JP6950549B2 - 搬入出方法および搬入出設備 - Google Patents

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Description

本発明は、大型クレーンを使用せずに部材や資機材の搬入出を行える搬入出方法および搬入出設備に関し、具体的には、橋梁またはその付帯設備の更新に用いる新設部材や資機材の搬入に好適に用いることができ、また、橋梁またはその付帯設備の既設部材や資機材の搬出に好適に用いることができる搬入出方法および搬入出設備に関する。なお、本願明細書において、「大型クレーン」とは、橋梁に対して、新設の橋桁部材の搬入および既設の橋桁部材の搬出をそれのみで直接的に行うことができるクレーンのことである。
我が国の橋梁の多くは、順次更新時期を迎えつつあり、橋梁の架け替え工法の技術開発が重要な課題となっている。このため、橋梁の架け替えに関する多くの新たな技術が提案されてきている。
例えば、特許文献1においては、既設橋桁の下方にジャッキを配設するジャッキ配設工程と、前記ジャッキにより前記既設橋桁を支持するとともに、既設橋桁の支点部を切断する支持工程と、前記既設橋桁上に新設橋桁を配設する橋桁配設工程と、前記ジャッキにより前記既設橋桁および前記新設橋桁を下降させるとともに、前記新設橋桁を橋脚に架設する架設工程と、を備えることを特徴とする、橋桁の架け替え工法が提案されている。そして、この橋桁の架け替え工法によれば、既設橋桁の撤去作業と新設橋桁の架設作業を同時に行うため、工期短縮化を図ることができる、と特許文献1に記載されている。
特開2016−37775号公報
一方、交通量が多く、かつ、代替路線も限られていて、長期間の交通規制(通行止めや車線規制)が難しい路線においては特に急速施工が求められることが多く、橋梁の異なる3箇所以上で同時に架け替え工事を進めることが要請されることも多い。
しかしながら、特許文献1に記載の架け替え工法をはじめ、現状の架け替え工法では、大型クレーンを使用せずに、架け替え対象の橋梁の道路面を用いて新設の橋桁部材の搬入および既設の橋桁部材の搬出を行う場合、当該橋梁の異なる3箇所以上で同時に架け替え工事を進めることは、部材の搬入出路の確保の点で困難である。特に、都市部の多径間の高架橋の場合、施工区間に対する搬入出路は、高速道路の入口や出口、あるいは施工区間の両端に限られることが多い。
また、橋梁の架け替え工事を同時に進める箇所が2箇所以下の場合であっても、部材や資機材の搬入出のための経路は、交通規制への柔軟な対応や工事の円滑な進行のために、多様に確保しておくことが好ましい。
また、大型クレーンを使用せずに部材や資機材の搬入出を行えるようにすることは、大型クレーンの使用が困難な環境条件への対応といった観点からも重要であり、また、周辺交通および周辺環境への悪影響を抑制する上でも重要である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、大型クレーンを使用せずに部材や資機材の搬入出を行える搬入出方法および搬入出設備を提供することを課題とする。
本発明は、以下の搬入出方法および搬入出設備により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る搬入出方法の第1の態様は、橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材を、昇降設備で支持する支持工程と、前記昇降設備で支持した前記既設の上部工部材を前記橋梁から切り離す切り離し工程と、前記切り離し工程で切り離された前記既設の上部工部材の上に運搬対象物を載置する載置工程と、前記載置工程で前記運搬対象物が載置された前記既設の上部工部材を、前記昇降設備で昇降させる昇降工程と、前記昇降工程で昇降させた前記既設の上部工部材の上から、前記運搬対象物を運び出す運び出し工程と、を備えることを特徴とする搬入出方法である。
ここで、「橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材」における「所定の支間部領域」の橋軸直角方向の領域は、当該橋梁の橋軸直角方向の全幅にわたっていてもよく、また、当該橋梁の橋軸直角方向の一部の領域(例えば、一車線分の幅の領域)だけであってもよい。以下、本願において、同様の記載は同様に解釈するものとする。
また、「昇降設備で支持」とは、昇降設備で直接的に支持する場合だけでなく、他の部材を介して間接的に昇降設備で支持する場合も含む概念である。以下、本願において、同様の記載は同様に解釈するものとする。
また、「前記既設の上部工部材の上に運搬対象物を載置」とは、前記既設の上部工部材の上に直接的に運搬対象物を載置する場合だけでなく、前記既設の上部工部材の上に他の部材を介して間接的に運搬対象物を載置する場合も含む概念である。以下、本願において、同様の記載は同様に解釈するものとする。
前記載置工程または前記運び出し工程における前記既設の上部工部材の上面の高さ位置は、地表面と略同一の高さ位置になるようにしてもよい。
前記載置工程または前記運び出し工程における前記既設の上部工部材の上面の高さ位置が地表面よりも高い高さ位置である場合、前記載置工程または前記運び出し工程において、前記既設の上部工部材の上面と地表面との段差を解消する段差解消スロープを用いてもよい。
前記載置工程または前記運び出し工程における前記既設の上部工部材の上面の高さ位置は、前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置になるようにしてもよい。
本発明に係る搬入出方法の第2の態様は、橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材を、昇降設備で支持する支持工程と、前記昇降設備で支持した前記既設の上部工部材を前記橋梁から切り離す切り離し工程と、前記切り離し工程で切り離された前記既設の上部工部材を撤去する撤去工程と、上方から見て前記所定の支間部領域に対応する位置に床材を配置して前記昇降設備で支持する床材配置工程と、前記床材配置工程で前記昇降設備によって支持された前記床材の上に運搬対象物を載置する載置工程と、前記載置工程で前記運搬対象物が載置された前記床材を、前記昇降設備で昇降させる昇降工程と、前記昇降工程で昇降させた前記床材の上から、前記運搬対象物を運び出す運び出し工程と、を備えることを特徴とする搬入出方法である。
本発明に係る搬入出方法の第2の態様において、前記載置工程または前記運び出し工程における前記床材の上面の高さ位置は、地表面と略同一の高さ位置となるようにしてもよい。
本発明に係る搬入出方法の第2の態様において、前記載置工程または前記運び出し工程における前記床材の上面の高さ位置が地表面よりも高い高さ位置である場合、前記載置工程または前記運び出し工程において、前記床材の上面と地表面との段差を解消する段差解消スロープを用いてもよい。
本発明に係る搬入出方法の第2の態様において、前記載置工程または前記運び出し工程における前記床材の上面の高さ位置は、前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置となるようにしてもよい。
本発明に係る搬入出方法の第2の態様において、前記床材は、新設の上部工部材にしてもよい。
前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置となるまで前記昇降設備で上昇させた状態にして、該上部工部材の上を車両が通行できるようにする交通開放工程をさらに備えていてもよい。
前記昇降設備は、ベントと、該ベントに固定されていて上下方向に延びるレールと、該レールに沿って移動可能な昇降装置と、を備え、前記上部工部材の橋軸方向両端部を前記昇降装置で支持するように構成してもよい。
前記昇降設備は、前記所定の支間部領域の前記上部工部材の橋軸方向両端部に取り付けられた複数のワイヤーロープと、前記複数のワイヤーロープを把持しつつ、該複数のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行う複数のワイヤークランプジャッキと、を備え、前記複数のワイヤークランプジャッキの数は前記複数のワイヤーロープの本数と同数であり、1つの前記ワイヤークランプジャッキが1本の前記ワイヤーロープを把持しつつ、該1本のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行うように構成してもよい。
ここで、「前記上部工部材の橋軸方向両端部に取り付けられ」とは、前記上部工部材の橋軸方向両端部に直接的に取り付けられている場合だけでなく、前記上部工部材の橋軸方向両端部に他の部材を介して間接的に取り付けられている場合も含む概念である。以下、本願において、同様の記載は同様に解釈するものとする。
本発明に係る搬入出設備の第1の態様は、橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材と、前記既設の上部工部材を昇降させる昇降設備と、を有してなり、前記既設の上部工部材の上へ運搬対象物を載置することができるとともに、前記既設の上部工部材の上から前記運搬対象物を運び出すことができることを特徴とする搬入出設備である。
本発明に係る搬入出設備の第2の態様は、橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の新設の上部工部材と、前記新設の上部工部材を昇降させる昇降設備と、を有してなり、前記新設の上部工部材の上へ運搬対象物を載置することができるとともに、前記新設の上部工部材の上から前記運搬対象物を運び出すことができることを特徴とする搬入出設備である。
前記昇降設備は、ベントと、該ベントに固定されていて上下方向に延びるレールと、該レールに沿って移動可能な昇降装置と、を備え、前記上部工部材の橋軸方向両端部を前記昇降装置で支持するように構成してもよい。
前記昇降設備は、前記上部工部材の橋軸方向両端部に取り付けられた複数のワイヤーロープと、前記複数のワイヤーロープを把持しつつ、該複数のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行う複数のワイヤークランプジャッキと、を備え、前記複数のワイヤークランプジャッキの数は前記複数のワイヤーロープの本数と同数であり、1つの前記ワイヤークランプジャッキが1本の前記ワイヤーロープを把持しつつ、該1本のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行うように構成してもよい。
前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置となるまで、前記昇降設備で上昇させることができるように構成してもよい。
前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が地表面と略同一の高さ位置となるまで、前記昇降設備で下降させることができるように構成してもよい。
本発明に係る搬入出方法および搬入出設備によれば、大型クレーンを使用せずに部材や資機材の搬入出を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図 図1のII−II線断面図 本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10の橋梁100における配置位置を模式的に示す平面図(上方から見た平面図) 図3のIV−IV線断面図 本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10を設置する橋梁100を模式的に示す側面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た側面図) 図1のVI部拡大図 図2のVII部拡大図 昇降装置20のクレビスジャッキ20AおよびH鋼クランプ20Bがレール18に沿って移動する機構を模式的に示す橋軸直角方向から見た図 昇降装置20のクレビスジャッキ20AおよびH鋼クランプ20Bがレール18に沿って移動する機構を模式的に示す橋軸方向から見た図 本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備10を用いて搬入出作業を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備10を用いて搬入出作業を行う作業期間内に交通開放を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備10を用いる搬入出作業完了後に既設の上部工部材12を新設の上部工部材28に交換している状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第2実施形態に係る搬入出設備30を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図 図15のXVI−XVI線断面図 本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図 図17のXVIII−XVIII線断面図 本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100に設置する手順の1つの段階を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備40を用いて搬入出作業を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備40を用いて搬入出作業を行う作業期間内に交通開放を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 搬入出設備40を用いる搬入出作業完了後に橋梁100の下り線102のP2−P3径間の上部工部材の更新を完了させた状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図) 本発明の第4実施形態に係る搬入出設備50を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図 図26のXXVII−XXVII線断面図 ワイヤークランプジャッキを用いた昇降設備60を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図) センターホールジャッキを用いた昇降設備70を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図) ロングストロークジャッキを用いた昇降設備80を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る搬入出方法および搬入出設備について詳細に説明する。
なお、以下の説明の中には、昇降設備の床材として用いる既設桁および新設桁が鋼製であることを念頭に置いた説明もあるが、本発明に係る搬入出方法および搬入出設備においては、鋼以外の材料を用いた上部工部材(例えば、コンクリート桁や合成桁等を備えた上部工部材)を床材として用いることも可能である。
(1)第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。図1および図2においては、搬入出設備10の昇降設備14によって既設の上部工部材12が上下に昇降する状態を示すために、既設の上部工部材12の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、既設の上部工部材12の上面が地表面120と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に既設の上部工部材12があるときの状態(破線で記載)を描いている。図2においては、穴24内の昇降装置20も実線で記載している。また、図1においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
図3は、本発明の第1実施形態に係る搬入出設備10の橋梁100における配置位置を模式的に示す平面図(上方から見た平面図)であり、図4は、図3のIV−IV線断面図である。図4においては、橋梁100に沿って側道下り線202および側道上り線204が配置されているが、本発明に係る搬入出方法および搬入出設備を適用可能な橋梁は、側道を有していることが必須というわけではなく、側道を有していなくてもよい。
図5は、本第1実施形態に係る搬入出設備10を設置する橋梁100を模式的に示す側面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た側面図)である。図5に示すように、本第1実施形態に係る搬入出設備10を適用する橋梁100は多径間の橋梁であるが、単径間の橋梁に対しても本発明に係る搬入出方法および搬入出設備は適用可能である。図5においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。また、図5において、符号400は橋梁100を走行中の車両を示す。
図6は図1のVI部拡大図であり、図7は図2のVII部拡大図である。
なお、以下では、橋梁100の橋軸方向を単に「橋軸方向」と記し、橋梁100の橋軸直角方向を単に「橋軸直角方向」と記すことがある。また、図面中の符号P1〜P4は橋梁100の橋脚を示している。
本第1実施形態に係る搬入出設備10は、既設の上部工部材12と、昇降設備14と、を有してなる。
既設の上部工部材12は、橋軸直角方向に橋梁100の下り線102の2車線分の幅を持つ既設の上部工部材であり、図3に模式的に示すように、上方から見て長方形状に橋梁100から切り離された部材であり、搬入出設備10の床材となる部材である。既設の上部工部材12は、図3に示すように、橋梁100のP2−P3径間(橋脚P2と橋脚P3との間の径間)の支間部領域のうちの中央部付近の領域の既設の上部工部材であり、同一径間(P2−P3径間)内の所定の支間部領域の既設の上部工部材である。したがって、既設の上部工部材12は、P1−P2径間(橋脚P1と橋脚P2との間の径間)やP3−P4径間(橋脚P3と橋脚P4との間の径間)等の他の径間にまたがっていない。なお、図3では、図示の都合上、既設の上部工部材12を模式的に長方形で示している。
既設の上部工部材12の橋軸直角方向の端部の地覆や高欄等は、運搬対象物90(図12参照)の搬入出の障害となる場合および上下に昇降させる床材としての重量を軽減させることが必要な場合等には、全てまたは一部を適宜に撤去する。そして、搬入出作業の期間の途中で、交通解放(図13参照)を行う場合には、仮設の防護柵等で復旧させる。
なお、本第1実施形態に係る搬入出設備10においては、既設の上部工部材12の橋軸直角方向の幅を下り線102の2車線分の幅としたが、本発明に係る搬入出設備で用いることができる既設の上部工部材の幅はこれに限定されず、橋軸直角方向に1車線分の幅としてもよく、また、3車線分以上の幅としてもよい。また、対象とする橋梁の橋軸直角方向の端から端までの幅としてもよい。
昇降設備14は、既設の上部工部材12を上下に昇降させる昇降設備であり、P2−P3径間の両端部にそれぞれ配置されており、本第1実施形態に係る搬入出設備10においては2つの昇降設備14を用いている。
昇降設備14は、ベント16と、レール18と、昇降装置20と、を有してなる。
ベント16は、既設の上部工部材12を橋梁100から切り離した後に残るP2−P3径間の両端部の既設の上部工部材12A、12Bを下方から支持する架台であり、P2−P3径間の両端部(P2橋脚およびP3橋脚の近傍)にそれぞれ配置されている。本第1実施形態に係る搬入出設備10の昇降設備14においては、ベント16は鋼材を組み立てて構築しているが、安全性が確認できれば、鋼材以外の素材を用いてベント16を構築してもよい。
レール18は、上下方向に延びるようにベント16に取り付けられたH鋼であり、上下に移動する昇降装置20を支持するとともにその移動方向を案内する設備である。図2に示すように、1つのベント16に4本のレール18が、上下方向に延びるようにベント16に取り付けられている。
昇降装置20は、レール18に沿って上下に移動する昇降装置であり、図1、図2、図6および図7に示すように、1つの昇降装置20は、4つのクレビスジャッキ20A、8つのH鋼クランプ20B、4つのブラケット20C、1本の桁受け梁20Dを有してなる。昇降装置20は、P2−P3径間の両端部に配置されたベント16のそれぞれにレール18を介して取り付けられており、本第1実施形態に係る搬入出設備においては、橋軸方向に対向して配置された2つの昇降装置20を用いている。
昇降装置20の4つのクレビスジャッキ20Aのそれぞれにおいて、そのクレビスジャッキ20Aの上下の両端部にH鋼クランプ20Bがそれぞれ取り付けられている。4つのクレビスジャッキ20Aのそれぞれの上端(ロッド20A1の先端)に取り付けられたH鋼クランプ20Bには、それぞれブラケット20Cが取り付けられている。そして、4つのブラケット20Cが、桁受け梁20Dを下方から支持している。桁受け梁20Dは既設の上部工部材12の橋軸直角方向の長さに相当する長さを有する鋼製の長尺部材であり、橋軸直角方向に水平方向に配置されており、桁受け梁20Dが既設の上部工部材12の橋軸方向両端部を下方から支持する。
図8および図9は、昇降装置20のクレビスジャッキ20AおよびH鋼クランプ20Bがレール18に沿って移動する機構を模式的に示す図であり、図8は橋軸直角方向から見た図であり、図9は橋軸方向から見た図である。図8および図9においては、ブラケット20Cおよび桁受け梁20Dの記載は省略している。
図8(a)および図9(a)は、クレビスジャッキ20Aのロッド20A1が収縮した状態であり、この状態において、クレビスジャッキ20Aの上端(ロッド20A1の先端)に取り付けられたH鋼クランプ20Bは解放されており、クレビスジャッキ20Aの下端に取り付けられたH鋼クランプ20Bは締め付けられている。次に、図8(b)および図9(b)に示すように、クレビスジャッキ20Aのロッド20A1を伸長させる。ロッド20A1の伸長完了後、ロッド20A1の先端に取り付けられたH鋼クランプ20Bを締め付け、その後にクレビスジャッキ20Aの下端に取り付けられたH鋼クランプ20Bを解放し、ロッド20A1を収縮させて図8(c)および図9(c)に示す状態にする。図8(c)および図9(c)に示す状態において、クレビスジャッキ20Aの下端に取り付けられたH鋼クランプ20Bを締め付けた後、クレビスジャッキ20Aの上端(ロッド20A1の先端)に取り付けられたH鋼クランプ20Bを解放することで、昇降装置20は図8(a)および図9(a)と同様の状態にもどり、昇降装置20の移動の1サイクルが完了して、昇降装置20はクレビスジャッキ20Aのロッド20A1の1ストローク分の距離だけ上方に移動したことになる。
図8(a)〜(c)および図9(a)〜(c)に示す動作を繰り返すことで、昇降装置20はレール18に沿って上方に移動していくことができる。昇降装置20を下方に移動させる際には、クレビスジャッキ20Aの上下の両端部に取り付けられた2つのH鋼クランプ20Bの締め付けおよび解放の動作を、上方に移動させるときとは逆にすればよい。
前述したように、本第1実施形態に係る搬入出設備10は2つの昇降装置20を用いており、合計で8つのクレビスジャッキ20Aを用いている。既設の上部工部材12を上下方向にスムーズに昇降させるためには、合計で8つのクレビスジャッキ20Aの動作を同期同調させることが必要であるが、これは一般的に用いられているコンピュータ制御技術により行うことができる。
本第1実施形態に係る搬入出設備10においては、図1および図2に示すように、既設の上部工部材12を下降させたとき、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にできるように、既設の上部工部材12の下方の地盤には穴22を設けている。既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にできるようにすることで、部材や資機材の搬入出にトラック300等の車両を用いやすくなる。また、穴22の橋軸方向両端部には、昇降装置20が入り込む穴24をさらに設けている。
また、図1および図2に示すように、レール18の長さは、既設の上部工部材12を上昇させたとき、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を橋梁100の道路面110と略同一の高さ位置にできるような長さである。既設の上部工部材12の上面の高さ位置を橋梁100の道路面110と略同一の高さ位置にできるようにすることで、部材や資機材等の搬入出にトラック300等の車両を用いやすくなる。
図10および図11は、本第1実施形態に係る搬入出設備10を橋梁100に設置する手順を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)であり、図12は、搬入出設備10を用いて搬入出作業を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)であり、図13は、搬入出設備10を用いて搬入出作業を行う作業期間内に交通開放を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)である。図14は、搬入出設備10を用いる搬入出作業完了後に既設の上部工部材12を新設の上部工部材28に交換している状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)である。図10〜図14においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
本発明の第1実施形態に係る搬入出方法は、橋梁100の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材12を、昇降設備14で支持する支持工程と、昇降設備14で支持した既設の上部工部材12を橋梁100から切り離す切り離し工程と、切り離し工程で切り離された既設の上部工部材12の上に運搬対象物90を載置する載置工程と、載置工程で運搬対象物90が載置された既設の上部工部材12を、昇降設備14で昇降させる昇降工程と、昇降工程で昇降させた既設の上部工部材12の上から、運搬対象物90を運び出す運び出し工程と、を備える。
支持工程においては、図10に示すように、橋梁100のP2−P3径間内の所定の支間部領域(既設の上部工部材12として切り離す領域)の橋軸方向両端部を、昇降設備14の昇降装置20で支持する。支持工程においては、橋梁100について交通規制をすることは原則として不要である。
支持工程完了後、橋梁100について交通規制を行って、切り離し工程を行う。切り離し工程においては、図11に示すように、橋梁100のP2−P3径間内の既設の上部工部材を切断して、P2−P3径間内の所定の支間部領域を切り離して、昇降設備14の床材となる既設の上部工部材12を切り離す。本第1実施形態では、下り線102の既設の上部工部材のみを切断して切り離すので、橋軸直角方向に切断するだけでなく、橋軸方向にも切断して、橋軸直角方向に隣接する上り線104からも既設の上部工部材12を切り離す。
切り離し工程で切り離された既設の上部工部材12は、搬入出設備10の床材として、昇降設備14の昇降装置20により、上下に昇降させることができる。
次に、載置工程において、図12に示すように、既設の上部工部材12の上に運搬対象物90を載置する。既設の上部工部材12の上に運搬対象物90を載置する際には、運搬対象物90を積載した車両ごと既設の上部工部材12の上に積み込んでもよい。車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の外から既設の上部工部材12の上に積み込む場合には、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一にして行うのがよく、車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の道路面110から既設の上部工部材12の上に積み込む場合には、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を道路面110と略同一にして行うのがよい。
次に、昇降工程において、運搬対象物90が載置された既設の上部工部材12を昇降設備14により上下に昇降させる。橋梁100の外に運搬対象物90を運び出す場合は、既設の上部工部材12を下方に下降させ、橋梁100上に運搬対象物90を運び出す場合は、既設の上部工部材12を上方に上昇させる。
次に、運び出し工程において、既設の上部工部材12の上から運搬対象物90を運び出す。橋梁100上に運搬対象物90を運び出す場合は、既設の上部工部材12を上方に上昇させた状態で運び出し、橋梁100の外に運搬対象物90を運び出す場合は、既設の上部工部材12を下方に下降させた状態で運び出す。車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の外に運び出す場合には、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一にして行うのがよく、車両を用いて運搬対象物90を橋梁100上に運び出す場合には、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を道路面110と略同一にして行うのがよい。
本発明の第1実施形態に係る搬入出方法においては、図13に示すように、既設の上部工部材12を用いて部材や資機材等の搬入出を行う期間の途中において、橋梁100の下り線102の交通開放を行うこともできる。交通開放を行う場合は、既設の上部工部材12の上面の高さ位置が道路面110と略同一になるように既設の上部工部材12を上昇させ、その状態で交通開放を行う。既設の上部工部材12の橋軸直角方向の端部の地覆や高欄等を撤去していた場合には、仮設の防護柵等で復旧した上で交通開放を行う。そして、再度搬入出作業を行う場合は、下り線102の交通規制を行って、搬入出作業を行う。
なお、既設の上部工部材12を、橋軸方向に隣り合う既設の上部工部材12A、12Bと連結させた後に交通開放をおこなうことが原則であるが、安全性が確認できれば、既設の上部工部材12を、橋軸方向に隣り合う既設の上部工部材12A、12Bと連結させずに、昇降設備14で下方から支持するのみで、橋梁100の下り線102の交通開放を行ってもよい。
また、搬入出作業完了後、図14に示すように、既設の上部工部材12を新設の上部工部材28に交換することもできる。
(2)第2実施形態
図15は本発明の第2実施形態に係る搬入出設備30を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図であり、図16は図15のXVI−XVI線断面図である。図15および図16においては、搬入出設備30の昇降設備14によって既設の上部工部材12が上下に昇降する状態を示すために、既設の上部工部材12の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、既設の上部工部材12の下端部が地表面120付近の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に既設の上部工部材12があるときの状態(破線で記載)を描いている。図16においては、穴26内の昇降装置20も実線で記載している。また、図15においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
第1実施形態に係る搬入出設備10においては、既設の上部工部材12を下降させたとき、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にできるように、既設の上部工部材12の下方の地盤には穴22を設けていたが、本第2実施形態に係る搬入出設備30においては、既設の上部工部材12の下方の地盤には穴22を設けておらず、その代わりに、既設の上部工部材12を下降させた状態において生じる段差(既設の上部工部材12の上面と地表面120との段差)を解消する段差解消スロープ32を用いている。この点が、第1実施形態に係る搬入出設備10と本第2実施形態に係る搬入出設備30との大きな相違点であり、この相違点以外は、第1実施形態に係る搬入出設備10と概ね同様であるので、第1実施形態に係る搬入出設備10と同様の構成については同一の符号を付し、説明は原則として省略する。なお、本第2実施形態に係る搬入出設備30においても、昇降装置20が入り込む穴26は、既設の上部工部材12の橋軸方向両端部の下方に設けている。
本第2実施形態に係る搬入出設備30は、既設の上部工部材12と、昇降設備14と、を有してなる。
本第2実施形態に係る搬入出設備30においては、図15および図16に示すように、第1実施形態に係る搬入出設備10の場合とは異なり、既設の上部工部材12の下方の地盤には穴22を設けていない。このため、既設の上部工部材12を下降させても、既設の上部工部材12の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にすることはできない。
このため、本第2実施形態に係る搬入出設備30においては、既設の上部工部材12を下降させて既設の上部工部材12の下端部が地表面120の近傍に位置した状態における段差(既設の上部工部材12の上面と地表面120との段差)を解消する段差解消スロープ32を、図16に示すように搬入出設備30の側方の地表面120上に設置している。
段差解消スロープ32を設置することにより、既設の上部工部材12の下方の地盤に穴を設けなくても、部材や資機材等の搬入出にトラック300等の車両を用いることができる。
段差解消スロープ32は、車両を用いて運搬対象物90(図12参照)を搬入出する際に設置すればよく、常時設置しておく必要はない。
本発明の第2実施形態に係る搬入出方法は、搬入出設備30を用いて部材や資機材等の搬入出を行う搬入出方法であるが、第1実施形態に係る搬入出方法の載置工程および運び出し工程において、必要に応じて段差解消スロープ32を用いる点が第1実施形態に係る搬入出方法と異なるだけであるので、説明は省略する。
(3)第3実施形態
図17は本発明の第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図であり、図18は図17のXVIII−XVIII線断面図である。図17および図18においては、搬入出設備40の昇降設備14によって新設の上部工部材42が上下に昇降する状態を示すために、新設の上部工部材42の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、新設の上部工部材42の上面が地表面120と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に新設の上部工部材42があるときの状態(破線で記載)を描いている。図18においては、穴46内の昇降装置20も実線で記載している。また、図17においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
第1実施形態に係る搬入出設備10においては、昇降させる床材として既設の上部工部材12を用いたが、本第3実施形態に係る搬入出設備40においては、昇降させる床材として新設の上部工部材42を用いている。この点以外は、本第3実施形態に係る搬入出設備40は、第1実施形態に係る搬入出設備10と同様であるので、第1実施形態に係る搬入出設備10と同様の構成については同一の符号を付し、説明は原則として省略する。
図19〜図22は、本第3実施形態に係る搬入出設備40を橋梁100に設置する手順を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)であり、図23は、搬入出設備40を用いて搬入出作業を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)であり、図24は、搬入出設備40を用いて搬入出作業を行う作業期間内に交通開放を行っている状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)である。図25は、搬入出設備40を用いる搬入出作業完了後に橋梁100の下り線102のP2−P3径間の上部工部材の更新を完了させた状況を模式的に示す正面図(橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図)である。また、図19〜図25においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
本発明の第3実施形態に係る搬入出方法は、橋梁100の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材12を、昇降設備14で支持する支持工程と、昇降設備14で支持した既設の上部工部材12を橋梁100から切り離す切り離し工程と、切り離し工程で切り離された既設の上部工部材12を撤去する撤去工程と、上方から見て前記所定の支間部領域に対応する位置に床材(新設の上部工部材42)を配置して昇降設備14で支持する床材配置工程と、床材配置工程で昇降設備14に支持された床材(新設の上部工部材42)の上に運搬対象物90を載置する載置工程と、載置工程で運搬対象物90が載置された床材(新設の上部工部材42)を、昇降設備14で昇降させる昇降工程と、昇降工程で昇降させた床材(新設の上部工部材42)の上から、運搬対象物90を運び出す運び出し工程と、を備える。
支持工程においては、図19に示すように、橋梁100のP2−P3径間内の所定の支間部領域(既設の上部工部材12として切り離す領域)を、昇降設備14の昇降装置20で支持する。支持工程においては、橋梁100について交通規制をすることは原則として不要である。
支持工程完了後、橋梁100について交通規制を行って、切り離し工程を行う。切り離し工程においては、図20に示すように、橋梁100のP2−P3径間内の既設の上部工部材を切断して、P2−P3径間内の所定の支間部領域を切り離して、新設の上部工部材42に置き換える既設の上部工部材12を切り離す。本第3実施形態では、下り線102の既設の上部工部材のみを切断して切り離すので、橋軸直角方向に切断するだけでなく、橋軸方向にも切断して、橋軸直角方向に隣接する上り線104からも既設の上部工部材12を切り離す。
切り離し工程で切り離された既設の上部工部材12は、昇降設備14の昇降装置20を下降させて、図21に示すように地表面120付近まで下降させて、橋梁100の外に撤去するが、既設の上部工部材12を橋梁100から切り離した後に残るP2−P3径間の両端部の既設の上部工部材12A、12Bを撤去する際の床材として用いた後に撤去してもよい。即ち、P2−P3径間の両端部の既設の上部工部材12A、12Bを、クレーン500等を用いて既設の上部工部材12の上に既設の上部工部材12A、12Bを載置し、その後、昇降設備14の昇降装置20を下降させて、既設の上部工部材12、12A、12Bを地表面120付近まで下降させて撤去してもよい。
次に、本第3実施形態に係る搬入出設備40の床材となる新設の上部工部材42を、既設の上部工部材12のあった位置(上方から見て、既設の上部工部材12のあった位置、即ち、上方から見て、橋梁100のP2−P3径間内の所定の支間部領域(既設の上部工部材12として切り離す領域)に対応する位置)に配置して、昇降設備14の昇降装置20で支持して、搬入出設備40を構築する(床材配置工程)。
そして、P2−P3径間の両端部に設置する新設の上部工部材42A、42Bを、搬入出設備40の新設の上部工部材42の上に載置した後、新設の上部工部材42を昇降設備14により橋梁100の道路面110付近まで上昇させ、図22に示すように、クレーン500等を用いて新設の上部工部材42A、42BをP2−P3径間の両端部に架設する。
次に、新設の上部工部材42を床材として用いる搬入出設備40を用いて運搬対象物90の搬入出を行うが、まず載置工程において、図23に示すように、新設の上部工部材42の上に運搬対象物90を載置する。新設の上部工部材42の上に運搬対象物90を載置する際には、運搬対象物90を積載した車両ごと新設の上部工部材42の上に積み込んでもよい。車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の外から新設の上部工部材42の上に積み込む場合には、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を地表面120と略同一にして行うのがよく、車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の道路面110から新設の上部工部材42の上に積み込む場合には、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を道路面110と略同一にして行うのがよい。
次に、昇降工程において、運搬対象物90が載置された新設の上部工部材42を昇降設備14により上下に昇降させる。橋梁100の外に運搬対象物90を運び出す場合は、新設の上部工部材42を下方に下降させ、橋梁100上に運搬対象物90を運び出す場合は、新設の上部工部材42を上方に上昇させる。
次に、運び出し工程において、新設の上部工部材42の上から運搬対象物90を運び出す。橋梁100上に運搬対象物90を運び出す場合は、新設の上部工部材42を上方に上昇させた状態で運び出し、橋梁100の外に運搬対象物90を運び出す場合は、新設の上部工部材42を下方に下降させた状態で運び出す。車両を用いて運搬対象物90を橋梁100の外に運び出す場合には、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を地表面120と略同一にして行うのがよく、車両を用いて運搬対象物90を橋梁100上に運び出す場合には、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を道路面110と略同一にして行うのがよい。
本発明の第3実施形態に係る搬入出方法においては、図24に示すように、新設の上部工部材42を用いて部材や資機材等の搬入出を行う期間の途中において、橋梁100の下り線102の交通開放を行うこともできる。交通開放を行う場合は、新設の上部工部材42の上面の高さ位置が道路面110と略同一になるように新設の上部工部材42を上昇させ、その状態で交通開放を行う。新設の上部工部材42の橋軸直角方向の端部の地覆や高欄等を撤去していた場合には、仮設の防護柵等で復旧した上で交通開放を行う。そして、再度搬入出作業を行う場合は、下り線102の交通規制を行って、搬入出作業を行う。
なお、新設の上部工部材42を、橋軸方向に隣り合う新設の上部工部材42A、42Bと連結させた後に交通開放をおこなうことが原則であるが、安全性が確認できれば、新設の上部工部材42を、橋軸方向に隣り合う新設の上部工部材42A、42Bと連結させずに、昇降設備14で下方から支持するのみで、橋梁100の下り線102の交通開放を行ってもよい。
搬入出作業完了後、図25に示すように、新設の上部工部材42を新設の上部工部材42A、42Bと連結することにより、搬入出作業だけでなく、橋梁100の下り線102のP2−P3径間の上部工部材の更新も完了させることができる。
(4)第4実施形態
図26は本発明の第4実施形態に係る搬入出設備50を橋梁100の橋軸直角方向から見た正面図であり、図27は図26のXXVII−XXVII線断面図である。図26および図27においては、搬入出設備50の昇降設備14によって新設の上部工部材42が上下に昇降する状態を示すために、新設の上部工部材42の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、新設の上部工部材42の下端部が地表面120付近の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に新設の上部工部材42があるときの状態(破線で記載)を描いている。図27においては、穴48内の昇降装置20も実線で記載している。また、図26においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
第3実施形態に係る搬入出設備40においては、新設の上部工部材42を下降させたとき、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にできるように、新設の上部工部材42の下方の地盤には穴44を設けていたが、本第4実施形態に係る搬入出設備50においては、新設の上部工部材42の下方の地盤には穴44を設けておらず、その代わりに、新設の上部工部材42を下降させた状態において生じる段差(新設の上部工部材42の上面と地表面120との段差)を解消する段差解消スロープ52を用いている。この点が、第3実施形態に係る搬入出設備40と本第4実施形態に係る搬入出設備50との大きな相違点であり、この相違点以外は、第3実施形態に係る搬入出設備40と概ね同様であるので、第3実施形態に係る搬入出設備40と同様の構成については同一の符号を付し、説明は原則として省略する。なお、本第4実施形態に係る搬入出設備50においても、昇降装置20が入り込む穴48は、新設の上部工部材42の橋軸方向両端部の下方に設けている。
本第4実施形態に係る搬入出設備50は、新設の上部工部材42と、昇降設備14と、を有してなる。
本第4実施形態に係る搬入出設備50においては、図26および図27に示すように、第3実施形態に係る搬入出設備40の場合とは異なり、新設の上部工部材42の下方の地盤には穴44は設けられていない。このため、新設の上部工部材42を下降させても、新設の上部工部材42の上面の高さ位置を地表面120と略同一の高さ位置にすることはできない。
このため、本第4実施形態に係る搬入出設備50においては、新設の上部工部材42を下降させて新設の上部工部材42の下端部が地表面120の近傍に位置した状態における段差(新設の上部工部材42の上面と地表面120との段差)を解消する段差解消スロープ52を、図27に示すように搬入出設備50の側方の地表面120上に設置している。
段差解消スロープ52を設置することにより、新設の上部工部材42の下方の地盤に穴を設けなくても、部材や資機材等の搬入出にトラック300等の車両を用いることができる。
段差解消スロープ52は、車両を用いて運搬対象物90(図23参照)を搬入出する際に設置すればよく、常時設置しておく必要はない。
本発明の第4実施形態に係る搬入出方法は、搬入出設備50を用いて部材や資機材等の搬入出を行う搬入出方法であるが、第3実施形態に係る搬入出方法の載置工程および運び出し工程において、必要に応じて段差解消スロープ52を用いる点が第3実施形態に係る搬入出方法と異なるだけであるので、説明は省略する。
(5)床材についての補足説明
以上説明したように、本発明の第1、2実施形態に係る搬入出設備10、30で用いる床材は既設の上部工部材12であり、本発明の第3、4実施形態に係る搬入出設備40、50で用いる床材は新設の上部工部材42であるが、搬入出作業を行う期間の途中で橋梁100の下り線102の交通開放を行わない場合には、搬入出設備10、30、40、50で用いる床材を、既設の上部工部材12および新設の上部工部材42以外の床材にしてもよい。ただし、この床材は、搬入出する部材や資機材等を支持するのに十分な荷重負担能力を有することが必要である。
また、既設の上部工部材12および新設の上部工部材42以外の床材を用いる場合でも、最終的に橋梁100の下り線102の交通開放を行う場合には、前記床材を、車両の交通の安全性を確保するのに十分な性能を有する上部工部材に置き換える必要がある。ただし、前記床材について、車両の交通の安全性を確保するのに十分な性能を有することが確認できた場合には、前記床材を道路面110の一部を構成する部材として用いて、搬入出作業を行う期間の途中で橋梁100の下り線102の交通開放を行ってもよい。
(6)昇降設備のバリエーション
以上説明した本発明の第1〜第4実施形態に係る搬入出設備10、30、40、50で用いる昇降設備においては、ベント16と、レール18と、昇降装置20と、を有してなる昇降設備14を用いたが、床材(既設の上部工部材12、新設の上部工部材42)を昇降させる昇降設備としては、昇降設備14以外の機構を有する昇降設備も適用可能であるので、ここで説明しておく。なお、以下の説明では、床材として既設の上部工部材12を用いた場合について説明しているが、用いることができる床材はこれに限定されるわけではなく、必要な性能を有する床材であれば用いることができる。
(6−1)ワイヤークランプジャッキを用いた昇降設備
図28は、ワイヤークランプジャッキを用いた昇降設備60を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図)である。本発明に係る搬入出設備および搬入出方法において、図28に示す昇降設備60を用いてもよい。
図28においては、昇降設備60によって既設の上部工部材12が上下に昇降する状態を示すために、既設の上部工部材12の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、既設の上部工部材12の上面が地表面120と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に既設の上部工部材12があるときの状態(破線で記載)を描いている。また、図28においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
昇降設備60は、ベント62と、ワイヤークランプジャッキ64と、セッティングビーム66と、ワイヤーロープ68と、を有してなる。ワイヤークランプジャッキ64、セッティングビーム66およびワイヤーロープ68については、橋軸直角方向に複数備えている。ワイヤークランプジャッキ64の数はワイヤーロープ68の本数と同数であり、1つのワイヤークランプジャッキ64が1本のワイヤーロープ68を把持しつつ、該1本のワイヤーロープ68を上下方向に引き上げまたは引き下げを行う。
ワイヤークランプジャッキ64はセッティングビーム66に取り付けられており、また、セッティングビーム66は既設の上部工部材12A、12Bに取り付けられており、ワイヤークランプジャッキ64は、セッティングビーム66を介して既設の上部工部材12A、12Bに連結されている。既設の上部工部材12A、12Bは、ベント62によって下方から支持されている。
ワイヤーロープ68の下端は、既設の上部工部材12の橋軸方向両端部に取り付けられた取り付け金具68Aに連結されており、ワイヤークランプジャッキ64がワイヤーロープ68を引き上げ又は引き下げることによって、既設の上部工部材12を上下に昇降させることができるようになっている。
(6−2)センターホールジャッキを用いた昇降設備
図29は、センターホールジャッキを用いた昇降設備70を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図)である。本発明に係る搬入出設備および搬入出方法において、図29に示す昇降設備70を用いてもよい。
図29においては、昇降設備70によって既設の上部工部材12が上下に昇降する状態を示すために、既設の上部工部材12の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、既設の上部工部材12の上面が地表面120と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に既設の上部工部材12があるときの状態(破線で記載)を描いている。また、図29においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
昇降設備70は、ベント72と、センターホールジャッキ74と、セッティングビーム76と、テンションロッド78と、を有してなる。センターホールジャッキ74、セッティングビーム76およびテンションロッド78については、橋軸直角方向に複数備えている。センターホールジャッキ74の数はテンションロッド78の本数と同数であり、1つのセンターホールジャッキ74が1本のテンションロッド78を把持しつつ、該1本のテンションロッド78を上下方向に引き上げまたは引き下げを行う。
センターホールジャッキ74はセッティングビーム76に取り付けられており、また、セッティングビーム76は既設の上部工部材12A、12Bに取り付けられており、センターホールジャッキ74は、セッティングビーム76を介して既設の上部工部材12A、12Bに連結されている。既設の上部工部材12A、12Bは、ベント72によって下方から支持されている。
テンションロッド78の下端は、既設の上部工部材12に取り付けられた取り付け金具78Aに連結されており、センターホールジャッキ74がテンションロッド78を引き上げ又は引き下げることによって、既設の上部工部材12を上下に昇降させることができるようになっている。
(6−3)ロングストロークジャッキを用いた昇降設備
図30は、ロングストロークジャッキを用いた昇降設備80を示す正面図(橋軸直角方向から見た正面図)である。本発明に係る搬入出設備および搬入出方法において、図30に示す昇降設備80を用いてもよい。
図30においては、昇降設備80によって既設の上部工部材12が上下に昇降する状態を示すために、既設の上部工部材12の上面が橋梁100の道路面110と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、既設の上部工部材12の上面が地表面120と同一の高さ位置にあるときの状態(実線で記載)、およびそれらの状態の中間付近に既設の上部工部材12があるときの状態(破線で記載)を描いている。また、図30においては、橋梁100の地覆および高欄の記載は省略している。
昇降設備80は、ベント82と、ロングストロークジャッキ84と、を有してなる。ロングストロークジャッキ84については、橋軸直角方向に複数備えている。
ロングストロークジャッキ84は地盤上に配置されており、地盤から直接に反力を得て、既設の上部工部材12を上下に昇降させることができる。
(6−4)昇降設備についての補足
以上説明した実施形態においては、昇降設備として昇降設備14、60、70、80を取り上げて説明したが、本発明に係る搬入出設備および搬入出方法において用いることができる昇降設備は、昇降設備14、60、70、80に限定されるわけではなく、必要な性能を有する昇降設備であれば用いることができる。
10、30、40、50…搬入出設備
12、12A、12B…既設の上部工部材
14、60、70、80…昇降設備
16、62、72、82…ベント
18…レール
20…昇降装置
20A…クレビスジャッキ
20A1…ロッド
20B…H鋼クランプ
20C…ブラケット
20D…桁受け梁
22、24、26、44、46、48…穴
28、42、42A、42B…新設の上部工部材
32、52…段差解消スロープ
64…ワイヤークランプジャッキ
66、76…セッティングビーム
68…ワイヤーロープ
68A、78A…取り付け金具
74…センターホールジャッキ
78…テンションロッド
84…ロングストロークジャッキ
90…運搬対象物
100…橋梁
102…下り線
104…上り線
110…道路面
120…地表面
202…側道下り線
204…側道上り線
300…トラック
400…車両
500…クレーン
P1、P2、P3、P4…橋脚

Claims (8)

  1. 橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材を、昇降設備で支持する支持工程と、
    前記昇降設備で支持した前記既設の上部工部材を前記橋梁から切り離す切り離し工程と、
    前記切り離し工程で切り離された前記既設の上部工部材の上に運搬対象物を載置する載置工程と、
    前記載置工程で前記運搬対象物が載置された前記既設の上部工部材を、前記昇降設備で昇降させる昇降工程と、
    前記昇降工程で昇降させた前記既設の上部工部材の上から、前記運搬対象物を運び出す運び出し工程と、
    を備え
    前記載置工程または前記運び出し工程における前記既設の上部工部材の上面の高さ位置は、地表面よりも高い高さ位置であり、
    前記載置工程または前記運び出し工程において、前記既設の上部工部材の上面と地表面との段差を解消する段差解消スロープを用いることを特徴とする搬入出方法。
  2. 前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置となるまで前記昇降設備で上昇させた状態にして、該上部工部材の上を車両が通行できるようにする交通開放工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の搬入出方法。
  3. 前記昇降設備は、
    ベントと、
    該ベントに固定されていて上下方向に延びるレールと、
    該レールに沿って移動可能な昇降装置と、
    を備え、前記上部工部材の橋軸方向両端部を前記昇降装置で支持することを特徴とする請求項1または2に記載の搬入出方法。
  4. 前記昇降設備は、
    前記所定の支間部領域の前記上部工部材の橋軸方向両端部に取り付けられた複数のワイヤーロープと、
    前記複数のワイヤーロープを把持しつつ、該複数のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行う複数のワイヤークランプジャッキと、
    を備え、
    前記複数のワイヤークランプジャッキの数は前記複数のワイヤーロープの本数と同数であり、1つの前記ワイヤークランプジャッキが1本の前記ワイヤーロープを把持しつつ、該1本のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の搬入出方法。
  5. 橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材と、
    前記既設の上部工部材を昇降させる昇降設備と、
    を有してなり、
    前記既設の上部工部材の上へ運搬対象物を載置することができるとともに、前記既設の上部工部材の上から前記運搬対象物を運び出すことができ
    前記昇降設備は、
    ベントと、
    該ベントに固定されていて上下方向に延びるレールと、
    該レールに沿って移動可能な昇降装置と、
    を備え、前記上部工部材の橋軸方向両端部を前記昇降装置で支持することを特徴とする搬入出設備。
  6. 橋梁の同一径間内の所定の支間部領域の既設の上部工部材と、
    前記既設の上部工部材を昇降させる昇降設備と、
    を有してなり、
    前記既設の上部工部材の上へ運搬対象物を載置することができるとともに、前記既設の上部工部材の上から前記運搬対象物を運び出すことができ
    前記昇降設備は、
    前記上部工部材の橋軸方向両端部に取り付けられた複数のワイヤーロープと、
    前記複数のワイヤーロープを把持しつつ、該複数のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行う複数のワイヤークランプジャッキと、
    を備え、
    前記複数のワイヤークランプジャッキの数は前記複数のワイヤーロープの本数と同数であり、1つの前記ワイヤークランプジャッキが1本の前記ワイヤーロープを把持しつつ、該1本のワイヤーロープを上下方向に引き上げまたは引き下げを行うことを特徴とする搬入出設備。
  7. 前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が前記橋梁の道路面と略同一の高さ位置となるまで、前記昇降設備で上昇させることができることを特徴とする請求項5または6に記載の搬入出設備。
  8. 前記上部工部材を、該上部工部材の上面の高さ位置が地表面と略同一の高さ位置となるまで、前記昇降設備で下降させることができることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の搬入出設備。
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