JP6967356B2 - 代替システム - Google Patents
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Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災装置の情報を更新する場合に、監視動作を行う代替システムに関するものである。
初めに、実施の形態1について説明する。この実施の形態においては、代替システムが、監視動作を代替される防災装置の一部の機能として当該防災装置に組み込まれているものとして構成されている場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムを示すブロック図である。なお、防災システム100の受信機3に接続されている感知器及び館内スピーカ装置の個数は任意であるが、ここでは、実際には感知器及び館内スピーカ装置夫々が複数接続されていることとし、当該複数の感知器及び館内スピーカ装置のうちの各1つのみを図1において感知器1、及び館内スピーカ装置2として図示し、以下説明する。
図1に示す防災システム100は、監視対象建物の監視領域の防災を行うシステムであり、例えば、感知器1、館内スピーカ装置2、及び受信機3を備える。
感知器1は、前述したように監視領域の異常を判定する装置であり、具体的には、火災を判定する装置であり、例えば、自己を一意に識別するための情報である感知器IDとしての「IDa1」が、自己の不図示の記録部に記録されているものである。この感知器1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の煙感知器等と同様にして構成することができる。
館内スピーカ装置2は、監視領域の異常を音声にて警報するものであり、具体的には、火災を監視領域内に警報する装置であり、自己を一意に識別するための情報であるスピーカIDとしての「IDb1」が、自己の不図示の記録部に記録されているものである。この館内スピーカ装置2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の防災用スピーカ等を備えて構成することができる。
受信機3は、防災装置であり、例えば、通信部31、操作部32、表示部33、音響部34、記録部35、及び制御部36を備える。
通信部31は、少なくとも、感知器1又は館内スピーカ装置2との間で通信を行う通信手段である。この通信部31の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を備えて構成することができる。
操作部32は、受信機3を操作するための操作手段である。この操作部32の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の操作ボタン等を備えて構成することができる。
表示部33は、各種情報を表示する表示手段である。この表示部33の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を備えて構成することができる。
音響部34は、警報音を出力する音響手段である。音響部34の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知のスピーカ等を備えて構成することができる。
記録部35は、受信機3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、また、防災側監視動作用情報格納手段であり、また、代替側監視動作用情報格納手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。この公知の記録装置としては、例えば、外部記録装置としてのハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、又は、SDカードの如き電気的記録媒体、あるいは、その他の任意の記録媒体を用いることができる(本明細書に記載の他の装置の記録部も同様とする)。
制御部36は、受信機3を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して受信機3にインストールされることで、制御部36の各部を実質的に構成する(本明細書に記載の他の装置の制御部も同様とする)。
に相当する。
次に、このように構成される防災システム100によって実行される、処理について説明する。具体的には、通常監視動作処理、更新監視動作処理、及び監視動作制御処理について説明する。
図3は、通常監視動作処理のフローチャートである(以下の各処理の説明では、ステップを「S」と略記する)。「通常監視動作処理」とは、監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う処理であり、具体的には、防災側動作部361が図1の記録部35の通常用情報の通常用防災プログラム及び機器情報を用いて行う処理であり、例えば、従来と同様な内容の処理を行うことができるが、ここでは、一例として図3に示す処理を行うものとして以下説明する。この通常監視動作処理については、後述する監視動作制御処理中に実行を開始され、この後、当該監視動作制御処理にて実行が終了されるまで、繰り返し実行されるものである。
「更新監視動作処理」とは、監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う処理であり、具体的には、代替側動作部363が図1の記録部35の更新用情報の更新用防災プログラム及び機器情報を用いて行う処理であり、例えば、通常監視動作処理と同様な処理である。この更新監視動作処理については、通常監視動作と同様に、後述する監視動作制御処理中に実行を開始され、この後、当該監視動作制御処理にて実行が終了されるまで、繰り返し実行されるものである。なお、この更新監視動作処理については、各ステップの実行主体及び用いる情報等を除いて、通常監視動作処理と同様であるので、図3に「SB1」〜「SB4」の符号を付して、当該図3を参照して概略のみ説明する。
図4は、監視動作制御処理のフローチャートである。「監視動作制御処理」とは、監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を制御する処理であり、具体的には、受信機3によって実行される処理であり、通常監視動作処理又は更新監視動作処理の開始又は終了を制御する処理である。この監視動作制御処理を実行するタイミングは任意のタイミングであるが、例えば、防災システム100の各装置の電源をオンした後に起動されて、起動後に繰り返し実行されるものとして、当該監視動作制御処理が起動された後から説明する。なお、ここでは、例えば、新機能の追加のために図1の記録部35の通常用情報を更新する更新作業を行う場合を、適宜例示して説明する。
以上の処理により、例えば、図1の記録部35の通常用情報が更新されていない場合には、防災側動作部361による通常監視動作処理での監視動作、及び、制御部36による予測動作及び試験動作が行われることになる。また、例えば、図1の記録部35の通常用情報が更新されている場合には、制御部36による予測動作及び試験動作は行われないが、代替側動作部363による更新監視動作処理での監視動作が行われることになる。つまり、記録部35の通常用情報が更新されているか否かに関わらず監視動作を常時行い無監視となるのを防止することができるので、監視領域の防災性を高度に維持することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、通常用情報が更新中であることを検出した場合に、代替側動作部363が監視動作を防災側動作部361に代替して行うことにより、例えば、通常用情報を更新中であっても、更新対象となっている当該通常用情報とは異なる情報である更新用情報を用いて監視動作を行うことができるので、監視領域を常時監視することができ、監視領域に対する防災の信頼性を向上させることが可能となる。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態においては、代替システムが、監視動作を代替される防災装置とは別体のものとして構成されている場合について説明する。具体的には、監視対象建物に複数の受信機が分散配置されているシステムにおいて、各受信機が自己以外の他の受信機の監視動作を代替する場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る防災システムを示すブロック図である。なお、防災システム400の受信機6に接続されている感知器及び館内スピーカ装置の個数は任意であるが、ここでは、実際には感知器及び館内スピーカ装置夫々が複数接続されていることとし、当該複数の感知器及び館内スピーカ装置のうちの各1つのみを図5において感知器4、及び館内スピーカ装置5として図示し、以下説明する(受信機9に接続されている感知器及び館内スピーカ装置についても同様とする)。
図5に示す防災システム400は、監視対象建物の監視領域の防災を行うシステムであり、例えば、第1監視領域側防災システム400A、及び第2監視領域側防災システム400Bを備える。
第1監視領域側防災システム400Aは、監視対象建物内の監視領域における少なくとも一部の領域(例えば、建物の1階部分であり、以下、「第1監視領域」とも称する)を主に監視するシステムであり、具体的には、第2監視領域側防災システム400Bとの間において必要に応じて通信できるように、当該第2監視領域側防災システム400Bと通信線を介して接続されているものであり、例えば、感知器4、館内スピーカ装置5、及び受信機6を備える。
感知器4は、前述したように監視領域の異常を判定する装置であり、具体的には、第1監視領域の火災を判定する装置であり、例えば、感知器IDとしての「IDa11」が、自己の不図示の記録部に記録されているものである。この感知器4の具体的な種類や構成は、実施の形態1の感知器1と同様である。
館内スピーカ装置5は、監視領域の異常を音声にて警報するものであり、具体的には、火災を第1監視領域内に警報する装置であり、スピーカIDとしての「IDb11」が、自己の不図示の記録部に記録されているものである。この館内スピーカ装置5の具体的な種類や構成は、実施の形態1の館内スピーカ装置2と同様である。
受信機6は、第1監視領域を監視する動作である監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を少なくとも行う装置であり、例えば、通信部61、操作部62、表示部63、音響部64、記録部65、及び制御部66を備える。なお、操作部62、表示部63、及び音響部64の構成は、実施の形態1の受信機3の同一名称の各部の構成と同様であることとする。なお、受信機6が、「防災装置」、「第1の受信機」、「第2の受信機」、又は、「代替システム」に相当する。
通信部61は、少なくとも、感知器4又は館内スピーカ装置5との間で通信を行う通信手段であり、また、第2監視領域側防災システム400Bにおける、少なくとも、感知器7、館内スピーカ装置8、又は受信機9との間でも通信を行う通信手段である。この通信部61の具体的な種類や構成は、実施の形態1の受信機3の通信部31と同様である。
記録部65は、受信機6の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、また、防災側監視動作用情報格納手段であり、また、代替側監視動作用情報格納手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。
図5に戻って、制御部66は、受信機6を制御する制御手段であり、機能概念的に、防災側動作部661、代替側検出部662、及び代替側動作部663を備える。防災側動作部661は、記録部65が格納している自己用情報の自己監視情報を用いて、(例えば第1監視領域の)監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う防災側動作手段である。代替側検出部662は、後述する受信機9の記録部95が格納している自己用情報の自己監視情報が更新中であるか否かを検出する代替側検出手段である。代替側動作部663は、後述する受信機9の記録部95が格納している自己用情報の自己監視情報が更新中であることを代替側検出部662が検出した場合に、記録部65が格納している他者用情報の他者監視情報を用いて、(例えば第2監視領域の)監視動作を後述する受信機9の防災側動作部961に代替して行う代替側動作手段である。なお、この制御部66の各部により行われる処理については後述する。
第2監視領域側防災システム400Bは、監視対象建物内の監視領域における第1監視領域とは異なる一部の領域(例えば、建物の2階部分であり、以下、「第2監視領域」とも称する)を主に監視するシステムであり、具体的には、第1監視領域側防災システム400Aとの間において必要に応じて通信できるように、当該第1監視領域側防災システム400Aと通信線を介して接続されているものであり、例えば、感知器7、館内スピーカ装置8、及び受信機9を備える。
感知器7は、前述したように監視領域の異常を判定する装置であり、具体的には、第2監視領域の火災を判定する装置であり、例えば、感知器IDとしての「IDa21」が、自己の不図示の記録部に記録されているものであって、感知器4と同様に構成されているものである。
館内スピーカ装置8は、監視領域の異常を音声にて警報するものであり、具体的には、火災を第2監視領域内に警報する装置であり、スピーカIDとしての「IDb21」が、自己の不図示の記録部に記録されているものであって、館内スピーカ装置5と同様に構成されているものである。
受信機9は、第2監視領域を監視する動作である監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を少なくとも行う装置であり、例えば、通信部91、操作部92、表示部93、音響部94、記録部95、及び制御部96を備える。なお、この受信機9の各部については、受信機6の同一名称の各部と同様に構成されていることとし、特徴的な事項に関してのみ記載することとする。なお、受信機9が、「防災装置」、「第1の受信機」、「第2の受信機」、又は、「代替システム」に相当する。
通信部91は、少なくとも、感知器7又は館内スピーカ装置8との間で通信を行う通信手段であり、また、第1監視領域側防災システム400Aにおける、少なくとも、感知器4、館内スピーカ装置5、又は受信機6との間でも通信を行う通信手段である。
記録部95は、受信機9の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、また、防災側監視動作用情報格納手段であり、また、代替側監視動作用情報格納手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。
図5に戻って、制御部96は、受信機9を制御する制御手段であり、機能概念的に、防災側動作部961、代替側検出部962、及び代替側動作部963を備える。防災側動作部961は、記録部95が格納している自己用情報の自己監視情報を用いて、(例えば第2監視領域の)監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う防災側動作手段である。代替側検出部962は、受信機6の記録部65が格納している自己用情報の自己監視情報が更新中であるか否かを検出する代替側検出手段である。代替側動作部963は、受信機6の記録部65が格納している自己用情報の自己監視情報が更新中であることを代替側検出部962が検出した場合に、記録部95が格納している他者用情報の他者監視情報を用いて、(例えば第1監視領域の)監視動作を受信機6の防災側動作部661に代替して行う代替側動作手段である。なお、この制御部96の各部により行われる処理については後述する。
次に、このように構成される防災システム400によって実行される、処理について説明する。具体的には、自己監視動作処理、他者監視動作処理、自己監視動作制御処理、及び他者監視動作制御処理について説明する。なお、これら各処理全てについては、受信機6及び受信機9の両者が互いに同様にして実行することができるが、ここでは、説明の便宜上、これらの各処理を受信機6が実行する場合について説明する。
「自己監視動作処理」とは、自己の監視領域について監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う処理であり、具体的には、防災側動作部661が図5の記録部65の自己用情報の自己用防災プログラム及び自己用機器情報を用いて、第1監視領域について行う処理であり、例えば、実施の形態1の通常監視動作処理と同様な処理である。この自己監視動作処理については、後述する自己監視動作制御処理中に実行を開始され、この後、当該自己監視動作制御処理にて実行が終了されるまで、繰り返し実行されるものである。なお、この自己監視動作処理については、各ステップの実行主体及び用いる情報等を除いて、実施の形態1の通常監視動作処理と同様であるので、図3に「SD1」〜「SD4」の符号を付して、当該図3を用いて説明する。
「他者監視動作処理」とは、他者の監視領域について監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を行う処理であり、具体的には、代替側動作部663が図5の記録部65の他者用情報の他者用防災プログラム及び他者用機器情報を用いて、第2監視領域について行う処理であり、例えば、実施の形態1の通常監視動作処理と同様な処理である。この他者監視動作処理については、後述する他者監視動作制御処理中に実行を開始され、この後、当該他者監視動作制御処理にて実行が終了されるまで、繰り返し実行されるものである。なお、この他者監視動作処理については、各ステップの実行主体及び用いる情報等を除いて、実施の形態1の通常監視動作処理と同様であるので、図3に「SE1」〜「SE4」の符号を付して、当該図3を用いて説明する。
図9は、自己監視動作制御処理のフローチャートである。「自己監視動作制御処理」とは、自己の監視領域についての監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を制御する処理であり、具体的には、自己である受信機6が自己監視動作処理の開始又は終了を制御し、また、必要に応じて他者である受信機9による他者監視動作処理の開始又は終了を要求する処理である。この自己監視動作制御処理を実行するタイミングは任意のタイミングであるが、例えば、防災システム400の各装置の電源をオンした後に起動されて、起動後に繰り返し実行されるものとして、当該自己監視動作制御処理が起動された後から説明する(後述の他者監視動作処理についても同様とする)。なお、ここでは、例えば、新機能の追加のために図5の自己の記録部65の自己用情報を更新する更新作業を行う場合を、適宜例示して説明する。
図10は、他者監視動作制御処理のフローチャートである。「他者監視動作制御処理」とは、他者の監視領域についての監視動作(例えば、異常判定動作、警報動作、及び復旧動作)を制御する処理であり、具体的には、自己である受信機6が他者監視動作処理の開始又は終了を制御する処理である。なお、ここでは、例えば、新機能の追加のために図5の他者である受信機9の記録部95の自己用情報を更新する更新作業を行う場合を、適宜例示して説明する。
以上の処理について、図5の受信機6及び受信機9による処理例を説明する。なお、前述のように、これらの受信機6及び受信機9の各々は、各処理を実行しており、特に、自己監視動作制御処理及び他者監視動作制御処理を並列して行っているが、ここでは、例えば、受信機6による自己監視動作制御処理、及び、受信機9による他者監視動作制御処理に主に着目して説明する。
このように本実施の形態によれば、代替システム(例えば、受信機9の記録部95、代替側検出部962、及び代替側動作部963)が監視動作を代替される防災装置(例えば、受信機6)とは別体のものであることにより、例えば、代替システム(例えば、受信機9)を防災装置(例えば、受信機6)から離れた位置に設けることができるので、受信機6の自己用情報の更新作業中に、作業者によって代替システム(例えば、受信機9)が誤って操作されるのを防止することができ、誤った操作により代替システム(例えば、受信機9)が誤作動してしまうのを防止することができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
また、各実施の形態においては、監視動作として異常判定動作、警報動作、及び復旧動作を行う場合について説明したが、これに限らない。例えば、監視動作の定義にて例示した各動作のうちの少なくとも1つの動作、あるいは、具体的には例示していない公知の監視動作を行うように構成してもよい。
また、実施の形態1においては、更新用情報を受信機3に格納し、代替側検出部362及び代替側動作部363を受信機3に設ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、図1の防災システム100の各装置と通信可能な代替用装置を受信機3とは別に新たに設置し、この設置した代替用装置に更新用情報を格納し、また、当該代替用装置に代替側検出部362及び代替側動作部363を設けて、当該代替用装置が監視動作を代替するように構成してもよい。
また、実施の形態1において、図1の記録部35の更新用情報については、受信機3が所定のタイミング(例えば、一定間隔の時間、または、決められた時間)で、通常用情報の少なくとも一部の情報をコピーすることによって生成して格納してもよい。
また、実施の形態2においては、第1監視領域側防災システム400A、及び第2監視領域側防災システム400Bが、互いに同じ監視対象建物の監視領域を監視する場合についてについて説明したが、これに限らない。例えば、第1監視領域側防災システム400Aが第1の監視対象建物の監視領域を監視し、第2監視領域側防災システム400Bが第1の監視対象建物とは異なる建物である第2の監視対象建物の監視領域を監視するように構成してもよい。つまり、これらの各防災システムが互いに異なる監視対象建物の監視領域を監視するように構成してもよい。
また、実施の形態2においては、防災システム400に2系統の防災システムが(具体的には、第1監視領域側防災システム400A、及び第2監視領域側防災システム400B)が設けられており、各系統間にて監視動作を代替する場合について説明したが、これに限らない。例えば、3系統以上の防災システムを設けて、各系統間にて監視動作を代替するように構成してもよい。
また、実施の形態2の図5において、第1監視領域側防災システム400A、及び第2監視領域側防災システム400Bを互いに通信可能にしている通信線に通信制御スイッチ(通信制御手段)を設けて、各防災システムの間において通信を行う必要がある場合に、当該通信制御スイッチをオンして通信可能にし、各防災システムの間において通信を行う必要がある場合に、当該通信制御スイッチをオフして通信不可能にしてもよい。なお、この通信制御スイッチのオンオフについては、各システムの受信機の制御部が制御するように構成してもよい。
また、例えば、更新開始時、更新希望信号を他の受信機に送信し、他の受信機より他者監視動作処理の準備が完了した旨の信号受信時に更新開始しても良い。また、例えば、受信機が警報動作中は更新開始しないようにしても良い。また、例えば、更新監視動作処理中に警報動作を開始したとき復旧動作を行うまでは、更新完了したとしても通常監視動作処理に移行せず、更新監視動作処理を継続するようにしても良い。
また、例えば、代替システムによる「監視動作」を、感知器からの発報信号を受け、発報した感知器に相当する地区音響装置の鳴動や防排煙装置の起動、受信機自身の警報表示・警報音鳴動といった主機能が動作するものであると定義し、代替システムによる「監視動作」が行われる場合に上述の主機能による動作以外の防災の動作である「特殊動作」としての、動作試験機能、操作説明等のガイダンスメッセージ、火災のシミュレーション等を実行する特殊機能は動作不可となるように構成してよいが、しかし、代替システム側の記録部の容量等に問題なければ(つまり、記録部の容量に十分な空きがある場合)特殊機能の一部または全部を代替動作中に動作可能にしても良い。
また、各実施の形態の特徴と変形例の特徴とを任意に組み合わせてもよい。
付記1の代替システムは、監視領域の監視に関する動作である監視動作を行う防災装置の情報を更新する場合に、前記監視動作を行う代替システムであり、前記防災装置は、前記監視動作を行うための情報である防災側監視動作用情報を格納する防災側監視動作用情報格納手段と、前記防災側監視動作用格納手段が格納している前記防災側監視動作用情報を用いて、前記監視動作を行う防災側動作手段と、を備え、前記代替システムは、前記防災側監視動作用情報格納手段が格納している前記防災側監視動作用情報に対応する情報である代替側監視動作用情報を格納する代替側監視動作用情報格納手段と、前記防災側監視動作用情報格納手段が格納している前記防災側監視動作用情報が更新中であるか否かを検出する代替側検出手段と、前記防災側監視動作用情報が更新中であることを前記代替側検出手段が検出した場合に、前記代替側監視動作用情報格納手段が格納している前記代替側監視動作用情報を用いて、前記監視動作を前記防災側動作手段に代替して行う代替側動作手段と、を備える。
付記1に記載の代替システムによれば、防災側監視動作用情報が更新中であることを検出した場合に、代替側動作手段が監視動作を防災側動作手段に代替して行うことにより、例えば、防災側監視動作用情報を更新中であっても、更新対象となっている当該防災側監視動作用情報とは異なる情報である代替側監視動作用情報を用いて監視動作を行うことができるので、監視領域を常時監視することができ、監視領域に対する防災の信頼性を向上させることが可能となる。
2 館内スピーカ装置
3 受信機
4 感知器
5 館内スピーカ装置
6 受信機
7 感知器
8 館内スピーカ装置
9 受信機
31 通信部
32 操作部
33 表示部
34 音響部
35 記録部
36 制御部
61 通信部
62 操作部
63 表示部
64 音響部
65 記録部
66 制御部
91 通信部
92 操作部
93 表示部
94 音響部
95 記録部
96 制御部
100 防災システム
361 防災側動作部
362 代替側検出部
363 代替側動作部
400 防災システム
400A 第1監視領域側防災システム
400B 第2監視領域側防災システム
661 防災側動作部
662 代替側検出部
663 代替側動作部
961 防災側動作部
962 代替側検出部
963 代替側動作部
Claims (2)
- 第1の監視領域を監視する動作である第1の監視動作を行う第1の防災装置と、
前記第1の監視領域とは異なる第2の監視領域を監視する動作である第2の監視動作を行う第2の防災装置と、を備え、
前記第2の防災装置は、
第1の監視動作を行うための代替側監視動作用情報を備え、
前記第1の防災装置が前記第1の監視動作を行えない場合に、前記代替側監視動作用情報を用いて前記第1の監視動作を行い、
前記第1の防災装置は、第1の監視領域に配置された火災感知器と第1の通信回線を介して接続し、
前記第1の監視領域に配置された火災感知器は前記第1の通信回線に於いてそれぞれ異なるアドレスを設定され、
前記第2の防災装置は、第2の監視領域に配置された火災感知器と第2の通信回線を介して接続するとともに、
中継器を介して、前記第1の監視領域に配置された火災感知器及び前記第1の通信回線と接続し、
前記第2の監視領域に配置された火災感知器は前記第2の通信回線に於いてそれぞれ異なるアドレスを設定され、
前記中継器は、前記第1の監視領域に配置された火災感知器からの信号について、
第1の通信回線を示す回線識別情報を含めて前記第2の防災装置に送信する
代替システム。 - 前記第2の防災装置は、
前記第1の防災装置が前記第1の監視動作を行うため情報を更新中である場合に、前記第1の監視動作を行う
請求項1に記載の代替システム。
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