JP6950146B2 - 口栓 - Google Patents

口栓 Download PDF

Info

Publication number
JP6950146B2
JP6950146B2 JP2016035489A JP2016035489A JP6950146B2 JP 6950146 B2 JP6950146 B2 JP 6950146B2 JP 2016035489 A JP2016035489 A JP 2016035489A JP 2016035489 A JP2016035489 A JP 2016035489A JP 6950146 B2 JP6950146 B2 JP 6950146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
elastic body
lid
contact surface
boat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016035489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017149468A (ja
Inventor
拓治 原田
拓治 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2016035489A priority Critical patent/JP6950146B2/ja
Publication of JP2017149468A publication Critical patent/JP2017149468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6950146B2 publication Critical patent/JP6950146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、印刷機に装填して使用するインクカートリッジや、医療用の輸液容器などの容器において、注出用針を刺し、内容物を注出可能とした口栓に関する。
ゴム膜を用いた口栓に中空針を刺して内容液を注出する液体容器は、古くから医療用の点滴容器として広く用いられて来た。しかしこれらの用途においては、容器が使い捨てであるため、針を何度も抜き差しすることはなかった。また内容液も無色透明の場合が多く、多少の液漏れがあったとしても大きな問題とはならなかった。
プリンタ等の印刷装置に用いるインクカートリッジ等の用途においては、インクの種類を変更するために注出用の針を何度も抜き差しして使用する場合があった。またインクが少しでも漏れると周囲を汚すことになる。そのため、複数回針を抜き差ししてもインク漏れが生じない口栓が必要とされる。
これらの問題を解決するため、口栓部に、口栓部の口径よりも大きな口径のゴム栓を特殊な装置を用いて圧入する方法があった。しかし、圧入に際して特殊な装置が必要になるという問題に加えて、圧入に当って潤滑剤の塗布が必要であった。そのため、潤滑剤の洗浄工程が煩雑であるという問題があった。
以上の問題に対し、特許文献1では、略筒状である熱可塑性樹脂製の外枠体と、当該外枠体の内部を封鎖する熱可塑性エラストマー製の封止体とを備えるキャップであって、
前記封止体が、略円盤状である栓体と、当該栓体の一方の面に連接して前記外枠体の内壁面をその一方の開口端まで覆う略筒状の脚部と、を一体的に成形してなるものであるキャップを提案している。
さらに、請求項4で、前記外枠体の内壁面のうち、前記封止体と接触する領域に粗面加工が施されてなるキャップをも提案している。
しかしながら、この容器は金型内に予め射出成形した外枠体を挿入し、その外枠体の中へ封止体を射出成形して一体化する方法を基準にしている。その為、成形サイクルが長くて生産性が低く、射出量が変化しやすい封止体の射出成形で、安定しないので、不良も発生し易いなどの問題があった。さらに、粗面加工しても、密着性は高まらず、本質的な解決にはならなかった。
また、特許文献2では、合成樹脂製の外枠体と熱可塑性エラストマー樹脂製の栓体とを備えた医療用キャップであって、
前記外枠体の内壁には、栓体側に突出する凸部または反栓体側に凹む凹部の少なくともいずれかを有し、前記栓体には、前記外枠体の内壁形状に呼応する対称形状にて当該内壁に合着された合着部を有しており、
かつ、前記栓体が、前記外枠体に融着されたコンプレッション成形体によって構成されていることを特徴とする医療用キャップを提案している。
しかしながら、栓体のエラストマーは弾性体で、容易に体積を変化させるので、単に合着部として、凹と凸の組み合わせで固定しようとしても、簡単に外枠体から外れてしまう問題があった。
特に針をエラストマーの中央に突き刺す為に、エラストマーの内部から変形を起こすので、大きな変形が発生し、外れやすかった。
さらに、特許文献3では、液体を収納する容器の口栓であって、
口栓本体と、
前記口栓本体に嵌合する蓋体と、
前記口栓本体に収納され、注出用の針によって穿孔可能な円柱形状の弾性体と、を備え、
前記口栓本体は、
前記弾性体を収納する弾性体収納部と、
前記弾性体収納部に連通する導液路と、
前記弾性体収納部に面する内壁面に形成されて、軸方向に延びる複数の縦リブと、
前記複数の縦リブ同士の間に形成されて、それぞれ軸方向に延びる溝部と、を有し、
前記複数の縦リブの頂点を通る円の直径は、前記弾性体の直径よりも小さいことを特徴とする口栓を提案している。
この口栓は、複数の縦リブの頂点を通る円の直径が弾性体の直径よりも小さいので、圧縮された圧力が常に中央に掛かり、針を刺して孔が開いても、直ぐに閉鎖する力が働くので、密封性は高く保つことができる。
しかしながら、上下方向にリブが走り、弾性体の外周囲に、上下に連通した隙間が発生しやすい。その為、弾性体の上下の突き当て部分でしか内容物に対する密閉性を確保するところがない。上下の突き当てだけなので、嵌合溝と嵌合突起によって蓋体と口栓本体との密封性を保証する必要があるが、あまり圧力を掛けると嵌合が外れやすい問題が発生し、密封性の確保に問題があった。
特開2003−192008号公報 特開2005−73839号公報 国際公開第2013/094611号
そこで、生産性が高く、かつ、密封性が高くて、弾性体が外れにくく、注出用針を安定して突き刺すことが可能な口栓を得ることが本発明の課題である。
本発明の口栓は、液体を収納する容器に用いる口栓であって、
口栓本体と、
口栓本体に嵌合する蓋体と、
口栓本体に収納され、注出用の針によって穿孔可能な円柱形状部を有する弾性体と、からなり、
口栓本体は、
フィルム容器と融着し、断面が舟形形状を有する舟形融着部と、
弾性体を収納する円筒状の側壁からなる弾性体収納部と、
充填時に容器を支えるフランジと、
舟形融着部とフランジと弾性体収納部とに連通する導液路と、を有し、
蓋体は、
弾性体を口栓本体の収納部に押え込む蓋天板部と、
蓋天板部から下方に伸びる蓋側板と、からなり、
蓋側板下端近傍には、口栓本体と嵌合し閉鎖可能とする嵌合部を有し、
蓋天板部中央に注出用の針を突き刺す穿孔窓を有し、
弾性体収納部の収納接触面の頂点を通る円筒状側壁内面の直径は、弾性体の接触面の頂点を通る円柱形状部直径よりも小さいと共に、
口栓本体の弾性体収納部側壁内面と弾性体接触面の少なくともいずれかに、ブラスト加工により粗面化された接触面を有しており、
かつ、この接触面の底部は溝になっていて、この溝に空気層があることを特徴とする口栓である。
本発明の口栓は、弾性体収納部の収納接触面の頂点を通る円筒状側壁内面の直径は、弾性体の接触面の頂点を通る円柱形状部直径よりも小さいので、外側から均一に一定の圧力が弾性体に掛かって、密封性を上げている。この為、針を抜き去った後でも、瞬時に孔は閉鎖させることが出来る。
また、弾性体と口栓本体との間には粗面化した接触面を有している。この為、弾性体と口栓本体との間に、上下に連通した隙間は無い。しかも、粗面化による空気層があるので、弾性体を口栓本体の弾性体収納部に押し込んで挿入する時にあっても、スムーズに挿入させることが出来る。
さらに、各部品を単独で製造し、組み立てるだけなので、効率的で生産性も高く、価格も低く抑えることができる。
本発明の口栓で、基本的な実施形態の一例を示す斜視図である。 本発明の口栓をフィルム容器に融着し、容器として使用する実施形態の一例を示す斜視図である。 本発明の口栓で、基本的な実施形態の一例を示す正面図と平面図、側面図である。 本発明の口栓で、基本的な実施形態の一例を示す断面図と、底面図である。 本発明の口栓で、基本的な実施形態の一例の各部品を示す断面図である。
以下、本発明の口栓の基本的な実施形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の口栓1の一例である。
本発明の口栓1は、口栓本体2と、弾性体3と蓋体4とから構成されている。
口栓本体2は、下側に断面が舟形をした舟形融着部21を有し、舟形融着部の上側にフランジ22、その上に筒状の側壁を有する弾性体収納部23を有している。そして、それらの間を上下に連通する導液路が内部に設けられている。
舟形融着部21は、中央に道液路を確保するよう太くなっているが、左右が細くなって、前フィルムと裏フィルムを隙間なく融着できるようになっている。フィルムを融着する融着部がヒケて、融着不良が起きないように、肉盗みの凹部211がシール方向に対し、平行に設けられている。
フランジ22は、舟形融着部21から一定の距離離した隙間を開けた位置に有しており、フランジ22と舟形融着部21との間にU字治具等を挿入可能になっている。この隙間に治具を挿入し、フランジ22で口栓本体21を支え、あるいは、舟形融着部21にフィルム容器を融着した容器全体をフランジ22で支えながら、内容物の充填、あるいは注出することができる。
弾性体収納部23は、フランジ22の上方に設け、フランジとの間に肉盗みの隙間を設けている。この隙間はなくてもかまわない。
弾性体収納部23の上側に蓋体4が覆いかぶさっており、弾性体収納部23と蓋体4に囲まれた内部に弾性体3が収納されている。
図2は、本発明の口栓1がフィルム容器5に融着された一例を示す図である。
表フィルム51と裏フィルム52が舟形融着部21の表裏にそれぞれ融着している。
表フィルム51と裏フィルム52同士は、舟形融着部21と融着しない所では、直接合わ
さって融着しているが、舟形融着部21では、内部に導液路が通っているので、表フィルム51と裏フィルム52が離れた位置で融着している。
また、フランジ22がシールしている舟形融着部21から離れているので、その間に治具を挿入することができる。
図3は、口栓1の外形図で、図3−1が平面図である。
手前にあるのは蓋体4で、蓋天板部41があって、蓋天板部41中央には穿孔窓411があり、その奥に弾性体3が見える。
蓋体4の先にはフランジ22が見える。フランジ22の形状は四角形であっても、円形であっても、楕円形であってもかまわない。
図3−2は口栓1の正面図で、図3−3が側面図で、下方に口栓本体2、上方に蓋体4がある。
蓋体4の側面にはリング状の突起があるが、蓋体4を取り付けたりする作業性と、嵌合強度向上の為に設けたものである。
口栓本体2は、下端に舟形融着部21が設けられ、舟形融着部21の表面に、ヒケ防止の肉盗みである凹部211がシール方向に対し平行に複数設けておく。
更に舟形融着部21には、左右に薄肉融着部212を設け、表フィルムと裏フィルムの合わせ部分に連通した隙間が生じないように工夫すると良い。
舟形融着部21とフランジ22の間には隙間221が設けられている。この隙間221は、治具を挿入させて、口栓、あるいは口栓の付いた容器全体を支えるのに用いられる。容器が充填された状態の重量に合わせた治具の厚みに応じて隙間を設定しておく。
もちろん、フランジも、容器が充填された状態の重量に合わせた厚みや大きさに設定しておく必要がある。
図4−1は、口栓の縦断面図である。
口栓本体2の内部中央には舟形融着部21、フランジ22、弾性体収納部23のそれぞれの中央を、上下に通じる導液路24が設けられている。導液路24の内径は、弾性体収納部の収納部231内径よりも充分に小さくしておく。
導液路24の上端に弾性体収納部23の収納部231が連接されている。
弾性体収納部23には、周囲の収納部側壁232によって形成されている。収納部側壁232の外側下方には、蓋体4の嵌合爪421に嵌合する嵌合凹部233が設けられている。
蓋体4は、蓋天板部41と、蓋側板42とからなる。蓋天板部41は、弾性体を口栓本体の収納部に押え込んでいて、その蓋天板部中央に注出用の針を突き刺す穿孔窓411を有している。穿孔窓を通して、注出用針を直接弾性体に突き刺し、内溶液を注出することができる。
また、蓋側板42は蓋天板部41から下方に伸びていて、蓋側板下端近傍には、口栓本体2と嵌合し閉鎖可能とする嵌合爪421を有している。
このように、弾性体3は、収納部231の底部と収納部側壁232と、蓋天板部41とに囲まれ、押し込まれるようにして、収納される。
図4−2は、口栓の底面図である。
手前に見えるのは舟形融着部21で、中央に導液路24が設けられ、奥に弾性体3が見える。
図5は、各部品単体の縦断面図である。
図5−1は蓋体4で、蓋天板部41と蓋側板42からなり、蓋天板部41中央には注出用の針を突き刺す穿孔窓411が設けられている。
又、蓋側板42が蓋天板部41から下方に伸び、蓋側板下方内側には、口栓本体2と嵌合
し閉鎖可能とする嵌合爪421を有している。
この蓋体4は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリオキシメチレン、ポリフェニレンサイファイド、ポリアミド、ポリカーボネートなどの樹脂を用い、射出成形機で成形できる。基本的に、各種殺菌処理、あるいは滅菌処理によって変形等が少ない材質にすることが好ましい。
図5−2は弾性体3で、円柱状の弾性体接触面31と、弾性体鍔32とから形成されている。弾性体接触面31は外面に粗面化された接触面を設ける。
弾性体3は、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の弾性体樹脂で、射出成形や圧縮成形などで製造することができる。
穿孔窓が弾性体の円柱形状部直径310に比べ、充分に小さい場合には、弾性体鍔32をなくし、押出し成形によって製造することもできる。この場合は、成形したものに、ブラストを掛けるなどして、粗面化した接触面を作ることになる。
基本的に、弾性体に使用する素材は、各種殺菌処理、あるいは滅菌処理によって変形等が少ない材質で、かつ、毒性試験に合格し、溶出性の低分子量成分が少ない素材で、かつ、注出用針を刺した時にコアリングしにくい素材にすることが好ましい。
ゴム硬度は、20度程度で、あまり高くない方が好ましい。針を突き刺して、突き通すことが容易でないと、作業性が著しく低下してしまう。
図5−3は口栓本体2で、舟形融着部21、フランジ22、弾性体収納部23からなり、それらの内部を突き刺すように導液路24が設けられている。
導液路24の上端に弾性体収納部23の収納部231が連接されている。
弾性体収納部23には、周囲の収納部側壁232によって形成されている。収納部側壁232の外側下方には、蓋体4の嵌合爪421に嵌合する嵌合凹部233が設けられている。
嵌合爪421と嵌合凹部233が嵌合して弾性体を収納部に閉じ込めることになるが、蓋側板下端周囲にエネルギーダイレクターを設け、超音波融着させて、完全に蓋体を口栓本体に融着させてもかまわない。
収納部側壁232の内側には、粗面化された接触面を設けている。
口栓本体の材料としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体などの融着性の高いオレフィン系樹脂を用い、射出成形機で成形できる。基本的に、各種殺菌処理、あるいは滅菌処理によって変形等が少ない材質にすることが好ましい。
蓋体と超音波などで融着させる場合には、蓋体を口栓本体と同材質の素材にすることが望ましい。
ここで、弾性体収納部23の収納部側壁232接触面(内面)の粗面化された頂点を通る円筒状側壁内径230は、弾性体3の弾性体接触面31の粗面化された頂点を通る円柱形状部直径310よりも小さくしている。
この弾性体3を弾性体収納部231に押し込む時に、弾性体3は弾性体接触面31の先端が押される。この時、口栓本体の弾性体収納部側壁内面と弾性体接触面の少なくともいずれかに粗面化された接触面を設けておくと、粗面化された接触面先端は、点状態で押されるので、容易に変形して、部分的に径を小さくすることができる。
それと共に、粗面化された接触面の底部は溝になっていて、空気層があるので、弾性体3を収納部に挿嵌する時の抵抗が少なく、スムーズに嵌めこむことができる。
しかも、粗面化されていると、接触面の底部は不連続の溝になるので、漏れが発生することがない。
弾性体の弾性体収納部側壁内面を粗面化した面に製造するには、弾性体の製造金型表面を、ブラスト加工するだけで良い。
弾性体収納部23の収納部側壁232接触面(内面)を粗面化した面に製造する場合には、確実に周囲をマスキングして、周囲までブラストしてしまわないようにする必要があるが、ブラスト加工そのものは、同じように加工することができる。
ブラストは、緑化炭化珪素や黒色炭化珪素などを電気炉で加熱してインゴットを製造し、それを破砕整粒した硬質粒子を作り、その硬質粒子を高圧空気や高圧水と共に、金型表面に当てて、加工する。
あまり粗さを設けない場合には、硬質粒子としてステンレスビーズやスチールビーズ、ガラスビーズ、褐色アルミナ、白色アルミナ、単結晶アルミナ、水晶粒、大理石粒でも可能である。
金型表面に上記ブラスト加工した場合、成形金型からも弾性体や口栓本体などの成形品をスムーズに取り出すことが出来るので、生産性も高く、安定した成形ができる。
粗面化した接触面の粗さは、算術平均粗さ(Ra)0.2ミクロンメーターから20ミクロンメーターの範囲で、かつ、最大高さ(Rz)1ミクロンメーターから120ミクロンメーターの範囲の粗さに設定する。
算術平均粗さが0.2ミクロンメーター未満、あるいは最大高さが1ミクロンメーター未満であると、スムーズに弾性体を挿入できない。
算術平均粗さが20ミクロンメーター以上、あるいは最大高さが120ミクロンメーター以上であると、落下などの衝撃が加わると、弾性体周囲から内容物の滲み出しが発生し易くなる。
その為、粗面化した接触面の粗さは、算術平均粗さ(Ra)0.2ミクロンメーターから20ミクロンメーターの範囲で、かつ、最大高さ(Rz)1ミクロンメーターから120ミクロンメーターの範囲の粗さに設定する必要がある。
本発明の口栓は、以上のようなもので、組立てが容易であり、針の突き刺し易さ等の基本的な使い勝手が良く、液漏れし難い。また針を抜去する時の漏れが発生しない等、優れた長所を兼ね備えている。本発明の口栓は、さまざまな液体を収納する容器の口栓として好適に使用され得る。
しかも、口栓本体や弾性体の生産では、粗面化することで、成形性も良く、組み立ても蓋体を閉めるだけの工程だけで製造できるので、生産性が高いなど、本発明のメリットは高い。
1・・・・・・・・口栓
2・・・・・・・・口栓本体
21・・・・・・・舟形融着部
211・・・・・・凹部(肉盗み)
212・・・・・・薄肉融着部
22・・・・・・・フランジ
221・・・・・・隙間(舟形融着部とフランジ間)
23・・・・・・・弾性体収納部
230・・・・・・円筒状側壁内径
231・・・・・・収納部
232・・・・・・収納部側壁
233・・・・・・嵌合凹部
24・・・・・・・導液路
3・・・・・・・・弾性体
31・・・・・・・弾性体接触面
310・・・・・・円柱形状部直径
32・・・・・・・弾性体鍔
4・・・・・・・・蓋体
41・・・・・・・蓋天板部
411・・・・・・穿孔窓
42・・・・・・・蓋側板
421・・・・・・嵌合爪
5・・・・・・・・フィルム容器
51・・・・・・・表フィルム
52・・・・・・・裏フィルム

Claims (2)

  1. 液体を収納する容器に用いる口栓であって、
    口栓本体と、
    口栓本体に嵌合する蓋体と、
    口栓本体に収納され、注出用の針によって穿孔可能な円柱形状部を有する弾性体と、からなり、
    口栓本体は、
    フィルム容器と融着し、断面が舟形形状を有する舟形融着部と、
    弾性体を収納する円筒状の側壁からなる弾性体収納部と、
    充填時に容器を支えるフランジと、
    舟形融着部とフランジと弾性体収納部とに連通する導液路と、を有し、
    蓋体は、
    弾性体を口栓本体の収納部に押え込む蓋天板部と、
    蓋天板部から下方に伸びる蓋側板と、からなり、
    蓋側板下端近傍には、口栓本体と嵌合し閉鎖可能とする嵌合部を有し、
    蓋天板部中央に注出用の針を突き刺す穿孔窓を有し、
    弾性体収納部の収納接触面の頂点を通る円筒状側壁内面の直径は、弾性体の接触面の頂点を通る円柱形状部直径よりも小さいと共に、
    口栓本体の弾性体収納部側壁内面と弾性体接触面の少なくともいずれかに、ブラスト加工により粗面化された接触面を有しており、
    かつ、この接触面の底部は溝になっていて、この溝に空気層があることを特徴とする口栓。
  2. 粗面化された接触面のJIS B601:2013により測定した粗さが、算術平均粗さ(Ra)0.2ミクロンメーターから20ミクロンメーターの範囲で、かつ、最大高さ(Rz)1ミクロンメーターから120ミクロンメーターの範囲の粗さとしたことを特徴とする請求項1に記載の口栓。
JP2016035489A 2016-02-26 2016-02-26 口栓 Active JP6950146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035489A JP6950146B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 口栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035489A JP6950146B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 口栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017149468A JP2017149468A (ja) 2017-08-31
JP6950146B2 true JP6950146B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=59740411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016035489A Active JP6950146B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 口栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6950146B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60171438U (ja) * 1984-04-20 1985-11-13 浪華ゴム工業株式会社 バイヤル用気密ゴム栓
JP2002002766A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Toto Ltd 防曇性を有する加熱容器用蓋
JP2003169840A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Otsuka Pharmaceut Factory Inc キャップおよびそれを備える薬液容器
JP2005073839A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Naigai Kasei Kk 医療用キャップ
CN104010945B (zh) * 2011-12-22 2019-01-01 凸版印刷株式会社 塞子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017149468A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6367931B2 (ja) 密封部材を用いた可溶性製品のカートリッジ
US6712232B2 (en) Plastic container and method of manufacturing the same
JP6189419B2 (ja) キャップの製造方法
JP2017517448A (ja) 容器の追加混合閉鎖装置
JP2012002342A (ja) 気密性耐圧容器およびその製造方法
TWI556816B (zh) 藥液容器
JP4904501B2 (ja) 輸液用キャップ
TW201332856A (zh) 壺嘴
US11866234B2 (en) Container with cap
CN106420348B (zh) 一种输液管口
JP6950146B2 (ja) 口栓
JP2011078810A (ja) 輸液用キャップ
US20230136872A1 (en) Flexible Mouth Insert for Pouch
JP2013169978A (ja) パッキン付きキャップ
JP2016007248A (ja) 医療用容器
JP4887479B2 (ja) 中空耐圧成形品の製造方法
TWI637741B (zh) 蓋體
JP2003118766A (ja) 針刺し栓およびその製造方法
WO2022091853A1 (ja) シリンジ用ガスケット及びシリンジ
JP2007302253A (ja) 吐出容器
JP2005119739A (ja) 医療用プラスチック容器の栓体
JP6889921B2 (ja) シリンジ用プランジャー、その製造方法及び医療用シリンジ
JP2016204022A (ja) 無菌充填用口栓
JP2003118755A (ja) 針刺し栓およびその製造方法
JP4749693B2 (ja) スパウト付き収容体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6950146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150