JP6988380B2 - キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル - Google Patents

キャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトル Download PDF

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Description

本発明は、上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップをボトルに対して正回転方向に回転させて装着するキャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトルに関する。
従来、液体洗剤等の内容液を良好に注出するための注出用ノズルおよびボトル内に内容液を補充充填するための開口部を有したトランジッションキャップを備えたキャップ付き容器が知られている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1に記載のキャップ付き容器は、トランジッションキャップと、トランジッションキャップに着脱可能に取り付けられる上蓋と、トランジッションキャップが装着されるボトルとを備え、トランジッションキャップに対して、上蓋を正回転方向に回転させることで着脱可能に装着するとともに、ボトルに対して、トランジッションキャップを正回転方向に回転させることで装着するように構成されている。
このようなキャップ付き容器では、トランジッションキャップに形成された逆回転ストッパに係合し、ボトルに対するトランジッションキャップの逆回転方向(正回転方向の手前側)への回転を阻止する逆回転ラチェットと、トランジッションキャップのボトル用ネジ部の下側の終端部に対して係合し、ボトルに対するトランジッションキャップの方向への正回転方向(正回転方向の奥側)への回転を阻止するネジ用ラチェットとが、ボトル口部に形成されており、これにより、ボトルに対するトランジッションキャップの正回転方向および逆回転方向の両方向への回転を阻止し、トランジッションキャップに対して上蓋を回転させて上蓋を開閉する時に、上蓋と共にトランジッションキャップが共回りすることを防止している。
特開2008−260550号公報
ここで、トランジッションキャップのような部品は、金型を用いた射出成形によって成形するのが一般的であり、また、従来、射出成形後にトランジッションキャップを金型から取り外す時には、トランジッションキャップの内周面にボトル用ネジ部が形成されていることから、成形後のトランジッションキャップは金型を逆回転方向に回転させることで、トランジッションキャップを金型から取り外す所謂回転抜きの手法が用いられていた。
ところが、上述したような回転抜きの手法を用いる場合、金型の構造が複雑になってしまうことに加えて、射出成形後のトランジッションキャップが金型に取り付けられた状態では、特にトランジッションキャップの内周面に冷却水を供給するのが難しく、その結果、冷却に必要とする時間が長くなり、成形サイクルが長くなってしまうという問題があった。そこで、上述した問題を回避するために、成形後のトランジッションキャップを金型から上下方向に無理に抜き出すことで、トランジッションキャップを金型から取り外す所謂無理抜きの手法を用いることが考えられる。
ところが、上述した無理抜きによってトランジッションキャップを離型する場合、ボトル用ネジ部を弾性変形させながら金型からトランジッションキャップを抜き出さなければならないことから、ボトル用ネジ部の断面積や高さを小さく低く設計しなければならない。その結果、ボトル用ネジ部の下側の終端部とボトル口部に形成されたネジ用ラチェットとの間の係合が不充分になり、ボトルに対してトランジッションキャップを装着した状態で、強めの力でトランジッションキャップを正回転方向に回転させようとすると、ボトル用ネジ部の下側の終端部がネジ用ラチェットを乗り越えてしまい、トランジッションキャップが回転してしまうという問題が生じる虞がある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、ボトルに対するトランジッションキャップの正回転方向への回転を確実に規制するキャップ付き容器、トランジッションキャップ、および、ボトルを提供することを目的とするものである。
本発明のキャップ付き容器は、上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップをボトルに対して正回転方向に回転させて装着するキャップ付き容器であって、前記ボトルは、ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、前記トランジッションキャップは、前記ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記正回転ラチェットに対して正回転方向の手前側から係合可能な正回転ストッパと、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記逆回転ラチェットに対して正回転方向の奥側から係合可能な逆回転ストッパとを有し、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のトランジッションキャップは、上蓋が着脱可能に装着されるとともに、ボトルに対して正回転方向に回転させて装着されるトランジッションキャップであって、ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成された正回転ストッパおよび逆回転ストッパとを有し、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の手前側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第3の領域の角度範囲は、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の奥側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第4の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のボトルは、上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップを正回転方向に回転させて装着されるボトルであって、ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明によれば、ボトル口部の外周面に形成された正回転ラチェットと、トランジッションキャップのスカート部の内周面に形成された正回転ストッパとの係合によって、ボトルに対するトランジッションキャップの正回転方向への回転を規制することができるばかりでなく、以下に記載する効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、正回転ラチェットと正回転ストッパとの係合によって、ボトルに対するトランジッションキャップの正回転方向への回転を規制することにより、トランジッションキャップのボトル用ネジ部の断面積や高さを小さく低く設計した場合であっても、ボトルに対するトランジッションキャップの正回転方向への回転を規制する規制力を充分に確保することができる。これにより、トランジッションキャップの成形手法として、射出成形後のトランジッションキャップを金型から上下方向に無理に抜き出すことでトランジッションキャップを金型から取り外す所謂無理抜きの手法を採用することが可能であるため、射出成形に用いる金型構造を簡素化することができるとともに、トランジッションキャップの成形サイクルを短縮することができる。
また、本発明では、正回転ラチェットの係止部から正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲が、正回転ラチェットから正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットまでの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されている。
このように、第1の領域の角度範囲を大きく設計することにより、ボトルに対してトランジッションキャップをネジ部との螺合を利用して装着する時に、正回転ストッパと逆回転ラチェットの干渉を最小限にしながら、トランジッションキャップを回転させることが可能である。そのため、他の部位との干渉を緩和するための弾性を正回転ストッパに付与する必要が無いため、上下方向における正回転ラチェットに対する正回転ストッパの係合量を充分に確保しながら強固に係合させることができる。
本発明の一実施形態に係るキャップ付き容器を示す断面図。 図1のA−A位置を矢印方向に見たキャップ付き容器の断面図、および、図1のB−B位置を矢印方向に見たキャップ付き容器の断面図。 ボトルを示す側面図。 図3のC−C位置を矢印方向に見たボトルの断面図、および、図3のD−D位置を矢印方向に見たボトルの断面図。 トランジッションキャップを示す断面図。 図5のE−E位置を矢印方向に見たトランジッションキャップの断面図。 ボトルおよびトランジッションキャップを示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るキャップ付き容器10について、図面に基づいて説明する。
まず、キャップ付き容器10は、液体洗剤等の内容液の注出および補充充填に使用されるトランジッションキャップ30をボトル20に対して正回転方向Xに回転させて、トランジッションキャップ30をボトル20に装着するものである。
キャップ付き容器10は、図1に示すように、内容液を収容するボトル20と、ボトル20に装着されるトランジッションキャップ30と、ボトル20およびトランジッションキャップ30の間をシールする中栓40と、トランジッションキャップ30に着脱可能に装着される上蓋(図示しない)とを備えている。
以下に、キャップ付き容器10の各構成要素について、図面に基づいて説明する。
まず、ボトル20は、図1や図3に示すように、筒状のボトル口部21と、ボトル口部21の外周面に突出形成された螺旋状のキャップ用ネジ部22と、ネジ用ラチェット23と、正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25とを有している。
ネジ用ラチェット23は、図3に示すように、キャップ用ネジ部22の下側の終端部付近においてボトル口部21の外周面に突出形成されている。ネジ用ラチェット23は、図2に示すように、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を装着した状態で、ボトル用ネジ部31aの下側の終端部に対して、正回転方向Xの奥側に位置し、正回転方向Xの奥側から係合可能に形成されている。これらネジ用ラチェット23とボトル用ネジ部31aの下側の終端部との係合によって、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転が規制される。
正回転ラチェット24は、図2に示すように、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を装着した状態で、トランジッションキャップ30の正回転ストッパ32に対して、正回転方向Xの奥側に位置し、正回転方向Xの奥側から係合可能に形成されている。これら正回転ラチェット24と正回転ストッパ32との係合によって、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転が規制される。
逆回転ラチェット25は、図2に示すように、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を装着した状態で、トランジッションキャップ30の逆回転ストッパ33に対して、正回転方向Xの手前側に位置し、正回転方向Xの手前側から係合可能に形成されている。これら逆回転ラチェット25と逆回転ストッパ33との係合によって、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの手前側への回転が規制される。
正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25は、図3や図4に示すように、キャップ用ネジ部22およびネジ用ラチェット23よりも下側の領域において、ボトル口部21の外周面に突出形成されている。
正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25は、図3や図4に示すように、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成され、本実施形態では、上下方向において同じ位置に形成されている。
正回転ラチェット24は、図4に示すように、周方向に180°ずれた2箇所にそれぞれ1つずつ形成され、合計2つ形成されている。
逆回転ラチェット25は、図4や図7に示すように、周方向に180°ずれた2つの領域(第5の領域R5)にそれぞれ2つずつ、合計4つ形成されている。
このように、複数の逆回転ラチェット25は、図7に示すように、周方向に均等に形成されておらず、各第5の領域R5の角度範囲を小さくし、後述する第1の領域R1の角度範囲を大きく確保するために、各第5の領域R5毎に、逆回転ラチェット25間の間隔を寄せて形成されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、各第5の領域R5の角度範囲は約36°で設定されているが、各第5の領域R5の角度範囲は45°より小さく設定するのが望ましい。
また、本実施形態では、第5の領域R5を2つ設けたが、第5の領域R5の数量は1つ、3つ等、如何なるものでもよく、また、複数の第5の領域R5を設ける場合は、周方向に等間隔に第5の領域R5を設けるのが望ましい。
また、各第5の領域R5毎の逆回転ラチェット25の個数は、2つに限らず、1つや3つ等、如何なるものでもよい。
また、2つの正回転ラチェット24のうち一方は、図4に示すように、その係止部24aがネジ用ラチェット23の係止部23aと周方向において同じ(またはほぼ同じ)位置になるように形成されている。
このように、正回転ラチェット24のうち一方をネジ用ラチェット23に近い位置に形成することにより、熱や圧力等によってボトル20に多少の変形が生じた場合であっても、係止部23a、24a間の位置のずれを小さく抑えることができる。
また、図7(a)に示すように、正回転ラチェット24の(正回転方向Xの手前側に面する)係止部24aから、この正回転ラチェット24の正回転方向Xの手前側に位置する逆回転ラチェット25の(正回転方向Xの奥側に面する)係止部25aまでの間の第1の領域R1の角度範囲は、正回転ラチェット24の係止部24aから、この正回転ラチェット24の正回転方向Xの奥側に位置する逆回転ラチェット25の係止部25aとの間の第2の領域R2の角度範囲よりも大きく設定されている。
なお、本実施形態では、第1の領域R1の角度範囲が約110°で設定されているが、第1の領域R1の角度範囲の具体的設定はこれに限定されず、第1の領域R1の角度範囲を90°よりも大きく設定することが望ましく、100°よりも大きく設定することが更に望ましい。
また、第1の領域R1は、ラチェット24、25が形成されていない領域である。
ボトル20に対してトランジッションキャップ30を回転させて装着する時には、第1の領域R1の正回転方向Xの手前側端部付近から(すなわち、第1の領域R1の手前側に形成された逆回転ラチェット25を正回転ストッパ32が通過した直後から)、正回転ストッパ32が逆回転ラチェット25よりも下側に入り始めるように、ボトル20およびトランジッションキャップ30が形成されている。
トランジッションキャップ30は、図1や図5や図6に示すように、ボトル口部21に外嵌されるスカート部31と、スカート部31の内周面に形成されキャップ用ネジ部22に螺合する螺旋状のボトル用ネジ部31aと、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33と、スカート部31の上端から上方に向けて延びる上方側筒状部34と、上方側筒状部34の外周面に形成された螺旋状の上蓋用ネジ部34aと、上方側筒状部34の下端から下方に向けて延びボトル口部21の内周側に配置される下方側筒状部35と、下方側筒状部35の下端から内側に向けて形成された底部36と、底部36に形成された開口部37と、開口部37の縁部から上方に向けて延びる注出用ノズル38とを有している。
スカート部31は、上下方向に連続した筒状に形成されている。
正回転ストッパ32は、図2に示すように、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を装着した状態で、ボトル20の正回転ラチェット24に対して、正回転方向Xの手前側に位置し、正回転方向Xの手前側から係合可能に形成されている。
正回転ストッパ32は、正回転方向Xの奥側に正回転ラチェット24を乗り越えない形状で形成されている。
逆回転ストッパ33は、図2に示すように、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を装着した状態で、ボトル20の逆回転ラチェット25に対して、正回転方向Xの奥側に位置し、正回転方向Xの奥側から係合可能に形成されている。
逆回転ストッパ33は、図2や図6に示すように、その先端部が正回転方向Xの手前側に向けて傾斜した形状を有しており、これにより、ボトル20に対してトランジッションキャップ30を正回転方向Xに回転させて装着する時に、逆回転ストッパ33が正回転ラチェット24や逆回転ラチェット25に接触しても、逆回転ストッパ33が外周側に向けて倒れるように弾性変形し、正回転ラチェット24や逆回転ラチェット25に過度に干渉せずに乗り越えるように形成されている。
正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、図5や図6から分かるように、ボトル用ネジ部31aよりも下側の領域において、スカート部31の内周面に突出形成されている。
正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、図5や図6から分かるように、ボトル用ネジ部31aよりも下側の領域においてスカート部31の内周面に形成された環状の凹溝31b内に配置されている。これにより、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の装着時に、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33とボトル20のキャップ用ネジ部22との干渉を回避することができ、また、トランジッションキャップ30の成形を所謂無理抜きの手法で行う場合に、トランジッションキャップ30の内周側に配置される金型が、正回転ストッパ32や逆回転ストッパ33に干渉することを回避することができる。
正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、図5や図6から分かるように、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成され、本実施形態では、上下方向において同じ位置に形成されている。
正回転ストッパ32は、図6に示すように、周方向に180°ずれた2箇所にそれぞれ1つずつ形成され、合計2つ形成されている。
逆回転ストッパ33は、図6や図7に示すように、周方向に180°ずれた2つの領域(第6の領域R6)にそれぞれ3つずつ、合計6つ形成されている。
このように、複数の逆回転ストッパ33は、図7に示すように、周方向に均等に形成されておらず、各第6の領域R6の角度範囲を小さくし、後述する第3の領域R3の角度範囲を大きく確保するために、各第6の領域R6毎に、逆回転ストッパ33間の間隔を寄せて形成されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、各第6の領域R6の角度範囲は約45°で設定されているが、各第6の領域R6の角度範囲は60°より小さく設定するのが望ましい。
なお、本実施形態では、第6の領域R6を2つ設けたが、第6の領域R6の数量は1つ、3つ等、如何なるものでもよく、また、複数の第6の領域R6を設ける場合は、周方向に等間隔に第6の領域R6を設けるのが望ましい。
また、各第6の領域R6毎の逆回転ストッパ33の個数は、3つに限らず、1つや2つ等、如何なるものでもよい。
また、図7(b)に示すように、正回転ストッパ32の(正回転方向Xの奥側に面する)係止部32aから、この正回転ストッパ32の正回転方向Xの手前側に位置する逆回転ストッパ33の(正回転方向Xの手前側に面する)係止部33aまでの間の第3の領域R3の角度範囲は、正回転ストッパ32の係止部32aから、この正回転ストッパ32の正回転方向Xの奥側に位置する逆回転ストッパ33の係止部33aまでの間の第4の領域R4の角度範囲よりも大きく設定されている。
また、本実施形態では、第3の領域R3の角度範囲が約90°で設定されているが、第3の領域R3の角度範囲の具体的設定はこれに限定されない。
中栓40は、図1に示すように、ボトル口部21の上端部とトランジッションキャップ30(具体的には、スカート部31と上方側筒状部34と下方側筒状部35との間の股部)との間に圧縮状態で配置され、ボトル20内の内容液が外部に漏れ出すことを阻止するものである。
上蓋(図示しない)は、トランジッションキャップ30に対して正回転方向Xに回転させて装着されるものであり、トランジッションキャップ30の上蓋用ネジ部34aに螺合するネジ部(図示しない)を有している。
なお、上蓋の具体的態様は、トランジッションキャップ30に着脱可能に装着されるものであれば如何なるものでもよく、例えば、ネジ式では無く嵌合形式でトランジッションキャップ30に着脱可能に装着されるように上蓋を構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、ボトル20、トランジッションキャップ30、中栓40、および、上蓋の具体的材料は、ポリエチレンやポリプロピレン等、如何なるものでもよい。なお、ボトル20はブロー成形等によって成形され、トランジッションキャップ30、中栓40、および、上蓋は、射出成形等によって成形される。
また、正回転ラチェット24の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、正回転ストッパ32と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよく、例えば、正回転ラチェット24を1つのみ形成してもよい。
また、同様に、正回転ストッパ32の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、正回転ラチェット24と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの奥側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよく、例えば、正回転ストッパ32を1つのみ形成してもよい。
また、逆回転ラチェット25の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、逆回転ストッパ33と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの手前側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
また、逆回転ストッパ33の具体的な態様(数量、形成位置、形状、大きさ等)については、逆回転ラチェット25と係合した時に、ボトル20に対するトランジッションキャップ30の正回転方向Xの手前側への回転を規制することが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25が、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成されているものとして説明したが、正回転ラチェット24および逆回転ラチェット25は、キャップ用ネジ部22よりも下側の領域に形成すればよく、例えば、互いに上下方向にずれた位置(周方向に見た場合に重ならない位置)に形成してもよい。
また、同様に、上述した実施形態では、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33が、周方向に見た場合に(少なくとも部分的に)重なる位置に形成されているものとして説明したが、正回転ストッパ32および逆回転ストッパ33は、ボトル用ネジ部31aよりも下側の領域に形成すればよく、例えば、互いに上下方向にずれた位置(周方向に見た場合に重ならない位置)に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、逆回転ストッパ33(逆回転ラチェット25)の数量が、正回転ストッパ32(正回転ラチェット24)の数量よりも多いものとして説明したが、これらの数量関係は上記に限定されず、例えば、逆回転ストッパ33(逆回転ラチェット25)を正回転ストッパ32(正回転ラチェット24)と同数で形成してもよい。
10 ・・・ キャップ付き容器
20 ・・・ ボトル
21 ・・・ ボトル口部
22 ・・・ キャップ用ネジ部
23 ・・・ ネジ用ラチェット
23a ・・・ 係止部
24 ・・・ 正回転ラチェット
24a ・・・ 係止部
25 ・・・ 逆回転ラチェット
25a ・・・ 係止部
30 ・・・ トランジッションキャップ
31 ・・・ スカート部
31a ・・・ ボトル用ネジ部
31b ・・・ 凹溝
32 ・・・ 正回転ストッパ
32a ・・・ 係止部
33 ・・・ 逆回転ストッパ
33a ・・・ 係止部
34 ・・・ 上方側筒状部
34a ・・・ 上蓋用ネジ部
35 ・・・ 下方側筒状部
36 ・・・ 底部
37 ・・・ 開口部
38 ・・・ 注出用ノズル
40 ・・・ 中栓
R1 ・・・ 第1の領域
R2 ・・・ 第2の領域
R3 ・・・ 第3の領域
R4 ・・・ 第4の領域
R5 ・・・ 第5の領域
R6 ・・・ 第6の領域

Claims (6)

  1. 上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップをボトルに対して正回転方向に回転させて装着するキャップ付き容器であって、
    前記ボトルは、ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、
    前記トランジッションキャップは、前記ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記正回転ラチェットに対して正回転方向の手前側から係合可能な正回転ストッパと、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成され前記逆回転ラチェットに対して正回転方向の奥側から係合可能な逆回転ストッパとを有し、
    前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするキャップ付き容器。
  2. 前記ボトルは、前記ボトル用ネジ部の下側の終端部に対して正回転方向の奥側から係合可能なネジ用ラチェットを有していることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 前記正回転ラチェットおよび前記逆回転ラチェットは、周方向に見た場合に重なる位置に形成され、
    前記正回転ストッパおよび前記逆回転ストッパは、周方向に見た場合に重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャップ付き容器。
  4. 前記第1の領域の角度範囲は、90°よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  5. 上蓋が着脱可能に装着されるとともに、ボトルに対して正回転方向に回転させて装着されるトランジッションキャップであって、
    ボトル口部に外嵌されるスカート部の内周面に形成されたボトル用ネジ部と、前記ボトル用ネジ部よりも下側の領域において前記スカート部の内周面に突出形成された正回転ストッパおよび逆回転ストッパとを有し、
    前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の手前側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第3の領域の角度範囲は、前記正回転ストッパの係止部から前記正回転ストッパの正回転方向の奥側に位置する逆回転ストッパの係止部までの間の第4の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするトランジッションキャップ。
  6. 上蓋が着脱可能に装着されるトランジッションキャップを正回転方向に回転させて装着されるボトルであって、
    ボトル口部の外周面に形成されたキャップ用ネジ部と、前記キャップ用ネジ部よりも下側の領域において前記ボトル口部の外周面に突出形成された正回転ラチェットおよび逆回転ラチェットとを有し、
    前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の手前側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第1の領域の角度範囲は、前記正回転ラチェットの係止部から前記正回転ラチェットの正回転方向の奥側に位置する逆回転ラチェットの係止部までの間の第2の領域の角度範囲よりも大きく設定されていることを特徴とするボトル。
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