JP2003262167A - ディーゼルエンジンのdme燃料供給装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンのdme燃料供給装置

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JP2003262167A JP2002060829A JP2002060829A JP2003262167A JP 2003262167 A JP2003262167 A JP 2003262167A JP 2002060829 A JP2002060829 A JP 2002060829A JP 2002060829 A JP2002060829 A JP 2002060829A JP 2003262167 A JP2003262167 A JP 2003262167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディーゼルエンジンのDME燃料供給装置にお
いて、ディーゼルエンジン停止後に噴射系内のDME燃
料をタンクに回収する時間を短縮する。 【解決手段】無噴射状態時には、3方電磁弁71をOF
F制御して符号Bの矢印で示した方向の連通路を構成す
るとともに、2方電磁弁72をON制御する。フィード
ポンプ5から送出されたDME燃料は、アスピレータ7
へ送出され、入口7aから出口7bへ抜けて燃料タンク
4へ戻り、アスピレータを介してDME燃料液が環流す
る状態となる。気相圧力送出パイプ開閉電磁弁75をO
N制御して開状態にし、燃料タンク4の気相4aと、油
溜室11の入口側とを連結している気相圧力送出パイプ
73を連通状態にする。気相4aの高い圧力によって、
油溜室11、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバ
ーフロー燃料パイプ9に残留している液体状態のDME
燃料は、吸入口7cへ向けて圧送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディーゼルエン
ジンのDME燃料供給装置のインジェクションポンプ、
及び該インジェクションポンプを備えたディーゼルエン
ジンのDME燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンによる大気汚染対策
として、軽油の代わりに排気がクリーンなDME(ジメ
チルエーテル)を燃料とするものが注目されている。D
ME燃料は、従来の燃料である軽油と違って液化ガス燃
料である。つまり、軽油と比較して沸点温度が低く、大
気圧下で軽油が常温において液体であるのに対して、D
MEは、常温において気体となる性質を有している。そ
のため、DME燃料を使用したディーゼルエンジンは、
エンジン停止後に噴射系内に残留しているDME燃料
が、燃料噴射ノズルのノズルシート部からエンジンのシ
リンダ内に漏れて気化し、シリンダ内に気化したDME
燃料が充満することによって、次にエンジンを始動する
際にノッキング等の異常燃焼が生じて、エンジン始動が
正常に行えず大きな振動や騒音が発生する虞がある。
【0003】そこで、エンジン停止後にDME燃料供給
装置の噴射系内に残留しているDME燃料を、いわゆる
アスピレータによる吸引手段でタンクに回収すること
で、エンジン停止後にDME燃料供給装置の噴射系内に
残留しているDME燃料によって、次にエンジンを始動
する際にノッキング等の異常燃焼が生じることを防止す
ることができる。アスピレータとは、ポンプ等の吸引駆
動力源によりDME燃料を吸引するのではなく、本来は
DME燃料を送出するためのインジェクションポンプを
駆動源として環状のDME燃料の流れを構成し、そのD
ME燃料の流れによる吸引力によってDME燃料を吸引
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン停止後にDME燃料供給装置の噴射系内に残留してい
るDME燃料をアスピレータ等による吸引手段でタンク
へ吸引しようとしても、短時間で噴射系内に残留してい
る全てのDME燃料を吸引することは困難である。これ
は、アスピレータによる吸引力が弱く、また、エンジン
停止時には、噴射系と燃料タンクとの間の連通が遮断さ
れ、噴射系が密閉状態に近い状態になっているため、気
化したDME燃料を吸引することしかできないからであ
る。つまり、DME燃料供給装置の噴射系内に残留して
いるDME燃料が、ディーゼルエンジンの余熱や自然気
化によって全て気化してしまうまでは、DME燃料供給
装置の噴射系内に残留しているDME燃料を全て回収す
ることができないことになる。
【0005】そのため、DME燃料供給装置の噴射系内
に残留しているDME燃料を全て回収するのに、ある程
度の時間を要することになり、例えば、最近の都市部の
信号交差点におけるアイドリングストップ等のような短
時間のエンジン停止時に、DME燃料供給装置の噴射系
内に残留しているDME燃料を全て回収することができ
ず、エンジンを始動する際にノッキング等の異常燃焼が
生じてしまう虞がある。
【0006】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、ディーゼルエンジンのDM
E燃料供給装置において、ディーゼルエンジン停止後に
噴射系内のDME燃料をタンクに回収する時間を短縮す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、燃料タンク内のDM
E燃料を所定の圧力に加圧し、フィードパイプへ送出す
るフィードポンプと、該フィードパイプを経由して送出
された前記DME燃料が流れる油溜室の該DME燃料
を、所定のタイミングで所定の量だけ前記ディーゼルエ
ンジンの燃料噴射ノズルに連通しているインジェクショ
ンパイプへ送出するインジェクションポンプと、前記燃
料噴射ノズルからオーバーフローした前記DME燃料、
及び前記インジェクションポンプからオーバーフローし
た前記DME燃料を、前記燃料タンクへ戻すためのオー
バーフロー燃料パイプと、前記ディーゼルエンジン停止
後、前記油溜室内、及び前記オーバーフロー燃料パイプ
内に残留している前記DME燃料を、前記燃料タンクへ
回収可能な残留燃料回収手段とを備えたディーゼルエン
ジンのDME燃料供給装置であって、前記フィードパイ
プが連結されている前記油溜室の入口側と、前記燃料タ
ンク内の気相とを連結する気相圧力送出パイプと、該気
相圧力送出パイプの開閉を行う気相圧力送出パイプ開閉
電磁弁とを備える、ことを特徴としたディーゼルエンジ
ンのDME燃料供給装置である。
【0008】ディーゼルエンジン停止後に気相圧力送出
パイプ開閉電磁弁を開くことによって、燃料タンク内の
気相と油溜室の入口側とが気相圧力送出パイプによって
連通するので、油溜室に燃料タンク内の気相の圧力が作
用することになる。燃料タンク内の気相は、気化したD
ME燃料が油溜室内よりも高圧な状態で存在している。
したがって、燃料タンク内の気相の圧力によって、油溜
室内及びオーバーフロー燃料パイプ内に残留している液
体状態のDME燃料を残留燃料回収手段へ強制的に圧送
することができる。
【0009】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、燃料タンク内の気相の圧力によって、油溜室内及び
オーバーフロー燃料パイプ内に残留している液体状態の
DME燃料を残留燃料回収手段へ強制的に圧送すること
ができるので、残留燃料回収手段によって、油溜室内及
びオーバーフロー燃料パイプ内に残留しているDME燃
料を燃料タンクへ回収する時間を短縮することができる
という作用効果が得られる。
【0010】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記気相圧力送出パイプは、該気相圧力送出パ
イプの内径が部分的に狭くなっている絞り部を有してい
る、ことを特徴としたディーゼルエンジンのDME燃料
供給装置である。
【0011】燃料タンク内の気相から送出される気化し
たDME燃料は、絞り部によって圧縮され、さらに高圧
になるので、油溜室内及びオーバーフロー燃料パイプ内
に残留している液体状態のDME燃料を、さらに高い圧
力で残留燃料回収手段へ圧送することができる。
【0012】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、本願請求項1に記載の発明による作用効果に加え
て、油溜室内及びオーバーフロー燃料パイプ内に残留し
ている液体状態のDME燃料を、さらに高い圧力で残留
燃料回収手段へ圧送することができるので、油溜室内及
びオーバーフロー燃料パイプ内に残留しているDME燃
料を燃料タンクへ回収する時間を、さらに短縮すること
ができるという作用効果が得られる。
【0013】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記残留燃料回収手段は、前記フィード
パイプと前記オーバーフロー燃料パイプとの間に配設さ
れたアスピレータによって、前記フィードポンプから送
出された前記DME燃料を、そのまま前記燃料タンクへ
環流させ、前記油溜室内、及び前記オーバーフロー燃料
パイプ内に残留している前記DME燃料が、環流する前
記DME燃料に吸引されて、前記燃料タンクへ回収され
る構成を成している、ことを特徴としたディーゼルエン
ジンのDME燃料供給装置である。
【0014】前述したように、アスピレータは、ポンプ
等の吸引駆動力源によりDME燃料を吸引するのではな
く、本来はDME燃料を送出するためのインジェクショ
ンポンプを駆動源として環状のDME燃料の流れを構成
し、そのDME燃料の流れによる吸引力によって、油溜
室内及びオーバーフロー燃料パイプ内に残留しているD
ME燃料を吸引する。つまり、ポンプ等の吸引駆動力源
と比較して吸引力が弱いので、油溜室内及びオーバーフ
ロー燃料パイプ内に気化した状態で残留しているDME
燃料しか吸引できない。
【0015】したがって、本願請求項3に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、気化する前の液体状態のDME燃料を、アスピレー
タへ強制的に圧送することができるので、本願請求項1
又は2に記載の発明による作用効果を特に効果的に得る
ことができるものである。
【0016】本願請求項4に記載の発明は、請求項3に
おいて、前記残留燃料回収手段は、前記フィードパイプ
の送出口を前記アスピレータの環流流路の入口側と前記
油溜室の入口側とのいずれか一方に切り換えて連通させ
る第1の電磁弁と、前記アスピレータの吸入口と前記油
溜室及び前記オーバーフロー燃料パイプとの間の開閉を
行う第2の電磁弁と、前記第1の電磁弁の連通を前記ア
スピレータの入口側に切り換え、前記第2の電磁弁を開
いて、前記フィードポンプから送出された前記DME燃
料を前記燃料タンクへ環流させる流路を構成するととも
に、前記気相圧力送出パイプ開閉電磁弁を開き、所定時
間経過後に前記気相圧力送出パイプ開閉電磁弁のみを閉
じる制御を実行するDME燃料回収制御部とを備える、
ことを特徴としたディーゼルエンジンのDME燃料供給
装置である。
【0017】第1の電磁弁及び第2の電磁弁の開閉動作
によって、燃料タンク内のDME燃料がアスピレータの
入口から出口へ流れた後に再び燃料タンク内に戻る環状
のDME燃料の流れを構成する。同時に、気相圧力送出
パイプ開閉電磁弁を開き、燃料タンク内の気相の圧力に
よって、油溜室内及びオーバーフロー燃料パイプ内に残
留している液体状態のDME燃料を残留燃料回収手段へ
強制的に圧送する。そして、所定時間経過後に気相圧力
送出パイプ開閉電磁弁のみを閉じることによって、油溜
室内及びオーバーフロー燃料パイプ内を低圧な状態に維
持する。つまり、油溜室内及びオーバーフロー燃料パイ
プ内に液体状態で残留しているDME燃料を気相の圧力
によって圧送した後、気相圧力送出パイプ開閉電磁弁の
みを閉じる。それによって、油溜室内及びオーバーフロ
ー燃料パイプ内が低圧な状態に維持され、圧送できずに
わずかに残ってしまった液体状態のDME燃料の気化を
促進することができる。したがって、より短時間で、油
溜室内及びオーバーフロー燃料パイプ内のDME燃料を
燃料タンクへ回収することができる。
【0018】これにより、本願請求項4に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、本願請求項3に記載の発明による作用効果に加え
て、圧送できなかった液体状態のDME燃料の気化を促
進することができるので、残留燃料回収手段によって、
油溜室内及びオーバーフロー燃料パイプ内に残留してい
るDME燃料を燃料タンクへ回収する時間を、さらに短
縮することができるという作用効果が得られる。
【0019】本願請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれか1項において、前記インジェクションポン
プは、ディーゼルエンジンの駆動軸の回転が伝達されて
回転するカムシャフトと係合するプランジャの上下動で
開閉可能なデリバリバルブによって、前記フィードパイ
プを経由して送出された前記DME燃料が流れる油溜室
の該DME燃料を、所定のタイミングで所定の量だけ前
記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルに連通している
インジェクションパイプへ送出するインジェクションポ
ンプエレメントと、前記カムシャフトのカムによってデ
リバリバルブが開閉する噴射状態と前記カムによって前
記プランジャが上下動しても前記デリバリバルブが開閉
しない無噴射状態とを切り換える噴射状態切換手段とを
有し、前記インジェクションポンプエレメントは、前記
無噴射状態の時にのみ、前記デリバリバルブが閉じた状
態でも前記インジェクションパイプと前記油溜室とが連
通する構成を成している、ことを特徴としたディーゼル
エンジンのDME燃料供給装置である。
【0020】このように、エンジン停止後、噴射状態切
換手段によって無噴射状態に切り換えられた状態におい
て、デリバリバルブが閉じた状態でも、インジェクショ
ンパイプと油溜室とが連通する構成を成しているので、
エンジン停止後、残留燃料回収手段によって油溜室のD
ME燃料を回収する際に、インジェクションパイプ内に
残留しているDME燃料を回収することができる。
【0021】これにより、本願請求項5に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、本願請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明によ
る作用効果に加えて、エンジン停止後、残留燃料回収手
段によって油溜室のDME燃料を回収する際に、インジ
ェクションパイプ内に残留しているDME燃料を回収す
ることができるので、エンジン停止後にインジェクショ
ンポンプエレメントと燃料噴射ノズルとの間に残留して
いるDME燃料を回収することが可能になり、前述した
ノッキング等の異常燃焼によって、エンジン始動が正常
に行えず大きな振動や騒音が発生することを防止するこ
とができるという作用効果が得られる。
【0022】本願請求項6に記載の発明は、請求項5に
おいて、前記インジェクションポンプエレメントは、略
円柱体形状を成す前記プランジャが、前記噴射状態切換
手段によって前記プランジャバレル内で周方向に回転
し、該回転位置により前記DME燃料の噴射量が変化す
る構成を成しており、前記噴射量が0となる前記プラン
ジャの回転位置において無噴射状態となり、かつ前記イ
ンジェクションパイプと前記油溜室とを連通させるパー
ジ通路が構成される、ことを特徴としたディーゼルエン
ジンのDME燃料供給装置である。
【0023】本願請求項6に記載の発明に係るディーゼ
ルエンジンのDME燃料供給装置によれば、インジェク
ションポンプエレメントは、噴射状態切換手段によって
プランジャが周方向に回転し、その回転位置によりDM
E燃料の噴射量が変化する構成を成しており、インジェ
クションポンプの噴射量が0となるプランジャの回転位
置において無噴射状態となって、インジェクションパイ
プと油溜室とを連通させるパージ通路が構成されること
によって、本願請求項5に記載の発明による作用効果を
得ることができるものである。
【0024】本願請求項7に記載の発明は、請求項6に
おいて、前記インジェクションポンプエレメントは、前
記インジェクションパイプに連通しているデリバリバル
ブ挿設孔を有するデリバリバルブホルダと、前記デリバ
リバルブ挿設孔に往復動可能に挿設されている前記デリ
バリバルブと、前記デリバリバルブホルダと一体に配設
され、前記デリバリバルブのバルブ部が当接した状態
で、前記インジェクションパイプと前記油溜室との連通
が遮断されて閉弁状態となるバルブシート部を有するデ
リバリバルブシートと、前記デリバリバルブを前記デリ
バリバルブシートに付勢するデリバリスプリングと、前
記デリバリバルブシートと一体に配設され、該デリバリ
バルブシートに連通している液圧室を有するプランジャ
バレルと、前記液圧室に往復動可能に挿設され、一端側
が前記デリバリバルブに面している前記プランジャと、
該プランジャを前記カム側に付勢するプランジャスプリ
ングとを備え、前記噴射状態時には、前記閉弁状態から
前記プランジャが前記カムに押し上げられ、前記液圧室
と前記油溜室との連通が遮断され、前記液圧室内の前記
DME燃料が前記デリバリバルブを押し上げて開弁状態
となり、開弁状態の前記デリバリバルブから前記液圧室
内の前記DME燃料が前記インジェクションパイプへ圧
送され、前記プランジャの外周面に形成されている切り
欠き部を介して前記液圧室と前記油溜室とが再び連通
し、前記液圧室内の液圧が低下して前記デリバリバルブ
が前記デリバリスプリングの付勢力によって閉弁し、前
記無噴射状態時には、前記プランジャの外周面に形成さ
れているパージ溝と、前記プランジャバレルの内周面に
形成されているパージポートとが連通する回転位置とな
る如く、前記噴射状態切換手段によって前記プランジャ
が周方向に回転し、前記パージポート、前記パージ溝、
及び前記デリバリバルブシートに形成され、前記インジ
ェクションパイプと前記パージポートとを連通させるパ
ージ通路を介して前記インジェクションパイプと前記油
溜室とが連通する構成を成している、ことを特徴とした
ディーゼルエンジンのDME燃料供給装置である。
【0025】このように、インジェクションポンプは、
噴射状態切換手段によってプランジャが周方向に回転
し、プランジャの外周面に形成されているパージ溝と、
プランジャバレルの内周面に形成されているパージポー
トとが連通する回転位置まで回転した時点で、噴射状態
が無噴射状態となる構成を成しているので、デリバリバ
ルブシートに形成されているインジェクションパイプと
パージポートとを連通させるパージ通路を介してインジ
ェクションパイプと油溜室とを連通させるパージ通路が
構成され、エンジン停止後、残留燃料回収手段によって
油溜室のDME燃料を回収する際に、インジェクション
パイプ内に残留しているDME燃料を回収することがで
きる。
【0026】これにより、本願請求項7に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、インジェクションポンプは、噴射状態切換手段によ
ってプランジャが周方向に回転し、プランジャの外周面
に形成されているパージ溝と、プランジャバレルの内周
面に形成されているパージポートとが連通する回転位置
まで回転した時点で、噴射状態が無噴射状態となる構成
を成していることによって、本願請求項6に記載の発明
による作用効果を得ることができるものである。
【0027】本願請求項8に記載の発明は、請求項5〜
7のいずれか1項において、前記インジェクションポン
プは、前記カムシャフトが配設され、潤滑油が貯留され
ているカム室が、前記ディーゼルエンジンの潤滑系と分
離された専用潤滑系となっており、前記カム室には、前
記DME燃料が混入した前記潤滑油から該DME燃料を
分離するオイルセパレータと、前記カムシャフトのカム
によって駆動され、分離した前記DME燃料を加圧して
前記燃料タンクへ送出するコンプレッサーとが配設され
ている、ことを特徴としたディーゼルエンジンのDME
燃料供給装置である。
【0028】このように、インジェクションポンプは、
カム室がディーゼルエンジンの潤滑系と分離された専用
潤滑系になっているので、インジェクションポンプエレ
メントのプランジャとプランジャバレルとの間の隙間か
らカム室に漏れたDME燃料が、ディーゼルエンジンの
潤滑系に侵入する虞がない。また、カム室に配設された
オイルセパレータによって、DME燃料が混入した潤滑
油からDME燃料を分離し、分離されたDME燃料がコ
ンプレッサーによって燃料タンクへ送出されるので、D
ME燃料の混入による潤滑油の潤滑性能の低下等を防止
することができる。さらに、コンプレッサーは、カム室
内のカムによって駆動されるので、電動モータ等のコン
プレッサーを駆動させる駆動源が必要ない。
【0029】これにより、本願請求項8に記載の発明に
係るディーゼルエンジンのDME燃料供給装置によれ
ば、本願請求項5〜7のいずれか1項に記載の発明によ
る作用効果に加えて、インジェクションポンプは、イン
ジェクションポンプエレメントのプランジャとプランジ
ャバレルとの間の隙間からカム室に漏れたDME燃料
が、ディーゼルエンジンの潤滑系に侵入する虞がないの
で、ディーゼルエンジンの潤滑系に侵入したDME燃料
が気化し、気化したDME燃料がエンジンのクランク室
に侵入して引火するといった虞をなくすことができると
いう作用効果が得られる。
【0030】また、DME燃料の混入による潤滑油の潤
滑性能の低下等を防止することができるので、潤滑油の
潤滑性能の低下等によるインジェクションポンプの性能
低下を防止することができ、さらに、電動モータ等のコ
ンプレッサーを駆動させる駆動源が必要ないので、より
省電力なディーゼルエンジンのDME燃料供給装置が可
能になるという作用効果も得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、ディーゼルエンジンの
DME燃料供給装置の概略構成について説明する。図1
は、本願発明に係るディーゼルエンジンのDME燃料供
給装置の概略構成を示したシステム構成図である。
【0032】ディーゼルエンジン200にDME燃料を
供給するDME燃料供給装置100は、本願発明に係る
インジェクションポンプ1を備えている。インジェクシ
ョンポンプ1は、ディーゼルエンジン200が有するシ
リンダ31の数と同じ数のインジェクションポンプエレ
メント2を備えている。フィードポンプ5は、燃料タン
ク4に貯留されているDME燃料を、所定の圧力に加圧
してフィードパイプ52へ送出する。燃料タンク4のD
ME燃料送出口は、燃料タンク4内のDME燃料の液面
より下に設けられており、フィードポンプ5を燃料タン
ク4のDME燃料の送出口近傍に配設されている。フィ
ードパイプ52へ送出されたDME燃料は、フィルタ5
1でろ過され、3方電磁弁71を介してインジェクショ
ンポンプ1へ送出される。後述する「残留燃料回収手
段」の構成要素の1つである3方電磁弁71は、噴射状
態時(ディーゼルエンジン200の運転時)にはON状
態で、符号Aで示した矢印の方向に連通している。
【0033】このように、燃料タンク4のDME燃料送
出口が、燃料タンク4内のDME燃料の液面より下に設
けられており、フィードポンプ5を燃料タンク4のDM
E燃料の送出口近傍に配設して、DME燃料をインジェ
クションポンプ1へ送出する構成となっているので、燃
料タンク4内の圧力の低下を少なくすることができる。
そして、それによって、燃料タンク4内のDME燃料
が、燃料タンク4内の圧力の低下によって気化してしま
う虞を少なくすることができる。
【0034】インジェクションポンプ1内のカム室(図
示せず)は、ディーゼルエンジン200の潤滑系と分離
された専用潤滑系となっており、オイルセパレータ7
は、インジェクションポンプ1内のカム室に漏れだした
DME燃料が混入したカム室内の潤滑油を、DME燃料
と潤滑油とに分離し、潤滑油をカム室に戻す。オイルセ
パレータ7で分離されたDME燃料は、カム室内の圧力
が大気圧以下になるのを防止するチェック弁62を介し
て、カム室内のカムによって駆動されるコンプレッサー
61へ送出され、コンプレッサー61で加圧された後、
チェック弁63、及びクーラー41を介して燃料タンク
4へ戻される。チェック弁63は、ディーゼルエンジン
200の停止時に、燃料タンク4からDME燃料がカム
室へ逆流するのを防止するために設けられている。
【0035】このように、インジェクションポンプ1の
カム室が、ディーゼルエンジン200の潤滑系と分離さ
れた専用潤滑系になっているので、インジェクションポ
ンプエレメント2からカム室に漏れたDME燃料が、デ
ィーゼルエンジン200の潤滑系に侵入する虞がない。
そして、それによって、ディーゼルエンジン200の潤
滑系に侵入したDME燃料が気化し、気化したDME燃
料がエンジンのクランク室に侵入して引火するといった
虞をなくすことができる。
【0036】また、カム室に配設されたオイルセパレー
タ6によって、DME燃料が混入した潤滑油からDME
燃料を分離し、分離されたDME燃料がコンプレッサー
61によって燃料タンク4へ送出されるので、DME燃
料の混入による潤滑油の潤滑性能の低下等を防止するこ
とができる。そして、それによって、潤滑油の潤滑性能
の低下等によるインジェクションポンプ1の性能低下を
防止することができる。
【0037】さらに、コンプレッサー61は、カム室内
のカムによって駆動されるので、電動モータ等の駆動源
が必要なく、それによって、より省電力なインジェクシ
ョンポンプ1が可能になる。
【0038】燃料タンク4からフィードポンプ5によっ
て所定の圧力に加圧されて送出されたDME燃料は、イ
ンジェクションポンプ1の各インジェクションポンプエ
レメント2からインジェクションパイプ3を経由して、
所定のタイミングで所定の量だけディーゼルエンジン2
00の各シリンダ31に配設されている燃料噴射ノズル
32へ圧送される。インジェクションポンプ1からオー
バーフローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイ
プ8を経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェ
ック弁91、及びクーラー41を介して燃料タンク4へ
戻される。また、各燃料噴射ノズル32からオーバーフ
ローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイプ9を
経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェック弁
91及びクーラー41を介して燃料タンク4へ戻され
る。
【0039】さらに、DME燃料供給装置100は、デ
ィーゼルエンジン200の停止時に、インジェクション
ポンプ1内の油溜室(図示せず)、オーバーフロー燃料
パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留して
いるDME燃料を、燃料タンク4へ回収する「残留燃料
回収手段」の構成要素として、アスピレータ7、3方電
磁弁71、及び2方電磁弁72を備えている。
【0040】図2は、アスピレータ7の断面図である。
アスピレータ7は、入口7aと出口7bと吸入口7cと
を有している。入口7aと出口7bは真っ直ぐに連通し
ており、吸入口7cは、入口7aと出口7bとの間の連
通路から、略垂直方向に分岐している。入口7aから出
口7bへのDME燃料の流れ(符号Bで示した方向の流
れ)によって、吸入口7cには、符号Cで示した方向の
吸引力が作用する。この吸引力は、パイプ内の液体状態
のDME燃料を吸引するほどの力は無く、アスピレータ
7は、その吸引力によってパイプ内の圧力が低下させ、
それによって気化したDME燃料を吸引する。
【0041】また、DME燃料供給装置100は、燃料
タンク4内の気相4aとインジェクションポンプ1の油
溜室の入口側(フィードパイプ52が連結されている部
分)とを連結する気相圧力送出パイプ73を備えている
(図1参照)。気相圧力送出パイプ73は、その内径が
部分的に狭くなっている絞り部74と、気相圧力送出パ
イプ73の連通を開閉する気相圧力送出パイプ開閉電磁
弁75とを有している。つづいて、前述した「残留燃料
回収手段」によって、ディーゼルエンジン200の停止
時に、インジェクションポンプ1内の油溜室、オーバー
フロー燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9
に残留しているDME燃料を、燃料タンク4へ回収する
際の各部の動作、並びに、気相圧力送出パイプ73、絞
り部74、及び気相圧力送出パイプ開閉電磁弁75の動
作と作用について説明する。
【0042】図3は、噴射状態時のDME燃料供給装置
100の「残留燃料回収手段」近傍を拡大して示した概
略のシステム構成図である。
【0043】DME燃料供給装置100は、DME燃料
回収制御部10を備えており、3方電磁弁71、2方電
磁弁72、及び気相圧力送出パイプ開閉電磁弁75は、
このDME燃料回収制御部10によって開閉制御され
る。DME燃料供給装置100の噴射状態時には、3方
電磁弁71はON状態に制御されており、フィードパイ
プ52と油溜室11とが連通している。したがって、燃
料タンク4内のDME燃料は、フィードポンプ5によっ
て油溜室11へ送出される。また、2方電磁弁72はO
FF状態に制御されており、オーバーフロー燃料パイプ
8及びオーバーフロー燃料パイプ9と、アスピレータ7
の吸入口7cとの連通が遮断されている。さらに、気相
圧力送出パイプ開閉電磁弁75もOFF制御されてお
り、油溜室11の入口側と燃料タンク4内の液層4aと
の連通が遮断されている。
【0044】図4は、無噴射状態時のDME燃料供給装
置100の「残留燃料回収手段」近傍を拡大して示した
概略のシステム構成図である。
【0045】無噴射状態時(ディーゼルエンジン200
の停止時)には、3方電磁弁71をOFF制御して符号
Bの矢印で示した方向の連通路を構成するとともに、2
方電磁弁72をON制御して、オーバーフロー燃料パイ
プ8及びオーバーフロー燃料パイプ9とアスピレータ7
の吸入口7cとの間を連通させる(符号Cで示した矢印
の方向)。したがって、フィードポンプ5から送出され
たDME燃料は、インジェクションポンプ1へ送出され
ずに、アスピレータ7へ送出され、入口7aから出口7
bへ抜け、クーラー41を介して燃料タンク4へ戻り、
再びフィードポンプ5からアスピレータ7へ送出され
る。つまり、アスピレータ7を介してDME燃料液が環
流する状態となる。そして、インジェクションポンプ1
内の油溜室、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバ
ーフロー燃料パイプ9に残留しているDME燃料が気化
し、入口7aと出口7bを流れるDME燃料液の流れに
よって、気化したDME燃料が吸引口7cから吸引され
て燃料タンク4へ回収されることになる。
【0046】また、同時に、気相圧力送出パイプ開閉電
磁弁75をON制御して開状態にし、燃料タンク4の気
相4aと、油溜室11の入口側とを連結している気相圧
力送出パイプ73を連通状態にする。燃料タンク4のD
ME燃料は、気体に気化した状態の気相4aと、液体状
態の液相4bとに分離した状態で存在する。前述したよ
うにDME燃料は、常温において気体となる性質を有し
ているので、気化しやすく、それによって、燃料タンク
4内には気化したDME燃料が高い圧力を有した状態で
存在する気相4aができることになる。
【0047】したがって、この気相4aとインジェクシ
ョンポンプ1内の油溜室11とが連通することで、気相
4aの高い圧力によって、油溜室11、オーバーフロー
燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留
している液体状態のDME燃料は、アスピレータ7の吸
入口7cへ向けて圧送されることになる。また、気相圧
力送出パイプ73の内径が部分的に狭くなっている絞り
部74によって、その圧力がさらに高圧に圧縮され、よ
り高い圧力で圧送することができる。前述したように、
アスピレータ7による吸引力は、気化したDME燃料を
吸引する程度の吸引力しかないので、気相4aの圧力を
利用して液体状態のDME燃料をアスピレータ7の吸入
口7cへ圧送することによって、油溜室11、オーバー
フロー燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9
に残留しているDME燃料を回収する時間を大幅に短縮
することができる。
【0048】図5は、無噴射状態時のDME燃料供給装
置100の「残留燃料回収手段」近傍を拡大して示した
概略のシステム構成図であり、図4に示した状態から所
定時間経過した後に、気相圧力送出パイプ開閉電磁弁7
5をOFF制御して閉状態にした状態を示したものであ
る。
【0049】所定時間経過後に気相圧力送出パイプ開閉
電磁弁75のみを閉じることによって、高圧状態の気相
4aとの間の連通が遮断されるので、油溜室11、オー
バーフロー燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイ
プ9内を、より低圧な状態にすることができる。それに
よって、圧送できずにわずかに残ってしまった液体状態
のDME燃料の気化が促進されるので、残留しているD
ME燃料を回収する時間を、より短縮することができ
る。尚、この所定時間は、油溜室11、オーバーフロー
燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留
するDME燃料の量等によって決定される時間であり、
実験等によって最適な時間に設定される。
【0050】このようにして、ディーゼルエンジン20
0のDME燃料供給装置において、ディーゼルエンジン
200の停止後に噴射系(油溜室11、オーバーフロー
燃料パイプ8、及びオーバーフロー燃料パイプ9)内の
DME燃料を燃料タンク4に回収する時間を短縮するこ
とができる。
【0051】また、他の実施の形態としては、上記一実
施の形態に加えて、インジェクションポンプ1のインジ
ェクションポンプエレメントが、無噴射状態の時にの
み、デリバリバルブが閉じた状態でもインジェクション
パイプ3と油溜室11とが連通する構成を成しているも
のが挙げられる。つづいて、本願発明に係るインジェク
ションポンプ1を構成するインジェクションポンプエレ
メント2の概略構造について説明する。
【0052】図6は、本願発明に係るインジェクション
ポンプ1のインジェクションポンプエレメント2の近傍
を示した要部斜視図である。
【0053】デリバリバルブホルダ21は、デリバリバ
ルブ挿設孔211を有する形状を成しており、インジェ
クションポンプ1の基体に固定されている。デリバリバ
ルブ挿設孔211と連通している燃料液送出口212に
は、インジェクションパイプ3が接続される。デリバリ
バルブ挿設孔211には、デリバリバルブ23が往復動
可能に挿設されており、デリバリバルブ23は、デリバ
リスプリング22によって、デリバリバルブホルダ21
と一体に配設されているデリバリバルブシート24のバ
ルブシート部24aに、バルブ部231が当接する如く
付勢されている。
【0054】プランジャバレル25は、デリバリバルブ
シート24と一体に配設され、デリバリバルブシート2
4に連通している液圧室25aを有している。液圧室2
5aには、プランジャ26が往復動可能に挿設されてお
り、その一端側がデリバリバルブ23に面している。プ
ランジャ26は、プランジャスプリング27によって、
カム13側に付勢されている。プランジャ26は、ディ
ーゼルエンジン200の駆動軸に連結され、ディーゼル
エンジン200の駆動力で回転するカムシャフト12の
カム13によって、タペット28を介してデリバリバル
ブ23側(符号Dの矢印で示した方向)に押し上げられ
る。プランジャ26のつば部261は、コントロールラ
ック14と係合して回転するピニオン29と一体の円筒
状の部材であるスリーブ291と係合しており、コント
ロールラック14の往復動によってピニオン29が回転
し、プランジャ26が周方向に回転する構成を成してお
り、このプランジャの回転位置によってDME燃料の噴
射量が増減する。
【0055】図7は、プランジャバレル25に挿設され
ているプランジャ26の一部を拡大して示した斜視図で
ある。
【0056】インジェクションポンプ1において、イン
ジェクションポンプエレメント2は、DME燃料を高圧
にし、かつ噴射量を増減できる重要な部品である。その
ため、プランジャ26とデリバリバルブ23の摺動部
は、超精密な仕上げが施されている。プランジャバレル
25の側壁面には、油溜室11と液圧室25aとを連通
させる吸排口251が形成されている。プランジャ26
には、切り欠き部262が形成されている。切り欠き部
262は、プランジャ26の外周面に図示の如く斜めに
切り欠かれた溝であり、溝部分は、プランジャ26の中
央に形成されている孔263に連通している。
【0057】ここで、プランジャ26の作動について、
図8〜図11を参照しながら説明する。図8は、本願発
明に係るインジェクションポンプエレメント2の断面を
示した要部正面図であり、噴射状態時(ディーゼルエン
ジン200の運転時)における吸入工程を示したもので
ある。また、図9は、噴射状態時における噴射工程の噴
射始めを示したものであり、図10は、噴射状態時にお
ける噴射工程の噴射終わりを示したものである。
【0058】カム13の下降工程においてプランジャ2
6が下降し(符号Eで示した矢印の方向)、プランジャ
26の上端面264がプランジャバレル25の吸排口2
51に覗くと、油溜室11内のDME燃料が吸排口25
1から液圧室25a内に送られてくる。そして、カム1
3の下死点でDME燃料の吸引が終了する(吸入工
程)。カム13が上昇行程になるとプランジャ26も上
昇し、プランジャ26の上端面264が吸排口251を
塞いだとき、油溜室11と液圧室25aの連通が遮断さ
れる(噴射工程の噴射始め)。カム13の上昇につれて
DME燃料は、デリバリバルブを押し上げて開き、イン
ジェクションパイプ3を介してディーゼルエンジン20
0の噴射ノズルへ圧送されていく。そして、プランジャ
26の切り欠き部262が吸排口251に到達したとき
に、液圧室25a内のDME燃料は、プランジャ26の
孔264から切り欠き部262、吸排口251を介し
て、その液圧によって油溜室11に流れ込む。それによ
って、液圧室25a内のDME燃料の液圧は低下して、
デリバリバルブ23は、デリバリスプリング22の付勢
力によって下降し、バルブ部232がデリバリバルブシ
ート24のバルブシート部24aに当接した時点で閉弁
状態となる(噴射工程の噴射終わり)。
【0059】上述した噴射始め(図9)から噴射終わり
(図10)までのプランジャ26のストロークを有効ス
トロークと言う。DME燃料の圧送は、この有効ストロ
ークの間だけ行われ、有効ストロークの長さを変えるこ
とによって、圧送されるDME燃料の量の増減が行われ
る。切り欠き部262は、図示の如く周方向に斜めに形
成されているので、前述したように、コントロールラッ
ク14(図10)の位置を変えることによって、プラン
ジャ26を周方向に回転させることで、プランジャ26
の切り欠き部262が吸排口251に到達する位置を変
えることができる。そして、それによって、有効ストロ
ークの長さを変えることができる構成となっている。
【0060】ここで、無噴射状態について説明する。図
11は、本願発明に係るインジェクションポンプエレメ
ント2の断面を示した要部正面図であり、無噴射状態時
(ディーゼルエンジン200の停止時)を示したもので
ある。
【0061】コントロールラック14の位置を、圧送さ
れるDME燃料の量が0になる位置、つまり、プランジ
ャ26の上端面264が吸排口251を塞いだとき、同
時に切り欠き部262も吸排口251に到達しているの
で、有効ストロークは0となり、プランジャ26が上昇
しても液圧室25aと油溜室11は連通した状態とな
る。したがって、カム13によるプランジャ26の上下
動によって、圧送されるDME燃料が0となり、この状
態が無噴射状態である。これによって、DME燃料の圧
送は行われなくなり、ディーゼルエンジン200へのD
ME燃料の供給がされなくなってディーゼルエンジン2
00が停止する。
【0062】図12は、本願発明に係るインジェクショ
ンポンプエレメント2の断面を示した正面図である。
【0063】デリバリバルブシート24には、パージ通
路242が形成されている。パージ通路242は、その
一方側が、燃料液送出口212と連通しており、他方側
は、プランジャバレル25に形成されているパージ通路
252に連通している。パージ通路252は、プランジ
ャバレル25の内周面へ連通しているパージポート25
3と連通している。つまり、インジェクションポンプエ
レメント2は、燃料液送出口212に接続されるインジ
ェクションパイプ3と、プランジャバレル25の内周面
とが連通する連通経路が形成されている。
【0064】つづいて、無噴射状態時にアスピレータ7
によって、インジェクションパイプ3に残留しているD
ME燃料を回収する際の回収経路について説明する。
【0065】図13は、図12に示した本願発明に係る
インジェクションポンプエレメント2のX−X断面の平
面図であり、図13(a)は、噴射状態、図13(b)
は、無噴射状態を、それぞれ示したものである。
【0066】図13(a)に示した噴射状態、つまり所
定のDME燃料を圧送可能な有効ストロークが得られる
プランジャ26の回転位置においては、プランジャ26
の外周面の軸方向に形成されているパージ溝265は、
プランジャバレル25の内周面に形成されているパージ
ポート253と非連通状態となる位置関係となってい
る。
【0067】図13(b)に示した無噴射状態時には、
プランジャ26が周方向に回転し、プランジャ26の外
周面に形成されているパージ溝265と、プランジャバ
レル25の内周面に形成されているパージポート253
とが連通する回転位置となる。パージ溝265は、プラ
ンジャ26の上端面264まで形成されているので、パ
ージ溝265は、孔263、切り欠き部262を介して
油溜室11へ連通している。つまり、無噴射状態時にお
いて、デリバリバルブ23が閉じた状態でもインジェク
ションパイプ3は、パージ通路242、パージ通路25
2、パージポート253、パージ溝265、孔263、
及び切り欠き部262を介したパージ通路が構成される
ことによって油溜室11へ連通することになる。したが
って、無噴射状態時にアスピレータ7で油溜室11のD
ME燃料を回収することによって、油溜室11と連通し
ているインジェクションパイプ3のDME燃料を、この
パージ通路を介して回収することができる。
【0068】このようにして、当該実施の形態に示した
DME燃料供給装置100は、ディーゼルエンジン20
0の停止時の無噴射状態時には、デリバリバルブ23が
閉じた状態でも、インジェクションパイプ3と油溜室1
1とが連通するので、ディーゼルエンジン200の停止
後、アスピレータ7によって油溜室11のDME燃料を
回収する際に、インジェクションパイプ3内に残留して
いるDME燃料も気化させて回収することができる。そ
して、それによって、ディーゼルエンジン200の停止
後に噴射系(油溜室11、オーバーフロー燃料パイプ
8、及びオーバーフロー燃料パイプ9)内のDME燃料
を燃料タンク4に回収する時間を短縮することができる
とともに、前述したノッキング等の異常燃焼によって、
ディーゼルエンジン200の始動が正常に行えず大きな
振動や騒音が発生することを防止することができる。
【0069】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】本願発明によれば、ディーゼルエンジン
のDME燃料供給装置において、ディーゼルエンジン停
止後に噴射系内のDME燃料をタンクに回収する時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るディーゼルエンジンのDME燃
料供給装置の概略構成を示したシステム構成図である。
【図2】アスピレータの断面図である。
【図3】噴射状態時のDME燃料供給装置の「残留燃料
回収手段」近傍を拡大して示した概略のシステム構成図
である。
【図4】無噴射状態時のDME燃料供給装置の「残留燃
料回収手段」近傍を拡大して示した概略のシステム構成
図である。
【図5】無噴射状態時のDME燃料供給装置の「残留燃
料回収手段」近傍を拡大して示した概略のシステム構成
図であり、図4に示した状態から所定時間経過した後
に、気相圧力送出パイプ開閉電磁弁を閉状態にした状態
を示したものである。
【図6】本願発明に係るインジェクションポンプのイン
ジェクションポンプエレメントの近傍を示した要部斜視
図である。
【図7】本願発明に係るインジェクションポンプエレメ
ントのプランジャバレルに挿設されているプランジャの
一部を拡大して示した斜視図である。
【図8】本願発明に係るインジェクションポンプエレメ
ントの断面を示した要部正面図であり、噴射状態時にお
ける吸入工程を示したものである。
【図9】本願発明に係るインジェクションポンプエレメ
ントの断面を示した要部正面図であり、噴射状態時にお
ける噴射工程の噴射始めを示したものである。
【図10】本願発明に係るインジェクションポンプエレ
メントの断面を示した要部正面図であり、噴射状態時に
おける噴射工程の噴射終わりを示したものである。
【図11】本願発明に係るインジェクションポンプエレ
メントの断面を示した要部正面図であり、無噴射状態時
(ディーゼルエンジンの停止時)を示したものである。
【図12】本願発明に係るインジェクションポンプエレ
メントの断面を示した正面図である。
【図13】図12に示した本願発明に係るインジェクシ
ョンポンプエレメントのX−X断面の平面図であり、図
13(a)は、噴射状態、図13(b)は、無噴射状態
を、それぞれ示したものである。
【符号の説明】
1 インジェクションポンプ 2 インジェクションポンプエレメント 3 インジェクションパイプ 4 燃料タンク 5 フィードポンプ 6 オイルセパレータ 7 アスピレータ 8、9 オーバーフロー燃料パイプ 10 DME燃料回収制御部 11 油溜室 12 カムシャフト 13 カム 14 コントロールラック 21 デリバリバルブホルダ 22 デリバリスプリング 23 デリバリバルブ 24 デリバリバルブシート 25 プランジャバレル 26 プランジャ 27 プランジャスプリング 31 シリンダ 32 燃料噴射ノズル 41 クーラー 51 フィルタ 61 コンプレッサー 73 気相圧力送出パイプ 74 絞り部 75 気相圧力送出パイプ開閉電磁弁 100 DME燃料供給装置 200 ディーゼルエンジン 242、252 パージ通路 253 パージポート 265 パージ溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内のDME燃料を所定の圧力
    に加圧し、フィードパイプへ送出するフィードポンプ
    と、 該フィードパイプを経由して送出された前記DME燃料
    が流れる油溜室の該DME燃料を、所定のタイミングで
    所定の量だけ前記ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズル
    に連通しているインジェクションパイプへ送出するイン
    ジェクションポンプと、 前記燃料噴射ノズルからオーバーフローした前記DME
    燃料、及び前記インジェクションポンプからオーバーフ
    ローした前記DME燃料を、前記燃料タンクへ戻すため
    のオーバーフロー燃料パイプと、 前記ディーゼルエンジン停止後、前記油溜室内、及び前
    記オーバーフロー燃料パイプ内に残留している前記DM
    E燃料を、前記燃料タンクへ回収可能な残留燃料回収手
    段とを備えたディーゼルエンジンのDME燃料供給装置
    であって、 前記フィードパイプが連結されている前記油溜室の入口
    側と、前記燃料タンク内の気相とを連結する気相圧力送
    出パイプと、該気相圧力送出パイプの開閉を行う気相圧
    力送出パイプ開閉電磁弁とを備える、ことを特徴とした
    ディーゼルエンジンのDME燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記気相圧力送出パ
    イプは、該気相圧力送出パイプの内径が部分的に狭くな
    っている絞り部を有している、ことを特徴としたディー
    ゼルエンジンのDME燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記残留燃料
    回収手段は、前記フィードパイプと前記オーバーフロー
    燃料パイプとの間に配設されたアスピレータによって、
    前記フィードポンプから送出された前記DME燃料を、
    そのまま前記燃料タンクへ環流させ、前記油溜室内、及
    び前記オーバーフロー燃料パイプ内に残留している前記
    DME燃料が、環流する前記DME燃料に吸引されて、
    前記燃料タンクへ回収される構成を成している、ことを
    特徴としたディーゼルエンジンのDME燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記残留燃料回収手
    段は、前記フィードパイプの送出口を前記アスピレータ
    の環流流路の入口側と前記油溜室の入口側とのいずれか
    一方に切り換えて連通させる第1の電磁弁と、前記アス
    ピレータの吸入口と前記油溜室及び前記オーバーフロー
    燃料パイプとの間の開閉を行う第2の電磁弁と、前記第
    1の電磁弁の連通を前記アスピレータの入口側に切り換
    え、前記第2の電磁弁を開いて、前記フィードポンプか
    ら送出された前記DME燃料を前記燃料タンクへ環流さ
    せる流路を構成するとともに、前記気相圧力送出パイプ
    開閉電磁弁を開き、所定時間経過後に前記気相圧力送出
    パイプ開閉電磁弁のみを閉じる制御を実行するDME燃
    料回収制御部とを備える、ことを特徴としたディーゼル
    エンジンのDME燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記インジェクションポンプは、ディーゼルエンジンの
    駆動軸の回転が伝達されて回転するカムシャフトと係合
    するプランジャの上下動で開閉可能なデリバリバルブに
    よって、前記フィードパイプを経由して送出された前記
    DME燃料が流れる油溜室の該DME燃料を、所定のタ
    イミングで所定の量だけ前記ディーゼルエンジンの燃料
    噴射ノズルに連通しているインジェクションパイプへ送
    出するインジェクションポンプエレメントと、前記カム
    シャフトのカムによってデリバリバルブが開閉する噴射
    状態と前記カムによって前記プランジャが上下動しても
    前記デリバリバルブが開閉しない無噴射状態とを切り換
    える噴射状態切換手段とを有し、前記インジェクション
    ポンプエレメントは、前記無噴射状態の時にのみ、前記
    デリバリバルブが閉じた状態でも前記インジェクション
    パイプと前記油溜室とが連通する構成を成している、こ
    とを特徴としたディーゼルエンジンのDME燃料供給装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記インジェクショ
    ンポンプエレメントは、略円柱体形状を成す前記プラン
    ジャが、前記噴射状態切換手段によって前記プランジャ
    バレル内で周方向に回転し、該回転位置により前記DM
    E燃料の噴射量が変化する構成を成しており、前記噴射
    量が0となる前記プランジャの回転位置において無噴射
    状態となり、かつ前記インジェクションパイプと前記油
    溜室とを連通させるパージ通路が構成される、ことを特
    徴としたディーゼルエンジンのDME燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記インジェクショ
    ンポンプエレメントは、前記インジェクションパイプに
    連通しているデリバリバルブ挿設孔を有するデリバリバ
    ルブホルダと、前記デリバリバルブ挿設孔に往復動可能
    に挿設されている前記デリバリバルブと、前記デリバリ
    バルブホルダと一体に配設され、前記デリバリバルブの
    バルブ部が当接した状態で、前記インジェクションパイ
    プと前記油溜室との連通が遮断されて閉弁状態となるバ
    ルブシート部を有するデリバリバルブシートと、前記デ
    リバリバルブを前記デリバリバルブシートに付勢するデ
    リバリスプリングと、前記デリバリバルブシートと一体
    に配設され、該デリバリバルブシートに連通している液
    圧室を有するプランジャバレルと、前記液圧室に往復動
    可能に挿設され、一端側が前記デリバリバルブに面して
    いる前記プランジャと、該プランジャを前記カム側に付
    勢するプランジャスプリングとを備え、 前記噴射状態時には、前記閉弁状態から前記プランジャ
    が前記カムに押し上げられ、前記液圧室と前記油溜室と
    の連通が遮断され、前記液圧室内の前記DME燃料が前
    記デリバリバルブを押し上げて開弁状態となり、開弁状
    態の前記デリバリバルブから前記液圧室内の前記DME
    燃料が前記インジェクションパイプへ圧送され、前記プ
    ランジャの外周面に形成されている切り欠き部を介して
    前記液圧室と前記油溜室とが再び連通し、前記液圧室内
    の液圧が低下して前記デリバリバルブが前記デリバリス
    プリングの付勢力によって閉弁し、 前記無噴射状態時には、前記プランジャの外周面に形成
    されているパージ溝と、前記プランジャバレルの内周面
    に形成されているパージポートとが連通する回転位置と
    なる如く、前記噴射状態切換手段によって前記プランジ
    ャが周方向に回転し、前記パージポート、前記パージ
    溝、及び前記デリバリバルブシートに形成され、前記イ
    ンジェクションパイプと前記パージポートとを連通させ
    るパージ通路を介して前記インジェクションパイプと前
    記油溜室とが連通する構成を成している、ことを特徴と
    したディーゼルエンジンのDME燃料供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項において、
    前記インジェクションポンプは、前記カムシャフトが配
    設され、潤滑油が貯留されているカム室が、前記ディー
    ゼルエンジンの潤滑系と分離された専用潤滑系となって
    おり、前記カム室には、前記DME燃料が混入した前記
    潤滑油から該DME燃料を分離するオイルセパレータ
    と、前記カムシャフトのカムによって駆動され、分離し
    た前記DME燃料を加圧して前記燃料タンクへ送出する
    コンプレッサーとが配設されている、ことを特徴とした
    ディーゼルエンジンのDME燃料供給装置。
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