JP6954759B2 - 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口元部を閉止する合成樹脂製キャップ、この合成樹脂製キャップを用いた閉止装置、および飲料入り閉止装置に関する。
従来、合成樹脂製キャップ(以下、単にキャップという)および閉止装置が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
図8は、閉止装置の一例を示す図である。この図に示す閉止装置のキャップ41は、天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とを備えている。天板部2には、容器20の口元部21に嵌入して口元部21の内面に当接する内側シール突起4と、口元部21の開口端面に当接する開口端シール突起5とが形成されている。
筒部3は、スコア6(弱化部)によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部(TEリング部)9とに区画されている。主部8の内周面には、容器20のネジ部22に螺合するネジ部10が形成されている。TEリング部9の内周面には、開栓時に容器に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止突起11が形成されている。主部8の外周面には、複数のナール凸部43からなるナール部42が形成されている。ナール部42は、使用者がキャップ41を把持して回転させる際の滑り止めの機能を有する。
キャップ41は、容器20の口元部21に巻き締められる。キャップ41の巻締めが不十分である場合には密封性が不足するおそれがあり、巻締めが過剰である場合には開栓トルクが大きくなってしまうため、巻締めは過不足なく行うことが重要である。そのため、容器20に対するキャップ41の巻締め状態を検査することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載されたキャップおよび容器には、それぞれ巻締め位置を確認するためのマークが形成されている。
キャップ41では、ナール凸部43の最上部に切欠き44が形成され、この切欠き44が巻締め位置の確認のためのマーク(以下、閉栓表示マーク44という)として機能している。容器20のネジ部22に対してキャップ41のネジ部10が螺着を開始する位置(始端)は、ネジ部10の下端部であるため、閉栓表示マーク44のキャップ周方向の位置は、ネジ部10の下端部のキャップ周方向位置に一致することが好ましい。キャップ41では、閉栓表示マーク44と、容器20のフランジ部24に形成された位置表示45との位置関係に基づいて、巻締め状態を確認することができる。
特開2002−019884号公報
近年では、キャップのネジ部として多条ネジが用いられることがある。キャップ41のネジ部10が多条ネジである場合には、条数に応じた数の閉栓表示マーク44があることが好ましい。例えば、ネジ部10が3つの単ネジからなる3条ネジである場合には、閉栓表示マーク44は、それぞれキャップ周方向の位置を単ネジの下端部と一致させて3つ形成されることが好ましく、例えばキャップ周方向に約120°ごとに形成されることが好ましい。その場合、容器20においてもネジ部22は多条ネジ(3条ネジ)とされ、位置表示45は周方向に約120°ごとに形成されることが好ましい。キャップ41の閉栓表示マーク44および容器20の位置表示45がそれぞれ周方向に一定角度ごとに形成されていると、キャップ41と容器20との相対的な位置の制約が少なくなるため、キャップ41の巻締め状態の確認が容易となる。そのため、閉栓表示マーク44は一定の周方向角度ごとに形成されることが好ましい。
しかしながら、キャップ41では、ナール凸部43の数によっては、閉栓表示マーク44の周方向の位置をネジ部の下端部と一致させるのが難しくなる場合がある。例えば、ナール凸部43の数が3の倍数でない場合には、1つのナール凸部43からキャップ周方向に120°離れた位置にナール凸部43がないため、120°ごとに閉栓表示マーク44を形成することはできず、当該位置からずれた位置に閉栓表示マーク44を形成せざるを得なかった。そのため、キャップ41では、閉栓表示マーク44と容器20の位置表示45との位置ずれが生じ、巻締め状態の確認がしにくくなることがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ナール凸部の構成によらず、巻締め状態の確認が容易となるキャップ、このキャップを用いた閉止装置、および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備えた合成樹脂製キャップであって、前記筒部が、主部と、ブリッジによって前記主部に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区画され、前記主部の内周面に、複数の単ネジからなる多条ネジであるネジ部が設けられ、前記タンパーエビデンスリング部に、開栓の際に前記口元部の係止段部に係止して前記タンパーエビデンスリング部の移動を阻止する複数の係止突起が設けられ、前記主部の外周面の主領域には、ナール部が形成され、前記筒部の外周面に、前記合成樹脂製キャップを前記口元部に巻き締めた状態で前記容器の位置表示に並ぶ複数の閉栓表示マークが形成され、前記複数の閉栓表示マークは、少なくとも前記主部の外周面の、前記ナール部より低く位置する下部領域において、前記複数の単ネジにそれぞれ対応した位置に形成されている。
前記閉栓表示マークは、前記主部と前記タンパーエビデンスリング部にまたがって形成されていることが好ましい。
前記閉栓表示マークは、下方に向けて幅が狭くなる形状であることが好ましい。
前記複数の閉栓表示マークの少なくとも一部は、周方向の位置が、前記単ネジの下端部の周方向の位置と一致することが好ましい。
本発明は、飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップが上述の構成を有する閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップが上述の構成を有する飲料入り閉止装置を提供する。
本発明の一態様によれば、主部の下部領域に閉栓表示マークが形成されているため、閉栓表示マークをナール凸部に形成したキャップとは異なり、閉栓表示マークのキャップ周方向の位置に制約がない。そのため、閉栓表示マークを、ネジ部を構成する単ネジに対応する位置に形成することができる。
よって、ナール凸部の構成にかかわらず、閉栓状態におけるキャップの閉栓表示マークと容器の位置表示との位置ずれを小さくでき、巻締め状態の確認を容易にすることができる。
(A)本発明の合成樹脂製キャップの一実施形態を用いた閉止装置を示す正面図である。(B)(A)に示す合成樹脂製キャップの一部を示す拡大図であり、(A)の円で囲んだ部分を示す図である。 図1に示す合成樹脂製キャップを示す斜視図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの一部を示す側面図である。 図1に示す閉止装置を示す断面図である。 図1に示す閉栓表示マークの第1変形例を示す正面図である。 図1に示す閉栓表示マークの第2変形例を示す正面図である。 図1に示す閉栓表示マークの第3変形例を示す正面図である。 従来の合成樹脂製キャップの一例を用いた閉止装置を示す一部断面図である。
本発明に係る合成樹脂製キャップの一実施形態を用いた閉止装置について、図面を参照して説明する。なお、合成樹脂製キャップを単に「キャップ」ということがある。
以下の説明において、「上」および「下」は図1における上下方向に応じて定められる。上下方向および高さ方向は、キャップ1の中心軸C1に沿う方向である。中心軸C1周りの方向(筒部3の周方向)を「キャップ周方向」ということがある。C2は容器20の中心軸である。中心軸C1と中心軸C2とは一致する。
図1および図4は、本発明の閉止装置の一実施形態を示すもので、ここに示す閉止装置は、容器20と、その口元部21に装着されるキャップ1とを備えている。
キャップ1は、円形の天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とを備えている。図4に示すように、天板部2には、容器20の口元部21に嵌入して口元部21の内面21aに当接する内側シール突起4と、開口端面21bに当接する開口端シール突起5とが形成されている。
筒部3は、スコア6(弱化部)によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部(TEリング部)9とに区画されている。主部8の内周面には、容器20のネジ部22に螺合するネジ部10が形成されている。
図2に示すように、ネジ部10は、複数の単ネジ10aからなる多条ネジである。単ネジ10aの数、すなわちネジ部10の条数は、2または3が好ましく、特に3とすると開栓が容易となるため好適である。図示例ではネジ部10は3条ネジである。
複数の単ネジ10aは、開口端側の端部である上端部10bの高さが互いにほぼ等しくされている。また、下端部10cの高さも互いにほぼ等しくされている。複数の単ネジ10aは、キャップ周方向に一定角度ごとに形成されることが好ましい。キャップ1では、3つの単ネジ10aはキャップ周方向に120°ごとに形成されている。そのため、3つの単ネジ10aの下端部10cはキャップ周方向に120°間隔で位置している。
図4に示すように、TEリング部9の内周面には、開栓時に容器20の係止段部23に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止突起11が形成されている。
係止突起11は、例えば起伏可能な板状とされ、TEリング部9の内周面から径方向内方に突出して形成されている。
図1に示すように、主部8の外周面は、上部領域13(主領域)と、上部領域13の下側に隣接した下部領域14とを有する。
上部領域13は、主部8の上端から下部にかけての領域であって、主部8の全周にわたる一定高さ範囲の領域である。上部領域13は、複数の第1ナール領域15と、複数の第2ナール領域16とを有する。第1ナール領域15および第2ナール領域16は、キャップ周方向の一部領域であり、キャップ周方向に交互に配置されている。第1ナール領域15の外径は、第2ナール領域16の外径より大きい。
第2ナール領域16は、ほぼ全域が、第1ナール領域15に比べて低い位置(中心軸C1に近い位置)にあるため、第1ナール領域15に対して凹状に形成されている。
上部領域13には、ナール部12が形成されている。ナール部12は、筒部3の外周面の表面摩擦を高め、使用者がキャップ1を開栓および閉栓する際に、キャップ1を回転させるのに必要な力を低減する機能を有する。
ナール部12は、上下方向に延在する複数のナール凸部17からなる。ナール凸部17は、第1ナール領域15に形成された複数の第1ナール凸部17Aと、第2ナール領域16に形成された複数の第2ナール凸部17Bとを含む。第1ナール凸部17Aの突出高さ(第1ナール領域15からの高さ)と、第2ナール凸部17Bの突出高さ(第2ナール領域16からの高さ)とは互いに同じであることが好ましい。
下部領域14は、主部8の下部の領域であって、主部8の全周にわたる一定高さ範囲の領域である。下部領域14の大部分は、高さ方向にほぼ一定の外径を有する。下部領域14は、上部領域13に形成されたナール部12より低く位置する。下部領域14は、上部領域13に比べて外径が大きいため、上部領域13に対して突出している。下部領域14は、ナール部が形成されておらず、凹凸がない円筒面となっている。
TEリング部9の外周面は、上部領域18と、上部領域18の下に隣接した下部領域19とを有する。
上部領域18は、TEリング部9の上部の領域であって、全周にわたる一定高さ範囲の領域である。上部領域18は、高さ方向にほぼ一定の外径を有する領域であり、その外径は主部8の下部領域14の外径と同じであることが好ましい。上部領域18は、ナール部が形成されておらず、凹凸がない円筒面となっている。
上部領域18と、主部8の下部領域14とは、互いに連なって形成された面一の領域である。
図1および図3に示すように、筒部3の外周面には、主部8の下部領域14からTEリング部9の上部領域18にかけて、キャップ1の周方向位置を示す閉栓表示マーク30が形成されている。閉栓表示マーク30は、キャップ1の側方から視認できればその形状は特に限定されないが、例えば、凹部によって形成することができる。
図1(B)に示すように、閉栓表示マーク30は、正面から見て下方に向けて徐々に幅が狭くなる形状、例えば三角形とすることができる。閉栓表示マーク30は、例えばキャップ周方向に沿う上縁31と、上縁31の両端31a,31aから上下方向に対して傾斜して延出する側縁32,32とを有する。側縁32,32は、互いに近づく方向に傾斜している。閉栓表示マーク30は、側縁32,32の下端を頂部33とする三角形である。
上縁31は、例えば下部領域14の上縁14aと同じ高さ位置にある。閉栓表示マーク30の下端である頂部33は上部領域18にある。頂部33は、例えば上部領域18の下縁18aに近い高さ位置にある。
図2に示すように、閉栓表示マーク30は、ネジ部10の単ネジ10aに対応した位置に形成されている。具体的には、閉栓表示マーク30の少なくとも一部のキャップ周方向の位置は、ネジ部10の下端部10c(始端)のキャップ周方向位置と一致するのが好ましい。例えば、閉栓表示マーク30の頂部33とネジ部10の下端部10cとのキャップ周方向の位置が一致するのが好ましい。
閉栓表示マーク30がネジ部10の単ネジ10aに対応した位置に形成されていることによって、外部から下端部10cの位置を確認しやすくなり、目視によって巻締め状態を確認するのが容易となる。
なお、閉栓表示マーク30は、キャップ周方向の位置についてネジ部10の下端部10cとの対応関係が明らかであればよく、閉栓表示マーク30のキャップ周方向の位置と下端部10cとのキャップ周方向の位置とが一致していなくてもよい。
閉栓表示マーク30の数は、ネジ部10の条数に応じた数であることが好ましい。ネジ部10の条数が3である場合には、閉栓表示マーク30も3つであることが好ましい。
閉栓表示マーク30は、キャップ周方向に一定角度ごとに形成されているのが好ましい。例えば閉栓表示マーク30の数が3である場合には、キャップ周方向に120°ごとに形成されることが好ましい。閉栓表示マーク30が周方向に一定角度ごとに形成されていると、キャップ1と容器20との相対的な位置の制約が少なくなるため、キャップ1の巻締め確認が容易となる。閉栓表示マーク30は、一部または全部の領域を印刷等により着色した構成とすることもできる。印刷方法としては、インクジェット式印刷法などがある。
図1に示すように、キャップ1が口元部21に巻き締められた状態(閉栓状態)で、キャップ1の側面から見たときに、閉栓表示マーク30は位置表示25と上下に並ぶことが好ましい。閉栓表示マーク30のキャップ周方向の位置は、少なくとも一部が位置表示25のキャップ周方向の位置と一致することが好ましい。例えば、閉栓表示マーク30の頂部33と位置表示25の中央25aとはキャップ周方向の位置が互いに一致することが好ましい。
下部領域19は、下方に向けて徐々に外径が大きくなるように形成された領域である。
キャップ1は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料で構成することができる。
図1および図4に示すように、容器20としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂からなる容器を使用できる。容器20の口元部21の外面には、ネジ部22と、係止段部23と、フランジ部24とが形成されている。
ネジ部22は、複数の単ネジ22aからなる多条ネジである。単ネジ22aの数、すなわちネジ部22の条数は、2または3が好ましく、特に3とすると開栓が容易となるため好適である。複数の単ネジ22aは、開口端面21b側の端部である上端部の高さが互いにほぼ等しくされている。また、下端部の高さも互いにほぼ等しくされている。複数の単ネジ22aは、キャップ周方向に一定角度ごとに形成されることが好ましい。例えば、単ネジ22aの数が3である場合には、単ネジ22aはキャップ周方向に120°ごとに形成されていることが好ましい。
係止段部23は、環状に形成された凸部であり、ネジ部22より低い位置に形成されている。係止段部23には、キャップ1を開栓する際に係止突起11が係止する。
図4に示すように、フランジ部24は、径方向外方に突出する板状とされ、係止段部23より低い位置に形成されている。図1に示すように、フランジ部24には、容器20の周方向位置を示す複数の位置表示25が形成されている。
位置表示25は、キャップ1の側方から視認できればその形状は特に限定されないが、例えばフランジ部24の上面に形成された凹部によって形成することができる。位置表示25は、例えば、平面視においてフランジ部24の周縁部から中心軸C2に向けて徐々に幅が狭くなる略扇形に形成することができる。位置表示25の数は、キャップ1の閉栓表示マーク30の数と同じとすることができる。
位置表示25は、キャップ周方向に一定角度ごとに形成されることが好ましい。例えば、位置表示25の数が3である場合には、位置表示25はキャップ周方向に120°ごとに形成されていることが好ましい。
キャップ1を容器20の口元部21に巻締める際には、キャッピングマシンのチャックを用いてキャップ1の上部を把持し、キャップ1を口元部21に巻き締める。
キャップ1を開栓する際には、使用者が筒部3を把持して開栓方向に回すことにより、主部8が回転に従って上昇する一方、係止突起11は係止段部23に係止するため、TEリング部9の上方移動は阻止され、主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ(図示略)に引張力が作用する。前記引張力によりブリッジ7は破断し、TEリング部9は主部8から切り離される。これによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
キャップ1では、閉栓表示マーク30と、容器20の位置表示25とのキャップ周方向位置が一致しているかどうかを確認することにより、キャップ1の巻締めが正常かどうかを判定することができる。例えば、キャップ1の閉栓表示マーク30と容器20の位置表示25とのキャップ周方向の位置が一致していれば、キャップ1の巻締めは正常と判定することができる。一方、閉栓表示マーク30と位置表示25とのキャップ周方向の位置のずれが大きければ、キャップ1の巻締めは異常と判定することができる。
キャップ1では、主部8の下部領域14に閉栓表示マーク30が形成されているため、閉栓表示マークをナール凸部に形成したキャップ(図8参照)とは異なり、閉栓表示マーク30のキャップ周方向の位置に制約がない。そのため、閉栓表示マーク30を単ネジ10aの下端部10cに対応する位置に形成することができる(図2参照)。よって、ナール凸部17の構成(ナール凸部17の数など)にかかわらず、閉栓状態におけるキャップ1の閉栓表示マーク30と容器20の位置表示25との位置ずれを小さくでき、巻締め状態の確認を容易にすることができる。
さらに、ナール部12とは高さ位置が異なる下部領域14に閉栓表示マーク30が形成されているため、ナール部12の凹凸が閉栓表示マーク30の視認しやすさに影響を及ぼすことはない。よって、巻締め状態の確認をいっそう容易にすることができる。
キャップ1では、主部8の下部領域14に閉栓表示マーク30が形成されているため、閉栓表示マークがTEリング部に形成されているキャップとは異なり、開栓後、キャップ1を再び口元部21に巻き締める場合においても、巻締め状態の確認が可能である。
キャップ1では、閉栓表示マーク30が下部領域14と上部領域18とにまたがって形成されているため、次の理由により、キャップ1が開栓済みであるかどうか判別するのが容易になる。
キャップ1が未開栓であるときには、TEリング部9が主部8に連結しているため、閉栓表示マーク30の上部と下部との周方向位置は互いにほぼ一致しているが、開栓後、再び口元部21に装着されたキャップ1は、TEリング部9が主部8から切り離された状態にあるため、閉栓表示マーク30の上部と下部との周方向位置が不一致となりやすい。
そのため、閉栓表示マーク30の上部と下部との周方向位置が一致しているかどうかを確認することにより、キャップ1が開栓済みであるかどうかを容易に判別することができる。
閉栓表示マーク30は、上部の幅が広いため視認しやすい。また、下方に向けて徐々に幅が狭くなる形状であるため、位置表示25に近づくほど幅が狭くなることから、閉栓表示マーク30と位置表示25とのキャップ周方向の位置が一致しているか否かを判定するのが容易である。
図1に示す閉止装置は、炭酸飲料、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料等の飲料を容器20に充填することによって、飲料入り閉止装置とすることができる。
なお、キャップの具体的構成については、本発明の主旨を逸脱しない限り、上述の実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することができる。
例えば、キャップの閉栓表示マークおよび容器の閉栓表示マークは、キャップの側方から見て識別可能であればその構成は凹部に限らない。例えばキャップの閉栓表示マークは凸部であってもよいし、筒部の外周面に形成された、凹凸のない着色領域であってもよい。容器の閉栓表示マークは、凸部であってもよいし、フランジ部に形成された、凹凸のない着色領域であってもよい。
図1では、閉栓表示マーク30は、主部8の下部領域14からTEリング部9の上部領域18にかけて形成されているが、閉栓表示マークはTEリング部9に達していなくてもよい。
図5は、図1に示す閉栓表示マーク30の第1変形例である閉栓表示マーク30Aを示す図であり、閉栓表示マーク30Aは、頂部33が上部領域18に達しておらず、全体が下部領域14内にある点で図1(B)に示す閉栓表示マーク30と異なる。
閉栓表示マークの形状は、図1等に示す例に限定されず、図6および図7に示す形状であってもよい。
図6は、図1に示す閉栓表示マーク30の第2変形例である閉栓表示マーク30Bを示す図である。閉栓表示マーク30Bは円形とされている。図7は、図1に示す閉栓表示マーク30の第3変形例である閉栓表示マーク30Cを示す図である。閉栓表示マーク30Cは矩形とされている。
1 キャップ(合成樹脂製キャップ)
2 天板部
3 筒部
7 ブリッジ
8 主部
9 TEリング部(タンパーエビデンスリング部)
10 ネジ部
10a 単ネジ
10c 下端部
11 係止突起
12 ナール部
13 上部領域(主領域)
14 下部領域
20 容器
21 口元部
23 係止段部
25 位置表示

Claims (5)

  1. 容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、
    天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え
    前記筒部が、主部と、ブリッジによって前記主部に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区画され、
    前記主部の内周面に、複数の単ネジからなる多条ネジであるネジ部が設けられ、
    前記タンパーエビデンスリング部に、開栓の際に前記口元部の係止段部に係止して前記タンパーエビデンスリング部の移動を阻止する複数の係止突起が設けられ、
    前記主部の外周面の主領域には、ナール部が形成され、
    前記筒部の外周面に、前記合成樹脂製キャップを前記口元部に巻き締めた状態で前記容器の位置表示に並ぶ複数の閉栓表示マークが形成され、
    前記複数の閉栓表示マークは前記複数の単ネジにそれぞれ対応した位置に形成されており、
    前記閉栓表示マークは、前記主部の外周面の、前記ナール部より低く位置する下部領域と、前記タンパーエビデンスリング部の外周面の上部領域との間にまたがって形成されており、前記主部の前記下部領域と前記タンパーエビデンスリング部の前記上部領域とは、高さ方向に一定の外径を有し、互いに面一に並んでおり、
    前記閉栓表示マークの上端は前記主部の前記下部領域内に位置し、前記閉栓表示マークの下端は前記タンパーエビデンスリング部の前記上部領域内に位置する、合成樹脂製キャップ。
  2. 前記閉栓表示マークは、下方に向けて幅が狭くなる形状である請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 前記複数の閉栓表示マークの少なくとも一部は、周方向の位置が、前記単ネジの下端部の周方向の位置と一致する請求項1または2に記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置であって、
    前記合成樹脂製キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載された合成樹脂製キャップであることを特徴とする閉止装置。
  5. 飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
    前記合成樹脂製キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載された合成樹脂製キャップであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
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