JP6957946B2 - 画像形成装置および制御プログラム - Google Patents

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Description

この開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、電子写真方式に従う画像形成装置に関する。
電子写真方式に従う画像形成装置は、像担持体としての感光体に当接して配置される帯電ローラーによって感光体を帯電するものがある。また、画像形成装置は、クリーニングブレードによるトナーの除去効率を高めるとともに、感光体の減耗抑制を目的として感光体表面に潤滑剤を塗布するものがある。
感光体に潤滑剤を塗布する画像形成装置に関し、例えば、特開2012−093448号公報(特許文献1)は、像担持体表面上で潤滑剤がムラになるのを抑制する技術を開示している。より具体的には、この画像形成装置は、像担持体表面に画像を作像しない非作像動作時に、像担持体表面の付着物を除去する付着物除去モードを実行し、且つ、その後に潤滑剤を像担持体表面に塗布する潤滑剤塗布モードを実行する。
特開2000−066487号公報(特許文献2)は、帯電部材35を支持している弾性部材33の伸縮により潤滑剤供給部材と帯電部材とが接触して帯電部材への潤滑剤の塗布が行われると同時に、弾性部材の伸縮により帯電部材とクリーニング部材とが接触して帯電部材のクリーニングが行われる画像形成装置を開示している。
特開2011−203594号公報(特許文献3)は、被清掃部材に対して研磨剤粒子、並びに、離型剤および/または固体潤滑剤を供給し、被清掃部材と接触して連れ回る清掃ロールによって研磨剤粒子、並びに、離型剤および/または固体潤滑剤をロール軸方向に移動させる画像形成装置を開示している。
また、特開2016−014824号公報(特許文献4)は、潤滑剤には関するものではなく、帯電部材の使用開始後の画像形成回数が少ない間に静電潜像が乱れる像流れの発生を抑制する技術を開示している。具体的には、特許文献4は、未使用の帯電ローラーの表面に研磨剤としての金属酸化物を塗布する塗布装置を開示している。
特開2006−047397号公報(特許文献5)は、トナー粒子と外添剤とを含有するトナーが用いられる場合に帯電ローラーの表面にトナーの外添剤が付着することに起因する画像不良の発生を抑制する画像形成装置を開示している。
特開2011−232591号公報(特許文献6)は、帯電部材に付着した異物を除去する画像形成装置を開示している。具体的には、この画像形成装置は、感光体ドラムに接触する帯電ローラーに清掃用トナーを略均一に付着させた後に、帯電ローラーを軸方向に往復移動させて清掃用トナーに異物を付着させる。
特開平09−096952号公報(特許文献7)は、像担持体を帯電する弾性帯電手段の汚れを均一化する汚れ均一化手段を設けることにより、像担持体の帯電斑を抑制する画像形成装置を開示している。
特開2012−093448号公報 特開2000−066487号公報 特開2011−203594号公報 特開2016−014824号公報 特開2006−047397号公報 特開2011−232591号公報 特開平09−096952号公報
ところで、帯電ローラーおよび潤滑剤塗布手段の両方を有する画像形成装置は、帯電ローラーが感光体に接触しているため、感光体に塗布された潤滑剤が徐々に帯電ローラーに付着する。帯電ローラーに潤滑剤が均一に付着しない場合、感光体の表面電位にムラが生じる結果、画像ムラが生じ得る。
これに対して、特許文献1〜3は上記の課題に対して何ら言及していない。また、特許文献1に開示される画像形成装置は、感光体への潤滑剤の均一塗布を目的として、潤滑剤塗布モード時において帯電ローラーへの電圧印加を行なわない制御を採用しているため、帯電ローラーに潤滑剤が付着しにくく、帯電ローラーの潤滑剤の付着ムラが生じやすい。また、特許文献4〜7は、そもそも潤滑剤を用いる構成について開示していない。したがって、帯電ローラーにおける潤滑剤の付着ムラを抑制する画像形成装置が必要とされている。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、画像ムラを抑制する画像形成装置を提供することである。
ある実施形態に従う画像形成装置は、回転可能に構成され、潜像を担持搬送するための像担持体と、像担持体に当接して配置される帯電部材を含む帯電装置と、像担持体に潤滑剤を供給するための供給装置と、帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて、像担持体を回転させながら供給装置から像担持体に潤滑剤を供給することにより、像担持体を介して潤滑剤を帯電部材に供給するように構成される制御装置とを備える。
好ましくは、制御装置は、未使用の帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて、像担持体を回転させながら供給装置から像担持体に潤滑剤を供給することにより、像担持体を介して潤滑剤を帯電部材に供給するように構成される。
さらに好ましくは、帯電装置は、使用されることにより切断されるヒューズを含む。画像形成装置は、ヒューズに流れる電流を検知するための電流センサーをさらに備える。制御装置は、電流センサーの検知結果に基づいてヒューズに電流が流れたことを検知した場合に、未使用の帯電装置が交換されたことを検知するように構成される。
さらに好ましくは、帯電装置は、使用履歴を記憶するための記憶装置を含む。制御装置は、記憶装置に格納される使用履歴に基づいて未使用の帯電装置が交換されたことを検知するように構成される。
好ましくは、帯電装置は、帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて像担持体を回転させながら供給装置から像担持体に潤滑剤を供給するときに、帯電部材に交流電圧を印加するように構成される。
他の局面に従うと、画像形成装置は、回転可能に構成され、潜像を担持搬送するための像担持体と、像担持体に当接して配置される帯電部材を含む帯電装置と、像担持体に潤滑剤を供給するための供給装置と、像担持体の主走査方向に複数に区分される領域ごとに現像剤が付着される印字画素数の積算値を記憶するための記憶装置と、記憶装置に格納される、複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて、像担持体を回転させながら供給装置から像担持体に潤滑剤を供給することにより、像担持体を介して潤滑剤を帯電部材に供給するように構成される制御装置とを備える。
好ましくは、制御装置は、記憶装置に格納される、複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて供給装置から像担持体に潤滑剤を供給した場合に、記憶装置に記憶されている積算値を初期化するように構成される。
好ましくは、帯電装置は、複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて像担持体を回転させながら供給装置から像担持体に潤滑剤を供給するときに、帯電部材に交流電圧を印加するように構成される。
好ましくは、供給装置は、トナーと潤滑剤とを含む現像剤を潜像に供給することで、像担持体に潤滑剤を供給するように構成される。
さらに他の局面に従うと、感光体を有する画像形成装置のコンピューターにおいて実行される制御プログラムが提供される。このプログラムは、コンピューターに、感光体に当接して配置される帯電部材が交換されたことを検知するステップと、帯電部材が交換されたことを検知した場合に、感光体を回転させながら感光体に潤滑剤を供給することにより、感光体を介して帯電部材に潤滑剤を供給するステップとを実行させる。
ある実施形態に従う画像形成装置は、像担持体に当接する帯電部材における潤滑剤の付着ムラを抑制し得る。これにより、この画像形成装置は、像担持体における表面電位ムラに起因する画像ムラを抑制し得る。
開示された技術的特徴の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施形態1に従う画像形成装置の全体構成を示す模式図である。 実施形態1に従う画像形成装置のイメージングユニットの模式図である。 関連技術に従う画像形成装置の帯電ローラーにおける潤滑剤量の推移を説明するための図である。 図3におけるベタ部の潤滑剤量に対する白部の潤滑剤量の割合(以下、「潤滑剤の割合」とも称する)を表す図である。 実施形態1に従う画像形成装置における潤滑剤の割合を表す図である。 画像形成装置の電気的な構成を説明するためのブロック図である。 使用履歴のデータ構造の一例を表す。 実施形態1に従う画像形成装置における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。 帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において、塗布ブラシの回転と、帯電バイアス電圧とが画像ムラに与える影響を説明するための図である。 変形例に従う画像形成装置における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。 印字中の帯電ローラーにおける潤滑剤量の推移を表すための図である。 実施形態2に従う画像形成装置が行なう処理を説明するための図である。 積算テーブルのデータ構造の一例を表す。 実施形態2に従う画像形成装置における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。 実施形態2に従う画像形成装置における潤滑剤の割合を表す図である。 実施形態3に従う画像形成装置のイメージングユニットの模式図である。
以下、この技術的思想の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[実施形態1]
(画像形成装置)
まず、実施形態1に従う画像形成装置100の装置構成について説明する。以下に説明する画像形成装置100は、典型例として、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)として実装されるカラー画像形成装置である。但し、以下に説明する帯電部材(帯電ローラー)に均一に潤滑剤を付着させる方法は、複合機以外にも、複写機、プリンターにも適用可能であり、また、モノクロ画像形成装置にも適用可能である。なお、カラー画像を形成する機構として、タンデム方式を例示するが、サイクル方式(典型的には、4サイクル方式)にも適用可能である。
図1は、実施形態1に従う画像形成装置100の全体構成を示す模式図である。図1を参照して、画像形成装置100は、プリントエンジン110と、原稿読取部120と、給紙部130とを含む。
プリントエンジン110は、電子写真方式の画像形成プロセスを実行する。図1に示す構成においては、フルカラーの印刷出力が可能である。印刷出力された媒体Sは、下流工程へ排出される。原稿読取部120は、原稿を読み取って、その読み取り結果をプリントエンジン110に対する入力画像として出力する。
給紙部130は、媒体Sをプリントエンジン110へ順次供給する。具体的には、給紙部130は、保持している媒体Sを送出ローラー30によって順次送り出すとともに、この送り出される媒体Sを搬送経路32に沿ってプリントエンジン110へ搬送する。
プリントエンジン110では、給紙部130から供給された媒体Sが搬送経路34に沿って排出口まで搬送される。媒体Sが搬送経路34に沿って搬送される過程において、定着装置20がトナー像を媒体Sへ転写および定着させる。定着装置20は、加圧ローラー22および加熱ローラー24を含み、中間転写体6上に形成されたトナー像を媒体Sへ転写する。
プリントエンジン110は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のそれぞれのトナー像を形成するイメージングユニット10C,10M,10Y,10K(以下、「イメージングユニット10」と総称することもある。)を含む。
図1には、それぞれのイメージングユニット10が形成したトナー像を、中間転写体を介して被転写部材である媒体Sに転写する構成を例示する。画像形成装置100は、中間転写体として、中間転写体駆動ローラー14,15,16により張架された中間転写体6を含む。中間転写体6は、中間転写体駆動ローラー14,15,16の回転駆動により、所定方向に回動される。中間転写体6としては、図1に示す中間転写ベルトに代えて、中間転写ローラーを採用してもよい。なお、図1には、トナー像を中間転写体に一旦転写した後、定着装置20によって媒体Sへ転写する構成について例示するが、感光体ドラム1上のトナー像を媒体Sに直接転写するようにしてもよい。
イメージングユニット10C,10M,10Y,10Kは、プリントエンジン110内に張架されて回転駆動される中間転写体6に沿って配置される。イメージングユニット10の各々は、潜像を担持搬送するための感光体ドラム1および中間転写装置5を含む。像担持体として機能する感光体ドラム1は、図示しないモーターによって回転可能に構成される。感光体ドラム1および中間転写装置5は、中間転写体6を挟んで互いに対向配置される、感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1を帯電するための帯電装置と、感光体ドラム1に潜像を形成するための露光装置と、感光体ドラム1上に形成された潜像にトナーを供給する現像装置と、感光体ドラム1上のトナーを除去するためのクリーニング装置7とが配置されている。
プリントエンジン110は、画像形成装置100の全体制御を司る制御装置として機能するCPU(Central Processing Unit)50を含む。
(イメージングユニットの構成および画像形成動作)
次に、イメージングユニット10の構成、および、イメージングユニット10を用いた画像形成動作について説明する。
図2は、実施形態1に従う画像形成装置100のイメージングユニット10の模式図である。図2を参照して、感光体ドラム1の周囲には、帯電装置2と、露光装置3と、現像装置4と、中間転写装置5と、クリーニング装置7とが配置されている。
感光体ドラム1には、その表面にトナー像を担持する像担持体である感光層が形成されている。感光体ドラム1は、その表面にトナー像が形成されるように配置されるとともに、中間転写体6の回転方向に対応する方向に回転する。なお、像担持体としては、感光体ドラム1に代えて、感光体ベルトを採用してもよい。感光体ドラム1には、露光装置3により静電潜像が形成されるとともに、現像装置4によって静電潜像が現像されてトナー像が形成される。
帯電装置2は、帯電ローラー2Aおよび電源装置2Bなどを含み、感光体ドラム1の表面を所定電位に一様に帯電する。帯電ローラー2Aは、感光体ドラム1の回転に伴い従動回転する。帯電ローラー2Aは、金属製のシャフトにロール状に設けられた導電性ゴム弾性層と、当該弾性層を覆う表面層とを有する。導電性ゴム弾性層は、例えば、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴムなどによって構成され得る。他の局面において、導電性ゴム弾性層は、天然ゴム等の弾性材料に、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、グラファイト、金属粉、導電性金属酸化物、イオン導電剤等の導電剤を混入したもので構成される。表面層は、樹脂によって構成される。
露光装置3は、レーザー書き込み等により、指定された画像パターンに従って感光体ドラム1の表面を露光することで、その表面上に静電潜像を形成する。典型的には、露光装置3は、レーザー光を発生するレーザダイオードと、主走査方向に沿ってレーザー光を感光体ドラム1の表面を露光させるポリゴンミラーとを含む。
現像装置4は、感光体ドラム1と現像領域を介して対向するように配置された現像ローラー4Aを有する。現像ローラー4Aは、現像領域に現像剤を供給する。現像領域に到達したトナーは、感光体ドラム1に形成された静電潜像と現像ローラー4Aとの電位差に従い、静電潜像に付着する。これにより、静電潜像が現像される。現像ローラー4Aには、例えば、帯電ローラー2Aの帯電極性と同極性の直流電圧に対して交流電圧を重畳した現像バイアスが印加されており、この現像バイアスによって、露光装置3によって形成された静電潜像に現像剤が付着する。
一例として、現像装置4で使用される現像剤は、トナーおよびトナーを帯電するためのキャリアを含む。トナーは、特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。トナーを構成するバインダー樹脂は、その中に、着色剤、荷電制御剤、離型剤などを包含する。また、バインダー樹脂の表面には外添剤が添加される。外添剤は、例えばシリカまたはチタニア等の微粒子の金属酸化物によって構成される。キャリアは、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができる。例えば、バインダー型キャリアまたはコート型キャリアなどを使用できる。
現像装置4により感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、感光体ドラム1と中間転写装置5との間に形成される転写領域に運ばれる。中間転写装置5にはトナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアスが印加されており、この転写バイアスによって、転写領域において感光体ドラム1上のトナー像は中間転写体6へ転写される。このように、中間転写装置5は、トナー像を被転写媒体である中間転写体6に転写する。
転写領域において中間転写体6へ転写されずに感光体ドラム1上に残ったトナーは、クリーニング装置7を構成するクリーニングブレード7Bによって除去される。クリーニングブレード7Bは、一般的には、弾性体からなる平板状のブレードであり、これが感光体ドラム1の表面に当接し感光体ドラム1上の残留トナーを回収する。クリーニングブレード7Bにより表面のトナーが除去された感光体ドラム1は、再び帯電装置2により帯電され、次の静電潜像およびトナー像が形成される。このような一連の画像形成動作が繰り返される。
クリーニング装置7は、感光体ドラム1に潤滑剤を供給(塗布)するための供給装置7Aと、クリーニングブレード7Bとを有する。供給装置7Aは、一例として、塗布ブラシ7Cと、潤滑剤棒7Dと、押圧部材7Eとを含む。なお、他の局面において、供給装置7Aは、クリーニング装置7の内部に格納されなくともよい。
塗布ブラシ7Cは、ロール状であって、後述するモーター630から動力を得て感光体ドラム1とは逆方向に回転する。潤滑剤棒7Dは、金属石鹸(例えば、ステアリン酸亜鉛)の粉体を溶融して棒状に整形したものである。押圧部材7Eは、例えばバネによって形成され、潤滑剤棒7Dを塗布ブラシ7Cに押し付ける。
塗布ブラシ7Cは、潤滑剤棒7Dから潤滑剤を削り取って感光体ドラム1表面に搬送する。クリーニングブレード7Bは、感光体ドラム1に供給された紛体の潤滑剤を押しつぶして潤滑剤の皮膜を形成する。
感光体ドラム1上の潤滑剤の一部は皮膜化されず、紛体として存在する。感光体ドラム1上で紛体として存在する潤滑剤は、感光体ドラム1の回転に伴い、感光体ドラム1に当接して配置される帯電ローラー2Aに付着し得る。その理由は、帯電ローラー2Aと潤滑剤との界面に作用する表面張力が、感光体ドラム1と潤滑剤との界面に作用する表面張力よりも大きいためである。
上記の通り、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラは、画像ムラの原因となり得る。そのため、帯電ローラー2Aに付着した潤滑剤をクリーニングブレードなどの清掃部材を用いて除去することも考えられる。しかしながら、帯電ローラー2Aに付着する潤滑剤の一部は皮膜化している。皮膜化した潤滑剤は清掃部材との摩擦係数が低いため、清掃部材により取り除くことが難しい。
(関連技術)
図3は、関連技術に従う画像形成装置100Aの帯電ローラー2Aにおける潤滑剤量の推移を説明するための図である。なお、画像形成装置100Aのハードウェア構成は、上記説明した画像形成装置100と同じである。図3の横軸は、未使用の帯電装置2に交換された後の感光体ドラム1の駆動時間を表し、縦軸は帯電ローラー2A表面の潤滑剤量を表す。
関連技術に従う画像形成装置100Aは、未使用の帯電装置2に交換された後、印字ジョブP1の入力に伴い感光体ドラム1および塗布ブラシ7Cを駆動させる。これにより、供給装置7Aは、感光体ドラム1経由で潤滑剤を帯電ローラー2Aに供給する。印字ジョブP1は、副走査方向に延びる帯状の画像を印字するためのジョブである。図3の実線は、感光体ドラム1においてトナー像が形成されない非画像部(以下、「白部」とも称する)、つまり帯状の画像が存在しない領域に対応する帯電ローラー2A表面の潤滑剤量の推移を表す。図3の破線は、感光体ドラム1においてトナー像が形成される画像部(以下、「ベタ部」とも称する)、つまり帯状の画像に対応する帯電ローラー2A表面の潤滑剤量の推移を表す。
図3に示されるように、白部、ベタ部の潤滑剤量はともに感光体ドラム1の駆動時間が長くなるにつれて徐々に増えていき、所定量で飽和し得る。また、白部の潤滑剤量の方がベタ部の潤滑剤量よりも多い。その理由は、クリーニングブレード7Bと感光体ドラム1とが接触する領域では、潤滑剤が皮膜化されるとともに、現像剤に含まれる外添剤(例えば、金属酸化物)によって潤滑剤が削り取られるためである。つまり、ベタ部は外添剤によって潤滑剤が削り取られているため、白部よりも潤滑剤量が少ない。
図4は、図3におけるベタ部の潤滑剤量に対する白部の潤滑剤量の割合(以下、「潤滑剤の割合」とも称する)を表す図である。潤滑剤の割合は、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤量の付着ムラの度合いを表す。
帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラは、画像ムラを引き起こす。その理由を説明する。潤滑剤は絶縁体(または誘電体)として機能しており、帯電ローラー2Aのうち潤滑剤が多く付着している箇所の放電量が減少する。そのため、帯電ローラー2Aのうち潤滑剤が多く付着している箇所に対応する感光体ドラム1の表面電位が基準電位より下がり、当該箇所の画像濃度が基準濃度よりも高くなる。その結果、画像ムラが生じる。人の眼は、付着ムラの度合いが所定割合D1を超えると、画像ムラを認識できる。この現象は、副走査方向に延びる帯状の画像を繰り返し印字することにより生じ得る。
図4を参照して、関連技術に従う画像形成装置100Aにおいて、潤滑剤の割合(付着ムラの度合い)は、印字ジョブP1に伴う感光体ドラム1の駆動時間とともに増加していき、時刻T400前後において所定割合D1を超える。そのため、関連技術に従う画像形成装置100Aのユーザーは、割合が所定割合D1を超える時間帯において印字された画像においてムラを認識する。この割合は、時刻T400を境に徐々に減少し、所定量で安定し得る。
上記のように、関連技術に従う画像形成装置100Aは、未使用の帯電装置2に交換された後に、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラに起因する画像ムラを生じ得る。図5を用いて、このような画像ムラを抑制し得る実施形態1に従う画像形成装置100の制御概要について説明する。
(制御概要)
図5は、実施形態1に従う画像形成装置100における潤滑剤の割合を表す図である。実施形態1に従う画像形成装置100は、帯電装置2が交換されたことを検知したことに応じて感光体ドラム1と塗布ブラシ7Cとを駆動して、印字を行なう前に帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する。図5に示される例において、画像形成装置100は、帯電装置2が交換されたことを検知した時刻(原点)から時刻T500までの所定期間(例えば、30秒間)にわたり、感光体ドラム1を介して帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する。これにより、帯電ローラー2Aの表面全面に、所定量の潤滑剤が形成される。
その後、画像形成装置100は印字ジョブP1の入力に従い感光体ドラム1および塗布ブラシ7Cを駆動する。このときの潤滑剤の割合の時間に対する変動量(傾き)は、関連技術に従う画像形成装置100Aよりも小さい。その理由は、帯電装置2を交換直後の印字ジョブP1を入力された時点において、関連技術に従う帯電ローラー2Aには潤滑剤が全く塗布されていない一方、実施形態1に従う帯電ローラー2Aには潤滑剤が塗布されているためである。その結果、実施形態1に従う画像形成装置100の方が関連技術に従う画像形成装置100Aよりも、帯電装置2を交換直後の印字に伴う白部の潤滑剤量の変動量とベタ部の潤滑剤量の変動量との差分に対する影響が小さくなる。
これにより、実施形態1に従う潤滑剤量の割合は、所定割合D1を超えない。つまり、実施形態1に従う画像形成装置100のユーザーは、印字された画像に対してムラを認識しない。以下、画像形成装置100のより具体的な構成および制御について説明する。
(画像形成装置の内部構成)
図6は、画像形成装置100の電気的な構成を説明するためのブロック図である。制御装置として機能するCPU50は、RAM(Random Access Memory)610と、ROM(Read Only Memory)620と、モーター630と、電流センサー640と、操作パネル660とにそれぞれ電気的に接続される。
RAM610は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などであり、CPU50が後述する制御プログラム622を実行するために必要なデータや画像データを一時的に記憶する。
ROM620は、制御プログラム622と、積算テーブル624とを記憶している。CPU50は、制御プログラム622を読み込んで実行することにより、画像形成装置100の動作を制御する。積算テーブル624の詳細は、図13を用いて後述される。
モーター630は、塗布ブラシ7Cに接続されており、CPU50からの指示に従い塗布ブラシ7Cを回転駆動するように構成される。
電流センサー640は、後述する帯電装置2に含まれるヒューズ2Cに流れる電流を検知する。電流センサー640は、検知結果をCPU50に出力する。
操作パネル660は、ユーザーからの入力を受け付ける。一例として、操作パネル660は、タッチパネルとディスプレイとを張り合わせて構成され、タッチパネルが受け付けた情報(座標情報)をCPU50に出力する。
帯電装置2は、帯電ローラー2A、電源装置2Bに加え、ヒューズ2CとROM2Dとをさらに有する。ヒューズ2Cは、帯電装置2が使用されることにより切断されるように構成される。ある局面において、ヒューズ2Cは、電源装置2Bが帯電ローラー2Aに対して帯電バイアス電圧を印加したときに、切れるように構成される。ROM2Dは、使用履歴2DAを記憶している。
(帯電装置の使用履歴)
図7は、使用履歴2DAのデータ構造の一例を表す。図7に示される使用履歴2DAは、帯電装置2を用いて印字した印字枚数と、帯電ローラー2Aの走行距離と、帯電ローラー2Aの回転数と、電源装置2Bから帯電ローラー2Aに対して電圧を印加した電圧印可時間とを保持する。CPU50は、帯電装置2の使用に伴いこれらのパラメータを適宜更新する。未使用状態の帯電装置2に記憶されている使用履歴2DAは、いずれのパラメータも「0」(初期状態)として保持する。なお、他の局面において、使用履歴2DAは、図7に示されるパラメータのうち少なくとも1つを記憶するように構成されていればよい。
(制御構造)
図8は、実施形態1に従う画像形成装置100における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。図8に示される処理は、CPU50がROM620に格納される制御プログラム622を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS810において、CPU50は、帯電装置2が交換されたか否かを判断する。一例として、ユーザーは、帯電装置2を交換したことを操作パネル660を介してCPU50に入力する。CPU50は、当該入力があった場合に、帯電装置2が交換されたと判断する。他の例として、CPU50は、帯電装置2の着脱に応じてオン/オフが切り替わるスイッチに基づいて当該判断を行なうように構成されてもよい。
CPU50は、帯電装置2が交換されたと判断した場合(ステップS810でYES)、処理をステップS820に進める。CPU50は、帯電装置2が交換されていないと判断した場合(ステップS810でNO)、処理をステップS810に戻す。
なお、他の局面において、画像形成装置は、帯電装置2ではなく帯電ローラー2A単位で交換可能に構成される場合もある。この場合、CPU50は、ステップS810において帯電ローラー2Aが交換されたか否かを判断する。さらに他の局面において、画像形成装置は、帯電装置2を含むユニット(例えば、イメージングユニット10)単位で交換可能に構成される場合もある。この場合、CPU50は、ステップS810において、帯電装置2を含むユニットが交換されたか否かを判断する。
ステップS820において、CPU50は、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給するための処理を所定期間(例えば、30秒間)にわたり実行する。具体的には、CPU50は、感光体ドラム1を回転させるとともに、モーター630に対して塗布ブラシ7Cを回転駆動するための指示を出力する。これにより、塗布ブラシ7Cによって潤滑剤棒7Dから削り取られた潤滑剤が、回転している感光体ドラム1を経由して帯電ローラー2Aに供給される。言い換えれば、CPU50は、感光体ドラム1を回転させながら供給装置7Aから感光体ドラム1に潤滑剤を供給させることにより、感光体ドラム1を介して潤滑剤を帯電ローラー2Aに供給する。
ステップS830において、CPU50は、ステップS820において潤滑剤を感光体ドラム1に供給する処理を実行する所定期間にわたり、電源装置2Bから帯電ローラー2Aに対して交流電圧を印加する。帯電ローラー2Aと感光体ドラム1との間に生じる交流電界は、感光体ドラム1に対する潤滑剤の付着力を低減する。その結果、潤滑剤が感光体ドラム1から帯電ローラー2Aに移行(転移)しやすくなる。図9を用いて、帯電バイアス電圧が画像ムラに与える影響を説明する。
図9は、帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において、塗布ブラシ7Cの回転と、帯電バイアス電圧とが画像ムラに与える影響を説明するための図である。
図9を参照して、帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において、塗布ブラシ7Cの回転を停止して、帯電ローラー2Aへの帯電バイアス電圧を印加した場合(パターン1)、画像ムラが生じる。その理由は、塗布ブラシ7Cの回転を停止していることに起因して、潤滑剤が帯電ローラー2Aに十分に供給されないためである。
帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において、塗布ブラシ7Cを回転して、帯電ローラー2Aへの帯電バイアス電圧の印加を停止した場合(パターン2)、画像ムラが生じる。その理由は、帯電ローラー2Aへの帯電バイアス電圧の印加を停止していることに起因して、潤滑剤が感光体ドラム1に強力に付着しており、潤滑剤が感光体ドラム1から帯電ローラー2Aに十分に移行しないためである。
帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において、塗布ブラシ7Cを回転して、帯電ローラー2Aへ帯電バイアス電圧を印加した場合(パターン3)、画像ムラは生じない。このように、実施形態1に従う画像形成装置100は、帯電装置2の交換に伴う潤滑剤塗布処理において帯電バイアス電圧を印加することによって、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラに起因する画像ムラを抑制し得る。
なお、他の局面において、CPU50は、ステップS830の処理において、電源装置2Bから帯電ローラー2Aに対して交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を印加するように構成されてもよい。帯電ローラー2Aと感光体ドラム1との間に生じる直流電界は、帯電した潤滑剤に対して感光体ドラム1から帯電ローラー2Aに向かう力を与える。その結果、潤滑剤が感光体ドラム1から帯電ローラー2Aにより移行しやすくなる。
上記によれば、実施形態1に従う画像形成装置100は、帯電装置2(帯電ローラー2A)が交換されたことを検知したことに応じて、供給装置7Aから感光体ドラム1を介して帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給することにより、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラを抑制する。その結果、この画像形成装置100は、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラに起因する画像ムラを抑制する。
(変形例)
上記の例において、画像形成装置100は帯電装置2が交換されたことを検知したことに応じて帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理を実行するように構成されている。他の局面において、画像形成装置100は、未使用の帯電装置2が交換されたことを検知したことに応じて帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理を実行するように構成されてもよい。
ある局面において、他の画像形成装置で既に使用された帯電装置2が、画像形成装置100に装着される。この場合、交換後の帯電ローラー2Aには、潤滑剤が全面に付着しているため、帯電装置2を交換した後の潤滑剤の割合の変動が小さい。つまり、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラに起因する画像ムラが生じにくい。そこで、変形例に従う画像形成装置100は、未使用の帯電装置2が装着された場合にのみ、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理を実行する。
図10は、変形例に従う画像形成装置100における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。なお、図10に示される処理のうち図8の処理と同じ処理については同じ符号を付している。そのため、その処理についての説明は繰り返さない。
ステップS1010において、CPU50は、交換された帯電装置2が未使用であるか否かを判断する。ある局面において、CPU50は、電流センサー640の出力(検知結果)に基づいてヒューズ2Cに電流が流れたことを検知した場合に、交換された帯電装置2が未使用であると判断する。ヒューズ2Cは、帯電装置2が使用(帯電バイアス電圧を印加)されることにより切断されるため、帯電装置2が未使用状態である場合にのみ電流が流れるためである。
他の局面において、CPU50は、帯電装置2のROM2Dに記憶されている使用履歴2DAに基づいて交換された帯電装置2が未使用であるか否かを判断する。より具体的には、CPU50は、使用履歴2DAに保持されるパラメータが「0」(初期状態)である場合に、帯電装置2が未使用であると判断する。
CPU50は、交換された帯電装置2が未使用であると判断した場合(ステップS1010でYES)、処理をステップS820に進める。一方、CPU50は、交換された帯電装置2が未使用でないと判断した場合(ステップS1010でNO)、処理をステップS810に戻す。
上記によれば、変形例に従う画像形成装置100は、未使用の帯電装置2が装着された場合にのみ、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理を実行するため、無駄な潤滑剤供給処理を行なうことなく生産性を向上することができる。
なお、図10の例において、CPU50は、ステップS820の処理とは別に、ステップS810の処理を行なっているが、他の局面において、変形例に従うCPU50は、ステップS810の処理を省略してもよい。つまり、CPU50は、電流センサー640の出力(検知結果)または使用履歴2DAなどに基づいて未使用の帯電装置が交換されたことを検知した場合(ステップS820でYES)に、感光体ドラム1を回転させながら供給装置7Aから感光体ドラム1に潤滑剤を供給することにより、感光体ドラム1を介して潤滑剤を帯電ローラー2Aに供給するように構成されてもよい。
[実施形態2]
実施形態1に従う画像形成装置100は、帯電装置2の交換後に帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラを抑制するために帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理を行なう。しかしながら、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラが生じるのは、帯電装置2(帯電ローラー2A)の交換後すぐに限られない。感光体ドラム1における潤滑剤の付着ムラに起因して、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラが生じ得る。感光体ドラム1における潤滑剤の付着ムラは、主走査方向における印字率がバラつきによって生じ得る。
図11は、印字中の帯電ローラー2Aにおける潤滑剤量の推移を表すための図である。縦軸は潤滑剤量を表し、横軸は副走査方向に延びる帯状の画像を繰り返し印字する印字ジョブP1が入力されてからの経過時間を表す。
印字開始時(印字ジョブP1の入力時)において、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラがない。しかしながら、白部に対応する潤滑剤の移行量と、ベタ部に対応する潤滑剤の移行量とが異なるため、印字に伴い帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラが生じる。
このように帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラが生じると、画像ムラが生じ得る。特に、帯電ローラー2Aの局所領域において潤滑剤の付着ムラが生じると、人の眼は画像ムラを認識しやすくなる。そこで、実施形態2に従う画像形成装置100は、主走査方向における印字率のバラつきによって生じる潤滑剤の付着ムラを抑制する処理を行なう。
図12は、実施形態2に従う画像形成装置100が行なう処理を説明するための図である。図12を参照して、CPU50は、印字される画像データを主走査方向に複数に区分する。図12に示される例において、CPU50は、印字される画像データを主走査方向に6画素ごとに区分する。CPU50は、この複数に区分された領域の各々において、現像剤(トナー)が付着される印字画素数の積算値を算出する。図12に示される画像データが印字される場合、CPU50は、領域Lの印字画素数が12であると算出し、当該領域における積算値に12を加算する。
なお、印字される画像データにおける主走査方向の位置は、感光体ドラム1における主走査方向の位置と相関する。そのため、上記の制御を換言すれば、CPU50は、主走査方向に複数に区分される感光体ドラム1の領域ごとに、印字画素数の積算値を算出する。
図13は、積算テーブル624のデータ構造の一例を表す。図13に示される例において、CPU50は、主走査方向に従う感光体ドラム1の8つの領域L1〜L8の各々について印字画素数の積算値を算出する。例えば、領域L1の積算印字画素数は0.7ギガピクセルである。
図14は、実施形態2に従う画像形成装置100における潤滑剤の塗布処理を表すフローチャートである。
ステップS1410において、CPU50は、印字ジョブに従う印字処理を終了する。ステップS1420において、CPU50は、ステップS1410の印字処理に用いられた画像データに基づいて、積算テーブル624を更新する。
ステップS1430において、CPU50は、積算テーブル624を参照して、互いに隣接する領域の積算値の差分が予め定められたしきい値を超えたか否かを判断する。CPU50は、差分が予め定められたしきい値を超えたと判断した場合(ステップS1430でYES)、処理をステップS820に進める。一方、CPU50は、差分が予め定められたしきい値を超えていないと判断した場合(ステップS1430でNO)、一連の処理を終了する。
具体例を用いてステップS1430の処理を説明する。一例として、当該しきい値が1ギガピクセルであって、積算テーブル624が図13に示される状態であるとする。この場合、CPU50は、領域L6の積算値と領域L7の積算値との差分が1ギガピクセルを超えたと判断し、処理をステップS1440に進める。
ステップS1440において、CPU50は、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給するための処理を所定期間(例えば、30秒間)にわたり実行する。具体的には、CPU50は、感光体ドラム1を回転させながら供給装置7Aから感光体ドラム1に潤滑剤を供給させることにより、感光体ドラム1を介して潤滑剤を帯電ローラー2Aに供給する。
ステップS1450において、CPU50は、ステップS1440において潤滑剤を感光体ドラム1に供給する処理を実行する所定期間にわたり、電源装置2Bから帯電ローラー2Aに対して交流電圧を印加する。
ステップS1460において、CPU50は、積算テーブル624が保持する全ての領域の積算値を初期化する(0にする)。
図15は、実施形態2に従う画像形成装置100における潤滑剤の割合を表す図である。関連技術に従う画像形成装置100Aは、図14に示される処理を実行しない。そのため、関連技術に従う画像形成装置100Aにおける潤滑剤の割合は、主走査方向に互いに隣接する領域の積算値の差分が大きくなるにつれて、大きくなる。その結果、関連技術に従う画像形成装置100Aにおける潤滑剤の割合は、人が画像ムラを認識し得る所定割合D1を超えてしまう。
一方、実施形態2に従う画像形成装置100は、図15に示される例において、時刻T1,T2,T3,T4,T5において、主走査方向に互いに隣接する領域の積算値の差分が予め定められたしきい値を超えたと判断(ステップS1430でYES)して、感光体ドラム1を介して帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理(ステップS1440,1450)を実行している。そのため、実施形態2に従う画像形成装置100における潤滑剤の割合は、時刻T1,T2,T3,T4,T5において低下している。その結果、実施形態2に従う画像形成装置100における潤滑剤の割合は、人が画像ムラを認識し得る所定割合D1を超えない。
上記によれば、実施形態2に従う画像形成装置100は、主走査方向における印字率のバラつきによって生じる帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラを抑制する。また、この画像形成装置100は、人の眼に視認されやすい画像ムラの原因となる主走査方向に互いに隣接する領域における潤滑剤の付着ムラ(局所的な潤滑剤の付着ムラ)を解消することにより、生産効率の低下を抑制しつつ、効率的に画像ムラを解消できる。
なお、図14に示される例において、CPU50は、印字ジョブを終了した後に、潤滑剤を帯電ローラー2Aに供給する処理を実行するように構成されているが、他の局面において、印字ジョブの入力に応じて、入力された画像データに基づいてステップS1420〜S1460の処理を実行し、その後に印字処理を実行するように構成されても良い。
[実施形態3]
実施形態1および2に従う画像形成装置100は、供給装置7Aによって潤滑剤を感光体ドラム1経由で帯電ローラー2Aに供給するように構成されている。実施形態3に従う画像形成装置1600は、供給装置7Aではなく潤滑剤を含む現像剤を用いることにより、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する。
図16は、実施形態3に従う画像形成装置1600のイメージングユニット1610の模式図である。画像形成装置1600は、イメージングユニット10に代えてイメージングユニット1610を有する点において、上記説明した画像形成装置100と相違する。なお、図16に示される構成要素のうち図2の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付している。そのため、その構成要素の説明は繰り返さない。
イメージングユニット1610は、クリーニング装置7Xを有する。クリーニング装置7Xは、供給装置7Aを有さない。実施形態3に従う画像形成装置1600は、トナーに潤滑剤が外添処理された現像剤を用いることによって、帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する。つまり、現像装置4は、潤滑剤とトナーとを含む現像剤を感光体ドラム1に形成された潜像に供給する装置として機能する。
現像剤に含まれる潤滑剤は、特に限定されるものではないが、例えば、脂肪酸金属塩、シリコーンオイル、フッ素系樹脂などを用いることができる。これらの物質を単独または2種類以上を混合して用いることができる。脂肪酸金属塩は、直鎖状の炭化水素を有する、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が用いられ得る。金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタン、鉄などを用いることができる。また、潤滑剤は、カルナウバワックスのような天然ワックスであってもよい。
実施形態3に従う画像形成装置1600は、感光体ドラム1を介して帯電ローラー2Aに潤滑剤を供給する処理(ステップS820,S1440)を行なう場合、所定期間(例えば、30秒間)にわたり感光体ドラム1の全面を露光し、感光体ドラム1に形成された静電潜像にトナーと潤滑剤とを含む現像剤を供給する。これにより、感光体ドラム1を介して帯電ローラー2Aに潤滑剤が供給される。このような実施形態3に従う画像形成装置1600によっても、実施形態1,2に従う画像形成装置100と同様に、帯電ローラー2Aにおける潤滑剤の付着ムラを抑制できる。
上記説明した各種処理は、1つのCPU50によって実現されるものとしてあるが、これに限られない。これらの各種機能は、少なくとも1つのプロセッサのような半導体集積回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのDSP(Digital Signal Processor)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、および/またはその他の演算機能を有する回路によって実装され得る。
これらの回路は、有形の読取可能な少なくとも1つの媒体から、1以上の命令を読み出すことにより上記の各種処理を実行しうる。
このような媒体は、磁気媒体(たとえば、ハードディスク)、光学媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)、DVD)、揮発性メモリー、不揮発性メモリーの任意のタイプのメモリーなどの形態をとるが、これらの形態に限定されるものではない。
揮発性メモリーはDRAM(Dynamic Random Access Memory)およびSRAM(Static Random Access Memory)を含み得る。不揮発性メモリーは、ROM、NVRAMを含み得る。半導体メモリーは、少なくとも1つのプロセッサとともに半導体回路の1部分であり得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体ドラム、2 帯電装置、2A 帯電ローラー、2B 電源装置、2C ヒューズ、2D,620 ROM、2DA 使用履歴、3 露光装置、4 現像装置、4A 現像ローラー、5 中間転写装置、6 中間転写体、7,7X クリーニング装置、7A 供給装置、7B クリーニングブレード、7C 塗布ブラシ、7D 潤滑剤棒、7E 押圧部材、10,10C,10K,10M,10Y,1610 イメージングユニット、14,15,16 中間転写体駆動ローラー、20 定着装置、22 加圧ローラー、24 加熱ローラー、30 送出ローラー、32,34 搬送経路、33 弾性部材、35 帯電部材、100,100A,1600 画像形成装置、110 プリントエンジン、120 原稿読取部、130 給紙部、610 RAM、622 制御プログラム、624 積算テーブル、630 モーター、640 電流センサー、660 操作パネル。

Claims (9)

  1. 回転可能に構成され、潜像を担持搬送するための像担持体と、
    前記像担持体に当接して配置される帯電部材を含む帯電装置と、
    前記像担持体に潤滑剤を供給するための供給装置と、
    前記帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて、前記像担持体を回転させながら前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給することにより、前記像担持体を介して潤滑剤を前記帯電部材に供給するように構成される制御装置とを備え
    前記帯電装置は、前記帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて前記像担持体を回転させながら前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給するときに、前記帯電部材に交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加するように構成される、画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、未使用の帯電装置が交換されたことを検知したことに応じて、前記像担持体を回転させながら前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給することにより、前記像担持体を介して潤滑剤を前記帯電部材に供給するように構成される、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電装置は、使用されることにより切断されるヒューズを含み、
    前記画像形成装置は、前記ヒューズに流れる電流を検知するための電流センサーをさらに備え、
    前記制御装置は、前記電流センサーの検知結果に基づいて前記ヒューズに電流が流れたことを検知した場合に、未使用の帯電装置が交換されたことを検知するように構成される、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電装置は、使用履歴を記憶するための記憶装置を含み、
    前記制御装置は、前記記憶装置に格納される前記使用履歴に基づいて未使用の帯電装置が交換されたことを検知するように構成される、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 回転可能に構成され、潜像を担持搬送するための像担持体と、
    前記像担持体に当接して配置される帯電部材を含む帯電装置と、
    前記像担持体に潤滑剤を供給するための供給装置と、
    前記像担持体の主走査方向に複数に区分される領域ごとに現像剤が付着される印字画素数の積算値を記憶するための記憶装置と、
    前記記憶装置に格納される、前記複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の前記積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて、前記像担持体を回転させながら前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給することにより、前記像担持体を介して潤滑剤を前記帯電部材に供給するように構成される制御装置とを備える、画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、前記記憶装置に格納される、前記複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の前記積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給した場合に、前記記憶装置に記憶されている前記積算値を初期化するように構成される、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電装置は、前記複数に区分される領域のうち互いに隣接する領域の前記積算値の差分が予め定められた値を超えたことに応じて前記像担持体を回転させながら前記供給装置から前記像担持体に潤滑剤を供給するときに、前記帯電部材に交流電圧を印加するように構成される、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記供給装置は、トナーと潤滑剤とを含む現像剤を前記潜像に供給することで、前記像担持体に前記潤滑剤を供給するように構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 感光体を有する画像形成装置のコンピューターにおいて実行される制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記コンピューターに、
    前記感光体に当接して配置される帯電部材が交換されたことを検知するステップと、
    前記帯電部材が交換されたことを検知した場合に、前記感光体を回転させながら前記感光体に潤滑剤を供給することにより、前記感光体を介して前記帯電部材に潤滑剤を供給するステップとを実行させ、
    前記潤滑剤を供給するステップは、
    前記帯電部材が交換されたことを検知したことに応じて前記感光体を回転させながら前記感光体に潤滑剤を供給するときに、前記帯電部材に交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加するステップを含む、制御プログラム
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