JP6966898B2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Description

本願発明は内燃機関のシリンダヘッドに関するものであり、特に、タンブル流の生成機能に特徴を有している。
内燃機関では、空気と燃料との混合性を高めるためにタンブル流を積極的に生成させており、そのための手段が多々提案されている。その例として特許文献1には、吸気ポートのうち下流側の端部に、半径が増大する吸気ポート拡幅部と、これに連続して半径を減少させた吸気調整部とを形成して、吸気調整部によって吸気を吸気ポートの中心線側に寄せることが開示されている。
特許文献1は、吸気ポート拡幅部によって吸気量を増大させつつ、吸気調整部によって吸気の流れに強い方向性を持たせようというものであり、タンブル流の強さを高い状態に維持しつつ、吸気量を増大させることができるとの説明が成されている。
特開2005−61368号公報
さて、タンブル流は、吸気をシリンダボアの壁面に当てることによって下向きに方向を変換し、次いでピストンの頂面に沿って流れるように方向変換させることによって旋回流となすものであり、強いタンブル流を形成するためには、吸気ポートから噴出した吸気を拡散させずに強い方向性を持たせてシリンダボアに噴出させることが重要であるといえる。
しかるに、特許文献1は、吸気ポートの下流端部に面積を絞った吸気調整部を形成することで吸気に方向性を持たせようとしているが、吸気調整部は全周にわたって内径が急激に縮小しているため、吸気ポートの内面に沿って流れた吸気が吸気調整部に当たって大きく拡散して乱流化するおそれがあり、これが吸気の流れの方向性付与にマイナスの影響を与えることが懸念される。
また、吸気調整部によって内径が絞られると、抵抗の増大によって吸気が流れにくくなるため、強力なタンブル流を生成できるか否か疑問無しと云えず、更に、吸気の流れ抵抗によってスロットルバルブの開閉に対する吸気量の応答性が悪くなり、車両においてはドライバビリティが損なわれることも懸念される。特に、機関の回転数が高くなるほど吸気の流れ抵抗が大きくなるため、高速回転域において特に機関回転の応答性が悪化することが懸念される。
本願発明は、上記のような現状を改善すべく成されたものであり、吸気に強い方向性を付与して強いタンブル流を得ることを課題とするものである。
本願発明は、吸気の流れ方向から見て上流側の始端を吸気側面に開口させて下流側の終端をシリンダボアに開口させた吸気ポートを備えているシリンダヘッドに関するものであり、
「動弁室の側を上としてシリンダブロックの側を下とした状態で、前記吸気ポートは、基本的に前記シリンダボアに向けて斜め下向きに傾斜しており、かつ、前記吸気ポートの終端に、リング状の吸気用バルブシートが、その軸心を前記吸気ポートの中心線に対して交差させた姿勢で嵌着している」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
「前記吸気ポートの傾斜した下面のうち終端寄り部位は、前記吸気ポートの中心線との間隔が下流に向けて広がるように傾斜角度を大きくすると共に前記吸気用バルブシートの軸心に対して傾斜した逃がし面に形成されて、前記逃がし面の延長線のうち上流側に向かった延長線は前記吸気ポートの始端を通過し、前記逃がし面の延長線のうち下流に向かった線は前記シリンダボアに入り込んでおり、
かつ、前記吸気ポートの下面のうち前記逃がし面に連続して始端側に位置した部分に、クランク軸線方向から見て下向きに緩く凹んで全体として曲面形状を成した下部ガイド凹所を形成しており、前記下部ガイド凹所は、最も深い部分を前記逃がし面に近い側にずらしている」
という特徴を有している。
本願発明では、まず、吸気ポートの下面に沿って流れてきた吸気が、下部ガイド凹所によって上向きに向かうように案内される(方向変換作用を受ける。)。この方向変換作用により、吸気ポートを流れてきた吸気は、できるだけ高い位置においてシリンダボアに向かうように方向付けられる。これにより、強く大きなタンブル流の生成に貢献できる。
そして、下部ガイド凹所よりも終端側の部位が吸気ポートの基本中心線と平行であると、吸気の通路面積が狭くなって流れ抵抗が増大するおそれがあるが(特に、吸気ポートの終端寄り部位の上面を吸気ポートの基本中心線に対して相対的に下向き傾斜させていると、吸気ポートの終端部が窄まり傾向を呈するため、流れ抵抗が増大して必要な吸気量を確保できないおそれがある。)、本願発明では、下部ガイド凹所に続く部分が吸気ポートの基本中心線に対して相対的に下向き傾斜した逃がし面になっているため、断面積の減少を防止して、吸気量を確保することができる。
これにより、スロットルバルブの開度に応じた吸気量を確保して機関制御の応答性を向上させつつ、強いタンブル流を形成して燃費の向上等に貢献することができる。
本願発明者が解析したところ、本願発明の構造は、従来に比べてタンブル流の強さを18%向上させつつ、吸気量の低下はみられなかった。従って、本願発明の効果は実証されているといえる。
実施形態をクランク軸線方向から見た縦断正面図(クランク軸線と直交すると共に1つの吸気側バルブシートの中心を通る平面で切断した断面図)である。 開弁状態での要部拡大縦断正面図である。 作用を示す要部拡大縦断正面図である。 タンブル流の生成状態を示す縦断正面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願では、方向を特定するため、上下と前後、左右の文言を使用するが、上下は、請求項で定義しているように、動弁室の側が上でシリンダブロックの側が下であり(従って、上下方向はシリンダボア方向と同じである。)、縦型エンジンの場合は、上下は鉛直方向と同じになる。スラント型エンジンやV型エンジンの場合は、シリンダボアの傾斜角度が大きくなると、上下方向は必ずしも鉛直方向とはいえなくなる。前後方向はクランク軸線方向であり、左右方向は、クランク軸線及びシリンダボア軸線と直交した方向である。
内燃機関の基本構造は従来と同様であり、機関本体の主要要素としてシリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを備えており、両者の間にはガスケット3が挟まれている。シリンダブロック1には、ピストン4が摺動自在に配置されてシリンダボア5が、クランク軸線方向に沿って複数形成されている。
一方、シリンダヘッド2には、各シリンダボア5に対応して略円錐状の凹所(燃焼室)6が形成されていると共に、前後2本ずつの吸気ポート7と排気ポート8とが左右に分かれて形成されている。敢えて説明するまでもないが、吸気ポート7は、吸気の流れ方向に向かって上流側に位置した始端7aがシリンダヘッド2の吸気側面2aに開口して、吸気の流れ方向に向かって下流側に位置した終端7bが凹所6及びシリンダボア5に向けて開口している。排気ポート8は、凹所と排気側面とに開口している。凹所6の中央部には、点火プラグ(図示せず)の下端が露出している。
本実施形態では、2本の吸気ポート7はそれぞれ独立しており、従って、吸気マニホールド9にも、各気筒の箇所ごとに2本の吸気枝管10が形成されているが、2本の吸気ポート7の始端7aを1つに纏めて、途中で二股状に前記した構造もある。
各吸気ポート7の上面部のうち始端7aに寄った部位には、インジェクタ用凹所11が上向きに抉られた状態に形成されており、このインジェクタ用凹所11に、燃料噴射インジェクタ12のノズル12aを傾斜姿勢で配置している。本実施形態では、燃料噴射インジェクタ12を吸気マニホールド9に取付けているが、シリンダヘッド2に取り付けることも可能である。
吸気ポート7の終端7bは吸気バルブ13で開閉されて、排気ポート8の始端は排気バルブ14で開閉される。従って、吸気ポート7の終端7bには、吸気用バルブシート15が下方から装着されており、排気ポート8の始端には、排気用バルブシート16が下方から装着されている。各バルブ13,14の弁軸13a,14aは、ブッシュ17を介して摺動自在に保持されている。吸気用バルブシート15の軸心は吸気バルブ13と同心であるので、吸気用バルブシート15の軸心は、吸気ポート7の基本中心線19に対して交差している(鉛直側に起きている。)。
(2).吸気ポートの上面部を中心にした詳細
吸気ポート7の上面のうち、終端7bに近い側に、吸気バルブ13の弁軸13aを挟んだ左右両側に広がった上傾斜案内面18が形成されている。図1に示すように、吸気ポート7のうち終端部を除いた部分の基本中心線19は、クランク軸線方向から見て、概ね、シリンダヘッド2の下面に対して、45度よりも小さい緩い角度θ1で斜め下向きに傾斜しているが、上傾斜案内面18は、吸気ポート7の基本中心線19に対して若干の角度θ2だけ下向きに傾斜している(なお、弁軸13aは、上傾斜案内面18に貫通している。)。従って、クランク軸線方向から見た状態で、吸気ポート7の終端部は僅かながら先窄まりになっている。
上傾斜案内面18が吸気ポート7の基本中心線19に対して相対的に下向き傾斜しているため、吸気用バルブシート15の中心を通る平面で切った縦断正面視において、上傾斜案内面18がシリンダヘッド2の下面に対して成す傾斜角度θ3は、吸気ポート7の基本中心線19の傾斜角度θ1よりも少し大きくなっている。このように傾斜角度θ1、θ3が相違するのは、吸気ポート7の終端7bがシリンダボア軸心20を挟んだ片側に位置していて、吸気ポート7の終端部をシリンダボアに向けて方向変換させなければならないことに起因している。
なお、吸気ポート7の基本中心線19の傾斜角度θ1を大きくすると、θ1=θ3にすることができるが、この場合は、吸気マニホールド9の取付け位置が高くなるため、シリンダヘッド2の高さが高くなる等の問題が生じてくる。従って、θ1はできるだけ小さくしつつ、強いタンブル流を形成することが設計上の課題であるといえる。
吸気用バルブシート15は、外周面と上端面とを有するリング構造であり、吸気ポート7の終端7bに形成した拡径部21に嵌め込んでいる。従って、拡径部21は、吸気用バルブシート15の上端面が重なる段差面21aを有している。また、吸気用バルブシート15の内周のうち上側にはストレート面15aが形成されて、その下端に下広がりの第1傾斜面15bが連続し、更に、第1傾斜面15bには、第1傾斜面15bよりも広がり角度が大きい第2傾斜面15cが連続している。
従って、吸気用バルブシート15の内面には、第1及び第2の傾斜面15b,15cから成るテーパ面が形成されている。また、ストレート面15aと第1傾斜面15bとの連接部である第1角部15dと、第1傾斜面15bと第2傾斜面15cとの連接部である第2角部15eが形成されている。
吸気バルブ13の傘部の外周は下広がりのテーパ面13bになっているが、テーパ面13bは、閉弁状態で、第2傾斜面15cに重なるか、又は、第2角部15eに線接触状態に重なっている。或いは、第2傾斜面15cに続く第3傾斜面を形成して、第2傾斜面15cと第3傾斜面との連接部である第3角部に、吸気バルブ13のテーパ面13bを線接触状態で当てることも可能である。更に、吸気用バルブシート15のテーパ面及び吸気バルブ13のテーパ面13bのうちいずれか一方又は両方をラッパ状の曲面に形成して、両者を線接触状態で当てることも可能である。
そして、図2に明示するように、クランク軸線と交差すると共に吸気バルブ13及び吸気用バルブシート15の軸心を通る平面で切断した縦断正面視において、吸気用バルブシート15のうち上傾斜案内面18の側に位置した部分の全体が、上傾斜案内面18の上面のプロフィールを規定する直線の延長線22を挟んで吸気ポート7と反対側の上側(点火プラグの側)に位置している。従って、拡径部21の段差面21aは、上部において吸気用バルブシート15の内側にはみ出している。
(4).上傾斜案内面の作用
図3では、従来の上傾斜案内面23を点線で表示している。すなわち、この従来構造では、上傾斜案内面23は上向きに凹んだ曲面になっており、その終端は、吸気用バルブシート15の上角部の箇所に位置している。従って、この場合は、拡径部21の段差面21aの上部の幅は吸気バルブ13の上端面の幅と同じになっている。
そして、従来構造では、吸気ポート7の上面に沿って流れてきた吸気は、点線の矢印24で示すように、上傾斜案内面23に案内されて下向きに方向を変えてから吸気用バルブシート15の内周面に当たることになり、このため、シリンダボア5に向かう吸気の流れが全体として下向きに方向変換させられる傾向を呈すると共に、吸気用バルブシート15に衝突したときに乱流化するおそれがあるといった問題があり、結果として、タンブル流Tを強くすることに限度があった。
これに対して本実施形態では、上傾斜案内面18が直線形状であることと、吸気が吸気用バルブシート15に衝突しないこととが相まって、吸気を下向きに方向変換させることなく、できるだけシリンダボア5の上部に向かうように方向性を付与した状態のままで、勢いを殺さずにシリンダボア5にスムースに噴出させることができる。その結果、図4に示すように、シリンダボア5とピストン4との案内作用を利用して強いタンブル流Tを形成できる。
(5).吸気ポートの下面の構造
本実施形態において、吸気ポート7の下面25の基本形態は、クランク軸線方向から見て、吸気ポート7の基本中心線19と平行なほぼ直線のプロフィールになっているが、本実施形態の特徴として、まず、終端寄りの部位のうち概ね上傾斜案内面18の始端部と対向した部位に下部ガイド凹所26を形成している。
次に、下部ガイド凹所26よりも下流側の部位を、吸気ポート7の下面25の基本形態を成す直線に対して斜め下向きに傾斜させて逃がし面27と成しており、逃がし面27の終端は、吸気用バルブシート15のうち上端面と内周面との連接部である上内周縁15fに位置している。
従って、吸気用バルブシート15の上内周縁15fを起点とする逃がし面27が、吸気ポート7の基本部の下面25に対して斜め上向き姿勢に形成されて、吸気ポート7の下面に、逃がし面27の始端に連続した下部ガイド凹所26が形成されていることになる。下部ガイド凹所26の長さLは30〜40mm程度、最大深さは1mm程度である。吸気ポート7の下面25(及び吸気ポート7の基本中心線19)に対する逃がし面27の相対的な傾斜角度θ4は、5〜10度程度に設定している(好適には6〜8度である。)。
θ4が5〜10度程度に設定されているため、図1に示すように、逃がし面27の上流側の延長線27aは吸気ポート7の始端(入口)7aを通過し、図1,2に示すように、逃がし面27の下流側の延長線27bはシリンイダボア5に入り込んでいる。
図2に明示するように、下部ガイド凹所26は、クランク軸線方向から見た断面視において、全体として曲面形状ではあるものの、最も深い部位26aを終端側(逃がし面27に近い側)に寄せている。従って、吸気ポート7の下面に沿って流れてきた吸気は、図3に矢印28で示すように、下部ガイド凹所26によって上向きに方向変換するような作用を受ける。つまり、吸気ポート7を流れてきた吸気は、下部ガイド凹所26によって上向きに押し上げられる作用を受ける。
下部ガイド凹所26は、上傾斜案内面18よりも上流側に位置しているため、吸気は、下部ガイド凹所26によって上向きに押されるような作用を受けて、吸気ポート7の上面に沿って流れる傾向を呈するが、上傾斜案内面18が直線状でかつ吸気用バルブシート15で方向変換することはないため、吸気は、上傾斜案内面18によるガイド作用をフルに享受して、シリンダボア5に向かう強い流れが維持される。その結果、強いタンブル流Tが形成される。
従って、本実施形態では、上傾斜案内面18と下部ガイド凹所26とは、協働して強いタンブル流Tの生成に貢献している。また、下部ガイド凹所26の深さは1mm程度であるため、機関が高速回転して吸気の流速が速くても、吸気の流れを大きく乱すようなことはなく、強いタンブル流Tを形成できる。また、特許文献1とは異なって、圧損が生じることもない。
逃がし面27は、吸気ポート7の終端部の断面積を大きくして、吸気の流れ抵抗を抑制する働きをしている。すなわち、吸気ポート7は逃がし面27の箇所において最も断面積が小さくなっているが、吸気ポート7の上面に直線状の上傾斜案内面18を形成したことによる断面積減少を、吸気ポート7の下面に逃がし面27を形成することによって補っている。なお、逃がし面27は、吸気ポート7の軸心方向から見ると下向きに凹んだ凹所になっており、シリンダヘッド2の下面側からエンドミルを当てることにより、切削加工することができる(勿論、鋳込みによって形成してもよい。)。
上傾斜案内面18の大部分の下方は凹所6及びシリンダボア5に開放されているので、逃がし面27の断面積が少なくても、吸気の流れ抵抗の増大になることはない。つまり、上傾斜案内面18を直線形状にしたことによる吸気ポート7の断面積の低減は、上傾斜案内面18の始端部の僅かの部分において問題になるのであり、この僅かの断面積の減少を下部の逃がし面27によって補っているのである。
結局、本実施形態では、上傾斜案内面18と下部ガイド凹所26と逃がし面27との三者が有機的に結合して、強いタンブル流Tの形成に貢献している。但し、逃がし面27や下部ガイド凹所26を形成することは、上傾斜案内面18を図3に点線で示すように形成した場合にも効果がある。
本願発明は、シリンダヘッドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
4 ピストン
5 シリンダボア
6 凹所(燃焼室)
7 吸気ポート
7a 吸気ポートの始端
7b 吸気ポートの終端
9 吸気マニホールド
13 吸気バルブ
15 吸気用バルブシート
15f 上内周縁
18 上傾斜案内面
19 吸気ポートの基本中心線
21 拡径部
25 吸気ポートの下面
26 下部ガイド凹所
27 逃がし面
T タンブル流

Claims (1)

  1. 吸気の流れ方向から見て上流側の始端を吸気側面に開口させて下流側の終端をシリンダボアに開口させた吸気ポートを備えているシリンダヘッドであって、
    動弁室の側を上としてシリンダブロックの側を下とした状態で、前記吸気ポートは、基本的に前記シリンダボアに向けて斜め下向きに傾斜しており、かつ、前記吸気ポートの終端に、リング状の吸気用バルブシートが、その軸心を前記吸気ポートの中心線に対して交差させた姿勢で嵌着している構成であり、
    前記吸気ポートの傾斜した下面のうち終端寄り部位は、前記吸気ポートの中心線との間隔が下流に向けて広がるように傾斜角度を大きくすると共に前記吸気用バルブシートの軸心に対して傾斜した逃がし面に形成されて、前記逃がし面の延長線のうち上流側に向かった延長線は前記吸気ポートの始端を通過し、前記逃がし面の延長線のうち下流に向かった線は前記シリンダボアに入り込んでおり、
    かつ、前記吸気ポートの下面のうち前記逃がし面に連続して始端側に位置した部分に、クランク軸線方向から見て下向きに緩く凹んで全体として曲面形状を成した下部ガイド凹所を形成しており、前記下部ガイド凹所は、最も深い部分を前記逃がし面に近い側にずらしている、
    内燃機関のシリンダヘッド。
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