JP6970492B2 - 研削装置 - Google Patents

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本発明は、ウエーハを所定の厚みに研削する研削装置に関する。
ウエーハを所定の厚みに研削する研削装置は、例えば、ウエーハを保持する保持テーブルと、ウエーハに粗研削を施す粗研削手段と、粗研削が施されたウエーハに仕上げ研削を施す仕上げ研削手段とを少なくとも備えている。かかる研削装置では、ウエーハに対して粗研削、仕上げ研削を順次実施して、ウエーハを所定の仕上げ厚みに研削することができる。ここで、2つの研削手段を装置内に組み込むと、設置面積(フットプリント)が大きくなるため、例えば、下記の特許文献に示すように、2つの研削手段を保持テーブルの移動方向において平行に整列して配設することで、フットプリントを小さくした研削装置がある。
特許第5693303号公報
しかし、上記の研削装置においては、保持テーブルの移動経路に2つの研削手段が配設されているため、一方の研削手段によってウエーハを研削加工中に他方の研削手段の研削準備などを行うことができず、加工効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、効率よくウエーハを研削加工できるようにすることを目的としている。
本発明は、保持面でウエーハを保持する回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハを環状の研削砥石がウエーハの中心を通りウエーハの半径部分に円弧状に接触して研削する研削手段と、該保持テーブルをY方向に直線移動させることにより該保持テーブルに対してウエーハを搬入出する搬入出位置と該保持テーブルに保持されたウエーハを該研削手段により研削する研削位置とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段と、保持面に保持されたウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、制御手段とを備え、該研削手段は、粗研削砥石を環状に配設し回転可能とした第1の回転手段と、該第1の回転手段を該保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第1の研削送り手段と、仕上げ研削砥石を環状に配設し回転可能とした第2の回転手段と、該第2の回転手段を該Z方向に研削送りする第2の研削送り手段と、該第1の研削送り手段及び該第2の研削送り手段を該Z方向及び該Y方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段と、を備え、該第1の回転手段のY方向の位置と該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該制御手段は、ウエーハが保持された該保持テーブルを該Y方向移動手段により前記研削位置に位置づけた後、該X方向移動手段により該粗研削砥石又は該仕上げ研削砥石を該保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち該第1の研削送り手段又は該第2の研削送り手段によって該第1の回転手段又は該第2の回転手段を研削送りすることによりウエーハをインフィード研削し、粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触する。
また、本発明は、保持面でウエーハを保持する回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハを環状の研削砥石がウエーハの中心を通りウエーハの半径部分に円弧状に接触して研削する研削手段と、該保持テーブルをY方向に直線移動させることにより該保持テーブルに対してウエーハを搬入出する搬入出位置と該保持テーブルに保持されたウエーハを該研削手段により研削する研削位置とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段と、保持面に保持されたウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、制御手段とを備え、該研削手段は、粗研削砥石を環状に配設し回転可能とした第1の回転手段と、仕上げ研削砥石を環状に配設し回転可能とした第2の回転手段と、第1の回転手段と該第2の回転手段とを該保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第3の研削送り手段と、該第3の研削送り手段を該Z方向及び該Y方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段と、を備え、該第1の回転手段のY方向の位置とが該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該制御手段は、ウエーハが保持された該保持テーブルを該Y方向移動手段により前記研削位置に位置づけた後、該X方向移動手段により該粗研削砥石又は該仕上げ研削砥石を該保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち該第1の研削送り手段又は該第2の研削送り手段によって該第1の回転手段又は該第2の回転手段を研削送りすることによりウエーハをインフィード研削し、粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触する。
本発明にかかる研削装置は、ウエーハの研削が開始する前までのタイミングにおいて例えば研削砥石のドレスなどの研削準備を行うことができる。
また、上記研削手段は、粗研削砥石を環状に配設し回転可能とした第1の回転手段と、第1の回転手段を保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第1の研削送り手段と、仕上げ研削砥石を環状に配設し回転可能とした第2の回転手段と、第2の回転手段を保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第2の研削送り手段と、第1の研削送り手段及び第2の研削送り手段をともにZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段とを備え、該第1の回転手段のY方向の位置と該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石の円弧状の研削部分に対する弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石の円弧状の研削部分に対する弦の延長線上に配置され、上記制御手段は、ウエーハが保持された保持テーブルをY方向移動手段により研削位置に位置づけた後、X方向移動手段により粗研削砥石又は仕上げ研削砥石を保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち第1の研削送り手段又は第2の研削送り手段によって第1の回転手段又は第2の回転手段を研削送りすることによってウエーハをインフィード研削し、粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触する構成としたため、粗研削砥石又は仕上げ研削砥石の一方によってウエーハを研削しているときに、研削していない他方にドレスなどの研削準備を行うことができ、ウエーハを効率よく研削して所定の厚みに研削することができる。
さらに、上記研削手段は、第1の回転手段及び第2の回転手段をともに保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第3の研削送り手段と、第3の研削送り手段をZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段と、を備え、該第1の回転手段のY方向の位置と該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石の円弧状の研削部分に対する弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石の円弧状の研削部分に対する弦の延長線上に配置され、該制御手段は、ウエーハが保持された該保持テーブルを該Y方向移動手段により前記研削位置に位置づけた後、該X方向移動手段により該粗研削砥石又は該仕上げ研削砥石を該保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち該第1の研削送り手段又は該第2の研削送り手段によって該第1の回転手段又は該第2の回転手段を研削送りすることによりウエーハをインフィード研削し、粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触するため、第1の回転手段及び第2の回転手段を同時に研削送りしても、粗研削砥石又は仕上げ研削砥石の一方がウエーハの中心を通過して他方がウエーハに接触するおそれはない。これにより、上記同様に、粗研削砥石又は仕上げ研削砥石の一方によってウエーハを研削しているときに、研削していない他方にドレスなどの研削準備を行うことができる。
研削装置の第1例の構成を示す斜視図である。 研削装置の第1例に備える第1の回転手段によってウエーハを粗研削する状態を示す平面図である。 研削装置の第1例に備える第2の回転手段によってウエーハを仕上げ研削する状態を示す平面図である。 研削装置の第2例の構成を示す斜視図である。 研削装置の第2例に備える第1の回転手段によってウエーハを粗研削する状態を示す平面図である。 研削装置の第2例に備える第2の回転手段によってウエーハを仕上げ研削する状態を示す平面図である。
図1に示す研削装置1は、被加工物であるウエーハに粗研削及び仕上げ研削を施す研削装置の第1例である。研削装置1は、Y軸方向に延在する装置ベース2を備えている。装置ベース2のY軸方向前部には、ステージ4a,4bが隣接して配設されている。ステージ4aには研削前のウエーハを収容するカセット5aが配設され、ステージ4bには研削後のウエーハを収容するカセット5bが配設されている。
カセット5a及びカセット5bの近傍には、カセット5aから研削前のウエーハを搬出
するとともにカセット5bに研削後のウエーハを搬入する搬出入手段6が配設されている。搬出入手段6の可動範囲には、研削前のウエーハを仮置きするための仮置きテーブル7と、
研削後のウエーハを洗浄する洗浄手段9とが配設されている。
装置ベース2の上面中央には、ウエーハを回転可能に保持する保持テーブル10を備えている。保持テーブル10の上面は、ウエーハを保持する保持面10aとなっており、吸引源に接続されている。保持テーブル10の下端にはモータ11が接続され、保持テーブル10の周囲はカバー12によって覆われている。また、保持テーブル10は、図2に示す固定軸15によって下方から支持されている。なお、図示していないが、保持テーブル10の保持面10aは、その中心部分を頂点として外周方向を下方に傾斜させた傾斜面となっている。
仮置きテーブル7の近傍には、研削前のウエーハを仮置きテーブル7から保持テーブル10に搬送する第1の搬送手段8aが配設されている。また、第1の搬送手段8aに隣接して研削後のウエーハを保持テーブル10から洗浄手段9に搬送する第2の搬送手段8bが配設されている。
装置ベース2のY軸方向後部には、Z軸方向に延在するコラム3が立設されている。コラム3の側方において、保持テーブル10が保持するウエーハを研削する研削手段を備えている。研削手段は、ウエーハに対して粗研削を施す第1の回転手段20と、第1の回転
手段20を保持テーブル10に対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第1の研削送り手段40と、ウエーハに対して仕上げ研削を施す第2の回転手段30と、第2の回転手段30を保持テーブル10に対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第2の研削送り手段50と、第1の研削送り手段40と第2の研削送り手段50とをともにZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段60とを備えている。
第1の回転手段20は、Z軸方向の軸心を有するスピンドル21と、スピンドル21の上端に接続されたモータ22と、スピンドル21を回転可能に支持するスピンドルハウジング23を保持するホルダ24と、スピンドル21の下端にマウント25を介して配設された粗研削ホイール26と、粗研削ホイール26の下部に環状に配設された粗研削砥石27とを備え、粗研削手段として機能する。モータ22がスピンドル21を回転させることにより、粗研削ホイール26を所定の回転速度で回転させることができる。第1の回転手段20には、粗研削ホイール26の研削面と保持テーブル10の保持面10aとの対面状態を調整するための図2に示す調整軸28a,28bと、粗研削ホイール26を固定して支持する固定軸29とが配設されている。そして、調整軸28a,28bによって粗研削ホイール26の研削面を所定角度傾けることができる。
第1の研削送り手段40は、Z軸方向に延在するボールネジ41と、ボールネジ41の一端に接続されたモータ42と、ボールネジ41と平行に延在する一対のガイドレール43と、一方の面がホルダ24に連結された昇降板44とを備えている。昇降板44の他方の面には一対のガイドレール43が摺接し、昇降板44の中央部に形成されたナットにはボールネジ41が螺合している。モータ42によって駆動されてボールネジ41が回動すると、一対のガイドレール43に沿って昇降板44を±Z方向に昇降させて第1の回転手段20を±Z方向に昇降させることができる。
第2の回転手段30は、Z軸方向の軸心を有するスピンドル31と、スピンドル31の上端に接続されたモータ32と、スピンドル31を回転可能に支持するスピンドルハウジング33を保持するホルダ34と、スピンドル31の下端にマウント35を介して配設された仕上げ研削ホイール36と、仕上げ研削ホイール36の下部に環状に配設された仕上げ研削砥石37とを備え、仕上げ研削手段として機能する。モータ32がスピンドル31を回転させることにより、仕上げ研削ホイール36を所定の回転速度で回転させることができる。第2の回転手段30には、仕上げ研削ホイール36の研削面と保持テーブル10の保持面10aとの対面状態を調整するための図2に示す調整軸38a,38bと、仕上げ研削ホイール36を固定して支持する固定軸39とが配設されている。そして、調整軸38a,38bによって仕上げ研削ホイール36の研削面を所定角度傾けることができる。
第2の研削送り手段50は、Z軸方向に延在するボールネジ51と、ボールネジ51の一端に接続されたモータ52と、ボールネジ51と平行に延在する一対のガイドレール53と、一方の面がホルダ34に連結された昇降板54とを備えている。昇降板54の他方の面には一対のガイドレール53が摺接し、昇降板54の中央部に形成されたナットにはボールネジ51が螺合している。モータ52によって駆動されてボールネジ51が回動すると、一対のガイドレール53に沿って昇降板54を±Z方向に昇降させて第2の回転手段30を±Z方向に昇降させることができる。
X方向移動手段60は、X軸方向に延在するボールネジ61と、ボールネジ61の一端に接続されたモータ62と、ボールネジ61と平行に延在する一対のガイドレール63と、一方の面が第1の回転手段20に連結された可動部64と、一方の面が第2の回転手段30に連結された可動部65とを備えている。可動部64,65の他方の面には一対のガイドレール63が摺接し、可動部64,65の中央部に形成されたナットにはボールネジ
61が螺合している。X方向移動手段60は、第1の研削送り手段40及び第2の研削送り手段50をともに±X方向に移動させることにより、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の外周を、保持テーブル10に保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけることができる。なお、可動部64,65は、図示するように互いに連結された構成でもよいし、互いに連結させない構成でもよい。
研削装置1は、保持テーブル10を所定の位置に位置づけるY方向移動手段13と、保持テーブル10に保持されたウエーハの厚みを測定する接触式の厚み測定手段14と、
少なくとも研削手段及びY方向移動手段13を制御する制御手段70とを備えている。Y方向移動手段13は、保持テーブルを±Y方向に直線移動させることにより保持テーブル10に対してウエーハを搬入出する搬入出位置P1と保持テーブル10に保持されたウエーハを研削手段により研削する研削位置P2とにそれぞれ位置づけることが可能となっている。
厚み測定手段14は、保持テーブル10に保持されたウエーハの上面の高さを測定する第1のハイトゲージ14aと、高さの基準面となる保持テーブル10の保持面10aの高さを測定する第2のハイトゲージ14bとを備えている。そして、第1のハイトゲージ14aが測定した測定値と第2のハイトゲージ14bが測定した測定値との差をウエーハの厚みとして算出することができる。算出されたウエーハの厚みは、制御手段70に送られる。
制御手段70は、CPU及びメモリなどの記憶素子を備えている。記憶素子には、ウエーハのサイズ(直径)や厚み等が記億される。制御手段70は、記憶素子に記憶された情報に基づいて、ウエーハが保持された保持テーブル10をY方向移動手段13によって研削位置P2に位置づけた後、X方向移動手段60によって粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37を保持テーブル10に保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち第1の回転手段20又は第2の回転手段30を±Z方向に研削送りするように制御する構成となっている。
次に、研削装置1の動作例について説明する。図2に示すウエーハWは、円形板状の被加工物の一例であって、特に限定されるものではない。研削前のウエーハWは、図1に示すカセット5aに複数収容されている。なお、制御手段70には、研削対象となるウエーハWの直径や研削前の厚みのほか、粗研削後の所定厚み及び仕上げ研削後の仕上げ厚みを予め設定しておくとよい。
搬出入手段6は、カセット5aから研削前のウエーハWを取り出し、仮置きテーブル7に搬送する。仮置きテーブル7によってウエーハWの位置合わせをした後、第1の搬送手段8aは、搬入出位置P1で待機する保持テーブル10の保持面10aにウエーハWを載置する。保持テーブル10は、吸引源の吸引力を作用させた保持面10aでウエーハWを吸引保持し、モータ11によって所定の回転速度で保持テーブル10を回転させる。
次いで、制御手段70は、Y方向移動手段13を制御することにより、保持テーブル10を例えば+Y方向に直線移動させて研削位置P2に位置づける。その後、制御手段70によって、図2に示すように、X方向移動手段60を制御して第1の研削送り手段40及び第2の研削送り手段50をともに例えば+X方向に移動させ、粗研削ホイール26に装着された図1に示した粗研削砥石27を、保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置(回転する粗研削ホイール26の外周部260が常に中心Woを通過する位置)に位置づける。このとき、第2の回転手段30を構成する仕上げ研削ホイール36は、その外周部360がウエーハWの中心Woから離れ、かつ、ウエーハWに接触しない非接触位置に位置づけられる。第1の回転手段20によりウエーハWに対して例え
ばインフィード研削による粗研削を行う。インフィード研削とは、ウエーハWを保持した保持テーブル10を回転させつつ、ウエーハWの円半径部分に研削砥石を接触させて研削する技術である。
粗研削する際には、図1に示したスピンドル21の軸心が調整軸28a,28bによって所定角度傾けられ、粗研削ホイール26に装着された粗研削砥石27の研削面と保持テーブル10の保持面10aとが平行な位置関係となるように調整される。続いて、粗研削ホイール26を所定の回転速度で回転させつつ、第1の研削送り手段40によって第1の回転手段20を−Z方向に下降させ、粗研削ホイール26の外周部260が常にウエーハWの中心Woを通過しながら、円弧状の研削部分G1において粗研削砥石27を接触させ、ウエーハWの上面全面を粗研削する。
ウエーハWの粗研削中は、厚み測定手段14によってウエーハWの厚みを監視する。すなわち、第1のハイトゲージ14aをウエーハWの上面に接触させるとともに、第2のハイトゲージ14bをウエーハWの外周部Wcよりも外側に露出した保持テーブル10の周縁100側の保持面10aに接触させる。図示の例では、ウエーハWの上面のうち、粗研削ホイール26に接触していない部分に第1のハイトゲージ14aを接触させて研削中のウエーハWの上面高さを測定できるため、第1のハイトゲージ14aが測定した測定値と第2のハイトゲージ14bが測定した測定値との差を求めてウエーハWの厚みとして算出することができる。算出されたウエーハWの厚みが制御手段70に設定された所定厚みに達している場合は、ウエーハWの粗研削を終了する。一方、ウエーハWが所定厚みまで研削されていないと判断された場合には、所定厚みに達するまで第1の回転手段20によってウエーハWを粗研削する。
また、ウエーハWの粗研削中に第2の回転手段30の研削準備を実施する。すなわち、第2の回転手段30は、X方向移動手段60によって上記した非接触位置に位置づけられ、かつ、第2の研削送り手段50によって単独で±Z方向に昇降可能となっていることから、粗研削中に例えば上下動自在なドレス機構を用いて仕上げ研削砥石37のドレスを行うことができる。ドレス機構は、図示していないが、例えば第2の回転手段30側の装置ベース2に配設されている。これにより、第1の回転手段20による粗研削直後のウエーハWに対して仕上げ研削を効率よく施すことが可能となる。
ウエーハWの粗研削が完了した後、図3に示すように、X方向移動手段60によって、第1の研削送り手段40及び第2の研削送り手段50をともに例えば−X方向に移動させ、仕上げ研削ホイール36に装着された図1に示した仕上げ研削砥石37を、保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置(回転する仕上げ研削ホイール36の外周部360が常に中心Woを通過する位置)に位置づける。このとき、第1の回転手段20を構成する粗研削ホイール26は、その外周部260がウエーハWの中心Woから離れ、かつ、ウエーハWに接触しない非接触位置に位置づけられる。そして、第2の回転手段30により粗研削済みのウエーハWに対してインフィード研削による仕上げ研削を行う。
仕上げ研削する際には、図1に示したスピンドル31の軸心が調整軸38a,38bによって所定角度傾けられ、仕上げ研削ホイール36に装着された仕上げ研削砥石37の研削面と保持テーブル10の保持面10aとが平行な位置関係となるように調整される。続いて、仕上げ研削ホイール36を所定の回転速度で回転させつつ、第2の研削送り手段50によって第2の回転手段30を−Z方向に下降させ、仕上げ研削ホイール36の外周部360が常にウエーハWの中心Woを通過しながら、円弧状の研削部分G2において仕上げ研削砥石37を接触させ、ウエーハWの上面全面を仕上げ研削する。
ウエーハWの仕上げ研削中は、粗研削と同様に、厚み測定手段14によってウエーハWの厚みを監視する。図示の例では、ウエーハWの上面のうち、仕上げ研削ホイール36に接触していない部分に第1のハイトゲージ14aを接触させて研削中のウエーハWの上面高さを測定できるため、第1のハイトゲージ14aが測定した測定値と第2のハイトゲージ14bが測定した測定値との差を求めてウエーハWの厚みとして算出することができる。算出されたウエーハWの厚みが制御手段70に設定された仕上げ厚みに達している場合は、ウエーハWの仕上げ研削を終了する。一方、ウエーハWが仕上げ厚みまで研削されていないと判断された場合には、仕上げ厚みに達するまで第2の回転手段30によってウエーハWを仕上げ研削する。
また、ウエーハWの仕上げ研削中に第1の回転手段20の研削準備を実施する。すなわち、第1の回転手段20は、X方向移動手段60によって上記した非接触位置に位置づけられ、かつ、第1の研削送り手段40によって単独で±Z方向に昇降可能となっていることから、仕上げ研削中に例えば上下動自在なドレス機構を用いて粗研削砥石27のドレスを行うことができる。ドレス機構は、図示していないが、例えば第1の回転手段20側の装置ベース2に配設されている。これにより、図1に示した研削位置P2に後続して送られる研削前のウエーハWに粗研削を効率よく施すことが可能となる。
ウエーハWの仕上げ研削が完了した後、Y方向移動手段13によって、保持テーブル10を−Y方向に移動させて搬入出位置P1に位置づける。仕上げ研削済みのウエーハWは、第2の搬送手段8bによって保持テーブル10から洗浄手段9に搬送され、洗浄手段9によって洗浄処理及び乾燥処理が施される。そして、ウエーハWは、搬出入手段6により洗浄手段9から取り出され、カセット5bに収容される。
このように、本発明にかかる研削装置1は、ウエーハWを保持する保持テーブル10と、保持テーブル10に保持されたウエーハWを研削する研削手段と、保持テーブル10を搬入出位置P1と研削位置P2とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段13と、制御手段70とを備え、研削手段は、粗研削砥石27を環状に配設した粗研削ホイール26が回転可能に装着される第1の回転手段20と、第1の回転手段20を保持テーブル10に対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第1の研削送り手段40と、仕上げ研削砥石37を環状に配設した仕上げ研削ホイール36が回転可能に装着される第2の回転手段30と、第2の回転手段30を保持テーブル10に対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第2の研削送り手段50と、第1の研削送り手段40及び第2の研削送り手段50をともにZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段60とを備え、制御手段70は、ウエーハWが保持された保持テーブル10をY方向移動手段13により研削位置P2に位置づけた後、X方向移動手段60により粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37を保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置に位置づけたのち第1の研削送り手段40又は第2の研削送り手段50によって第1の回転手段20又は第2の回転手段30を研削送りすることができる構成としたため、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の一方でウエーハWを研削中に、研削していない他方にドレスなどの研削準備を行うことができ、効率よくウエーハWを研削することができる。
図4に示す研削装置1Aは、被加工物であるウエーハに粗研削及び仕上げ研削を施す研削装置の第2例である。研削装置1Aに備える研削手段は、ウエーハに対して粗研削を施す第1の回転手段20Aと、ウエーハに対して仕上げ研削を施す第2の回転手段30Aと、第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aをともに保持テーブル10に対して垂直方向となるZ軸方向に研削送りする第3の研削送り手段80と、第3の研削送り手段80をZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段90とを備えている。
第3の研削送り手段80は、Z軸方向に延在するボールネジ81と、ボールネジ81の一端に接続されたモータ82と、ボールネジ81と平行に延在する一対のガイドレール83,83aと、一方の面がホルダ24,34のそれぞれに連結された昇降板84とを備えている。昇降板84の他方の面には一対のガイドレール83,83aがそれぞれ摺接し、昇降板84の中央部に形成されたナットにはボールネジ81が螺合している。そして、モータ82によって駆動されてボールネジ81が回動すると、一対のガイドレール83,83aに沿って昇降板84を±Z方向に昇降させて第1の回転手段20Aと第2の回転手段30Aとをともに±Z方向に昇降させることができる。
第1の回転手段20Aと第2の回転手段30Aとの位置関係としては、粗研削又は仕上げ研削を実施するときに、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の一方が、保持テーブル10が保持したウエーハの中心を通過し他方がウエーハに接触しないようにX方向において所定の距離を設けて昇降板84においてそれぞれ連結されている。
研削装置1Aは、研削装置1と同様に、保持テーブル10を搬入出位置P1と研削位置P2とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段13Aと、厚み測定手段14と、少なくとも研削手段及びY方向移動手段13Aを制御する制御手段70Aとを備えている。制御手段70Aは、CPU及びメモリなどの記憶素子を備え、この記憶素子に記憶された情報に基づいて、ウエーハが保持された保持テーブル10をY方向移動手段13Aによって研削位置P2に位置づけた後、X方向移動手段90によって粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37を保持テーブル10に保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち、第3の研削送り手段80によって第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aをともに研削送りするように制御する構成となっている。
次に、研削装置1Aの動作例について説明する。なお、制御手段70Aには、研削装置1と同様に、図5に示す研削対象となるウエーハWの直径や研削前の厚みのほか、粗研削後の所定厚み及び仕上げ研削後の仕上げ厚みを予め設定しておくとよい。
まず、搬入出位置P1で待機する保持テーブル10に研削前のウエーハWを搬入したら、保持テーブル10は、吸引源の吸引力を作用させた保持面10aでウエーハWを吸引保持し、モータ11によって所定の回転速度で保持テーブル10を回転させる。次いで、制御手段70Aは、Y方向移動手段13Aを制御することにより、保持テーブル10を例えば+Y方向に直線移動させて研削位置P2に位置づける。その後、制御手段70Aによって、図5に示すように、X方向移動手段90を制御して第3の研削送り手段80を例えば+X方向に移動させ、粗研削ホイール26に装着された図4に示した粗研削砥石27を、保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置(回転する粗研削ホイール26の外周部260が常に中心Woを通過する位置)に位置づける。このとき、第2の回転手段30Aを構成する仕上げ研削ホイール36は、その外周部360がウエーハWの中心Woから離れ、かつ、ウエーハWに接触しない非接触位置に位置づけられる。そして、第1の回転手段20AによりウエーハWに対してインフィード研削による粗研削を行う。
粗研削する際には、研削装置1と同様に、図4に示したスピンドル21の軸心が調整軸28a,28bによって所定角度傾けられ、粗研削ホイール26に装着された粗研削砥石27の研削面と保持テーブル10の保持面10aとが平行な位置関係となるように調整される。続いて、粗研削ホイール26を所定の回転速度で回転させつつ、第3の研削送り手段80によって第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aをともに−Z方向に下降させ、粗研削ホイール26の外周部260が常にウエーハWの中心Woを通過しながら、円弧状の研削部分G3において粗研削砥石27を接触させ、ウエーハWの上面全面を粗研削する。このとき、第2の回転手段30Aも第1の回転手段20Aと同時に下降するが、
第2の回転手段30Aは非接触位置に位置づけられていることから、仕上げ研削ホイール36がウエーハWに接触するおそれはない。ウエーハWの粗研削中は、厚み測定手段14によってウエーハWの厚みが算出され、算出されたウエーハWの厚みが制御手段70Aに設定された所定の厚みに達している場合は、ウエーハWの粗研削を終了する。一方、ウエーハWが所定の厚みまで研削されていないと判断された場合には、所定の厚みに達するまで第1の回転手段20AによってウエーハWを粗研削する。
また、ウエーハWの粗研削中に第2の回転手段30Aの研削準備を実施する。すなわち、第2の回転手段30Aは、X方向移動手段90によって上記した非接触位置に位置づけられ、ウエーハWに接触するおそれがないため、粗研削中に例えば上下動自在なドレス機構を用いて仕上げ研削砥石37のドレスを行うことができる。ドレス機構は、図示していないが、例えば第2の回転手段30A側の装置ベース2に配設されている。これにより、第1の回転手段20Aによる粗研削直後のウエーハWに対して仕上げ研削を効率よく施すことが可能となる。
ウエーハWの粗研削が完了した後、図6に示すように、X方向移動手段90によって、第3の研削送り手段80を例えば−X方向に移動させ、仕上げ研削ホイール36に装着された図4に示した仕上げ研削砥石37を、保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置(回転する仕上げ研削ホイール36の外周部360が常に中心Woを通過する位置)に位置づける。このとき、第1の回転手段20Aを構成する粗研削ホイール26は、その外周部260がウエーハWの中心Woから離れ、かつ、ウエーハWに接触しない非接触位置に位置づけられる。そして、第2の回転手段30Aにより粗研削済みのウエーハWに対してインフィード研削による仕上げ研削を行う。
仕上げ研削する際には、図4に示したスピンドル31の軸心が調整軸38a,38bによって所定角度傾けられ、仕上げ研削ホイール36に装着された仕上げ研削砥石37の研削面と保持テーブル10の保持面10aとが平行な位置関係となるように調整される。続いて、仕上げ研削ホイール36を所定の回転速度で回転させつつ、第3の研削送り手段80によって第1の回転手段20Aと第2の回転手段30AとをともにZ軸方向に下降させ、仕上げ研削ホイール36の外周部360が常にウエーハWの中心Woを通過しながら、円弧状の研削部分G4において仕上げ研削砥石37を接触させ、ウエーハWの上面全面を仕上げ研削する。このとき、第1の回転手段20Aも第2の回転手段30Aと同時に下降するが、第1の回転手段20Aは非接触位置に位置づけられていることから、粗研削ホイール26がウエーハWに接触するおそれはない。ウエーハWの仕上げ研削中は、厚み測定手段14によってウエーハWの厚みが算出され、算出されたウエーハWの厚みが制御手段70Aに設定された仕上げ厚みに達している場合は、ウエーハWの仕上げ研削を終了する。一方、ウエーハWが仕上げ厚みまで研削されていないと判断された場合には、仕上げ厚みに達するまで第2の回転手段30AによってウエーハWを仕上げ研削する。
また、ウエーハWの仕上げ研削中に第1の回転手段20Aの研削準備を実施する。すなわち、第1の回転手段20Aは、X方向移動手段90によって上記した非接触位置に位置づけられ、ウエーハWに接触するおそれがないため、仕上げ研削中に例えば上下動自在なドレス機構を用いて粗研削砥石27のドレスを行うことができる。ドレス機構は、図示していないが、例えば第1の回転手段20A側の装置ベース2に配設されている。これにより、図4に示した研削位置P2に後続して送られる研削前のウエーハWに粗研削を効率よく施すことが可能となる。
このように、本発明にかかる研削装置1Aは、保持テーブル10と、保持テーブル10に保持されたウエーハWを研削する研削手段と、保持テーブル10を搬入出位置P1と研削位置P2とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段13Aと、制御手段70Aとを備え、
研削手段は、第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aをともに保持テーブル10に対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第3の研削送り手段80と、第3の研削送り手段80をZ方向及びY方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段90と、を備え、第1の回転手段20Aと第2の回転手段30Aとは、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の一方が保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過し他方がウエーハWに接触しない距離だけX方向に離間して配設され、制御手段70Aは、ウエーハWが保持された保持テーブル10をY方向移動手段13Aにより研削位置P2に位置づけた後、X方向移動手段90により粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37を保持テーブル10に保持されたウエーハWの中心Woを通過する位置に位置づけたのち第3の研削送り手段80によって第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aをともに研削送りすることによりウエーハWを研削する構成としたため、第1の回転手段20A及び第2の回転手段30Aを同時に研削送りしても、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の一方がウエーハWの中心を通過して他方がウエーハWに接触するおそれはない。これにより、上記同様に、粗研削砥石27又は仕上げ研削砥石37の一方でウエーハWを研削中に、研削していない他方にドレスなどの研削準備を行うことができ、効率よくウエーハWを研削できる。
本実施形態に示した研削装置1,1Aは、研削手段が2つの回転手段を備えた場合を説明したが、この構成に限定されるものではなく、研削手段が1つの回転手段を備えた場合も含んでいる。かかる研削装置では、ウエーハWの研削が開始する前までのタイミングにおいて例えば研削砥石のドレスなどの研削準備を行うことができる。また、研削手段が1つの回転手段を備えた場合においてウエーハWを研削する際には、かかる回転手段に備える研削ホイールの外周部を図2に示したウエーハWの中心Woを常に通過させながらウエーハWを研削し、その後、X方向移動手段60によって回転手段を+X方向に移動させながら、図3に示した仕上げ研削ホイール36と同じ位置に研削ホイールを位置づけウエーハWを研削して研削痕を交差させることにより、ウエーハWの面精度を向上させることができる。特に、研削対象となるウエーハWが硬質で難研削材からなる場合は、上記のようにウエーハWを研削して研削痕を交差させることにより研削砥石にドレス効果を発揮させることができ、結果的に研削速度を早くすることができる。
本実施形態では、インフィード研削による場合を説明したが、インフィード研削に限られず、ウエーハWが保持された保持テーブルを回転させずに、研削砥石と保持テーブルとの相対移動によって、研削砥石をウエーハWの側面から接触させて研削するクリープフィード研削を行う場合にも本発明を適用することができる。
1,1A:研削装置 2:装置ベース 3:コラム 4a,4b:ステージ
5a,5b:カセット 6:搬出入手段 7:仮置きテーブル
8a:第1の搬送手段 8b:第2の搬送手段 9:洗浄手段
10:保持テーブル 10a:保持面 11:モータ 12:カバー
13,13A:Y方向移動手段
14:厚み測定手段 14a:第1のハイトゲージ 14b:第2のハイトゲージ
15:固定軸
20:第1の回転手段 21:スピンドル 22:モータ
23:スピンドルハウジング 24:ホルダ 25:マウント 26:粗研削ホイール
27:粗研削砥石 28a,28b:調整軸 29:固定軸
30:第2の回転手段 31:スピンドル 32:モータ
33:スピンドルハウジング 34:ホルダ 35:マウント
36:仕上げ研削ホイール 37:仕上げ研削砥石
38a,38b:調整軸 39:固定軸
40:第1の研削送り手段 41:ボールネジ 42:モータ
43:ガイドレール 44:昇降板
50:第2の研削送り手段 51:ボールネジ 52:モータ
53:ガイドレール 54:昇降板
60:X方向移動手段 61:ボールネジ 62:モータ 63:ガイドレール
64,65:可動部 70,70A:制御手段
80:第3の研削送り手段 81:ボールネジ 82:モータ 83:ガイドレール
84:昇降部
90:X方向移動手段 91:ボールネジ 92:モータ 93:ガイドレール
94:可動部

Claims (2)

  1. 保持面でウエーハを保持する回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハを環状の研削砥石がウエーハの中心を通りウエーハの半径部分に円弧状に接触して研削する研削手段と、該保持テーブルをY方向に直線移動させることにより該保持テーブルに対してウエーハを搬入出する搬入出位置と該保持テーブルに保持されたウエーハを該研削手段により研削する研削位置とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段と、保持面に保持されたウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、制御手段とを備え、
    研削手段は、
    粗研削砥石を環状に配設し回転可能とした第1の回転手段と、
    該第1の回転手段を該保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第1の研削送り手段と、
    仕上げ研削砥石を環状に配設し回転可能とした第2の回転手段と、
    該第2の回転手段を該Z方向に研削送りする第2の研削送り手段と、
    該第1の研削送り手段及び該第2の研削送り手段を該Z方向及び該Y方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段と、を備え、
    該第1の回転手段のY方向の位置と該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、
    該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、
    該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、
    該制御手段は、ウエーハが保持された該保持テーブルを該Y方向移動手段により前記研削位置に位置づけた後、該X方向移動手段により該粗研削砥石又は該仕上げ研削砥石を該保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち該第1の研削送り手段又は該第2の研削送り手段によって該第1の回転手段又は該第2の回転手段を研削送りすることによりウエーハをインフィード研削し、
    粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、
    該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触する
    研削装置。
  2. 保持面でウエーハを保持する回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハを環状の研削砥石がウエーハの中心を通りウエーハの半径部分に円弧状に接触して研削する研削手段と、該保持テーブルをY方向に直線移動させることにより該保持テーブルに対してウエーハを搬入出する搬入出位置と該保持テーブルに保持されたウエーハを該研削手段により研削する研削位置とにそれぞれ位置づけるY方向移動手段と、保持面に保持されたウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、制御手段とを備え、
    該研削手段は、
    研削砥石を環状に配設し回転可能とした第1の回転手段と、
    仕上げ研削砥石を環状に配設し回転可能とした第2の回転手段と、
    第1の回転手段と該第2の回転手段とを該保持テーブルに対して垂直方向となるZ方向に研削送りする第3の研削送り手段と、
    該第3の研削送り手段を該Z方向及び該Y方向に直交するX方向に移動させるX方向移動手段と、を備え、
    該第1の回転手段のY方向の位置と該第2の回転手段のY方向の位置とが同じであり、
    該厚み測定手段は、該保持面に保持されたウエーハの上面高さを測定する第1のハイトゲージと、該保持面の高さを測定する第2のハイトゲージとを備え、該第1のハイトゲージの値と該第2のハイトゲージの値との差をウエーハの厚みとして算出し、
    該第1のハイトゲージの測定点と該第2のハイトゲージの測定点とは、該粗研削砥石によるウエーハの研削時は該粗研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、該仕上げ研削砥石によるウエーハの研削時は該仕上げ研削砥石が接触しているウエーハの中心を通る円弧状の研削部分に対するウエーハの中心を通る弦の延長線上に配置され、
    該制御手段は、ウエーハが保持された該保持テーブルを該Y方向移動手段により前記研削位置に位置づけた後、該X方向移動手段により該粗研削砥石又は該仕上げ研削砥石を該保持テーブルに保持されたウエーハの中心を通過する位置に位置づけたのち該第1の研削送り手段又は該第2の研削送り手段によって該第1の回転手段又は該第2の回転手段を研削送りすることによりウエーハをインフィード研削し、
    粗研削砥石は、該仕上げ研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触し、
    該仕上げ研削砥石は、該粗研削砥石に最も近い円弧状の研削部分においてウエーハに接触する
    研削装置。
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