JP6975000B2 - 封止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に装着される封止装置に関し、特に外ネジと内ネジとを有する封止装置に関する。
容器の口部に用いられる公知の封止装置として、本体と上蓋とを備え、本体において、ボトルの口部に嵌着される筒状部と、その内側にスコアーを介して連設されている分離部又は中栓とを設けたものが存在する(特許文献1参照)。
この封止装置では、予め本体の分離部を上蓋に対して逆ネジで取り付けてあり、分離部等の取り付けを容易にしつつ取り外しを困難にするため、ネジ山の断面をかえり形状又はバーブ状としている。これにより、開封時にボトルの口部に対して順ネジで取り付けられた上蓋を外すようにねじ戻すことによって本体の分離部と上蓋とに移動差を生じさせ、或いは分離部を本体の外周側に対して強制的に回転させることができ、それによって本体の筒状部から分離部を分離するとともに、その分離部を上蓋に保持させることとしている。このキャップ構造によれば、上蓋を緩めるように回転させるだけで簡単に開封を行うことができ、開封によって分離された分離部を上蓋の上端内筒に保持させるので、分離後の分離部を開封後においてシールとして機能させることができ、分離部がいわゆるゴミとなることがない。
しかしながら、上記封止装置では、本体に上蓋を組み付ける際に、上蓋に過度の回転力が加えられると、上蓋の下端が径方向外側に広がってオーバーランが生じ、外側のネジがきつくなってキャップの回転が容易でなくなることがある。
国際公開第2007/126062号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、本体に上蓋又はキャップを組み付ける際にキャップのオーバーランが生じることを抑制できる封止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る封止装置は、本体とキャップとを備え、本体とキャップとの間に設けられた正ネジタイプの第1締結部によって、キャップの着脱を可能にするとともに、第1締結部よりも内側において本体とキャップとの間に設けられた逆ネジタイプの第2締結部によって、開封に際して本体から中栓を分離してキャップに捕捉させる封止装置であって、第1締結部を締め込むことによってキャップの外周下端部が本体の対応部分に押圧された場合に外周下端部の外方向への移動を阻止する径方向ストッパーを有し、径方向ストッパーは、外周下端部の下端に設けられた突起であり、本体の対応部分は、突起の押圧によって弾性変形して窪みを形成する
上記封止装置によれば、第1締結部を締め込むことによってキャップの外周下端部が本体の対応部分に押圧された場合に外周下端の外方向への移動を阻止する径方向ストッパーを有するので、本体にキャップを組み付ける際にキャップのオーバーランが生じることを抑制できる。
本発明の別の側面では、第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとのうち少なくとも一方は、中栓をキャップ側の支持部に押し込む乗り越えを中栓を支持部から引き抜く乗り越えよりも容易にするため、引き抜く方向に対応する反螺進方向に偏った形状を有する。この場合、キャップに本体を組付ける工程では、第1締結部を所定の位置まで締め込んだ状態にするとともに、第2 締結部においてネジ山の強制的な乗り越えを生じさせることができる。

本発明のさらに別の側面では、第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジのうちキャップ内ネジは、キャップの天板から下に延びるキャップ円筒部の外側面に形成され、中栓内ネジは、中栓の封止体の外縁から上に延びる中栓円筒部の内側面に形成されている。
本発明の一実施形態である封止装置を説明するための断面図である。 図1の封止装置を構成する本体を説明する断面図である。 図1の封止装置を構成するキャップを説明する断面図である。 (A)は、第1締結部のネジ山を説明する拡大断面図であり、(B)は、第2締結部のネジ山を説明する拡大断面図である。 (A)は、径方向ストッパーの構造を説明する部分拡大断面図である。(B)及び(C)は、(A)に示す径方向ストッパーの変形例を説明する部分拡大断面図である。 (A)及び(B)は、図1に示す封止装置の組立方法及び使用方法を説明する断面図である。 (A)及び(B)は、図1に示す封止装置の組立方法及び使用方法を説明する断面図である。
図1〜3等を参照して、本発明の一実施形態である封止装置について説明する。図1に示す封止装置100は、紙パック、パウチ容器等である容器2の開口部2aに取り付けられる本体10と、本体10を覆うようにして本体10に装着されるキャップ20とによって構成されている。
図1及び2に示すように、本体10は、樹脂製の一体成形品であり、容器2の開口部2aの周縁部2bに沿って固定された外周部11と、開封時に外周部11から分離される中栓12とを備える。以下、開封とは、中栓12が外周部11から分離されることを意味し、開封後のキャップ20の開け閉めについては開栓又は閉栓と呼ぶことにする。
本体10の外周部11は、中栓12の分離後に容器2の内容物のための注出口を形成する部分であり、本体10の軸心であるネジ軸AXに沿って容器2の外側又は上側に延びる円筒状の部材である本体外周壁31を有している。さらに、外周部11は、本体外周壁31の下端において半径方向外方に張り出す肉厚の本体台座32と、本体台座32の周面から半径方向外方に張り出す肉薄の溶着部33とを有している。溶着部33の上面は、容器2の周縁部2bの下面に対して超音波融着によって固定されている。本体台座32の周面には、周方向2〜8箇所に等間隔に係止部34が半径方向外方に張り出して形成されている。また、本体10の本体外周壁31には、外周面に、キャップ20に螺着するための本体外ネジ51が形成されている。なお、ネジ軸AXとは、本体10及びキャップ20の中心を通る軸又はキャップ20の回転軸を意味する。
本体10の中栓12は、底部に配置された円板状の封止体41と、この封止体41の外縁から上方に延びる円筒状の中栓円筒部42とを備えている。この封止体41の外縁と中栓円筒部42の下端部とが連結されている外周側境界部17は、環状の薄肉部15によって本体10の外周部11に連結されている。薄肉部15の下面には、環状でV溝状のスコアー16が形成されている。薄肉部15は、本体10から中栓12を分離する開封時に切断される。中栓円筒部42は、外側の本体外周壁31の内側に同芯で離間して配置されている。中栓円筒部42の内周面(内側面)には、本体外ネジ51に対して螺旋方向が異なり逆ネジの関係にある中栓内ネジ52が形成されている。
図1及び3に示すように、キャップ20は、樹脂製の一体成形品であり、外側の部分として、円板状のキャップ天板21と、円筒状のキャップ外周壁22とを備える。キャップ外周壁22の周囲には、ローレットが形成されている。キャップ20は、キャップ外周壁22と同芯で内側に、最も内側に配置された内側支持部であるキャップ円筒部23と、キャップ円筒部23の外側に配置された外側サポート部24とを備える。また、キャップ外周壁22と外側サポート部24との間には、同様に同芯で円筒状であるがネジ軸AX方向に比較的短いインナーリング25が設けられている。このインナーリング25によって開封後の容器2の開口部11aのシールが図られる。キャップ円筒部23と、外側サポート部24と、インナーリング25とは、キャップ天板21によって連設されている。そして、キャップ外周壁22の内周側面には、本体10の本体外周壁31の外周側面に形成された本体外ネジ51に螺合するキャップ外ネジ53が形成され、キャップ円筒部23の外周面(外側面)には、本体10に設けた中栓12の中栓円筒部42の内周側面に形成された中栓内ネジ52に螺合するキャップ内ネジ54が形成されている。
以上において、本体10の本体外周壁31の本体外ネジ51と、キャップ20のキャップ外周壁22のキャップ外ネジ53とは、キャップ20の本体10に対する着脱を可能にする第1締結部50aを構成している。また、本体10の中栓円筒部42の中栓内ネジ52と、キャップ20のキャップ円筒部23のキャップ内ネジ54とは、本体10のうち中栓12をキャップ20のキャップ円筒部23に締め付けて固定するための第2締結部50bを構成している。つまり、キャップ20のキャップ円筒部23は、第2締結部50bによって中栓12を捕捉して当該中栓12を本体10又は外周部11から分離するための支持部として機能している。第1締結部50aと第2締結部50bとは、互いに逆ネジ又は逆の螺旋関係にある。具体的には、第1締結部50aは、反時計方向の回転で緩む正ネジタイプの螺合部であり、第2締結部50bは、反時計方向の回転で締まる逆ネジタイプの螺合部である。すなわち、キャップ20のキャップ外周壁22を上側から見て反時計方向に回転させることで第1締結部50aが緩むようにねじ戻されてキャップ20が上昇する場合、キャップ20のキャップ円筒部23を上側から見て反時計方向に回転させることになって第2締結部50bが締め込まれて中栓円筒部42がさらに上昇する。
ここで、第2締結部50bのねじ込み方向又は螺進方向等について詳細に説明する。本体10の中栓円筒部42にとっては、ネジ軸AXに沿った上側が、キャップ20のキャップ円筒部23に対して下側から見て反時計方向の回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、ネジ軸AXに沿った下側が、キャップ円筒部23に対してねじ戻しを行う反螺進方向になっている。また、キャップ円筒部23にとっては、ネジ軸AXに沿った下側が中栓円筒部42に対して上側から見て反時計方向の回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、ネジ軸AXに沿った上側が、中栓円筒部42に対してねじ戻しを行う反螺進方向になっている。以上のように、第2締結部50bを構成する部材の反時計回転に伴うねじ込み方向又は螺進方向は、ネジ軸AXに沿った進退の移動成分の方向を示しており、通常の場合、つまり第1締結部50aを構成する部材の時計回転に伴うねじ込み方向又は螺進方向と結果的に同じであるが、1つの締結部材を構成する要素間では逆向きになっている。
第1締結部50a、すなわち本体10の本体外周壁31に形成される本体外ネジ51と、それに噛合するキャップ20のキャップ外周壁22に形成されるキャップ外ネジ53とは、本体外周壁31をキャップ外周壁22から引き抜く乗り越えに対する抵抗と、本体外周壁31をキャップ外周壁22に押し込む乗り越えに対する抵抗とを均衡させたネジ山形状を有する。
一方、第2締結部50b、すなわち本体10の中栓12に形成される中栓内ネジ52と、それに噛合するキャップ20のキャップ円筒部23に形成されるキャップ内ネジ54とは、中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23に押し込む乗り越えを中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。このような、押し込みを容易にする偏ったネジ山形状をかえり形状とも呼ぶ。
図4(A)を参照して、第1締結部50aを構成する外ネジ51,53のネジ山形状についてより詳細に説明する。
第1締結部50aを構成する雄ネジである本体外ネジ51は、不図示のネジ軸AXが通る図示のような断面において、ネジ軸AXに沿った外周部11のねじ込み方向又は螺進方向(上側)と、外周部11のねじ戻し方向又は反螺進方向(下側)とに関して、バランスした断面形状を有するネジ山となっている。より詳細には、本体外ネジ51は、基部の厚みが頂部の厚みよりも幅広に設定され、螺進側の係合面であるネジ山上面51tが、反螺進側の係合面であるネジ山下面51bと同様に傾斜(角度θ11≒φ11)するものとなっている。
同様に、第1締結部50aを構成する雌ネジであるキャップ外ネジ53は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、ネジ軸AXに沿ったキャップ20のねじ込み方向又は螺進方向(下側)と、キャップ20のねじ戻し方向又は反螺進方向(上側)とに関して、バランスした断面形状を有するネジ山となっている。より詳細には、キャップ外ネジ53は、基部の厚みが頂部の厚みよりも幅広に設定され、螺進側の係合面であるネジ山下面53bが、反螺進側の係合面であるネジ山上面53tと同様に傾斜(角度θ12≒φ12)するものとなっている。
第1締結部50aを構成する外ネジ51,53は、多条ネジであって、具体的には2条ネジであり、第1締結部50aのリードL1は、本体外ネジ51のピッチの2倍となっている。本体外ネジ51は、第1条51fと第2条51sとからなり、これらの条51f,51sを交互に配置したものとなっている。同様に、キャップ外ネジ53は、第1条53fと第2条53sとからなり、これらの条53f,53sを交互に配置したものとなっている。
図4(B)を参照して、第2締結部50bを構成する内ネジ52,54のネジ山要素形状についてより詳細に説明する。
第2締結部50bを構成する雌ネジである中栓内ネジ52又は突起52pは、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、その先端に向けて中栓12のネジ軸AXに沿った移動成分としてのねじ戻し方向又は反螺進方向(下側)に偏った断面形状を有するネジ山となっている。見方を変えれば、中栓内ネジ52は、引き抜く際に当接する第2面、すなわち中栓12を下方に変位させる際のキャップ内ネジ54との反螺進側の係合面であるネジ面52bが水平に近い角度(角度θ21)に形成され、基部の厚みが頂部の厚みよりも幅広に設定されている。つまり、中栓内ネジ52は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ上面52tが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ下面52bよりも、大きく傾斜(角度θ21<φ21)するものとなっている。
一方、第2締結部50bを構成する雄ネジであるキャップ内ネジ54は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、その先端に向けてキャップ20のネジ軸AXに沿った移動成分としてのねじ戻し方向又は反螺進方向(上側)に偏った断面形状を有するネジ山となっている。見方を変えれば、キャップ内ネジ54は、引き抜く際に当接する第2面、すなわちキャップ20を上方に変位させる際の中栓内ネジ52との反螺進側の係合面であるネジ上面54tが水平に近い角度(角度θ22)に形成され、基部の厚みが頂部の厚みよりも幅広に設定されている。つまり、キャップ内ネジ54は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ下面54bが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ上面54tよりも、大きく傾斜(角度θ22<φ22)するものとなっている。
第2締結部50bを構成する内ネジ52,54は、多条ネジであって、具体的には2条ネジであり、第2締結部50bのリードL2は、中栓内ネジ52のピッチの2倍となっている。中栓内ネジ52は、第1条52fと第2条52sとからなり、これらの条52f,52sを交互に配置したものとなっている。一方、キャップ内ネジ54は、第1条54fと第2条54sとからなり、これらの条54f,54sを交互に配置したものとなっている。
図1及び図5(A)に示すように、本体10とキャップ20との間には、キャップ外周壁22が径方向外側に広がることを防止するため、径方向ストッパー71が設けられている。径方向ストッパー71は、キャップ外周壁22の外周下端部22eと、本体10の対応部分10eとの当接部に設けられた嵌合構造である。径方向ストッパー71は、外周下端部22eに形成され可能に突出する突起71bと、本体10の対応部分10eに形成された凹溝71aとを備える。突起71bは、外周下端部22eに沿って環状に連続的に延びるが、分離した非連続のものであってもよい。凹溝71aは、本体台座32に沿って環状に連続的に延びる。径方向ストッパー71は、組み立て時に第1締結部50aを締め込むことによってキャップ20の外周下端部22eが本体10の対応部分10eに押圧された場合に、突起71bと凹溝71aとが嵌合しており、外周下端部22eの径方向外側への移動を阻止する。なお、本体台座32の対応部分10eに突起を設け、キャップ20の外周下端部22eに溝を設けることで、径方向ストッパー71としてもよい。
図5(B)は、図5(A)に示す径方向ストッパー71の変形例を示している。この場合、径方向ストッパー71は、外周下端部22eの下端に設けられた突起171bであり、本体10の対応部分10eは、突起171bの押圧によって弾性変形して窪み72を形成する。つまり、本体10は、キャップ20よりも弾性変形しやすい材料で形成されている。突起171bは、外周下端部22eに沿って環状に連続的に延びるが、分離した非連続のものであってもよい。径方向ストッパー71は、組み立て時に第1締結部50aを締め込むことによってキャップ20の外周下端部22eが本体10の対応部分10eに押圧された場合に、突起171bが本体台座32に食い込んで窪み72を形成し、外周下端部22eの径方向外側への移動を阻止する。なお、キャップ20が本体10よりも弾性変形しやすい材料で形成されている場合、本体台座32の対応部分10eに突起を設けてもよい。
図5(C)は、図5(A)に示す径方向ストッパー71の別の変形例を示している。この場合、径方向ストッパー71は、本体10の対応部分10eの外周側から上方に立設された突起271aである。突起271aは、対応部分10e又は本体台座32に沿って環状に連続的に延びるが、分離した非連続のものであってもよい。径方向ストッパー71は、キャップ20の外周下端部22eの外側にあって、組み立て時に第1締結部50aを締め込むことによってキャップ20の外周下端部22eが本体10の対応部分10eに押圧された場合に、外周下端部22eの径方向外側への移動を阻止する。
以下、図6(A)等を参照して、封止装置100の組み立て方法の一例について説明する。まず、本体10とキャップ20とを準備する。次に、キャップ20に本体10を収納するようにキャップ20のキャップ外ネジ53に本体10の本体外ネジ51を係合させ、本体10を本体10側から見て時計方向に回転させ或いはキャップ20をキャップ20側から見て時計方向に回転させる。これによって、第1締結部50aは、ねじ込むように締め付けられ、本体外ネジ51とキャップ外ネジ53が螺合される。その際、第2締結部50bを構成する中栓内ネジ52とキャップ内ネジ54とについては、時計方向の回転でねじ込まれる。ここで、両内ネジ52,54は上述のように押し込みに際して変形し易い偏ったネジ山形状又はかえり形状に形成されているので、互いに変形しながら両内ネジ52,54のネジ山を乗り越えて互いに噛合される。この際、外側サポート部24の先端部24dは、薄肉部15の外側の上面に当接又は近接する。
このようにして本体10とキャップ20とが最も奥までねじ込まれて互いに係合した状態では、本体10とキャップ20との間隔が調整され、外側サポート部24とキャップ円筒部23との基部に形成される凹部Eに、中栓円筒部42の先端部42dが収容される。また、本体外周壁31の先端に形成されたリップ部31bがキャップ20のキャップ天板21の下面21tに当接した状態に位置される。
さらに、径方向ストッパー71については、例えば図5(A)の場合、突起71bと凹溝71aとが嵌合しており、外周下端部22eと対応部分10eとが当接した段階で、キャップ20の外周下端部22eが径方向外側に移動することを制限している状態となっている。このため、本体10にキャップ20が強く締め付けられた状態となることを防止でき、キャップ外周壁22が圧縮されて弾性変形した状態となることを防止できる。
上述のようにして組立てられた封止装置100(本体10及びキャップ20)は、紙パック等の容器2の開口部2aに裏側から挿入され、その開口部2aの内周面に本体10の本体台座32の外周面が嵌合され、超音波接着や接着剤による接着等によって容器2に接合される。
以下、上記実施形態の封止装置100の開封動作について、図6(B)等を参照しながら説明する。
まず、図6(A)に示すように、キャップ20が締結部50a,50bの回転動作前の基準位置又は初期位置(奥までねじ込んだ状態)にあり、中栓12と本体外周壁31とが結合状態にあって、容器2の開口部2a又は本体10の開口部11aが封止された状態にある。
図6(A)の状態からキャップ20を緩める方向、即ち反時計回りに回転させると、キャップ20は所定の回転角度分空回りし、その間に中栓内ネジ52のネジ山下面52bとキャップ内ネジ54のネジ山上面54tとが当接する。更にキャップ20を反時計回りに回転させると、キャップ外ネジ53が本体外ネジ51に当接する。この時、中栓12は、キャップ20と逆ネジによって螺合されているので、第2締結部50bの締め付けが開始され、中栓12が上方に移動させられ、それに伴い薄肉部15が上方に伸ばされる。つまり、第2締結部50bの締め付けが若干進行し、中栓12は、外周部11に対して上から見て反時計回りに回転しながら上方に移動させられる(図6(B)参照)。更にキャップ20を反時計回りに回転させると、キャップ外ネジ53と本体外ネジ51の螺合によりキャップ20は回転しつつ上方に移動し、その間に本体10の薄肉部15が更にせん断力を受けて破断され、中栓12は本体外周壁31から離脱され、開封される(図7(A)参照)。
この状態においては、中栓12は、中栓12のキャップ内ネジ54のネジ山上面54tが中栓円筒部42の中栓内ネジ52のネジ山下面52bに当接するとともに、中栓円筒部42の先端部42dが凹部Eにおいてキャップ天板21の下面21tに近接又は当接し、それによって螺合による係止状態が維持され、キャップ20に保持される。
さらに、キャップ20を緩める方向に回転させると、キャップ20は本体外周壁31から離れ、それによって容器2内の内容物を注ぐことができるようになる。その際、中栓12は、キャップ20に確保されキャップ20に対してある程度締め付けられた状態となっているので、中栓12は、離脱するおそれがない。つまり、一旦開封が行われた後は、本体10側に固定されていた中栓12がキャップ20側に固定されることになる。
開封後について説明すると、キャップ20のキャップ外ネジ53を本体10の本体外ネジ51に螺合させ、キャップ20を時計方向に回転させると、本体外周壁31の上端に形成されているリップ部31bがキャップ20のキャップ天板21の下面21tに当接し、かつ、外側サポート部24の先端部24dが薄肉部15の外側面に密着する(図7(B)参照)。
本実施形態の封止装置100では、第1締結部50aを締め込むことによってキャップ20の外周下端部22eが本体10の対応部分10eに押圧された場合に外周下端部22eの外方向への移動を阻止する径方向ストッパー71を有するので、本体10にキャップ20を組み付ける際にキャップ20のオーバーランが生じることを抑制できる。
以上、本実施形態に係る封止装置について説明したが、本発明に係る封止装置は上記のものには限られない。例えば、上記実施形態において、第1締結部50aを構成している本体外ネジ51及びキャップ外ネジ53のピッチ、巻き数、ネジ山高さ等の仕様は、適宜用途に応じて変更することができる。また、第2締結部50bを構成しているキャップ内ネジ54及び中栓内ネジ52のピッチ、巻き数、ネジ山高さ等の仕様も、適宜用途に応じて変更することができる。
また、上記実施形態において、キャップ20の外側サポート部24については、これを省略することもできる。
また、上記実施形態において、本体10の中栓円筒部42とキャップ20のキャップ円筒部23とは、内外を入れ替えることもできる。この場合も、中栓円筒部42の内ネジとキャップ円筒部23の内ネジとは、第1締結部50aに対して逆ネジ又は逆の螺旋関係の第2締結部50bを構成する。
上記実施形態において、第1締結部50aを構成する本体外ネジ51及びキャップ外ネジ53の形状は、図1等に例示するものに限らず、押し込みを容易にする偏ったネジ山形状又はかえり形状を有するネジ山とすることもできる。また、第1締結部50aを構成する外ネジ51,53は、連続的に螺旋状に形成されるものに限らず、分離した複数の部分からなるものとできる。
上記実施形態において、第2締結部50bを構成する中栓内ネジ52及びキャップ内ネジ54の形状は、図1等に例示するものに限らず、様々な断面形状とできる。またに、第2締結部50bを構成する内ネジ52,54は、連続的に螺旋状に形成されるものに限らず、分離した複数の部分からなるものとできる。また、内ネジ52,54の一方を偏ったかえり形状とし、他方を抜き差しに関する抵抗を均衡させた形状とすることもきる。
上記実施形態において、外側サポート部24の先端部24dにおいて、段差状に窪んだバリ収納部を形成することもできる。
上記実施形態において、本体10の溶着部33の上面を、容器2の周縁部2bの下面に対して固定したが、溶着部33の下面を、周縁部2bの上面に対して固定してもよい。この場合、本体10の本体台座32と溶着部33とを同じ厚みとし、係止部34を省略してもよい。
2…容器、 2a…開口部、 2b…周縁部、 10…本体、 11…外周部、 11a…開口部、 12…中栓、 15…薄肉部、 16…スコアー、 17…外周側境界部、 20…キャップ、 21…キャップ天板、 22…キャップ外周壁、 23…キャップ円筒部、 24…外側サポート部、 24r…バリ収納部、 25…インナーリング、 31…本体外周壁、 32…本体台座、 33…溶着部、 34…係止部、 41…封止体、 42…中栓円筒部、 50a…第1締結部、 50b…第2締結部、 51…本体外ネジ、 51f,51s…条、 52…中栓内ネジ要素、 52p…突起、 52b…ネジ山上面、 52t…ネジ山上面、 52f,52s…条、 53…キャップ外ネジ、 53f,53s…条、 54…キャップ内ネジ要素、 54b…ネジ山下面、 54t…ネジ山上面、 54f,54s…条、 71…径方向ストッパー、 71a…凹溝、 71b…突起、 100…封止装置、 AX…ネジ軸

Claims (3)

  1. 本体とキャップとを備え、前記本体と前記キャップとの間に設けられた正ネジタイプの第1締結部によって、前記キャップの着脱を可能にするとともに、前記第1締結部よりも内側において前記本体と前記キャップとの間に設けられた逆ネジタイプの第2締結部によって、開封に際して前記本体から中栓を分離して前記キャップに捕捉させる封止装置であって、
    前記第1締結部を締め込むことによって前記キャップの外周下端部が前記本体の対応部分に押圧された場合に前記外周下端部の外方向への移動を阻止する径方向ストッパーを有し、
    前記径方向ストッパーは、前記外周下端部の下端に設けられた突起であり、前記本体の前記対応部分は、前記突起の押圧によって弾性変形して窪みを形成する、封止装置。
  2. 前記第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとのうち少なくとも一方は、前記中栓を前記キャップ側の支持部に押し込む乗り越えを前記中栓を前記支持部から引き抜く乗り越えよりも容易にするため、引き抜く方向に対応する反螺進方向に偏った形状を有する、請求項に記載の封止装置。
  3. 前記第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジのうち前記キャップ内ネジは、前記キャップの天板から下に延びるキャップ円筒部の外側面に形成され、前記中栓内ネジは、前記中栓の封止体の外縁から上に延びる中栓円筒部の内側面に形成されている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の封止装置。
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