JP6953846B2 - ステアリング支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のステアリング支持構造に関する。
自動車のステアリング支持構造として、インストルメントパネルリインフォースメントパイプ(以下適宜、インパネR/Fパイプと記載する)、フロアブレース及びカウルトゥブレースが用いられる。これらの部材はまとめてインパネR/F構造とも呼ばれ、自動車の骨格構造の一部を担う。
インパネR/Fパイプは円筒形状のパイプ部材であって、車両幅方向に延設され、その両端がフロントピラーに固定される。フロアブレースはインパネR/Fパイプを主に車両上下方向に支持する支持部材であって、下端がフロアトンネルに固定され、上部がインパネR/Fパイプに連結される。カウルトゥブレースはインパネR/Fパイプを主に車両前後方向に支持する支持部材であって、インパネR/Fパイプより車両前方に配置されたカウルパネルに前端が固定され、後部がインパネR/Fパイプに連結される。
例えば特許文献1では、図10に例示するように、フロアブレース100及びカウルトゥブレース102の、インパネR/Fパイプ104への取り付け位置を、車両幅方向(図10RW方向)で一致させている。なお図10では左ハンドル車両の例を挙げている。具体的には図10に例示するように、インパネR/Fパイプ104の周廻りの一部にブラケット105が溶接等により接合される。さらにブラケット105の前端にカウルトゥブレース102の後端が固定される。またブラケット105の後端にフロアブレース100の上端が固定される。
また、ステアリングコラム106は車両後方から前方に向かって、側面視で車両上方から下方に傾斜するように配置される。この状態でステアリングコラム106は、ステアリングサポート108等の支持部材を介してインパネR/Fパイプ104に支持される。
フロアブレース100及びカウルトゥブレース102をインパネR/Fパイプ104の同一箇所に取り付けることで、ステアリングホイール110の上下がたつき(ふらつき)をバランス良く抑制可能となる。
例えば、路面上の大きな穴に車体が落ちるときやそこから乗り上げる場合、または、凸状の段差を勢いよく乗り越える場合に、重量物であるステアリングホイール110に上下荷重が加わる。
このとき、図11に示すように、例えばステアリングホイール110に下方向の荷重F1が加えられると、インパネR/Fパイプ104には、その中心軸から時計回りにねじりモーメントTq1(トルク)が加えられる。このねじりモーメントTq1は、フロアブレース100を車両下方に圧縮させるように作用する。これに伴いフロアブレース100にはこれと逆方向の応力が生じ、その結果インパネR/Fパイプ104には、ねじりモーメントTq1とは逆方向のねじり応力Tq1’が生じる。
また、破線で示すように、ステアリングホイール110に上方向の荷重F2が加えられると、インパネR/Fパイプ104には、その中心軸から反時計回りにねじりモーメントTq2(トルク)が加えられる。このねじりモーメントTq2は、カウルトゥブレース102を車両前方に圧縮させるように作用する。これに伴いカウルトゥブレース102にはこれと逆方向の応力が生じ、その結果インパネR/Fパイプ104には、ねじりモーメントTq2とは逆方向のねじり応力Tq2’が生じる。
主にインパネR/Fパイプ104の時計回りの捩れを抑えるフロアブレース100と、主にインパネR/Fパイプの反時計回りの捩れを抑えるカウルトゥブレース102の、インパネR/Fパイプ104への設置位置を同一とすることで、ステアリングホイール110に下方向荷重が生じたときと上方向荷重が生じたときとでインパネR/Fパイプ104の捩れ量がバランスされる。インパネR/Fパイプ104の捩れ量はステアリングホイール110の変位量に反映されるから、ステアリングホイール110の変位量が上方向荷重印加時と下方向荷重印加時でバランスされる。
特開2016−120866号公報
ところで、インパネR/Fパイプの周廻りの一部のみにフロアブレース及びカウルトゥブレースが接合されていると、インパネR/Fパイプの断面崩れ(断面変形)に繋がるおそれがある。例えば図12に示すように、ステアリングホイール110に下方向の荷重F1が加えられた場合に、インパネR/Fパイプ104の非接合部112の一端112Aには、時計回りに引っ張られるような荷重が加えられる。またインパネR/Fパイプ104の非接合部の他端112Bには、時計回りに肉寄せされるような荷重が加えられる。
この結果、接合部111と比較して薄肉となる非接合部112が変形され、インパネR/Fパイプ104の断面形状が、破線で示すような真円から変形する断面崩れが生じる。断面崩れの結果、例えば図12の例では上下方向の剛性が低下するなど、インパネR/Fパイプ104の剛性低下に繋がるおそれがある。
そこで本発明は、ステアリングホイールに上下方向の荷重が印加されたときにおける、インパネR/Fパイプの断面崩れを従来よりも抑制可能な、ステアリング支持構造を提供することを目的とする。
本発明はステアリング支持構造に関する。当該構造は、インパネR/Fパイプ、カウルトゥブレース、及びフロアブレースを備える。インパネR/Fパイプは、車両幅方向に延設され、車両前後方向に配置されたステアリングコラムを支持する、円筒形状に構成される。カウルトゥブレースは、車両前後方向に延設され、インパネR/Fパイプより車両前方に配置されたカウルパネルに前端が固定され、前端と後端との間に、インパネR/Fパイプに接合される接合部を備える。フロアブレースは、車両上下方向に延設され、フロアトンネルに下端が固定されるとともに上端がカウルトゥブレースの後端に固定される。カウルトゥブレースの接合部はインパネR/Fパイプに嵌挿されるリング状に形成され、インパネR/Fパイプの全周に亘って接合される。
上記構成によれば、カウルトゥブレースの接合部が全周に亘ってインパネR/Fパイプに接合されているため、ステアリングホイールからの上下方向荷重入力時にインパネR/Fパイプにねじりモーメントが加えられた際に、インパネR/Fパイプの、接合部との接合箇所(被接合箇所)では全周に亘って変形が止められる。その結果、インパネR/Fパイプの断面崩れが抑制される。
また本発明の別態様に係るステアリング支持構造は、インパネR/Fパイプ、カウルトゥブレース、及びフロアブレースを備える。インパネR/Fパイプは、車両幅方向に延設され、車両前後方向に配置されたステアリングコラムを支持する、円筒形状に構成される。フロアブレースは、車両上下方向に延設され、フロアトンネルに下端が固定され、下端と上端との間に、インパネR/Fパイプに接合される接合部を備える。カウルトゥブレースは、車両前後方向に延設され、インパネR/Fパイプより車両前方に配置されたカウルパネルに前端が固定されるとともに後端がフロアブレースの上端に固定される。フロアブレースの接合部はインパネR/Fパイプに嵌挿されるリング状に形成され、インパネR/Fパイプの全周に亘って接合される。
上記構成によれば、フロアブレースの接合部が全周に亘ってインパネR/Fパイプに接合されているため、ステアリングホイールからの上下方向荷重入力時にインパネR/Fパイプにねじりモーメントが加えられた際に、インパネR/Fパイプの、接合部との接合箇所(被接合箇所)では全周に亘って変形が止められる。その結果、インパネR/Fパイプの断面崩れが抑制される。
また上記発明において、フロアブレースは、運転者席側に設置されるD席フロアブレースを備えてもよい。この場合、D席フロアブレースの上端がカウルトゥブレースの後端に固定されてもよい。
上記構成によれば、カウルトゥブレース及びフロアブレースはステアリングコラムが配置される運転者席側に配置される。これによりステアリングコラムとカウルトゥブレース及びフロアブレースとの距離は縮められ、その分インパネR/Fパイプの捩れ量を低減可能となる。
本発明によれば、ステアリングホイールに上下方向の荷重が印加されたときにおける、インパネR/Fパイプの断面崩れを従来よりも抑制可能となる。
本実施形態に係るステアリング支持構造を例示する斜視図である。 インパネR/Fパイプにカウルトゥブレース及びフロアブレースを組み付ける際の説明図である。 カウルトゥブレースの接合部周辺の拡大斜視図である。 カウルトゥブレースの接合部周辺の拡大平面図である。 電磁成形による接合を説明する図である。 図1のA−A断面図であり、ステアリングホイールから下方向の荷重が入力された際のステアリング支持構造の挙動を説明する図である。 図1のA−A断面図であり、ステアリングホイールから上方向の荷重が入力された際のステアリング支持構造の挙動を説明する図である。 他の実施形態に係るステアリング支持構造を例示する斜視図である。 他の実施形態に係るステアリング支持構造を例示する側面一部断面図である。 従来技術に係るステアリング支持構造を例示する斜視図である。 ステアリングホイールから下方向の荷重が入力された際の、従来技術に係るステアリング支持構造の挙動を説明する図である。 インパネR/Fパイプの断面崩れを説明する図である。
図1には、本実施形態に係るステアリング支持構造が例示されている。なお、図1〜図12において、車両前後方向を記号FRで表される軸で示し、車両幅方向を記号RWで表される軸で示し、鉛直方向を記号UPで表される軸で示す。記号FRはFrontの略であり、前後方向軸FRは車両前方方向を正方向とする。記号RWはRight Widthの略であり、幅方向軸RWは右幅方向を正方向とする。また高さ軸UPは上方向を正方向とする。
図1に示されているように、これらFR軸、RW軸、UP軸は互いに直交する。以下、本実施形態に係るステアリング支持構造を説明する際には、これら3軸を基準に適宜説明する。例えば「前端」は任意の部材のFR軸正方向側の端部を指し、「後端」は任意の部材のFR軸負方向側の端部を指す。「幅内側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向内側を指すものとし、「幅外側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向外側を指すものとする。さらに「上側」は相対的にUP軸の正方向側を指し、「下側」は相対的にUP軸の負方向側を指す。
図1には、左ハンドル車の運転席から車両前方側を見たときのステアリング支持構造が例示されている。またステアリングホイール21とステアリング支持構造とを隔てるインストルメントパネル(インパネ)は図示を省略している。ステアリング支持構造は、車両の骨格部材の一部を構成し、インパネR/Fパイプ10、カウルトゥブレース12及びフロアブレース14を備える。
インパネR/Fパイプ10は車両幅方向に延設される円筒部材である。インパネR/Fパイプ10はパイプ部材であり、例えばアルミ板を曲げ加工した、いわゆる板巻きパイプから構成される。また特に図2に詳細に記載されているように、インパネR/Fパイプ10は、D席パイプ10AとP席パイプ10Bを備える。D席パイプ10Aはドライバー(Driver)席側に配置される円筒部材であり、P席パイプ10Bは助手(Passenger)席側に配置される円筒部材である。D席パイプ10AはP席パイプ10Bよりも径が太くなるように構成されており、剛性が高められている。図2に示されるように、D席パイプ10AのP席パイプ側端部には縮径部10Cが形成され、例えば当該縮径部10C内にP席パイプ10Bが挿入されて全周溶接等により両者が接合される。
インパネR/Fパイプ10には、ステアリングコラム16、カウルトゥブレース12、フロアブレース14、サイドブラケット18、及び図示しないオーディオ機器やフロントエアバッグ等が取り付けられる。
ステアリングコラム16は車両前後方向に配置される。より詳細には、車両後方から前方に向かって、車両上方から下方に傾斜するようにステアリングコラム16が配置される。ステアリングコラム16はステアリングサポート20及びステアリングブラケット22を介してインパネR/Fパイプ10に支持される。ステアリングコラム16の後端にはステアリングホイール21が取り付けられる。
ステアリングコラム16は、その中心軸C1がインパネR/Fパイプ10の中心軸C2から離間するようにして、インパネR/Fパイプ10に支持される。例えばステアリングサポート20にはリング形状の嵌挿穴が形成され、この嵌挿穴を介してステアリングサポート20がインパネR/Fパイプ10に嵌挿される(差し込まれる)。ステアリングサポート20をインパネR/Fパイプ10のD席パイプ10Aの所定位置まで嵌挿させ接合させた後に、ボルトやナット等の締結部材を用いて、ステアリングブラケット22をステアリングサポート20のフランジ20Aに固定する。ステアリングブラケット22はステアリングコラム16が挿入される支持穴24が形成されており、この支持穴24内にステアリングコラム16が固定される。
このとき、幅方向に延設されたインパネR/Fパイプ10の中心軸C2と前後方向に延設されたステアリングコラム16の中心軸C1とが平面視で直交する。さらにステアリングコラム16の後端に設けられたステアリングホイール21に上下方向の荷重が加わると、インパネR/Fパイプ10の中心軸C2廻りにねじりモーメントが生じる。
フロアブレース14は車両上下方向に延設される補強部材である。より具体的には、フロアブレース14は車両下方から上方に向かって、車両後方から車両前方に傾斜するように配置される。
フロアブレース14は、ドライバー席側に設けられるD席フロアブレース14Aと、助手席側に設けられるP席フロアブレース14Bを備える。D席フロアブレース14A及びP席フロアブレース14Bの下端は、ともにフロアトンネル26に支持固定される。
また、本実施形態に係るステアリング支持構造では、D席フロアブレース14Aがカウルトゥブレース12に固定される。後述するように、相対的にステアリングコラム16に近いD席フロアブレース14Aをカウルトゥブレース12とともにインパネR/Fパイプ10に連結することで、インパネR/Fパイプ10の捩れ量が低減される。
図2に例示するようにD席フロアブレース14Aは、側面視で「への字」構造をしており、下端部から屈曲してカウルトゥブレース12の延設方向に沿うようにその上端部が構成される。また、D席フロアブレース14Aは、車両幅方向に薄肉となった肉抜き部28を備えており、この肉抜き部28にはその長手方向に沿ってリブ30が形成されている。また、肉抜き部28の長手方向中間部には、ニーエアバッグ32(図1参照)を支持固定するためのフランジ34が形成されている。
D席フロアブレース14Aの下端には、ナット等の締結部材が挿入されD席フロアブレース14Aをフロアトンネル26に固定させるための支持穴36が設けられる。またD席フロアブレース14Aの上端には、D席フロアブレース14Aをカウルトゥブレース12に固定させるための支持穴38が設けられる。なお、車両振動時等における、カウルトゥブレース12との相対回転を防止するために、支持穴38は複数設けることが好適である。例えば本実施形態では、図2で例示するように、D席フロアブレース14Aには、2つの支持穴38が設けられる。
カウルトゥブレース12は、車両前後方向に延設される補強部材である。より具体的には、カウルトゥブレース12は、車両前方から後方に向かって、上方から下方に傾斜するように配置される。
カウルトゥブレース12は肉抜き部に複数のリブ43が設けられた(張り巡らされた)構造であって、その前端にはボルトの締結部材が挿入される支持穴42(図2参照)が形成される。カウルトゥブレース12の前端は、支持穴42を介して、インパネR/Fパイプ10より前方に配置されたカウルパネル40(図1参照)に固定される。またカウルトゥブレース12の後端にはスタッドボルト44,44が埋め込まれている。スタッドボルト44,44がD席フロアブレース14Aの支持穴38,38に挿入され、さらにナット等の締結部材がねじ込まれることで、カウルトゥブレース12の後端とD席フロアブレース14Aの上端とが固定される。
加えて、カウルトゥブレース12の前端と後端との間には、インパネR/Fパイプ10と接合される接合部46が形成されている。後述するように接合部46はリング状に形成され、インパネR/Fパイプ10の全周に亘って接合される。これにより、ねじりモーメント入力時のインパネR/Fパイプ10の断面崩れが抑制される。
<インパネR/Fパイプの支持構造>
図1に例示されているように、インパネR/Fパイプ10は複数部材を介して車体に支持固定されている。幅方向の支持構造として、インパネR/Fパイプ10の両端は、サイドブラケット18,18を介してフロントピラー48,48に支持される。また主に車両前後方向の支持構造として、インパネR/Fパイプ10は、カウルトゥブレース12を介してカウルパネル40に対して支持される。さらに主に車両上下方向の支持構造として、インパネR/Fパイプ10は、カウルトゥブレース12及びD席フロアブレース14Aを介してフロアトンネル26に対して支持される。
上述したように、カウルトゥブレース12の接合部46はリング形状であって、ステアリング支持構造の組み立て時には、当該接合部46がインパネR/Fパイプ10のP席パイプ10Bに嵌挿される(差し込まれる)。接合部46(カウルトゥブレース12)がP席パイプ10Bの所定の被接合箇所50まで嵌挿されると、接合部46は全周に亘ってP席パイプ10B(の被接合箇所50)に接合される。
この接合は、例えば図3、図4に例示するように、全周溶接(全周隅肉溶接)によって行ってもよい。全周溶接部52は、図4に例示するようにカウルトゥブレース12の両側面に形成させてもよい。または、P席パイプ10Bの被接合箇所50の外周面と接合部46の内周面とを接着剤やロウ付けによって全周に亘って固定させてもよい。
または、図5に例示するように、電磁成形加工によって接合部46とP席パイプ10Bを全周に亘ってかしめてもよい。電磁成形加工は既知の技術であることから、ここでは簡単に説明すると、アルミや銅などの高導電率材料から構成されるパイプ材に電磁コイルを挿入する。さらにパルス状の大電流を電磁コイルに供給すると、電磁コイルに磁束が発生するとともにパイプ材に誘導電流が誘起される。このとき、誘導電流が誘起されたパイプ材には径方向外側にローレンツ力が働き、その結果、パイプ材が拡管される。
例えばカウルトゥブレース12の接合部46をP席パイプ10Bに嵌挿して被接合箇所50(図2参照)まで差し込んだ状態で電磁成形加工が行われる。このとき、スムーズな嵌挿のために接合部46の内周径(リング内径)はP席パイプ10Bの外周径より若干大きく形成される。さらにP席パイプ10B内の、被接合箇所50に対応する位置に電磁コイル47が挿入される。このとき、電磁コイル47の幅(RW軸方向幅)は、接合部46の幅(RW軸方向幅)を超過するように電磁コイル47が形成される。
さらに電磁コイル47にパルス電流を供給すると、P席パイプ10Bの、電磁コイル47を覆う箇所が拡管(拡径)される。つまり被接合箇所50及びその幅方向両脇部分が拡径される。この構成において、接合部46が軸C2周りに回動しようとすると、被接合箇所50と接合部46の内周面、及び、拡管部52A,52Bの側面と接合部46の側面とに摩擦力が働いて、接合部46の回動が抑制される。
また本実施形態では、一対のフロアブレース(D席フロアブレース14A及びP席フロアブレース14B)のうち、相対的にステアリングコラム16に近接したD席フロアブレース14Aとカウルトゥブレース12とを連結させている。これにより、インパネR/Fパイプ10の、ステアリングホイール21から荷重を受ける点(中心軸C1及びC2が平面視で交差する点)から、カウルトゥブレース12の接合部46との接合点までの距離が相対的に短くなり、その分、インパネR/Fパイプ10の捩れ量も抑制される。この捩れ量の抑制に伴い、インパネR/Fパイプ10に連結されたステアリングホイール21の変位幅も抑制される。言い換えると、インパネR/Fパイプ10に近接して、その捻れ止めとなるD席フロアブレース14Aとカウルトゥブレース12を連結させることで、高いステアリング支持剛性が得られる。
<ねじりモーメント入力時の挙動>
図6には、ステアリングホイール21に下方向の荷重F1が加えられたときの、インパネR/Fパイプ10及びその周辺部材の挙動を説明する図が例示されている。下方向荷重F1の入力に伴い、インパネR/Fパイプ10には、その中心軸C2から時計廻りにねじりモーメントTq1が入力される。ねじりモーメントTq1はD席フロアブレース14Aを圧縮させるように作用し、これに対してD席フロアブレース14Aには逆方向の応力が生じる。これに伴ってインパネR/Fパイプ10には反時計回りのねじり応力Tq1’が生じる。また、ねじりモーメントTq1はカウルトゥブレース12を時計回りに引っ張って持ち上げるように作用し、これに対してカウルトゥブレース12には逆方向の応力が生じ、これに伴ってインパネR/Fパイプ10には反時計回りのねじり応力Tq1’’が生じる。ねじりモーメントTq1とねじり応力Tq1’+Tq1’’とが釣り合ってインパネR/Fパイプ10の回動が抑制される。
図7には、ステアリングホイール21に上方向の荷重F2が加えられたときの、インパネR/Fパイプ10及びその周辺部材の挙動を説明する図が例示されている。荷重F2の入力に伴い、インパネR/Fパイプ10には、その中心軸C2から反時計廻りにねじりモーメントTq2が入力される。ねじりモーメントTq2はカウルトゥブレース12を圧縮させるように作用し、これに対してカウルトゥブレース12には逆方向の応力が生じる。これに伴ってインパネR/Fパイプ10には時計回りのねじり応力Tq2’が生じる。また、ねじりモーメントTq2はD席フロアブレース14Aを反時計回りに引っ張って持ち上げるように作用する。これに対してD席フロアブレース14Aには逆方向の応力が生じ、これに伴ってインパネR/Fパイプ10には時計回りのねじり応力Tq2’’が生じる。ねじりモーメントTq2とねじり応力Tq2’+Tq2’’とが釣り合ってインパネR/Fパイプ10の回動が抑制される。
図6、図7のいずれの例においても、カウルトゥブレース12の接合部46が全周に亘ってP席パイプ10Bに接合されているため、P席パイプ10Bの断面崩れが抑制される。例えばP席パイプ10Bと接合部46とが全周溶接された場合には、両者が全周に亘って結合されており、P席パイプ10Bの変形がその結合先の接合部46によって止められる。
また、上述したような電磁成形による全周かしめによってカウルトゥブレース12の接合部46がP席パイプ10Bに接合された場合には、図12にて例示したような、P席パイプ10Bの外径方向の膨らみ変形が接合部46によって全周に亘って抑制される。また、被接合箇所50と接合部46の内周面、及び、拡管部52A,52Bの側面と接合部46の側面とに、全周に亘って摩擦力が働き、荷重が全周に均等化(分散)されるので、これによってもP席パイプ10Bの断面崩れが抑制される。
<他の実施形態>
図1〜図7では、カウルトゥブレース12に接合部46を設けていたが、この形態に限らない。図8、図9には、カウルトゥブレース12に代えてD席フロアブレース14Aに接合部46を設けた例が示されている。
カウルトゥブレース12は、車両前後方向に延設され、その前端はカウルパネル40(図1参照)に固定される。またその後端はD席フロアブレース14Aの上端に固定される。より具体的には、カウルトゥブレース12の後端にはスタッドボルト44,44が埋め込まれている。スタッドボルト44,44がD席フロアブレース14Aの上端にある支持穴38,38に挿入され、さらにナット等の締結部材がねじ込まれることで、カウルトゥブレース12の後端とD席フロアブレース14Aの上端とが固定される。
D席フロアブレース14Aは、車両上下方向に延設され、フロアトンネル26(図1参照)に下端が固定される。また、D席フロアブレース14Aの下端と上端との間に、インパネR/Fパイプ10(のP席パイプ10B)に接合される接合部46が設けられる。
図1〜図7の実施形態と同様にして、D席フロアブレース14Aの接合部46はリング状に形成され、インパネR/Fパイプ10(のP席パイプ10B)に嵌挿される。接合部46と、P席パイプ10Bの被接合箇所50は、全周に亘って接合される。この接合は、上述したような全周溶接や電磁成形による全周かしめであってよい。被接合箇所50が全周に亘って接合部46に接合されることで、インパネR/Fパイプ10にねじりモーメントが入力された際であっても、被接合箇所50の断面崩れが抑制される。
10 インパネR/Fパイプ、10A D席パイプ、10B P席パイプ、12 カウルトゥブレース、14 フロアブレース、14A D席フロアブレース、14B P席フロアブレース、16 ステアリングコラム、18 サイドブラケット、20 ステアリングサポート、21 ステアリングホイール、22 ステアリングブラケット、26 フロアトンネル、32 ニーエアバッグ、40 カウルパネル、46 接合部、50 被接合箇所、52 全周溶接部、52A,52B 拡管部。

Claims (3)

  1. 車両幅方向に延設され、車両前後方向に配置されたステアリングコラムを支持する、円筒形状のインパネR/Fパイプと、
    車両前後方向に延設され、前記インパネR/Fパイプより車両前方に配置されたカウルパネルに前端が固定され、前記前端と後端との間に、前記インパネR/Fパイプに接合される接合部を備えるカウルトゥブレースと、
    車両上下方向に延設され、フロアトンネルに下端が固定されるとともに上端が前記カウルトゥブレースの前記後端に固定されるフロアブレースと、
    を備え、
    前記カウルトゥブレースの前記接合部は前記インパネR/Fパイプに嵌挿されるリング状に形成され
    前記接合部に覆われる前記インパネR/Fパイプの被接合箇所が拡径されるとともに、前記被接合箇所に車幅方向に隣接する両脇部分が前記接合部の内周面よりも径方向外側まで拡径されることで、前記カウルトゥブレースと前記インパネR/Fパイプがかしめ接合される、
    ステアリング支持構造。
  2. 車両幅方向に延設され、車両前後方向に配置されたステアリングコラムを支持する、円筒形状のインパネR/Fパイプと、
    車両上下方向に延設され、フロアトンネルに下端が固定され、前記下端と上端との間に、前記インパネR/Fパイプに接合される接合部を備えるフロアブレースと、
    車両前後方向に延設され、前記インパネR/Fパイプより車両前方に配置されたカウルパネルに前端が固定されるとともに後端が前記フロアブレースの前記上端に固定される、カウルトゥブレースと、
    を備え、
    前記フロアブレースの前記接合部は前記インパネR/Fパイプに嵌挿されるリング状に形成され
    前記接合部に覆われる前記インパネR/Fパイプの被接合箇所が拡径されるとともに、前記被接合箇所に車幅方向に隣接する両脇部分が前記接合部の内周面よりも径方向外側まで拡径されることで、前記フロアブレースと前記インパネR/Fパイプがかしめ接合される、
    前記インパネR/Fパイプの全周に亘って接合される、ステアリング支持構造。
  3. 請求項1または2に記載のステアリング支持構造であって、
    前記フロアブレースは、運転者席側に設置されるD席フロアブレースを備え、前記D席フロアブレースの上端が前記カウルトゥブレースの前記後端に固定される、ステアリング支持構造。
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