JP6973219B2 - 溶湯補給装置及び溶湯補給方法 - Google Patents
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Description
取鍋から保持炉に溶湯を補給する溶湯補給装置において、
取鍋から溶湯保持容器に溶湯を輸送する吸引管と、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送する注湯管と、
溶湯保持容器と吸引管の通路を開閉する吸引弁と、
溶湯保持容器と注湯管の通路を開閉する注湯弁と、
取鍋あるいは保持炉から溶湯保持容器に溶湯を吸引するための真空装置と、
を備え、
さらに、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送するための加圧装置と、
溶湯保持容器の中に保持された溶湯のレベルを検知する第1の湯面センサと、
溶湯保持容器と吸引管の接続部に、吸引管内に残留した溶湯を取鍋に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と吸引管の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部と、
溶湯保持容器と注湯管の接続部に、注湯管内に残留した溶湯を保持炉に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と注湯管の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部と、
保持炉内に補給される溶湯のレベルを検知する第2の湯面センサと、
を備え、
取鍋から保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給装置である。
請求項1に記載の発明において、
前記溶湯保持容器及び前記吸引管及び前記注湯管のそれぞれに、ヒータを備えたことを特徴とする溶湯補給装置である。
請求項1に記載の発明において、
前記取鍋が溶解炉であることを特徴とする溶湯補給装置である。
取鍋から保持炉に溶湯を補給する溶湯補給装置を具備した溶湯補給方法において、
取鍋から溶湯保持容器に溶湯を輸送する吸引管と、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送する注湯管と、
溶湯保持容器と吸引管の通路を開閉する吸引弁と、
溶湯保持容器と注湯管の通路を開閉する注湯弁と、
取鍋あるいは保持炉から溶湯保持容器に溶湯を吸引するための真空装置と、
を備え、
さらに、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送するための加圧装置と、
溶湯保持容器の中に保持された溶湯のレベルを検知する第1の湯面センサと、
溶湯保持容器と吸引管の接続部に、吸引管内に残留した溶湯を取鍋に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と吸引管の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部と、
溶湯保持容器と注湯管の接続部に、注湯管内に残留した溶湯を保持炉に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と注湯管の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部と、
保持炉内に補給される溶湯のレベルを検知する第2の湯面センサと、
を備え、
取鍋から保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給方法である。
請求項4に記載の発明において、
前記溶湯保持容器及び前記吸引管及び前記注湯管のそれぞれに、ヒータを備えたことを特徴とする溶湯補給方法である。
請求項4に記載の発明において、
前記取鍋が溶解炉であることを特徴とする溶湯補給方法である。
請求項4〜6に記載の発明のいずれか1項の発明において、
前記保持炉内に溶湯が無い場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給方法である。
請求項4〜6に記載の発明のいずれか1項の発明において、
前記保持炉内に溶湯が有る場合であって、前記取鍋内の湯面レベルより前記保持炉内の湯面レベルが低い場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給方法である。
請求項4〜6に記載の発明のいずれか1項の発明において、
前記保持炉内に溶湯が有る場合であって、前記取鍋内の湯面レベルと前記保持炉内の湯面レベルが同じ場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給方法である。
溶湯保持容器と吸引管の接続部に、吸引管内に残留した溶湯を取鍋に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と吸引管の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部と、
溶湯保持容器と注湯管の接続部に、注湯管内に残留した溶湯を保持炉に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と注湯管の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部と、
を備えている。
したがって、吸引管内あるいは注湯管内に残留した溶湯を不活性ガスによって、取鍋あるいは保持炉に直ちに移送することができる。そのため、吸引管内あるいは注湯管内に残留した溶湯が凝固するのを防止することが可能となる、という効果がある。
ここでは、例えばダイカストマシン(図示せず)において、取鍋と保持炉を設置した場合の、溶湯補給装置を備えた一態様について、図1を用いて説明する。
(1)取鍋2から溶湯保持容器11に溶湯4を輸送する吸引管12
(2)溶湯保持容器11から保持炉3に溶湯4を輸送する注湯管13
(3)溶湯保持容器11と吸引管12の通路を開閉する吸引弁14
(4)溶湯保持容器11と注湯管13の通路を開閉する注湯弁15
(5)取鍋2あるいは保持炉3から溶湯保持容器11に溶湯4を吸引するための真空装置16
(6)溶湯保持容器11から保持炉3に溶湯4を輸送するための加圧装置17
(7)溶湯保持容器11の中に保持された溶湯4のレベルを検知する第1の湯面センサ18
(8)溶湯保持容器11と吸引管12の接続部に、吸引管12内に残留した溶湯4を取鍋2に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器11と吸引管12の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部19
(9)溶湯保持容器11と注湯管13の接続部に、注湯管13内に残留した溶湯4を保持炉3に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器11と注湯管13の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部20
(10)保持炉3内に補給される溶湯4のレベルを検知する第2の湯面センサ21
から成っている。
なお、吸引弁14と注湯弁15の進退駆動については、それぞれ吸引管12と注湯管13の上側開口端を開閉させることが可能であれば、適宜、好適な機構を選定することができる。
フィルタとしては、例えば、セラミック又は対溶損性の高い金属から成る多孔質フィルタ、無数の穴が施された焼結フィルタ、等を使用する。フィルタの隙間、穴径等については、0.01〜0.1mm程度が好ましい。
なお、フィルタの種類については、溶湯4は通過させず、不活性ガスのみを通過させることが可能であれば、適宜、好適なものを選定することができる。
それぞれにヒータ(図示せず)を備えている。
なお、ヒータの種類については、溶湯保持容器11内の溶湯4の温度の低下を抑制することが可能であれば、適宜、好適なものを選定することができる。
また、溶湯保持容器11には、溶湯保持容器11内の溶湯4の温度を検知するために、温度センサを設置することが好ましい。
なお、温度センサの種類については、溶湯保持容器11内の溶湯4の温度を検知することが可能であれば、適宜、好適なものを選定することができる。
なお、溶解炉の種類については、溶湯4の材料(インゴットなど)を加熱して溶かすことが可能であれば、適宜、好適なものを選定することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図に基づいて説明する。
図2は、図1にて説明した溶湯補給装置1を適用しており、保持炉3内に溶湯4が無い場合において、取鍋2から保持炉3に溶湯4を補給する際の溶湯補給方法の詳細を説明する図である。
ここでは、加圧装置17が駆動されることを例に挙げて説明しているが、溶湯保持容器11内を大気に開放することによって、溶湯保持容器11内の溶湯4を、注湯管13を介して保持炉3に輸送することも可能である。
以下、本発明の第2の実施形態を図に基づいて説明する。
図3は、図1にて説明した溶湯補給装置1を適用しており、保持炉3内に溶湯4が有る場合であって、取鍋2内の湯面レベルより保持炉3内の湯面レベルが低い場合において、取鍋2から保持炉3に溶湯4を補給する際の溶湯補給方法の詳細を説明する図である。
ここでは、加圧装置17が駆動されることを例に挙げて説明しているが、溶湯保持容器11内を大気に開放することによって、溶湯保持容器11内の溶湯4を、吸引管12を介して取鍋2に輸送することも可能である。
以下、本発明の第3の実施形態を図に基づいて説明する。
図4は、図1にて説明した溶湯補給装置1を適用しており、保持炉3内に溶湯4が有る場合であって、取鍋2内の湯面レベルと保持炉3内の湯面レベルが同じ場合において、取鍋2から保持炉3に溶湯4を補給する際の溶湯補給方法の詳細を説明する図である。
ここでは、加圧装置17が駆動されることを例に挙げて説明しているが、溶湯保持容器11内を大気に開放することによって、溶湯保持容器11内の溶湯4を、注湯管13を介して保持炉3に輸送することも可能である。
溶湯保持容器11と吸引管12の接続部に、吸引管12内に残留した溶湯4を取鍋2に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器11と吸引管12の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部19と、
溶湯保持容器11と注湯管13の接続部に、注湯管13内に残留した溶湯4を保持炉3に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器11と注湯管13の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部20と、
を備えている。
したがって、吸引管12内あるいは注湯管13内に残留した溶湯4を不活性ガスによって、取鍋2あるいは保持炉3に直ちに移送することができる。そのため、吸引管12内あるいは注湯管13内に残留した溶湯が凝固するのを防止することが可能となる、という作用効果がある。
加圧装置17、あるいは、大気開放による溶湯保持容器11内の加圧力を調整することにより、溶湯4の輸送速度を制御し、保持炉3内での溶湯4の泡立ちを抑えて、酸化物の発生を抑制することが可能となる、という作用効果がある。
大気に直接晒されることなく、取鍋2から保持炉3に溶湯4を補給できるため、酸化物の発生を抑制することが可能となる、という作用効果がある。
2 取鍋
3 保持炉
4 溶湯
11 溶湯保持容器
12 吸引管
13 注湯管
14 吸引弁
15 注湯弁
16 真空装置
17 加圧装置
18 第1の湯面センサ
19 第1の不活性ガス導入部
20 第2の不活性ガス導入部
21 第2の湯面センサ
Claims (9)
- 取鍋から保持炉に溶湯を補給する溶湯補給装置において、
取鍋から溶湯保持容器に溶湯を輸送する吸引管と、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送する注湯管と、
溶湯保持容器と吸引管の通路を開閉する吸引弁と、
溶湯保持容器と注湯管の通路を開閉する注湯弁と、
取鍋あるいは保持炉から溶湯保持容器に溶湯を吸引するための真空装置と、
を備え、
さらに、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送するための加圧装置と、
溶湯保持容器の中に保持された溶湯のレベルを検知する第1の湯面センサと、
溶湯保持容器と吸引管の接続部に、吸引管内に残留した溶湯を取鍋に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と吸引管の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部と、
溶湯保持容器と注湯管の接続部に、注湯管内に残留した溶湯を保持炉に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と注湯管の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部と、
保持炉内に補給される溶湯のレベルを検知する第2の湯面センサと、
を備え、
取鍋から保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給装置。 - 前記溶湯保持容器及び前記吸引管及び前記注湯管のそれぞれに、ヒータを備えたことを特徴とする請求項1に記載の溶湯補給装置。
- 前記取鍋が溶解炉であることを特徴とする請求項1に記載の溶湯補給装置。
- 取鍋から保持炉に溶湯を補給する溶湯補給装置を具備した溶湯補給方法において、
取鍋から溶湯保持容器に溶湯を輸送する吸引管と、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送する注湯管と、
溶湯保持容器と吸引管の通路を開閉する吸引弁と、
溶湯保持容器と注湯管の通路を開閉する注湯弁と、
取鍋あるいは保持炉から溶湯保持容器に溶湯を吸引するための真空装置と、
を備え、
さらに、
溶湯保持容器から保持炉に溶湯を輸送するための加圧装置と、
溶湯保持容器の中に保持された溶湯のレベルを検知する第1の湯面センサと、
溶湯保持容器と吸引管の接続部に、吸引管内に残留した溶湯を取鍋に戻すために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と吸引管の接続部内に導入する第1の不活性ガス導入部と、
溶湯保持容器と注湯管の接続部に、注湯管内に残留した溶湯を保持炉に輸送するために、フィルタを介して不活性ガスを溶湯保持容器と注湯管の接続部内に導入する第2の不活性ガス導入部と、
保持炉内に補給される溶湯のレベルを検知する第2の湯面センサと、
を備え、
取鍋から保持炉に溶湯を補給することを特徴とする溶湯補給方法。 - 前記溶湯保持容器及び前記吸引管及び前記注湯管のそれぞれに、ヒータを備えたことを特徴とする請求項4に記載の溶湯補給方法。
- 前記取鍋が溶解炉であることを特徴とする請求項4に記載の溶湯補給方法。
- 前記保持炉内に溶湯が無い場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の溶湯補給方法。
- 前記保持炉内に溶湯が有る場合であって、前記取鍋内の湯面レベルより前記保持炉内の湯面レベルが低い場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の溶湯補給方法。
- 前記保持炉内に溶湯が有る場合であって、前記取鍋内の湯面レベルと前記保持炉内の湯面レベルが同じ場合において、前記取鍋から前記保持炉に溶湯を補給することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の溶湯補給方法。
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