JP6954760B2 - 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 - Google Patents

合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 Download PDF

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Description

本発明は、容器の口元部を閉止する合成樹脂製キャップ、前記キャップを用いた閉止装置、および飲料入り閉止装置に関する。
従来、合成樹脂製キャップ(以下、単にキャップという)が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
図11は、従来のキャップの例を示す図である。ここに示すキャップ31は、天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とを備えている。天板部2には、容器の口元部に嵌入して口元部の内面に当接する内側シール突起4と、口元部の外面または開口端面に当接する外側シール突起5とが形成されている。筒部3は、スコア6(弱化部)によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部(TEリング部)9とに区画されている。主部8の内周面には、容器の雄ネジに螺合するネジ部10が形成されている。TEリング部9の内周面には、開栓時に容器に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止突起11が形成されている。主部8の外周面には、複数のナール凸部33からなるナール部32が形成されている。ナール部32は、使用者がキャップ31を把持して回転させる際の滑り止めの機能を有する。
特開2002−211605号公報
キャップ31では、ナール凸部33の形状、大きさ等によっては、使用者がキャップ31を把持して回転させる際に滑りやすくなり、開栓および閉栓がしにくくなるという問題がある。この問題を解決するため、ナール凸部33の突出高さを高くするか、または形成ピッチを大きくすると、使用者がキャップ31を把持して回転させる際に、ナール凸部33が手指に食い込むことにより手指に痛みを感じることがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、開閉栓操作が容易であり、かつ使用者がキャップを把持して回転させる際に手指に痛みを感じることがない合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、前記筒部の外周面は、第1ナール領域と、少なくとも一部が前記第1ナール領域に比べて前記筒部の径方向について低い位置にある第2ナール領域とを有し、前記第1ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第1ナール凸部が形成され、前記第2ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第2ナール凸部が形成され、前記第2ナール凸部のうち少なくとも一部の頂部は、前記筒部の径方向について、前記第1ナール凸部のうち少なくとも1つの頂部に比べて低い位置にある、合成樹脂製キャップを提供する。
前記第1ナール凸部の突出高さと、前記第2ナール凸部の突出高さとは同じであることが好ましい。
少なくとも1つの前記第2ナール領域内の、複数の前記第2ナール凸部の突出高さは互いに同じであることが好ましい。
前記第1ナール領域と前記第2ナール領域とは、前記筒部の周方向に位置を違えて形成されていることが好ましい。
本発明の一態様は、容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、前記筒部の外周面は、第1ナール領域と第2ナール領域とを有し、前記第1ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第1ナール凸部が形成され、前記第2ナール領域には、前記垂下方向に延在する複数の第2ナール凸部が形成され、少なくとも1つの第2ナール領域において、前記複数の第2ナール凸部は、突出高さが互いに同じであり、かつ前記第1ナール凸部の少なくとも一部より突出高さが低い、合成樹脂製キャップを提供する。
本発明の一態様は、前記筒部が、主部と、ブリッジによって前記主部に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区画され、前記主部の内周面に、前記口元部の雄ネジに螺合するネジ部が設けられ、前記タンパーエビデンスリング部に、開栓の際に前記口元部の係止段部に係止して前記タンパーエビデンスリング部の移動を阻止する複数の係止突起が設けられていることが好ましい。
本発明は、飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた閉止装置であって、前記キャップが上述の構成を有する閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記キャップが上述の構成を有する飲料入り閉止装置を提供する。
本発明の一態様によれば、第2ナール凸部の頂部が第1ナール凸部の頂部に比べて低い位置にあるため、開閉栓時に使用者がキャップを把持する際に、第2ナール凸部から手指に加えられる力を軽減できる。よって、ナール部による手指の痛みを緩和できる。
第2ナール凸部が形成された第2ナール領域は、第1ナール領域より低い位置にあるため、第2ナール凸部にも十分な高さを与えることができる。そのため、第2ナール凸部も高い係止力を発揮できる。よって、第2ナール凸部が低い位置にあることを原因とする滑り止め性能の低下は起こりにくい。
従って、開閉栓操作が容易であり、かつ使用者がキャップを把持して回転させる際の手指の痛みを小さくできる。
本発明の合成樹脂製キャップの第1実施形態を示す正面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの一部を示す断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの一部を示す断面図であり、図2におけるI−I’断面を示す図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの一部を示す断面図であり、図2におけるII−II’断面を示す図である。 図1に示す合成樹脂製キャップと、この合成樹脂製キャップが装着される容器とを示す断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの変形例を示す正面図である。 本発明の合成樹脂製キャップの第2実施形態を示す正面図である。 図7に示す合成樹脂製キャップの一部を示す断面図である。 図7に示す合成樹脂製キャップの一部を示す断面図であり、図8におけるIII−III’断面を示す図である。 図7に示す合成樹脂製キャップの変形例を示す断面図である。 従来の合成樹脂製キャップの一例を示す一部断面図である。
以下、本発明に係る合成樹脂製キャップの一例について、図面を参照して説明する。なお、合成樹脂製キャップを単に「キャップ」ということがある。
図1は、本発明のキャップの第1実施形態であるキャップ1を示す正面図である。図2は、キャップ1の一部を示す、中心軸C1に沿う断面図である。図3は、キャップ1の一部を示す断面図であり、図2におけるI−I’断面を示す図である。図4は、キャップ1の一部を示す断面図であり、図2におけるII−II’断面を示す図である。図5は、キャップ1と、キャップ1が装着される容器20とを示す断面図である。
以下の説明において、「上」および「下」は図1および図2における上下方向に応じて定められる。上下方向は、キャップ1の中心軸C1に沿う方向である。中心軸C1周りの方向(筒部3の周方向)を「キャップ周方向」ということがある。
図2および図5に示すように、キャップ1は、円形の天板部2と、その周縁から、概略中心軸C1に沿って垂下した筒部3とを備えている。
天板部2には、容器20の口元部21に嵌入して口元部21の内面21aに当接する内側シール突起4と、開口端面21bに当接する開口端シール突起5とが形成されている。
筒部3は、スコア6(弱化部)によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部(TEリング部)9とに区画されている。主部8の内周面には、容器20の雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。
TEリング部9の内周面には、開栓時に容器20の係止段部23に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止突起11が形成されている。係止突起11は、起伏可能な板状とされ、TEリング部9の内周面から径方向内方に突出して形成されている。
図1に示すように、主部8の外周面は、複数の第1ナール領域13と、複数の第2ナール領域14とを有する。
第1ナール領域13は、筒部3の周方向の一部であって主部8の上部から下部にかけての領域であり、上下方向にほぼ一定の幅を有する。第2ナール領域14は、筒部3の周方向の一部であって主部8の上部から下部にかけての領域であり、上下方向にほぼ一定の幅を有する。
第1ナール領域13と第2ナール領域14とは、筒部3の周方向に位置を違えて形成されている。詳しくは、第1ナール領域13と第2ナール領域14とは、筒部3の周方向に交互に配置されている。
キャップ1では、第1ナール領域13と第2ナール領域14とが、筒部3の周方向に交互に配置されており、第2ナール領域14の両側に第1ナール領域13,13があるため、第2ナール領域14において第2ナール凸部16が使用者の手指に加える力を軽減できる。
図2は、第1ナール領域13におけるキャップ1の断面を示す図である。
第1ナール領域13は、下方に向かって、徐々にわずかに拡径するように中心軸C1(図1参照)に対して傾斜している。
第2ナール領域14は、傾斜角度が第1ナール領域13における傾斜角度より小さい。第2ナール領域14は、概略、上下方向に沿って形成されており、第2ナール領域14の外周面は、概略、中心軸C1を中心軸とする円筒面である。
図3および図4に示すように、第2ナール領域14は、前記傾斜が小さいため、ほぼ全域において第2ナール領域14の外径は第1ナール領域15の外径より小さい。第2ナール領域14はほぼ全域が第1ナール領域13に比べて筒部3の径方向について低い位置(中心軸C1に近い位置)にあるため、第2ナール領域14は、第1ナール領域13に対して凹状に形成されている。
図2、図3および図4に示すように、第1ナール領域13と第2ナール領域14との筒部3の径方向の高低差は、下方に行くほど大きくなる。
図2に示すように、第1ナール領域13に対する第2ナール領域14の深さD1の最大値は、0.05mm以上(好ましくは0.25mm以上)が好ましい。深さD1を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ1を把持する際のナール部12(第2ナール凸部16)による手指の痛みを緩和できる。深さD1は、例えば0.5mm以下とすることができる。深さD1を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際にナール部12(第2ナール凸部16)の係止力を高めることができる。
図1に示すように、第1ナール領域13の幅W1(筒部3の周方向の幅)は、例えば2mm〜20mm(好ましくは5mm〜10mm)とするのが好適である。幅W1は、主部8の全周長に対して、2.2〜22%(好ましくは5.5〜11%)とすることができる。幅W1の合計は、主部8の全周長に対して、20〜80%(好ましくは50〜70%)とすることができる。
幅W1が狭すぎれば、使用者がキャップ1を開栓する際のナール部12(第1ナール凸部15)の係止力が低くなる。幅W1が広すぎれば、そのぶん第2ナール領域14の幅W2が小さくなるため、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果が小さくなる。幅W1を前記範囲とすれば、開栓時に手指をナール部12に確実に係止させて滑り止め性能を高めるとともに、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和することができる。幅W1は、全ての第1ナール領域13について互いに等しいことが望ましい。
第2ナール領域14の幅W2は、1.5mm以上とすることができる。幅W2は、例えば1.5mm〜5mm(好ましくは1.5mm〜4mm)とするのが好適である。第2ナール領域14の幅W2は、主部8の全周長に対して、1.6%以上が好ましい。例えば1.6〜5.4%(好ましくは1.6〜4.3%)とするのが好適である。第2ナール領域14の幅W2の合計は、主部8の全周長に対して、20%以上が好ましい。例えば20〜80%(好ましくは30〜50%)とするのが好適である。
幅W2が狭すぎれば、使用者がキャップ1を開栓する際に手指に感じる痛みを緩和する効果が小さくなるが、幅W2を前記範囲とすることによって、手指の痛みを緩和する効果を高めることができる。幅W2が広すぎれば、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果が小さくなるが、幅W2を前記範囲とすることによって、手指の痛みを緩和する効果を高めることができる。幅W2は、全ての第2ナール領域14について互いに等しいことが望ましい。幅W2を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際に手指に感じる痛みを緩和する効果を高めることができる。
第1ナール領域13の幅W1と、第2ナール領域14の幅W2との比率W1/W2は、0.6〜3(好ましくは0.6〜2.4)とすることができる。幅比率W1/W2が小さすぎれば、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果が小さくなる。一方、形成比率W1/W2が大きすぎする場合も、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果が小さくなる。幅比率W1/W2を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果を高めることができる。
筒部3の主部8の外周面には、ナール部12が形成されている。ナール部12は、筒部3の外周面の表面摩擦を高め、使用者がキャップ1を開栓および閉栓する際に、キャップ1を回転させるのに必要な力を低減する機能を有する。
ナール部12は、複数の第1ナール凸部15と、複数の第2ナール凸部16とを有する。
図3および図4に示すように、第1ナール凸部15は、第1ナール領域13に、筒部3の径方向外方に突出して形成されている。第1ナール凸部15の断面形状は特に限定されず、例えば、円弧形、多角形などとすることができる。図1示すように、第1ナール凸部15は、主部8の上部から下部にかけて、上下方向に沿って直線状に形成されている。複数の第1ナール凸部15は、筒部3の周方向に間隔をおいて形成されている。
図3および図4に示すように、第1ナール凸部15の突出高さH1(主部8の外周面(第1ナール領域13)からの高さ)は、0.1mm以上(好ましくは0.3mm以上)とするのが好適である。突出高さH1を前記範囲とすることによって、開栓の際に手指を確実に第1ナール凸部15に係止させることができるため、キャップ1の開栓操作が容易となる。突出高さH1は、例えば0.5mm以下とすることができる。突出高さH1を前記範囲とすることによって、開栓時の手指の痛みを緩和できる。突出高さH1は第1ナール凸部15の長さ方向に一定であることが好ましい。
なお、第1ナール凸部15のうち、第2ナール領域14との境界を含む位置に形成された第1ナール凸部15(例えば図3および図4に示す第1ナール凸部15A)は、第1ナール領域13からの高さと第2ナール領域14からの高さが異なるが、第1ナール領域13からの高さをその第1ナール領域13についての突出高さとする。
同じ第1ナール領域13内の複数の第1ナール凸部15は、互いに同じ高さであることが好ましい。「同じ高さ」とは、例えば、複数の第1ナール凸部15を互いに対比したときに、対比対象となる第1ナール凸部15の突出高さH1の平均値Have1と、個々の第1ナール凸部15の突出高さH1との差が、平均値Have1に対して±20%の範囲内にあることをいう。
キャップ1では、少なくとも1つの第1ナール領域13において、複数の第1ナール凸部15の突出高さH1が互いに同じであることが好ましく、すべての第1ナール領域13の第1ナール凸部15の突出高さH1が互いに同じであることがさらに好ましい。
図3に示すように、第1ナール凸部15の幅W3は、0.2mm以上(好ましくは0.5mm以上)とするのが好適である。幅W3は、例えば0.2mm〜1.5mm(好ましくは0.5mm〜1.2mm)とすることができる。
図1に示すように、第1ナール凸部15のピッチP1(隣り合う2つの第1ナール凸部15の頂点間のキャップ周方向の距離)は、0.5〜3mm(好ましくは1〜3mm)とするのが好適である。ピッチP1を前記範囲とすることによって、開栓時に手指を第1ナール凸部15に確実に係止させることができ、かつ、手指の痛みを緩和できる。
図3および図4に示すように、第2ナール凸部16は、第2ナール領域14に、筒部3の径方向外方に突出して形成されている。第2ナール凸部16の断面形状は特に限定されず、例えば、円弧形、多角形などとすることができる。図1に示すように、第2ナール凸部16は、主部8の上部から下部にかけて、平面視において上下方向に沿って直線状に形成されている。複数の第2ナール凸部16は、筒部3の周方向に間隔をおいて形成されている。
図3および図4に示すように、第2ナール凸部16の突出高さH2(主部8の外周面(第2ナール領域14)からの高さ)は、0.1mm以上(好ましくは0.3mm以上)とするのが好適である。突出高さH2を前記範囲とすることによって、手指が第2ナール凸部16に係止しやすくなるため、キャップ1の開栓操作が容易となる。突出高さH2は、例えば0.5mm以下とすることができる。突出高さH2を前記範囲とすることによって、開栓時の手指の痛みを緩和できる。突出高さH2は第2ナール凸部16の長さ方向に一定であることが好ましい。
第2ナール凸部16は、第1ナール凸部15と同じ高さであることが好ましい。「同じ高さ」とは、例えば、第2ナール凸部16と第1ナール凸部15とを対比したときに、対比対象となる第1ナール凸部15の突出高さH1の平均値Have1と、第2ナール凸部16の突出高さH2との差が、対比対象のすべての第2ナール凸部16について、第1ナール凸部15の高さの平均値Have1に対して±20%の範囲内にあることをいう。
同じ第2ナール領域14内の複数の第2ナール凸部16は、互いに同じ高さであることが好ましい。図3および図4では、1つの第2ナール領域14内の3つの第2ナール凸部16は互いに同じ高さである。「同じ高さ」とは、例えば、複数の第2ナール凸部16を互いに対比したときに、対比対象となる第2ナール凸部16の突出高さH2の平均値Have2と、個々の第2ナール凸部16の突出高さH2との差が、平均値Have2に対して±20%の範囲内にあることをいう。
キャップ1では、少なくとも1つの第2ナール領域14内の複数の第2ナール凸部16は、互いに同じ高さであることが好ましく、すべての第2ナール領域14において第2ナール凸部16の高さが同じであることがさらに好ましい。
図3に示すように、第2ナール凸部16の幅W4は、0.2mm以上(好ましくは0.5mm以上)とするのが好適である。幅W4は、例えば0.2mm〜1.5mm(好ましくは0.5mm〜1.2mm)とすることができる。
図1に示すように、第2ナール凸部16のピッチP2(隣り合う2つの第2ナール凸部16の頂点間のキャップ周方向の距離)は、0.5〜3mm(好ましくは1〜3mm)とするのが好適である。ピッチP2を前記範囲とすることによって、開栓時に手指を第2ナール凸部16に係止しやすくし、かつ、手指の痛みを緩和できる。ピッチP2は、第1ナール凸部15のピッチP1と同じであることが好ましい。
隣り合う第1ナール凸部15と第2ナール凸部16のピッチ(第1ナール凸部15と第2ナール凸部16の頂点間のキャップ周方向の距離)は、第1ナール凸部15のピッチP1と同じであることが好ましい。
図1に示すように、1つの第2ナール領域14に形成される第2ナール凸部16の数は、特に限定されないが、3以上が好ましい。第2ナール凸部16の数は、例えば3〜6(好ましくは3〜5)とすることができる。図1に示す例では、1つの第2ナール領域14には、3つの第2ナール凸部16が形成されている。1つの第2ナール領域14に形成される第2ナール凸部16の数を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ1を把持する際に手指が第2ナール凸部16に係止しやすくなり、かつ手指の痛みも緩和できる。
図2、図3および図4に示すように、第2ナール領域14は、第1ナール領域13に比べて低いため、第2ナール凸部16の頂部16aは、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にある。
図2に示すように、第2ナール凸部16の頂部16aの、第1ナール凸部15の頂部15aに対する高低差H3の最大値は、0.05mm以上(好ましくは0.1mm以上)が好ましい。高低差H3を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ1を把持する際のナール部12による手指の痛みを緩和できる。高低差H3は、例えば0.5mm以下とすることができる。高低差H3を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際にナール部12(第2ナール凸部16)の係止力を高めることができる。
なお、キャップ1では、すべての第2ナール凸部16の頂部16aは、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にあるが、第2ナール凸部16のうち少なくとも一部の頂部16aが、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15のうち少なくとも1つの頂部15aに比べて低い位置にあればよい。
キャップ1は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料で構成することができる。
図5に示すように、キャップ1が装着される容器20としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂製の容器を使用できる。容器20の口元部21の外面には雄ネジ22が形成されている。係止段部23は、径方向外方に突出する環状突起である。
容器20と、口元部21に装着されるキャップ1とは、閉止装置を構成する。
次に、キャップ1を開栓する過程について説明する。
図5に示す閉栓状態において、使用者が筒部3を把持し、開栓方向に回すと、主部8が回転に従って上昇する一方、係止突起11は係止段部23に係止するため、TEリング部9の上方移動は阻止され、主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ(図示略)に引張力が作用する。前記引張力によりブリッジ7は破断し、TEリング部9は主部8から切り離される。これによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
キャップ1では、第2ナール凸部16の頂部16aが第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にあるため、開閉栓時に使用者がキャップ1を把持する際に、第2ナール凸部16から手指に加えられる力を軽減できる。よって、ナール部12による手指の痛みを緩和できる。
第2ナール凸部16が形成された第2ナール領域14は、第1ナール領域13より低い位置にあるため、第2ナール凸部16にも十分な高さを与えることができる。そのため、第2ナール凸部16も高い係止力を発揮できる。よって、第2ナール凸部16が低い位置にあることを原因とする滑り止め性能の低下は起こりにくい。
従って、キャップ1では、開閉栓操作が容易であり、かつ使用者がキャップを把持して回転させる際の手指の痛みを小さくできる。
図5に示す閉止装置は、炭酸飲料、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料等の飲料を容器に充填することによって、飲料入り閉止装置とすることができる。
なお、1つの第2ナール領域14に形成される第2ナール凸部16の数は、図1に示す例に限定されない。例えば、図6に示す構成を採用してもよい。
図6は、キャップ1の変形例であるキャップ1Aを示す正面図である。キャップ1Aは、1つの第2ナール領域14に形成される第2ナール凸部16の数が4である点で、図1に示すキャップ1と異なる。
次に、本発明のキャップの第2実施形態を説明する。なお、既述の構造については同一符号を付してその説明を省略することがある。
図7は、本発明のキャップの第2実施形態であるキャップ101を示す正面図である。図8は、図7に示すキャップ101の一部を示す、中心軸C1に沿う断面図である。図9は、キャップ101の一部を示す断面図であり、図8におけるIII−III’断面を示す図である。
図7に示すように、主部8の外周面は、第1ナール領域13と、第2ナール領域114とを有する。
第1ナール領域13と第2ナール領域114とは、筒部3の周方向に交互に配置されている。
第2ナール領域114は、筒部3の周方向の一部であって主部8の上部から下部にかけての領域であり、上下方向にほぼ一定の幅を有する。
図8に示すように、第2ナール領域114は、中心軸C1(図8における上下方向)に対する傾斜角度が第1ナール領域13における傾斜角度と同じである。そのため、第2ナール領域114は、筒部3の径方向について第1ナール領域13と同じ高さ位置にある。
図7に示すように、第2ナール領域114の幅W5は、1.5mm以上とすることができる。幅W5は、例えば1.5mm〜5mm(好ましくは1.5mm〜4mm)とするのが好適である。幅W5を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際の手指の痛みを緩和する効果を高めることができる。
第2ナール領域114の幅W5は、主部8の全周長に対して、1.6%以上が好ましい。例えば1.6〜5.4%(好ましくは1.6〜4.3%)とするのが好適である。第2ナール領域114の幅W5の合計は、主部8の全周長に対して、20%以上が好ましい。例えば20〜80%(好ましくは30〜50%)とするのが好適である。幅W5を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際に手指に感じる痛みを緩和する効果を高めることができる。
第1ナール領域13の幅W1と、第2ナール領域114の幅W5との比率W1/W5は、0.6〜3(好ましくは0.6〜2.4)とすることができる。幅比率W1/W5を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者が手指に感じる痛みを緩和する効果を高めることができる。
筒部3の主部8の外周面には、ナール部112が形成されている。ナール部112は、第1ナール領域13に形成された複数の第1ナール凸部15と、第2ナール領域114に形成された複数の第2ナール凸部116とを有する。
図9に示すように、第2ナール凸部116は、第2ナール領域114に、筒部3の径方向外方に突出して形成されている。第2ナール凸部116の断面形状は特に限定されず、例えば、円弧形、多角形などとすることができる。図7に示すように、第2ナール凸部116は、主部8の上部から下部にかけて、平面視において上下方向に沿って直線状に形成されている。複数の第2ナール凸部116は、筒部3の周方向に間隔をおいて形成されている。
図9に示すように、第2ナール凸部116の突出高さH4(主部8の外周面(第2ナール領域114)からの高さ)は、0.1mm以上とするのが好適である。突出高さH4を前記範囲とすることによって、開栓の際に手指が第2ナール凸部116に係止しやすくなるため、キャップ101の開栓操作が容易となる。突出高さH4は、例えば0.3mm以下とすることができる。突出高さH4を前記範囲とすることによって、開栓時の手指の痛みを緩和できる。突出高さH4は第2ナール凸部116の長さ方向に一定であることが好ましい。
第2ナール凸部116の突出高さH4は、第1ナール凸部15の突出高さH1より低い。第2ナール凸部116の突出高さH4は、第1ナール凸部15の突出高さH1の70%以下(好ましくは50%以下)であることが好ましい。突出高さH1に対する突出高さH4の比率(H4/H1)を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ1を把持する際のナール部12による手指の痛みを緩和できる。比率H4/H1は、例えば20%以上とすることができる。比率H4/H1を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ1を開栓する際にナール部12(第2ナール凸部16)の係止力を高めることができる。
同じ第2ナール領域114内の複数の第2ナール凸部116は、互いに同じ高さであることが好ましい。「同じ高さ」とは、例えば、複数の第2ナール凸部116を互いに対比したときに、対比対象となる第2ナール凸部116の高さの平均値Have3と、個々の第2ナール凸部116の突出高さH4との差が、平均値Have3に対して±20%の範囲内にあることをいう。
キャップ101では、少なくとも1つの第2ナール領域114内の複数の第2ナール凸部116は、互いに同じ高さである。第2ナール凸部116は、すべての第2ナール領域114において高さが同じであることが好ましい。
第2ナール凸部116の幅W6は、0.1mm以上(好ましくは0.2mm以上)とするのが好適である。幅W6は、例えば0.1mm〜1mm(好ましくは0.2mm〜0.8mm)とすることができる。
図7に示すように、第2ナール凸部116のピッチP3(隣り合う2つの第2ナール凸部116の頂点間のキャップ周方向の距離)は、0.5〜3mm(好ましくは1〜3mm)とするのが好適である。ピッチP3を前記範囲とすることによって、開栓時に手指を第2ナール凸部116に係止しやすくし、かつ、手指の痛みを緩和できる。ピッチP3は、第1ナール凸部15のピッチP1と同じであることが好ましい。
隣り合う第1ナール凸部15と第2ナール凸部116のピッチ(第1ナール凸部15と第2ナール凸部116の頂点間のキャップ周方向の距離)は、第1ナール凸部15のピッチP1と同じであることが好ましい。
1つの第2ナール領域114に形成される第2ナール凸部116の数は、3以上が好ましい。第2ナール凸部116の数は、例えば3〜6(好ましくは3〜5)とすることができる。1つの第2ナール領域114に形成される第2ナール凸部116の数を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ101を把持する際に手指が第2ナール凸部116に係止しやすくなり、かつ手指の痛みも緩和できる。
図9に示すように、第2ナール凸部116が断面円弧形である場合において、第2ナール凸部116の外周面の曲率半径は、例えば0.1〜0.4mmとすることができる。
第2ナール凸部116の突出高さH4は、第1ナール凸部15の突出高さH1より低いため、第2ナール凸部116の頂部116aは、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にある。
第2ナール凸部116の頂部116aの、第1ナール凸部15の頂部15aに対する高低差H5の最大値は、0.05mm以上(好ましくは0.1mm以上)が好ましい。この高低差H5を前記範囲とすることによって、開栓時に使用者がキャップ101を把持する際のナール部12による手指の痛みを緩和できる。高低差H5は、例えば0.5mm以下とすることができる。高低差H5を前記範囲とすることによって、使用者がキャップ101を開栓する際にナール部12(第2ナール凸部116)の係止力を高めることができる。
なお、キャップ101では、すべての第2ナール凸部116の頂部116aは、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にあるが、第2ナール凸部116のうち少なくとも一部の頂部116aが、筒部3の径方向について、第1ナール凸部15のうち少なくとも1つの頂部15aに比べて低い位置にあればよい。
キャップ101は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料で構成することができる。
キャップ101では、第2ナール凸部116の頂部116aが第1ナール凸部15の頂部15aに比べて低い位置にあるため、開栓時に使用者がキャップ101を把持する際のナール部12による手指の痛みを緩和できる。
キャップ101では、少なくとも1つの第2ナール領域114において、第2ナール凸部116の突出高さH4が互いに同じであるため、第2ナール凸部に十分な高さを与えれば、第2ナール凸部116は高い係止力を発揮できる。
なお、第2ナール凸部116の外周面の曲率半径は、図9に示す例に限定されない。例えば、図10に示す構成を採用してもよい。
図10は、キャップ101の変形例であるキャップ101Aを示す正面図である。キャップ101Aでは、第2ナール凸部116Aの外周面の曲率半径が、0.4mmを越え、0.6mm以下である点で、図7に示すキャップ101と異なる。
(実施例1)
図1に示すキャップ1を作製した。第1ナール凸部15および第2ナール凸部16の突出高さH1,H2は0.35mmとした。第2ナール凸部16の頂部16aの、第1ナール凸部15の頂部15aに対する高低差H3の最大値は、0.5mmとした。第1ナール領域13に対する第2ナール領域14の深さD1の最大値は0.5mmとした。第1ナール凸部15および第2ナール凸部16の幅W3,W4は1mmとした。ピッチP1,P2は2.15mmとした。1つの第2ナール領域14に形成された第1ナール凸部15の数は3つである。第1ナール領域13の幅W1は2.2mmとし、第2ナール領域14の幅W2は1.6mmとした。W1/W2は約1.4である。キャップ1の外径(主部8の外径)は約28mmである。
このキャップ1を容量約100mlの容器20の口元部21に装着した。
(比較例1)
第2ナール領域の、中心軸C1に対する傾斜角度が第1ナール領域における傾斜角度と同じであるキャップを作製した。このキャップでは、第2ナール領域は、第1ナール領域に比べて筒部の径方向について同じ高さ位置にある。このキャップのナール凸部の断面形状、突出高さ、ピッチは、それぞれ第1ナール凸部の断面形状、突出高さ、ピッチと同じである。その他の条件は実施例1に準じて定めた。
このキャップを容量約100mlの容器20の口元部21に装着した。
(比較例2)
ナール凸部のピッチを比較例1に対して2倍とすること以外は比較例1のキャップと同様のキャップを作製した。
このキャップを容量約100mlの容器20の口元部21に装着した。
実施例および比較例のキャップを、次の試験に供した。
(1)開栓官能試験(開栓しやすさ)
10人の女性パネラーに、実施例1および比較例1を、いずれも3つずつ連続して開栓させ、開栓しやすさについて評価させた。サンプルは試験直前まで5℃に冷却しておき、キャップ表面に結露が生じた状態で、室温下で試験を行った。
その結果、パネラー全員が、実施例1の方が比較例1よりも開栓しやすかったと評価した。
(2)開栓官能試験(手の痛み)
10人の女性パネラーに、実施例1および比較例2を、いずれも3つずつ連続して開栓させ、開栓時の手の痛みについて評価させた。サンプルは試験直前まで5℃に冷却しておき、キャップ表面に結露が生じた状態で、室温下で試験を行った。
その結果、パネラー全員が、実施例1の方が比較例2よりも開栓時の手の痛みが少なかったと評価した。
これらの試験の結果より、実施例1では、使用者がキャップを把持して回転させる際に、手指の痛みが少なく、しかも開栓操作が容易となることが確認された。
キャップの具体的構成については、本発明の主旨を逸脱しない限り、上述の実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することができる。
例えば、図1に示すキャップ1では、主部8の外周面は複数の第1ナール領域13と複数の第2ナール領域14とを有するが、第1ナール領域と第2ナール領域14との数はこれに限定されず、主部の外周面は少なくとも1つの第1ナール領域と少なくとも1つの第2ナール領域とを有していればよい。
キャップ1では、第1ナール領域にはそれぞれ複数の第1ナール凸部が形成され、第2ナール領域にはそれぞれ複数の第2ナール凸部が形成されているが、1つの第1ナール領域に形成される第1ナール凸部の数、および1つの第2ナール領域に形成される第2ナール凸部の数はこれに限定されず、それぞれ1または複数とすることができる。
キャップ1では、第2ナール領域14は、ほぼ全域が第1ナール領域13に比べて筒部3の径方向について低い位置にあるが、第2ナール領域は、少なくとも一部が第1ナール領域に比べて筒部の径方向について低い位置にあればよい。
1 キャップ(合成樹脂製キャップ)
2 天板部
3 筒部
7 ブリッジ
8 主部
9 TEリング部(タンパーエビデンスリング部)
10 ネジ部
11 係止突起
12 ナール部
13 第1ナール領域
14 第2ナール領域
15 第1ナール凸部
15a 第1ナール凸部の頂部
16,116 第2ナール凸部
16a,116a 第2ナール凸部の頂部
20 容器
21 口元部
22 雄ネジ
23 係止段部
H1 第1ナール凸部の突出高さ
H2 第2ナール凸部の突出高さ
H4 第2ナール凸部の突出高さ

Claims (8)

  1. 容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、
    天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、
    前記筒部の外周面は、第1ナール領域と、少なくとも一部が前記第1ナール領域に比べて前記筒部の径方向について低い位置にある第2ナール領域とを有し、
    前記第1ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第1ナール凸部が形成され、
    前記第2ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第2ナール凸部が形成され、
    前記第2ナール凸部のうち少なくとも一部の頂部は、前記筒部の径方向について、前記第1ナール凸部のうち少なくとも1つの頂部に比べて低い位置にあり、
    前記第1ナール領域は、下方に向かって徐々に拡径するようにキャップ中心軸に対して傾斜しており、前記第2ナール領域は、傾斜角度が前記第1ナール領域における傾斜角度より小さく、前記第1ナール領域と前記第2ナール領域との前記筒部の径方向の高低差は、下方に行くほど大きくなる、合成樹脂製キャップ。
  2. 前記第1ナール凸部の突出高さと、前記第2ナール凸部の突出高さとは同じである、請求項1に記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 少なくとも1つの前記第2ナール領域内の、複数の前記第2ナール凸部の突出高さは互いに同じである、請求項1または2に記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 前記第1ナール領域と前記第2ナール領域とは、前記筒部の周方向に位置を違えて形成されている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、
    天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、
    前記筒部の外周面は、第1ナール領域と第2ナール領域とを有し、
    前記第1ナール領域には、前記垂下方向に延在する1または複数の第1ナール凸部が形成され、
    前記第2ナール領域には、前記垂下方向に延在する複数の第2ナール凸部が形成され、
    少なくとも1つの第2ナール領域において、前記複数の第2ナール凸部は、突出高さが互いに同じであり、かつ前記第1ナール凸部の少なくとも一部より突出高さが低く、
    前記第1ナール領域は、下方に向かって徐々に拡径するようにキャップ中心軸に対して傾斜しており、前記第2ナール領域は、傾斜角度が前記第1ナール領域における傾斜角度より小さく、前記第1ナール領域と前記第2ナール領域との前記筒部の径方向の高低差は、下方に行くほど大きくなる、合成樹脂製キャップ。
  6. 前記筒部が、主部と、ブリッジによって前記主部に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区画され、
    前記主部の内周面に、前記口元部の雄ネジに螺合するネジ部が設けられ、
    前記タンパーエビデンスリング部に、開栓の際に前記口元部の係止段部に係止して前記タンパーエビデンスリング部の移動を阻止する複数の係止突起が設けられている、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の合成樹脂製キャップ。
  7. 飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた閉止装置であって、
    前記キャップは、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする閉止装置。
  8. 飲料が充てんされた容器と、その口元部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
    前記キャップは、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
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