JP6950426B2 - 壁内蔵シート - Google Patents

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Description

本発明は、壁面に形成された開口にシートクッションが内蔵される壁内蔵シートに関する。
シートには、下記特許文献に記載されているように、壁面に形成された開口にシートクッションが内蔵される壁内蔵シートがある。
特許第5690737号公報
上記特許文献に記載のシートでは、シートクッションが開口に向かって揺動し、シートクッションが開口に内蔵される。この際、シートクッションの裏面が開口の蓋として機能しており、壁面の意匠性が低下する虞がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、シートクッションが開口に内蔵された際の壁面の意匠性の低下を抑制することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の壁内蔵シートは、壁面に形成された開口と、前記開口に内蔵された状態と、前記開口から外部に向かって展開し、着座可能な状態とで姿勢が変化するシートクッションと、前記シートクッションが内蔵された状態の前記開口を塞ぐ蓋部材とを備え、前記蓋部材が、一端部において前記開口の下端部に揺動可能に連結され、前記開口を塞ぐ方向と前記開口を開放する方向とに揺動し、前記シートクッションが、一端部において前記開口の内部で上下方向にスライド可能に保持され、他端部において前記蓋部材の他端部に揺動可能に連結されており、前記蓋部材が前記開口を塞ぐ方向に揺動した際に、前記シートクッションの一端部が下方にスライドし、前記シートクッションが前記開口に内蔵され、前記蓋部材が前記開口を開放する方向に揺動した際に、前記シートクッションの一端部が上方にスライドし、前記シートクッションが前記開口から外部に向かって展開することを特徴とする。
また、請求項2に記載の壁内蔵シートでは、請求項1に記載の壁内蔵シートにおいて、前記シートクッションが、前記開口から外部に向かって展開し、着座可能な状態において、前傾姿勢となることを特徴とする。
請求項1に記載の壁内蔵シートでは、蓋部材が、一端部において開口の下端部に揺動可能に連結されており、開口を塞ぐ方向と開口を開放する方向とに揺動する。また、シートクッションが、一端部において開口の内部で上下方向にスライド可能に保持され、他端部において蓋部材の他端部に揺動可能に連結されている。そして、蓋部材が開口を塞ぐ方向に揺動した際に、シートクッションの一端部が下方にスライドし、シートクッションが開口に内蔵される。一方、蓋部材が開口を開放する方向に揺動した際に、シートクッションの一端部が上方にスライドし、シートクッションが開口から外部に向かって展開する。つまり、請求項1に記載の壁内蔵シートでは、シートクッションが開口に内蔵されている際に、開口が蓋部材により塞がれる。このように、開口を塞ぐための蓋部材を採用することで、シートクッションが開口に内蔵された際の壁面の意匠性の低下が抑制される。
請求項2に記載の壁内蔵シートでは、シートクッションが、開口から外部に向かって展開している状態において前傾姿勢とされている。これにより、ユーザは、シートクッションに軽く腰を掛けることが可能となる。
車両用シートを前方からの視点で示す斜視図である。 車両用シートを後方からの視点で示す斜視図である。 車両用シートを後方からの視点で示す斜視図である。 蓋部材とシートバックとを示す斜視図である。 図4に示すAA線における断面図である。 着座状態の車両用シートを示す側面図である。 ロック機構の拡大図である。 図7に示すBB線における断面図である。 着座状態と内蔵状態との一方から他方に変更される際の車両用シートを示す側面図である。 内蔵状態の車両用シートを示す側面図である。 車両用シートの変更例を着座状態で示す側面図である。 同変更例のロック機構の拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
(A)車両用シートの構成
図1に、本発明の実施例の車両用シート10,12を示す。車両用シート10,12は、搭乗者がハンドル,アクセル等の操作を行うことなく、自動で走行する車両に配設されるシートである。このため、車室内のスペースを確保するべく、車両用シート10,12は、車室内の壁面16に形成された開口18に内蔵可能とされており、車両用シート10,12が開口18の外部に展開されることで、着座可能な状態となる。なお、車両用シート10と車両用シート12とは同じ構造であるため、車両用シート10を代表して、以下に説明する。
詳しくは、車両用シート10は、図2及び図3に示すように、開口18の内部に配設される車体側フレーム20と、蓋部材22と、シートクッション24とを備えている。なお、図2及び図3は、車両用シート10,12の背面側からの視点における斜視図であり、図2及び3では、壁面16が省略されている。また、開口18の内部に向かう方向を後方と記載し、開口18から外部に向かう方向を前方と記載する。
車体側フレーム20は、1対のサイドフレーム30と、アッパーフレーム32と、ロアフレーム34と、ミドルフレーム36とにより構成されている。1対のサイドフレーム30は、概して矩形の平板形状をなし、角部が矩形に切り欠かれている。そして、1対のサイドフレーム30は、切り欠かれた角部を上方かつ後方に向けて、向かい合った状態で配設されている。なお、1対のサイドフレーム30の互いに向かい合う面に、上下方向に延びるように溝38が形成されている。溝38は、中央部が上端部及び下端部より僅かに前方に突出するように、湾曲している。
アッパーフレーム32は、長板形状をなし、サイドフレーム30の上縁に沿って、1対のサイドフレーム30に架け渡されている。ロアフレーム34は、アングル形状をなし、1対のサイドフレーム30の背面側の下端部及び下縁に沿って、1対のサイドフレーム30に架け渡されている。ミドルフレーム36は、長板形状をなし、サイドフレーム30の背面側の中央部に沿って、1対のサイドフレーム30に架け渡されている。これにより、車体側フレーム20は、一体物とされ、開口18の内部に固定されている。
また、蓋部材22は、図2乃至図4に示すように、パネル50と、パネルフレーム52と、1対のアーム54とにより構成されている。パネル50は、平板形状をなしており、パネル50の上下方向の長さ寸法は、開口18の上下方向の長さ寸法より僅かに小さく、パネル50の左右方向の長さ寸法は、開口18の左右方向の長さ寸法の1/2より僅かに小さくされている。なお、パネル50は、壁面16と同じ素材により形成されており、パネル50の表面は、壁面16と同色とされている。
パネルフレーム52は、パネル50の裏面に固定されており、パネル50の左右の縁に沿って延びる姿勢で立設された1対の立設部56を含む。また、1対のアーム54は、1対の立設部56の内側において立設部56と同じ方向に延びる姿勢で、パネルフレーム52に固定されている。なお、アーム54の一端部は、パネル50の縁から延び出しており、その延び出したアーム54の一端部は、一旦、パネル50から離間する方向に30度程度、屈曲した後に、その方向と反対方向に90度程度、屈曲している。そして、アーム54は、その一端部の先端において、車体側フレーム20のサイドフレーム30の下端部に揺動可能に連結されている。これにより、蓋部材22は、アーム54の先端、つまり、蓋部材22の下端を中心に揺動する。
また、シートクッション24は、図2乃至図4に示すように、クッションパッド60と、クッションフレーム62と、1対のアーム64とにより構成されている。シートクッション24の外寸は、厚さ寸法を除いて、パネル50より小さくされている。クッションフレーム62は、クッションパッド60の裏面に固定されており、クッションパッド60の左右の縁に沿って延びる姿勢で立設された1対の立設部66を含む。
1対のアーム64は、1対の立設部66の内側において立設部66と同じ方向に延びる姿勢で、クッションフレーム62に固定されている。なお、アーム64の一端部は、クッションパッド60の縁から延び出しており、その延び出したアーム64の一端部は、クッションパッド60から離間する方向に30度程度、屈曲している。そして、アーム64は、その一端部の先端において、係合ピン68を介して、車体側フレーム20のサイドフレーム30に連結されている。
詳しくは、アーム64の先端には、図4のAA線における断面図である図5に示すように、係合ピン68が、アーム64となす角度が90度となる姿勢で固定されている。また、係合ピン68は、円筒形状のカバー70に挿入されており、係合ピン68の端部が、そのカバー70の端部から延び出している。そして、その係合ピン68の端部に、ローラ72が嵌合されており、その端部がカシメられている。また、ローラ72の外径は、車体側フレーム20のサイドフレーム30に形成された溝38の幅寸法より僅かに小さくされており、その溝38にローラ72が係合している。これにより、アーム64は、先端において、係合ピン68を介して、車体側フレーム20のサイドフレーム30に連結される。そして、ローラ72が溝38の内部で移動することで、係合ピン68を介して、アーム64の先端が溝38に沿って上下方向にスライドする。
また、シートクッション24のクッションフレーム62は、図3に示すように、シートクッション24の係合ピン68が配設されている側の端部と反対側の端部、つまり、シートクッション24の前方側の端部において、ヒンジ74を介して、蓋部材22のパネルフレーム52の上端部に連結されている。これにより、蓋部材22とシートクッション24とが、ヒンジ74の軸を中心に相対的に揺動する。
また、車両用シート10は、図2及び図3に示すように、エアダンパ76を有している。エアダンパ76は、シリンダ78と、ロッド80と、ピストン(図示省略)とにより構成されている。シリンダ78は、有底円筒状をなし、シリンダ78の内部にピストンが摺動可能に配設されている。そして、そのピストンに、ロッド80の一端部が固定されている。これにより、エアダンパ76は、ピストンがシリンダ78の内部で摺動することで、伸長する。また、シリンダ78の内部には、圧縮エアが充填されている。このため、エアダンパ76は、圧縮エアの膨張力により伸長する。そして、エアダンパ76は、シリンダ78の端部において、シートクッション24のクッションフレーム62に、アングル82を介して固定されている。また、エアダンパ76は、ロッド80の端部において、車体側フレーム20のロアフレーム34に固定されている。これにより、シートクッション24は、ロアフレーム34から離れる方向、つまり、上方に向かって、エアダンパ76により付勢される。
(B)車両用シートの作動
車両用シート10では、上述した構造により、シートクッション24が、開口18に内蔵された状態と、開口18から外部に向かって展開し、着座可能な状態とで変化する。具体的には、シートクッション24は、上述したように、エアダンパ76によって、上方に向かって付勢されている。このため、図6に示すように、シートクッション24のアーム64の先端に固定された係合ピン68が溝38に沿って上昇する。この際、シートクッション24のアーム64の先端部、つまり、シートクッション24の後方側の端部が上方に向かってスライドする。
また、シートクッション24が、エアダンパ76によって上方に向かって付勢されることで、シートクッション24の前方側の端部に連結されている蓋部材22は、開口18から離れる方向に押される。これにより、蓋部材22がアーム54の先端、つまり、蓋部材22の下端を中心に、開口18から離れる方向に揺動する。これにより、シートクッション24が、開口18から外部に向かって展開し、着座可能な状態(以下、「着座状態」と略す場合がある)となる。なお、シートクッション24は、ロック機構(図7参照)100により着座状態に維持される。
詳しくは、ロック機構100は、図7及び、図7のBB線における断面図である図8に示すように、ブラケット102と、突起部材104と、挟持部材106とにより構成されている。ブラケット102は、概してL字型をなし、係合ピン68の上方に延び出すように、シートクッション24のアーム64に固定されている。突起部材104は、ブラケット102の上面に固定されており、上方に向かって延び出している。その突起部材104は、上端に位置する大径部108と、その大径部108に連続し、大径部108の下方に位置する小径部110とを含む。なお、小径部110の外径は、大径部108の外径より小さくされている。
また、挟持部材106は、車体側フレーム20のアッパーフレーム32の下面側に固定されており、シートクッション24が着座状態とされている場合に、突起部材104と対向する。そして、挟持部材106の突起部材104と対向する位置に、凹部112が形成されている。凹部112の内部は、段付き形状とされており、凹部112の開口付近および、底面付近の内径は、突起部材104の大径部108の外径より大きく、凹部112の開口と底面との間の内径は、突起部材104の小径部110の外径と略同じである。
このような構造により、ロック機構100では、シートクッション24が着座状態とされている際に、突起部材104の大径部108が凹部112の底面付近まで進入し、小径部110が、凹部112の開口と底面との間において挟持される。これにより、突起部材104が挟持部材106によってロックされ、シートクッション24は、ロック機構100により着座状態に維持される。なお、突起部材104の大径部108を凹部112の底面付近まで進入させることができるように、エアダンパ76のシリンダに圧縮エアが充填されている。
なお、着座状態は、ユーザが着座可能な状態であるが、シートクッション24は、ユーザが臀部を膝付近まで下降させて着座するためのものでなく、ユーザが臀部を僅かに下降させて着座するためのものである。つまり、シートクッション24は、ユーザが軽く腰をかけるためのものである。このため、ユーザが臀部を膝付近まで下降させて着座するためのシートクッション、つまり、一般的なシートクッションは、フロアから30〜45cmの高さに配設されるのに対して、ユーザが軽く腰を掛けるためのシートクッション24は、フロアから60〜70cmの高さに配設される。つまり、着座状態におけるシートクッション24のフロアからの高さが60〜70cmとなるように、開口18が形成されている。
また、シートクッション24は、着座状態において、開口18から離れるほど下降する前傾姿勢とされている。つまり、シートクッション24の前端部は後端部より下方に位置している。ちなみに、シートクッション24の傾斜角度は、10〜40度とされている。また、別の言い方をすれば、シートクッション24の着座面の角度は、15〜35度とされている。なお、各々の最適な角度は、20度である。これにより、ユーザが、シートクッション24に軽く腰をかけることが可能となる。
次に、シートクッション24が開口18に内蔵された状態(以下、「内蔵状態」と記載する場合がある)について説明する。まず、ユーザはシートクッション24が展開している状態、つまり、着座状態において、蓋部材22を開口18に向かって押し込むとともに、シートクッション24を下方に向かって押し込む。これにより、ロック機構100によるロックが解除され、図9に示すように、蓋部材22がアーム54の先端、つまり、蓋部材22の下端を中心に、開口18に向かって揺動する。また、シートクッション24のアーム64の先端に固定された係合ピン68が溝38に沿って下降し、シートクッション24のアーム64の先端、つまり、シートクッション24の後方側の端部が下方に向かってスライドする。
そして、ユーザが、蓋部材22を開口18に向かってさらに押し込むことで、蓋部材22が、さらに開口18に向かって揺動する。この際、蓋部材22の上端に連結されたシートクッション24が開口18の内部に向かって押され、シートクッション24のアーム64に固定された係合ピン68が溝38に沿って、さらに下降する。これにより、図10に示すように、係合ピン68が溝38の下端部にまで至り、シートクッション24が開口18に内蔵された状態で、蓋部材22が開口18を塞ぐ。
なお、シートクッション24は、プッシュロック機構(図2参照)120により内蔵状態に維持される。プッシュロック機構120は、図2に示すように、車体側フレーム20のサイドフレーム30の上端部に固定されている。また、図6に示すように、係合部材122が、蓋部材22のパネル50の裏面の上端部に固定されている。そして、内蔵状態において、プッシュロック機構120と係合部材122とが対向し、係合部材122がプッシュロック機構120によってロックされることで、シートクッション24は、内蔵状態に維持される。なお、プッシュロック機構120は、公知の構造であるため、詳しい説明は省略する。
また、上記手順と逆の手順を実行することで、内蔵状態から着座状態にシートクッション24の姿勢が変更されるため、内蔵状態から着座状態にシートクッション24の姿勢を変更する手順を簡単に説明する。まず、ユーザは、内蔵状態において、蓋部材22を開口18に向かって押し込む。これにより、プッシュロック機構120によるロックが解除される。この際、蓋部材22は、自重により、図9に示すように、開口18から離れる方向に揺動し、蓋部材22の揺動に伴って、シートクッション24が開口18の内部から外部に向かって展開する。
そして、さらに、蓋部材22が、自重により、開口18から離れる方向に揺動するとともに、シートクッション24が、エアダンパ76によって上方に向かって付勢される。これにより、図6に示すように、係合ピン68が溝38の上端部にまで至り、突起部材104の大径部108が凹部112の底面付近まで進入することで、シートクッション24が着座状態となる。
このように、車両用シート10では、シートクッション24の姿勢を内蔵状態と着座状態とで変更することが可能とされている。これにより、内蔵状態において、車室内のスペースを広くすることが可能となる。また、車両用シート10では、内蔵状態において、蓋部材22が開口18を塞いでおり、蓋部材22のパネル50は、壁面16と同じ素材とされ、パネル50の表面は、壁面16と同色とされている。これにより、内蔵状態における壁面16の意匠性を高くすることが可能となる。
また、シートクッション24が展開され、着座状態とされた場合において、シートクッション24は前傾姿勢とされている。このため、シートクッション24が着座状態とされても、シートクッション24の占有スペースは、比較的少ない。また、搭乗者は、シートクッション24に軽く腰を掛けるため、シートクッション24への着座者による占有スペースも、比較的少ない。これにより、着座状態においても、車室内の空きスペースを、ある程度、確保することが可能となる。
(C)車両用シートの変更例
上記実施例のロック機構100によれば、シートクッション24が着座状態とされる際には、アーム64の先端が係合ピン68を介して溝38に沿って上方向にスライドする。これにより、突起部材104が上方向に移動することで、突起部材104が挟持部材106に進入して、突起部材104が挟持部材106にロックされる。これに対して、シートクッション24が内蔵状態とされる際には、アーム64の先端が係合ピン68を介して溝38に沿って下方向にスライドする。これにより、突起部材104が下方向に移動することで、突起部材104が挟持部材106から離間して、突起部材104と挟持部材106のロックが解除される。
つまり、上記実施例のロック機構100では、突起部材104が挟持部材106に対して上下方向に移動することで、ロック及びロック解除がなされる。もっとも、突起部材104が挟持部材106に対して前後方向に移動することで、ロック及びロック解除がなされてもよい。そこで、以下では、車両用シート10,12の変更例として、突起部材104が挟持部材106に対して前後方向に移動する車両用シート200について、図11及び図12に基づいて説明する。但し、以下の説明では、上記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。なお、前後方向とは、上述したように、開口18の内部に向かう方向を後方とし、開口18から外部に向かう方向を前方として定義される方向である。
図11及び図12に示すように、車両用シート200では、1対のサイドフレーム30の互いに向かい合う面に、上下方向に延びるように溝138が形成されている。溝138は、中央部が上端部及び下端部より僅かに前方に突出するように、湾曲している。さらに、溝138の上端には、その上端から後方へ90度程度、屈曲して延出した水平溝138Aが形成されている。つまり、溝138の上端部は、水平溝138Aが水平方向に沿ったL字形状になっている。
クッションフレーム62には、1対の立設部66の内側において、1対のアーム164が、立設部66と同じ方向に延びる姿勢で、固定されている。なお、アーム164の一端部は、クッションパッド60の縁から延び出しており、その延び出したアーム164の一端部は、クッションパッド60から離間する方向に30度程度、屈曲した第1屈曲部164Aとして設けられている。そして、アーム164は、その第1屈曲部164Aにおいて、係合ピン68を介して、車体側フレーム20のサイドフレーム30に連結されている。
詳しくは、アーム164の第1屈曲部164Aには、係合ピン68が、アーム164の第1屈曲部164Aとなす角度が90度となる姿勢で固定されている。そして、その係合ピン68の端部に嵌合されたローラ72が、溝138(及び水平溝138A)に係合している。これにより、アーム164は、第1屈曲部164Aにおいて、係合ピン68を介して、車体側フレーム20のサイドフレーム30に連結される。そして、ローラ72が溝138(及び水平溝138A)の内部で移動することで、係合ピン68を介して、アーム164の第1屈曲部164Aが溝138(及び水平溝138A)に沿ってスライドする。
さらに、アーム164には、第1屈曲部164Aの先端部分が、車体側フレーム20のサイドフレーム30の方向に90度程度、屈曲した第2屈曲部164Bが形成されている。アーム164の第2屈曲部164Bでは、係合ピン68と対向する面とは反対側の面において、突起部材104が固定されている。一方、挟持部材106は、車体側フレーム20のアッパーフレーム(図2参照)32等にスペーサ202を介して固定されている。これにより、挟持部材106は、シートクッション24が着座状態にされると、突起部材104と前後方向で対向する。
シートクッション24は、ロック機構201により着座状態に維持される。ロック機構201は、上述したスペーサ202と、突起部材104と、挟持部材106とにより構成されている。ロック機構201では、シートクッション24が着座状態とされている際に、突起部材104が挟持部材106によってロックされる。これにより、シートクッション24は、ロック機構201により着座状態に維持される。
次に、シートクッション24を内蔵状態に変更するには、着座状態において、ユーザが、まず、シートクッション24を前方へ引き出し、その後、蓋部材22を開口18に向かって押し込むとともに、シートクッション24を下方に向かって押し込む。これにより、ロック機構201では、まず、係合ピン68を介して、アーム164が水平溝138Aに沿って前方へスライドして、突起部材104と挟持部材106のロックが解除される。この際、係合ピン68のローラ72が水平溝138Aに沿って水平に移動するので、ユーザは、シートクッション24を前方へ引き出し易い。続いて、係合ピン68を介して、アーム164が溝138に沿って下方へスライドする。これにより、蓋部材22が、アーム54の先端、つまり、蓋部材22の下端を中心に、開口18に向かって揺動すると共に、シートクッション24のアーム164の先端、つまり、シートクッション24の後方側の端部が、下方に向かってスライドする。
そして、ユーザが、蓋部材22を開口18に向かってさらに押し込むことで、蓋部材22が、さらに開口18に向かって揺動する。この際、蓋部材22の上端に連結されたシートクッション24が開口18の内部に向かって押され、係合ピン68を介して、アーム164が溝138に沿って、さらに下方へスライドする。これにより、係合ピン68が溝138の下端部にまで至り、シートクッション24が開口18に内蔵され、蓋部材22が開口18を塞ぐ。
また、上記手順と逆の手順を実行することで、内蔵状態から着座状態にシートクッション24の姿勢が変更される。まず、ユーザは、内蔵状態において、蓋部材22を開口18に向かって押し込む。これにより、プッシュロック機構120によるロックが解除される。この際、蓋部材22は、自重により、開口18から離れる方向に揺動し、蓋部材22の揺動に伴って、シートクッション24が開口18の内部から外部に向かって展開する。
そして、さらに、蓋部材22が、自重により、開口18から離れる方向に揺動するとともに、シートクッション24が、エアダンパ76によって上方に向かって付勢される。これにより、係合ピン68が溝138の上端にまで至る。さらに、ユーザは、シートクッション24を後方へ押し込む。これにより、係合ピン68を介して、アーム164が水平溝138Aに沿って後方へスライドするので、突起部材104が挟持部材106に押し付けられる。そのため、突起部材104が挟持部材106にロックされ、シートクッション24が着座状態に維持される。この際、係合ピン68のローラ72が水平溝138Aに沿って水平に移動するので、ユーザは、シートクッション24を後方へ押し込み易い。
着座状態のシートクッション24には、ユーザが臀部を僅かに下降させて着座することによって、荷重が作用する。その荷重は、アーム164と係合ピン68を介して水平溝138Aで受け止められ、さらに、アーム164を水平溝138Aに沿って後方へ押すことにより、突起部材104を挟持部材106に押し付ける。そのため、ロック機構201におけるロックが一層に強固となる。
なお、水平溝138Aは、上下方向に延びた溝138の上端から後方へ90度程度、屈曲することによって水平方向に沿って形成されているが、溝138の上端から後方に行くに連れて下方に向かうように傾斜して形成されてもよい。
ちなみに、上記実施例において、車両用シート10,12は、壁内蔵シートの一例である。壁面16は、壁面の一例である。開口18は、開口の一例である。蓋部材22は、蓋部材の一例である。シートクッション24は、シートクッションの一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、上記実施例において、ユーザが軽く腰をかけるための車両用シート10,12が本発明に適用されているが、ユーザが臀部を膝付近まで下降させて着座するためのシートに本発明を適用することが可能である。つまり、シートクッションが略水平に配設されたシートに本発明を適用することが可能である。
また、上実施例では、手動および、エアダンパ76のアシストによって、シートクッション24の開口18への内蔵、及び、開口18からの展開が実行されているが、他の手法により実行されてもよい。例えば、弾性体の弾性力,電磁モータ等の駆動源の駆動力などによりシートクッション24の開口18への内蔵、及び、開口18からの展開が実行されてもよい。
また、上記実施例では、本発明が、運転者を必要としない自動運転の車両の車両用シート10,12に適用されているが、通常の車両、つまり、運転者がハンドル等の操作部材を操作する車両の車両用シートに本発明を適用することが可能である。また、車両に限定されず、他の乗物、例えば、飛行機,船等の種々の乗物用のシートに本発明を適用することが可能である。さらに言えば、乗物用シートに限定されず、家具用の椅子、マッサージチェアなど、種々の用途のシートに本発明を適用することが可能である。
10:車両用シート(壁内蔵シート) 12:車両用シート(壁内蔵シート) 16:壁面 18:開口 22:蓋部材 24:シートクッション

Claims (2)

  1. 壁面に形成された開口と、
    前記開口に内蔵された状態と、前記開口から外部に向かって展開し、着座可能な状態とで姿勢が変化するシートクッションと、
    前記シートクッションが内蔵された状態の前記開口を塞ぐ蓋部材と
    を備え、
    前記蓋部材が、
    一端部において前記開口の下端部に揺動可能に連結され、前記開口を塞ぐ方向と前記開口を開放する方向とに揺動し、
    前記シートクッションが、
    一端部において前記開口の内部で上下方向にスライド可能に保持され、他端部において前記蓋部材の他端部に揺動可能に連結されており、
    前記蓋部材が前記開口を塞ぐ方向に揺動した際に、前記シートクッションの一端部が下方にスライドし、前記シートクッションが前記開口に内蔵され、
    前記蓋部材が前記開口を開放する方向に揺動した際に、前記シートクッションの一端部が上方にスライドし、前記シートクッションが前記開口から外部に向かって展開することを特徴とする壁内蔵シート。
  2. 前記シートクッションが、
    前記開口から外部に向かって展開し、着座可能な状態において、前傾姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の壁内蔵シート。
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