JP6970973B2 - ワイヤロープの撚り取り機 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤロープに発生する撚り(捩れ、キンク)を解消し、繰り返し使用を可能とするワイヤロープの撚り取り機に関する。
従来、鉄塔間の送電線の架け替え工事では、専用の延線工事用ワイヤロープが使用されている。このワイヤロープは数回の使用で撚り(捩れ、キンク)が発生し、そのままでは使用できなくなるが、この撚りを取り除いて再生することが可能である。しかし、撚りを取り除くためには、手作業で徐々に元に戻す方法しかなく、広い場所と多くの人手を必要とし、時間もかかる。このため、ほとんどの工事業者は、撚りが発生したワイヤロープを廃棄して新品を購入しており、省資源性に欠け、費用負担の増大原因となっている。
一方、例えば、特許文献1には、ドラムに巻回した延線用ワイヤ(ワイヤロープ)束を延線用ドラム架台装置に装着し、ドラム架台装置をワイヤの供給側として繰り出す際、ドラム架台装置のドラムとガイドシーブ間で撚りの累積により発生したキンクを目視してキンクの方向及び数を把握し、キンクを相殺する方向及び数に対応する量だけドラム架台装置を回転駆動して延線作業(延線工事)をする架線方法が提案されている。
特公平4−46049号公報
しかしながら、特許文献1は、延線作業を行う際に、撚り取り作業を併せて行うものであり、ワイヤロープにどの程度の撚りや、ほつれ、汚れ等のダメージが発生しているか不明である。よって、延線作業の途中でワイヤロープの修復作業が必要になることや、場合によっては修復不能によりワイヤロープそのものの交換が必要になる可能性もあり、施工性が低下するという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ワイヤロープの撚り取り作業を省力化し、ワイヤロープの修復、メンテナンスが可能で、再生後のワイヤロープの品質を高め、ワイヤロープの繰り返し使用を実現できる省力性、省資源性に優れたワイヤロープの撚り取り機を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るワイヤロープの撚り取り機は、使用済みのワイヤロープが巻回された繰り出し用ドラムから前記ワイヤロープを繰り出し、撚り取りを行いながら巻き取り用ドラムに巻き取るワイヤロープの撚り取り機であって、
水平状態に配置され前記繰り出し用ドラムが保持されるターンテーブル、及び該ターンテーブルの回転方向を切り替え可能な回転駆動手段を有するワイヤロープ繰り出し部と、
水平回転軸を有し前記ワイヤロープ繰り出し部から繰り出される前記ワイヤロープが架け渡される滑車、及び該滑車を鉛直軸回りに転向自在に保持する滑車保持部を有する撚り検知部と、
前記撚り検知部を通過して撚りが取り除かれた前記ワイヤロープを前記巻き取り用ドラムに巻き取るワイヤロープ巻き取り部とを有する
ここで、前記撚り検知部と前記ワイヤロープ巻き取り部との間に、円錐状ドラムを有し、該円錐状ドラムの大径側から小径側に向かって前記ワイヤロープが複数回、巻回されるテンション調整部設けることもできる
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機において、前記撚り検知部と前記ワイヤロープ巻き取り部との間に、前記ワイヤロープに付着した付着物を除去する付着物除去部と、前記ワイヤロープの表面に油を塗布する塗油部が設けられていることが好ましい。
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機において、前記付着物除去部は、一対のブラシローラーと、該一対のブラシローラーのいずれか一方又は両方を回転させるブラシ駆動部とを有し、前記ワイヤロープは、前記一対のブラシローラーの間を通過することが好ましい。
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機において、前記塗油部は、前記油を貯留する貯油部と、前記油を加熱する加熱手段とを有し、前記ワイヤロープは、前記貯油部に貯留された前記油の中を通過することが好ましい。
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機において、前記ワイヤロープが挿通される案内部と、該案内部を前記ワイヤロープの挿通方向と直交する方向に往復移動させる案内部移動手段とを有するトラバーサーが、前記ワイヤロープ巻き取り部の上流側に設けられていることが好ましい。
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機において、前記案内部は、前記ワイヤロープを下方から支持する2つの支持ローラーと、前記ワイヤロープを上方から前記支持ローラーに押し付ける2つの押さえローラーと、前記2つの支持ローラーを同期させて回転させるローラー駆動部と、前記支持ローラーと前記押さえローラーとの間を通過する前記ワイヤロープを計尺するカウンターとを有することが好ましい。
本発明に係るワイヤロープの撚り取り機は、水平状態に配置され繰り出し用ドラムが保持されるターンテーブル及びターンテーブルの回転方向を切り替え可能な回転駆動手段を有するワイヤロープ繰り出し部と、水平回転軸を有しワイヤロープ繰り出し部から繰り出されるワイヤロープが架け渡される滑車及び滑車を鉛直軸回りに転向自在に保持する滑車保持部を有する撚り検知部を備えているので、撚りが発生したワイヤロープが滑車を通過する際に、滑車が鉛直軸回りに転向する(首を振る)ことから、撚りを検知することができる。そして、回転駆動手段を操作して撚りを相殺(解消)する方向(滑車を元に戻す方向)にターンテーブルを回転させるだけで簡単に撚りを取り除くことができるので、作業人数及び作業負担を削減して短時間で効率的に撚り取り作業を行うことができ、省力性に優れる。
また、撚り検知部とワイヤロープ巻き取り部との間に、円錐状ドラムを有し、円錐状ドラムの大径側から小径側に向かってワイヤロープが複数回、巻回されるテンション調整部が設けられている場合、巻き取り用ドラムにワイヤロープを巻き取る際に、所定のテンション(張力)を与えると共に、円錐状ドラムに巻回されたワイヤロープを大径側から小径側に移動させてワイヤロープの重なりを防いで、ワイヤロープを確実かつスムーズに巻き取り、高品質に再生されたワイヤロープを提供することができる。ワイヤロープを繰り返し使用することが可能となることにより、省資源性に優れると共に、工事業者の費用負担も軽減することができる。
撚り検知部とワイヤロープ巻き取り部との間に、ワイヤロープに付着した付着物を除去する付着物除去部と、ワイヤロープの表面に油を塗布する塗油部が設けられている場合、ワイヤロープの表面に付着した汚れやゴミ(異物)等の付着物を除去して清浄化(研磨)した上で、ワイヤロープの表面に油を塗布して、再生後のワイヤロープの品質を高めることができる。
付着物除去部が、一対のブラシローラーと、一対のブラシローラーのいずれか一方又は両方を回転させるブラシ駆動部とを有し、ワイヤロープが、一対のブラシローラーの間を通過する場合、ブラシローラーの表面に強固に付着した汚れや錆等の付着物も効果的に除去することができる。
塗油部が、油を貯留する貯油部と、油を加熱する加熱手段とを有し、ワイヤロープが、貯油部に貯留された油の中を通過する場合、所定の温度に加熱された低粘度の油で、ワイヤロープの表面全体を斑なく確実にコーティングすることができ、従来のように油を滴下する場合と比べて、メンテナンス性に優れる。
ワイヤロープが挿通される案内部と、案内部をワイヤロープの挿通方向と直交する方向に往復移動させる案内部移動手段とを有するトラバーサーが、ワイヤロープ巻き取り部の上流側に設けられている場合、ワイヤロープを巻き取り用ドラムで整列巻き取りすることができ、ワイヤロープのダメージを低減して品質を保つことができる。
案内部が、ワイヤロープを下方から支持する2つの支持ローラーと、ワイヤロープを上方から支持ローラーに押し付ける2つの押さえローラーと、2つの支持ローラーを同期させて回転させるローラー駆動部と、支持ローラーと押さえローラーとの間を通過するワイヤロープを計尺するカウンターを有する場合、ワイヤロープの浮きや跳ね上がり等を防止して、案内部で確実に案内することができ、ワイヤロープを正確に計尺することができる。
(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るワイヤロープの撚り取り機の平面図及び側面図である。 (A)は図1(A)のA−A矢視断面図であり、(B)は図1(B)のB−B矢視断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
以下、図1、図2を参照して、本発明の一実施の形態に係るワイヤロープの撚り取り機10について説明する。
図1、図2に示すように、ワイヤロープの撚り取り機10は、使用済みのワイヤロープ11が巻回された繰り出し用ドラム12からワイヤロープ11を繰り出し、撚り取りを行いながら巻き取り用ドラム13に巻き取るものである。なお、図1、図2では、右側がワイヤロープの撚り取り機10の上流側(前方)であり、左側がワイヤロープの撚り取り機10の下流側(後方)である。
まず、ワイヤロープの撚り取り機10は、図1(A)、(B)に示すように、水平状態に配置され繰り出し用ドラム12が保持されるターンテーブル14と、ターンテーブル14の回転方向を切り替え可能な回転駆動手段15を有するワイヤロープ繰り出し部16を備えている。ターンテーブル14の上面に、繰り出し用ドラム12の両側のドラム軸17を回転自在に保持するドラム保持部18が設けられており、巻き取り用ドラム13の回転に伴って繰り出し用ドラム12がドラム軸17を中心に回転してワイヤロープ11が繰り出される。そして、ターンテーブル14の中心に回転中心軸20が設けられており、回転駆動手段15の駆動軸21の回転が動力伝達部22を介して回転中心軸20に伝達されることにより、ターンテーブル14を回転中心軸20を中心に水平面内で回転させることができる。回転駆動手段15はターンテーブル14の回転方向を切り替え可能であり、これにより、ターンテーブル14上に保持された繰り出し用ドラム12を回転中心軸20を中心に所定角度だけ回転させることができる。回転駆動手段15としては、ターンテーブル14の回転方向を切り替えることができるもの、つまり、正転と逆転を切り替えることができるものであればよいが、サーボモーター等のモーターが好適に用いられる。また、動力伝達部22は駆動軸21から回転中心軸20に動力が伝達できればよく、スプロケットとチェーンの組合せや、プーリーとVベルトの組合せ等が好適に用いられる。なお、回転中心軸20と駆動軸21を同軸上で連結してもよい。
次に、図1(A)、(B)に示すように、ワイヤロープ繰り出し部16の下流側には、ワイヤロープ繰り出し部16から繰り出されるワイヤロープ11を中継する中継部24が設けられている。中継部24は中継フレーム25の上端に回転自在に保持された中継ローラー26を有しており、ワイヤロープ11は中継ローラー26に架け渡されて、下流に設けられた撚り検知部27に案内される。
撚り検知部27は、前後の支柱28と、支柱28の上端同士を連結する連結部29からなる門形の支持フレーム30を有している。連結部29の長さ方向中央には、水平回転軸31を有しワイヤロープ11が架け渡される滑車32を鉛直軸33回りに転向自在に保持する滑車保持部34が設けられている。また、前後の支柱28の下方には、それぞれワイヤロープ11を案内する案内ローラー35が設けられている。これにより、中継ローラー26で中継されたワイヤロープ11は上流側(前方)の案内ローラー35を通って滑車32に案内され、さらに下流側(後方)の案内ローラー35を通って後述する下流の付着物除去部36に案内される。
巻き取り用ドラム13で巻き取られるワイヤロープ11が滑車32を通過する際に、ワイヤロープ11に撚りが発生していると、撚りの方向に応じて、滑車32が鉛直軸33回りに転向する(首を振る)。このとき、回転駆動手段15を操作して撚りを相殺(解消)する方向(滑車32を元に戻す方向)にターンテーブル14を回転させることにより、上述したように、ターンテーブル14上の繰り出し用ドラム12が回転中心軸20を中心に所定角度回転する。その結果、繰り出し用ドラム12から滑車32に至るまでのワイヤロープ11を捩じって撚りを取り除く(解消する)ことができる。撚りが取り除かれると、滑車32は元の位置(角度)に戻り、ワイヤロープ11は絡むことなく滑車32を通過する。なお、ワイヤロープ繰り出し部16には、手動で回転駆動手段15(ターンテーブル14)の回転方向を切り替えるための切り替えスイッチ(図示せず)が設けられている。よって、作業者は目視で滑車32の転向を確認し、随時、切り替えスイッチを操作してターンテーブル14の回転方向を切り替えることにより、ワイヤロープ11に発生している撚りを取り除くことができる。
次に、撚りを取り除かれたワイヤロープ11は、図1(A)、(B)に示すように、付着物除去部36を通過する。付着物除去部36は、一対のブラシローラー37と、一対のブラシローラー37のいずれか一方又は両方を回転させるブラシ駆動部(図示せず)とを有しており、ブラシローラー37の外周は筐体38で覆われている。ワイヤロープ11は、一対のブラシローラー37の間を通過することにより、表面に付着した泥や錆等の付着物が除去され、研磨される。ブラシローラー37の構造は適宜、選択することができるが、回転軸の外周に放射状に鉄線等の金属線を植毛したものが好適に用いられる。なお、金属線の太さ、長さ、配置間隔等は適宜、選択することができる。また、ブラシ駆動部は、サーボモーター等のモーターにより一対のブラシローラー37のいずれか一方又は両方を回転させるが、回転方向は限定されない。両方のブラシローラー37を回転させる場合、回転方向は同一方向でも逆方向でもよい。ブラシローラー37の回転速度も適宜、選択することができるが、ワイヤロープ11の巻き取り速度(通過速度)よりも高速にすることにより、付着物を確実に除去することができ、好ましい。
また、ブラシローラー37の外周が筐体38で覆われることにより、ワイヤロープ11から除去された付着物や破損したブラシ材料(金属線)が周囲に飛散することを防止できる。なお、筐体38の材質は適宜、選択することができるが、強化ガラスや透明な強化プラスチック等の透明な材質を用いることにより、内部を観察することができ、メンテナンス性に優れる。
次に、付着物除去部36を通過したワイヤロープ11は、図1(A)、(B)に示すように、さらに下流の塗油部39を通過する。塗油部39は、油(グリス)を貯留する貯油部40と、油を加熱する加熱手段41とを有している。また、貯油部40の中流にはワイヤロープ11を上から押さえて油の中に通すための塗油ローラー42が設けられ、塗油ローラー42の上流側と下流側にはそれぞれワイヤロープ11を下方から持ち上げて塗油ローラー42に押し付けるための押し付けローラー43が設けられている。これにより、貯油部40に貯留された油の中にワイヤロープ11を確実に通過させて、表面に油を塗布することができる。
なお、加熱手段41は適宜、選択することができるが、投げ込みヒーター等が好適に用いられる。加熱手段41は、油(グリス)を例えば100℃程度に加熱することにより、低粘度の液状に保つことができ、ワイヤロープ11の表面に斑なく効果的に油を塗布できる。
次に、塗油部39の下流には、図1(A)、(B)に示すように、巻き取り用ドラム13に巻き取られるワイヤロープ11に所定のテンション(張力)を付与するためのテンション調整部45が設けられている。テンション調整部45は、円錐状ドラム46と、円錐状ドラム46の一方のフランジ47の外表面に摺接してブレーキをかける制動部48を有している。制動部48によって円錐状ドラム46の回転に負荷を与えることにより、ワイヤロープ11に所定のテンションを付与することができる。このとき、円錐状ドラム46の大径側から小径側に向かってワイヤロープ11が複数回(例えば、3回〜5回程度)、巻回されることにより、円錐状ドラム46の回転に伴ってワイヤロープ11が大径側から小径側に移動してワイヤロープ11の重なりを防ぎ、ワイヤロープ11を固く、スムーズに巻き取ることができる。
なお、制動部48は、円錐状ドラム46の回転に所定の負荷を与えることができればよく、その構造は適宜、選択することができる。例えば、フランジの外周面にバンド状の制動部を巻き付けてもよい。
次に、テンション調整部45の下流には、図1(A)、(B)に示すように、ワイヤロープ11を巻き取り用ドラム13で整列巻き取りするためのトラバーサー50が設けられている。トラバーサー50は、ワイヤロープ11が挿通される案内部51と、案内部51をワイヤロープ11の挿通方向と直交する方向(巻き取り用ドラム13の幅方向と平行)に往復移動させる案内部移動手段52を有している。
以下、案内部51、及び案内部移動手段52の詳細について説明する。
まず、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示すように、案内部51は、基台53上に設けられた案内部移動手段52により、ワイヤロープ11の挿通方向と直交する方向に往復移動(摺動)自在に保持されている。
そして、図2(A)、(B)に示すように、案内部51は、ワイヤロープ11を下方から支持する前後(上流側と下流側)2つの支持ローラー55、56と、ワイヤロープ11を上方から支持ローラー55、56に押し付ける前後(上流側と下流側)2つの押さえローラー57、58を有している。押さえローラー57、58が、付勢バネ59、60で下方に付勢されることにより、支持ローラー55、56と押さえローラー57、58との間で確実にワイヤロープ11を挟持することができる。また、支持ローラー55、56のローラー軸61、62には、それぞれスプロケット63、64が取付けられ、その間にはチェーン65が巻回されている。そして、一方のローラー軸62にローラー駆動部66が連結されることにより、2つの支持ローラー55、56を同期させて回転させることができる。ローラー駆動部66としては、サーボモーター等のモーターが好適に用いられる。なお、案内部51は、2つの支持ローラー55、56を同期させて回転させることができればよく、その構造は適宜、選択することができる。また、ローラー駆動部66には、支持ローラー56の回転回数をカウントするカウンター(回転計)が取付けられており、支持ローラー55、56と押さえローラー57、58との間を通過するワイヤロープ11を計尺することができる。このとき、支持ローラー55、56と押さえローラー57、58でワイヤロープ11の前後2箇所を挟むことにより、ワイヤロープ11の浮きや跳ね上がり等を防止し、ワイヤロープ11を案内部51で確実に案内しながら、正確に計尺することができる。
次に、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示すように、基台53上にはワイヤロープ11の挿通方向と直交する方向に案内部移動手段52の2本のガイド部68、69が取付けられている。そして、図2(A)、(B)に示すように、案内部51を下方から支持する支持板70の底面には、ガイド部68、69に摺動自在に保持される摺動部71、72が取付けられている。なお、ガイド部68、69と摺動部71、72を組合せたものとして、リニアガイド等が好適に用いられる。また、支持板70の底面の2つのガイド部68、69の間には雌螺子形成部73が設けられ、2本のガイド部68、69の間に配置されたボール螺子75が螺合されている。そして、ボール螺子75の一端側に延設されたシャフト部76は、基台53上の軸受部77で回転自在に支持されており、さらに、シャフト部76の端部は、サーボモーター等の送りモーター78と連結されている。
以上のように構成された案内部移動手段52によれば、送りモーター78でボール螺子75を正逆回転させることにより、雌螺子形成部73をボール螺子75に沿って往復移動させることができる。これに伴って支持板70がガイド部68、69に沿って摺動し、案内部51をワイヤロープ11の挿通方向と直交する方向に往復移動させることができる。
なお、案内部移動手段の構造は、これに限定されるものではなく、案内部51をワイヤロープ11の挿通方向と直交する方向に往復移動させることができればよい。例えば、ボール螺子と送りモーターを組合せる代わりにシリンダを使用してもよい。
次に、トラバーサー50の下流には、図1(A)、(B)に示すように、巻き取り用ドラム13を回転させてワイヤロープ11の巻き取りを行うワイヤロープ巻き取り部80が設けられている。
ワイヤロープ巻き取り部80は、巻き取り用ドラム13を回転させる巻き取り駆動部81を有しており、巻き取り駆動部81の駆動軸82の回転が動力伝達部83を介して巻き取り用ドラム13のドラム軸84に伝達されることにより、巻き取り用ドラム13を回転させることができる。巻き取り駆動部81としては、サーボモーター等のモーターが好適に用いられる。また、動力伝達部83は駆動軸82からドラム軸84に動力が伝達できればよく、スプロケットとチェーンの組合せや、プーリーとVベルトの組合せ等が好適に用いられる。巻き取り用ドラム13を回転させる際に、前述のトラバーサー50の案内部51を往復移動させることにより、巻き取り用ドラム13に対してワイヤロープ11を整列巻き取りして、巻き乱れを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、上記実施の形態では、トラバーサーの案内部において、ワイヤロープを上下から押さえローラーと支持ローラーで挟む構造としたが、ワイヤロープを左右両側から案内ローラーで挟む構造としてもよい。
なお、ワイヤロープのほつれ等が発生していて修復が必要な場合は、装置を止め、付着物除去部を通過する前、若しくは通過した後で、適宜、修復作業を行うことができる。
10:ワイヤロープの撚り取り機、11:ワイヤロープ、12:繰り出し用ドラム、13:巻き取り用ドラム、14:ターンテーブル、15:回転駆動手段、16:ワイヤロープ繰り出し部、17:ドラム軸、18:ドラム保持部、20:回転中心軸、21:駆動軸、22:動力伝達部、24:中継部、25:中継フレーム、26:中継ローラー、27:撚り検知部、28:支柱、29:連結部、30:支持フレーム、31:水平回転軸、32:滑車、33:鉛直軸、34:滑車保持部、35:案内ローラー、36:付着物除去部、37:ブラシローラー、38:筐体、39:塗油部、40:貯油部、41:加熱手段、42:塗油ローラー、43:押し付けローラー、45:テンション調整部、46:円錐状ドラム、47:フランジ、48:制動部、50:トラバーサー、51:案内部、52:案内部移動手段、53:基台、55、56:支持ローラー、57、58:押さえローラー、59、60:付勢バネ、61、62:ローラー軸、63、64:スプロケット、65:チェーン、66:ローラー駆動部、68、69:ガイド部、70:支持板、71、72:摺動部、73:雌螺子形成部、75:ボール螺子、76:シャフト部、77:軸受部、78:送りモーター、80:ワイヤロープ巻き取り部、81:巻き取り駆動部、82:駆動軸、83:動力伝達部、84:ドラム軸

Claims (6)

  1. 使用済みのワイヤロープが巻回された繰り出し用ドラムから前記ワイヤロープを繰り出し、撚り取りを行いながら巻き取り用ドラムに巻き取るワイヤロープの撚り取り機であって、
    水平状態に配置され前記繰り出し用ドラムが保持されるターンテーブル、及び該ターンテーブルの回転方向を切り替え可能な回転駆動手段を有するワイヤロープ繰り出し部と、
    水平回転軸を有し前記ワイヤロープ繰り出し部から繰り出される前記ワイヤロープが架け渡される滑車、及び該滑車を鉛直軸回りに転向自在に保持する滑車保持部を有する撚り検知部と、
    前記撚り検知部を通過して撚りが取り除かれた前記ワイヤロープを前記巻き取り用ドラムに巻き取るワイヤロープ巻き取り部とを有することを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
  2. 請求項1記載のワイヤロープの撚り取り機において、前記撚り検知部と前記ワイヤロープ巻き取り部との間に、前記ワイヤロープに付着した付着物を除去する付着物除去部と、前記ワイヤロープの表面に油を塗布する塗油部が設けられていることを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
  3. 請求項2記載のワイヤロープの撚り取り機において、前記付着物除去部は、一対のブラシローラーと、該一対のブラシローラーのいずれか一方又は両方を回転させるブラシ駆動部とを有し、前記ワイヤロープは、前記一対のブラシローラーの間を通過することを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
  4. 請求項2又は3記載のワイヤロープの撚り取り機において、前記塗油部は、前記油を貯留する貯油部と、前記油を加熱する加熱手段とを有し、前記ワイヤロープは、前記貯油部に貯留された前記油の中を通過することを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載のワイヤロープの撚り取り機において、前記ワイヤロープが挿通される案内部と、該案内部を前記ワイヤロープの挿通方向と直交する方向に往復移動させる案内部移動手段とを有するトラバーサーが、前記ワイヤロープ巻き取り部の上流側に設けられていることを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
  6. 請求項5記載のワイヤロープの撚り取り機において、前記案内部は、前記ワイヤロープを下方から支持する2つの支持ローラーと、前記ワイヤロープを上方から前記支持ローラーに押し付ける2つの押さえローラーと、前記2つの支持ローラーを同期させて回転させるローラー駆動部と、前記支持ローラーと前記押さえローラーとの間を通過する前記ワイヤロープを計尺するカウンターとを有することを特徴とするワイヤロープの撚り取り機。
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