JP6949760B2 - 燃料分岐アダプタ、及びそれを備える作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された燃料供給システムは、コモンレール式エンジンと、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンクに貯留された燃料をエンジンに供給する燃料ポンプと、燃料ポンプの上流側に設けられた燃料フィルタと、を有する燃料回路を備えている。この燃料回路は、燃料ポンプの駆動により燃料タンクから燃料フィルタを介して燃料を流通させる燃料流通路と、当該燃料流通路の中途部から分岐して燃料タンクと接続されたエア抜き路と、エンジンのインジェクタ等の余剰燃料を燃料タンクへと戻す燃料戻し路と、当該燃料戻し路の中途部から分岐して燃料供給路と接続された燃料還流路と、を有している。つまり、燃料回路には、複数の分岐路(燃料流通路の中途部からエア抜き路を分岐させる分岐路、燃料戻し路の中途部から燃料還流路を分岐させる分岐路)が設けられている。
<全体構成>
先ず、作業機1の全体構成について説明する。
図27及び図28は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を説明するための概略図である。本実施形態では、作業機として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
以下、キャビン3の運転席6に着座した運転者の前側(図27の左側)を前方、運転者の後側(図27の右側)を後方、運転者の左側(図27の手前側)を左方、運転者の右側(図27の奥側)を右方として説明する。また、前後方向K1(図27参照)に直交する方向である水平方向K2(図28参照)を機体幅方向として説明する。
旋回台7の後部には、原動機ルームERが設けられている。図1、図2、図28等に示すように、原動機ルームERには、原動機10、油圧ポンプ11、ファン12、ラジエータ14、コンプレッサ37、オルタネータ38等が配置されている。原動機10は、本実施形態においてはエンジンであり、詳しくはディーゼルエンジンである。図28に示すように、原動機10は、出力軸10Aが機体幅方向を向くように、横向きに配置されている。具体的には、出力軸10Aの先端は左方を向いている。原動機10の右方には油圧ポンプ11が設けられている。油圧ポンプ11は、原動機10により駆動され、作業機1に装備された油圧アクチュエータを動作させるための作動油を吐出する。原動機10の左方にはファン12が設けられている。ファン12は、原動機の出力軸10Aに取り付けられ、左方から右方に向かう空気の流れを生じさせる。ファン12の周囲はファンシュラウド13により囲まれている。図2、図28に示すように、ラジエータ14は、ファン12の左方に配置されており、ファン12の駆動によって冷却される。ラジエータ14は、原動機10に供給される冷却水を冷却する。コンプレッサ37は、原動機10の左前部の上方に配置されており、キャビン3内を冷却するエアコンの冷媒を圧縮する。オルタネータ38は、原動機10の右前部の上方に配置されており、バッテリに蓄電するための直流電力を出力する。油圧ポンプ11、ファン12、オルタネータ38、及びコンプレッサ37は、原動機10の動力を受けて駆動する。ラジエータ14の左方には、燃料クーラ15が設けられている。原動機10の右上方には、粒子除去装置18が設けられている。
図27に示すように、走行装置4は、走行フレーム41と、走行フレーム41の左側と右側とに装着されたクローラ装置とを有する。クローラ装置は、アイドラ42と、スプロケット43と、複数の転輪44と、これらアイドラ42,スプロケット43,転輪44に巻掛けられたクローラベルト45とを有する。走行装置4の前部には、ドーザ26が設けられている。
<旋回フレーム、構造体>
図3に示すように、旋回基板8上には、旋回基板8と一体化されることにより旋回フレームを構成するフレーム構成材が設けられている。フレーム構成材は、溶接により旋回基板8と接続されている。
第1縦リブ61と第2縦リブ62とは、旋回基板8の上部に機体幅方向に間隔をあけて設けられている。第1縦リブ61は、旋回基板8の機体幅方向の一方側(左側)に設けられている。第2縦リブ62は、旋回基板8の機体幅方向の他方側(右側)に設けられている。図3に示すように、第1縦リブ61及び第2縦リブ62は、旋回基板8上に前方から後方に向けて略直線状に延設されている。支持板60は、第1縦リブ61の上部と第2縦リブ62との上部とを接続している。
第3縦リブ63は、前後方向に延設されている。第3縦リブ63の前部は、第1仕切り板64及び第2仕切り板65に接続されている。後部フレーム66は、機体幅方向に延びており、第3縦リブ63の後端部及び第2縦リブ62の後端部に接続されている。後部フレーム66の後方には、後述する後支持部材67が立設されている。
図1、図2等に示すように、旋回基板8上には、カバー30を支持する支持フレーム90が設けられている。支持フレーム90は、旋回基板8上に立設された構造体91と、構造体91の上部に接続されてカバー30を支持する支持部92とを有している。
図1、図4等に示すように、前脚部93は、原動機ルームERの前方に立設されている。図4に示すように、前脚部93は、支柱93Aと下板93Bとを有している。下板93Bは、支持板60の上面後部に、締結部材(ボルト)により固定されている。
図4、図25に示すように、連絡部95は、原動機ルームERの上方において前後方向に延びている。連絡部95は、前脚部93と後脚部94とを繋いでいる。図25に示すように、連絡部95は、接続板95Aと、第1連絡部95Bと、第2連絡部95Cとを有している。第1連絡部95B及び第2連絡部95Cは、前脚部93に接続されている。第1連絡部95Bは、前脚部93の上部から後方に向けて延設されている。図4に示すように、第2連絡部95Cは、前板部95bと側板部95cとを有している。前板部95bは、支柱93Aの前方を覆っている。側板部95cは、支柱93A及び第1連絡部95Bの左方を覆っている。側板部95cの上部は、後方に向けて延設されている。
図2、図25等に示すように、側脚部96は、機体幅方向の一方側(左方)に立設されている。図4、図25等に示すように、架橋部97は、側脚部94の上部と第2連絡部95Cの上部とを接続している。
第1支持体98は、連絡部95より左方に延設されている。第1支持体98は、第1前部材98Aと第1後部材98Bとを有している。第1前部材98Aと第2前部材98Bとは、前後方向に間隔をあけて、互いに平行に機体幅方向に延びている。
側脚部96と連絡部95との間には、壁板100が設けられている。壁板100は、第3縦リブ63の前上部から立ち上がっている。壁板100は、キャビン3の後方に配置されている。
<原動機の支持構造>
図2、図5、図6等に示すように、原動機10は、原動機支持体115を介して旋回基板8上に支持されている。原動機支持体115は、支持ブラケット120と支持ステー121とを有している。支持ブラケット120は、原動機10の前部を支持する。支持ステー121は、原動機10の後部を支持する。
下板120Aは、締結部材(ボルト)により旋回基板8の上面に固定されている。上板120Bは、下板120Aの上方に配置されている。連結板120Cは、下板120Aから上方に向けて立設され、上板120Bと下板120Aとを連結している。
第3マウント部材127及び第4マウント部材128は、それぞれ防振部材119と取付部118とを有している。防振部材119の構成は、上述した防振部材119の構成と同様である。第3マウント部材127の取付部(第3取付部118C)は、後部が第1支持ステー121Aに取り付けられ、前部が原動機10の右後部に取り付けられている。第4マウント部材128の取付部118(第4取付部118D)は、後部が第2支持ステー121Bに取り付けられ、前部が原動機10の左後部に取り付けられている。
<アダプタ(燃料分岐アダプタ)>
図4、図8に示すように、作業機1は、燃料タンク19に貯留された燃料を原動機10に供給するための燃料回路25を備えている。図8に示すように、燃料回路25は、燃料供給路25aと、還流路25bと、燃料戻し路25cと、エア抜き路25dとを、有している。
燃料タンク19に貯留された燃料は、燃料ポンプ24の駆動により燃料供給路25aへと導入される。燃料供給路25aに導入された燃料は、セパレータ23にて水分が除去され、燃料フィルタ22にて異物が除去された後、原動機1に供給される。燃料中に含まれる空気は、原動機1に供給される前に、燃料フィルタ22で除去され、エア抜き路25d及び燃料戻し路25cを通って燃料タンク19へと戻される。
図9は燃料分岐アダプタ131及び複数の管材130を示しており、図10は燃料分岐アダプタ131を示している。図9及び図10において、矢印A1は前方を示し、矢印A2は後方を示し、矢印B1は左方を示し、矢印B2は右方を示している。
複数の接続部132は、第1接続部132aと、第2接続部132bと、第3接続部132cと、第4接続部132dと、第5接続部132eと、第6接続部132fと、を含む。複数の接続部132は、中継部133の外面から突出している。本実施形態の場合、中継部133は、上面、下面、前面、後面、左面、右面を有する六面体の部材である。具体的には、中継部133は、直方体の部材であって、長手方向が前後方向を向いている。
第1接続部132aは、中継部133の左面から左方に向かって突出している。第2接続部132bは、中継部133の後面から後方に突出してから下方に向けて湾曲している。第3接続部132cは、中継部133の右面の後部から右方に向かって突出している。第4接続部132dは、中継部133の右面の前部から右方に向かって突出している。第5接続部132eは、中継部133の下面から下方に向けて突出している。第6接続部132fは、中継部133の上面から上方に突出してから右方に向けて湾曲している。
図10に示すように、中継部133の内部には、複数の接続部130の間を中継する中継路134が形成されている。中継路134は、複数の分岐路135を含んでいる。複数の分岐路135はそれぞれ1つの接続部132を他の複数の接続部132と連通させる分岐路である。複数の分岐路135は、第1分岐路136と第2分岐路137とを含む。
第1通路136aは、機体幅方向の一方から他方に延びる通路である。第1通路136aは、一端側が第1接続部132aと連通し、他端側が第3接続部132cと連通する。これによって、図8に示すように、第1接続部132aに接続された第1管材130aと、第3接続部132cに接続された第3管材130cとは互いに連通する。第1管材130aと第3管材130cと第1通路136aは、還流路25bの一部(原動機10から逆止弁83までの経路)を構成する。
第3通路137aは、上下方向に延びる通路である。図10に示すように、第1分岐路136の第1通路136aと、第2分岐路137の第3通路137aは、互いに離間し、且つ異なる方向(後方視で直交する方向)に延伸するように形成されている。第3通路137aは、一端側が第5接続部132eと連通し、他端側が第6接続部132fと連通する。これによって、第5接続部132eに接続された第5管材130eと、第6接続部132fに接続された第6管材130fとは互いに連通する。第5管材130eと第6管材130fと第3通路137aは、燃料戻し路25cの一部(燃料クーラ15の出口から燃料タンク10までの経路)を構成する。
図9、図10に示すように、取付部138は、側面視にてL字状に形成されており、後端部が中継部133の前面に接続されている。図10に示すように、取付部138には、複数(2つ)の孔138aが上下方向に間隔をあけて形成されている。孔138aは、取付部138を機体幅方向(左右方向)に貫通している。図7、図9に示すように、複数の孔138aにはそれぞれボルトが挿通されている。取付部138は、孔138aに挿通されたボルトとナットにより、支持ブラケット120に接続された取付具120Dに取り付けられる。これにより、取付部138は、取付具120Dを介して支持ブラケット120に取り付けられる。このように、取付部138がボルトとナットにより支持ブラケット120に接続された取付具120Dに取り付けられることで、燃料分岐アダプタ131は支持ブラケット120に対して着脱可能となる。
複数の管材130の少なくとも一部は、原動機10と補強リブ62との間を通って配策されている。図6に示すように、本実施形態の場合、第3管材130c、第4管材130d、第6管材130f、第7管材130gが、原動機10と補強リブ62との間を通って配策されている。第3管材130c、第4管材130d、第6管材130f、第7管材130gは、油圧ポンプ11の前方を通って右方に向かって延びている。
変更例の燃料分岐アダプタ131は、複数の接続部132と、中継部133と、取付部138と、を有している。複数の接続部132は、中継部133の外面からそれぞれ外方に向かって突出している。複数の接続部132は、第1接続部132aと、第2接続部132bと、第3接続部132cと、第4接続部132dと、第5接続部132eと、第6接続部132fと、第7接続部132gと、第8接続部132hと、を含む。
複数の分岐路135は、第1分岐路136と第2分岐路137とを含む。第1分岐路136は、中継部133の後部に形成された分岐路である。第1分岐路136は、第1接続部132aを第2接続部132b及び第3接続部132cと連通させる分岐路である。第2分岐路137は、中継部133の前部に形成された分岐路である。第2分岐路137は、第4接続部132dを第5接続部132e及び第6接続部132fと連通させる分岐路である。直通路140は、第7接続部132gと第8接続部132hとを連通する。
また、本実施形態では、燃料分岐アダプタ131が複数の分岐路135を備えている構成について説明したが、これに限らず、複数の接続部132同士を連通する連通路を複数備えている構成であればよい。例えば、2つの接続部132同士を連通する連通路を複数備えていてもよく、2つの接続部132同士を連通する連通路と3つ以上の接続部132同士を連通する連通路(分岐路)とを備えていてもよい。
<ベルトテンション調整装置>
図12に示すように、作業機1は、原動機10からの動力を被駆動機器に伝達するベルトのテンションを調整するベルトテンション調整装置151を備えている。先ず、図12を参照して、ベルトテンション調整装置151が適用される原動機10からの動力伝達機構について説明する。図12は、原動機10を出力軸10Aの先端側(左側)から見た図である。図12の矢印A1方向が前方、矢印A2方向が後方である。また、図12の手前側が左方、奥側が右方である。
出力プーリ10A1の上方且つ後方には、コンプレッサ37の入力プーリ37A1が配置されている。出力プーリ10A1の回転軸10Aと、入力プーリ37A1の回転軸37Aとは、互いに平行に延びている。出力プーリ10A1と入力プーリ37A1とに亘って、ベルト150Aが掛け渡されている。原動機10の出力軸10Aからの動力は、出力プーリ10A1からベルト150Aを介して入力プーリ37A1に伝達される。これにより、原動機10の駆動によってコンプレッサ37が駆動される。
ベルトテンション調整装置151は、駆動プーリと、従動プーリと、テンションプーリ152と、ベルトと、調整機構153と、を備えている。駆動プーリは、原動機10からの動力を伝達する動力伝達軸に取り付けられている。本実施形態の場合、動力伝達軸は出力軸10Aであり、駆動プーリは出力プーリ10A1である。従動プーリは、被駆動機器の入力軸に取り付けられている。本実施形態の場合、被駆動機器はオルタネータ38であり、従動プーリは入力プーリ38A1であり、ベルトはベルト150Bである。以下の説明では、駆動プーリ10A1、従動プーリ38A1、ベルト150Bと記載する。
図12、図13、図14に示すように、調整機構153は、第1部材154と、第2部材157と、調整杆部材162とを有している。調整杆部材162は、回転等の操作により軸心方向に移動可能な部材であって、本実施形態ではボルトである。以下、調整杆部材162を「調整ボルト162」という。
第1部材154は、ファンプーリ12A1の上方に配置されている。第1部材154は、第1板部155と第2板部156とを有している。第1板部155と第2板部156とは、1枚の板(鋼板等)を折り曲げることにより形成されている。
図13、図14に示すように、第2板部156は、第1板部155から出力軸10Aの先端側(左方)に向けて延設されている。詳しくは、第2板部156は、第1板部155の前上部から屈曲して左方に延びている。図13、図14に示すように、第2板部156には、調整ボルト162が挿通される貫通孔156aが形成されている。貫通孔156aは、第2板部156を上下方向に貫通している。貫通孔156aは、平面視にて突出部155Cよりも前方に形成されている。
図13、図14に示すように、第4板部159は、第3板部158から出力軸10Aの先端側に延設されている。具体的には、第4板部159は、第3板部158の上部から左方に向かって延設されている。第4板部159には、調整ボルト162が螺合されるねじ孔159aが形成されている。ねじ孔159aは、第4板部159を上下方向に貫通している。ねじ孔159aの軸心は、第2板部156の貫通孔156aの軸心と、同一直線上に配置されている。従って、ねじ孔159aの軸心と、第2板部156の貫通孔156aの軸心と、テンションプーリ152の回転軸152Aは、同一直線上に配置される。
以下、調整機構153によるベルトのテンションの調整方法について説明する。
図14の矢印C1に示すように、調整ボルト162の頭部を締め付け方向(矢印C1方向)に回すと、調整ボルト162に対してねじ孔159aが上方に移動するため、第4板部159が上方に移動して第2板部156に対して接近する。これにより、第2部材157が第1部材154に対して上方に移動する。図14の矢印D1に示すように、第2部材157が上方に移動すると、テンションプーリ152が上方に移動するため、ベルト150Bに付与されるテンションが増加する。
図14の矢印C2に示すように、調整ボルト162の頭部を緩める方向(矢印C2方向)に回すと、調整ボルト162に対してねじ孔159aが下方に移動するため、第4板部159が下方に移動して第2板部156に対して離れる方向に移動する。これにより、第2部材157が第1部材154に対して下方に移動する。図14の矢印D2に示すように、第2部材157が下方に移動すると、テンションプーリ152が下方に移動するため、ベルト150Bに付与されるテンションが減少する。
また、ベルトテンション調整装置151は、コンプレッサ37、オルタネータ38以外の被駆動機器(例えば、油圧ポンプ等)に原動機10の動力を伝達するベルトに対しても適用可能である。つまり、ベルトテンション調整装置151は、原動機10の動力をベルト伝動により受けて駆動する被駆動機器のプーリに巻き掛けられるベルトに対して幅広く適用可能である。
<ファンカバー>
図1、図2、図15、図16に示すように、作業機1は、ファン12、ファンシュラウド13、及びファンカバー170を有する送風装置16を備えている。ファンカバー170は、ファン12の周囲を囲うファンシュラウド13に取り付けられている。ファンカバー170は、作業者が回転しているファン12に接触することを防ぐためのカバーである。
図2に示すように、ファンシュラウド13は、原動機10とラジエータ14との間に配置されており、ファン12の回転により生じる空気の流れ(ラジエータ14側から原動機10側に向かう気流)を整える。
第1カバー部材171は、ファンシュラウド13に取り付けられる。図18等に示すように、第1カバー部材171は、取付部172と延設部173とを有している。取付部172は、ファンシュラウド13に取り付けられる部分であって、取付用の複数の孔172aが形成されている。取付部172は、側面視にて略三角形状であって、当該三角形の各頂点の近傍にそれぞれ孔172aが形成されている。図17に示すように、複数の孔172aにそれぞれボルト172bを挿通し、当該ボルト172bをファンシュラウド13に埋設されたナット13aに螺合することで、取付部172がファンシュラウド13に取り付けられる。
図18に示すように、第2カバー部材175は、覆板部176と前板部177とを有している。覆板部176は、延設部173に取り付けられて切欠部173aを覆う。覆板部176は、長方形状であって、横幅(機体幅方向の長さ)が縦幅(傾斜方向E3の長さ)よりも短い。覆板部176の横幅は切欠部173aの横幅よりも大きく、覆板部176の縦幅は切欠部173aの縦幅よりも大きい。これにより、図15に示すように、覆板部176は切欠部173aの全体を覆うことができる。
<DPFマフラカバー(第1カバー)、過給機カバー(第2カバー)、テールマフラ>
<DPFマフラ>
図20、図28等に示すように、原動機ルームERには、粒子除去装置(排気処理装置)18が設けられている。粒子除去装置18は、原動機10からの排気(排出ガス)中の有害物質を含む微粒子を処理する。粒子除去装置18は、排気処理部18Aとブラケット184と第1カバー185とを有する。本実施形態では、排気処理部18Aは、DPF(Diesel Particulate Filter)マフラから構成されている。排気処理部18Aは、原動機10から排出された排気に含まれる微粒子を処理する。具体的には、排気処理部18Aは、原動機10から排出された排気に含まれる微粒子を捕捉して燃焼させる。なお、排気処理部18Aは、DPFマフラに限定されず、原動機10から排出された排気に含まれる微粒子を処理するものであればよい。
図20、図23に示すように、DPFマフラ18Aは、略円柱状の外形であり、円柱の中心軸方向を前後方向に向けて配置されている。DPFマフラ18Aは、複数の外装部材181を有している。複数の外装部材181は、連結部182を介して互いに連結されている。複数の外装部材181は、前方外装部材181aと、胴部外装部材181bと、後方外装部材181cと、を含む。前方外装部材181aは、DPFマフラ18Aの前部に位置する外装部材である。前方外装部材181aは、前壁181a1と、当該前壁181a1の外周から後方に向かって延出した周壁181a2と、を有している。つまり、前方外装部材181aは、円筒状であって後方に向かって開口している。前方外装部材181aの後端部には、DPFマフラ18Aの径外方に向かって突出するフランジ部(第1フランジ部)181a3が設けられている。
<第1カバー>
図20に示すように、DPFマフラ18Aには、ブラケット184を介して第1カバー185が取り付けられている。尚、図20では第1カバー185は仮想線で示されており、第1カバー185を取り付けた状態の外観は図1に示されている。
つまり、第1カバー185は、DPFマフラ18Aを複数の方向から覆う。具体的には、第1カバー185は、DPFマフラ18Aを3つの方向(上方、後方、右方)から覆う。
第2覆板185Bは、第1覆板185Aの後端部から下方に向かって延設されている。第2覆板185Bは、一方の面(外面)が後向きに、他方の面(内面)が前向きとなるように配置される。図21に示すように、第1覆板185Aに形成された貫通孔185A1と、ブラケット184の上板184Aに形成された貫通孔184A2にボルト184A1を挿通し、当該ボルト184A1にナットを螺合することにより、第1覆板185Aがブラケット184に取り付けられる。
図21、図22に示すように、第1カバー185は、内面に延設リブ185Dを有している。延設リブ185Dは、第1覆板185Aから第2覆板185Bに亘って延設されている。詳しくは、延設リブ185Dは、第1覆板185Aの内面(下面)の左前端部から第2覆板185Cの内面(前面)の左下端部に亘って延設されている。延設リブ185Dは、側面視にてL字形の板状であって、一方の面が第3覆板185Cと対向して配置されている。
<第2カバー>
図20、図28等に示すように、原動機10の後部の上方には過給機186が配置されている。過給機186は、原動機10から排出された排気により内部のタービンが回転することで、圧縮された空気を原動機10に供給する。
図20、図24に示すように、第2カバー187は、覆壁部187Aと、被取付部187Bと、を有している。覆壁部187Aは、第1覆壁187A1と、第2覆壁187A3と、連結壁187A2と、を含む。第1覆壁187A1は、過給機186の上方に配置されており、過給機186の上方を覆う。第2覆壁187A3は、過給機186の後方に配置されており、過給機186の後方を覆う。連結壁187A2は、第1覆壁187A1と第2覆壁187A3とを連結している。連結壁187A2は、円弧状に湾曲しており、第1覆壁187A1の後端部と第2覆壁187A3の上端部とを連結している。
なお、本実施形態において第2カバー187は、過給機186の上方及び後方を覆うが、第2カバー187は、過給機186の後方のみを覆うものであってもよいし、過給機186の前方と上方と後方とを覆うものであってもよい。
<テールマフラ>
図2、図20等に示すように、テールマフラ188の一端側には、DPFマフラ18Aの排気口18bに接続された排気管183が挿入されている。図1、図2に示すように、テールマフラ188は、第1湾曲部188Aと第2湾曲部188Bとを有している。第1屈曲部188Aは、排気管183の他端部から斜め上右方に延びてから湾曲して上方に延びている。第2湾曲部188Bは、第1湾曲部188Aと連続して上方に延びてから右方に湾曲している。テールマフラ188の他端部(排気口18b)は、カバー30から斜め上右方に突出している。
図25、図26に示すように、上部カバー30Aは、略長方形状の板部材であり、第2前部材99A、第2後部材99B、第1後部材98Bの上方を覆っている。上部カバー30Aは、締結部材(ボルト等)を介して、第1支持体98及び第2支持体99に固定されている。上部カバー30Aの右部には、開口孔30A1が形成されている。開口孔30A1は、第2前部材99Aと第2後部材99Bの間に位置している。開口孔30A1は、機体幅方向に長い略小判型(楕円形)の長円孔である。テールマフラ188は、開口孔30A1を上方に向けて貫通してから右方に湾曲し、右方に向けて開口している。
<効果>
本実施形態の作業機1は、以下の効果を奏する。
<アダプタ(燃料分岐アダプタ)>
燃料分岐アダプタ131は、機体2と、機体2に搭載され且つ燃料により駆動する原動機10と、燃料を流通させる複数の管材130とを有する作業機1に備えられる燃料分岐アダプタであって、管材130がそれぞれ接続される複数の接続部132と、複数の接続部132の間を連通させる連通路(分岐路)135が複数形成された中継部133と、機体2に取り付けられる取付部138と、を有している。
この構成によれば、1つの接続部132に接続された管材を他の複数の接続部132に接続された管材と連通させる分岐路135が1つの燃料分岐アダプタ131に複数形成されるため、複数の分岐路135にそれぞれ連通される複数の管材を1つの燃料分岐アダプタ131に集約して接続することができ、管材の配策を容易化することができる。
この構成によれば、エア抜き用管材が機器(原動機、油圧ポンプ等)と接触することが回避され、エア抜き用管材の振動や摩損を防止できる。また、生産時やメンテナンス時におけるエア抜き用管材の組み付け作業を容易化することができる。
この構成によれば、接続部132に接続された管材とは別に、燃料分岐アダプタ131の近傍を通って配策される管材を、当該燃料分岐アダプタ131のクランプ139に保持して位置決めすることができる。そのため、接続部132に接続された管材と燃料分岐アダプタ131の近傍を通って配策される管材とが絡み合うことを回避して管材を配策することができる。
また、第1接続部132aは、第1通路136aの一端側から機体幅方向の一方側に配置された原動機10側に向けて突出している。第2接続部132bは、第2通路136bから後方に突出してから下方に向けて湾曲し、第3接続部132cは、第1通路136aの他端側から機体幅方向の他方側に向けて突出している。第4接続部132dは、第4通路137bから機体幅方向の他方側に向けて突出し、第5接続部132eは、第3通路137aの一端側から下方に向けて突出している。第6接続部132fは、第3通路137aの他端側から上方に突出してから機体幅方向の他方側に向けて湾曲している。
この構成によれば、上述した燃料分岐アダプタ131の優れた効果を奏する作業機1を実現することができる。
また、作業機1は、燃料を貯留する燃料タンク19と、燃料タンク19に貯留された燃料を原動機10に供給する燃料供給路25aと、原動機10から排出された燃料を燃料供給路25aに戻す還流路25bに設けられたバルブ(還流バルブ)84と、燃料を冷却する燃料クーラ15と、燃料ポンプ24から原動機10に供給される燃料中の異物を除去する燃料フィルタ22と、を備えている。複数の管材130は、原動機10と第1接続部132aとを接続する第1管材130aと、第2接続部132bと燃料クーラ15とを接続する第2管材130bと、第3接続部132cとバルブ84とを接続する第3管材130cと、を含み、複数の管材130は、燃料フィルタ22と第4接続部132dとを接続する第4管材130dと、燃料クーラ15と第5接続部132eとを接続する第5管材130eと、第6接続部132fと燃料タンク19とを接続する第6管材130fと、を含む。
また、機体2は、基板8と、基板8上に設けられ且つ原動機10を支持する支持ブラケット120と、を有し、取付部138は支持ブラケット120に取り付けられている。
また、作業機1は、油圧アクチュエータと、油圧アクチュエータに供給される作動油を吐出する油圧ポンプ11と、を備えている。支持ブラケット120は、原動機10の前部を支持し、燃料分岐アダプタ131の少なくとも一部は、前後方向において、支持ブラケット120と燃料ポンプ24との間に配置されている。
また、機体2は、基板8の上部に設けられて前後方向に延びる補強リブ62を有し、支持ブラケット120と原動機10との間にはマウント部材125が介装され、燃料分岐アダプタ131は、上下方向において、補強リブ62とマウント部材125との間に配置されている。
また、複数の管材130の少なくとも一部は、原動機10と補強リブ62との間を通って配策されている。
<ベルトテンション調整装置>
ベルトテンション調整装置151は、作業機1に備えられる原動機10からの動力を伝達する動力伝達軸10Aに取り付けられた駆動プーリ10A1と、被駆動機器38の入力軸38Aに取り付けられた従動プーリ38A1と、テンションプーリ152と、を備えている。ベルトテンション調整装置151は、駆動プーリ10A1と従動プーリ38A1とテンションプーリ152とに亘って掛け渡され、動力伝達軸10Aの回転駆動力を被駆動機器38に伝達する無端状のベルト150Bと、ベルト150Bのテンションを調整する調整機構153と、を備えている。調整機構153は、駆動プーリ10A1及び従動プーリ38A1に対する相対位置が固定された第1部材154と、回転軸を支持するとともに、第1部材154に対して移動可能であって且つ当該移動を案内するガイド部161を有する第2部材157と、第1部材154に対して第2部材157を移動させる調整杆部材162と、を有している。テンションプーリ152の回転軸152Aの軸心は、調整杆部材162の軸心線L1の延長線上に配置され、ガイド部161が延びる方向は、調整杆部材162の軸心線L1に対して平行に偏移している。
この構成によれば、調整機構153の前後方向の大きさを小さくすることができるため、前後方向のスペースの制約が厳しい原動機ルームにおいて、ベルトテンション調整装置151を容易に配置することができる。また、高さ方向のスペースの制約が厳しい原動機ルームにおいても、ベルトテンション調整装置151を高さ方向にコンパクトに構成することができるため、ベルトテンション調整装置151を容易に配置することができる。
また、調整杆部材162は、調整ボルトであって、第1部材154は、第1板部155から出力軸10Aの先端側に向けて延設され且つ調整ボルト162が挿通される貫通孔156aが形成された第2板部156を有している。第2部材157は、長孔161が形成され且つ第1板部155に対して摺動する第3板部158と、第3板部158から出力軸10Aの先端側に延設され且つ調整ボルト162が螺合されるねじ孔159aが形成された第4板部159と、を有している。
この構成によれば、第2部材157が第1部材154に対して回転することを複数のボルト155Cによって防止することができる。また、ボルト155Cとナット155Dの螺合により、第2部材157が第1部材154から離反することを回避できる。また、ナット155Dを複数のボルト155Cから取り外すことで、第1部材154から第2部材157を容易に取り外すことができるため、ベルトテンション調整装置151のメンテナンス性を向上させることができる。
この構成によれば、第1リブ155A,155Bによって第1板部155の剛性が向上するため、ベルト150Bに付与したテンションの反力によって第1板部155が変形することを防止できる。
この構成によれば、第2リブ160によって第2板材157の剛性が向上するため、ベルト150Bに付与したテンションの反力によって第2板部157が変形することを防止できる。また、第4板部159の第3板部158に対する連結強度を向上させることができる。そのため、ベルトテンション調整装置151の耐用期間を長くすることができる。
この構成によれば、ベルト150Bに付与したテンションの反力によって、第1板部155が固定部材155Fを支点として原動機10に対して回転することを防止することができる。
この構成によれば、原動機10を吊り上げるためのフックを係止するための部材を別途設けることなく、ベルトテンション調整装置151を原動機10の吊り上げに活用することができる。このため、部品点数を削減することができ、製造コストを削減することができる。
この構成によれば、上述したベルトテンション調整装置151の優れた効果を奏する作業機1を得ることができる。
<ファンカバー>
また、送風装置16は、作業機に備えられる原動機10と、原動機10の出力軸10Aに取り付けられるファン12と、ファン12の周囲を囲うファンシュラウド13に取り付けられ、出力軸10Aの軸方向において原動機10とファンシュラウド13との間の領域の一部を覆うファンカバー170と、を備えている。ファンカバー170は、ファンシュラウド13に取り付けられた第1カバー部材171と、当該第1カバー部材171に着脱可能に取り付けられた第2カバー部材175と、を有している。
また、ファンシュラウド13は樹脂製であり、第1カバー部材171及び第2カバー部材175は金属製である。
この構成によれば、ファンシュラウド13に対して第1カバー部材171を容易に且つ確実に取り付けることができる。また、メンテナンス時においては、ファンシュラウド13に対して第1カバー部材171を着脱する必要がないため、第1カバー部材171の着脱の繰り返しに起因するファンシュラウド13に埋設されたナット13aの脱落を防止できる。
この構成によれば、第1カバー部材171を取付部172によってファンシュラウド13に取り付けた状態で、第2カバー部材175を延設部173から取り外すことで、切欠部173aからファンカバー170の内側(奥側)にある機器に容易にアクセスすることができる。
この構成によれば、第1カバー部材171は、延設部173と下板部174とを含む複数の面でファン12を覆うことができる。このため、第1カバー部材171により複数の角度からのファン12へのアクセスを規制することができる。
この構成によれば、第2カバー部材175は、覆板部176と前板部177とを含む複数の面でファン12を覆うことができる。このため、第2カバー部材175により複数の角度からのファン12へのアクセスを規制することができる。
この構成によれば、上述した送風装置16の優れた効果を奏する作業機1を実現することができる。
また、作業機1は、原動機10と、原動機10からの動力を伝達する動力伝達軸(出力軸)10Aに取り付けられた駆動プーリ10A1と、被駆動機器38の入力軸に取り付けられた従動プーリ38A1と、テンションプーリ152と、駆動プーリ10Aと従動プーリ38A1とテンションプーリ152とに亘って掛け渡され、動力伝達軸10Aの回転駆動力を被駆動機器38に伝達する無端状のベルト150Bと、ベルト150Bのテンションを調整する調整機構153と、を備え、調整機構153は、ファンカバー170の前方に配置されている。
<DPFマフラカバー(第1カバー)、過給機カバー(第2カバー)、テールマフラ>
また、排気処理装置18は、作業機1に備えられる原動機10からの排気に含まれる微粒子を処理する排気処理部18Aと、排気処理部18Aに取り付けられたブラケット184と、ブラケット184に取り付けられ且つ排気処理部18Aの少なくとも一部を覆う第1カバー185と、を備え、排気処理部18Aは、第1フランジ部181a3を有する第1外装部材181aと、第2フランジ部181b1を有する第2外装部材181bと、第1フランジ部181a3と第2フランジ部181b1とを連結する第1連結部182Aとを備え、ブラケット184は、第1連結部182Aに取り付けられる本体側取付部190と、第1カバーが取り付けられるカバー取付部と、を有している
この構成によれば、第1カバー185を、当該第1カバー185と別体であるブラケット184を介して排気処理部18Aに取り付けることができるため、様々な形態の排気処理部に対して汎用的に取り付けることができるカバーの取り付け構造を有する排気処理装置18となる。また、排気処理部18Aの第1外装部材181aと第2外装部材181bとを連結する第1連結部182Aを利用してブラケット184を排気処理部18Aに取り付けられることができる。このため、第1カバー185を排気処理部18Aに取り付けるために、排気処理部18Aの加工や仕様変更等を行う必要がない。
また、第2外装部材181bは、第3フランジ部181b2を備え、排気処理部18は、第4フランジ部181c3を有する第3外装部材181cと、第3フランジ部181b2と第4フランジ部181c3とを連結する第2連結部182Bとを備え、本体側取付部190は、第1連結部182Aに取り付けられる第1被連結部184Bと、第2連結部182Bに取り付けられる第2被連結部184Cとを備えている。
また、ブラケット184は、第1連結部182Aに形成された貫通孔182cと第1被連結部184Bに形成された貫通孔184B1とにボルト184bを挿通し、当該ボルト184bにナットを螺合させて第1連結部182Aと第1被連結部184Bとを締結し、第2連結部182Bに形成された貫通孔182dと第2被連結部184Cに形成された貫通孔184C1とにボルト184cを挿通し、当該ボルト184cにナットを螺合させて第2連結部182Bと第2被連結部184Cとを締結することにより、排気処理部18Aに取り付けられている。
この構成によれば、第1カバー185によって排気処理部18Aの上方と側方(機体後方)とを覆うことができるため、排気処理部18Aに対する上方及び側方(機体後方)からの接触を防ぐことができる。
この構成によれば、様々な形態のDPFマフラに対して汎用的に取り付けることができるカバーの取り付け構造を有する排気処理装置18となる。
また、作業機1は、上記排気処理装置18を備えている。
この構成によれば、上述した排気処理装置18の優れた効果を奏する作業機1を実現することができる。
この構成によれば、第2カバー187が過給機186の少なくとも一部を覆うことによって、メンテナンス時等において作業者が過給機186に接触することを防止できる。また、作業機1が備える構造体91に対して接続具187Cを介して第2カバー187を取り付けることから、第2カバー187を取り付けるために専用の支持部材を設けたり過給機186に加工を施したりすることなく、過給機186の一部を第2カバー187で覆うことができる。
この構成によれば、第2カバー187を過給機186の後方に容易に配置することができる。また、作業者が過給機186の後方からメンテナンス等の作業を行う場合において、作業者が過給機186に接触することを防止することができる。
この構成によれば、排気処理部18Aを原動機10の上方において前方寄りの位置に配置した場合でも、上部カバー30Aに妨げられることなく排気処理部18A及びテールマフラ188を配置することができる。また、排気処理部18Aに接続されたテールマフラ188を上方に延ばして上部カバー30Aを貫通させることができるため、テールマフラ188を後方に向けて長く延ばす必要がない。
8 旋回基板(基板)
10 原動機
11 油圧ポンプ
15 燃料クーラ
19 燃料タンク
22 燃料フィルタ(フィルタ)
62 第2縦リブ(補強リブ)
81 管路
83 逆止弁
84 還流バルブ
120 支持ブラケット
125 第1マウント部材(マウント部材)
130 管材(ホース)
130a 第1管材
130b 第2管材
130c 第3管材
130d 第4管材(エア抜き用管材)
130e 第5管材
130f 第6管材
131 燃料分岐アダプタ
132 接続部
132a 第1接続部
132b 第2接続部
132c 第3接続部
132d 第4接続部
132e 第5接続部
132f 第6接続部
133 中継部
134 中継路
135 分岐路(連通路)
136 第1分岐路
136a 第1通路
136b 第2通路
137 第2分岐路
137a 第3通路
137b 第4通路
138 取付部
139 クランブ部
Claims (12)
- 機体と、
前記機体に搭載され且つ燃料により駆動する原動機と、
前記燃料を流通させる複数の管材とを有する作業機に備えられる燃料分岐アダプタであって、
前記管材がそれぞれ接続される複数の接続部と、前記複数の接続部の間を連通させる連通路が複数形成された中継部と、前記機体に取り付けられる取付部と、を有し、
複数の前記連通路は、それぞれ1つの接続部を他の複数の接続部と連通させる分岐路である燃料分岐アダプタ。 - 機体と、
前記機体に搭載され且つ燃料により駆動する原動機と、
前記燃料を流通させる複数の管材とを有する作業機に備えられる燃料分岐アダプタであって、
前記管材がそれぞれ接続される複数の接続部と、前記複数の接続部の間を連通させる連通路が複数形成された中継部と、前記機体に取り付けられる取付部と、を有し、
前記接続部に接続される管材とは別の管材を保持するクランプ部を有する燃料分岐アダプタ。 - 前記複数の管材は、前記燃料に含まれる空気を除去するためのエア抜き用管材を含んでいる請求項1又は2に記載の燃料分岐アダプタ。
- 前記複数の分岐路は、第1分岐路と第2分岐路とを含み、
前記複数の接続部は、第1接続部と、第2接続部と、第3接続部と、第4接続部と、第5接続部と、第6接続部と、を含み、
前記第1分岐路は、前記第1接続部を前記第2接続部及び第3接続部と連通させる分岐路であり、
前記第2分岐路は、前記第4接続部を前記第5接続部及び前記第6接続部と連通させる分岐路である請求項1に記載の燃料分岐アダプタ。 - 前記第1分岐路は、前記機体の幅方向の一方から他方に延びる第1通路と、当該第1通路の中途部から分岐して後方に延びる第2通路とを含むT字状の分岐路であって、
前記第2分岐路は、上下方向に延びる第3通路と、当該第3通路の中途部から分岐して前記幅方向の他方に延びる第4通路と、を含むT字状の分岐路である請求項4に記載の燃料分岐アダプタ。 - 前記第1接続部は、前記第1通路の一端側から前記幅方向の一方側に配置された前記原動機側に向けて突出し、
前記第2接続部は、前記第2通路から後方に突出してから下方に向けて湾曲し、
前記第3接続部は、前記第1通路の他端側から前記幅方向の他方側に向けて突出し、
前記第4接続部は、前記第4通路から前記幅方向の他方側に向けて突出し、
前記第5接続部は、前記第3通路の一端側から下方に向けて突出し、
前記第6接続部は、前記第3通路の他端側から上方に突出してから前記幅方向の他方側に向けて湾曲している請求項5に記載の燃料分岐アダプタ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料分岐アダプタを備えた作業機。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の燃料分岐アダプタと、
前記燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクに貯留された前記燃料を前記原動機に供給する燃料供給路と、
前記原動機から排出された前記燃料を前記燃料供給路に戻す還流路に設けられたバルブと、
前記燃料を冷却する燃料クーラと、
前記燃料タンクから前記原動機に供給される前記燃料中の異物を除去するフィルタと、を備えた作業機であって、
前記複数の管材は、前記原動機と前記第1接続部とを接続する第1管材と、前記第2接続部と前記燃料クーラとを接続する第2管材と、前記第3接続部と前記バルブとを接続する第3管材と、前記フィルタと前記第4接続部とを接続する第4管材と、前記燃料クーラと前記第5接続部とを接続する第5管材と、前記第6接続部と前記燃料タンクとを接続する第6管材と、を含んでいる作業機。 - 機体と、
前記機体に搭載され且つ燃料により駆動する原動機と、
前記燃料を流通させる複数の管材と、
前記管材がそれぞれ接続される複数の接続部と、前記複数の接続部の間を連通させる連通路が複数形成された中継部と、前記機体に取り付けられる取付部と、を有する燃料分岐アダプタと、
を備え、
前記機体は、基板と、前記基板上に設けられ且つ前記原動機を支持する支持ブラケットと、を有し、
前記取付部は、前記支持ブラケットに取り付けられている作業機。 - 油圧アクチュエータと、
前記油圧アクチュエータに供給される作動油を吐出する油圧ポンプと、を備え、
前記支持ブラケットは、前記原動機の前部を支持し、
前記燃料分岐アダプタの少なくとも一部が、前後方向において、前記支持ブラケットと前記油圧ポンプとの間に配置されている請求項9に記載の作業機。 - 前記機体は、前記基板の上部に設けられて前後方向に延びる補強リブを有し、
前記支持ブラケットと前記原動機との間にはマウント部材が介装され、
前記燃料分岐アダプタは、上下方向において、前記補強リブと前記マウント部材との間に配置されている請求項9又は10に記載の作業機。 - 前記複数の管材の少なくとも一部は、前記原動機と前記補強リブとの間を通って配策されている請求項11に記載の作業機。
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