JP2017197253A - 注出口栓及び包装容器 - Google Patents

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和田 潔
Kiyoshi Wada
潔 和田
博樹 松田
Hiroki Matsuda
博樹 松田
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Abstract

【課題】キャップ螺着時におけるオーバーランの発生を防止できる注出口栓及びこれを用いた包装容器を提供することを目的とする。【解決手段】注出口栓は、円筒状の側壁及び側壁の一方端に設けられた側壁より外周径の大きい円筒状の台座部を有するスパウトと、側壁の他方端から螺合される、円筒状の周壁を有するキャップとを含む注出口栓であって、台座部は、側壁の一方側に向かって突出し、キャップの所定の螺合進行状態において、側壁との間に周壁の少なくとも下端の一部が嵌入される、少なくとも1つの凸部と、キャップの所定の螺合進行状態からの所定量以上の回転を規制するストッパーとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、注出口栓及びこれを用いた包装容器に関するものである。
飲料、液体調味料、化粧品等の製品の包装容器の注出口にネジ部が形成されたスパウトを設けて、これに螺合可能なネジ部を形成したキャップにより注出口を閉塞する注出口栓が知られている。このような注出口栓は、一旦キャップを取り外して開栓した後でも、ネジ部どうしを再び螺合することにより、繰り返してキャッピングが可能である(特許文献1参照)。
特開平6−183449号公報
螺合により閉栓をする注出口栓は、使用方法によってはキャップがオーバーランを起こして、正常に包装容器を閉栓できないことがある。ここで、オーバーランとは、螺着後のキャップに対して過剰なトルクを加えた際に、スパウトの側壁部が内方に倒れ込むか、あるいは、キャップの周壁が外方に膨らむことで、キャップの内ネジが側壁部の外ネジを乗り越えることをいう。特に、物体間の潤滑を促進する働きのある油やシリコーン等の成分を含む液体が包装容器に収納され、この液体が使用時または充填時等においてキャップとスパウトとの間に付着した場合には、オーバーランが発生しやすい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、キャップ螺着時におけるオーバーランの発生を防止できる注出口栓及びこれを用いた包装容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一局面は、円筒状の側壁及び側壁の一方端に設けられた側壁より外周径の大きい円筒状の台座部を有するスパウトと、側壁の他方端から螺合される、円筒状の周壁を有するキャップとを含む注出口栓であって、台座部は、側壁の一方側に向かって突出し、キャップの所定の螺合進行状態において、側壁との間に周壁の少なくとも下端の一部が嵌入される、少なくとも1つの凸部と、キャップの所定の螺合進行状態からの所定量以上の回転を規制するストッパーとを有する、注出口栓である。
また、本発明の他の局面は、注出孔を備える容器本体と、注出孔に取付けられた上述の注出口栓とを含む、包装容器である。
本発明によれば、キャップ螺着時におけるオーバーランの発生を防止できる注出口栓及びこれを用いた包装容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る注出口栓の側面図及び部分断面図 本発明の一実施形態に係るスパウトの側面図及び断面図 本発明の一実施形態に係るキャップの側面図及び下面図 本発明の一実施形態に係る注出口栓の螺合について説明する側面図及び断面図 本発明の一実施形態に係る注出口栓の側面図及び部分断面図 本発明の一実施形態に係るスパウトの側面図及び断面図 本発明の一実施形態に係るキャップの側面図及び下面図 本発明の一実施形態に係る注出口栓の螺合について説明する側面図及び断面図 本発明の一実施形態に係る包装容器の斜視図
本発明の実施形態に係る注出口栓及び包装容器について、図を参照して説明する。なお、各実施形態において、同一または対応する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る、スパウト10とキャップ50を含む注出口栓100の側面図及び部分断面図を示す。スパウト100は、円筒状の側壁部11と、側壁部11の下端に設けられた側壁部11より外周径の大きい円筒状の台座部12と、台座部12の下端縁から外方に延伸して設けられた円盤状(ドーナツ状)のフランジ部13とを備える。側壁部11の外周面には、上端側から、キャップ50の内ネジ53と螺合する外ネジ14が設けられている。
台座部12上面の外周縁には、側壁11上端方向へ突出する凸部21が全周にわたり形成されている。凸部21は、台座部12上に突出していれば、例えば、台座部12の外周縁上に断続的に形成されてもよいが、凸部21の剛性を確保するためには、台座部12の全周の50%以上の長さにわたって形成されることが好ましい。図1下の拡大図に示すように、凸部21の断面形状は、台座部12外周面から直線状に上方に延びた外周面22と、外周面22の上端から側壁11の中心軸方向に直線状に延びた上面23と、上面23から側壁11の中心軸方向に向かって、斜め下方に伸びた内周面24とを含む台形状に形成されている。
台座部12の外周面には、外方へ突出した外周壁30が全周に渡り形成され、外周壁30上には、ストッパー41が形成されている。図2には、スパウト10の側面図(図2の(a))及びA−A’線で切断した断面図(図2の(b))を示す。図2に示すように、外周壁30上には、同じ形状のストッパー41が等しい間隔で複数形成される。それぞれのストッパー41は、外周壁30から所定角度で上方に向かって伸びる傾斜面42と、傾斜面42の外周壁30から離れた側の端部より下方に向かって伸びて外周壁30と接する当接面43とを含み、側面視において、略直角三角形状である。ストッパー41は、上面から見て反時計回りに、緩やかに高さが増したのち急峻に高さが減るように形成されている。一例として、当接面43はネジ山14の下側の終端部の下方に形成されている。ストッパー41の外周壁30からの高さ、すなわち、当接面43の上下方向における長さは、例えば、0.9mm程度であり、少なくとも0.3mm以上あれば、ストッパーとしての機能を果たすことができる。
図2の(b)に示すように、ストッパー41は外周壁30上に2箇所形成される。ストッパー41を上方から見て、傾斜面42が外周壁30と接する位置から当接面43と接する位置までの長さ(以下、係合壁長さという)は、外周壁30上における中心角90°の円弧の長さであり、ストッパー41間の間隔も同じ長さになるように設定されている。ストッパー41の数、係合壁長さ及び係合壁の間隔は、これに限定されず、任意に設定することができる。
キャップ50は、円形状の天板51と、天板51の外周縁から垂設された円筒形状の周壁52と、周壁52の内面に形成され、スパウト10の外ネジ14と螺合される内ネジ53とを備える。なお、本明細書中において、「螺合」とは、キャップの内ネジとスパウトの外ネジどうしをかみ合わせて、これらを相対的に円周方向に回転させることで両者を嵌合することをいう。
周壁52の下端内周側には、下方へ突出する凸部61が周壁52の全周にわたり形成されている。図1下の拡大図に示すように、凸部61の断面形状は、周壁52内周面から直線状に下方に延びた内周面62と、内周面62の下端から周壁52の外方に直線状に延びた下面63と、下面63から周壁52の外方に向かって、斜めに上方伸びた外周面64とを含む台形状に形成されている。
周壁52の下端外周側は、下方へ突出する外周壁70が形成され、外周壁70には、係合溝81が形成される。図3には、キャップ50の側面図(図3の(a))及び下面図(図3の(b))を示す。図3に示すように、外周壁70には、同じ形状の係合溝81が等しい間隔で複数形成される。それぞれの係合溝81は、外周壁70下端から所定角度で上方に向かって伸びる傾斜面82と、傾斜面82の外周壁70下端から離れた側の端部より下方に向かって伸びて外周壁70下端と接する当接面83とを含み、側面視において、略直角三角形状の切欠きである。係合溝81は、キャップ50の天面側から見て反時計回りに、緩やかに切欠量が増し急峻に切欠量が減るように形成されている。一例として、係合溝81の外周壁70下端からの深さ、すなわち、当接面83の上下方向における長さは、例えば、0.9mm程度であり、当接面43と同様、少なくとも0.3mm以上あれば、ストッパーとしての機能を果たすことができる。
図3の(b)に示すように、係合溝81は外周壁70に2箇所形成される。キャップ50では、外周壁70を下方から見て、傾斜面82の外周壁70下端と接する位置から当接面83と接する位置までの長さ(以下、係合溝長さという)は、外周壁70上における中心角90°の円弧の長さであり、各々の係合溝81間の間隔も同じ長さになるように設定されている。後述するように、係合溝81の当接面83は所定の螺合状態で、ストッパー41の当接面43に当接できるように、係合溝81の数、係合溝長さ及び係合溝81の間隔は、ストッパー41の数、係合壁長さ及びストッパー41の間隔に対応するように設定される。係合溝81の設けられる長さの総量は、周壁52の全周長さの50%未満であることが好ましい。このように設定することで、周壁52下端を下に向けた状態での接地面積を確保できるため、パーツフィーダー等の中でもキャップ50の姿勢を安定させることができる。また、螺着時の台座部12との面接触領域を確保でき、容器の輸送時等の衝撃によってもキャップのがたつきが少なくできる。なお、キャップ50とスパウト10との螺着した状態における、ストッパー41と係合溝81との上下方向における間隔は、例えば、0.05mm〜0.2mm程度設けてもよい。
スパウト10の材質には、低密度ポリエチレン樹脂等を用いることができ、キャップ50の材質には、低密度ポリエチレン樹脂と比較して剛性の高いポリプロピレン樹脂や高密度ポリエチレン樹脂を用いることができる。スパウト10に用いる材質の曲げ弾性率は100MPa以上180MPa以下がよく、特に120MPa以上155MPa以下が好ましい。スパウト10及びキャップ50は、例えば一体成形により製造することができる。
次に、注出口栓100の螺合について説明する。図4の(a)〜(c)には、螺合時の注出口栓100の側面図及び断面図を示す。
初めに、使用者は、スパウト10の側壁部11にキャップ50を被せた後に、内ネジ53と外ネジ14とが螺合するように、スパウト10に対してキャップ50を回転させる。内ネジ53と外ネジ14とが正しく螺合できると、キャップ50は回転にともなってスパウト10の下方へ進む。キャップ50が所定量進んだ段階で、図4の(a)に示すように、キャップ50の凸部61は、少なくとも一部がスパウト10の凸部21と側壁部11との間に嵌入する。このとき、キャップ50の凸部61の外周面64とスパウト10の凸部21の内周面24とは当接しない(拡大図A)。また、ストッパー41と係合溝81とは、ストッパー41の一部が係合溝81に嵌入していてもよいし、嵌入していなくてもよい。このとき、係合溝81の当接面83とストッパー41の当接面43とは当接しない(拡大図B)。
この状態からキャップ50に回転トルクを加える(閉栓方向へ回転する)と、図4の(b)に示すように、キャップ50の下端の平坦部分と外周壁30の上端部分が接することで螺合完了し、キャップ50は螺着される(拡大図C、D)。
さらに、キャップ50に回転トルクを加える(閉栓方向へ回転する)とキャップ50と側壁11が変形してキャップ50はわずかに回転するが、直後に、図4の(c)に示すように、係合溝81の当接面83とストッパー41の当接面43とが当接する(拡大図F)。このため、キャップ50の回転は規制をされる。このとき、周壁52の外方への拡がりがスパウト10の凸部21により規制されているため、係合溝81の当接面83とストッパー41の当接面43とが、台座部12の外周において正面で当接して、キャップ50の回転を確実に規制することができるため、オーバーランを確実防止することができる。使用者に対しては、螺合が完了した状態から、係合溝81の当接面83とストッパー41の当接面43とが当接するまでの回転角度は0°でもよいが、内容物の充填等を行う生産工程においては、高速キャッパー等の回転の勢いと、部品寸法の製造上のばらつきを考慮して、例えば、2°〜10°の余裕を持たせ、ばらつきがあっても確実に螺合が完了できるようにすることが好ましい。この角度は、ネジ山のピッチが大きくなるほど小さくすることが好ましく、例えば、(20/(ネジ山条数×ピッチ))〜2×(20/(ネジ山条数×ピッチ))(°)の範囲で設定することができる。
このように、注出口栓100は、螺合が完了した状態で、さらにキャップ50に回転トルクを加えて回転をさせようとしても、キャップ50の凸部61の外周面64とスパウト10の凸部21の内周面24とが当接することでキャップ50の外方への拡がりが規制されるとともに、係合溝81の当接面83とストッパー41の当接面43とが当接してキャップ50の回転が規制されるため、オーバーランの発生を確実に防止することができる。また、当接面43をネジ山14の下側の終端部の下方に形成することにより、ネジ山14の終端部近傍でのキャップ50と側壁11との位置ずれを確実に規制し、オーバーランのきっかけとなるネジ山14の乗り越えを効果的に抑制することができる。
スパウト10の凸部21は、側壁11の一方側に向かって突出し、キャップ50の所定の螺合進行状態において、側壁11との間に周壁52の少なくとも下端の一部が嵌入することができれば、実施形態として前述の形状に限定されず、例えば、上端に丸みを有する略三角形状であっても良い。また、ストッパー41も、キャップ50の所定の螺合進行状態からの所定量以上の回転を規制することができれば、凸部21と同様、実施形態として記載の形状に限定されない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る、注出口栓200について説明する。図5に、スパウト15とキャップ55とを含む注出口栓2の側面図及び部分断面図を示す。注出口栓100と注出口栓200との相違点は凸部及び係合溝の位置である。以下で詳細に説明をする。
スパウト15は、側壁部11と、台座部12と、フランジ部13と、外ネジ14とを備える。これらの形状及び配置はスパウト10と同様であるため説明を省略する。
台座部12上面の外周縁には、側壁11上端方向へ突出する凸部25が全周にわたり形成されている。凸部25は、台座部12上に突出していれば、例えば、台座部12の外周縁上に断続的に形成されてもよいが、凸部25の剛性を確保するためには、台座部12の全周の50%以上の長さにわたって形成されることが好ましい。図5下の拡大図に示すように、凸部25の断面形状は、台座部12外周面から直線状に上方に延びた外周面26と、外周面26の上端から側壁11の中心軸方向に直線状に延びた上面27と、上面27から側壁11の中心軸方向に向かって、斜め下方に伸びた内周面28とを含む台形状に形成されている。
凸部25と側壁11との間には、台座部12から上方へ突出するストッパー45が形成される。図6には、スパウト15の側面図(図6の(a))及びB−B’線で切断した断面図(図6の(b))を示す。図6の(a)に示すように、台座部12上には、同じ形状のストッパー45が等しい間隔で複数形成される。それぞれのストッパー45は、台座部12から所定角度で上方に向かって伸びる傾斜面46と、傾斜面46の台座部12から離れた側の端部より下方に向かって伸びて台座部12と接する当接面47とを含み、側面視において、略直角三角形状である。ストッパー45は、上面から見て反時計回りに、緩やかに高さが増したのち急峻に高さが減るように形成されている。一例として、当接面47はネジ山14の下側の終端部の下方に形成されている。ストッパー45の台座部12からの高さ、すなわち、当接面47の上下方向における長さは、例えば、0.9mm程度であり、第1の実施形態と同様、少なくとも0.3mm以上あれば、ストッパーとしての機能を果たすことができる。
図6の(b)に示すように、ストッパー45は台座部12上に2箇所形成される。台座部12を上方から見て、係合壁長さは、台座部12上における中心角90°の円弧の長さであり、各々のストッパー45間の間隔も同じ長さになるように設定されている。ストッパー45の数、係合壁長さ及びストッパー45の間隔は、これに限定されず、任意に設定することができる。
キャップ55は、天板51と、周壁52と、内ネジ53とを備える。これらの形状及び配置はキャップ50と同様であるため説明を省略する。
周壁52の下端内周側には、下方へ突出する凸部65が周壁52の全周にわたり形成されている。図5下の拡大図に示すように、凸部65の断面形状は、周壁52内周面から直線状に下方に延びた内周面66と、内周面66の下端から周壁52の外方に直線状に延びた下面67と、下面67から周壁52の外方に向かって、斜め上方に伸びた外周面64とを含む台形状に形成されている。
キャップ55の凸部65には、係合溝85が形成される。図7には、キャップ55の側面図(図7の(a))及び下面図(図7の(b))を示す。図7の(a)に示すように、凸部65には、同じ形状の係合溝85が等しい間隔で複数形成される。それぞれの係合溝85は、凸部65下端から所定角度で上方に向かって伸びる傾斜面86と、傾斜面86の凸部65下端から離れた側の端部より下方に向かって伸びて凸部65下端と接する当接面87とを含み、側面視において、略直角三角形状の切欠きである。係合溝85は、キャップ50の天面側から見て反時計回りに、緩やかに切欠量が増し急峻に切欠量が減るように形成されている。一例として、係合溝85の凸部65下端からの深さ、すなわち、当接面87の上下方向における長さは、例えば、0.9mm程度であり、当接面47と同様、少なくとも0.3mm以上あれば、ストッパーとしての機能を果たすことができる。
図7の(b)に示すように、係合溝85は凸部65に2箇所形成される。キャップ55では、凸部65を下方から見た係合溝長さは、凸部65上における中心角90°の円弧の長さであり、各々の係合溝85間の間隔も同じ長さになるように設定されている。後述するように、係合溝85の当接面87は所定の螺合状態で、ストッパー45の当接面47に当接できるように、係合溝85の数、係合溝長さ及び係合溝85の間隔は、ストッパー45の数、係合壁長さ及びストッパー45の間隔に対応するように設定される。キャップ50と同じ理由により、係合溝85の設けられる長さの総量も周壁52の全周長さの50%未満であることが好ましい。なお、キャップ55とスパウト15とが螺着した状態における、ストッパー45と係合溝85との上下方向における間隔は、例えば、0.05mm〜0.2mm程度設けてもよい。
スパウト15及びキャップ55は、スパウト10及びキャップ50と同様の材質を用いて、同様の方法により製造することができる。
次に、注出口栓200の螺合について説明する。図8の(a)〜(c)には、螺合時の注出口栓200の側面図及び断面図を示す。
初めに、使用者は、スパウト15の側壁部11にキャップ55を被せた後に、内ネジ53と外ネジ14とが螺合するように、スパウト15に対してキャップ55を回転させる。内ネジ53と外ネジ14とが正しく螺合できると、キャップ55は回転にともなってスパウト15の下方へ進む。キャップ55が所定量進んだ段階で、図8の(a)に示すように、キャップ55の凸部65は、少なくとも一部がスパウト15の凸部25と側壁部11との間に嵌入している。このとき、キャップ55の凸部65の外周面68とスパウト15の凸部25の内周面28とは当接しない(拡大図A)。また、ストッパー45と係合溝85とは、ストッパー45の一部が係合溝85に嵌入していてもよいし、嵌入していなくてもよい。このとき、係合溝85の当接面87とストッパー45の当接面47とは当接しない(拡大図B)。
この状態からキャップ55に回転トルクを加える(閉栓方向へ回転する)と、図8の(b)に示すように、キャップ55の下端の平坦部分と台座部12の平坦部分が接することで螺合完了し、キャップ55は螺着される(拡大図C、D)。
さらに、キャップ55に回転トルクを加える(閉栓方向へ回転する)とキャップ55と側壁11とが変形してキャップ55はわずかに回転するが、直後に、図8の(c)に示すように、係合溝85の当接面87とストッパー45の当接面47とが当接する(拡大図F)。このため、キャップ55の回転は規制をされる。このとき、周壁52の外方への拡がりがスパウト15の凸部25により規制されているため、係合溝85の当接面83とストッパー45の当接面43とが、側壁11とスパウト15の凸部25との間において正面で当接して、キャップ50の回転を確実に規制することができため、オーバーランを確実防止することができる。螺合が完了した状態から、係合溝85の当接面85とストッパー45の当接面45とが当接するまでの回転角度は、注出口栓200と同様の理由から、例えば、2°〜10°の余裕を持たせることが好ましい。
このように、注出口栓200は、螺合が完了した状態で、さらにキャップ55に回転トルクを加えて回転をさせようとしても、キャップ55の凸部65の内周面68とスパウト15の凸部25の内周面28とが当接することでキャップ55の外方への拡がりが規制されるとともに、係合溝85の当接面87とストッパー45の当接面47とが当接してキャップ55の回転が規制されるため、オーバーランの発生を確実に防止することができる。また、当接面47をネジ山14の下側の終端部の下方に形成することにより、ネジ山14の終端部近傍でのキャップ50と側壁11との位置ずれを確実に規制し、オーバーランのきっかけとなるネジ山14の乗り越えを効果的に抑制することができる。
スパウト15の凸部25は、側壁11の一方側に向かって突出し、キャップ55の所定の螺合進行状態において、側壁11との間に周壁52の少なくとも下端の一部が嵌入することができれば、第1の実施形態と同様、前述の形状に限定されない。また、ストッパー45も、キャップ55の所定の螺合進行状態からの所定量以上の回転を規制することができれば、前記凸部25と同様、前述の形状に限定されない。
(包装容器)
図9には、本発明の実施形態に係る包装容器500の斜視図を示す。包装容器500は、シート材を加工したブランクを箱型に折曲げ、端部を重ね合わせてシールして形成されるゲーブルトップ型の容器本体510に、注出口栓100または注出口栓200を取付けて形成される。容器本体510の屋根板511には、円形の注出孔が形成され、注出口栓100または注出口栓200が取付けられる。注出口栓100または注出口栓200は、例えば、フランジ部13の側壁部11側の面を屋根板511内面に超音波溶着されることによって取り付けることができる。容器本体の形状は、これに限定されずブリック型、テトラ型等の任意の形状を採用できる。
以上説明したように、本発明によれば、キャップ螺着時におけるオーバーランの発生を防止できる注出口栓及びこれを用いた包装容器を提供することができる。
本発明は、液体等を収容する紙製包装容器等に有用である。
10 スパウト
11 側壁部
12 台座部
13 フランジ部
14 外ネジ
21、25 凸部(スパウト)
22、26 外周面
23、27 上面
24、28 内周面
30 外周壁(スパウト)
41、45 ストッパー
42、46 傾斜面
43、47 当接面
50 キャップ
51 天板
52 周壁
53 内ネジ
61、65 凸部(キャップ)
62、66 内周面
63、67 下面
64、68 外周面
70 外周壁(キャップ)
81、85 係合溝
82、86 傾斜面
83、87 当接面
100、200 注出口栓
500 包装容器
510 容器本体
511 屋根板

Claims (2)

  1. 円筒状の側壁及び前記側壁の一方端に設けられた前記側壁より外周径の大きい円筒状の台座部を有するスパウトと、
    前記側壁の他方端から螺合される、円筒状の周壁を有するキャップとを含む注出口栓であって、
    前記台座部は、
    前記側壁の一方側に向かって突出し、前記キャップの所定の螺合進行状態において、前記側壁との間に前記周壁の少なくとも下端の一部が嵌入される、少なくとも1つの凸部と、
    前記キャップの前記所定の螺合進行状態からの所定量以上の回転を規制するストッパーとを有する、注出口栓。
  2. 注出孔を備える容器本体と、
    前記注出孔に取付けられた請求項1に記載の注出口栓とを含む、包装容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019059533A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 東罐興業株式会社 封止装置

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JP2019059533A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 東罐興業株式会社 封止装置

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