JP2020141196A - 制御システム、無線通信装置、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

制御システム、無線通信装置、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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仁之 矢ヶ部
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Abstract

【課題】使用性を維持しながら、各装置の配置の自由度を高めた制御システムを提供する。【解決手段】制御システムは、複数のスレーブ装置と、これらを制御するためのマスター装置と、互いに無線通信を行って、マスター装置とスレーブ装置との間の通信を中継する複数の無線通信装置とを含む。無線通信装置は、マスター装置と有線接続する親機と、各々が1以上のスレーブ装置と有線接続する1以上の第1子機とを含む。マスター装置は、制御対象のスレーブ装置を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を親機へ送信する。親機は、複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、スレーブ装置の各々が有線接続する第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、第1指示情報に含まれる第1指定情報に対して、関連付けられている第2指定情報を取得し、これによって指定される第1子機を宛先として第1指示情報を送信する。【選択図】図8

Description

本発明は、制御システム、無線通信装置、制御方法、および制御プログラムに関するものである。
複数の機器を協調して動作させる際に、マスタースレーブ型のシステムが採用されることがある。このシステムは、マスター装置と、当該マスター装置の一方的な制御の下、所望の動作を実行する複数のスレーブ装置とを含んで構成される。当該システムにおけるマスター装置と複数のスレーブ装置とは、独自のプロトコルで制御信号や応答信号の授受を行うことが少なくない。このため、マスター装置と複数のスレーブ装置との間に、他のプロトコルによって動作する他のシステムが介在する場合には、例えば、マスター装置側において、当該他のシステムを意識した設定や操作が行われる必要が生じうる。これにより、ユーザの使用性が低下する可能性がある。このため、マスター装置および複数のスレーブ装置は、一般的に、プロトコルを異にする他のシステムを介在させることなく有線接続されている。
マスタースレーブ型のシステムにおいて、マスター装置は、複数のスレーブ装置を適切に制御するために、これら複数のスレーブ装置から出力結果等を得る必要がある。また、マスター装置は、複数のスレーブ装置に対し、各スレーブ装置の出力結果や状態等に応じた指令を与える必要がある。また、一方で、マスター装置とスレーブ装置とを接続する信号線は短いとは限らず、配線の複雑化、設置場所の混雑を避ける必要がある。このため、多くの場合、マスター装置と複数のスレーブ装置とは、閉じた信号回路において1対1に接続される。
国際公開第2015/133175号
上述した接続形態では、例えば、制御対象のスレーブ装置が多い場合、および装置が大きい場合等において、マスタースレーブ型のシステムの設置場所の省スペースを図ることは難しい。一方で、信号線を延長できる範囲は限られるため、当該システムにおける各装置の分散配置も難しい。また、装置が設置される位置を移動させたい場合や、システムに装置を追加したい場合などにおいて、装置の移動や装置の追加を行うための信号線の引き直しは、多大な手間と工数を生じさせてしまう。しかし、これらの問題を解決するため、無線通信システムなどの他のシステムを、マスター装置とスレーブ装置との間に介在させる場合には、上述したように使用性が低下する虞もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、使用性を維持しながら、各装置の配置の自由度を高めた制御システム、無線通信装置、制御方法、および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る制御システムは、複数のスレーブ装置と、該複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置とを含む制御システムであって、互いに無線通信を行って、前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置との間の通信を中継する複数の無線通信装置を含み、前記複数の無線通信装置は、前記マスター装置と有線接続する親機と、各々が1以上の前記スレーブ装置と有線接続する1以上の第1子機とを含み、前記マスター装置は、制御対象の前記スレーブ装置または制御対象の前記第1子機がある場合には、前記制御対象の前記スレーブ装置または前記制御対象の第1子機を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を前記親機へ送信し、前記親機は、前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、前記マスター装置から受信した前記マスター指示情報における前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得し、取得した前記第2指定情報によって指定される前記第1子機を宛先として、該第1子機、または該第1子機と前記親機との間の通信を中継する前記無線通信装置に、前記第1指示情報を送信する。
本発明に係る無線通信装置は、1以上の他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置と有線接続する第1通信手段と、前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記他の無線通信装置を指定する第2指定情報とを関連付けた対応情報を記憶する記憶手段と、前記第1通信手段が、前記マスター装置から前記スレーブ装置を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得する処理手段と、前記処理手段が取得した前記第2指定情報によって指定される前記他の無線通信装置を宛先として、前記1以上の他の無線通信装置のいずれかに、前記第1指示情報を送信する第2通信手段と、を備える。
本発明に係る制御方法は、複数のスレーブ装置と、該複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置とを含む制御システムにおいて実行される制御方法であって、前記制御システムは、互いに無線通信を行って、前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置との間の通信を中継する複数の無線通信装置を含み、前記複数の無線通信装置は、前記マスター装置と有線接続する親機と、各々が1以上の前記スレーブ装置と有線接続する1以上の第1子機とを含み、前記親機は、前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、前記制御方法は、前記マスター装置による制御対象となる前記スレーブ装置または前記第1子機がある場合には、前記制御対象の前記スレーブ装置または第1子機を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を、前記マスター装置が前記親機へ送信するステップと、前記マスター装置から受信した前記マスター指示情報における前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を、前記親機が取得するステップと、取得した前記第2指定情報によって指定される前記第1子機を宛先として、前記親機が、該第1子機、または該第1子機と前記親機との間の通信を中継する前記無線通信装置に、前記第1指示情報を送信するステップと、を含む。
本発明に係る制御プログラムは、1以上の他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する制御プログラムであって、前記無線通信装置は、複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置と有線接続し、前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記他の無線通信装置を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、前記制御プログラムは、前記無線通信装置が前記マスター装置から前記スレーブ装置を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得する処理と、取得された前記第2指定情報によって指定される前記他の無線通信装置を宛先として、前記1以上の他の無線通信装置のいずれかに、前記第1指示情報を送信する処理と、を、前記無線通信装置に実行させる。
本発明に係る制御システム、無線通信装置、制御方法、および制御プログラムによれば、マスター装置と有線接続する無線通信装置である親機が、スレーブ装置を指定する第1指定情報と、当該スレーブ装置と有線接続する無線通信装置である第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を有している。親機は、マスター装置から受信したマスター指示情報における、スレーブ装置を制御するための第1指示情報に含まれる第1指定情報に対して、対応情報において関連付けられている第2指定情報を取得する。親機は、当該第2指定情報によって指定される第1子機へ、マスター装置から受信した第1指示情報を無線通信によって送信する。これにより、マスター装置側において指示内容を変更しなくとも、無線通信システムを介して、スレーブ装置側へ指示内容を含む第1指示情報が転送される。また、複数の無線通信装置が、マスター装置からスレーブ装置側への指示を無線通信によって転送することにより、マスタースレーブ型のシステムにおける各装置の配置の自由度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る制御システムの構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における、マスター指示情報中の第1指示情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第1の実施の形態における、マスター指示情報中の、検知結果要求情報を含む第1指示情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第1の実施の形態における対応情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第1の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る親機のブロック図の一例である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるマスター指示情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第2の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるマスター指示情報に含まれる構成を例示する図である。 本発明の第3の実施の形態におけるマスター応答情報を例示する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御システムの構成の一例を示す模式図である。制御システム1は、従来からのマスタースレーブ型のシステムと同様、1台のマスター装置10と、当該マスター装置10によって制御される複数台のスレーブ装置11とを有し、更に、これらのマスター装置10と複数のスレーブ装置11との間の通信を仲立ちする複数の無線通信装置2を有する。
マスター装置10およびスレーブ装置11は、それぞれ、例えばModbusの通信プロトコルに基づいて有線通信を行う。複数の無線通信装置2は、互いに、Zigbee(登録商標)等の通信プロトコルに基づいて、その通信可能範囲において無線通信を行う。複数の無線通信装置2の各々は、予め定められたものでも、通信可能範囲に無線通信装置2が入ったか否かに応じて動的に変化するものであってもよい。
マスター装置10は、RTU(Remote Terminal Unit、遠方監視制御装置)またはPLC(Programmable Logic Controller、プログラマブルロジックコントローラ)等の装置であって、例えば、センサからデータを収集するデータ収集装置である。
スレーブ装置11は、例えば、設置場所の温度、湿度、または照度等を検知するセンサである。各スレーブ装置11には、一意に定められた第1指定情報が割り振られている。図1を参照すると、制御システム1は、4台のスレーブ装置11を有する。この4台のスレーブ装置11の各々を、スレーブ装置11A、スレーブ装置11B、スレーブ装置11C、スレーブ装置11Dとも記載する。図1に示す各スレーブ装置には、第1指定情報として、一意に定まる局番Kが与えられており、スレーブ装置11Aの局番Kは1、スレーブ装置11Bの局番Kは2、スレーブ装置11Cの局番Kは3、スレーブ装置11Dの局番Kは4である。
マスター装置10は、制御対象のスレーブ装置11がある場合には、当該制御対象のスレーブ装置11を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を、当該スレーブ装置11へ向けて送信する。なお、第1指示情報には、制御対象のスレーブ装置11を指定するための第1指定情報が含まれている。第1指示情報は、例えば、指令情報、検知結果要求情報、または第1応答要求情報等を含む。
指令情報は、スレーブ装置11の役割に応じた測定、直進、または回動等の動作を当該スレーブ装置11に対して指令する情報、または、スレーブ装置11に対してマスター装置10への応答を指令する情報等である。検知結果要求情報は、スレーブ装置11がセンサである場合において、その検知結果を要求する情報である。第1応答要求情報については後述する。上記第1指示情報が含む情報として挙げたもののうち、マスター装置10への応答を指令する指令情報と、検知結果要求情報と、第1応答要求情報とが、マスター装置10への応答が必要となる情報である。なお、第1指示情報は、指令情報、検知結果要求情報、および第1応答要求情報等のうちの2つ以上の組み合わせを含むものでもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態における、マスター指示情報中の第1指示情報に含まれる構成を例示する図である。図2における「A1」は、第1指定情報を示す。また「04」は、無線通信装置2またはスレーブ装置11に対する指示内容を示しており、例えば、上述した第1応答要求情報または指令情報等に相当する。CRC(Cyclic Redundancy Check)は、第1指示情報に付加される情報であって、第1指示情報が制御対象のスレーブ装置11に、複数の無線通信装置2を介して送信される際におけるエラーの有無を検出するための符号である。
図3は、本発明の第1の実施の形態における、マスター指示情報中の、検知結果要求情報を含む第1指示情報に含まれる構成を例示する図である。図3における「B1」は、第1指定情報を示す。また「03」は、検知結果要求情報に相当する。「05」は、検知結果の要求対象を指定するための情報であり、例えば、要求対象が温度である場合には「01」、湿度である場合には「02」、照度である場合には「03」となる。
本発明の第1の実施の形態におけるマスター装置10は、制御対象のスレーブ装置11に対し、複数の無線通信装置2を介して、上述したような第1指示情報を含むマスター指示情報を送信する。このため、マスター指示情報は、マスター装置10から複数の無線通信装置2のうちの少なくとも1つ(親機20とも記載する)に送信される。マスター指示情報を受信した親機20は、当該親機20以外の無線通信装置2であって、制御対象のスレーブ装置11と通信可能な無線通信装置2(第1子機21とも記載する)を宛先として、上記第1指示情報を送信する。なお、本発明の第1の実施の形態に係る制御システム1は、理解容易のため、1つの親機20を有するものとして説明を行うが、これに限定されない。また、制御システム1は、1以上の第1子機21を有する。
上述したようにマスター装置10およびスレーブ装置11は、無線通信装置2同士の通信プロトコルとは異なるプロトコルによって有線通信を行う。互いに異なるプロトコルによって通信を行うマスター装置10と親機20との間での通信を可能とするために、親機20とマスター装置10は、Modbus等のマスタースレーブ型のシステムの通信プロトコルに基づき、有線接続している。同様に、スレーブ装置11と第1子機21との間での通信を可能とするために、第1子機21とスレーブ装置11は、同様のマスタースレーブ型のシステムの通信プロトコルに基づき、有線接続している。
図1を示す制御システム1は、3台の第1子機21を有している。この3台の第1子機21の各々を、第1子機21A、第1子機21B、第1子機21Cとも記載する。図1に示されるように、第1子機21Aはスレーブ装置11Aと有線接続し、第1子機21Bはスレーブ装置11Bと有線接続し、第1子機21Cはスレーブ装置11Cおよびスレーブ装置11Dと有線接続する。なお、第1子機21Cは、スレーブ装置11Cを介してスレーブ装置11Dと有線接続する。
マスター装置10から複数の無線通信装置2を介して制御対象のスレーブ装置11へ第1指示情報が伝送されるためには、制御システム1が、マスター装置10とスレーブ装置11のそれぞれに有線接続する親機20と第1子機21を含むだけでは不十分である。すなわち、親機20から送信された第1指示情報は、制御対象のスレーブ装置11と有線接続する第1子機21によって受信される必要がある。
ここで、マスター装置10からのマスター指示情報に含まれる第1指示情報は、制御対象のスレーブ装置11を指定する第1指定情報を含むが、当該スレーブ装置11と有線接続する第1子機21についての情報を含んでいない。制御対象のスレーブ装置11に有線接続する第1子機21に第1指示情報を送信するため、親機20は、複数のスレーブ装置11の各々を指定する第1指定情報と、複数のスレーブ装置11の各々が有線接続する第1子機21を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶する。第2指定情報は、第1子機21を含む複数の無線通信装置2の各々に一意に割り振られた情報であって、例えば、IPアドレス(Internet Protocol address)、MACアドレス(Media Access Control address)、またはIPアドレスを短縮したショートアドレス(SAとも記載する)等である。親機20は、第1指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、第1指示情報に含まれる第1指定情報に対して、対応情報において関連付けられている第2指定情報を取得する。そして親機20は、取得した第2指定情報によって指定される第1子機21を宛先として第1指示情報を送信する。
図4は、本発明の第1の実施の形態における対応情報の一例を示す図である。本一例における対応情報は、テーブル形式であって、同じ行における別々の列に記録されている第1指定情報と第2指定情報とが互いに関連付けられている。ただし、第1指定情報と第2指定情報とが互いに関連付けられていれば、対応情報はテーブル形式に限定されない、また対応情報には、互いに関連付けられる情報として第1指定情報と第2指定情報以外にも他の情報が含まれていてもよい。本一例では、対応情報に記録される第1指定情報は、スレーブ装置11の局番Kであるとし、また当該局番Kは、10進数における2以下の桁の整数であるとする。本一例では、第2指定情報は、無線通信装置2のSAであるとし、当該SAは、10進数における2桁の整数であるとする。ただし、第1指定情報と第2指定情報は、これらに限定されない。なお、図4に示す対応情報は、図1に示す制御システム1におけるものとする。
図1に示すように、第1子機21AのSAは16、第1子機21BのSAは17、第1子機21CのSAは19である。図2に示す対応情報を参照すると、スレーブ装置11Aの局番K(K=1)は、スレーブ装置11Aが有線接続する第1子機21AのSA(SA=16)と関連付けられている。スレーブ装置11Bの局番K(K=2)は、スレーブ装置11Bが有線接続する第1子機21BのSA(SA=17)と関連付けられている。また、スレーブ装置11Cの局番K(K=3)およびスレーブ装置11Dの局番K(K=4)は、スレーブ装置11Cおよびスレーブ装置11Dが有線接続する第1子機21CのSA(SA=19)と関連付けられている。
図1および図4に示す場合において、親機20は、1(K=1)を第1指定情報として含む第1指示情報を受信した場合には、当該1(K=1)に関連付けられている16(SA=16)を取得する。親機20は、取得した16(SA=16)によって指定される、すなわち16をSAとする第1子機21を宛先とし、第1指示情報を送信する。
第1子機21は、第1指示情報を受信すると、有線接続するスレーブ装置11に、必要に応じて、当該第1指示情報を転送する。図1に示す場合では、例えば、第1子機21Cは、4(K=4)を第1指定情報として含む第1指示情報を受信した場合には、当該第1指示情報を、必要に応じて、有線接続するスレーブ装置11へ送信する。送信された第1指示情報は、スレーブ装置11Dにスレーブ装置11Cを介して到達する。なお、上記「必要に応じて」との記載は、第1指示情報の種類によっては、スレーブ装置11への転送が必要な場合とそうではない場合があることを意味する。第1指示情報が、指令情報および検知結果要求情報等のうちの少なくとも1つを含む場合には、第1子機21は、有線接続先のスレーブ装置11へ当該第1指示情報を転送する。
しかし、第1指示情報が、指令情報および検知結果要求情報等を含まず、第1応答要求情報のみを含む場合には、第1子機21は、第1指示情報をスレーブ装置11へ転送しなくともよい。以下、第1応答要求情報について説明する。ここで上述したように、第1指示情報は、スレーブ装置11を制御するための情報である。スレーブ装置11を制御するためには、スレーブ装置11へマスター装置10からの指令が伝達されること、または、スレーブ装置11からマスター装置10が必要な情報を収集できること等が必要である。そのため、スレーブ装置11を制御するためには、当該スレーブ装置が有線接続する第1子機21が通信可能であることが必要となる。このため、スレーブ装置11を制御するための第1指示情報に含まれる情報として、制御対象のスレーブ装置11と有線接続する第1子機21が通信可能であるか否かを確認するための第1応答要求情報等が挙げられる。
第1子機21が通信可能であるか否かの確認は、第1指示情報の宛先となった第1子機21から、当該第1指示情報に対する応答が一定時間以内にあるか否かを確認することにより可能である。そのため、第1応答要求情報は、第1子機21に対して応答を要求するものであって、例えば、ICMP(Internet Control Message Protocol)におけるコマンド(Pingコマンド)を用いたものが挙げられる。ただし、これに限定されない。また、第1子機21が通信可能であるか否かを確認するための第1指示情報は、第1子機21からの応答を要求する第1応答要求情報を含むものに限定されない。第1子機21が通信可能であるか否かを確認するための第1指示情報は、例えば、第1子機21の通信状態を認識する他の無線通信装置2に問い合わせるための情報を含むものでもよい。
スレーブ装置11は、マスター装置10への応答を要しない指令情報を含む第1指示情報であって、自己を指定する第1指定情報を含む第1指示情報を受信した場合には、マスター装置10への応答動作を行わず、受信した指令情報に基づく動作を実行する。スレーブ装置11は、マスター装置10への応答を要求する指令情報または検知結果要求情報を含む第1指示情報であって、自己を指定する第1指定情報を含む第1指示情報を受信した場合には、当該第1指示情報に対する応答としてのスレーブ応答情報を生成する。そして、スレーブ装置11は、生成したスレーブ応答情報を有線接続先の第1子機21へ送信する。なお、検知結果要求情報を含む第1指示情報に対してのスレーブ応答情報には、スレーブ装置11による検知結果が含まれる。
第1子機21は、第1応答要求情報を含むなど、応答を要求する第1指示情報を受信した場合には、親機20を宛先として第1応答情報を送信する。また、第1子機21は、スレーブ装置11からスレーブ応答情報を受信した場合には、当該スレーブ応答情報を含む第1応答情報を、親機20を宛先として送信する。一方、第1子機21は、第1指示情報を応答要求先のスレーブ装置11に転送したにも関わらず、スレーブ応答情報を受信しなかった場合には、第1応答情報を送信しない。ただし、これに限定されず、第1子機21は、スレーブ装置11から応答がない旨の情報を含む第1応答情報を、親機20を宛先として送信してもよい。なお、第1応答情報は、第1指示情報、またはどの第1指示情報に対する応答かを示す情報が含まれてもよい。また、1つの第1子機21に対して複数のスレーブ装置11が有線接続されている場合であって、当該1つの第1子機21からの第1応答情報が含むスレーブ応答情報がどのスレーブ装置11からのものであるかを識別するために、第1応答情報にはスレーブ装置11を示す第1指定情報が含まれてもよい。
親機20は、第1指示情報を送信してから一定時間以内に、当該第1指示情報の宛先の第1子機21から第1応答情報を受信した場合には、当該第1応答情報、または第1子機21から応答があったことを示す情報等を含むマスター応答情報を生成する。親機20は、第1指示情報が第1子機21またはスレーブ装置11からの応答を要求するものであるにも関わらず、当該第1指示情報を送信してから一定時間以内に、当該第1指示情報の宛先の第1子機21から第1応答情報を受信しなかった場合には、以下の処理を行う。
親機20は、第1指示情報の宛先の第1子機21、または、当該第1指示情報中の第1指定情報によって指定されるスレーブ装置11から応答がなかったことを示す情報と、当該第1指定情報とを含むマスター応答情報を生成する。なお、マスター応答情報には、当該マスター応答情報が含む第1応答情報を要求した第1指示情報が含まれてもよい。その理由は、短時間の間に複数の第1指示情報が同一の第1子機21に送信された場合であって、当該第1子機21から短時間の間に複数の第1応答情報を親機20が受信した場合において、どの第1指示情報に対する第1応答情報をマスター応答情報が含むかを示すためである。また、どの第1指示情報に対して応答がなかったかを示すためである。なお、同一の第1子機21に対する第1指示情報に対し識別番号等が与えられていてもよく、マスター応答情報には、当該識別番号等が含まれてもよい。親機20は、生成したマスター応答情報を、マスター装置10へ送信する。
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。図5に示すマスター応答情報は、図2に示す第1指示情報に応答する第1応答情報を含むものである。なお、図5に示すマスター応答情報は、図2に示す第1指示情報を含む。ここでは、第1応答情報に含まれる各構成と、第1指示情報に含まれる各構成とをそれぞれ一纏めにして示している。そのため、「A1」と「04」とが、第1指示情報に含まれる構成であって、図2を参照して説明したものと同様である。また「A2」と「01」とが、第1応答情報に含まれる構成である。「A2」は、「A1」に対して対応情報において関連付けられている第2指定情報を示す。また「01」は、応答を要求した第1子機21またはスレーブ装置11が応答したこと、すなわち図2に示す第1指示情報に対する第1応答情報を、第1子機21が応答として送信し、親機20が受信したことを示す情報である。なお、当該「01」に代えて格納される「00」は、応答がなかったことを示す情報である。なお、図5に示すマスター応答情報には第2指定情報が含まれているが、親機20はこれを省いてもよい。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。図6に示すマスター応答情報は、図3に示す第1指示情報に応答する第1応答情報を含むものである。なお、図6に示すマスター応答情報は、図3に示す第1指示情報を含む。ここでは、第1応答情報に含まれる各構成と、第1指示情報に含まれる各構成とをそれぞれ一纏めにして示している。そのため、「B1」と「03」と「05」とが、第1指示情報に含まれる構成であって、図4を参照して説明したものと同様である。また「B2」と「01」と検知結果が、第1応答情報に含まれる構成である。「B2」は、「B1」に対して対応情報において関連付けられている第2指定情報を示す。「01」は、図5に示すマスター応答情報と同様、第1指示情報に対して応答があったことを示す情報である。また、図3に示す第1指示情報が、検知結果を要求する検知結果要求情報を含むものであったため、図6に示す第1応答情報には、検知結果が含まれる。
さて、上述したように親機20と第1子機21とは、互いを宛先とした情報の送受信を行うが、これらの無線通信装置2は、上述したように所定の通信プロトコルに基づいて情報の送受信を行う。このため、制御システム1において、親機20と第1子機21しかなく、更に親機20と第1子機21との間の距離が長い場合には、通信プロトコルによっては無線通信ができなくなる虞がある。このため、制御システム1は、親機20と第1子機21との間の通信を中継するための、マスター装置10にもスレーブ装置11にも有線接続しない1以上の無線通信装置2を含んでもよい。このような無線通信装置2を、以下では第2子機22とも記載する。
なお、1以上の第2子機22の全部または一部は、制御システム1において予め定められていているものでも、動的に変化するものであってもよい。例えば、第2子機22は、制御システム1において、マスター装置10または親機20等において予めアドレス等が登録されているものであってもよい。あるいは、第2子機22は、親機20等において予めアドレス等が登録されていないが、親機20または第1子機21等との間で無線通信が可能な位置に移動してきたことによってアドレス等の通知が行われ、親機20にアドレス等が登録されて、親機20からマスター装置10にアドレス等が通知されたものでもよい。
親機20は、第1指示情報の宛先の第1子機21と通信できない場合には、通信可能な第2子機22へ当該第1指示情報を転送する。当該第1指示情報を受信した第2子機22は、宛先の第1子機21と通信可能であれば、当該第1指示情報を転送し、宛先の第1子機21と通信できない場合には、宛先の第1子機21との通信を中継する、他の通信可能な第2子機22に当該第1指示情報を転送する。
親機20は、第1指示情報を宛先の第1子機21へ到達させるように転送するための情報であって、第1子機21以前の第1指示情報の転送先となる1以上の無線通信装置2を、転送する順番(転送順とも記載する)に示す経路情報を記憶する。当該経路情報は、例えば、転送順に無線通信装置2のアドレスを並べた情報である。親機20は、経路情報に従って、マスター装置10から受信した第1指示情報を他の無線通信装置2に転送する。第1指示情報を受信した第2子機22は、経路情報に従って第1指示情報を他の無線通信装置2へ転送する。なお、親機20以外の第1子機21または第2子機22も、経路情報を記憶していてもよい。あるいは、第2子機22は、第1指示情報の受信の際に、次の第1指示情報の送信先の情報や経路情報を取得してもよいし、第1子機21と第2子機22は、第1指示情報の受信の際に、第1応答情報の転送のために、第1指示情報の転送元の情報を取得してもよい。
ここで、経路情報は、無線通信装置2の移動や故障によって変化しうる。このため経路情報は、定期的に更新されてもよい。経路情報の更新のため、親機20は、例えば、元の経路情報おいて、自己の次に第1指示情報を受信する無線通信装置2に対し、ICMPのコマンド等による応答要求を送信してもよい。この場合において、親機20は、送信先の無線通信装置2に対し、応答要求とともに、当該送信先の無線通信装置2と通信可能な無線通信装置2を示す情報を要求してもよい。なお、通信可能な無線通信装置2を無線接続先とも記載する。
経路情報の更新のため、上記応答要求の受信に応じ、または、上記応答要求の受信に先立ち、第2子機22は、元の経路情報において、自己の次に第1指示情報を受信する無線通信装置2に対し、応答要求を送信し、当該応答要求の送信先の無線通信装置2の無線接続先を示す情報を要求してもよい。上記処理を繰り返し、無線接続先が第1子機21となる無線通信装置2から応答を受信した無線通信装置2が第2子機22である場合には、当該第2子機22は、自己の応答要求元に対し、自己の無線接続先の情報と、自己が受信した応答内容に係る情報を、応答とともに送信してもよい。また、当該応答を受信したのが、再度、第2子機22であれば、当該第2子機22は、自己が受信した応答内容に係る情報と、自己の無線接続先の情報とを、応答要求元に送信してもよい。このような処理を、親機20が応答を受信するまで繰り返すことで、親機20は、制御システム1内における無線通信装置2がどの無線通信装置2と通信可能かを把握でき、経路情報の更新を行うことができる。
なお、経路情報の更新のための上記応答要求は、当該応答要求を行う無線通信装置2が記憶する他の無線通信装置2に対し、マルチキャストで送信されてもよいし、ブロードキャストで送信されてもよい。応答要求がマルチキャストで送信される場合には、予め親機20等において無線通信装置2のアドレス等が登録されている。応答要求がブロードキャストで送信される場合には、無線通信装置2のアドレス等は登録されていなくともよい。応答要求がマルチキャストまたはブロードキャストで送信される場合、親機20は、上述した経路情報の更新だけではなく作成を行うこともできる。また、これら以外にも、経路情報は、オペレータにより手動で親機20等に記憶されたものであってもよい。上記経路情報の作成方法は例であって、これらに限定されない。
なお、1つの第1子機21に対する経路情報は1つとは限らない。すなわち、第1指示情報が、親機20から第1子機21に到達するまでに転送される1以上の無線通信装置2の組み合わせとその順番は一種類とは限らない。同様に第1応答情報が、第1子機21から親機20に到達するまでに転送される1以上の無線通信装置2の組み合わせとその順番も一種類とは限らない。
ここで、親機20が経路情報に従って第1指示情報を送信しても、中継先の第2子機22が故障または取り外されているような場合(第2子機22が通信不能の場合)には、マスター装置10は、スレーブ装置11を制御することができない虞がある。マスター装置10がスレーブ装置11を制御するためには、第1指示情報を中継する第2子機22が通信可能であることが望ましい。
ここで、本発明の実施の形態におけるマスター装置10は、スレーブ装置11の制御のため、第2子機22が通信可能か否かを確認する。具体的には、マスター装置10は、第2子機22に対して応答を要求する第2応答要求情報を含むマスター指示情報を、親機20に送信する。なお、マスター装置10は、第2応答要求情報に限らず、第2子機22を制御するための情報を含むマスター指示情報を親機20に送信してもよい。第2応答要求情報等を含む、第2子機22を制御するための情報を第2指示情報とも記載する。
マスター装置10からの第2指示情報が、親機20を介して第2子機22に転送されるためには、マスター装置10は、第2子機22を指定する情報を記憶している必要がある。この情報を、第3指定情報とも記載する。第3指定情報は、第2子機22に対して一意に割り振られる情報であって、例えば、第2子機22のIPアドレス、MACアドレス、SA等のアドレスである。マスター装置10は、第3指定情報を、第1指定情報(局番K)と同様なもの(例えば、同様なデータ形式)として記憶する。またマスター装置10は、第3指定情報を、第1指定情報とは同一内容の情報とならないように第2子機22に割り振る。マスター装置10は、第2指示情報を含むマスター指示情報の送信の際に、当該第2指示情報において第1指定情報(局番K)に代えて、第3指定情報(第2子機22のアドレス)を格納する。
なお、第2指示情報に含まれる構成は、図2に示す第1指示情報に含まれる構成と同様である。図2に示す情報が第2指示情報の場合には、「A1」は第3指定情報となる。
第2指示情報が制御対象となる第2子機22に送信されるためには、次に、当該第2指示情報を受信した親機20が、第2指示情報において第1指定情報と同様に含まれている第3指定情報から、無線通信における宛先を指定する第2指定情報を導き出す必要がある。このために、親機20は、第2子機22を指定する第3指定情報と、当該第2子機22を指定する第2指定情報とを関連付けた対応情報を記憶する。あるいは、親機20は、第2指示情報中の第3指定情報が、第2子機22を指定するものであるとして、第3指定情報を第1指定情報とは別個のものとして記憶してもよい。本発明の第1の実施の形態においては、親機20は、第2指定情報と第3指定情報とを関連付けた対応情報を記憶するものとする。
図1および図4を参照して、第2指定情報と第3指定情報とが関連付けられている対応情報について具体的に説明する。図4に示す対応情報は、上述したように図1に示す制御システム1におけるものである。図1に示す制御システム1は、6台の第2子機22を有する。この6台の第2子機22の各々を、第2子機22A、第2子機22B、第2子機22C、第2子機22D、第2子機22E、第2子機22Fとも記載する。また、これら第2子機22A、第2子機22B、第2子機22C、第2子機22D、第2子機22E、第2子機22Fの各々のSAは、11、12、13、14、15、18であるとする。
図4に示す対応情報では、第3指定情報は、第2指定情報と同様、第2子機22のSAである。上述したように、本一例における対応情報は、テーブル形式であり、同じ行における別の列に記録されている情報が互いに関連付けられている。このため、図4では、例えば、第2指定情報(SA)の11と、第3指定情報(SA)の11とが関連付けられ、第2指定情報(SA)の12と、第3指定情報(SA)の12とが関連付けられている。
図4に示すように、本発明の第1の実施の形態においては、理解容易のため、スレーブ装置11を指定する第1指定情報、および第1子機21を指定する第2指定情報を関連付けた対応情報と、第2子機22を指定する第2指定情報および第3指定情報を関連付けた対応情報とは、一つにまとめられている。しかし、第1指定情報と第2指定情報とを関連付けた対応情報と、第2指定情報と第3指定情報とを関連付けた対応情報は、別々であってもよい。
また、図4では、第2子機22を指定する第2指定情報と第3指定情報とは、第1子機21を指定する第2指定情報と同様、10進数の2桁の整数のSAとなっている。しかし、第2子機22を指定する第2指定情報と第3指定情報を、SA以外の情報としてもよい。また、第2指定情報と第3指定情報を、例えば、一方をMACアドレス、他方をIPアドレス等にするなど、プロトコルによって互いに異なる情報としてもよい。また、第2子機22を指定する第2指定情報(SA)と第3指定情報(SA)の少なくとも一方を、10進数の2桁の整数以外の情報としてもよい。
上述した対応情報は、第2指定情報と第3指定情報とを関連付けた情報(図2では行)を含むが、第3指定情報と第1指示情報とを、例えば互いに異なるデータ形式としたり、あるいは第3指定情報に第1指定情報から識別するための情報を持たせたりするなどによって、親機20が、第3指定情報を、第2子機22を指定する情報として認識できる場合には、対応情報は、第2指定情報と第3指定情報とを関連付けた情報を含まなくともよい。
親機20は、マスター装置10から第2指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、上述した対応情報を参照して、当該第2指示情報に含まれる第3指定情報に関連付けられる第2指定情報を取得する。そして、親機20は、第2指定情報によって指定される第2子機22を宛先として、経路情報に基づいて第2指示情報を転送する。
第2子機22は、応答を要求する第2指示情報(または、当該第2子機22への第2応答要求情報)を受信した場合には、親機20を宛先として第2応答情報を送信する。なお、第2応答情報には、第2子機22を指定する第2指定情報が含まれるが、第3指定情報も含まれてもよい。
親機20は、第2応答要求情報を含む第2指示情報等を送信してから一定時間内に当該第2指示情報等に対する第2応答情報を受信した場合には、当該第2応答情報等、応答が第2子機22からあったことを示す情報を含むマスター応答情報を生成する。第2子機22から応答があったことを示す情報には、第2応答情報に含まれる第2指定情報に関連付けられている第3指定情報が含まれる。親機20は、第2指示情報等が第2応答要求情報を含むにも関わらず、第2指示情報等を送信してからの一定時間以内に当該第2指示情報等に対する第2応答情報を受信しなかった場合には、応答要求先の第2子機22からの応答がなかったことを示す情報と、応答要求先の第2子機22を指定する第3指定情報と、を含むマスター応答情報を生成する。なお、マスター応答情報には、第2指示情報が含まれてもよい。
上述したように、本発明の第1の実施の形態における親機20は、マスター装置10が第1指定情報または第3指定情報によって制御対象を指定する第1指示情報または第2指示情報を、無線通信のプロトコルとは異なるプロトコルで受信する。そして親機20は、無線通信システムにおいて宛先の情報としては用いられない第1指定情報から、対応情報を参照することによって、無線通信のプロトコルにおいて宛先となる第1子機21を指定する第2指定情報を取得する。これによって親機20は、無線通信のプロトコルとは異なるプロトコルのシステムからの情報を、無線通信のプロトコルに従って情報の授受を行う無線通信装置2に、宛先を指定して送信することができる。親機20が対応情報を記憶し、これを用いることによって、マスター装置10側における操作内容や設定内容に変更を加えることなく、スレーブ装置11の制御または無線通信装置2の接続状態の確認を行うことができる。すなわちユーザによる使用性の低下を招くことなく、マスター装置10側から必要な制御を行うことができる。このような対応情報を有する親機20の構成について、以下、詳細に説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る親機のブロック図の一例である。親機20は、第1通信部30、記憶部31、処理部32、および第2通信部33等を備える。第1通信部30は、マスター装置10と有線接続し、マスター装置10からマスター指示情報を受信する。また、第1通信部30は、処理部32が生成したマスター応答情報をマスター装置10に送信する。
記憶部31は、対応情報と経路情報等を記憶する。なお、本発明の第1の実施の形態における記憶部31は、制御システム1が含む、親機20以外の全ての無線通信装置2の各々を宛先とした場合の経路情報を記憶している。処理部32は、対応情報を参照し、受信した第1指示情報における第1指定情報(例えば、局番K)または第3指定情報(例えば、SAなどのアドレス)に関連付けられている第2指定情報(例えば、SAなどのアドレス)を取得する。また、処理部32は、第2指定情報によって指定される第1子機21または第2子機22へ、第1指示情報または第2指示情報を到達させるための経路情報を、記憶部31から取得する。1つの宛先に対し経路情報が複数ある場合には、処理部32は、例えばホップ数が最小となるような、最適な経路情報を取得してもよい。
第2通信部33は、他の無線通信装置2と無線通信を行い、処理部32が取得した第2指定情報によって指定される無線通信装置2を宛先として、第1指示情報または第2指示情報を送信する。また、第2通信部33は、他の無線通信装置2から、第1応答情報または第2応答情報を受信する。また、第2通信部33は、経路情報の生成のためなど、必要な情報の授受を他の無線通信装置2との間で行う。
処理部32は、第2通信部33が第1応答情報を受信した場合には、当該第1応答情報等の情報であって、当該第1応答情報の送信元の第1子機21から応答があったことを示す情報を含むマスター応答情報を生成する。同様に、処理部34は、第2通信部33が第2応答情報を受信した場合には、当該第2応答情報等の情報であって、当該第2応答情報の送信元の第2子機22から応答があったことを示す情報を含むマスター応答情報を生成する。処理部34は、第1指示情報が応答を要求するもので、当該第1指示情報が送信されてから一定時間以内に、当該第1指示情報に対する第1応答情報を第2通信部33が受信しなかった場合には、当該第1指示情報への応答がなかったことを示す情報と、当該第1指示情報に含まれていた第1指定情報とを含むマスター応答情報を生成する。処理部34は、応答を要求する第2指示情報等が送信されてから一定時間以内に、当該第2指示情報等に対する第2応答情報を第2通信部33が受信しなかった場合には、応答要求先の第2子機22から応答がなかったことを示す情報と、当該第2子機22を指定する第3指定情報とを含むマスター応答情報を生成する。
処理部32および記憶部31の機能は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、および、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access memory)等のメモリを含む構成により実現してもよいし、専用のハードウェアにより実現してもよい。記憶部31には、処理部32等に上述した動作を実行させるための制御プログラムが記憶されている。第1通信部30の機能は、マスタースレーブ型のシステムにおける通信プロトコルに従って動作する通信インターフェース回路を含む構成により実現される。第2通信部33の機能は、無線通信システムにおける通信プロトコルに従って動作する通信インターフェース回路を含む構成により実現される。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る制御システム1による制御処理を示すフローチャートである。ステップS1においてマスター装置10は、第1指示情報または第2指示情報(以下、第1指示情報または第2指示情報を、まとめて指示情報とも記載する)を親機20へ送信する。親機20の第1通信部30は、マスター装置10から指示情報を受信する。ステップS2において親機20の処理部32は、記憶部31に記憶されている対応情報を参照し、受信した指示情報中の第1指定情報または第3指定情報に対して関連付けられている第2指定情報を取得する。
ステップS3において処理部32は、ステップS2において取得した第2指定情報によって指定される無線通信装置2に指示情報を到達させるための経路を示す経路情報を取得する。ステップS4において親機20の第2通信部33は、ステップS2において取得した第2指定情報で指定される無線通信装置2を宛先として、ステップS3において取得した経路情報に基づいて、指示情報を送信する。
ステップS4において第2通信部33が第1指示情報を送信した場合であって、当該第1指示情報が応答を要求しないものである場合には、自己を指定する第1指定情報を含む第1指示情報を受信したスレーブ装置11は、第1指示情報に基づき動作する。しかし、当該スレーブ装置11は、スレーブ応答情報を、有線接続する第1子機21へ送信しないため、当該第1子機21は、第1応答情報を親機20へと送信しない。また、ステップS4において第2通信部33が第2指示情報を送信した場合であって、当該第2指示情報が応答を要求しないものである場合には、自己を指定する第3指定情報を含む第2指示情報を受信した第2子機22は、第2指示情報に基づき動作する。しかし、当該第2子機22は、第2応答情報を親機20へと送信しない。このため、ステップS4において第2通信部33が送信した第1指示情報または第2指示情報が、応答を要求しないものである場合には、制御システム1の処理のフローはステップS4で終了する。
ステップS5以下の処理は、ステップS4において第2通信部33が送信した指示情報が、応答を要求する場合における処理である。ステップS5において親機20の処理部32は、指示情報を送信後の一定時間以内に、当該指示情報に対する応答である、第1応答情報または第2応答情報(以下、第1応答情報または第2応答情報を、まとめて応答情報とも記載する。)を、第2通信部33が受信したかを確認する。
ステップS5において、指示情報を送信後の一定時間以内に、第2通信部33が応答情報を受信した場合には、ステップS6において処理部32は、受信した応答情報等の、応答があったことを示す情報を含むマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。ステップS5において、指示情報を送信後の一定時間以内に、第2通信部33が応答情報を受信しなかった場合には、処理部32は、応答の要求先から応答がなかった旨の情報と、ステップS4において送信した第1指示情報中の第1指定情報または第2指示情報中の第3指定情報と、を含むマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
本発明の第1の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター装置10は、複数のスレーブ装置11の各々との間の第1指示情報または検知結果もしくは応答等を含む第1指示情報等の授受を、複数の無線通信装置2を介して行うため、マスター装置10と複数のスレーブ装置11の配置の自由度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター装置10が送信する第1指示情報には、制御対象のスレーブ装置11を指定する第1指定情報が含まれるが、無線通信装置2を指定する情報は含まれない。しかし、マスター装置10と有線接続する親機20は、スレーブ装置11を指定する第1指定情報と、当該スレーブ装置11と有線接続する第1子機21を指定する第2指定情報とを関連付けた対応情報を有する。そのため、親機20は、第1第1子機を指定する第2指定情報を含まない第1指示情報を受信しても、対応情報を用いて、当該第1指定情報と関連付けられた第2指定情報を取得して、第2取得情報を用いることで、制御対象のスレーブ装置11に有線接続する第1子機21に第1指定情報を送信できる。そして、第1子機21から、当該第1子機21に有線接続された制御対象のスレーブ装置11に第1指示情報が送信される。互いにプロトコルを異にするマスタースレーブ型のシステムと無線通信システムとの間で情報の授受が可能となり、使用者の操作対象のマスター装置10における操作内容や設定内容に変更を加えることなく、スレーブ装置11の制御を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター装置10は、無線通信プロトコルによって動作する第2子機22を制御するための第3指定情報を有している。このため、マスター装置10は、第2子機22を制御する第2指定情報を生成することができる。親機20は、第2子機22をマスタースレーブ型のシステムにおいて指定する第3指定情報と、当該第2子機22を無線通信システムにおいて指定する第2指定情報とを関連付けた対応情報を記憶している。このため、親機20は、マスター装置10から、第2子機22を制御するための第2指示情報を受信すると、当該第2指示情報中の第3指定情報から、当該第2子機22を指定する第2指定情報を取得でき、当該第2指定情報を用いて、第2子機22宛てに第2指示情報を送信できる。これにより、第2子機22は、プロトコルの異なるマスター装置10により制御可能となり、使用性が向上する。
第2の実施の形態.
上記実施の形態におけるマスター装置10は、制御対象となるスレーブ装置11、第1子機21、または第2子機22を制御するためのマスター指示情報を親機20に送信し、親機20から指示情報が宛先の第1子機21または第2子機22(以下、第1子機21または第2子機22を、まとめて子機とも記載する)に送信されることにより、スレーブ装置11、第1子機21、または第2子機22の制御が行われた。本発明の第2の実施の形態における、マスター装置10は、複数のスレーブ装置11と、1以上の第1子機21と、1以上の第2子機22のうちの複数の装置(以下では、これを複数の装置とも記載する)を制御する。以下では、上記第1の実施の形態と相違する部分のみを記載する。なお、それ以外の部分は、上記第1の実施の形態に係る制御システム1と同様である。
複数の装置を制御するため、本発明の第2の実施の形態におけるマスター装置10は、複数の指示情報を含むマスター指示情報を親機20へ送信する。図9は、本発明の第2の実施の形態におけるマスター指示情報に含まれる構成を例示する図である。図9には、図2に示されたような指示情報が複数含まれる。なお、図9では、複数の指示情報の各々に含まれる構成を一纏めにして示している。そのため、「B1」と「04」とが、1つの指示情報に含まれる構成である。また「C1」と「04」とが、他の1つの指示情報に含まれる構成である。なお、「04」は、図2を参照して説明したものと同様、応答要求情報等の指示内容を示す情報である。なお、ここでの説明において当該指示内容を応答要求とする。「B1」、「C1」、「D1」は、それぞれ第1指定情報または第3指定情報を示す。
親機20は、マスター指示情報を受信すると、当該マスター指示情報における、複数の指示情報に含まれる第1指定情報または第3指定情報の各々に対して、対応情報において関連付けられている第2指定情報を取得する。親機20は、取得した複数の第2指定情報の各々によって指定される第1子機21または第2子機22を宛先として、当該複数の第2指定情報の各々を含む指示情報を送信する。
親機20は、複数の指示情報における1以上の指示情報の各々に応答する応答情報を受信した場合には、当該1以上の指示情報の各々に応答する応答情報等の情報であって、当該1以上の指示情報の送信先から応答があったことを示す情報を含むマスター応答情報を生成する。このとき親機20は、マスター応答情報に、受信した各応答情報と、当該各応答情報を要求した指示情報、または当該指示情報中の第1指定情報もしくは第3指定情報と、を対応付けて含めてもよい。親機20は、複数の指示情報が応答を要求するものであるにも関わらず、当該複数の指示情報を送信してから一定時間以内に、当該複数の指示情報のうちの他の1以上の指示情報の各々に対する応答情報を受信しなかった場合には、以下の処理を行う。親機20は、当該他の1以上の指示情報の各宛先の第1子機21または第2子機22から応答がなかったことを示す情報と、当該他の1以上の指示情報の各々に含まれていた第1指定情報または第3指定情報と、を含むマスター応答情報を生成する。このとき親機20は、指示情報に対し応答しなかった第1子機21もしくはスレーブ装置11の第1指定情報、または第2子機22の第3指定情報と、応答がなかったことを示す情報とを対応付けた情報を含めてもよい。なお、マスター応答情報には、複数の指示情報が含まれてもよい。親機20は、生成したマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
図10は、本発明の第2の実施の形態におけるマスター応答情報に含まれる構成を例示する図である。なお、図10には、マスター装置10に対する応答として必要なもののみを示し、他の構成を省略している。図10に示すマスター応答情報は、図9に示したマスター指示情報に対しての応答に対応する情報である。図10における「B1」、「C1」、「D1」は、それぞれ図9に示した第1指定情報または第3指定情報を示す。「00」、「01」は、図5を示したものと同様、それぞれ子機から応答がなかったこと、応答があったことを示す。なお、図10では、第1指定情報または第3指定情報で指定される子機またはスレーブ装置11からの応答の有無を示す情報と、当該第1指定情報または第3指定情報とを一纏めにして示している。
図10では、例えば「B1」が第3指定情報であるすると、「B1」によって指定される第2子機22が応答情報を親機20に送信したことがわかる。すなわち「B1」によって指定される第2子機22が通信可能であることがわかる。また、「C1」が第1指定情報であるとすると、「C1」によって指定されるスレーブ装置11と有線接続する第1子機21から応答がなかったことがわかる。すなわち、「C1」で指定されるスレーブ装置11、または当該スレーブ装置11と有線接続する第1子機21の少なくとも一方が動作していないことがわかる。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。ステップS11においてマスター装置10は、複数の指示情報を含むマスター指示情報を親機20へ送信する。親機20の第1通信部30は、マスター装置10からマスター指示情報を受信する。ステップS12において親機20の処理部32は、記憶部31に記憶されている対応情報を参照し、複数の指示情報の各々に含まれる第1指定情報または第3指定情報と関連付けられている第2指定情報を取得する。
ステップS13において処理部32は、ステップS12において取得した複数の第2指定情報の各々によって指定される無線通信装置2に指示情報を到達させるための経路を示す経路情報を取得する。ステップS14において親機20の第2通信部33は、ステップS12において取得した複数の第2指定情報の各々によって指定される無線通信装置2を宛先として、ステップS13において取得した経路情報に基づいて、複数の指示情報の各々を送信する。
ステップS14において第2通信部33が送信した複数の指示情報の各々が応答を要求しないものである場合であって、第1指示情報を含む場合には、自己を指定する第1指定情報を含む第1指示情報を受信したスレーブ装置11は、第1指示情報に基づき動作する。しかし、当該スレーブ装置11は、スレーブ応答情報を、有線接続する第1子機21へ送信しないため、当該第1子機21は、第1応答情報を親機20へと送信しない。同様に、ステップS14において第2通信部33が送信した複数の指示情報の各々が応答を要求しないものである場合であって、第2指示情報を含む場合には、自己を指定する第3指定情報を含む第2指示情報を受信した第2子機22は、第2指示情報に基づき動作する。しかし、当該第2子機22は、第2応答情報を親機20へと送信しない。このため、ステップS14において第2通信部33が送信した複数の指示情報の各々が、応答を要求しないものである場合には、制御システム1の処理のフローはステップS14で終了する。
ステップS15以下の処理は、ステップS14において第2通信部33が送信した複数の指示情報のうちの全部または一部が、応答を要求する場合における実行される。ステップS15において親機20の処理部32は、複数の指示情報の送信後の一定時間以内に、当該複数の指示情報の全部または一部の各々に対する応答情報を、第2通信部33が受信したかを確認する。
ステップS15において、複数の指示情報の送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該複数の指示情報の全部または一部のうちの1以上の指示情報に対する1以上の応答情報を受信した場合には、ステップS16において処理部32は、受信した1以上の応答情報、または1以上の応答情報の各々に含まれる応答もしくは検知結果等と、第1指定情報または第3指定情報と、の情報を含むマスター応答情報を生成する。ステップS15において、複数の指示情報の送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該複数の指示情報の全部または一部のうちの他の1以上の指示情報に対する応答情報を受信しなかった場合には、処理部32は、当該他の1以上の指示情報の宛先から応答がなかった旨の情報と、当該他の1以上の指示情報の各々に含まれる第1指定情報または第3指定情報と、を含むマスター応答情報を生成する。第1通信部30は、処理部32が生成したマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
本発明の第2の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター装置10は、複数の指示情報を含むマスター指示情報を親機20に送信する。親機20は、マスター指示情報における複数の指示情報の各々の宛先を、対応情報を用いて取得する。そして親機20は、制御対象の複数の装置の各々に対して、各々に対する指示内容を含む指示情報を送信する。これにより、マスター装置10は、複数の装置をまとめて制御することができる。
第3の実施の形態.
上記第2の実施の形態においては、複数の子機から応答を要求する場合には、マスター装置10側で、当該複数の子機の全てを制御するための複数の指示情報を生成する必要がある。この場合において、制御システム1内における複数の無線通信装置2の数が多く、通信可能か否かを確認したい子機が無数にある場合には、マスター装置10側で第1指定情報と第3指定情報との組み合わせを無数に指定する必要が生じる可能性がある。本発明の第3実施の形態に係る制御システム1は、1つの子機または1つのスレーブ装置11を指定することで、当該1つの子機または1つのスレーブ装置11に指示情報が到達されるまでに転送される他の子機についても通信可能か否かを確認するものである。以下では、上記実施の形態と相違する構成について説明する。なお、その以外の構成は上記実施の形態と同様である。
図12は、本発明の第3の実施の形態におけるマスター指示情報に含まれる構成を例示する図である。なお、図12に示すマスター指示情報は、1つの指示情報を含むが、本発明の第3の実施の形態におけるマスター指示情報は、複数の指示情報を含み、複数の宛先に複数の指示情報を送信してもよい。なお、以下では理解容易のために、マスター指示情報に含まれる指示情報は1つであるとする。
図12において「E1」は第1指定情報または第3指定情報を示す。また、「06」は、「E1」で指定される第2子機22、またはスレーブ装置11に有線接続する第1子機21以前に、指示情報が転送される無線通信装置2の全てに対して応答を要求するという指示内容を示す。すなわち「06」は、これを含む指示情報を受信した第1子機21と第2子機22の各々に対しての第1応答要求情報と第2応答要求情報に対応する。
親機20は、マスター装置10から、図12に示すようなマスター指示情報を受信した場合には、第1指定情報または第3指定情報に対して、対応情報において関連付けられている第2指定情報を取得する。そして、親機20は、取得した第2指定情報によって指定される子機を宛先とした場合における経路情報に基づいて、指示情報を送信する。なお、親機20は、1つの宛先に対し複数の経路情報がある場合には、これら全ての経路情報の各々に基づいて指示情報を送信してもよい。
指示情報を受信した子機は、自己が宛先でない場合にも、親機20を宛先として応答情報を送信する。このとき、第1子機21は、指示情報(第1指示情報)中の第1指定情報を含む第1応答情報を送信してもよい。また、第2子機22は、自己を指定する第2指定情報を含む第2応答情報を送信してもよい。親機20は、指示情報が宛先の子機に到達する以前に転送される全ての子機が通信可能であれば、当該全ての子機から応答情報を受信する。しかし、指示情報が宛先の子機に到達する以前に転送される1以上の子機が通信不能である場合には、当該通信不能である1以上の子機から親機20に対して応答はなされない。なお、子機が通信不能の場合としては、当該子機の故障や制御システム1からの除去以外にも、当該子機と親機20との間の通信を中継する、全ての経路情報における全ての無線通信装置2が通信不能な場合も挙げられる。しかし少なくとも1つの経路情報において、1つの子機と親機20との間を中継する無線通信装置2が通信不能でない場合には、親機20から当該1つの子機へ指示情報を送信できる。
親機20は、経路情報を参照し、経路情報に含まれる全ての子機のうち、どの子機から一定時間以内に応答情報を受信し、どの子機から一定時間以内に応答情報を受信しなかったかと確認し、マスター応答情報を生成する。親機20は、受信した応答情報を含むマスター応答情報を生成する。ただし、親機20は、マスター応答情報において省いてもよい。
親機20は、応答情報の送信元が、第1子機21であれば、指示情報中の第1指定情報と、応答内容等とを含むマスター応答情報を生成する。なお、第1応答情報中に、指示情報中の第1指定情報が含まれてもよい。親機20は、応答情報の送信元が、第2子機22であれば、当該第2子機22を指定する第3指定情報と、応答内容等とを含むマスター応答情報を生成する。なお、親機20は、応答情報中の第2指定情報に対して対応情報において関連付けられている第3指定情報を取得することで、マスター応答情報に第3子邸情報を含めることができる。なお、第2応答情報中に、送信元の第2子機22を指定する第3指定情報が含まれていてもよい。
親機20は、応答情報等と、当該応答情報の送信元の子機を指定する第3指定情報、または当該子機と有線接続するスレーブ装置11を指定する第1指定情報と、を対応付けてマスター応答情報に含ませてもよい。親機20は、経路情報に基づく指示情報の転送先の子機のいずれかから、応答情報を一定時間以内に受信しなかった場合には、当該子機から応答がなかった旨を示す情報と、当該子機を指定する第1指定情報または第3指定情報と、を含むマスター応答情報を生成する。親機20は、生成したマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
図13は、本発明の第3の実施の形態におけるマスター応答情報を例示する図である。図13に示すマスター応答情報は、図12に示すマスター指示情報に応答するものである。なお、当該マスター応答情報においては、第2指定情報等は省かれ、マスター装置10における認識に必要な情報である、各子機の応答の有無を示す情報と、第1指定情報または第3指定情報が含まれている。また当該マスター応答情報は、どのマスター指示情報に対する応答なのかを示すため、図12に示すマスター指示情報を含む。なお、マスター応答情報には、図13で示す情報以外の情報が含まれてもよい。
図13において、「E1」と「06」との組み合わせは、図12に示したマスター指示情報に含まれるものである。「F1」、「G1」は、第3指定情報を示す。また、「00」、「01」は、図5および図10を示したものと同様、それぞれ子機から応答がなかったこと、応答があったことを示す。図10と同様、1つの子機の第1指定情報または第3指定情報と、応答の有無を示す情報とは一纏めにされている。
図13に示すマスター応答情報には、「E1」以外には、2つの第3指定情報が含まれている。これにより、「E1」によって指定されるスレーブ装置11に有線接続する第1子機21、または第3指定情報「E1」によって指定される第2子機22に指示情報が受信されるまでに、第3指定情報「F1」、「G1」に各々によって指定される2つの第2子機22に、指示情報が転送されたことがわかる。ここで「F1」で指定される第2子機22からの応答の有無を示す情報は「01」であることから、当該子機から親機20へ応答情報の送信があったこと、および、当該第2子機22は通信可能であることがわかる。一方「G1」で指定される第2子機22からの応答の有無を示す情報は「00」であることから、当該子機から親機20へ応答情報の送信がなかったこと、および、当該第2子機22は通信不能であることがわかる。また「E1」で指定されるスレーブ装置11と有線接続する第1子機21または「E1」で指定される第2子機22からの応答の有無を示す情報は、「01」であることから、当該子機から親機20へ応答情報の送信があったこと、および、当該子機が通信可能であることがあることがわかる。
図13に示すマスター応答情報によると、指示情報の宛先である子機からは応答があったものの、当該子機と親機20との間の通信を中継する、「G1」で指定される第2子機22が通信不能であるので、当該第2子機22に代わって「F1」で指定される第2子機22が、指示情報の宛先の子機と親機20との間の通信を中継していることがわかる。
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。ステップS21においてマスター装置10は、経路情報に基づく、指示情報の転送経路における子機からの応答を要求するマスター指示情報を親機20へ送信する。親機20の第1通信部30は、マスター装置10からマスター指示情報を受信する。ステップS22において親機20の処理部32は、記憶部31に記憶されている対応情報を参照し、指示情報に含まれる第1指定情報または第3指定情報と関連付けられている第2指定情報を取得する。
ステップS23において処理部32は、ステップS22において取得した第2指定情報によって指定される無線通信装置2に指示情報を到達させるための転送経路を示す経路情報を取得する。ステップS24において親機20の第2通信部33は、ステップS22において取得した第2指定情報によって指定される無線通信装置2を宛先として、ステップS23において取得した経路情報に基づいて指示情報を送信する。
ステップS25において親機20の処理部32は、指示情報の送信後の一定時間以内に、当該指示情報の転送先となる全ての無線通信装置2からの応答情報を、第2通信部33が受信したかを確認する。
ステップS25において、指示情報の送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該指示情報に対する応答情報を、当該指示情報の転送経路における1以上の子機から受信した場合には、ステップS16において処理部32は、当該1以上の子機から受信した1以上の応答情報、または1以上の子機からの応答があった旨の情報を含むマスター応答情報を生成する。ステップS25において、指示情報を送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該指示情報に対する応答情報を、当該指示情報の転送経路における他の1以上の子機から受信しなかった場合には、ステップS26において処理部32は、当該他の1以上の子機から応答がなかった旨の情報を含むマスター応答情報を生成する。また、処理部32は、当該他の1以上の子機に第1子機21が含まれている場合には、送信した第1指示情報中の第1指定情報を含むマスター応答情報を生成し、当該他の1以上の子機に第2子機22が含まれている場合には、当該第2子機22を指定する第3指定情報を含むマスター応答情報を生成する。第1通信部30は、処理部32が生成したマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
なお、本発明の第3の実施の形態として、各子機が、受信した指示情報に含まれる指示内容(例えば、図12に示した「06」)に応じて、親機20に対して応答情報を送信する場合を示したが、これに限定されない。例えば、親機20が、図12に例示されるようなマスター指示情報を受信した場合において、当該マスター指示情報中の指示情報を、対応情報と経路情報とを参照して、当該指示情報の宛先および中継先となる複数の子機の各々を宛先とした、複数の指示情報(応答要求情報を含む指示情報)を置き換えてもよい。そして、親機20は、置き換えた指示情報を、宛先となる子機へ送信して応答を要求してもよい。
本発明の第3の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター指示情報における指示情報中の指示内容を示す情報を、指示情報の全ての転送先からの応答を要求する情報とすることにより、マスター指示情報における第1指定情報および第3指定情報の数、すなわち指示情報の数を減らすことができる。これにより、使用者は、1つの制御対象の子機またはスレーブ装置11を指定すれば、当該制御対象に指示情報が到達可能かどうかの確認と、当該制御対象までに指示情報が転送される全ての子機の通信状態の確認を行うことができ、使用性の向上を図ることができる。
第4の実施の形態.
上記第3の実施の形態においては、指示情報の宛先の子機以前に、当該指示情報が転送される全ての子機からの応答を指示する指示情報を簡略化することができた。更に、本発明の第4の実施の形態におけるマスター指示情報は、1つの指示情報であって、全ての子機からの応答を要求する応答要求情報を含む。当該第4の実施の形態における指示情報も、図12に示すような形式の情報となるが、ここでの「06」は、親機20に対し、全ての子機に、当該指示情報を送信することを指示する内容であるとともに、当該指示情報を受信した全ての子機に応答を指示する内容である。当該「06」を含むマスター指示情報を受信した親機20は、対応情報に記録される全ての第2指定情報により指定される子機に指示情報を送信する。また、当該指示情報を受信した子機は、応答情報を送信する。以後の処理内容は上述した実施の形態におけるもの同様である。以下では、全ての子機からの応答を要求する場合の処理の一例を示す。
図15は、本発明の第4の実施の形態に係る制御システムによる制御処理を示すフローチャートである。ステップS31においてマスター装置10は、制御システム1に含まれる全ての子機からの応答を要求するマスター指示情報を親機20へ送信する。親機20の第1通信部30は、マスター装置10からマスター指示情報を受信する。ステップS32において親機20の処理部32は、記憶部31に記憶されている対応情報を参照し、全ての第1子機21の第2指定情報を取得する。
ステップS33において処理部32は、ステップS32において取得した第2指定情報によって指定される第1子機21に指示情報を到達させるための転送経路を示す経路情報を取得する。ステップS34において親機20の第2通信部33は、ステップS32において取得した第2指定情報によって指定される第1子機21を宛先として、ステップS33において取得した経路情報に基づいて指示情報を送信する。
ステップS35において親機20の処理部32は、指示情報の送信後の一定時間以内に、当該指示情報の転送先となる全ての無線通信装置2からの応答情報を、第2通信部33が受信したかを確認する。
ステップS35において、指示情報の送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該指示情報に対する応答情報を、対応情報中の1以上の第2指定情報の各々によって指定される子機から受信した場合には、ステップS36において処理部32は、当該1以上の子機から受信した1以上の応答情報、または1以上の子機からの応答があった旨の情報を含むマスター応答情報を生成する。なお、マスター応答情報には、当該1以上の第2指定情報の各々に関連付けられた第1指定情報または第3指定情報が含まれる。ステップS35において、指示情報を送信後の一定時間以内に、第2通信部33が、当該指示情報に対する応答情報を、対応情報中の他の1以上の第2指定情報の各々によって指定される子機から受信しなかった場合には、ステップS36において処理部32は、当該他の1以上の第2指定情報の各々によって指定される子機から応答がなかった旨の情報を含むマスター応答情報を生成する。なお、マスター応答情報には、当該他の1以上の第2指定情報の各々に関連付けられた第1指定情報または第3指定情報が含まれる。第1通信部30は、処理部32が生成したマスター応答情報をマスター装置10へ送信する。
本発明の第4の実施の形態に係る制御システム1によれば、マスター装置10は、1つの指示情報を送信することにより、全ての子機の通信状態を把握することができる。これにより、使用者は、1つのスレーブ装置11または1つの子機の指定により、制御システム内の全ての無線通信装置2の通信状態の把握を簡単に行うことができるようになる。
上記実施の形態において、応答の有無を示す情報、温度等を指定する情報、および指示内容を示す情報等として記した「00」〜「06」との記載は、例示であって、特定の態様を示すものでも、特定の態様に限定するものでもない。上記実施の形態において「00」〜「06」によって例示される、応答の有無を示す情報、温度等を指定する情報、および指示内容を示す情報等の表現形式は、任意であり、例えば、装置にて16進数と認識される表現形式でもよい。
本発明の内容は、上記実施の形態の内容に限定されることなく、特許請求の範囲、明細書全体、および図面から読み取ることができる発明の要旨または思想の範囲内における種々の変形を含むものとする。
1 制御システム、2 無線通信装置、10 マスター装置、11、11A、11B、11C、11D スレーブ装置、20 親機、21、21A、21B、21C 第1子機、22、22A、22B、22C、22D、22E、22F 第2子機、30 第1通信部、31 記憶部、32 処理部、33 第2通信部、K 局番、SA ショートアドレス。

Claims (17)

  1. 複数のスレーブ装置と、該複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置とを含む制御システムであって、
    互いに無線通信を行って、前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置との間の通信を中継する複数の無線通信装置を含み、
    前記複数の無線通信装置は、
    前記マスター装置と有線接続する親機と、各々が1以上の前記スレーブ装置と有線接続する1以上の第1子機とを含み、
    前記マスター装置は、
    制御対象の前記スレーブ装置または制御対象の前記第1子機がある場合には、前記制御対象の前記スレーブ装置または前記制御対象の第1子機を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を前記親機へ送信し、
    前記親機は、
    前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、
    前記マスター装置から受信した前記マスター指示情報における前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得し、
    取得した前記第2指定情報によって指定される前記第1子機を宛先として、該第1子機、または該第1子機と前記親機との間の通信を中継する前記無線通信装置に、前記第1指示情報を送信する、制御システム。
  2. 前記親機は、
    前記複数の無線通信装置の間の通信プロトコルとは異なるプロトコルで、前記マスター装置と有線接続し、
    前記第1子機は、
    前記複数の無線通信装置の間の通信プロトコルとは異なるプロトコルで、前記スレーブ装置と有線接続する、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記第1子機は、
    該第1子機または前記スレーブ装置からの応答を要求する前記第1指示情報を受信した場合には、前記親機を宛先として第1応答情報を送信し、
    前記親機は、
    前記第1応答情報を受信した場合には、前記第1指示情報の中の前記第1指定情報と、前記第1応答情報の送信元の前記第1子機から応答があったことを示す情報と、を含むマスター応答情報を生成し、
    生成した前記マスター応答情報を前記マスター装置に送信する、請求項1または請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記親機は、
    前記第1子機に、応答を要求する前記第1指示情報を送信した場合であって、前記第1指示情報に対する前記第1応答情報を、一定時間以内に受信しなかった場合には、前記第1指示情報の送信先の前記第1子機からの応答がない旨を示す情報と、前記第1指示情報の中の前記第1指定情報とを含む前記マスター応答情報を生成し、
    生成した前記マスター応答情報を前記マスター装置に送信する、請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記第1子機は、
    前記スレーブ装置からの応答を要求する前記第1指示情報を受信した場合には、該第1指示情報を、前記第1子機と有線接続する前記スレーブ装置へ転送し、
    前記スレーブ装置は、
    受信した前記第1指示情報が、前記スレーブ装置を指定する前記第1指定情報を含み、且つ応答を要求する情報である場合には、スレーブ応答情報を、前記第1指示情報の転送元の前記第1子機に送信し、
    前記第1指示情報の転送元の前記第1子機は、
    前記スレーブ装置から受信した前記スレーブ応答情報を含む前記第1応答情報を、前記親機を宛先として送信する、請求項3または請求項4に記載の制御システム。
  6. 前記第1子機は、
    前記スレーブ装置による検知結果を含む応答を要求する前記第1指示情報を受信した場合には、該第1指示情報を、前記第1子機と有線接続する前記スレーブ装置へ送信し、
    前記スレーブ装置は、
    受信した前記第1指示情報が、前記スレーブ装置を指定する前記第1指定情報を含み、且つ、前記検知結果を含む応答を要求する情報である場合には、前記検知結果を含む前記スレーブ応答情報を、前記第1指示情報の転送元の前記第1子機に送信し、
    前記第1指示情報の転送元の前記第1子機は、
    前記スレーブ装置から受信した前記スレーブ応答情報を含む前記第1応答情報を、前記親機を宛先として送信する、請求項5に記載の制御システム。
  7. 前記複数の無線通信装置は、
    各々が前記マスター装置にも前記スレーブ装置にも有線接続していない1以上の第2子機を更に含み、
    前記マスター装置は、
    制御対象の前記第2子機がある場合には、前記制御対象の前記第2子機を制御するための第2指示情報を含む前記マスター指示情報を前記親機に送信し、
    前記親機は、
    前記マスター装置から受信した前記マスター指示情報における前記第2指示情報に含まれる情報であって、前記マスター装置が前記制御対象の第2子機を指定する第3指定情報に基づいて、前記制御対象の第2子機を宛先として、該制御対象の第2子機、または該制御対象の第2子機と前記親機との間の通信を中継する前記無線通信装置に前記第2指示情報を送信する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の制御システム。
  8. 前記マスター装置は、
    1以上の前記スレーブ装置と1以上の前記第1子機と1以上の前記第2子機の少なくともいずれかを制御する場合には、1以上の前記第1指示情報と1以上の前記第2指示情報の少なくとも一方を含む前記マスター指示情報を前記親機へ送信し、
    前記親機は、
    前記マスター指示情報に前記1以上の第1指示情報が含まれる場合には、前記1以上の第1指示情報の各々を、該1以上の第1指示情報の各々に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報によって指定される前記第1子機を宛先として送信し、
    前記マスター指示情報に前記1以上の第2指示情報が含まれる場合には、前記1以上の第2指示情報の各々を、前記1以上の第2指示情報の各々に含まれる前記第3指定情報により指定されている前記第2子機に送信する、請求項7に記載の制御システム。
  9. 前記親機は、
    前記第1指示情報が宛先の前記第1子機によって受信される以前に転送される1以上の前記無線通信装置を転送順に示した情報と、前記第2指示情報が宛先の前記第2子機によって受信される以前に転送される1以上の前記無線通信装置を転送順に示した情報と、を含む経路情報を記憶し、
    前記マスター装置から前記第1指示情報および前記第2指示情報の少なくとも一つを受信した場合には、受信した前記第1指示情報および前記第2指示情報の少なくとも一つを前記経路情報に基づいて転送する、請求項7または請求項8に記載の制御システム。
  10. 前記第1指示情報または前記第2指示情報には、該第1指示情報または第2指示情報の転送経路における、全ての前記第1子機と前記第2子機とによる応答の指示が含まれる、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の制御システム。
  11. 前記マスター指示情報には、前記親機に対する指示であって、前記第1子機の全てへの前記第1指示情報の送信指示が含まれる、請求項10に記載の制御システム。
  12. 前記マスター指示情報に含まれる前記第1指示情報または前記第2指示情報には、前記親機に対する指示であって、前記複数の無線通信装置の全てへの前記第1指示情報または前記第2指示情報の送信指示が含まれる、請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 前記第2子機は、
    応答を要求する前記第1指示情報または前記第2指示情報を受信した場合には、前記親機を宛先として第2応答情報を送信し、
    前記親機は、
    前記第2応答情報を受信した場合には、前記第2応答情報の送信元の前記第2子機を指定する前記第3指定情報と、前記第2応答情報の送信元の前記第2子機から応答があったことを示す情報と、を含むマスター応答情報を生成し、
    生成した前記マスター応答情報を前記マスター装置に送信する、請求項7〜請求項12のいずれか一項に記載の制御システム。
  14. 前記親機は、
    前記第2子機に、応答を要求する前記第1指示情報または前記第2指示情報を送信した場合であって、前記第1指示情報または前記第2指示情報に対する前記第2応答情報を、一定時間以内に受信しなかった場合には、前記第1指示情報または前記第2指示情報の送信先の前記第2子機からの応答がない旨を示す情報と、前記第2子機を指定する前記第3指定情報とを含む前記マスター応答情報を生成し、
    生成した前記マスター応答情報を前記マスター装置に送信する、請求項13に記載の制御システム。
  15. 1以上の他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置と有線接続する第1通信手段と、
    前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記他の無線通信装置を指定する第2指定情報とを関連付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記第1通信手段が、前記マスター装置から前記スレーブ装置を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得する処理手段と、
    前記処理手段が取得した前記第2指定情報によって指定される前記他の無線通信装置を宛先として、前記1以上の他の無線通信装置のいずれかに、前記第1指示情報を送信する第2通信手段と、
    を備える無線通信装置。
  16. 複数のスレーブ装置と、該複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置とを含む制御システムにおいて実行される制御方法であって、
    前記制御システムは、
    互いに無線通信を行って、前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置との間の通信を中継する複数の無線通信装置を含み、
    前記複数の無線通信装置は、
    前記マスター装置と有線接続する親機と、各々が1以上の前記スレーブ装置と有線接続する1以上の第1子機とを含み、
    前記親機は、
    前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記第1子機を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、
    前記制御方法は、
    前記マスター装置による制御対象となる前記スレーブ装置または前記第1子機がある場合には、前記制御対象となる前記スレーブ装置または第1子機を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を、前記マスター装置が前記親機へ送信するステップと、
    前記マスター装置から受信した前記マスター指示情報における前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を、前記親機が取得するステップと、
    取得した前記第2指定情報によって指定される前記第1子機を宛先として、前記親機が、該第1子機、または該第1子機と前記親機との間の通信を中継する前記無線通信装置に、前記第1指示情報を送信するステップと、
    を含む、制御方法。
  17. 1以上の他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置が実行する制御プログラムであって、
    前記無線通信装置は、
    複数のスレーブ装置を制御するためのマスター装置と有線接続し、前記複数のスレーブ装置の各々を指定する第1指定情報と、該複数のスレーブ装置の各々が有線接続する前記他の無線通信装置を指定する第2指定情報と、を関連付けた対応情報を記憶し、
    前記制御プログラムは、
    前記無線通信装置が前記マスター装置から前記スレーブ装置を制御するための第1指示情報を含むマスター指示情報を受信した場合には、前記第1指示情報に含まれる前記第1指定情報に対して、前記対応情報において関連付けられている前記第2指定情報を取得する処理と、
    取得された前記第2指定情報によって指定される前記他の無線通信装置を宛先として、前記1以上の他の無線通信装置のいずれかに、前記第1指示情報を送信する処理と、
    を、前記無線通信装置に実行させる制御プログラム。
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