JP4430873B2 - 合成樹脂製キャップおよびこの合成樹脂製キャップを装着したボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボトル口部に装着される合成樹脂製キャップおよびこの合成樹脂製キャップを装着したボトルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−130606号公報
ボトル口部の外周面に形成されたボトルねじ山と螺合するキャップねじ山を内周面に有する合成樹脂製キャップ本体と、ボトル口部を密封するよう設けられた合成樹脂製のパッキンと、複数個の破断可能なブリッジを介して前記キャップ本体と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンドとを有し、キャップ本体に開栓回転方向に回転力を加えて前記ブリッジが切れるまではパッキンによるボトル口部の密封を保持し、前記ブリッジが切れた後に、前記キャップねじ山のねじ終端がパッキンの外周縁部(フランジ部)に下方から当接してパッキンをボトル口部上方に持上げ、気密を解除するよう構成された2ピース構造のピルファープルーフキャップにおいて、パッキンの前記外周縁部に接触するキャップねじ山のねじ終端に接触面積の大きな部分を形成してパッキンがキャップねじ山から抜け落ちるという可能性を低減したものがある(前記特許文献1参照)。
【0003】
そして、この2ピース構造のキャップは、例えばホットパックのように液体充填後約85℃の高温処理が付されるボトルの密封に使用されている。この場合、ホットパック後に室温まで冷却された際、充填物の収縮により密封ボトル内が減圧状態となってボトル内部に発生したバキュームによってパッキンをボトル口部に密着させ続けることになる。例えばペットボトルの場合には、ある程度は減圧によりボトルが変形して減圧吸収するので、パッキンをボトル口部に密着させる力(バキューム値)は低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ペットボトルでもその形状によってはバキューム値が高いものがあり、パッキンへの吸引力が強すぎると、キャップねじ山のねじ終端だけではパッキンを持ち上げられずにパッキンがキャップ本体から脱落してしまい、パッキンがボトル口部に残ってしまうおそれがある。
【0005】
また、60℃前後に加温した状態でお茶等の飲料を販売することがあるが、加温すると合成樹脂製のパッキンの剛性が下がり、前記ねじ終端がパッキンの前記外周縁部から外れてパッキンがキャップねじ山から脱落し易くなり、パッキンがボトル口部に残ってしまうおそれがある。
【0006】
更に、ホットパックが付されるボトルがガラスびんの場合には、ボトルが変形せず減圧吸収しないので、バキューム値が高くなり、パッキンがボトル口部に残ってしまうおそれがある。しかも、口径の大きなボトル口部に被せられる広口のキャップになると、バキュームを受ける面積が大きくなり、パッキンがキャップねじ山からより脱落し易くなる。
【0007】
この発明は、上記問題に鑑みてなしたもので、その目的は、開栓時にパッキンがキャップねじ山から脱落するのを確実に防止できる合成樹脂製キャップおよびこの合成樹脂製キャップを装着したボトルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の合成樹脂製キャップは、ボトル口部の外周面に形成されたボトルねじ山と螺合するよう、下側から上側に向かって螺旋状に且つ互いに間隔を有する状態で内周面に形成された複数のキャップねじ山を有する合成樹脂製キャップ本体と、
ボトル口部を密封するよう設けられた合成樹脂製のパッキンと、
複数個の破断可能なブリッジを介して前記キャップ本体と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンドとを有し、
キャップ本体に開栓回転方向に回転力を加えて前記ブリッジが切れるまではパッキンによるボトル口部の密封を保持し、前記ブリッジが切れると同時に、または、前記ブリッジが切れた後にパッキンを、最上端に位置するキャップねじ山のねじ終端でボトル口部上方に持上げて気密を解除するよう構成された2ピース構造のキャップであって、
前記最上端に位置するキャップねじ山は、
前記内周面への付け根から下向きに傾斜した上面と、この上面から下方に連設された突出内周面およびこの突出内周面から下向きに傾斜して前記内周面への付け根に至る下面を、上から順に有する状態で縦断面山型形状に形成されている一方、
前記キャップねじ山のようなねじの機能を持たず且つ開栓時に前記ブリッジが切れると同時に、または、前記ブリッジが切れた後にパッキンに当接してパッキンをボトル口部上方に前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端とで持上げる突起を、前記ボトルねじ山に干渉しないよう前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端の下流側で、且つ前記ねじ終端から間隔を有して形成するとともに、その間隔を各キャップねじ山間の間隔よりも大きく設定してあり、
さらに、前記突起は、
パッキンに当接するよう前記内周面への付け根から下向きに傾斜して形成された上面と、この上面から下方に連設された突出内周面およびこの突出内周面から下向きに傾斜して内周面への付け根に至る下面を、上から順に有する状態で縦断面山型形状に形成されており、
且つ前記突起の前記上面の高さを、前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端の上面の高さと同じに設定してあることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
また、この発明は、請求項1に記載の合成樹脂製キャップをボトル口部に装着してあることを特徴とするボトルを提供する(請求項2)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1〜図4は、パッキンをボトル口部上方に持上げる突起を、ボトルねじ山に干渉しないようキャップねじ山のねじ切り終わり部分の高さと同じ高さ位置に一つ設けたこの発明の第1の実施形態を示す。この実施形態の合成樹脂製キャップはピルファープルーフキャップである。
【0014】
図1〜図4において、合成樹脂製ピルファープルーフキャップ1は、平面視円形の天板部2と、天板部2の周縁から垂下されたスカート壁3と、スカート壁3の下端に形成される破断可能な複数個のブリッジ4と、ブリッジ4を介してスカート壁3に接続されたタンパーエビデンスバンド(TEバンド)5と、TEバンド5の下端から内方に折り返された抜け止め用の係止部材6と、ペットボトル本体7の開口部よりなるボトル口部8を密封するよう設けられた平面視円形で合成樹脂製のパッキン10とを主として有する。そして、天板部2とスカート壁3でキャップ本体33が構成される。また、係止部材6は、たとえば連続蛇腹状に形成されて、ボトル口部8の下部外周に突設された掛止突縁(ビード)9に下方から係止し、キャップ本体33に開栓回転方向に回転力を加えてブリッジ4が破断されるときにTEバンド5を抜け止め状に保持する〔図4(B)参照〕。
【0015】
前記パッキン10は、ペットボトル本体7内の気密性を向上させるためにボトル口部8内に密嵌挿入される所定長さの環状の中足12を有し、かつパッキン10の天面13の外周縁には環状のフランジ部14が突設形成されている。
【0016】
また、前記スカート壁3は、内周面Mに、ボトル口部8の外周面Nに形成された螺旋状のボトルねじ山15と螺合するよう、下側から上側に向かって螺旋状に間隔を有する形で形成された複数個のキャップねじ山16,…,16,16aを有する。キャップねじ山16,…,16,16aは、それぞれ、スカート壁3の内周面Mから径方向に突出する山型形状の縦断面を有し、かつ、横断面略円弧状の突起で構成されており、この実施形態では、図3(B)に示すように、円周方向に複数種の異なる長さを有する。
【0017】
前記キャップねじ山16aは、最上端に位置するキャップねじ山である。すなわち、前記最上端に位置するキャップねじ山16aは、上流端Aに隣接してキャップねじ山16を有する一方、キャップねじ山16aの下流端Bは、ねじ切り終わり位置の部分、すなわち、キャップねじ山16,…,16,16aのねじ終端となっている。そして、前記ピルファープルーフキャップ1とペットボトル本体7とで前記ピルファープルーフキャップ1を装着したペットボトル77が構成される。
【0018】
以下、特徴的構成について説明する。
【0019】
20は、開栓時に前記ブリッジが切れた後にパッキン10のフランジ部14に当接し、キャップねじ山16,…,16,16aの前記ねじ終端(キャップねじ山16aの下流端)Bとでパッキン10をボトル口部8上方に持上げて気密を解除しうる突起である。
【0020】
この突起20は、前記ボトルねじ山15に干渉しないようスカート壁3の内周面Mで、キャップねじ山16aの下流端(キャップねじ山16,…,16,16aの前記ねじ終端)Bから下流側に適宜間隔Sを有して形成されている。更に、図3(A)に示すように、前記突起20は、前記キャップねじ山16aのねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)に、パッキン10のフランジ部14に当接する上面21を有する。したがって、この突起20は、ねじとしての機能を持ってはいない。
【0021】
すなわち、前記突起20は、横断面略円弧状で、かつ、縦断面がキャップねじ山16,…,16,16aと同様にスカート壁3の内周面Mから径方向に突出した状態の山型形状をなし、スカート壁3と一体に設けてある。前記突起20は、内周面Mとの付け根Cから下向きに傾斜した前記上面21と、この上面21から下方に連設された突出内周面22およびこの突出内周面22から下向きに傾斜して内周面Mとの付け根Dに至る下面23を、上から順に有する。
【0022】
一方、最上端に位置する前記キャップねじ山16aは、内周面Mとの付け根C’から下向きに傾斜した上面21’と、この上面21’から下方に連設された突出内周面22’およびこの突出内周面22’から下向きに傾斜して内周面Mとの付け根D’に至る下面23’を、上から順に有する。
【0023】
そして、前記ねじ終端Bの高さhとは、天板部2の天面2aおよびキャップねじ山16aの上面21’間の間隔であり、また、高さHは、天面2aおよび前記上面21間の間隔である。
【0024】
而して、図4(A)に示す初期状態から、キャップ本体33に開栓回転方向に回転力を加えて行くと、図4(B)に示すように、まず、ブリッジ4が破断する。ここで、初期状態から、キャップ本体33に開栓回転方向に回転力を加えて前記ブリッジ4が切れるまではパッキン10によるボトル口部8の密封が保持されている。
【0025】
前記ブリッジ4が切れた後には、図4(C)に示すようにパッキン10のフランジ部14の下面14aに突起20の上面21が当接し、前記ねじ終端Bの前記上面21’との二箇所でパッキン10をボトル口部8上方に確実に持上げることができる。
【0026】
このため、ブリッジ4が破断されてからパッキン10が持ち上げられて開栓され気密が解除されるまでの前記キャップ1の回転角度(シール解除角度)はおよそ一定のものとなり、安定した開栓を行うことが可能となる。
【0027】
すなわち、この発明のピルファープルーフキャップ1によれば、初期状態からブリッジ4が破断するまでの前記キャップ1の回転角度(ブリッジ破断角度)と、初期状態からパッキン10が持ち上げられ開栓されるまでの前記キャップ1の回転角度(シール解除角度)との相対的な関係が保証されることになる。
【0028】
この実施形態では、前記突起20の上面21が下方に傾斜した傾斜面となっており、上面21の位置を、ねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)の位置に設定することで、開栓時にブリッジ4が切れた後にパッキン10のフランジ部14に当接し、前記ねじ終端Bとでパッキン10をボトル口部8上方に確実に持上げることができ、パッキン10がキャップ本体33から脱落してしまい、パッキン10がボトル口部8に残ってしまう事態を回避できる。
【0029】
図5(A)、図5(B)は、複数個の突起20、例えば、三個の突起20a,20b,20cを設けて、前記ねじ終端Bとの四箇所でパッキン10をボトル口部8上方に持上げるように構成したこの発明の第2の実施形態を示す。
【0030】
図5(A)、図5(B)において、図1〜図4で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0031】
図5(A)、図5(B)において、三個の突起20a,20b,20cは、いずれも前記突起20と同一構造である。これら突起20a,20b,20cのうち突起20aは、前記ボトルねじ山15に干渉しないようスカート壁3の内周面Mで、キャップねじ山16aの下流端Bから下流側に適宜間隔S1 を有して形成されている。更に、図5(A)に示すように、前記突起20aは、前記キャップねじ山16aのねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)に、パッキン10のフランジ部14に当接する上面21aを有する。
【0032】
突起20bは、前記ボトルねじ山15に干渉しないようスカート壁3の内周面Mで、突起20aの下流端B’から下流側に適宜間隔S2 を有して形成されている。更に、前記突起20bは、前記キャップねじ山16aのねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)に、パッキン10のフランジ部14に当接する上面21bを有する。
【0033】
突起20cは、前記ボトルねじ山15に干渉しないようスカート壁3の内周面Mで、突起20bの下流端B’’から下流側に適宜間隔S3 を有して形成されている。更に、前記突起20cは、前記キャップねじ山16aのねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)に、パッキン10のフランジ部14に当接する上面21cを有する。
このように、複数個の突起20a,20b,20cを設けることで、突起20a,20b,20cのうちの仮に一つの突起の山をパッキン10が乗り越えても、残りの別の突起がパッキン10を支え、パッキン10がキャップ本体33から完全に脱落することを防止できる。
【0034】
図6(A)、図6(B)は、キャップねじ山のようなねじの機能を持たない前記突起20と同一構造の突起20’を前記キャップねじ山16aのねじ終端Bに連設した参考例を示す。図6(A)、図6(B)において、図1〜図5で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0035】
この場合、突起20’は、キャップねじ山16aのねじ終端Bから下流側に連設してある。
【0036】
また、突起20’の上面21の位置を、ねじ終端Bの高さhと同じ高さH(=h)の位置に設定してあるとともに、前記上面21をパッキン10のフランジ部14の下面と平行となるように形成してある。
【0037】
而して、開栓時には、キャップねじ山16aのねじ終端Bに連設した、キャップねじ山16のようなねじの機能を持たない突起20’の上面21がパッキン10のフランジ部14の下面14aに当接してパッキン10を押し上げるが、前記上面21をパッキン10のフランジ部14の下面14aと平行となるように形成したことから、突起20’の上面21とパッキン10のフランジ部14の下面14aとの接触が、キャップねじ山のねじ終端Bだけでパッキンをボトル口部上方に持上げていたときのような点接触よりも接触面積が大きい面接触となる。すなわち、キャップねじ山16aのねじ終端部分Bと突起20’とでパッキン10をボトル口部8上方に持上げることができる。これにより、キャップ1は、開栓時に、ほぼ平行にかつがたつくことなく上方に上がっていくことになる。このため、ブリッジ4が破断されてからパッキン10が持ち上げられて開栓されるまでのキャップ1の回転角度(シール解除角度)はおよそ一定のものとなり、安定した開栓を行うことが可能となる。
【0038】
また、パッキン10のフランジ部14の下面14aに接触するキャップ1の突起20’の上面21の面積が大きくなることから、パッキン10がキャップ1のキャップねじ山16から抜け落ちるという可能性を極めて低くすることが可能となる。
【0039】
なお、上記各実施形態ではピルファープルーフキャップについて説明したが、この発明は、タンパーエビデンス性能(TE性能)を持たないキャップにも適用できる。
【0040】
また、この発明は、ガラスびんで構成されたボトル本体を持つボトルにも適用できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、合成樹脂製キャップ本体と合成樹脂製のパッキンとを備えた2ピース構造のキャップにおいて、開栓時にパッキンがキャップねじ山から脱落するのを確実に防止できる合成樹脂製キャップおよびこの合成樹脂製キャップを装着したボトルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態の使用状態を示すとともに、要部を拡大して示す構成説明図である。
【図2】 上記実施形態を示す全体構成説明図である。
【図3】 (A)は、上記実施形態を示す要部構成説明図である。
(B)は、図3(A)におけるa−a線断面図である。
【図4】 (A)は、開栓前の状態を示す要部構成説明図である。
(B)は、開栓時の初期状態を示す要部構成説明図である。
(C)は、開栓時の最終状態を示す要部構成説明図である。
【図5】 (A)は、この発明の第2の実施形態を示す要部構成説明図である。
(B)は、図5(A)におけるb−b線断面図である。
【図6】 (A)は、参考例を示す要部構成説明図である。
(B)は、図6(A)におけるc−c線断面図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂製キャップ、4…ブリッジ、5…タンパーエビデンスバンド、8…ボトル口部、7…ペットボトル本体、10…合成樹脂製のパッキン、15…ボトルねじ山、16…キャップねじ山、16a…最上端に位置するキャップねじ山、20…突起、21,21’…上面、22,22’…突出内周面、23,23’…下面、33…合成樹脂製キャップ本体、77…ペットボトル、B…キャップねじ山のねじ終端、M…内周面、C,C’…付け根、S…間隔、h…ねじ終端の上面の高さ、H…突起の上面の高さ。
Claims (2)
- ボトル口部の外周面に形成されたボトルねじ山と螺合するよう、下側から上側に向かって螺旋状に且つ互いに間隔を有する状態で内周面に形成された複数のキャップねじ山を有する合成樹脂製キャップ本体と、
ボトル口部を密封するよう設けられた合成樹脂製のパッキンと、
複数個の破断可能なブリッジを介して前記キャップ本体と一体的に連接されたタンパーエビデンスバンドとを有し、
キャップ本体に開栓回転方向に回転力を加えて前記ブリッジが切れるまではパッキンによるボトル口部の密封を保持し、前記ブリッジが切れると同時に、または、前記ブリッジが切れた後にパッキンを、最上端に位置するキャップねじ山のねじ終端でボトル口部上方に持上げて気密を解除するよう構成された2ピース構造のキャップであって、
前記最上端に位置するキャップねじ山は、
前記内周面への付け根から下向きに傾斜した上面と、この上面から下方に連設された突出内周面およびこの突出内周面から下向きに傾斜して前記内周面への付け根に至る下面を、上から順に有する状態で縦断面山型形状に形成されている一方、
前記キャップねじ山のようなねじの機能を持たず且つ開栓時に前記ブリッジが切れると同時に、または、前記ブリッジが切れた後にパッキンに当接してパッキンをボトル口部上方に前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端とで持上げる突起を、前記ボトルねじ山に干渉しないよう前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端の下流側で、且つ前記ねじ終端から間隔を有して形成するとともに、その間隔を各キャップねじ山間の間隔よりも大きく設定してあり、
さらに、前記突起は、
パッキンに当接するよう前記内周面への付け根から下向きに傾斜して形成された上面と、この上面から下方に連設された突出内周面およびこの突出内周面から下向きに傾斜して内周面への付け根に至る下面を、上から順に有する状態で縦断面山型形状に形成されており、
且つ前記突起の前記上面の高さを、前記最上端に位置するキャップねじ山の前記ねじ終端の上面の高さと同じに設定してあることを特徴とする合成樹脂製キャップ。 - 請求項1に記載の合成樹脂製キャップをボトル口部に装着してあることを特徴とするボトル。
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JP2003028537A JP4430873B2 (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 合成樹脂製キャップおよびこの合成樹脂製キャップを装着したボトル |
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JP2004238025A JP2004238025A (ja) | 2004-08-26 |
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2003
- 2003-02-05 JP JP2003028537A patent/JP4430873B2/ja not_active Expired - Lifetime
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