JP6962730B2 - 被覆部材及びコイル装置 - Google Patents

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本発明は、被覆部材及び被覆部材を備えたコイル装置に関する。
導線を接続する際には、導線の被覆が除去されるため、接続箇所は導線が剥き出しの状態になる。そのため、接続箇所に対して、例えば周囲に導電性を有する部材を配置しない絶縁距離を設定する等の絶縁対策が必要になる。しかしながら、接続箇所の周囲に絶縁距離を設定すると、その分だけ、接続箇所を有する装置やシステムが大型化してしまう。
特許文献1に開示される給電用接続装置は、一対の給電線導線同士を、接続用板金及び接続用導線を介して接続するものである。給電用接続装置は、ケースを有し、このケースに接続用板金及び接続用導線が取り付けられている。このケースに、一対の給電線が、給電線の端部同士が向かい合うように取り付けられる。また、ケースの全体が、絶縁性のカバーで覆われている。これにより、接続部(給電線、接続用板金及び接続用導線)の電気的絶縁が確保される。
特開2011−177184号公報
特許文献1に記載のカバーは、直線状の定形のケースに被せるものであるため、導線が交差した状態で接続された接続箇所には使用することができない。
本発明は以上の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、導線が交差した状態で接続された接続箇所を絶縁被覆できるようにすることにある。
本発明の一実施形態に係る被覆部材は、第1導線と第2導線が交差した箇所で接続された接続箇所を絶縁被覆する被覆部材であって、接続箇所の少なくとも一方向側を覆う覆い部と、接続箇所の外部において、第1導線及び第2導線と係合して、第1導線及び第2導線に対して被覆部材を保持させる保持部と、を備える。この構成において、保持部が、接続箇所における第1導線の長手方向である第1方向において第2導線を挟持する第1挟持部と、接続箇所における第2導線の長手方向である第2方向において第1導線を挟持する第2挟持部と、第1方向及び第2方向の双方と直交する第3方向において、第1導線の先端部を挟持する第3挟持部と、を有する。
また、本発明の一実施形態において、第1挟持部が、第1方向において、第2導線を間に挟んで配置された一対の第1当接部と、一端が一対の第1当接部の一方に固定され、一対の第1当接部の他方に向かって延びた第1部と、第3方向において、第2導線に対し第1部と反対側に配置された第1対向部と、を有し、一対の第1当接部の他方が、第1部の他端から第3方向に突出する突起であり、第1部が、第3方向における第1部と第1対向部の間隔が広がるように湾曲して変形可能であってもよい。
また、本発明の一実施形態において、第3挟持部が、先端部が第1方向に嵌め込まれる穴部を有し、穴部の内壁面により先端部を挟持してもよい。
また、本発明の一実施形態において、第2挟持部が、穴部の第2方向における内壁面であってもよい。
また、本発明の一実施形態において、被覆部材は、第1導線と第2導線が交差した箇所で接続された第1接続箇所と、第3導線と第4導線が交差した箇所で接続された第2接続箇所とを絶縁被覆し、覆い部が、第1接続箇所及び第2接続箇所の少なくとも一方向側を覆い、第3導線の先端部が第2接続箇所から突出する方向は、第1導線の先端部が第1接続箇所から突出する方向と略同じであり、保持部が、第2方向及び第3方向の双方において、第3導線の先端部を挟持する第4挟持部を有してもよい。
また、本発明の一実施形態において、第2挟持部が、第2方向において、第1導線を間に挟んで配置された一対の第2当接部と、一端が一対の第2当接部の一方に固定され、一対の第2当接部の他方に向かって延びた第2部と、第3方向において、第1導線に対し第2部と反対側に配置された第2対向部と、を有し、一対の第2当接部の他方が、第2部の他端から第3方向に突出する突起であり、第2部が、第3方向における第2部と第2対向部の間隔が広がるように湾曲して変形可能であってもよい。
また、本発明の一実施形態において、接続箇所において、第1導線と第2導線が略直交していてもよい。
また、本発明の一実施形態において、第1導線と第2導線の先端部とが接続されることによって、第1導線と第2導線はT字状を形成し、第1導線の先端部は、第1方向において、接続箇所から突出していてもよい。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、コイルと、コイルの端部に、コイルと交差して接続された導線と、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の被覆部材と、を備え、コイルが、第1導線であり、コイルと交差して接続された導線が、第2導線である。
本発明の実施形態の構成により、導線が交差した状態で接続された接続箇所を絶縁被覆することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るリアクトルの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る接続箇所近傍の拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の被覆部材及びリアクトル(コイル装置)について説明する。なお、本発明は、リアクトル等のコイル装置に限らず、導線の接続部を有する各種電気部品、電気機器、配線・接続部品、配電盤等に適用することができる。
(第1実施形態)
図1はリアクトル1の斜視図である。図1に示されるように、リアクトル1は、リアクトル本体1a、コイル用サーミスタ(温度センサ)15、ケース用サーミスタ(温度センサ)35、ケース30及び端子台32を備えている。リアクトル本体1aは、コイル10とコアモジュール20を有する。以下では、ケース30に対し、端子台32が設けられている方向を前方、その反対方向を後方と定義する。ケース30に対し、リアクトル本体1aが配置されている方向を上方向、その反対を下方向と定義する。前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。また、左右方向において、コイル10のリード部12a、12bの先端部13a、13b(後述)が向いている方向を右方向、その反対側を左方向と定義する。なお、リアクトル1を使用する際には、リアクトル1をどのような方向に向けて配置してもよい。
ケース30は略箱形であり、リアクトル本体1aの下側の部分を収容する。ケース30は、熱伝導性の高い材料で形成されている。ケース30の材料には、例えば、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼等の金属材料が用いられる。
コイル10は、互いに平行に配置された2つの同一構造の直線コイル部11a、11bを有している。直線コイル部11aと直線コイル部11bの間には、所定の間隙が設けられている。各直線コイル部11a、11bは、導線を前後方向と平行な軸の周りで螺旋状に巻いたものである。本実施形態の直線コイル部11a、11bは、平角線を幅方向に曲げたエッジワイズコイルである。
コアモジュール20は、略O字形のリングコアである。コアモジュール20は、各直線コイル部11a、11bの中空部に通されている。
ケース30の縁部の一端には、端子台32が取り付けられている。端子台32は、バスバー40a、40bを備えている。各バスバー40a、40bは、2つの直線コイル部11a、11bのそれぞれの前方の端部(リード部)12a、12bに接続される。バスバー40aとリード部12aの接続箇所50a及びバスバー40bとリード部12bの接続箇所50bはそれぞれ、被覆部材60で絶縁被覆されている。接続箇所50a、50b、及び、被覆部材60の詳細については後述する。
次に、接続箇所50a、50b、及び、被覆部材60の詳細を説明する。図2及び図3は、バスバー40aとリード部12aとの接続箇所50a近傍を拡大した図である。図2は、接続箇所50aに被覆部材60が取り付けられる前の状態を示し、図3は、接続箇所50aに、被覆部材60が取り付けられた後の状態を示す。なお、接続箇所50bと接続箇所50aは実質的に同一の構成であるため、以下では接続箇所50aのみについて詳細を説明する。なお、図2(a)と図2(b)、図3(a)と図3(b)は、それぞれ同じ状態を異なる視点から見た図である。
図2に示すように、コイル10のリード部12a及びバスバー40aには平角線の導線が用いられている。なお、リード部12aとバスバー40aの両方又は何れか一方に、丸線が用いられてもよい。コイル10の導線は、絶縁性を有する被膜で覆われている。ただし、リード部12aでは、バスバー40aと電気的に接続させるために被膜が剥がされ、導線が露出している。また、バスバー40aは被覆されていない導体である。リード部12aとバスバー40aは、溶接によって接続されている。なお、リード部12aとバスバー40aは、導通可能に接続されていればよく、接続方法は溶接に限定されない。例えば、リード部12aとバスバー40aは、圧着スリーブやかしめ部材を用いた圧着や、ハンダ付け等によって接続されてもよい。
リード部12aとバスバー40aは、T字状に交差した箇所で接続されている。リード部12aとバスバー40aの接続箇所50aにおいて、リード部12aの長手方向とバスバー40aの長手方向は略直交している。接続箇所50aにおいて、リード部12aの長手方向は左右方向と略平行であり、バスバー40aの長手方向は上下方向と略平行である。また、リード部12aの先端部13aは接続箇所50aから右方向へ突出している。
リード部12aとバスバー40aの接続箇所50aには、絶縁性を有する被覆部材60が被せられる。被覆部材60の材料には、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの樹脂材料が用いられる。被覆部材60は、射出成形等で形成される。
被覆部材60は、接続箇所50aを絶縁被覆する覆い部70と、覆い部70を接続箇所50aに保持する保持部80を有している。保持部80は、接続箇所50a近傍においてリード部12a及びバスバー40aと係合することにより、覆い部70の移動を制限する。これにより、覆い部70が接続箇所50aを覆っている状態で被覆部材60がリード部12a及びバスバー40aに対して固定される。
覆い部70は、それぞれ板状を有する上方覆い部71、前方覆い部72、側部73を有している。上方覆い部71は、接続箇所50aの上方側を覆っている。また、上方覆い部71は、接続箇所50aの上方の端部から間隔を開けて配置されている。前方覆い部72は、接続箇所50aの前方側を覆っている。また、前方覆い部72は、接続箇所50aの前方の端部(面)から間隔を開けて配置されている。上方覆い部71の前方の端部と、前方覆い部72の上方の端部は繋がっている。側部73は、上方端部及び前方端部が、それぞれ上方覆い部71及び前方の端部及び前方覆い部72の右側の端部と繋がっている。側部73は、接続箇所50aの右側に配置される。
保持部80は、リード部12aの先端部13aを挟持する挟持部81と、バスバー40aを挟持する挟持部82を有している。挟持部81及び82が、それぞれ先端部13a及びバスバー40aを挟持することにより、覆い部70の移動が制限される。挟持部81は、覆い部70の先端部13aの長手方向と直交する方向(前後方向及び上下方向)における移動を制限し、挟持部82は、覆い部70の先端部13aの長手方向(左右方向)における移動を制限する。
挟持部81は、側部73から右方向に突出して形成されている。挟持部81は、リード部12aの先端部13aが嵌め込まれる穴部81aを有する。穴部81aは、挟持部81及び側部73を左右方向に貫通している。穴部81aは、前後及び上下方向の内壁面は、それぞれ二対の当接部(一対の前後当接部81a1及び一対の上下当接部81a2)によって形成されている。
一対の前後当接部81a1は、先端部13aを前後方向で挟持する。一対の前後当接部81a1のうち、後側の当接部81a1は右方に延びた板状を有し、前側の当接部81a1は、側部73のうち、穴部81aの前方の縁部である。
一対の上下当接部81a2は、先端部13aを上下方向で挟持する。本実施形態では、一対の上下当接部81a2は何れも、右方に延びた板状を有している。
穴部81aに先端部13aが嵌め込まれると、前後方向において一対の前後当接部81a1が先端部13aの側面と当接し、上下方向において一対の上下当接部81a2が先端部13aの側面と当接する。これにより、先端部13aが前後方向及び上下方向において挟持され、覆い部70の先端部13aの長手方向と直交する方向(前後方向、及び、上下方向)における移動が制限される。
なお、穴部81aは、先端部13aが嵌め込まれるものであればよく、左右方向に貫通した貫通穴である必要はない。また、穴部81aには、先端部13aが略隙間なく嵌め込まれる必要はなく、前後方向及び左右方向において、穴部81aの内壁面と先端部13aの側面との間には隙間が設けられていてもよい。この隙間を設けることにより、穴部81aに先端部13aを嵌め込みやすくなる。
挟持部82は、覆い部70の下方に設けられており、一対の左右当接部(右側当接部82a及び左側当接部82b)、部82c、対向部82dを有している。対向部82dは、前方覆い部72の下側の端部から下方に延びた板状である。右側当接部82aは、対向部82dの右側の端部から後方に延びた板状である。部82cは、一端が右側当接部82aに固定され、バスバー40aの後方を通り、左方に向かって延びた片持ち梁状である。左側当接部82bは、部82cの他端から、前方に突出して形成された突起である。左右当接部82a、82bは、左右方向において、バスバー40aを間に挟んで互いに反対側に配置されている。
左側当接部82bのバスバー40aに対向する面82b1(右側の面)は、左右方向と直交する面(前後方向及び上下方向と平行な平面)と平行な平坦面である。また、左側当接部82bの対向部82dに対向する面82b2(前方の面)は、左右方向においてバスバー40aから離れるにしたがって(左方に向かうにしたがって)前後方向における左側当接部82bとの間隔が広くなるように、左右方向に対して傾いた傾斜面である。
部82cは、弾性変形可能である。部82cが自然状態のとき、前後方向における部82cと対向部82dとの間隔は、前後方向におけるバスバー40aの長さ(厚み)よりも僅かに大きい。部82cに外力が加えられると、部82cは、対向部82dとの間隔が広がるように湾曲する(反る)。
被覆部材60は、接続箇所50aに、右側からリード部12aの長手方向(左右方向)に沿ってスライドして装着される。被覆部材60が接続箇所50aに装着される際に、バスバー40aが左側当接部(突起)82bと対向部82dとの間に通される。この時、バスバー40aは、左側当接部82bの傾斜面82b2に当接し、左側当接部82bを後方に向かって付勢する。この付勢力により、部82cは、対向部82dとの間隔が広がるように湾曲する。これにより、バスバー40aを左側当接部82bと対向部82dの間に通すことができる。バスバー40aが左側当接部82bと対向部82dとの間を通過すると、部82cの反りが解消して、部82cは自然状態に戻る。
バスバー40aが左側当接部82bと対向部82dとの間を通過すると、バスバー40aは、左右方向において右側当接部82aと左側当接部82bに当接して挟持される。これにより、覆い部70の左右方向への移動が制限される。
このように、被覆部材60が接続箇所50aに装着されると、挟持部81及び挟持部82により覆い部70の全方向への移動が制限され、覆い部70が接続箇所50aを覆っている状態で保持される。
被覆部材60が接続箇所50aに装着されると、接続箇所50aの上方及び前方側が絶縁性を有する覆い部70によって覆われる。
本実施形態のリアクトル1では、接続箇所50aの下方にはケース30が配置され、後方にはリアクトル本体1aが配置されている。また、接続箇所50abは、左右方向においてケース30の両端の間に配置されている。そのため、接続箇所50aの下方、後方、左右方向は、外部の部材と接触し難い。一方、接続箇所50aの上方及び前方には、リアクトル1の他の部材が配置されていないため、接続箇所50a、50bの上方の端部及び前方の端部(面)から外部の部材までの絶縁距離を確保できなくなる虞がある。仮に、接続箇所50aが、導電性を有する外部の部材と接触すると、接続箇所50aから外部の部材への漏電が発生する可能性がある。しかし、本実施形態では、接続箇所50aの上方側と前方側が絶縁性の覆い部70で覆われることにより、接続箇所50aが外部の部材と接触して漏電が発生することを防止することができる。
また、本実施形態の被覆部材60は、リード部12aとバスバー40aの接続箇所50a付近、及び、リード部12bとバスバー40bの接続箇所50b付近のみを絶縁被覆するものである。そのため、本実施形態では、被覆部材60を小型化可能であり、接続箇所50aを絶縁被覆することによるリアクトル1の大型化を抑制可能である。
また、本実施形態の被覆部材60は、左右方向にスライドさせることにより接続箇所50aに装着可能である。被覆部材60が接続箇所50aに装着されると、覆い部70は、保持部80(挟持部81、挟持部82)により全方向への移動が制限され、接続箇所50aを覆った状態で保持される。そのため、覆い部70を接続箇所50aに固定するために、他の固定部材を用いる必要がなく、被覆部材60の接続箇所50aへの装着が容易である。また、本実施形態の被覆部材60は、覆い部70と保持部80が一体に成形されている。そのため、一つの部品(被覆部材60)のみで接続箇所50aを絶縁被覆することが可能であり、被覆部材60の製造が容易である。
また、本実施形態では、リード部12aとバスバー40aは接続箇所50aにおいて溶接されている。溶接が行われると、溶接前に比べて接続箇所50aの形状が変化する場合がある。しかし、本実施形態では、覆い部70(上方覆い部71、前方覆い部72)は、接続箇所50aから間隔を開けて配置されている。この間隔の大きさを、接続箇所50aの溶接による変形量よりも大きくすることにより、変形した接続箇所50aを絶縁被覆することができる。
また、リード部12aとバスバー40aが溶接されていたとしても、リード部12aとバスバー40aの接続箇所50a以外の箇所は変形しない。本実施形態では、被覆部材60の保持部80は、リード部12aとバスバー40aのうち接続箇所50a以外の箇所を挟持することによって、リード部12aとバスバー40aに係合する。そのため、接続箇所50aが溶接によって変形した場合においても、被覆部材60が接続箇所50aから外れてしまうことが防止される。
また、本実施形態では、リード部12aとバスバー40aが略直交して接続されている。これにより、挟持部81によって制限される覆い部70の移動方向(前後方向及び上下方向)と、挟持部82によって制限される覆い部70の移動方向(左右方向)が略直交しているため、被覆部材60が安定して固定される。これにより、被覆部材60が接続箇所50a、50bから外れてしまうことがより確実に防止される。
また、本実施形態では、覆い部70の前後方向の移動は、バスバー40a、40bが部82cと対向部82dと当接することによっても制限される。これにより、被覆部材60が接続箇所50a、50bから外れてしまうことがより確実に防止される。
また、本実施形態では、覆い部70の上下方向の移動は、リード部12a、12bが部82cや左側当接部82bと当接することによっても制限される。これにより、被覆部材60が接続箇所50a、50bから外れてしまうことがより確実に防止される。
なお、本実施形態では、リード部12aの先端部13aは、前後方向において前後当接部81a1により挟持され、上下方向において上下当接部81a2により挟持されているが、先端部13aと前後当接部81a1との間、及び、先端部13aと上下当接部81a2との間には隙間が設けられていてもよい。先端部13aと各当接部との間に隙間が設けられていたとしても、先端部13aが各当接部に当接することにより、覆い部70の移動が制限されるため、被覆部材60が接続箇所50aから外れてしまうことが防止される。また、バスバー40aと左右当接部82a、82bとの間にも、隙間が設けられていてもよい。
また、本実施形態では、覆い部70は、接続箇所50a、50bの上方側と前方側を2方向から覆っているが、本実施形態の覆い部70はこの構成に限定されない。例えば、覆い部70は、接続箇所50a、50bの上方側と前方側のうち何れか一方側のみを覆うものであってもよい。或いは、覆い部70は、更に接続箇所50a、50bの後方側を覆うものであってもよい。
また、図2に示す構成では、バスバー40aの先端部41aがリード部12aと接続されることにより、リード部12aとバスバー40aは、接続箇所50a近傍においてT字状を形成している。そのため、リード部12aの先端部13aは接続箇所50aから突出しているのに対し、バスバー40aの先端部41aは接続箇所50aから突出していない。これにより、上下方向において、接続箇所50aから上方覆い部71までの間隔を小さくできるため、被覆部材60を小型化可能である。また、バスバー40aの先端部41aが接続箇所50から突出していないため、被覆部材60を左右方向にスライドして接続箇所50aに取り付けるときに、上方覆い部71が先端部41に引っかかることがない。これにより、被覆部材60を接続箇所50aに容易に取り付け可能である。
なお、本実施形態のリード部12aとバスバー40aの接続箇所50a近傍の形状は、図2に示すものに限定されない。図4は、本実施形態の変形例に係るバスバー40aとリード部12aとの接続箇所50a近傍を拡大した図である。図4(a)と図4(b)は、それぞれ異なる変形例を示している。
図4(a)に示す構成では、リード部12aの先端部13aがバスバー40aと接続されることにより、バスバー40aの先端部41aのみが接続箇所50aから上方に突出している。この場合、挟持部81は、穴部81aにバスバー40aの先端部41aが嵌め込まれるように配置される。また、挟持部82は、リード部12aを挟持するように配置される。
図4(b)に示す構成では、リード部12aの先端部13aとバスバー40aの先端部41aの両方が接続箇所50aから突出している。この場合、挟持部81は、穴部81aにリード部12aの先端部13a又はバスバー40aの先端部41aの何れかが嵌め込まれるように配置される。
(第2実施形態)
上記の第1実施形態では、被覆部材60は、左右方向にスライドさせて接続箇所50a、50bに装着されるものであるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、被覆部材は、接続箇所50a、50bに上方からスライドさせて装着されるものであってもよい。
以下、本発明の第2実施形態の被覆部材160及びコイル装置(リアクトル)1について説明する。第2実施形態の被覆部材160は、接続箇所50a、50bに上方からスライドさせて装着されるものである。第2実施形態は、第1実施形態とは被覆部材の構成のみが異なっており、リアクトル1の構成は第1実施形態と同じである。説明の便宜の為、第1実施形態と同等の構成要素には同一の符号を用いることとする。
本実施形態では、接続箇所50a、50bに被覆部材160が装着される。図5及び図6は、バスバー40aとリード部12aとの接続箇所50a近傍を拡大した図である。図5は、接続箇所50aに被覆部材160が取り付けられる前の状態を示し、図6は、接続箇所50aに、被覆部材160が取り付けられた後の状態を示す。なお、図5(a)と図5(b)、図6(a)と図6(b)は、それぞれ同じ状態を異なる視点から見た図である。
被覆部材160は、接続箇所50aを絶縁被覆する覆い部170と、覆い部170を接続箇所50aに保持する保持部180を有している。保持部180は、接続箇所50a近傍においてリード部12a及びバスバー40aと係合することにより、覆い部170の移動を制限する。これにより、覆い部170が接続箇所50aを覆っている状態で被覆部材160がリード部12a及びバスバー40aに対して固定される。
覆い部170は、それぞれ板状を有する上方覆い部171、前方覆い部172、側部173a、173bを有している。上方覆い部171は、接続箇所50aの上方側を覆っている。前方覆い部172は、接続箇所50aの前方側を覆っている。上方覆い部171の前方の端部と、前方覆い部172の上方の端部は繋がっている。側部173aは、上方覆い部171及び前方覆い部172の右側の端部と繋がっている。側部173bは、上方覆い部171及び前方覆い部172の左側の端部と繋がっている。
保持部180は、リード部12aの先端部13aを挟持する挟持部181、リード部12aを挟持する挟持部182、バスバー40aを挟持する挟持部183を有している。挟持部181〜183がそれぞれ、リード部12a(先端部13a)又はバスバー40aを挟持することにより、覆い部170の移動が制限される。挟持部181及び挟持部182はそれぞれ、覆い部170の先端部13aの長手方向と直交する方向(前後方向及び上下方向)における移動を制限する。また、挟持部183は、覆い部170の先端部13aの長手方向(左右方向)における移動を制限する。
挟持部181は、側部173bの右方に設けられており、上側当接部181a、下側当接部181b、後側当接部(部)181c、前側当接部(対向部)181dを有している。上側当接部181a、部181c、下側当接部181b、対向部181dは、リード部12aの先端部13aが嵌め込まれる穴部181eの内壁面を形成している。穴部181eは、挟持部181及び側部173bを左右方向に貫通している。
上側当接部181aは、板状を有し、側部173bの上部から右方向に突出して形成されている。部181cは、一端が上側当接部181aに固定され、先端部13aの後方を通り、下方に向かって延びた片持ち梁状である。下側当接部181bは、部181cの他端から、前方に突出して形成された突起である。上側当接部181aと下側当接部181bは、上下方向において、先端部13aを間に挟んで互いに反対側に配置されている。対向部181dは、側部173bのうち、穴部181eの前方の縁部である。対向部181dは、前後方向において、先端部13aに対し部181cとは反対側に配置されている。
下側当接部181bの先端部13aに対向する面181b1(上側の面)は、上下方向と直交する面(前後方向及び左右方向と平行な平面)と平行な平坦面である。また、下側当接部181bの対向部181dに対向する面181b2(前側の面)は、リード部12aから離れるにしたがって(下方に向かうにしたがって)対向部181dとの間隔が広くなるように、上下方向に対して傾いている。
部181cは、弾性変形可能である。部181cが自然状態のとき、前後方向における部181cと対向部181dの間隔は、前後方向におけるリード部12a(先端部13a)の長さ(厚み)よりも僅かに大きい。部181cに外力が加えられると、部181cは、対向部181dとの間隔が広がるように湾曲する(反る)。
挟持部182は、側部173aの一部に左右方向に貫通する穴部182eを設けることによって形成されている。挟持部182は、上側当接部182a、下側当接部182b、部182c、対向部182dを有している。
上側当接部182aは、側部173aのうち、穴部182eの上方の縁部である。部182cは、一端が上側当接部182aに固定され、リード部12aの後方を通り、下方に向かって延びた片持ち梁状を有している。下側当接部182bは、部182cの他端から、前方に突出して形成された突起である。対向部182dは、側部173aのうち、穴部182eの前方の縁部である。対向部182dは、前後方向において、リード部12aに対し部182cとは反対側に配置されている。
下側当接部182bのリード部122aに対向する面182b1(上側の面)は、上下方向と直交する面(前後方向及び左右方向と平行な平面)と平行な平坦面である。また、下側当接部182bの対向部182dに対向する面182b2は、リード部12aから離れるにしたがって(下方に向かうにしたがって)対向部182dとの間隔が広くなるように、上下方向に対して傾いている。
部182cは、弾性変形可能である。部182cが自然状態のとき、前後方向における部182cと対向部182dの間隔は、前後方向におけるリード部12aの長さ(厚み)よりも僅かに大きい。部182cに外力が加えられると、部182cは、対向部182dとの間隔が広がるように湾曲する(反る)。
挟持部183は、一対の左右当接部(左側当接部183a及び右側当接部183b)を有している。左右当接部183a、183bは、前方覆い部172の下側から下方に延びた棒状を有している。左右当接部183a、183bは、左右方向において、バスバー40aを間に挟んで配置されている。
被覆部材160は、接続箇所50aに、上方からスライドして装着される。被覆部材160が装着される際に、リード部12aの先端部13aが下側当接部(突起)181bと対向部181dの間に通され、リード部12aのうち接続箇所50aよりも左側の部分が下側当接部(突起)182bと対向部182dの間に通される。このとき、リード部12aから受ける付勢力によって部181c及び182bが弾性変形する。これにより、リード部12aは、下側当接部181bと対向部181dの間、及び、下側当接部182bと対向部182dの間を通され、穴部181e及び182eに嵌め込まれる。また、このとき、バスバー40aは、一対の左右当接部183a、183bの間に配置される。
被覆部材160が接続箇所50aに装着されると、先端部13aが部(後側当接部)181c及び対向部(前側当接部)181dによって挟持されることにより、覆い部170の前後方向における移動が制限される。また、先端部13aが上側当接部181a及び下側当接部181bによって挟持されることにより、覆い部170の上下方向における移動が制限される。また、バスバー40aが左側当接部183a及び右側当接部183bによって挟持されることにより、覆い部170の左右方向における移動が制限される。これにより、覆い部170の全方向への移動が制限され、覆い部170が接続箇所50aを覆っている状態で保持される。
本実施形態では、被覆部材160が接続箇所50aに装着されると、接続箇所50aの上方側と前方側が絶縁性の覆い部170で覆われることにより、接続箇所50aが絶縁被覆される。また、本実施形態では、被覆部材160は、上下方向にスライドさせるだけで接続箇所50aに装着することができる。被覆部材160が接続箇所50aに装着されると、覆い部170は、保持部180により全方向への移動が制限され、接続箇所50aを覆った状態で保持される。そのため、被覆部材160を接続箇所50aに固定するために、他の固定部材を用いる必要がなく、被覆部材160の装着が容易である。
また、本実施形態では、覆い部170の前後方向の移動は、リード部12aが部182cと対向部182dと当接することによっても制限される。これにより、被覆部材160が接続箇所50aから外れてしまうことがより確実に防止される。
また、本実施形態では、覆い部170の上下方向の移動は、リード部12aが上側当接部182aと下側当接部182bと当接することによっても制限される。これにより、被覆部材160が接続箇所50aから外れてしまうことがより確実に防止される。
なお、本実施形態では、覆い部170の右方向への移動は、左側当接部183aがバスバー40aの左側側面に当接することによって制限されるが、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、覆い部170の右方向への移動は、挟持部182の下側当接部182bがバスバー40aと当接することによって制限されてもよい。
なお、本実施形態では、覆い部170の左方向への移動は、右側当接部183bがバスバー40aの右側側面に当接することによって制限されるが、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、覆い部170の左方向への移動は、挟持部181の対向部181d、又は、側部173bがバスバー40aと当接することによって制限されてもよい。
(第3実施形態)
上記の第1及び第2実施形態は、1つの被覆部材(被覆部材60又は160)で1つの接続箇所(接続箇所50a又は50b)を絶縁被覆するものであるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、本発明の実施形態に係る被覆部材は、1つの被覆部材で複数の接続箇所を絶縁被覆するものであってもよい。
以下、本発明の第3実施形態の被覆部材260及びコイル装置(リアクトル)1について説明する。第3実施形態の被覆部材260は、2つの接続箇所50a、50bを絶縁被覆するものである。第3実施形態は、第1実施形態とは被覆部材の構成のみが異なっており、リアクトル1の構成は第1実施形態と同じである。説明の便宜の為、第1実施形態と同等の構成要素には同一の符号を用いることとする。
本実施形態では、バスバー40aとリード部12aの接続箇所50a及びバスバー40bとリード部12bの接続箇所50bに、一つの被覆部材260が装着される。図7及び図8は、バスバー40aとリード部12aとの接続箇所50a及びバスバー40bとリード部12bとの接続箇所50b近傍を拡大した図である。図7は、接続箇所50a、50bに被覆部材260が取り付けられる前の状態を示し、図8は、接続箇所50a、50bに、被覆部材260が取り付けられた後の状態を示す。なお、図7(a)と図7(b)、図8(a)と図8(b)は、それぞれ同じ状態を異なる視点から見た図である。
リード部12bとバスバー40bの接続箇所50b近傍の構成は、リード部12aとバスバー40aの接続箇所50a近傍の構成と略同一である。リード部12bとバスバー40bは、T字状に交差した箇所で接続されている。リード部12bの先端部13bは接続箇所50bから右方向へ突出している。
被覆部材260は、接続箇所50a及び接続箇所50bを絶縁被覆する覆い部270と、覆い部270を接続箇所50a及び接続箇所50bに保持する保持部280を有している。保持部280は、接続箇所50a近傍においてリード部12a及びバスバー40aと係合し、接続箇所50b近傍においてリード部12bと係合する。これにより、覆い部270の移動を制限され、覆い部270が接続箇所50a、50bを覆っている状態で被覆部材260がリード部12a、12b及びバスバー40aに対して固定される。
覆い部270は、上方覆い部271、前方覆い部272、側部273を有している。上方覆い部271は、左右方向に長尺な板状を有し、接続箇所50aと接続箇所50bの両方の上方側を覆っている。前方覆い部272は、左右方向に長尺な板状を有し、接続箇所50a、50bの前方側を覆っている。上方覆い部271の前方の端部と、前方覆い部272の上方の端部は繋がっている。側部273は、板状を有し、上方覆い部271及び前方覆い部272の右側の端部と繋がっている。側部273は、接続箇所50aの右側に配置される。
保持部280は、リード部12aの先端部13aを挟持する挟持部281、バスバー40aを挟持する挟持部282、リード部12bの先端部13bを挟持する挟持部291を有している。挟持部281及び挟持部291が、それぞれ先端部13a及び先端部13bを挟持することにより、覆い部270の前後方向及び上下方向における移動が制限される。また、挟持部282がバスバー40aを挟持することにより、覆い部270の左右方向における移動が制限される。
挟持部281は、上方覆い部271の下側の面及び前方覆い部272の後側の面につながった板状を有している。挟持部281は、リード部12aの先端部13aが嵌め込まれる穴部281aを有する。穴部281aは、挟持部281を左右方向に貫通している。穴部281aは、前後及び上下方向の内壁面は、それぞれ二対の板状の当接部(一対の前後当接部281a1及び一対の上下当接部281a2)によって形成されている。
挟持部291は、側部273から右方向に突出して形成されている。挟持部291は、リード部12bの先端部13bが嵌め込まれる穴部291aを有する。穴部291aは、挟持部291及び側部273を左右方向に貫通している。穴部281aは、前後及び上下方向がそれぞれ二対の当接部(一対の前後当接部291a1及び一対の上下当接部291a2)で囲われている。
挟持部282は、覆い部270の下方に設けられており、右側当接部282a、左側当接部282b、部282c、対向部282dを有している。対向部282dは、前方覆い部272の下側の端部から下方に延びた板状である。右側当接部282aは、バスバー40aよりも右側において、対向部282dの下側の端部から後方に延びた板状である。部282cは、一端が右側当接部282aに固定され、バスバー40aの後方を通り、左方に向かって延びた片持ち梁状である。左側当接部282bは、部282cの他端から、前方に突出して形成された突起である。右側当接部282aと左側当接部282bは、左右方向において、バスバー40aを間に挟んで互いに反対側に配置されている。
左側当接部282bのバスバー40aに対向する面282b1は、左右方向と直交する面(前後方向及び上下方向と平行な平面)と平行な平坦面である。また、左側当接部282bの対向部282dに対向する面282b2(前側の面)は、バスバー40aから離れるにしたがって(左方に向かうにしたがって)前後方向における対向部282dとの間隔が広くなるように、左右方向に対して傾いている。
部282cは、弾性変形可能である。部282cが自然状態のとき、前後方向における部282cと対向部282dの間隔は、前後方向におけるバスバー40aの長さ(厚み)よりも僅かに大きい。部282cに外力が加えられると、部282cは、対向部282dとの間隔が広がるように湾曲する(反る)。
被覆部材260は、接続箇所50a、50bに、右側からスライドして装着される。被覆部材260が装着される際に、バスバー40aが左側当接部(突起)282bと対向部282dとの間に通される。このとき、バスバー40aから受ける付勢力によって部282cが弾性変形する。これにより、バスバー40aは、左側当接部282bと対向部282dの間を通される。被覆部材260が接続箇所50a、50bに装着されると、バスバー40aは、前後方向において部282cと対向部282dによって挟持され、左右方向において右側当接部282aと左側当接部282bによって挟持される。
また、被覆部材260が接続箇所50a、50bに装着されると、リード部12aの先端部13aが挟持部281の穴部281aに嵌め込まれる。また、リード部12aの先端部13aが接続箇所50aから突出する方向(右方向)と、リード部12bの先端部13bが接続箇所50bから突出する方向は、略平行である。そのため、先端部13aが挟持部281の穴部281aに嵌め込まれるように被覆部材260をスライドさせると、リード部12bの先端部13bも挟持部291の穴部291aに嵌め込まれる。これにより、覆い部270の先端部13a及び先端部13bの長手方向と直交する方向(前後方向、及び、上下方向)における移動が制限される。
本実施形態では、被覆部材260により、2つの接続箇所50a、50bが絶縁被覆される。また、本実施形態では、被覆部材260は、左右方向にスライドさせるだけで接続箇所50a、50bに装着させることができる。そのため、被覆部材260を接続箇所50a、50bに装着させるために、他の固定部材を用いる必要がなく、且つ、被覆部材260の装着が容易である。
また、本実施形態では、1つの被覆部材260により、2つの接続箇所50a、50bを覆うことができる。そのため、被覆部材260の数を減らすことが可能になると共に、2つの接続箇所50a、50bの絶縁被覆が容易となる。
また、本実施形態では、被覆部材260は、接続箇所50a近傍と接続箇所50b近傍の2箇所で、その位置が保持される。そのため、2つの接続箇所50a、50bを覆うために被覆部材260を大型化したとしても、被覆部材260を安定して保持することができる。
以上が本発明の実施形態の説明である。本発明の実施の形態は、上記に説明したものに限定されず、特許請求の範囲の記載により表現された技術的思想の範囲内で任意に変更することができる。
例えば、上述の第1実施形態では、挟持部81は、リード部12aの先端部13aが挿入される穴部81aを有しているが、本実施形態はこの構成に限定されない。挟持部81は、先端部13aの側面と当接するのは、穴部81aの内壁面である必要はない。ことにより覆い部70の前後方向及び上下方向における移動を制限するものであればよい。
また、上述の第1実施形態では、挟持部81の上下当接部81a2が先端部13aに当接することにより、覆い部70の上下方向の移動が制限されるが、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、覆い部70が上方覆い部71を有している場合、覆い部70の下方への移動は、接続箇所50aと上方覆い部71が当接することによって制限可能である。また、覆い部70の上方への移動は、リード部12aと部82c及び左側当接部82bとの当接によって制限可能である。このように、他の部材によって覆い部70の上下方向の移動が制限されている場合、挟持部81は上下当接部81a2を有している必要はない。
1 リアクトル
10 コイル
20 コアモジュール
30 ケース
40a、40b バスバー
50a、50b 接続箇所
60 被覆部材
70 覆い部
80 保持部
160 被覆部材
170 覆い部
180 保持部
260 被覆部材
270 覆い部
280 保持部

Claims (8)

  1. 第1導線と第2導線が交差した箇所で接続された接続箇所を絶縁被覆する被覆部材であって、
    前記接続箇所の少なくとも一方向側を覆う覆い部と、
    前記接続箇所の外部において、前記第1導線及び前記第2導線と係合して、該第1導線及び第2導線に対して前記被覆部材を保持させる保持部と、
    を備え、
    前記保持部が、
    前記接続箇所における前記第1導線の長手方向である第1方向において前記第2導線を挟持する第1挟持部と、
    前記接続箇所における前記第2導線の長手方向である第2方向において前記第1導線を挟持する第2挟持部と、
    前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する第3方向において、前記第1導線の先端部を挟持する第3挟持部と、を有
    前記第1挟持部が、
    前記第1方向において、前記第2導線を間に挟んで配置された一対の第1当接部と、
    一端が前記一対の第1当接部の一方に固定され、該一対の第1当接部の他方に向かって延びた第1腕部と、
    前記第3方向において、前記第2導線に対し前記第1腕部と反対側に配置された第1対向部と、
    を有し、
    前記一対の第1当接部の他方が、前記第1腕部の他端から前記第3方向に突出する突起であり、
    前記第1腕部が、前記第3方向における該第1腕部と前記第1対向部の間隔が広がるように湾曲して変形可能である、
    被覆部材。
  2. 前記第3挟持部が、
    前記先端部が前記第1方向に嵌め込まれる穴部を有し、
    前記穴部の内壁面により前記先端部を挟持する、
    請求項1に記載の被覆部材。
  3. 前記第2挟持部が、前記穴部の前記第2方向における内壁面である、
    請求項に記載の被覆部材。
  4. 前記被覆部材は、前記第1導線と前記第2導線が交差した箇所で接続された第1接続箇所と、第3導線と第4導線が交差した箇所で接続された第2接続箇所とを絶縁被覆し、
    前記覆い部が、前記第1接続箇所及び前記第2接続箇所の少なくとも一方向側を覆い、
    前記第3導線の先端部が前記第2接続箇所から突出する方向は、前記第1導線の先端部が前記第1接続箇所から突出する方向と略同じであり、
    前記保持部が、前記第2方向及び前記第3方向の双方において、前記第3導線の先端部を挟持する第4挟持部を有する、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の被覆部材。
  5. 第1導線と第2導線が交差した箇所で接続された接続箇所を絶縁被覆する被覆部材であって、
    前記接続箇所の少なくとも一方向側を覆う覆い部と、
    前記接続箇所の外部において、前記第1導線及び前記第2導線と係合して、該第1導線及び第2導線に対して前記被覆部材を保持させる保持部と、
    を備え、
    前記保持部が、
    前記接続箇所における前記第1導線の長手方向である第1方向において前記第2導線を挟持する第1挟持部と、
    前記接続箇所における前記第2導線の長手方向である第2方向において前記第1導線を挟持する第2挟持部と、
    前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する第3方向において、前記第1導線の先端部を挟持する第3挟持部と、を有し、
    前記第2挟持部が、
    前記第2方向において、前記第1導線を間に挟んで配置された一対の第2当接部と、
    一端が前記一対の第2当接部の一方に固定され、該一対の第2当接部の他方に向かって延びた第2部と、
    前記第3方向において、前記第1導線に対し前記第2部と反対側に配置された第2対向部と、
    を有し、
    前記一対の第2当接部の他方が、前記第2部の他端から前記第3方向に突出する突起であり、
    前記第2部が、前記第3方向における該第2部と前記第2対向部の間隔が広がるように湾曲して変形可能である、
    被覆部材
  6. 前記接続箇所において、前記第1導線と前記第2導線の先端部とが接続されることによって、該第1導線と該第2導線はT字状を形成し、
    前記第1導線の先端部は、前記第1方向において、前記接続箇所から突出している、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の被覆部材。
  7. 前記接続箇所において、前記第1導線と前記第2導線が略直交している、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の被覆部材。
  8. コイルと、
    前記コイルの端部に、該コイルと交差して接続された導線と、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の被覆部材と、
    を備え、
    前記コイルが、前記第1導線であり、
    前記コイルと交差して接続された導線が、前記第2導線である、
    コイル装置。
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