JP6969817B2 - キーレスエントリーシステム及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明はキーレスエントリーシステム及びその制御方法に関する。
自動車関連技術においては、車両に搭載された車両搭載機と車両の利用者が所持する携帯機とで構成されるキーレスエントリーシステムが実用化されている。この種のキーレスエントリーシステムでは、車両の利用者が所持する携帯機から車両搭載機へ無線で指示を送信することで車両のドアのロック/アンロック等が可能になる。
一般に、キーレスエントリーシステムの通信特性としては、車両の全角度で一様であることが望ましい。しかしながら、実際のキーレスエントリーシステムでは通信特性に指向性を有するため、特定の角度で通信特性が劣化する(通信距離が短くなる)のが一般的である。
車両に内蔵されたアンテナ装置は、車両のボディ(すなわち金属材料)で囲まれており、また携帯機から送信された電波は車両の内部でも反射するため、複雑なマルチパスフェージングが発生する。このことが指向性を有する要因の一つとなっている。したがって、車両の特定の角度から利用者が携帯機を操作しても、利用者が望むように車両のドアがロックまたはアンロックされない可能性があるため、利用者の利便性が損なわれてしまう。
この車両に内蔵されたアンテナ装置の指向性を改善するための技術は、例えば特許文献1及び2で提案されている。
特許文献1及び2には、車載装置に内蔵されたUHFアンテナに流れるアンテナ電流を該UHFアンテナに接続された可変容量素子または容量素子を用いて制御し、車両の利用者による携帯機の操作毎にUHFアンテナの放射特性を動的に変化させることで、該UHFアンテナの指向性を実質的に無くすことが記載されている。
特許第5826056号公報 特許第5600414号公報
上述したように、背景技術のキーレスエントリーシステムでは、通常、車両に搭載されたアンテナ装置が指向性を有するため、車両の特定の角度で通信特性が劣化する(通信距離が短くなる)問題が発生する。また、アンテナ装置の搭載位置は車種毎に異なるため、特許文献1や2に記載された技術を利用してアンテナ装置単体の特性を改善しても、全ての車種において指向性を無くすことは難しい。
本発明は上述したような背景技術が有する課題を解決するためになされたものであり、車両の全角度で安定した通信を可能にするキーレスエントリーシステム及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のキーレスエントリーシステムは、利用者が所持する携帯装置と、
前記携帯装置からの指示にしたがって動作する、車両に搭載された車両搭載機と、
を備えるキーレスエントリーシステムであって、
前記車両搭載機は、
前記車両が駐車状態であるとき、前記車両の向きを含む位置情報を取得し、該車両の位置情報、並びに予め備える前記携帯装置と前記車両搭載機との通信特性データを前記携帯装置へ送信し、
前記携帯装置は、
所定の操作が行われると、前記携帯装置の位置情報、前記車両搭載機から受信した前記通信特性データ及び前記車両の位置情報に基づき、送信電力を調整して前記利用者による指示を示す操作信号を送信する構成である。
一方、本発明のキーレスエントリーシステムの制御方法は、利用者が所持する携帯装置と、
前記携帯装置からの指示にしたがって動作する、車両に搭載された車両搭載機と、
を備えるキーレスエントリーシステムの制御方法であって、
前記車両搭載機が、
前記車両が駐車状態であるとき、前記車両の向きを含む位置情報を取得し、該車両の位置情報、並びに予め備える前記携帯装置と前記車両搭載機との通信特性データを前記携帯装置へ送信し、
前記携帯装置が、
所定の操作が行われると、前記携帯装置の位置情報、前記車両搭載機から受信した前記通信特性データ及び前記車両の位置情報に基づき、送信電力を調整して前記利用者による指示を示す操作信号を送信する方法である。
本発明によれば、車両の全角度で安定した通信が可能になる。
第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムの一構成例を示す模式図である。 図1に示した車両搭載機及びナビゲーション装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示した携帯機の一構成例を示すブロック図である。 図2(b)に示した携帯機が備えるUHF送信部の一構成例を示すブロック図である。 キーレスエントリーシステムの通信特性の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示した車両搭載機の通信特性データの一例を示す模式図である。 図2(c)に示した携帯機のUHF送信部による送信電力の一例を示すグラフである。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 携帯機が対象エリア内であるか否かを判定するための判定処理の一例を示す模式図である。 第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムの一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムの一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。
次に本発明について図面を用いて説明する。
本発明では、車両搭載機及び車両の利用者が所持する携帯機を含むキーレスエントリーシステム全体の処理を見直すことで、車両の全方向で安定した通信を可能にする。具体的には、車両の利用者が所持する携帯機の位置情報と車両の位置情報とを取得し、通信特性が劣化する(通信距離が短くなる)車両の角度で携帯機が操作された場合、該携帯機の送信電力を一時的に大きくして車両へ信号を送信する。このように通信特性が劣化する(通信距離が短くなる)車両の角度で携帯機の送信電力を通常よりも大きくすることで、車両の全角度で安定した通信が可能になる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の制御システムを適用するキーレスエントリーシステムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、キーレスエントリーシステムは、車両に搭載された車両搭載機1及びナビゲーション装置2と、車両の所有者等が所持する携帯機(電子キーやスマートキー等)3とを有する。
車両搭載機1と携帯機3とは、無線通信により互いに情報の送受信が可能な構成である。携帯機3から車両搭載機1にはUHF(Ultra-High Frequency)帯(第1の周波数帯)の電波を利用して信号が送信され、車両搭載機1から携帯機3にはLF(Low Frequency)帯(第2の周波数帯)の電波を利用して信号が送信される。ナビゲーション装置2は、GPS(Global Positioning System)衛星4からGPS信号を受信することで自車両の現在位置が特定可能であり、携帯機3もGPS信号を受信することで自装置の現在位置が特定可能である。
図2(a)は、図1に示した車両搭載機及びナビゲーション装置の一構成例を示すブロック図である。図2(b)は図1に示した携帯機の一構成例を示すブロック図であり、図2(c)は図2(b)に示した携帯機が備えるUHF送信部の一構成例を示すブロック図である。
図2(a)で示すように、車両搭載機1は、制御部11、記憶部12、LF送信部13、UHF受信部14、LAN(Local Area Network)I/F(Interface)15を備える。
LF送信部13は、携帯機3に対してLF帯の電波を用いて無線信号を送信する周知の無線装置である。LF送信部13にはLF帯用のアンテナ装置が接続され、LF送信部13から出力された無線信号は該アンテナ装置を介して空間に放射される。
UHF受信部14は、携帯機3からUHF帯の電波を用いて送信される無線信号を受信する周知の無線装置である。UHF受信部14にはUHF帯用のアンテナ装置が接続され、UHF受信部14は該アンテナ装置を介して無線信号を受信する。
記憶部12は、制御部11の動作に必要なプログラムや後述する車両搭載機1の通信特性データが予め格納されている
制御部11は、記憶部12に格納されたプログラムにしたがって処理を実行することで車両搭載機1全体の動作を制御する。制御部11は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、該CPUによる処理結果を一時的に保持するメモリ、各種の論理回路等を備えた情報処理装置置(マイクロコンピュータ)等で実現できる。
LANI/F15は、車内LAN21を介してナビゲーション装置2とデータを送受信するための周知の通信インターフェースである。
ナビゲーション装置2には、GPS受信部22及び各種センサー23が接続されている。各種センサー23としては、地磁気センサー、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ等がある。GPS受信部22は、GPS信号に基づいて自装置の位置(緯度・経度)を計算する周知のGPS受信機である。
ナビゲーション装置2は、GPS受信部22で計算された位置情報及び各種センサー23の検出結果に基づいて、車両の駐車角度を求める。駐車角度は、駐車状態の車両が向いている方向を示す、基準となる方位に対する角度(方位角)である。ナビゲーション装置2は、いわゆる「カーナビゲーション・システム」と呼ばれる電子機器で実現できる。
図2(b)で示すように、携帯機3は、制御部31、記憶部32、LF受信部33、UHF送信部34、GPS受信部35及びスィッチ入力部36を備える。
LF受信部33は、車両搭載機1からLF帯の電波を用いて送信される無線信号を受信する周知の無線装置である。LF受信部33にはLF帯用のアンテナ装置が接続され、LF受信部33は該アンテナ装置を介して無線信号を受信する。
UHF送信部34は、車両搭載機1に対してUHF帯の電波を用いて無線信号を送信する周知の無線装置である。UHF送信部34にはUHF帯用のアンテナ装置が接続され、UHF送信部34から出力された無線信号は該アンテナ装置を介して空間に放射される。
GPS受信部35は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて自装置の位置(緯度・経度)を計算する周知のGPS受信機である。
記憶部32には、制御部31の動作に必要なプログラム、後述する車両搭載機1から送信された駐車状態の車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)や車両搭載機の通信特性データ等が格納される。
制御部31は、記憶部32に格納されたプログラムにしたがって処理を実行することで携帯機3全体の動作を制御する。制御部31は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、該CPUによる処理結果を一時的に保持するメモリ、各種の論理回路等を備えた情報処理蔵置(マイクロコンピュータ)等で実現できる。
スィッチ入力部36は、利用者がリモートキーレスエントリー機能を使用するための指示入力キーとして用意されたものであり、機能に対応して複数個用意されている。例えば、携帯機3に2つのスイッチA及びBを有する場合、スイッチAにはドアのロック指示が割り当てられ、スィッチBにはドアのアンロック指示が割り割り当てられる。利用者がスィッチ入力部36を操作すると、該操作にしたがってドアのロックまたはアンロックを指示する信号(操作信号)が携帯機3から車両搭載機1へ送信される。
図2(c)に示すように、UHF送信部34は、電力増幅部341、電力増幅部制御回路342、変調部343及びI/F(Interface)344を備える。
UHF送信部34は、I/F344を介して制御部31と接続され、車両搭載機1へ送信する信号(操作信号)や電力増幅部制御回路342に対する制御信号を制御部31から受信する。
変調部343は、制御部31から受信した操作信号を所定の変調方式にしたがって変調し、変調後の操作信号を電力増幅部341へ出力する。
電力増幅部341は、変調部343で変調された操作信号を所要の電力まで増幅する増幅回路である。電力増幅部341で増幅された操作信号はUHF帯用のアンテナ装置へ出力され、該アンテナ装置から空間に放射される。
電力増幅部制御回路342は、制御部31からの指示にしたがって電力増幅部341の増幅率を制御することで、電力増幅部341から出力される操作信号の電力レベルを変更する。
次に図1に示したキーレスエントリーシステムの一般的な動作について図面を用いて説明する。
キーレスエントリーシステムでは、例えば、利用者が携帯機3のスイッチ入力部36を操作することでドアのアンロックを指示すると、制御部31により該操作が検出されて、アンロックを指示する操作信号がUHF送信部34から送信される。
車両搭載機1は、UHF受信部14により携帯機3から送信された操作信号を受信すると、制御部11により該操作信号が示す指示内容が判定され、ドアのアンロック指示であることが確認されると、車両のドアをアンロックする。通常動作時、携帯機3のUHF送信部34から送信される無線信号の送信電力は一定である。
一般に、利用者による車両のドアのロック/アンロック操作は、車両から離れた位置で行われることが多い。また、車両に対する様々な角度から操作されるため、キーレスエントリーシステムには、以下の(1)及び(2)で示す性能が要求される。
(1)車両から所定の距離だけ離れていても通信(操作)できる。
(2)車両の全角度において、通信(操作)できる。
ここで、キーレスエントリーシステムの通信特性の一例を図3に示す。
図3の破線Eは、車両の全角度において、該車両から何mの距離まで携帯機3による操作が可能(通信可能)であるかを示している。図3では、車両の前方方向を0°としている。
図3の円Fは、キーレスエントリーシステムに要求される通信距離の仕様を示し、円Fの外側で携帯機3が車両搭載機1と通信可能であれば、要求された仕様を満たしていることになる。車両搭載機1と通信可能な携帯機3の位置が円Fの内側にある場合、要求される仕様を満たしておらず、通信距離が短いことを示している。図3に示す例では、斜線で示す領域Gが通信距離の仕様を満たさない領域(送信電力を大きくする領域)となる。以下では、通信距離の仕様を満たさない領域(送信電力を大きくする領域)を「対象エリア」と称す。
次に、第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムの動作について図面を用いて説明する。
図4及び図5は、第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図4は、利用者が携帯機3を操作する前のキーレスエントリーシステムにおける事前準備の処理例を示している。具体的には、車両が駐車してから該車両の位置情報や車両搭載機1の通信特性データを携帯機3に送信するまでの処理例である。図5は、利用者が携帯機3を操作したときのキーレスエントリーシステムの処理例を示している。
なお、以下に示す車両搭載機1の処理は該車両搭載機1の制御部11で実行され、携帯機3の処理は該携帯機3の制御部31で実行されるものとする。
図4で示すように、車両搭載機1は、まず車両が駐車状態であるか否かの駐車判定で用いる情報(駐車判定情報)を取得し(ステップS11)、車両が駐車状態であるか否かを判定する(ステップS12)。駐車判定は、以下に示す条件のうちの一つを用いて、あるいは複数の条件を組み合わせて判定する。
・エンジンスイッチがオフされた。
・車両が停止した。
・シフト操作がパーキングに遷移した。
・パーキングブレーキがセットされた。
・車両のドアが開いた。
・車両のドアが開き(利用者が車から降りて)、ドアが閉じた。
・ドアが閉じてさらにロックされた。
車両搭載機1は、ステップS12の処理で車両が駐車状態でないと判定した場合、該ステップS12の処理を繰り返す。一方、車両が駐車状態であると判定すると、車両搭載機1は、ナビゲーション装置2に自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を要求する(ステップS13)。ナビゲーション装置2は、車両搭載機1からの要求にしたがって自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を車両搭載機1に通知する。
車両搭載機1は、ナビゲーション装置2から自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を受信したか否かを判定し(ステップS14)、位置情報を受信した場合はステップS15の処理へ移行する。自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を受信していない場合はステップS14の処理を繰り返す。
ステップS15において、車両搭載機1は記憶部12に予め格納された通信特性データを読み出す。通信特性データとは、例えば図6で示す車両搭載機の通信特性において、通信距離の仕様を満たさない領域(対象エリア)Gの角度範囲を示す情報(角度データ)及び車両との距離(距離データ)を示す情報である。図6は角度データの一例を示しており、図6に示す例では、車両の前方方向を0°とし、領域Gの開始角度をA°、終了角度をB°とすると、角度データは、例えばData1:A〜Bで表される。
次に、車両搭載機1は、ステップS14及びS15で取得した自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを、LF送信部13を介して携帯機3へ送信する(ステップS16)。
携帯機3は、LF受信部33により車両搭載機1から車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを受信すると(ステップS20)、受信した車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを携帯機3の記憶部32に書き込んで(ステップS21)処理を終了する。
車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを記憶部32で保存すると、図5で示すように、携帯機3は、利用者による所定のスイッチ操作(ドアのロック/アンロックを指示する操作)の有無を判定する(ステップS30)。利用者による所定のスイッチ操作が無い場合、携帯機3はステップS30の処理を繰り返す。
利用者による所定のスイッチ操作が有る場合、携帯機3は、GPS受信部35を用いて自装置の位置情報を取得すると共に(ステップS31)、記憶部32に格納された車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを読み出す(ステップS32)。
続いて、携帯機3は、自装置の位置情報と、車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データとに基づいて上記対象エリアを計算する(ステップS33)。
さらに、携帯機3は、自装置の現在位置が対象エリア内であるか否かを判定する(ステップS34)。対象エリア内であるか否かは、後述する図8(a)〜(f)で示す判定処理を用いればよい。現在位置が対象エリア外である場合、携帯機3はステップS36の処理へ移行する。
現在位置が対象エリア内である場合、携帯機3は、UHF送信部34の電力増幅部制御回路342により電力増幅部341の増幅率を上げて送信電力を大きくするための設定(送信電力の増加設定)を行った後(ステップS35)、ステップS36の処理へ移行する。
ステップS36において、携帯機3は、ステップS30で確認した利用者によるスイッチ操作を示す操作信号(ドアのアンロックまたはロックを指示する信号)を、UHF送信部34を介して車両搭載機1へ送信する。
操作信号を送信すると、携帯機3は電力増幅部341の送信電力の増幅率を初期値に戻した(送信電力設定リセット)後(ステップS37)、処理を終了する。
図7は、図2(c)に示した携帯機のUHF送信部による送信電力の一例を示すグラフである。
図7に示すように、第1の実施の形態では、利用者が携帯機3を操作したとき、携帯機3が対象エリア内にある場合は対象エリア外にある場合よりも操作信号の送信電力を大きくする(送信電力の増加)。送信電力は、図7に示すように2値である必要はなく、車両に対する角度に応じて複数の値に設定してもよい。
車両搭載機1は、携帯機3から操作信号を受信すると(ステップS40)、受信した操作信号に応じて処理を実行する(ステップS41)。すなわち、ドアをロックまたはアンロックさせる駆動系にドアのロック/アンロックを指示する制御信号を送信する。その結果、全てのドアがアンロックまたはロック状態になる。その後、車両搭載機1は当該処理を終了する。
次に、携帯機3が対象エリアであるか否かを判定するための判定処理について、図8(a)〜(f)を用いて説明する。
上述したように、携帯機3の記憶部32には、車両搭載機1から受信した車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データ(角度データ及び距離データ)が保存されている。
ここで、車両の位置情報である経度・緯度を、例えば図8(a)で示すようにPt(xt、yt)とし、駐車角度を図8(b)で示すようにΦtとする。駐車角度Φtは、例えば北の方位を0°としたときの方位角(絶対角度)である。
通信特性データは、図8(c)で示すように、通信距離の仕様を満たしていない領域Gの角度データであり、例えばData1:A〜Bで表される。
携帯機3がGPS受信部35を用いて算出する自装置の位置情報は、経度・緯度を示す情報であり、図8(a)で示したようにPn(xn、yn)で表される。
携帯機3は、自装置の位置情報Pn(xn、yn)を取得すると、記憶部32から読み出した車両の位置情報(経度・緯度:Pt(xt、yt))を用いて、車両との距離及び方位角を計算する(図8(d))。ここで、方位角は、車両に対する携帯機3の方角であり、例えば車両に対して携帯機3が真北に位置する場合は0°、真東に位置する場合は90°、真南に位置する場合は180°、真西に位置する場合は270°となる。得られた携帯機3と車両との間の距離はd、方位角はΦとする。なお、方位角Φは、携帯機3と車両のそれぞれの緯度・経度から計算されるため、車両の駐車角度が考慮されていない。そこで、携帯機3は車両に対する対象エリアの距離及び方位角を求める。
車両に対する対象エリアの方位角は、通信特性データとして得られる角度データA〜Bに、駐車角度Φtを加算したA+Φt〜B+Φtとする(図8(e))。これは、上述した携帯機3と車両との間の方位角Φは、北を0°とする絶対角度であり、通信特性データとして得られる角度データA〜Bは、車両の前方を0°としたときの相対角度であるため、双方を比較するには角度データA〜Bに駐車角度を加算することで北を0°とする絶対角度に変換する必要があるからである。
一方、車両に対する対象エリアの距離データは、図8(e)で示すように、例えば車両と携帯機3とがa[m]以上離れた地点を対象エリアとして定義する。本設定値は、予め携帯機3の記憶部32で保存しておいてもよく、車両搭載機1で通信特性データの一部として保存しておき、車両搭載機1から携帯機3へ他の通信特性データ(角度データ)と共に送信してもよい。
上記説明では、対象エリアとして、車両と最も近い地点である最小距離a[m]のみを定義しているが、図8(e)で示すように、車両と最も遠い地点である最大距離b[m]を併せて定義してもよい。このように対象エリアとして最大距離b[m]を定義しておき、該最大距離b[m]よりも遠い領域では送信電力を通常動作時と同様に設定すれば、送信電力を不必要に大きくする処理を回避できるため、携帯機3の消費電力の増大を抑制できる。
携帯機3と車両間の距離d及び方位角Φの判定式は以下のとおりであり、本判定式に合致する場合、携帯機3は対象エリア(図8(e)の領域H)内であると判定する。
方位角:A+Φt≦Φ≦B+Φt
距離:a≦d≦b
第1の実施の形態によれば、通信距離の仕様を満たしていない対象エリアでは、携帯機3が送信電力を通常よりも大きくして操作信号を送信するため、車両搭載機1は、対象エリアから送信された操作信号を十分な強度で受信できる。そのため、図8(f)で示すように、キーレスエントリーシステムの仕様を満たすことが可能であり、車両の全角度で安定した通信が可能になる。
また、送信電力を一時的に大きくすることで、送信電力を常時増大させる場合と比べて携帯機3の消費電力の増大を抑制できる。通常、携帯機3は、小型の電池(コイン電池やボタン電池等)で動作するため、無駄に電力を消費させることは好ましくない。本実施形態によれば、車両の全角度において安定した通信が可能になると共に、携帯機3の無駄な電力消費を回避できる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムの一構成例を示すブロック図である。
第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムは、図1に示した第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムに、車両の所有者等が所持する携帯端末6を追加した構成である。
図9に示すように、第2の実施の形態の携帯機5は、図2(b)で示した第1の実施の形態の携帯機3が備えるGPS受信部35に代えて近距離通信部(近距離通信手段)51を備える構成である。近距離通信部51としては、例えば周知のBluetooth(登録商標)規格に適合する通信装置を用いればよい。携帯機5のその他の構成は図2(b)で示した第1の実施の形態の携帯機3と同様であるため、その説明は省略する。
図9に示すように、携帯端末6は、制御部61、記憶部62、LTE/3G送受信部63、GPS受信部64、近距離通信部65、操作部66、通話部67及び画像表示部68を備える。携帯端末6は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる携帯電話機で実現可能である。携帯端末6は、図9に示す構成に限定されるものではなく、GPS受信部64及び近距離通信部65の機能を備えた構成であれば、その他の携帯型の機器(タブレット型のコンピュータやゲーム機器等)でも実現できる。
LTE/3G送受信部63は、周知の通信規格であるLTE(Long Term Evolution)や3G(3rd Generation)にしたがって通信するための通信装置である。
GPS受信部64は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて自装置の位置(緯度・経度)を計算する周知のGPS受信機である。
近距離通信部65は、携帯機5と情報を送受信するための通信装置である。近距離通信部65としては、例えば周知のBluetooth(登録商標)規格に適合する通信装置である。
操作部66は、利用者が携帯端末6に指示や情報を入力するためのユーザインタフェースであり、ボタンやタッチパネル等で構成される。
通話部67は、移動通信網を介して利用者が携帯端末6を用いて通話するための装置である。
画像表示部68は、利用者の指示にしたがって画像を表示する表示部である。
記憶部62は、制御部61の動作に必要なプログラムや利用者の個人データ等が格納される。
制御部61は、記憶部62に格納されたプログラムにしたがって処理を実行することで携帯端末6全体の動作を制御する。制御部61は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、該CPUによる処理結果を一時的に保持するメモリ、各種の論理回路等を備えた情報処理蔵置(マイクロコンピュータ)等で実現できる。
第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムは、携帯機5が自装置の位置情報を、利用者が所持する携帯端末6が備えるGPS受信部64を利用して取得する構成である。但し、携帯機5は、通常、携帯端末6との間の通信手段を有していないため、携帯機5に近距離通信部51を搭載することで携帯端末6との通信を可能にする。
近年の携帯端末(携帯電話機等)6は、その多くがGPS受信機やBluetooth(登録商標)規格に適合する通信装置を備えているため、携帯機5に近距離通信部51としてBluetooth(登録商標)規格に適合する通信装置を備えていれば、携帯端末6との通信が可能になる。
図10は、第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。図10は、利用者が携帯機5を操作したときのキーレスエントリーシステムの処理例を示している。利用者が携帯機5を操作する前のキーレスエントリーシステムにおける事前準備の処理は、図4に示した第1の実施の形態と同様である。なお、以下に示す車両搭載機1の処理は該車両搭載機1の制御部11で実行され、携帯機5の処理は該携帯機5の制御部31で実行され、携帯端末6の処理は該携帯端末6の制御部61で実行されるものとする。
図10に示すように、携帯機5は、利用者による所定のスイッチ操作(ドアのロック/アンロックを指示する操作)の有無を判定し(ステップS53)、利用者による所定のスイッチ操作が無い場合はステップS53の処理を繰り返す。利用者による所定のスイッチ操作が有る場合、携帯機5は、携帯端末6に位置情報の送信を要求(リクエスト)し(ステップS54)、記憶部32に格納された車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを読み出す(ステップS55)。
携帯端末6は、携帯機5からの位置情報要求の有無を判定し(ステップS50)、位置情報要求が無い場合はステップS50の処理を繰り返す。
携帯機5から位置情報要求がある場合、携帯端末6はGPS受信部64を用いて自装置の位置情報を取得し(ステップS51)、該位置情報を近距離通信部65(Bluetooth(登録商標)等)を用いて携帯機5へ送信する(ステップS52)。
携帯機5は、携帯端末6から位置情報を受信したか否かを判定し(ステップS56)、位置情報を受信していない場合はステップS56の処理を繰り返す。
携帯端末6から位置情報を受信した場合、携帯機5は携帯端末6から受信した位置情報と、車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データとに基づいて、通信距離の仕様を満たしていない対象エリアを計算する(ステップS57)。
さらに、携帯機5は、携帯端末6から受信した位置情報を自装置の位置と見做して、自装置の現在位置が対象エリア内であるか否かを判定する(ステップS58)。現在位置が対象エリア外である場合、携帯機5はステップS50の処理へ移行する。
現在位置が対象エリア内である場合、携帯機5は、UHF送信部34の電力増幅部制御回路342により電力増幅部341の増幅率を上げて送信電力を大きくするための設定(送信電力の増加設定)を行った後(ステップS59)、ステップS60の処理へ移行する。
ステップS60において、携帯機5は、ステップS53で確認した利用者のスイッチ操作を示す操作信号(ドアのアンロックまたはロックを指示する信号)を車両搭載機へ送信する。
スイッチ操作を示す操作信号を送信すると、携帯機5はUHF送信部34の電力増幅部341の送信電力の増幅率を初期値に戻した(送信電力設定リセット)後(ステップS61)、処理を終了する。
車両搭載機1は、携帯機5から操作信号を受信すると(ステップS62)、受信した操作信号に基づいてドアをロックまたはアンロックさせる駆動系へドアのロック/アンロックを指示する制御信号を送信する(ステップS63)。その結果、全てのドアがアンロックまたはロック状態になる。その後、車両搭載機1は当該処理を終了する。
一般に、GPS受信機は、電源をONしてから、測位を開始して現在位置を確定するまでには早くても数分程度必要とする。一方、利用者による携帯機5の操作感(反応時間等)を損なわないようにするには、携帯機5は利用者によるスイッチ操作から操作信号を車両搭載機へ送信するまでの一連の処理を、例えば1秒程度以内に終了させることが望ましい。すなわち、利用者による携帯機5の操作感(反応時間等)を損なわないようにするには、携帯機5のGPS受信部35を常に動作させておく必要がある。
しかしながら、携帯機5のGPS受信部35を常に動作させておくと、携帯機5の消費電力の増大を招いてしまう。上述したように、携帯機5は、通常、小型の電池(コイン電池やボタン電池等)で動作するため、できるだけ消費電力を抑制することが望ましい。
第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムによれば、携帯端末6が備えるGPS受信部64で測定された位置情報を携帯機5の位置情報として用いるため、携帯機5にGPS受信部35を備える必要がない。そのため、第1の実施の形態のキーレスエントリーシステムよりも携帯機5の消費電力を低減できる。
なお、第2の実施の形態の携帯機5は、GPS受信部35に代えて近距離通信部(Bluetooth(登録商標)等)51を備える必要があるが、該近距離通信部51は携帯端末6から位置情報を取得するときにのみ動作させればよく、常に動作させる必要は無い。そのため、消費電力の増大はわずかで済む。
また、第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムでは、近距離通信部(Bluetooth(登録商標)等)により携帯機5と携帯端末6とが通信可能であるため、携帯機5が車両搭載機から受信した車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを携帯端末6へ送信することも可能である。
その場合、携帯端末6で通信距離の仕様を満たしていない対象エリアを計算し、携帯端末6及び携帯機5が該対象エリア内であるか否かを判定し、その判定結果を携帯機5へ返送すればよい。これらの処理を携帯端末6で実行すれば、携帯機5の消費電力をさらに低減することができる。
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムの一構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムは、図9に示した第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムにおいて、車両側にも近距離通信部71を備える構成である。
図11は、近距離通信部71がナビゲーション装置2に接続された構成例を示しているが、近距離通信部71は車両搭載機1に接続されていてもよい。
近年は、Bluetooth(登録商標)規格に適合する通信装置を搭載したナビゲーション装置もあるため、その場合は該ナビゲーション装置に内蔵されたBluetooth(登録商標)機能を近距離通信部71として利用すればよい。
車両搭載機1及びナビゲーション装置2のその他の構成は、図2(a)で示した第1の実施の形態の車両搭載機1及びナビゲーション装置2と同様であるため、その説明は省略する。また、携帯機5及び携帯端末6の構成は、図9に示した第2の実施の形態と同様であるため、その説明も省略する。
図12及び図13は、第3の実施の形態のキーレスエントリーシステムの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12は、利用者が携帯機5を操作する前のキーレスエントリーシステムにおける事前準備の処理例を示している。具体的には、車両が駐車してから該車両の位置情報や車両搭載機1の通信特性データを携帯端末6に送信するまでの処理例である。図13は、利用者が携帯機5を操作したときのキーレスエントリーシステムの処理例を示している。
なお、以下に示す車両搭載機1の処理は該車両搭載機1の制御部11で実行され、携帯機5の処理は該携帯機5の制御部31で実行され、携帯端末6の処理は該携帯端末6の制御部61で実行されるものとする。
図12に示すように、車両搭載機1は、まず車両が駐車状態であるか否かの駐車判定に用いる情報(駐車判定情報)を取得し(ステップS71)、車両が駐車状態であるか否かを判定する(ステップS72)。
車両搭載機1は、ステップS72の処理で車両が駐車状態でないと判定した場合、該ステップS72の処理を繰り返す。一方、車両が駐車状態であると判定すると、車両搭載機1は、ナビゲーション装置2に自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を要求する(ステップS73)。ナビゲーション装置2は、車両搭載機1からの要求にしたがって自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を車両搭載機1に通知する。
車両搭載機1は、ナビゲーション装置2から自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を受信したか否かを判定し(ステップS74)、位置情報を受信した場合はステップS75の処理へ移行する。自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)を受信していない場合はステップS74の処理を繰り返す。ステップS75において、車両搭載機1は記憶部12に予め格納された通信特性データを読み出す。
次に、車両搭載機1は、ステップS74及びS75で取得した自車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを、近距離通信部(Bluetooth(登録商標)等)71を介して携帯端末6へ送信する(ステップS76)。
携帯端末6は、近距離通信部(Bluetooth(登録商標)等)65を介して車両搭載機1から車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを受信すると(ステップS77)、受信した車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを携帯端末6の記憶部62に書き込み(ステップS78)処理を終了する。
図13に示すように、携帯機5は、利用者による所定のスイッチ操作(ドアのロック/アンロックを指示する操作)の有無を判定し(ステップS85)、利用者による所定のスイッチ操作が無い場合はステップS85の処理を繰り返す。利用者による所定のスイッチ操作が有る場合、携帯機5は、携帯端末6に対象エリア内であるか否かの判定を要求する(ステップS86)。
携帯端末6は、携帯機5による対象エリア内であるか否かの判定要求の有無を判定し(ステップS80)、判定要求が無い場合はステップS80の処理を繰り返す。
携帯機5による判定要求がある場合、携帯端末6はGPS受信部64を用いて自装置の位置情報を取得し(ステップS81)、記憶部62から車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データを読み出す(ステップS82)。
次に、携帯端末6は、自装置の位置情報と、車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)及び通信特性データとに基づいて、通信距離の仕様を満たしていない対象エリアを計算し、自装置の現在位置が対象エリア内であるか否かを判定する(ステップS83)。そして、携帯端末6は、該判定結果を近距離通信部65を介して携帯機5へ送信する(ステップS84)。
携帯機5は、携帯端末6から判定結果を受信したか否かを判定し(ステップS87)、判定結果を受信していない場合はステップS87の処理を繰り返す。
携帯端末6から判定結果を受信した場合、携帯機5は携帯端末6から受信した判定結果から自装置の現在位置が通信距離の仕様を満たしていない対象エリア内であるか否かを判定し(ステップS88)、現在位置が対象エリア外である場合ステップS90の処理へ移行する。
現在位置が対象エリア内である場合、携帯機5は、UHF送信部の電力増幅部の増幅率を上げて送信電力を大きくするための設定を行った後(ステップS89)、ステップS90の処理へ移行する。
ステップS90において、携帯機5は、ステップS85で確認した利用者のスイッチ操作を示す操作信号(ドアのアンロックまたはロックを指示する信号)を車両搭載機へ送信する。
スイッチ操作を示す操作信号を送信すると、携帯機5はUHF送信部の電力増幅部の送信電力の増幅率を初期値に戻して(ステップS91)処理を終了する。
車両搭載機1は、携帯機5から操作信号を受信すると(ステップS92)、受信した操作信号に応じて処理を実行する(ステップS93)。すなわち、ドアをロックまたはアンロックさせる駆動系にドアのロック/アンロックを指示する制御信号を送信する。その結果、全てのドアがアンロックまたはロック状態になる。その後、車両搭載機1は当該処理を終了する。
第3の実施の形態によれば、車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)や通信特性データが近距離通信部71を介して車両搭載機1から携帯端末6へ直接送信される。したがって、本実施形態の携帯機5は、LF受信部により車両搭載機1から車両の位置情報(経度・緯度・駐車角度)や通信特性データを受信する必要がない。そのため、第2の実施の形態のキーレスエントリーシステムよりも携帯機5の消費電力を低減できる。
1 車両搭載機
2 ナビゲーション装置
3、5 携帯機
4 GPS衛星
6 携帯端末
11、31、61 制御部
12、32、62 記憶部
13 LF送信部
14 UHF受信部
15 LANI/F
21 車内LAN
22、35 GPS受信部
23 各種センサー
33 LF受信部
34 UHF送信部
36 スィッチ入力部
51、65、71 近距離通信部
63 LTE/3G送受信部
64 GPS受信部
66 操作部
67 通話部
68 画像表示部
341 電力増幅部
342 電力増幅部制御回路
343 変調部
344 I/F

Claims (5)

  1. 利用者が所持する携帯装置と、
    前記携帯装置からの指示にしたがって動作する、車両に搭載された車両搭載機と、
    を備えるキーレスエントリーシステムであって、
    前記車両搭載機は、
    前記車両が駐車状態であるとき、前記車両の向きを含む位置情報を取得し、該車両の位置情報、並びに予め備える前記携帯装置と前記車両搭載機との通信特性データを前記携帯装置へ送信し、
    前記携帯装置は、
    所定の操作が行われると、前記携帯装置の位置情報、前記車両搭載機から受信した前記通信特性データ及び前記車両の位置情報に基づき、送信電力を調整して前記利用者による指示を示す操作信号を送信するキーレスエントリーシステム。
  2. 前記所定の操作は、前記車両のドアのロック又はアンロックを指示する操作である請求項1に記載のキーレスエントリーシステム。
  3. 前記通信特性データは、前記操作信号の送受信が可能な距離を示す請求項1または2に記載のキーレスエントリーシステム。
  4. 前記携帯装置は、
    前記携帯装置の位置情報、前記通信特性データ及び前記車両の位置情報に基づき、前記車両搭載機との通信が劣化する領域内にいるか否かを判定し、判定結果に応じて送信電力を調整する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキーレスエントリーシステム。
  5. 利用者が所持する携帯装置と、
    前記携帯装置からの指示にしたがって動作する、車両に搭載された車両搭載機と、
    を備えるキーレスエントリーシステムの制御方法であって、
    前記車両搭載機が、
    前記車両が駐車状態であるとき、前記車両の向きを含む位置情報を取得し、該車両の位置情報、並びに予め備える前記携帯装置と前記車両搭載機との通信特性データを前記携帯装置へ送信し、
    前記携帯装置が、
    所定の操作が行われると、前記携帯装置の位置情報、前記車両搭載機から受信した前記通信特性データ及び前記車両の位置情報に基づき、送信電力を調整して前記利用者による指示を示す操作信号を送信するキーレスエントリーシステムの制御方法。
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