以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るサインボード取付具を備えて構成されたサインボード取付セットの一例を示す。本実施形態のサインボード取付セットB1は、サインボード取付具A1と、サインボード20とを備え、支柱構造体としてのベルトパーティションスタンド10に取り付けて使用するものである。図2は、ベルトパーティションスタンド10の一例を示す。
図2に示すように、本実施形態のベルトパーティションスタンド10は、ベース11と、このベース11から起立する支柱12と、支柱12に連結されるベルト収納ヘッド13と、パーティションベルト14と、を備えている。
ベース11は、床面に載置される部材であり、平面視略円形の板状とされている。支柱12は、円柱状に形成されている。図示説明は省略するが、支柱12は、ベース11に対して、たとえばねじを用いた締結によって着脱可能に連結されている。ベース11には、一定幅の切欠き111が形成されている。この切欠き111の幅寸法は、支柱12の外径よりも少し大とされている。複数のベルトパーティションスタンド10を収納する際には、支柱12が別のベルトパーティションスタンド10の切欠き111に嵌り込むようにすると、収納スペースを縮小することができる。
ベルト収納ヘッド13は、支柱12の上端に連結されており、円筒状の外形を有している。ベルト収納ヘッド13の外周直径は支柱12の外周直径よりも大きくなっている。ベルト収納ヘッド13の軸方向における長さは、たとえば15cm程度とされる。ベルト収納ヘッド13は、パーティションベルト14を収容する。なお、図示説明は省略するが、ベルト収納ヘッド13は、支柱12に対して、たとえばねじを用いた締結によって着脱可能に連結されている。
パーティションベルト14は、ベルト収納ヘッド13に設けられたスリット状のベルト導出部131を通じてベルト収納ヘッド13の外部に繰り出し可能とされている。ベルト収納ヘッド13内部の詳細な図示は省略するが、パーティションベルト14は、たとえば、その基端部がベルト収納ヘッド13内に設けられたリールの巻軸に固定され、かつベルト全体がこの巻軸に巻回されており、付勢手段によって巻き取り方向に付勢されている。パーティションベルト14の先端部には、ベルトエンド141が設けられている。ベルトエンド141は、概略円柱状とされており、このベルトエンド141の下端から上端近傍にかけて横断面略T字状の溝が形成されている。なお、上記のようなパーティションベルト14が繰り出し可能に収納される構造自体は、周知の技術(たとえば実用新案登録第3008762号公報に記載の技術)によって実現される。
ベルト収納ヘッド13の外面には、複数のベルトエンド受け部132が設けられている。これらベルトエンド受け部132は、上記ベルト導出部131に対して周方向に90°ずつずれた3箇所に位置している。各ベルトエンド受け部132は、軸方向に沿って一定長さ延びるようにして横断面略T字状に形成されており、ベルトエンド141に設けられた溝に嵌合可能となっている。ベルトパーティションスタンド10の使用時には、パーティションベルト14を繰り出すとともに、当該パーティションベルト14のベルトエンド141の溝に他のベルトパーティションスタンド10のベルトエンド受け部132を嵌合させる。これにより、隣接するベルトパーティションスタンド10の相互間にパーティションベルト14を張設することができる。
図1、図3、図4に示すように、サインボード取付具A1は、ベルトパーティションスタンド10にサインボード20を取り付ける際に用いられるものである。サインボード取付具A1は、支持体30と、係合手段40と、を備えている。
支持体30は、基部31と、係合溝32と、一対の支持壁33,34と、を有する。基部31は、一定方向(図中上下方向)に延びるブロック状とされている。係合溝32は、基部31が延びる方向(図中上下方向)に沿って形成されている。図5に示すように、係合溝32は、横断面略T字状とされており、ベルトパーティションスタンド10のベルトエンド受け部132が嵌合可能となっている。係合溝32は、基部31の下端から上端付近に至る範囲に形成されている。係合溝32は、基部31の下端側において開放する一方、上端側が閉じている。
一対の支持壁33,34は、基部31を挟んで係合溝32とは反対側に設けられている。図4、図5に示すように、これら支持壁33,34は、垂直方向に略沿う板状であり、水平方向において互いに対向している。支持壁33には、各々が円錐状の一対の座ぐり穴331および一対の貫通孔332が上下に離間して形成されており、支持壁34には、各々が横断面六角形状の一対の座ぐり穴341および一対の貫通孔342が上下に離間して形成されている。また、一対の支持壁33,34と基部31とで囲まれた部分が凹溝35とされている。本実施形態において、支持体30は、たとえば所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。
係合手段40は、支持体30をベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に係合支持させるためのものである。本実施形態において、係合手段40は、支持体30に形成された係合溝32と、ベルトパーティションスタンド10のベルト収納ヘッド13に形成されたベルトエンド受け部132と、を含んで構成される。図4、図5から理解されるように、ベルトエンド受け部132および係合溝32は、上下方向にスライド可能に嵌合する。係合溝32は、本発明で言う凹部に相当する。また、ベルトエンド受け部132は、本発明で言う突起に相当する。
図6に示すように、サインボード20は、平板状であり、略長矩形状とされている。サインボード20は、第1面20aと、第1面20aの反対を向く第2面20bとを有する。本実施形態のサインボード20は、たとえばプラスチックダンボール、合成樹脂、あるいは発泡樹脂からなる板材により構成されており、好ましくはプラスチックダンボール製である。第1面20aおよび第2面20bの少なくとも一方には、案内表示や広告などが描画されている。なお、第1面20a(第2面20b)に案内表示等を直接描画せずに、案内表示等が印刷されたシール等を第1面20a(第2面20b)に貼ってもよい。
サインボード20の周縁には、チャンネル部材21が装着されている。チャンネル部材21は、断面コの字状であり、たとえば接着剤によりサインボード20に固定される。本実施形態において、チャンネル部材21は、サインボード20の4隅を除いた4辺の各々に装着されている。
サインボード20をベルトパーティションスタンド10に取り付ける場合、まず、サインボード20に支持体30を取り付ける。ここで、図6においてサインボード20の上下方向(短手方向)に沿う辺に装着されたチャンネル部材21を、支持体30の凹溝35に嵌入する。凹溝35は、基部31寄りの部分がチャンネル部材21を嵌入可能となるように予めチャンネル部材21に対応する寸法とされている(図5参照)。また、凹溝35のうち基部31から離れた部分においては、一対の支持壁33,34の間隔が小さくされており、一対の支持壁33,34の間の寸法がサインボード20の厚さに対応する寸法とされている。
次に、たとえば皿小ねじなどのねじ軸部材36を、支持壁33,34に形成された貫通孔332,342、およびサインボード20に形成された貫通孔201に連通させつつ、袋ナットなどのナット部材37に締め付ける(図4参照)。このようにして、サインボード20に支持体30が取り付けられる。なお、本実施形態においては、図1にも表れているように、サインボード20の長手方向(水平方向)の両端における上端寄りの部位に、一対の支持体30が取り付けられている。
次いで、サインボード20に取り付けられた支持体30を、ベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に取り付ける。ベルトパーティションスタンド10への支持体30の取り付けは、支持体30の係合溝32にベルトパーティションスタンド10のベルトエンド受け部132が嵌まるように、当該支持体30を下方にスライドさせることにより行う。これにより、図1に示すように、サインボード20は、一対の支持体30を介して一対のベルトパーティションスタンド10によって支持される。ここで、サインボード20は、水平方向を長手方向とし、かつ垂直方向を短手方向とする姿勢で支持されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のサインボード取付具A1は、支持体30および係合手段40を備える。係合手段40は、ベルトエンド受け部132(突起)と係合溝32(凹部)とを含み、これらベルトエンド受け部132および係合溝32は上下方向にスライド可能に嵌合する。このような構成によれば、ベルトエンド受け部132が設けられたベルトパーティションスタンド10に対し、支持体30を容易に支持させることができる。そして、サインボード20は、一対の支持体30(サインボード取付具A1)を介して一対のベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に支持させることができる。したがって、サインボード20が比較的大きいサイズであっても、当該サインボード20を一対のベルトパーティションスタンド10により安定して支持することができる。
本実施形態において、係合手段40を構成する突起として、ベルトパーティションスタンド10に設けられたベルトエンド受け部132が利用される。ベルトエンド受け部132は、一般的に、ベルトパーティションスタンド10においてベルト収納ヘッド13の外周に設けられるものである。このように、係合手段40の構成要素である突起について既存のベルトエンド受け部132(ベルトパーティションスタンド10)を利用する構成によれば、支持体30の汎用性が高められるとともに、サインボード取付具A1(サインボード取付セットB1)の全体構造の簡素化を図ることできる。
サインボード20は、たとえばプラスチックダンボール製の板材により構成される。このような構成によれば、サインボード20の軽量化を図ることが可能であり、サインボード20のサイズの大型化への対応が容易である。
サインボード20の周縁の適所には、チャンネル部材21が装着されている。また、支持体30は、上下に延びる凹溝35を有しており、サインボード20が支持体30に支持される状態において、凹溝35にチャンネル部材21が嵌入されている。このような構成によれば、サインボード20の周縁部の剛性を高めることができる。また、一定長さを有する凹溝35にチャンネル部材21が嵌入された構成によれば、サインボード20取付部分の強度を高めることが可能となる。
図7〜図10は、上記のサインボード取付具A1の変形例を示している。図7に示すサインボード取付具A1'は、スペーサ50を追加的に備える点において上述のサインボード取付具A1と異なる。スペーサ50は、支持体30における一対の支持壁33,34の間に配置されるものであり、板状である。図7、図8に示すように、スペーサ50には、ねじ軸部材36が挿通させられる一対の貫通孔51と、チャンネル部材21に対応する窪み52とが形成されている。たとえば、サインボード20としてその厚さが相対的に小さいものが用いられる場合、スペーサ50を使用することにより、サインボード20を適切に支持することができる。その他、上記したサインボード取付具A1およびサインボード取付セットB1と同様の作用効果を奏することができる。
図9に示すサインボード取付具A1"は、支持体30が互いに分離可能な第1部材30Aおよび第2部材30Bにより構成される点において上述のサインボード取付具A1と大きく異なる。第1部材30Aは、基部31、係合溝32、および支持壁33を有しており、これらは上記サインボード取付具A1における基部31、係合溝32、および支持壁33と実質的に同一である。図10に示すように、第2部材30Bは、上記サインボード取付具A1における支持壁34に対応する部分であり、板状である。第2部材30Bには、各々が横断面六角形状の一対の座ぐり穴301および一対の貫通孔302が上下に離間して形成されている。図9に示すように、サインボード取付具A1”の使用時には、支持壁33(第1部材30A)と第2部材30Bとの間にサインボード20を挟みつつ、ねじ軸部材36をナット部材に締め付ける。このような構成によれば、サインボード20の厚さ寸法が種々異なる場合においても、サインボード20を支持体30(第1部材30Aおよび第2部材30B)により適切に挟み持つことが可能である。したがって、異なる厚さ寸法のサインボード20への対応が容易である。その他、上記したサインボード取付具A1およびサインボード取付セットB1と同様の作用効果を奏することができる。
図11〜図13は、本発明に係るサインボード取付具およびサインボード取付セットの他の例を示している。これらの図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
図11に示すサインボード取付セットB2は、サインボード取付具A2と、サインボード20と、を備え、支柱構造体としてのベルトパーティションスタンド10に取り付けて使用するものである。本実施形態においては、ベルトパーティションスタンド10およびサインボード取付具A2の具体的構成が上記実施形態(サインボード取付具A1およびサインボード取付セットB1)の対応する要素と異なっている。ただし、サインボード20および支持体30の構成については、上記実施形態と実質的に同一である。
本実施形態では、ベルト収納ヘッド13は、ベルトエンド受け部132を具備しておらず、これに代えて上下に離間する一対の係止溝135を備える。これら係止溝135は、ベルト収納ヘッド13の周方向におけるほぼ全周にわたって形成されている。パーティションベルトの先端に設けられたベルトエンド(いずれも図示せず)は、一対の係止溝135を利用してベルト収納ヘッド13の外周部のいずれかの部位に係止することが可能となっている。
本実施形態においては、上記したベルトエンド受け部132を具備しないことに対応させて、係合部材60を追加的に備えている。図12に示すように、係合部材60は、基部61と、突起62と、一対の貫通孔63と、を有する。基部61は、一定方向(図中上下方向)に延びるブロック状とされている。突起62は、基部61につながり、上下方向に所定長さ延びている。突起62は、支持体30の係合溝32に嵌合可能となっている。一対の貫通孔63は、基部61において上下に離間して形成されている。一対の貫通孔63の離間寸法は、ベルト収納ヘッド13における一対の係止溝135の離間寸法に対応している。本実施形態において、係合部材60は、たとえば所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。
係合部材60は、ベルト収納ヘッド13に対して着脱可能に取り付けられる。ベルト収納ヘッド13への係合部材60の取り付けは、たとえば結束バンド70を用いて行う。図12に示した一対の結束バンド70を、一対の貫通孔63に通し、かつ一対の係止溝135に位置合わせして締め付ける。このようにして、係合部材60がベルト収納ヘッド13に取り付けられる(図11参照)。
本実施形態のサインボード取付具A2は、支持体30および係合手段40を備える。係合手段40は、係合部材60に設けられた突起62と支持体30に設けられた係合溝32(凹部)とを含み、これら突起62および係合溝32は上下方向にスライド可能に嵌合する。このような構成によれば、ベルトパーティションスタンド10に対し、支持体30を容易に支持させることができる。そして、サインボード20は、一対の支持体30(サインボード取付具A2)を介して一対のベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に支持させることができる。したがって、サインボード20が比較的大きいサイズであっても、当該サインボード20を一対のベルトパーティションスタンド10により安定して支持することができる。
サインボード20は、たとえばプラスチックダンボール製の板材により構成される。このような構成によれば、サインボード20の軽量化を図ることが可能であり、サインボード20のサイズの大型化への対応が容易である。
サインボード20の周縁の適所には、チャンネル部材21が装着されている。また、支持体30は、上下に延びる凹溝35を有しており、サインボード20が支持体30に支持される状態において、凹溝35にチャンネル部材21が嵌入されている。このような構成によれば、サインボード20の周縁部の剛性を高めることができる。また、一定長さを有する凹溝35にチャンネル部材21が嵌入された構成によれば、サインボード20取付部分の強度を高めることが可能となる。
図14〜図16は、本発明に係るサインボード取付具およびサインボード取付セットのさらに他の例を示している。これらの図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
図14、図15に示すサインボード取付セットB3は、サインボード取付具A3と、サインボード20と、を備え、支柱構造体としてのベルトパーティションスタンド10に取り付けて使用するものである。本実施形態においては、サインボード取付具A3およびサインボード20の具体的構成が上記実施形態(サインボード取付具A1およびサインボード取付セットB1)の対応する要素と異なっている。ただし、ベルトパーティションスタンド10の構成については、上記実施形態のサインボード取付セットB1における場合と実質的に同一である。
本実施形態においては、サインボード取付具A3は、支持体30’と、係合手段40と、を備えている。支持体30’は、上記サインボード取付具A1における支持体30の構成と異なっており、図15、図16に示すように、基部31と、係合溝32と、垂直プレート部38と、を有する。
基部31は、一定方向(図中上下方向)に延びるブロック状とされている。係合溝32は、基部31が延びる方向(図中上下方向)に沿って形成されている。図16に示すように、係合溝32は、横断面略T字状とされており、ベルトパーティションスタンド10のベルトエンド受け部132が嵌合可能となっている。係合溝32は、基部31の下端から上端付近に至る範囲に形成されている。係合溝32は、基部31の下端側において開放する一方、上端側が閉じている。
垂直プレート部38は、基部31を挟んで係合溝32とは反対側に設けられている。図15、図16に示すように、垂直プレート部38は、垂直方向に略沿う板状であり、外側を向く面38aがフラットな平面とされている。本実施形態において、支持体30’は、たとえば所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。
係合手段40は、支持体30’をベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に係合支持させるためのものである。本実施形態において、係合手段40は、支持体30’に形成された係合溝32と、ベルトパーティションスタンド10のベルト収納ヘッド13に形成されたベルトエンド受け部132と、を含んで構成される。図15、図16から理解されるように、ベルトエンド受け部132および係合溝32は、上下方向にスライド可能に嵌合する。係合溝32は、本発明で言う凹部に相当する。また、ベルトエンド受け部132は、本発明で言う突起に相当する。
図14、図15に示すように、サインボード20は、平板状であり、略正方形状とされている。サインボード20は、第1面20aと、第1面20aの反対を向く第2面20bとを有する。本実施形態のサインボード20は、たとえばプラスチックダンボール、合成樹脂、あるいは発泡樹脂からなる板材により構成されており、好ましくはプラスチックダンボール製である。本実施形態では、第1面20aには案内表示や広告などが描画されている。なお、第1面20aに案内表示等を直接描画せずに、案内表示等が印刷されたシール等を第1面20aに貼ってもよい。
サインボード20をベルトパーティションスタンド10に取り付ける際、まず、サインボード20に支持体30’を取り付ける。サインボード20への支持体30'の取り付けは、支持体30’における各垂直プレート部38の外側を向く面38aを、対向するサインボード20における第2面20bに対して、面ファスナー、接着剤や粘着シート等の適宜手段により固定する。
次いで、サインボード20に取り付けられた支持体30’を、ベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に取り付ける。ベルトパーティションスタンド10への支持体30’の取り付けは、支持体30’の係合溝32にベルトパーティションスタンド10のベルトエンド受け部132が嵌まるように、当該支持体30’を下方にスライドさせることにより行う。これにより、図14に示すように、サインボード20は、支持体30’を介してベルトパーティションスタンド10によって支持される。ここで、サインボード20は、垂直平面に沿う姿勢で支持されている。
本実施形態のサインボード取付具A3は、支持体30’および係合手段40を備える。係合手段40は、ベルトエンド受け部132(突起)と係合溝32(凹部)とを含み、これらベルトエンド受け部132および係合溝32は上下方向にスライド可能に嵌合する。このような構成によれば、ベルトエンド受け部132が設けられたベルトパーティションスタンド10に対し、支持体30’を容易に支持させることができる。そして、サインボード20は、支持体30’(サインボード取付具A3)を介してベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に支持させることができる。したがって、サインボード20が比較的大きいサイズであっても、当該サインボード20をベルトパーティションスタンド10により安定して支持することができる。
本実施形態において、係合手段40を構成する突起として、ベルトパーティションスタンド10に設けられたベルトエンド受け部132が利用される。ベルトエンド受け部132は、一般的に、ベルトパーティションスタンド10においてベルト収納ヘッド13の外周に設けられるものである。このように、係合手段40の構成要素である突起について既存のベルトエンド受け部132(ベルトパーティションスタンド10)を利用する構成によれば、支持体30’の汎用性が高められるとともに、サインボード取付具A3(サインボード取付セットB3)の全体構造の簡素化を図ることできる。
サインボード20は、たとえばプラスチックダンボール製の板材により構成される。このような構成によれば、サインボード20の軽量化を図ることが可能であり、サインボード20のサイズの大型化への対応が容易である。
図17、図18は、上記のサインボード取付セットB3の変形例を示している。図17に示すサインボード取付セットB3’は、支持体30'を2つ備える点において上述のサインボード取付セットB3と異なる。2つの支持体30'は、ベルト収納ヘッド13の周方向において互いに隣り合う2つのベルトエンド受け部132を利用して、ベルトパーティションスタンド10に支持される。
図17に示した例では、サインボード20は、各々が略矩形状の2枚の平板部202が略直角をなすようにつながる形態とされている。各平板部202は、第1面202aと、第1面202aの反対を向く第2面202bとを有する。本実施形態のサインボード20は、たとえばプラスチックダンボール、合成樹脂、あるいは発泡樹脂からなる板材により構成されており、好ましくはプラスチックダンボール製である。このような構成のサインボード20は、たとえば長矩形状の板材の適所(1箇所)を折り曲げることにより形成することができる。本実施形態では、各平板部202の第1面202aに案内表示や広告などが描画されている。なお、第1面202aに案内表示等を直接描画せずに、案内表示等が印刷されたシール等を第1面202aに貼ってもよい。
図17に示されたサインボード取付セットB3’においても、ベルトエンド受け部132が設けられたベルトパーティションスタンド10に対し、各支持体30’を容易に支持させることができる。そして、サインボード20は、2つの支持体30(サインボード取付具A3)を介してベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に支持させることができる。したがって、サインボード20が比較的大きいサイズであっても、当該サインボード20をベルトパーティションスタンド10により安定して支持することができる。その他、上記したサインボード取付具A3およびサインボード取付セットB3と同様の作用効果を奏することができる。
図18に示すサインボード取付セットB3”は、支持体30'を3つ備える点において上述のサインボード取付セットB3と異なる。3つの支持体30'は、ベルト収納ヘッド13に設けられた3つのベルトエンド受け部132を利用して、ベルトパーティションスタンド10に支持される。
図18に示した例では、サインボード20は、各々が略矩形状の3枚の平板部202が互いに略直角をなすようにつながる形態とされている。各平板部202は、第1面202aと、第1面202aの反対を向く第2面202bとを有する。本実施形態のサインボード20は、たとえばプラスチックダンボール、合成樹脂、あるいは発泡樹脂からなる板材により構成されており、好ましくはプラスチックダンボール製である。このような構成のサインボード20は、たとえば長矩形状の板材の適所(2箇所)を折り曲げることにより形成することができる。本実施形態では、各平板部202の第1面202aに案内表示や広告などが描画されている。なお、第1面202aに案内表示等を直接描画せずに、案内表示等が印刷されたシール等を第1面202aに貼ってもよい。
図18に示されたサインボード取付セットB3”においても、ベルトエンド受け部132が設けられたベルトパーティションスタンド10に対し、各支持体30’を容易に支持させることができる。そして、サインボード20は、3つの支持体30(サインボード取付具A3)を介してベルトパーティションスタンド10(支柱構造体)に支持させることができる。したがって、サインボード20が比較的大きいサイズであっても、当該サインボード20をベルトパーティションスタンド10により安定して支持することができる。その他、上記したサインボード取付具A3およびサインボード取付セットB3と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係るサインボード取付具およびサインボード取付セットの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
上記実施形態においては、支持体30がベルトパーティションスタンド10に取り付けられる場合について説明したが、上記の係合部材60を用いることにより、支持体30をベルトパーティションスタンド10以外の様々な支柱構造体に取り付けることが可能である。
また、支持体30によるサインボード20の支持構造も上記実施形態の態様に限定されるものではない。たとえば、支持体として金属プレートを具備するものを用い、当該金属プレートを接着等の手段によりサインボードに取り付ける構成としてもよい。