JP2019059531A - 封止装置 - Google Patents

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孝光 磯貝
Takamitsu Isogai
孝光 磯貝
武志 磯部
Takeshi Isobe
武志 磯部
亀田 克巳
Katsumi Kameda
克巳 亀田
諒 船島
Makoto Funashima
諒 船島
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Abstract

【課題】初期開栓のトルクを低減することが容易な封止装置を提供すること。【解決手段】封止装置100は、本体10とキャップ20とを備え、本体10とキャップ20との間に設けられた正ネジタイプの第1締結部50aによって、キャップ20の着脱を可能にするとともに、第1締結部50aよりも内側において本体10とキャップ20との間に設けられた逆ネジタイプの第2締結部50bによって、開封に際して本体10から中栓12を分離してキャップ20に捕捉させる装置であって、第1締結部50aを構成するキャップ外ネジ53と本体外ネジ51との少なくとも一方は、中栓12をキャップ20側に押し込む乗り越えを、中栓12をキャップ20側から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、容器の口部に装着される封止装置に関し、特に外ネジと内ネジとを有する封止装置に関する。
容器の口部に用いられる公知の封止装置として、本体と上蓋とを備え、本体において、ボトルの口部に嵌着される筒状部と、その内側にスコアーを介して連設されている分離部又は中栓とを設けたものが存在する(特許文献1参照)。
この封止装置では、予め本体の分離部を上蓋に対して逆ネジで取り付けてあり、分離部等の取り付けを容易にしつつ取り外しを困難にするため、ネジ山の断面をかえり形状又はバーブ状としている。これにより、開封時にボトルの口部に対して順ネジで取り付けられた上蓋を外すようにねじ戻すことによって本体の分離部と上蓋とに移動差を生じさせ、或いは分離部を本体の外周側に対して強制的に回転させることができ、それによって本体の筒状部から分離部を分離するとともに、その分離部を上蓋に保持させることとしている。このキャップ構造によれば、上蓋を緩めるように回転させるだけで簡単に開封を行うことができ、開封によって分離された分離部を上蓋の上端内筒に保持させるので、分離後の分離部を開封後においてシールとして機能させることができ、分離部がいわゆるゴミとなることがない。
しかしながら、上記封止装置では、組み立て時に外側のネジを締め付けて本体と上蓋とを固定するので、外側のネジの締め付けが強くなって初期開栓のトルクを低減する調整が容易でない。
国際公開第2014/115857号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、初期開栓のトルクを低減することが容易な封止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る封止装置は、本体とキャップとを備え、本体とキャップとの間に設けられた正ネジタイプの第1締結部によって、キャップの着脱を可能にするとともに、第1締結部よりも内側において本体とキャップとの間に設けられた逆ネジタイプの第2締結部によって、開封に際して本体から中栓を分離してキャップに捕捉させる封止装置であって、第1締結部を構成するキャップ外ネジと本体外ネジとの少なくとも一方は、本体をキャップ側に押し込む乗り越えを、本体をキャップ側から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。
上記封止装置によれば、第1締結部を構成するネジの少なくとも一方が、本体をキャップ側に押し込む乗り越えを、本体をキャップ側から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有するので、キャップに本体を組付ける工程では、第2締結部を所定の位置まで締め込んだ状態にするとともに、第1締結部においてネジ山の強制的な乗り越えを生じさせることができる。この際、ネジ山の乗り越えによって第1締結部の締結状態を実現するので、第1締結部が過度に締め付けられることを防止でき、初期開栓のトルク低減を簡易かつ確実に達成することができる。
本発明の具体的な態様又は側面では、上記封止装置において、第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとは、中栓をキャップ側の支持部から引き抜く乗り越えに対する抵抗と中栓を支持部に押し込む乗り越えに対する抵抗とを均衡させたネジ山形状を有する。この場合、例えば第2締結部を本体を締め込むように回転させることで、第1締結部においてネジ山の強制的な乗り越えを生じさせることができる。
本発明の別の側面では、第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとの少なくとも一方は、中栓をキャップ側の支持部に押し込む乗り越えを中栓を支持部から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。この場合、本体にキャップを打栓するような操作によって、第1締結部と第2締結部との双方でネジ山の強制的な乗り越えを生じさせることができる。
本発明のさらに別の側面では、偏ったネジ形状は、引き抜く方向に対応する反螺進方向に偏った断面を有する。
本発明のさらに別の側面では、キャップ外ネジと本体外ネジとは、ネジ山の基部が頂部よりも幅広で、押し込む乗り越えに際して当接する第1面が引き抜く際に当接する第2面よりも大きく傾斜する。この場合、第1締結部において、第1面が乗り越えを相対的に容易にし、第2面が乗り越えを相対的に抑制する。
本発明のさらに別の側面では、キャップ内ネジと中栓内ネジとは、ネジ山の基部が頂部よりも幅広で、押し込む乗り越えに際して当接する第1面が引き抜く際に当接する第2面よりも大きく傾斜する。この場合、第2締結部において、第1面が乗り越えを相対的に容易にし、第2面が乗り越えを相対的に抑制する。
本発明のさらに別の側面では、本体とキャップとを組み合わせた状態で、第2締結部は、最も奥までねじ込まれた状態となっている。この場合、第1締結部を緩めるようにねじ戻すことで、第2締結部がロックされてキャップとともに中栓が回転するので、中栓を本体から確実に分離することができる。
本発明のさらに別の側面では、第2締結部を構成するキャップ内ネジ及び中栓内ネジのうちキャップ内ネジは、キャップの天板から下に延びるキャップ円筒部の外側面に形成され、中栓内ネジは、中栓の封止体の外縁から上に延びる中栓円筒部の内側面に形成されている。
本発明に係る第1実施形態の封止装置を説明するための断面図である。 (A)は、第1締結部のネジ山を説明する拡大断面図であり、(B)は、第2締結部のネジ山を説明する拡大断面図である。 図1に示す封止装置の組立方法及び使用方法を説明する断面図である。 (A)及び(B)は、図1に示す封止装置の組立方法及び使用方法を説明する断面図である。 本発明に係る第2実施形態の封止装置を説明するための断面図である。 (A)は、第1締結部のネジ山を説明する拡大断面図であり、(B)は、第2締結部のネジ山を説明する拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
図1を参照して、本発明に係る第1実施形態の封止装置について説明する。図示の封止装置100は、紙パック、パウチ容器等である容器2の開口部2aに取り付けられる本体10と、本体10を覆うようにして本体10に装着されるキャップ20とによって構成されている。
本体10は、樹脂製の一体成形品であり、容器2の開口部2aの周縁部2bに沿って固定された外周部11と、開封時に外周部11から分離される中栓12とを備える。以下、開封とは、中栓12が外周部11から分離されることを意味し、開封後のキャップ20の開け閉めについては開栓又は閉栓と呼ぶことにする。
本体10の外周部11は、中栓12の分離後に容器2の内容物のための注出口を形成する部分であり、本体10の軸心であるネジ軸AXに沿って容器2の外側又は上側に延びる円筒状の部材である本体外周壁31を有している。さらに、外周部11は、本体外周壁31の下端において半径方向外方に張り出す肉厚の本体台座32と、本体台座32の周面から半径方向外方に張り出す肉薄の溶着部33とを有している。溶着部33の上面は、容器2の周縁部2bの下面に対して超音波融着によって固定されている。本体台座32の周面には、周方向2〜8箇所に等間隔に係止部34が半径方向外方に張り出して形成されている。また、本体10の本体外周壁31には、外周面に、キャップ20に螺着するための本体外ネジ51が形成されている。なお、ネジ軸AXとは、本体10及びキャップ20の中心を通る軸又はキャップ20の回転軸を意味する。
本体10の中栓12は、底部に配置された円板状の封止体41と、この封止体41の外縁から上方に延びる円筒状の中栓円筒部42とを備えている。この封止体41の外縁と中栓円筒部42の下端部とが連結されている外周側境界部17は、環状の薄肉部15によって本体10の外周部11に連結されている。薄肉部15の下面には、環状でV溝状のスコアー16が形成されている。薄肉部15は、本体10から中栓12を分離する開封時に切断される。中栓円筒部42は、外側の本体外周壁31の内側に同芯で離間して配置されている。中栓円筒部42の内周面(内側面)には、本体外ネジ51に対して螺旋方向が異なり逆ネジの関係にある中栓内ネジ52が形成されている。
キャップ20は、樹脂製の一体成形品であり、外側の部分として、円板状のキャップ天板21と、円筒状のキャップ外周壁22とを備える。キャップ外周壁22の周囲には、ローレットが形成されている。キャップ20は、キャップ外周壁22と同芯で内側に、最も内側に配置された内側支持部であるキャップ円筒部23と、キャップ円筒部23の外側に配置された外側サポート部24とを備える。また、キャップ外周壁22と外側サポート部24との間には、同様に同芯で円筒状であるがネジ軸AX方向に比較的短いインナーリング25が設けられている。このインナーリング25によって開封後の容器2の開口部2aのシールが図られる。キャップ円筒部23と、外側サポート部24と、インナーリング25とは、キャップ天板21によって連設されている。そして、キャップ外周壁22の内周側面には、本体10の本体外周壁31の外周側面に形成された本体外ネジ51に螺合するキャップ外ネジ53が形成され、キャップ円筒部23の外周面(外側面)には、本体10に設けた中栓12の中栓円筒部42の内周側面に形成された中栓内ネジ52に螺合するキャップ内ネジ54が形成されている。
以上において、本体10の本体外周壁31の本体外ネジ51と、キャップ20のキャップ外周壁22のキャップ外ネジ53とは、キャップ20の本体10に対する着脱を可能にする第1締結部50aを構成している。また、本体10の中栓円筒部42の中栓内ネジ52と、キャップ20のキャップ円筒部23のキャップ内ネジ54とは、本体10のうち中栓12をキャップ20のキャップ円筒部23に締め付けて固定するための第2締結部50bを構成している。つまり、キャップ20のキャップ円筒部23は、第2締結部50bによって中栓12を捕捉して当該中栓12を本体10又は外周部11から分離するための支持部として機能している。第1締結部50aと第2締結部50bとは、互いに逆ネジ又は逆の螺旋関係にある。具体的には、第1締結部50aは、反時計方向の回転で緩む正ネジタイプの螺合部であり、第2締結部50bは、反時計方向の回転で締まる逆ネジタイプの螺合部である。すなわち、キャップ20のキャップ外周壁22を上側から見て反時計方向に回転させることで第1締結部50aが緩むようにねじ戻されてキャップ20が上昇する場合、キャップ20のキャップ円筒部23を上側から見て反時計方向に回転させることになって第2締結部50bが締め込まれて中栓円筒部42がさらに上昇する。
ここで、第2締結部50bのねじ込み方向又は螺進方向等について詳細に説明する。本体10の中栓円筒部42にとっては、ネジ軸AXに沿った上側が、キャップ20のキャップ円筒部23に対して下側から見て反時計方向の回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、ネジ軸AXに沿った下側がキャップ円筒部23に対してねじ戻しを行う反螺進方向になっている。また、キャップ円筒部23にとっては、ネジ軸AXに沿った下側が中栓円筒部42に対して上側から見て反時計方向の回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、ネジ軸AXに沿った上側が中栓円筒部42に対してねじ戻しを行う反螺進方向になっている。以上のように、第2締結部50bを構成する部材の反時計回転に伴うねじ込み方向又は螺進方向は、ネジ軸AXに沿った進退の移動成分の方向を示しており、通常の場合、つまり第1締結部50aを構成する部材の時計回転に伴うねじ込み方向又は螺進方向と結果的に同じであるが、1つの締結部材を構成する要素間では逆向きになっている。
第1締結部50a、すなわち本体10の本体外周壁31に形成される本体外ネジ51と、それに噛合するキャップ20のキャップ外周壁22に形成されるキャップ外ネジ53とは、本体10の本体外周壁31をキャップ20のキャップ外周壁22に押し込む乗り越えを本体外周壁31をキャップ外周壁22から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。このような、押し込みを容易にする偏ったネジ山形状をかえり形状とも呼ぶ。
一方、第2締結部50b、すなわち本体10の中栓12に形成される中栓内ネジ52と、それに噛合するキャップ20のキャップ円筒部23に形成されるキャップ内ネジ54とは、本体10の中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23から引き抜く乗り越えに対する抵抗と、中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23に押し込む乗り越えに対する抵抗とを均衡させたネジ山形状を有する。
図2(A)を参照して、第1締結部50aにおける押し込みを容易にする偏ったネジ山形状について具体的に説明する。
第1締結部50aを構成する雄ネジである本体外ネジ51は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、その先端に向けて本体10のネジ軸AXに沿った移動成分としてのねじ戻し方向又は反螺進方向(下側)に偏った断面形状を有するねじ山となっている。見方を変えれば、本体外ネジ51は、引き抜く際に当接する第2面、すなわちキャップ20を上方に変位させる際のキャップ外ネジ53との反螺進側の係合面であるネジ山下面51bが水平に近い角度(角度θ11)に形成され、基部の厚み(H1a)が頂部の厚み(H1b)よりも幅広に設定されている。つまり、本体外ネジ51は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ山上面51tが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ山下面51bよりも、大きく傾斜(角度θ11<φ11)するものとなっている。
同様に、第1締結部50aを構成する雌ネジであるキャップ外ネジ53は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、その先端に向けてキャップ20のネジ軸AXに沿った移動成分としてのねじ戻し方向又は反螺進方向(上側)に偏った断面形状を有するねじ山となっている。見方を変えれば、キャップ外ネジ53は、引き抜く際に当接する第2面、すなわちキャップ20を上方に変位させる際の本体外ネジ51との反螺進側の係合面であるネジ山上面53tが水平に近い角度(角度θ12)に形成され、基部の厚み(H2a)が頂部の厚み(H2b)よりも幅広に設定されている。つまり、キャップ外ネジ53は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ山下面53bが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ山上面53tよりも、大きく傾斜(角度θ12<φ12)するものとなっている。
図2(B)を参照して、第2締結部50bにおける引き抜く乗り越えに対する抵抗と押し込む乗り越えに対する抵抗とを均衡させたネジ山形状について具体的に説明する。
第2締結部50bを構成する雌ネジである中栓内ネジ52は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、ネジ軸AXに沿った中栓12のねじ込み方向又は螺進方向(上側)と、中栓12のねじ戻し方向又は反螺進方向(下側)とに関して、バランスをとった断面形状を有するねじ山となっている。より詳細には、中栓内ネジ52は、基部の厚み(H3a)が頂部の厚み(H3b)よりも幅広に設定され、螺進側の係合面であるネジ山上面52tが、反螺進側の係合面であるネジ山下面52bと同様に傾斜(角度φ21≒θ21)するものとなっている。
同様に、第2締結部50bを構成する雄ネジであるキャップ内ネジ54は、ネジ軸AXが通る図示のような断面において、ネジ軸AXに沿ったキャップ20のねじ込み方向又は螺進方向(下側)と、キャップ20のねじ戻し方向又は反螺進方向(上側)とに関して、バランスをとった断面形状を有するねじ山となっている。より詳細には、キャップ内ネジ54は、基部の厚み(H4a)が頂部の厚み(H4b)よりも幅広に設定され、螺進側の係合面であるネジ山下面54bが、反螺進側の係合面であるネジ山上面54tと同様に傾斜(角度φ22≒θ22)するものとなっている。
以下、図3等を参照して、封止装置100の組み立て方法の一例について説明する。まず、本体10とキャップ20とを準備する。次に、キャップ20に本体10を収納するようにキャップ20のキャップ内ネジ54に本体10の中栓内ネジ52を係合させ、本体10を本体10側から見て反時計方向に回転させ或いはキャップ20をキャップ20側から見て反時計方向に回転させる。これによって、第2締結部50bは、ねじ込むように締め付けられ、中栓内ネジ52とキャップ内ネジ54とが螺合される。その際、第1締結部50aを構成する本体外ネジ51とキャップ外ネジ53とは、本来時計方向の回転でねじ込まれるように形成されているが、両外ネジ51,53は上述のように押し込みに際して変形し易い偏ったねじ山形状又はかえり形状に形成されているので、互いに変形しながら両内ネジ51,53のネジ山を乗り越えて互いに噛合される。この際、外側サポート部24の先端部24dは、薄肉部15の外側の上面に当接又は近接する(図4(A)参照)。
このようにして本体10とキャップ20とが最も奥までねじ込まれて互いに係合した状態では、本体10とキャップ20との間隔が調整され、外側サポート部24とキャップ円筒部23との基部に形成される凹部Eに、中栓円筒部42の先端部42dが収容される。また、本体外周壁31の先端に形成されたリップ部31bがキャップ20のキャップ天板21の下面21tに当接した状態に位置される。本体10とキャップ20とを正規の位置に巻き締めた状態において、中栓円筒部42の先端部42dとキャップ20のキャップ天板21との間には隙間Gが形成されている。隙間Gを有することにより、後述する開封動作において、第2締結部50bの中栓内ネジ52とキャップ内ネジ54とが螺合し、中栓12を引き上げる力が働き、薄肉部15が破断するまでの間に、中栓12がキャップ20のキャップ天板21方向に移動する。つまり、薄肉部15の一対の破断面が上下方向にずれることになる。これにより、中栓12を分離した後のキャップ20を再度閉めても当該破断面が触れ合うことがない。そのため、破断面同士が擦れることによる破断面付近の薄肉のバリの剥がれを防ぐことができる。また、中栓12自体が緩んでキャップ20から外れることを防ぐことができる。
上述のようにして組立てられた封止装置100(本体10及びキャップ20)は、紙パック等の容器2の開口部2aに裏側から挿入され、その開口部2aの内周面に本体10の本体台座32の外周面が嵌合され、超音波接着や接着剤による接着等によって容器2に接合される。
以下、上記実施形態の封止装置100の開封動作について、図4(A)等を参照しながら説明する。
まず、図4(A)に示すように、キャップ20が締結部50a,50bの回転動作前の基準位置又は初期位置(奥までねじ込んだ状態)にあり、中栓12と本体外周壁31とが結合状態にあって、容器2の開口部2a又は本体10の開口部11aが封止された状態にある。
図4(A)の状態からキャップ20を緩める方向、即ち反時計回りに回転させると、キャップ20は所定の回転角度分空回りし、その間に中栓内ネジ52のネジ山下面52bとキャップ内ネジ54のネジ山上面54tとが当接する。更にキャップ20を反時計回りに回転させると、キャップ外ネジ53が本体外ネジ51に当接する。この時、中栓12は、キャップ20と逆ネジによって螺合されているので、第2締結部50bの締め付けが開始され、中栓12が上方に移動させられ、それに伴い薄肉部15が上方に伸ばされる。つまり、第2締結部50bの締め付けが若干進行し、中栓12は、外周部11に対して上から見て反時計回りに回転しながら上方に移動させられる。更にキャップ20を反時計回りに回転させると、キャップ外ネジ53と本体外ネジ51の螺合によりキャップ20は回転しつつ上方に移動し、その間に本体10の薄肉部15が更にせん断力を受けて破断され、中栓12は本体外周壁31から離脱され、開封される(図4(B)参照)。
この状態においては、キャップ内ネジ54のネジ山上面54tが中栓円筒部42の中栓内ネジ52のネジ山下面52bに当接するとともに、中栓円筒部42の先端部42dが凹部Eにおいてキャップ天板21の下面21tに近接又は当接し、それによって螺合による係止状態が維持され、中栓12は、キャップ20に保持される。さらに、薄肉部15の中栓12側の破断部15bは、バリ収納部24rに全体的に収納されて凹所にあり、外周部11側の破断部15aと触れ合うことが回避される。
さらに、キャップ20を緩める方向に回転させると、キャップ20は本体外周壁31から離れ、それによって容器2内の内容物を注ぐことができるようになる。その際、中栓12は、キャップ20に確保されキャップ20に対してある程度締め付けられた状態となっているので、離脱するおそれはない。つまり、一旦開封が行われた後は、本体10側に固定されていた中栓12がキャップ20側に固定されることになる。
開封後について説明すると、キャップ20のキャップ外ネジ53を本体10の本体外ネジ51に螺合させ、キャップ20を時計方向に回転させると、本体外周壁31の上端に形成されているリップ部31bがキャップ20のキャップ天板21の下面21tに当接し、かつ、外側サポート部24の先端部24dが薄肉部15の外側面に密着する。中栓12はキャップ20のキャップ天板21の方向に引き上げられた状態となっているとともに、中栓12側の破断部15bがバリ収納部24rに全体的に収納されているため、中栓12側の破断部15bと外周部11側の破断部15aとが触れることはない。
本実施形態の封止装置100では、第1締結部50aを構成するネジの少なくとも一方が、本体10をキャップ20側に押し込む乗り越えを、本体10をキャップ20側から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有するので、キャップ20に本体10を組付ける工程では、第2締結部50bを所定の位置まで締め込んだ状態にするとともに、第1締結部50aにおいてネジ山の強制的な乗り越えを生じさせることができる。この際、ネジ山の乗り越えによって第1締結部50aの締結状態を実現するので、第1締結部50aが過度に締め付けられることを防止でき、キャップ外周壁22の下面と、本体台座32の上面との摩擦接触を避けることができるので、初期開栓のトルク低減を簡易かつ確実に達成することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る封止装置について説明する。第2実施形態の封止装置は、第1実施形態の封止装置を変形したものであり、特に説明しない事項については、第1実施形態の封止装置と同様である。
図5に示す封止装置100では、第1締結部50aだけでなく、第2締結部50bも押し込みを容易にする偏ったネジ山形状を有する。すなわち、本体10の中栓12に形成される中栓内ネジ52と、それに噛合するキャップ20のキャップ円筒部23に形成されるキャップ内ネジ54とは、本体10の中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23に押し込む乗り越えを中栓12を支持部としてのキャップ円筒部23から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する。なお、第2締結部50bは、逆ネジタイプであり、第1締結部50aと第2締結部50bとが逆ネジ又は逆の螺旋関係にある点は、第1実施形態の封止装置100と同様である。
図6(A)は、第1締結部50aの偏ったネジ山形状を説明する図であるが、第1実施形態の図2(A)と同様の形状であるので、説明を省略する。
図6(B)は、第2締結部50bの偏ったネジ山形状を説明する図である。第2締結部50bを構成する雌ネジである中栓内ネジ52は、ネジ軸AXが通る図示断面において、その先端に向けて本体10のネジ軸AXに沿ったねじ戻し方向又は反螺進方向(下側)に偏った断面形状を有するねじ山となっている。見方を変えれば、中栓内ネジ52は、引き抜く際に当接する第2面、換言すればキャップ20を上方に変位させる際のキャップ内ネジ54との反螺進側の係合面であるネジ山下面52bが水平に近い角度(角度θ31)に形成され、基部の厚み(H5a)が頂部の厚み(H5b)よりも幅広に設定されている。つまり、中栓内ネジ52は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ山上面52tが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ山下面52bよりも、大きく傾斜(角度θ31<φ31)するものとなっている。
同様に、第2締結部50bを構成する雄ネジであるキャップ内ネジ54は、ネジ軸AXが通る図示断面において、その先端に向けてキャップ20のネジ軸AXに沿ったねじ戻し方向又は反螺進方向(上側)に偏った断面形状を有するねじ山となっている。見方を変えれば、キャップ内ネジ54は、引き抜く際に当接する第2面、すなわちキャップ20を上方に変位させる際の中栓内ネジ52との反螺進側の係合面であるネジ山上面54tが水平に近い角度(角度θ32)に形成され、基部の厚み(H6a)が頂部の厚み(H6b)よりも幅広に設定されている。つまり、キャップ内ネジ54は、押し込む乗り越えに際して当接する第1面又は螺進側の係合面であるネジ山下面54bが、引き抜く際に当接する第2面又は反螺進側の係合面であるネジ山上面54tよりも、大きく傾斜(角度θ32<φ32)するものとなっている。
第2実施形態に係る封止装置100の組み立てについては、本体10を本体10側から見て反時計方向に回転させ、キャップ20のキャップ外ネジ53に本体10の本体外ネジ51を乗り越えによって強制的に係合させてもよいが、本体10を裏面側から支持しつつキャップ20を打栓するように押し込んで本体10とキャップ20とを第1締結部50a及び第2締結部50bにおいてネジ山の乗り越えによって強制的に嵌合させてもよい。
以上、本実施形態に係る封止装置について説明したが、本発明に係る封止装置は上記のものには限られない。例えば、上記実施形態において、第1締結部50aを構成している本体外ネジ51及びキャップ外ネジ53のピッチ、巻き数、ネジ山高さ等の仕様は、適宜用途に応じて変更することができる。また、第2締結部50bを構成しているキャップ内ネジ54及び中栓内ネジ52のピッチ、巻き数、ネジ山高さ等の仕様も、適宜用途に応じて変更することができる。
また、上記実施形態において、キャップ20の外側サポート部24については、これを省略することもできる。
また、上記実施形態において、本体10の中栓円筒部42とキャップ20のキャップ円筒部23とは、内外を入れ替えることもできる。この場合も、中栓円筒部42の雄ネジとキャップ円筒部23の雌ネジとは、第1締結部50aに対して逆ネジ又は逆の螺旋関係の第2締結部50bを構成する。
上記実施形態において、第1締結部50aを構成する本体外ネジ51及びキャップ外ネジ53の形状は、図1等に例示するものに限らず、押し込みを容易にする偏ったネジ山形状又はかえり形状を有するネジ山であればよく、様々な断面形状とできる。また、第1締結部50aを構成する外ネジ51,53は、連続的に螺旋状に形成されるものに限らず、分離した複数の部分からなるものとできる。さらに、外ネジ51,53の一方を偏ったかえり形状とし、他方を抜き差しに関する抵抗を均衡させた形状とすることもきる。
上記実施形態において、第2締結部50bを構成する中栓内ネジ52及びキャップ内ネジ54の形状は、図1、5等に例示するものに限らず、様々な断面形状とできる。また、第2締結部50bを構成する内ネジ52,54は、連続的に螺旋状に形成されるものに限らず、分離した複数の部分からなるものとできる。
上記実施形態において、外側サポート部24の先端部24dには、段差状に窪んだバリ収納部24rが形成されているが、段差状の窪みを設けず、平坦な面としてもよい。この場合、先端部24dは薄肉部15に当接しない構成とすることが好ましい。
上記実施形態において、本体10の溶着部33の上面を、容器2の周縁部2bの下面に対して固定したが、溶着部33の下面を、周縁部2bの上面に対して固定してもよい。この場合、本体10の本体台座32と溶着部33とを同じ厚みとし、係止部34を省略してもよい。
2…容器、 2a…開口部、 2b…周縁部、 10…本体、 11…外周部、 11a…開口部、 12…中栓、 15…薄肉部、 16…スコアー、 17…外周側境界部、 20…キャップ、 21…キャップ天板、 22…キャップ外周壁、 23…キャップ円筒部、 24…外側サポート部、 24r…バリ収納部、 25…インナーリング、 31…本体外周壁、 32…本体台座、 33…溶着部、 34…係止部、 41…封止体、 42…中栓円筒部、 50a…第1締結部、 50b…第2締結部、 51…本体外ネジ、 52…中栓内ネジ、 52b…ネジ山上面、 52t…ネジ山上面、 53…キャップ外ネジ、 54…キャップ内ネジ、 54b…ネジ山下面、 54t…ネジ山上面、 100…封止装置、 AX…ネジ軸

Claims (8)

  1. 本体とキャップとを備え、前記本体と前記キャップとの間に設けられた正ネジタイプの第1締結部によって、前記キャップの着脱を可能にするとともに、前記第1締結部よりも内側において前記本体と前記キャップとの間に設けられた逆ネジタイプの第2締結部によって、開封に際して前記本体から中栓を分離して前記キャップに捕捉させる封止装置であって、前記第1締結部を構成するキャップ外ネジと本体外ネジとの少なくとも一方は、前記本体を前記キャップ側に押し込む乗り越えを、前記本体を前記キャップ側から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する、封止装置。
  2. 前記第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとは、前記中栓を前記キャップ側の支持部から引き抜く乗り越えに対する抵抗と前記中栓を前記支持部に押し込む乗り越えに対する抵抗とを均衡させたネジ山形状を有する、請求項1に記載の封止装置。
  3. 前記第2締結部を構成するキャップ内ネジと中栓内ネジとの少なくとも一方は、前記中栓を前記キャップ側の支持部に押し込む乗り越えを前記中栓を前記支持部から引き抜く乗り越えよりも容易にする偏ったネジ山形状を有する、請求項1に記載の封止装置。
  4. 前記偏ったネジ形状は、引き抜く方向に対応する反螺進方向に偏った断面を有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の封止装置。
  5. 前記キャップ外ネジと前記本体外ネジとは、ネジ山の基部が頂部よりも幅広で、押し込む乗り越えに際して当接する第1面が引き抜く際に当接する第2面よりも大きく傾斜する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の封止装置。
  6. 前記キャップ内ネジと前記中栓内ネジとは、ネジ山の基部が頂部よりも幅広で、押し込む乗り越えに際して当接する第1面が引き抜く際に当接する第2面よりも大きく傾斜する、請求項3に記載の封止装置。
  7. 前記本体と前記キャップとを組み合わせた状態で、前記第2締結部は、最も奥までねじ込まれた状態となっている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の封止装置。
  8. 前記第2締結部を構成するキャップ内ネジ及び中栓内ネジのうち前記キャップ内ネジは、前記キャップの天板から下に延びるキャップ円筒部の外側面に形成され、前記中栓内ネジは、前記中栓の封止体の外縁から上に延びる中栓円筒部の内側面に形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の封止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014115857A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 東罐興業株式会社 容器の封止装置

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