JP6973121B2 - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータの製造方法に関する。
燃料電池には、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA: Membrane Electrode Gas Diffusion Layer Assembly)及びセパレータが含まれる。セパレータは、アノード側のセパレータプレートとカソード側のセパレータプレートを接合することにより製造される。セパレータプレート同士の接合手段としては、例えば溶接が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−187757号公報
セパレータプレート同士が接合時に接触する接触面は、例えば製造時の誤差によって理想的な平坦面とはならず、例えば細かい凸凹、反り、及びうねりなどがあって、各セパレータプレートの間には隙間が生ずるおそれがある。このため、各セパレータプレートの隙間が大きい部分では接合が不十分となり、セパレータプレート同士の接合状態が不良となるおそれがある。セパレータプレート同士の接合状態が不良である場合、セパレータ同士の間の接触抵抗が増加するため、燃料電池の発電性能が低下するおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、セパレータプレート同士の接合状態を改善することができる燃料電池用セパレータの製造方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載の燃料電池用セパレータの製造方法は、第1セパレータプレートと、前記第1セパレータプレートに接合される第1接合部の両側にそれぞれ隣接する第1凸部及び第2凸部が設けられた第2セパレータプレートとを、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記第1セパレータプレートの反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせる工程と、前記第1接合部が前記第1セパレータプレートに押し当てられるように、第1剛体及び第2剛体を前記第1凸部及び前記第2凸部にそれぞれ押し当てることより前記第1凸部及び前記第2凸部を前記第1セパレータプレートに向かって押圧する工程と、前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに押し当てたまま、前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに接合する工程とを含み、前記押圧する工程において、前記第1接合部は、前記第1接合部と前記第1凸部の間で屈曲した第1屈曲部が弾性変形するとともに、前記第1接合部と前記第2凸部の間で屈曲した第2屈曲部が弾性変形することにより前記第1セパレータプレートに押し当てられる方法である。
上記の製造方法では、前記第1接合部は、前記第1セパレータプレート側に突出するように湾曲していてもよい。
上記の製造方法では、前記第1セパレータプレートは、前記第1接合部に接合される第2接合部の両側にそれぞれ隣接する第3凸部及び第4凸部が設けられ、前記重ね合わせる工程において、前記第1セパレータプレートと前記第2セパレータプレートとを、前記第3凸部及び前記第4凸部が前記第2セパレータプレートとは反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせ、前記接合する工程において、前記第1接合部を前記第2接合部に接合し、前記押圧する工程において、前記第2接合部が前記第1接合部に押し当てられるように、前記第3凸部及び前記第4凸部を前記第2セパレータプレートに向かって押圧し、前記第2接合部は、前記第2接合部と前記第3凸部の間で屈曲した第3屈曲部が弾性変形することにより前記第2セパレータプレートに押し当てられてもよい。
上記の製造方法では、前記押圧する工程において、前記第2接合部は、さらに、前記第2接合部と前記第4凸部の間で屈曲した第4屈曲部が弾性変形することにより前記第2セパレータプレートに押し当てられてもよい。
上記の製造方法では、前記押圧する工程において、前記第3凸部及び前記第4凸部に第3剛体及び第4剛体をそれぞれ押し当てることにより前記第3凸部及び前記第4凸部を押圧してもよい。
上記の製造方法では、前記第2接合部は、前記第2セパレータプレート側に突出するように湾曲していてもよい。
上記の製造方法では、前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに接合する工程において、前記第1接合部を溶接により前記第1セパレータプレートに接合してもよい。
上記の製造方法では、前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに接合する工程において、前記第1接合部をレーザ溶接により前記第1セパレータプレートに接合してもよい。
本発明によれば、セパレータプレート同士の接合状態を改善することができる。
燃料電池の単セルの一例を示す分解斜視図である。 燃料電池の一例を示す断面図である。 セパレータの製造方法の一例を示す工程図である。 実施例の製造方法における凸部を押圧する工程の一例を示す図である 比較例の製造方法におけるセパレータプレートを押圧する工程の一例を示す図である。 他の実施例におけるセパレータプレートの部分断面図である。 他の実施例におけるセパレータプレートの部分断面図である。
図1は、燃料電池の単セル2の一例を示す分解斜視図である。燃料電池は、例えば燃料電池車に用いられるが、その用途に限定はない。
燃料電池は、固体高分子形であり、複数の単セル2が積層された積層体を含んで構成される。また、燃料電池には、各単セル2を積層方向に貫通するカソード側入口マニホルド、カソード側出口マニホルド、アノード側入口マニホルド、アノード側出口マニホルド、冷却媒体入口マニホルド、及び冷却媒体出口マニホルドが設けられている。
カソード側入口マニホルドには、各単セル2に供給される酸化剤ガスが流れる。カソード側出口マニホルドには、各単セル2から排出された酸化剤オフガスが流れる。アノード側入口マニホルドには、各単セル2に供給される燃料ガスが流れる。アノード側出口マニホルドには、各単セル2から排出された燃料オフガスが流れる。冷却媒体入口マニホルドには、各単セル2に供給される冷却水などの冷却媒体が流れる。冷却媒体出口マニホルドには、各単セル2から排出された冷却媒体が流れる。
単セル2は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気中の酸素)が供給され、燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により発電する。単セル2は、単セル2の積層方向に沿って配置されたMEGA20、フレーム21、及びセパレータ1を有する。
MEGA20には、膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)200と、MEA200を挟持する一対のガス拡散層(GDL: Gas Diffusion Layer)201,202とが含まれる。符号Pは、MEA200の積層構造を示している。MEA200には、電解質膜200aと、電解質膜200aを挟持するアノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cとが含まれる。
電解質膜200aは、例えば、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換樹脂膜を含む。このようなイオン交換樹脂膜としては、例えば、ナフィオン(登録商標)などの、イオン交換基としてスルホン酸基を有するフッ素樹脂系のものが挙げられる。
アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cは、それぞれ、触媒担持導電性粒子とプロトン伝導性電解質を含む、ガス拡散性を有する多孔質層として形成されている。例えば、アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cは、白金担持カーボンとプロトン伝導性電解質を含む分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。
アノード電極触媒層200bには一方のガス拡散層201を介し燃料ガスが供給され、カソード電極触媒層200cには他方のガス拡散層202を介し酸化剤ガスが供給される。ガス拡散層201,202は、例えば、カーボンペーパーなどの基材に撥水性のマイクロポーラス層を積層することにより形成される。なお、マイクロポーラス層としては、例えばPTFE(polytetrafluoroethylene)などの撥水性樹脂とカーボンブラックなどの導電性材料などを含んで形成される。MEA200は、酸化剤ガス及び燃料ガスを用いた電気化学反応により発電する。
フレーム21は、一例として矩形状の外形を有する樹脂シートにより構成される。フレーム21の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET: Polyethylene Terephthalate)系樹脂、シンジオタクチックポリスチレン(SPS; Syndiotactic Polystyrene)系樹脂、及びポリプロピレン(PP: Polypropylene)系樹脂などが挙げられる。フレーム21は、枠形状を有し、中央部には矩形状の開口210が設けられている。
また、フレーム21の端部には、厚み方向に貫通する貫通孔211〜216が設けられている。開口210は、MEGA20に対応する位置に設けられ、その縁にはMEA200の外周側の端部が接着層を介し接着される。これにより、MEA200はフレーム21に固定される。
貫通孔211,215,214は、フレーム21の一方の端部に設けられ、貫通孔213,216,212は、フレーム21の他方の端部に設けられている。貫通孔211〜216は、セパレータプレート23,24の貫通孔231〜236,241〜246にそれぞれ重なる。
貫通孔211は、アノード側入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って燃料ガスが流れる。貫通孔212は、アノード側出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って燃料オフガスが流れる。
貫通孔213は、カソード側入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って酸化剤ガスが流れる。貫通孔214は、カソード側出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流れる。
貫通孔216は、冷却媒体入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。貫通孔215は、冷却媒体出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。
セパレータ1は、一対のセパレータプレート23,24を含む。セパレータプレート23,24の一方は第1セパレータプレートの一例であり、セパレータプレート23,24の他方は第2セパレータプレートの一例である。なお、以下の説明では、便宜上、セパレータプレート23を第1セパレータプレートとし、セパレータプレート24を第2セパレータプレートとする。
セパレータプレート23,24は、例えば金属板などにより構成され、矩形状の外形を有する。セパレータプレート23,24は、例えばレーザ溶接により互いに接合され、セパレータプレート24は接着剤によりフレーム21に接着されている。このため、燃料電池内において、セパレータプレート24は、そのセパレータプレート24を含む単セル2のMEGA20のアノード側に配置され、セパレータプレート23は、そのセパレータプレート23を含む単セル2に隣接する他の単セル2のMEGA20のカソード側に配置される。
セパレータプレート24は、厚み方向に貫通する貫通孔241〜246と、波板形状のアノード流路部240を有する。貫通孔241,245,244はセパレータプレート24の一方の端部に設けられ、貫通孔243,246,242はセパレータプレート24の他方の端部に設けられている。
MEGA20側のアノード流路部240の面には、燃料ガスが流れる溝状の燃料ガス流路が形成されている。燃料ガス流路はガス拡散層201に対向し、燃料ガスは燃料ガス流路からガス拡散層201に供給される。アノード流路部240は、例えばプレス金型による曲げ加工により形成される。燃料ガス流路は、例えば直線状に形成されてもよいし、蛇行するように形成されてもよい。
また、セパレータプレート23は、貫通孔231〜236と、波板形状のカソード流路部230を有する。貫通孔231,235,234はセパレータプレート23の一方の端部に設けられ、貫通孔233,236,232はセパレータプレート23の他方の端部に設けられている。
セパレータプレート24側のカソード流路部230の面には、冷却媒体が流れる溝状の冷却媒体流路が形成され、隣接する他の単セル2側のカソード流路部230の他方の面には、酸化剤ガスが流れる溝状の酸化剤ガス流路が形成されている。酸化剤ガス流路は、隣接する他の単セル2のMEGA20のガス拡散層202に対向し、酸化剤ガスは酸化剤ガス流路からガス拡散層202に供給される。
カソード流路部230は、例えばプレス金型による曲げ加工により形成される。冷却媒体流路及び燃料ガス流路は、例えば直線状に形成されてもよいし、蛇行するように形成されてもよい。なお、セパレータプレート23,24は、金属に限定されず、例えばカーボン成型により形成されてもよい。また、セパレータプレート23のカソード流路部230には、セパレータプレート24に対向する面に、冷却媒体が流れる溝状の冷却媒体流路が形成されていてもよい。
貫通孔231,241は、アノード側入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って燃料ガスが流れる。貫通孔232,242は、アノード側出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って燃料オフガスが流れる。
貫通孔241,242は燃料ガス流路に接続されている。燃料ガスは、貫通孔241から燃料ガス流路を経由してMEGA20に供給される。また、燃料オフガスは、MEGA20から燃料ガス流路を経由して貫通孔242に排出される。
貫通孔233,243は、カソード側入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って酸化剤ガスが流れる。貫通孔234,244は、カソード側出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流れる。
酸化剤ガスは、貫通孔233から酸化剤ガス流路を経由してMEGA20に供給される。また、酸化剤オフガスは、MEGA20から酸化剤ガス流路を経由して貫通孔234に排出される。
貫通孔236,246は、冷却媒体入口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。貫通孔235,245は、冷却媒体出口マニホルドの一部であり、単セル2の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。
冷却媒体は、貫通孔236から冷却媒体流路を経由して貫通孔235に流れ込む。これにより、冷却媒体は燃料電池を冷却する。
セパレータプレート23,24は、溶接ラインLに沿ってレーザ溶接される。溶接ラインLは、例えば、各貫通孔231〜236,241〜246の周囲と、アノード流路部240及びカソード流路部230内の周縁部(つまり発電部内)とにそれぞれ設定されている。さらに、溶接ラインLは、アノード流路部240、カソード流路部230、及び貫通孔231〜234,241〜244を取り囲むように設定されている。なお、溶接ラインLの設定に限定はなく、例えば、セパレータプレート23,24のシール性能を向上するため、または、セパレータプレート23,24同士を密着させることによりセパレータプレート23,24同士の接触抵抗を低減して発電性能を向上するために、上記以外の箇所にも溶接ラインLが設定されてもよい。
セパレータプレート23,24は、レーザ溶接による接合状態を改善するため、溶接ラインLに沿って凸部が設けられている。以下に、A−A線に沿った断面図を参照しながら、セパレータプレート23,24の構成を説明する。
図2は、燃料電池の一例を示す断面図である。断面図は、互いに隣接する2つの単セル2のA−A線に沿った断面を示す。
ガス拡散層202は、フレーム21の開口210内に位置する。ガス拡散層202の下部には、MEA200及びガス拡散層201が積層されている。MEA200は、一方の面にアノード電極触媒層200bが形成されており、他方の面にカソード電極触媒層200cが形成されている。カソード電極触媒層200cの面積は電解質膜200a及びアノード電極触媒層200bの面積より小さいため、電解質膜200aの周縁領域200sはカソード電極触媒層200cから露出している。周縁領域200sは、MEA200の上面を正面視した場合、カソード電極触媒層200cの周囲を囲むように設けられている。
周縁領域200sは、接着層25を介してフレーム21の開口210側の端部に接着されている。接着層25は、例えば、紫外線硬化性または熱硬化性の樹脂などから形成される。このようにして、MEGA20はフレーム21に接着されている。
1つの単セル2のMEGA20及びフレーム21と、その単セル2に隣接する他の単セル2のMEGA20及びフレーム21との間には、一組のセパレータプレート23,24が挟まれている。符号P1,P2は、セパレータプレート23,24の溶接ラインLに該当する位置(溶接箇所)を示す。溶接箇所P1は、互いに隣接する各単セル2のフレーム21の間に位置し、溶接箇所P2は、互いに隣接する各単セル2のガス拡散層201とガス拡散層202の間に位置する。
セパレータプレート24は、溶接箇所P1を含む接合部10、凸部11,12、屈曲部13〜16、及び平坦部17,18が設けられ、溶接箇所P2を含む接合部50、凸部51,52、屈曲部53〜56、及び平坦部57が設けられている。また、セパレータプレート23は、溶接箇所P1を含む接合部30、凸部31,32、屈曲部33〜36、及び平坦部37,38が設けられ、溶接箇所P2を含む接合部60、凸部61,62、屈曲部63〜66、及び平坦部67が設けられている。
セパレータプレート24の接合部10とセパレータプレート23の接合部30は、レーザ溶接により互いに接合される。接合部10,30の表面は、略平坦であるが、後述するように、湾曲してもよい。なお、接合部10は第1接合部の一例であり、接合部30は第2接合部の一例である。
凸部11,12は、接合部10の両側にそれぞれ隣接し、他方のセパレータプレート23の反対側に突出している。このため、凸部11,12は、フレーム21の下面に接触している。また、凸部31,32は、接合部30の両側にそれぞれ隣接し、他方のセパレータプレート24の反対側に突出している。このため、凸部31,32は、フレーム21の上面に接触している。
なお、フレーム21と接着されないセパレータプレート23の凸部31,32は、互いに隣接する各単セル2のフレーム21の間のシール性を向上するため、フレーム21と接触する領域310,320が例えばゴムなどによりコーティングされると望ましい。また、例えばゴムなどにより領域310,320がコーティングされていなくても、フレーム21が弾性を備えていれば、凸部31,32がフレーム21に当接することにより、フレーム21とセパレータプレート23の間のシールが可能である。また、凸部11,31の間の隙間S2と凸部12,32の間の隙間S1には、例えば冷却媒体が流れてもよい。
屈曲部14は、接合部10と凸部12の間に設けられ、凸部12への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部15は、接合部10と凸部11の間に設けられ、凸部11への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部14,15は、弾性変形することにより接合部10を他方のセパレータプレート23の接合部30に押し当てる。なお、凸部11,12の一方は第1凸部の一例であり、凸部11,12の他方は第2凸部の一例である。また、屈曲部14,15の一方は第1屈曲部の一例であり、屈曲部14,15の他方は第2屈曲部の一例である。
屈曲部13は、表面が略平坦である平坦部17と凸部12の間に設けられ、凸部12への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部16は、表面が略平坦である平坦部18と凸部11の間に設けられ、凸部11への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部13,16は、弾性変形することにより平坦部17,18を他方のセパレータプレート23の平坦部37,38にそれぞれ押し当てる。
屈曲部34は、接合部30と凸部32の間に設けられ、凸部32への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部35は、接合部30と凸部31の間に設けられ、凸部31への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部34,35は、弾性変形することにより接合部30を他方のセパレータプレート24の接合部10に押し当てる。なお、凸部31,32の一方は第3凸部の一例であり、凸部31,32の他方は第4凸部の一例である。また、屈曲部34,35の一方は第3屈曲部の一例であり、屈曲部34,35の他方は第4屈曲部の一例である。
屈曲部33は、表面が略平坦である平坦部37と凸部32の間に設けられ、凸部32への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部36は、表面が略平坦である平坦部38と凸部31の間に設けられ、凸部31への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部33,36は、弾性変形することにより平坦部37,38を他方のセパレータプレート24の平坦部17,18にそれぞれ押し当てる。
また、セパレータプレート24の接合部50とセパレータプレート23の接合部60は、レーザ溶接により互いに接合される。接合部50,60の表面は、略平坦であるが、後述するように、湾曲してもよい。なお、接合部50は第1接合部の一例であり、接合部60は第2接合部の一例である。
凸部51,52は、接合部50の両側にそれぞれ隣接し、他方のセパレータプレート23の反対側に突出している。このため、凸部51,52は、ガス拡散層201の下面に接触している。また、凸部61,62は、接合部60の両側にそれぞれ隣接し、他方のセパレータプレート24の反対側に突出している。このため、凸部61,62は、ガス拡散層202の上面に接触している。
また、凸部51,52はアノード流路部240の一部であり、凸部61,62はカソード流路部230の一部である。凸部51,52に挟まれた溝部240aは燃料ガス流路の一部であり、凸部61,62に挟まれた溝部230aは酸化剤ガス流路の一部である。また、凸部52,62の間の隙間S3と凸部51,61の間の隙間S4は、冷却媒体の流路の一部である。
屈曲部54は、接合部50と凸部52の間に設けられ、凸部52への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部55は、接合部50と凸部51の間に設けられ、凸部51への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部54,55は、弾性変形することにより接合部50を他方のセパレータプレート23の接合部60に押し当てる。なお、凸部51,52の一方は第1凸部の一例であり、凸部51,52の他方は第2凸部の一例である。
屈曲部53は、平坦部18と凸部52の間に設けられ、凸部52への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部56は、表面が略平坦面である平坦部57と凸部51の間に設けられ、凸部51への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部53,56は、弾性変形することにより平坦部18,57を他方のセパレータプレート23の平坦部38,67にそれぞれ押し当てる。
屈曲部64は、接合部60と凸部62の間に設けられ、凸部62への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部65は、接合部60と凸部61の間に設けられ、凸部61への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部64,65は、弾性変形することにより接合部60を他方のセパレータプレート24の接合部50に押し当てる。なお、凸部61,62の一方は第3凸部の一例であり、凸部61,62の他方は第4凸部の一例である。
屈曲部63は、平坦部38と凸部62の間に設けられ、凸部62への押圧により弾性変形するように屈曲している。屈曲部66は、表面が略平坦である平坦部67と凸部61の間に設けられ、凸部61への押圧により弾性変形するように屈曲している。各屈曲部63,66は、弾性変形することにより平坦部38,67を他方のセパレータプレート24の平坦部18,57にそれぞれ押し当てる。
次に、セパレータ1の製造方法について述べる。本例ではセパレータプレート24の接合部10とセパレータプレート23の接合部30を接合する場合を挙げるが、セパレータプレート24の他の接合部50とセパレータプレート23の他の接合部60を接合する場合でも以下の接合手法は同様に適用される。
図3は、セパレータ1の製造方法の一例を示す工程図である。図3において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
符号G1で示されるように、セパレータプレート23とセパレータプレート24を重ね合わせる工程が行われる(ステップSt1)。このとき、セパレータプレート24は、凸部11,12が他方のセパレータプレート23の反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせられ、セパレータプレート23は、凸部31,32が他方のセパレータプレート24の反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせられる。これにより、セパレータプレート24の凸部11,12は、セパレータプレート23の凸部31,32とそれぞれ対向する。
次に、符号G2で示されるように、セパレータプレート24の凸部11,12をセパレータプレート23に向かって押圧するとともに、セパレータプレート23の凸部31,32をセパレータプレート24に向かって押圧する工程が実行される(ステップSt2)。
セパレータプレート24の接合部10は、凸部11,12の押圧により他方のセパレータプレート23の接合部30に押し当てられる。また、セパレータプレート23の接合部30は、凸部31,32の押圧により他方のセパレータプレート24の接合部10に押し当てられる。
このとき、セパレータプレート24の接合部10は、屈曲部14,15が弾性変形することにより他方のセパレータプレート23の接合部30に押し当てられ、セパレータプレート23の接合部30は、屈曲部34,35が弾性変形することにより他方のセパレータプレート24の接合部10に押し当てられる。なお、屈曲部14,15,34,35の作用については後述する。
また、セパレータプレート24の凸部11,12は、押圧治具41,42がそれぞれ押し当てられることにより押圧され、セパレータプレート23の凸部31,32は、押圧治具43,44がそれぞれ押し当てられることにより押圧される。押圧治具41〜44は、例えば、溶接ラインLに沿って延びる略直方体形状の部材であり、セパレータ1の製造装置に移動自在に設けられている。
押圧治具41,42は、互いに一定の間隔dをおいて凸部11,12上に配置され、凸部11,12に適切な荷重Fuをそれぞれ与える。また、押圧治具43,44は、互いに一定の間隔dをおいて凸部31,32上に配置され、凸部31,32に適切な荷重Fdをそれぞれ与える。ここで、押圧治具41〜44は、押圧時に押圧治具41〜44が弾性変形することにより凸部11,31の間隔のばらつきと凸部12,32の間隔のばらつきが増加しないように、例えば、鉄鋼やステンレスなどの剛体により形成されていると望ましい。
なお、本工程では、必ずしも各押圧冶具41〜44をそれぞれ押圧方向に移動させる必要がなく、セパレータプレート23,24を挟んで対向する押圧治具41,43の一方を固定しておき、他方のみを移動させることにより凸部11,31を押圧してもよい。これと同様に、セパレータプレート23,24を挟んで対向する押圧治具42,44の一方を固定し、他方のみを移動させて凸部12,32を押圧してもよい。
次に、符号G3で示されるように、各接合部10,30を互いに押し当てたまま、接合部10,30同士をレーザ溶接する工程が行われる(ステップSt3)。レーザ溶接は、レーザ出力装置45からレーザ光46を溶接ラインLに沿って接合部10,30に照射することにより行われる。このとき、レーザ光46は、押圧治具41,42の間隔dの隙間を通って接合部10,30に到達することができる。
このようにして、セパレータプレート23,24は互いに接合される。本例では、セパレータプレート23,24の接合手段にレーザ溶接を用いるため、レーザ溶接の高いパワー密度により十分な接合強度が可能であるが、これに限定されず、超音波溶接、電子ビーム溶接、アーク溶接、及び抵抗溶接などの他の溶接手段が用いられてもよい。また、このような溶接手段によりセパレータプレート23,24を容易に接合することが可能となるが、これに限定されず、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂による接着、ロウ付けによる接着、または冷間圧接などの溶接以外の接合手段が用いられてもよい。
次に、凸部11,12,31,32を押圧する工程について述べる。
図4は、実施例の製造方法における凸部11,12,31,32を押圧する工程の一例を示す図である。図4において、図2及び図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
符号G11は、凸部11,12,31,32が押圧される前のセパレータプレート23,24の断面を示し、符号G12は、凸部11,12,31,32が押圧されたときのセパレータプレート23,24の断面を示す。なお、符号H,H’は押圧後の凸部11,12,31,32の高さ位置を示す。
また、図5は、比較例の製造方法におけるセパレータプレート24a,24bを押圧する工程の一例を示す図である。符号G14は、比較例のセパレータプレート23a,24aが押圧されたときの断面を示す。符号G15は、比較例のセパレータプレート23a,24aが押圧されたときにセパレータプレート23a,24aの間に発生する、セパレータプレート23a,24aの位置に応じた荷重(kg)の変化を示す。また、符号G13は、実施例の製造方法において、凸部11,12,31,32が押圧されたときにセパレータプレート23,24の間に発生する、セパレータプレート23,24の位置に応じた荷重(kg)の変化を示す。
比較例のセパレータプレート23a,24aには、実施例のセパレータプレート23,24のような凸部11,12,31,32は設けられておらず、実質的に平坦である。しかし、セパレータプレート23a,24aの表面には製造時の誤差による細かい反りや凸凹が存在する。このため、押圧治具41〜44によりセパレータプレート23a,24aの溶接箇所P1の両側を上下から押圧したとき、溶接箇所P1を含む領域90,91(接合部10,30に対応)が変形し隙間92が生ずることがある。
例えばレーザ溶接の場合、接合条件によっても異なるが、溶接箇所P1に許容されるセパレータプレート23a,24aの間隔は25(μm)程度である。このため、隙間92の大きさが、例えば25(μm)を超える場合、溶接箇所P1が十分に接合されないおそれがある。
比較例のセパレータプレート23a,24aは、符号G15で示されるように、溶接箇所P1の両側に均一な荷重Fu,Fdが加えられるため、溶接箇所P1に対して荷重が加わらない。このため、領域90,91の隙間92を低減することは難しい。
これに対し、実施例のセパレータプレート23,24には、接合部10,30の両側にそれぞれ隣接する凸部11,12,31,32が設けられているため、押圧治具41〜44により凸部11,12,31,32がそれぞれ押圧されると、符号G13で示されるように、各接合部10,30に荷重が加えられる。これは、各凸部11,12,31,32が、押圧治具41〜44から荷重Fu,Fdを受けることにより接合部10,30に作用する力fを発生させるためである。
これにより、セパレータプレート23,24の溶接箇所P1には、比較例とは異なり、荷重が加えられるため、接合部10,30の隙間が低減される。なお、各押圧治具41〜44から加わる荷重Fu,Fdは、凸部11,12,31,32の力fの作用点を高精度に溶接箇所P1に一致させるために均等であることが望ましい。
また、接合部10,30の互いの接触面には、例えば製造時の誤差によるうねりが溶接ラインLに沿って存在することがある。また、凸部11,12,31,32及び押圧治具41〜44の互いの接触面にも、同様にうねりが存在することがある。
仮に屈曲部14,15,34,35がないとすると、凸部11,12,31,32を押圧したとき、うねりのため、接合部10,30の一部分が他方のセパレータプレート24,23に最初に接触した後は、さらに荷重を大きくしてもセパレータプレート23,24自体の剛性により、接合部10,30の他部分は他方のセパレータプレート24,23に接触することができず、接合部10,30の一部で隙間が生ずるおそれがある。
これに対し、セパレータプレート23,24には、接合部10,30と凸部11,12,31,32の間に屈曲部14,15,34,35が設けられており、凸部11,12,31,32が押圧される前後で屈曲部14,15,34,35は伸縮する。このため、凸部11,12,31,32がそれぞれ押圧されると、屈曲部14,15,34,35が弾性変形することにより溶接ラインLに沿った全面にわたって接合部10,30同士が押し当てられる。
このため、接合部10,30同士をレーザ溶接により十分に接合することが可能となり、セパレータプレート23,24同士の接合状態が改善される。なお、凸部11,12,31,32の高さ位置は、押圧治具41〜44による押圧により符号H,H’の位置に変化するが、押圧の終了後、屈曲部14,15,34,35が弾性力により押圧前の状態に復元するため、元の位置に戻る。
また、上記の効果は、屈曲部14,15,34,35の少なくとも1つが設けられれば得られる。例えば、セパレータプレート24には接合部10の一方の側のみに屈曲部14または屈曲部15が設けられてもよいが、接合部10の両側に屈曲部14,15が設けられた場合、各凸部11,12から接合部10に加わる力fが屈曲部14,15の弾性力により均衡しやすいため、セパレータプレート23とセパレータプレート24の接合、及び押圧治具41〜44による押圧が終わった後、セパレータプレート24のひずみが抑制される。
セパレータプレート24のひずみが抑制されることにより、セパレータプレート24を全体にわたって均一にMEGA20に接触させることができるため、セパレータプレート24とMEGA20の間の接触抵抗が低減され、発電性能が向上する。これは、他方のセパレータプレート23の屈曲部34,35についても同様である。
また、本例では、セパレータプレート24だけでなく、他方のセパレータプレート23にも屈曲部34,35が設けられているため、セパレータプレート24側の押圧治具41,42の荷重Fuとセパレータプレート23側の押圧治具43,44の荷重Fdを屈曲部34,35の弾性力により容易に均衡させることができる。このため、押圧治具41〜44による押圧が終わった後、押圧の終了に伴う反力により生じ得るセパレータプレート23,24の反りが抑制される。
本例において、各セパレータプレート23,24の接合部10,30は平坦面として形成されているが、以下に述べるように曲面として形成されてもよい。
図6は、他の実施例におけるセパレータプレート23b,24bの部分断面図である。なお、図6において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
セパレータプレート24bには、他方のセパレータプレート23b側に突出するように湾曲した接合部10aと、接合部10aの両側にそれぞれ隣接する凸部11a,12aと、凸部11aと接合部10aの間で屈曲した屈曲部15aとが設けられている。凸部11a,12aは、他方のセパレータプレート23bの反対側に突出するとともに湾曲している。
また、セパレータプレート23bには、他方のセパレータプレート24b側に突出するように湾曲した接合部30aと、接合部30aの両側にそれぞれ隣接する凸部31a,32aとが設けられている。凸部31a,32aは、他方のセパレータプレート24bの反対側に突出するとともに湾曲している。なお、凸部12aと接合部10aの間、及び凸部31a,32aと接合部30aの間には屈曲部が設けられていない。
符号G21は、凸部11a,12a,31a,32aが押圧される前のセパレータプレート23b,24bの断面を示し、符号G22は、凸部11a,12a,31a,32aが押圧されたときのセパレータプレート23b,24bの断面を示す。
凸部11a,12a,31a,32aが押圧される前、各セパレータプレート24b,23bの接合部10a,30aは、隙間8を介して対向し互いに接触していない。しかし、凸部11a,12a,31a,32aが押圧されると、屈曲部15aが弾性変形することにより接合部10aは他方の接合部30aに押し当てられる。
このとき、接合部10a,30aが他方のセパレータプレート23b,24bに突出するように湾曲しており、接合部10a,30aの曲面同士の接点は溶接箇所P1に一致するため、接合部10a,30a同士の接触面積は、接合部10a,30aが平坦面である場合より小さくなる。これにより、押圧時に溶接箇所P1に加わる力が増加するため、レーザ溶接による接合部10a,30aの接合強度が高まる。
なお、接合部10a,30aの少なくとも一方が湾曲していれば、接合部10a,30a同士の接触面積を小さくできるため、上記の効果は同様に得られる。しかし、本例のように、接合部10a,30aの両方が湾曲している場合、接合部10a,30aの一方だけが湾曲している場合より、接触面積を小さくしやすい。
また、本例では、凸部11a,12a,31a,32aも湾曲しているため、屈曲部15aが弾性変形しやすく、接合部10a,30a同士の密着性が高まる。
また、本例では、セパレータプレート23bに屈曲部34,35が設けられていない。しかし、セパレータプレート23bの接合部30aは、凸部31a,32aが押圧されることにより他方のセパレータプレート24bの接合部10aに押し当てられるため、上述したように、接合部10a,30aの隙間が低減される。
また、図4に示された各セパレータプレート23,24には、それぞれ、凸部11,12,31,32が設けられているが、以下の例のように、一方のセパレータプレート24だけに凸部11,12が設けられてもよい。
図7は、他の実施例におけるセパレータプレート23c,24の部分断面図である。セパレータプレート23cは、上記の実施例とは異なり、略平坦面を有し、凸部31,32が設けられていない。
符号G31は、凸部11,12が押圧される前のセパレータプレート23c,24の断面を示し、符号G32は、凸部11,12が押圧されたときのセパレータプレート23c,24の断面を示す。
凸部11,12が押圧される前、セパレータプレート23cは基台47上に載置されており、セパレータプレート24は、凸部11,12が他方のセパレータプレート23cの反対側に突出するようにセパレータプレート23cに重ね合わせられている。凸部11,12は、押圧治具41,42から荷重Fuが加わることにより押圧される。凸部11,12が押圧されると、セパレータプレート24の接合部10は他方のセパレータプレート23cに押し当てられる。
このとき、接合部10は、上記の実施例と同様に、屈曲部14,15が弾性変形することによりセパレータプレート23cに押し当てられる。このため、上述したように、溶接ラインL上に沿って接合部10とセパレータプレート23cの間の隙間が低減される。したがって、接合部10とセパレータプレート23cをレーザ溶接により十分に接合することが可能となり、セパレータプレート23c,24同士の接合状態が改善される。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
2 単セル
23,23a〜23c セパレータプレート(第1セパレータプレート)
24,24a,24b セパレータプレート(第2セパレータプレート)
10,10a 接合部(第1接合部)
30,30a 接合部(第2接合部)
11,11a,12,12a 凸部(第1凸部、第2凸部)
31,31a,32,32a 凸部(第3凸部、第4凸部)
14,15,15a 屈曲部(第1屈曲部、第2屈曲部)
34,35 屈曲部(第3屈曲部、第4屈曲部)
41〜44 押圧治具

Claims (8)

  1. 第1セパレータプレートと、前記第1セパレータプレートに接合される第1接合部の両側にそれぞれ隣接する第1凸部及び第2凸部が設けられた第2セパレータプレートとを、前記第1凸部及び前記第2凸部が前記第1セパレータプレートの反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせる工程と、
    前記第1接合部が前記第1セパレータプレートに押し当てられるように、第1剛体及び第2剛体を前記第1凸部及び前記第2凸部にそれぞれ押し当てることより前記第1凸部及び前記第2凸部を前記第1セパレータプレートに向かって押圧する工程と、
    前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに押し当てたまま、前記第1接合部を前記第1セパレータプレートに接合する工程とを含み、
    前記押圧する工程において、前記第1接合部は、前記第1接合部と前記第1凸部の間で屈曲した第1屈曲部が弾性変形するとともに、前記第1接合部と前記第2凸部の間で屈曲した第2屈曲部が弾性変形することにより前記第1セパレータプレートに押し当てられることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 前記第1接合部は、前記第1セパレータプレート側に突出するように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 前記第1セパレータプレートは、前記第1接合部に接合される第2接合部の両側にそれぞれ隣接する第3凸部及び第4凸部が設けられ、
    前記重ね合わせる工程において、前記第1セパレータプレートと前記第2セパレータプレートとを、前記第3凸部及び前記第4凸部が前記第2セパレータプレートとは反対側にそれぞれ突出するように重ね合わせ、
    前記接合する工程において、前記第1接合部を前記第2接合部に接合し、
    前記押圧する工程において、前記第2接合部が前記第1接合部に押し当てられるように、前記第3凸部及び前記第4凸部を前記第2セパレータプレートに向かって押圧し、前記第2接合部は、前記第2接合部と前記第3凸部の間で屈曲した第3屈曲部が弾性変形することにより前記第2セパレータプレートに押し当てられることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  4. 前記押圧する工程において、前記第2接合部は、さらに、前記第2接合部と前記第4凸部の間で屈曲した第4屈曲部が弾性変形することにより前記第2セパレータプレートに押し当てられることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  5. 前記押圧する工程において、前記第3凸部及び前記第4凸部に第3剛体及び第4剛体をそれぞれ押し当てることにより前記第3凸部及び前記第4凸部を押圧することを特徴とする請求項3または4に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  6. 前記第2接合部は、前記第2セパレータプレート側に突出するように湾曲していることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  7. 前記接合する工程において、前記第1接合部を溶接により前記第1セパレータプレートに接合することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  8. 前記接合する工程において、前記第1接合部をレーザ溶接により前記第1セパレータプレートに接合することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
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