JP2004278526A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射ポンプを含む燃料供給装置において、発生するベーパを効率良く排出させて、エンジンの始動性等を向上させる。
【解決手段】燃料タンク10(又は燃料タンクとしてのサブタンク10´)、燃料フィルタ20、燃料噴射ポンプ30、燃料供給通路40,50、燃料フィルタ20の下流室23を燃料タンク10内の空気層に連通するエアー抜き通路60を備え、燃料噴射ポンプ30は、燃料供給通路50と連通する導入口31a、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口32a、導入口31aと排出口32aとを連通するバイパス通路33を含み、エアー抜き通路60には、排出口32aと連通する循環通路70が接続される。これにより、燃料の自然対流が生じてバイパス通路33等内で発生したベーパが効率良く排出され、始動性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(以下、エンジンと称す)に向けて燃料を供給する燃料供給装置に関し、特に、発生したベーパ(気泡)を排出するエアー抜き通路を備えた燃料供給装置に関する。
エンジンに適用される従来の燃料供給装置としては、燃料タンク、燃料フィルタ、供給ポンプ、燃料を分配する燃料分配ポンプ、燃料噴射ノズルを備える構成において、燃料タンクから燃料フィルタ及び供給ポンプを経て燃料分配ポンプに至るまでを連通させる燃料供給パイプ、燃料フィルタ(フィルタエレメント(濾体)よりも下流側)と燃料タンクとを連通するエアー抜きパイプ、燃料分配ポンプでの余剰燃料を燃料タンクに戻すリターンパイプを設け、このリターンパイプをエアー抜きパイプの途中に連通させて、余剰の燃料を燃料フィルタに向けて循環可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の燃料供給装置としては、燃料タンク、燃料フィルタ、供給ポンプ、圧力レギュレータ、燃料噴射ノズルを備える構成において、燃料タンクから燃料フィルタ及び供給ポンプを経て圧力レギュレータに至るまでを連通させる燃料供給パイプ、燃料フィルタ(フィルタエレメント(濾体)よりも下流側)と燃料タンクとを連通するエアー抜きパイプ、圧力レギュレータの下流側と燃料タンクとを連通して余剰の燃料を燃料タンクに戻すリターンパイプを設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開昭61−184861号公報 特開2002−168155号公報
ところで、上記従来の燃料供給装置が高温の環境下に曝されると、燃料供給パイプ内において燃料が気化しベーパ(気泡)が発生する。特に、エンジンを一旦停止させた後に再始動させるような場合、発生したベーパは、供給ポンプの上流側、燃料分配ポンプの上流側、圧力レギュレータの上流側等に滞留するため、エンジンを再始動する場合、この滞留したベーパが燃料に混じって燃料噴射ノズルから噴射され、あるいは、必要な量よりも少ない燃料しか供給されず、始動性の悪化等を招くことになる。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、燃料供給通路内、供給ポンプ内等において発生したベーパを効率良く排出して、特に高温環境下においても所望の燃料を供給でき、エンジンの始動性等を改善できる燃料供給装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る燃料供給装置は、燃料タンク、燃料タンクよりも低く配置される燃料フィルタ、燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、燃料タンクから燃料フィルタを経由して燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、燃料フィルタの濾体よりも下流側の空間を燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路を備えた燃料供給装置であって、上記燃料噴射ポンプは、燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、ポンプ部よりも上流側において導入口と排出口とを連通するバイパス通路を含み、上記エアー抜き通路には、排出口と連通する循環通路が接続された、構成となっている。
この構成によれば、例えばエンジンが停止した直後の高温雰囲気下においては、燃料噴射ポンプがその雰囲気により加熱され、燃料噴射ポンプ内には多量のベーパ(気泡)が発生する場合がある。この発生したベーパ及び加熱された燃料は、バイパス通路及び排出口を経て循環通路を通り、エアー抜き通路に導かれる。
そして、導かれたベーパはエアー抜き通路から燃料タンク内の空気層に抜け、一方、加熱された燃料はエアー抜き通路から燃料フィルタの下流側の空間に流れ込み、上流側から流れ込む低温の燃料と触れて冷やされ、再び燃料噴射ポンプの導入口及びバイパス通路に至る。
このように、ポンプ部が作動していない状態においても、バイパス通路、循環通路、エアー抜き通路、燃料フィルタの下流側の空間、及びこの空間から燃料噴射ポンプまでの燃料供給通路において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次燃料タンクに向けて効率良く排出されつつ、ポンプ部の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等におけるエンジンの始動性が向上する。また、始動後も燃料の自然対流が継続され、熱履歴を受けた燃料はベーパの発生が抑制されているため、安定した運転性能が得られる。
上記構成において、循環通路は、エアー抜き通路への接続部が燃料フィルタよりも高い位置に位置付けられるように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、循環通路を通ってエアー抜き通路に導かれたベーパは、エアー抜き通路を通って確実に燃料タンク内に抜け、一方、燃料はその自重により確実に燃料フィルタの下流側の空間に向けて流れ落ちる。これにより、ベーパと燃料との分離がより確実に行われる。
また、本発明の第2の観点に係る燃料供給装置は、燃料タンク、燃料タンクよりも低く配置される燃料フィルタ、燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、燃料タンクから燃料フィルタを経由して燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、燃料フィルタの濾体よりも下流側の空間を燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路を備えた燃料供給装置であって、上記燃料噴射ポンプは、燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、ポンプ部よりも上流側において導入口と排出口とを連通するバイパス通路を含み、上記燃料フィルタには、濾体よりも下流側の空間と排出口とを連通させる循環通路が接続された、構成となっている。
この構成によれば、例えばエンジンが停止した直後の高温雰囲気下においては、燃料噴射ポンプがその雰囲気により加熱されて発生したベーパ(気泡)及び加熱された燃料は、バイパス通路及び排出口を経て循環通路を通り、燃料フィルタの濾体よりも下流側の空間に導かれる。
そして、導かれたベーパはこの下流側の空間からエアー抜き通路を経て燃料タンク内の空気層に抜け、一方、加熱された燃料は、上流側から流れ込む低温の燃料と触れて冷やされ、再び燃料噴射ポンプの導入口及びバイパス通路に至る。
このように、ポンプ部が作動していない状態においても、バイパス通路、循環通路、燃料フィルタの下流側の空間、及びこの空間から燃料噴射ポンプまでの燃料供給通路において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次燃料タンクに向けて効率良く排出されつつ燃料は循環して、ポンプ部の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等におけるエンジンの始動性が向上する。また、始動後も燃料の自然対流が継続され、熱履歴を受けた燃料はベーパの発生が抑制されているため、安定した運転性能が得られる。
上記第1及び第2の観点に係る発明の構成において、燃料噴射ポンプは、燃料フィルタよりも低い位置に配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、燃料フィルタ内の燃料は、燃料噴射ポンプに向けて自然に流れ込むため、より強力な自然対流が得られ、発生したベーパは燃料タンクに向けてより確実に排出される。
上記第1及び第2の観点に係る発明の構成において、燃料噴射ポンプは、排出口が導入口よりも高い位置に位置付けられるように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、バイパス通路の出口となる排出口が鉛直方向において上方に位置するため、燃料噴射ポンプ内において発生したベーパは、循環通路に向けてより効率良く排出され、燃料噴射ポンプ(バイパス通路)内における燃料の流れもより円滑に行われ、自然対流、気泡ポンプ効果が促進される。
上記第1及び第2の観点に係る発明の構成において、燃料フィルタは、濾体よりも下流側の空間において燃料噴射ポンプに燃料を供給する供給口及び燃料タンクに向けてエアー抜きするエアー抜き口を有し、供給口がエアー抜き口よりも低い位置に位置付けられるように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、濾体の下流側の空間において、燃料の出口となる供給口がエアー抜き口よりも鉛直方向において下方に位置付けられるため、この空間内においても燃料とエアーの分離が円滑に行われる。その結果、燃料フィルタ内における燃料の流れもより円滑に行われ、自然対流、気泡ポンプ効果が促進される。
さらに、本発明の第3の観点に係る燃料供給装置は、燃料タンク、燃料タンク内に配置される燃料フィルタ、燃料タンクよりも低く配置されると共に燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、燃料タンクから燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、燃料供給通路の途中から燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路、を備えた燃料供給装置であって、上記燃料噴射ポンプは、燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、ポンプ部よりも上流側において導入口と排出口とを連通するバイパス通路を含み、上記エアー抜き通路には、排出口と連通する循環通路が接続された、構成となっている。
この構成によれば、例えばエンジンが停止した直後の高温雰囲気下においては、燃料噴射ポンプがその雰囲気により加熱され、燃料噴射ポンプ内には多量のベーパ(気泡)が発生する場合がある。この発生したベーパ及び加熱された燃料は、バイパス通路及び排出口を経て循環通路を通り、エアー抜き通路に導かれる。
そして、導かれたベーパはエアー抜き通路から燃料タンク内の空気層に抜け、一方、加熱された燃料はエアー抜き通路から燃料供給通路に流れ込み、上流側から流れ込んできた低温の燃料と触れて冷やされ、再び燃料噴射ポンプの導入口及びバイパス通路に至る。
このように、ポンプ部が作動していない状態においても、バイパス通路、循環通路、エアー抜き通路、エアー抜き通路の接続部から燃料噴射ポンプまでの燃料供給通路において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次燃料タンクに向けて効率良く排出されつつ、ポンプ部の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等におけるエンジンの始動性が向上する。また、始動後も燃料の自然対流が継続され、熱履歴を受けた燃料はベーパの発生が抑制されているため、安定した運転性能が得られる。
上記第3の観点に係る発明の構成において、燃料噴射ポンプは、排出口が前記導入口よりも高い位置に位置付けられるように、配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、バイパス通路の出口となる排出口が鉛直方向において上方に位置するため、燃料噴射ポンプ内において発生したベーパは、循環通路に向けてより効率良く排出され、燃料噴射ポンプ(バイパス通路)内における燃料の流れもより円滑に行われ、自然対流、気泡ポンプ効果が促進される。
上記構成の燃料供給装置によれば、燃料噴射ポンプが、燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、ポンプ部よりも上流側において導入口と排出口とを連通するバイパス通路を含み、エアー抜き通路又は燃料フィルタの下流側の空間には、排出口と連通する循環通路が接続されているため、ポンプ部が作動している状態に限らずポンプ部が作動していない状態で燃料噴射ポンプ内にベーパ(気泡)が発生しても、バイパス通路、循環通路、エアー抜き通路、燃料フィルタの下流側の空間、エアー抜き通路の接続領域から燃料噴射ポンプまでの燃料供給通路等において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れが生じ、発生したベーパは効率良く排出され、又、燃料の循環により熱履歴を受けた燃料により、高温下等におけるエンジンの始動性が向上し、安定した運転性能が得られる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係る燃料供給装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置全体を示す概略構成図、図2は燃料噴射ポンプを示す断面図、図3は装置の作用を説明するための模式図である。
この装置は、二輪車(例えば、シートの下方に燃料タンク及びエンジン等が配置されるスク−タ等)に搭載のエンジンに適用されるものであり、図1に示すように、車体(例えば、シートの下側)に配置される燃料タンク10、燃料タンク10よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料フィルタ20、燃料フィルタ20よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料噴射ポンプ30、燃料タンク10と燃料フィルタ20とを接続する燃料供給パイプ40、燃料フィルタ20と燃料噴射ポンプ30とを接続する燃料供給パイプ50、燃料フィルタ20と燃料タンク10とを接続するエアー抜きパイプ60、燃料噴射ポンプ30をエアー抜きパイプ60の途中に接続する循環パイプ70等を備えている。
燃料タンク10は、車体のシート下部等に固定され、図1に示すように、その下面において燃料Fを供給するためのコネクタ部11、その上方側面において燃料内に発生したエアー(ベーパ)を空気層Aに導くためのコネクタ部12を有する。尚、燃料タンク10は、鉛直方向Zにおいて、燃料フィルタ20及び燃料噴射ポンプ30よりも高い位置に配置されていれば、それらの直上であっても斜め上方であってもよい。
燃料フィルタ20は、図1に示すように、円筒状の濾体21、濾体21の外側に画定される円筒状の上流室22、濾体21の内側に画定される円柱状の下流室(下流側の空間)23、上流室22に燃料を導くコネクタ部22a、下流室23から燃料噴射ポンプ30に向けて燃料を供給する供給口を画定するコネクタ部23a、下流室23からエアーを排出するためのエアー抜き口を画定するコネクタ部23bを有する。
そして、燃料フィルタ20は、図1に示すように、コネクタ部23a(供給口)が鉛直方向Zにおいてコネクタ部23b(エアー抜き口)よりも低い位置に位置付けられるように、傾斜した状態で車体に固定される。このように配置されることで、濾体21の下流側の空間(下流室23)において、燃料とエアーの分離が円滑に行われ、燃料の自然対流が促進される。
燃料供給パイプ40は、例えば内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料タンク10と燃料フィルタ20とを連通させる燃料供給通路を画定するものであり、図1に示すように、燃料タンク10のコネクタ部11と燃料フィルタ20のコネクタ部22aとに接続されて、燃料タンク10内の燃料Fを上流室22に供給する。
燃料供給パイプ50は、例えば内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料フィルタ20と燃料噴射ポンプ30とを連通させる燃料供給通路を画定するものであり、図1に示すように、燃料フィルタ20のコネクタ部23aと後述する燃料噴射ポンプ30のコネクタ部31とに接続されて、燃料フィルタ20により濾過された燃料を燃料噴射ポンプ30に供給する。
エアー抜きパイプ60は、例えば内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料フィルタ20の下流室23を燃料タンク10内の空気層Aに連通するエアー抜き通路を画定するものであり、図1に示すように、燃料フィルタ20のコネクタ部23bと燃料タンク10のコネクタ部12とに接続されて、燃料フィルタ20内に発生あるいは滞留したベーパ等を燃料タンク10内に導く。
また、エアー抜きパイプ60には、その経路の途中にフィルタ61が配置され、その下方(エアー抜き方向の上流側)には循環パイプ70を接続するためのコネクタ部62が設けられている。
循環パイプ70は、例えば内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料噴射ポンプ30とエアー抜きパイプ60とを連通させる循環通路を画定するものであり、図1に示すように、後述する燃料噴射ポンプ30のコネクタ部32とエアー抜きパイプ60の途中に設けられたコネクタ部62に接続されて、燃料噴射ポンプ30内にて発生したベーパ及び加熱された燃料をエアー抜きパイプ60に導く。
ここでは、循環パイプ70の接続部(コネクタ部62)が、鉛直方向Zにおいて燃料フィルタ20よりも高い位置に位置付けられているため、循環パイプ70を通ってエアー抜きパイプ60に導かれたベーパは、エアー抜きパイプ60を通って確実に燃料タンク10内に抜け、一方、燃料はその自重により確実に燃料フィルタ20の下流室23に向けて流れ落ちる。これにより、ベーパと燃料との分離がより確実に行われる。
燃料噴射ポンプ30は、図1に示すように、エンジンEの吸気管に固定されて、吸気通路内に燃料を直接噴射するものであり、図2に示すように、燃料供給パイプ50に接続されて燃料の導入口31aを画定するコネクタ部31、循環パイプ70に接続されて余剰の燃料又は発生したベーパ(気泡)を排出する排出口32aを画定するコネクタ部32、導入口31aと排出口32aとを連通する円筒状(環状)のバイパス通路33、電磁力により駆動されて燃料の圧送を行うポンプ部34、所定の圧力以上に加圧されて圧送された燃料を噴射するノズル部35等により形成されている。
ここで、燃料噴射ポンプ30は、鉛直方向Zにおいて燃料フィルタ20よりも低い位置に配置されているため、燃料フィルタ20内の燃料は、燃料噴射ポンプ30に向けて自然に流れ込む。これにより、燃料の自然対流が強められ、発生したベーパは燃料タンク10に向けてより確実に排出される。
また、燃料噴射ポンプ30は、排出口32a(コネクタ部32)が鉛直方向Zにおいて導入口31a(コネクタ部31)よりも高い位置に位置付けられるように、エンジンEに配置(固定)されている。この配置により、燃料噴射ポンプ30のバイパス通路33内において発生したベーパ及び加熱された燃料は、バイパス通路33から循環パイプ70に向けて効率良く排出される。
尚、バイパス通路33は、燃料噴射ポンプ30内に発生したベーパ(気泡)を積極的に排出口32aから排出する役割をなすと同時に、発熱するポンプ部34を燃料及び燃料の蒸発(ベーパ)により冷却する役割をなす。
ポンプ部34は、図2に示すように、往復動するプランジャ34a、シリンダ34b、ヨーク34c,34c´、リターンスプリング34d、励磁用のコイル34e、チェックバルブ34f、与圧バルブ34g等により形成されている。
ノズル部35は、図2に示すように、所定以上の圧力で開弁するチェックバルブ35a、オリフィス35b、燃料が所定圧力以上のとき開弁するポペットバルブ35c、エアー供給パイプ35d等により形成されている。
そして、コイル34eが通電されると電磁力が発生して、上方の休止位置にあるプランジャ34aが、リターンスプリング34dの付勢力に抗して下向きに移動し始めて、圧送室C内の燃料を加圧しつつ圧送行程を開始する。圧送行程の初期領域において、燃料が所定の圧力(与圧)以上になると与圧バルブ34gが開弁して、ベーパ混じりの燃料がバイパス通路33及び排出口32aに向けて排出される。
続いて、プランジャ34aがさらに移動し圧送行程の後期領域に入ると、プランジャ34aの側面が与圧バルブ34gに通じる通路を閉塞すると同時に、圧送室C内の燃料をさらに昇圧させる。そして、圧送室C内の燃料が所定の圧力に上昇した時点で、チェックバルブ35aが開弁し、所定圧力以上の燃料がポペットバルブ35cを開弁させると同時に、ベーパを取り除いた燃料が、エアー供給パイプ35dから供給されるエアーにより微粒化,霧化されつつ、エンジンEの吸気管内に噴射される。
燃料噴射後においてコイル34eへの通電が断たれると、リターンスプリング34dの付勢力により、プランジャ34aは上方に向けて移動し始め、チェックバルブ34fが開弁して吸引行程が開始され、導入口31a近傍の燃料が圧送室C内に吸引される。燃料の噴射においては、上記一連の動作が連続的に繰り返されることになる。
次に、この装置の動作について図3を参照しつつ説明すると、エンジンの定常運転状態では、燃料噴射ポンプ30が駆動されることで、燃料タンク10内の燃料Fが、燃料フィルタ20で濾過されつつ燃料供給パイプ40,50を通って導入口31aまで導かれ、ポンプ部34により吸引及び圧送されて、ノズル部35からエンジンEの吸気管内に噴射される。また、燃料Fが燃料フィルタ20で濾過されるときに発生するベーパは、エアー抜きパイプ60から燃料タンク10内に戻される。
一方、エンジンEを停止させると、走行風等が無くなると共にエンジンEの輻射熱により燃料噴射ポンプ30は加熱される。ここで、燃料タンク10内の燃料Fの温度をT1、燃料フィルタ20の下流室23内の燃料の温度をT2、燃料噴射ポンプ30(バイパス通路33)内に滞留し外部の雰囲気により加熱された燃料の温度をT3、燃料噴射ポンプ30周りの外部雰囲気の温度をT4とすると、T4>T3>T2>T1の関係が成立する。
すなわち、燃料噴射ポンプ30(バイパス通路33)内の燃料が外部雰囲気(温度T4)により加熱されると、燃料内にはベーパ(気泡)が発生する。そして、ベーパと加熱された燃料(温度T3)は、バイパス通路33を上昇し排出口32aから循環パイプ(循環通路)70を経てエアー抜きパイプ(エアー抜き通路)60の途中に至る。
そして、ベーパはエアー抜きパイプ60内を上昇し、燃料タンク10内の空気層Aに抜け出る。一方、加熱された燃料(温度T3)は、エアー抜きパイプ60内を下降し、燃料フィルタ20の下流室23に至る。
続いて、下流室23に至った燃料は、上流室22から供給される低温の燃料(温度T1)と濾体21を介して熱交換されて冷やされ、この冷やされた燃料(温度T2)は、再び燃料噴射ポンプ30の導入口31aに向けて供給される。
このように、ポンプ部34が作動していない状態においても、バイパス通路33、循環パイプ70、エアー抜きパイプ60、燃料フィルタ20の下流室23、及び下流室23から燃料噴射ポンプ30までの燃料供給パイプ50において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次燃料タンク10に向けて効率良く排出されると同時に燃料は循環し、ポンプ部34の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等において再始動する場合の始動性が向上し、又、始動後に安定した運転性能が得られる。
図4は、本発明に係る燃料供給装置の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、二輪車(例えば、足下近傍のフロアー内にメインタンク、シートの下方にサブタンク及びエンジン等が配置されるスク−タ等)に搭載のエンジンに適用されるものであり、図4に示すように、車体(例えば、シートの下側)に配置される燃料タンクとしてのサブタンク10´、サブタンク10´よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料フィルタ20、燃料フィルタ20よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料噴射ポンプ30、サブタンク10´と燃料フィルタ20とを接続する燃料供給パイプ40、燃料フィルタ20と燃料噴射ポンプ30とを接続する燃料供給パイプ50、燃料フィルタ20とサブタンク10´とを接続するエアー抜きパイプ60、燃料噴射ポンプ30をエアー抜きパイプ60の途中に接続する循環パイプ70、サブタンク10´よりも下方に配置されたメインタンク80、メインタンク80内に配置されたポンプ90、ポンプ90で汲み上げられた燃料をサブタンク10´に導くフィードパイプ100、メインタンク90とサブタンク10´との空気層を連通させるリターンパイプ110等を備えている。
サブタンク10´は、車体のシート下部等に固定され、図4に示すように、その下面において燃料Fを供給するためのコネクタ部11、その上方側面において燃料内に発生したエアー(ベーパ)を空気層Aに導くためのコネクタ部12、フィードパイプ100を接続するためのコネクタ部13、リターンパイプ110を接続するためのコネクタ部14を有する。尚、サブタンク10´は、鉛直方向Zにおいて、燃料フィルタ20及び燃料噴射ポンプ30よりも高い位置に配置されていれば、それらの直上であっても斜め上方であってもよい。
メインタンク80は、運転者の足を載せるフロアーの下方領域あるいはその近傍に配置されており、燃料はこのメインタンク80に対して注入される。
ポンプ90は、メインタンク80内の燃料をサブタンク10´まで汲み上げる能力をもつものであれば、図4に示すようにメインタンク80内に配置される内設タイプのものに限らず、メインタンク80の外側に配置される外設タイプのものでもよい。
そして、メインタンク80に注入された燃料は、ポンプ90により汲み上げられ、フィードパイプ100を介して、サブタンク10´に供給されるようになっている。
この装置においても、前述の実施形態と同様に、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れが生じ、発生したベーパは効率良く排出され、又、燃料の循環により熱履歴を受けた燃料により、高温下等におけるエンジンの始動性が向上し、安定した運転性能が得られる。
図5及び図6は、本発明に係る燃料供給装置の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態においては、前述の図1に示す実施形態に対して、燃料フィルタ20´、エアー抜きパイプ60´、循環パイプ70´が異なる。
すなわち、この装置は、図5に示すように、車体(例えば、シートの下側)に配置される燃料タンク10、燃料タンク10よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料フィルタ20´、燃料フィルタ20´よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料噴射ポンプ30、燃料タンク10と燃料フィルタ20´とを接続する燃料供給パイプ40、燃料フィルタ20´と燃料噴射ポンプ30とを接続する燃料供給パイプ50、燃料フィルタ20´と燃料タンク10とを接続するエアー抜きパイプ60´、燃料噴射ポンプ30を燃料フィルタ20´に接続する循環パイプ70´等を備えている。
燃料フィルタ20´は、図5に示すように、円筒状の本体の略中央に配置される円板状の濾体21´、濾体21の上流側に画定される上流室22´、濾体21´の下流側に画定される下流室(下流側の空間)23´、上流室22´に燃料を導くコネクタ部22a´、下流室23´から燃料噴射ポンプ30に向けて燃料を供給する供給口を画定するコネクタ部23a´、下流室23´からエアーを排出するためのエアー抜き口を画定するコネクタ部23b´、循環パイプ70´を接続するコネクタ部23c´を有する。
そして、燃料フィルタ20´は、図5に示すように、コネクタ部23a´(供給口)が鉛直方向Zにおいてコネクタ部23b´(エアー抜き口)よりも低い位置に位置付けられるように、車体に固定される。この状態で、コネクタ部23c´は、鉛直方向Zにおいて、コネクタ部23a´よりも上方でかつコネクタ部23b´の近傍又は直下に位置するように形成されている。
エアー抜きパイプ60´は、前述同様に内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料フィルタ20´の下流室23´を燃料タンク10内の空気層Aに連通するエアー抜き通路を画定するものであり、図5に示すように、燃料フィルタ20´のコネクタ部23b´と燃料タンク10のコネクタ部12とに接続されて、燃料フィルタ20´内に発生あるいは滞留したベーパ等を燃料タンク10内に導く。
循環パイプ70´は、前述同様に内径が約8mm以上の金属製の管あるいはゴム製のホース等により形成されて、燃料噴射ポンプ30(排出口32a)と燃料フィルタ20´の下流室23´とを連通させる循環通路を画定するものであり、図5に示すように、燃料噴射ポンプ30のコネクタ部32と燃料フィルタ20´のコネクタ部23c´に接続されて、燃料噴射ポンプ30内にて発生したベーパ及び加熱された燃料を下流室23´の上方領域に導く。
次に、この装置の動作について図6を参照しつつ説明すると、エンジンの定常運転状態では前述実施形態と同様であり、一方、エンジンEを停止させると、燃料噴射ポンプ30(バイパス通路33)内の燃料が前述同様に外部雰囲気(温度T4)により加熱され、燃料内にはベーパ(気泡)が発生する。そして、ベーパと加熱された燃料(温度T3)は、バイパス通路33を上昇し排出口32aから循環パイプ(循環通路)70´を経て燃料フィルタ20´の下流室23´に至る。
そして、ベーパはエアー抜きパイプ60´内を上昇し、燃料タンク10内の空気層Aに抜け出る。一方、加熱された燃料(温度T3)は、下流室23内において、上流室22´から供給される低温の燃料(温度T1)と濾体21´を介して熱交換されて冷やされ、この冷やされた燃料(温度T2)は、再び燃料噴射ポンプ30の導入口31aに向けて供給される。
このように、ポンプ部34が作動していない状態においても、バイパス通路33、循環パイプ70´、燃料フィルタ20´の下流室23´、及び下流室23´から燃料噴射ポンプ30までの燃料供給パイプ50において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次燃料タンク10に向けて効率良く排出されると同時に燃料は循環し、ポンプ部34の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等において再始動する場合の始動性が向上する。また、始動後も燃料の自然対流が継続され、熱履歴を受けた燃料はベーパの発生が抑制されているため、安定した運転性能が得られる。
図7は、本発明に係る燃料供給装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の図4及び図5に示す実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、図7に示すように、車体(例えば、シートの下側)に配置される燃料タンクとしてのサブタンク10´、サブタンク10´よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料フィルタ20´、燃料フィルタ20´よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料噴射ポンプ30、サブタンク10´と燃料フィルタ20´とを接続する燃料供給パイプ40、燃料フィルタ20´と燃料噴射ポンプ30とを接続する燃料供給パイプ50、燃料フィルタ20´とサブタンク10´とを接続するエアー抜きパイプ60´、燃料噴射ポンプ30を燃料フィルタ20´に接続する循環パイプ70´、サブタンク10´よりも下方に配置されたメインタンク80、メインタンク80内に配置されたポンプ90、ポンプ90で汲み上げられた燃料をサブタンク10´に導くフィードパイプ100、メインタンク90とサブタンク10´との空気層を連通させるリターンパイプ110等を備えている。
この装置においても、前述の実施形態と同様に、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れが生じ、発生したベーパは効率良く排出され、又、燃料の循環により熱履歴を受けた燃料により、高温下等におけるエンジンの始動性が向上し、安定した運転性能が得られる。
図8は、本発明に係る燃料供給装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の図4に示す実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置は、図8に示すように、車体(例えば、シートの下側)に配置される燃料タンクとしてのサブタンク10´、サブタンク10´内に配置された燃料フィルタ20´´、燃料タンク10´よりも鉛直方向Zにおいて低い位置に配置される燃料噴射ポンプ30、サブタンク10´とコネクタ200とを接続する燃料供給パイプ40´、コネクタ200と燃料噴射ポンプ30とを接続する燃料供給パイプ50´、コネクタ200とサブタンク10´とを接続するエアー抜きパイプ60´´、燃料噴射ポンプ30をエアー抜きパイプ60´´の途中に接続する循環パイプ70、サブタンク10´よりも下方に配置されたメインタンク80、メインタンク80内に配置されたポンプ90、ポンプ90で汲み上げられた燃料をサブタンク10´に導くフィードパイプ100、メインタンク90とサブタンク10´との空気層を連通させるリターンパイプ110等を備えている。
燃料フィルタ20´´は、サブタンク10´内に配置されて、フィードパイプ100から供給された燃料を濾過して燃料供給パイプ40´に導くものである。したがって、燃料フィルタ20´´としては、図8に示すように単にコネクタ部11の上流領域を覆うべく面形状に形成されたメッシュ状の濾体、あるいは、輪郭が円筒状に形成されたメッシュ状の濾体等を適用できる。
燃料供給パイプ40´,50´は、サブタンク10´から燃料噴射ポンプ30までを連通する燃料供給通路を画定するものであり、同様に通路を画定するコネクタ200により連結されている。そして、コネクタ200には、エアー抜き通路を画定するエアー抜きパイプ60´´が連結されている。
次に、この装置の動作について説明すると、エンジンの定常運転状態では前述実施形態と同様であり、一方、エンジンEを停止させると、燃料噴射ポンプ30(バイパス通路33)内の燃料が前述同様に外部雰囲気により加熱され、燃料内にはベーパ(気泡)が発生する。そして、ベーパと加熱された燃料は、バイパス通路33を上昇し排出口32aから循環パイプ(循環通路)70を経てエアー抜きパイプ60´´の途中に至る。
そして、ベーパはエアー抜きパイプ60´´内を上昇し、サブタンク10´内の空気層Aに抜け出る。一方、加熱された燃料は、エアー抜きパイプ60´´を下降し、コネクタ200に至り、上流側の燃料供給パイプ40´から供給される低温の燃料と熱交換されて冷やされ、この冷やされた燃料は、再び燃料噴射ポンプ30の導入口31aに向けて供給される。
このように、ポンプ部34が作動していない状態においても、バイパス通路33、循環パイプ70、エアー抜きパイプ60´´、及び燃料供給パイプ50´において、温度差による燃料の自然対流及びベーパの上昇流れ(気泡ポンプ効果)が生じ、発生したベーパは逐次サブタンク10´に向けて効率良く排出されると同時に燃料は循環し、ポンプ部34の直近上流には燃料のみが供給された状態となる。したがって、高温下等において再始動する場合の始動性が向上する。また、始動後も燃料の自然対流が継続され、熱履歴を受けた燃料はベーパの発生が抑制されているため、安定した運転性能が得られる。
上記実施形態においては、この燃料供給装置が、二輪車等に搭載されるエンジンに適用される場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の車両に搭載のエンジンに適用されてもよい。
また、上記実施形態においては、燃料噴射ポンプとして往復動するプランジャを備えたものを示したが、ベーパが発生し得る空間がありかつ燃料が循環可能なバイパス通路を備えるものであれば、その他の燃料噴射ポンプを適用してもよい。
以上述べたように、本発明の燃料供給装置は、スクータ等の二輪車に搭載されるエンジンに対して適用されるのは勿論のこと、エンジンに対して、燃料タンク、燃料噴射ポンプ等が同様の配置構成をなす車両であれば、レジャービークル、その他の車両においても適用することができる。
本発明に係る燃料供給装置の一実施形態を示す概略構成図である。 図1に示す燃料供給装置の一部をなす燃料噴射ポンプを示す断面図である。 図1に示す燃料供給装置の作用を説明するための模式図である。 本発明に係る燃料供給装置の他の実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る燃料供給装置のさらに他の実施形態を示す概略構成図である。 図5に示す燃料供給装置の作用を説明するための模式図である。 本発明に係る燃料供給装置のさらに他の実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る燃料供給装置のさらに他の実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
10 燃料タンク
10´ サブタンク(燃料タンク)
A 空気層
F 燃料
20,20´,20´´ 燃料フィルタ
21,21´ 濾体
22,22´ 上流室
22a,22a´ コネクタ部
23,23´ 下流室(下流側の空間)
23a,23a´ コネクタ部(供給口)
23b,23b´ コネクタ部(エアー抜き口)
23c´ コネクタ部
30 燃料噴射ポンプ
31 コネクタ部
31a 導入口
32 コネクタ部
32a 排出口
33 バイパス通路
34 ポンプ部
35 ノズル部
40,40´,50,50´ 燃料供給パイプ(燃料供給通路)
60,60´,60´´ エアー抜きパイプ(エアー抜き通路)
70,70´ 循環パイプ(循環通路)
80 メインタンク
90 ポンプ
100 フィードパイプ
110 リターンパイプ
200 コネクタ

Claims (8)

  1. 燃料タンク、前記燃料タンクよりも低く配置される燃料フィルタ、燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、前記燃料タンクから燃料フィルタを経由して燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、前記燃料フィルタの濾体よりも下流側の空間を前記燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路、を備えた燃料供給装置であって、
    前記燃料噴射ポンプは、前記燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、前記ポンプ部よりも上流側において前記導入口と排出口とを連通するバイパス通路、を含み、
    前記エアー抜き通路には、前記排出口と連通する循環通路が接続されている、
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記循環通路は、前記エアー抜き通路への接続部が前記燃料フィルタよりも高い位置に位置付けられるように、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 燃料タンク、前記燃料タンクよりも低く配置される燃料フィルタ、燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、前記燃料タンクから燃料フィルタを経由して燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、前記燃料フィルタの濾体よりも下流側の空間を前記燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路、を備えた燃料供給装置であって、
    前記燃料噴射ポンプは、前記燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、前記ポンプ部よりも上流側において前記導入口と排出口とを連通するバイパス通路、を含み、
    前記燃料フィルタには、前記濾体よりも下流側の空間と前記排出口とを連通させる循環通路が接続されている、
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  4. 前記燃料噴射ポンプは、前記燃料フィルタよりも低い位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の燃料供給装置。
  5. 前記燃料噴射ポンプは、前記排出口が前記導入口よりも高い位置に位置付けられるように、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の燃料供給装置。
  6. 前記燃料フィルタは、前記濾体よりも下流側の空間において前記燃料噴射ポンプに燃料を供給する供給口及び前記燃料タンクに向けてエアー抜きするエアー抜き口を有し、前記供給口が前記エアー抜き口よりも低い位置に位置付けられるように、配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の燃料供給装置。
  7. 燃料タンク、前記燃料タンク内に配置される燃料フィルタ、前記燃料タンクよりも低く配置されると共に燃料を圧送するポンプ部及び圧送された燃料を噴射するノズル部をもつ燃料噴射ポンプ、前記燃料タンクから燃料噴射ポンプまで連通する燃料供給通路、前記燃料供給通路の途中から前記燃料タンク内の空気層に連通するエアー抜き通路、を備えた燃料供給装置であって、
    前記燃料噴射ポンプは、前記燃料供給通路と連通する導入口、余剰の燃料又はベーパを排出する排出口、前記ポンプ部よりも上流側において前記導入口と排出口とを連通するバイパス通路、を含み、
    前記エアー抜き通路には、前記排出口と連通する循環通路が接続されている、
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  8. 前記燃料噴射ポンプは、前記排出口が前記導入口よりも高い位置に位置付けられるように、配置されている、
    ことを特徴とする請求項7記載の燃料供給装置。


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