JP2013037137A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サービスマンのみが設定可能であったキャリブレーションの設定をユーザにも設定可能としても、ユーザの期待した結果と異なる設定がなされ、その後の異常の原因になってしまう可能性を抑えること。
【解決手段】
画像形成装置10のCPU1は、ユーザにより操作部501からキャリブレーションを実行する間隔をページ数で設定するキャリブレーション設定がなされた場合(S1207,S1209)、印刷履歴及び当該設定されたページ数に基づいて、キャリブレーションが実行される時間間隔を予測し(S1211)、該予測結果を操作部501に表示し(S1212)、操作部501から前記ページ数を再設定するかどうかのユーザ指示を受け付けるように制御し(S1213)、予測結果を参考にしたキャリブレーション間隔のページ数を再設定可能にする。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像形成装置に設定を行う際の制御に関するものである。
従来、記録紙上に画像を形成する複写機や、複合機などの画像形成装置は、使用状況に応じて、トナーや感光体などの消耗品の交換・クリーニングなど、定期的にメンテナンスが必要である。
メンテナンス時に使用される印刷処理の制御に関する設定項目には、ユーザに公開されているものと、サービスマンのみに公開されているものが存在する。ユーザに公開されているものは、比較的一般的な印刷機能の知識で理解でき、所望する印刷動作をする設定値に調整することができる設定項目であることが多い。一方で、サービスマンのみに公開している設定項目は、設定値によっては画像形成装置に異常が生じる制御がなされる可能性があり、専門知識が必要とされるものが多い。
このサービスマンのみに公開されていた設定項目を、画像形成装置の管理者のユーザに対してのみ、設定値変更権限を与えることで、利便性を向上し、かつランニングコストの低減を図る、オペレータメンテナンスモードという機能が存在する。
ランニングコストの低減のためには、メンテナンスなどの必要な作業を予め行うことにより、異常の発生をいかにして未然に防ぐことができるかが、課題となっている。
このような課題に対し、特許文献1では、特定のユニット・部品の寿命を予測する方法が提案されている。
また、特許文献2では、画像形成装置の作動の結果として発生するトナー像の異常検出をする方法が提案されている。
さらに、特許文献3では、ネットワークに接続された画像形成装置の状態を遠隔監視することで、サービスマンへの通報と定期メンテナンスのスケジューリングを最適化することが提案されている。これにより、障害発生時にサービスマンの業務スケジュールを考慮した通報先の選択が可能なため、サイクルダウンが低減される。
また、特許文献4では、画像形成装置の使用状況に応じて、待機時間や印刷出力手順を切り替えることで、ユーザの使用環境に適合した利用しやすい画像形成装置が提案されている。
特開平5−100517号公報 特開平8−137344号公報 特願2001−282537公報 特開2007−127899公報
しかしながら、画像形成装置の特徴として、機器の構成要素が多く、現象の因果関係が複雑であること、使用環境(温度及び湿度など)の差を受け易いこと、消耗品の劣化の影響を受け易いこと、ユーザによる使用条件の差が大きいことなどが挙げられる。
ユーザによる使用条件は、例えば、使用頻度、出力時間、出力枚数、ジョブの特徴(カラーかモノクロか、写真などのベタ部が多いかなど)、記録媒体の種類、などが挙げられる。そのため、画像形成装置の使用状況は使用するユーザそれぞれで異なり、かつ、時間の経過とともに変化する。
これまでサービスマンのみが設定可能であった、専門知識を求められる危険度の高い設定をユーザにも公開・設定可能とした場合、使用状況によっては、ユーザの期待した動作とは異なる設定がなされ、その後の異常の原因になってしまう可能性がある。例えば、自動キャリブレーションの実行条件の設定がユーザにより変更された場合、設定された値によってはキャリブレーションが不必要に頻繁に実行されてしまったり、キャリブレーションが長期間実行されず印刷品位が落ちてしまうといった事態が発生する可能性がある。
一方で、上記のような設定をユーザに許可することを一律に禁止してしまうことは、ユーザの裁量の幅を狭めてしまうことになり、利便性の観点から好ましくない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、サービスマンのみが設定可能であったキャリブレーションの設定をユーザにも設定可能としても、ユーザの期待した結果と異なる設定がなされ、その後の異常の原因になってしまう可能性を抑える仕組みを提供することである。
本発明は、画像形成装置であって、印刷履歴を記憶する記憶手段と、ユーザ入力によりキャリブレーションを実行する間隔をページ数で設定するための設定手段と、前記設定手段で設定されたページ数だけ印刷が行われるたびに前記キャリブレーションを実行する実行手段と、前記設定手段により前記ページ数の設定が行われた場合、前記記憶手段に記憶される印刷履歴及び当該設定されたページ数に基づいて、前記キャリブレーションが実行される時間間隔を予測する予測手段と、前記予測手段による予測結果を表示し、前記ページ数を前記設定手段により再設定するかどうかのユーザ指示を受け付ける指示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、サービスマンのみが設定可能であったキャリブレーションの設定をユーザにも設定可能としても、ユーザの期待した結果と異なる設定がなされ、その後の異常の原因になってしまう可能性を抑えることができる。この結果、ユーザの裁量の幅が広がり、画像形成装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
本発明の一実施例を示す画像形成装置を適用可能な画像形成装置システムの構成の一例を示す図である。 画像形成装置10の構成を説明するハードウェアブロック図である。 画像形成装置10のメカ構成の一例を示す図である。 操作部501の構成の一例を示す図である。 操作画面505に表示される画面の一例を示す図である。 詳細設定/登録モード画面の一例を示す図である。 図6の詳細設定/登録モード画面でオペレータメンテナンスモード移行ボタン103が押下された際に表示されるポップアップ画面104の一例を示す図である。 オペレータメンテナンスモードのメイン画面の一例を示す図である。 自動キャリブレーション設定画面の一例を示す図である。 図9の自動キャリブレーション設定画面で設定値が調整され「OK」ボタン116が選択された際に表示されるポップアップ画面118の一例を示す図である。 図9の自動キャリブレーション設定画面で「使用状況」ボタン117を選択した際に表示されるポップアップ画面121画面の一例を示す図である。 ジョブ履歴の構成の一例を示す図である。 部品交換リストの一例を示す図である。 本発明のオペレータメンテナンス処理の一例を示すフローチャートである。 本発明のキャリブレーション間隔調整処理の一例を示すフローチャートである。 本発明のジョブ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の使用状況算出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の反映結果算出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成装置を適用可能な画像形成装置システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施例に係る画像形成システムは、画像形成装置10、プリントサーバ20、ファイルサーバ30、及びクライアントPC40を有する。画像形成装置10、プリントサーバ20、ファイルサーバ30、及びクライアントPC40は、LAN,WANなどのネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
画像形成装置10は、スキャン、プリント、コピーなどの様々な機能を有する複合機である。
プリントサーバ20は、入力された印刷ジョブやネットワーク50を介して接続されている画像形成装置10を管理する。また、プリントサーバ20は、接続されている画像形成装置10と全ての印刷ジョブの状況を監視できるとともに、印刷ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開、或いはジョブの複製、移動、削除などの制御を行うことができる。また、画像形成装置の部品消耗度や、トナー残量、メンテナンス作業履歴、ジョブ履歴を管理することもできる。
ファイルサーバ30は、印刷データを一元管理する他、顧客データベースの保管、本発明を実施する上で使用される画像形成装置の使用状況を表す各種パラメータ値などのデータベースの保管をする。
クライアントPC40は、アプリケーションファイルの編集や印刷指示を行う機能を有する。また、クライアントPC40は、プリントサーバ20内で管理されている画像形成装置10や印刷ジョブの監視や制御を補佐する機能を有する。オペレータは、クライアントPC40を利用してジョブのステータスなどを確認することができる。
図2は、画像形成装置10の構成を説明するハードウェアブロック図である。
なお、図2では画像形成装置10単体の構成のみを示しているが、この画像形成装置には図1に示すクライアントPC40のようなパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置が接続される。印刷ジョブは主にこの情報処理装置から画像形成装置10に転送される。
コントローラユニット200は、画像信号やデバイス情報の入出力を制御する。以下、コントローラユニット200の構成を示す。
CPU1は、ROM3或いはHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムをRAM2に読み出して実行することにより、システムバス5に接続される各デバイスを統括的に制御する。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークメモリとして機能する。ROM3には、電源ON時に実行されるブートプログラムが格納され、HDD4にはオペレーティングシステムと本装置の制御プログラム本体が格納される。また、HDD4は、大容量データを一時的或いは長期的に保持する目的でも使用される。なお、ROM3は、フラッシュROMであってもよい。
ネットワークインタフェース(Network I/F)6は、ネットワーク50に接続し、プリンタ外部とのプリントデータやデバイス情報の入出力を担う。なお、ネットワークインタフェース6を介してROM3あるいはHDD4にプログラムをインストールすることもできる。
操作部I/F7は、操作部501とのインターフェース部であり、操作部501に表示する画像データを操作部501に対して出力する。また、操作部I/F7は、操作部501から本装置の使用者が入力した情報を、CPU1に伝える役割をする。なお、操作部501は、出力器として液晶パネルや音源等を備え、入力器としてタッチパネルやハードキー、マイク等を備えるものである。
コントローラユニット200は、デバイスI/F11を介して、スキャナエンジン301に接続される。デバイスI/F11は、CPU1の指示に基づき、スキャナエンジン301へのデバイス動作指示、画像信号の受信、デバイス情報の受信等を行う。なお、スキャナエンジン301のメカ構成は後述する図3に示す。
また、コントローラユニット200は、デバイスI/F8を介して、プリンタエンジン313に接続される。デバイスI/F8は、CPU1の指示に基づき、プリンタエンジン313への画像信号の送出、デバイス動作指示、デバイス情報の受信を行う。なお、プリンタエンジン313のメカ構成は後述する図3に示す。
RIP9は、中間プリントデータをラスタイメージに展開する専用ハードウェアである。RIP9は、CPU1によりRAM2上に生成された中間プリントデータを高速かつ、CPU1の実行と並列に、処理するものである。
プリンタ画像処理部14は、プリンタエンジン313に出力する画像データに対して、プリンタエンジン313に応じた補正及び解像度変換、ハーフトーニング等の処理を行う。スキャナ画像処理部13は、スキャナエンジン301から入力した画像データに対して、補正、加工、編集等の各種画像処理を行う。画像圧伸部12は、画像データの圧縮・伸張処理を行う。
画像形成装置10におけるプリンタエンジン313、スキャナエンジン301以外の部分は、RIP9のように、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路として構成してもよい。逆にハードウェア回路の一部ないし全部をソフトウェアで実現してもよい。
また、システムバス5に対し、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対するディスクドライブ、フラッシュメモリなどの可搬型の不揮発性記録媒体に対するメモリリーダライタなどが接続されてもよい。また、実施例の処理内容が記述されたプログラムが前記可搬型記憶媒体を経由して、ROM3あるいはHDD4に保存され、画像形成装置にインストールすることもできる。
また、CPU1は並列処理を実現するために、ハードウェアとしてプロセッサを複数有するマルチプロセッサシステムを採用してもよい。また、マイクロプロセッサとして、複数のプロセッサコアを備えているものでもよい。ハイパースレッディングのようなプロセッサ内のレジスタやパイプラインの空き時間を有効利用して1つのプロセッサをあたかも複数のプロセッサであるかのように見せる技術が利用出来るものを用いても良い。ネットワークを介して接続させるホストコンピュータ上に多くの処理を分離実行させる構成も可能である。
次に、図3を用いて、画像形成装置10のメカ構成について説明する。上述したように、画像形成装置10は、スキャナ・コピー・プリンタ・ファックスの機能を有する複合機である。
図3は、画像形成装置10のメカ構成の一例を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置10は、スキャナ部(スキャナエンジン)301とドキュメントフィーダ(DF)部302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリンタ部(プリンタエンジン)313と、給紙デッキ部314とフィニッシャ部315を有する。
まず、スキャナ部301を中心に行われる読取り動作について説明する。原稿台に原稿をセットして読み込みを行う場合には、原稿台307に原稿をセットしてDF部302を閉じる。そして、後述する図4に示すスタートキー506により原稿の読取開始が指示されると、光源310で原稿を照射し、反射板311、レンズ312を介してCCD343が画像を読み取り、画像データを出力する。CCD343から出力された画像データは、図2に示したコントローラユニット200に転送される。
また、DF部302に原稿をセットして読み込みを行う場合には、DF部302の原稿セット部303のトレイに原稿をフェイスアップで載置する。そして、スタートキー506により原稿の読取開始が指示されると、原稿有無センサー304が原稿がセットされていることを検知し、これをうけて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上に原稿を搬送する。これ以降は原稿台での読み込みと同様に原稿から画像が読み込まれ、コントローラユニット200に転送される。
読み込みが完了すると、再び搬送ベルト306を回転して図の右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿を原稿排紙トレイ309へ排紙する。
原稿が複数存在する場合は、原稿台307から原稿が図面右方向に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ305を経由して図面左側から次原稿が給送され、次原稿の読み込みが連続的に行われる。以上がスキャナ部301を中心に行われる読取り動作である。
続いてプリンタ部313を中心に行われる印刷動作について説明する。
プリンタ部313は、コントローラユニット200からの画像信号を媒体上に出力する出力機であり、電子写真方式、インクジェット方式、又はその他の印刷方法であっても構わない。ここでは、電子写真方式のプリンタ部について説明する。
コントローラユニット200に転送された画像データは、プリンタ部313へと転送され、レーザ記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザ光に変換される。そして、各色の感光体316に照射され、感光体316上に静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像を行い、可視化された画像は中間転写ベルト321に一次転写される。その後、用紙カセット318から給紙搬送路319を通って給送された(又は、給紙デッキ314或いは手差しトレイ330から給送された)記録紙が二次転写位置320に到達したところで、中間転写ベルト321から記録紙へと画像が転写される。
画像が転写された記録紙は、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵した定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着される。そして排紙搬送路を搬送された後、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324か、あるいはフェイスアップのサイドトレイ325へと排紙される。ただし、サイドトレイ325はフィニッシャ部315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である。フラッパ326及び327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。
両面プリントの場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後用紙がスイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路331を経て再び二次転写位置320に給送され、両面動作を実現する。
続いてフィニッシャ部315で行われる動作について説明する。
フィニッシャ部315では、ユーザに指定された機能に応じ、印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステープル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、製本中綴じ等の機能を有する。図3の画像形成装置には排紙トレイ328が2つ有り、フィニッシャ部315への排紙口324を通過してきた記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAXの機能毎に排紙トレイを振り分けられる。プリンタ部313は、カラー4ドラムのプリンタエンジンではあるが、カラー1ドラムのプリンタエンジンでも良いし、白黒記録のプリンタエンジンでも良いことは言うまでもない。画像形成装置10がプリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N−UP印刷、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
なお、プリンタ部313内の図示しないプリンタ制御部は、画像形成装置10全体を制御するコントローラユニット200と通信して、その指示に応じて制御を実行すると共に、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
次に、図4を参照して、画像形成装置10の各種設定を行う操作部501について説明する。
図4は、図2に示した操作部501の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、操作部501が画像形成装置10の操作部I/F7に接続されている。
リセットキー502は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのキーである。ストップキー503は、動作中のジョブを中止させる時に使用するキーである。テンキー504は、置数等の数値入力を行うためのキーである。
操作画面505は、タッチパネル式の表示装置であり、具体的には後述する図5〜図11に示すような画面を表示し、ユーザからの入力を受け付ける。なお、図5〜図11に示す画面には、各種設定をするためのボタンが多数表示される。
スタートキー506は、原稿の読み込み等のジョブをスタートさせるためのキーである。クリアキー507は、設定などをクリアするためのキーである。ランプ508は、ジョブの実行中である場合や、画像形成装置10やフィニッシャ部315にエラーが発生している場合等に点灯することによって、ユーザに装置の状態を通知する。以上が操作部の各部の説明である。
図5〜図11は、図4に示した操作画面505に表示される画面の一例を示す図である。
図5は、操作画面505に表示される画面の一例を示す図である。
画面上部に表示されているタブ602a〜602dは、各機能を選択するためのものである。左から順に説明すると、まず、コピータブ602aは、コピー機能を選択するためのものである。送信/ファックスタブ602bは、FAX送信やEメール送信、ファイルサーバへの送信などの送信機能を選択するためのものである。
ボックスタブ602cは、スキャナ部で読み込んだ画像データを機器内のハードディスクに格納したり、格納されたデータの操作やプリントを行うことが出来るボックス機能を選択するためのものである。リモートスキャナタブ602dは、ネットワーク経由でPCから操作してスキャン画像をPCに取り込むことが出来るリモートスキャナ機能を選択するためのものである。
以上示したような各機能のタブ602を選択することにより、CPU1がこの操作を検知し、それぞれの詳細設定画面に画面を遷移させる。図5ではコピー機能が選択された状態を示している。
色モード選択ボタン603は、色モードを選択するためのものであり、このボタンを押下することによりプルダウンメニューが表示され、カラー/モノクロ/自動から色モードを選択可能である。図5では「自動」が選択された状態を示している。
倍率指定ボタン604は、倍率を指定するためのボタンである。用紙選択ボタン605は、用紙を選択するためのものである。仕上げボタン606は、シフトソートやステイプルソートなどフィニッシング指定を行うためのものである。
両面ボタン607は、両面指定を行うためのものである。濃度バー608は、濃度を指定するためのものである。原稿タイプ選択ボタン609は、原稿タイプを選択するためのものである。
応用モードボタン610は、その他各種の応用モードを設定するモードへ遷移するためのものであり、このボンタンを押下することにより、CPU1がこの操作を検知し、図6の画面へ画面遷移させる。
図6は、詳細設定/登録モード画面の一例を示す図である。この詳細設定/登録モード画面は、印刷処理を制御する設定値を設定するためのものであり、各設定項目は機能や内容ごとにカテゴリー分けされており、各カテゴリーは各種設定項目を分類分けされている。
ユーザは、この画面から設定したいカテゴリーのボタン(例えば、ボタン101)を選択して、所望する設定項目を探し出す。例えば、調整/クリーニングボタン101のカテゴリーには、画像形成装置10のメンテナンスにかかる調整、又はクリーニングに関する設定項目が含まれている。
なお、この詳細設定/登録モード画面に表示されているボタンの中には、ボタン102のようにグレーアウトされ、選択できない項目も含まれている。これは、例えば画像形成装置10のAdministrator権限を持つユーザにしか、設定変更できないカテゴリーを意味している。このような設定変更できないカテゴリーには、画像形成装置10の使用ユーザID登録、ネットワーク設定、パスワード設定など、セキュリティが高い設定項目がこのカテゴリーに含まれる。
また、オペレータメンテナンスモード移行ボタン103は、通常時この画面には表示されず、ユーザは選択することができないカテゴリーを選択するためのものである。このボタン103の表示/非表示はサービスマンのみが設定できるサービスモードの設定値によって切り替えられる。このカテゴリーに含まれる設定項目は、サービスマンのみが変更できる設定項目のみが含まれる。これらの設定項目は画像形成装置に関する専門的な知識が求められる設定項目であり、例えば、自動キャリブレーション間隔、定着温度調整、トナー濃度、部品消耗度の設定などが含まれる。以下、これらの専門知識が必要である設定項目を調整できるモードを「オペレータメンテナンスモード」と呼ぶことにする。
ユーザが、オペレータメンテナンスモード移行ボタン103を押下することにより、図7に示すポップアップ画面104が表示される。
図7は、図6の詳細設定/登録モード画面でオペレータメンテナンスモード移行ボタン103が押下された際に表示されるポップアップ画面104の一例を示す図である。
オペレータメンテナンスモードによる設定項目の調整は、特定のユーザ(以下、特権ユーザ)にのみに許可されるため、オペレータメンテナンスモード画面に移行する際にはパスワードの入力が必要とされる。なお、このパスワードは、特権ユーザがオペレータメンテナンスモード内で任意に変更することができる。本実施例では、パスワードを入力させることで特権ユーザを判別しているが、その他ユーザIDを入力させる、ICカード認証するなどの方法をとってもよい。
以下、ポップアップ画面104でのパスワード入力操作について説明する。
ポップアップ画面104が表示されると、ユーザは図4に示したテンキー504を使用してパスワードの入力を行う。入力されたパスワードは伏せ文字で105に表示される。入力が終わると、「OK」ボタン107を選択することで、CPU1がパスワードの認証を行う。なお、パスワードの認証は、CPU1がテンキー504から入力されたパスワードとHDD4に記憶されるパスワードとをCPU1が比較することにより行う。上記パスワードの認証がOKの場合、CPU1は、オペレータメンテナンスモードへの移行を許可し、図8に示すオペレータメンテナンスモードのメイン画面に画面を遷移させる。
なお、オペレータメンテナンスモードへ移行することなく、詳細設定/登録モードへ戻りたい場合は、「Cancel」ボタン106を選択する。CPU1は、この操作を検知すると、ポップアップ画面104を閉じ、詳細設定/登録モード画面(図6)からのユーザ操作を可能にする。
図8は、オペレータメンテナンスモードのメイン画面の一例を示す図である。
オペレータメンテナンスモードのメイン画面では、これまでサービスマンのみが設定可能であった項目のうち、特権ユーザのみに公開されるように設定された項目が表示される。図8に示す例では、「自動キャリブレーションの設定」108、「カラー調整」109、「定着温度調整」110がこれにあたる。
「自動キャリブレーションの設定」108は、自動キャリブレーションを行う間隔を印刷ページ数で設定するための項目である。なお、「キャリブレーション」とは、各種の印刷特性を調整する較正動作を示し、印刷時の色味や各トナーの色ずれを調整するものである。また、キャリブレーションの実行方法については、公知であるため説明は省略する。「カラー調整」109は、トナー濃度・のり量を調整するための項目である。「定着温度調整」110は、定着機の定着温度を調整するための項目である。これらの項目は、それぞれ「変更」ボタン111を備えている。
ユーザが調整したい項目の「変更」ボタン111を選択すると、CPU1がこの操作を検知し、各項目の設定値を調整する画面へ移動するように制御する。
具体的には、「自動キャリブレーションの設定」項目108の「変更」ボタン111が選択されると、CPU1は、この操作を検知し、図9に示す自動キャリブレーション設定画面に画面を遷移させる。また、「カラー調整」109の「変更」ボタン111が選択されると、CPU1は、この操作を検知し、図示しないカラー調整画面に画面を遷移させる。また、「定着温度調整」110の「変更」ボタン111が選択されると、CPU1は、この操作を検知し、図示しない定着温度調整に画面を遷移させる。
なお、オペレータメンテナンスモードを終了したい場合、ユーザは「閉じる」ボタン112を選択する。CPU1は、この操作を検知すると、オペレータメンテナンスモードを終了し、詳細設定/登録モード画面(図6)に戻す。
なお、本実施例では、「自動キャリブレーションの設定」に関して述べるが、本発明は、「カラー調整」や「定着温度調整」、及び、その他の特権ユーザにのみ許可された設定項目の調整にも適用することができる。
図9は、自動キャリブレーション設定画面の一例を示す図である。なお、この画面は、図8の「自動キャリブレーションの設定」108の「変更」ボタン111を選択することにより遷移される。
入力フォーム113は、自動キャリブレーションの設定における、現在の設定値を表示している。この設定値は、キャリブレーションを実行する間隔を印刷ページ数で設定したものである。ユーザは、調整ボタン114の「+」ボタンや「−」ボタンを選択することで(このようなユーザ入力を行うことで)、設定値を変更することができる。即ち、ユーザ入力により、キャリブレーションを実行する間隔を印刷ページ数で設定することができる。
設定値のユーザ入力を取り消したい場合は、「Cancel」ボタン115を選択する。CPU1は、この取り消し操作を検知し、自動キャリブレーション設定画面(図9)での設定変更を取り消すように制御する。
また、設定値の入力を確定する場合には、「OK」ボタン116を選択する。本発明では、「OK」ボタン116が押下され、このユーザにより入力された設定値(ユーザが設定したい値)を確定する際に、CPU1は、図10に示すポップアップ画面118を表示し、予測される反映結果をユーザへ通知するように制御する。この通知により、ユーザが期待する動作と、実際の設定値の反映結果に差異が出ることを防止することができる。
また、「使用状況」ボタン117を選択すると、CPU1はこの操作を検知し、図11に示すポップアップ画面121を表示し、現在の使用状況と現在の自動キャリブレーション間隔(その時点でキャリブレーション間隔として設定されているページ数)をユーザに提示して確認させることができる。ユーザはこの使用状況を確認することで、これをヒントとし、期待する動作にするための設定値の逆引きをすることができる。
図10は、図9の自動キャリブレーション設定画面で設定値が調整され「OK」ボタン116が選択された際に表示されるポップアップ画面118の一例を示す図である。
ポップアップ画面118では、画像形成装置10の使用状況に応じて、設定された設定値から予測される反映結果(予想結果)が表示される。
本実施例では、後述する図12に示すようなジョブ履歴(印刷履歴)から、直近の一定数のジョブの平均出力時間を算出し、設定値から予測されるキャリブレーション間隔を、ページ数から時間に単位換算して、反映結果としてユーザに通知している。この反映結果の単位は、他の単位系を使用しても良く、ジョブ数や時刻などに換算してもよい。
ユーザはポップアップ画面118に表示される反映結果を確認した後、「OK」ボタン120を選択するユーザ指示(確認操作)により、設定値を画像形成装置10に設定することができる。即ち、CPU1は、この確認操作を検知すると、自動キャリブレーション設定画面(図9)で設定変更された設定値を確定し、HDD4に登録する(画像形成装置10に反映させる)ように制御する。
なお、反映結果がユーザの期待と異なるものであった場合などは、ユーザは「Cancel」ボタン119を選択するユーザ指示により、ポップアップ画面118を閉じ、図9の自動キャリブレーション設定画面に戻し、操作を行うことができる。
図11は、図9の自動キャリブレーション設定画面で「使用状況」ボタン117を選択した際に表示されるポップアップ画面121画面の一例を示す図である。
ポップアップ画面121では、画像形成装置10の使用状況が表示される。本実施例では、平均ジョブ速度と自動キャリブレーションが発生した間隔を表示しているが、その他、トナー使用状況、カラー・モノクロ比、エンジン稼働率などをジョブ履歴から算出し、表示してもよい。また、自動キャリブレーション間隔の単位についても、前節と同様に、他の単位系を使用してもよい。
ユーザはポップアップ画面121に表示される使用状況を確認した後、「OK」ボタン122を選択することで、ポップアップ画面121を閉じ、図9の自動キャリブレーション設定画面に戻し、操作を行うことができる。
図12は、画像形成装置10のHDD4に格納されるジョブ履歴(印刷履歴)の構成の一例を示す図である。
ジョブ履歴は、ジョブID、出力枚数、出力時間、カラーページ数、モノクロページ数、及び受信日時の情報を含む。
ジョブIDは、各ジョブによって一意に決められる識別情報を示す。出力枚数は、そのジョブによって出力された成果物の枚数を示す。出力時間は、ジョブを受信してから最終ページが出力されるまでにかかった時間を示す。カラーページ数は、ジョブ中に含まれるカラーページとしてカウントされたページ数を示す。モノクロページ数は、ジョブ中に含まれるモノクロページとしてカウントされたページ数を示す。受信日時は、そのジョブを画像形成装置に受信した時間を示す。
本実施例では、以上の6項目をジョブ履歴として記録しているが、その他、そのジョブで消費したトナー量、クライアントPCのIP、ユーザID等の情報を含んでいてもよい。
なお、ジョブ履歴は、ジョブが実行されるごとに、CPU1により更新される。
本実施例では、このジョブ履歴を使用して、画像形成装置10の使用状況を予測する。
図13は、画像形成装置10のHDD4に格納される部品交換リストの一例を示す図である。
部品交換リストは部品交換履歴を示し、部品ID、部品名、交換日時、及び通算交換回数の情報を含む。
部品IDは、各部品によって一意に決められる識別情報を示す。部品名は、交換対象となる部品の名称を示す。交換日時は、部品交換を実施した日付を示す。なお、交換日時に、部品交換を実施した時刻の情報を含めてもよい。通算交換回数は、交換対象となる部品の、画像形成装置を設置してからの通算交換回数を示す。なお、ジョブ履歴と同様に部品交換リストも、その他、交換を実施したユーザID、交換対象部品の消耗度などの情報を含ませてもよい。
本実施例では、この部品交換リストを使用して、画像形成装置10の使用状況算出処理方法を切り替えている。
なお、部品交換リストは、部品交換が行われるごとに、CPU1により更新される。
以下、図14のフローチャートを用いて、図8のオペレータメンテナンスモードのメイン画面におけるオペレータメンテナンス処理について説明する。
図14は、本発明のオペレータメンテナンス処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示すオペレータメンテナンス処理は、CPU1がROM3又はHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。また、オペレータメンテナンス処理は、図6の詳細設定/登録モードの画面のオペレータメンテナンスモード移行ボタン103が選択されたことを検知した場合に、CPU1により開始される。
本実施例では、画像形成装置10の使用状況に応じて、印刷制御の設定値変更による反映結果を算出し、ユーザに通知する本発明の処理を、自動キャリブレーション間隔の設定に適用した例を説明する。ただし、本発明の範囲は、本実施例に記載された内容に限定されるものではなく、例えばカラー調整や定着温度調整などの他の設定値に対しても同様に、本発明の処理を適用し、反映結果を算出し、ユーザに通知することが可能である。
図6の詳細設定/登録モード画面において、オペレータメンテナンスモード移行ボタン103が押下されると、CPU1は、この操作を検知し、図14のフローチャートに示すオペレータメンテナンス処理を開始する。
まず、S1101において、CPU1は、オペレータメンテナンスモードへ移行するため、図7のパスワード入力指示ポップアップ画面104を表示する。そして、テンキー504によるパスワードの入力と「OK」ボタン107の押下を検知すると、CPU1は、S1102に処理を進める。
S1102では、CPU1は、入力されたパスワードが正しいものであるか否かを判定する。詳細には、CPU1は、入力されたパスワードとHDD4に記憶されるパスワードとを比較し、それらが一致した場合にはパスワードが正しいと判定し、それらが不一致の場合にはパスワードが正しくないと判定する。
そして、パスワードが正しくないと判定した場合(S1102でNo)、CPU1は、本フローチャートの処理を終了する。この場合、図示しないが、CPU1は、入力されたパスワードが正しくない旨をユーザに通知し、ポップアップ画面104を閉じ、図6の詳細設定/登録モード画面からのユーザ操作を受け付ける。
一方、パスワードが正しいと判定した場合(S1102でYes)、CPU1は、S1103に処理を進める。
S1103では、CPU1は、ポップアップ画面104を閉じ、操作画面505に図8のオペレータメンテナンスモードのメイン画面を表示するように制御する。そして、オペレータメンテナンスモードのメイン画面におけるユーザ操作を検知すると、CPU1は、S1104に処理を進める。
S1104では、CPU1は、オペレータメンテナンスモードのメイン画面上の「閉じる」ボタン112が選択されたか否かを判定する。
そして、「閉じる」ボタン112が選択されたと判定した場合(S1104でYes)、CPU1は、本フローチャートの処理を終了する。この場合、図示しないが、CPU1は、図8のオペレータメンテナンスモードのメイン画面を閉じ、図6の詳細設定/登録モード画面に画面を戻し、ユーザ操作を受け付ける。
一方、「閉じる」ボタン112が選択されていないと判定した場合(S1104でNo)、CPU1は、S1105に処理を進める。
S1105では、CPU1は、オペレータメンテナンスモードのメイン画面上の「自動キャリブレーションの設定」項目108の「変更」ボタン111が選択されたか否かを判定する。
そして、「自動キャリブレーションの設定」項目108の「変更」ボタン111が選択されなかったと判定した場合(S1105でNo)、CPU1は、S1106に処理を進める。
S1106では、CPU1は、オペレータメンテナンスモードのメイン画面上での選択に応じたその他のメンテナンス処理を行う。その他のメンテナンス処理とは、図8の画面を例にとると、カラー調整、定着温度調整が該当する。その他のメンテナンス処理が終わると、CPU1は、S1103に処理を戻す。
一方、「自動キャリブレーションの設定」項目108の「変更」ボタン111が選択されと判定した場合(S1105でYes)、CPU1は、S1107に処理を進める。
S1107では、CPU1は、キャリブレーション間隔調整処理(図15)を実行する。このキャリブレーション間隔調整処理の詳細については、図15の説明で後述する。
そして、S1107のキャリブレーション間隔調整処理が終わると、CPU1は、S1103に処理を戻す。
以上の処理により、オペレータメンテナンス処理が行われる。
次に、図15のフローチャートを用いて、図14のS1107に示したキャリブレーション間隔調整処理(図9の自動キャリブレーション設定画面におけるキャリブレーション間隔調整処理)について説明する。
図15は、本発明のキャリブレーション間隔調整処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示すキャリブレーション間隔調整処理は、CPU1がROM3又はHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
キャリブレーション間隔調整処理が始まると、まず、CPU1は、S1201において、図9の自動キャリブレーション設定画面を表示し、ユーザの入力を待機する。ユーザの入力を検知すると、CPU1は、S1202へ処理を進める。
S1202では、CPU1は、自動キャリブレーション設定画面に含まれる「キャンセル」ボタン115が選択されたか否かを判定する。
そして、「キャンセル」ボタン115が選択されたと判定した場合(S1202でYes)、CPU1は、本フローチャートの処理を終了し、図14のフローチャートに処理を戻す。
一方、「キャンセル」ボタン115が選択されなかったと判定した場合(S1202でNo)、CPU1は、S1203に処理を進める。
S1203では、CPU1は、自動キャリブレーション設定画面に含まれる「使用状況」ボタン117が選択されたか否かを判定する。
そして、「使用状況」ボタン117が選択されたと判定した場合(S1203でYes)、CPU1は、S1204に処理を進める。
S1204では、CPU1は、使用状況算出処理(図17)を実行して画像形成装置10の使用状況を予測する。この使用状況算出処理の詳細については、図17の説明で後述する。そして、S1204の使用状況算出処理が終わると、CPU1は、S1205に処理を進める。
S1205では、CPU1は、上記S1204にて算出された現在の使用状況と、現在の設定値を、図11のポップアップ画面121に表示するように制御する。なお、図11の例では、上記S1204で算出される平均出力速度〔ページ/秒〕を〔ページ/分〕に単位変換して、平均ジョブ速度として表示しているが、その他の単位で表示してもよい。
次に、S1206において、CPU1は、ポップアップ画面121に含まれる「OK」ボタン122を選択することによる、ユーザからの終了指示を待機する。そして、ユーザからの終了指示を検知すると、CPU1は、S1201へ処理を戻す。
一方、上記S1203において、「使用状況」ボタン117が選択されていないと判定した場合(No)、CPU1は、S1207に処理を進める。
S1207では、CPU1は、設定値が入力されたか判定する。調整ボタン114の「+」ボタンや「−」ボタンが選択された場合、CPU1は設定値が入力されたと判定し、調整ボタン114の「+」ボタンや「−」ボタンが選択されなかった場合、CPU1は設定値が入力されていないと判定する。なお、ここでは、調整ボタン114で設定値を入力する構成をしめしたが、テンキー504により直接、設定値を入力するように構成してもよい。
そして、設定値が入力されたと判定した場合(S1207でYes)、CPU1は、S1208に処理を進める。
S1208では、CPU1は、上記S1207にて入力されたと判定された値を、自動キャリブレーション設定画面の入力フォーム113に表示するように制御する。そして、入力された値を表示した後は、CPU1は、S1201に処理を戻す。
一方、上記S1207において、設定値が入力されていないと判定した場合(No)、CPU1は、S1209に処理を進める。
S1209では、CPU1は、自動キャリブレーション設定画面に含まれる「OK」ボタン116が選択されたか否かを判定する。
そして、「OK」ボタン116が選択されていないと判定した場合(S1209でNo)、CPU1は、S1210へ処理を進める。
S1210では、CPU1は、自動キャリブレーション設定画面で行うことができる、その他の処理を行う。ここでいうその他の処理とは、図4のクリアキー507を押されることによる設定値のクリア処理、ストップキー503を押されることによる処理中のジョブのキャンセル処理などが挙げられる。そして、S1210のその他の処理が終わると、CPU1は、S1201に処理を戻す。
一方、上記S1209において、「OK」ボタン116が選択されたと判定した場合(Yes)、CPU1は、S1211へ処理を進める。
S1211では、CPU1は、反映結果算出処理(図18)を実行する。この反映結果算出処理の詳細については、図18の説明で後述する。そして、S1211の反映結果算出処理が終了すると、CPU1は、S1212に処理を進める。
S1212では、CPU1は、上記S1211にて算出した反映結果を、図10のポップアップ画面118に表示し、ユーザからの指示の入力を待機する。そして、ユーザからの指示の入力を検知すると、CPU1は、S1213へ処理を進める。なお、図10の例では、上記S1211で算出(予想)される反映結果〔秒〕を〔時間〕に単位変換して、自動キャリブレーションが行われる時間間隔の予想結果として表示しているが、その他の単位で表示してもよい。
S1213では、CPU1は、図10のポップアップ画面118に含まれる「Cancel」ボタン119、又は「OK」ボタン120の選択結果に基づいて、ユーザからの再設定指示の有無を判定する。
「Cancel」ボタン119が選択された場合、CPU1は、再設定指示が選択されたと判定し(S1213でYes)、S1201に処理を戻す。
「OK」ボタン120が選択された場合、CPU1は、再設定指示が選択されなかった(適用指示がされた)と判定し(S1213でNo)、S1214に処理を進める。
S1214では、CPU1は、入力された値を設定値としてHDD4に登録し画像形成装置10に反映させるべく、HDD4に記憶される設定値を入力された値で更新する。そして、S1214の処理を終了すると、CPU1は、キャリブレーション間隔調整処理を終了する。これにより、図14のフローチャートに処理が戻る。
以上により、ユーザは、ユーザ設定時に、該ユーザ設定に基づくキャリブレーションの実行間隔(時間)の予測結果を参考にし、キャリブレーション間隔(ページ数)をユーザの期待したキャリブレーション動作が実行されるように、再設定することができる。
本発明では、オペレータメンテナンスモードにおける設定値の変更がなされた場合、図14,図15に示したように、その時の画像形成装置10の使用状況に応じて、反映結果を算出し、ユーザに通知する。なお、画像形成装置10の使用状況は、時間の経過とともに動的に変化するため、反映結果も時間の経過と共に変化する。そこで、本発明では、画像形成装置10の使用状況が変わり、反映結果に変化が生じているかを自動的に検出し、ユーザに通知する処理も行う。この処理を「ジョブ処理」として、以下に図16を参照して説明する。なお、本実施例では、過去に行った反映結果算出処理からのジョブ数が一定以上であると判定した場合、反映結果に変化が生じているか検出する。
図16は、本発明のジョブ処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示すジョブ処理は、CPU1がROM3又はHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
図16に示すジョブ処理は、コピー、プリント、FAXなどの画像形成装置が持つ各機能の開始指示をCPU1が検知した場合に開始するものである。各機能の処理により、画像形成装置10の使用状況と反映結果に変化が生じているかを検出するものである。CPU1は、上記各機能の開始指示を検知した場合に、図16に示すジョブ処理を開始する。
まず、ジョブ処理が始まると、CPU1は、S1301において、上記各機能に応じた印刷処理を行う。
次に、S1302において、CPU1は、図12に示したジョブ履歴を更新する。
次に、S1303において、CPU1は、過去に行った(前回の)反映結果算出処理からのジョブ数が一定数以上か否かを判定する。このステップの処理は、時間の経過とともに画像形成装置10の使用状況が変化していないか検出するタイミングを決定する処理である。本実施例では検出のタイミングにジョブ数を用いる。即ち、印刷履歴に基づき前回予測が行われてから一定数以上のジョブが実行されたと判断されたことを、使用状況変化の検出のタイミングに使用する。なお、上記「一定数」は予め設定されてHDD4に格納されているものとする。本ステップの判定はその他の要素を用いても良く、時刻(時間経過)や部品の消耗度、自動キャリブレーションやクリーニングなどの自動メンテナンス処理が行われた回数などを用いてもよい。即ち、前回予測が行われてから、一定期間以上経過したか、一定回数以上自動キャリブレーションやクリーニングなどの自動メンテナンス処理が行われたか、一定以上部品の消耗度が増したか等を、使用状況変化の検出のタイミングに使用してもよい。
そして、過去に行った(前回の)反映結果算出処理からのジョブ数が一定数以上でないと判定した場合(S1303でNo)、CPU1は、本フローチャートのジョブ処理を終了する。
一方、過去に行った(前回の)反映結果算出処理からのジョブ数が一定数以上であると判定した場合(S1303でYes)、CPU1は、S1304に処理を進める。
S1304では、CPU1は、反映結果算出処理(図18)を実行し、キャリブレーションが行われる時間間隔を再予測するように制御する。反映結果算出処理の詳細については図18の説明で後述する。そして、S1304の反映結果算出処理が終了すると、CPU1は、S1305に処理を進める。
S1305では、CPU1は、上記S1304にて算出された反映結果が、前回算出した反映結果と比較して、変化があるか否かを判定する。なお、前回の反映結果算出処理の実行日時と、該反映結果算出処理による予測結果は、CPU1の制御によりHDD4に格納されているものとする。
そして、反映結果に変化がないと判定した場合(S1305でNo)、CPU1は、ジョブ処理を終了する。
一方、反映結果に変化があると判定した場合(S1305でYes)、CPU1は、S1306へ処理を進める。
S1306では、CPU1は、図10のポップアップ画面118に、上記S1305にて算出された反映結果(再予測結果)を表示する。
また、S1307において、CPU1は、ユーザのクライアントPCに、上記反映結果に変化がある旨を通知する。通知方法としては、上記クライアントPCの画面に上記通知をポップアップ表示する、予め登録されたユーザのメールアドレスに上記通知に対応するメールを送信する等が考えられる。また、上記ユーザのクライアントPCとしては、当該ジョブ処理の送信元のPC又は予め登録された通知先(IPアドレス等)で接続されるPCなどが考えられる。また、予め登録されたメールアドレスに、上記反映結果に変化がある旨のメールを送信してもよい。
次に、S1308において、CPU1は、図10のポップアップ画面118に含まれる「Cancel」ボタン119又は「OK」ボタン120をユーザが選択することによる、再設定指示を判定する。
「Cancel」ボタン119を選択されたと判断した場合、CPU1は、再設定指示が選択されたと判定し(S1308でYes)、S1309へ処理を進める。
S1309では、CPU1は、図14に示したオペレータメンテナンス処理を実行する。そして、S1309のオペレータメンテナンス処理を終了すると、CPU1は、本フローチャートの処理(ジョブ処理)を終了する。
一方、「OK」ボタン120を選択されたと判断した場合、CPU1は、再設定指示が選択されなかったと判定し(S1308でNo)、そのまま本フローチャートの処理(ジョブ処理)を終了する。
以上の処理を行うことで、時間の経過と共に変化する画像形成装置の使用状況を予測し、キャリブレーション設定の反映結果を自動で算出することができ、その結果から、ユーザの再設定を促す事ができる。これにより、画像形成装置を使い続けることにより、知らないうちに画像形成装置が、ユーザが意図しない動作をしてしまうことを防止することができる。即ち、設定値変更時だけでなく、動的に変化する画像形成装置の使用状況に応じて、適した設定値を設定することができるようになる。
以下、図17を参照して、図15のS1204に示した使用状況算出処理について説明する。なお、この使用状況算出処理は、画像形成装置の使用状況を予測するものである。
図17は、本発明の使用状況算出処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す使用状況算出処理は、CPU1がROM3又はHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
なお、本実施例では、画像形成装置の使用状況を判断する指標して、平均出力時間を採用する。ここでいう平均出力時間とは、単位時間当たり(ここでは、1秒当たり)平均何ページ出力しているか(Page/sec)、即ち単位時間あたりに印刷されるページ数の平均値を表している。なお、図11の例では、この値を単位変換して、1分当たり平均何ページ出力しているか(Page/分)として表示されている。
本実施例では、使用状況の指標を平均速度としているが、その他の指標を採用してもよい。例えば、トナー消費量、部品消耗度、メンテナンス作業回数、エラー・アラーム発生回数、平均稼働・待機時間などが考えられる。
使用状況算出処理が始まると、CPU1は、まずS1401において、図12に示したジョブ履歴を参照する。
また、S1402において、CPU1は、図13に示した部品交換履歴を参照する。
次に、S1403において、CPU1は、上記S1402で参照した部品交換履歴から、直近Nジョブ中に(N個前のジョブの受信日時から現在までの間に)部品交換を実施したか否かを判定する。なお、上記「N」は予め設定されてHDD4に格納されているものとする。即ち、部品交換履歴に基づき、所定期間内に(直近Nジョブ中に)部品交換がなされているか否かを判定する。
そして、直近Nジョブ中に部品交換を実施していないと判定した場合(S1403でNo)、CPU1は、S1404へ処理を進める。
S1404では、直近Nジョブ中は部品交換を実施していないことになるので、画像形成装置10(デバイス)の構成部品の消耗度は高い傾向にあると言える。この状態では、各デバイス調整センサーが異常を検知し、ジョブ処理中に様々な自動デバイス調整処理が発生する確率が高くなる。この状態で、平均出力時間を算出する場合は、複雑に関係するデバイス調整処理も考慮しなければならず、画像形成装置本体の性能のみを用いて、正確な画像形成装置の使用状況を予測することが難しくなる。そこで、S1404では、CPU1は、上記S1401にて参照したジョブ履歴に含まれる、出力枚数、出力時間、受信日時を用いて、直近Nジョブ(上記所定期間内に実行されたジョブ)の平均の出力時間を算出する。具体的には、以下の計算式により平均出力時間を算出する。
Figure 2013037137
そして、S1404の処理を終了すると、CPU1は、本フローチャートの使用状況算出処理を終了する。
一方、上記S1403において、直近Nジョブ中に部品交換を実施したと判定した場合(Yes)、CPU1は、S1405へ処理を進める。
S1405では、直近Nジョブ中に部品交換を実施したことになるので、画像形成装置10の構成部品は比較的新しく、状態としては良好であるといえる。また、部品を交換してしまうと、画像形成装置10の状況が変わってしまうため、単純にジョブの総出力枚数と出力時間(カラー出力時間、モノクロ出力時間)からでは、今後予測される平均出力時間を算出することができない。そこで、本S1405では、CPU1は、上記S1401にて参照したジョブ履歴に含まれる、出力枚数、カラーページ数(カラー出力ページ数)、モノクロページ数(モノクロ出力ページ数)、受信日時と、カラー出力時間及びモノクロ出力時間を用いて、直近Nジョブ(上記所定期間内に実行されたジョブ)の平均出力時間を算出する。具体的には、以下の計算式により平均出力時間を算出する。
Figure 2013037137
上記数式で言うカラー/モノクロ出力時間とは、画像形成装置の出力エンジンが印刷処理することが可能な印刷速度の上限値(以降エンジン速度)のことを言う。カラーとモノクロでそれぞれ出力時間を分けて算出しているのは、カラージョブとモノクロジョブでは、エンジン速度が違うためである。一般的に、モノクロジョブの方がカラージョブより早い。なお、カラー出力時間(カラーページ出力時間)と、モノクロ出力時間(モノクロページ出力時間)は、予めHDD4に格納されている。また、カラー出力時間、モノクロ出力時間の単位は〔page/sec〕とする。
そして、S1405の処理を終了すると、CPU1は、本フローチャートの使用状況算出処理を終了する。
以上示したように、上記S1403、S1404、S1405の処理により、部品交換による画像形成装置の状況の変化にも対応した、使用状況の予測が可能となる。
なお、この使用状況算出処理は、ある程度、画像形成装置が使用され、ジョブ履歴に画像形成装置の使用状況を予測することができるだけの、ジョブ処理情報が蓄積されていることを前提としている。新規に設置した直後などは、ジョブ履歴の中身はないため、この場合は工場出荷時のデフォルト値、又は単純にエンジン速度を使用する。以上の処理により、画像形成装置の使用状況を予測することができる。
以下、図18を参照して、図15のS1211、図16のS1304に示した反映結果算出処理について説明する。なお、この反映結果算出処理は、設定値の画像形成装置10への反映結果を予測するものである。
図18は、本発明の反映結果算出処理の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す反映結果算出処理は、CPU1がROM3又はHDD4にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
本発明では、画像形成装置の使用状況に応じて、印刷制御の設定値変更による反映結果を算出し、ユーザに通知する。よって、本実施例の反映結果算出処理では、画像形成装置の使用状況に応じて、どのタイミングで自動キャリブレーションが発生するかを予測する。
まず、反映結果算出処理が始まると、CPU1は、S1501において、使用状況予測処理(図17)を実行する。そして、S1501の使用状況予測処理が終了すると、CPU1は、S1502に処理を進める。
S1502では、CPU1は、上記S1501にて算出された使用状況を元に反映結果を算出する。本実施例では、使用状況を1秒当たりの出力ページ数を平均出力時間として算出し、自動キャリブレーション間隔の設定値の単位としてページ数を採用している。よって、自動キャリブレーション間隔ページ数を平均出力時間で割ることで(除算することで)、自動キャリブレーションが発生する最短の時間間隔〔秒〕を算出(予想)することができる。この結果を反映結果とする。そして、反映結果を算出した後、CPU1は、本フローチャートの反映結果算出処理を終了する。
なお、ここでは、ジョブ間隔(ジョブが終了してから次のジョブが開始されるまでの時間)は考慮していないが、ジョブ間隔を考慮して平均出力時間を算出するように構成してもよい。例えば、図17のS1404では、「平均出力時間=(直近Nジョブに含まれる出力枚数)/(直近Nジョブの総出力時間+直近Nジョブ間の総ジョブ間隔)」としてもよい。また、図17のS1405では、「平均出力時間=(モノクロ比×モノクロ出力時間)+(カラー比×カラー出力時間)+(直近Nジョブ間の平均ジョブ間隔)」としてもよい。この場合、反映結果算出処理で算出される予想値は、自動キャリブレーションが発生する「最短時間」ではなく、自動キャリブレーションが発生する「平均時間」となる。
また、使用状況を1ページ当たりの出力時間を平均出力速度として算出するようにしてもよい。この場合、平均出力速度に自動キャリブレーション間隔ページ数を乗算することで、自動キャリブレーションが発生する時間間隔を算出することができる。
以上の処理により、画像形成装置の使用状況に応じた、反映結果を算出することができる。
なお、本実施例では、反映結果として自動キャリブレーションが発生する時間を算出したが、その他の単位を取ることができる。例えば、ジョブ数や時刻などに換算してもよい。
以上示したように、本実施例によれば、画像形成装置の使用状況の各種変動に伴って、印刷制御に係る設定値(例えば、自動キャリブレーションの間隔の設定値(印刷ページ数))に対する反映結果を適宜予測し、ユーザに通知する。これにより、ユーザの期待した結果と異なる設定値が設定されてしまうことを防止し、ユーザが所望する動作をする設定値を印刷制御の設定項目に設定することが可能となり、画像形成装置の使い勝手を向上することができる。
例えば、自動キャリブレーションの実行条件の設定がユーザにより変更されたことにより、キャリブレーションが不必要に頻繁に実行されてしまったり、キャリブレーションが長期間実行されず印刷品位が落ちてしまうといった事態の発生を抑えることができる。また、自動キャリブレーションのような印刷制御に係る設定をユーザに許可することにより、ユーザの裁量の幅を広くし、利便性を向上することができる。
従って、サービスマンのみが値を変更可能であった印刷処理の制御に関する設定項目を、特定ユーザに対して公開する場合の従来の問題点を解決することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上示したように、サービスマンのみが設定可能であったキャリブレーションの設定をユーザにも設定可能としても、ユーザの期待した結果と異なる設定がなされ、その後の異常の原因になってしまう可能性を抑えることができる。この結果、ユーザの裁量の幅が広がり、画像形成装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
10 画像形成装置
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 HDD
313 プリンタエンジン
501 操作部

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    印刷履歴を記憶する記憶手段と、
    ユーザ入力によりキャリブレーションを実行する間隔をページ数で設定するための設定手段と、
    前記設定手段で設定されたページ数だけ印刷が行われるたびに前記キャリブレーションを実行する実行手段と、
    前記設定手段により前記ページ数の設定が行われた場合、前記記憶手段に記憶される印刷履歴及び当該設定されたページ数に基づいて、前記キャリブレーションが実行される時間間隔を予測する予測手段と、
    前記予測手段による予測結果を表示し、前記ページ数を前記設定手段により再設定するかどうかのユーザ指示を受け付ける指示手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷履歴に基づき、前記予測手段により前回予測が行われてから一定数以上のジョブが実行されたと判断された場合、前記予測手段により前記キャリブレーションが行われる時間間隔を再予測するように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記予測手段による再予測結果が前回の予測結果から変化した場合、前記再予測結果を表示し、前記指示手段から前記ページ数を再設定するかどうかのユーザ指示を受け付けるように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記予測手段による再予測結果が前回の予測結果から変化した場合、前記再予測結果を予め設定された通知先に通知することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記予測手段は、前記印刷履歴から算出される単位時間あたりに印刷されるページ数の平均値と、前記設定手段により設定されたページ数とに基づいて、前記キャリブレーションが実行される時間間隔を予測することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. ユーザが前記設定手段により前記ページ数の設定を行う場合に、前記印刷履歴に基づく当該画像形成装置の使用状況と、その時点で前記キャリブレーションを実行する間隔として設定されているページ数を、前記ユーザに提示するための提示手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記使用状況は、前記印刷履歴から算出される単位時間あたりに印刷されるページ数の平均値であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記記憶手段はさらに、部品交換履歴を記憶するものであり、
    前記部品交換履歴から所定期間内に部品交換がなされているか否かにより、前記平均値の算出方法を切り換えることを特徴とする請求項5又は7に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定期間内に部品交換がなされていない場合、前記平均値は、前記印刷履歴に含まれる前記所定期間内に実行された印刷ジョブの出力ページ数と前記所定期間内に実行された印刷ジョブの出力時間から算出され、一方、前記所定期間内に部品交換がなされている場合、前記平均値は、前記所定期間内に実行された印刷ジョブのカラー出力ページ数とモノクロ出力ページ数、及び、予め設定されているカラーページ出力時間とモノクロページ出力時間から算出されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置の制御方法であって、
    キャリブレーションを実行する間隔をページ数で設定するためのユーザ入力を受け付ける設定ステップと、
    前記設定ステップで前記ページ数の設定が行われた場合、記憶手段に記憶される印刷履歴及び当該設定されたページ数に基づいて、前記キャリブレーションが実行される時間間隔を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップによる予測結果を表示し、前記ページ数を再設定するかどうかのユーザ指示を受け付ける指示ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載された手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7434885B2 (ja) 2019-12-24 2024-02-21 栗田工業株式会社 薬注システムの管理方法

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