JP6970046B2 - 宅配ボックスの錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、宅配ボックスの錠装置に関するものである。
インターネット通販の普及や商品の再配達というコスト増に伴い、宅配ボックスの重要性が増している。宅配ボックスはマンション等の集合住宅に設置される場合と、戸建住宅に設置される場合があり、また、宅配ボックスは玄関ドア等の建物構造物に内蔵される場合、建物構造物とは独立して設置される場合がある。いずれの場合であっても、宅配ボックスの外扉が室外側に位置することから、荷物を収納した状態で室外側から外扉の開放を規制する錠装置が必要となる。
特許文献1、2には、室外側から施錠可能で、室内側から解錠可能なロック機構を有する室外側小扉を備えた宅配受け収納ボックス付きドアないし扉体における荷物投函口装置が開示されているが、ロック部がドアの室外側に露出しているため、ドアの外観を損ねてしまうという不具合がある。
特許文献3、4に開示された宅配ボックスの錠装置は、室外側から荷物を投入して外扉を施錠状態とした後に、室内側から内扉を開放することに連動して外扉が解錠されるようになっている。しかしながら、内扉を一度開放すると外扉が解錠状態となるため、内扉を開放したが、荷物を取り出しわすれた場合や意図的に後から取り出そうとした場合に、外扉が解錠されているので防犯性を確保することができないという不具合がある。また、特許文献5の宅配ボックスにおいても、内扉を閉鎖すると自動的に外扉が解錠されるようになっている。
実用新案登録第3206927号 実公昭63−22952号 特開平6−336873号 特許第3635970号 特開2017−127449号
本発明は、荷物を投入した後に投入口側から施錠でき、室内側から荷物を取り出した後に室内側から解錠でき、意匠性、防犯性、操作性が良好な宅配ボックスの錠装置を提供することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
室内側に荷物の取出口を備えた収納部と、
前記収納部の室外側に開閉可能に設けた外扉と、
を備えた宅配ボックスの錠装置は、
解錠位置と施錠位置の間で可動であり、外扉の内側面あるいは収納部側に設けられた施解錠操作部を備え、施解錠操作部が解錠位置にある時に解錠姿勢となり、施解錠操作部が施錠位置にある時に施錠姿勢となり、
前記施解錠操作部は、外扉の開放姿勢時に室外側から操作可能であり、外扉の閉鎖姿勢時に室内側から操作可能であり、
荷物投入後に、施解錠操作部を施錠位置として外扉を閉鎖することで、外扉が全閉する時に施錠状態となり、
荷物取出後に、施解錠操作部を解錠位置とすることで解錠状態となる、
宅配ボックスの錠装置、である。
1つの態様では、外扉の内側面には、前記施解錠操作部と、施解錠操作部が解錠位置にある時に解錠姿勢となり、施解錠操作部が施錠位置にある時に施錠姿勢となる係止片が設けられ、
収納部側には、前記外扉が閉鎖姿勢にある時に、施錠姿勢にある係止片が係止可能な被係止部が設けられ、
荷物投入後に、施解錠操作部を施錠位置として外扉を閉鎖することで、外扉が全閉する時に前記係止片が前記被係止部に係止して施錠状態となり、
荷物取出後に、施解錠操作部を解錠位置とすることで、前記係止片が解錠姿勢となって解錠状態となる。
なお、本発明は、施解錠操作部と係止片が収納部側、被係止部が外扉の内側面に設けられる場合も含み、また、施解錠操作部と係止片が同じ側(例えば、外扉の内側面)に設けられるものに限定されるものではなく、例えば、施解錠操作部と被係止部が同じ側(外扉の内面側あるいは収納部側)に設けられ、施解錠操作部の位置に応じて被係止部が施錠姿勢、解錠姿勢をとるようにして、他側の係止部が係脱するようにしてもよい。
1つの態様では、前記係止片は、施錠姿勢と解錠姿勢の間で回動可能であり、付勢手段によって解錠姿勢から施錠姿勢へ回動する方向に付勢力が付与されており、
施解錠操作部が解錠位置にある時には、解錠位置にある施解錠操作部によって解錠姿勢にある係止片の施錠姿勢への回動が規制されており、
施解錠操作部が施錠位置にある時には、施錠位置にある施解錠操作部と前記付勢力によって係止片の施錠姿勢が保持される一方、施錠姿勢にある係止片の解錠姿勢への回動が許容されており、
外扉が全閉する時に前記係止片の当接部が前記被係止部の被当接部に当接してガイドされることで、前記係止片が付勢力に抗して施錠姿勢から解錠姿勢へ回動し、前記当接部と前記被当接部との当接が外れると、前記係止片が付勢力によって施錠姿勢に復帰して施錠状態となる。
1つの態様では、前記収納部には、外扉が閉鎖姿勢にある時に前記係止片に対向するようにプレートが設けてあり、
前記プレートには、前記被係止部が形成されている。
1つの態様では、前記被係止部は、前記プレートに形成された開口の下端に形成されている。
1つの態様では、前記プレートは、前記収納部の幅方向一側に位置して全高に亘って延びており、上下端部が前記収納部に固定されている。
1つの態様では、前記プレートは、外扉が閉鎖姿勢にある時に前記施解錠操作部に対向しており、
前記プレートには、前記施解錠操作部を室内側に露出させる開口が形成されている。
1つの態様では、前記施解錠操作部は、外扉の内側面から室内側に向かって延びる操作レバーを備え、外扉の閉鎖姿勢において、前記操作レバーが前記開口から室内側に突出している。
前記施解錠操作部の開口は、前記被係止部の開口と共通の開口であってもよい。
1つの態様では、前記外扉の内側(後述する実施形態では、錠装置7のケーシング74の見付面740)には、荷物投入時に室外側から視認可能な施錠操作表示が設けてあり、
前記施錠操作表示は、前記プレートによって隠蔽されることで、室内側から視認不可能である。
1つの態様では、前記収納部の室内側には内扉が設けてあり、前記施解錠操作部は前記内扉が開放姿勢にある時に操作可能である。
1つの態様では、外扉と内扉の開閉と施解錠は独立している。
1つの態様では、前記錠装置の係止片、施解錠操作部は、外扉の内側面の幅方向の一端側に配置されている。
1つの態様では、前記外扉は、下端側を回動支点として、上側が室外側に回動することで、荷物の投入口を形成する。
1つの態様では、前記錠装置の係止片、施解錠操作部は、外扉の内側面の幅方向の一端側の上方部位に配置されている。
1つの態様では、前記宅配ボックスは、玄関ドアに内蔵されている。
本発明に係る宅配ボックスにおいて、外扉の内側面あるいは収納部側に錠装置の施解錠操作部(操作レバー)を設け、宅配業者は荷物投入後に操作レバーを操作した後、外扉を閉鎖することで施錠状態とし、使用者は屋内側から、例えば、内扉を開けて、操作レバーを操作することで外扉の施錠状態を解錠するようにしたので、業者及び使用者の双方において操作性が良好である。
外扉の裏面側に錠装置を設け、外扉の室外側面部に一切の錠装置の要素が露出しないので、意匠性が良好である。
使用者が室内側から操作レバーを操作することで外扉を解錠姿勢とするようにしたので、例えば内扉の開放等によって意図せずに外扉の施錠状態が解除されることがなく、その点において防犯性が良好である。
室外側からの荷物投入後に施錠操作を行う操作部(操作レバー)と、室内側からの荷物取出し後に解錠操作を行う操作部(操作レバー)を共通の1つのレバーで構成したので、錠装置を構成する部品点数を削減することができ、シンプルな構成の錠装置を得ることができる。
宅配ボックス内蔵玄関ドアの室外側正面図及び縦断面図である。 宅配ボックス内蔵玄関ドアの室内側正面図である。 宅配ボックス内蔵玄関ドアの横断面図であり、宅配ボックスの内扉の閉鎖姿勢と開放姿勢を示している。 宅配ボックス内蔵玄関ドアの宅配ボックスの縦断面図であり、左図では外扉は開放姿勢にあり、右図では外扉は閉鎖姿勢にある。 宅配ボックスを構成する外扉及び枠体を示す図であり、上図は横断面図、下図は室内側から見た正面図である。 宅配ボックスを構成する外扉及び枠体を示す縦断面図であり、左図では外扉が開放姿勢にあり、右図では外扉が閉鎖姿勢にある。 宅配ボックスを構成する外扉を示す図であり、上図は横断面図、下図は室内側から見た正面図である。 宅配ボックスを構成する外扉の縦断面図である。 宅配ボックスを構成する枠体を示し、中央図は、室外側から見た正面図であり、上図は平面図、左図は側面図、下図は横断面図、右図は縦断面図である。 宅配ボックスを構成する枠体を室内側から見た正面図である。 図4左図の部分拡大図であり、外扉開放姿勢における投入口の寸法を説明する図である。 外扉開放姿勢における投入口の寸法と想定荷物(ボックスB1、B2)の寸法との関係を説明する図である。 荷物(ボックスB1)の投入から収納を説明する図である。 荷物(ボックスB2)の投入から収納を説明する図である。 投入口の寸法と想定荷物(ボックスB1、B2)の寸法との関係を説明する図である。 左図は、図5下図の錠装置部分の拡大図であり、右図は、左図の部分切欠き図である。 上図は、図7上図の錠装置部分の拡大図であり、下図は、図5上図の錠装置部分の拡大図である。 錠装置の解錠状態を示す図である。 左図は、錠装置の施錠待機状態を示し、右図は、錠装置の施錠動作を説明する図である。 左図は、錠装置の施錠状態を示し、右図は、錠装置の解錠動作を説明する図である。
[A]宅配ボックス内蔵玄関ドアの全体構成
図1は宅配ボックス内蔵玄関ドアの室外側正面図及び縦断面図、図2は宅配ボックス内蔵玄関ドアの室内側正面図である。玄関ドア1は、室外側面部10、室内側面部11、上端面12、下端面13、戸先側端面14、戸尻側端面15を備えた縦長方形状の扉体であり、高さ方向下半部位に宅配ボックス2が設けてある。宅配ボックス2は、玄関ドア1の室外側部位と室内側部位を連通するように設けられており、全閉姿勢にある玄関ドア1の室外側から荷物を投入して収納部に収納し、収納された荷物を室内側から取り出せるようになっている。宅配ボックス2は、いわゆる「前入れ後出し」の宅配ボックスである。
玄関ドア1には、室外側面部10と室内側面部11を連通するように平面視方形状の切欠きが形成されており、当該切欠きの小口には四周状の枠体3が取り付けられる。本実施形態では、枠体3は、切欠きの小口に固定した固定金具を用いて切欠きに取り付けられるが、取り付け手段は当業者において適宜選択され得る事項であり、具体的な取り付け手段は限定されない。枠体3によって形成される開口は扉体の室外側部位と室内側部位を連通しており、枠体3の開口によって形成された空間S1は、ドア全厚に亘る奥行を備え、荷物を収納する収納部の一部(前側部位)となっている。
玄関ドア1には、外扉4が下端を回動支点として回動可能に設けてあり、外扉4は、枠体3によって形成される開口の室外側部位を塞ぐ閉鎖姿勢(室外側面部10に沿って垂直に延びる垂直姿勢)と、開口の室外側部位を開放する開放姿勢(外扉4の上端が室外側面部10から離間する傾斜姿勢)との間で開閉可能となっている。開放姿勢(傾斜姿勢)にある外扉4と室外側面部10によって、上側に荷物の投入口が形成される(図4参照)。
玄関ドア1の室内側面部11には、枠体3によって形成される開口の室内側部位を覆うように収納ケース5が設けてあり、収納ケース5内の空間S2と枠体3の開口によって形成された空間S1とから収納部が形成されている(図3、図4等参照)。収納ケース5は、当該収納部を開閉する内扉6を備えている。本実施形態に係る宅配ボックス2は、外扉4、4´を備えた枠体3が荷物の投入口、荷物の収納部の前側部分(空間S1)を形成し、内扉6を備えた収納ケース5が荷物の収納部の後側部位(空間S2)、荷物の取出口を形成している。なお、本実施形態では別体の枠体3と収納ケース5から収納部を形成しているが、一部材から収納部を一体形成してもよい。
本実施形態では、図1、図4に示すように、玄関ドア1には、高さ方向に3つの開口(枠体3によって形成される)が形成され、各開口を塞ぐように外扉4(最上位置の外扉を「4´」とする)を設けることで、高さ方向に3つの投入口が形成されている。外扉4、4´は、枠体3の高さ寸法、幅寸法よりも大きい高さ寸法、幅寸法を備えた横長方形状のパネル40、40´を備えている。最上位の投入口は郵便物や新聞等の投入口であり、最上位の外扉4´のパネル40´の最大開放角度は小さく設定されている。中位及び最下位の投入口は所定寸法の箱状の荷物(例えば、図12〜図15に示すボックスB1、B2)の投入口であり、外扉4のパネル40の最大開放角度は、最上位の外扉4´のパネル40´の最大開放角度よりも大きい一方、最大開放角度を所定角度に制限することで、投入口の寸法を制限している。玄関ドア1の厚さ内には、最上位の開口の上端、最上位の開口の下端と中位の開口の上端の間、中位の開口の下端と最下位の開口の上端の間、最下位置の開口の下端には、それぞれ横材16が設けてあり、パネル40、40´の下端は、それぞれ対応する枠体3の下面部31(枠体3の下側の室外側部位35)に丁番17(図6参照)によって連結されている。
外扉4、4´は、閉鎖姿勢(垂直姿勢)において、玄関ドア1の室外側面部10に対して突出しているが、玄関ドア1の室外側面部10には、外扉4、4´のパネル40、40´の上方に位置して、同形・同寸・同厚の方形状のパネル100が固定されており、意匠上の統一感をもたせている。パネル40、40´、パネル100の幅寸法は、玄関ドア1の幅寸法よりも小さく、玄関ドア1の室外側面部10に対して戸尻側に偏倚して配置されており、室外側面部10の戸先側には、縦長方形状に室外側面部10が露出しており、最上位の外扉4´のパネル40´から中位の外扉4のパネル40の上方部位の近傍にハンドルHが設けてある。
外扉4、4´によって形成される各投入口の室内側に位置して各収納部が設けてあるが、本実施形態では、各収納部の空間S2は共通の内扉6を備えた共通の収納ケース5内に形成されている。収納ケース5は、玄関ドア1の高さ寸法の略半分の高さ寸法、玄関ドア1の幅寸法よりも小さい幅寸法を備え、玄関ドア1の室内側面部11の下半部位および戸尻側に偏倚して、室内側面部11に対して室内側に突設されている。室内側面部11の戸先側には、収納ケース5の戸先側に位置してハンドルHが設けてある。
収納ケース5は、上面50、戸先側側面51、戸尻側側面52、下面53、上側の第1中間面54、下側の第2中間面55を備え、玄関ドア1の室内側面部11から離間する側が開口しており、この開口を開閉するように内扉6を備えている。図示の態様例では、上面50、下面53、第1中間面54、第2中間面55は水平状に延びており、戸先側側面51、戸尻側側面52は垂直状に延びている。本実施形態では、収納ケース5内の空間を第1中間面54、第2中間面55によって上側空間、中央空間、下側空間に分割している。
上側空間は、上面50と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、第1中間面54で囲まれた空間から形成されており、第1中間面54の室内側端部(室内側面部11から離間する側)には、低背の落下防止ガード(図示せず)が立ち上がり状に形成されており、上面50と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、落下防止ガード(図示せず)の上端で囲まれた開口が、上側の収納部の荷物の取出口となっている。本実施形態では、上側の収納部は郵便物や新聞等を収納するメールボックスとして機能するようになっているので、箱状の荷物の宅配ボックスとして機能する中央及び下側の収納部に比べて、上側の収納部の容量は問題とならない。
中央空間は、第1中間面54と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、第2中間面55で囲まれた空間から形成されおり、中央の枠体3の開口により形成される空間S1と連通することで、空間S1と空間S2から中央の収納部が形成されている。第2中間面55の室内側端部(室内側面部11から離間する側)には、低背の落下防止ガード(図示せず)が立ち上がり状に形成されており、第1中間面54と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、落下防止ガード(図示せず)の上端で囲まれた開口が、中央の収納部の荷物の取出口となっている。
下側空間は、第2中間面55と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、下面53で囲まれた空間から形成されており、下側の枠体3の開口により形成される空間S1と連通することで、空間S1と空間S2から下側の収納部が形成されている。下面53の室内側端部(室内側面部11から離間する側)には、低背の落下防止ガード(図示せず)が立ち上がり形成されており、第2中間面55と、戸先側側面51と、戸尻側側面52と、落下防止ガード(図示せず)の上端で囲まれた開口が、下側の収納部の荷物の取出口となっている。
本実施形態に係る収納ケース5の戸先側側面51の厚さ(奥行寸法ないし突出寸法)は、戸尻側側面52の厚さ(奥行寸法ないし突出寸法)に比べて小さく、ハンドルHを掴んで玄関ドア1を開閉する際に、ハンドルHの近傍に位置する戸先側側面51が邪魔になり難いようになっている。
収納ケース5の上面50、下面53、第1中間面54、第2中間面55の奥行寸法(室内側面部11に対する突出寸法)は、戸尻側半部は一定の奥行寸法を有しており、戸先側半部の奥行寸法は戸先側に向かって漸次小さくなっている。したがって、収納部の奥行寸法は、戸尻側に比べて戸先側が小さくなっている。本実施形態では、収納部の幅方向において、戸尻側半部は一定の奥行寸法を有しており、戸先側半部の奥行寸法は戸先側に向かって漸次小さくなっている。
内扉6のパネル60は、収納ケース5の全高よりも少し小さい高さ寸法を有しており、上端は上面50まで達している一方、下端は落下防止ガード(図示せず)の上端と略同じ高さに位置している。パネル60の幅寸法は、収納ケース5の幅寸法よりも少し大きな寸法を有している。パネル60の戸尻側がヒンジ61によって収納ケース5の戸尻側側面52に対して回動可能に連結されており、パネル60の戸先側には掛止片62が設けてあり、全閉姿勢時にパネル60の掛止片62が収納ケース5の戸先側側面51の被掛止部63に掛止するようになっている。内扉6の回動範囲はアーム64によって規制されている。
内扉6のパネル60は、閉鎖姿勢において、収納ケース5の上面50、第1中間面54、第2中間面55の室内側端縁、落下防止ガード(図示せず)の室内側面部に沿うように延びている。閉鎖姿勢にあるパネル60の幅方向の戸尻側半部600は、玄関ドア1の室内側面部11と略平行しており、幅方向の戸先側半部601は、戸先側が玄関ドア1の室内側面部11に漸次近づくように平面視傾斜状に延びている。内扉6が閉鎖姿勢にある時に、内扉6の戸先側端部は、玄関ドア1の室内側面部11のハンドルHの近傍に位置しており、ハンドルHを掴んで玄関ドア1を開閉する際に、ハンドルHの近傍に位置する戸先側側面51及び内扉6の戸先側部位が邪魔になり難いようになっている。
図9、図10に示すように、本実施形態に係る枠体3は、玄関ドア1の幅方向に延びる水平状の上面部30と、幅方向に延びる水平状の下面部31と、玄関ドア1の高さ方向に延びる垂直状の第1側面部32と、高さ方向に延びる垂直状の第2側面部33と、からなる四周状の見込部を備え、見込部の見込寸法(奥行寸法)は、ドア全厚に亘ると共に、室外側端部は玄関ドア1の室外側面部10から室外側に僅かに突出しており、室内側端部は玄関ドア1の室内側面部11から室内側に僅かに突出している。枠体3は、玄関ドア1の室外側面部10から室外側に突出する四周状の室外側部位34、35、36、37と、玄関ドア1の室内側面部11から室内側に突出する四周状の室内側部位を備えている。枠体3の四周状の室外側部位34、35、36、37は、見込部の室外側部位と、当該室外側部位から見付方向に延びる四周状の第1部分(代表して上側の第1部分340を図6に示す)と第2部分(代表して上側の第2部分341を図6に示す)とを有し、第1部分は、玄関ドア1の室外側面部10に当接している。
下端を回動支点とした外扉4のパネル40の最大開放角度(傾斜角度)は、回動支持アーム41によって規制されている。図6に示すように、回動支持アーム41の一端は、パネル40の裏面400の幅方向両側の下方部位に位置して設けた回動支持部410に回動可能に連結されており、回動支持アーム41の他端側は、回動支持アーム41に形成されたガイド溝411を介して、枠体3の第1側面部32、第2側面部33に設けられた回動支持ピン412と回動可能に連結されている。パネル40は、枠体3によって形成される開口の室外側部位を塞ぐ閉鎖姿勢と、開口の室外側部位を開放する開放姿勢との間で開閉可能となっており、開放姿勢(傾斜姿勢)にあるパネル40と室外側面部10によって、荷物の投入口が形成されている。パネル40の最大開放角度(傾斜角度)を制限することで、投入口の大きさを制限している。
パネル40の裏面400にはキャッチの第1要素42A(図7、図16)が設けてあり、枠体3の上面部30の下面の幅方向一側、第2側面部33の上方部位にはキャッチの第2要素42B(図9)が設けてあり、パネル40が閉鎖姿勢となった時に、第2要素42Bに第1要素42Aが嵌入して閉鎖姿勢を保持するようになっている。
図7、図8に示すように、外扉4のパネル40の内側面ないし裏面400には、戸先側かつ上側に位置して錠装置7の本体(係止片70、操作レバー730、ケーシング74等からなる)が設けてあり、錠装置7の本体に隣接して、荷物の投入口の面積を制限する塞ぎ板8が設けてある。パネル40の裏面400の下方部位には、荷物を受け入れ、また、荷物の移動を規制するガイド枠9が設けてある。
塞ぎ板8は、所定の幅寸法(裏面400から離間する方向の寸法、ないし、収納部の奥行方向の寸法)、長さ寸法(パネル40の幅方向の寸法)を備えたプレートであり、基端の折り曲げ片82を介してパネル4の裏面400に固定されており、パネル4の裏面400から室内側に水平に延びている。塞ぎ板8の室内側端縁は第1部分80と第2部分81とからなる。塞ぎ板8において、パネル40の戸先側に近い側を第1側、戸尻側に近い側を第2側とする。
塞ぎ板8の室内側端縁の第1部分80は、塞ぎ板8の第1側から第2側に向かって、パネル40の裏面400と一定の距離で平行に延びており、第2部分81は、第1部分80の第2側に位置しており、第2部分81と裏面400との距離は第2側に向かって漸次小さくなっており、第2部分81は平面視湾曲状ないし弧状に延びている。収納部の室外側に形成される投入口の大きさはパネル40の開放角度によって決定されるが、パネル40の開放角度によって決定された投入口は、さらに、塞ぎ板8によって大きさが規制される。
塞ぎ板8の第1側は段状となっており、錠装置7の上方に位置して、塞ぎ板8の上面よりも低い位置の段部面83が一体形成されており、段部面83には受領印用の印鑑(図示せず)が収納されている。印鑑は、錠装置7のケーシング74の内部空間を利用して納めてある。パネル40の裏面400に設けたキャッチの第1要素42Aは、段部面83の上方に位置しており、印鑑の出し入れとキャッチの第1要素42Aは干渉しない位置関係となっている。
塞ぎ板8の上面には、宅配ボックス2の操作方法ないし手順(図示せず)が表示されている。具体的な表示の内容は限定されないが、例えば、「操作レバー730」、「印鑑」をそれぞれ差し示す表示、及び、「荷物投入→受領印を引き出して押す→レバーを下げる→扉を閉める→扉施錠の確認」のような操作手順が表示される。塞ぎ板8の上面を操作方法表示部として機能させることで、開放姿勢にあるパネル40の裏面側の限られたスペースにおいて操作方法を表示することができる。なお、操作方法をパネル40の室外側面や玄関ドア1の室外側面部10に表示すると外観を損ねてしまうという不具合がある。
パネル40の裏面400の下方部位に設けたガイド枠9は、裏面400の戸先側部位から室内側に向かって延びる第1側部93と、戸尻側部位から室内側に向かって延びる第2側部94と、第1側部93の室内側先端と第2側部94の室内側先端間でパネル40の幅方向に延びる後側のガイド部とからなり、ガイド部は、第1側部93の室内側先端からパネル40の裏面400から離間するように、裏面400に対向して平面視傾斜状に延びる第1部分90と、第2部分90から第2部分90に比べて小さい角度で、裏面400に対向して平面視傾斜状に延びる第2部分91と、第2部分91から第2側部94の室内側先端に向かってパネル40の裏面400に対向して平行に延びる第3部分92とからなる。本実施形態では、ガイド枠9は、パネル40の裏面400に対して平行する帯状片から形成されているが、ガイド枠9を、例えば、所定形状に折り曲げたバーから形成してもよい。また、第1部分90、第2部分91、第3部分93の3つの部分からなるガイド部を示したが、ガイド部分を2つの部分から形成してもよく、あるいは、ガイド部の全体あるいは一部を平面視湾曲状ないし弧状に形成してもよい。
本実施形態に係る宅配ボックス2の収納部は、対象荷物として、ボックスB1、ボックスB2を収納できるような容量を想定している。ボックスB1はL×Mの断面形状を備えた立方体であり、ボックスB2はL×Mの断面形状を備えた立方体である(L>L、M<M)。ボックスB1、B2の高さ寸法は、収納部内に納まる寸法となっている。
図3等に示すように、本実施形態に係る宅配ボックス内蔵ドアにおいて、宅配ボックス2の収納部の形状は左右非対象で、収納部の奥行寸法が左右で異なる。したがって、収納部の奥行が狭い側に大きな荷物を入れると、外扉4を閉めることができないか、あるいは、無理に外扉4を閉めると荷物(例えば外装)を傷めてしまうおそれがある。そこで、収納部の奥行が狭い側には、奥行寸法の大きい荷物を投入できないように、外扉4のパネル40の裏面400の上方部位に位置して塞ぎ板8を設ける。図示の態様では、宅配ボックス2の収納部の奥行寸法ないし見込寸法が、玄関ドア1の戸尻側において大きく、戸先側において小さくなっており、宅配ボックス2の外扉4のパネル40の裏面400の戸先側かつ上方部位に、外扉4を開放した際に投入される荷物の見込寸法を制限する塞ぎ板8を設けている。
図11は、外扉4のパネル40の最大開放姿勢を示す縦断面図であり、傾斜姿勢のパネル40の上端と玄関ドア1に埋設された枠体3の上側の室外側部位34(枠体3の室外側部位が玄関ドア1の室外側面部10と面一のような場合には、玄関ドア1の室外側面部10)との間に荷物の投入口が形成される。図12下図は、外扉4のパネル40が最大開放姿勢にある時に、パネル40の傾斜姿勢に沿って斜め上方から投入口を見た概略図である。なお、図12〜図14は、収納部への荷物の投入・収納を説明するための図であって、既述の収納部の構成と一致しない部分がある点に留意されたい。
傾斜姿勢にあるパネル40の裏面400と玄関ドア1の室外側面部10との間に形成される投入口において、パネル40の幅方向一側の半部の奥行寸法は、パネル40の裏面400に設けた塞ぎ板8によって狭められており、投入口は、幅方向一側の半部が第1奥行寸法D1を備えた第1領域A1、幅方向他側の半部が第2奥行寸法D2を備えた第2領域A2からなる。
1つの態様では、第1領域A1の奥行寸法D1、第2領域A2の奥行寸法D2は、パネル40の傾斜姿勢に沿った斜め上方から見た時の寸法である。すなわち、第1領域A1の第1奥行寸法D1は、最大開放姿勢にあるパネル40の裏面400に設けた塞ぎ板8の室内側端縁の第1部分80と玄関ドア1に埋設された枠体3の上側の室外側部位34との間の、裏面400に対して垂直方向の距離である。第2領域A2の第2奥行寸法D2は、最大開放姿勢にあるパネル40の裏面400と玄関ドア1に埋設された枠体3の上側の室外側部位34との間の、裏面400に対して垂直方向の距離である。
第1領域A1の第1奥行寸法D1は、ガイド枠9の第1側部93の奥行寸法D1´と略同じか奥行寸法D1´よりも小さく、ボックスB1の奥行寸法Mよりも少し大きい。第2領域A2の奥行寸法D2は、第1領域A1の第1奥行寸法D1よりも大きいので、ボックスB1の奥行寸法Mよりも大きい。したがって、投入口からボックスB1が投入可能である。ボックスB1の投入時において、投入口の第1領域A1の奥行寸法とボックスB1の奥行方向の大きさとのクリアランスは、ボックスB1の傾斜姿勢によっても若干異なり得るため、ボックスB1の投入時の想定し得る傾斜範囲内のいかなる傾斜姿勢でも、ボックスB1を挿入可能なように遊びをもたせて投入口の第1領域A1の奥行寸法が設定されることが望ましい。
第2領域A2の第2奥行寸法D2は、ガイド枠9の第2側部94の奥行寸法D2´と略同じか奥行寸法D2´よりも小さく、ボックスB2の奥行寸法Mよりも少し大きい。第2領域A2の幅寸法W2は、ボックスB2の長さ寸法Lより僅かに大きい。したがって、投入口からボックスB2が投入可能となっている。ボックスB2の投入時において、投入口の第2領域A2の奥行寸法D2とボックスB2の奥行方向の大きさとのクリアランスは、ボックスB2の傾斜姿勢によっても若干異なり得るため、ボックスB2の投入時の想定し得る傾斜範囲内のいかなる傾斜姿勢でも、ボックスB2を挿入可能なように遊びをもたせて投入口の第2領域A2の奥行寸法D2が設定されることが望ましい。
投入口の奥行寸法D2は、外扉4のパネル40の傾斜角度(最大開放角度)によって決定され、投入口の奥行寸法D1は、外扉4のパネル40の傾斜角度(最大開放角度)及び塞ぎ板8の幅寸法によって決定される。パネル40の最大開放角度と塞ぎ板8の面積(幅寸法、長さ寸法)を選択することで、投入口の面積を規制し、大きさが規制された投入口から投入可能な荷物は、投入口の室内側に隣接する収納部に収納可能とする。
すなわち、投入口から投入できる寸法の荷物は収納部に収納可能であるように、投入口の大きさが設定されており、投入口に入らない大きさの荷物は収納部に収納することができない。例えば、L×Mの断面形状を備えたボックス、L3(L2<L3<L1)×Mの断面形状を備えたボックスは投入口に挿入することができないので、荷物を投入する初期段階で荷物が収納可能か否かを判断することができる。このように、投入口の大きさを制限することによって、物理的に収納可能な荷物を選別することで、玄関ドア1や宅配ボックスの室外側に意匠を損ねるような使用説明表示等を設ける必要がなく、また、荷物を投入口から途中まで挿入した後で結局荷物の投入をあきらめるといった無駄な作業の発生を未然に防止することができる。
図15に示すように、外扉4のパネル40の裏面400の下方部位に設けられたガイド枠9の第1側部93の奥行寸法D1´は、ボックスB1の奥行寸法M1よりも少し大きく、第1側部93と第2側部94間の距離W1(図12下図参照)は、ボックスB1の長さ寸法L1よりも少し大きい。ガイド枠9内には、ボックスB1を受け入れ可能となっている。
ガイド枠9の第2側部94の奥行寸法D2´は、ボックスB2の奥行寸法M2よりも少し大きい。塞ぎ板8の第2側端部とガイド枠9の第2側部94間の距離W2(図12下図参照)は、ボックスB2の長さ寸法L2と略同じである。塞ぎ板8の第2側端部(第2端部に位置するパネル40の裏面400)とガイド枠9の後側のガイド部の第2部分91との間の距離(奥行寸法)は、ボックスB2の奥行寸法M2よりも少し大きい。したがって、ガイド枠9内には、ボックスB2を受け入れ可能となっている。
パネル40の裏面400とガイド部との間の距離(奥行寸法)は、ガイド部の第3部分92において、奥行寸法D2´一定であり、第2部分91において、第1側部93へ向かって漸次小さくなっており、第1部分90において、第1側部93へ向かって漸次小さくなっている。図12下図に示すように、投入口の第1領域A1は、ガイド枠9の第1側部93側の半部(第1側部93、ガイド部の第1部分90、ガイド部の第2部分91の半部)の上方に位置しており、第2領域A2は、ガイド枠9の第2側部94側の半部(第2側部94、ガイド部の第3部分92、ガイド部の第2部分91の半部)の上方に位置している。
図15において、ガイド枠9内に受け入れられたボックスB2の第1側部93側への移動は、ガイド部の第2部分91によって規制されており、第2部分91が荷物の移動規制部として機能する。このように、パネル40の裏面400の下方部位に、収納部の奥行形状に合わせたガイド枠9を設けることにより、奥行が大きい側に投入した荷物が、特に、荷物投入後にパネル40を閉める時に、狭い側に移動しないようにしている。
収納部へのボックスB1、B2の投入・収納について、図13、図14を参照しつつ説明する。収納部の室外側の開口は、下端が回動支点で、上端側が室外側に回動するパネル40によって開閉される。パネル40は垂直姿勢で開口を閉鎖し、上端側が室外側に所定角度回動した傾斜姿勢で開口を開放し、開口の斜め上方に荷物の投入口を形成する。収納部は上面30´、下面31´を備え、収納部の有効高さ寸法は、塞ぎ板8と下面31´間の寸法によって規定される。
図13に示すように、ボックスB1を、傾斜姿勢にあるパネル40の傾斜角度よりも少し大きい傾斜姿勢として、下端側から投入口に差し入れ、ボックスB1を下方に押し入れていくと、ボックスB1の下方部位がガイド枠9内に受け入れられ、さらに押し入れると、ボックスB1は、上端の室外側角部が塞ぎ板8より下方まで下降し、さらにボックスB1を、上端側を室外側に傾けながら下降させることで、ボックスB1が傾斜姿勢のパネル40の裏面400に沿う収納待機状態となる。この状態で、開放姿勢にあるパネル40を閉鎖することで、ボックスB1は収納部に収納される。
図14に示すように、ボックスB2を、傾斜姿勢にあるパネル40の傾斜角度と傾斜姿勢として、下端側から投入口の第2領域A2に差し入れ、ボックスB2を下方に押し入れていくと、ボックスB2の下方部位がガイド枠9内に受け入れられ、ボックスB2が傾斜姿勢のパネル40の裏面400に沿う収納待機状態となる。収納待機状態において、ボックス部B2の幅方向の移動はガイド枠9によって規制される。この状態で、開放姿勢にあるパネル40を閉鎖することで、ボックスB2は収納部に収納される。
[C]錠装置
宅配ボックス2は、外扉4の閉鎖姿勢を保持する錠装置7を備えている。錠装置7は、外扉4のパネル40の裏面側に設けられ、解錠姿勢と施錠姿勢との間で回動可能な係止片70と、枠体3側に設けられ、施錠姿勢にある係止片70が係止する被係止部71と、を備えている。パネル40の裏面側には、さらに、回動係止片70を解錠姿勢から施錠姿勢の方向に回動するように付勢する付勢手段としてのスプリング72と、解錠位置と施錠位置との間で可動(上下動)の施解錠操作部73と、を備えている。施解錠操作部73は、水平状に延びる操作レバー730と、操作レバー730の基端側に設けれ、操作レバー730の操作と一体で(あるいは連動して)上下動する垂直状のスライダ731と、スライダ731の幅方向一側に形成された当接部732とを備えている。本実施形態では、垂直プレート状のスライダ731の幅方向一側の高さ方向中間部位を切り欠くことで、係止片70が挿通されており、係止片70の下側に位置する部位が当接部732となっている。図17上図は、切欠きにおける横断面であり当接部732が図示されており、図17下図は、切欠きの上側部位における横断面であり、当接部732は図示されていない点に留意されたい(異なる高さでの横断面図)。
パネル40の裏面400の幅方向の一側(玄関ドア1及び内扉の戸先側)には、錠装置7のケーシング74が設けてあり、ケーシング74内には係止片70の基端側部位、スプリング72、操作レバー730の基端側が収納されており、ケーシング74の見付面740には、係止片70の先端側部位が上下動可能に突出する溝部741、操作レバー730が上下動可能に突出する開口742が形成されている。ケーシング74の見付面740には、開口742の上方に位置して、下向きの矢印図形及び「とびらロック」という文字(図示せず)が上下反転で表示されている(図16右図参照)。なお、溝部741と開口742を1つの開口から一体形成してもよい。
図9、図10に示すように、枠体3には、見込部の第1側面部32の室内側端部の内面に隣接して、見込部の上面部30及び下面部31の室内側端部間に亘って高さ方向に延びる袖壁ないし縦枠38が設けてある。図17下図に示すように、縦枠38は、見付面380と、対向状の見込面381、382とから断面視コ字形状を備えており、縦枠38の見付面380は、玄関ドア1の室内側面部11と略面一に位置している。枠体3の見込部の四周状の内面、具体的には、上面部30の下面、下面部31の上面、縦枠38の見込面382、第2側面部33の内面に囲まれた開口によって空間S1が形成されている(図9、図10)。縦枠38の見込面382によって収納部の一側(本実施形態では、玄関ドア1の戸先側)の収納空間を制限し、図16左図、図17下図に示すように、収納空間ではない側に錠装置7の係止片70や操作レバー730を突出させるようにしたので、収納された荷物が錠装置7の要素に接触して傷んだりすることがない。下面部31の上面には、外扉4を開放して荷物を投入する際に視認可能な表示(例えば、重量制限等の注意事項)が設けてある。
縦枠38の見付面380の所定高さ位置には、外扉4が閉鎖姿勢にある時に、外扉4のパネル40の裏面400に設けた錠装置7の操作レバー730を上下可能な状態で挿通させる開口75、錠装置7の係止片70が施錠姿勢なった時に係止する被係止部71が形成されており、被係止部71は見付面380に形成した縦長溝710の下端に形成されている。パネル40の閉鎖姿勢時に、係止片70を、枠体3の縦枠38に設けた被係止部71に係止させることで施錠状態となる。被係止部71が形成される係止プレートを構成する縦枠38は枠体3の全高に延びて上下端部が枠体3に固定支持されているので、係止プレートを枠体3の側方から持ち出し状に設けるような場合に比べて大きい強度を有する。また、被係止部71に補強プレート383を設けることで、強度を向上させてこじ開けに対応するようにしている。室内側から見た時に、縦枠の見付面380によって、ケーシング74の見付面740上の表示(下向きの矢印図形や文字)が隠蔽されると共に、見付面380の裏面(室内側面)には、開口75の上方に位置して、上向きの矢印図形及び「レバーをあげる」という文字(図示せず)が表示されている(図16左図)。
錠装置7の各要素について詳細に説明する。施解錠操作部73は、解錠位置と施錠位置の間で上下動可能である。より具体的には、施解錠操作部73は、ケーシング74の見付面740から突出する操作レバー730を上下動させることによって、ケーシング74内に位置するスライダ731及び当接部732が解錠位置と施錠位置の間で上下動可能となっている。
係止片70は、施解錠操作部73が解錠位置にある時に解錠姿勢となり、施解錠操作部73が施錠位置にある時に施錠姿勢となる。施解錠操作部73が解錠位置(上側位置)にある時には、係止片70は、スプリング72の付勢力に抗して、先端側が上方に位置する傾斜姿勢にあり、傾斜姿勢の係止片70の下縁には下方から施解錠操作部73の当接部732が当接しており、係止片70の下方への回動が規制されている。
施解錠操作部73が施錠位置(下側位置)にある時には、係止片70は外扉4のパネル40の裏面400に対して垂直方向に延びる施錠姿勢(パネル40の裏面400が垂直面であれば水平姿勢)であり、係止片70の下縁には下方から当接部732が当接しており、係止片70の下方への回動が規制されている。係止片70が施錠姿勢にある時に、スプリング72の付勢力に抗する外力が係止片70に作用した場合には、係止片70の上側への回動が許容されている。枠体3の縦枠38の見付面380には、外扉4のパネル40が閉鎖姿勢にある時に、施錠姿勢にある係止片70が係止可能な被係止部71が設けられている。
施解錠操作部73の操作レバー730は、外扉4のパネル40の裏面400のケーシング74の見付面740の開口742から突出しており(図6、図8、図17上図)、外扉4の開放姿勢時に室外側から操作可能である。ケーシング74の見付面740には、操作レバー730が突出する開口742に隣接して、投入者の操作方法(図示せず)が投入口側から視認可能に表示されている。荷物投入後に、解錠位置にある施解錠操作部73を施錠位置として外扉4を閉鎖することで、外扉4が全閉する時に係止片70が被係止部71に係止して施錠状態となる。
外扉4の閉鎖状態において、操作レバー730が縦枠38の見付面380に形成した開口75を貫通して見付面380の室内側に突出しており(図16左図、図17下図)、施解錠操作レバー730は、外扉4の閉鎖姿勢時に室内側から操作可能である。縦枠38の見付面380の室内側面には、操作レバー730が突出する開口75に隣接して、居住者(荷物を取り出す者)の操作方法が室内側から視認可能に表示されている(図16左図)。荷物取出後に、施錠姿勢にある施解錠操作部73を解錠位置とすることで、係止片70が解錠姿勢となって解錠状態となる。
外扉4の施解錠操作について、図18〜図20を参照しつつ説明する。図18〜図20において、外扉4の内側面には錠装置7の係止片70、付勢手段としてのスプリング72、施解錠操作部73、ケーシング74が設けてある。収納部側を総称して参照番号「3´」で示し、被係止部71を備えた係止プレートを参照番号「38´」で示し、係止プレートに形成された開口を参照番号「75´」で示す。係止片70及び施解錠操作部73の操作レバー730は共通の開口75´を挿通するものとする。
図18は錠装置7の解錠状態を示し、係止片70は、先端側が上方に回動した解錠姿勢(傾斜姿勢)にあり、施解錠操作部73は、上側にスライド移動した解錠位置にある。係止片70には、解除位置にある施解錠操作部73の当接部732が下方から当接しており、スプリング72の付勢力による係止片70の下方への回動が規制されている。外扉4を全閉姿勢としただけでは、係止片70は被係止部71に係止されない。
図19の左図は錠装置7の施錠待機状態を示す。荷物投入後に、外扉4が開放姿勢にある時に、操作レバー730を下方に押し下げて施解錠操作部73を施錠位置にスライド移動させると、当接部732による係止片70の下方への回動規制が解除され、スプリング72の付勢力によって、係止片70の先端が下方に回動して、施錠姿勢となる。施錠姿勢にある係止片70の下縁には下方から施錠位置にある施解錠操作部73の当接部732が当接しており、係止片70のさらなる下方への回動が規制されており、施錠姿勢が保持される。
図19の左図の状態で、外扉4を閉鎖すると、係止片70の先端の鎌状の係止部700の外側の傾斜状の当接面701が、被係止部71の湾曲状のガイド部711に当接して係止片70の先端がスプリング72の付勢力に抗して僅かに上方に回動し(図19右図)、被係止部71を乗り越えるとコイルスプリング72の付勢力によって施錠姿勢に復帰し、鎌状の係止部700が被係止部71に係止して施錠状態(図20左図)となる。
室内側から荷物を取り出した後に、室内側から操作レバー730を上方に持ち上げて施解錠操作部73を解錠位置にスライド移動させると、施解錠操作部73の当接部732に係止片70が上方に押し上げられて解錠姿勢となり、錠装置7は解錠状態となる。
1 玄関ドア
2 宅配ボックス
3 枠体
38 縦枠
4 外扉
40 パネル
400 裏面(内側面)
5 収納ケース
6 内扉
7 錠装置
70 係止片
700 係止部
701 当接面
71 被係止部
711 ガイド部
72 スプリング
73 施解錠操作部
740 ケーシングの見付面
730 操作レバー
8 塞ぎ板
9 ガイド枠
A1 投入口の第1領域
A2 投入口の第2領域
B1 ボックス(荷物)
B2 ボックス(荷物)
S1 収納部の前側部位
S2 収納部の後側部位

Claims (7)

  1. 室内側に荷物の取出口を備えた収納部と、
    前記収納部の室外側に開閉可能に設けた外扉と、
    を備えた宅配ボックスの錠装置は、
    解錠位置と施錠位置の間で可動であり、外扉の内側面あるいは収納部側に設けられた施解錠操作部を備え、施解錠操作部が解錠位置にある時に解錠姿勢となり、施解錠操作部が施錠位置にある時に施錠姿勢となり、
    前記施解錠操作部は、外扉の開放姿勢時に室外側から操作可能であり、外扉の閉鎖姿勢時に室内側から操作可能であり、
    荷物投入後に、施解錠操作部を施錠位置として外扉を閉鎖することで、外扉が全閉する時に施錠状態となり、
    荷物取出後に、施解錠操作部を解錠位置とすることで解錠状態となる、
    宅配ボックスの錠装置。
  2. 外扉の内側面には、前記施解錠操作部と、施解錠操作部が解錠位置にある時に解錠姿勢となり、施解錠操作部が施錠位置にある時に施錠姿勢となる係止片が設けられ、
    収納部側には、前記外扉が閉鎖姿勢にある時に、施錠姿勢にある係止片が係止可能な被係止部が設けられ、

    荷物投入後に、施解錠操作部を施錠位置として外扉を閉鎖することで、外扉が全閉する時に前記係止片が前記被係止部に係止して施錠状態となり、
    荷物取出後に、施解錠操作部を解錠位置とすることで、前記係止片が解錠姿勢となって解錠状態となる、
    請求項1に記載の宅配ボックスの錠装置。
  3. 前記係止片は、施錠姿勢と解錠姿勢の間で回動可能であり、付勢手段によって解錠姿勢から施錠姿勢へ回動する方向に付勢力が付与されており、
    施解錠操作部が解錠位置にある時には、解錠位置にある施解錠操作部によって解錠姿勢にある係止片の施錠姿勢への回動が規制されており、
    施解錠操作部が施錠位置にある時には、施錠位置にある施解錠操作部と前記付勢力によって係止片の施錠姿勢が保持される一方、施錠姿勢にある係止片の解錠姿勢への回動が許容されており、
    外扉が全閉する時に前記係止片の当接部が前記被係止部の被当接部に当接してガイドされることで、前記係止片が付勢力に抗して施錠姿勢から解錠姿勢へ回動し、前記当接部と前記被当接部との当接が外れると、前記係止片が付勢力によって施錠姿勢に復帰して施錠状態となる、
    請求項2に記載の錠装置。
  4. 前記収納部には、外扉が閉鎖姿勢にある時に前記係止片に対向するようにプレートが設けてあり、
    前記プレートには、前記被係止部が形成されている、
    請求項2、3いずれか1項に記載の錠装置。
  5. 前記プレートは、外扉が閉鎖姿勢にある時に前記施解錠操作部に対向しており、
    前記プレートには、前記施解錠操作部を室内側に露出させる開口が形成されている、
    請求項2〜4いずれか1項に記載の錠装置。
  6. 前記外扉の内側には、荷物投入時に室外側から視認可能な施錠操作表示が設けてあり、
    前記施錠操作表示は、前記プレートによって隠蔽されることで、室内側から視認不可能であり、前記プレートには、荷物取出時に室内側から視認可能な解錠操作表示が設けてある、
    請求項4、5いずれか1項に記載の錠装置。
  7. 前記プレートは、前記収納部の幅方向一側に位置して全高に亘って延びており、上下端部が前記収納部に固定されている、
    請求項4〜6いずれか1項に記載の錠装置。
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