JP6959019B2 - プレキャストコンクリート部材接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造に関する。
従来より、壁式構造の建物では、工期を短縮するために、プレキャストコンクリート造の壁板を予め製作し、この壁板を現場に運搬して互いに接合することが行われている。この壁板同士は、特許文献1に示すようなインターロッキング継手により接合されている。
すなわち、壁板同士の接合面には、互いに対向する一組の端部ループ筋が上下方向に複数組設けられている。
互いに対向する端部ループ筋の各組には、それぞれ、環状の閉鎖型ループ筋が配置されている。具体的には、環状の閉鎖型ループ筋は、互いに対向する端部ループ筋に跨って設けられている。
また、この閉鎖型ループ筋と端部ループ筋とで形成されたそれぞれの2つの環状部のそれぞれの中に、縦鉄筋が挿通されている。
以上のインターロッキング継手では、以下の手順で壁板同士の接合部を施工する。まず、各段の端部ループ筋に閉鎖型ループ筋を載せて、この状態で、閉鎖型ループ筋と端部ループ筋とによって形成された各環状部の中に、縦鉄筋を上から挿通する。次に、この壁板同士の間に型枠を建て込んで、型枠内に上からコンクリートを流し込んで打設する。
特開平7−166601号公報
しかしながら、以上の施工方法では、閉鎖型ループ筋と端部ループ筋とで形成された各環状部の中に縦鉄筋を上から挿通するので、配筋に手間がかかるという問題があった。
本発明は、施工性を向上できるプレキャストコンクリート部材接合構造を提供することを目的とする。
本発明のプレキャストコンクリート部材接合構造は、一対の板状のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1A〜1F、1J〜1M、3C、床板3A、3B、3D)同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、前記一対のプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋(例えば、後述のループ筋12A〜12F、12J〜12M、17A〜17D)が上下方向に複数組設けられ、各組の互いに対向するループ筋同士は、環状を成すように重ねて配置されることが好ましい
この発明によれば、各組の互いに対向するループ筋同士を、環状を成すように重ねて配置した。ここで、プレキャストコンクリート部材同士の接合部のコンクリート体のうち、この互いに対向するループ筋で環状に囲まれた部分をコア部とする。プレキャストコンクリート部材同士が離れる方向に水平力が作用すると、この水平力は、一方のループ筋から、コンクリート体であるコア部を介して、他方のループ筋に伝達される。よって、従来のような縦鉄筋が不要となるので、施工性を向上できる。
本発明のプレキャストコンクリート部材接合構造は、略T字形状に配置された3つの板状のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1G〜1I)同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、前記3つのプレキャストコンクリート部材は、一直線上に配置された一対の第1のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1G、1I)と、当該一対の第1のプレキャストコンクリート部材に略直交して配置された第2のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1H)と、で構成され、前記3つのプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋(例えば、後述のループ筋12G〜12I)が上下方向に複数組設けられ、各組の互いに対向するループ筋同士は、環状を成すように重ねて設けられることが好ましい
この発明によれば、上述のプレキャストコンクリート部材接合構造と同様の効果がある。
請求項に記載のプレキャストコンクリート部材接合構造は、略T字形状に配置された3つの板状のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1N〜1V)同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、前記3つのプレキャストコンクリート部材は、一直線上に配置された一対の第1のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1N、1P、1Q、1S、1T、1V)と、当該一対の第1のプレキャストコンクリート部材に略直交して配置された第2のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1O、1R、1U)と、で構成され、前記3つのプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋(例えば、後述のループ筋12N〜12V)が上下方向に複数組設けられ、前記互いに対向するループ筋の各組について、それぞれ、環状の接合部材(例えば、後述のつなぎ筋15、16)が取り付けられ、各組の第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士は、環状を成すように重ねて設けられ、前記接合部材は、前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋に環状を成すように重ねて設けられ、当該接合部材には、前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士の重なった部分が挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、上述のプレキャストコンクリート部材接合構造と同様の効果がある。
請求項に記載のプレキャストコンクリート部材接合構造は、略十字形状に配置された4つの板状のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1W〜1Z)同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、前記4つのプレキャストコンクリート部材は、一直線上に配置された一対の第1のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1X、1Z)と、当該一対の第1のプレキャストコンクリート部材に略直交して配置された一対の第2のプレキャストコンクリート部材(例えば、後述の壁板1W、1Y)と、で構成され、前記4つのプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋が上下方向に複数組設けられ、前記互いに対向するループ筋の各組について、それぞれ、環状の接合部材(例えば、後述のつなぎ筋16)が取り付けられ、各組の第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士は、環状を成すように重ねて設けられ、前記接合部材は、前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋に環状を成すように重ねて設けられ、当該接合部材には、前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士の重なった部分が挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、上述のプレキャストコンクリート部材接合構造と同様の効果がある。
本発明によれば、各組の互いに対向するループ筋同士を、環状を成すように重ねて配置した。ここで、プレキャストコンクリート部材同士の接合部のコンクリート体のうち、この互いに対向するループ筋で環状に囲まれた部分をコア部とする。プレキャストコンクリート部材同士が離れる方向に水平力が作用すると、この水平力は、このコア部を介して伝達される。よって、従来のような縦鉄筋が不要となるので、施工性を向上できる。
本発明の第1の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の斜視図である。 前記参考例に係る壁板の接合部の側面図である。 図2のA−A断面図である。 前記参考例に係る壁板の接合部の挙動を説明するための斜視図である。 本発明の第2の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第3の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第4の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第5の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第6の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 前記実施形態に係る壁板に用いられるつなぎ筋の平面図である。 本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 前記実施形態に係る壁板に用いられるつなぎ筋の平面図である。 本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板の水平断面図である。 本発明の第7の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された床板の水平断面図である。 図16のB−B断面図である。 本発明の第8の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板および床板の水平断面図である。 図18のC−C断面図である。
以下、本発明の参考例および実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の参考例および実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1の参考例
図1は、本発明の第1の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用されたプレキャストコンクリート部材としての壁板1A、1Bの斜視図である。
壁板1A、1Bは、プレキャストコンクリート造の壁板であり、一直線上に配置されている。これら壁板1A、1Bの略鉛直方向に延びる端面は、互いに対向する接合面10となっている。これら壁板1A、1Bの接合面10の間に配筋し、コンクリートを充填することにより、壁板1Aと壁板1Bとの接合部2が形成されている。
図2は、壁板1A、1Bの接合部2の側面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。
一対の壁板1A、1Bの接合面10には、複数のシアーコッター11が上下方向に形成されている。
また、壁板1A、1Bの接合面10の略同じ高さ位置には、互いに対向するループ筋12A、12Bが設けられている。このうち、ループ筋12Aは、壁板1Aに設けられ、ループ筋12Bは、壁板1Bに設けられる。
ループ筋12A、12Bの先端側は略U字形状であり、立面視で、これらループ筋12A、12Bは、接合面10とともに環状を構成する閉鎖型ループ筋となっている。
同じ高さのループ筋12A、12Bを一組すると、一組のループ筋12A、12Bが上下方向に所定間隔おきに複数組設けられている。
壁板1A、1Bの互いに対向するループ筋12A、12B同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。ここで、図4に示すように、接合部2のコンクリート体のうち、この互いに対向するループ筋12A、12Bで環状に囲まれた部分をコア部13とする。図4中矢印で示すように、壁板1Aおよび壁板1Bが離れる方向に水平力が作用すると、この水平力は、コンクリート体であるコア部13を介して伝達されることになる。
参考例によれば、以下のような効果がある。
(1)各組の互いに対向するループ筋12A、12B同士を、立面視で環状を成すように重ねて配置した。壁板1A、1Bが離れる方向に水平力が作用すると、この水平力は、一方のループ筋12、コア部13、他方のループ筋12、の順に伝達される。よって、従来のような縦鉄筋が不要となるので、施工性を向上できる。
〔第2の参考例
図5は、本発明の第2の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1C、1Dの水平断面図である。
参考例では、壁板1C、1Dの接合面10の一側面側に目地14が形成される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1C、1Dは、壁板1A、1Bと同様の構造であり、これら壁板1C、1Dの互いに対向するループ筋12C、12D同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。
また、壁板1C、1Dの接合面10の一側面側(図5中上側)は、互いに接近しており、壁板1C、1Dの接合面10同士の間には、目地14が形成される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第3の参考例
図6は、本発明の第3の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1E、1Fの水平断面図である。
参考例では、2つの壁板1E、1Fが略T字形状に配置され、壁板1Fの端面が壁板1Eの側面に接合される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1Fでは、壁板1A、1Bと同様に、端面が接合面10となっているが、壁板1Eでは、壁板1A、1Bと異なり、側面に接合面10が設けられている。
これら壁板1E、1Fの互いに対向するループ筋12E、12F同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。これにより、壁板1Fの端面は、壁板1Eの側面に接合される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第4の参考例
図7は、本発明の第4の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1G、1H、1Iの水平断面図である。
参考例では、3つの壁板1G〜1Iが略T字形状に配置され、壁板1G、1Iの端面が壁板1Hの側面に接合される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1G〜1Iは、一直線上に配置された一対の壁板1G、1Iと、これら一対の壁板1G、1Iの間に略直交しかつ壁板1G、1Iの間に挟み込まれた壁板1Hと、で構成される。
壁板1G、1Iでは、壁板1A、1Bと同様に、端面が接合面10となっているが、壁板1Hでは、壁板1A、1Bと異なり、両側面に接合面10が設けられている。
具体的には、壁板1Hの両側面には、ループ筋12Hが設けられている。
壁板1Hの一方の側面に設けられたループ筋12Hは、立面視で環状を成すように、互いに対向するループ筋12Gに重ねて配置される。
壁板1Hの他方の側面に設けられたループ筋12Hは、立面視で環状を成すように、互いに対向するループ筋12Iに重ねて配置される。
これにより、壁板1Gの端面は、壁板1Hの側面に接合され、壁板1Iの端面は、壁板1Hの反対側の側面に接合される。
また、壁板1G、1Hの接合面10の一側面側(図7中上側)は、互いに接近しており、これら壁板1G、1Hの接合面10同士の間には、目地14が形成される。
また、壁板1I、1Hの接合面10の一側面側(図7中上側)は、互いに接近しており、これら壁板1I、1Hの接合面10同士の間には、目地14が形成される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第5の参考例
図8は、本発明の第5の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1J、1Kの水平断面図である。
参考例では、2つの壁板1J、1Kが略L字形状に配置され、壁板1Jの端面が壁板1Kの側面に接合される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1Jでは、壁板1A、1Bと同様に、端面が接合面10となっているが、壁板1Kでは、壁板1A、1Bと異なり、側面に接合面10が設けられている。
これら壁板1J、1Kの互いに対向するループ筋12J、12K同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。これにより、壁板1Jの端面は、壁板1Kの側面に接合される。
また、壁板1J、1Kの接合面10の一側面側(図8中上側)は、互いに接近しており、これら壁板1J、1Kの接合面10同士の間には、目地14が形成される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第6の参考例
図9は、本発明の第6の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1L、1Mの水平断面図である。
参考例では、2つの壁板1L、1Mが略L字形状に配置され、壁板1Lの端面が壁板1Mの側面に接合されるが、壁板1Mの側面の接合面が大きく切り欠かれている点が、第5の参考例と異なる。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第実施形態〕
図10は、本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1N、1O、1Pの水平断面図である。
本実施形態では、3つの壁板1N〜1Pが略T字形状に配置され、壁板1N〜1Pの端面同士が接合される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1N〜1Pは、一直線上に配置された一対の壁板1N、1Pと、これら一対の壁板1N、1Pに略直交して配置された壁板1Oと、で構成される。
壁板1N〜1Pでは、壁板1A、1Bと同様に、端面が接合面10となっている。
具体的には、壁板1N、1Pの互いに対向するループ筋12N、12P同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。
さらに、本実施形態では、図11に示すような、略台形状で環状の接合部材としてのつなぎ筋15が取り付けられる。このつなぎ筋15の一端側は、壁板1Oのループ筋12Oに、立面視で環状を成すように重ねて配置される。また、つなぎ筋15の他端側には、壁板1N、1Pのループ筋12N、12P同士の重なった部分が挿通される。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第実施形態〕
図12は、本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1Q、1R、1Sの水平断面図である。
本実施形態では、3つの壁板1Q〜1Sが略T字形状に配置されるが、壁板1Q、1Sの接合面10同士の間に目地14が形成される点が、第実施形態と異なる。
すなわち、壁板1Q、1Sの接合面10の一側面側(図12中上側)は、互いに接近しており、これら壁板1Q、1Sの接合面10同士の間には、目地14が形成される。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第実施形態〕
図13は、本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1T、1U、1Vの水平断面図である。
本実施形態では、3つの壁板1T〜1Vが略T字形状に配置されるが、つなぎ筋15よりも長い接合部材としてのつなぎ筋16が用いられる点が、第実施形態と異なる。
すなわち、つなぎ筋16は、図14に示すように、略矩形状で環状であり、つなぎ筋15よりも長さが長くなっている。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第実施形態〕
図15は、本発明の第実施形態に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用された壁板1W、1X、1Y、1Zの水平断面図である。
本実施形態では、4つの壁板1W〜1Zが略十字形状に配置される点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、壁板1W〜1Zは、一直線上に配置された一対の壁板1W、1Yと、これら一対の壁板1W、1Yに略直交して配置されて一直線上に配置された一対の壁板1X、1Zと、で構成される。
壁板1W〜1Zでは、壁板1A、1Bと同様に、端面が接合面10となっている。
具体的には、壁板1X、1Zの互いに対向するループ筋12X、12Z同士は、立面視で環状を成すように、重ねて配置される。
さらに、本実施形態では、略矩形状で環状のつなぎ筋16が用いられる。このつなぎ筋16の一端側は、壁板1Wのループ筋12Wに、立面視で環状を成すように重ねて配置される。また、つなぎ筋16の他端側は、壁板1Yのループ筋12Yに、立面視で環状を成すように重ねて配置される。また、つなぎ筋16の中央には、壁板1X、1Zのループ筋12X、12Z同士の重なった部分が挿通される。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第7の参考例
図16は、本発明の第7の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用されたプレキャストコンクリート部材としての床板3A、3Bの平面図である。図17は、図16のB−B断面図である。
参考例では、壁板1A、1B同士ではなく床板3A、3B同士を接合する点が、第1の参考例と異なる。
すなわち、床板3A、3Bは、プレキャストコンクリート造の床板であり、同一平面上に配置されている。これら床板3A、3Bの略鉛直方向に延びる端面は、互いに対向する接合面10となっている。これら床板3A、3Bの接合面10の間に配筋し、コンクリートを充填することにより、床板3Aと床板3Bとの接合部2が形成されている。
一対の床板3A、3Bの接合面10には、複数のシアーコッター11が水平方向に形成されている。
また、床板3A、3Bの接合面10には、互いに対向するループ筋17A、17Bが設けられている。このうち、ループ筋17Aは、床板3Aに設けられ、ループ筋17Bは、床板3Bに設けられる。
ループ筋17A、17Bの先端側は略U字形状であり、平面視で、これらループ筋17A、17Bは、接合面10とともに環状を構成する閉鎖型ループ筋となっている。
互いに対向するループ筋17A、17Bを一組すると、一組のループ筋17A、17Bが水平方向に所定間隔おきに複数組設けられている。
床板3A、3Bの互いに対向するループ筋17A、17B同士は、平面視で環状を成すように、重ねて配置される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
〔第8の参考例
図18は、本発明の第8の参考例に係るプレキャストコンクリート部材接合構造が適用されたプレキャストコンクリート部材としての壁板3Cおよび床板3Dの平面図である。図19は、図18のC−C断面図である。
参考例では、床板3A、3B同士ではなく、壁板3Cと床板3Dとを接合する点が、第7の参考例と異なる。
すなわち、床板3Dでは、床板3A、3Bと同様に、端面が接合面10となっているが、壁板3Cでは、床板3A、3Bと異なり、側面に接合面10が設けられている。
これら壁板3Cおよび床板3Dの互いに対向するループ筋17C、17D同士は、平面視で環状を成すように、重ねて配置される。これにより、床板3Dの端面は、壁板3Cの側面に接合される。
参考例によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I、1J、1K、1L、1M、1N、1O、1P、1Q、1R、1S、1T、1U、1V、1W、1X、1Y、1Z…壁板(プレキャストコンクリート部材)
2…接合部
3A、3B、3D…床板(プレキャストコンクリート部材)
3C…壁板(プレキャストコンクリート部材)
10…接合面
11…シアーコッター
12A、12B、12C、12D、12E、12F、12G、12H、12I、12J、12K、12L、12M、12N、12O、12P、12Q、12R、12S、12T、12U、12V、12W、12X、12Y、12Z…ループ筋
13…コア部
14…目地
15、16…つなぎ筋(接合部材)
17A、17B、17C、17D…ループ筋

Claims (2)

  1. 略T字形状に配置された3つの板状のプレキャストコンクリート部材同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、
    前記3つのプレキャストコンクリート部材は、一直線上に配置された一対の第1のプレキャストコンクリート部材と、当該一対の第1のプレキャストコンクリート部材に略直交して配置された第2のプレキャストコンクリート部材と、で構成され、
    前記3つのプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋が上下方向に複数組設けられ、
    前記互いに対向するループ筋の各組について、それぞれ、環状の接合部材が取り付けられ、
    各組の第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士は、環状を成すように重ねて設けられ、
    前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋で環状に囲まれた部分には、全面に亘ってコンクリート体が設けられ、
    前記接合部材は、前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋に環状を成すように重ねて設けられ、
    前記接合部材と前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋とで環状に囲まれた部分には、全面に亘ってコンクリート体が設けられ、
    当該接合部材には、前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士の重なった部分が挿通されることを特徴とするプレキャストコンクリート部材接合構造。
  2. 略十字形状に配置された4つの板状のプレキャストコンクリート部材同士を接合するプレキャストコンクリート部材接合構造であって、
    前記4つのプレキャストコンクリート部材は、一直線上に配置された一対の第1のプレキャストコンクリート部材と、当該一対の第1のプレキャストコンクリート部材に略直交して配置された一対の第2のプレキャストコンクリート部材と、で構成され、
    前記4つのプレキャストコンクリート部材の接合面には、互いに対向する一組のループ筋が上下方向に複数組設けられ、
    前記互いに対向するループ筋の各組について、それぞれ、環状の接合部材が取り付けられ、
    各組の第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士は、環状を成すように重ねて設けられ、
    前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋で環状に囲まれた部分には、全面に亘ってコンクリート体が設けられ、
    前記接合部材は、前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋に環状を成すように重ねて設けられ、
    前記接合部材と前記第2のプレキャストコンクリート部材のループ筋とで環状に囲まれた部分には、全面に亘ってコンクリート体が設けられ、
    当該接合部材には、前記第1のプレキャストコンクリート部材のループ筋同士の重なった部分が挿通されることを特徴とするプレキャストコンクリート部材接合構造。
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