JP6970224B2 - 情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
自動車のIT化が進み、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)端末としての機能を有する自動車(コネクテッドカー)が徐々に普及してきている。コネクテッドカーは、各種センサや通信機能を備え、車両の状態や周囲の状況などを検出し、他の車両、道路設備、歩行者、およびクラウドコンピュータなどと連携すること(いわゆる、V2X(Vehicle to Everything))で新たな価値を生み出すことが期待されている。
しかしながら、走行中のコネクテッドカーは、前後と比較して、横側の状況を検出し難い。そのため、周囲の別のコネクテッドカーや道路設備などが、対象のコネクテッドカーの死角となり易い部分の状況を検出し、対象のコネクテッドカーに通知することができれば事故防止などに繋がる。
特表2018−513628号公報 特開2010−217956号公報
しかしながら、例えば、車車間通信(V2V(Vehicle to Vehicle))などで用いられるPC5無線インターフェイスを用いた通信機能は、送信側が特定の相手に対してのみ通信したい場合においては、送信側が受信側のレイヤ2 ID(Destination Layer−2 ID)を指定して通信する必要がある。そのため、送信側が、通知を行いたい受信側のレイヤ2 IDを知らない場合、ブロードキャストによる通知を行うこととなり、周辺の車両も含めて一律に同一内容の通知が行われてしまう。換言すると、“右方向から大型車両が接近しています”などといった特定のコネクテッドカーに特化した通知を行うことができない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、特定のコネクテッドカーに特化した通知を行うことができる情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置の一態様は、カメラまたはセンサによってイベントを検出する検出部と、イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、イベントおよび第1の通知先に基づいて、通知内容を決定する決定部と、通知内容を、第1の通知先を指定して送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、特定のコネクテッドカーに特化した通知を行うことができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報処理システムの別構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るイベント情報記憶部121に記憶される情報の例を示す図である。 図5は、実施形態に係る通知先情報記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。 図6は、実施形態に係る通知先IDの割り当て例を示す図である。 図7は、実施形態に係る通知内容情報記憶部123に記憶される情報の例を示す図である。 図8は、実施形態に係るコネクテッドカー200の機能構成例を示す図である。 図9は、実施形態に係る位置情報記憶部224に記憶される情報の例を示す図である。 図10は、実施形態に係る自己識別子マッピング情報記憶部225に記憶される情報の例を示す図である。 図11は、実施形態に係る特定のコネクテッドカー200への通知処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、実施形態に係る自己識別子の決定処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、コネクテッドカー、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。以下に、特定のコネクテッドカーに特化した通知を行うことができる本実施形態について説明する。
〔1.情報処理システムの構成〕
図1および図2を用いて情報処理システムの構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システムは、情報処理装置100、コネクテッドカー200−1〜200−n(nは任意の整数。以下、まとめて「コネクテッドカー200」という)を含む。情報処理装置100およびコネクテッドカー200は、PC5通信などの無線で相互に通信可能に接続される。
情報処理装置100は、監視カメラを備えた道路設備である。情報処理装置100は、道路付近で発生したイベントを検出し、当該イベントに基づいて通知先および通知内容を決定する。
また、通知先は、コネクテッドカー200であるが、どのコネクテッドカー200に通知するかは、検出したイベントによって変わる。検出したイベントによっては、通知する必要がないコネクテッドカー200も存在するためである。例えば、図1の例は、情報処理装置100が、道路を走行中の自転車50の存在をイベントとして検出したものであるが、コネクテッドカー200−2や、コネクテッドカー200−6へのイベント通知は不要であろう。そのため、情報処理装置100は、検出したイベントに基づいて通知先を決定し、通知が必要なコネクテッドカー200にのみ通知内容を通知することができる。
また、複数のコネクテッドカー200に対し、一律に同一内容の通知を行うのではなく、情報処理装置100は、通知するコネクテッドカー200ごとに通知内容を変更することもできる。同一のイベントであってもコネクテッドカー200ごとに重要度や危険度、発生した場所の方角などが異なるためである。例えば、図1の例では、コネクテッドカー200−1が左折しようとしている場合は、自転車50の存在を知らせるのに加え、自転車50の巻き込みを注意するような通知内容を通知することができる。このように、情報処理装置100は、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を行うことができる。
また、情報処理装置100は、決定した通知先を指定して通知内容を送信する。なお、図1では、情報処理装置100を1つのみ示しているが、実際には、道路付近で発生したイベントを検出できるように複数あってよい。
コネクテッドカー200は、コネクテッド機能を備えた自動車である。コネクテッドカー200は、コネクテッドカー200のいる道路の領域や進行方向などに基づいて、道路の領域や進行方向などごとに割り当てられる自己識別子を決定する。
また、コネクテッドカー200は、情報処理装置100から送信された通知先が自己識別子と一致する場合、対応する通知内容を受信する。コネクテッドカー200は、受信した通知内容を用いて、運転手や同乗者に対して通知内容を音声やディスプレイ表示などで通知してもよいし、コネクテッドカー200の走行などを制御してもよい。
また、コネクテッドカー200は、全地球型航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)信号受信機能を備え、コネクテッドカー200の位置情報を受信することができる。
次に、情報処理システムの別構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの別構成例を示す図である。図2の構成例は、図1の構成例と比較して、図1における情報処理装置100のイベントの送信側としての役割を、コネクテッドカー200が担っている点で大きく異なる(図2では、コネクテッドカー200−5が情報処理装置100の役割を担っている)。換言すると、コネクテッドカー200は、イベントの送信側として考えると、情報処理装置100であり得る。なお、図1の構成例と図2の構成例は別々の実施形態というわけではなく、実施形態に係る情報処理システムを両構成例で複合的に構成し、イベントの検出や通知を、情報処理装置100およびコネクテッドカー200のそれぞれで行うことができる。
〔2.情報処理装置100の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110、記憶部120、制御部130を備える。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部110は、コネクテッドカー200と無線で接続され情報の送受信を行う。また、通信部110は、インターネットなどの各種通信網と有線または無線で接続され、ネットワーク上のクラウドコンピュータなどとの間で情報の送受信を行うことができる。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部120は、イベント情報記憶部121、通知先情報記憶部122、通知内容情報記憶部123を有する。以下、記憶部120に含まれる各記憶部について順に説明する。
(イベント情報記憶部121)
イベント情報記憶部121は、道路付近で発生し情報処理装置100またはコネクテッドカー200などによって検出されたイベントに関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係るイベント情報記憶部121に記憶される情報の例を示す図である。図4に示す例では、イベント情報記憶部121は、「発生領域、発生内容、発生日時、検出装置ID」などを対応付けて記憶する。このようなイベント情報の各種情報は、情報処理装置100によって生成されるトランザクションデータである。
「発生領域」は、後述する分割された道路の領域のどの領域でイベントが発生したかを示す識別子である。「発生内容」は、発生したイベントの内容である。「発生内容」は、監視カメラの映像や各種センサの測定値などを解析し、何らかのイベントであると判定されたイベントの具体的な内容である。また、「発生内容」は、監視カメラの映像や各種センサの測定値などを含んでもよい。「発生日時」は、イベントが発生した日時である。「検出装置ID」は、イベントを検出した装置(情報処理装置100またはコネクテッドカー200など)を一意に示す識別子である。
(通知先情報記憶部122)
通知先情報記憶部122は、発生したイベントの通知先に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係る通知先情報記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。図5に示す例では、通知先情報記憶部122は、「発生領域、発生内容、通知先ID」などを対応付けて記憶する。このような通知先情報の各種情報は、予め設定されるマスタデータである。
「発生領域」および「発生内容」は、イベント情報記憶部121のものと同様である。「通知先ID」は、発生したイベントの通知先を示す識別子である。「通知先ID」は、イベントに基づいて決定されるものであるが、1つのイベントに対して複数の通知先がある場合は、図5に示すように「発生領域」および「発生内容」が同一で、「通知先ID」が異なるような設定が行われる。
なお、通知先はコネクテッドカー200であるが、「通知先ID」は、個々のコネクテッドカー200を識別するものではない。ここで、図6を用いて、通知先IDについて説明する。図6は、実施形態に係る通知先IDの割り当て例を示す図である。図6に示すように、道路を任意の領域(図6では、A〜G、X、Y)に分割する。そして、分割された領域でのコネクテッドカー200の進行方向によって通知先IDが割り当てられる。
領域Aを例とすると、領域Aを東側に走行するコネクテッドカー200に通知を行う場合は、通知先IDに“001”を指定し、西側に走行するコネクテッドカー200に通知を行う場合は、通知先IDに“002”を指定する。なお、図6の例では、通知先IDに“001”を指定した場合、コネクテッドカー200−1に対して通知が行われるが、例えば、通知先IDに“008”を指定した場合は、複数のコネクテッドカー200−2および200−3に対して通知が行われる。
このように、本実施形態では、通知先として、コネクテッドカー200そのものを指定するのではなく、道路の領域と領域でのコネクテッドカー200の進行方向とで決定される通知先IDを指定することにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を行うことができる。そのため、指定された通知先IDによって送信された通知を受信するコネクテッドカー200がいない場合もあり得る。すなわち、情報処理装置100またはコネクテッドカー200は、通知先のコネクテッドカー200の有無を意識することなく、発生したイベントに基づいて決定された通知先に対して通知を行う。
なお、通知先IDは、例えば、PC5通信のDestination Layer−2 IDであってよい。これにより、情報処理装置100とコネクテッドカー200との間や、コネクテッドカー200間で通信を行うことができる。また、通知先IDは、道路の領域、および領域でのコネクテッドカー200の進行方向のみでなく、以下のような各種条件でさらに細分化することができる。これにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を行うことができる。
例えば、通知先IDは、コネクテッドカー200がいるレーン、コネクテッドカー200のウインカーおよびハザードランプの状態、ならびにコネクテッドカー200のスピードの少なくとも1つごとにさらに細分化して割り当てられてよい。
また、通知先IDは、コネクテッドカー200のサイズ、車種、および乗員の構成、コネクテッドカー200がいる道路の形状および路面状態、コネクテッドカー200がいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、コネクテッドカー200に対する前方車の有無、ならびにコネクテッドカー200がいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つごとにさらに細分化して割り当てられてよい。
このように、通知先IDがさらに細分化して割り当てられる場合、通知先情報記憶部122に記憶される通知先情報(図5)にデータ項目を追加する。例えば、コネクテッドカー200がいるレーンを示す「レーン」や、コネクテッドカー200のウインカーの状態を示す「ウインカー」などといったように、データ項目を追加する。
(通知内容情報記憶部123)
通知内容情報記憶部123は、イベントに基づいて決定された通知内容に関する情報を記憶する。図7は、実施形態に係る通知内容情報記憶部123に記憶される情報の例を示す図である。図7に示す例では、通知内容情報記憶部123は、「通知先ID、通知内容」などを対応付けて記憶する。このような通知内容情報の各種情報は、情報処理装置100によって生成されるトランザクションデータである。
「通知先ID」は、発生したイベントに基づいて決定された通知先を示す識別子である。「通知内容」は、発生したイベントと通知先IDとに基づいて決定された、通知先のコネクテッドカー200に特化した通知内容である。
(制御部130)
制御部130は、情報処理装置100全体を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)など(いわゆる、プロセッサ)である。制御部130は、記憶部120に記憶されている各種プログラム(例えば、本願に係る情報処理プログラム)を、作業領域となるRAMに展開して実行する。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、検出部131、決定部132、送信部133を有し、以下に説明する各機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する特定のコネクテッドカー200への通知処理を実行する構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(検出部131)
検出部131は、道路付近で発生したイベントを検出する。検出するイベントは、道路やその付近の移動体、歩行者、落下物、および火災、ならびに道路の破損、凍結、および積雪などである。そのため、検出部131によるイベントの検出は、監視カメラのみならず、路面センサなどの各種センサによるものであってよい。
(決定部132)
決定部132は、イベントに基づいて、道路の領域および当該領域でのコネクテッドカー200の進行方向ごとに少なくとも割り当てられた通知先を決定する。具体的には、例えば、決定部132は、検出部131によって検出されたイベント情報(図4)の発生領域および発生内容に基づいて、通知先情報記憶部122を検索し、対応する通知先IDを通知先として決定する。
また、決定部132は、イベントおよび通知先に基づいて、通知内容を決定する。具体的には、例えば、決定部132は、イベント情報や、決定部132によって決定された通知先IDなどの情報に基づいて、イベントの発生内容を、コネクテッドカー200の運転手などが理解し易いように自然言語化することで通知内容を決定する。自然言語化した通知内容とは、例えば、図7に通知内容情報として示す「通知内容」である。
(送信部133)
送信部133は、通知内容を、通知先を指定して送信する。具体的には、送信部133は、決定部132によって決定された通知内容を、通知先IDを指定して送信する。
〔3.コネクテッドカー200の構成〕
次に、図8を用いて、実施形態に係るコネクテッドカー200の機能構成について説明する。図8は、実施形態に係るコネクテッドカー200の機能構成例を示す図である。図8に示すように、コネクテッドカー200は、通信部210、記憶部220、制御部230を備える。なお、図8は本実施形態に係る機能構成のみを示している。そのため、コネクテッドカー200は、図8に示す以外にも、コネクテッドカー200を運転するための運転制御部などを含むことができる。なお、コネクテッドカー200は、コネクテッドカー200に搭載される情報処理装置であってよい。
(通信部210)
通信部210は、情報処理装置100の通信部110同様、NICなどによって実現され、インターネットなどを介してネットワーク上のクラウドコンピュータなどとの間で情報の送受信を行うことができる。また、通信部210は、情報処理装置100や他のコネクテッドカー200と無線で接続され情報の送受信を行う。
(記憶部220)
記憶部220は、情報処理装置100の記憶部120同様、RAMなどによって実現される。図8に示すように、記憶部220は、イベント情報記憶部221、通知先情報記憶部222、通知内容情報記憶部223、位置情報記憶部224、自己識別子マッピング情報記憶部225を有する。なお、イベント情報記憶部221、通知先情報記憶部222、および通知先情報記憶部222は、コネクテッドカー200が情報処理装置100同様にイベントの送信側となる場合に用いられる。また、通知内容情報記憶部223、位置情報記憶部224、および自己識別子マッピング情報記憶部225は、コネクテッドカー200がイベントの受信側となる場合に用いられる。以下、記憶部220に含まれる各記憶部について順に説明する。
(イベント情報記憶部221)
イベント情報記憶部221は、情報処理装置100のイベント情報記憶部121と同様である。しかしながら、イベント情報記憶部221に記憶されるイベント情報は、コネクテッドカー200によって生成されるトランザクションデータである。
(通知先情報記憶部222)
通知先情報記憶部222は、情報処理装置100の通知先情報記憶部122と同様である。
(通知内容情報記憶部223)
通知内容情報記憶部223は、情報処理装置100の通知内容情報記憶部123と同様である。しかしながら、通知内容情報記憶部223に記憶される通知内容情報は、コネクテッドカー200がイベントの送信側である場合は、コネクテッドカー200によって生成されるトランザクションデータである。一方、コネクテッドカー200がイベントの受信側である場合、通知内容情報は情報処理装置100によって生成され、コネクテッドカー200によって受信および記憶されるトランザクションデータである。
(位置情報記憶部224)
位置情報記憶部224は、コネクテッドカー200の位置情報を記憶する。図9は、実施形態に係る位置情報記憶部224に記憶される情報の例を示す図である。図9に示す例では、位置情報記憶部224は、「現在位置、位置受信日時」などを対応付けて記憶する。このような位置情報の各種情報は、例えば、コネクテッドカー200によって、GNSS測位衛星から受信され、生成されるトランザクションデータである。
「現在位置」は、例えば、コネクテッドカー200が現在いる緯度および経度を示す。「位置受信日時」は、例えば、コネクテッドカー200がGNSS測位衛星から位置情報を受信した時のコネクテッドカー200のシステム日時である。
(自己識別子マッピング情報記憶部225)
自己識別子マッピング情報記憶部225は、コネクテッドカー200の識別子(自己識別子)を決定するためのマッピング情報を記憶する。図10は、実施形態に係る自己識別子マッピング情報記憶部225に記憶される情報の例を示す図である。図10に示す例では、自己識別子マッピング情報記憶部225は、「自己識別子、領域開始緯度、領域開始経度、領域終了緯度、領域終了経度、進行方向」などを対応付けて記憶する。このような自己識別子マッピング情報の各種情報は、予め設定されるマスタデータである。
「自己識別子」は、コネクテッドカー200の識別子であるが、コネクテッドカー200を一意に識別するものではない。「自己識別子」は、図6を用いて説明した、道路の領域と領域でのコネクテッドカー200の進行方向とで決定される通知先IDに対応するものである。上述したように、イベントの送信側(情報処理装置100またはコネクテッドカー200)は、コネクテッドカー200そのものを指定するのではなく、道路の領域と領域でのコネクテッドカー200の進行方向などによって決定される通知先IDを指定して通知を行う。すなわち、イベントの送信側は、通知先のコネクテッドカー200の有無を意識していない。そのため、イベントの受信側であるコネクテッドカー200は、自己識別子マッピング情報を用いて、通知先IDに対応する自己識別子を決定し、自己識別子が、イベントの送信側から送信された通知先IDと一致する場合に通知内容を受信する。なお、「自己識別子」は、PC5無線インターフェイスなどを用いた通信機能のレイヤ2 IDとして用いてもよいし、さらに上位レイヤでアプリケーションメッセージなどの識別子として用いてもよい。
「領域開始緯度」、「領域開始経度」、「領域終了緯度」、「領域終了経度」は、コネクテッドカー200が現在いる領域の範囲を示す(これら4つのデータ項目で四角い領域の範囲を決定することができる)。ただし、このような領域の指定方法はあくまでも一例であり、領域の指定方法や領域の形はこれらに限定されない。また、「進行方向」は、コネクテッドカー200の現在の進行方向である。コネクテッドカー200は、GNSS測位衛星から受信したコネクテッドカー200の位置情報を用いて、コネクテッドカー200が現在いる位置と進行方向とを決定することができる。そして、コネクテッドカー200は、現在いる位置と進行方向とで、「領域開始緯度」、「領域開始経度」、「領域終了緯度」、「領域終了経度」、および「進行方向」を検索することにより、対応する「自己識別子」を決定することができる。
(制御部230)
制御部230は、情報処理装置100の制御部130同様、コネクテッドカー200全体を司る処理部である。図8に示すように、制御部230は、受信部231、決定部232、送信部233、検出部234を有する。なお、送信部233および検出部234は、コネクテッドカー200がイベントの送信側となる場合にのみ用いられる。また、制御部230の内部構成も、図8に示した構成や接続関係に限られない。
(受信部231)
受信部231は、イベントの送信側(情報処理装置100または別のコネクテッドカー200)から送信されてくる、情報処理装置100または別のコネクテッドカー200によって検出されたイベントに基づいて決定された通知先を受信する。そして、受信した通知先が、決定部232によって決定される自己識別子と一致する場合、イベントの送信側から送信されてくる、受信した通知先に対応する通知内容を受信する。なお、受信した通知先が自己識別子と一致しない場合は、その自己識別子に対応するコネクテッドカー200は通知対象でないため、受信した通知先に対応する通知内容を受信しない(無視する)。これにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を受信することができる。また、受信部231は、GNSS測位衛星からコネクテッドカー200の位置情報としてGNSS信号を受信する。これにより、情報処理装置100とコネクテッドカー200との間や、コネクテッドカー200間で通信を行うことができる。
(決定部232)
まず、コネクテッドカー200がイベントの送信側となる場合の決定部232は、情報処理装置100の決定部132と同様である。
一方、コネクテッドカー200がイベントの受信側となる場合の決定部232は、受信部231によって受信されたコネクテッドカー200の位置情報に基づいて、コネクテッドカー200の進行方向を決定する。また、決定部232は、コネクテッドカー200の位置情報および進行方向に少なくとも基づいて、コネクテッドカー200の自己識別子を決定する。具体的には、決定部232は、例えば、コネクテッドカー200の位置情報および進行方向で、自己識別子マッピング情報記憶部225を検索することにより、対応する自己識別子を決定する。なお、決定部232は、自己識別子の決定を、例えば、コネクテッドカー200がGNSS測位衛星からGNSS信号を受信したことに応答して実行することができる。
なお、決定部232は、コネクテッドカー200がいるレーン、コネクテッドカー200のウインカーおよびハザードランプの状態、コネクテッドカー200のスピード、コネクテッドカー200のサイズ、車種、および乗員の構成、コネクテッドカー200がいる道路の形状および路面状態、コネクテッドカー200がいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、コネクテッドカー200に対する前方車の有無、ならびにコネクテッドカー200がいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つにさらに基づいて、自己識別子を決定することができる。これにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を受信することができる。
(送信部233)
送信部233は、情報処理装置100の送信部133と同様である。
(検出部234)
検出部234は、情報処理装置100の検出部131と同様である。
以上のような、実施形態に係る情報処理システムにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を行うことができる。
〔4.処理手順〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る特定のコネクテッドカー200への通知処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る特定のコネクテッドカー200への通知処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、例えば、情報処理装置100の検出部134、または情報処理装置100以外の、監視カメラや各種センサなどの他の装置によって、道路付近で発生したイベントが検出されたことをトリガーに開始される。また、図11の例では、イベントの送信側を情報処理装置100、受信側をコネクテッドカー200として説明しているが、送信側および受信側ともにコネクテッドカー200であってもよい。その場合の処理の流れも、送信側の情報処理装置100をコネクテッドカー200に置き換えた上で同様である。
まず、図11に示すように、情報処理装置100の検出部131は、イベント情報記憶部121から、道路付近で発生したイベントとしてイベント情報を検出する(ステップS101)。これは、上述したように、情報処理装置100の検出部134によって検出されたイベント情報であってもよいし、監視カメラや各種センサなどの他の装置によって検出されたイベント情報であってもよい。
次に、情報処理装置100の決定部132は、検出部131によって検出されたイベント情報に基づいて通知先情報記憶部122を検索し、対応する通知先IDを通知先として決定する(ステップS102)。なお、通知先IDは、少なくとも道路の領域および当該領域でのコネクテッドカー200の進行方向ごとに割り当てられた識別子である。
次に、決定部132は、検出部131によって検出されたイベント情報、および決定した通知先IDに基づいて、イベントの発生内容を自然言語化することで通知内容を決定する(ステップS103)。
次に、情報処理装置100の送信部133は、決定部132によって決定された通知内容を、通知先IDを指定して送信する(ステップS104)。
次に、コネクテッドカー200の受信部231は、情報処理装置100から送信された通知先IDを受信していないと判定した場合(ステップS105:No)、通知先IDの受信を待つ。受信部231は、通知先IDを受信したと判定した場合(ステップS105:Yes)、受信した通知先IDが、コネクテッドカー200の決定部232によって決定される自己識別子と一致するか判定する(ステップS106)。
次に、受信部231は、受信した通知先IDが、自己識別子と一致しない場合(ステップS107:No)、受信した通知先IDに対応する通知内容を受信せずに無視して、本処理は終了する。
一方、受信部231は、受信した通知先IDが自己識別子と一致する場合(ステップS107:Yes)、受信した通知先IDに対応する通知内容を受信する(ステップS108)。ステップS108の後、本処理は終了する。
なお、ステップS107で通知先IDと比較される自己識別子は、コネクテッドカー200の決定部232によって決定される。実施形態に係る自己識別子の決定処理の手順について図12を用いて説明する。図12は、実施形態に係る自己識別子の決定処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、例えば、コネクテッドカー200がGNSS測位衛星からGNSS信号を受信したことをトリガーに開始される。
まず、図11に示すように、コネクテッドカー200の受信部231は、GNSS測位衛星からコネクテッドカー200の位置情報としてGNSS信号を受信する(ステップS201)。
次に、コネクテッドカー200の決定部232は、受信部231によって受信されたコネクテッドカー200の位置情報に基づいて、コネクテッドカー200の進行方向を決定する(ステップS202)。
次に、決定部232は、受信部231によって受信されたコネクテッドカー200の位置情報、および決定した進行方向で、自己識別子マッピング情報記憶部225を検索することにより、対応する自己識別子を決定する。(ステップS203)。ステップS203の後、本処理は終了する。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、検出部131と、決定部132と、送信部133とを有する。検出部131は、カメラまたはセンサによってイベントを検出する。決定部132は、イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、イベントおよび第1の通知先に基づいて、通知内容を決定する。送信部133は、通知内容を、第1の通知先を指定して送信する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、イベントに基づいて、道路の領域および領域でのコネクテッドカー200の進行方向ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、イベントおよび第1の通知先に基づいて決定される通知内容を、第1の通知先を指定して送信する。これにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を行うことができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の決定部132は、道路の領域でのコネクテッドカー200の進行方向ごとさらに割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、通知先をコネクテッドカー200の進行方向でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を行うことができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の決定部132は、第1の通知先として、通信機能の任意のレイヤで用いる識別子を決定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1の通知先として、Destination Layer−2 IDを決定することにより、PC5通信によって特定のコネクテッドカー200に特化した通知を行うことができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の決定部132は、コネクテッドカー200がいるレーン、コネクテッドカー200のウインカーおよびハザードランプの状態、ならびにコネクテッドカー200のスピードの少なくとも1つごとにさらに割り当てられた第1の通知先を決定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、通知先を各種条件でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を行うことができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の決定部132は、コネクテッドカー200のサイズ、車種、および乗員の構成、コネクテッドカー200がいる道路の形状および路面状態、コネクテッドカー200がいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、コネクテッドカー200に対する前方車の有無、ならびにコネクテッドカー200がいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つごとにさらに割り当てられた第1の通知先を決定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、通知先を各種条件でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を行うことができる。
また、実施形態に係るコネクテッドカー200は、受信部231および決定部232を有する。決定部232は、コネクテッドカー200がいる道路の領域に少なくとも基づいて、コネクテッドカー200の識別子を決定する。受信部231は、情報処理装置100によって検出されたイベントに基づいて領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から決定された第1の通知先を情報処理装置100から受信し、第1の通知先がコネクテッドカー200の識別子と一致する場合、第1の通知先に対応する通知内容を受信する。
このように、実施形態に係るコネクテッドカー200は、コネクテッドカー200がいる道路の領域およびコネクテッドカー200の進行方向に少なくとも基づいて決定される、コネクテッドカー200の識別子と第1の通知先が一致する場合に第1の通知先に対応する通知内容を受信する。これにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を受信することができる。
また、実施形態に係るコネクテッドカー200の決定部232は、コネクテッドカー200の進行方向にさらに基づいて、コネクテッドカー200の識別子を決定する。
このように、実施形態に係るコネクテッドカー200は、コネクテッドカー200の識別子をコネクテッドカー200の進行方向でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を受信することができる。
また、実施形態に係るコネクテッドカー200の受信部231は、全地球型航法衛星システム(GNSS)からコネクテッドカー200の位置情報を受信し、決定部232は、位置情報に基づいて、コネクテッドカー200がいる領域および進行方向を決定する。
このように、実施形態に係るコネクテッドカー200は、GNSSからの位置情報に基づいて、コネクテッドカー200がいる領域および進行方向を決定することにより、特定のコネクテッドカー200に特化した通知を受信することができる。
また、実施形態に係るコネクテッドカー200の決定部232は、コネクテッドカー200がいるレーン、コネクテッドカー200のウインカーおよびハザードランプの状態、ならびにコネクテッドカー200のスピードの少なくとも1つにさらに基づいて、コネクテッドカー200の識別子を決定する。
このように、実施形態に係るコネクテッドカー200は、コネクテッドカー200の識別子を各種条件でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を受信することができる。
また、実施形態に係るコネクテッドカー200の決定部232は、コネクテッドカー200のサイズ、車種、および乗員の構成、コネクテッドカー200がいる道路の形状および路面状態、コネクテッドカー200がいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、コネクテッドカー200に対する前方車の有無、ならびにコネクテッドカー200がいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つにさらに基づいて、コネクテッドカー200の識別子を決定する。
このように、実施形態に係るコネクテッドカー200は、コネクテッドカー200の識別子を各種条件でさらに細分化して決定することにより、特定のコネクテッドカー200により特化した通知を受信することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた情報処理装置100、およびコネクテッドカー200は、例えば、図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、各装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、プログラムによって使用されるデータなどを格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が収集したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを入力する。また、CPU1100は、収集したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100やコネクテッドカー200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130や230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを受信してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、検出部は、検出手段や得回路に読み替えることができる。
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 イベント情報記憶部
122 通知先情報記憶部
123 通知内容情報記憶部
130 制御部
131 検出部
132 決定部
133 送信部
134 検出部
200 コネクテッドカー
210 通信部
220 記憶部
221 イベント情報記憶部
222 通知先情報記憶部
223 通知内容情報記憶部
224 位置情報記憶部
225 自己識別子マッピング情報記憶部
230 制御部
231 受信部
232 決定部
233 送信部
234 検出部

Claims (16)

  1. カメラまたはセンサによってイベントを検出する検出部と、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、
    前記第1の通知先として、通信機能の任意のレイヤで用いる識別子を決定し、
    前記イベントおよび前記第1の通知先に基づいて、通知内容を決定する決定部と、
    前記通知内容を、前記第1の通知先を指定して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記決定部は、前記領域でのコネクテッドカーの進行方向ごとさらに割り当てられた前記通知先の中から前記第1の通知先を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. カメラまたはセンサによってイベントを検出する検出部と、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごと、ならびにコネクテッドカーがいるレーン、前記コネクテッドカーのウインカーおよびハザードランプの状態、および前記コネクテッドカーのスピードの少なくとも1つごとに割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、
    前記イベントおよび前記第1の通知先に基づいて、通知内容を決定する決定部と、
    前記通知内容を、前記第1の通知先を指定して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  4. 前記決定部は、コネクテッドカーのサイズ、車種、および乗員の構成、前記コネクテッドカーがいる前記道路の形状および路面状態、前記コネクテッドカーがいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、前記コネクテッドカーに対する前方車の有無、ならびに前記コネクテッドカーがいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つごとにさらに割り当てられた前記第1の通知先を決定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. コネクテッドカーであって、
    前記コネクテッドカーがいる道路の領域に少なくとも基づいて、前記コネクテッドカーの識別子を決定する決定部と、
    情報処理装置によって検出されたイベントに基づいて前記領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から決定された第1の通知先を前記情報処理装置から受信し、
    前記第1の通知先が前記識別子と一致する場合、前記第1の通知先に対応する通知内容を受信する受信部と
    を備えたことを特徴とするコネクテッドカー。
  6. 前記決定部は、前記コネクテッドカーの進行方向にさらに基づいて、前記識別子を決定することを特徴とする請求項に記載のコネクテッドカー。
  7. 前記受信部は、全地球型航法衛星システム(GNSS)から前記コネクテッドカーの位置情報を受信し、
    前記決定部は、前記位置情報に基づいて、前記コネクテッドカーがいる前記領域および前記進行方向を決定することを特徴とする請求項に記載のコネクテッドカー。
  8. 前記決定部は、前記コネクテッドカーがいるレーン、前記コネクテッドカーのウインカーおよびハザードランプの状態、ならびに前記コネクテッドカーのスピードの少なくとも1つにさらに基づいて、前記識別子を決定することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載のコネクテッドカー。
  9. 前記決定部は、前記コネクテッドカーのサイズ、車種、および乗員の構成、前記コネクテッドカーがいる前記道路の形状および路面状態、前記コネクテッドカーがいる道路付近の天候、気温、湿度、および歩行者の有無、前記コネクテッドカーに対する前方車の有無、ならびに前記コネクテッドカーがいる道路周辺の信号の状態の少なくとも1つにさらに基づいて、前記識別子を決定することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載のコネクテッドカー。
  10. 情報処理装置が、
    カメラまたはセンサによってイベントを検出し、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、
    前記第1の通知先として、通信機能の任意のレイヤで用いる識別子を決定し、
    前記イベントおよび前記第1の通知先に基づいて、通知内容を決定し、
    前記通知内容を、前記第1の通知先を指定して送信する
    処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  11. 情報処理装置に、
    カメラまたはセンサによってイベントを検出し、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、
    前記第1の通知先として、通信機能の任意のレイヤで用いる識別子を決定し、
    前記イベントおよび前記第1の通知先に基づいて、通知内容を決定し、
    前記通知内容を、前記第1の通知先を指定して送信する
    処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  12. コネクテッドカーが、
    前記コネクテッドカーがいる道路の領域に少なくとも基づいて、前記コネクテッドカーの識別子を決定し、
    情報処理装置によって検出されたイベントに基づいて前記領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から決定された第1の通知先を前記情報処理装置から受信し、
    前記第1の通知先が前記識別子と一致する場合、前記第1の通知先に対応する通知内容を受信する
    処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  13. コネクテッドカーに、
    前記コネクテッドカーがいる道路の領域に少なくとも基づいて、前記コネクテッドカーの識別子を決定し、
    情報処理装置によって検出されたイベントに基づいて前記領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から決定された第1の通知先を前記情報処理装置から受信し、
    前記第1の通知先が前記識別子と一致する場合、前記第1の通知先に対応する通知内容を受信する
    処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  14. カメラまたはセンサによってイベントを検出する検出部と、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごとに少なくとも割り当てられた通知先の中から第1の通知先を決定し、
    前記イベントおよび前記第1の通知先に基づいて、通知内容を決定する決定部と、
    前記通知内容を、コネクテッドカーがいる前記領域に少なくとも基づいて前記コネクテッドカーによって決定される前記コネクテッドカーの識別子と一致する前記第1の通知先を指定して送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  15. カメラまたはセンサによりイベントを検出する検出部と、
    前記イベントに基づいて、道路の領域ごとに割り当てられた通知先の中から第2の通知先を決定し、
    前記イベントおよび前記第2の通知先に基づいて、通知内容を決定する決定部と、
    前記通知内容を、前記第2の通知先を指定して送信する送信部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のコネクテッドカー。
  16. 前記受信した通知内容は、音声または表示により運転手または同乗者に通知されることを特徴とする請求項に記載のコネクテッドカー。
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