JP2010201654A - Co2排出量演算システムおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、コピージョブや印刷ジョブの実行指示を受けると(S101)、そのジョブの印刷履歴や画像データを保存すると共に(S102)、画像データに基づいた印刷を実行する(S103)。また、そのジョブの画像データが当該画像形成装置で過去に印刷を実行したジョブの画像データの更新版であるか否かを判断し(S105)、更新版であると判断した場合は(S105;Yes)、その過去のジョブの印刷枚数などに基づいて更新元の印刷物の処分に伴うCO2排出量を演算し(S106)、演算結果を表示する(S107)。
【選択図】図12
Description
印刷指示された画像データが過去に印刷された画像データの更新版であるか否かを、前記印刷指示された画像データに関する更新判断情報と前記記憶部に記憶されている更新判断情報とを比較して判断し、更新版と判断した場合に、その更新元の画像データに基づいて印刷された印刷物の処分に伴うCO2排出量を、前記更新元の画像データに関する更新判断情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている枚数情報に基づいて演算する制御部と、
を備えたCO2排出量演算システム。
ことを特徴とする[1]に記載のCO2排出量演算システム。
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のCO2排出量演算システム。
前記制御部は、前記印刷物1枚当たりの前記廃棄処分に伴うCO2排出量を示す廃棄処分係数と前記枚数情報とを乗算する第1の演算と、前記印刷物1枚当たりの前記焼却処分に伴うCO2排出量を示す焼却処分係数と前記枚数情報とを乗算する第2の演算とのうちの少なくとも一方を行う
ことを特徴とする[3]に記載のCO2排出量演算システム。
ことを特徴とする[4]に記載のCO2排出量演算システム。
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載のCO2排出量演算システム。
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載のCO2排出量演算システム。
前記印刷指示された画像データに基づいて前記印刷を実行し前記印刷物を排出する画像形成部と、
を備えた画像形成装置。
印刷動作時の装置使用に伴うCO2排出量については、印刷で消費された電力、記録紙、トナーといった3つの要素から印刷1枚当たりのCO2排出量を演算するようにしている。以下に演算式を示す。
A:印刷1枚当たりのCO2排出量[g‐CO2/枚]
α:装置の電源電力を所定単位量(たとえば1kWh)製造するために排出されるCO2排出量[g‐CO2/kWh]⇒「電力係数」
P:印刷1枚当たりの電力消費量[Wh/枚]
β:印刷で使用した種類の所定サイズ(たとえばA4サイズ)の記録紙を1枚製造するために排出されるCO2排出量[g‐CO2/枚]⇒「紙種係数」
S:印刷で使用した記録紙のサイズを換算するための係数⇒「紙サイズ係数」
※たとえば、上記の所定サイズと印刷で使用した記録紙のサイズが共にA4などで同一の場合はS=1とし(A4基準)、同一でない場合はサイズ比(面積比)などに応じた係数を用いる。たとえば、所定サイズがA4で紙サイズがA3の場合はS=2、所定サイズがA4で紙サイズがA5の場合はS=0.5などにしてもよい。
γ:印刷で使用した種類のトナーを所定単位量(たとえば1kg)製造するために排出されるCO2排出量[kg‐CO2/kg]⇒「トナー種係数」
T:印刷1枚当たりのトナー消費量[kg/枚]
γy:Yトナーのトナー種係数 Ty:Yトナーのトナー消費量
γm:Mトナーのトナー種係数 Tm:Mトナーのトナー消費量
γc:Cトナーのトナー種係数 Tc:Cトナーのトナー消費量
γk:Kトナーのトナー種係数 Tk:Kトナーのトナー消費量
更新版の印刷(再印刷)で不要となる更新元の印刷物の処分に伴うCO2排出量については、印刷物(記録紙)を1枚処分するのに伴い排出されるCO2排出量を示す紙処分係数と、印刷物の枚数(印刷枚数=処分枚数)とを乗算して算出するようにしている。
B:印刷物の廃棄処分に伴うCO2排出量[g‐CO2]
δ:印刷物1枚当たりの廃棄処分に伴うCO2排出量[g‐CO2/枚]⇒「廃棄処分係数」
N:印刷物の枚数[枚]
C:印刷物の焼却処分に伴うCO2排出量[g‐CO2]
ε:印刷物1枚当たりの焼却処分に伴うCO2排出量[g‐CO2/枚]⇒「焼却処分係数」
N:印刷物の枚数[枚]
消費電力測定部34は、印刷1枚当たりの電力消費量(P)を測定し、電力消費CO2算出部41に入力する。この電力消費量は、コピージョブの場合には、原稿1ページ目の読み取り開始(スキャン開始信号の入力など)から記録紙1枚目の印刷出力完了(プリント終了信号の入力など)までの動作期間に使用された電力量などとする。印刷ジョブの場合には、記録紙1枚目の給紙開始(プリント開始信号の入力など)から印刷出力完了(プリント終了信号の入力など)までの動作期間に使用された電力量などとする。
コピージョブの場合は、ジョブを指示したユーザの過去のコピージョブの画像データの中に、今回のジョブの画像データと先頭ページの内容が一致するものがある場合には、今回のジョブの画像データはその更新版であると判断し、一致するものがない場合には、今回のジョブの画像データは更新版ではなく新規版などであると判断する。
印刷ジョブにおける1例目の更新判断では、画像更新判断部46は、ジョブを指示したユーザのユーザID(印刷ジョブに付加されているユーザID)に対応する印刷履歴テーブル67内のファイル名の中に、今回のジョブに含まれているドキュメントのファイル名と一致するものがあるかを検索する。完全に一致するもの、または、一部のみ一致するもの(たとえば、「○○○20080522.xls」VS「○○○20080524.xls」などのように日付以外は一致するようなもの)が見つかった場合には、そのファイル名に対応する印刷履歴テーブル67内の更新履歴(作成日時/更新日時)と、今回のジョブに含まれている更新履歴(作成日時/更新日時)とを比較して更新判断を行う。たとえば、作成日時は同一で、更新日時は印刷履歴テーブル67内のものよりも今回のジョブに含まれているものの方が新しいなどの場合には、今回のジョブの画像データはその完全一致または一部のみ一致したファイル名に対応する画像データの更新版であると判断する。
印刷ジョブにおける2例目の更新判断では、画像更新判断部46は、1例目と同様にジョブを指示したユーザの過去のジョブにファイル名の一致するものがあるかを検索する。一部のみ一致するものが見つかった場合には、そのファイル名に対応するジョブIDと画像判別要求信号とを画像処理部30の画像判別部51に送信する。画像判別部51は、これを受けて画像の類似判別を開始し、受信したジョブIDに対応するハードディスク装置26内の画像データの先頭ページと、今回のジョブの画像データと先頭ページとを比較する。
印刷ジョブにおける3例目の更新判断は、2例目の更新判断における画像の類似判別を画像データの先頭ページではなくドット数で行うものである。その相違点のみを説明すると、画像判別部51は、画像更新判断部46から受信したユーザIDに対応するハードディスク装置26内の画像データのドット数と、今回のジョブの画像データのドット数とを比較する。ドット数比が所定の閾値(たとえば95%)以上である場合には、画像更新判断部46に画像類似信号を送信し、ドット数比が所定の閾値未満である場合には、画像更新判断部46に画像非類似信号を送信する。
印刷ジョブにおける4例目の更新判断は、1〜3例目の更新判断において、ジョブを指示したユーザの過去のジョブにファイル名の一致するものが見つからなかった場合などに行うものである。この場合には、画像更新判断部46は、印刷ジョブの送信元の端末10に、ジョブに含まれている画像データが更新版であるか否かの情報提供を依頼する。端末10は、これを受けて表示部16にドキュメント更新確認画面を表示し、ユーザの入力した情報を画像形成装置20に送信する。たとえば、更新版ではないことを示す更新否定情報、または、更新版であることを示す更新肯定情報およびユーザ入力による更新元のファイル名情報などを送信する。
紙処分種識別部47は、画像更新信号の入力を受けて、印刷物(記録紙)の処分種類の識別を開始し、環境ISO選択画面150(図10参照)による選択操作で不揮発メモリ25に記憶された紙処分種情報によって示される種類の処分に対応する紙処分係数(δまたはε)を紙処分係数テーブル65(図9参照)から取得し、CO2排出量算出部48に入力する。
以下に、(1)式によるCO2排出量の演算例を示す。
印刷速度(CPM)が50枚/分の場合には、図5に示した消費電力測定値例より、印刷1枚当たりの電力消費量(P)は0.041[Wh/枚]となる。図6の電力パラメータテーブル62による電力係数(α)において、電力供給源の比率が石油火力=30%、太陽光=10%、原子力=60%である場合には、印刷1枚当たりの電力消費量によるCO2排出量は、
α×P=(975×0.3+53×0.1+22×0.6)[g‐CO2/kWh]×0.041[Wh/枚]×10−3=0.0099[g‐CO2/枚]
となる。
印刷に使用した記録紙がA4サイズの再生上質紙である場合には、図7の紙種係数テーブル63による紙種係数(β)=4.64[g‐CO2/枚]より、印刷1枚当たりの紙消費量によるCO2排出量は、
β×1=4.64[g‐CO2/枚]×1=4.64[g‐CO2/枚]
となる。
トナー種係数(γ)[kg‐CO2/kg]が同一であるY、M、C、Kの4色のトナーを使用するカラー機において、印刷1枚当たり(先頭ページ)のドット数が各色共に100[dot/枚]であり、100[dot]当たりのトナー消費量が0.001[kg/100dot]であり、トナーの種類が重合トナーの場合には、図8のトナー種係数テーブル64による紙種係数(γ)=1.7[kg‐CO2/kg]より、印刷1枚当たりのトナー消費量によるCO2排出量は、
γ×T=1.7[kg‐CO2/kg]×(100[dot/枚]×0.001[kg/100dot]×4)=6.8[g‐CO2/枚]
となる。
したがって、上記の3つのCO2排出量を積算した印刷1枚当たりの装置使用に伴うCO2排出量は、
A=0.0099+4.64+6.8=11.45[g‐CO2/枚]
となる。
図9の紙処分係数テーブル65による廃棄処分係数(δ)=0.014[g‐CO2/枚]、印刷枚数(=処分枚数)=10[枚]より、廃棄処分に伴うCO2排出量は、
B=0.014[g‐CO2/枚]×10[枚]=0.14[g‐CO2]
となる。
図9の紙処分係数テーブル65による焼却処分係数(ε)=0.16[g‐CO2/枚]、印刷枚数(=処分枚数)=10[枚]より、焼却処分に伴うCO2排出量は、
C=0.16[g‐CO2/枚]×10[枚]=1.6[g‐CO2]
となる。
したがって、今回の再印刷のジョブに対応する過去のジョブの装置使用とその印刷物の処分に伴う合計のCO2排出量は、
廃棄処分の場合には、
A+B=114.5+0.14=114.64[g‐CO2]
焼却処分の場合には、
A+C=114.5+1.6=116.1[g‐CO2]
となる。
5…ネットワークプリンタシステム
10…端末(PC)
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…ハードディスク装置
16…表示部
17…操作部
18…ネットワーク通信部
20…画像形成装置(MFP)
21…CPU
22…バス
23…ROM
24…RAM
25…不揮発メモリ
26…ハードディスク装置
27…操作表示部
28…ユーザ認証部
29…スキャナ部
30…画像処理部
31…プリンタ部
32…ファクシミリ通信部
33…ネットワーク通信部
34…消費電力測定部
40…装置使用CO2排出量演算部
41…電力消費CO2算出部
42…紙消費CO2算出部
43…トナー消費CO2算出部
44…CO2排出量積算部
45…紙処分CO2排出量演算部
46…画像更新判断部
47…紙処分種識別部
48…CO2排出量算出部
49…合計CO2排出量積算部
50…ドット数算出部
51…画像判別部
60…ドライバプログラム
61…ユーザデータベース
62…電力パラメータテーブル
63…紙種係数テーブル
64…トナー種係数テーブル
65…紙処分係数テーブル
66…CO2排出量管理テーブル
67…印刷履歴テーブル
70…サーバ
150…環境ISO選択画面
151…取得済みボタン
152…未取得ボタン
153…OKボタン
160…紙種選択画面
161、162、163、164…選択ボタン
165…OKボタン
170…CO2排出量モード選択画面
171、172、173…選択ボタン
174…OKボタン
180…印刷CO2排出量表示画面
181…選択ボタン
182…OKボタン
190a、190b…再印刷CO2排出量表示画面
191…選択ボタン
192…OKボタン
200…CO2排出量累積推移グラフ画面
201…戻るボタン
Claims (8)
- 画像データに基づいて印刷された印刷物の枚数情報と、前記画像データに関する情報であって、後に印刷される画像データが当該画像データの更新版であるか否かの判断時の比較に使用される更新判断情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
印刷指示された画像データが過去に印刷された画像データの更新版であるか否かを、前記印刷指示された画像データに関する更新判断情報と前記記憶部に記憶されている更新判断情報とを比較して判断し、更新版と判断した場合に、その更新元の画像データに基づいて印刷された印刷物の処分に伴うCO2排出量を、前記更新元の画像データに関する更新判断情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている枚数情報に基づいて演算する制御部と、
を備えたCO2排出量演算システム。 - 前記更新判断情報は、前記画像データの属性情報と、前記画像データのうちの少なくとも一方を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のCO2排出量演算システム。 - 前記制御部は、前記演算を、前記印刷物1枚当たりの前記処分に伴うCO2排出量を示す処分係数と前記枚数情報とを乗算することで行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載のCO2排出量演算システム。 - 前記処分は、前記印刷物を廃棄する廃棄処分と、前記印刷物を焼却する焼却処分とを含み、
前記制御部は、前記印刷物1枚当たりの前記廃棄処分に伴うCO2排出量を示す廃棄処分係数と前記枚数情報とを乗算する第1の演算と、前記印刷物1枚当たりの前記焼却処分に伴うCO2排出量を示す焼却処分係数と前記枚数情報とを乗算する第2の演算とのうちの少なくとも一方を行う
ことを特徴とする請求項3に記載のCO2排出量演算システム。 - 前記第1の演算と前記第2の演算とのうちのいずれの演算を行うかの選択を受け付ける選択部を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のCO2排出量演算システム。 - 前記制御部は、前記印刷指示された画像データに基づいて前記印刷を行った画像形成装置の使用に伴う装置使用CO2排出量を演算し、所定期間に演算した前記装置使用CO2排出量と前記処分に伴うCO2排出量とを累積した累積CO2排出量を演算する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のCO2排出量演算システム。 - 前記演算の結果が表示される表示部を備える
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のCO2排出量演算システム。 - 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のCO2排出量演算システムと、
前記印刷指示された画像データに基づいて前記印刷を実行し前記印刷物を排出する画像形成部と、
を備えた画像形成装置。
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