JPH08141731A - 鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

鋳造方法及び鋳造装置

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JPH08141731A
JPH08141731A JP28365294A JP28365294A JPH08141731A JP H08141731 A JPH08141731 A JP H08141731A JP 28365294 A JP28365294 A JP 28365294A JP 28365294 A JP28365294 A JP 28365294A JP H08141731 A JPH08141731 A JP H08141731A
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JP
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molten metal
casting
mold
molding cavity
cavity
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JP28365294A
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Minoru Uozumi
稔 魚住
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミ系船体等の薄肉大型鋳造品を鋳造する成
形キャビティ2への湯回り性、溶湯補給性を確保した鋳
造方法及び鋳造装置を提供すること。 【構成】砂型10とドーム形状に配置した金型14と
で、成形キャビティ2を区画する。気密炉31の圧力P
1と気密炉32の圧力P2とを高圧にし、給湯管41、
42を経てアルミ系の溶湯を主湯道16にA1、A2方
向に供給し、更に溶湯を枝湯道18を経て成形キャビテ
ィ2に充填する。充填後に成形キャビティ2の溶湯が凝
固完了するまで、圧力P1、P2を高圧に維持しつつ差
圧ΔPを発生させ、主湯道16の溶湯を流動させ、主湯
道16における凝固を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳造方法及び鋳造装置に
関する。本発明は例えば薄肉鋳造品、大型鋳造品、薄肉
大型鋳造品などを鋳造する際に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋳造に際しては、成形キャビ
ティと湯道とを備えた鋳造型を用い、そして、溶湯を鋳
造型の湯道に注入することにより、溶湯を湯道を経て成
形キャビティに充填し、成形キャビティ内に充填した溶
湯を凝固させ、これにより鋳造品を得ることにしてい
る。
【0003】しかしながら、上記した方法だけでは良好
な鋳造品を得るには充分ではない。例えば薄肉で大型の
鋳造品の場合には、溶湯の冷却速度が速くなり、湯回り
性や溶湯補給性が悪いこともあり、良好な鋳造品を得る
には充分ではない。そこで溶湯の湯回り性を確保するた
め、特開平2−217151号公報には、成形キャビテ
ィを溶湯注入経路とした砂型をVプロセスで形成し、ア
ルミ系の溶湯の鋳込み速度を6m/秒以上に高めた小型
のアルミ船体を鋳造する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に係る技術だけでは、良好な鋳造品、特に船体の様な薄
肉大型鋳造品を得るには必ずしも充分ではない。本発明
は上記した実情に鑑みなされたものであり、各請求項の
共通課題は、成形キャビティに溶湯状金属が充填された
後に、成形キャビティにおける溶湯状金属が凝固完了す
るまでの間の少なくとも一時期において、注入通路内の
溶湯状金属を流動させることにより、注入通路における
凝固を抑制し、成形キャビティへの湯回り性、補給性を
確保し、良好な鋳造品を得るのに有利な鋳造方法及び鋳
造装置を提供することにある。
【0005】更に請求項3の課題は、注入通路の一端側
の圧力と他端側の圧力との間の差圧を利用して、注入通
路内の溶湯状金属を流動させるのに有利な鋳造装置を提
供することにある。請求項4の課題は、注入通路の一端
側の温度と他端側の温度との間の温度差による対流現象
を利用して、注入通路内の溶湯状金属を流動させるのに
有利な鋳造装置を提供することにある。
【0006】請求項5の課題は、電磁力により注入通路
内の溶湯状金属を流動させるのに有利な鋳造装置を提供
することにある。請求項6の課題は、薄肉で大型の鋳造
品に適する様にした鋳造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の鋳造方法は、
鋳造品を成形する成形キャビティと、溶湯状金属が注入
されると共に成形キャビティに連通する注入通路とを備
えた鋳造型を用い、溶湯状金属を鋳造型の注入通路に注
入することにより、溶湯状金属を成形キャビティに充填
し、成形キャビティ内の溶湯状金属を凝固させて鋳造品
を得る鋳造方法において、溶湯状金属を成形キャビティ
に充填した後に成形キャビティの溶湯状金属が凝固完了
するまでの間の少なくとも一時期において、注入通路の
溶湯状金属を注入通路内で流動させることを特徴とする
ものである。
【0008】請求項2の鋳造装置は、鋳造品を成形する
成形キャビティと、溶湯状金属が注入されると共に成形
キャビティに連通する注入通路とを備えた鋳造型と、鋳
造型の注入通路の溶湯状金属を注入通路内で流動させる
流動手段とを具備することを特徴とするものである。請
求項3の鋳造装置は、請求項2において、流動手段は、
注入通路の一端側の圧力と他端側の圧力との間に差圧を
生じさせる差圧発生手段であることを特徴とするもので
ある。
【0009】請求項4の鋳造装置は、請求項2におい
て、流動手段は、注入通路の一端側の温度と他端側の温
度との間に温度差を生じさせる温度差発生手段であるこ
とを特徴とするものである。請求項5の鋳造装置は、請
求項2において、流動手段は、電磁力により注入通路の
溶湯状金属を流動させる電磁ポンプ手段であることを特
徴とするものである。
【0010】請求項6の鋳造装置は、請求項2〜5のい
ずれかにおいて、鋳造型は、注入通路を備えると共に、
注入通路と成形キャビティとを連通する適数個の副通路
と第1キャビティ型面とを備えた砂型と、砂型に対面し
且つ砂型に対して進退可能に設けられ、第1キャビティ
型面と共に成形キャビティを形成する第2キャビティ型
面を備えた金型とを有することを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1の方法によれば、成形
キャビティに溶湯状金属を充填した後に成形キャビティ
の溶湯状金属が凝固完了するまでの間の少なくとも一時
期において、注入通路内の溶湯状金属を流動させる。こ
れにより、成形キャビティに充填された溶湯状金属が凝
固するものの、注入通路における溶湯状金属の凝固は抑
制される。従って、凝固途中にある成形キャビティへの
注入通路からの湯回り性、溶湯補給性が向上し、良好な
鋳造品を得るのに有利である。よって湯回り性が要請さ
れる薄肉鋳造品、大型鋳造品、薄肉大型鋳造品の鋳造に
適する。
【0012】この様に請求項1の方法によれば、注入通
路から成形キャビティへの湯回り性、溶湯補給性が向上
するので、比較的遅い鋳込み速度で溶湯状金属を成形キ
ャビティに注入したとしても、注入途中の凝固による充
填不良を防止するのに有利である。この様に鋳込み速度
を過剰に速くせずとも良いので、溶湯状金属に混入して
いる介在物や滓等を成形キャビティに巻き込む問題を軽
減、回避するのに有利であり、介在物や滓等に起因する
鋳造欠陥の軽減に有利であり、この意味においても良好
な鋳造品を得るのに有利である。もっとも本発明方法で
は鋳込み速度を速くしても良いものである。
【0013】金型は、半永久型や永久型としての利点を
もつものの、凝固速度を速くするため薄肉鋳造品や薄肉
大型鋳造品の鋳造には使用が困難である。この点請求項
1の方法によれば、注入通路から成形キャビティへの湯
回り性、溶湯補給性が向上するので、従来使用が困難で
あった金型を採用することもできる。従って半永久型や
永久型として機能できる金型を使用することによる生産
性の向上、鋳造組織の緻密化等の効果が得られる。
【0014】請求項2の装置においても請求項1と同様
な作用効果を奏し得る。即ち、成形キャビティに充填さ
れた溶湯状金属が凝固完了するまで、注入通路における
凝固は抑制され、成形キャビティへの注入通路からの湯
回り性、溶湯補給性が向上し、良好な鋳造品を得るのに
有利である。従って前述同様に、比較的遅い鋳込み速度
で溶湯状金属を成形キャビティに注入したとしても、充
填途中における溶湯の凝固による詰まり、充填不良を防
止するのに有利である。よって薄肉鋳造品、大型鋳造
品、薄肉大型鋳造品の鋳造に適する。
【0015】請求項3の装置によれば、差圧発生手段に
より、注入通路の一端側の圧力と他端側の圧力との間に
差圧が発生し、差圧を利用して注入通路内の溶湯状金属
が流動する。これにより成形キャビティに溶湯状金属が
充填された後にその溶湯状金属が凝固完了するまでの間
の少なくとも一時期において、注入通路における溶湯状
金属は流動できる。従って成形キャビティの溶湯は凝固
するものの、注入通路における凝固は抑制されるので、
成形キャビティへの湯回り性、溶湯補給性が確保され、
良好な鋳造品が得られる。
【0016】請求項4の装置によれば、温度差発生手段
により、注入通路の一端側の温度と他端側の温度との間
に温度差を発生させ、温度差による対流現象に基づき注
入通路内の溶湯状金属が流動する。これにより成形キャ
ビティに溶湯状金属が充填された後にその溶湯状金属が
凝固完了するまでの少なくとも一時期において、注入通
路における溶湯状金属は流動できる。従って成形キャビ
ティの溶湯は凝固するものの、注入通路における凝固は
抑制されるので、成形キャビティへの湯回り性、溶湯補
給性が確保され、良好な鋳造品が得られる。
【0017】請求項5の装置によれば、電磁力により注
入通路内の溶湯状金属が流動する。これにより成形キャ
ビティに溶湯状金属が充填された後にその溶湯状金属が
凝固完了するまでの間の少なくとも一時期において、注
入通路における溶湯状金属は流動できる。従って成形キ
ャビティの溶湯は凝固するものの、注入通路における凝
固は抑制されるので、成形キャビティへの湯回り性、溶
湯補給性が確保され、良好な鋳造品が得られる。
【0018】請求項6の装置によれば、前述した様に、
半永久型や永久型として機能できる金型を使用している
ので、生産性の向上を期待でき、更に溶湯状金属の凝固
冷却速度を速くできるので、鋳造組織の緻密化等の効果
を期待できる。更に、冷却速度の速い金型と冷却速度の
遅い砂型との併用により、溶湯状金属の指向性凝固も期
待でき、鋳造性の向上、鋳造品の品質向上に一層貢献で
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の各実施例を説明する。 (実施例1) (実施例の構成)本実施例は図1に示されている。本実
施例では、図1に示す鋳造型1を用いる。鋳造型1は、
保温性を確保する比較的厚肉の砂型10と、冷却性を確
保する比較的薄手の金型14とで構成されている。砂型
10は下側の第1砂型部10aと上側の第2砂型部10
cとで構成されており、注入通路としての主湯道16を
もつ。第1砂型部10aと第2砂型部10cとは一体的
でも良いし、別体でも良い。第2砂型部10cには、副
通路としての枝湯道18が多数個分散して形成されてい
る。成形キャビティ2に溶湯を平均的に補給するためで
ある。図1から理解できる様に各枝湯道18は、主湯道
16と略直交する向きに形成されている。ここで主湯道
16の流路断面積は、成形キャビティ2の流路断面積よ
りもかなり大きい。各枝湯道18の流路断面積は主湯道
16の流路断面積よりもかなり小さい。
【0020】主湯道16は強度上許容される限り、成形
キャビティ2に近接している方が好ましい。成形キャビ
ティ2に注入する溶湯の熱損失を小さくする為などであ
る。この意味で図1の図示形態よりも枝湯道18の長さ
をもっと短縮できる。金型14は、金属製の比較的薄手
の複数個のセグメント型15からなり、各セグメント型
15のフランジ状の各連結片15aをボルト、クランプ
等の固定具手段で連結することにより略ドーム形状に構
成されている。
【0021】砂型10の上面は第1キャビティ型面2m
とされている。金型14の下面は第2キャビティ型面2
nとされている。第1キャビティ型面2mと第2キャビ
ティ型面2nとで成形キャビティ2が区画されている。
成形キャビティ2は、鋳造品としてのアルミボート船体
を船底を上向きした状態で鋳造するものである。従って
金型14及び砂型10はアルミボート船体の大きさに応
じて設けられている。なお本実施例の対象とするアルミ
ボート船体はその種類にもよるが、一般的には高さ1〜
2m程度、長さ5〜13m程度、厚み5〜20mm程度
であるが、これに限定されるものではない。
【0022】溶湯保持容器として機能する第1気密炉3
1、第2気密炉32が並設配置されている。第1気密炉
31、第2気密炉32は、溶解機能をもつものでも、単
に溶湯を融液状に保持するだけのものでも良く、一般的
には浸漬ヒータや誘導加熱用コイル等の発熱源を備えて
いる。第1気密炉31、第2気密炉32はそれぞれ溶湯
保持室31s、32sをもち、アルミ系の溶湯を保持し
ている。第1気密炉31の溶湯の上方は第1気体室31
iとされている。第2気密炉32の溶湯の上方は第2気
体室32iとされている。第1気体室31i及び第2気
体室32iの雰囲気の気体は、空気でも、アルゴンガス
等の不活性ガスでも良い。
【0023】第1気体室31iは、圧力発生装置31z
より送給された空気、不活性ガス等の気体により高圧化
可能とされている。第2気体室32iは、圧力発生装置
32zより同様に送給された気体により高圧化可能とさ
れている。圧力発生装置31z、32zはポンプ、コン
プレッサ等で構成でき、流動手段に該当する差圧発生手
段として機能する。
【0024】第1気密炉31、第2気密炉32の上方
に、所要肉厚の金属製の定盤34がシール部材35を介
して気密的に保持されている。定盤34の上面である設
置面34hには、上記した鋳造型1が保持されている。
主湯道16の一端側の一端開口16rには、定盤34の
貫通口を貫通する縦型の第1給湯管41が接続されてい
る。主湯道16の他端側の他端開口16tには、定盤3
4の貫通口を貫通する縦型の第2給湯管42が接続され
ている。第1給湯管41の下部は第1気密炉31の溶湯
M1に浸漬している。第2給湯管42の下部は第2気密
炉32の溶湯M2に浸漬している。
【0025】さて鋳造に際しては、第1気密炉31の第
1気体室31iの圧力P1、第2気密炉32の第2気体
室32iの圧力P2を増加させる。具体的には圧力発生
装置31z、32zにより気体を気体室31i、32i
に送給して行う。これにより第1気密炉31の溶湯は第
1給湯管41を上昇し、第1給湯管41を経て主湯道1
6の一端開口16rに至る。第2気密炉32の溶湯は第
2給湯管42を上昇し、第2給湯管42を経て主湯道1
6の他端開口16tに至る。
【0026】従って溶湯は、図1に示す矢印A1方向、
矢印A2方向にそって主湯道16の下部から上部にかけ
て主湯道16内を押し上げられ次第に上昇していく。こ
の様に溶湯を上昇させ得る様に、第1気密炉31及び第
2気密炉32は気密状態に維持されている必要がある。
上昇して主湯道16に供給された溶湯は、下側の枝湯道
18を経て、成形キャビティ2に注入される。即ち成形
キャビティ2は、これの下部から上部にかけて順に溶湯
が注入される。成形キャビティ2の下部に注入された溶
湯は、冷却され次第に凝固していくが、凝固した部分よ
りも上方の枝湯道18から溶湯が更に供給されるので、
成形キャビティ2の下部の溶湯が凝固して流動性をもた
なくなっても、溶湯の湯回り性は確保される。
【0027】この様に第1気密炉31の圧力P1、第2
気密炉32の圧力P2を増加させれば、溶湯は成形キャ
ビティ2の上部まで充填される。この様にして充填が完
了したら、圧力発生装置31z、32zを操作して、第
1気密炉31の第1気体室31iの圧力P1と、第2気
密炉32の第2気体室32iの圧力P2との間に、差圧
ΔPを生じさせる。このとき圧力P1、P2をそれぞれ
高圧に維持しつつ差圧ΔPを生じさせる必要がある。圧
力P1、P2の高圧が維持されないと、成形キャビティ
2の未凝固溶湯が重力で落下してしまい、成形キャビテ
ィ2内の溶湯充填度が低下するからである。
【0028】差圧ΔPの大きさに応じて、高圧側の気密
炉から低圧側の気密炉に向けて溶湯が流動する。従って
溶湯が主湯道16で凝固して詰まることは、抑えられ
る。差圧Δに基づく流動により、気密炉31、32の溶
湯保持室31s、32sの新しい高温の溶湯が主湯道1
6に新たに補給される場合には、主湯道16における凝
固は一層抑えられる。なお主湯道16における溶湯の流
動速度は、基本的には差圧に影響される。
【0029】本実施例では上記の様に流動により主湯道
16の溶湯の凝固が抑えられることから、成形キャビテ
ィ2に充填された溶湯が凝固完了するまで、主湯道16
の溶湯の凝固の程度は少ない。仮に凝固したとしても通
常の使用形態では僅かの凝固層にすぎない。更に本実施
例では主湯道16の流路断面積が大きく容積が大きいこ
と、第1気密炉31や第2気密炉32の溶湯保持室31
s、32sから新しい高温の溶湯が補給されること等も
考慮すると、主湯道16の溶湯の凝固は一層抑えられる
といえる。
【0030】本実施例では、差圧ΔPの発生の際に、第
1気密炉31側の圧力P1が第2気密炉32側の圧力P
2よりも高圧の場合には、所定時間経過した後に逆の圧
力形態とし、圧力P2が圧力P1よりも高圧となる様に
すれば良い。或いは、第2気密炉32側の圧力P2が第
1気密炉31側の圧力P1よりも高圧の場合には、所定
時間経過した後に逆の圧力形態とし、圧力P1が圧力P
2よりも高圧となる様にすれば良い。この様に圧力を反
転すれば、主湯道16における溶湯が往復移動すること
になり、第1気密炉31及び第2気密炉32のいずれか
一方の溶湯量が過剰に偏ることを軽減または回避でき
る。
【0031】成形キャビティ2に充填した溶湯が完全凝
固したら、第1気密炉31の第1気体室31iの圧力P
1と第2気密炉32の第2気体室32iの圧力P2とに
おける加圧を解除する。すると、主湯道16の未凝固の
溶湯は重力により、第1給湯管41、第2給湯管42を
経て第1気密炉31及び第2気密炉32に還流する。な
お枝湯道18の溶湯も未凝固であれば、還流する。
【0032】その後、金型14のセグメント型15を矢
印C1方向(図1参照)に離脱する。すると、鋳造品で
ある船体の船底が現れる。この鋳造品を取り出す。な
お、枝湯道18の凝固層、主湯道16の残っている薄皮
状の凝固層の除去は、比較的容易である。砂型10は、
使用可能であれば再使用に供することもできるが、一回
の鋳造で廃棄することもできる。
【0033】(実施例の効果)以上説明した様に本実施
例によれば、成形キャビティ2に溶湯が充填された後
に、成形キャビティ2の溶湯が凝固完了するまでの間
に、差圧ΔPに基づき主湯道16の溶湯を流動させるの
で、成形キャビティ2における溶湯は凝固して鋳造品と
なるものの、主湯道16における溶湯は凝固しにくくな
る。よって凝固途中の成形キャビティ2や枝湯道18に
主湯道16の溶湯が補給され易くなり、成形キャビティ
2への溶湯の湯回り性、溶湯補給性が確保される。
【0034】従って比較的遅い充填速度で溶湯を成形キ
ャビティ2内に充填しても、成形キャビティ2への溶湯
の湯回り性、溶湯補給性が確保され易い。よって鋳造品
における鋳造欠陥の軽減または回避に有利である。鋳込
み速度を遅くすれば、溶湯に混入されている介在物や滓
等が成形キャビティ2に巻き込まれる問題が抑制される
からである。
【0035】更に本実施例では主湯道16の流路断面積
が大きいので、主湯道16における溶湯量も大きく、高
温維持にも有利であり、成形キャビティ2への湯回り
性、溶湯補給性を一層確保するのに有利である。また本
実施例の様に薄肉で大型の鋳造品を鋳造する場合には、
成形キャビティ2への湯回り性を充分考慮する必要があ
る。従来より、湯回り性を確保するには、前記した特開
平2−217151号公報に係る技術の様に鋳込み速度
を過剰に速くしたり、溶湯の鋳込み温度を過剰に高温に
したりする必要がある。更には湯回り性を確保するため
には、凝固冷却速度を速くする金型の使用は、中々困難
である。仮に金型を使用するにしても、金型をかなり高
温に予熱する必要があり、金型の寿命、熱変形の問題が
ある。更にまた、主湯道16及び枝湯道18から溶湯を
成形キャビティ2に送給するのではなく、前記した特開
平2−217151号公報に係る技術の様に成形キャビ
ティ自体を溶湯注入経路とする鋳造方案を採用したりす
る必要がある。或いは、鋳造品の肉厚を過剰に厚くした
りする必要があり、鋳造品の軽量化が困難である。
【0036】上記した様に鋳込み速度を過剰に速くした
場合には、前述の様に介在物や滓等の不純物の巻き込み
の問題があり、鋳造品に鋳造欠陥が誘発され易い。鋳込
み温度が過剰に高温の場合には、金型の熱損傷や溶損、
溶解コストの増大の問題がある。成形キャビティ2自体
を溶湯注入経路とする鋳造方案の場合には、成形キャビ
ティ2が薄いこともあり、成形キャビティ2内で溶湯が
充填途中に凝固し、溶湯の充填性が阻害される等の問題
が生じ易い。
【0037】この点本実施例によれば、成形キャビティ
2の溶湯は凝固するものの、主湯道16の溶湯を流動さ
せて主湯道16の溶湯の凝固を抑えるため、前述の様に
成形キャビティ2への湯回り性、溶湯補給性が確保さ
れ、枝湯道18や成形キャビティ2に溶湯を補給するの
に有利であり、上記問題の改善に有利である。よって、
薄肉で大型の鋳造品を鋳造する場合に適する。
【0038】更に本実施例によれば、流路断面積の小さ
な枝湯道18を経て成形キャビティ2に溶湯を注入する
ので、介在物や滓等が成形キャビティ2に侵入すること
を抑えるのに一層有利である。また本実施例によれば、
成形キャビティ2の溶湯が完全凝固して鋳造品が鋳造さ
れた後に、第1気密炉31及び第2気密炉32の高圧化
を解除すれば、主湯道16の未凝固の溶湯が第1気密炉
31や第2気密炉32に第1給湯管41や第2給湯管4
2を経て重力により自然落下する。よって、できるだけ
少ない溶湯で鋳造品を鋳造でき、溶湯の歩留りの向上に
有利であり、鋳造コストの低廉化に貢献できる。
【0039】更には本実施例によれば、成形キャビティ
2には下側から上側に向けて順に溶湯が注入される。従
って成形キャビティ2の下側の溶湯が凝固しても、上側
の枝湯道18から溶湯が成形キャビティ2に直ちに補給
されるので、鋳造品が薄肉であっても湯回り性、充填性
は一層確保される。更に、仮に、成形キャビティ2の下
側の溶湯が凝固した際に、鋳巣、凝固収縮巣等の鋳造欠
陥が発生する様な場合であっても、上側の枝湯道18か
ら高温の溶湯が直ちに補給されので、これらの鋳造欠陥
の軽減または回避にも有利である。
【0040】また金型14は、前述した様に繰り返して
使用可能であり半永久型や永久型としても機能できる利
点をもつものの、溶湯の冷却速度を大きくして湯回り性
を低下させるため、薄肉の大型鋳造品には使用しにくい
ものである。この点本実施例では、上記した様に溶湯の
湯回り性が確保されるので、半永久型や永久型としても
機能でき鋳造品の量産化に有利な金型14を採用でき
る。
【0041】即ち本実施例によれば、金型14と砂型1
0とを併用して鋳造型1を構成できる。従って、冷却能
力が大きい金型14側から冷却能力が低い砂型10に向
けて凝固させることができ、指向性凝固に有利である。
よって鋳造品の高品質化に貢献できる。殊に枝湯道18
が砂型10に形成されている本実施例によれば、成形キ
ャビティ2への溶湯注入口である枝湯道18の側の凝固
が遅れるという指向性凝固が得られるので、枝湯道18
から成形キャビティ2への溶湯補給性は一層確保され、
鋳造欠陥も一層低減できる。
【0042】更に前述した様に溶湯の冷却速度が速い金
型14を採用できるので、鋳造品における鋳造組織の緻
密化を図り得、強度確保も期待できる。よって薄肉のた
め強度を確保しにくい薄肉鋳造品に適する。更に気密炉
31、32が2個装備されている本実施例では、第1気
密炉31の圧力P1、第2気密炉32の圧力P2を個別
に変更でき、従って主湯道16における溶湯流動源とな
る差圧の確保に有利である。
【0043】(実施例1の種々の形態)上記した実施例
では主湯道16は一端開口16rと他端開口16tを備
えているが、主湯道16が備える開口の数はこれ以上で
も良い。枝湯道18は、流路断面積が小さいこともあ
り、砂型10の造型時に、枝湯道18に相当する中子部
分の型抜きが困難となり易い。そのため、置き中子で形
成しても良いし、或いは、ドリル等による穿孔で必要箇
所に枝湯道18を必要に応じて適宜形成しても良い。な
お枝湯道18を堰形状としても良い。
【0044】更に、主湯道16は、砂型10の造型時に
埋設した中子を抜くことにより形成しても良い。あるい
は、主湯道16は、発泡材料等の消失材料で形成した消
失模型を砂型10に埋設して置き、消失模型を溶湯の熱
により燃焼、蒸散させて主湯道16の空洞を形成しても
良い。この場合には、燃焼ガス等を排気する排気孔を砂
型10や金型14の少なくも一方に設けることが好まし
い。特に薄肉鋳造品であっても湯回り性が確保される本
実施例では、溶湯の鋳込み速度をかなり低速にしても良
いので、消失模型の使用上の問題点である燃焼ガスの排
気を良好に行うのに有利である。
【0045】(実施例2)実施例2を図2に示す。この
例は実施例1と基本的には同様の構成であり、基本的に
は同様の作用効果を奏する。以下異なる部分を中心とし
て説明する。この例では、1個の気密炉31に第1給湯
管41及び第2給湯管42の下部が浸漬されている。第
2給湯管42の内径は第1給湯管41の内径よりも小さ
くされている。
【0046】この例においても、成形キャビティ2に溶
湯を充填する場合には、圧力発生装置31zにより気密
炉31の気体室31iに気体を送給することにより気体
室31iを高圧化し、溶湯が主湯道16を矢印A1方
向、矢印A2方向に上昇する様にする。成形キャビティ
2に充填された溶湯が完全凝固するまで、気密炉31の
高圧を維持する。
【0047】この例では前述した様に、第2給湯管42
の内径は第1給湯管41の内径よりも小さくされてお
り、第2給湯管42の溶湯量は第1給湯管41の溶湯量
よりも少ない。従って第2給湯管42の溶湯の冷却は、
第1給湯管41の溶湯の冷却よりも速いので、両者の溶
湯の間に温度差(ΔT)が生じる。従って成形キャビテ
ィ2に溶湯が充填された後に温度差に起因する熱対流に
より、高温側から低温側に向けて主湯道16内の溶湯は
矢印A1方向に流動し始める。これにより成形キャビテ
ィ2の溶湯は凝固するものの、主湯道16における溶湯
の凝固が抑えられる。成形キャビティ2の溶湯が完全凝
固した後には、気密炉31の高圧を解除して、主湯道1
6の未凝固の溶湯を、重力により気密炉31の溶湯保持
室31sに還流させる。
【0048】この例では第1給湯管41及び第2給湯管
42は、流動手段に該当する温度差発生手段として機能
する。この例では1個の気密炉31で済むので、取扱や
管理が容易となる。 (実施例3)実施例3を図3に示す。この例は実施例1
と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用
効果を奏する。以下異なる部分を中心として説明する。
【0049】この例では、第1給湯管41、第2給湯管
42は略同径とされている。第2給湯管42の側を強制
冷却する冷却装置49が装備されている。冷却装置49
は、空気等の冷却用気体を圧送する方式でも、冷却パイ
プに冷却水等の冷媒を流す方式でも良い。この例におい
ても、成形キャビティ2に溶湯を充填する場合には、圧
力発生装置31zにより気密炉31の気体室31iに気
体を送給して気体室31iを高圧化し、溶湯が主湯道1
6を矢印A1、A2方向に上昇する様にし、成形キャビ
ティ2に溶湯を充填する。成形キャビティ2に充填した
溶湯が完全凝固するまで、高圧を維持する。
【0050】この例では前述した様に、成形キャビティ
2に溶湯を充填した状態で冷却装置49を作動させれ
ば、第2給湯管42の溶湯の冷却は、第1給湯管41の
溶湯の冷却よりも早くなるので、両者の溶湯の間に温度
差(ΔT)が生じる。従って前述同様に温度差に起因す
る熱対流現象により、高温側から低温側に向けて主湯道
16内の溶湯は矢印A1方向に流動する。成形キャビテ
ィ2の溶湯が完全凝固した後には、前述同様に気密炉3
1の高圧化を解除して、主湯道16の未凝固の溶湯を重
力により気密炉31に還流させる。
【0051】従ってこの例では冷却装置49は、流動手
段に該当する温度差発生手段として機能する。なお第1
給湯管41及び第2給湯管42の双方にそれぞれ冷却装
置49を装備し、冷却装置49を交互に作動させれば、
熱対流現象により、主湯道16の溶湯を矢印A1方向に
流動させたり、矢印A2方向に流動させたりして、往復
流動させることも可能となる。
【0052】また冷却装置49に代えて、加熱装置を第
1給湯管41及び第2給湯管42の少なくとも一方に装
備することにしても良い。この場合には、加熱装置を作
動させ温度差を発生させれば、熱対流現象により主湯道
16の溶湯が流動する。なお加熱装置としては、電気発
熱線方式、誘導加熱方式等の様な公知の加熱形態を採用
できる。加熱装置は給湯管自体に埋設することもでき
る。
【0053】場合によっては、第1給湯管41及び第2
給湯管42の材質を代えたり、肉厚を代えたりして、第
1給湯管41及び第2給湯管42の保温性を異ならせる
形態を採用しても良い。 (実施例4)実施例4を図4に示す。この例は実施例1
と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用
効果を奏する。以下異なる部分を中心として説明する。
【0054】即ち、気密炉31は1個装備されている。
更に流動手段に該当する電磁ポンプ手段として機能する
電磁ポンプ装置50が装備されている。電磁ポンプ装置
50は、主湯道16の溶湯を電磁力で主湯道16内にお
いて移動させるものである。電磁ポンプ装置50は図面
上砂型10に装備されているが、金型14に装備しても
良い。或いは、他の場所、例えば第1給湯管41及び第
2給湯管42の少なくとも一方に装備しても良い。なお
電磁ポンプ装置50の数は限定されず、複数個装備して
も良い。
【0055】この例においても、成形キャビティ2に溶
湯を充填する場合には、気密炉31の気体室31iを高
圧化し、溶湯が主湯道16を上昇する様にする。そして
成形キャビティ2の溶湯が完全凝固するまで、高圧を維
持する。この例では成形キャビティ2に溶湯を充填した
後で、成形キャビティ2の溶湯が凝固完了するまで、電
磁ポンプ装置50を作動させれば主湯道16の溶湯は矢
印A1方向または矢印A2方向に流動する。なお、成形
キャビティ2の溶湯が完全凝固した後には、気密炉31
の高圧化を解除して、主湯道16の未凝固の溶湯を重力
により気密炉31に還流させる。
【0056】なお上記した電磁ポンプ装置50は三相巻
線を備え、原理的には、三相巻線に三相交流を通電して
移動磁場を生成し、これにより磁場の変化を妨げる向き
の誘導起電力を二次導体としての溶湯に生じさせ、誘導
起電力と磁場の磁束とによりフレミングの左手の法則に
基づき電磁力を溶湯に発生させ、この電磁力で溶湯を流
動させるものである。但し他の形態、例えば磁場下にお
ける溶湯に電流を直接流す形態の電磁ポンプ装置でも良
い。
【0057】この例では、溶湯を流動させる電磁ポンプ
装置50の駆動力は電気的に調整できるので、主湯道1
6における溶湯の流動の程度を調整するのに有利であ
る。更にこの例では、溶湯に誘導電流が流れるので、誘
導電流によるジュール熱で溶湯を加熱する加熱効果も期
待でき、主湯道16における凝固抑制に一層有利であ
る。
【0058】(実施例5)実施例5を図5、図6に示
す。図6は図5の矢印W6方向からみた図である。この
例は実施例1と基本的には同様の構成であり、基本的に
は同様の作用効果を奏する。以下異なる部分を中心とし
て説明する。この例では溶湯保持炉33につながる横形
の第1給湯管41、第2給湯管42が設けられている。
第1給湯管41は主湯道16の一端開口16rに連通
し、第2給湯管42は主湯道16の他端開口16tに連
通している。流動手段に該当する電磁ポンプ手段として
機能する電磁ポンプ装置50が第1給湯管41に装備さ
れ、別の電磁ポンプ装置50が第2給湯管42に装備さ
れている。電磁ポンプ装置50は、給湯管41、42の
溶湯を電磁力により移動させるものである。
【0059】この例においては、鋳造型1の成形キャビ
ティ2に溶湯を充填する場合には、2個の電磁ポンプ装
置50を同時に作動させ、溶湯保持炉33の溶湯を電磁
力により第1給湯管41、第2給湯管42を経て主湯道
16に供給する。これにより前述同様に成形キャビティ
2の下側から順に溶湯が成形キャビティ2に充填されて
ゆく。溶湯の均一充填性を考慮すると、2個の電磁ポン
プ装置50の駆動力は同程度が好ましい。
【0060】この例では電磁ポンプ装置50を利用して
溶湯保持炉33の溶湯を主湯道16に供給する方式であ
り、気密炉を採用する実施例1とは異なり、溶湯保持炉
33は気密に保持せずとも良く、従って大気開放タイプ
でも良く、炉の保守管理が容易となる。この例では成形
キャビティ2に充填した溶湯が凝固完了するまでの間、
2台の電磁ポンプ装置50の駆動力の大きさに差をつけ
たり、駆動力の方向を互いに逆にしたりして、主湯道1
6の溶湯を流動させる。
【0061】或いは、2個の電磁ポンプ装置50によっ
て溶湯を流動させる方向を同様の向きととしても良い。
この場合には2個の電磁ポンプ装置50の駆動力の和
が、溶湯を流動させる力となるので、溶湯の流動性が確
保され易い。なお、成形キャビティ2の溶湯が完全凝固
した後には、電磁ポンプ装置50を停止あるいは逆動
し、主湯道16の未凝固の溶湯を溶湯保持炉33に還流
させる。
【0062】この例でも、電磁ポンプ装置50による駆
動力は電気的に調整できるので、主湯道16の溶湯の流
動の程度を調整するのに有利である。更にこの例でも、
溶湯に誘導電流が流れるので、誘導電流によるジュール
熱で溶湯を加熱する加熱効果も期待でき、主湯道16の
凝固抑制に有利である。 (実施例6)実施例6を図7に示す。この例は実施例1
と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用
効果を奏する。以下異なる部分を中心として説明する。
【0063】この例では、金型14を構成するセグメン
ト型15の裏面側には水冷ジャケット60が装備されて
いる。水冷ジャケット60には、冷却手段として機能す
る第1通水ノズル61〜第4通水ノズル64が保持され
ている。各通水ノズル61〜64は通水管61a〜64
aを介して給水源66にそれぞれ接続されている。各通
水管61a〜64aには電磁式の第1開閉弁61h〜第
4開閉弁64hが配置されている。各開閉弁61h〜6
4hは信号線61v〜64vを介して制御部67に接続
されている。
【0064】圧力センサ69は第2気密炉32の第2気
体室32iの圧力を検出する。圧力センサ69の圧力信
号は信号線69xを介して制御部67に入力される。さ
て鋳造型1の成形キャビティ2に溶湯を充填する場合に
は、実施例1と同様に、第1気密炉31の圧力P1及び
第2気密炉32の圧力P2を高圧化し、溶湯が主湯道1
6を上昇する様にする。主湯道16に至った溶湯は、前
述した様に各枝湯道18から成形キャビティ2に注入さ
れ、従って高圧化に伴い、成形キャビティ2において溶
湯の湯面はその下部から上部に向けて上昇する。
【0065】ところで第2気密炉32の圧力P2が増大
するにつれて、圧力センサ69が検知した圧力信号の大
きさが増大する。これと共に、成形キャビティ2におい
て溶湯の湯面がその下部から上部に向けて次第に上昇す
る。そのため本実施例では圧力センサ69が検知した圧
力信号に基づいて、制御部67は各開閉弁61h〜64
hの開閉作動を制御する。
【0066】即ち、成形キャビティ2への溶湯の充填に
伴い、制御部67は第1開閉弁61hを開放して下側の
第1通水ノズル61から通水すると共に、第4開閉弁6
4hを開放して下側の第4通水ノズル64から通水す
る。更に溶湯の湯面が上昇すると、制御部67は第2開
閉弁62hを開放して上側の第2通水ノズル62から通
水すると共に、第3開閉弁63hを開放して上側の第3
通水ノズル63から通水する。
【0067】この様にすれば成形キャビティ2における
溶湯の湯面の上昇につれて、水冷ジャケット60の水位
が上昇するので、溶湯の湯面の上昇と水冷とを連動させ
ることができる。よって、成形キャビティ2における充
填溶湯の効果的冷却を達成しつつ、溶湯が未充填である
未充填領域の過冷を抑制できる。この例では成形キャビ
ティ2における溶湯の湯面の上昇につれて、溶湯を凝固
させるのに有利であるため、下側から上側への指向性凝
固の確保に有利であり、鋳造欠陥の軽減または回避に有
利である。更にこの例では水冷ジャケット60による強
制冷却により鋳造組織の緻密化の達成にも一層有利であ
る。この例では圧力センサ69は、成形キャビティ2の
溶湯の湯面の上昇を間接的に検知する湯面上昇検知手段
として機能する。なお圧力センサ69は、第2気密炉3
2の第2気体室32iの圧力を検知する形態であるが、
これに限らず第1気密炉31の第1気体室31iの圧力
を検知する形態としても良い。
【0068】更には、圧力センサ69に代えて、金型1
4のセグメント型15の型温を検出する温度センサを、
湯面上昇検知手段として各セグメント型15に配置し、
各セグメント型15の型温を検出することにより、各セ
グメント型15の温度上昇に伴い水冷ジャケット60に
通水することにしても良い。なお、溶湯注入開始時から
の時間の経過に伴い、成形キャビティ2における溶湯の
湯面が上昇するのが一般的であることから、制御部67
にタイマを設け、タイマにより開閉弁61h〜64hを
経時的に開放作動させれば、成形キャビティ2における
溶湯の湯面の上昇と水冷とを連動させることができる。
この場合にはタイマが湯面上昇検知手段として機能す
る。
【0069】(実施例7)実施例7を図8に示す。この
例は実施例6と基本的には同様の構成であり、実施例6
と基本的には同様の作用効果を奏する。以下異なる部分
を中心として説明する。この例では、金型14を構成す
るセグメント型15の裏面は大気開放形態とされてお
り、水冷ジャケット60は装備されていない。多数個の
注水弁70が各セグメント型15の裏面に配置されてい
る。注水弁70は図略の給水源に接続されている。
【0070】そして成形キャビティ2に溶湯を充填する
場合には、同様に、第1気密炉31の圧力P1及び第2
気密炉32の圧力P2を高圧化し、溶湯を主湯道16内
を上昇させる。よって、成形キャビティ2において溶湯
の湯面はその下部から上部に向けて上昇する。この様に
成形キャビティ2において溶湯の湯面がその下部から上
部に向けて上昇するにつれて、制御部67は各注水弁7
0の開閉作動を制御する。即ち、下部に配置されている
注水弁70から上部に向かい順に開放し始める。
【0071】(実施例8)実施例8を図9に示す。この
例では、定盤34の上に鋳造型1が配置されている。こ
の鋳造型1は、外側に配置された所定肉厚の筒状の金型
14と、内側に略同軸的に配置された筒状の砂型10と
で構成されている。金型14の内面である第2キャビテ
ィ型面2nと砂型10の外面である第1キャビティ型面
2mとで、筒状の成形キャビティ2が区画されている。
なお金型14及び砂型10は円筒形状でも、角筒形状で
も良い。
【0072】砂型10の内面により、縦方向に延びる主
湯道16が成形キャビティ2と略同軸的に形成されてい
る。砂型10には、成形キャビティ2と主湯道16とを
連通する横向きの枝湯道18が多数個形成されている。
砂型10の主湯道16の下端に位置する一端開口16r
は、ストッパ75の栓部75xで閉塞されている。スト
ッパ75は自動機械または手作業で開閉操作可能であ
る。
【0073】この例ではストッパ75を閉塞した状態
で、主湯道16の上部の他端開口16tから溶湯が矢印
H1方向に注入される。主湯道16に注入された溶湯
は、枝湯道18を経て成形キャビティ2に流入する。主
湯道16及び成形キャビティ2に溶湯が充填されたら、
ストッパ75を僅かに上に移動させ栓部75xを開口か
ら僅かに離脱させ、主湯道16の溶湯を一端開口16r
から所定量づつ排出する。この際に、排出された分の溶
湯を、主湯道16の上部の他端開口16tから溶湯を注
入することにより補償する。この補償は、成形キャビテ
ィ2の溶湯が凝固完了するまで実施される。よって成形
キャビティ2に充填された溶湯が凝固完了するまでの
間、主湯道16の溶湯は流動し続け、主湯道16の溶湯
の凝固は抑制される。
【0074】成形キャビティ2の溶湯が完全に凝固した
ら、ストッパ75を上方に移動させて全開させ、主湯道
16の溶湯全部を一端開口16rから排出する。この例
では一端開口16rを閉じる栓部75xを備えたストッ
パ75が流動手段として機能する。この例は、上部に開
口をもつ薄肉の大型鋳造品を鋳造する場合に適する。な
おストッパ75は、微小量分だけ連続的に開放する形態
でも、あるいは、所定量ぶん断続的に開放する形態でも
良い。ストッパ75の材質は問わず、金属製でも耐火材
料でも良い。
【0075】場合によっては、ストッパ75と併用すべ
く、主湯道16の溶湯を電磁ポンプ装置50で流動させ
ることにしても良い。 (実施例9)実施例9を図10に示す。この例では、砂
型10の上部には、主湯道16の上部に連通する受け皿
状のオーバフロー部10wが砂型で形成されている。砂
型10の主湯道16の下端に位置する一端開口16rに
は、給湯管80が縦向きに配置されている。そして、鋳
造の際には、図略の炉の溶湯を矢印F1方向に上昇させ
て給湯管80から主湯道16に溶湯を注入する。これに
より枝湯道18を経て溶湯が成形キャビティ2に注入さ
れ、溶湯が成形キャビティ2に充填される。成形キャビ
ティ2に充填された溶湯の凝固が完了するまで、給湯管
80からの溶湯補給を継続させ、主湯道16の上部のオ
ーバフロー部10wから溶湯を溢れさせ、オーバフロー
させる。オーバフローは、成形キャビティ2に充填され
た溶湯が凝固完了するまで実施される。
【0076】この様に本実施例では成形キャビティ2の
溶湯の凝固が完了するまで、オーバフローにより主湯道
16の溶湯は流動し続けるので、主湯道16の溶湯の凝
固は抑制される。そして、成形キャビティ2の溶湯の凝
固が完了したら、主湯道16の溶湯を給湯管80を介し
て溶湯を落下させて排出する。この例は、上部に開口を
もつ薄肉の大型鋳造品を鋳造する場合に適する。
【0077】なお給湯管80を介して溶湯を主湯道16
に供給するには、実施例1と同様に気密炉の気体室の圧
力を増圧することにより行うが、場合によっては電磁ポ
ンプ方式で行っても良い。 (他の例)その他、本発明は上記しかつ図面に示した実
施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない
範囲内で必要に応じて適宜選択できるものである。例え
ば、溶湯はアルミ系に限らず、マグネシウム系、鋳鉄、
鋳鋼、銅系、亜鉛系、チタン系など他の金属でも良い。
主湯道16に注入する溶湯状金属は一般的には融液状で
あるが、場合によっては一部微細な固相を含むマッシー
状でも良い。鋳造品はボート船体に限らず、家庭用や業
務用の浴槽、他の種の容器に適用でき、更には薄肉大型
鋳造品ばかりか、小型鋳造品、厚肉鋳造品にも適用でき
ることは勿論である。
【0078】上記した例で用いた砂型10は、生砂型、
Vプロセスで形成した型、セラミックス型、シェル型、
C02 型としても良い。本発明方法では、成形キャビテ
ィ2に溶湯が充填された後にその充填された溶湯が凝固
完了するまでの間の少なくとも一時期において、主湯道
16の溶湯を流動させれば良いが、好ましくは、かかる
流動操作は、充填完了の時点から凝固完了の時点まで連
続的に、場合によっては間欠的に行うのがよい。
【0079】上記した例では溶湯を押し上げ方式で成形
キャビティ2に充填するが、場合によっては落とし込み
方式としても良い。また金型14は厚手の金型でも良
く、板金形態の金型14でも良い。 (付記)上記した各実施例から次の技術的思想も把握で
きる。 船や浴槽等の薄肉容器状鋳造品を、底を上向きにした
状態で鋳造するものであり、容器状鋳造品の底面を形成
する金属製のセグメント型を多数個ドーム形状に配置し
て形成したドーム形状金型と、ドーム形状金型で包囲さ
れた空間内に配置された砂型と、砂型の外面であるキャ
ビティ型面と金型のキャビティ内面である型面とで区画
された成形キャビティと、成形キャビティに溶湯を供給
する注入通路と、注入通路を経て成形キャビティに溶湯
を押し上げ方式で注入する溶湯注入手段とを具備する鋳
造装置。 成形キャビティにおける溶湯の湯面の上昇を直接的ま
たは間接的に検知する湯面上昇検知手段と、湯面上昇検
知手段の検知に基づき、成形キャビティにおける溶湯の
上昇に連動させて、金型の下部から上部にかけて冷却水
等の冷却媒体を送給する冷却手段とを具備する請求項6
に記載の鋳造装置。 流動手段は、注入通路に溶湯状金属を供給しつつその
上部からオーバフローさせるオーバフロー手段である鋳
造装置。 流動手段は、注入通路の溶湯状金属を下部から排出し
つつ、その排出量に相当する量ぶんの溶湯状金属を注入
通路に供給して補償する補償手段である鋳造装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の装置の断面図である。
【図2】実施例2の装置の断面図である。
【図3】実施例3の装置の断面図である。
【図4】実施例4の装置の断面図である。
【図5】実施例5の装置の断面図である。
【図6】図5の矢印W6方向からみた側面図である。
【図7】実施例6の装置の断面図である。
【図8】実施例7の装置の断面図である。
【図9】実施例8の装置の断面図である。
【図10】実施例9の装置の断面図である。
【符号の説明】
図中、1は鋳造型、10は砂型、14は金型、15はセ
グメント型、16は主湯道(注入通路)、16rは一端
開口、16tは他端開口、18は枝湯道、2は成形キャ
ビティ、31は第1気密炉、32は第2気密炉、31
z、32zは圧力発生装置(流動手段)、41は第1給
湯管、42は第2給湯管、49は冷却装置(流動手
段)、50は電磁ポンプ装置(流動手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 35/00 C 8414−4K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造品を成形する成形キャビティと、溶湯
    状金属が注入されると共に該成形キャビティに連通する
    注入通路とを備えた鋳造型を用い、 溶湯状金属を該鋳造型の注入通路に注入することによ
    り、溶湯状金属を該成形キャビティに充填し、該成形キ
    ャビティ内の溶湯状金属を凝固させて鋳造品を得る鋳造
    方法において、 溶湯状金属を該成形キャビティに充填した後に該成形キ
    ャビティの溶湯状金属が凝固完了するまでの間の少なく
    とも一時期において、該注入通路の溶湯状金属を該注入
    通路内で流動させることを特徴とする鋳造方法。
  2. 【請求項2】鋳造品を成形する成形キャビティと、溶湯
    状金属が注入されると共に該成形キャビティに連通する
    注入通路とを備えた鋳造型と、 該鋳造型の注入通路の溶湯状金属を該注入通路内で流動
    させる流動手段とを具備することを特徴とする鋳造装
    置。
  3. 【請求項3】流動手段は、注入通路の一端側の圧力と他
    端側の圧力との間に差圧を生じさせる差圧発生手段であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の鋳造装置。
  4. 【請求項4】流動手段は、注入通路の一端側の温度と他
    端側の温度との間に温度差を生じさせる温度差発生手段
    であることを特徴とする請求項2に記載の鋳造装置。
  5. 【請求項5】流動手段は、電磁力により注入通路の溶湯
    状金属を流動させる電磁ポンプ手段であることを特徴と
    する請求項2に記載の鋳造装置。
  6. 【請求項6】鋳造型は、 注入通路を備えると共に、該注入通路と成形キャビティ
    とを連通する適数個の副通路と第1キャビティ型面とを
    備えた砂型と、 該砂型に対面し且つ該砂型に対して進退可能に設けら
    れ、該第1キャビティ型面と共に該成形キャビティを形
    成する該第2キャビティ型面を備えた金型とを有するこ
    とを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の鋳造装
    置。
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