JP4749693B2 - スパウト付き収容体 - Google Patents

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本発明は、例えば合成樹脂製の収容体の開口部に、収容物の出し入れを行なうスパウトを取着したスパウト付き収容体に関する。
従来、合成樹脂シートのような比較的柔軟な材質で形成された収容体に、その内部の収容物を取り出すべく、スパウトを取着したスパウト付き収容体が知られている。このスパウトは、通常、合成樹脂等によって一体形成されており、上記した合成樹脂シート間に配置し、熱溶着することで挟着されている。このようなスパウト付き収容体は、様々な分野で用いられており、それに応じて、スパウトは多様な構成が開発されている。
例えば、スパウト付き収容体の使用態様として、スパウトの口部に吸出し用の針を刺し込んで収容物を注出し、これを必要個所に供給するものがある。この場合、スパウトの口部には、収容物を封止すると共に、複数回の使用が可能となるように、針を刺し込む弾性体(ゴム)が封入されている。
ところで、このような構成では、弾性体は、針が刺し込まれる中心領域に向かって、かなり強い押圧力を有していなければならない。すなわち、この押圧力が弱いと、刺し込まれた針と弾性体との間に隙間が生じたり、或いは、針が引き抜かれた後に、その針の跡がそのまま残って通路が生じてしまい、内容物が漏れ出しやすくなってしまうからである。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、スパウトの口部に円板状の弾性体を封入するとともに、この口部に対して、封入された弾性体を押圧する押圧部が形成された冠体を装着するスパウトが開示されている。前記口部内に封入された円板状の弾性体は、装着される冠体の押圧部によって押圧されることで、口部の内周壁に付勢され、これにより中心方向に向かう押圧力が与えられる。また、例えば、特許文献2には、合成樹脂シートが溶着される溶着部に弾性体を収容する収容部を形成すると共に、前記溶着部にヒンジを介して開閉可能な分割部を設けておき、前記収容部に弾性体を収容した状態で分割部を閉じることで、弾性体に押圧力を付与するスパウトが開示されている。
特開平7−187201号公報 特開2003−104402号公報
上記した公知技術によれば、簡単な構成で、弾性体に対して中心に向かう押圧力を付与したスパウト付き収容体が得られる。
しかし、上記したいずれの公知技術も、係止部材(特許文献1の技術では冠体、特許文献2の技術では分割部)を口部や本体に係止させることで、弾性体に押圧力を作用させる構成となっている。このため、弾性体や係止部材等に作成誤差が生じていたり、或いは係止状態が充分でなかったり、係止部材の係止部分が外れるようなことがあると、弾性体に確実な押圧力が作用しなくなることが有り得る。すなわち、弾性体に対しては、常時、確実な押圧力が付与できるように構成されていることが望ましい。
また、上記したようなスパウトは、合成樹脂シートの溶着作業が、より簡単に行なえるように構成することが生産性の面から好ましいと考えられる。
本発明は、上記した問題に基づいて成されたものであり、弾性体を封入したスパウト付き収容体において、封入される弾性に対して確実に押圧力を付与することができるスパウト付き収容体を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に係るスパウト付き収容体は、複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材の間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体において、前記スパウトは、前記シート材が溶着されるように一対の溶着面と、略平坦な露出面とを具備した本体を有しており、前記本体は、注出方向に沿って延出し、段部が形成された連通孔と、この連通孔の中間部分に弾性体を収容する収容部と、この収容部より上方に形成され、押圧用のビスが螺入される雌ネジ部と、を有しており、前記ビスは、前記収容部に弾性体を収容した状態で雌ネジ部に螺入した際、その下端が前記段部に当て付いて前記露出面と略面一になるように構成され、かつ螺入した状態で前記収容部に収容された弾性体を押圧変形させることで、前記収容部を規定する壁部から前記弾性体に押圧力を作用させることを特徴とする。
上記した構成のスパウト付き収容体によれば、収容体を溶着する前に、連通孔部分から注出方向に沿って弾性体を封入し、収容部に弾性体を保持させた後、連通孔に形成された雌ネジ部にビスを螺入する。この場合、ビスを螺入して行くに従い、ビスは収容部に保持されている弾性体に当接し、弾性体を変形させるようになる。ビスは螺合結合によって注出方向に沿って確実に移動することから、弾性体には、上方から均一で確実な押圧力が作用するようになり、収容部を規定する壁部から中心方向に向かう押圧力が作用するようになる。
そして、上記したように構成されるスパウトにシート材を溶着したスパウト付き収容体において、収容体内の収容物は、上記したビスの部分に注出用の針を差し込み、弾性体を貫通させて吸引することで注出される。
また、前記本体は、略平坦な露出面を備えており、前記ビスは、前記雌ネジ部に螺入された際に、前記露出面と略面一になるとともに、前記弾性体との間で薄肉厚部を有することを特徴とする。
このような構成では、スパウトの上面側(露出面側)が略平坦に形成されており、口部のような突出する部分が形成されていないことから、例えば、予め定められたケース内にスパウト付き収容体を設置する際、ケース内に口部の突出量の分だけデッドスペースが生じることがなくなる。すなわち、スパウトの露出面の高さ位置まで収容体で構成して、ケース内にデッドスペースを生じさせなくすることができるため、収容物の収容量を最大限確保することが可能になる。また、これに伴い、ケース部分のスパウト付き収容体を保持する部分の構成も簡略化されるため、その位置を、外部装置の要求に応じて、容易に変更することが可能となる。したがって、スパウトを、シート部材の側方部に溶着したり、角部に溶着する等、外部装置の要求に応じて、種々変更することが可能となる。なお、上記した露出面の「略平坦」とは、厳密に水平な状態に形成されているものが含まれ、それ以外にも、例えば、螺入されるビスの表面部が多少突出したり、窪むような構成であっても良い。
また、請求項3に係る発明においては、前記連通孔には、収容体の内部空間との間で、前記収容部を封止する封止壁が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、前記封止壁によって、収容物が弾性体に接触することを防止できる。
また、請求項4に係る発明においては、前記露出面には、前記複数のシート材を溶着する際、本体を保持するための穴部が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、弾性体を収容したスパウトは、本体の露出面に形成された穴部を単に治具に刺し込むことで、その状態を安定して保持することができ、容易にシート材を溶着面に溶着することが可能になる。また、上記したようなスパウトの露出面に形成される穴部は、スパウト付き収容体をケース内に設置するような場合、ケース側にピンを設けておき、このピンに、スパウトの穴部を差し込むことで、スパウト付き収容体を移動させること無く安定した状態で設置することに利用可能となる。
また、請求項5に係る発明においては、前記本体と前記ビスの少なくともいずれか一方には、前記ビスを本体に形成された雌ネジ部に螺入した後、前記ビスを開放方向に螺出した際、形状変化させる変化部が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、螺入された状態にあるビスを開放しようとした場合、その開放行為が形状変化した変化部によって確認できるため、収容物に対する不正な行為が防止でき、収容物のバージン性が保証されるようになる。
また、請求項6に係る発明においては、前記本体には、突部が周方向に亘って所定間隔おいて形成されており、前記変化部は、前記ビスの外周に突出形成され、前記ビスを開放方向に螺出した際、前記本体に形成された突部によって破損される突片であることを特徴とする。
このような構成では、ビスを開放しようとすると、ビスの外周に突出形成された突片が本体に形成された突部によって破損することから、突片の形状変化によってビスが開放されたことを認識できるようになる。
本発明によれば、弾性体を封入したスパウト付き収容体において、封入される弾性に対して確実に押圧力を付与することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1乃至図5は、本発明に係るスパウト付き収容体の一実施形態を示す図であり、図1(a)はスパウト付き収容体の構成を示す上面図、図1(b)は側面図、図2はスパウトの斜視図、図3はスパウトの分解斜視図、図4は弾性体を封入する状態を示すスパウトの中央断面図、そして、図5は弾性体を封入した状態を示すスパウトの中央断面図である。
本実施形態に係るスパウト付き収容体1は、シート材2a、例えば、比較的安価な材料である柔軟な合成樹脂シートを複数枚準備し、これを対向配置して格子状の斜線で示す領域を熱溶着することで作成された収容体2と、その上端部分においてシート材間に挟着(熱溶着)されたスパウト10とを備えて構成されている。
前記スパウト10は、対向するシート材2aが溶着される一対の溶着面11を具備した本体12を備えており、本体12は、溶着面11にシート材を溶着し易いように、断面略舟型形状となるように形成されている。なお、溶着面11の形状については、平坦面で形成したり、湾曲面で構成する等、適宜変形可能である。
前記本体12の中央部分には、上下方向(注出方向)に延びる連通孔13が形成されている。この連通孔13は、収容体に収容された収容物を取り出すためのものであり、後述するように、この連通孔13の部分には注出用の針が差し込まれ、吸引作用を受けることで収容物が取り出されるようになっている。
また、この連通孔13の中間部分には、球形の弾性体50(ゴム)が収容される収容部15が形成されており、弾性体50は、連通孔13の開口部分から封入されるようになっている。前記収容部15は、略注出方向に沿って延出する内周面15aと弾性体50の下面側に当て付き、所定の曲率で湾曲する保持壁15bによって規定されている(これらが収容部を規定する壁部となる)。そして、内周面15aは、弾性体50が後述するようにビスによって押圧された際、弾性体に対して中心に向かう押圧力を作用させるように、その半径は、弾性体50の半径よりも若干小さく(0.5〜1mm程度)形成されている。
また、前記連通孔13の収容部より上方位置には、押圧用のビス20が螺入されるように、雌ネジ部16が形成されている。前記ビス20は、軸方向に所定の長さを有するとともに、外周に雄ネジ部20aが形成されており、その表面部には、螺合する際に回転操作し易いように、直径方向に延びる溝20bが形成されている。すなわち、この溝20bにマイナス型ドライバのような治具を差し込んで回転操作することで、ビス20は連通孔13に形成された雌ネジ部16に螺入される。
また、前記ビス20の裏面部には、収容部15に封入されている球形の弾性体50に圧接できるように、圧接面(本実施形態では半球状の内周面20c)が形成されている。すなわち、ビス20が螺入されるに従い、弾性体50には、内周面20cから確実に下向きで均一な押圧力が作用するようになり、結果として、上記した内周面15aから中心方向に向かう押圧力が作用するようになる。
なお、本実施形態のスパウトの本体12は、その上面側(露出面27)が略平坦となるように形成されており、更には、前記ビス20は、ビス20が前記雌ネジ部16に螺入されて弾性体50に対して所定の押圧力を作用させた際に、その下端が連通孔13に形成された段部16aに当て付いて露出面27と略面一になるように構成されている。また、前記ビス20は、封入されている弾性体50との間で、薄肉厚部20d(厚さにして0.5mm程度)を形成するように構成されている。
このように、本実施形態の構成では、本体12の露出面27には、突出する口部等が形成されていないことから、シート材2aを溶着面11に溶着する際、容易かつ安定して溶着作業が行なえるように、ピン状に構成された治具60(図6参照)が挿入される穴部34が形成されている。本実施形態の穴部34は、螺入されるビス20の両サイドに形成されており、図6に示すように、一対の治具60に対して挿入した際、安定して保持されるように構成されている。すなわち、治具60に対しては、手動でスパウト10の差し込み作業を行なうか、或いは機械的な差込工程の後、溶着装置(図示せず)の溶着部に案内して、図6の二点鎖線で示すように、各溶着面11に対してシート材2aを熱溶着することで、スパウト付き収容体が作成される。
以上のように構成されるスパウト10、及びその連通孔13に螺入されるビス20は、合成樹脂を型成型することによって一体形成することが可能である。
上記した構成のスパウト10によれば、収容体となるシート材2aを溶着する前に、連通孔13の開口部分から注出方向に沿って球形の弾性体50を封入し、収容部15に弾性体50を保持させた後、連通孔13に形成された雌ネジ部16にビス20を螺入する。ビス20は、マイナス型ドライバのような治具を溝20bに差し込み、回転操作することで注出方向に沿って移動(螺進)する。そして、ビス20が螺入して行くに従い、ビスの内周面20cは収容部15に保持されている弾性体50に当接し、弾性体50を強制的に押圧(圧縮)して弾性変形させるようになる。この場合、ビス20は、注出方向に沿って確実に移動することから、弾性体50には、上方から均一で確実な押圧力が作用するようになり、収容部15の内周面15aから中心方向に向かって、均一で確実な押圧力が作用するようになる。
そして、上記したように構成されるスパウト10は、図6に示すように、上記した本体12の露出面27に形成された穴部34を、単に治具60に刺し込むことで、その状態を安定して保持することができるため、容易にシート材2aを溶着面11に溶着することが可能になる。
なお、収容体2内に収容される収容物は、重ね合わせたシート材2aのいずれかの端部を未溶着にしてその部分から充填し、その後、未溶着部分を溶着することで最終製品となるスパウト付き収容体が完成される。或いは、中身が入っていないスパウト付き収容体に対し、弾性体50に充填針を刺し込んで収容物を充填することで、最終製品となるスパウト付き収容体が完成される。後者の場合、弾性体50は、収容部15の形状によって、針が刺し込まれる中心領域に向かって押圧力が付与されているため、刺し込まれた針と弾性体50との間に隙間が生じることは無く、また、針が引き抜かれた後においても、その通路を塞ぐような押圧力が作用するため、収容物の漏れが防止される。
また、上記した構成のスパウト付き収容体では、スパウト10の本体12は、露出面27側が略平坦に形成されており、口部のような突出する部分が形成されていないため、例えば、予め定められたケース内にスパウト付き収容体を設置する際、ケース内に口部の突出量の分だけデッドスペースが生じることがなくなる。すなわち、スパウトの露出面の高さ位置まで収容体で構成して、ケース内にデッドスペースを生じさせなくすることができるため、収容物の収容量を最大限確保することが可能になる。また、これに伴い、ケース部分のスパウト付き収容体を保持する部分の構成も簡略化されるため、その位置を、外部装置の要求に応じて、容易に変更することが可能となる。このため、スパウト10を、シート部材の側方部に溶着したり、角部に溶着する等、外部装置の要求に応じて、種々変更することが可能となる。
そして、上記したように構成されるスパウト付き収容体において、収容体2内の収容物は、上記したビス20に形成されている薄肉厚部20dに注出用の針を刺し込み、弾性体50を貫通させて吸引することで注出されるようになる。すなわち、ビス20の表面部は、薄肉厚状に形成されているため、容易に注出針を刺し込むことが可能になる。
図7乃至図11は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図7はスパウトの分解斜視図、図8は弾性体を封入する状態を示すスパウトの中央断面図、図9は弾性体を封入した状態を示すスパウトの中央断面図、図10は、ビスを螺入した状態を示すスパウトの斜視図、そして、図11は、変化部が折損した状態を示す平面図である。以下、本発明の第2の実施形態について説明するが、上記した実施形態と同様な構成部材については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
本実施形態では、スパウト10の本体12に螺入されるビス20に、ビス20を本体12に形成された雌ネジ部16に螺入した後、ビス20を開放方向に螺出した際、形状変化させる変化部が形成されている。
すなわち、前記本体12には、前記雌ネジ部16が形成されている部分よりも上方位置が径方向に亘って拡径されており、この拡径された部分の内周壁に、突部40が周方向に亘って所定間隔おいて形成されている。この突部40には、周方向に沿って傾斜する傾斜面40aと、径方向に延びる停止壁40bとを備えており、螺入されるビス20に形成された突片20eと当接するようになっている。
前記ビス20の雄ネジ部20aの上方位置には、周方向に沿って、所定の間隔をおいて変化部となる突片20eが形成されている。これら突片20e間の外周20f及び突片20eの外周20f´は、ビス20を螺入方向(図7の矢印方向)に回転した際、前記本体12に形成された突部40の傾斜面40aと接触しながら回転できるように構成されている。また、突片20eには、停止部20gが形成されており、螺入した状態のビス20を開放方向に螺退させると、停止部20gが前記突部40の停止壁40bに突き当たって回転できないようになっている。この場合、図11に示すように、開放方向(矢印方向)に無理に回転しようとすると、突片20eは折損する等、破断してしまう。
上記したような構成によれば、連通孔13の開口部分から注出方向に沿って球形の弾性体50を封入し、収容部15に弾性体50を保持させた後、連通孔13に形成された雌ネジ部16にビス20を螺入する。ビス20は、プラス型ドライバのような治具を溝20b´に差し込み、回転操作することで注出方向に沿って移動(螺進)する。そして、ビス20が螺入して行くに従い、ビスの当接面20cは収容部15に保持されている弾性体50に当接し、弾性体50を強制的に押圧(圧縮)して弾性変形させるようになる。そして、更にビスを螺入して行くと、ビス20は、注出方向に沿って移動し、弾性体50には、上方から均一で確実な押圧力が作用するようになり、収容部15の内周面15aから中心方向に向かって、均一で確実な押圧力が作用するようになる。また、この際、ビス20の突片20e間の外周20f及び突片20eの外周20f´は、本体12に形成された突部40の傾斜面40aと接触しながら回転することができ、突片20eは折損等することはない。そして、最終的に、ビス20が螺入されると、図9及び図10に示すように、スパウト10の本体12の露出面27側は略平坦状となり、この状態で、図6に示したように、一対のシート2aが溶着面11に溶着され、スパウト付き収容体が完成する。
上記した構成において、螺入した状態のビス20を開放方向に螺退させると、停止部20gが前記突部40の停止壁40bに突き当たって回転できず、図11に示すように、開放方向(矢印方向)に無理に回転しようとすると、突片20eは折損する等、破断してしまい、その開放状態を確認することができるようになる。すなわち、開放行為が形状変化した変化部(突片20e)によって確認できるため、収容物に対する不正な行為が防止でき、収容物のバージン性が保証されるようになる。
なお、上記した実施形態では、変化部(20e)は、ビス側に形成したが、本体12側に形成しても良いし、両者に形成しても良く、その構成や、破損する形態については、適宜変形することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態以外にも、例えば、以下のように種々変形することが可能である。
上記した構成では、ビス20は、ドライバのような治具によって、連通孔13の雌ネジ部16に螺合させているが、手動によって螺合するように構成しても良い。すなわち、ビス20に、回転操作が行なえるように突部材を形成したり、上方に突出する口部を形成しておくことにより、治具等を用いることなく、螺合操作することが可能となる。
また、本体12は、連通孔13の他方側にも雌ネジ部を形成したり、反対側に露出面27に対向して同様な露出面を形成したり、或いはその露出面にも穴部34を形成する等、適宜変形することが可能である。また、ビス20が螺入されない側の連通孔13の開口部分に、収容部を封止する封止壁を形成しておいても良い。このような構成によれば、本体12に上下方向の方向性がなくなるため、弾性体50の封入作業やシート材の溶着作業を容易に行なうことが可能になるとともに、前記封止壁(或いはビス20)によって、収容体内の収容物が弾性体50に接触することを防止できる。
また、上記した構成の収容部15は、封入された弾性体を、針が刺し込まれる中心方向に向けて押圧する構成であれば良く、別途、押圧部を形成しておく等、その形状や押圧方法については、適宜変形することが可能である。また、封入される弾性体50や収容部15の形状、及びビス20の圧接部の形状についても適宜変形することが可能である。
さらに、上記した第2の実施形態では、バージン性を保証するために、ビス20に変化部を形成したが、このような変化部を形成することなく、ビスを開放できないように構成しても良い。例えば、治具によってビスを回転操作するための溝部を、螺入方向には回転でき、螺退方向には回転できないような形状にしておいても良い。
スパウト付き収容体の第1の実施形態を示す図であり、(a)はスパウト付き収容体の構成を示す上面図、(b)は側面図。 スパウト付き収容体におけるスパウトの斜視図。 スパウトの分解斜視図。 弾性体を封入する状態を示すスパウトの中央断面図。 弾性体を封入した状態を示すスパウトの中央断面図。 スパウトに対するシート材の溶着工程の概略を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、スパウトの分解斜視図。 弾性体を封入する状態を示すスパウトの中央断面図。 弾性体を封入した状態を示すスパウトの中央断面図。 ビスを螺入した状態を示すスパウトの斜視図。 変化部が折損した状態を示す平面図。
符号の説明
1 スパウト付き収容体
2a シート材
10 スパウト
11 溶着面
12 本体
13 連通孔
15 収容部
15a 内周面(壁部)
16 雌ネジ部
20 ビス
20e 突片(変化部)
27 露出面
34 穴部
40 突部
50 弾性体
60 治具

Claims (6)

  1. 複数のシート材によって収容体を形成し、前記複数のシート材の間にスパウトを溶着したスパウト付き収容体において、
    前記スパウトは、前記シート材が溶着されるように一対の溶着面と、略平坦な露出面とを具備した本体を有しており、
    前記本体は、注出方向に沿って延出し、段部が形成された連通孔と、この連通孔の中間部分に弾性体を収容する収容部と、この収容部より上方に形成され、押圧用のビスが螺入される雌ネジ部と、を有しており、
    前記ビスは、前記収容部に弾性体を収容した状態で雌ネジ部に螺入した際、その下端が前記段部に当て付いて前記露出面と略面一になるように構成され、かつ螺入した状態で前記収容部に収容された弾性体を押圧変形させることで、前記収容部を規定する壁部から前記弾性体に押圧力を作用させることを特徴とするスパウト付き収容体。
  2. 前記押圧用のビスは、弾性体との間で薄肉厚部を有することを特徴とする請求項1に記載のスパウト付き収容体。
  3. 前記連通孔には、収容体の内部空間との間で、前記収容部を封止する封止壁が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト付き収容体。
  4. 前記露出面には、前記複数のシート材を溶着する際、本体を保持するための穴部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のスパウト付き収容体。
  5. 前記本体と前記ビスの少なくともいずれか一方には、前記ビスを本体に形成された雌ネジ部に螺入した後、前記ビスを開放方向に螺出した際、形状変化させる変化部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスパウト付き収容体。
  6. 前記本体には、突部が周方向に亘って所定間隔おいて形成されており、
    前記変化部は、前記ビスの外周に突出形成され、前記ビスを開放方向に螺出した際、前記本体に形成された突部によって破損される突片であることを特徴とする請求項5に記載のスパウト付き収容体。
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