JP6967269B2 - 給湯器用のリモートコントローラ - Google Patents

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Description

本発明は、給湯器用のリモートコントローラに関するものである。
特許文献1には、給湯装置の遠隔操作に用いるリモコン装置の一例が開示されている。このリモコン装置は、操作パネル面に取り付けられる化粧枠と、化粧枠に取り付けられることにより、押圧操作に応じてリモコン筐体に設けられたスイッチを操作可能に構成された操作ボタンと、操作パネル面を露出させるために化粧枠に設けられた開口部の周縁部の一辺に対して、操作パネルを固定するヒンジアームと、一辺のうちのヒンジアームが非配置とされる領域に対して一端が固定されるとともに他端が自由端とされるストッパとを備える。そして、ストッパは、操作ボタンの押圧操作時に操作ボタンと当接するように構成される。
特許第6183149号公報
特許文献1のリモコン装置は、フレームにおいて横方向に延びる細長の板状部が設けられ、この細長の板状部に対し、ヒンジアームを介して操作ボタンが連結されている。このように、フレームにおいて複数の操作ボタンが一体的に連結されているため、操作ボタンの並びを固定させることができ、操作ボタンを誤った順番で並べてしまうような誤った組み付けがなされることを防ぐことができる。しかし、特許文献1のリモコン装置は、ヒンジアームを介して操作ボタンが連結される部位が板状の形態をなすため、この部位において回転や撓み変形がなされにくいという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数の操作ボタンを組み付ける際に誤った組み付けを防ぐことができ、且つ操作ボタンの操作時に良好に変位させ得る構成を実現することを目的とするものである。
本発明の一つである給湯器用のリモートコントローラは、情報を表示する表示部と、前記表示部が組み付けられる筐体部と、を備えた給湯器用のリモートコントローラであって、前後方向と直交する所定の第1方向に沿って並ぶとともに夫々が前方側に露出する複数の操作ボタンと、前記前後方向及び前記第1方向と直交する第2方向において前記複数の操作ボタンの一方側に配置され、前記第1方向に沿って延びる軸部と、前記複数の操作ボタンの夫々を前記軸部に連結する複数の連結部と、を有し、前記複数の操作ボタンと前記軸部とが前記複数の連結部によって一体的に連結され、前記操作ボタンに対して後方側に押す操作がなされたときに、少なくとも前記軸部が変位又は弾性変形する。
上記リモートコントローラは、複数の操作ボタンが第1方向に沿って並んだ構成をなし、軸部が第1方向に沿って延びる構成をなす。そして、複数の操作ボタンと軸部とが複数の連結部によって一体的に連結されている。よって、複数の操作ボタンを組み付ける工程の簡易化を図ることができ、複数の操作ボタンを組み付ける際に誤った順序で組み付けがなされることを防ぐことができる。しかも、複数の操作ボタンを繋ぐ部分が軸部として構成され、操作ボタンに対して後方側に押す操作がなされたときに、少なくとも軸部が変位又は弾性変形する構成であるため、操作ボタンに対する押圧操作の際に連結部に対して過度に力が集中することを抑えることができ、操作ボタンを良好に変位させ得る構成となる。
実施例1の給湯器用のリモートコントローラを例示する正面図である。 図1の給湯器用のリモートコントローラの分解斜視図である。 図1の構成から表示板を除いた構成を例示する正面図である。 図3の構成から接着層を除いた構成を例示する正面図である。 図4の構成から支持フレームを除いた構成を例示する正面図である。 図5の構成からボタン群を除いた構成を例示する正面図である。 図1のA−A断面を概略的に示す断面概略図である。 図1のB−B断面を概略的に示す断面概略図である。 図1のC−C断面を概略的に示す断面概略図である。 表示板を外した状態の給湯器用のリモートコントローラを前側から見た図であって、被操作部材付近を拡大して示す拡大図である。 図11(A)は、表示板を表面側から見た図であり、図11(B)は表示板を裏面側から見た図である。図11(C)は、表示板を底面側から見た図である。 図12(A)は、全ての光源を発光させた表示状態を示す図であり、図12(B)は、一部の光源を発光させた表示状態を示す図である。
本発明の好ましい形態を以下に例示する。
軸部は、筐体部又は筐体部に組み付けられる部品の少なくともいずれかにおける当該軸部の後方側に配置された部位に対して連結部材によって固定される構成であってもよい。そして、軸部及び連結部材の前側に表示部の一部が接着構造で固定される構成であってもよい。
軸部の前側に表示部の一部を接着する構成とすれば、表示部と複数の操作ボタンを近接させやすい構成となり、表示部と複数の操作ボタンの間のベゼル部を省略又は削減しやすくなる。しかも、軸部の後方側に配置された部位に対して連結部材を用いて軸部を固定する構成を採用しており、表示部を接着する前に軸部を強固に固定しておくことができるようになっている。よって、表示部を接着する際に軸部の状態が不安定となったり、軸部が外れてしまったりするようなことがなく、スムーズに組み付けができるようになるため、作業性が向上する。例えば、特許文献1のような構成では、操作部材を予め前側のケース(化粧枠)に固定しておかなければならず、本体部に対して前側のケースを組み付ける際に操作部材が離脱してしまう懸念があるが、本発明に関する上記構成では、予め軸部を連結部材によって前側から強固に固定しておくことができるため、前側のケースの裏側に操作部材を固定しておくという概念を排除することができ、このような問題が生じなくなる。しかも、連結部材によって軸部が固定された後には、その前側に表示部の一部を接着構造で固定すればよいため、作業性が一層良好となる。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、複数の操作ボタンにおける各々の前面の位置が前後方向において揃っていてもよい。このリモートコントローラは、複数の操作ボタンにおける各々の前面の位置(各操作面の位置)が揃えられたデザインとなるため、意匠面で優れている印象をユーザに与え得る。
また、このように複数の操作ボタンの前面位置が揃っている構成は、複数の操作ボタンの前面に対して印刷等の加工を一度に施すような製造方法を適用する上で有利な構成となる。上記構成に対してこのような製造方法を適用すれば、操作ボタンに記号や絵柄等を付す場合にその工程を少ない回数で且つ短い時間で終えることができ、製造面でも有利になる。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、表示部は、板状に構成されるとともに一方の板面がリモートコントローラの前面として構成される非透明の表示板と、
表示板において文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すための1以上の光源と、を有していてもよい。このリモートコントローラは、非透明の表示板と複数の操作ボタンとを用いた前面構成となり、複数の操作ボタンを一体的に連結した構成を採用しているため、複数の操作ボタンや表示板を配置する上でフレーム構成などの簡素化が図られやすい。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、表示板は、第2方向における一端側の縁が第1方向に延びていてもよく、複数の操作ボタンは、一端側の縁に沿って第1方向に並んでいてもよく、各々の操作ボタンが表示板の一端側の縁に隣接する構成であってもよい。このリモートコントローラは、表示部の表示板と操作ボタンとが第2方向において隣接したデザインとなり、特に、表示板と操作ボタンの間のベゼル部を省略又は削減することができるため、より意匠性が高い印象をユーザに与え得る。
更に、このリモートコントローラは、複数の操作ボタンにおける各々の前面の位置及び表示板における一方の板面の位置が前後方向において揃っていてもよい。このリモートコントローラは、表示部の表示板と操作ボタンとが第2方向に隣接したデザインに加え、各操作ボタンの前面位置と表示板における一方の板面の位置とが揃えられたデザインとなるため、より一層意匠性が高い印象をユーザに与え得る。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、軸部の前方側が表示板の一部によって覆われていてもよい。このリモートコントローラは、表示板の後方側スペースを利用して軸部が配置されるため、表示板と複数の操作ボタンとをより近接させやすい構成となる。
表示部は、複数の光源が実装された基板部と、前後方向において基板部と表示板との間に配置され、光源から照射される光を前方側に導く孔部が形成されてなる支持フレームと、表示板と支持フレームとの間に介在し、支持フレームに対して表示板を接着状態で固定する接着層と、を有する構成であってもよい。このリモートコントローラは、非透明の表示板において後方側からの光源に基づいて文字、記号、図柄などを表し得る構成をより簡易に実現できる。
更に、このような給湯器用のリモートコントローラにおいて、支持フレームと軸部とが隣接して配置されていてもよく、接着層が、支持フレームと軸部とに跨って配置され、支持フレーム及び軸部と表示板とが接着層を介して固定される構成であってもよい。このリモートコントローラは、支持フレームだけでなく軸部も利用した形で表示板を接着することができるため、表示板をより強固に固定することができる。しかも、軸部と表示板とを接着層によって接着することができるため、光源からの光が表示板と軸部の間を通って軸部側に漏れるような事態をより確実に防ぐことができる。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、軸部は、第1方向において間隔をあけて配置される複数の肉厚部と、複数の肉厚部の肉厚部間に設けられ、肉厚部よりも前後方向の厚さが小さい肉薄部と、を備えていてもよい。そして、各々の肉厚部が各々の操作ボタンに対応して設けられ、操作ボタンに対して押圧操作がなされたときに、少なくとも肉薄部が弾性的に変形する構成であってもよい。このリモートコントローラは、肉薄部において弾性的な変形が生じやすくなるため、連結部に対して過度に力が集中することをより一層抑えることができ、操作ボタンの操作時により良好に変位させ得る構成となる。
上記給湯器用のリモートコントローラにおいて、軸部は、各々の操作ボタンに対応してそれぞれ設けられ、第1方向において間隔をあけて配置される複数の肉厚部と、複数の肉厚部の間に設けられ、肉厚部よりも前後方向の厚さが小さい肉薄部と、を備えていてもよい。そして、操作ボタンに対して押圧操作がなされたときに、少なくとも肉薄部が弾性的に変形する構成をなしていてもよい。そして、支持フレームの一部が肉薄部の前方側に配置され、接着層が、支持フレームにおいて肉薄部の前方側に配置された部分である肉薄部被覆部分と肉厚部とに跨って配置され、表示板を、肉薄部被覆部分及び肉厚部に接着させる構成であってもよい。このリモートコントローラは、弾性変形が生じやすい肉薄部を設けた構成を利用し、支持フレームの一部を肉薄部の前方側に配置した上で、肉薄部の前方側に配置された部分(肉薄部被覆部分)と肉厚部とに跨るように接着層を設けている。よって、このリモートコントローラは、操作ボタンの操作時により良好に変位させ得る構成と、表示板をより強固に固定し得る構成を両立することができ、しかも、光源からの光が表示板と支持フレームの間を通って軸部側に漏れるような事態をより確実に防ぐことができる。
<実施例1>
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
図1等で示す給湯器用のリモートコントローラ1(以下、リモートコントローラ1ともいう)は、図示しない給湯器を遠隔操作するためのリモートコントローラとして構成されており、台所等において所定の取付箇所(例えば壁面)に固定されるものである。このリモートコントローラ1は、図1のような外観をなしており、主として、図2のような部品などによって構成されている。
本明細書では、リモートコントローラ1の厚さ方向を前後方向としており、具体的には後述する表示板12の板厚方向が前後方向となっている。複数の操作ボタン51,52,53が並ぶ方向を横方向とし、前後方向及び横方向と直交する方向を上下方向とする。図1の例では、正面視したときの長手方向が上下方向となっており、短手方向が横方向となっている。横方向については、左右方向ともいう。以下の例では、横方向が第1方向の一例に相当し、上下方向が第2方向の一例に相当する。
リモートコントローラ1は、ユーザに操作される部材である被操作部材8と、情報を表示する装置として構成される表示部10と、表示部10やボタン群50などが組み付けられる筐体部4とを備える。
筐体部4は、前方側ケース体4Aと、この前方側ケース体4Aの後方側に配置されて前方側ケース体4Aに固定される後方側蓋体4Bとを備え、これらケース体は、例えば樹脂材料などによって構成されている。筐体部4は、前壁部5A、側壁部5B,5C、上壁部5D、底壁部5E、後壁部5Fを備えた箱状の形態をなしており、これらの壁部によって構成される内部空間に基板部40などを収容し、被操作部材8や表示板12などを前壁部5A側で保持する構成をなす。
被操作部材8は、図10のように構成され、ボタン群50と、軸部80と、連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bを有する。ボタン群50は、所定配列で配置される複数の操作ボタン51,52,53によって構成される部位であり、軸部80は、複数の操作ボタン51,52,53の操作の際にヒンジ部として機能する部分である。連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bは、複数の操作ボタン51,52,53と軸部80とを連結する部分である。
ボタン群50を構成する3つの操作ボタン51,52,53は、横方向に並んで配置され、各々の操作ボタンが外部から押圧操作を受ける部位となっており個別の操作ボタンとして構成されている。操作ボタン51,52,53はいずれも、板状の形態をなすとともに一方側の板面が外部に露出する板状部として構成され、その一方の板面が押圧操作を受ける操作面として構成される。操作ボタン51は、板状の形態をなすとともに一方側(前側)の板面が外部に露出する板状部61として構成され、板状部61の前面が押圧操作を受ける操作面61Aとして構成される。連結部71A,71Bは、板状部61と軸部80とを連結する。同様に、操作ボタン52は、板状の形態をなすとともに一方側(前側)の板面が外部に露出する板状部62として構成され、板状部62の前面が押圧操作を受ける操作面62Aとして構成される。連結部72A,72Bは、この板状部62と軸部80とを連結する。同様に、操作ボタン53は、板状の形態をなすとともに一方側(前側)の板面が外部に露出する板状部63として構成され、板状部63の前面が押圧操作を受ける操作面63Aとして構成される。連結部73A,73Bは、この板状部63と軸部80とを連結する。
軸部80は、ヒンジ部の一例に相当する部位であり、図5のように、第2方向(上下方向)において複数の操作ボタン51,52,53の一方側(具体的には、上側)に配置され、第1方向(横方向)に沿って延びる軸状形態をなす。軸部80は、第2方向(上下方向)においてボタン群50の一端側に連結され、複数の操作ボタン51,52,53と一体的に構成される。軸部80は、複数の肉厚部81,82,83と複数の肉薄部85,86とボス部88,89とが設けられている。
前後方向を厚さ方向とした場合において、肉厚部81,82,83の厚さは、肉薄部85,86の厚さよりも大きくなっている。また、上下方向を幅方向とした場合において、肉厚部81,82,83の幅は、肉薄部85,86の幅と同程度となっている。厚さよりも大きくなっている。このような構成であるため、肉厚部81,82,83よりも肉薄部85,86のほうが変形しやすくなっている。複数の肉厚部81,82,83は、各々の操作ボタン51,52,53に対応してそれぞれ設けられ且つ横方向において間隔をあけて配置されている。肉薄部85,86は、複数の肉厚部81,82,83の間に設けられており、肉薄部85は、肉厚部81,82を横方向に連結するように設けられ、肉薄部86は、肉厚部82,83を横方向に連結するように設けられている。
軸部80において、肉厚部81,82,83の各々は、個別ヒンジ部の一例に相当し、各操作ボタンが押されたときに各操作ボタンの回動の中心となる。肉厚部81は、操作ボタン51に対応して設けられ、連結部71A,71Bに連結されており、操作ボタン51の操作面61Aが後方側に押されたときに操作ボタン51の回動の中心となる。同様に、肉厚部82は、操作ボタン52に対応して設けられ、連結部72A,72Bに連結されており、操作ボタン52の操作面62Aが後方側に押されたときに操作ボタン52の回動の中心となる。同様に、肉厚部83は、操作ボタン53に対応して設けられ、連結部73A,73Bに連結されており、操作ボタン53の操作面63Aが後方側に押されたときに操作ボタン53の回動の中心となる。
軸部80は、肉厚部81とボス部88とが一体的に連結されている。そして、図5、図6のように、筐体部4の前面部に形成された孔部98の前側に隣接し、基板部40に形成された孔部48の前側に隣接する構成でボス部88が位置し、ねじ100によって共締めする構成により、ボス部88が筐体部4及び基板部40に固定される。つまり、この構成では、ボス部88,89の位置が、筐体部4の前面及び基板部40に固定された構成となっており、ボス部88,89の位置は、筐体部4及び基板部40に対して変位しない構成となっている。
軸部80は、操作ボタン51(板状部61)の操作面61Aに対して後方側に押す押圧操作がなされたときに、肉薄部85における連結部71Bの近くの部位がねじれるように弾性変形し、操作ボタン52(板状部62)の操作面62Aに対して後方側に押す押圧操作がなされたときには、肉薄部85,86における連結部72A,72Bの近くの部位がねじれるように弾性変形し、操作ボタン53(板状部63)の操作面63Aに対して後方側に押す押圧操作がなされたときには、肉薄部86における連結部73Aの近くの部位がねじれるように弾性変形する構成をなす。例えば、図9の例では、操作ボタン53の操作面63Aが押されたときに、板状部63の裏面側において後方側に突出するように設けられた突起部63Bが後方側に変位し、基板部40に実装されたスイッチ47の前面に接触して押すように作用する。スイッチ47は、前面が押されたときに所定のオン信号を発生させ、押されていないときに所定のオフ信号を発生させ得る。スイッチ47は、公知の様々なスイッチを用いることができ、例えば、前面が押される毎にオンとオフが切り替わるような構成であってもよい。なお、操作ボタン51,52及びこれらの後方側においても、図9と同様の構成が採用されている。本構成では、肉厚部81と肉厚部82の間に肉薄部85が設けられており、操作ボタン51が押されたとき、肉薄部85が弾性変形しやすく、肉厚部82が弾性変形しにくくなっている。このため、操作ボタン51と操作ボタン52が一体的に構成されていたとしても、操作ボタン51の押圧操作時に操作ボタン52が連動して変位するようなことを抑えることができる。しかも、肉厚部81の直近に連結されたボス部88が基板部40に固定された構成であるため、操作ボタン51の押圧操作時に肉厚部81や肉薄部85において大きすぎる回動や大きすぎるねじれが生じにくく、この点でも、操作ボタン52の連動を抑える効果が得られる。同様に、肉厚部82と肉厚部83の間に肉薄部86が設けられており、操作ボタン53が押されたとき、肉薄部86が弾性変形しやすく、肉厚部82が弾性変形しにくくなっている。このため、操作ボタン52と操作ボタン53が一体的に構成されていたとしても、操作ボタン53の押圧操作時に操作ボタン52が連動して変位するようなことを抑えることができる。そして、肉厚部83の直近に連結されたボス部89が基板部40に固定された構成であるため、操作ボタン53の押圧操作時に肉厚部83や肉薄部86において大きすぎる回動や大きすぎるねじれが生じにくく、この点でも、操作ボタン52の連動を抑える効果が得られる。また、肉厚部81,83のそれぞれが厚くなっている構成に加え、肉厚部81の直近に連結されたボス部88が基板部40に固定され、肉厚部83の直近に連結されたボス部89が基板部40に固定された構成が採用されるため、操作ボタン52の押圧操作に応じて肉薄部85,86が捻じれるように弾性変形したとしても、肉厚部81,83は極めて変位しにくい。よって、操作ボタン52が押されたときに操作ボタン51,53が連動して変位してしまうようなことをより確実に防ぐことができる。
このように構成された被操作部材8は、前後方向において複数の操作ボタン51,52,53を構成する各々の操作面61A,62A,63Aの位置が揃っている。具体的には、前後方向と直交する所定平面上に操作面61A,62A,63Aが位置しており、これら操作面が所定平面上に位置するような面一の構成となっている。この所定平面とは、上下方向と平行であり且つ横方向と平行である仮想的な1つの平面であり、操作面61A,62A,63Aの各々における一部の面又は全部の面が、上記所定平面上に位置している。
表示部10は、リモートコントローラ1によって操作される機器である給湯器(図示略)に関する情報を表示する機能を有する。表示部10に表示する「給湯器に関する情報」は、給湯器に設けられた出湯口から放出される湯の温度(給湯温度)であってもよく、対象となる給湯器がふろに給湯する機能を有するふろ給湯器であれば浴槽温度(ふろ温度)であってもよい。或いは、当該給湯器が給湯動作を行っている最中であるか否かを特定する情報であってもよく、給湯器の操作に関して当該リモートコントローラ1が優先される設定となっているか否かを特定する情報などであってもよい。これらの情報以外でも、公知の給湯器で採用される様々な種類の情報を表示し得る構成とすることができる
図1、図2、図3等で示すように、表示部10は、表示板12と、接着層14と、支持フレーム20と、基板部40と、複数の光源42とを備える。
表示板12は、非透明の板材(具体的には、光を透過させ得る半透明の板材)によって板状に構成されており、図11のような構成をなす。図11(A)は、表示板12を表面側(前側)から見た図であり、図11(B)は表示板12を裏面側(後ろ側)から見た図である。なお、ここでいう「非透明の板材」とは、少なくとも一部において厚さ方向に光を通す構成であるが、その光を通す領域が透明ではなく、光を通す領域を厚さ方向に見たときに透き通ってみえない構成である板材のことをいう。図11(C)は、表示板12を底面側から見た図である。図1、図7〜図9で示すように、表示板12は、一方の板面(前面)がリモートコントローラ1の前面として構成されるように、複数の操作ボタン51,52,53の上方側に配置される。表示板12には、裏面側から前面側に光が透過する光透過領域と、裏面側から前面側への光の透過度合いが光透過領域よりも抑えられる遮光性領域とが構成されている。表示板12は、図11(A)(C)のように前側から見て白色且つ半透明である板状部材12Aが前側に配置され、図11(B)(C)のように、板状部材12Aの裏面側に光を遮る層(例えば遮光性の樹脂層或いは金属層)として構成された遮光層12Bが積層されてなるものである。図11(A)において、グレー色で表される部分は、実際は、前側から見て白色を呈する部分である。図12(B)において、グレー色で表される部分は、遮光層12Bが配置された領域であり、白色で表される部分は、遮光層12Bが配置されていない部分(板状部材12Aの裏面において遮光層12Bによって覆われていない部分)である。表示板12において、遮光層12Bが形成された領域(板状部材12Aにおいて遮光層12Bによって覆われた領域)が遮光性領域であり、遮光層12Bが形成されていない領域(板状部材12Aにおいて遮光層12Bによって覆われていない領域)が光透過領域である。図11(B)では、グレー色で表される部分(模様が付された領域)が遮光性領域であり、白色で表される部分(模様が付されていない白抜きの領域)が光透過領域である。
基板部40は、回路基板を構成する板状部材であり、図7〜図9で示すように、前方側ケース体4A及び後方側蓋体4Bに固定される構成で筐体部4内に収容される。複数の光源42は、表示板12において文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すための光源であり、図2、図5、図6のように、基板部40の一方面(前面)側に実装されている。複数の光源42は、表示板12の後方側に配置され、表示板12の裏面(後面)側から表面(前面)側に向けて表示板12を透過する光を照射するように機能する。
支持フレーム20は、前後方向において基板部40と表示板12との間に配置される板状のフレーム部材である。図2〜図4で示すように、支持フレーム20には、光源42から照射される光を前方側に導くための複数の孔部24が形成されている。図4のように、支持フレーム20に形成された複数の孔部24の各々の後端側に収まるように各光源42が配置され、各光源42からの光は、対応する孔部24を通って表示板12の光透過領域(具体的には、各光源42に対応した個別領域)に入射するようになっている。
接着層14は、図3のような構成をなし、表示板12及び支持フレーム20のそれぞれに接着し、表示板12を支持フレーム20の前面に固定する層となっている。接着層14は、例えば、シート材とシート材の両面に塗布又は配置された接着媒体とによって構成され、両面テープとしての機能又は両面テープと同様の機能を有する。接着層14は、一方面側(後面側)が支持フレーム20の前面や筐体部4の前面の一部などに接着し、他方面側(前面側)が表示板12の裏面に接着することで、表示板12を支持フレーム20の前面及び筐体部4の前面の一部に固定する。
図1のように、リモートコントローラ1では、表示板12とボタン群50(複数の操作ボタン51,52,53)とが、上下に近接して配置されている。表示板12は、上下方向における一端側の縁(具体的には、下縁12C)が横方向(左右方向)に延びている。ボタン群50における各操作ボタン51,52,53(各板状部61,62,63)の上縁61D,62D,63Dも左右方向に延びており、操作ボタン51,52,53の各上縁61D,62D,63Dと表示板12の下縁12Cとが上下に近接した構成をなす。表示板12の下縁12Cと操作ボタン51,52,53の各上縁61D,62D,63Dとの間は、部品が存在しない領域となっている。
図1、図7〜図9で示すように、リモートコントローラ1では、表示板12及び被操作部材8のそれぞれの外縁が、リモートコントローラ1の前面部の外縁として構成されている。具体的には、表示板12の上縁12Dが、リモートコントローラ1の前面部における上縁を構成し、表示板12の左右両端の側縁12E,12Fが、リモートコントローラ1の前面部における左右両端の各側縁の一部をそれぞれ構成する。被操作部材8の左右両端の側縁(具体的には、操作ボタン51の側縁61E及び操作ボタン53の側縁63F)が、リモートコントローラ1の前面部における左右両端の各側縁の一部をそれぞれ構成する。
図7〜図9で示すように、操作ボタン51,52,53の操作面61A,62A,63Aは、リモートコントローラ1の前面として構成される。更に、このリモートコントローラ1は、前後方向において、複数の操作ボタン51,52,53における各前面(各々の操作面61A,62A,63A)の各位置及び表示板12の前面(一方の板面)の位置が揃っており、操作面61A,62A,63Aと表示板12の前面とが面一の構成となっている。
図7〜図9で示すように、軸部80の前方側は、表示板12の一部によって覆われている。具体的には、図4、図8で示すように、支持フレーム20の下端部と軸部80とが隣接して配置され、図3のように、接着層14が、支持フレーム20と軸部80の一部とに跨って配置され、表示板12を支持フレーム20及び軸部80に接着させるように機能する。より具体的には、図4、図5で示すように、支持フレーム20の一部が肉薄部85,86の前方側に配置され、図3、図4で示すように、接着層14の一部が、支持フレーム20において肉薄部85,86の前方側に配置された部分である肉薄部被覆部分22A,22Bと肉厚部81,82,83とに跨って配置され、表示板12を、肉薄部被覆部分22A,22B及び肉厚部81,82,83に接着させる構成となっている。
このように構成される表示部10では、いずれかの光源42が発光した際に、その光源42からの光が対応する孔部24(支持フレーム20に形成された複数の孔部24のいずれかであり、その光源42からの光を表示板12へと導く対応導出孔として構成された孔部)を通って表示板12の裏面側に照射され、表示板12内において裏面側から表面側に光が透過する。このような光の照射によって表示板12から透けて文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すようになっている。
表示板12では、遮光層12Bが形成されていない光透過領域が、文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すように機能する。具体的には、遮光層12Bが形成されていない領域(光透過領域であり、図11(B)における白色の領域)が複数の個別領域に分割されており、各個別領域に対応して孔部24と光源42とが設けられている。図11(B)の例では、「第1図形12X(炎の図形)」を表す領域、「高温」の文字を表す領域、「優先」の文字を表す領域、「ふろ」の文字を表す領域、「℃」の文字を表す領域、「第2図形12Y」を表す領域、2つの7セグメント図形の各々のセグメントを表す各領域、がそれぞれ個別領域として構成され、これら個別領域を個別に光らせ得るように各々に対応して孔部24及び光源42が設けられている。分割された各光透過領域(各個別領域)は、対応する光源42が発光したときに前側から見て所定色(例えば白色)に光って見えるように機能する。この構成では、全ての光源42が発光したときには図12(A)のように表示されることになり、複数の光源42の発光のパターンを様々に変化させることで、例えば、図12(B)のように、光透過領域において文字、記号、図柄などを様々に表示することができる。なお、図12の例では、「炎の図形」や「高温の文字」については暖色系の色(例えば、赤色や橙色など)で表示し得るようになっており、それ以外の文字、図形、記号などについては寒色系の色(例えば白色、青色など)で表示し得るようになっている。
なお、表示板12は、前面側から見たときに遮光性領域が白色系(例えば白色)で表され、光透過領域での表示が白色系(例えば遮光性領域の白色とは輝度又は濃度が若干異なる白色)で表される。更に、被操作部材8の前面部(具体的には、操作ボタン51,52,53の前面部における表示図形以外の領域)も白色系(例えば、白色)で表され、筐体部4の前面部において、表示板12及び操作ボタン51,52,53以外の領域も白色系(例えば白色)で表される。表示板12の裏面側の空間を仕切る仕切り部材である支持フレーム20、筐体部4において支持フレーム20の周囲を囲むように配置された枠部4Z、基板部40における各光源42の周辺部、のいずれもが白色系(例えば白色)で構成されている。支持フレーム20における各孔部24の内周部が白色系(例えば白色)で表されるため、光源が発光したときに白色をより強調することができる。
ここで、本構成の効果を例示する。
リモートコントローラ1は、複数の操作ボタン51,52,53が第1方向(横方向)に沿って並んだ構成をなし、軸部80が第1方向に沿って延びる構成をなす。そして、複数の操作ボタン51,52,53と軸部80とが複数の連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bによって一体的に連結されている。よって、複数の操作ボタン51,52,53を組み付ける工程の簡易化を図ることができ、複数の操作ボタン51,52,53を組み付ける際に誤った順序で組み付けがなされることを防ぐことができる。しかも、複数の操作ボタン51,52,53を繋ぐ部分が軸部80として構成され、操作ボタンに対して後方側に押す操作がなされたときに、少なくとも軸部80が変位又は弾性変形する構成であるため、操作ボタンに対する押圧操作の際に連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bに対して過度に力が集中することを抑えることができ、操作ボタンを良好に変位させ得る構成となる。
また、リモートコントローラ1は、複数の操作ボタン51,52,53における各々の前面の位置(各操作面の位置)が揃えられたデザインとなるため、意匠面で優れている印象をユーザに与え得る。また、このように複数の操作ボタン51,52,53の前面位置が揃っている構成は、複数の操作ボタン51,52,53の前面に対して印刷等の加工を一度に施すような製造方法を適用する上で有利な構成となる。上記構成に対してこのような製造方法を適用すれば、操作ボタン51,52,53に記号や絵柄等を付す場合にその工程を少ない回数で且つ短い時間で終えることができ、製造面でも有利になる。
図5、図6、図9のように、軸部80は、筐体部に組み付けられる部品(基板部40)における当該軸部80の後方側に配置された部位(具体的には、前方側ケース体4Aにおける軸部80の後方側の部位及び基板部40における軸部80の後方側の部位)に対して、連結部材の一例に相当するねじ100によって固定される構成となっている。そして、軸部80及び連結部材(ねじ100)の前側に表示部10の一部(具体的には表示板12)が接着構造で固定される構成となっている。軸部80の前側に表示部10の一部を接着する構成とすれば、表示部10と複数の操作ボタン51,52,53を近接させやすい構成となり、表示部10と複数の操作ボタン51,52,53の間のベゼル部を省略又は削減しやすくなる。しかも、軸部80の後方側に配置された部位に対して連結部材(ねじ100)を用いて軸部80を固定する構成を採用しており、表示部10を接着する前に軸部80を強固に固定しておくことができるようになっている。よって、表示部10を接着する際に軸部80の状態が不安定となったり、軸部80が外れてしまったりするようなことがなく、スムーズに組み付けができるようになるため、作業性が向上する。例えば、特許文献1のような構成では、操作部材を予め前側のケース(化粧枠)に固定しておかなければならず、本体部に対して前側のケースを組み付ける際に操作部材が離脱してしまう懸念があるが、本明細書の構成では、予め軸部80を連結部材(ねじ100)によって前側から強固に固定しておくことができるため、前側のケースの裏側に操作部材を固定しておくという概念を排除することができ、このような問題が生じなくなる。しかも、連結部材(ねじ100)によって軸部80が固定された後には、その前側に表示部の一部(表示板12)を接着構造で固定すればよいため、作業性が一層良好となる。なお、連結部材は、ねじに限定されず、ボルト、リベットなどの公知の締結部材であってもよい。
リモートコントローラ1は、非透明の表示板12と複数の操作ボタン51,52,53とを用いた前面構成となり、その上で、複数の操作ボタン51,52,53を一体的に連結した構成を採用しているため、複数の操作ボタン51,52,53や表示板12を配置する上でフレーム構成などの簡素化が図られやすい。
リモートコントローラ1は、表示部10の表示板12と操作ボタン51,52,53とが第2方向(上下方向)において隣接したデザインとなり、特に、表示板12と操作ボタン51,52,53の間のベゼル部を省略又は削減することができるため、より意匠性が高い印象をユーザに与え得る。
しかも、リモートコントローラ1は、表示部10の表示板12と操作ボタン51,52,53とが第2方向(上下方向)に隣接したデザインに加え、各操作ボタン51,52,53の前面位置と表示板12における一方の板面の位置とが揃えられたデザインとなるため、より一層意匠性が高い印象をユーザに与え得る。
リモートコントローラ1は、軸部80の前方側が表示板12の一部によって覆われており、表示板12の後方側スペースを利用して軸部80が配置されるため、表示板12と複数の操作ボタン51,52,53とをより近接させやすい構成となる。
表示部10は、複数の光源42が実装された基板部40と、前後方向において基板部40と表示板12との間に配置され、光源42から照射される光を前方側に導く孔部24が形成されてなる支持フレーム20と、表示板12と支持フレーム20との間に介在し、支持フレーム20に対して表示板12を接着状態で固定する接着層14と、を有する。このリモートコントローラ1は、非透明の表示板12において後方側からの光源42に基づいて文字、記号、図柄などを表し得る構成をより簡易に実現できる。
更に、このような構成のリモートコントローラ1において、支持フレーム20と軸部80とが隣接して配置され、接着層14が、支持フレーム20と軸部80とに跨って配置され、支持フレーム20及び軸部80と表示板12とが接着層14を介して固定されている。このリモートコントローラ1は、支持フレーム20だけでなく軸部80も利用した形で表示板12を接着することができるため、表示板12をより強固に固定することができる。しかも、軸部80と表示板12とを接着層14によって接着することができるため、光源42からの光が表示板12と軸部80の間を通って軸部80側に漏れるような事態をより確実に防ぐことができる。
リモートコントローラ1は、肉薄部85,86において弾性的な変形が生じやすくなるため、連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bに対して過度に力が集中することをより一層抑えることができ、操作ボタン51,52,53の操作時により良好に変位させ得る構成となる。
更に、リモートコントローラ1は、弾性変形が生じやすい肉薄部85,86を設けた構成を利用し、支持フレーム20の一部を肉薄部85,86の前方側に配置した上で、肉薄部85,86の前方側に配置された部分(肉薄部被覆部分22)と肉厚部81,82,83とに跨るように接着層14を設けている。よって、このリモートコントローラ1は、操作ボタン51,52,53の操作時により良好に変位させ得る構成と、表示板12をより強固に固定し得る構成を両立することができ、しかも、光源42からの光が表示板12と支持フレーム20の間を通って軸部80側に漏れるような事態をより確実に防ぐことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施例では、複数の操作ボタンの例として、3つの操作ボタンを並べた構成を例示したが、2つの操作ボタンを並べた構成であってもよく、4以上の操作ボタンを並べた構成であってもよい。
上述した実施例では、第1方向を横方向とし、横方向に操作ボタンが並んだ構成を例示したが、第1方向を上下方向とし、上下方向に操作ボタンが並んでいてもよい。この場合、軸部は、上下方向に沿って延びる軸状形態とすればよい。
上述した実施例では、軸部80は、筐体部4に組み付けられる部品(基板部40)における当該軸部80の後方側に配置された部位に対して連結部材(ねじ100)によって固定される構成であったが、筐体部4を構成する前方側ケース体4Aにおいて軸部80の後方側に配置された部位を設け、この部位に対し連結部材(ねじ等)によって軸部80を固定してもよい。
上述した実施例では、複数の操作ボタン51,52,53の上側に軸部80が配置された例を示したが、複数の操作ボタンの下側に軸部が配置され、複数の操作ボタンと一体的に連結されていてもよい。
連結部71A,71B,72A,72B,73A,73Bは、弾性的な撓み変形が生じやすい構成であってもよく、生じにくい構成であってもよい。
上述した実施例では、肉厚部81に設けられたボス部88及び肉厚部83に設けられたボス部89のそれぞれが連結部材(ねじ100)によって前方側ケース体4A及び基板部40に連結された構成を例示したが、肉厚部82に同様のボス部を設け、このボス部をねじ等の連結部材によって前方側ケース体4A及び基板部40に連結してもよい。
上述した実施例では「表示板に文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すことができる表示部」を例示したが、板状又はシート状に構成された部材に文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すことができる表示装置であれば、公知の様々な表示装置を採用することができる。
1…給湯器用のリモートコントローラ、4…筐体部、8…被操作部材、10…表示部、12…表示板、12A…板状部材、12B…遮光層、14…接着層、20…支持フレーム、22A,22B…肉薄部被覆部分、24…孔部、40…基板部、42…光源、51,52,53…操作ボタン、71A,71B,72A,72B,73A,73B…連結部、80…軸部(ヒンジ部)、81,82,83…肉厚部、85,86…肉薄部、100…ねじ(連結部材)

Claims (11)

  1. 情報を表示する表示部と、前記表示部が組み付けられる筐体部と、を備えた給湯器用のリモートコントローラであって、
    前後方向と直交する所定の第1方向に沿って並ぶとともに夫々が前方側に露出する複数の操作ボタンと、
    前記前後方向及び前記第1方向と直交する第2方向において前記複数の操作ボタンの一方側に配置され、前記第1方向に沿って延びる軸部と、
    前記複数の操作ボタンの夫々を前記軸部に連結する複数の連結部と、
    を有し、
    前記複数の操作ボタンと前記軸部とが前記複数の連結部によって一体的に連結され、
    前記操作ボタンに対して後方側に押す操作がなされたときに、少なくとも前記軸部が変位又は弾性変形し、
    前記軸部は、
    前記第1方向において間隔をあけて配置される複数の肉厚部と、
    前記複数の肉厚部の肉厚部間に設けられ、前記肉厚部よりも前記前後方向の厚さが小さい肉薄部と、
    を備え、
    各々の前記肉厚部が各々の前記操作ボタンに対応して設けられ、
    前記操作ボタンに対して押圧操作がなされたときに、少なくとも前記肉薄部が弾性的に変形する給湯器用のリモートコントローラ。
  2. 前記軸部は、前記筐体部又は前記筐体部に組み付けられる部品の少なくともいずれかにおける当該軸部の後方側に配置された部位に対して連結部材によって固定され、
    前記軸部及び前記連結部材の前側に前記表示部の一部が接着構造で固定される請求項1に記載のリモートコントローラ。
  3. 前記複数の操作ボタンにおける各々の前面の位置が前記前後方向において揃っている請求項1又は請求項2に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  4. 前記表示部は、板状に構成されるとともに一方の板面が前記リモートコントローラの前面として構成される非透明の表示板と、
    前記表示板において文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すための1以上の光源と、
    を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  5. 前記表示板は、前記第2方向における一端側の縁が前記第1方向に延びており、
    前記複数の操作ボタンは、前記一端側の縁に沿って前記第1方向に並んでおり、各々の前記操作ボタンが前記表示板の前記一端側の縁に隣接する請求項4に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  6. 前記複数の操作ボタンにおける各々の前面の位置及び前記表示板における前記一方の板面の位置が前記前後方向において揃っている請求項4又は請求項5に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  7. 前記軸部の前方側が前記表示板の一部によって覆われている請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  8. 前記表示部は、
    複数の前記光源が実装された基板部と、
    前記前後方向において前記基板部と前記表示板との間に配置され、前記光源から照射される光を前方側に導く孔部が形成されてなる支持フレームと、
    前記表示板と前記支持フレームとの間に介在し、前記支持フレームに対して前記表示板を接着状態で固定する接着層と、
    を有する請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  9. 前記支持フレームと前記軸部とが隣接して配置され、
    前記接着層が、前記支持フレームと前記軸部とに跨って配置され、前記支持フレーム及び前記軸部と前記表示板とが前記接着層を介して固定される請求項8に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
  10. 情報を表示する表示部と、前記表示部が組み付けられる筐体部と、を備えた給湯器用のリモートコントローラであって、
    前後方向と直交する所定の第1方向に沿って並ぶとともに夫々が前方側に露出する複数の操作ボタンと、
    前記前後方向及び前記第1方向と直交する第2方向において前記複数の操作ボタンの一方側に配置され、前記第1方向に沿って延びる軸部と、
    前記複数の操作ボタンの夫々を前記軸部に連結する複数の連結部と、
    を有し、
    前記複数の操作ボタンと前記軸部とが前記複数の連結部によって一体的に連結され、
    前記操作ボタンに対して後方側に押す操作がなされたときに、少なくとも前記軸部が変位又は弾性変形し、
    前記表示部は、
    板状に構成されるとともに一方の板面が前記リモートコントローラの前面として構成される非透明の表示板と、
    前記表示板において文字、記号、図柄の少なくともいずれかを表すための1以上の光源と、
    複数の前記光源が実装された基板部と、
    前記前後方向において前記基板部と前記表示板との間に配置され、前記光源から照射される光を前方側に導く孔部が形成されてなる支持フレームと、
    前記表示板と前記支持フレームとの間に介在し、前記支持フレームに対して前記表示板を接着状態で固定する接着層と、
    を有し、
    前記支持フレームと前記軸部とが隣接して配置され、
    前記接着層が、前記支持フレームと前記軸部とに跨って配置され、前記支持フレーム及び前記軸部と前記表示板とが前記接着層を介して固定される
    給湯器用のリモートコントローラ。
  11. 前記軸部は、
    各々の前記操作ボタンに対応してそれぞれ設けられ、前記第1方向において間隔をあけて配置される複数の肉厚部と、
    複数の前記肉厚部の間に設けられ、前記肉厚部よりも前記前後方向の厚さが小さい肉薄部と、
    を備え、
    前記操作ボタンに対して押圧操作がなされたときに、少なくとも前記肉薄部が弾性的に変形する構成をなし、
    前記支持フレームの一部が前記肉薄部の前方側に配置され、
    前記接着層が、前記支持フレームにおいて前記肉薄部の前方側に配置された部分である肉薄部被覆部分と前記肉厚部とに跨って配置され、前記表示板を、前記肉薄部被覆部分及び前記肉厚部に接着させる請求項9又は請求項10に記載の給湯器用のリモートコントローラ。
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