JP6977446B2 - 道路橋伸縮装置用間詰め構造 - Google Patents

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Description

本発明は道路橋伸縮装置用間詰め構造に関する。
道路橋は、道路橋を構成する要素として、例えば、橋軸方向の両端に配置された橋台と、橋台の間に橋軸方向に並べられた1つ以上の床版とを含んで構成されている。
橋台と床版との継ぎ目部、および、床版同士の継ぎ目部は、季節の温度差による床版の伸縮を吸収する道路橋伸縮装置を含んで構成されている。
道路橋伸縮装置は、一般に、道路橋を構成する要素の互いに対向する端部、すなわち、互いに対向する橋台の端部と床版の端部、あるいは、互いに対向する床版の端部にそれぞれ取着され橋軸方向と直交する方向に延在する隙間を形成する一対の継手部材と、それら継手部材の下方に配置され橋軸方向に伸縮可能な止水部材とを備えている(特許文献1)。
このような道路橋伸縮装置では、一対の継手部材の間に橋軸方向と直交する方向に延在する隙間が形成されるため、隙間の大きさによっては二輪車の車輪がはまり込み、二輪車の円滑な走行を図る上で不利となる。
そこで、隙間に間詰め部材を配置し、間詰め部材により隙間の一部を塞ぐようにした道路橋伸縮装置用間詰め構造が提案されている(特許文献2)。
特開2008−57246号公報 特開2000−96503号公報
一方、道路橋伸縮装置では、凹凸状の隙間の橋軸方向の寸法が大きくなった場合に二輪車の車輪がはまり込む可能性があるものの、凹凸状の隙間の橋軸方向の寸法が小さい場合にはこのような不具合は生じにくい。
言い換えると、凹凸状の隙間の橋軸方向の寸法が小さい場合には、間詰め部材が受ける負荷は小さく、凹凸状の隙間の橋軸方向の寸法が大きい場合には、間詰め部材が受ける負荷は大きくなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、間詰め部材が受ける負荷を軽減することで間詰め部材の耐久性を向上させ、耐久性に優れる道路橋伸縮装置用間詰め構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、互いに対向する一対の表面板を有して道路橋を構成する要素の互いに対向する端部と共に前記道路橋の継ぎ目部を構成し、橋軸方向に伸縮可能で前記表面板の下方で前記互いに対向する端部間を接続する止水部材が設けられ、前記一対の表面板は、橋軸方向と交差する方向に交互に並べられたV字状凸部とV字状凹部とを備え、前記一対の表面板の先端面は、前記V字状凸部の先端に位置する先部先端面と、前記V字状凸部の側部に位置し、また、前記V字状凹部の側部に位置する側部先端面と、前記V字状凹部の底端に位置する底部先端面とを有し、前記一対の表面板の先端面間に橋軸方向と交差する方向に延在する凹凸状の隙間が形成され、前記凹凸状の隙間の一部を塞ぐように前記一対の表面板の先端面に取着された間詰め部材が配置される道路橋伸縮装置用間詰め構造であって、前記止水部材は、下方に凸の湾曲形状を有する蛇腹部を含んで構成され、前記蛇腹部の底部は、前記凹凸状の隙間の橋軸方向における寸法が小さくなった場合に下方に変位し、前記寸法が大きくなった場合に上方に変位する上下変位部を構成しており、前記一対の表面板の隣り合う2つの前記V字状凸部の互いに対向する前記側部先端面間の隙間を塞ぐ前記間詰め部材の箇所の下方に位置する前記上下変位部の箇所に、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記上下変位部の上方への変位に追従して上昇し前記間詰め部材を下方から支える支持部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の上端が前記表面板の上面よりも下方に位置する箇所まで前記間詰め部材を持ち上げることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の下端に接触することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の下端に近接した箇所に位置することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記支持部材は、前記上下変位部から起立する脚部と、前記脚部の上部に前記脚部の断面よりも大きな断面で形成された支持部とを有していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、橋軸方向における隙間が大きくなり、間詰め部材の受ける負荷が大きくなる場合に、支持部材により間詰め部材を下方から支持するようにした。
したがって、二輪車の円滑な走行を確保しつつ間詰め部材が受ける負荷を低減し、間詰め部材の耐久性に優れる道路橋伸縮装置用間詰め構造を提供することが可能となる。
また、橋軸方向における隙間の変化を吸収する止水部材の部分を利用して支持部材を昇降させることができるので、アクチュエータなどの別部材を何ら設ける必要がなく、したがって、部品点数の増加を抑えつつ、また、重量増を抑えつつ上記の効果を奏することが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、支持部材が間詰め部材を持ち上げて支えるので、支持部材より間詰め部材が受ける負荷を低減し、間詰め部材の耐久性を高める上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、凹凸状の隙間が大きくなった場合に、支持部材が間詰め部材の下端に接触するので、支持部材により間詰め部材が受ける負荷を低減し、間詰め部材の耐久性を高める上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、凹凸状の隙間が大きくなった場合に、支持部材が間詰め部材の下端に近接した箇所に位置する。そのため、隙間に二輪車の車輪が入り込み、間詰め部材が下方に変位すると支持部材に接触し、支持部材により間詰め部材が受ける負荷を減少させ、間詰め部材の耐久性を高める上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、支持部により間詰め部材のより大きな範囲の箇所を支持することが可能となり、二輪車の円滑な走行を図り、間詰め部材の負荷を低減して間詰め部材の耐久性を高める上で有利となる。
実施の形態の道路橋伸縮装置用間詰め構造が適用された道路橋伸縮装置の要部の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 一対の継手部材と止水部材の要部の斜視図であり、止水部材の構造の明確化を図るため間詰め目部材を省略している。 間詰め部材、表面板、止水部材の構成を示す拡大断面図である。 図4のB矢視図である。 図5のC−C線断面図である。 (A)〜(C)は支持部材の動きを説明する道路橋伸縮装置用間詰め構造の断面図である。 (A)〜(C)は支持部材の動きを説明する拡大断面図で、図1のB―B断面に相当している。 (A)〜(C)は支持部材の動きを説明する道路橋伸縮装置用間詰め構造の平面図で、支持部材の動きを明確にするため間詰め部材を省力している。 (A)〜(C)は支持部材の斜視図である。 (A)、(B)は支持部材が間詰め部材を支える説明図である。
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2に示すように、道路橋は、橋脚によって支持された多数の床版2が橋軸方向に並べられて構成され、それら床版2の継ぎ目部4は、互いに対向する床版2の端部と道路橋伸縮装置10とを含んで構成されている。
図1、図2に示すように、道路橋伸縮装置10は、一対の継手部材14と止水部材16と間詰め部材32と支持部材40とを備えている。
図2に示すように、一対の継手部材14は、対向する床版2の端部にそれぞれ取着され、橋軸方向における床版2の伸縮に応じ床版2と一体に橋軸方向に移動する。
図1、図2に示すように、継手部材14は、表面板20と、側板22と、アンカー部材24とを備え、表面板20と側板22は鋼材により一体的に形成されている。
一対の継手部材14の表面板20は、互いに対向する床版2の端部間において、凹凸状の先端面2006が隙間Sを空けた状態で噛合するように配置されている。
図2に示すように、表面板20は、橋軸方向と直交する方向に延在し、床版2の上面に形成された橋面舗装3の上面(道路橋の上面)と同一面をなす上面2002と、上面2002と反対に位置する下面2004と、凹凸状の先端面2006とを有している。
より詳細に説明すると、図1に示すように、表面板20は橋軸と直交する方向に延在する基板部26と、基板部26が互いに対向する箇所に橋軸と直交する方向に交互に並べられたV字状凸部28とV字状凹部30とを備えている。
したがって、凹凸状の先端面2006は、V字状凸部28の先端に位置する先部先端面2006Aと、V字状凸部28の側部に位置し、また、V字状凹部30の側部に位置する側部先端面2006Bと、V字状凹部30の底端に位置する底部先端面2006Cとを有している。
図1に示すように、一方の継手部材14の表面板20のV字状凸部28とV字状凹部30は、他方の継手部材14の表面板20のV字状凹部30とV字状凸部28に隙間Sをあけた状態で噛合するように設けられ、隙間Sの橋軸方向の寸法は床版2の橋軸方向の伸縮に応じて増減する。
図2に示すように、側板22は表面板20の先端面2006と反対の基端から下方に屈曲され、側板22は、表面板20の長さ方向の全長にわたって延在し、側板22の下端は床版2の端部の凹部2Aの底面に載置されている。
側板22は、隙間S側に位置する内面2202と、反対側に位置する外面2204とを有し、外面2204にはアンカー部材24が突設されている。
外面2204と凹部2Aとの間に後打ちコンクリート13が打設され、継手部材14はアンカー部材24、後打ちコンクリート13を介して床版2の端部に固定されている。
止水部材16は、降雨時などに隙間Sから侵入する雨水の下方への流下を防止するものであり、図3に示すように、止水部材16は、橋軸方向に沿った幅を有している。
止水部材16は、継手部材14の下方に配置され橋軸方向と直交する方向に延在し、橋軸方向に弾性変形可能であり、従来公知の弾性材料で構成されている。このような弾性材料としてCRゴム(クロロプレンゴム)など従来公知の様々なゴムが使用可能である。
図2に示すように、止水部材16は、一対の基部1602と、蛇腹部1604とを含んで構成されている。
なお、図3においては、止水部材16の明瞭化を図るため、間詰め部材32の図示を省略している。
一対の基部1602は、止水部材16の幅方向の両端に位置し、一対の基部1602の外側面は、対応する側板22の内面2202にそれぞれ加硫接着により取着されている。
図3に示すように、一対の基部1602の上部には、表面板20の基板部26、V字状凸部28、V字状凹部30に対応した基板部1602A、V字状凸部1602B、V字状凹部1602Cが設けられ、V字状凹部1602Cは、隣り合う2つのV字状凸部1602Bの側部と、それらの間に位置する基板部1602Aの端部とで構成されている。
それら基部1602の基板部1602Aの上面、V字状凸部1602Bの上面は、表面板20の基板部26の下面、V字状凸部28の下面に加硫接着により取着されている。
橋軸方向の基板部1602Aの幅は、表面板20の基板部26の幅よりも大きい寸法で形成され、V字状凹部1602C側の基板部1602Aの部分の上面が表面板20のV字状凹部30の底部に突出している。
図3に示すように、さらに、基部1602の基板部1602Aの上面およびV字状凸部1602Bの上面から、表面板20の凹凸状の先端面2006を覆う被覆部1610が立設されている。
被覆部1610は、先部先端面2006Aを覆う先部被覆部1610Aと、側部先端面2006Bを覆う側部被覆部1610Bと、底部先端面2006Cを覆う底部被覆部1610Cとを有している。
それら被覆部1610A、1610B、1610Cは、先部先端面2006A、側部先端面2006B、底部先端面2006Cに加硫接着により取着されている。
なお、基板部26からV字状凸部28にわたりアンカー部材24のフランジ2402(図3参照)が挿入される溝部1620が形成されている。
蛇腹部1604は一対の基部1602を接続し、一対の基部1602間の橋軸方向の寸法の変化を吸収するものである。
蛇腹部1604は、橋軸方向における先端面2006間の隙間が最大と最小との中間の状態で、下方に凸の湾曲形状で形成されている。
本実施の形態では、蛇腹部1604は、下方に凸の湾曲形状を1つ備える場合について説明するが、下方に凸の湾曲形状が橋軸方向に並べられて複数設けられていてもよく、その構造は任意である。
図7(A)〜(C)に示すように、本実施の形態では、蛇腹部1604の湾曲形状の底部は、凹凸状の隙間の橋軸方向における寸法が小さくなった場合に下方に変位し、寸法が大きくなった場合に上方に変位する、すなわち、橋軸方向における先端面2006間の隙間の増減により上下方向に変位する止水部材16の上下変位部16Aとなっている。
間詰め部材32は、凹凸状の隙間Sに配置され凹凸状の隙間Sの一部を塞ぎ、二輪車の円滑な走行を図るものである。
間詰め部材32は網目状を呈し、間詰め部材32の橋軸方向の両端は被覆部1610に接続され、間詰め部材32と止水部材16とが一体に成形され、コストダウンが図られている。
したがって、本実施の形態では、間詰め部材32の橋軸方向の両端は、被覆部1610を介して表面板20の先端面2006に取着されている。
間詰め部材32は、二輪車の荷重がかかった際に大きな変形が生じない従来公知の弾性材料が用いられ、止水部材16と同様にCRゴム(クロロプレンゴム)など従来公知の様々なゴムが使用可能である。
本実施の形態では、図4、図5に示すように、細長の部材34が網目状に成形されることで間詰め部材32が構成され、細長の部材34をその長手方向と直交する平面で切断した断面は、二輪車の荷重がかかった際に大きな変形が生じない大きさで形成され、詳細には、図6に示すように、所定の幅Wと、幅Wよりも大きい寸法の所定の高さHで形成され、二輪車の円滑な走行が確保されている。
また、網目は小物類の落下を阻止する大きさで形成され、同時に、降雨時や降雪時に、雨水や雪が間詰め部材32の下方に落下する大きさで形成されている。
また、図4に示すように、間詰め部材32の上面3202は、表面板20の上面2002よりも低い箇所に位置しており、車両走行に伴って摩耗が生じないように図られている。
また、表面板20のV字状凹部30の底部に位置する間詰め部材32の箇所は、表面板20のV字状凹部30の底部に突出した止水部材16の基板部1602Aの上面(支持部)1602Dに載置され、二輪車の荷重が間詰め部材32に作用した際に、間詰め部材32の端部を止水部材16の基部1602で支え、間詰め部材32の取り付け強度を確保するようにしている。
なお、間詰め部材32の橋軸方向の両端は、表面板20の凹凸状の先端面2006に加硫接着により取着されていてもよいことは無論のことである。
また、間詰め部材32の形状は網目状に限定されず、軸心を鉛直方向に向けて凹凸状の隙間Sに設けられた複数の筒状部材やS字状に形成された湾曲部を有する細長部材など、二輪車の円滑な走行を図るものであればその形状は限定されず、従来公知の様々な形状が採用可能であり、また、間詰め部材の形状に応じて、間詰め部材の一箇所が一対の表面板20のうちの一方の表面板20の先端面2006に取着されていてもよく、あるいは、被覆部1610に接続され間詰め部材32と止水部材16とが一体に成形されていてもよい。
図7(A)、図8(A)に示すように、支持部材40は、間詰め部材32の下方に位置する上下変位部16Aの箇所に設けられ、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に上昇して間詰め部材32を下方から支え、間詰め部材32の負担を軽減するものである。
支持部材40は、二輪車の荷重がかかった際に大きな変形が生じない従来公知の弾性材料が用いられ、止水部材16と同様にCRゴム(クロロプレンゴム)など従来公知の様々なゴムが使用可能である。
本実施の形態では、支持部材40は止水部材16と一体に形成されている。
支持部材40は、図7(A)、図8(A)に示すように、橋軸方向における凹凸状の隙間Sが小さい場合、凹凸状の隙間Sの下方に離れた箇所に位置し、図7(C)、図8(C)に示すように、橋軸方向における凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に上昇して間詰め部材32を下方から支える。
本実施の形態では、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に、図7(C)、図8(C)に示すように、支持部材40が、間詰め部材32の上端が表面板20の上面2002よりも下方に位置する箇所まで間詰め部材32を持ち上げる。
したがって、凹凸状の隙間Sに二輪車の車輪が入り込んだ場合、支持部材40により間詰め部材32が受ける負荷を減少させ、間詰め部材32の耐久性を向上させる。
支持部材40の形状は任意であり、図10(A)に示す実施の形態のように上下変位部16Aから起立する脚部4002と、脚部4002の上部に脚部4002の断面よりも大きい断面の支持部4004とで構成するようにしてもよく、図10(B)、(C)に示すように、上下変位部16Aから長円形や円形などの均一断面で上方に延在させてもよい。
本実施の形態では、図1に示すように、支持部材40は、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に、一対の継手部材14の隣り合う2つのV字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sに位置する間詰め部材32の箇所を支持するように設けられている。
支持部4004の平面視形状は、V字状凸部28の互いに対向する側部間の隙間Sの延在方向に沿って細長に形成されている。
さらに、図10(A)に示すように、V字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sを形成する側部先端面2006Bに対向する支持部4004の両側部は、上端に至るにつれて互いに近づく傾斜面4006で形成され、側部先端面2006Bに干渉しないように図られている。
したがって、図8(A)〜(C)に示すように、支持部4004の延在方向と直交する平面で切断した断面は台形状を呈している。
つぎに、支持部材40の動きについて説明する。
図7(A)、図8(A)、図9(A)に示すように、隙間Sが最も小さくなった状態では、上下変位部16Aは最も下方に変位した位置となり、これに伴い支持部材40も最も下方に変位した位置となり、支持部材40の上端は、V字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)に位置する間詰め部材32の箇所の下方に離れた箇所に位置する。
図7(A)、図8(A)、図9(A)の状態から隙間Sが大きくなるにつて、上下変位部16Aが上昇し、これに伴い支持部材40も上昇する。
そして、図7(B)、図8(B)、図9(B)に示すように、隙間Sが最も小さくなった状態と最も大きくなった状態の中間の状態では、支持部材40がV字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sに位置する間詰め部材32の箇所に近づく。
やがて、図7(C)、図8(C)、図9(C)に示すように、隙間Sが最も大きくなった状態では、上下変位部16Aは最も上方に変位した位置となり、これに伴い支持部材40も最も上方に変位した位置となり、支持部材40が、間詰め部材32の上端が表面板20の上面2002よりも僅か下方に位置する箇所まで間詰め部材32を持ち上げる。
本実施の形態によれば、橋軸方向における隙間Sの寸法が小さく、間詰め部材32が受ける負荷が小さい場合には、支持部材40を間詰め部材32の下方に離れた箇所に位置させ、隙間Sが大きくなり間詰め部材32の受ける負荷が大きくなる場合に、支持部材40により間詰め部材32を下方から支持するようにした。
したがって、二輪車の円滑な走行を確保しつつ間詰め部材32が受ける負荷を低減し、間詰め部材32の耐久性に優れる道路橋伸縮装置用間詰め構造を提供することが可能となる。
また、止水部材16の蛇腹部1604を利用して支持部材40を昇降させるので、アクチュエータなどの別部材を何ら設ける必要がなく、したがって、部品点数の増加を抑えつつ、また、重量増を抑えつつ上記の効果を奏することが可能となる。
さらに、支持部材40が間詰め部材32を持ち上げた状態で、間詰め部材32の上面3202を表面板20の上面2002よりも下方に位置させているので、車両走行に伴う間詰め部材32の摩耗を抑制し、間詰め部材32の耐久性を高める上で有利となる。
また、V字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sを形成する先端面2006に対向する支持部4004の両側部を、上端に至るにつれて互いに近づく傾斜面4006で形成したので、支持部4004が隙間Sに進出、退出する際に、表面板20の側部先端面2006Bとの干渉を防止する上で有利となり、支持部材40により間詰め部材32を確実に支持する上で有利となる。
また、支持部材40は、水平面で切断した断面が、脚部4002よりも大きい輪郭で形成されているので、支持部材40の上端が間詰め部材32の下端に近づいた際に、間詰め部材32のより大きな範囲の箇所を支持することが可能となり、二輪車の円滑な走行を図り、間詰め部材32の負荷を低減して間詰め部材32の耐久性を高める上で有利となる。
また、支持部材40の平面視形状は、支持部材40が進退するV字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sの延在方向に沿って細長に形成されているので、支持部材40により間詰め部材32のより大きな範囲の箇所を支持することか可能となり、二輪車の円滑な走行を図り間詰め部材32の負荷を低減して間詰め部材32の耐久性を高める上で有利となる。
なお、橋軸方向における凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に上昇して間詰め部材32を下方から支える態様は、上記の実施の形態に限定されない。
例えば、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に、図11(A)に示すように、支持部材40の上端が間詰め部材32の下端に接触するようにしてもよい。
この場合にも、支持部材40により間詰め部材32が受ける負荷を低減し、間詰め部材32の耐久性に優れる道路橋伸縮装置用間詰め構造を提供することが可能となる。
また、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に、図11(B)に示すように、支持部材40の上端が間詰め部材32の下端に近接した箇所に位置するようにしてもよい。
この場合には、凹凸状の隙間Sに二輪車の車輪が入り込み、間詰め部材32が下方に変位すると支持部材40に接触し、支持部材40により間詰め部材32が受ける負荷を減少させ、間詰め部材32の耐久性を高める上で有利となる。
したがって、本発明において、間詰め部材32を下方から支えるとは、凹凸状の隙間Sが大きくなった場合に、間詰め部材32の上端が表面板20の上面2002よりも下方に位置する箇所まで支持部材40が間詰め部材32を持ち上げる態様、あるいは、上昇して間詰め部材32の下端に接触する態様、あるいは、間詰め部材32の下端に近接した箇所に位置する態様などを含む。
また、実施の形態では、支持部材40を止水部材16と一体に成形した場合について説明したが、支持部材40と止水部材16とを別部材で構成し、支持部材40を加硫接着や、接着剤による接着、ボルトを用いた取着などにより止水部材16に取り付けるようにしてもよいが、実施の形態のように一体成形するとコストダウンを図る上で有利となる。
また、支持部材40を配置する箇所は、V字状凸部28の互いに対向する側部間(側部先端面2006B間)の隙間Sに限定されず、例えば、V字状凹部30の底部に配置するなど任意である。
また、本実施の形態では、蛇腹部1604は、下方に凸の湾曲形状を1つ備える場合について説明したが、蛇腹部1604が、下方に凸の湾曲形状が橋軸方向に並べられて複数設けられている場合には、上下変位部16Aも複数となり、したがって、支持部材40を、各湾曲形状の底部から起立する複数の脚部4002とそれら脚部4002を連結する支持部4004で構成するなど任意である。
また、支持部材40の形状も、実施の形態のように平面視長方形、長円形、円形などに限定されず、支持部材40により支持する間詰め部材32が配置される隙間Sの形状に応じて適宜変形される。
4 継ぎ目部
10 道路橋伸縮装置
16 止水部材
16A 上下変位部
20 表面板
2002 上面
2006 先端面
32 間詰め部材
40 支持部材
4002 脚部
4004 支持部
S 凹凸状の隙間

Claims (5)

  1. 互いに対向する一対の表面板を有して道路橋を構成する要素の互いに対向する端部と共に前記道路橋の継ぎ目部を構成し、
    橋軸方向に伸縮可能で前記表面板の下方で前記互いに対向する端部間を接続する止水部材が設けられ、
    前記一対の表面板は、橋軸方向と交差する方向に交互に並べられたV字状凸部とV字状凹部とを備え、
    前記一対の表面板の先端面は、前記V字状凸部の先端に位置する先部先端面と、前記V字状凸部の側部に位置し、また、前記V字状凹部の側部に位置する側部先端面と、前記V字状凹部の底端に位置する底部先端面とを有し、
    前記一対の表面板の先端面間に橋軸方向と交差する方向に延在する凹凸状の隙間が形成され、
    前記凹凸状の隙間の一部を塞ぐように前記一対の表面板の先端面に取着された間詰め部材が配置される道路橋伸縮装置用間詰め構造であって、
    前記止水部材は、下方に凸の湾曲形状を有する蛇腹部を含んで構成され、
    前記蛇腹部の底部は、前記凹凸状の隙間の橋軸方向における寸法が小さくなった場合に下方に変位し、前記寸法が大きくなった場合に上方に変位する上下変位部を構成しており、
    前記一対の表面板の隣り合う2つの前記V字状凸部の互いに対向する前記側部先端面間の隙間を塞ぐ前記間詰め部材の箇所の下方に位置する前記上下変位部の箇所に、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記上下変位部の上方への変位に追従して上昇し前記間詰め部材を下方から支える支持部材が設けられている、
    ことを特徴とする道路橋伸縮装置用間詰め構造。
  2. 前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の上端が前記表面板の上面よりも下方に位置する箇所まで前記間詰め部材を持ち上げる、
    ことを特徴とする請求項1記載の道路橋伸縮装置用間詰め構造。
  3. 前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の下端に接触する、
    ことを特徴とする請求項1記載の道路橋伸縮装置用間詰め構造。
  4. 前記支持部材は、前記凹凸状の隙間が大きくなった場合に前記間詰め部材の下端に近接した箇所に位置する、
    ことを特徴とする請求項1記載の道路橋伸縮装置用間詰め構造。
  5. 前記支持部材は、前記上下変位部から起立する脚部と、前記脚部の上部に前記脚部の断面よりも大きな断面で形成された支持部とを有している、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の道路橋伸縮装置用間詰め構造。
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