユニット110が接続され、さらに、ショートアドレス「0001」に係る中継ユニット110には、「0003」〜「0005」の3台の移動ユニット200が接続され、また、「0002」に係る中継ユニット110には、「0006」の1台の移動ユニット200が接続される例が示されている。
次に、親ユニット100及び中継ユニット110が保持する周辺無線機リスト104及び112について説明する。周辺無線機リスト104及び112では、自身(親ユニット100、又は中継ユニット110)から電波の届く範囲にある無線機(親ユニット100、中継ユニット110、及び移動ユニット200)のショートアドレスを保持する。例えば、図2(C)では、ショートアドレス「0001」に係る中継ユニット110の周辺に存在する(電波の届く範囲にある)ショートアドレス「0000」に係る親ユニット100、及びショートアドレス「0003」〜「0005」に係る移動ユニット200を示している。
次に、移動ユニット200が保持する周辺無線機リスト203について説明する。周辺無線機リスト203では、自身から電波の届く範囲にある無線機(親ユニット100、中継ユニット110)のショートアドレスを保持する。また、周辺無線機リスト203では、他の移動ユニット200のショートアドレスは保持しないものとする。これは、他の移動ユニット200が周辺無線機リスト203に登録されると、移動した先で他の移動ユニット200経由で通信しようとした際に、他の移動ユニット200が障害物の影に隠れる等の状況変化により当該の移動ユニット200と通信できない状態になることを避けるためである。図2(D)の周辺無線機リスト203では、ショートアドレス「0003」に係る移動ユニット200周辺に存在する(電波の届く範囲にある)ショートアドレス「0001」に係る中継ユニット110を示している。
次に、通信先経路情報103、接続先親局情報113及び204、並びに、局番リスト105について図3を挙げて説明する。
図3(A)は、親ユニット100が用いる通信先経路情報103のデータ構造(一例)を示している。図3(A)の通信先経路情報103の「通信先ショートアドレス」の項目は、通信先のショートアドレスを示す項目である。そして、「通信経路」の項目は、通信先に至るまでの情報を示す項目である。例えば、「通信先ショートアドレス」の項目が、「0001」のデータは、「通信経路」の項目に、直接通信できることを示す通信先のショートアドレス「0001」が記載されている。また、「通信先ショートアドレス」の項目が、「0003」のデータは、「0001」のショートアドレスの無線機(中継ユニット110)を介して、ショートアドレス「0003」に係る無線機(移動ユニット200)に至る経路が「⇒」で示されている。親ユニット100は、無線IPネットワーク300に接続された中継ユニット110、若しくは移動ユニット200に対して通信する場合、通信先経路情報103に記載された通信経路に基づいてデータの送信を行うことになる。
図3(B)は、移動ユニット200が用いる接続先親局情報204のデータ構造(一例)を示している。図3(B)の接続先親局情報204の「優先度」の項目は、親ユニット100方向に向けてデータを送信する場合の送信先(親局)の優先度を示している。また、「接続先親局」の項目は、無線IPネットワーク300上の親ユニット100に向けてデータを送信する場合の送信先である親ユニット100そのもの、又は親ユニット100に至るまでの中継ユニット110のショートアドレスが記載される。優先度は、移動ユニット200が移動することにより状況に応じて変更されることになる。例えば、優先度は、通信コスト(例えば、電波強度計測部202により計測された電波強度等を基に算出)に基づき変更され、優先度の変更により、データを送信する場合の接続する親局(親ユニット100、中継ユニット110)が変更されることになる。
移動ユニット200は、親ユニット100方向にデータを送信する場合、宛先を親ユニット100に設定した上で、接続先親局情報204に記載された最も優先度の高い無線機に対してデータを送信する。例えば、図3(B)の例では、移動ユニット200は、親ユニット100方向にデータを送信する場合、最も優先度の高い(電波の届く範囲にある)「0001」のショートアドレスに係る中継ユニット110にデータを送信することになる。なお、中継ユニット110の接続先親局情報113は、上記の接続先親局情報204と同様の構成を有し、また使用方法も同一のため、その説明を省略する。
図3(C)は、親ユニット100が用いる局番リスト105を示している。図3(C)の局番リスト105の「局番」の項目は、移動計測装置210を一意に識別する識別子である局番を示す項目である。そして、「宛先の移動ユニットアドレス」の項目は、移動計測装置210が接続する移動ユニット200のショートアドレスの項目を示している。例えば、親ユニット100は、この局番リスト105により、局番「01」の移動計測装置210がショートアドレス「0003」の移動ユニット200に接続していることを把握できる。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の無線通信システム1の動作を、図面を参照しながら説明する。なお、無線通信システム1では、予め親ユニット100と、中継ユニット110との間で無線IPネットワーク300が確立されているものとする。
図4は、実施形態に係る無線通信システム1の動作(無線ネットワーク接続時の動作)を示すシーケンス図である。
まず、移動ユニット200は、自身の周辺に存在する親ユニット100や中継ユニット110を探索する要求を、無線IP通信部205を介して送信する(S101、S102)。
次に、要求を受信した親ユニット100及び中継ユニット110は、自身のアドレス情報(例えば、ショートアドレス)を載せて応答を送信する(S103、S104)。なお、要求元の移動ユニット200から電波が届く範囲にある他の移動ユニット200は、親ユニット100及び中継ユニット110と同様に探索要求を受信するが、この要求に対する応答は返信しない。
応答を受信した移動ユニット200は、周辺無線機リスト203に応答を返送した親ユニット100や中継ユニット110のアドレス情報を追加する(S105)。ここで、もし応答を返してきた親ユニット100や中継ユニット110の数が多く、移動ユニット200の周辺無線機リスト203に情報を記載しきれない場合、移動ユニット200は、過去に記録されている周辺無線機リスト203に登録された情報と、現在受信している情報を比較し、より通信コストの低い親ユニット100、若しくは中継ユニット110を当該リスト上に記録・入れ替えする処理を行う。
上述のステップS105と同様に、親ユニット100及び中継ユニット110では、移動ユニット200のアドレス情報を、周辺無線機リスト104及び周辺無線機リスト112に、それぞれ追加する(S106、S107)。ここで、周辺無線機リスト104、112に登録された移動ユニット200の数が登録の上限数を超えた場合、親ユニット100及び中継ユニット110は、通信コストが低い順に周辺無線機リストの記録・入れ替えする処理を行う。
また、移動ユニット200は、親ユニット100及び中継ユニット110からの応答を電波強度計測部202に送信する(S108、S109)。そして、電波強度計測部202は、無線IP通信部205に対して、各応答に対する計測結果を返信する(S110、S111)。
移動ユニット200は、電波強度計測部202から返信された親ユニット100及び中継ユニット110からの電波強度を確認し、最も通信コストの低い通信先を親局として選択する(S112)。そして、移動ユニット200は、接続先親局情報204に通信コストが低い順に優先度を設定し、情報を記載する。これらの処理により、移動ユニット200の通信経路が决定される。
移動ユニット200は、無線IP通信部205を介して、決定された通信経路情報を親ユニット100宛に送信する(S113)。
親ユニット100は、通信経路上にある中継ユニット110を介して無線IP通信部205に送信された通信経路情報を受信する(S114)。
親ユニット100は、通信先経路情報103に受信した通信経路情報を記録し、同時に、NW接続済み無線機リスト102に移動ユニット200のアドレス情報の追加と、接続情報更新時刻の設定を行う(S115)。
以上の処理により、移動ユニット200は、無線IPネットワーク300に接続することが可能となる。
図5及び図6は、実施形態に係る無線通信システム1の動作(移動ユニット200が無線IPネットワーク300の範囲内を移動し、他の無線機(親ユニット100・中継ユニット110)に接続先を切り替える動作)を示すシーケンス図である。これらの動作は、一定時間ごとに定期的に実施することで、移動ユニット200は、移動した先でも安定した通信を可能とする。
図5は、実施形態に係る無線通信システムの動作(移動ユニットをトリガとする親局切り替え動作)を示すシーケンス図である。図5の無線通信システム1の動作は、基本的に図4の動作と同様であるが、以下、異なる点を中心に説明する。
まず、移動ユニット200は、先述のステップS101、S102と同様に自身の周辺に存在する親ユニット100や中継ユニット110を探索する要求を行う(S201)。
次に、要求を受信した中継ユニット110は、自身のアドレス情報(ショートアドレス)を載せて応答を送信する(S202)。なお、図5では、図4と異なり、親ユニット100から探索要求に対する応答が無かった場合を例として説明するが、応答があった場合も、中継ユニット110と同様の動作を行うだけである。
応答を受信した移動ユニット200は、周辺無線機リスト203に応答を返送した新規親局候補(中継ユニット110)のアドレス情報を追加する(S203)。また、移動ユニット200は、周辺無線機リスト203に存在する親局から返答が無かった場合には、当該親局を削除する。
中継ユニット110は、移動ユニット200のアドレス情報を周辺無線機リスト112に新規追加する(S204)。なお、ステップS203、ステップS204の処理で、周辺無線機リスト203、周辺無線機リスト112の上限に達した場合には、各無線機は、先述のステップS105〜S107と同様の処理(リストの入替処理)を行う。
移動ユニット200は、先述のステップS108〜S111と同様に親局候補(中継ユニット110)からの応答時の電波強度を計測する(S205、S206)。
移動ユニット200は、接続先親局情報204に記載された各親局の応答時の電波強度(以前の親局の電波強度)と、今回の親局候補の応答時の電波強度(今回の親局の電波強度)を比較し、その結果に応じて接続先親局情報204の変更(接続先親局の変更)を行う(S207)。例えば、移動ユニット200は、以前の親局の電波強度と今回の親局の電波強度との差が閾値以上の場合には、接続先親局情報204の変更を行う。具体的に、移動ユニット200は、電波強度、ホップ数等の情報を基に通信コストを算出し、通信コストの低い順に接続先親局情報204の優先度を再設定する(例えば、親ユニット100までの通信経路のホップ数が少なく、且つ電波強度の大きい候補が優先度の高い親局となる)。このように、電波強度の差が閾値以上の場合のみに、接続先親局情報204の変更を行うことで、頻繁に親局の変更が行われることによる通信先経路の変更に伴う親ユニット100のハードウェアリソースの圧迫や通信トラフィック量の増加といった問題の抑止や、親ユニット100や中継ユニット110が受け持つエリアを調整することが可能となる。
その後の無線通信システム1の動作(S208〜S210)は、先述のステップS113〜115と同様であるので、その説明を省略する。なお、移動ユニット200は、親ユニット100までの通信経路自体に変更が生じない場合には、通信経路を更新した旨のみを親ユニット100に通知する。
以上の処理により、移動ユニット200は、自発的に接続先(親局)の変更が可能となる。なお、当該一連の処理を実施する頻度は、移動計測装置210の移動速度に応じて調整することで、ネットワークの帯域負荷と切り替え頻度の調整を行うことができる。
図6は、実施形態に係る無線通信システム1の動作(中継ユニット110からの定期的な情報更新要求をトリガとする親局切り替え動作)を示すシーケンス図である。この要求は、移動ユニット200が親ユニット100や中継ユニット110からの電波到達圏外に移動した場合に、親ユニット100や中継ユニット110の周辺無線機リスト104、112から当該移動ユニット200を削除する、又は新たに移動してきた移動ユニット200を追加するために行うものである。なお、図6では中継ユニット110を起点としたシーケンスで動作を記載しているが、親ユニット100が起点となった場合でも動作内容は同様である。
まず、中継ユニット110は、自身の電波が届く範囲にある親ユニット100、及び移動ユニット200に対して、無線IP通信部114を介して探索要求を送信する(S301、S302)。
次に、要求を受信した親ユニット100及び移動ユニット200は、自身のアドレス情報(例えば、ショートアドレス)を載せて応答を送信する(S303、S304)。
ここで、中継ユニット110は、一定回数この探索要求を繰り返しても応答が得られない無線機(親ユニット100、及び移動ユニット200)について、電波の到達圏外に移動したものと判断して、周辺無線機リスト112から削除する(S305)。一方、中継ユニット110は、新たに応答が得られた無線機について、新たに電波到達圏内に移動してきたものと判断して、周辺無線機リスト112に追加する。
親ユニット100では、応答が得られた無線機について、周辺無線機リスト104の更新を行う(S306)。
移動ユニット200では、探索要求を無線IP通信部205で受信した際に、現在の周辺無線機リスト203に要求送信元の中継ユニット110のアドレス情報が記載されていない場合、周辺無線機リスト203に中継ユニット110のアドレス情報を追加する(S307)。なお、ステップS305〜S307の処理で、周辺無線機リスト203、周辺無線機リスト112、及び周辺無線機リスト104の上限に達した場合には、各無線機は、先述のステップS105〜S107と同様の処理(リストの入替処理)を行う。
移動ユニット200は、先述のステップS108〜S111と同様に親局候補(中継ユニット110)からの探索要求受信時の電波強度を計測する(S308、S309)。
そして、移動ユニット200は、先述のステップS207と同様に接続先親局情報204の変更を行う(S310)。
その後の無線通信システム1の動作(S311〜S313)は、先述のステップS113〜115と同様であるので、その説明を省略する。なお、移動ユニット200は、親ユニット100までの通信経路自体に変更が生じない場合には、通信経路を更新した旨のみを親ユニット100に通知する。
以上の処理により、中継ユニット110を起点として、移動ユニット200は、自発的に接続先の親局の変更が可能となる。
図7は、実施形態に係る無線通信システム1における移動計測装置210からデータ収集装置120に向けてデータを送信する場合の動作を示すシーケンス図である。
まず、移動計測装置210は、データ計測部212を介して自身に接続されたセンサデータや経路上に敷設されたマーカ情報等を読み込む(S401)。
次に、移動計測装置210は、シリアル通信部211を介して移動ユニット200に向けて先述の読み込んだデータを送信する(S402)。
移動ユニット200は、シリアル通信部201を介して移動計測装置210から送信されたデータを受信する(S403)。そして、移動ユニット200は、データ受信が完了したときに無線IP通信部205に、当該データを受け渡す。
無線IP通信部205では、接続先親局情報204に記載された最も優先度の高い親局の情報(中継ユニット110)を取得して、最終宛先を親ユニット100としたIPパケットデータを取得した親局(中継ユニット110)に送信する(S404、S405)。
中継ユニット110は、移動ユニット200から親ユニット100に直接データが送信されなかった場合、移動ユニット200の無線IP通信部205から送信されたデータに対して無線IP通信部114を介してデータを受信する。そして、中継ユニット110は、移動ユニット200と同様に、中継ユニット110が持つ接続先親局情報113の最も優先度が高い親局に向けてデータを送信する(S406、S407)。
先述の処理(ステップS406、407)を繰り返すことにより(言い換えれば、複数の中継ユニット110を介することにより)、親ユニット100は、無線IP通信部106を介して移動ユニット200から送信されたIPパケットデータを受信することになる。
次に、親ユニット100の無線IP通信部106では、IPパケットとして受信したデータをシリアルデータに変換するため、シリアル通信部101に受信したデータを受け渡す(S408)。
次に、親ユニット100のシリアル通信部101では、IPパケットデータをシリアルデータに変換し、親ユニット100に有線接続されたデータ収集装置120に向けてシリアルデータを出力する(S409)。
データ収集装置120ではシリアル通信部121を介して親ユニット100から送信されたデータを受信し、当該データをデータ蓄積部122に格納する(S410)。
以上により、移動計測装置210からデータ収集装置120に向けてのデータ送信処理が終了する。
図8は、実施形態に係る無線通信システム1におけるデータ収集装置120から移動計測装置210に向けてデータを送信する場合の動作を示すシーケンス図である。
まず、データ収集装置120は、データ蓄積部122から移動計測装置210に向けてデータ収集や制御のコマンド、若しくは応答データ等を入力すると、シリアル通信部121を介して、有線接続された親ユニット100のシリアル通信部101に対して入力されたデータを送信する(S501、S502)。
データ収集装置120からのデータを受信した親ユニット100は、シリアル通信部101から無線IP通信部106に対してデータを送り、IPパケットによるデータ送信を指示する(S503)。
親ユニット100の無線IP通信部106は、宛先とする移動ユニット200を選定するため、受信したシリアルデータの内容を解析し、局番情報を取り出す(S504)。図9は、シリアルデータの構造(データの終わりを示すETXが存在する場合と、しない場合との2種類の構造)を示す説明図である。例えば、無線IP通信部106は、図9(A)、(B)のいずれにおいても、シリアルデータの始まりを示すSTXから、データ本体(コマンド・データ)までの間のビットデータ(局番を示すデータ)を、局番情報として抽出する。
そして、親ユニット100の無線IP通信部106は、抽出した局番情報を基に、局番リスト105を参照し、宛先とする移動ユニット200を選定(局番からアドレスに変換)する(S505)。
さらに、親ユニット100は、通信先経路情報103から宛先の移動ユニット200への通信経路を取得する(S506)。
そして、親ユニット100は、取得した通信経路を設定した上で、最終の宛先を移動ユニット200としたIPパケットデータを送信する(S507)。
中継ユニット110は、親ユニット100から移動ユニット200に直接データが送信されなかった場合に、親ユニット100の無線IP通信部106から送信されたデータを受信し、受信したデータで指定されている次の宛先に対して、無線IP通信部114を通じて受信したデータを送信する(S508)。なお、ステップS508の処理は、中継する中継ユニット110の数に応じて繰り返される。
そして、移動ユニット200は、無線IP通信部205を介して、親ユニット100から送信されたIPパケットデータを受信し、当該受信データをシリアルデータに変換するために、シリアル通信部201に当該受信データを受け渡す(S509)。
次に、移動ユニット200のシリアル通信部201は、上記受信データをシリアルデータに変換し、移動ユニット200に有線接続された移動計測装置210に向けて変換したシリアルデータを出力する(S510)。
移動計測装置210は、シリアル通信部211を介して移動ユニット200から受信したシリアルデータをデータ計測部212に受け渡し、データ計測部212にて当該データ中に存在するコマンド処理を実行する(S511)。
以上により、データ収集装置120から移動計測装置210に向けてのデータ送信処理が終了する。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
移動ユニット200は、電波が到達する親局(親ユニット100、中継ユニット110)を優先度に応じて管理する接続先親局情報204を保持する。そして、移動ユニット200は、無線IPネットワーク300内を移動したとしても、最新の接続先親局情報204に基づいて決定した親局にシームレスに切り替えることにより、無線IPネットワーク300内で継続して通信を行うことが可能となる。
さらに、移動ユニット200は、親局の切り替えの際に通信経路の修正を行い、その修正した通信経路を、親ユニット100及び中継ユニット110に通知する。これにより、通知を受けた親ユニット100及び中継ユニット110は、親局切り替えの際の接続可否を判断する必要が無く、また、無線IPネットワーク300上に確認のための通信や処理負荷を掛ける必要が無い。よって、移動ユニット200は、常に自身から見て接続状態の良い親局(親ユニット100、中継ユニット110)に接続先を切り替えることができる。
また、親ユニット100、及び中継ユニット110が受け持つエリアは、移動ユニット200が受信した電波強度差に基づいて决定される。そのため、移動ユニット200の親局切り替えの際に当該電波強度差と比較する閾値を調整することで、親ユニット100、及び中継ユニット110が受け持つエリアの拡大・縮小といった調整が可能となる。さらに、移動ユニット200は、電波強度に基づいて親局の優先度を入れ替えることにより、都度無線IPネットワーク300に接続し直すといった手間をかけることが無く、親局を切り替えることが可能となる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記実施形態の無線通信システム1では、移動ユニット200は、親ユニット100、若しくは中継ユニット110との間の電波強度の差を利用して親局の切り替えを実施していた。変形例として、移動ユニット200は、接続先の切り替え条件として、一定時間内で計測し続ける移動ユニット200と、親ユニット100、若しくは中継ユニット110との間の通信エラーレートも考慮して親局の切り替えを実施しても良い。
(B−2)上記実施形態の無線通信システム1(無線IPネットワーク300)では、IPv6の体系を使用することを前提として、構成及び各種リストを記載しているが、これに替えて、IPv4の体系を適用することもできる。例えば、無線通信システム1が、IPv4の体系を使用する場合には、IPv6におけるショートアドレスを利用している部分を、IPv4におけるホスト部に変更する等の対応を行う。
(B−3)上記実施形態の無線通信システム1(無線IPネットワーク300)では、通信量を削減し、輻輳を抑制するためにUDPプロトコルを使用して通信することを前提としているが、これに替えてTCP/IPプロトコルを使用して通信を行っても良い。
1…無線通信システム、100…親ユニット、101…シリアル通信部、102…無線機リスト、103…通信先経路情報、104…周辺無線機リスト、105…局番リスト、106…無線IP通信部、110(110−1〜110−n)…中継ユニット、111…電波強度計測部、112…周辺無線機リスト、113…接続先親局情報、114…無線IP通信部、120…データ収集装置、121…シリアル通信部、122…データ蓄積部、200…移動ユニット、201…シリアル通信部、202…電波強度計測部、203…周辺無線機リスト、204…接続先親局情報、205…無線IP通信部、210…移動計測装置、211…シリアル通信部、212…データ計測部、300…無線IPネットワーク、400、401…シリアルネットワーク。

Claims (4)

  1. マルチホップ無線通信ネットワークを形成し、移動可能な無線通信装置であって、
    当該無線通信装置と通信可能な固定局を、所定信号を送信し、当該所定信号に対する応答信号を受信することにより探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された通信可能な固定局を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録された固定局毎に、マルチホップ無線通信ネットワークを形成する複数の固定局の中のいずれかの固定局との間で通信を行う際の通信経路の通信コストを算出する通信コスト算出手段と、
    固定局から受信した無線信号の電波強度を計測する電波強度計測手段と、
    前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を使用通信経路として決定する通信経路決定手段とを有し、
    前記通信経路決定手段は、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が閾値未満の場合には、前記使用通信経路の変更を行わず、一方、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が、閾値以上の場合には、新たな前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を前記使用通信経路として決定する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 移動速度を計測する移動計測手段をさらに有し、
    前記探索手段による探索は、前記移動計測手段によって計測された移動速度に基づき、実行される
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記登録手段は、登録した固定局の数が上限値に達した場合には、前記通信コストの算出結果に基づき、登録する固定局を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. マルチホップ無線通信ネットワークを形成し、移動可能な無線通信装置に搭載されるコンピュータを、
    当該無線通信装置と通信可能な固定局を、所定信号を送信し、当該所定信号に対する応答信号を受信することにより探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された通信可能な固定局を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録された固定局毎に、マルチホップ無線通信ネットワークを形成する複数の固定局の中のいずれかの固定局との間で通信を行う際の通信経路の通信コストを算出する通信コスト算出手段と、
    固定局から受信した無線信号の電波強度を計測する電波強度計測手段と、
    前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を使用通信経路として決定する通信経路決定手段として機能させ、
    前記通信経路決定手段は、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が閾値未満の場合には、前記使用通信経路の変更を行わず、一方、過去に計測した接続先として選択されている固定局の電波強度と、現在計測した新規接続先候補の固定局との電波強度の差が、閾値以上の場合には、新たな前記通信コスト算出手段により算出した通信コストが最も低い前記通信経路を前記使用通信経路として決定する
    ことを特徴とする無線通信プログラム。
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