JP6965841B2 - 車両の衝突検知構造 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行者、自転車の乗員等の衝突体と車両とが衝突した場合に、その衝突を検知する車両の衝突検知構造に関する。
歩行者、自転車の乗員等の衝突体と車両とが衝突した場合に、衝突体が受けるダメージを軽減する保護装置が実用化されている。この保護装置としては、エアバッグ装置、ポップアップフード等が知られている。エアバッグ装置は、車両の衝突体との衝突を検知すると、エンジンフードの上からフロントウインドウの下部にかけてエアバッグを膨張及び展開させることで、衝突体への衝撃を緩和する。ポップアップフードは、車両の衝突体との衝突を検知すると、エンジンフードの後端を上昇させることで、衝突体への衝撃を緩和する。
上記衝突の検知は、例えば、特許文献1に記載されているように、衝突による衝撃が加わる部材であるフロントバンパに後側から直接取り付けられた衝突検知センサによって行われる。衝突検知センサは、衝突体と車両とが衝突した場合に、フロントバンパとともに変形することで衝突を検知する。そして、衝突検知センサの検知結果に基づき、上述した各種保護装置の作動が制御される。
特開2016−47684号公報
ところが、衝突検知センサがフロントバンパに直接取り付けられる上記特許文献1の車両の衝突検知構造では、フロントバンパにおいて衝突による衝撃が加わった箇所から衝突検知センサまでの距離が短い。そのため、衝突検知センサの検知感度が高く、同衝突検知センサが必要以上に衝突を検知するおそれがある。例えば、車両が悪路、砂利道等を走行していてフロントバンパを通じて衝突検知センサに衝撃が加わった場合に、衝突を誤検知することが起こり得る。この場合には、保護装置による衝突体の保護が不要であるにもかかわらず、保護装置が作動してしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の衝突体との衝突をより高い精度で検知することのできる車両の衝突検知構造を提供することにある。
上記課題を解決する車両の衝突検知構造は、被着部を有し、かつ前記被着部に衝突検知センサが取り付けられた車両と、同車両の外部の衝突体とが衝突した場合に、前記被着部とともに同衝突検知センサが変形することで衝突を検知するようにした車両の衝突検知構造であり、前記衝突体との衝突に伴う衝撃の前記車両における伝達経路の一部を構成する第1部材と、前記衝撃の伝達経路の一部を構成し、かつ前記第1部材よりも前記衝突体から遠い側に配置された第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材の間に配置され、かつ前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方に取り付けられたブラケットとを備え、前記衝突検知センサは、前記ブラケットを前記被着部とし、同ブラケットの前記第1部材側の端部から前記第2部材側へ離れた箇所に取り付けられている。
上記の構成によれば、衝突体と車両とが衝突すると、その衝突に伴う衝撃が、第1部材及びブラケットを介して第2部材に伝達される。ブラケットに取り付けられた衝突検知センサが、そのブラケットとともに変形することで、衝突を検知する。
ここで、衝突検知センサは、ブラケットの第1部材側の端部から第2部材側へ離れた箇所に取り付けられている。車両において衝突による衝撃が加わった箇所から衝突検知センサまでの距離は、同衝突検知センサが第1部材に対し直接取り付けられた場合よりも長くなる。これに伴い、衝突検知センサの感度が低くなり、衝突体と車両とが衝突していないにも拘わらず、衝突が誤って検知されることが起こりにくくなる。
また、上記衝撃が第1部材を介してブラケットに伝わった場合、そのブラケットの衝突体から遠ざかる側への動きが、第2部材によって受け止められる。そのため、こうした受け止めが行われない場合に比べ、衝突の衝撃が伝わることによるブラケットの変形が適切に行われる。従って、衝突検知センサに対し、より適切な感度で衝突を検知させることが可能となる。
上記車両の衝突検知構造において、前記ブラケットは、前記第1部材及び前記第2部材の配列方向に延びる板状部と、前記板状部の延びる方向における少なくとも一方の端部に設けられた取付部とを備え、前記第1部材及び前記第2部材のうち前記取付部が対向するものに対し、同取付部において取り付けられており、前記衝突検知センサは前記板状部に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、衝突検知センサは、板状部に取り付けられることで、ブラケットの第1部材側の端部から第2部材側へ離れた箇所に位置する。
そして、衝突体と車両とが衝突すると、その衝突に伴う衝撃は、第1部材、ブラケット(板状部、取付部)を介して第2部材に伝達される。板状部に取り付けられた衝突検知センサは、ブラケットの第1部材側の端部から第2部材側へ離れた箇所において、板状部とともに変形することで、衝突を検知する。
上記車両の衝突検知構造において、前記第1部材はラジエータグリルであり、前記第2部材は、前記ラジエータグリルよりも後方に配置されたラジエータサポート部材であることが好ましい。
上記の構成によれば、車両が前方へ走行しているときに衝突体と衝突すると、その衝突に伴う衝撃が、ラジエータグリル及びブラケットを介してラジエータサポート部材に伝達される。ブラケットの板状部に取り付けられた衝突検知センサが、その板状部とともに変形することで、衝突を検知する。また、衝突によるブラケットの後方への動きは、ラジエータサポート部材によって受け止められる。
上記車両の衝突検知構造において、前記ブラケットは、前記板状部の厚み方向を上下方向に合致させた状態で配置されていることが好ましい。
ここで、ブラケットの板状部は、その厚み方向に対し交差する方向、例えば、板状部の面に沿う方向に荷重が加わった場合には、厚み方向に対し荷重が加わった場合よりも変形しにくい。従って、上記の構成によるように、ブラケットが、板状部の厚み方向を上下方向に合致させた状態で配置されると、例えば側方から車両に衝撃が加わった場合に板状部が変形しにくく、衝突検知センサが側面衝突を検知する感度が低くなる。
上記車両の衝突検知構造において、前記ブラケットは、前記板状部の厚み方向を車幅方向に合致させた状態で配置されていることが好ましい。
ここで、ブラケットの板状部は、その厚み方向に荷重が加わった場合には、厚み方向に対し交差する方向、例えば、板状部の面に沿う方向に対し荷重が加わった場合よりも変形しやすい。従って、上記の構成によるように、ブラケットが、板状部の厚み方向を車幅方向に合致させた状態で配置されると、側面衝突により車両に対し側方から衝撃が加わった場合に板状部が変形しやすく、衝突検知センサが側面衝突を検知する感度が高くなる。
上記車両の衝突検知構造において、前記ブラケットは、前記第1部材及び前記第2部材の間において、前記第1部材及び前記第2部材の配列方向に対し交差する方向へ延び、かつ少なくとも一部が前記第2部材に接触する板状部と、前記板状部の延びる方向における両端部に設けられた取付部とを備え、両取付部において前記第1部材に取り付けられており、前記衝突検知センサは前記板状部に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、衝突検知センサは、板状部に取り付けられることで、ブラケットの第1部材側の端部(取付部)から第2部材側へ離れた箇所に位置する。
そして、衝突体と車両とが衝突すると、その衝突に伴う衝撃は、第1部材を介して、ブラケットにおける両取付部及び板状部に伝達される。この衝撃は、板状部に接触した第2部材に伝達される。ブラケットの板状部に取り付けられた衝突検知センサは、ブラケットの第1部材側の端部から第2部材側へ離れた箇所において、板状部とともに変形することで、衝突を検知する。また、ブラケットの後方への動きは、第2部材によって受け止められる。
上記車両の衝突検知構造において、前記第1部材はラジエータグリルであり、前記第2部材は前記ラジエータグリルよりも後方に配置されたフロントバンパの一部を構成するバンパカバーであることが好ましい。
上記の構成によれば、車両が前方へ走行しているときに衝突体と衝突すると、その衝突に伴う衝撃が、ラジエータグリル及びブラケットを介してバンパカバーに伝達される。ブラケットの板状部に取り付けられた衝突検知センサが、その板状部とともに変形することで、衝突を検知する。また、ブラケットの後方への動きは、バンパカバーによって受け止められる。
上記車両の衝突検知構造において、前記第1部材は、フロントバンパの一部を構成するバンパカバーであり、前記第2部材は、前記フロントバンパの一部を構成し、かつ前記バンパカバーよりも後方に配置されたバンパリインフォースメントであることが好ましい。
上記の構成によれば、車両が前方へ走行しているときに衝突体と衝突すると、その衝突に伴う衝撃は、バンパカバー及びブラケットを介してバンパリインフォースメントに伝達される。ブラケットの板状部に取り付けられた衝突検知センサが、その板状部とともに変形することで、衝突を検知する。また、衝突によるブラケットの後方への動きは、バンパリインフォースメントによって受け止められる。
上記車両の衝突検知構造において、前記板状部の延びる方向に対し交差する方向における両側縁部には、同板状部の延びる方向に沿って延びるフランジ部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
上記の構成によるように、板状部の延びる方向に対し交差する方向における両側縁部にフランジ部が形成されることで、形成されない場合よりも板状部の延びる方向における強度が高められる。そのため、車両に対し衝撃が加わったが、その衝撃が衝突によるものでない場合には、板状部が形状を維持しやすい。
上記車両の衝突検知構造において、前記板状部の延びる方向における前記ブラケットの両端部の間には、同ブラケットの他の箇所よりも強度の低い脆弱部が形成されており、前記衝突検知センサは、前記板状部の延びる方向において前記脆弱部を含む箇所に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、板状部の延びる方向におけるブラケットの両端部の間であって、脆弱部の形成されている箇所の強度は、形成されていない箇所の強度よりも低い。そのため、衝突に伴う衝撃がブラケットに伝わった場合、ブラケットは、脆弱部において変形しやすい。板状部の延びる方向において脆弱部を含む箇所に取り付けられた衝突検知センサは、板状部の脆弱部とともに変形することで、衝突を高い感度で検知する。
上記車両の衝突検知構造によれば、車両の衝突体との衝突をより高い精度で検知することができる。
車両の衝突検知構造を具体化した第1実施形態において、ラジエータグリル及びその周辺部分を車両の前方から見た部分正面図。 (a)は、ラジエータグリルとラジエータサポート部材との間に第1実施形態のブラケットが配置された状態を斜め前上方から見た斜視図、(b)は、図2(a)の一部を拡大して示す部分斜視図。 第1実施形態におけるブラケットを斜め前上方から見た斜視図。 第1実施形態におけるブラケットの底面図。 図2(b)に対応する図であり、ラジエータグリルとラジエータサポート部材との間に第2実施形態のブラケットが配置された状態を斜め前上方から見た部分斜視図。 第2実施形態において、ラジエータグリルとラジエータサポート部材との間にブラケットが配置された状態を下方から見た部分底面図。 (a)はラジエータグリルとラジエータサポート部材との間に第3実施形態のブラケットが配置された状態を斜め前上方から見た斜視図、(b)は図7(a)の一部を拡大して示す部分斜視図。 図3に対応する図であり、第3実施形態におけるブラケットを斜め前上方から見た斜視図。 第3実施形態におけるブラケット及び衝突検知センサを、板状部の厚み方向について図8とは反対側から見た斜視図。 図5に対応する図であり、ラジエータグリルとラジエータサポート部材との間に第4実施形態のブラケットが配置された状態を斜め前上方から見た部分斜視図。 ラジエータグリルとラジエータサポート部材との間に第4実施形態のブラケットが配置された状態を、板状部の厚み方向について図10とは反対側から見た部分斜視図。 ラジエータグリルとバンパカバーとの間にブラケットが配置された第5実施形態の衝突検知構造を示す部分側断面図。 バンパカバーとバンパリインフォースメントとの間にブラケットが配置された第6実施形態の衝突検知構造を示す部分側断面図。
(第1実施形態)
以下、車両の衝突検知構造の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方とし、後進方向を後方として説明する。また、上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車両の幅方向(車幅方向)であって車両の前進時の左右方向と一致するものとする。
図1及び図2(a)に示すように、車両10の前部における車体の一部は、ラジエータ(図示略)を支持するための金属製のラジエータサポート部材11によって構成されている。
ラジエータサポート部材11及びラジエータの前方には、車両10の前端部を構成するラジエータグリル(フロントグリルとも呼ばれる)12が配置されている。第1実施形態では、ラジエータグリル12の上部は上部材13によって構成され、下部は下部材14によって構成されている。上部材13の上部であって、左右方向における中央部分には装着孔13aが形成されている。この装着孔13aは、ラジエータグリル12を装飾等するためのエンブレム(図12、図13参照)15が装着される箇所である。上部材13の複数箇所及び下部材14の複数箇所には取付座16が設けられており、これらの取付座16において、上部材13及び下部材14が、車体であって、ラジエータサポート部材11よりも前方となる箇所に取り付けられている。なお、上部材13における取付座16については、図示が省略されている。
上記ラジエータ、ラジエータサポート部材11及びラジエータグリル12を自身の前部に有する車両10では、ラジエータグリル12を通過し、ラジエータに前方から導かれた空気との熱交換によって、ラジエータ内のエンジン冷却水が冷却され、エンジンのオーバーヒートが抑制される。また、ラジエータグリル12は、車両10の意匠性を高める役割も有している。
上記ラジエータグリル12は、車両10が、その前方の衝突体C1と衝突した場合に、その衝突に伴う衝撃の車両10における伝達経路の一部を構成する第1部材に該当する。また、ラジエータサポート部材11は、上記伝達経路の一部を構成し、かつラジエータグリル12よりも衝突体C1から遠い側(第1実施形態では後側)に配置された第2部材に該当する。なお、衝突体C1は、歩行者、自転車の乗員等である。
ラジエータグリル12の上端部とラジエータサポート部材11との間であって、互いに左右方向に離間した2箇所には、全体が樹脂材料によって形成されたブラケット17が配置されている。両ブラケット17は互いに同様の構成を有している。ブラケット17は、ラジエータグリル12とラジエータサポート部材11との間に架け渡されている。
図2(b)及び図3に示すように、各ブラケット17は、板状部18及び一対の取付部21,22を備えている。板状部18は、ラジエータグリル12及びラジエータサポート部材11の配列方向である前後方向に延びる板状をなしている。ブラケット17は、板状部18の厚み方向を上下方向に合致させた状態で、すなわち、横置きで配置されている。ここで、板状部18の延びる方向に対し交差する方向のうち、左右方向を板状部18の幅方向というものとする。
板状部18の周縁部のうち、少なくとも幅方向における両側縁部には、同板状部18の延びる方向(前後方向)に沿って延びるフランジ部19が形成されている。フランジ部19は、板状部18の厚み方向における両側の面のうちの一方の面(上側の面)から上方へ突出している。
両取付部21,22は、板状部18の延びる方向の端部である前後両端部に設けられている。前側の取付部21はラジエータグリル12に対向し、後側の取付部22はラジエータサポート部材11に対向している。ブラケット17は、前側の取付部21においてラジエータグリル12の上端部に対し係合されることで、同ラジエータグリル12に取り付けられている。ブラケット17は、後側の取付部22において、ボルト及びナット等の締結具(図示略)によってラジエータサポート部材11に取り付けられている。
図2(b)及び図4に示すように、ブラケット17には、車両10と衝突体C1とが衝突したことを検知する薄板状の衝突検知センサ23が取り付けられている。この衝突検知センサ23は、ブラケット17を被着部とし、同ブラケット17における板状部18のラジエータグリル12側の端部である前端部(取付部21)からラジエータサポート部材11側(後側)へ離れた箇所に取り付けられている。第1実施形態では、衝突検知センサ23は、板状部18において、その延びる方向(前後方向)における中央部分に取り付けられている。また、衝突検知センサ23は、板状部18の厚み方向における両側の面のうち、フランジ部19が設けられていない側の面である下面に取り付けられている。衝突検知センサ23は、ブラケット17とともに変形することで衝突を検知する。
車両10には、衝突体C1を衝突の衝撃から保護するための保護装置と、上記衝突検知センサ23の検知信号に基づき保護装置の作動を制御する制御装置(いずれも図示略)とが設けられている。保護装置としては、例えば、エアバッグ装置、ポップアップフード等が代表的である。
保護装置がエアバッグ装置の場合、制御装置は、衝突検知センサ23によって衝突が検知されると、エアバッグ装置を作動させて、エンジンフードの上からフロントウインドウの下部にかけてエアバッグを膨張及び展開させる。そして、車両10との衝突により倒れ込んだ歩行者等の衝突体C1をエアバッグによって受け止めることで、同衝突体C1が硬質のフロントピラー等に直接接触するのを抑制し、衝撃から保護する。
保護装置がポップアップフードの場合、制御装置は、衝突検知センサ23によって衝突が検知されると、エンジンフードの後端を上昇させ、上昇した分のストロークを緩衝用機構で支えることで、衝突体C1がエンジンフードから受ける衝撃を和らげる。
次に、上記のように構成された第1実施形態の車両の衝突検知構造の作用及び効果について説明する。
車両10が前方へ走行しているときに衝突体C1と衝突すると、その衝突に伴う衝撃が、ラジエータグリル12及び両ブラケット17を介してラジエータサポート部材11に伝達される。図2(b)及び図4に示すように、ブラケット17では、衝撃は、前側の取付部21、板状部18及び後側の取付部22の順に伝達される。板状部18に取り付けられた衝突検知センサ23は、その板状部18とともに変形することで、衝突を検知する。
ここで、衝突検知センサ23は、ブラケット17のラジエータグリル12側の端部(前端部:取付部21)からラジエータサポート部材11側(後側)へ離れた箇所に取り付けられている。車両10において衝突による衝撃が加わった箇所から衝突検知センサ23までの距離は、同衝突検知センサ23が第1部材(ラジエータグリル12)に対し後側から直接取り付けられた場合(特許文献1がこれに相当)よりも長くなる。これに伴い、衝突検知センサ23の感度が低くなり、衝突体C1が車両10に衝突していないにも拘わらず、衝突が誤って検知されることが起こりにくい。
また、上記衝撃がラジエータグリル12を介してブラケット17に伝わった場合、そのブラケット17の衝突体C1から遠ざかる側(後側)への動きが、剛性の高いラジエータサポート部材11によって受け止められる。そのため、こうした受け止めが行われない場合に比べ、衝突の衝撃が伝わることによるブラケット17の変形が適切に行われる。従って、衝突検知センサ23に対し、より適切な感度で衝突を検知させることが可能となる。
さらに、ブラケット17の板状部18は、その厚み方向(上下方向)に対し交差する方向、例えば、板状部18の面に沿う方向(例えば、車幅方向)に荷重が加わった場合には、厚み方向に対し荷重が加わった場合よりも変形しにくい。従って、ブラケット17が、板状部18の厚み方向を上下方向に合致させた状態で配置された第1実施形態では、車両10の側方から衝撃が加わった場合に板状部18が変形しにくい。そのため、衝突検知センサ23が側面衝突を検知する感度を低くすることができる。
これに加え、板状部18の幅方向における両側縁部にフランジ部19が形成されることで、形成されない場合よりも、板状部18の延びる方向におけるブラケット17の強度が高められる。そのため、車両10に対し衝撃が加わったが、その衝撃が衝突によるものでない場合には、板状部18が形状を維持しやすい。
(第2実施形態)
次に、車両の衝突検知構造の第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
第2実施形態では、図5に示すように、板状部18の延びる方向である前後方向におけるブラケット17の両端部の間に、同ブラケット17の他の箇所よりも強度の低い脆弱部25が形成されている。脆弱部25は、一対の切欠き部26と溝部27とを備えている。
各切欠き部26は、フランジ部19のうち、板状部18の幅方向における両側縁部に位置する部分であって、板状部18の延びる方向におけるブラケット17の両端部の間の中央部分に形成されている。溝部27は、板状部18において、その延びる方向に対し交差する方向のうち、左右方向へ延びて両切欠き部26に繋がっている。
図6に示すように、衝突検知センサ23は、ブラケット17を被着部とし、板状部18の厚み方向における両側の面のうち、フランジ部19が設けられていない側の面(下面)であって、同板状部18の延びる方向(前後方向)において脆弱部25を含む箇所(第2実施形態では、跨ぐ箇所)に取り付けられている。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第2実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
そのほかにも、板状部18の延びる方向(前後方向)におけるブラケット17の両端部の間であって、脆弱部25が形成された箇所の強度は、形成されていない箇所の強度よりも低い。
より具体的には、ブラケット17において、フランジ部19に切欠き部26が形成された箇所の強度は、形成されていない箇所の強度よりも低い。また、板状部18において、溝部27が形成された箇所では、形成されていない箇所よりも厚みが小さく強度が低い。
そのため、衝突に伴う衝撃がブラケット17に伝わると、同ブラケット17は、脆弱部25において変形しやすい。特に、溝部27は、板状部18の延びる方向(前後方向)に対し交差する方向(左右方向)へ延びて、板状部18の左右の両側縁部における両切欠き部26に繋がっている。そのため、ブラケット17は、両切欠き部26及び溝部27において折れ曲がりやすい。
板状部18の延びる方向(前後方向)において脆弱部25を含む箇所に取り付けられた衝突検知センサ23は、板状部18の脆弱部25とともに変形することで、衝突を高い感度で検知する。
(第3実施形態)
次に、車両の衝突検知構造の第3実施形態について、図7〜図9を参照して説明する。
図7(a),(b)及び図8に示すように、第3実施形態は、ブラケット31として、板状部32、フランジ部33及び前後一対の取付部34,35を備えるものが用いられている点で第1実施形態と共通している。板状部32は前後方向に延びている。フランジ部33の一部は、板状部32の幅方向における両側縁部に形成されている。両取付部34,35は、板状部32の延びる方向(前後方向)における両端部に設けられている。ブラケット31は、前側の取付部34においてラジエータグリル12の上端部に対し、係合により取り付けられている。ブラケット31は、後側の取付部35において、ボルト及びナット等の締結具(図示略)によってラジエータサポート部材11に取り付けられている。
第3実施形態は、ブラケット31が、板状部32の厚み方向を左右方向に合致させた状態で、すなわち縦置きで配置されている点で第1実施形態と異なっている。フランジ部33は、板状部32の厚み方向における両側の面のうち、左側の面から左方へ突出している。
図9に示すように、衝突検知センサ23は、ブラケット31を被着部とし、板状部32の厚み方向における面のうち、フランジ部33が設けられていない側の面(右側の面)に取り付けられている。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第3実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
ここで、ブラケット31の板状部32は、その厚み方向(車幅方向)に荷重が加わった場合には、厚み方向に対し交差する方向、例えば、板状部32の面に沿う方向(上下方向や前後方向)に対し荷重が加わった場合よりも変形しやすい。従って、ブラケット31が、板状部32の厚み方向を車幅方向に合致させた状態で配置された第3実施形態では、側面衝突等により車両10に対し車幅方向から衝撃が加わった場合に板状部32が変形しやすくなる。そのため、衝突検知センサ23が側面衝突を検知する感度を高くすることができる。
(第4実施形態)
次に、車両の衝突検知構造の第4実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。
第4実施形態では、図10に示すように、板状部32の延びる方向である前後方向におけるブラケット31の両端部の間に、同ブラケット31の他の箇所よりも強度の低い脆弱部41が形成されている。脆弱部41は、第2実施形態と同様、一対の切欠き部42と溝部43とを備えている。
各切欠き部42は、フランジ部33のうち、板状部32の幅方向における両側縁部に位置する部分であって、板状部32の延びる方向(前後方向)におけるブラケット31の両端部の間の中央部分に形成されている。溝部43は、板状部32のうち、同板状部32の延びる方向(前後方向)に対し交差する方向(略上下方向)へ延びて両切欠き部42に繋がっている。
図11に示すように、衝突検知センサ23は、ブラケット31を被着部とし、板状部32の厚み方向における両側の面のうち、フランジ部33の設けられていない側の面(右側の面)であって、同板状部32の延びる方向(前後方向)において脆弱部41を含む箇所(第4実施形態では、跨ぐ箇所)に取り付けられている。
上記以外の構成は第3実施形態と同様である。そのため、第3実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第4実施形態によると、第3実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
そのほかにも、板状部32の延びる方向(前後方向)におけるブラケット31の両端部の間であって、脆弱部41が形成された箇所の強度は、形成されていない箇所の強度よりも低い。
より具体的には、ブラケット31においてフランジ部33に切欠き部42が形成された箇所の強度は、形成されていない箇所の強度よりも低い。また、板状部32において、溝部43が形成された箇所では、形成されていない箇所よりも厚みが小さく強度が低い。
そのため、衝突に伴う衝撃がブラケット31に伝わると、同ブラケット31は、脆弱部41において変形しやすい。特に、溝部43は、板状部32の延びる方向(前後方向)に対し交差する方向(略上下方向)へ延びて両切欠き部42に繋がっている。そのため、ブラケット31は、両切欠き部42及び溝部43において折れ曲がりやすい。板状部32の延びる方向(前後方向)において脆弱部41を含む箇所に取り付けられた衝突検知センサ23は、板状部32の脆弱部41とともに変形することで、衝突を高い感度で検知する。
(第5実施形態)
次に、車両の衝突検知構造の第5実施形態について、図12を参照して説明する。
図12は、衝突検知構造が設けられた車両10の前部の断面構造を示している。図12では、ラジエータグリル12については、上部材13における下半部と、下部材14の上端部とが図示されている。ここでの上部材13における下半部とは、エンブレム15の下端部よりも下側部分である。
上部材13の後方にはフロントバンパ45が配置されている。フロントバンパ45は、前方から後方に向けて順に配置された、バンパカバー46、バンパアブソーバ54及びバンパリインフォースメント53を備えている。
バンパリインフォースメント53は、フロントバンパ45の骨格部材であり、金属材料によって形成されている。バンパカバー46は、上下方向に互いに離間した状態で配置された3つの対向壁部47,48,49と、隣り合う対向壁部47,48,49を連結する2つの連結壁部51,52とを備えている。上側の連結壁部51は、隣り合う対向壁部47,48の後端部同士を連結している。下側の連結壁部52は、隣り合う対向壁部48,49の前端部同士を連結している。
バンパアブソーバ54は、発泡PP等の弾性材によって形成されており、バンパカバー46における下側の連結壁部52と、バンパリインフォースメント53の下部との間に配置されている。
バンパカバー46よりも後方であって、バンパアブソーバ54及びバンパリインフォースメント53よりも上方となる箇所には、同バンパリインフォースメント53を前上方から覆うカバー55が配置されている。
第5実施形態では、ラジエータグリル12(上部材13)が第1部材とされ、バンパカバー46が第2部材とされ、それらの間にブラケット56が配置されている。
ブラケット56は、板状部57及び上下一対の取付部63,64を備えている。板状部57のうち、上端部61及び下端部62を除く多くの部分(以下、本体部58という)は、ラジエータグリル12の上部材13とバンパカバー46との間において、ラジエータグリル12及びバンパカバー46の配列方向(前後方向)に対し交差する方向である上下方向へ延びている。本体部58の下部は、バンパカバー46の下側の連結壁部52に対し前側から接触している。上端部61は、本体部58の上端から前方へ屈曲している。下端部62は、本体部58の下端から前方へ屈曲している。
上側の取付部63は上端部61に繋がり、下側の取付部64は下端部62に繋がっている。両取付部63,64は、ともに略上下方向に延びており、上部材13に対し後側から固定されている。
衝突検知センサ23は、ブラケット56を被着部とし、板状部57における本体部58の前面であって、上下方向における中央部分に取り付けられている。この取り付けにより、衝突検知センサ23は、ブラケット56の第1部材(ラジエータグリル12の上部材13)側の端部(取付部63,64)から第2部材(バンパカバー46)側へ離れた箇所に位置している。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第5実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
すなわち、車両10が前方へ走行しているときに衝突体C1と衝突すると、その衝突に伴う衝撃が、第1部材(ラジエータグリル12の上部材13)を介して、ブラケット56における上下両取付部63,64及び板状部57に伝達される。この衝撃は、板状部57の本体部58に接触した連結壁部52においてバンパカバー46に伝達される。本体部58に取り付けられた衝突検知センサ23は、ブラケット56の第1部材(ラジエータグリル12の上部材13)側の端部(取付部63,64)から第2部材(バンパカバー46)側へ離れた箇所において、板状部57とともに変形することで、衝突を検知する。
ここで、衝突検知センサ23は、ブラケット56において、ラジエータグリル12(上部材13)から後方へ離れた板状部57の本体部58に取り付けられている。車両10において衝突による衝撃が加わった箇所から衝突検知センサ23までの距離は、同衝突検知センサ23が第1部材(ラジエータグリル12)に対し後側から直接取り付けられた場合(特許文献1がこれに相当)よりも長くなる。これに伴い、衝突検知センサ23の感度が低くなり、衝突体C1が車両10に衝突していないにも拘わらず、衝突が誤って検知されることが起こりにくくなる。
また、上記衝撃がラジエータグリル12(上部材13)を介してブラケット56に伝わった場合、そのブラケット56の衝突体C1から遠ざかる側(後側)への動きは、バンパカバー46の下部によって受け止められる。バンパカバー46の後方にはバンパアブソーバ54が配置され、さらにその後側にはバンパリインフォースメント53が配置されている。そのため、バンパカバー46の下部に対し上記衝撃が伝わって、同下部が後方へ変形しようとしても、バンパアブソーバ54及びバンパリインフォースメント53によって受け止められる。
これに対し、下側の連結壁部52と中央の対向壁部48との境界部分(角部59)の後方には、バンパアブソーバ54が配置されていない。角部59は、バンパアブソーバ54及びバンパリインフォースメント53によって受け止められず、後方へ変形する。衝突検知センサ23の上部は、この角部59の前方に位置している。そのため、衝突検知センサ23は、バンパカバー46の角部59とともに変形することで衝突を検知する。
(第6実施形態)
次に、車両の衝突検知構造の第6実施形態について、図13を参照して説明する。
第6実施形態において、衝突検知構造が設けられた車両10の前部の基本的な構造は、第5実施形態(図12)と共通している。
第6実施形態では、ブラケット65が第1〜第5実施形態とは異なる箇所に配置されている。第6実施形態では、バンパカバー46が第1部材とされ、バンパリインフォースメント53が第2部材とされている。
ブラケット65は、板状部66及び一対の取付部67,68を備えており、バンパカバー46における上側の連結壁部51と、バンパリインフォースメント53の上部との間に配置されている。板状部66は、連結壁部51とバンパリインフォースメント53との間において、バンパカバー46及びバンパリインフォースメント53の配列方向である前後方向に延びている。取付部67は、板状部66の前端部から上方へ屈曲されており、上記連結壁部51に対し後側から取り付けられている。取付部68は、板状部66の後端部から上方へ屈曲されており、バンパリインフォースメント53の上部に対し前側から取り付けられている。
衝突検知センサ23は、ブラケット65を被着部とし、板状部66の上面であって、第1部材(バンパカバー46)側の端部(取付部67)から第2部材(バンパリインフォースメント53)側へ離れた箇所に取り付けられている。第6実施形態では、衝突検知センサ23は、前後方向における板状部66の中央部分に取り付けられている。
上記以外の構成は第1〜第5実施形態と同様である。そのため、第1〜第5実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第6実施形態によると、第1〜第5実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
すなわち、車両10が前方へ走行しているときに衝突体C1と衝突すると、その衝突に伴う衝撃は、ラジエータグリル12(上部材13)、バンパカバー46の上部及びブラケット65を介して、バンパリインフォースメント53に伝達される。ブラケット65では、衝撃は、前側の取付部67、板状部66及び後側の取付部68の順に伝達される。板状部66に取り付けられた衝突検知センサ23は、その板状部66とともに変形することで、衝突を検知する。
ここで、衝突検知センサ23は、ブラケット65の連結壁部51側の端部である前端部からバンパリインフォースメント53側(後側)へ離れた箇所に取り付けられている。車両10において衝突による衝撃が加わった箇所から衝突検知センサ23までの距離は、同衝突検知センサ23が第1部材(バンパカバー46)に対し後側から直接取り付けられた場合(特許文献1がこれに相当)よりも長くなる。これに伴い、衝突検知センサ23の感度が低くなり、衝突体C1が車両10に衝突していないにも拘わらず、衝突が誤って検知されることが起こりにくくなる。
また、上記衝撃がラジエータグリル12(上部材13)及びバンパカバー46の連結壁部51を介してブラケット65に伝わった場合、そのブラケット65の衝突体C1から遠ざかる側(後側)への動きは、剛性の高いバンパリインフォースメント53によって受け止められる。そのため、こうした受け止めが行われない場合に比べ、衝突の衝撃が伝わることによる同ブラケット65の変形が適切に行われる。従って、衝突検知センサ23に対し、より適切な感度で衝突を検知させることが可能となる。
なお、上述した各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・第1〜第4実施形態におけるブラケット17,31は、ラジエータグリル12とラジエータサポート部材11との間であって、左右(車幅)方向における1箇所又は3箇所以上の箇所に配置されてもよい。
・第1〜第4実施形態において、ブラケット17,31は、ラジエータグリル12及びラジエータサポート部材11の一方に対してのみ取り付けられてもよい。
第6実施形態において、ブラケット65は、バンパカバー46及びバンパリインフォースメント53の一方に対してのみ取り付けられてもよい。
・第1及び第2実施形態におけるブラケット17からフランジ部19が省略されてもよい。同様に、第3及び第4実施形態におけるブラケット31からフランジ部33が省略されてもよい。
・第2実施形態における脆弱部25が、板状部18の延びる方向におけるブラケット17の複数箇所に設けられてもよい。同様に、第4実施形態における脆弱部41が、板状部32の延びる方向におけるブラケット31の複数箇所に設けられてもよい。
・第2実施形態における脆弱部25が、フランジ部19を有しないブラケット17に設けられてもよい。同様に、第4実施形態における脆弱部41が、フランジ部33を有しないブラケット31に設けられてもよい。
・第2実施形態における衝突検知センサ23は、板状部18の延びる方向(前後方向)において、脆弱部25を含むが、跨がない箇所に取り付けられてもよい。同様に、第4実施形態における衝突検知センサ23は、板状部32の延びる方向(前後方向)において、脆弱部41を含むが、跨がない箇所に取り付けられてもよい。
・第2実施形態において、脆弱部25が切欠き部26及び溝部27の一方のみによって構成されてもよい。また、第4実施形態において、脆弱部41が切欠き部42及び溝部43の一方のみによって構成されてもよい。
・第1及び第2実施形態における衝突検知センサ23が板状部18の厚み方向における両側の面のうち、フランジ部19の設けられた面に取り付けられてもよい。同様に、第3及び第4実施形態における衝突検知センサ23が、板状部32の厚み方向における両側の面のうち、フランジ部33の設けられた面に取り付けられてもよい。
・第5及び第6実施形態においても、第1〜第4実施形態と同様に、ブラケット56,65に、フランジ部及び脆弱部の少なくとも一方が形成されてもよい。この場合、脆弱部が切欠き部及び溝部の少なくとも一方によって構成されてもよい。
・第1〜第4実施形態におけるフランジ部19,33が、板状部18,32の周縁部のうち、幅方向における両側縁部にのみ形成されてもよい。
・第5実施形態において、板状部57の全体がバンパカバー46に接触されてもよい。
・車両の衝突検知構造は、車両10の前部に代えて、後部に設けられて、車両10の後進時における衝突体C1との衝突を検知するものであってもよい。また、車両の衝突検知構造は、車両10が側面で衝突体C1と衝突した場合に、その衝突を検知するものであってもよい。
10…車両、11…ラジエータサポート部材(第1〜第4実施形態の第2部材を構成)、12…ラジエータグリル(第1〜第4及び第5実施形態の第1部材を構成)、17,31,56,65…ブラケット(被着部)、18,32,57,66…板状部、19,33…フランジ部、21,22,34,35,63,64,67,68…取付部、23…衝突検知センサ、25,41…脆弱部、26,42…切欠き部、27,43…溝部、45…フロントバンパ、46…バンパカバー(第5実施形態の第2部材を構成、第6実施形態の第1部材を構成)、53…バンパリインフォースメント(第6実施形態の第2部材を構成)、C1…衝突体。

Claims (4)

  1. 被着部を有し、かつ前記被着部に衝突検知センサが取り付けられた車両と、同車両の外部の衝突体とが衝突した場合に、前記被着部とともに同衝突検知センサが変形することで衝突を検知するようにした車両の衝突検知構造であり、
    前記衝突体との衝突に伴う衝撃の前記車両における伝達経路の一部を構成する第1部材と、
    前記衝撃の伝達経路の一部を構成し、かつ前記第1部材よりも前記衝突体から遠い側に配置された第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材の間に配置され、かつ前記第1部材に取り付けられたブラケットとを備え、前記衝突検知センサは、前記ブラケットを前記被着部とし、同ブラケットの前記第1部材側の端部から前記第2部材側へ離れた箇所に取り付けられており、
    前記ブラケットは、
    前記第1部材及び前記第2部材の間において、前記第1部材及び前記第2部材の配列方向に対し交差する方向へ延び、かつ少なくとも一部が前記第2部材に接触する板状部と、
    前記板状部の延びる方向における両端部に設けられた取付部と
    を備え、両取付部において前記第1部材に取り付けられており、
    前記衝突検知センサは前記板状部に取り付けられている車両の衝突検知構造。
  2. 前記第1部材はラジエータグリルであり、前記第2部材は前記ラジエータグリルよりも後方に配置されたフロントバンパの一部を構成するバンパカバーである請求項に記載の車両の衝突検知構造。
  3. 前記板状部の延びる方向に対し交差する方向における両側縁部には、同板状部の延びる方向に沿って延びるフランジ部がそれぞれ形成されている請求項1又は2に記載の車両の衝突検知構造。
  4. 前記板状部の延びる方向における前記ブラケットの両端部の間には、同ブラケットの他の箇所よりも強度の低い脆弱部が形成されており、
    前記衝突検知センサは、前記板状部の延びる方向において前記脆弱部を含む箇所に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の衝突検知構造。
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