JP6916516B2 - ヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば事務機器の本体に事務機器の原稿圧着板を開閉可能に連結する等、第一連結対象物に第二連結対象物を開閉可能に連結するヒンジに関する。
従来、複写機、ファクシミリ、スキャナー等、オフィスで使用される事務機器の多くは、その本体の上面に原稿読み取り部(コンタクトガラス)を具備するとともに、当該原稿読み取り部を覆う原稿圧着板を具備する。原稿圧着板は、原稿読み取り部に載置された原稿を原稿読み取り部に密着させるとともに原稿読み取り部に対する原稿の位置を保持するものである。
事務機器の本体と原稿圧着板とを連結する器具としては、固定部材と、固定部材に回動軸を介して回動可能に連結される回動部材と、を具備するヒンジが知られている。このようなヒンジにおいては、本体に対して原稿圧着板を閉じる方向に回動させた際に、ダンパによる緩衝効果を有効に利用するための技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のヒンジによれば、事務機器の本体にケースを固定し、このケースの内部にダンパを収容する構成としている。
特開2015−183840号公報
前記特許文献1に記載のヒンジによれば、事務機器の本体にケースを固定し、このケースの内部にダンパを収容する構成としている。詳細には、ケースの内周面における底部にダンパを当接させて固定している。
上記の如く、ケースの底部にダンパを固定したヒンジにおいては、事務機器の回動側である原稿圧着板にケースを設けた場合、原稿圧着板の回動によってダンパのロッドが振動し、ダンパによる緩衝効果が充分に発揮されない場合があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、原稿圧着板の回動によるダンパのロッドへの影響を低減することにより、ダンパによる緩衝効果を充分に発揮することのできるヒンジを提供することである。
以下では、上記課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、第一連結対象物に対して第二連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、前記第一連結対象物に固定され、スライダ用カム部と、ダンパ用カム部と、が形成される固定部材と、回動軸を介して前記固定部材に対して回動可能に連結され、前記第二連結対象物に固定された筒状の回動ケース部材と、前記回動ケース部材の内部で摺動可能に収容されたスライド部材と、前記回動ケース部材の回動側端部と前記スライド部材との間に介挿され、前記スライド部材を前記スライダ用カム部の側に付勢することにより、前記回動ケース部材を前記固定部材に対して開く方向に回動させる圧縮バネと、ダンパ本体と、該ダンパ本体から延出されるロッドと、を備え、前記回動ケース部材の内部に収容されるとともに前記圧縮バネで囲まれる位置に配置されるダンパと、前記ダンパを前記回動ケース部材の内部で支持する有底筒状のダンパケースと、を備え、前記回動ケース部材を、前記固定部材に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際に、前記ダンパ用カムが前記ダンパの前記ロッドを押し込むことにより、前記ダンパが前記ダンパ用カムに対して抵抗力を発生するヒンジであって、前記ダンパケースは、前記回動軸側の一端側に形成された開口部が前記回動ケース部材の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部が前記回動ケース部材から離間して設けられ、前記ダンパケースには、前記開口部の周囲に延出される鍔部が形成され、前記鍔部は前記圧縮バネと前記スライド部材との間で挟持されることにより前記ダンパケースが支持されるものである。
請求項2においては、第一連結対象物に対して第二連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、前記第一連結対象物に固定され、スライダ用カム部と、ダンパ用カム部と、が形成される固定部材と、回動軸を介して前記固定部材に対して回動可能に連結され、前記第二連結対象物に固定された筒状の回動ケース部材と、前記回動ケース部材の内部で摺動可能に収容されたスライド部材と、前記回動ケース部材の回動側端部と前記スライド部材との間に介挿され、前記スライド部材を前記スライダ用カム部の側に付勢することにより、前記回動ケース部材を前記固定部材に対して開く方向に回動させる圧縮バネと、ダンパ本体と、該ダンパ本体から延出されるロッドと、を備え、前記回動ケース部材の内部に収容されるとともに前記圧縮バネで囲まれる位置に配置されるダンパと、前記ダンパを前記回動ケース部材の内部で支持する有底筒状のダンパケースと、を備え、前記回動ケース部材を、前記固定部材に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際に、前記ダンパ用カム部が前記ダンパの前記ロッドを押し込むことにより、前記ダンパが前記ダンパ用カム部に対して抵抗力を発生するヒンジであって、前記ダンパケースは、前記回動軸側の一端側に形成された開口部が前記回動ケース部材の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部が前記回動ケース部材から離間して設けられ、前記ダンパケースには、前記開口部において前記回動軸が挿通可能な支持環が形成され、前記回動軸が前記支持環に挿通されることにより前記ダンパケースが支持されるものである。
本発明に係るヒンジは、原稿圧着板の回動によるダンパのロッドへの影響を低減することにより、ダンパによる緩衝効果を充分に発揮することができる、という効果を奏する。
第一実施形態に係るヒンジを具備する複合機を示す右側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す後方斜視図。 同じくヒンジの開放状態を示す前方斜視図。 同じくヒンジの開放状態を示す右側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す正面図。 同じくヒンジの開放状態における右側断面図(図5におけるA−A線断面図)。 同じくヒンジの開放状態における中央断面図(図5におけるB−B線断面図)。 同じくヒンジの閉塞状態における右側断面図。 同じくヒンジの閉塞状態における中央断面図。 第二実施形態に係るヒンジの開放状態における右側断面図。 同じくヒンジの開放状態における中央断面図。 ダンパケースの組付状態を示す斜視図。
以下では図1を用いて事務機器の実施の一形態である複合機1について説明する。
複合機1は本体2および原稿圧着板3を具備する。本実施形態において、複合機1は本発明の第一実施形態に係るヒンジ100を具備する構成とするが、複合機1が後述する第二実施形態に係るヒンジ200を具備する構成とすることも可能である。
本体2は本発明に係る第一連結対象物の実施の一形態である。
本体2は原稿読み取り装置、制御装置、印刷装置、表示装置および入力装置を具備する。
原稿読み取り装置は本体2の上面に配置される。原稿読み取り装置は本体2の上面に載置された原稿を読み取る(原稿の画像情報を生成する)。
制御装置は複合機1の各部の動作、より詳細には原稿読み取り装置、後述する印刷装置および後述するADF(Auto Document Feeder)の動作を制御する。
また、制御装置は原稿読み取り装置が生成した画像情報および本体2に接続された回線(インターネット回線等)を通じて取得した画像情報を記憶することが可能である。
印刷装置は原稿読み取り装置の下方に配置される。印刷装置は制御装置が記憶した画像情報に基づいて所定の用紙に画像を印刷する。
表示装置は例えば液晶パネルからなり、複合機1の動作状況等に係る情報を表示する。
入力装置は例えばボタン、スイッチ等からなり、作業者が複合機1に対する指示等を入力する際に操作する。表示装置および入力装置は本体2の上面前部に配置される。
原稿圧着板3は本発明に係る第二連結対象物の実施の一形態である。
原稿圧着板3は原稿読み取り装置の上に載置された原稿を原稿読み取り装置に向かって押さえつける(圧着する)ことにより、原稿読み取り装置が原稿を読み取る際に原稿が動く(原稿読み取り装置との相対的な位置が変化する)ことを防止する。
原稿圧着板3は読取前原稿収容トレイ、ADFおよび読取後原稿収容トレイを具備する。
ADFは読取前原稿収容トレイに積層状態で収容された複数枚の原稿を一枚ずつ順に取り出して原稿読み取り装置の上の所定の読取位置に載置する。原稿読み取り装置による原稿の読み取りが終了した後、ADFは読取位置に載置された原稿を読取後原稿収容トレイに搬送する。
「事務機器」は、少なくとも原稿を読み取る(原稿の画像情報を取得する)機能を具備する装置を指す。
事務機器の具体例としては、(a)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報を他の機器(例えば、パーソナルコンピュータ)に送信する機能を具備するスキャナー、(b)原稿を読み取る機能、読み取った原稿に係る画像情報を通信回線を介して他の機器に送信する機能および他の機器から取得した画像情報をプリントアウトする機能を具備するファクス、(c)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報をプリントアウトする機能を具備するコピー機、(d)上記スキャナー、ファクス、およびコピー機としての機能を兼ねる複合機、等が挙げられる。
以下で詳述する各実施形態に係るヒンジはいずれも複合機1の本体2に原稿圧着板3を開閉可能(回動可能)に連結する用途に用いられるが、本発明に係るヒンジの用途はこれに限定されない。
すなわち、本発明に係るヒンジは、「二つの部材のうちの一方の部材(第一連結対象物)に他方の部材(第二連結対象物)を開閉可能に連結する用途」に広く適用可能である。
本発明に係るヒンジが適用される他の用途の具体例としては、事務機器の本体にトナーカートリッジを交換するためのハッチ(蓋)を開閉可能に連結する用途、自動車の車体にボンネットを開閉可能に連結する用途、便器に便座を開閉可能に連結する用途、等が挙げられる。
以下の説明では、原稿圧着板3が閉じているとき(原稿圧着板3の下面が本体2の上面に当接しているとき)の原稿圧着板3の回動角度θ(より厳密には、本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θ)を「0°」とし、原稿圧着板3が開く方向に回動した場合に回動角度θが増加する(回動角度θが正になる)ように原稿圧着板3の回動角度θを定義する(図1参照)。また、本実施形態においては、回動ケース部材30の固定部材10に対する回動角度θは、本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θと一致するものとする。つまり、原稿圧着板3が閉じているときの回動ケース部材30の位置を「閉塞状態」、原稿圧着板3が開いているときの回動ケース部材30の位置を「開放状態」として記載する。
以下では、図1から図9を用いて本発明に係るヒンジの第一実施形態であるヒンジ100について説明する。図1に示す如く、ヒンジ100は複合機1の本体2に原稿圧着板3を回動可能に連結する。図2から図9に示す如く、ヒンジ100は固定部材10、回動ケース部材30、回動軸71、スライド部材40、圧縮バネ50、ダンパ60、及び、ダンパケース80を具備する。
以下では便宜上、原稿圧着板3が本体2に対して閉じているとき(回動角度θ=0°のとき、図8及び図9を参照)の複合機1の上下方向、前後方向および左右方向を基準として(原稿圧着板3が本体2に対して閉じているときの複合機1の上下方向、前後方向および左右方向をそれぞれヒンジ100の上下方向、前後方向および左右方向に対応させて)ヒンジ100を構成する各部材の形状を説明する。
固定部材10は複合機1の本体2に固定される樹脂製のブロック状部材である。固定部材10はその基部10aを上下方向に貫通して開口された固定孔10b・10bにボルト等の固定具を挿通し、固定具を本体2に螺入することにより本体2に固定される。固定部材10には左右方向に貫通するシャフト挿通孔10fが開口され、このシャフト挿通孔10fに回動軸71が挿通される。
図3から図9に示す如く、固定部材10には前方に膨出するスライダ用カム部10cが形成されている。また、スライダ用カム部10cの左右方向中央部分は、スライダ用カム部10cよりもさらに前方に膨出するダンパ用カム部10dが形成されている。固定部材10の後部には、水平方向にストッパ面10eが形成されている。
回動軸71は概ね円柱形状の部材であり、固定部材10に開口シャフト挿通孔10fと、回動ケース部材30に開口された連結孔に挿通される。これにより、回動ケース部材30は回動軸71を介して固定部材10に回動可能に連結される。なお、図示せぬEリングが回動軸71の外周面の両端部に嵌装されることにより、回動軸71は固定部材10及び回動ケース部材30から脱落しない。
回動軸71による固定部材10と回動ケース部材30との連結部分は、カバー部材33により被覆されている。カバー部材33は略U字状に形成された部材であり、左右の両側で対向して形成された側板に回動軸71が挿通されることにより、回動ケース部材30に組付けられる。
回動ケース部材30は、第一ケース部材31と第二ケース部材32とを組み合わせて構成される筒状の部材である。第一ケース部材31は金属板を折り曲げて構成され、長手方向に直交する断面視で略U字状に形成される部材である。第一ケース部材31は、回動ケース部材30が閉塞状態(図8及び図9を参照)にあるときに上側に位置する天板31aを備える。天板31aの左右両端部には、それぞれが略直角かつ同方向に折り曲げられた側板31b・31bが形成される。また、天板31aの前端部には、側板31b・31bと同方向に略直角に折り曲げられた前板31gが形成される。
天板31aの後端部には、回動ケース部材30が固定部材10に対して開放側に回動した際の回動角度を規制する規制部材36がネジ37・37により組付けられる。図6及び図7に示す如く、回動ケース部材30が所定の回動角度になると、規制部材36の後端部が固定部材10のストッパ面10eに当接することにより、回動ケース部材30の回動が規制される。
側板31b・31bにおける前側には、側板31b・31bを貫通し、第一ケース部材31の長手方向に沿って開口されて調整孔31cが開口されている。また、側板31b・31bの前端部には、係止孔31dが開口されている。また、側板31b・31bの後側には、回動軸71を挿通可能な図示しない連結孔が開口されている。また、側板31b・31bの下側端部には、左右方向に延出された固定板31e・31eが形成されている。それぞれの固定板31eには固定孔31f・31fが固定板31eを貫通して形成されている。固定孔31fにネジ等の固定具を挿入し、固定具を原稿圧着板3に螺入することにより、回動ケース部材30が原稿圧着板3に固定される。
前板31gの左右両端部には、係止孔31dに挿入される係止部31hが左右に突出して形成されている。第一ケース部材31を構成する際には、前板31gを折り曲げてから、側板31b・31bを折り曲げる際に、係止部31hを係止孔31dに挿入するのである。前板31gの中央部には、調整ボルト34を挿入可能な孔31j(図7及び図9を参照)が開口されており、この孔31jの開口部分には調整ボルト34が螺入されるナット31iが固設されている。
第二ケース部材32は金属板を折り曲げて構成され、長手方向に直交する断面視で第一ケース部材31よりも小さい略U字状に形成される部材である。第二ケース部材32が第一ケース部材31の内部に収容されることにより、回動ケース部材30が形成される。第二ケース部材32は、第一ケース部材31の天板31aの反対側に位置する天板と、第一ケース部材31の側板31b・31bに隣接する二枚の側板とに折り曲げて構成される。
第二ケース部材32における側板の後側には、回動軸71を挿通可能な図示しない連結孔が開口されている。また、側板における前側には、第一ケース部材31の調整孔31cと同じ位置に、第二ケース部材32の長手方向に沿って開口された調整溝が形成されている。
上記の如く構成された第一ケース部材31の内部に第二ケース部材32を挿入した状態で、それぞれの連結孔に回動軸71を挿入するとともに、調整孔31c及び調整溝に調整ネジ35を挿入することにより、第二ケース部材32が第一ケース部材31に組付けられて筒状の回動ケース部材30が構成される。
回動ケース部材30の内部における前側には、圧縮バネ50の前端部の位置を調整するための調整部材38が収容される。調整部材38は板状の部材を略U字状に折り曲げて形成される。詳細には、調整板部38aの左右両側を前側に折り曲げて側板部38b・38bを形成することにより、調整部材38が構成されている。
調整板部38aの後側の面は圧縮バネ50の前端部により押圧され、前側の面は調整ボルト34の先端に当接している。換言すれば、調整板部38aは調整ボルト34と圧縮バネ50との間で挟持されている。側板部38bには固定ネジ35を螺入可能な雌ネジ部が形成されている。
調整部材38を用いて圧縮バネ50の前端部の位置を調整する際には、まず、固定ネジ35を緩めて調整部材38を回動ケース部材30の内部で移動可能とする。そして、調整ボルト34を回すと、調整ボルト34の先端が圧縮バネ50を押圧する側又は圧縮バネ50を伸長する側に変位する。調整板部38aは圧縮バネ50に押圧されているため、調整ボルト34の変位に伴って調整部材38も移動する。圧縮バネ50の前端部が所望の位置に配置された状態で、固定ネジ35を締めることにより、調整部材38が回動ケース部材30に固定される。このように、調整部材38で圧縮バネ50の前端部の位置を調整することにより、圧縮バネ50がスライド部材40に加える付勢力を調整することができる。
スライド部材40は回動ケース部材30の内部で摺動可能に収容された樹脂材料からなる有底の筒状部材である。スライド部材40の底部における回動軸71の側の面はカム当接面として形成されている。スライド部材40の底部には、ダンパ60のロッド頭部63を挿通するための貫通孔40aが開口されている。また、スライド部材40の底部における回動軸71の側の面には、ダンパ用カム部10dが挿入される溝部40bが回動軸71と直交する方向に沿って形成されている。
スライド部材40の内部には圧縮バネ50の後端部が収容されている。即ち、圧縮バネ50は回動ケース部材30の回動側端部に配設された調整部材38とスライド部材40との間に介挿されている。つまり、圧縮バネ50は、スライド部材40を固定部材10におけるスライダ用カム部10cの側に付勢するのである。ヒンジ100はこのように構成において、圧縮バネ50の付勢力により、回動ケース部材30を固定部材10に対して開く方向に回動させている。
図7及び図9に示す如く、回動ケース部材30の内部には、圧縮バネ50で囲まれる位置にダンパ60が収容される。ダンパ60は、ダンパ本体61と、ダンパ本体61から進退可能に延出されるロッド62と、ロッド62の先端部に固設されたロッド頭部63と、で構成される。
ダンパ本体61は回動軸71の反対側(半径方向外側)底部80cが形成され、回動軸71の側に開口部が形成された有底筒状のダンパケース80に収容されることにより支持されている。具体的に、ダンパケース80は、本体80aの開口部の周囲に延出される鍔部80bが形成されている。そして、鍔部80bは圧縮バネ50の後端部とスライド部材40との間で挟持されることにより、ダンパケース80が支持されるのである。ダンパ60のロッド頭部63は、スライド部材40の底部に開口されて貫通孔40aに挿通されて外部に延出される。
本実施形態に係るヒンジ100によれば、回動ケース部材30を、固定部材10に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際(図6及び図7に示す状態から図8及び図9に示す状態に回動させた際)に、ダンパ用カム部10dがダンパ60のロッド頭部63に当接し、ロッド62をダンパ本体61に押し込むように構成されている。この際、ダンパ用カム部10dは図9に示す如くスライド部材40の溝部40bに入り込むため、スライド部材40と干渉することはない。これにより、回動ケース部材30の回動角度が小さくなる方向に回動させた際には、ダンパ60がダンパ用カム部10dに対して抵抗力を発生するのである。
上記の如く、ダンパケース80は、回動軸71の側の一端側で本体80aの開口部の周囲に形成された鍔部80bが回動ケース部材30の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部80cが回動ケース部材30から離間して設けられる。
上記の如く、本実施形態に係るヒンジ100によれば、ダンパケース80における回動軸71の側に形成された鍔部80b(本体部80aの開口部)を回動ケース部材30の内部で支持し、他端側に形成された底部80cを回動ケース部材30から離間して設ける構成としている。即ち、ダンパケース80を回動支点である回動軸71に近い位置で支持しているため、原稿圧着板3の回動によって回動ケース部材30が回動しても、ダンパ60のロッド頭部63の振動を抑制することができる。即ち、本実施形態に係るヒンジ100によれば、原稿圧着板3の回動によるダンパ60のロッド頭部63への影響を低減することにより、ダンパ60による緩衝効果を充分に発揮することが可能となるのである。
次に、図10から図12を用いて本発明に係るヒンジの第二実施形態であるヒンジ200について説明する。本実施形態に係るヒンジ200は、第一実施形態に係るヒンジ100と共通する構成が多いため、以下の説明では共通する部分を同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図10から図12に示す如く、ヒンジ200は固定部材210、回動ケース部材30、回動軸71、スライド部材40、圧縮バネ50、ダンパ60、及び、ダンパケース280を具備する。
固定部材210は複合機1の本体2に固定される樹脂製のブロック状部材である。固定部材210には前方に膨出するスライダ用カム部210cが形成されている。また、スライダ用カム部210cの左右方向中央部分には、ダンパ用カム部材211が設けられている。ダンパ用カム部材211には、スライダ用カム部210cよりもさらに前方に膨出するダンパ用カム部210dが形成されている。固定部材210の後部には、水平方向にストッパ面210eが形成されている。
図10及び図11に示す如く、回動ケース部材30の内部には、圧縮バネ50で囲まれる位置にダンパ60が収容される。ダンパ60は、ダンパ本体61と、ダンパ本体61から進退可能に延出されるロッド62と、ロッド62の先端部に固設されたロッド頭部63と、で構成される。
ダンパ本体61は回動軸71の反対側(半径方向外側)底部280cが形成され、回動軸71の側に開口部が形成された有底筒状のダンパケース280に収容されることにより支持されている。具体的に、ダンパケース280は図10から図12に示す如く、本体280aの開口部においてダンパケース280には、開口部において回動軸71が挿通可能な支持環280bが形成され、回動軸71が支持環280bに挿通されることによりダンパケース280が支持されるのである。
本実施形態に係るヒンジ200においても、回動ケース部材30を、固定部材210に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際に、ダンパ用カム部210dがダンパ60のロッド頭部63に当接し、ロッド62をダンパ本体61に押し込むように構成されている。これにより、回動ケース部材30の回動角度が小さくなる方向に回動させた際には、ダンパ60がダンパ用カム部210dに対して抵抗力を発生する。
上記の如く、ダンパケース280は、回動軸71の側の一端側で本体280aの開口部に形成された支持環280bが回動ケース部材30の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部280cは回動ケース部材30から離間して設けられる。
上記の如く、本実施形態に係るヒンジ200によれば、ダンパケース280における回動軸71の側に形成された支持環280b(本体280aの開口部)を回動ケース部材30の内部で支持し、他端側に形成された底部280cを回動ケース部材30から離間して設ける構成としている。即ち、本実施形態においても、ダンパケース280を回動支点である回動軸71に近い位置で支持しているため、原稿圧着板3の回動によって回動ケース部材30が回動しても、ダンパ60のロッド頭部63の振動を抑制することができる。即ち、本実施形態に係るヒンジ200によれば、原稿圧着板3の回動によるダンパ60のロッド頭部63への影響を低減することにより、ダンパ60による緩衝効果を充分に発揮することが可能となるのである。
10 固定部材
10d ダンパ用カム
30 回動ケース部材
40 スライド部材
60 ダンパ
62 ロッド
71 回動軸
80 ダンパケース
80c 底部
100 ヒンジ

Claims (2)

  1. 第一連結対象物に対して第二連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、
    前記第一連結対象物に固定され、スライダ用カム部と、ダンパ用カム部と、が形成される固定部材と、
    回動軸を介して前記固定部材に対して回動可能に連結され、前記第二連結対象物に固定された筒状の回動ケース部材と、
    前記回動ケース部材の内部で摺動可能に収容されたスライド部材と、
    前記回動ケース部材の回動側端部と前記スライド部材との間に介挿され、前記スライド部材を前記スライダ用カム部の側に付勢することにより、前記回動ケース部材を前記固定部材に対して開く方向に回動させる圧縮バネと、
    ダンパ本体と、該ダンパ本体から延出されるロッドと、を備え、前記回動ケース部材の内部に収容されるとともに前記圧縮バネで囲まれる位置に配置されるダンパと、
    前記ダンパを前記回動ケース部材の内部で支持する有底筒状のダンパケースと、を備え、
    前記回動ケース部材を、前記固定部材に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際に、前記ダンパ用カムが前記ダンパの前記ロッドを押し込むことにより、前記ダンパが前記ダンパ用カムに対して抵抗力を発生するヒンジであって、
    前記ダンパケースは、前記回動軸側の一端側に形成された開口部が前記回動ケース部材の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部が前記回動ケース部材から離間して設けられ、
    前記ダンパケースには、前記開口部の周囲に延出される鍔部が形成され、
    前記鍔部は前記圧縮バネと前記スライド部材との間で挟持されることにより前記ダンパケースが支持される、ことを特徴とする、ヒンジ。
  2. 第一連結対象物に対して第二連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、
    前記第一連結対象物に固定され、スライダ用カム部と、ダンパ用カム部と、が形成される固定部材と、
    回動軸を介して前記固定部材に対して回動可能に連結され、前記第二連結対象物に固定された筒状の回動ケース部材と、
    前記回動ケース部材の内部で摺動可能に収容されたスライド部材と、
    前記回動ケース部材の回動側端部と前記スライド部材との間に介挿され、前記スライド部材を前記スライダ用カム部の側に付勢することにより、前記回動ケース部材を前記固定部材に対して開く方向に回動させる圧縮バネと、
    ダンパ本体と、該ダンパ本体から延出されるロッドと、を備え、前記回動ケース部材の内部に収容されるとともに前記圧縮バネで囲まれる位置に配置されるダンパと、
    前記ダンパを前記回動ケース部材の内部で支持する有底筒状のダンパケースと、を備え、
    前記回動ケース部材を、前記固定部材に対する回動角度が小さくなる方向に回動させた際に、前記ダンパ用カム部が前記ダンパの前記ロッドを押し込むことにより、前記ダンパが前記ダンパ用カム部に対して抵抗力を発生するヒンジであって、
    前記ダンパケースは、前記回動軸側の一端側に形成された開口部が前記回動ケース部材の内部で支持されるとともに、他端側に形成された底部が前記回動ケース部材から離間して設けられ、
    前記ダンパケースには、前記開口部において前記回動軸が挿通可能な支持環が形成され、
    前記回動軸が前記支持環に挿通されることにより前記ダンパケースが支持される、ことを特徴とする、ヒンジ。
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