JP6988380B2 - キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル - Google Patents
キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル Download PDFInfo
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Description
本発明のトランジッションキャップは、上蓋が着脱可能に装着されるとともに、ボトルに対して正回転方向に回転させて装着されるトランジッションキャップであって、ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成された正回転ストッパおよび逆回転ストッパとを有し、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の手前側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第3の領域の角度範囲は、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の奥側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第4の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のボトルは、上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップを正回転方向に回転させて装着されるボトルであって、ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
このように、第1の領域の角度範囲を大きく設計することにより、ボトルに対してトランジッションキャップをネジ部との螺合を利用して装着する時に、正回転ストッパと逆回転ラチェットの干渉を最小限にしながら、トランジッションキャップを回転させることが可能である。そのため、他の部位との干渉を緩和するための弾性を正回転ストッパに付与する必要が無いため、上下方向における正回転ラチェットに対する正回転ストッパの係合量を充分に確保しながら強固に係合させることができる。
正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25は、図3や図4に示すように、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成され、本実施形態では、上下方向において同じ位置に形成されている。
逆回転ラチェット25は、図4や図7に示すように、周方向に180°ずれた2つの領域(第5の領域R5)にそれぞれ2つずつ、合計4つ形成されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、各第5の領域R5の角度範囲は約36°で設定されているが、各第5の領域R5の角度範囲は45°より小さく設定するのが望ましい。
また、本実施形態では、第5の領域R5を2つ設けたが、第5の領域R5の数量は1つ、3つ等、如何なるものでもよく、また、複数の第5の領域R5を設ける場合は、周方向に等間隔に第5の領域R5を設けるのが望ましい。
また、各第5の領域R5毎の逆回転ラチェット25の個数は、2つに限らず、1つや3つ等、如何なるものでもよい。
このように、正回転ラチェット24のうち一方をネジ用ラチェット23に近い位置に形成することにより、熱や圧力等によってボトル20に多少の変形が生じた場合であっても、係止部23a、24a間の位置のずれを小さく抑えることができる。
なお、本実施形態では、第1の領域R1の角度範囲が約110°で設定されているが、第1の領域R1の角度範囲の具体的設定はこれに限定されず、第1の領域R1の角度範囲を90°よりも大きく設定することが望ましく、100°よりも大きく設定することが更に望ましい。
また、第1の領域R1は、ラチェット24、25が形成されていない領域である。
ボトル20に対してトランジッションキャップ30を回転させて装着する時には、第1の領域R1の正回転方向Xの手前側端部付近から(すなわち、第1の領域R1の手前側に形成された逆回転ラチェット25を正回転ストッパ32が通過した直後から)、正回転ストッパ32が逆回転ラチェット25よりも下側に入り始めるように、ボトル20およびトランジッションキャップ30が形成されている。
正回転ストッパ32は、正回転方向Xの奥側に正回転ラチェット24を乗り越えない形状で形成されている。
正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、図5や図6から分かるように、ボトル用ネジ部31aよりも下側の領域においてスカート部31の内周面に形成された環状の凹溝31b内に配置されている。これにより、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の装着時に、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33とボトル20のキャップ用ネジ部22との干渉を回避することができ、また、トランジッションキャップ30の成形を所謂無理抜きの手法で行う場合に、トランジッションキャップ30の内周側に配置される金型が、正回転ストッパ32や逆回転ストッパ33に干渉することを回避することができる。
逆回転ストッパ33は、図6や図7に示すように、周方向に180°ずれた2つの領域(第6の領域R6)にそれぞれ3つずつ、合計6つ形成されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、各第6の領域R6の角度範囲は約45°で設定されているが、各第6の領域R6の角度範囲は60°より小さく設定するのが望ましい。
なお、本実施形態では、第6の領域R6を2つ設けたが、第6の領域R6の数量は1つ、3つ等、如何なるものでもよく、また、複数の第6の領域R6を設ける場合は、周方向に等間隔に第6の領域R6を設けるのが望ましい。
また、各第6の領域R6毎の逆回転ストッパ33の個数は、3つに限らず、1つや2つ等、如何なるものでもよい。
また、本実施形態では、第3の領域R3の角度範囲が約90°で設定されているが、第3の領域R3の角度範囲の具体的設定はこれに限定されない。
なお、上蓋の具体的態様は、トランジッションキャップ30に着脱可能に装着されるものであれば如何なるものでもよく、例えば、ネジ式では無く嵌合形式でトランジッションキャップ30に着脱可能に装着されるように上蓋を構成してもよい。
また、正回転ラチェット24の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、正回転ストッパ32と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよく、例えば、正回転ラチェット24を1つのみ形成してもよい。
また、同様に、正回転ストッパ32の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、正回転ラチェット24と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよく、例えば、正回転ストッパ32を1つのみ形成してもよい。
また、逆回転ラチェット25の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、逆回転ストッパ33と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの手前側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
また、逆回転ストッパ33の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、逆回転ラチェット25と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの手前側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25が、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成されているものとして説明したが、正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25は、キャップ用ネジ部22よりも下側の領域に形成すればよく、例えば、互いに上下方向にずれた位置(周方向に見た場合に重ならない位置)に形成してもよい。
また、同様に、上述した実施形態では、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33が、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成されているものとして説明したが、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、ボトル用ネジ部31aよりも下側の領域に形成すればよく、例えば、互いに上下方向にずれた位置(周方向に見た場合に重ならない位置)に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、逆回転ストッパ33(逆回転ラチェット25)の数量が、正回転ストッパ32(正回転ラチェット24)の数量よりも多いものとして説明したが、これらの数量関係は上記に限定されず、例えば、逆回転ストッパ33(逆回転ラチェット25)を正回転ストッパ32(正回転ラチェット24)と同数で形成してもよい。
20 ・・・ ボトル
21 ・・・ ボトル口部
22 ・・・ キャップ用ネジ部
23 ・・・ ネジ用ラチェット
23a ・・・ 係止部
24 ・・・ 正回転ラチェット
24a ・・・ 係止部
25 ・・・ 逆回転ラチェット
25a ・・・ 係止部
30 ・・・ トランジッションキャップ
31 ・・・ スカート部
31a ・・・ ボトル用ネジ部
31b ・・・ 凹溝
32 ・・・ 正回転ストッパ
32a ・・・ 係止部
33 ・・・ 逆回転ストッパ
33a ・・・ 係止部
34 ・・・ 上方側筒状部
34a ・・・ 上蓋用ネジ部
35 ・・・ 下方側筒状部
36 ・・・ 底部
37 ・・・ 開口部
38 ・・・ 注出用ノズル
40 ・・・ 中栓
R1 ・・・ 第1の領域
R2 ・・・ 第2の領域
R3 ・・・ 第3の領域
R4 ・・・ 第4の領域
R5 ・・・ 第5の領域
R6 ・・・ 第6の領域
Claims (6)
- 上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップをボトルに対して正回転方向に回転させて装着するキャップ付き容器であって、
前記ボトルは、ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、
前記トランジッションキャップは、前記ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記正回転ラチェットに対して正回転方向の手前側から係合可能な正回転ストッパと、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記逆回転ラチェットに対して正回転方向の奥側から係合可能な逆回転ストッパとを有し、
前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするキャップ付き容器。 - 前記ボトルは、前記ボトル用ネジ部の下側の終端部に対して正回転方向の奥側から係合可能なネジ用ラチェットを有していることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。
- 前記正回転ラチェットおよび前記逆回転ラチェットは、周方向に見た場合に重なる位置に形成され、
前記正回転ストッパおよび前記逆回転ストッパは、周方向に見た場合に重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャップ付き容器。 - 前記第1の領域の角度範囲は、90°よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のキャップ付き容器。
- 上蓋が着脱可能に装着されるとともに、ボトルに対して正回転方向に回転させて装着されるトランジッションキャップであって、
ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成された正回転ストッパおよび逆回転ストッパとを有し、
前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の手前側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第3の領域の角度範囲は、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の奥側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第4の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするトランジッションキャップ。 - 上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップを正回転方向に回転させて装着されるボトルであって、
ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、
前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするボトル。
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JP2017213476A JP6988380B2 (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル |
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Publications (2)
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JP2017213476A Active JP6988380B2 (ja) | 2017-11-06 | 2017-11-06 | キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル |
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JP6437275B2 (ja) * | 2014-10-31 | 2018-12-12 | 株式会社吉野工業所 | 泡噴出容器 |
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2017
- 2017-11-06 JP JP2017213476A patent/JP6988380B2/ja active Active
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