JP6972963B2 - 固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セル - Google Patents

固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セル Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セルに関する。
従来、アノードと固体電解質層とカソードとを有する固体酸化物形燃料電池単セルが知られている。単セルのアノードは、通常、多孔質に形成されており、その材質としては、Ni等の触媒金属とイットリア安定化ジルコニア等の酸素イオン伝導性酸化物とのサーメットなどが広く知られている。単セルのアノードでは、発電時に、H+O2−→HO+2eのアノード反応によって水蒸気が発生する。
単セルのアノードとしては、例えば、特許文献1に、Al、MgO、CaO、Fe、CuO、TiO、Coのうち少なくとも1つを含む酸化金属添加剤と、NiOと、ジルコニア系酸化物とを含むアノードが提案されている。
特開2011−198758号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるように、アノード中にむやみに金属を添加すると、アノード反応を生じさせる反応点が減少し、単セルの高出力化が難しくなる。また、上述したように、アノードで発生する水蒸気がアノード内に滞留すると、アノード中の触媒金属が水蒸気によって酸化劣化し、単セルの高寿命化が難しくなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、高出力化および高寿命化を図ることが可能な固体酸化物形燃料電池単セル、これを実現できる固体酸化物形燃料電池用アノードを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、気孔(110)を多数含む第1多孔領域(11)と、上記第1多孔領域内に配置されており、上記第1多孔領域の気孔よりも孔径の大きな気孔(120)を多数含む第2多孔領域(12)とを有する固体酸化物形燃料電池用アノード(1)であって、
上記固体酸化物形燃料電池用アノード(1)は、アノード反応の触媒となる触媒金属(13)と、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)と、酸素イオン伝導性酸化物(15)とを含んで構成されており、
上記第2多孔領域における上記犠牲金属の存在割合は、上記第1多孔領域における上記犠牲金属の存在割合よりも大きく、
上記第2多孔領域における上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合は、上記第1多孔領域における上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合よりも小さく、
上記第2多孔領域において、
上記触媒金属の存在割合と上記犠牲金属の存在割合との合計は、上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合よりも大きい、固体酸化物形燃料電池用アノード(1)にある。
本発明の他の態様は、上記固体酸化物形燃料電池用アノードを有する、固体酸化物形燃料電池単セル(5)にある。
本発明のさらに他の態様は、アノード反応の触媒となる触媒金属(13)の酸化物(130)、および、酸素イオン伝導性酸化物(15)を含む第1多孔領域形成部と、上記第1多孔領域形成部内に配置されており、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)の酸化物(140)、および、上記触媒金属の酸化物を含む第2多孔領域形成部を有する成形体(61)を形成し、
上記成形体を酸化雰囲気中にて焼成して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物(134)と上記触媒金属の酸化物と上記酸素イオン伝導性酸化物とを含む焼成体(62)を形成し、
上記焼成体を還元して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物と上記触媒金属の酸化物とを体積収縮させて気孔(120、110)を形成する、
固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法にある。
本発明のさらに別の態様は、アノード反応の触媒となる触媒金属(13)の酸化物(130)、および、酸素イオン伝導性酸化物(15)を含む第1多孔領域形成部と、上記第1多孔領域形成部内に配置されており、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)の酸化物(140)を含む第2多孔領域形成部を有する成形体(61)を形成し、
上記成形体を酸化雰囲気中にて焼成して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物(134)と上記触媒金属の酸化物とを含む焼成体(62)を形成し、
上記焼成体を還元して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物と上記触媒金属の酸化物とを体積収縮させて気孔(120、110)を形成する、
固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法にある。
上記固体酸化物形燃料電池用アノード(以下、アノードということがある。)は、上記構成を有している。そのため、上記アノードでは、第1多孔領域の気孔よりも孔径の大きな気孔を含む第2多孔領域により、アノード反応により発生した水蒸気をスムーズに排出することができる。それ故、上記アノードによれば、発電が阻害されず、単セルの高出力化を図ることが可能になる。また、上記アノードは、触媒金属および酸素イオン伝導性酸化物以外にも、触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属を含んでいる。しかしながら、上記アノードでは、第2多孔領域における犠牲金属の存在割合が、第1多孔領域における犠牲金属の存在割合よりも大きくされている。そのため、上記アノードによれば、水蒸気の排出が集中する第2多孔領域において、触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属がより多く配置されることで、水蒸気による酸化から触媒金属が保護される。それ故、上記アノードによれば、単セルの高寿命化を図ることが可能になる。
上記固体酸化物形燃料電池単セル(以下、単セルということがある。)は、上記アノードを有している。そのため、上記単セルによれば、高出力化および高寿命化を図ることが可能になる。
上記固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法(以下、アノードの製造方法ということがある。)は、上記構成を有している。そのため、上記アノードの製造方法(さらに他の態様)によれば、第1多孔領域形成部より、触媒金属と酸素イオン伝導性酸化物と気孔とを含む第1多孔領域が形成され、第2多孔領域形成部より、触媒金属と犠牲金属と気孔とを含む第2多孔領域が形成される。また、上記アノードの製造方法(さらに別の態様)では、焼成時の熱によって第1多孔領域形成部から第2多孔領域形成部に触媒金属の酸化物が物質移動する。そのため、上記アノードの製造方法(さらに別の態様)によっても、触媒金属と酸素イオン伝導性酸化物と気孔とを含む第1多孔領域、触媒金属と犠牲金属と気孔とを含む第2多孔領域が形成される。それ故、上記アノードの製造方法の製造方法によれば、高出力化および高寿命化を図ることが可能な単セルを実現できる上記アノードを製造することができる。
また、上記アノードの製造方法において、成形体中の第2多孔領域形成部は、ペースト材料等によって比較的簡単に形成することができる。そのため、上記アノードの製造方法によれば、大幅に工程数を増やすことなく、上記アノードを製造することができる利点もある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1のアノードおよび単セルのアノード面内方向に垂直な断面を模式的に示した説明図である。 図1におけるII−II線断面を模式的に示した説明図である。 図1におけるIII−III線断面を模式的に示した説明図である。 図1におけるM部分を拡大し、アノードの微構造を模式的に示した説明図である。 アノードにおける第1多孔領域の気孔の孔径と第2多孔領域の気孔の孔径との大小関係の把握方法を説明するためのFIB−SEM像の一例である。 実施形態1のアノードにおける触媒金属、犠牲金属、および、酸素イオン伝導性酸化物の存在割合の一例を示した説明図である。 実施形態1のアノードにおける第2多孔領域の変形例を模式的に示した説明図である。 実施形態2のアノードおよび単セルのアノード面内方向に垂直な断面を模式的に示した説明図である。 図8におけるIX−IX線断面を模式的に示した説明図である。 実施形態3のアノードおよび単セルのアノード面内方向に垂直な断面を模式的に示した説明図である。 図10におけるXI−XI線断面を模式的に示した説明図である。 図10におけるXII−XII線断面を模式的に示した説明図である。 実施形態3のアノードにおける第2多孔領域の変形例を模式的に示した説明図である。 実施形態4のアノードの製造方法における(a)成形体、(b)焼成体、(c)還元体の微構造の一部を模式的に示した説明図である。 実験例1における、焼成体Bのアノード面内方向に垂直な断面の一部を示したSEM像である。 実験例1における試料1に係る単セルのアノードについて、アノード面内方向に垂直な断面の一部を倍率を変えて示したSEM像である。 実験例1における試料1に係る単セルのアノードについて、アノード面内方向に垂直な断面のEDXマッピング、および、SEM像の一部を示した図であり、(a)は、Ni、Zr、および、Fe元素のEDXマッピング、および、SEM像、(b)は、Fe元素のEDXマッピング、(c)は、Zr元素のEDXマッピング、(d)は、Ni元素のEDXマッピングである。 実験例2における各試料の単セルの電流密度と電圧との関係を示したグラフである。 実験例2における各試料の単セルの耐久時間を示したグラフである。
(実施形態1)
実施形態1の固体酸化物形燃料電池用アノードについて、図1〜図7を用いて説明する。図1〜図7に例示されるように、本実施形態のアノード1は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に用いられる。固体酸化物形燃料電池は、固体電解質層を構成する固体電解質として、酸素イオン導電性を示す固体酸化物セラミックスを用いる燃料電池である。
アノード1は、多孔質であり、第1多孔領域11と、第2多孔領域12とを有している。第1多孔領域11は、気孔110を多数含んでいる。第2多孔領域12は、第1多孔領域11の気孔110よりも孔径の大きな気孔120を多数含んでいる。具体的には、第2多孔領域12は、第1多孔領域11よりも多孔質に構成されることができる。第1多孔領域11の気孔110同士は、互いに連通しており、第2多孔領域12の気孔120同士は、互いに連通している。また、第1多孔領域11の気孔110と第2多孔領域12の気孔120は、互いに連通している。
アノード1において、第1多孔領域11の気孔110の孔径と第2多孔領域12の気孔120の孔径との大小関係は、基本的には、FIB(集束イオンビーム)−SEM(走査型電子顕微鏡)にて、アノード面内方向に垂直な断面を観察することによって把握することができる。FIB−SEM観察だけでは第1多孔領域11の気孔110の孔径と第2多孔領域12の気孔120の孔径との大小関係が明確ではない場合には、以下のようにして判断することができる。具体的には、図5に例示されるように、FIB−SEMにて、アノード面内方向に垂直な断面を観察し、FIB−SEM像9を取得する。この際、観察領域は、30μm×30μmとされる。次いで、第1多孔領域11に含まれる気孔110の平均孔径を求める。第1多孔領域11に含まれる気孔110の平均孔径は、第1多孔領域11に含まれる各気孔110の最大径(気孔110一つ一つが一番大きくなるような直径、図5中の両端矢印)をそれぞれ測定し、測定された値の最大値から10番目の値までの平均値である。同様に、第2多孔領域12に含まれる気孔120の平均孔径を求める。第2多孔領域12に含まれる気孔120の平均孔径は、第2多孔領域12に含まれる各気孔120の最大径(気孔120一つ一つが一番大きくなるような直径)をそれぞれ測定し、測定された値の最大値から10番目の値までの平均値である。次いで、得られた第1多孔領域11の気孔110の平均孔径と第2多孔領域12の気孔120の平均孔径とを比較することで、第1多孔領域11の気孔110の孔径と第2多孔領域12の気孔120の孔径との大小関係を把握することができる。
アノード1は、上述した第1多孔領域11に含まれる気孔110の平均孔径をd、第2多孔領域12に含まれる気孔120の平均孔径をDとしたとき、3×d<Dの関係を満たす構成とすることができる。この構成によれば、第2気孔領域12の気孔120に、発電により生じた水蒸気を集中させやすくなり、水蒸気の排出と、水蒸気と燃料ガスとの交換がスムーズに実施されやすくなる。それ故、この構成によれば、単セル5の高出力化を図りやすいアノード1が得られる。
第1多孔領域11に含まれる気孔110の平均孔径dは、ガス拡散性、三相界面の形成性などの観点から、好ましくは、0.3μm以上、より好ましくは、0.5μm以上、さらに好ましくは、1μm以上とすることができる。第1多孔領域11に含まれる気孔110の平均孔径dは、単セルの構造強度向上、三相界面の形成性などの観点から、好ましくは、5μm以下、より好ましくは、3μm以下、さらに好ましくは、2μm以下とすることができる。また、第2多孔領域12に含まれる気孔120の平均孔径Dは、水蒸気を集中して流しやすくする、連通孔の形成性などの観点から、好ましくは、30μm以上、より好ましくは、40μm以上、さらに好ましくは、50μm以上とすることができる。第2多孔領域12に含まれる気孔120の平均孔径Dは、単セルの構造強度向上、電気抵抗の増加抑制などの観点から、好ましくは、200μm以下、より好ましくは、100μm以下、さらに好ましくは、80μm以下とすることができる。
アノード1は、触媒金属13と、犠牲金属14と、酸素イオン伝導性酸化物15とを含んで構成されている。つまり、アノード1は、気孔110、120を除いたアノード1の材料部分が、触媒金属13、犠牲金属14、および、酸素イオン伝導性酸化物15を含んで構成されている。触媒金属13は、アノード反応の触媒として機能しうる金属である。犠牲金属14は、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きい金属である。犠牲金属14は、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きいことによって、水蒸気による酸化から触媒金属13を保護する役割を果たすことができる。酸素イオン伝導性酸化物15は、酸素イオン伝導性を示す酸化物である。
触媒金属13としては、具体的には、Ni、Co、および、Ruからなる群より選択される少なくとも1種の金属などを例示することができる。なお、触媒金属13は、合金化されていてもよい。これら触媒金属13は、アノード反応を促す触媒効果が大きい利点がある。上記触媒金属13のうち、好ましくは、水素電極反応活性、単セル5の高出力化、製造コストなどの観点から、Ni、Coなどを例示することができる。また、犠牲金属14は、単セル5の作動温度で固体として存在できるように、その融点が700℃以上であることが好ましい。犠牲金属14としては、具体的には、Fe、Co、Cr、および、Mnからなる群より選択される少なくとも1種などを例示することができる。これら犠牲金属14は、上記例に挙げた触媒金属13よりもイオン化傾向が高く、単セル5の作動に必要な耐熱性を確保しやすいなどの利点がある。上記犠牲金属14のうち、好ましくは、水蒸気による触媒金属13の酸化劣化抑制の効果が大きい、単セル5の高寿命化などの観点から、Fe、Co、Mnなどを例示することができる。触媒金属13および犠牲金属14が上記例示した金属より選択される場合には、単セル5の高出力化および高寿命化を図りやすいアノード1が得られる。なお、犠牲金属14は、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きくなるように、触媒金属13とは異なる金属から選択される。
触媒金属13および犠牲金属14の組み合わせとしては、より具体的には、例えば、NiとFe、NiとCo、NiとCr、NiとMnなどを例示することができる。
酸素イオン伝導性酸化物15としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア、スカンジア安定化ジルコニア等の酸化ジルコニウム系酸化物などを例示することができる。これらは1種または2種以上併用することができる。
アノード1は、質量比で、触媒金属13と酸素イオン伝導性酸化物15とを、好ましくは、10:90〜90:10、より好ましくは、20:80〜80:20、さらに好ましくは、30:70〜70:30の範囲内で含むことができる。また、アノード1は、質量比で、触媒金属13を100としたときに、犠牲金属14を、好ましくは、0.1〜50、より好ましくは、0.1〜10、さらに好ましくは、0.1〜5、さらにより好ましくは、0.1〜3、さらにより一層好ましくは、0.1〜1の範囲内で含むことができる。
アノード1において、第2多孔領域12における犠牲金属14の存在割合は、具体的には、第1多孔領域11における犠牲金属14の存在割合よりも大きくされている。この構成により、水蒸気の排出が集中する第2多孔領域12において、触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属14がより多く配置されることとなり、水蒸気による酸化から触媒金属13が保護される。
第1多孔領域11、第2多孔12における犠牲金属13の存在割合は、次のようにして求めることができる。すなわち、SEM−EDXにて、アノード面内方向に垂直な断面を元素マッピングする。元素マッピングすると、触媒金属13、犠牲金属14、酸素イオン伝導性酸化物15、および、気孔110、120がマッピング表示されうる。第2多孔領域12の元素マッピング表示でみて、第2多孔領域12における犠牲金属14の存在割合は、100×(第2多孔領域12に占める犠牲金属14の面積)/(第2多孔領域12に占める材料全体の面積)より算出することができる。上記「第2多孔領域12に占める材料全体の面積」は、第2多孔領域12における気孔120を除いた材料部分の面積を意味する。また、第1多孔領域11の元素マッピング表示でみて、第1多孔領域11における犠牲金属14の存在割合は、100×(第1多孔領域11に占める犠牲金属14の面積)/(第1多孔領域11に占める材料全体の面積)より算出することができる。上記「第1多孔領域11に占める材料全体の面積」は、第1多孔領域11における気孔110を除いた材料部分の面積を意味する。なお、元素マッピング表示の表示領域は、30μm×30μmとされる。
アノード1において、犠牲金属14は、第2多孔領域12に選択的に配置されていることが好ましい。つまり、アノード1に含まれる犠牲金属14は、第2多孔領域12に偏在していることが好ましい。もっとも、アノード焼成時の熱による犠牲金属14の物質移動等により、犠牲金属14の一部が、第1多孔領域11に存在していてもよい。
アノード1おいて、第2多孔領域12における酸素イオン伝導性酸化物15の存在割合は、第1多孔領域11における酸素イオン伝導性酸化物15の存在割合よりも小さい構成とされている。この構成によれば、第2多孔領域12における酸素イオン伝導性酸化物15が少なくなることで、第2多孔領域12の気孔120を通じた水蒸気の排出が酸素イオン伝導性酸化物15によって阻害され難くなる。
なお、第2多孔領域12における酸素イオン伝導性酸化物15の存在割合は、上述した犠牲金属14の存在割合の算出方法と同様にして、第2多孔領域12の元素マッピング表示でみて、100×(第2多孔領域12に占める酸素イオン伝導性酸化物15の面積)/(第2多孔領域12に占める材料全体の面積)より算出することができる。また、第1多孔領域11における酸素イオン伝導性酸化物15の存在割合は、第1多孔領域11の元素マッピング表示でみて、100×(第1多孔領域11に占める酸素イオン伝導性酸化物15の面積)/(第1多孔領域11に占める材料全体の面積)より算出することができる。
アノード1は、第2多孔領域12において、触媒金属13の存在割合と犠牲金属14の存在割合との合計が、酸素イオン伝導性酸化物15の存在割合よりも大きい構成とされている。この構成によれば、第2多孔領域12における酸素イオン伝導性酸化物15が少なくなることで、第2多孔領域12の気孔120を通じた水蒸気の排出が酸素イオン伝導性酸化物15によって阻害され難くなる。さらに、上記構成によれば、触媒金属13と犠牲金属14とを第2多孔領域12により多く配置することができるため、犠牲金属14が優先的に酸化されることで、触媒金属13を酸化させてしまう水蒸気から触媒金属13を保護することが可能となる。そのため、上記構成によれば、単セル5の高出力化と長寿命化との両立を図りやすいアノード1が得られる。
第2多孔領域12において、触媒金属13の存在割合と犠牲金属14の存在割合との合計は、具体的には、70%以上であるとよい。この構成によれば、上述した効果をより確実なものとすることができる。第2多孔領域12において、触媒金属13の存在割合と犠牲金属14の存在割合との合計は、好ましくは、70%以上、より好ましくは、75%以上、さらに好ましくは、80%以上とすることができる。
なお、第2多孔領域12における触媒金属13の存在割合は、上述した犠牲金属13の存在割合の算出方法と同様にして、第2多孔領域12の元素マッピング表示でみて、100×(第2多孔領域12に占める触媒金属13の面積)/(第2多孔領域12に占める材料全体の面積)より算出することができる。また、第1多孔領域11における触媒金属13の存在割合は、第1多孔領域11の元素マッピング表示でみて、100×(第1多孔領域11に占める触媒13の面積)/(第1多孔領域11に占める材料全体の面積)より算出することができる。
第2多孔領域12において、触媒金属13、犠牲金属14は、図4に例示されるように、第2多孔領域12の気孔120が連なってなる連続孔内に配置されることができる。また、第1多孔領域11の気孔110は、粒状の触媒金属13と粒状の酸素イオン伝導性酸化物15との間の隙間より構成することができる。この構成によれば、単セル5の高出力化および高寿命化を図ることができるアノード1を確実なものとすることができる。
アノード1において、第2多孔領域12および第1多孔領域11は、図1および図6に模式的に例示されるように、いずれも犠牲金属14を含んでおり、第1多孔領域11は、固体電解質層2に接合される電解質側アノード面10と第2多孔領域12との間に配置された電解質側領域111を含んでおり、電解質側領域111における犠牲金属14の存在割合が、第2多孔領域12から電解質側アノード面10に向かって小さくなる構成とすることできる。
この構成によれば、犠牲金属14が、第2多孔領域12および第1多孔領域11の両方に含まれているので、第2多孔領域12と第1多孔領域11との熱膨張率差を緩和しやすくなる。そのため、この構成によれば、アノード1が固体電解質層2に接合された単セル5において、アノード1にクラックや剥離等が発生し難くなり、電池性能の劣化を抑制しやすくなる。さらに、上記構成によれば、電解質側領域111における犠牲金属14の存在割合が第2多孔領域12から電解質側アノード面10に向かって小さくなるため、アノード1の反応場における発電阻害が防止され、単セル5の高出力化を図りやすくなる。
電解質側領域111における犠牲金属14の存在割合は、第2多孔領域12から電解質側アノード面10に向かって徐々に(漸次)小さくなるように構成されていてもよいし、段階的に小さくなるように構成されていてもよい。
アノード1は、具体的には、例えば、図1に例示されるように、固体電解質層2側に配置される活性層16と、固体電解質層2側とは反対側に配置される拡散層17とを備える構成などとすることができる。なお、活性層16は、主に、アノード1側における電気化学的反応を高めるための層である。また、拡散層17は、供給される燃料ガスを層面内に拡散させることが可能な層である。活性層16は、拡散層17よりも緻密質に構成されることができる。この場合、第1多孔領域11は、活性層16および拡散層17より構成することができ、第2多孔領域12は、活性層16と拡散層17との界面18に接し、かつ、拡散層17内に配置されることができる。なお、この場合、活性層16が上述した電解質側領域111となる。
アノード1において、第2多孔領域12は、1つの領域から構成されていてもよいし、複数の領域から構成されていてもよい。後者の構成によれば、水蒸気の排出および燃料ガスの供給のための流路をアノード1内に張り巡らすことができるので、第2多孔領域12による効率的な水蒸気の排出および燃料ガスの供給を行いやすいアノード1が得られる。
アノード1において、第2多孔領域12は、具体的には、図1〜図3に例示されるように、アノード面内方向に沿って配置された領域を含んで構成されている。この構成によれば、アノード反応によって生じた水蒸気が、アノード面内方向の各箇所から第2多孔領域12に集まり、アノード1の外部へ水蒸気を排出しやすくなる。そのため、この構成によれば、アノード面内方向で水蒸気の滞留が生じ難くなり、単セル5の発電温度分布の均一化に有利となる。
図1〜図3では、具体的には、第2多孔領域12が、複数のライン状領域121より構成されており、当該複数のライン状領域121が、アノード面内方向に沿って配置されている例が示されている。第2多孔領域12が複数のライン状領域121を含む構成によれば、水蒸気の流れが直線的な流れとなり、水蒸気の排出速度を高くしやすいなどの利点がある。図1〜図3では、より具体的には、第2多孔領域12が、アノード面内方向で一方向に延びる複数の第1ライン状領域121aと、アノード面内方向で上記一方向と交差する(ここでは、直交する)方向に延びる複数の第2ライン状領域121bとを有する例が示されている。
第2多孔領域12は、他にも、例えば、図7に例示したような構成とすることができる。簡単に説明すると、図7の(A1)〜(A3)に示されるように、第2多孔領域12は、アノード面内方向で一方向に延びる複数の第1ライン状領域121aより構成することができる。また、図7の(A2)〜(C2)および(A1)〜(C1)に示されるように、第1ライン状領域121aの両端部は、第1多孔領域11の端面に露出していてもよいし、第1多孔領域11の端面に露出していなくてもよい。また、図7の(A3)〜(C3)および(A4)〜(C4)に示されるように、第2多孔領域12は、異なるアノード面内方向で、階層的に配置されていてよい。
アノード1の厚みは、支持体としての強度確保等の観点から、好ましくは、100μm以上、より好ましくは、200μm以上、より好ましくは、300μm以上とすることができる。アノード1の厚みは、電気抵抗の低減、燃料ガスの拡散性向上等の観点から、好ましくは、800μm以下、より好ましくは、700μm以下とすることができる。
本実施形態のアノード1は、上記構成を有している。そのため、アノード1では、第1多孔領域11の気孔110よりも孔径の大きな気孔120を含む第2多孔領域12により、アノード反応により発生した水蒸気をスムーズに排出することができる。それ故、アノード1によれば、発電が阻害されず、単セル5の高出力化を図ることが可能になる。また、アノード1は、触媒金属13および酸素イオン伝導性酸化物15以外にも、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属14を含んでいる。しかしながら、アノード1では、第2多孔領域12における犠牲金属14の存在割合が、第1多孔領域11における犠牲金属14の存在割合よりも大きくされている。そのため、アノード1によれば、水蒸気の排出が集中する第2多孔領域12において、触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属14がより多く配置されることで、水蒸気による酸化から触媒金属13が保護される。それ故、アノード1によれば、単セル5の高寿命化を図ることが可能になる。
次に、実施形態1の固体酸化物形燃料電池単セルについて、図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3に例示されるように、本実施形態の単セル5は、本実施形態のアノード1を有している。
単セル5は、具体的には、アノード1と固体電解質層2とカソード3とを有している。単セル5は、図1〜図3に例示されるように、固体電解質層2とカソード3との間に中間層4をさらに備えることができる。中間層4は、主に、固体電解質層材料とカソード材料との反応を抑制するための層である。本実施形態では、単セル5は、具体的には、アノード1、固体電解質層2、中間層4、および、カソード3がこの順に積層され、互いに接合されている。単セル5は、電極であるアノード1を支持体とするアノード支持型である。そのため、単セル5は、他の層に比べてアノード1の厚みが十分に厚く形成されている。なお、図1〜図3では、単セル5の外形が四角形状である例が示されている。また、単セル5には、アノード面内方向に沿って水素ガス等の燃料ガス(不図示)が供給され、カソード面内方向に沿って空気、酸素ガス等の酸化剤ガス(不図示)が供給される。
固体電解質層2の材料としては、強度、熱的安定性に優れる等の観点から、イットリア安定化ジルコニア、スカンジア安定化ジルコニア等の酸化ジルコニウム系酸化物を好適に用いることができる。固体電解質層2の材料としては、酸素イオン伝導性、機械的安定性、他の材料との両立、酸化雰囲気から還元雰囲気まで化学的に安定である等の観点から、イットリア安定化ジルコニアが好適である。
固体電解質層2の厚みは、オーミック抵抗の低減などの観点から、好ましくは、3〜20μm、より好ましくは、4〜15μm、さらに好ましくは、5〜10μmとすることができる。
カソード3は、固体電解質層2におけるアノード1側とは反対側に配置されている。本実施形態では、カソード3の外形が、アノード1の外形よりも小さく形成されている。なお、各図では、アノード1、固体電解質層2および中間層4の外形は、いずれもほぼ同じ大きさとされている。
カソード3の材料としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物などを例示することができる。遷移金属ペロブスカイト型酸化物としては、具体的には、例えば、LaSr1−xCoO系酸化物、LaSr1−xCoFe1−y系酸化物、SmSr1−xCoO系酸化物(但し、上記において、0≦x≦1、0≦y≦1)などを例示することができる。これらは1種または2種以上併用することができる。
カソード3の厚みは、ガス拡散性、電極反応抵抗、集電性などの観点から、好ましくは、20〜100μm、より好ましくは、30〜80μmとすることができる。
中間層4の材料としては、例えば、CeO、または、CeOにGd、Sm、Y、La、Nd、Yb、Ca、および、Hoから選択される1種または2種以上の元素等がドープされたセリア系固溶体等の酸化セリウム系酸化物などを例示することができる。これらは1種または2種以上併用することができる。
中間層4の厚みは、オーミック抵抗の低減、カソードからの元素拡散の抑制等の観点から、好ましくは、1〜20μm、より好ましくは、2〜5μmとすることができる。
本実施形態の単セル5は、アノード1を有している。そのため、本実施形態の単セル5によれば、高出力化および高寿命化を図ることが可能になる。
(実施形態2)
実施形態2の固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セルについて、図8、図9を用いて説明する。
図8、図9に例示されるように、本実施形態のアノード1において、第2多孔領域12は、具体的には、アノード厚み方向に沿って配置された領域を含んで構成されている。この構成によれば、アノード厚み方向で水蒸気の滞留が生じ難く、単セル5の高出力化を図りやすい。
図8、図9では、具体的には、第2多孔領域12が、アノード厚み方向に沿って配置された複数の柱状領域122より構成されている例が示されている。図8、図9では、より具体的には、アノード面体方向に垂直な方向から見て、複数の柱状領域122が、行方向および列方向に配列されている例が示されている。この構成によれば、アノード面内方向の各箇所において、水蒸気をアノード厚み方向へ流しやすくなる利点がある。その他の構成および作用効果は、実施形態1のアノード1と同様である。
本実施形態の単セル5は、本実施形態のアノード1を有する点で、実施形態1の単セル5と異なっている。そのため、本実施形態の単セル5は、アノード厚み方向で水蒸気の滞留が生じ難く、高出力化を図りやすい。その他の構成および作用効果は、実施形態1の単セル5と同様である。
(実施形態3)
実施形態3の固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セルについて、図10〜図13を用いて説明する。
図10〜図12に例示されるように、本実施形態のアノード1において、第2多孔領域12は、具体的には、アノード面内方向に沿って配置された領域とアノード厚み方向に沿って配置された領域の両方を含んで構成されている。この構成によれば、アノード面内方向およびアノード厚み方向で水蒸気の滞留が生じ難く、単セル5の高出力化を図りやすい。
図10〜図12では、具体的には、第2多孔領域12が、アノード面内方向に沿って配置された複数のライン状領域121と、アノード厚み方向に沿って配置された複数の柱状領域122とを含んで構成されている例が示されている。本実施形態では、柱状領域122の一端部が、ライン状領域121に接続される例が示されている。この構成によれば、アノード面内方向の各箇所から集まった水蒸気をアノード厚み方向へ流しやすい利点がある。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2のアノード1と同様である。
第2多孔領域12は、他にも、例えば、図13に例示したような構成とすることができる。簡単に説明すると、図13の(a1)〜(c1)に示されるように、柱状領域122の他端部(柱状領域122におけるライン状領域121との接続側とは反対側の端部)は、アノード外表面に露出していてもよい。また、図13の(a2)〜(c2)に示されるように、ライン状領域121と柱状領域122とは、接続されていなくてもよい。図13の(a2)〜(c2)では、異なるアノード面内方向で、階層的に配置された複数のライン状領域121と、複数のライン状領域121の間に配置された複数の柱状領域122とを有する例が示されている。
本実施形態の単セル5は、本実施形態のアノード1を有する点で、実施形態1、2の単セル5と異なっている。そのため、本実施形態の単セル5は、アノード面内方向およびアノード厚み方向で水蒸気の滞留が生じ難く、高出力化を図りやすい。その他の構成および作用効果は、実施形態1、2の単セル5と同様である。
(実施形態4)
実施形態4の固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法について、図14を用いて説明する。
本実施形態のアノードの製造方法では、アノード反応の触媒となる触媒金属13の酸化物130、および、酸素イオン伝導性酸化物15を含む第1多孔領域形成部と、第1多孔領域形成部内に配置されており、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属14の酸化物140、および、触媒金属13の酸化物130を含む第2多孔領域形成部を有する成形体61が形成される。なお、触媒金属13、酸素イオン伝導性酸化物15、犠牲金属14の詳細については、実施形態1を参照することができる。
本実施形態において、成形体61は、具体的には、例えば、次のように形成することができる。触媒金属13の酸化物130と酸素イオン伝導性酸化物15とを含む未焼成シート(不図示、いわゆる、グリーンシート)、触媒金属13の酸化物130と犠牲金属14の酸化物140とを含むペースト(不図示)を準備する。なお、未焼成シートは、必要に応じて造孔剤を含むことができる。また、未焼成シートにおける触媒金属13の酸化物130と酸素イオン伝導性酸化物15との質量比は、好ましくは、40:60〜70:30とすることができる。次いで、未焼成シートを複数枚積層する。この積層時に、未焼成シートの表面に、スクリーン印刷法等の印刷法にてペーストをパターン印刷する。なお、アノード面内方向に沿う第2多孔領域12を形成する場合には、未焼成シートの表面にペーストを塗布すればよい。また、アノード厚み方向に沿う第2多孔領域12を形成する場合には、未焼成シートに貫通孔を形成し、当該貫通孔内にペーストを充填すればよい。次いで、得られた積層体(不図示)を圧着し、必要に応じて脱脂する。これにより、未焼成シートより構成される第1多孔領域形成部と、第1多孔領域形成部内に配置され、ペーストより構成される第2多孔領域形成部とを有する成形体61を形成することができる。
なお、成形体61は、図14(a)に例示されるように、触媒金属13の酸化物130と、犠牲金属14の酸化物140と、酸素イオン伝導性酸化物15とを含んでいる。
本実施形態のアノードの製造方法では、成形体61が酸化雰囲気中にて焼成される。焼成により、触媒金属13および犠牲金属14の複合酸化物134と触媒金属13の酸化物130と酸素イオン伝導性酸化物15とを含む焼成体62が形成される。本実施形態では、焼成温度は、例えば、1300〜1400℃とすることができる。
焼成体62では、図14(b)に例示されるように、第2多孔領域形成部の焼結時に、触媒金属13および犠牲金属14の複合酸化物134が生成する。なお、第1多孔領域形成部中へ、犠牲金属14の酸化物140の一部が拡散することもある。
本実施形態のアノードの製造方法では、焼成体62が還元される。還元により、触媒金属13および犠牲金属14の複合酸化物134と、触媒金属13の酸化物140とが体積収縮し、気孔120、110が形成される。本実施形態において、還元処理方法としては、例えば、水素ガス還元処理などが挙げられる。また、還元温度は、例えば、700〜900℃とすることができる。なお、上記還元温度では、酸素イオン伝導性酸化物15の還元は生じない。
還元体63では、具体的には、図14(c)に例示されるように、主に、触媒金属13および犠牲金属14の複合酸化物134が体積収縮することで、第2多孔領域12の気孔120が形成される。また、主に、未焼成シートに必要に応じて含有される造孔材と、触媒金属13の酸化物130が体積収縮することで、第1多孔領域11の気孔110が形成される。
本実施形態のアノードの製造方法によれば、第1多孔領域形成部より、触媒金属13と酸素イオン伝導性酸化物15と気孔110とを含む第1多孔領域11が形成され、第2多孔領域形成部より、触媒金属13と犠牲金属14と気孔120とを含む第2多孔領域12が形成される。それ故、本実施形態のアノードの製造方法によれば、高出力化および高寿命化を図ることが可能な単セル5を実現できるアノード1を製造することができる。
(実施形態5)
実施形態5の固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法について説明する。
本実施形態のアノードの製造方法では、アノード反応の触媒となる触媒金属13の酸化物130、および、酸素イオン伝導性酸化物15とを含む第1多孔領域形成部と、第1多孔領域形成部内に配置されており、触媒金属13よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属14の酸化物140を含む第2多孔領域形成部を有する成形体61が形成される。
本実施形態では、成形体61の形成に、犠牲金属13の酸化物130を含んでおり、触媒金属13の酸化物130を含んでいないペーストが用いられる。なお、この場合、未焼成シートにおける触媒金属13の酸化物130と酸素イオン伝導性酸化物15との質量比は、好ましくは、50:50〜80:20とすることができる。その他の構成は、実施形態4と同様である。
本実施形態のアノードの製造方法によれば、焼成時の熱によって第1多孔領域形成部から第2多孔領域形成部に触媒金属13の酸化物130が物質移動する。そのため、本実施形態のアノードの製造方法によれば、触媒金属13と酸素イオン伝導性酸化物15と気孔110とを含む第1多孔領域11、触媒金属13と犠牲金属14と気孔120とを含む第2多孔領域12が形成される。それ故、本実施形態のアノードの製造方法によれば、高出力化および高寿命化を図ることが可能な単セル5を実現できるアノード1を製造することができる。その他の作用効果は、実施形態4と同様である。
(実験例)
<実験例1>
−材料準備−
NiO粉末(平均粒子径:0.5μm)と、8mol%のYを含むイットリア安定化ジルコニア(以下、8YSZ)粉末(平均粒子径:0.2μm)と、カーボン(造孔剤)と、ポリビニルブチラールと、酢酸イソアミルおよび1−ブタノールとをボールミルにて混合することによりスラリーを調製した。NiO粉末と8YSZ粉末との質量比は、65:35である。ドクターブレード法を用いて、樹脂シート上に上記スラリーを層状に塗工し、乾燥させ後、樹脂シートを剥離することにより、厚み200μmのアノード形成用シートAを準備した。なお、上記平均粒子径は、レーザー回折・散乱法により測定した体積基準の累積度数分布が50%を示すときの粒子径(直径)d50である(以下、同様)。
NiO粉末(平均粒子径:0.5μm)と、8YSZ粉末(平均粒子径:0.2μm)と、カーボンと、ポリビニルブチラールと、酢酸イソアミルおよび1−ブタノールとをボールミルにて混合することによりスラリーを調製した。NiO粉末と8YSZ粉末の質量比は、65:35である。以降は、アノード形成用シートAの作製と同様にして、アノード形成用シートBを準備した。なお、アノード形成用シートAにおけるカーボン(造孔剤)量は、アノード形成用シートBにおけるカーボン量と比較して多量とされている。
NiO粉末(平均粒子径:0.5μm)と、Fe粉末(平均粒子径:0.5μm)と、アクリル系樹脂(バインダー)と、ジヒドロターピネオールアセテート(溶剤)と、分散剤と、レベリング剤と、沈降防止剤とをプラネタリーミキサーにて撹拌した後、三本ロールにて混練し、さらにジヒドロターピネオールアセテート(溶剤)を加え、プラネタリーミキサーにて撹拌することにより、アノード形成用ペーストを準備した。
8YSZ粉末(平均粒子径:0.2μm)と、ポリビニルブチラールと、酢酸イソアミルおよび1−ブタノールとをボールミルにて混合することによりスラリーを調製した。以降は、アノード形成用シートAの作製と同様にして、厚み5.0μmの固体電解質層形成用シートを準備した。
10mol%のGdがドープされたCeO(10GDC)粉末(平均粒子径:0.3μm)と、ポリビニルブチラールと、酢酸イソアミル、2−ブタノールおよびエタノールとをボールミルにて混合することによりスラリーを調製した。以降は、アノード形成用シートAの作製と同様にして、厚み4.0μmの中間層形成用シートを準備した。
LSC(La0.6Sr0.4CoO)粉末(平均粒子径:2.0μm)と、エチルセルロースと、テルピネオールとを3本ロールにて混練することにより、カソード形成用ペーストを準備した。
−アノード、単セルの作製−
アノード形成用シートAを2枚積層し、最も上段のアノード形成用シートAの表面に、アノード形成用ペーストをスクリーン印刷法にて碁盤目状にパターン印刷した。なお、碁盤目状パターンにおけるペースト線間の距離は、2mm、ペースト線幅は、100μm、ペースト線厚は、30μmとした。次いで、上記碁盤目状パターンが形成されたアノード形成用シートAの表面に、アノード形成用シートB、固体電解質層形成用シート、および、中間層形成用シートをこの順に積層し、圧着した。なお、圧着には、WIP成形法を用いた。この際、WIP成形条件は、温度85℃、加圧力50MPa、加圧時間10分という条件とした。また、得られた成形体は、脱脂した。
次いで、上記成形体を大気雰囲気中にて、1350℃で2時間焼成することにより、アノード(400μm)、固体電解質層(3.5μm)、中間層(3μm)がこの順に積層された焼成体Aを得た。
次いで、焼成体Aにおける中間層の表面に、カソード形成用ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、大気雰囲気中、950℃で2時間焼成(焼付)することによって層状のカソード(50μm)を形成した。なお、カソードの外形は、アノードの外形よりも小さく形成した。これにより、平板形の焼成体Bを得た。焼成体Bのアノード面内方向に垂直な断面をSEMにて観察した。その結果を、図15に示す。図15に示されるように、成形体中に形成した碁盤目状パターン部分では、酸化性雰囲気中での焼成によってNiOとFeとが反応し、NiO−Fe複合酸化物134aが形成された。なお、NiO−Fe複合酸化物は、上記焼成時点において緻密質であった。
次いで、焼成体Aにおけるカソード以外の部分を、H雰囲気中、800℃にて還元することにより、試料1の単セルを得た。
試料1の単セルのアノードについて、アノード面内方向に垂直な断面をSEMにて観察した。その結果を、図16に示す。図16に示されるように、NiO−Fe複合酸化物134aが還元によって体積収縮することで、気孔120が形成されていることがわかる。また、第2多孔領域12の気孔120は、第1多孔領域11の気孔110よりも明らかに孔径が大きいこともわかる。なお、上述した方法により測定された、第1多孔領域11の気孔110の平均孔径dは、0.8μm、第2多孔領域12の気孔120の平均孔径Dは、3.5μmであった。つまり、試料1の単セルのアノードは、3×d<Dの関係を満たしていることが確認された。
また、試料1の単セルのアノードについて、アノード面内方向に垂直な断面のSEM−EDXマッピングを測定した。その結果を、図17に示す。図17に示されるように、形成された第2多孔領域12には、YSZ(酸素イオン伝導性酸化物)に起因するZr元素がなく、NiO(触媒金属の酸化物)が還元されて生じたNi元素と、Fe(犠牲金属の酸化物)が還元されて生じたFe元素しかないことが確認された。一方、形成された第1多孔領域には、Zr元素とNi元素とFe元素とが確認された。
また、上述した方法により、本実験例における触媒金属であるNi、犠牲金属であるFe、酸素イオン伝導性酸化物であるYSZの各多孔領域における存在割合を算出した。その結果、試料1の単セルのアノードでは、第2多孔領域におけるFe元素の存在割合(8%)は、第1多孔領域におけるFe元素の存在割合(3.9%)よりも大きかった。また、第2多孔領域におけるYSZの存在割合(0%)は、第1多孔領域におけるYSZの存在割合(48%)よりも小さかった。また、第2多孔領域において、Ni元素の存在割合とFe元素の存在割合との合計(90%)は、YSZの存在割合(0%)よりも大きかった。
また、EDXラインスキャン測定によれば、試料1の単セルのアノードでは、活性層におけるFe元素の存在割合が、碁盤目状に形成された第2多孔領域から電解質側アノード面に向かって徐々に小さくなっていることも確認された。
<実験例2>
実験例1における試料1の単セルの作製において、NiO粉末およびFe粉末を用いずにアノード形成用ペーストを調製し(つまり、アクリル系樹脂のみ)、このアノード形成用ペーストを用いてスクリーン印刷法にて碁盤目状にパターン印刷をした点以外は同様にして、試料2Cの単セルを得た。
実験例1における試料1の単セルと、上記試料2Cの単セルとにつき、発電温度700℃にて発電試験を行った。図18に、各試料の単セルの電流密度と電圧との関係を示す。図18によれば、高出力にて発電した際に、試料2Cの単セルでは、アノード反応により発生した水蒸気をスムーズに排出することができず、水蒸気によって燃料ガスが欠乏し、発電性能が低下した。特に、電圧が0.6Vを下回ると、アノードの触媒金属が水蒸気によって酸化され始めるため、高電流密度の発電を行うことが困難であることがわかる。これに対し、試料1の単セルでは、第2多孔領域により、アノード反応により発生した水蒸気をスムーズに排出することができた結果、発電が阻害されず、単セルの高出力化を図ることができた。
また、各試料の単セルにつき、発電温度:700℃、燃料利用率Uf:75%、電流密度1.0A/cm、燃料ガス:水素100%、酸化剤ガス:空気の条件にて、発電試験を行い、電圧が初期電圧に比べて0.1V低下するまでを寿命としたときの耐久時間を測定した。なお、ここでの燃料利用率とは、供給した燃料ガス量に対し、発電したエネルギー量から換算される使用した燃料ガス量の割合を指す。その結果を、図19に示す。図19に示されるように、試料2Cの単セルでは、アノードの一部に集中して水蒸気が流れ、その水蒸気が流れる流路周辺の触媒金属が水蒸気によって加速的に酸化劣化し、短時間で電圧降下を引き起こした。その結果、試料2Cの単セルは、高寿命化を図ることができなかった。これに対し、試料1の単セルでは、水蒸気の排出が集中するアノードの第2多孔領域において、触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属がより多く配置されているため、水蒸気による酸化から触媒金属が保護され、6800時間まで耐久時間がのびた。この結果から、試料1の単セルによれば、高寿命化を実現できることが確認された。
本発明は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
1 アノード
11 第1多孔領域
110 気孔
12 第2多孔領域
120 気孔
13 触媒金属
130 触媒金属の酸化物
14 犠牲金属
140 犠牲金属の酸化物
134 触媒金属及び犠牲金属の複合酸化物
15 酸素イオン伝導性酸化物
5 単セル
61 成形体
62 焼成体

Claims (10)

  1. 気孔(110)を多数含む第1多孔領域(11)と、上記第1多孔領域内に配置されており、上記第1多孔領域の気孔よりも孔径の大きな気孔(120)を多数含む第2多孔領域(12)とを有する固体酸化物形燃料電池用アノード(1)であって、
    上記固体酸化物形燃料電池用アノード(1)は、アノード反応の触媒となる触媒金属(13)と、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)と、酸素イオン伝導性酸化物(15)とを含んで構成されており、
    上記第2多孔領域における上記犠牲金属の存在割合は、上記第1多孔領域における上記犠牲金属の存在割合よりも大きく、
    上記第2多孔領域における上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合は、上記第1多孔領域における上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合よりも小さく、
    上記第2多孔領域において、
    上記触媒金属の存在割合と上記犠牲金属の存在割合との合計は、上記酸素イオン伝導性酸化物の存在割合よりも大きい、固体酸化物形燃料電池用アノード(1)。
  2. 上記第2多孔領域において、
    上記触媒金属の存在割合と上記犠牲金属の存在割合との合計が、70%以上である、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  3. 上記第2多孔領域および上記第1多孔領域は、いずれも上記犠牲金属を含んでおり、
    上記第1多孔領域は、固体電解質層(2)に接合される電解質側アノード面(10)と上記第2多孔領域との間に配置された電解質側領域(111)を含んでおり、
    上記電解質側領域における上記犠牲金属の存在割合は、上記第2多孔領域から上記電解質側アノード面に向かって小さくなる、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  4. 上記第2多孔領域は、上記アノード面内方向に沿って配置された領域を含んで構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  5. 上記第2多孔領域は、上記アノード厚み方向に沿って配置された領域を含んで構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  6. 上記触媒金属は、Ni、Co、および、Ruからなる群より選択される少なくとも1種であり、
    上記犠牲金属は、Fe、Co、Cr、および、Mnからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  7. 上記第1多孔領域に含まれる上記気孔の平均孔径をd、上記第2多孔領域に含まれる上記気孔の平均孔径をDとしたとき、3×d<Dの関係を満たす、請求項1〜のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノード。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノードを有する、固体酸化物形燃料電池単セル(5)。
  9. アノード反応の触媒となる触媒金属(13)の酸化物(130)、および、酸素イオン伝導性酸化物(15)を含む第1多孔領域形成部と、上記第1多孔領域形成部内に配置されており、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)の酸化物(140)、および、上記触媒金属の酸化物を含む第2多孔領域形成部を有する成形体(61)を形成し、
    上記成形体を酸化雰囲気中にて焼成して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物(134)と上記触媒金属の酸化物と上記酸素イオン伝導性酸化物とを含む焼成体(62)を形成し、
    上記焼成体を還元して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物と上記触媒金属の酸化物とを体積収縮させて気孔(120、110)を形成する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法。
  10. アノード反応の触媒となる触媒金属(13)の酸化物(130)、および、酸素イオン伝導性酸化物(15)を含む第1多孔領域形成部と、上記第1多孔領域形成部内に配置されており、上記触媒金属よりもイオン化傾向が大きい犠牲金属(14)の酸化物(140)を含む第2多孔領域形成部を有する成形体(61)を形成し、
    上記成形体を酸化雰囲気中にて焼成して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物(134)と上記触媒金属の酸化物とを含む焼成体(62)を形成し、
    上記焼成体を還元して、上記触媒金属および上記犠牲金属の複合酸化物と上記触媒金属の酸化物とを体積収縮させて気孔(120、110)を形成する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池用アノードの製造方法。
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