JP6972974B2 - 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の故障診断方法、および制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の故障診断方法、および制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には画像形成装置の画像不良発生時の対処手段に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、現像ユニット、感光体ユニット、転写ユニット、定着ユニットなどが連動して作動しているため、それぞれのユニットを起因とする画像不良が発生し得る。画像不良が発生した場合には、その内容に応じて適切に対処する必要がある。
このような画像不良発生時の対処手段に関する技術として、たとえば、特開2017−083544号公報(特許文献1)は、出力された画像不良をスキャナで読み取ることで、画像不良データの特徴情報を取得する画像形成装置を開示している。また、特開2012−049691号公報(特許文献2)は、ユーザーから異常情報の入力を受け付けて、パラメータ変更や対応作業を表示する画像形成装置を開示している。
特開2017−083544号公報 特開2012−049691号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、画像をスキャナで読み取って機械的に判断しているため、人が画像不良を見て種別を判断するほどの精度を出すことができなかった。また、上記特許文献2に記載の技術では、ユーザーに画像不良の知識がない場合に、画像不良の情報を正しく入力することができないといった不具合が生じていた。したがって、ユーザーに画像不良に対する知識がない場合にも、画像不良の種別を精度良く特定するための技術が求められている。
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ある局面における目的は、画像不良が発生した場合に、ユーザーに画像不良に対する知識がなくても、画像不良の種別を精度良く特定する画像形成装置を提供することである。
ある局面に従うと、入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部と、出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置と、画像を表示するための表示部と、ユーザーからの入力を受け付けるための入力部と、制御装置とを備える画像形成装置が提供される。制御装置は、入力部を介したユーザーからの指示を契機として、記憶装置から画像不良情報を取得し、複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応する複数の画像の例を、表示部に表示し、表示された複数の画像の例の中から、出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を入力部を介して受け付け、選択された画像に基づいて、画像形成部の故障箇所を判断する。
好ましくは、制御装置は、入力画像に基づいて複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を複数の画像の例として、表示部に表示する。
好ましくは、複数種類の画像不良の各々は、画像形成部の少なくとも1つの故障原因に対応している。
好ましくは、制御装置は、選択された画像と画像形成装置の使用状況とに基づいて、画像形成部の故障箇所を判断する。
好ましくは、制御装置は、画像形成部の故障箇所に寿命が到来しているか否かを判断する。
好ましくは、制御装置は、画像形成部の故障箇所のメンテナンスが必要であるか否かを判断する。
好ましくは、制御装置は、さらに、入力部を介したユーザーからの指示を契機として、複数の画像の例の中の少なくとも1つを用紙に印刷するように、画像形成部に指示する。
好ましくは、制御装置は、選択された画像に対応する画像形成部の故障要因が複数ある場合は、画像形成部の故障要因を特定可能なテストパターンを用紙に印刷するように画像形成部に指示する。
好ましくは、制御装置は、複数の画像の例を、それぞれに対応する画像不良の発生回数の多い順に並べて表示部に表示する。
好ましくは、画像形成装置は、動作モードの1つとしてチェックモードを有し、チェックモードでは、画像形成部は、画像不良が発生しているか否かをチェックするためのテストパターンを用紙上に印刷して出力する。
他の局面に従うと、画像形成装置と、サーバーとを備える画像形成システムが提供される。画像形成装置は、入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部と、画像を表示するための表示部と、出力画像における不良発生を報知するための入力をユーザーから受け付ける入力部と、第1の制御装置とを備える。第1の制御装置は、ユーザからの入力を契機として、画像不良の発生をサーバーに報知し、サーバーから受信した複数の不良画像の例を表示部に表示させ、表示された複数の不良画像の例の中から、出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を入力部を介して受け付け、選択された画像を表す情報をサーバーに送信する。サーバーは、出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置と、第2の制御装置とを備える。第2の制御装置は、画像不良の発生を画像形成装置から報知された場合に、画像不良情報に基づいて複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応する複数の不良画像の例を、画像形成装置に送信し、選択された画像を表す情報に基づいて、画像形成部の故障個所を判断する。
好ましくは、第1の制御装置は、ユーザからの入力を契機として、不良の出力画像に対応する入力画像をサーバーに送信し、第2の制御装置は、第1の制御装置から送信された入力画像に基づいて、複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を複数の不良画像の例として画像形成装置に送信する。
好ましくは、第2の制御装置は、複数の不良画像の例とともに対応する画像不良の発生回数に関する情報を画像形成装置に送信し、第1の制御装置は、複数種類の不良画像を、対応する画像不良の発生回数の多い順に並べて表示する。
好ましくは、第2の制御装置は、画像形成部の故障個所に寿命が到来しているかまたはメンテナンスが必要であるか否かを判断し、第1の制御装置は、判断の結果を表示部に表示する。
好ましくは、第2の制御装置は、画像形成部の故障個所にメンテナンスが必要と判断した場合には、遠隔装置によって画像形成部の故障個所のメンテナンスを行う。
他の局面に従うと、画像形成装置の故障診断を少なくとも1つの制御装置によって行う方法が提供される。画像形成装置は、入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部を備える。画像形成装置の故障診断方法は、出力画像における不良発生を入力インターフェイスを介して受け付けるステップと、出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置から、不良発生を契機として画像不良情報を取得するステップと、画像不良情報に基づいて、複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応する複数の画像の例をディスプレイに表示するステップと、表示された複数の画像の例の中から、出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を入力インターフェイスを介して受け付けるステップと、選択された画像に基づいて、画像形成部の故障箇所を判断するステップとを備える。
他の局面に従うと、上記画像形成装置の故障診断方法を少なくとも1つの制御装置に実行させるための制御プログラムが提供される。
ある局面において、画像不良の種別を精度良く特定する画像形成装置を提供することができる。
上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
画像形成装置の内部構造の一例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定する処理を表す機能ブロック図である。 記憶装置に記憶されている画像不良データの一例を示す図である。 不良画像表示処理における操作パネルの表示の一例を示す図である。 画像不良特定処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の変形例における不良画像の表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る変形例における不良画像の表示の他の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定する処理を表す機能ブロック図である。 画像不良の形成処理の一例を示す図である。 画像不良の形成処理の他の例を示す図である。 画像不良の形成処理のさらに他の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像不良特定処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る画像形成システムの機能ブロック図である。 画像形成システムにおいて、画像形成装置とサーバーとの連携を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<第1の実施の形態>
[1.画像形成装置100の内部構造]
図1を参照して、画像形成装置100の内部構造について説明する。図1は、画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。
画像形成装置100は、カラープリンタ、モノクロプリンタ、またはファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(いわゆるMFP(Multi Functional Peripheral))であってもよい。
画像形成装置100は、画像読取部としてのスキャナー20と、画像形成部110を含むプリンター25とを備える。スキャナー20は、カバー21と、用紙台22と、用紙トレイ23と、ADF(Auto Document Feeder)24とを備える。カバー21の一端は、用紙台22に固定されており、カバー21は、当該一端を支点として開閉可能に構成されている。
画像形成装置100のユーザーは、カバー21を開くことで、原稿を用紙台22にセットすることができる。画像形成装置100は、原稿が用紙台22にセットされた状態でスキャン指示を受け付けると、用紙台22にセットされた原稿のスキャンを開始する。また、画像形成装置100は、原稿が用紙トレイ23にセットされた状態でスキャン指示を受け付けると、ADF24によって1枚ずつ自動的に原稿を読み取る。
プリンター25は、用紙の収納部60A〜60Dと、給紙部としての給紙ローラー61と、用紙の搬送ローラー62と、用紙センサ63と、タイミングローラー87と、タイミングセンサ88と、切替爪89と、反転ローラー70と、画像形成装置100を制御するための制御装置101と、スキャナー20によって読み取られた画像を用紙に印刷するための画像形成部110とを含む。
収納部60A〜60Dは、用紙がセットされるカセットである。以下では、収納部60A〜60Dの1つを代表して収納部60ともいう。収納部60は、画像形成装置100から脱着可能に構成されている。ユーザーは、画像形成装置100から収納部60を外すことで収納部60に用紙をセットすることができる。収納される用紙のサイズは、収納部60A〜60D間で異なっていてもよいし、同じであってもよい。
給紙ローラー61は、給紙クラッチ(図示しない)を介してモーター(図示しない)に接続されている。当該モーターは、制御装置101によって制御される。制御装置101は、ユーザーから印刷指示を受けたことに基づいて、モーターを駆動する。モーターは、給紙クラッチを介して給紙ローラー61を回転する。これにより、用紙は収納部60から搬送経路41に1枚ずつ送り出される。
搬送ローラー62は、収納部60から送り出された用紙を搬送するように、搬送経路41内に複数設けられている。搬送ローラー62は、モーター(図示しない)に接続されている。制御装置101は、当該モーターを駆動することで搬送ローラー62を回転し、搬送経路41に沿って用紙を搬送する。用紙は、画像形成部110に搬送される。
手差しトレイ64は、手差し用の用紙がセットされるトレイである。ユーザーは、手差し用の用紙として、長方形などの定型用紙の他に、長方形以外(たとえば星形)の非定型用紙をセットすることもできる。非定型用紙をセットした際の後続の処理の詳細は、後述する。
画像形成部110は、印刷対象の画像パターンに従ってトナー像を形成し、当該トナー像を用紙に印刷する。タイミングローラー87は、タイミングセンサ88による用紙の検知結果に基づいて、画像形成部110内を搬送されるトナー像の位置に合わせて用紙の搬送を調整する。その結果、画像形成部110で形成されたトナー像が、用紙の適切な位置に印刷される。
その後、制御装置101は、画像形成装置100が片面印刷の指示を受け付けている場合に、切替爪89を駆動し、用紙をトレー48に排紙する。他方、制御装置101は、画像形成装置100が両面印刷の指示を受け付けている場合に、切替爪89を駆動し、用紙を反転ローラー70に搬送する。その後、用紙は搬送ローラー62に送られ、再び画像形成部110を通過する。トナー像が用紙の裏面に印刷され、用紙はトレー48に排紙される。
[2.システム構成]
図2を参照して、画像形成装置100のシステム構成の一例について説明する。図2は、画像形成装置100の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、画像形成装置100は、図1のスキャナー20およびプリンター25の他に、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワークインターフェイス104と、操作パネル107と、記憶装置120とを含む。
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
制御装置101は、本実施の形態に従う制御プログラム122などの各種プログラムを実行することで画像形成装置100の動作を制御する。制御装置101は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からRAM103に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ネットワークインターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。画像形成装置100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。画像形成装置100は、制御プログラム122をアンテナを介してサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
操作パネル107は、図3の表示部113としてのディスプレイと図3の入力部115としてのタッチパネルなどの入力インターフェイスとで構成される。ディスプレイおよびタッチパネルは、互いに重ねられている。操作パネル107は、たとえば、画像形成装置100に対する印刷操作やスキャン操作などを受け付ける。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)その他の記憶装置である。記憶装置120は、内蔵式、外付け式のいずれであってもよい。記憶装置120は、本実施の形態に従う制御プログラム122を格納する。制御プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、モジュールとしての任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。
制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、さらに、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で画像形成装置100が構成されてもよい。
[3.画像不良特定処理]
図3〜図5を参照して、第1の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定するための処理について説明する。図3は、第1の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定する処理を表す機能ブロック図である。図4は、画像不良データの一例を示す図である。図5は、操作パネル107へ表示された不良画像の一例を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置100は、判断部117、入力制御部114、および表示制御部112として機能する制御装置101と、表示部113および入力部115として機能する操作パネル107と、記憶装置120とを備える。
画像形成装置100は、動作モードとして、ユーザーの指示に従って印刷ジョブを行う印刷モードと、画像不良表示モードとを有する。画像不良表示モードは、印刷ジョブ実行時における画像形成装置100による画像形成において、用紙上に画像不良が形成されたためにユーザーが入力部115に所定の入力をした場合に開始される。
表示制御部112は、画像不良表示モードにおいて、記憶装置120から画像不良データDを取得し、取得した画像不良データDを操作パネル107に表示する。画像不良データDの詳細は後述する。
入力制御部114は、画像不良表示モードにおいて、操作パネル107に表示された画像不良データに対するユーザーの選択を受け付ける。ユーザーは、用紙上に発生した画像不良に対応するデータを選択する。
判断部117は、画像不良表示モードにおいて、入力部115が受け付けた選択の内容に基づいて用紙上に発生した画像不良を特定し、当該画像不良の原因を診断し、対処方法を判断する。判断部117は、当該対処方法を操作パネル上に表示してユーザーに報知する。さらに、当該判断内容に基づいて、記憶装置120に格納されている画像不良の発生回数の情報を更新する。
図4に、記憶装置120に記憶されている画像不良データDの一例を示す。画像不良データDは、例えば、不良画像51と、不良名称52と、原因ユニット53と、対処内容54と、発生回数55とを備える。
不良画像51は、用紙上に形成された画像に発生し得る画像不良を表す画像データの一例である。表示制御部112は、当該画像データを、操作パネル107に表示する。
不良名称52は、対応する画像不良の名称を意味する。
原因ユニット53は、対応する画像不良が発生する際の原因となるユニットを意味する。原因ユニット53としては、現像器、感光体、定着装置などの画像形成装置100内のユニットから、1つまたは複数が設定される。
対処内容54は、対応する画像不良が発生した場合に想定される対処手段を意味する。画像不良の内容に応じて、1つまたは複数の対処手段が設定される。
発生回数55は、対応する画像不良が発生した回数を意味する。詳細は後述するように、ユーザーが、発生した画像不良の種類に対応する不良画像51を選択すると、発生回数55が更新される。
図5に、不良画像表示処理における操作パネル107の表示の一例を示す。操作パネル107の手前側には、操作ボタン56を設けてもよい。操作ボタン56は、電源ボタン56a、テンキー56b、スタートキー56c、ストップキー56d、リセットキー56eとを含む。操作ボタンは、ユーザーによる画像形成装置100への操作を受け付ける。
表示制御部112は、画像不良データDの複数種類の画像不良にそれぞれ対応する複数の画像の例として、画像不良データDの不良画像51を操作パネル107に表示する。好ましくは、表示制御部112は、不良画像51を、発生回数55の多い順に並べて表示する。
ユーザーは、印刷ジョブ実行時に用紙上に発生した画像不良に対応する不良画像51を選択する。図5に示す例では、選択枠58aおよび選択アイコン58bで特定された不良画像51がユーザーによって選択されている。判断部117は、ユーザーが選択した不良画像51に対応する対処内容54を、操作パネル107に表示することによりユーザーに通知する。判断部117は、さらに、記憶装置120に格納されている画像不良データDについて、ユーザーが選択した不良画像51に対応する発生回数55を更新する。
ここで、判断部117は、画像形成装置の使用情報として、印字履歴、環境情報、稼働量、センサー検出値、バイアス設定値、プロセス条件設定値、印刷ジョブの設定値に基づいて、対処内容を判断する構成としてもよい。ここで、印字履歴とはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)毎に各印字率で何枚印刷されたかをカウントされたデータであり、印刷ジョブ毎に過去1日分のデータに基づくことが好ましい。環境情報は画像不良が発生した時点の画像形成装置100内の温度および湿度などである。
稼働量とは、感光体、帯電ユニット、現像器、転写装置、定着装置の積算の摺動距離である。センサー検出値は、IDCセンサおよびトナー濃度センサの検出値などである。センサーはトナー量残量、トナー切れ、用紙切れを検出するためのセンサー、各部のジャム(紙詰まり)、温度異常、動作異常等をそれぞれ検出するためのセンサー、印刷用紙の排紙トレイへの排出を検出するためのセンサーなどである。バイアス設定値は、帯電、現像バイアス、1次転写バイアス、2次転写バイアスなどの設定値である。プロセス条件設定値は、LDパワーや定着温度などの設定値である。ジョブの設定値は、プロセス速度、スクリーン、紙種、入力画像情報などの設定値である。
判断部117は、ロジスティック回帰分析、決定木分析クラスター分析などの各種統計手法も用いて、故障箇所および故障内容を判断してもよい。表示制御部112は、特定された故障個所および故障内容に応じて、交換などの対処方法を操作パネル107に表示する。
判断部117は、ユーザーが選択した不良画像情報と画像形成装置の使用情報とから、画像形成部110の対応するユニットの寿命判断を行い、寿命であると判断した場合に該当する交換パーツをユーザーに通知する。例えば、濃度が薄いという画像不良が選択され、かつ、画像形成装置の使用情報から現像バイアスが高く、耐久履歴が長い場合には、判断部117は現像器の故障と診断して、表示制御部112を介して現像器の交換を操作パネル107に表示する。
判断部117は、ユーザーが選択した不良画像の情報と画像形成装置の使用情報からメンテナンスが必要な箇所を判断してもよい。自動でメンテナンス可能であると判断した場合、判断部117は、自動でメンテナンスを行う構成としてもよい。例えば、縦スジという画像不良が選択され、かつ、画像形成装置の使用情報から高カバレッジが連続していることが判明した場合には、判断部117は帯電装置の汚れと判断して、帯電装置を自動で清掃する。
[4.処理手順]
図6を参照して、第1の実施の形態に係る画像不良特定処理の手順を説明する。図6は、画像不良特定処理の手順を示すフローチャートである。当該処理は、たとえば制御装置101として機能するCPUが所与のプログラムを実行することによって実現される。
ステップS610において、制御装置101は、画像不良の発生の通知を受け付ける。具体的には、ユーザーが画像不良が発生したと判断した際に、操作パネル107を操作することにより、発生した旨が制御装置101に通知される。制御装置101は、画像不良の発生の通知を受けた場合(ステップS610においてYES)、ステップS620に処理を進める。そうでない場合(ステップS610においてNO)、制御装置101は、ステップS610を繰り返す。
ステップS620において、制御装置101の表示制御部112は、記憶装置120から画像不良データDを取得する。その後、制御装置101は、ステップS620に処理を進める。
ステップS630において、制御装置101の表示制御部112は、画像不良データDの中の複数種類の不良画像の例を操作パネル107に表示する。その後、制御装置101は、ステップS640に処理を進める。
ステップS640において、制御装置101の入力制御部114は、操作パネル107に表示した複数種類の不良画像に対するユーザーの選択を受け付ける。その後、制御装置101は、ステップS650に処理を進める。
ステップS650において、制御装置101の判断部117は、ユーザーの選択に基づいて、発生した画像不良を特定し、特定した画像不良に対応する対処内容を操作パネル107に表示する。その後、制御装置101は、ステップS660に処理を進める。
ステップS660において、制御装置101の判断部117は、記憶装置120に記憶されている画像不良データDについて、ユーザーの選択に基づいて、発生した画像不良に対応する発生回数を更新する。制御装置101は、処理を終了する。
[5.変形例]
図7および図8を参照し、第1の実施の形態に係る変形例を説明する。図7は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の変形例における不良画像の表示の一例を示す図である。図8は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の変形例における不良画像の表示の他の例を示す図である。
変形例では、制御装置101の表示制御部112は、スキャナー20から入力された入力画像に対して、前記複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を複数の不良画像の例として、操作パネル107の表示部113に表示する。ここで、複数種類の画像不良の各々は、それぞれ、画像形成部110の少なくとも1つの故障原因に対応している。
図7(A)は、ユーザーがスキャナー20から入力した入力画像C1を示す。表示制御部112は、ユーザーが入力した入力画像C1に対して、記憶装置120から取得した画像不良データにおける複数種類の画像不良のそれぞれに対応した画像処理を行い、得られた不良画像を操作パネル107に表示する。図7(B)は、当該処理により得られた画像の一例である不良画像C1′を示す。不良画像C1′では、入力画像C1に「こぼれ」という画像不良に特徴的なトナー汚れの画像が重ね合わされている。
表示制御部112は、さらに、スキャナー20から入力された入力画像に基づいて、画像形成の条件を考慮して、画像不良の種類に対応した画像処理を行うようにしてもよい。図8(A)に示す例では、入力画像C2は、文字部71もベタ画像部72も共にブラック(K)であるため、出力画像C2′に示すように、ベタ画像部72の領域に文字部71が転写されてしまう転写メモリという画像不良が発生し得る。この場合、表示制御部112は、不良画像C2′を操作パネル107に表示する。
一方、図8(B)に示す例では、入力画像C3は、文字部71がブラック(K)で、ベタ画像部72はイエロー(Y)であるため、出力画像C3′のように転写メモリが発生し得ない。この場合、表示制御部112は、画像C3′については操作パネルに表示しない。
上記構成とすることにより、ユーザーは入力画像に対して画像不良が発生した場合の出力画像を確認した上で、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良と比較することができるため、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良をより正確に特定することが可能となる。
なお、上記変形例では、表示制御部112は、スキャナー20から入力された入力画像に対して、複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行うように構成されているが、ユーザーの選択により、入力画像ではなく無地画像に対して画像不良に対応した画像処理を行う構成にしてもよい。このようにすることで、ユーザーは、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良を特定することがより容易となる。
[6.小括]
以上のようにして、本実施形態では、制御装置101は、印刷ジョブ時に画像不良が発生したためにユーザーが発した指示を契機として、出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良データDを、記憶装置120から取得する。制御装置101は、複数種類の画像不良にそれぞれ対応する複数の画像の例を、操作パネル107に表示する。制御装置101は、表示された複数の画像の例の中から、発生した画像不良に対応する画像の選択を受け付ける。制御装置101は、受け付けた選択の内容に基づいて、画像形成部の故障箇所を判断し、対処方法を操作パネル107に表示する。
上記構成とすることにより、印刷ジョブ実行時に出力画像形成装置に画像不良が発生した場合に、ユーザーに画像不良に関する知識がない場合でも、発生した画像不良の種別を特定し、対処方法を把握することができるため、ユーザーの利便性が向上する。
<第2の実施の形態>
[1.概要]
以下、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、表示部113に表示した複数の不良画像の例から、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良に対応する不良画像をユーザーが選択困難な場合に関する。この場合に、当該不良画像の例を用紙に印刷して出力するように画像形成部110に指示する出力指示部214を制御装置201がさらに備える点で、第2の実施の形態は第1の実施の形態と異なる。なお、本実施形態においては、前述の実施の形態に係る画像形成装置100が備える構成と同様の構成には、画像形成装置100の符号と同一の符号を付してある。したがって、それらの説明は繰り返さない。
[2.詳細]
図9〜図12を参照して、第2の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定するための処理について説明する。図9は、第2の実施の形態に係る画像形成装置において画像不良を特定する処理を表す機能ブロック図である。図10は、不良画像の形成処理の一例を示す図である。図11は、不良画像の形成処理の他の例を示す図である。図12は、不良画像の形成処理のさらに他の例を示す図である。
第2の実施の形態に係る画像形成装置は、動作モードの1つとして不良画像出力モードを備える。また、図9に示すように、制御装置201はさらに出力指示部214として機能する。不良画像出力モードでは、制御装置201の出力指示部214は、表示制御部112が表示した複数の画像の例から、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良に対応する画像をユーザーが選択困難な場合に、ユーザーからの指示を契機として、複数の画像の例の内の少なくとも1つを、用紙に印刷するように画像形成部110に指示する。具体的には、例えば、複数種類の画像不良の少なくとも1つに対応する画像の例を、ユーザーがスキャナー20から読み込んだ入力画像に重ねて出力する。
図10を参照して、不良画像出力モードの一例を説明する。図10(A)は、印刷ジョブ実行時に用紙S1上に発生した画像不良を示す。図10(A)に示す例では、縦方向にムラが生じている。このようなムラは、その間隔によっては、画像不良の種類が異なり、発生原因および対処方法が異なる場合が存在する。
しかし、ユーザーは、操作パネル107に表示された複数の画像の例から、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良に対応する画像をムラの間隔から判断しないといけなくなり、対応する不良画像を適切に選択することが困難な場合がある。というのも、印刷された画像と操作パネル107上の画像とでは、サイズが異なるために、ユーザーはムラの間隔や太さを判別困難なためである。
そこで、不良画像出力モードでは、ユーザーは、操作パネル107上に表示された不良画像の中から、縦方向のムラを有する画像不良に対応する画像を一つまたは複数選択し、用紙上への印刷を指示する。出力指示部214は、ユーザーからの指示を契機として、図10(B)に示す入力画像データG1の上に指定された画像を重ねて用紙上に印刷するように画像形成部110に指示する。画像形成部110は、ユーザーに指定された一つまたは複数の画像の例を用紙上に印刷する。
図10(C)に、ユーザーによって縦方向のムラの間隔が異なる3つの画像が指定された場合に、出力指示部214の指示により画像形成された用紙S1′を示す。図10(C)に示すように、用紙S1′には、用紙S1に発生した画像不良に重ねて、縦方向の間隔の異なる3種類のムラA〜Cが印刷されている。ここで、ムラA〜Cは、それぞれ異なる種類の画像不良に対応しており、たとえば、ユーザーが入力した画像とは違う色で印刷されることが好ましい。
このようにすることで、ユーザーは印刷ジョブ実行時に用紙S1上に発生したムラが、出力指示部214の指示により用紙S1′上に形成されたムラCに対応していることを容易に判断することができ、印刷ジョブ実行時に発生した画像不良を正確に特定することが可能となる。そして、ユーザーがムラCを選択することにより、ユーザーが選択した内容に基づいて、判断部117は、当該画像不良への対処方法を判断し、表示制御部112を介して表示部113に表示させる。
図11を参照して、不良画像出力モードの他の例を説明する。図11(A)は、ブラック(K)のトナーで形成された画像の上に、画像不良として縦スジTが発生した場合を示す。この場合、ユーザーは、「縦スジ」に対応する不良画像を選択することとなるが、発生した縦スジTがブラック(K)のトナーに係るユニットにのみ起因するのか、他色のトナーに係るユニットにも起因するのか不明であるため、どのユニットを交換すればよいのかを正確に把握できない。
そこで、出力指示部214は、ユーザーが選択した画像に対応する画像形成部の故障要因が複数ある場合は、画像形成部の故障要因を特定可能なテストパターンを用紙に印刷するように画像形成部に指示する。
具体的には、図11(B)に示すように、出力指示部214は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のそれぞれが帯状領域として形成されたテストパターンを、用紙に印刷するように画像形成部110に指示する。そして、図11(C)に示すように、用紙S2′にブラック(K)の画像領域にのみ縦スジTが形成されると、ユーザーは、当該画像不良がブラック(K)のトナーに係るユニットにのみ起因する画像不良であることを判断することができるため、ブラック(K)のトナーに係るユニットのみメンテナンスまたは交換をすることが可能となる。
図12を参照して、不良画像出力モードのさらに他の例を説明する。形成対象の画像が所望の濃度とならない場合、どの程度濃度を調整すべきかをユーザーが判断できない場合がある。この場合、発生した画像不良に対応する画像として、ユーザーが濃度濃さに対応する画像を選択した場合に、出力指示部214は、図12(A)に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のそれぞれについて、縦方向に濃度が濃くなるようなテスト画像を用紙S3′上に形成するように、画像形成部110に指示する。
さらに、図12(B)に示すように、表示制御部112は、当該テスト画像を操作パネル107に表示する。ユーザーは、出力指示部214の指示により画像形成部110が出力した用紙S3′を確認し、所望の濃度である画像を操作パネル107で選択することにより、当該濃度で後続の印刷が可能となる。
[3.処理手順]
図13を参照して、第2の実施の形態に係る画像不良特定処理の手順を説明する。図13は、第2の実施の形態に係る画像不良特定処理の手順を示すフローチャートである。当該処理は、たとえば制御装置201として機能するCPUが所与のプログラムを実行することによって実現される。
図13に示すように、ステップS610〜ステップS630、およびステップS640〜ステップS660は、第1の実施の形態に係る画像不良特定処理の手順と同様のため、説明は繰り返さない。ステップS630の後、制御装置201は、ステップS1333に処理を進める。
ステップS1333において、制御装置201は、ユーザーからの不良画像選択不可の通知を受け付ける。具体的には、ユーザーが不良画像の選択ができないと判断した際に、操作パネル107を操作することにより、不良画像選択不可が通知される。
ユーザーが不良画像を選択可能である場合(ステップS1333においてNO)、制御装置201は、ステップS640に処理を進める。そうでない場合(ステップS1333においてYES)、制御装置201は、ステップS1336に処理を進める。
ステップS1336において、制御装置201の出力指示部214は、画像不良データDに基づいて少なくとも1つの画像の例を用紙上に印刷するように画像形成部110に指示し、画像形成部110は不良画像を用紙上に印刷する。制御装置201は、制御をステップS640に切り替え、後続の処理を行う。
[4.小括]
以上のようにして、第2の実施の形態では、出力指示部214は、表示部113に表示された不良画像をユーザーが選択困難な場合に、ユーザーからの指示を契機として、画像不良データDに基づいて少なくとも1つの画像の例を用紙上に印刷するように画像形成部に指示をする。
上記構成とすることにより、画面上に表示された不良画像の例だけでは発生した画像不良の特定が困難である場合に、ユーザは画像不良データDに基づき用紙上に形成された不良画像を参照することが可能となり、ユーザーによる画像不良の特定が容易となる。
<第3の実施の形態>
[1.概要]
以下、第3の実施の形態に係る画像形成システム1000について説明する。第3の実施の形態に係る画像形成システム1000では、画像形成装置300とサーバー350とで連携して画像不良を特定するための処理を行う点で、第1の実施の形態と異なる。なお、本実施形態においては、前述の実施の形態に係る画像形成装置100が備える構成と同様の構成には、画像形成装置100の符号と同一の符号を付してある。したがって、それらの説明は繰り返さない。
[2.詳細]
図14は、第3の実施の形態に係る画像形成システムにおいて画像不良を特定する処理を表す機能ブロック図である。図14に示すように、第3の実施の形態に係る画像形成システム1000は、画像形成装置300と、サーバー350とを備える。画像形成装置300は、制御装置301と、操作パネル107とを含む。制御装置301は、画像不良を特定する処理に関する機能として、画像送信部311と、表示制御部312と、入力制御部314とを含む。サーバー350は、記憶装置320と、制御装置330とを含む。制御装置330は、画像不良を特定する処理に関する機能として、画像生成部315と、判断部317とを有する。
図15は、画像形成システム1000において、画像形成装置300とサーバー350との連携を示す図である。画像形成装置300の入力制御部314は、用紙に印刷された画像に画像不良が発生したことを契機としてユーザーから所定の入力を受け付けると(SQ1)、サーバー350の制御装置330に画像不良発生を通知する(SQ2)。サーバー350が備える制御装置330の画像生成部315は、画像形成装置300から画像不良発生の通知を受けると、画像不良データDを記憶装置320から取得する(SQ3)
画像形成装置300の備える制御装置301の画像送信部311は、ユーザーが入力した画像をサーバー350に送信する(SQ4)。画像生成部315は、ユーザーが入力した画像に対して、画像不良データDに基づく複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、互いに種類の異なる複数の不良画像の例を生成する(SQ5)。
画像形成装置300の表示制御部312は、サーバー350の画像生成部315が生成した複数の不良画像の例とそれに関連する情報(たとえば、画像不良の発生頻度など)とを受信し、受信した複数の不良画像の例を操作パネル107に表示する(SQ6)。好ましくは、表示制御部312は、当該不良画像を、対応する画像不良の発生頻度の多い順に並べて表示する。画像形成装置300の入力制御部314は、ユーザーからの不良画像の選択を入力部115を介して受け付け(SQ7)、当該選択された不良画像についての情報を、サーバー350の制御装置330の判断部317へ送信する。サーバー350の判断部317は、受信した選択情報に基づいて、画像形成部110の故障個所を判断し、当該故障箇所への対処方法を判断する(SQ8)。たとえば、サーバー350の判断部317は、画像形成部110の故障個所に寿命が到来しているか、またはメンテナンスが必要であるかを判断する。サーバー350の判断部317は、判断した対処方法を画像形成装置200の表示制御部312によって操作パネル107に表示させる(SQ9)。
または、ユーザーが操作パネル上に表示された不良画像を選択すると、画像形成装置300の制御装置301は、ユーザーに選択された不良画像に対応する画像不良を、画像形成装置300のメンテナンスを実施するサービスマンが所有するモバイル端末に通知してもよい。その情報を基にサービスマンが現地に向かう前に修理や交換パーツを準備する構成としてもよい。
ここで、好ましくは、サーバー350の判断部317に通知される情報には、画像形成装置の印字履歴、環境情報、稼働率、各種設定値(センサ感度設定値、バイアス設定値)、当該画像不良の発生回数などの使用情報を含めることができる。
サーバー350の判断部317は、画像形成装置300の各種設定値の変更や自動清掃などによるメンテナンスを、遠隔で行うこともできる。または、サーバー350を複数の画像形成装置300と通信可能に構成し、表示制御部312は、操作パネル107の表示する画像不良データを、複数の画像形成装置300,300…,300からの情報を蓄積している記憶装置320のデータに基づいて、発生回数の多い順番に表示してもよい。あるいは、画像形成装置300の環境情報、稼働率、印字履歴、画像情報、その他画像形成装置300の使用情報に基づいて、該当する使用情報において発生する傾向の高い順に画像不良データを表示する仕様としてもよい。
[3.小括]
以上のようにして、第3の実施の形態では、画像形成装置300とサーバー350とで連携して画像不良を特定するための処理を行う。
上記構成とすることにより、画像不良データの管理および画像不良の診断、画像形成装置へのメンテナンスなどの対象をサーバーで一元管理をすることができ、ユーザーの利便性が向上する。
<他の実施形態>
なお、本開示に係る技術的思想の適用範囲は、上記実施形態に限定されない。例えば、ユーザーは印刷ジョブ開始前に画像不良が発生しないことを確認したいときに、画像不良が発生するか否かをチェックするチェックモードを動作モードとして選択可能な構成としてもよい。
当該チェックモードでは、制御装置は、ユーザーが入力するテスト画像についての印刷画像を画像形成部に出力させる。出力された画像に画像不良が発生したとユーザーが感じた場合に、制御装置は、ユーザーからの指示を契機として、第1の実施の形態と同様の画像不良を特定するための処理を行う。たとえば、画像形成部は、画像不良が発生しているか否かをチェックするためのテストパターンを用紙上に印刷して出力する。このようにすることで、印刷ジョブが開始される前に白紙、または、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の横帯柄紙などの画像不良を発生しやすい用紙で画像不良が発生しないかをチェックすることができる。このようにしても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
20 スキャナー、21 カバー、22 用紙台、23 用紙トレイ、25 プリンター、41 搬送経路、48 トレー、51 不良画像、52 不良名称、53 原因ユニット、54 対処内容、55 発生回数、56 操作ボタン、56a 電源ボタン、56b テンキー、56c スタートキー、56d ストップキー、56e リセットキー、58a 選択枠、58b 選択アイコン、60 収納部、61 給紙ローラー、62 搬送ローラー、63 用紙センサ、64 手差しトレイ、70 反転ローラー、71 文字部、72 ベタ画像部、87 タイミングローラー、88 タイミングセンサ、89 切替爪、100,200,300 画像形成装置、101,201,301,330 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 ネットワークインターフェイス、107 操作パネル、110 画像形成部、112,312 表示制御部、113 表示部、114,314 入力制御部、115 入力部、117,317 判断部、120,320 記憶装置、122 制御プログラム、214 出力指示部、311 画像送信部、315 画像生成部、350 サーバー、1000 画像形成システム。

Claims (19)

  1. 入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部と、
    前記出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置と、
    画像を表示するための表示部と、
    ユーザーからの入力を受け付けるための入力部と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記入力部を介した前記ユーザーからの指示を契機として、前記記憶装置から前記画像不良情報を取得し、
    前記記憶装置から取得した前記画像不良情報の中の前記複数種類の画像不良画像の例を、前記表示部に表示し、
    前記表示された複数の画像の例の中から、前記出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を前記入力部を介して受け付ける、画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、さらに、前記選択された画像に基づいて、前記画像形成部の故障箇所を判断する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、無地画像に対して前記複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を前記複数の画像の例として、前記表示部に表示する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、前記入力画像に対して前記複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を前記複数の画像の例として、前記表示部に表示する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数種類の画像不良の各々は、前記画像形成部の少なくとも1つの故障原因に対応している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、前記選択された画像と前記画像形成装置の使用状況とに基づいて、前記画像形成部の故障箇所を判断する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御装置は、前記画像形成部の故障箇所に寿命が到来しているか否かを判断する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御装置は、前記画像形成部の故障箇所のメンテナンスが必要であるか否かを判断する、請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御装置は、さらに、前記入力部を介した前記ユーザーからの指示を契機として、前記複数の画像の例の中の少なくとも1つを用紙に印刷するように、前記画像形成部に指示する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御装置は、前記選択された画像に対応する前記画像形成部の故障要因が複数ある場合は、前記画像形成部の故障要因を特定可能なテストパターンを用紙に印刷するように前記画像形成部に指示する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御装置は、前記複数の画像の例を、それぞれに対応する画像不良の発生回数の多い順に並べて前記表示部に表示する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  12. 前記画像形成装置は、動作モードの1つとしてチェックモードを有し、
    前記チェックモードでは、前記画像形成部は、画像不良が発生しているか否かをチェックするためのテストパターンを用紙上に印刷して出力する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    サーバーとを備え、
    前記画像形成装置は、
    入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部と、
    画像を表示するための表示部と、
    前記出力画像における不良発生を報知するための入力をユーザーから受け付ける入力部と、
    第1の制御装置とを備え、
    前記第1の制御装置は、
    前記ユーザーからの入力を契機として、画像不良の発生を前記サーバーに報知し、
    前記サーバーから受信した複数の不良画像の例を前記表示部に表示させ、
    前記表示された複数の不良画像の例の中から、前記出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を前記入力部を介して受け付け、
    前記選択された画像を表す情報を前記サーバーに送信し、
    前記サーバーは、
    前記出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置と、
    第2の制御装置とを備え、
    前記第2の制御装置は、
    画像不良の発生を前記画像形成装置から報知された場合に、前記画像不良情報の中の前記複数種類不良画像の例を、前記画像形成装置に送信し、
    前記選択された画像を表す情報に基づいて、前記画像形成部の故障個所を判断する、画像形成システム。
  14. 前記第1の制御装置は、前記ユーザーからの入力を契機として、不良の出力画像に対応する入力画像を前記サーバーに送信し、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置から送信された入力画像に基づいて、前記複数種類の画像不良の少なくとも一部に対応した画像処理を行い、得られた画像を前記複数の不良画像の例として前記画像形成装置に送信する、請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記第2の制御装置は、前記複数の不良画像の例とともに対応する画像不良の発生回数に関する情報を前記画像形成装置に送信し、
    前記第1の制御装置は、前記複数種類の不良画像を、対応する画像不良の発生回数の多い順に並べて表示する、請求項13または14に記載の画像形成システム。
  16. 前記第2の制御装置は、前記画像形成部の故障個所に寿命が到来しているかまたはメンテナンスが必要であるか否かを判断し、
    前記第1の制御装置は、前記判断の結果を前記表示部に表示する、請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  17. 前記第2の制御装置は、前記画像形成部の故障個所にメンテナンスが必要と判断した場合には、遠隔装置によって前記画像形成部の故障個所のメンテナンスを行う、請求項13〜16のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  18. 画像形成装置の故障診断を少なくとも1つの制御装置によって行う方法であって、
    前記画像形成装置は、入力画像を用紙上に印刷することによって、出力画像として出力する画像形成部を備え、
    前記出力画像における不良発生を入力インターフェイスを介して受け付けるステップと、
    前記出力画像に発生し得る複数種類の画像不良に関する画像不良情報を記憶する記憶装置から、前記不良発生を契機として前記画像不良情報を取得するステップと、
    前記記憶装置から取得した前記画像不良情報の中の、前記複数種類の画像不良画像の例をディスプレイに表示するステップと、
    前記表示された複数の画像の例の中から、前記出力画像に発生した画像不良に対応する画像の選択を前記入力インターフェイスを介して受け付けるステップと、
    前記選択された画像に基づいて、前記画像形成部の故障箇所を判断するステップとを備える、画像形成装置の故障診断方法。
  19. 請求項18に記載の画像形成装置の故障診断方法を少なくとも1つの制御装置に実行させるための制御プログラム。
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