JP4031458B2 - 交通安全システム - Google Patents

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Description

本発明は、交通安全システムに関し、特に、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを用いて、横断歩道を横断する歩行者の安全を守る交通安全システムに関する。
携帯端末の小型化および高性能化によりウェアラブルコンピュータが注目され、幅広い分野での利用が考えられているが、図14はこのようなウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ7はそれぞれトランシーバ9を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行うとともに、更に手足の先端で触れられるよう壁や床に設けられたトランシーバ9a、9bとケーブルとを介して外部に設けられたパソコン(PC)8と通信を行うようになっている。
そして、このようなウェアラブルコンピュータ7間、およびウェアラブルコンピュータ7とPC8とのデータ通信に使用されるトランシーバ9は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用していて、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っている。
尚、この出願に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開2001−352298公報
ところで、従来、自動車の運転手は、信号の確認や視認により、横断歩道を横断する歩行者の安全に気をつけている。そのため、信号機がない横断歩道において、夜間や雨などにより運転手の視界が悪い場合には、歩行者の安全が十分に確保されない可能性がある。特に、老人や身体障害者など歩行が不自由な人が横断している場合にはなおさらである。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを利用することにより、自動車を始めとする移動車両に横断歩道を横断する横断者の存在を的確に知らしめて横断者の安全を確保する交通安全システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともにこの誘起した電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバ間の通信により、横断歩道に存在する横断者を検知して移動車両に通知する交通安全システムであって、第1の前記トランシーバと、該第1の前記トランシーバを介して所定の信号を発信する発信器と、を備える前記横断者が触れることにより、前記信号を受信する前記横断歩道に設けられた電極と、前記電極に接続された第2の前記トランシーバと、第2の前記トランシーバを介して前記信号を受信すると、前記横断者が横断歩道上に存在すると検知し、前記横断者が前記横断歩道に存在する旨の横断者情報を作成する横断者検知装置と、前記横断者情報を前記移動車両に送信する送信装置と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、前記信号は、それぞれの横断者を一意に識別できる識別情報であることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2記載の発明において、前記電極は、複数の電極部から構成され、第2の前記トランシーバは、該複数の電極部それぞれと対になる複数のトランシーバから構成され、前記横断者検知装置は、前記複数のトランシーバそれぞれの信号を時系列的に取得することにより、前記横断者が横断歩道上を移動すること並びに前記横断者の移動方向および移動速度を検知し、前記横断者が横断歩道を移動する旨、移動方向および移動速度を含む前記横断者情報を作成することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3記載の発明において、前記電極は、2つの電極部から構成され、各電極部は、櫛形を形成していることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記電極は、横断歩道の白帯上に敷設されているハシゴ型の電極であることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5記載の発明において、前記横断歩道の白帯は、絶縁性の塗料からなることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記電極は、横断歩道全面に敷設されている全面型の電極であることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明において、横断歩道の信号機から信号機情報を取得する信号機情報取得手段を有し、前記横断者検知装置は、取得した前記信号機情報を加味して前記横断者情報を作成することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項8記載の発明において、前記信号機情報取得手段は、同一交差点における複数の前記信号機情報を取得することを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の発明において、前記送信装置は、指向性のある無線ネットワークを用いて、特定の方向の移動車両に対して前記横断者情報を送信することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発明において、前記送信装置に代えて又は加えて、横断歩道を照らす照明装置を有し、横断者検知装置は、前記横断者が横断歩道上に存在すると検知した場合には、前記照明装置を照明するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを利用することにより、自動車を始めとする移動車両に横断歩道を歩行する横断者の存在を的確に知らしめて横断者の安全を確保する交通安全システムを提供することができる。
これにより、夜間や雨など視界が悪いときでも移動車両の運転手は迅速に横断者の存在を把握することができるので、交通事故を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システム100の概略構成図である。図1(a)に示す交通安全システム100は、横断歩道に設けられた横断歩道電極1、横断歩道電極1に接続され、横断者を検出する横断者検出装置10、および横断者が横断歩道に存在する旨の横断者情報を無線により送信する送信機4を備えている。このような構成により、携帯端末3を携行する横断者2が横断歩道電極1上に載っているときは、横断者検出装置10が横断者2を検出して、横断者情報を作成し、該横断者情報を送信機4を介して送信するようになっているので、送信機4の近傍を走行している受信機6を備えた自動車5の運転手は横断者情報を取得することができるようになっている。
尚、横断者検出装置10は、詳しくは、図1(b)に示すように、トランシーバ9aおよび横断者検出部11により構成されており、携帯端末3を携行する横断者2が横断歩道電極1上に載っているときには、トランシーバ9aおよび携帯端末3のトランシーバ9z間で横断者2の生体を電界伝達媒体とした通信が成立するので、上述した作用を生じるようになっている。
携帯端末3は、横断者2を特定するための識別情報d1を送信する装置であり、横断者2がウェアラブルコンピュータとして携行するようになっている。詳しくは、携帯端末3は、横断者2の生体に触れているトランシーバ9z、および該トランシーバ9zを介して横断者2の生体に識別情報d1を定期的に発信している発信器31を具備する構成である。尚、携帯端末3は、ウェアラブルコンピュータとして身につけるだけでなく、杖もしくは傘などに組み込んでもよい。
ここで、トランシーバ9a及びトランシーバ9zは、詳しくは、図2(トランシーバ9a及び9zの構成及び機能は同一であるため、トランシーバ9として記述)に示すように、コンピュータ(本実施の形態においては、発信器31)からの送信データを入出力(I/O)回路901を介して受け取ると、この送信データを送信部902を介して送受信電極903に供給し、該送受信電極903および絶縁膜904を介して電界伝達媒体(本実施の形態においては、横断者2)に電界を誘起させ、この電界を電界伝達媒体の他の部位に伝達させるようになっている。また、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜904を介して送受信電極903で検出し、この電界を電界検出光学部905に結合して電気信号に変換するようになっている。そして、この電気信号は、信号処理回路906で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路907で波形整形されてから、入出力(I/O)回路901を介してコンピュータ(本実施の形態においては、横断者検出部11)に出力されるようになっている。
横断歩道電極1は、図1(a)及び(b)に示すようにハシゴ型の電極を形成し、横断の際に横断者2に踏まれるようになっている。横断歩道電極1は、詳しくは、図1(c)に示すように、白帯の横断歩道塗装に絶縁性の材料を用いた絶縁性横断歩道塗装102と、該絶縁性横断歩道塗装102の上に塗られた導電性塗膜101とを備え、地面への電界漏洩を少なくするように構成されている。
横断者検出装置10のトランシーバ9aは、携帯端末3を備えた横断者2が横断歩道電極1上に載ると、横断者2の生体を電界伝達媒体にした通信がトランシーバ9zとの間で成立するので、識別情報d1を受信するようになっている。
横断者検出装置10の横断者検出部11は、トランシーバ9aから識別情報d1を受け取ることにより、横断歩道電極1上に横断者2が存在することがわかるので、横断者情報d10(例えば、「横断歩道上に人がいます」など注意を喚起するメッセージ)を作成し、送信機4に送信するようになっている。尚、横断者検出部11は、複数の識別情報d1を検知することにより、複数の横断者を把握することが可能であるので、人数を加味した横断者情報d10’(例えば、「横断歩道上に3人の歩行者がいます」など)を作成してもよい。
送信機4は、横断者検出装置10から受け取った横断者情報d10を無線通信により送信するようになっており、これにより、受信機6を備えた自動車5は横断者情報d10を受信するものである。
次に、本実施の形態に係る交通安全システム100の動作について、図3を用いて説明する。ここで、図3は、携帯端末3と交通安全システム100間の通信のやりとりを示すシーケンス図である。
携帯端末3を携行している横断者2が横断歩道電極1上に触れると、トランシーバ9aおよび9z間の生体を介した通信が成立するので、横断者検出装置10は、横断者の識別情報d1を受信する(ステップS10,S20,S30)。これにより、横断者検出装置10は、横断歩道上に横断者2がいることを検知するので、横断者情報d10を作成し、送信機4を介して横断者情報d10を送信する(ステップS40,S50)。
この結果、送信機4近傍にいる受信機6を備える自動車5の運転手は、横断者情報d10を受信することができる。
従って、本実施の形態によれば、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを利用することにより、自動車に横断歩道を歩行する横断者の存在を的確に知らしめて横断者の安全を確保する交通安全システムを提供することができる。
これにより、夜間や雨など視界が悪いときでも自動車の運転手は迅速に横断者の存在を把握することができるので、交通事故を防止することができる。
また、本実施の形態においては、複数の横断者を同時に検出することが可能であり、横断者の人数も自動者に通知することができるので、運転手は横断歩道の状況をより正確に把握することができる。
尚、第1の実施の形態の第1の変形例としては、図4に示すような交通安全システム110であってもよい。交通安全システム110は、交通安全システム100と横断歩道電極1’が異なるものであり、その他の構成および作用は交通安全システム100と同じである。即ち、横断歩道電極1’は、導電性塗膜102が絶縁性横断歩道塗装101をはみ出て横断歩道全面に敷設された電極となっている。これにより、第1の実施の形態に係る交通安全システム100と同一の効果を得ることができるとともに、交通安全システム100より電極の敷設がしやすいので、よりコストがかからないという効果を得ることができる。
また、第1の実施の形態の第2の変形例としては、図5に示すような交通安全システム120であってもよい。交通安全システム120は、交通安全システム100における送信機4を照明装置17に置き換えたものであり、横断者検出装置20が第1の実施の形態と同様の検出方法で横断者2を検出すると、横断者情報d10を作成する代わりに、照明装置7を点灯制御し、横断歩道を照らすようになっている。これにより、自動車5が受信機6を備えていなくても、視覚的に横断歩道上の横断者2を把握することができる。また、夜間においては横断者(特に、老人など歩行の不自由な横断者など)の転倒を防止することができる。尚、交通安全システム120は、送信機4および照明装置17の双方を備えていてもよく、横断歩道上に横断者2がいるときは、自動車5に横断者情報d10を送信するとともに、照明装置7を点灯させてもよい。
また、第1の実施の形態の第3の変形例としては、図6に示すような交通安全システム130であってもよい。交通安全システム130は、信号機18の状態を加味して横断者検出装置30が横断者情報d10を作成するようになっている。即ち、横断者検出装置30の横断者検出部31が信号機18の信号機情報d2を取得するようになっているので、識別情報d1および信号機情報d2から、横断歩道上に横断者2がいて、かつ自動車5の進行方向に対して信号が青の場合に、横断者情報d10(例えば、「前方に横断中の歩行者がいます」などのメッセージ)を作成して、該横断者情報d10を送信するようになっている。
尚、送信機4は指向性のある無線、例えば、赤外線などにより特定方向を移動している自動車5に対して横断者情報d10を送信するものである。これは、交通安全システム130は信号機情報d2を加味した横断者情報d10を作成しているため、送信機4近傍にいるすべての自動車5に横断者情報d10を伝える必要はなく、青信号を遵守すべき自動車5だけに通知すればよいからである。
ここで、交通安全システム130の動作について、図7を用いて説明する。図7は、携帯端末3と交通安全システム130間の通信のやりとりを示すシーケンス図である。
携帯端末3を携行している横断者2が横断歩道電極1上に触れると、トランシーバ9aおよび9z間の生体を介した通信が成立するので、横断者検出装置30は、横断者の識別情報d1を受信する(ステップS110,S120,S130)。これにより、横断者検出装置30は、横断歩道上に横断者2がいることを検知する(ステップS140)。この状態で、横断者検出装置30は、信号機18から信号機情報d2を取得し、信号機情報d2から信号が青であるかを判断し、青である場合には横断者情報d10を作成し、送信機4に横断者情報d10を送信する(ステップS150,S160,S170)。この結果、受信機6を備える自動車5は歩行者情報d10を受信するので、運転手は、信号が青に変わっても横断者2が横断歩道に取り残されていることを把握することができる。
尚、横断者検出部31は信号機18から信号機情報d2を取得するだけでなく、横断者2が横断歩道上にいる場合には、逆に信号機18を制御するようにしてもよいものである(例えば、赤から青への点灯を遅らせる、黄色の点滅に変えるなど)。
また、第1の実施の形態の第4の変形例としては、図8に示すような交通安全システム140であってもよい。交通安全システム140は、複数のトランシーバ9i(i=a,b,…,n)を介して複数の横断歩道電極1と接続されている点、および複数の横断歩道の状況を考慮して横断者情報d10を作成する点が、交通安全システム130と異なっており、交差点など複数の横断歩道がある地点に好適な形態である。即ち、図8においては、自動車5の直進方向には横断者2がいないが、左折方向には横断者2がいるため、「左折方向には横断者がいるので注意して下さい」などの横断者情報d10を作成し、自動車5に対して送信するものである。
尚、上記実施の形態(変形例も含む)においては、横断者2が携行する携帯端末3の発信器31は、横断者2の識別情報d1を発信していたが、単に横断者2の存在(横断者がいるか、いないかの状態)だけを検知するのであれば、発信器31の代わりに、所定の同一な信号d1’を発信する発信器32(図示せず)であってもよい。
また、上記実施の形態(変形例も含む)の横断者2には、横断歩道を歩行する横断者の他、自転車等の乗り物に乗った横断者も含めてもよい。
<第2の実施の形態>
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システム200の概略構成図である。図9(a)に示す交通安全システム200は、横断歩道に設けられた横断歩道電極1i(i=a,b)、横断歩道電極1iに接続され、横断者の存在の他、移動、移動方向、速度を検出する横断者検出装置50、および横断者情報を無線通信により送信する送信機4を備えている。このような構成により、携帯端末3を携行する横断者2が横断歩道電極1i上を移動しているときは、横断者検出装置50が、横断者2の状態を時系列的に検出して、これに基づき横断者情報を作成し、該横断者情報を送信機4を介して送信するようになっているので、送信機4の近傍を走行している受信機6を備えた自動車5の運転手は横断者情報を取得することができるようになっている。尚、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる構成及び機能のみ説明し、その他の構成及び機能に関しては同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
横断歩道電極1a及び1b全体は、図9(a)に示すようにハシゴ型の電極を形成し、横断の際に横断者2により踏まれるようになっている。横断歩道電極1aおよび1bは、詳しくは、白帯の横断歩道塗装に絶縁性の材料を用いた絶縁性横断歩道塗装102を用い、該絶縁性横断歩道塗装102上に導電性塗膜101を塗ったものであるが、図9(b)に示すように、各電極は2つに分離して櫛形に配置されており、横断歩道電極1aにはトランシーバ9aが、横断歩道電極1bにはトランシーバ9bがそれぞれ接続されている。
横断者検出装置50のトランシーバ9i(i=a,b)はそれぞれ、携帯端末3を備えた横断者2が横断歩道電極1i(i=a,b)上に載ると、横断者2の生体を電界伝達媒体にした通信がトランシーバ9zとの間で成立するので、識別情報d1を受信するようになっている。
横断者検出装置50の横断者検出部51は、トランシーバ9a又は9bから識別情報d1を受け取ると、横断者2が横断歩道電極1a又は1b上のいずれにいるかを把握するとともに、時系列的に識別情報d1を取得することにより、横断者の存在の他、移動、移動方向、及び速度も把握するようになっている。そして、横断者の存在の他、移動、移動方向、及び速度を含めた横断者情報d20(例えば、移動方向に関する情報を含んだ「左から右に横断する歩行者がいます」、速度に関する情報を含んだ「横断歩道上に足腰の不自由な老人がいます」などのメッセージ)を作成し、送信機4を介して横断者情報d20を送信するようになっている。
具体的には、移動に関しては、横断歩道電極1aおよび1bそれぞれから同一の識別情報d1が時系列的に発生していれば、横断歩道を移動していると判断するものである。また、移動方向に関しては、最初に横断歩道電極1aおよび1bのいずれかを踏んだかにより移動方向を判断するものである(横断者2は、一番歩道に近い電極1a_1又は電極1b_1を踏むものとする)。さらに、移動速度は、図10に示すように、横断歩道電極1iからの同一の識別情報d1の時刻変化から求めるものである(例えば、時刻t1で横断歩道電極1a、時刻t2で横断歩道電極1b、時刻t3で横断歩道電極1aであれば、速度=距離S/(時刻t3−時刻t1)として求める。尚、横断歩道の白帯の間隔は人間の歩幅に対して十分広いものとし、かつ横断者は引き返さないものとする)。
次に、本実施の形態に係る交通安全システム200の動作について、図11を用いて説明する。ここで、図11は、携帯端末3と交通安全システム200間の通信のやりとりを示すシーケンス図である。
携帯端末3を携行している横断者2が横断歩道電極1a又は1b上に触れると、トランシーバ9a又は9bとトランシーバ9z間の生体を介した通信が成立するので、横断者検出装置50は、横断者2の識別情報d1を受信する(ステップS210,S220,S230)。横断者検出装置50は、時系列的に識別情報d1を取得することにより、横断歩道上に横断者2がいることの他、移動、移動方向及び速度を検知するので、これらの要素を含んだ横断者情報d20を作成し、送信機4を介して横断者情報d20を送信する(ステップS240,S250,S260)。
この結果、送信機4近傍にいる受信機6を備える自動車5の運転手は、横断者情報d20を受信することができる。
従って、本実施の形態によれば、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともに電界伝達媒体に誘起された電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバを利用することにより、自動車に歩行者の存在の他、移動、移動方向及び速度に関する情報を的確に知らしめて歩行者の安全を確保する交通安全システムを提供することができる。
これにより、夜間や雨など視界が悪いときでも移動車両の運転手は迅速に横断者の詳しい状況を把握することができるので、交通事故を防止することができる。
尚、第2の実施の形態の第1の変形例としては、図12に示すような交通安全システム210であってもよい。交通安全システム210は、交通安全システム200と横断歩道電極1i’(i’=a’,b’)が異なるものであり、その他の構成および作用は交通安全システム200と同じである。即ち、横断歩道電極1i’は、歩道に一番近い部分の電極幅をより広くして、導電性塗膜102が絶縁性横断歩道塗装101をはみ出て塗られているものである。これにより、第2の実施の形態に係る交通安全システム200と同一の効果を得ることができるとともに、歩幅の広い横断者2であっても横断歩道電極1iの電極1a’_1又は1b’_1を確実に踏むことになるので、移動方向の判定をより確実にすることができる。
また、第2の実施の形態の第2の変形例としては、図13に示すような交通安全システム220であってもよい。交通安全システム220は、交通安全システム200の横断歩道電極1iをさらに細かく分離して、複数の電極1i(i=a,b,…,n)および該複数の電極1iと接続されたトランシーバ9i(i=a,b,…,n)を備えているもので、横断者2が踏んでいる電極1iにより正確な位置検出ができるとともに、移動、移動方向及び速度に関してもより正確に算出することができるものである。
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の第2の変形例と同様に、送信機4を照明装置7に置き換えた交通安全システム230(図示せず)であってもよく、横断者検出装置70(図示せず)が第2の実施の形態と同様の検出方法で横断者2を検出すると、横断者情報d20を作成する代わりに、照明装置7を点灯制御し、横断歩道を照らすようにしてもよい。尚、交通安全システム230は、送信機4および照明装置7の双方を備えていてもよく、横断歩道上に横断者2がいるときは、自動車5に横断者情報d20を送信するとともに、照明装置7を点灯させてもよい。
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の第3の変形例と同様に、信号機8の状態を加味して横断者検出装置80(図示せず)が横断者情報d20を作成する交通安全システム240(図示せず)であってもよい。
さらに、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の第4の変形例と同様に、複数の横断歩道の状況を考慮して横断者情報d20を作成する交通安全システム250(図示せず)であってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。例えば、上記実施の形態(変形例も含む)においては、道路を横断する横断者を対象としていたので、自動車に横断者情報を送信するようにしていたが、本発明が適用される場面はこれに限定されず、他の移動車両、例えば、電車に通知するようにしてもよい。この場合には、踏切に上記横断歩道電極を設置し、踏切情報と組み合わせて横断者を検知して、電車に横断者情報を送信するものである。
また、上記実施の形態(変形例も含む)においては、横断者情報を移動車両に通知するだけであったが、これに加えて、横断歩道電極を横断する歩行者に情報(信号機の状態や近寄って来る自動車などの有無に関する情報)を伝えるようにしてもよい。これにより、目の不自由な歩行者には、横断歩道の状況を正確に伝えることができる。
また、上記実施の形態(変形例も含む)においては、電極を横断歩道に敷設していたが、電極が敷設される場所は横断歩道に限定されず、他の場所、例えば、見通しの悪い交差点や子供が飛び出してくる可能性がある道路に敷設してもよいものである。
さらに、横断歩道(電極が設置される場所)にカメラを設置し、該カメラにより撮影された横断歩道(電極が設置される場所)上の映像情報を横断者情報に含めて、移動車両に通知してもよいものである。
尚、上記実施の形態(変形例も含む)においては、横断者情報を無線により移動車両に伝達していたが、この代わりにトランシーバ間の通信により横断者情報を移動車両に伝達してもよい。これは、横断歩道(電極が設置される場所)手前の路面上に別途電極及びトランシーバを設置して横断者検出装置と接続し、また、移動車両にトランシーバ及びコンピュータを設置することで、移動車両が横断歩道(電極が設置される場所)手前に設置された電極上に載っているときは、移動車両の車体を電界伝達媒体としたトランシーバ間の通信が成立し、これにより、横断者情報が移動車両に伝達されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムに用いられるトランシーバの構成を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの変形例1の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの変形例2の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの変形例3の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの変形例3の動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態に係る交通安全システムの変形例4の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システムの概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システムでの速度算出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システムの動作を説明するシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システムの変形例1の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る交通安全システムの変形例2の概略構成図である。 トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示す説明図である。
符号の説明
1,1’,1i,1i’, 横断歩道電極
2 横断者
3 携帯端末
4 送信機
5 自動車
6 受信機
7 コンピュータ
8 PC、サーバ
9,9i トランシーバ
10,20,30,40,50,60 横断者検出装置
11,21,31,41,51,61 横断者検出部
17 証明装置
18 信号機
31 発信器
100,110,120,130,140,200,210,220 交通安全システム
101 導電性塗膜
102 絶縁性横断歩道塗装
901 I/O回路
902 送信部
903 送受信電極
904 絶縁膜
905 電界検出光学部
906 信号処理回路
907 波形整形回路
910 受信部

Claims (11)

  1. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させるとともにこの誘起した電界を検出して情報の送受信を行うトランシーバ間の通信により、横断歩道に存在する横断者を検知して移動車両に通知する交通安全システムであって、
    第1の前記トランシーバと、該第1の前記トランシーバを介して所定の信号を発信する発信器と、を備える前記横断者が触れることにより、前記信号を受信する前記横断歩道に設けられた電極と、
    前記電極に接続された第2の前記トランシーバと、
    第2の前記トランシーバを介して前記信号を受信すると、前記横断者が横断歩道上に存在すると検知し、前記横断者が前記横断歩道に存在する旨の横断者情報を作成する横断者検知装置と、
    前記横断者情報を前記移動車両に送信する送信装置と、
    を有することを特徴とする交通安全システム。
  2. 前記信号は、それぞれの横断者を一意に識別できる識別情報であることを特徴とする請求項1記載の交通安全システム。
  3. 前記電極は、複数の電極部から構成され、第2の前記トランシーバは、該複数の電極部それぞれと対になる複数のトランシーバから構成され、
    前記横断者検知装置は、前記複数のトランシーバそれぞれの信号を時系列的に取得することにより、前記横断者が横断歩道上を移動すること並びに前記横断者の移動方向および移動速度を検知し、前記横断者が横断歩道を移動する旨、移動方向および移動速度を含む前記横断者情報を作成することを特徴とする請求項2記載の交通安全システム。
  4. 前記電極は、2つの電極部から構成され、各電極部は、櫛形を形成していることを特徴とする請求項3記載の交通安全システム。
  5. 前記電極は、横断歩道の白帯上に敷設されているハシゴ型の電極であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の交通安全システム。
  6. 前記横断歩道の白帯は、絶縁性の塗料からなることを特徴とする請求項5記載の交通安全システム。
  7. 前記電極は、横断歩道全面に敷設されている全面型の電極であることを特徴とする請求項1又は2記載の交通安全システム。
  8. 横断歩道の信号機から信号機情報を取得する信号機情報取得手段を有し、
    前記横断者検知装置は、取得した前記信号機情報を加味して前記横断者情報を作成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の交通安全システム。
  9. 前記信号機情報取得手段は、同一交差点における複数の前記信号機情報を取得することを特徴とする請求項8記載の交通安全システム。
  10. 前記送信装置は、指向性のある無線ネットワークを用いて、特定の方向の移動車両に対して前記横断者情報を送信することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の交通安全システム。
  11. 前記送信装置に代えて又は加えて、横断歩道を照らす照明装置を有し、
    横断者検知装置は、前記横断者が横断歩道上に存在すると検知した場合には、前記照明装置を照明するように制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の交通安全システム。
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