JP2007291958A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン10の燃料噴射ポンプ5の燃料吸い込み口5aよりも、燃料タンク1内の液面L1を高くして、該液面L1のヘッド圧により、燃料を供給するエンジン10において、燃料フィルタ2と燃料噴射ポンプ5と燃料タンク1に連通するエア抜き配管6とを三方継手3を介して接続し、前記三方継手3と燃料噴射ポンプ5入口側の間に配設する燃料配管4cとエア抜き配管6内にそれぞれ絞り7、8を設け、前記エア抜き配管6内に逆止弁機能を構成する球体又は逆止弁を配置し、燃料噴射ポンプ5から発生する脈動により燃料配管内のエア抜きを行う。
【選択図】図2
Description
また、前記燃料フィルタを除いた構成としたもの、すなわち燃料フィルタを介さない燃料配管と燃料噴射ポンプと燃料タンクに連通するエア抜き配管とを三方継手を介して接続し、前記三方継手と燃料噴射ポンプ入口側の間に配設する燃料配管とエア抜き配管内にそれぞれ絞りを設け、前記エア抜き配管内に逆止弁機能を構成する球体又は逆止弁を配置し、燃料噴射ポンプから発生する脈動により燃料配管内のエア抜きを行うものである。
図1は本発明に係る燃料供給装置を示す側面図、図2は本発明の燃料供給装置のエア抜き配管を示す説明図、図3はエア抜き配管内の浮力体を示す側面断面図、図4は従来の燃料供給装置のエア抜き配管を示す説明図である。なお、以下においては、図1に示す矢印Aの方向を「前」、その反対側を「後」として説明する。
エンジン10の上方には燃料タンク1が配置され、該燃料タンク1の下部には取出口を設けて燃料供給管4aと連通し、該燃料供給管4aの他端は燃料フィルタ2の一次側に連通している。燃料フィルタ2の二次側には燃料供給管4bを介して三方継手3と連通されている。該三方継手3の枝管の残りの一方より燃料噴射ポンプ5の燃料吸い込み口5aに対して燃料供給管4cを配管している。また、三方継手3の枝管の残りの他方より燃料タンク1に対してエア抜き配管6を連通している。こうして燃料タンク1内の燃料を、燃料フィルタ2を介して燃料噴射ポンプ5へと供給する構成としている。更に、燃料噴射ポンプ5より高圧管を介して燃料噴射ノズル(図示せず)と連通して、燃料噴射タイミングに合わせて燃料噴射弁(図示せず)を開閉させて燃料を供給するのである。なお、図2において、以上の燃料供給系における供給燃料の流れを矢印にて示している。
また、図1に示すようにエンジン10の前方(側面視左側)に燃料タンク1が配置されており、燃料タンク1の下面が、燃料噴射ポンプ5の燃料吸い込み口5aよりも高く位置するように構成されている。
燃料タンク1の下部から突出した継手部1aと燃料フィルタ2の上部から前方に延出した入口側継手部2aとの間には燃料供給管4aが配管されており、燃料フィルタ2の上部から後方に延出した出口側継手部2bと略T型形状に構成した三方継手3の一方の継手部3aとの間には燃料供給管4bが配管されており、三方継手3の残る二方の内の一方である継手部3bと燃料噴射ポンプ5の燃料吸い込み口5aとの間には燃料供給管4cが配管され、該燃料供給管4cの管内中途部に絞り手段となる絞り弁7を設けている。また、三方継手3の他方の継手部3cと燃料タンク1の上部後方に付設している継手部1bとの間にエア抜き配管6を連結しており、該エア抜き配管6は、燃料噴射ポンプ5よりも前方に配置し、配管6の端部が略上下方向となるように設けている。またエア抜き配管6内の継手部3c近傍には絞り手段となる絞り弁8を設けている。エア抜き配管6内の絞り弁8と継手部3cとの間は所定の間隔を有しており、この部分にエア抜き配管6の内径よりは小さく、絞り弁8の入口内径よりも大きい直径であり、かつ、燃料比重よりも僅かに大きく、球体状の沈降体9を挿入している。また三方継手3の分岐ピースの一つである継手部3cの内径は、前記沈降体9の直径よりも小さくしており、継手部3cの端部には沈降体9を密着できる弁シート構造の一例である弾性体からなるシート材13を固着し、または、一体的に座を形成している。こうして沈降体9からなる閉塞物と、該沈降体9を継手部3c端部のシート材13で受け止めることで、エア中または気液混合状態中で逆止弁11として作用するように構成している。
なお、上記燃料供給管4a、4b、4c及びエア抜き配管6等はゴムホース製であるが、特に限定するものではない。また三方継手3としてT型形状の三方継手を使用したが、特に形状を限定するものではなくT型形状以外の三方継手を使用してもかまわない。
また、燃料供給時においては、燃料供給管中の気泡は、三方継手3の継手部3cを介して重力により上方に上がり、燃料タンク1内に開放される。つまり通常は、燃料比重よりも僅かに大きい沈降体9が継手部3cを塞いだ状態であるが、気泡がエア抜き配管6に入る際には、圧力差により沈降体9を上方に押し上げて気泡が通過するのである。上記のような逆止弁11の構成においては、重力の作用によってのみ沈降体9が継手部3cを閉弁した状態となるため、燃料供給管4a、4b、4c中で発生したエアを容易に上方に逃がし、かつ燃料タンク1側から継手部3c方向へのエアの逆流を防ぐことが可能となる。つまりエア抜きを効率的に行えるように僅かなクラッキング圧で作動する逆止弁構造となっているのである。
なお、本実施例では燃料フィルタ2を使用しているが、上記において燃料フィルタ2を除いた構成としたもの、すなわち燃料フィルタ2を介さない燃料配管と燃料噴射ポンプ5と燃料タンク1に連通するエア抜き配管6とを三方継手3を介して接続するように構成してもよく、特に燃料フィルタ2を使用しない場合においても上記効果は得られるため、特に上記配置構成に限定するものではない。
更に、三方継手3の継手部3bと燃料噴射ポンプ5の燃料吸い込み口5aとの間を連通する燃料供給管4c内に絞り弁7を配置することにより、三方継手3部分における急激な流れが抑えられて、燃料噴射ポンプ5の脈動圧が低減され、エアも吸込み難くなるのである。
上述した沈降体9と継手部3cとシート材13とからなる逆止弁11の替わりとして、図3に示すようにエア抜き配管6内の継手部3c近傍にエア抜き配管6の内径より小さい直径であり、かつ燃料よりも僅かに比重が小さく、球体状の浮力体12を挿入している。また、該浮力体12の上方となる燃料タンク1側に弾性体からなるシート構造部14を設けており、該シート構造部14は浮力体12の直径よりも小さい直径である円形の開口部15を設けて絞り効果が得られるようにし、シート構造部14の開口部分の下部が上部よりも広くなるように切り欠いている。こうして閉塞物となる浮力体12が上昇する際にシート構造部14で受け止めることで、エア中または気液混合状態中で逆止弁16として作用するように構成している。また三方継手3の分岐ピースの一つである継手部3cの内径は、前記沈降体9の直径よりも小さくしており、浮力体12が継手部3cとシート構造部14との間に留まる構成としている。
なお、絞り手段の構成としては、閉塞体である浮力体12の一部を欠いて絞り手段としてもかまわない。また、シート構造部14等のシート部分の一部を欠いて絞り手段を形成してもかまわない。また、逆止弁とは別に絞り手段を設けた配管をエア抜き配管6と並列に設けてもかまわない。
2 燃料フィルタ
3 三方継手
5 燃料噴射ポンプ
5a 燃料吸い込み口
6 エア抜き配管
7・8 絞り弁
9 沈降体
10 エンジン
11・16 逆止弁
12 浮力体
13 シート材
14 シート構造部
L1・L2 液面
Claims (4)
- エンジンの燃料噴射ポンプの燃料吸い込み口よりも、燃料タンク内の液面を高くして、該液面のヘッド圧により、燃料を供給するエンジンにおいて、燃料フィルタと燃料噴射ポンプと燃料タンクに連通するエア抜き配管とを三方継手を介して接続し、前記三方継手と燃料噴射ポンプ入口側の間に配設する燃料配管とエア抜き配管内にそれぞれ絞りを設け、前記エア抜き配管内に逆止弁機能を構成する球体又は逆止弁を配置し、燃料噴射ポンプから発生する脈動により燃料配管内のエア抜きを行うことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
- 前記エア抜き配管内に絞りと浮力体とを入れて前記逆止弁を構成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料供給装置。
- 前記エア抜き配管内に絞りと燃料よりも比重が僅かに大きい沈降体とを入れて前記逆止弁を構成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料供給装置。
- 前記エア抜き配管に接続する三方継手の端部に弁シートを形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料供給装置。
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- 2006-04-25 JP JP2006121026A patent/JP2007291958A/ja active Pending
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