JP6963254B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置本体と開閉体との間に設置されて装置本体に対して開閉体を開閉自在に支持する開閉装置に関する。
複写機、複合機、各種印刷機の原稿圧着板等のように装置本体と開閉体との間に設置されて装置本体に対して開閉体を開閉自在に支持する各種の開閉装置が使用されている。開閉装置は、弾性部材を用いて開閉体の重量の一部を支持することにより開閉体の開閉に要する操作力を軽減させる補助付勢機構(アシスト機構)を備えている場合がある(特許文献1、2)。
特許文献1には、補助付勢機構の弾性部材を収容した取付部材が開閉体に固定される一方、ヒンジシャフトにより取付部材に対して回動自在な支持部材が装置本体に固定された開閉装置が示される。特許文献2には、補助付勢機構の弾性部材を収容した取付部材が装置本体に固定される一方、ヒンジシャフトにより取付部材に対して回動自在な支持部材が開閉体に固定された開閉装置が示される。
特開2011−43593号公報 特開2017−96428号公報
特許文献1、2に記載される開閉装置では、弾性部材が、キャップ部材を被せられた状態で取付部材の内側に保持され、キャップ部材の先端に設けた突起部(カムフォロア)を支持部材のカム部(カム面)に当接させている。このため、キャップ部材を取付部材の内側でがたつき無く所定方向に案内することが難しい。
このため、突起部の姿勢を保ってキャップ部材を所定方向に案内する部材、突起部の移動を限界付ける部材、突起部の組付け/取外しを行うための部材等が別途必要になる。このような部材が増えることにより、必然的に開閉装置の部品コストも組立工数も増えて生産コストが累積的に上昇する。
本発明は、これらの部材を見直して、部品点数、組立工数を削減した補助付勢機構付きの開閉装置を提供することを目的としている。
本発明は、弾性部材と、前記弾性部材を圧縮可能に収容する取付部材と、前記取付部材に設けられた案内手段に案内されて所定方向へ移動可能であって前記弾性部材に当接して前記所定方向へ付勢される移動部材と、前記移動部材が当接するカム部を有し、ヒンジシャフトにより前記取付部材に対して回動自在であって、前記弾性部材により前記移動部材を介して前記取付部材に対する開成方向へ付勢される支持部材と、を備えるものである。そして、前記案内手段は、前記移動部材の両端部を前記所定方向に案内する一対の案内溝であり、前記移動部材は、前記案内溝により回転可能に保持され、前記弾性部材に円周面を当接させた回転体である。
本発明によれば、部品点数、組立工数を削減した補助付勢機構付きの開閉装置を提供することができる。
実施例1の複写機の説明図である。 原稿圧着板の閉じ状態の説明図である。 原稿圧着板の開き状態の説明図である。 開閉装置を分解した状態の斜視図である。 補助付勢機構の動作の説明図である。(a)は開き状態、(b)は閉じ状態、(c)は移動部材高さである。 支持部材の構造の説明図である。(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。 支持部材の組立工程の説明図である。 移動部材の平面位置の説明図である。(a)は水平断面、(b)は垂直断面である。 実施例2の開閉装置の説明図である。(a)は開き状態、(b)は閉じ状態、(c)は水平断面である。
本発明の実施の形態を添付した図面を参照して以下の実施例により詳細に説明する。
(複写機)
図1は実施例1の複写機の説明図である。図2は原稿圧着板の閉じ状態の説明図である。図3は原稿圧着板の開き状態の説明図である。図1に示すように、複写機1は、操作パネル6を通じた指令に従って動作する。複写機1は、フラットベッドスキャナ5により原稿の画像を読取り、読取った画像の印刷をプリンタ部7により実行する。
複写機1は、フラットベッドスキャナ5が配置された装置本体2の上面に、開閉装置10,10を用いて、原稿圧着板3を後方側へ開閉可能に設置している。
開閉装置10は、原稿圧着板3と装置本体2との間に設置された補助付勢機構(アシスト機構)付きのヒンジである。開閉装置10は、原稿圧着板3に固定された支持部材12を、装置本体2に固定された取付部材11に対して回動自在である。
図2に示すように、取付部材11は、装置本体2に形成された開口部4へ挿入した状態で装置本体2に取付けられている。装置本体2の上面に開口部4が形成されている。取付部材11の下部の挿入部11bは、装置本体2の開口部4に対して上方から挿入されている。この状態で、開閉装置10の取付部材11は、開口部4により緊密に保持されている。
取付部材11の下端部に設けられた固定部11cは、装置本体2の外側からボルト2bを締結されている。これにより、取付部材11は、装置本体2の背面フレーム2fを介して装置本体2に対して強固に固定されている。
一方、支持部材12は、装置本体2に対して開閉される開閉体の一例である原稿圧着板3に取付けられている。支持部材12の取付部12aは、ボルト12b,12bを用いて原稿圧着板3に固定されている。これにより、原稿圧着板3は、ヒンジシャフト13を中心にして支持部材12と一体に矢印A方向に回動する。
原稿圧着板3は、ヒンジシャフト13の周りで矢印D方向に自重で落下して装置本体2の上面に突き当たっている。この状態で、原稿圧着板3が装置本体2に対して閉じられている。
(開閉装置)
開閉装置10は、支持部材12が取付部材11に対してヒンジシャフト13の周りで回動自在である。支持部材12は、原稿圧着板3の回動に伴って、ヒンジシャフト13を中心にして取付部材11に対して回動する。
取付部材11の上部に位置する軸受部11aは、支持部材12に設けられたヒンジシャフト13を回転自在に支持している。支持部材12のカム部14は、移動部材15に当接して、補助付勢機構20による上方へ向かう付勢力を受ける。
取付部材11は、補助付勢機構20を収容している。補助付勢機構20は、カム部14、移動部材15、及び弾性部材16を含む。補助付勢機構20は、挿入部11bの内側(収容部11d)に収容された弾性部材16により、移動部材15を上方へ付勢している。補助付勢機構20は、原稿圧着板3の重量によるヒンジシャフト13を中心とする図中右回りのモーメントの一部を、カム部14及び移動部材15を介して弾性部材16により支持させる。
図3に示すように、ユーザーが原稿圧着板3の手前側を持ち上げると、弾性部材16が伸びて移動部材15が上昇する。このとき、原稿圧着板3に対して上方へ補助力が作用し、原稿圧着板3は、少ない力で上方へ回動され、装置本体2に対して開かれる。
(補助付勢機構)
図4は開閉装置を分解した状態の斜視図である。図5は補助付勢機構の動作の説明図である。図5中、(a)は開き状態、(b)は閉じ状態、(c)は移動部材高さである。図4に示すように、取付部材11、支持部材12、及び移動部材15は、いずれも自己潤滑性が高く強度に優れたポリアセテート樹脂材料を用いて射出成型されている。取付部材11、移動部材15、及び支持部材12は、それぞれ一体に樹脂成型されている。弾性部材16は、鋼の線材から形成され、表面にクロムメッキがされている。
取付部材11は、弾性部材16としての圧縮コイルばねを圧縮可能に収容する。移動部材15は、取付部材11に設けられた案内溝21に案内されて所定方向の一例である上方向へ移動可能である。移動部材15は、弾性部材16に当接して上方向へ付勢される。
支持部材12は、移動部材15が当接するカム部14を有し、ヒンジシャフト13により取付部材11に対して回動自在である。支持部材12は、弾性部材16により移動部材15を介して取付部材11に対する開成方向へ付勢される。
移動部材15は、カム部14のカム面の母線と平行に配置された棒状の部材である。移動部材15は、回転軸線方向の中央部の大径部15aの両端に小径部15b,15bが形成された段付き円筒状の部材である。
図5の(a)に示すように、移動部材15は、弾性部材16の上端面の円形の直径位置を横断して配置されている。弾性部材16を情報から押圧して圧縮した際に、弾性部材16が傾きにくいからである。移動部材15の大径部15aは、カム部14と弾性部材16とに当接して挟み込まれる。移動部材15の小径部15bは、取付部材11の案内溝21に保持されて上下方向へ案内される。図4に示すように、移動部材15は、案内溝21の下端に設けられた、移動部材15の大径部15aよりも直径が大きい貫通孔21aを、回転軸線方向に通過可能である。
収容部11dを上向きに保持した取付部材11の収容部11dに弾性部材16が上方から収容する。収容部11dに収容された弾性部材16を、移動部材15を通過させる外側位置で上方から押圧して、弾性部材16を押し縮めた状態で、案内溝21の貫通孔21aへ側方から移動部材15が挿入される。
その後、弾性部材16の押し縮めが解除されると、図5の(c)に示すように、弾性部材16は、案内溝21の貫通孔21aよりも高い位置へ移動部材15を押し上げて、移動部材15を案内溝21の縁に係合させて移動部材15の抜け落ちを阻止する。移動部材15は、取付部材11の案内溝21に保持されて回転自在である。移動部材15が回転して弾性部材16の過剰な歪を解除させることで、弾性部材16と収容部11dの内壁面の摩擦が軽減される。このため、弾性部材16と収容部11dとが擦れ合う振動が削減されて、開閉装置10の滑らかな動作が実現されている。
図5の(a)に示すように、圧縮コイルばね16は、取付部材11と移動部材15との間に圧縮状態で収容されている。このため、原稿圧着板3の負荷を除いた状態で、移動部材15が案内溝21の上端へ当接するまで押し上げられ、移動部材15の上方への移動が限界付けられる。
(カム部)
図4に示すように、カム部14のカム面の母線と平行に円柱状の移動部材15が配置される。このため、カム部14のカム面と移動部材15の円周面とは線接触する。ヒンジシャフト13を中心とする支持部材12の回動に伴って移動部材15の大径部15aに当接するカム面の位置が変化する。そして、カム面は、図5の(a)に示す開き位置から図5の(b)に示す閉じ位置へ向かって回動中心から距離が次第に増大する。このため、支持部材12の閉じ位置では、開き位置よりも移動部材15を押し下げてより大きな上向きの補助付勢力を作用させる。
(支持部材)
図6は支持部材の構造の説明図である。図7は支持部材の組立工程の説明図である。図6中、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。図6の(b)に示すように、支持部材12の上面側(図4では下面側)に板状の取付部12aが配置されている。図6の(c)に示すように、取付部12aには3個の取付孔12cが設けられている。
図6の(b)に示すように、支持部材12の側面12e,12eの距離Wは、図4に示す取付部材11の軸受部11a、11aの対向間隔よりもわずかに小さい。このため、支持部材12は、軸受部11a、11aの対向間隔においてがたつき無く保持される。
支持部材12は、ヒンジシャフト13と一体に形成されている。支持部材12の側面12e,12eに同一形状のヒンジシャフト13、13が対称に配置されている。図4に示すヒンジシャフト13、13は、取付部材11の軸受部11aに形成された一対の内円周部11e、11eにそれぞれ保持される。
図7に示すように、取付部材11の軸受部11aには、ヒンジシャフト13を回転自在に保持可能な内円周部11eが形成されている。内円周部11eは、支持部材12の回動位置でヒンジシャフト13を回動自在に保持する。取付部材11の軸受部11aには、ヒンジシャフト13を内円周部11eへ移動させて保持させるために、内円周部11eと軸受部11aの外周面とを連絡して通路部11fが形成されている。
内円周部11eと通路部11fとの境界位置に突起部11gが形成されている。通路部11fの突起部11gに対向する壁面(天井面)と突起部11gの間隔は、ヒンジシャフト13の直径よりもわずかに小さく形成されている。ヒンジシャフト13は、この間隔を押し広げて突起部11gを乗り越えることにより、通路部11fから内円周部11eへ移動する。すなわち、支持部材12は、取付部材11に対してワンタッチ式に組立てられる。
取付部材11に対する支持部材12の組立時、支持部材12を開き位置よりもさらに開成方向へ回転させた姿勢に保持して矢印E方向に移動させる。これにより、規制壁部11hにカム部14を干渉させることなく、ヒンジシャフト13を通路部11fに導くことができる。
ヒンジシャフト13を通路部11fに沿って進ませるように支持部材12を平行移動してヒンジシャフト13を内円周部11eに嵌め込む。その後、図5の(a)に示す開き位置まで支持部材12を回動させる。図5の(b)に示す閉じ位置では、取付部材11の規制壁部11hがカム部14に干渉するため、支持部材12を通路部11fに沿って進ませることができない。したがって、閉じた原稿圧着板3を背面側へ強く押した場合でも、規制壁部11hによって、取付部材11から支持部材12が外れてしまうことが阻止される。
(案内溝)
図5の(c)に示すように、取付部材11に幅D1の案内溝21が形成されている。案内溝21の下端部に直径D2の貫通孔21aが形成されている。案内溝21の上端部に直径D1の突当部21cが形成されている。
移動部材15は、案内溝21に沿って挿入位置P0、閉じ位置P1、開き位置P2へ移動自在である。移動部材15は、回転軸線方向の中央部に直径d2の大径部15aを配置し、大径部15aの両端に直径d1の小径部15b,15bを配置している。
上述したように、移動部材15の第1の直径d1の部分は、案内溝21の案内部21bに案内される。第1の直径d1よりも大きい第2の直径d2の部分は、カム部14に当接する。そして、D1、D2、d1、d2の大小関係は次のように設定されている。
D2>d2>D1>d1
このため、移動部材15は、小径部15bを案内溝21に案内されて上下方向へ円滑に移動することができる。また、大径部15aは、案内溝21の縁に係合して移動部材15の回転軸線方向の移動を規制する。また、移動部材15の大径部15aは、案内溝21の下端部の貫通孔21aを回転軸線方向に通過することが可能である。また、移動部材15の小径部15bは、案内溝21の上端部の突当部21cに当接して移動部材15の上方への移動を限界付けられる。したがって、移動部材15の上方への移動や抜け落ちを阻止する別部材が不要である。
(実施例1の効果)
実施例1では、案内手段の一例である一対の案内溝21は、移動部材15の両端部(15b)を上方向に案内する。このため、特許文献1、2に示されていた、弾性部材に装着されるキャップ部材が不要になる。キャップ部材を上下方向に移動させるスペースを取付部材11に設ける必要がない。また、一対の案内溝21は、弾性部材に装着されるキャップ部材よりもがたつき少なくカム部に当接する部分(移動部材15)を支持できる。したがって、原稿押え板3の滑らかな開閉動作が可能である。
実施例1では、移動部材15は、カム部14のカム面の母線と平行に配置された棒状の部材である。このため、移動部材15とカム面とが線接触して圧力集中を回避できる。そして、移動部材15が弾性部材16の端面(上面)を横断する構成により、移動部材15を挟む両側から弾性部材16の端面を押圧して取付部材11に収容された弾性部材16を圧縮した状態に保持可能である。このため、弾性部材16に邪魔されることなく、移動部材15を案内溝21に装着可能である。
実施例1では、移動部材15は、案内溝21により回転可能に保持され、弾性部材16に円周面(15a)を当接させた回転体(15a)である。このため、原稿押え板3の開閉に伴って弾性部材16と移動部材15との間、あるいは移動部材15とカム部14との間にせん断方向の力が発生した際に移動部材15が回転してせん断方向の力が解消される。したがって、弾性部材16の振動が抑制され、原稿押え板3の滑らかな開閉動作が可能である。
実施例1では、案内溝21の上方向の端部は、弾性部材16に付勢された移動部材15の移動を限界付けている。このため、弾性部材16に付勢された移動部材15の上方向の移動を限界付ける別部材が不要である。
実施例1では、案内溝21の案内部21bの溝幅は、第1の直径d1よりも大きく第2の直径d2よりも小さい。このため、移動部材15が案内溝21から回転軸線方向に抜け落ちることを阻止するための部材(Cリング、Eリング)が不要である。ただし、後述するようにCリング、Eリングを移動部材15の両端部に形成したリング溝に装着して移動部材15が案内溝21から回転軸線方向に抜け落ちることを阻止してもよい。段付き円筒の形状は、案内溝21によって軸線方向に拘束されるくびれ部に置き換えてもよい。
実施例1では、案内溝21の上方向と反対側の端部に、第2の直径d2よりも大きな直径D2の貫通孔21aが形成されている。このため、移動部材15は、案内溝21の下端部の貫通孔21aへ位置決めた状態で回転軸線方向へ移動させて取付部材11の案内溝21へ装着及び取外しが可能である。
実施例1では、取付部材11の通路部11fは、取付部材11の外側から内円周部11eまでヒンジシャフト13を通過させることが可能である。このため、ヒンジシャフト13が一体化された支持部材12を取付部材11から容易に着脱可能である。
実施例1では、通路部11fは、取付部材11と支持部材12との開成角度が閉じ位置へ向かう反対側(奥側)から内円周部11eへ向かってヒンジシャフト13を移動させるように設けられている。このため、原稿押え板3を開成角度が閉じ位置へ向かう側(手前側)へ引張った際に支持部材12が取付部材11から外れない。
実施例1では、規制壁部11hは、移動部材15に当接した状態のカム部14に干渉して内円周部11eから通路部11fへのヒンジシャフト13の移動を規制する。このため、原稿押え板3を開成角度が閉じ位置へ向かう反対側(奥側)へ押し込んだ際に支持部材12が取付部材11から外れない。
図8は実施例2の開閉装置の開閉装置における移動部材の平面位置の説明図である。図8中、(a)は水平断面、(b)は垂直断面である。実施例2では、移動部材15が弾性部材16の中心よりもヒンジシャフト13側に片寄せて配置されている。これ以外の構成は実施例1と同様であるため、図8中、実施例1と共通する構成には図7等と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図8の(b)に示すように、取付部材11の挿入部11bの内側に円筒状に収容部11dが形成され、収容部11dに円柱状の圧縮コイルばね16が収容されている。図8の(b)に示すように、案内溝21の案内部21bにより小径部15bを保持された移動部材15は、圧縮コイルばね16の端面を横断させて配置される。
しかし、実施例2では、実施例1とは異なり、取付部材11の水平断面において、案内溝21は、中心線を弾性部材16の中心よりもヒンジシャフト13側に距離Cだけ片寄せて形成されている。このため、図8の(a)に示すように、移動部材15の回転軸線Jは、弾性部材16の中心よりも、ヒンジシャフト13側に距離Cだけ片寄せて位置決められている。
その結果、図8の(b)に示すように、支持部材12の矢印F方向の回動に伴って移動部材15が弾性部材16を圧縮すると、弾性部材16の端面が角度Kだけ傾く。これにより、移動部材15の回転軸線Jが弾性部材16の中心を通って横断している場合に比較して、移動部材15が弾性部材16の端面を垂直に押す力が削減される。これにより、移動部材15と弾性部材16の摩擦力が低下して移動部材15が回転し易くなる。また、移動部材15が弾性部材16を収容部11dの内壁面に押し付ける力が軽減されるため、弾性部材16の伸縮に伴う弾性部材16と収容部11dの内壁面の摩擦が軽減される。
実施例2では、移動部材15の回転軸線は、上下方向に垂直な面内で弾性部材16の中心軸線よりもヒンジシャフト13側に位置する。このため、弾性部材16の移動部材15に対する接触面が移動部材15の回転を容易にする方向に傾いている。したがって、移動部材15の回転による上述したせん断方向の力の解消が容易になる。したがって、弾性部材16の振動が抑制され、原稿押え板3の滑らかな開閉動作が可能である。
図9は実施例3の開閉装置の説明図である。図9中、(a)は開き状態、(b)は閉じ状態、(c)は水平断面である。実施例1では、弾性部材16の全長にわたって、取付部材11の収容部11dが、弾性部材16の外周をがたつき少なく保持していた。これに対して、実施例2では、取付部材11の上部収容部11iが弾性部材16の上端部を緩やかに保持する。実施例3は、上部収容部11iの平面形状以外は実施例1と同一であるため、図9中、実施例1と同一の構成には図5、図8と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図9の(b)に示すように、実施例3では、上部収容部11iの内壁を後退させて弾性部材16の周囲に実施例1よりも広い空間を設けた。上部収容部11iから下へ続く収容部11dは、実施例1と同様に弾性部材16の外周をがたつき少なく保持している。
これにより、弾性部材16は、垂直な姿勢を保ったまま上端面が平面方向へずれるように変形可能になっている。これにより、弾性部材16の外周が上部収容部11iの内壁に摩擦して発生する振動が抑制され、支持部材12の滑らかな開閉動作が可能である。ただし、弾性部材16の周囲に余分なスペースを設けた分、実施例1に比較して挿入部11bの剛性が低下しており、挿入部11bの小型化も難しくなっている。
(比較例)
図9の(a)に示す上部収容部11iを利用して、特許文献1、2に示されるように、カム部14に当接するカムフォロア部を有するキャップ部材を弾性部材16に装着した比較例を考える。比較例では、弾性部材16の伸縮に伴って弾性部材16に装着されたキャップ部材が上部収容部11iの空間を昇降する。
比較例では、カム部14の回動に伴ってキャップ部材がヒンジシャフト13側(複写機の背面側)へ付勢されて上部収容部11iの内壁面に摩擦する。このとき、キャップ部材が上部収容部11i内で円滑に移動するためには、キャップ部材と上部収容部11iとの間にある程度のがたつきが必要である。このため、キャップ部材と取付部材11との間に摩擦とがたつきによるびびり振動が発生して支持部材12の滑らかな回動が阻害される可能性がある。そして、振動を回避するためにはさらに別部材が必要になる。
これに対して、実施例1、2では、キャップ部材そのものが存在しないため、このようながたつきや摩擦を考慮する必要がない。このため、支持部材12の振動を回避するための別部材が不要である。また、移動部材15そのものが案内溝21に係合しているため、キャップ部材の上方への抜け落ちを防止するための別部材も不要である。
(その他の実施例)
本発明の開閉装置は、実施例1〜3で説明した具体的な構成には限定されない。実施例1〜3の構成の一部又は全部を等価な構成に置き換えた別の形態でも実施可能である。本発明の開閉装置は、複写機の原稿圧着板を開閉させる以外の用途における装置本体に対する開閉体の取付けでも利用可能である。
例えば、複合機の装置本体に対する原稿搬送装置の取付け、印刷機の開閉蓋、スキャナの原稿圧着板、スーツケースの本体に対する蓋の取付け、路面電車の屋根に対するパンタグラフの取付け、折り畳み机の机本体に対する机板の取付け、ドアの下部に設けるペットのくぐり戸の取付け等に広く使用可能である。
また、実施例1〜3では、特許文献1と同様に取付部材11を複写機の装置本体に埋め込む形式で取り付ける実施の形態を説明した。しかし、特許文献2と同様に、装置本体に対して開閉される開閉体に取付部材11を埋め込む形式で取り付ける実施の形態でも実施可能である。
また、移動部材15は、実施例1〜3で説明した段付き円筒状の形態には限らない。両端部を四角柱に形成して案内溝に非回転に保持されていてもよい。弾性体16の端面に当接する部分を四角柱状に形成して弾性体16に面接触させてもよい。
本発明は以上のように構成したので、例えば、複写機、複合機、印刷機、スーツケース等の箱体、家具などの装置本体に対して開閉体を開閉可能に取り付ける際に用いることにより、開閉体をその本来の重さを感じさせることなく開くことができる。そして、部品点数を削減したことによって部品コスト、組立てコストが削減され、小型軽量で構造がシンプルな開閉装置を提供することができる。そして、開閉装置を好適に用いた各種家具、器具、装置を提供することができる。
2 装置本体
3 原稿圧着板(開閉体)
4 開口部
10 開閉装置
11 取付部材
11e 内円周部
11f 通路部
11h 規制壁部
12 支持部材
13 ヒンジシャフト
14 カム部
15 移動部材
15a 大径部(円周面)
15b 小径部(両端部)
16 弾性部材
21 案内溝(案内手段)
21a 貫通孔
d1 第1の直径
d2 第2の直径

Claims (10)

  1. 弾性部材と、
    前記弾性部材を圧縮可能に収容する取付部材と、
    前記取付部材に設けられた案内手段に案内されて所定方向へ移動可能であって前記弾性部材に当接して前記所定方向へ付勢される移動部材と、
    前記移動部材が当接するカム部を有し、ヒンジシャフトにより前記取付部材に対して回動自在であって、前記弾性部材により前記移動部材を介して前記取付部材に対する開成方向へ付勢される支持部材と、を備える開閉装置であって、
    前記案内手段は、前記移動部材の両端部を前記所定方向に案内する一対の案内溝であり、前記移動部材は、前記案内溝により回転可能に保持され、前記弾性部材に円周面を当接させた回転体である、
    ことを特徴とする開閉装置。
  2. 前記移動部材は、前記ヒンジシャフトと平行に配置して前記弾性部材の端面を横断させた棒状の部材であって、前記移動部材を挟む両側から前記端面を押圧することにより前記取付部材に収容された前記弾性部材を圧縮した状態で前記案内溝に装着可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  3. 前記案内溝の前記所定方向の端部は、前記弾性部材に付勢された前記移動部材の移動を限界付けている、
    ことを特徴とする請求項に記載の開閉装置。
  4. 前記移動部材は、前記案内溝に案内される第1の直径の部分と、前記カム部に当接する前記第1の直径よりも大きな第2の直径の部分と、を有し、
    前記案内溝の溝幅は、前記第1の直径よりも大きく前記第2の直径よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の開閉装置。
  5. 前記案内溝の前記所定方向と反対側の端部に、前記第2の直径よりも大きな直径の貫通孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の開閉装置。
  6. 前記ヒンジシャフトは、前記支持部材と一体に形成され、
    前記取付部材は、前記支持部材の回動位置で前記ヒンジシャフトを保持する内円周部と、前記取付部材の外側から前記内円周部まで前記ヒンジシャフトを通過させることが可能な通路部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の開閉装置。
  7. 前記通路部は、前記取付部材と前記支持部材との開成角度が閉じ位置へ向かう反対側から前記内円周部へ向かって前記ヒンジシャフトを移動させるように設けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の開閉装置。
  8. 前記通路部は、前記移動部材に当接した状態の前記カム部に干渉して前記内円周部から前記通路部への前記ヒンジシャフトの移動を規制する規制壁部を設けられている、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の開閉装置。
  9. 前記取付部材、前記移動部材、及び前記支持部材がそれぞれ一体に樹脂成型されている、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の開閉装置。
  10. 前記取付部材は、装置本体に形成された開口部へ挿入した状態で前記装置本体に取付けられ、
    前記支持部材は、前記装置本体に対して開閉される開閉体に取付けられる、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の開閉装置。
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