JP2003262172A - インジェクションポンプ、及び該インジェクションポンプを備えたディーゼルエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

インジェクションポンプ、及び該インジェクションポンプを備えたディーゼルエンジンの燃料供給装置

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JP2003262172A
JP2003262172A JP2002060840A JP2002060840A JP2003262172A JP 2003262172 A JP2003262172 A JP 2003262172A JP 2002060840 A JP2002060840 A JP 2002060840A JP 2002060840 A JP2002060840 A JP 2002060840A JP 2003262172 A JP2003262172 A JP 2003262172A
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fuel
sleeve
injection
injection pump
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Toshiiku Noda
俊郁 野田
Yukihiro Hayasaka
行広 早坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プランジャの有効ストローク長の微調節を、ガ
バナによってコントロールラックの位置を調節すること
なく行うことが可能なインジェクションポンプを提供す
る。 【解決手段】プランジャ26の外周面が油溜室11に面
している近傍には、プランジャに挿設された状態でスリ
ーブ12が配設されている。スリーブには、プランジャ
が挿設されている孔の内周面と油溜室に面している外周
面とを連通させるスリーブポート121が形成されてい
る。スリーブアクチュエータ65は、各インジェクショ
ンポンプエレメント2に配設されているスリーブ駆動部
材13を回動させてスリーブを上下動させる。スリーブ
ポートより下側の位置でスリーブ12の内周面によって
油溜室から遮断されていた切り欠き263と、スリーブ
ポートとが連通するプランジャ26のストローク位置が
有効ストロークの燃料噴射終わり位置となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディーゼルエン
ジンの燃料供給装置のインジェクションポンプ、及び該
インジェクションポンプを備えたディーゼルエンジンの
燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軽油を燃料とした内燃機関として公知の
ディーセルエンジンは、トラックやバス、乗用車等にお
いて、一般的に広く普及している。また、近年ディーゼ
ルエンジンによる大気汚染対策として、軽油の代わりに
排気がクリーンなDME(ジメチルエーテル)を燃料と
するものが注目されている。DME燃料は、従来の燃料
である軽油と違って液化ガス燃料である。つまり、軽油
と比較して沸点温度が低く、大気圧下で軽油が常温にお
いて液体であるのに対して、DMEは、常温において気
体となる性質を有している。
【0003】一般的なディーゼルエンジンの燃料噴射装
置は、ディーゼルエンジンの各シリンダに配設されてい
る各燃料噴射ノズルへ所望の量の燃料を供給するインジ
ェクションポンプを備えている。インジェクションポン
プには燃料が貯留されている燃料タンクが接続されてお
り、ディーゼルエンジンの運転時には、フィードポンプ
によって燃料タンクの燃料がインジェクションポンプの
油溜室へ供給される。インジェクションポンプは、各燃
料噴射ノズルに連結されている各インジェクションポン
プエレメントから油溜室の燃料を所望の量だけ圧送す
る。インジェクションポンプエレメントから圧送される
燃料の量は、インジェクションポンプエレメントのプラ
ンジャの有効ストローク長によって決定される。プラン
ジャの有効ストローク長は、コントロールラックの位置
が調節されることでプランジャが左右に回転することに
よって変化し、それによって、各インジェクションポン
プエレメントから各燃料噴射ノズルに圧送される燃料の
量が調節される。
【0004】コントロールラックの位置は、インジェク
ションポンプに配設されているガバナによって調節され
る。一般的にガバナは、コントロールラックの位置を調
節することによってディーゼルエンジンの回転数を制御
するものであり、構造的には、錘の遠心力を利用したメ
カニカルガバナと、各種センサからの信号をコントロー
ルユニットにて演算してコントロールラックの位置を電
子制御する電子ガバナとの2種類に大別することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、軽油等の燃
料は、温度によって、その密度(kg/m)や体積弾
性率(N/mm)が変化する。そのため、燃料の温度
が異なることによって、同じ有効ストローク長でもイン
ジェクションポンプから各燃料噴射ノズルへ圧送される
燃料噴射量が異なることになってしまう。したがって、
ディーゼルエンジンの回転数が燃料の温度によって、所
望の回転数より多くなったり少なくなったりする虞が生
じる。そこで、燃料の温度に応じてコントロールラック
の位置を調節する、つまり燃料の温度によるコントロー
ルラック位置の補正が必要になる。前述したように、電
子ガバナは、各種センサからの信号をコントロールユニ
ットにて演算してコントロールラックの位置を電子制御
することが可能である。
【0006】しかしながら、メカニカルガバナは、錘の
遠心力を利用した自動調節機構によってコントロールラ
ックの位置を調節するので、燃料の温度に応じてコント
ロールラックの位置を微調節するといったことができな
い。また、前述したDME燃料は、密度(kg/m
や体積弾性率(N/mm)の温度による変化の割合
が、軽油燃料と比較して特に大きいので、燃料の温度変
化の影響を特に受けやすいと言える。そのため、従来の
軽油燃料のディーゼルエンジンにおいては、ある程度の
範囲で無視することができた温度変化による回転数の変
化は、DME燃料のディーゼルエンジンにおいては、無
視できない程度に大きなものとなってしまう虞がある。
したがって、メカニカルガバナを搭載したインジェクシ
ョンポンプにおいては、燃料の温度変化に対応して各燃
料噴射ノズルからの燃料噴射量を調節することができな
いという問題が生じ、さらには、DME燃料のディーゼ
ルエンジンの燃料噴射装置にメカニカルガバナを搭載す
ることができないという問題が生じてしまう。
【0007】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、プランジャの有効ストロー
ク長の微調節を、ガバナによってコントロールラックの
位置を調節することなく行うことが可能なインジェクシ
ョンポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、燃料タンク内の燃料
が供給される油溜室と、ディーゼルエンジンの駆動軸の
回転が伝達されて回転するカムシャフトと係合して上下
動するプランジャ、該プランジャの上昇によって前記油
溜室から前記燃料を吸入して圧縮する液圧室を有するプ
ランジャバレル、及び前記液圧室に配設され、該液圧室
の燃料の圧力によって開弁するデリバリバルブを有し、
前記プランジャの上下動によって所定のタイミングで所
定の量だけ前記燃料を前記デリバリバルブから前記ディ
ーゼルエンジンの燃料噴射ノズルに連通しているインジ
ェクションパイプへ送出するインジェクションポンプエ
レメントとを備えた前記ディーゼルエンジンの燃料供給
装置のインジェクションポンプであって、前記インジェ
クションポンプエレメントは、前記プランジャが挿設さ
れた状態で前記油溜室内に上下動可能に配設された略円
筒形状を成すスリーブと、該スリーブを上下動させるス
リーブ位置調節手段とを備え、前記プランジャは、前記
液圧室に面した上端部と前記油溜室とを連通させるプラ
ンジャポートを有し、前記プランジャの上昇行程におい
て、前記プランジャポートによる前記液圧室と前記油溜
室との連通が遮断される前記プランジャのストローク位
置が、前記プランジャの有効ストロークの噴射始まり位
置となり、前記スリーブは、前記プランジャが挿設され
る貫通孔の内周面と前記油溜室に面した外周面との間を
連通させるスリーブポートを有し、前記プランジャの上
昇行程において、前記プランジャの外周面に形成された
前記液圧室に連通している切り欠きと前記スリーブポー
トとが連通する前記プランジャのストローク位置が前記
プランジャの有効ストロークの噴射終わり位置となる、
ことを特徴としたインジェクションポンプである。
【0009】このように、プランジャが挿設された状態
で油溜室内に上下動可能に配設されたスリーブを備えて
おり、そのスリーブに形成されているスリーブポート
と、液圧室に連通しているプランジャの切り欠きとが連
通するプランジャのストローク位置が、プランジャの有
効ストロークの噴射終わり位置となるので、スリーブの
位置によって、プランジャの有効ストロークの噴射終わ
り位置が変化することになる。また、プランジャの有効
ストロークの噴射始まり位置は、プランジャポートによ
る液圧室と油溜室との連通が遮断されるプランジャのス
トローク位置なので、スリーブの位置が変わってもプラ
ンジャの有効ストロークの噴射始まり位置は変わらな
い。したがって、スリーブ位置調節手段にてスリーブの
位置を調節することによって、プランジャの有効ストロ
ークの噴射終わり位置を調節することができ、それによ
って、プランジャの有効ストローク長を調節することが
できる。
【0010】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係るインジェクションポンプによれば、スリーブ位置調
節手段にてスリーブの位置を調節することによって、プ
ランジャの有効ストロークの噴射終わり位置を調節する
ことができるので、プランジャの有効ストローク長の微
調節を、ガバナによってコントロールラックの位置を調
節することなく行うことができるという作用効果が得ら
れる。
【0011】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記油溜室内の前記燃料の温度を検出する燃料
温度センサと、前記燃料温度センサにて検出した前記燃
料の温度に応じて、前記スリーブの位置を前記スリーブ
位置調節手段にて調節して前記プランジャの有効ストロ
ークの噴射終わり位置を調節する噴射終わり位置制御手
段を備える、ことを特徴としたインジェクションポンプ
である。
【0012】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係るインジェクションポンプによれば、本願請求項1に
記載の発明による作用効果に加えて、噴射終わり位置制
御手段によって、燃料温度センサにて検出した油溜室内
の燃料の温度に応じてプランジャの有効ストロークの噴
射終わり位置を調節することができるので、メカニカル
ガバナを搭載したインジェクションポンプにおいても燃
料の温度に応じてプランジャの有効ストローク長の微調
節を行うことができるという作用効果が得られる。
【0013】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記スリーブ位置調節手段は、所望の前
記スリーブの位置に対応した駆動信号を通電することに
よって、前記スリーブを所望の位置へ移動させるスリー
ブ駆動部と、前記スリーブの位置を検出するスリーブ位
置検出センサとを有している、ことを特徴としたインジ
ェクションポンプである。
【0014】スリーブ位置検出センサによってスリーブ
の位置を検出することができるので、スリーブの位置を
確認しながらスリーブが所望の位置へ移動するようにス
リーブ駆動部へ通電する駆動信号を制御することができ
る。したがって、より正確にスリーブ位置の調節を行う
ことができる。
【0015】これにより、本願請求項3に記載の発明に
係るインジェクションポンプによれば、本願請求項1又
は2に記載の発明による作用効果に加えて、より正確に
スリーブ位置の調節を行うことができるので、より正確
なプランジャの有効ストローク長の調節が可能になると
いう作用効果が得られる。
【0016】本願請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3のいずれか1項に記載のインジェクションポンプを備
えたディーゼルエンジンの燃料供給装置である。
【0017】本願請求項4に記載の発明に係るディーゼ
ルエンジンの燃料供給装置によれば、ディーゼルエンジ
ンの燃料供給装置において、前述した本願請求項1〜3
のいずれか1項に記載の発明による作用効果を得ること
ができる。
【0018】本願請求項5に記載の発明は、請求項4に
おいて、DME(ジメチルエーテル)燃料を前記燃料と
する、ことを特徴としたディーゼルエンジンの燃料供給
装置である。
【0019】前述したように、DME燃料は、密度(k
g/m)や体積弾性率(N/mm )の温度による変
化の割合が、軽油燃料と比較して特に大きい。したがっ
て、本願請求項5に記載の発明に係るディーゼルエンジ
ンの燃料供給装置によれば、本願請求項4に記載の発明
による作用効果によって、DME燃料を燃料としたディ
ーゼルエンジンの燃料供給装置において、DME燃料の
温度に応じたプランジャの有効ストローク長の補正を、
ガバナによってコントロールラックの位置を調節するこ
となく適正に行うことができるという作用効果が得られ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、ディーゼルエンジンの
燃料供給装置の概略構成について、DME燃料を燃料と
したディーゼルエンジンのDME燃料供給装置を例に説
明する。図1は、本願発明に係るディーゼルエンジンの
DME燃料供給装置の概略構成を示したシステム構成図
である。
【0021】ディーゼルエンジン200にDME燃料を
供給するDME燃料供給装置100は、本願発明に係る
インジェクションポンプ1を備えている。インジェクシ
ョンポンプ1は、ディーゼルエンジン200が有するシ
リンダ31の数と同じ数のインジェクションポンプエレ
メント2を備えている。フィードポンプ5は、燃料タン
ク4に貯留されているDME燃料を、所定の圧力に加圧
してフィードパイプ52へ送出する。燃料タンク4のD
ME燃料送出口は、燃料タンク4内のDME燃料の液面
より下に設けられており、フィードポンプ5は、燃料タ
ンク4のDME燃料の送出口近傍に配設されている。フ
ィードパイプ52へ送出されたDME燃料は、フィルタ
51でろ過され、3方電磁弁71を介してインジェクシ
ョンポンプ1へ送出される。3方電磁弁71は、噴射状
態時(ディーゼルエンジン200の運転時)にはON状
態で、符号Aで示した矢印の方向に連通している。
【0022】このように、燃料タンク4のDME燃料送
出口が、燃料タンク4内のDME燃料の液面より下に設
けられており、フィードポンプ5を燃料タンク4のDM
E燃料の送出口近傍に配設して、DME燃料をインジェ
クションポンプ1へ送出する構成となっているので、燃
料タンク4内の圧力の低下を少なくすることができる。
そして、それによって、燃料タンク4内のDME燃料
が、燃料タンク4内の圧力の低下によって気化してしま
う虞を少なくすることができる。
【0023】インジェクションポンプ1内のカム室(図
示せず)は、ディーゼルエンジン200の潤滑系と分離
された専用潤滑系となっており、オイルセパレータ6
は、インジェクションポンプ1内のカム室に漏れだした
DME燃料が混入したカム室内の潤滑油を、DME燃料
と潤滑油とに分離し、潤滑油をカム室に戻す。オイルセ
パレータ6で分離されたDME燃料は、カム室内の圧力
が大気圧以下になるのを防止するチェック弁62を介し
て、カム室内のカムによって駆動されるコンプレッサー
61へ送出され、コンプレッサー61で加圧された後、
チェック弁63、及びクーラー41を介して燃料タンク
4へ戻される。チェック弁63は、ディーゼルエンジン
200の停止時に、燃料タンク4からDME燃料がカム
室へ逆流するのを防止するために設けられている。
【0024】このように、インジェクションポンプ1の
カム室が、ディーゼルエンジン200の潤滑系と分離さ
れた専用潤滑系になっているので、インジェクションポ
ンプエレメント2からカム室に漏れたDME燃料が、デ
ィーゼルエンジン200の潤滑系に侵入する虞がない。
そして、それによって、ディーゼルエンジン200の潤
滑系に侵入したDME燃料が気化し、気化したDME燃
料がエンジンのクランク室に侵入して引火するといった
虞をなくすことができる。
【0025】また、カム室に配設されたオイルセパレー
タ6によって、DME燃料が混入した潤滑油からDME
燃料を分離し、分離されたDME燃料がコンプレッサー
61によって燃料タンク4へ送出されるので、DME燃
料の混入による潤滑油の潤滑性能の低下等を防止するこ
とができる。そして、それによって、潤滑油の潤滑性能
の低下等によるインジェクションポンプ1の性能低下を
防止することができる。
【0026】さらに、コンプレッサー61は、カム室内
のカムによって駆動されるので、電動モータ等の駆動源
が必要なく、それによって、より省電力なインジェクシ
ョンポンプ1が可能になる。
【0027】燃料タンク4からフィードポンプ5によっ
て所定の圧力に加圧されて送出されたDME燃料は、イ
ンジェクションポンプ1の各インジェクションポンプエ
レメント2からインジェクションパイプ3を経由して、
所定のタイミングで所定の量だけディーゼルエンジン2
00の各シリンダ31に配設されている燃料噴射ノズル
32へ圧送される。インジェクションポンプ1からオー
バーフローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイ
プ8を経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェ
ック弁91、及びクーラー41を介して燃料タンク4へ
戻される。また、各燃料噴射ノズル32からオーバーフ
ローしたDME燃料は、オーバーフロー燃料パイプ9を
経由し、オーバーフロー燃料の圧力を決めるチェック弁
91及びクーラー41を介して燃料タンク4へ戻され
る。
【0028】さらに、DME燃料供給装置100は、デ
ィーゼルエンジン停止時に、インジェクションポンプ1
内の油溜室(図示せず)、オーバーフロー燃料パイプ
8、及びオーバーフロー燃料パイプ9に残留しているD
ME燃料を、燃料タンク4へ回収する「残留燃料回収手
段」の構成要素として、アスピレータ7、3方電磁弁7
1、及び2方電磁弁72を備えている。
【0029】アスピレータ7は、入口7aと出口7bと
吸入口7cとを有している。入口7aと出口7bは真っ
直ぐに連通しており、吸入口7cは、入口7aと出口7
bとの間の連通路から、略垂直方向に分岐している。3
方電磁弁71がOFFの時に連通する連通路(符号Bの
矢印で示した連通方向)の出口側が入口7aに接続され
ており、クーラー41を介して燃料タンク4への経路へ
出口7bが接続されている。また、吸引口7cは、噴射
状態時(ディーゼルエンジン200の運転時)にはOF
F状態となっている2方電磁弁72に接続されている。
【0030】無噴射状態時(ディーゼルエンジン200
の停止時)には、3方電磁弁71をOFFして符号Bの
矢印で示した方向の連通路を構成するとともに、2方電
磁弁72をONして、オーバーフロー燃料パイプ8及び
オーバーフロー燃料パイプ9とアスピレータ7の吸入口
7cとの間を連通させる(符号Cで示した矢印の方
向)。したがって、フィードポンプ5から送出されたD
ME燃料は、インジェクションポンプ1へ送出されず
に、アスピレータ7へ送出され、入口7aから出口7b
へ抜け、クーラー41を介して燃料タンク4へ戻り、再
びフィードポンプ5からアスピレータ7へ送出される。
つまり、アスピレータ7を介してDME燃料液が環流す
る状態となる。そして、インジェクションポンプ1内の
油溜室、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバーフ
ロー燃料パイプ9に残留しているDME燃料は、入口7
aと出口7bを流れるDME燃料液の流れによって、吸
引口7cから吸引されて燃料タンク4へ回収されること
になる。
【0031】このように、残留燃料回収手段は、フィー
ドポンプ5を駆動源としてアスピレータ7によって、油
溜室、オーバーフロー燃料パイプ8、及びオーバーフロ
ー燃料パイプ9のDME燃料を吸引して燃料タンク4へ
回収する構成を成しているので、新たに残留燃料回収用
のポンプ等を設ける必要がない。
【0032】次に、本願発明に係るインジェクションポ
ンプ1を構成するインジェクションポンプエレメント2
の概略構造について説明する。
【0033】図2は、本願発明に係るインジェクション
ポンプエレメント2を示したものであり、プランジャの
ストローク位置が有効ストロークの燃料噴射始まり位置
になっている状態を示したものである。図2(a)は、
要部断面図であり、図2(b)は、その一部を拡大して
示したものである。
【0034】デリバリバルブホルダ21は、デリバリバ
ルブ挿設孔211を有する形状を成しており、インジェ
クションポンプ1の基体に固定されている。デリバリバ
ルブ挿設孔211と連通している燃料液送出口212に
は、インジェクションパイプ3が接続される。デリバリ
バルブ挿設孔211には、デリバリバルブ23が往復動
可能に挿設されており、デリバリバルブ23は、デリバ
リスプリング22によって、デリバリバルブホルダ21
と一体に配設されているデリバリバルブシート24に付
勢されている。
【0035】プランジャバレル25は、デリバリバルブ
シート24と一体に配設され、デリバリバルブシート2
4に連通している液圧室25aを有している。液圧室2
5aには、プランジャ26が往復動可能に挿設されてお
り、その上端面26aがデリバリバルブ23に面してい
る。プランジャ26は、ディーゼルエンジン200の駆
動力で回転するカムシャフトのカム(図示せず)の上昇
によって、デリバリバルブ23側に押し上げられて上昇
し、カムが下降した際には、プランジャ26を下方に付
勢するスプリング(図示せず)のばね力によって下降す
る。
【0036】プランジャ26には、その略中心に上端面
26aに連通している連通孔262が形成されている。
また、プランジャ26には、連通孔262とプランジャ
26の外周面とを連通させるプランジャポート261が
形成されている。つまり、液圧室25aと、プランジャ
ポート261は、連通孔262を介して連通している。
さらに、プランジャ26には、プランジャ26の外周面
の一部を斜めに切り欠いたような切り欠き263が形成
されている。切り欠き263は、連通孔262に連通し
ている。プランジャ26が下降する際にプランジャポー
ト261から油溜室11のDME燃料が連通孔262を
介して液圧室25aに吸入され、プランジャ26の上昇
過程において、プランジャポート261と油溜室11と
の連通がプランジャバレル25によって遮断された時
点、つまり当該図面に示したプランジャ26のストロー
ク位置まで上昇した時点で、液圧室25aは密閉状態と
なる。このプランジャ26のストローク位置が、プラン
ジャ26の有効ストロークの燃料噴射始まり位置とな
る。
【0037】プランジャ26の外周面が油溜室11に面
している近傍には、プランジャ26に挿設された状態で
スリーブ12が配設されている。スリーブ12には、プ
ランジャ26が挿設されている孔の内周面と油溜室11
に面している外周面とを連通させるスリーブポート12
1が形成されている。スリーブ12は、プランジャ26
が挿設されている孔の内周面がプランジャ26に摺接し
た状態で上下動可能に配設されている。プランジャ26
の有効ストロークの燃料噴射始まり位置においては、切
り欠き263は、スリーブポート121より下側の位置
でスリーブ12の内周面によって油溜室11と遮断され
ている。
【0038】また、インジェクションポンプ1は、スリ
ーブ12を上下動させてスリーブ12の位置を調節する
「スリーブ位置調節手段」としてのスリーブアクチュエ
ータ65(図1)を備えている。スリーブアクチュエー
タ65は、コントロールユニット15によって電子制御
され、所望のスリーブ12の位置に対応した駆動信号を
通電することによって、スリーブ12を所望の位置へ移
動させるスリーブ駆動部と、スリーブ12の位置を検出
するスリーブ位置検出センサとを有している。スリーブ
アクチュエータ65は、公知の電磁コイルアクチュエー
タであり、コアに巻かれた電磁コイルに通電することに
よってコア内に磁界を発生させ、その磁界の磁気力によ
ってロータを回動させるものである。そして、ロータの
回動によって、各インジェクションポンプエレメント2
に配設されているスリーブ駆動部材13を回動させてス
リーブ12を上下動させる。
【0039】このように、スリーブ位置検出センサによ
ってスリーブ12の位置を検出することができるので、
スリーブ12の位置を確認しながらスリーブ12が所望
の位置へ移動するようにスリーブ駆動部へ通電する駆動
信号を制御することができる。したがって、より正確に
スリーブ12の位置を調節することができるので、より
正確なプランジャ26の有効ストローク長の調節が可能
になる。
【0040】図3は、本願発明に係るインジェクション
ポンプエレメント2を示したものであり、プランジャ2
6のストローク位置が有効ストロークの燃料噴射終わり
位置になっている状態を示したものである。図3(a)
は、要部断面図であり、図3(b)は、その一部を拡大
して示したものである。
【0041】図2に示した有効ストロークの燃料噴射始
まり位置からプランジャ26が上昇することによって、
液圧室25a内のDME燃料液の液圧が上昇し、それに
よって、デリバリバルブ23がデリバリバルブシート2
4から押し上げられ、デリバリバルブ23が開弁状態と
なる。そして、液圧室25a内のDME燃料は、デリバ
リバルブ挿設孔211を経由して、燃料液送出口212
からインジェクションパイプ3を介して燃料噴射ノズル
32へ圧送される。
【0042】プランジャ26が、さらに上昇し、プラン
ジャ26の有効ストロークの燃料噴射始まり位置におい
て、スリーブポート121より下側の位置でスリーブ1
2の内周面によって油溜室11から遮断されていた切り
欠き263は、スリーブポート121と連通する。それ
によって、液圧室25aは、連通孔262、切り欠き2
63を介してスリーブポート121と連通するので、液
圧室25a内のDME燃料が符号Dの矢印で示したよう
にスリーブポート121を介して油溜室11へ流れ込む
ことになる。したがって、液圧室25aのDME燃料の
液圧が低下し、このプランジャ26のストローク位置
が、プランジャ26の有効ストロークの燃料噴射終わり
位置となる。
【0043】尚、切り欠き263は、ディーセルエンジ
ン200を所望の回転数で回転させるためにプランジャ
26の上下同方向に対して斜めに形成されている。各イ
ンジェクションポンプエレメント2のプランジャ26
は、図示していないコントロールラックと係合してお
り、コントロールラックのラック位置によって、周方向
に回動可能に配設されている。そして、メカニカルガバ
ナ64(図1)によってコントロールラックの位置を調
節することによって、プランジャ26が周方向に回転
し、切り欠き263とスリーブポート121とが連通す
るプランジャ16のストローク位置が変化する。したが
って、コントロールラックの位置を調節することによっ
て、プランジャ26の有効ストローク長が変化し、それ
によって、ディーセルエンジン200を所望の回転数で
回転させるべく、燃料噴射ノズル32に圧送されるDM
E燃料の量を調節することができる。
【0044】図4は、本願発明に係るインジェクション
ポンプエレメント2を示したものであり、プランジャ2
6のストローク位置が有効ストロークの燃料噴射始まり
位置になっている状態を示したものである。図4(a)
は、要部断面図であり、図4(b)は、その一部を拡大
して示したものである。また、図5は、本願発明に係る
インジェクションポンプエレメント2を示したものであ
り、プランジャ26のストローク位置が有効ストローク
の燃料噴射終わり位置になっている状態を示したもので
ある。図5(a)は、要部断面図であり、図5(b)
は、その一部を拡大して示したものである。
【0045】図4及び図5に示したインジェクションポ
ンプエレメント2は、図2及び図3に示したインジェク
ションポンプエレメント2と比較して、スリーブ12の
位置が異なっており、スリーブアクチュエータ65のス
リーブ駆動部材13によってスリーブ12が上側に上げ
られた状態となっている。そのため、図2及び図3に示
した状態と比較して、プランジャ26の有効ストローク
の燃料噴射始まり位置は変わらないが、燃料噴射終わり
位置が上側にずれた状態、つまり、切り欠き263から
遠ざかった状態になっている。したがって、プランジャ
26の有効ストローク長が長くなり、それによって、イ
ンジェクションパイプ3を介して燃料噴射ノズル32へ
圧送されるDME燃料の量が増えることになる。
【0046】図6は、スリーブ12の位置の違いによる
プランジャ26の有効ストローク長の違いを模式的に示
したものである。図6(a)は、スリーブ12がプラン
ジャ26の切り欠き263寄りに位置している状態を示
したものであり、図6(b)は、スリーブ12が液圧室
25a寄りに位置している状態を示したものである。
【0047】図6(a)に示した状態は、スリーブ12
が切り欠き263寄りに位置している、つまりスリーブ
12が図2及び図3に示した位置にある状態である。プ
ランジャポート261が油溜室11と遮断されるプラン
ジャ26の燃料噴射始まり位置は、スリーブ12の位置
によって変わることはない。そして、スリーブ12が切
り欠き263寄りに位置している、つまり、プランジャ
26の燃料噴射始まり位置から、スリーブポート121
と切り欠き263とが連通するまでのストローク長(符
号E1)が短い。したがって、プランジャ26の燃料噴
射始まり位置から燃料噴射終わり位置までの有効ストロ
ーク長(符号S1)が短くなる。
【0048】一方、図6(b)に示した状態は、スリー
ブ12が液圧室25a寄りに位置している、つまりスリ
ーブ12が図4及び図5に示した位置にある状態であ
る。前述したように、プランジャポート261が油溜室
11と遮断されるプランジャ26の燃料噴射始まり位置
は、スリーブ12の位置によって変わることはない。そ
して、スリーブ12が液圧室25a寄りに位置してい
る、つまり、プランジャ26の燃料噴射始まり位置か
ら、スリーブポート121と切り欠き263とが連通す
るまでのストローク長(符号E2)が長い。したがっ
て、プランジャ26の燃料噴射始まり位置から燃料噴射
終わり位置までの有効ストローク長(符号S2)が長く
なる。
【0049】このようにして、「スリーブ位置調節手
段」にてスリーブ12の位置を調節することによって、
プランジャ26の有効ストロークの噴射終わり位置を調
節することができるので、プランジャ26の有効ストロ
ーク長の微調節を、メカニカルガバナ64によってコン
トロールラックの位置を調節することなく行うことがで
きる。
【0050】また、油溜室11には、油溜室11内のD
ME燃料の温度を検出する燃料温度センサ14が配設さ
れている。前述したように、DME燃料は、密度(kg
/m )や体積弾性率(N/mm)の温度による変化
の割合が、軽油燃料と比較して特に大きいので、燃料の
温度変化の影響を特に受けやすい。そのため、従来の軽
油燃料においては、ある程度の範囲で無視することがで
きた温度変化による回転数の変化は、DME燃料のディ
ーゼルエンジン200においては、無視できない程度に
大きなものとなってしまう虞がある。
【0051】そこで、この燃料温度センサ14にて検出
したDME燃料の温度に応じて、スリーブアクチュエー
タ65によりスリーブ12を上下動させる。それによっ
て、燃料温度センサ14にて検出した油溜室11内のD
ME燃料の温度に応じてプランジャ26の有効ストロー
クの噴射終わり位置を調節することができるので、メカ
ニカルガバナ64を搭載したインジェクションポンプ1
においてもDME燃料の温度に応じてプランジャ26の
有効ストローク長の微調節を行うことができる。
【0052】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】本願発明によれば、プランジャの有効ス
トローク長の微調節を、ガバナによってコントロールラ
ックの位置を調節することなく行うことが可能なインジ
ェクションポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るディーゼルエンジンのDME燃
料供給装置の概略構成を示したシステム構成図である。
【図2】インジェクションポンプエレメントのプランジ
ャのストローク位置が有効ストロークの燃料噴射始まり
位置になっている状態を示したものであり、図2(a)
は、要部断面図であり、図2(b)は、その一部を拡大
して示したものである。
【図3】インジェクションポンプエレメントのプランジ
ャのストローク位置が有効ストロークの燃料噴射始終わ
り位置になっている状態を示したものであり、図3
(a)は、要部断面図であり、図3(b)は、その一部
を拡大して示したものである。
【図4】図2において、スリーブが異なる位置にある状
態を示したものであり、図4(a)は、要部断面図であ
り、図4(b)は、その一部を拡大して示したものであ
る。
【図5】図3において、スリーブが異なる位置にある状
態を示したものであり、図5(a)は、要部断面図であ
り、図5(b)は、その一部を拡大して示したものであ
る。
【図6】スリーブの位置の違いによるプランジャの有効
ストローク長の違いを模式的に示したものである。図6
(a)は、スリーブが切り欠き寄りにある状態を示して
おり、図6(b)は、スリーブが液圧室寄りにある状態
を示したものである。
【符号の説明】
1 インジェクションポンプ 2 インジェクションポンプエレメント 3 インジェクションパイプ 4 燃料タンク 5 フィードポンプ 6 オイルセパレータ 7 アスピレータ 8、9 オーバーフロー燃料パイプ 11 油溜室 12 スリーブ 13 スリーブ駆動部材 14 燃料温度センサ 21 デリバリバルブホルダ 22 デリバリスプリング 23 デリバリバルブ 24 デリバリバルブシート 25 プランジャバレル 26 プランジャ 31 シリンダ 32 燃料噴射ノズル 41 クーラー 51 フィルタ 61 コンプレッサー 65 スリーブアクチュエータ 100 DME燃料供給装置 121 スリーブポート 200 ディーゼルエンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早坂 行広 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AB04 AB05 AC02 AC04 AD02 BA21 BA44 BA51 CA10 CA12 CA14U CA15U CE03 DA01 DA12 DC13 DC15 DC25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料が供給される油溜室
    と、ディーゼルエンジンの駆動軸の回転が伝達されて回
    転するカムシャフトと係合して上下動するプランジャ、
    該プランジャの上昇によって前記油溜室から前記燃料を
    吸入して圧縮する液圧室を有するプランジャバレル、及
    び前記液圧室に配設され、該液圧室の燃料の圧力によっ
    て開弁するデリバリバルブを有し、前記プランジャの上
    下動によって所定のタイミングで所定の量だけ前記燃料
    を前記デリバリバルブから前記ディーゼルエンジンの燃
    料噴射ノズルに連通しているインジェクションパイプへ
    送出するインジェクションポンプエレメントとを備えた
    前記ディーゼルエンジンの燃料供給装置のインジェクシ
    ョンポンプであって、 前記インジェクションポンプエレメントは、前記プラン
    ジャが挿設された状態で前記油溜室内に上下動可能に配
    設された略円筒形状を成すスリーブと、該スリーブを上
    下動させるスリーブ位置調節手段とを備え、 前記プランジャは、前記液圧室に面した上端部と前記油
    溜室とを連通させるプランジャポートを有し、前記プラ
    ンジャの上昇行程において、前記プランジャポートによ
    る前記液圧室と前記油溜室との連通が遮断される前記プ
    ランジャのストローク位置が前記プランジャの有効スト
    ロークの噴射始まり位置となり、 前記スリーブは、前記プランジャが挿設される貫通孔の
    内周面と前記油溜室に面した外周面との間を連通させる
    スリーブポートを有し、前記プランジャの上昇行程にお
    いて、前記プランジャの外周面に形成された前記液圧室
    に連通している切り欠きと前記スリーブポートとが連通
    する前記プランジャのストローク位置が、前記プランジ
    ャの有効ストロークの噴射終わり位置となる、ことを特
    徴としたインジェクションポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記油溜室内の前記
    燃料の温度を検出する燃料温度センサと、前記燃料温度
    センサにて検出した前記燃料の温度に応じて、前記スリ
    ーブの位置を前記スリーブ位置調節手段にて調節して前
    記プランジャの有効ストロークの噴射終わり位置を調節
    する噴射終わり位置制御手段を備える、ことを特徴とし
    たインジェクションポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記スリーブ
    位置調節手段は、所望の前記スリーブの位置に対応した
    駆動信号を通電することによって、前記スリーブを所望
    の位置へ移動させるスリーブ駆動部と、前記スリーブの
    位置を検出するスリーブ位置検出センサとを有してい
    る、ことを特徴としたインジェクションポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のイ
    ンジェクションポンプを備えたディーゼルエンジンの燃
    料供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、DME(ジメチルエ
    ーテル)燃料を前記燃料とする、ことを特徴としたディ
    ーゼルエンジンの燃料供給装置。
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