JP2011185164A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン始動時または再始動時におけるエンジンへ供給する燃料の昇圧性能を向上するという点に着目し、高圧燃料ポンプ3がエンジン始動直後から全量圧送を行うようにすることを課題とする。
【解決手段】 所定のエンジン停止条件が成立した際に、SCV13の開度を全開状態に設定した後に、エンジンの全気筒に対する燃料の供給を停止してエンジンを自動的に停止させる。これにより、フィードポンプ2からSCV13、燃料吸入弁25、圧送室11を経て燃料吐出弁26までの燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート、燃料流路19、20)、プランジャが下降する側の圧送室11の内部圧力がフィード圧に維持される。したがって、エンジン始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内において所定のフィード圧の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載された内燃機関を所定の始動停止条件に従って自動的に始動および停止させる内燃機関の制御装置(エンジン自動停止・始動制御装置)に関するものである。
[従来の技術]
従来より、燃料タンクから供給される燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプ(サプライポンプ)を備え、このサプライポンプより吐出された高圧燃料をコモンレールおよびインジェクタを介して内燃機関の燃焼室内に噴射供給するコモンレール式燃料噴射装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、従来より、コモンレールのリークポートに減圧弁が取り付けられたコモンレール式燃料噴射装置も知られている。このようなコモンレール式燃料噴射装置は、内燃機関を停止した際に減圧弁を開弁してコモンレール圧を高圧から低圧に減圧させている。
[従来の技術の不具合]
ところで、近年、自動車の燃費の向上および排出ガス量の低減のために様々な試みが行われており、アイドリングストップシステム(ISS)もその中の1つである。
そして、コモンレール式燃料噴射装置を搭載した自動車にISSを導入すると、信号等で自動車を停止させて内燃機関を停止した後に再始動条件を満足した段階で、内燃機関の再始動をスムーズに行う必要がある。
ところが、内燃機関の再始動をスムーズに行うためには、内燃機関の停止中にコモンレール圧が低下する現象を防止する必要がある。また、ISSの導入による内燃機関の停止と再始動とを繰り返すことによる影響によって、内燃機関の各部品の始動回数が増える。 以上から、内燃機関の始動時における迅速なコモンレール圧の上昇性能の効率化は、ISSを導入した自動車にとって重要な要素となる。
特表2006−503205号公報 特開2007−224812号公報
本発明の目的は、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上するという点に着目し、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことで、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して高圧燃料ポンプに圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプから圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化し、内燃機関へ高圧燃料を圧送供給する高圧燃料ポンプとを備えている。また、高圧燃料ポンプには、フィードポンプから燃料調量弁を経て圧送室に燃料を供給する燃料流路が設けられている。また、燃料調量弁は、内燃機関へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、フィードポンプから圧送室に供給される燃料を調量することで制御するように構成されている。
そして、車両に搭載された内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段は、所定の停止条件が成立した際に、燃料調量弁の開度を、燃料流路の開口面積が最大となる全開状態に設定すると共に、内燃機関に対する燃料の供給を停止して内燃機関を自動的に停止させる。これにより、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
これによって、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、内燃機関の始動初期の燃料圧力の上昇性能の効率化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して高圧燃料ポンプに圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプから圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化し、内燃機関へ高圧燃料を圧送供給する高圧燃料ポンプとを備えている。また、高圧燃料ポンプには、フィードポンプから燃料調量弁を経て圧送室に燃料を供給する燃料流路が設けられている。また、燃料調量弁は、内燃機関へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、フィードポンプから圧送室に供給される燃料を調量することで制御するように構成されている。
また、燃料流路には、燃料調量弁よりも燃料流方向の下流側で、且つ圧送室よりも燃料流方向の上流側に分岐部が設けられている。また、燃料供給装置または高圧燃料ポンプには、フィードポンプの供給圧を受ける燃料備蓄室を形成する燃料貯蔵タンク、燃料流路の分岐部と燃料備蓄室とを連通する連通流路、およびこの連通流路を開閉する流路開閉弁が設けられている。
そして、車両に搭載された内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段は、所定の停止条件が成立した際に、流路開閉弁を開弁すると共に、内燃機関に対する燃料の供給を停止して内燃機関を自動的に停止させる。これにより、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
これによって、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、内燃機関の始動初期の燃料圧力の上昇性能の効率化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して高圧燃料ポンプに圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプから圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化し、内燃機関へ高圧燃料を圧送供給する高圧燃料ポンプとを備えている。また、高圧燃料ポンプには、フィードポンプから燃料調量弁を経て圧送室に燃料を供給する燃料流路が設けられている。また、燃料調量弁は、内燃機関へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、フィードポンプから圧送室に供給される燃料を調量することで制御するように構成されている。
また、燃料供給装置または高圧燃料ポンプには、フィードポンプから燃料調量弁を迂回して前記圧送室に燃料を供給するバイパス流路、およびこのバイパス流路を開閉する流路開閉弁が設けられている。
そして、車両に搭載された内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段は、所定の停止条件が成立した際に、流路開閉弁を開弁すると共に、内燃機関に対する燃料の供給を停止して内燃機関を自動的に停止させる。これにより、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
これによって、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、内燃機関の始動初期の燃料圧力の上昇性能の効率化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して高圧燃料ポンプに圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプから圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化し、内燃機関へ高圧燃料を圧送供給する高圧燃料ポンプとを備えている。また、フィードポンプは、電力の供給を受けて燃料流を発生させる電動燃料ポンプである。また、高圧燃料ポンプには、フィードポンプから燃料調量弁を経て圧送室に燃料を供給する燃料流路が設けられている。また、燃料調量弁は、内燃機関へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、フィードポンプから圧送室に供給される燃料を調量することで制御するように構成されている。
そして、車両に搭載された内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段は、所定の始動条件が成立した際、電動燃料ポンプへの電力の供給を開始し、且つ燃料調量弁の開度を、燃料流路の開口面積が最大となる全開状態に設定すると共に、内燃機関に対する燃料の供給を開始して内燃機関を自動的に始動する。これにより、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
これによって、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、内燃機関の始動初期の燃料圧力の上昇性能の効率化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、燃料調量弁よりも燃料流方向の下流側で、且つ圧送室よりも燃料流方向の上流側には、吸入弁が設置されている。これにより、吸入弁が開弁すると、高圧燃料ポンプの圧送室へフィードポンプの吐出圧(フィード圧)が供給される。 請求項6に記載の発明によれば、高圧燃料ポンプには、燃料を加圧して高圧化するプランジャ、およびこのプランジャを往復摺動自在に支持するシリンダが設けられている。また、吸入弁は、プランジャが下降した際に開弁して燃料調量弁から圧送室に燃料を吸入させる。これにより、吸入弁が開弁すると、高圧燃料ポンプの圧送室へフィードポンプの吐出圧(フィード圧)が供給される。
ここで、請求項2に記載の連通流路を、燃料流路のうち燃料調量弁よりも燃料流方向の下流側で、且つ吸入弁よりも燃料流方向の上流側の流路と燃料備蓄室とを連通するように構成しても良い。
また、請求項3に記載のバイパス流路を、圧送室(あるいは燃料流路のうち吸入弁よりも燃料流方向の下流側の流路)とフィードポンプとを連通するように構成しても良い。
コモンレール式燃料噴射システムを示した概略構成図である(実施例1)。 フィードポンプと高圧燃料ポンプを示した断面図である(実施例1)。 エンジンを停止させるプログラムを示したフローチャートである(実施例1)。 エンジンを停止させるプログラムを示したフローチャートである(実施例1)。 (a)、(b)は再始動時におけるコモンレール圧の圧力波形を示したタイミングチャートである(実施例1、比較例1)。 コモンレール式燃料噴射システムを示した概略構成図である(実施例2)。 (a)、(b)はコモンレール式燃料噴射システムの主要構造を示した概略構成図である(実施例3及び4)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、内燃機関の始動時(内燃機関を自動的に停止させた後の再始動時を含む)における内燃機関へ供給する燃料の昇圧性能を向上するという目的を、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことで実現した。
また、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うという目的を、内燃機関の始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプの圧送室内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図5は本発明の実施例1を示したもので、図1はコモンレール式燃料噴射システムを示した図で、図2はフィードポンプと高圧燃料ポンプを示した図である。
本実施例の内燃機関の制御装置(エンジン自動停止・始動制御装置)は、自動車等の車両に搭載されたディーゼルエンジン等の内燃機関(エンジン)へ燃料を供給する燃料供給システム(燃料供給装置)と、エンジンを所定の始動停止条件に従って自動的に始動および停止させるエンジン自動停止始動制御手段の機能を有するエンジン制御ユニット(エンジン制御装置:以下ECU10と言う)とを備えている。
エンジンは、複数の気筒(例えば4気筒)を有している。
燃料供給システムは、アイドリングストップシステム(ISS)を搭載した車両のエンジンルームに搭載されるもので、ディーゼルエンジン用の燃料噴射システムとして知られるコモンレール式燃料噴射システム(蓄圧式燃料噴射装置)によって構成されている。
このコモンレール式燃料噴射システムは、燃料タンク1から吸入した燃料を加圧して圧送供給するフィードポンプ2と、このフィードポンプ2から吐出された燃料を吸入して加圧する高圧燃料ポンプ3と、この高圧燃料ポンプ3から吐出された高圧燃料が導入されるコモンレール4と、このコモンレール4の各燃料出口から高圧燃料が分配供給される複数個(本例では4個または6個)のインジェクタ5とを備え、コモンレール4の内部に蓄圧された高圧燃料を各インジェクタ5を介してエンジンの各気筒毎の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。
ここで、高圧燃料ポンプ3は、エンジンのクランクシャフトにより回転されるポンプ駆動軸(カムシャフト)6を回転自在に支持するポンプハウジング7と、燃料を加圧圧送する複数のプランジャ8と、各プランジャ8を往復摺動可能に嵌挿支持する複数のシリンダ9とを備え、シリンダ9のプランジャ摺動孔(シリンダ孔)内をプランジャ8が往復移動することで、フィードポンプ2から燃料加圧室(以下圧送室11と言う)内に吸入した燃料を加圧圧送するエンジン駆動式のサプライポンプである。
高圧燃料ポンプ3は、燃料タンク1から燃料を汲み上げるフィードポンプ2、このフィードポンプ2の吐出圧(フィード圧)を調節するレギュレートバルブ12、フィードポンプ2から供給される燃料を吸入すると共に調量する電磁式燃料調量弁(以下SCV13と言う)、およびこのSCV13から圧送室11内に供給される燃料を高圧化してコモンレール4およびインジェクタ5へ圧送するポンプエレメント等によって構成されている。
フィードポンプ2は、カムシャフト6により回転駆動されるエンジン駆動式の低圧燃料ポンプ(トロコイドポンプ)である。フィードポンプ2が駆動されると、燃料タンク1からインレットパイプ(高圧燃料ポンプ3の吸入ポートを形成するインレットパイプ)14、燃料フィルタ15を介して燃料が吸引される。吸引された燃料は、フィードポンプ2内へ導かれ、SCV13へ供給される。フィードポンプ2は、高圧燃料ポンプ3の内部(圧送室11)を所定のフィード圧に維持するように高圧燃料ポンプ3に向けて燃料を供給する。
また、フィードポンプ2は、高圧燃料ポンプ3の内部(圧送室11等)を所定のフィード圧に維持するように燃料を供給する。なお、図2において、フィードポンプ2は、90度だけ展開された形で開示されている。
レギュレートバルブ12は、フィードポンプ2の出口側と入口側とを連通する燃料流路16に配置されている。このレギュレートバルブ12は、フィードポンプ2の吐出圧が所定のフィード圧に上昇すると開弁し、フィードポンプ2の吐出圧が所定のフィード圧を超えないように調節する。
SCV13は、フィードポンプ2から圧送室11へ燃料を供給する燃料流路(燃料供給流路)17、19の途中に設置され、コモンレール4へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、圧送室11に吸入される燃料を調量することで制御する。このSCV13は、ECU10からの指令により駆動電流値が調節され、駆動電流値に応じた磁気吸引力(電磁力)を発生させるソレノイドコイル21、磁気吸引力により駆動され燃料流路19(具体的には連通ポート18)の開口面積を変更するスプールバルブ(SCV13の弁体)22、このスプールバルブ22を磁気吸引力の逆方向に付勢するスプリング23、および内部にスプールバルブ22を往復摺動自在に収容するスリーブ状のバルブボディ24等によって構成されている。
SCV13のスプールバルブ22は、バルブボディ24の軸方向孔(摺動孔)内における軸線方向の位置によって、バルブボディ24の連通ポート(燃料流路)18の開口面積を増減する。
ここで、SCV13として、ソレノイドコイル21への駆動電流値が最小(OFF)になると連通ポート18の開口面積が最大となる常開型(ノーマリーオープンタイプ)の電磁式流量制御弁を使用しても、ソレノイドコイル21への駆動電流値が最大になると連通ポート18の開口面積が最大となる常閉型(ノーマリークローズタイプ)の電磁式流量制御弁を使用しても良い。
すなわち、ノーマリーオープンタイプの場合には、ソレノイドコイル21への駆動電流値がオフ(OFF)されると、連通ポート18の開口面積が最大となる全開状態に設定される。また、ノーマリーオープンタイプの場合には、ソレノイドコイル21への駆動電流値が最大となると、連通ポート18の開口面積が最小となる全閉状態に設定される。
また、ノーマリークローズタイプの場合には、ソレノイドコイル21への駆動電流値が最大となると、連通ポート18の開口面積が最大となる全開状態に設定される。また、ノーマリークローズタイプの場合には、ソレノイドコイル21への駆動電流値がオフ(OFF)されると、連通ポート18の開口面積が最小となる全閉状態に設定される。
ポンプエレメントは、SCV13から供給された燃料を加圧圧縮してコモンレール4へ圧送供給する高圧ポンプ部である。このポンプエレメントは、カムシャフト6により駆動される複数(2つ以上)のプランジャ8と、内部に複数(2つ以上)の圧送室11が形成されたシリンダ9とを備えている。また、ポンプエレメントは、各圧送室11よりも燃料流方向の上流側に設置された逆止弁構造の燃料吸入弁25、および各圧送室11よりも燃料流方向の下流側に設置された逆止弁構造の燃料吐出弁26が設置されている。
プランジャ8は、カムシャフト6のエキセンカム31の周囲に装着されたカムリング32に、スプリング33によって押し付けられている。そして、カムシャフト6が回転すると、カムリング32の偏心動作に伴いプランジャ8が、上死点と下死点との間を往復直線運動する。これにより、プランジャ8が下降して圧送室11内の燃料圧力が低下すると、燃料吐出弁26が閉弁すると共に、燃料吸入弁25が開弁してSCV13で調量された燃料が圧送室11に吸入される。
逆に、プランジャ8が上昇して圧送室11内の燃料圧力が所定の圧力に達すると、燃料吐出弁26が開弁して圧送室11内で加圧された高圧燃料が燃料吐出流路(燃料流路34〜37、吐出ポート38)、燃料配管を介してコモンレール4へ圧送供給される。
ここで、本実施例の高圧燃料ポンプ3においては、エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフト6のエキセンカム31により駆動されるプランジャ8がシリンダ9内を下死点から上死点まで上昇する期間がポンプ吐出周期となり、また、プランジャ8がシリンダ9内を上死点から下死点まで下降する期間がポンプ吸入周期となっている。なお、圧送室11内に燃料を吸入することが可能なポンプ吸入期間は、SCV13から圧送室11に至る燃料供給流路(燃料流路19、20)の途中に設置された燃料吸入弁25が開弁している間、つまりプランジャ8が上死点を過ぎてから下死点を過ぎるまでの期間となる。また、圧送室11から燃料吐出流路、燃料配管を経てコモンレール4へ燃料を圧送(吐出)することが可能なポンプ圧送期間は、圧送室11内の燃料圧力が所定の圧力以上に上昇して燃料吐出弁26が開弁している間、つまりプランジャ8が下死点を過ぎてから上死点を過ぎるまでの期間となる。
コモンレール4は、燃料の噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器である。また、コモンレール4には、インレットポート、気筒数分のアウトレットポートおよびリークポートが設けられている。
コモンレール4のインレットポートは、燃料配管を介して、高圧燃料ポンプ3の吐出ポートに接続されている。また、コモンレール4の各アウトレットポートは、燃料配管を介して、各インジェクタ5のインレットポートに接続されている。また、コモンレール4のリークポートは、オーバーフロー配管(燃料戻し配管)を介して、燃料タンク1に接続されている。
ここで、コモンレール4のリークポートには、図示しない減圧弁が液密的に取り付けられている。この減圧弁は、ECU10から印加される減圧弁駆動電流によって電子制御されることにより、例えば自動車等の車両の減速走行時またはエンジン停止時等に速やかにコモンレール4の内部圧力(所謂コモンレール圧)を高圧から低圧へ減圧させる降圧性能に優れる電磁弁である。
なお、コモンレール4のリークポートにプレッシャリミッタを取り付けても良い。このプレッシャリミッタは、コモンレール圧)が設定値(限界設定圧力)を超えた際に開弁してコモンレール力を限界設定圧力以下に抑えるための圧力安全弁である。
エンジンの各気筒毎に対応して搭載された複数個のインジェクタ5は、エンジンの各気筒毎の燃焼室内への燃料噴射を行う燃料噴射ノズルと、電磁弁とが一体的に結合された電磁式燃料噴射弁である。
燃料噴射ノズルは、コモンレール4より分岐する複数の燃料配管の燃料流方向の下流端に接続されており、複数の噴射孔を開閉するノズルニードル、このノズルニードルに連結するピストン、ノズルニードルを摺動自在に支持するノズルボディ、およびピストンを摺動自在に支持するシリンダ等によって構成されている。
また、複数個のインジェクタ5の各燃料噴射ノズルには、インレットポートおよびアウトレットポートが設けられている。
複数個のインジェクタ5の各インレットポートは、燃料配管を介して、コモンレール4の各アウトレットポートに接続されている。また、複数個のインジェクタ5の各アウトレットポート(リークポート)は、オーバーフロー配管(燃料戻し配管)を介して、燃料タンク1に接続されている。
電磁弁は、シリンダに組み付けられるバルブシート(オリフィスプレート)、このオリフィスプレートに対して着座、離脱することが可能なバルブ(電磁弁の弁体)、このバルブを開弁方向または閉弁方向に駆動する電磁アクチュエータ等によって構成されている。
ここで、電磁弁は、ECU10から印加されるインジェクタ駆動電流値によって電子制御されるように構成されている。これにより、各インジェクタ5から噴射される燃料噴射量および噴射時期が制御される。
ここで、高圧燃料ポンプ3のSCV13、コモンレール4の減圧弁および複数個のインジェクタ5の各電磁弁への駆動電流値は、ポンプ駆動回路、減圧弁駆動回路およびインジェクタ駆動回路を含んで構成されるECU10によって制御されるように構成されている。
ECU10には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよび制御データを保存する記憶装置(ROM、RAM等のメモリ)、入力回路(入力部)、出力回路(出力部)等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが内蔵されている。
そして、コモンレール4に取り付けられた燃料圧力センサ(コモンレール圧センサ)41からのセンサ出力信号や、各種センサからのセンサ出力信号は、A/D変換回路でA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。ここで、マイクロコンピュータの入力部には、コモンレール圧センサ41だけでなく、クランク角度センサ42、アクセル開度センサ43、冷却水温センサ44、燃料温度センサ45、車速センサ(図示せず)、ブレーキスイッチ(図示せず)およびニュートラルスイッチ(図示せず)等が接続されている。
これらのコモンレール圧センサ41、クランク角度センサ42、アクセル開度センサ43、冷却水温センサ44、燃料温度センサ45、車速センサ等によって、エンジンの運転状態(運転状況)を検出する運転状態検出手段、自動車等の車両の走行状態を検出する走行状態検出手段が構成される。
なお、クランク角度センサ42は、エンジンのクランクシャフトの回転角度を電気信号に変換するピックアップコイルよりなり、例えば30°CA(クランク角度)毎にNEパルス信号を出力する。また、マイクロコンピュータは、クランク角度センサ42から出力されるNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転速度(以下エンジン回転数(NE)と言う)を検出する回転速度検出手段としての機能も有している。
なお、マイクロコンピュータの出力部と高圧燃料ポンプ3のSCV13との間には、図示しないポンプ駆動回路が接続されている。また、マイクロコンピュータの出力部とコモンレール4の減圧弁との間には、図示しない減圧弁駆動回路が接続されている。また、マイクロコンピュータの出力部と複数個のインジェクタ5の各電磁弁との間には、図示しないインジェクタ駆動回路(EDU)が接続されている。また、マイクロコンピュータの出力部には、エンジンを始動させるエンジン始動装置としてのスタータを通電するスタータ通電回路が接続されている。
ECU10は、エンジンキー(またはエンジンスイッチ)をST位置(スタート位置)まで回すと、あるいはブレーキペダルを踏むことでブレーキスイッチがオン(ON)された状態を維持しながら図示しないスタートスイッチを押す(ONする)と、図示しないスタートスイッチがオン(ON)して、スタータ通電回路のスタータリレーをオン(STA・ON)する。これにより、エンジンがクランキングされて始動(または再始動)する。 また、ECU10は、エンジンキー(またはエンジンスイッチ)をIG位置まで回して図示しないイグニッションスイッチがオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、高圧燃料ポンプ3の電磁弁、コモンレール4の減圧弁および複数個のインジェクタ5の各電磁弁等を電子制御するように構成されている。なお、ECU10は、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、エンジン停止制御を実行する。例えばエンジンに対する燃料供給を停止してエンジンの回転(クランクシャフトの回転)を止める。
また、ECU10は、エンジンの運転状態(例えばエンジン回転数)に応じて、コモンレール圧を調節するため、高圧燃料ポンプ3によるコモンレール4への燃料吐出量(供給量)を制御する。すなわち、ECU10は、エンジン情報に基づきコモンレール圧の目標値を算出すると共に、この目標値を維持するのに必要な供給量を算出する。そして、ECU10は、この供給量の演算値に応じて、SCV13へ与える制御指令値としてソレノイドコイル21への駆動電流値を算出すると共に、この駆動電流値に対応したポンプ制御信号(ポンプ指令値)を合成して出力する。
また、ECU10は、エンジンを所定のエンジン始動条件に従って自動的に始動(再始動)させる始動制御手段、およびエンジンを所定のエンジン停止条件に従って自動的に停止させる停止制御手段を有している。
所定のエンジン始動条件とは、スタータスイッチがオン(ON)されてエンジン始動指令が発生した場合、アイドリングストップ制御の作動中にブレーキスイッチがOFFされて、アクセルペダル等が踏み込まれた場合等である。
所定のエンジン停止条件とは、イグニッションスイッチがオフ(OFF)されてエンジン停止指令が発生した場合、エンジン回転数が所定の回転数を下回った状態で所定時間が経過した場合、アイドリング回転数が所定時間継続している場合(あるいは車両走行速度が0km/hで、且つアイドリング回転数が所定時間継続している場合)等である。
始動制御手段は、所定のエンジン始動条件が成立すると、スタータをオン(ON)すると共に、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を開始するエンジン始動制御を実行する。 停止制御手段は、所定のエンジン停止条件が成立すると、インジェクタ5の燃料噴射を停止して、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を停止するエンジン停止制御を実行する。なお、エンジン停止制御中に、コモンレール4の減圧弁を開弁しても良い。
[実施例1の制御方法]
次に、本実施例の高圧燃料ポンプ3のSCV13に対する制御方法を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図3はエンジンを停止させるプログラムを示したフローチャートである。なお、図3の制御ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ここで、ECU10は、クランク角度センサ42等の回転速度検出手段によって検出されるエンジン回転数(NE)とアクセル開度センサ43によって検出されるアクセル開度(ACCP)とから基本噴射量(Q)を算出する。そして、その算出した基本噴射量(Q)に、冷却水温センサ44によって検出されるエンジン冷却水温(THW)や燃料温度センサ45によって検出される燃料温度(THF)等の噴射量補正量を加味して指令噴射量(QFIN)を算出する(噴射量決定手段)。
そして、コモンレール圧センサ41によって検出されるコモンレール圧(PC)と指令噴射量(QFIN)とから、インジェクタ5の電磁弁に供給するパルス状のインジェクタ駆動電流の通電時間(指令噴射期間:TQ)を算出する(噴射期間決定手段)。また、基本噴射量(Q)または指令噴射量(QFIN)とエンジン回転数(NE)とから指令噴射時期(噴射タイミング:TFIN)を算出する(噴射時期決定手段)。そして、エンジン情報である基本噴射量(Q)または指令噴射量(QFIN)とエンジン回転数(NE)とから燃料の噴射圧力に相当するコモンレール圧の目標値(目標コモンレール圧:PFIN)を算出する(噴射圧力決定手段)。
ここで、本実施例では、図5に示したように、360°CA(クランク角度)間で2噴射1圧送のコモンレール式燃料噴射システムが採用されている。この場合、高圧燃料ポンプ3のポンプ圧送期間と、複数個のインジェクタ5の指令噴射時期(TFIN)および指令噴射期間(TQ)とが重なる気筒が存在する。すなわち、指令噴射時期(TFIN)は、各気筒毎の上死点位置近傍に設定されるため、例えば図2において、図示上方のポンプエレメントのポンプ圧送期間に、第4気筒#4および第2気筒#2の噴射タイミングとが重なり、また、例えば図2において、図示下方のポンプエレメントのポンプ圧送期間に、第1気筒#1および第3気筒#3の噴射タイミングとが重なる。
図3の制御ルーチンが起動するタイミングになると、先ず、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)されているか否かを判定する。この判定結果がNOの場合には、図3の制御ルーチンを終了する。また、その判定結果がYESの場合には、各種センサから出力されるセンサ出力信号に基づいてエンジンの運転状況(運転状態)や走行状態を検出(算出)する。例えばクランク角度センサ42より出力されたNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転数を算出する。
次に、エンジン回転数等のエンジン情報に基づいて目標コモンレール圧(目標値)を演算する。そして、この目標コモンレール圧を維持するのに必要な供給量(高圧燃料ポンプ3の燃料吐出量)を演算する。そして、この燃料吐出量の演算値に応じて、SCV13へ与える制御指令値としてソレノイドコイル21への駆動電流値を算出する。そして、この駆動電流値に対応したポンプ制御信号を合成して出力する(ステップS11)。
これにより、SCV13のソレノイドコイル21に駆動電流値に相当する電力が流れると、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が供給量に応じた大きさに調節される。
次に、エンジン回転数(NE)が所定の回転数(>アイドリング回転数)よりも下回っているか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果がNOの場合には、ステップS11の処理を所定の制御間隔(サンプリング間隔)で繰り返す。
また、ステップS12の判定結果がYESの場合には、イグニッションスイッチがオフ(OFF)されることでエンジン停止指令が発生しているか否かを判定する(ステップS13)。この判定結果がNOの場合には、ステップS11の処理を所定の制御間隔(サンプリング間隔)で繰り返す。
また、ステップS13の判定結果がYESの場合には、所定のエンジン停止条件が成立したと判断して、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を停止するエンジン停止制御を実行する。すると、エンジンのクランクシャフトの回転速度が徐々に遅くなるが、一定期間はクランクシャフトが惰性回転する。
このようなエンジン停止制御を実行している際に、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が最大となる全開状態となるようにSCV全開指令を発生(出力)する(ステップS14)。
次に、SCV13がノーマリーオープンタイプの場合には、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値をOFFする制御指令を発生(出力)する(ステップS15)。また、SCV13がノーマリークローズタイプの場合には、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を最大値に設定する制御指令を発生(出力)する(ステップ16)。
そして、ステップS15またはS16の処理によって、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積を最大とする全開状態に設定するように、SCV13のスプールバルブ22が駆動される(ステップS17)。
次に、エンジンの惰性回転が終了することにより、エンジンの回転が完全停止する(ステップS18)。その後に、図3の制御ルーチンを終了する。
ここで、エンジン停止指令が発生し、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を停止するエンジン停止制御が実行されても、エンジンのクランクシャフトの惰性回転が一定時間は継続されるため、クランクシャフトにより回転駆動されるフィードポンプ2は、プランジャ8が下降しており、燃料吸入弁25が開弁し、燃料吐出弁26が閉弁している側(図2において図示下方側)の圧送室11へ所定のフィード圧に維持された燃料を充填し続ける。これにより、エンジン始動時に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となるので、エンジン始動初期におけるエンジンの各気筒へ供給する燃料の昇圧性能を向上できる。
次に、図4はエンジンを停止させるプログラムを示したフローチャートである。なお、図4の制御ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
図4の制御ルーチンが起動するタイミングになると、先ず、図3のステップS11と同様な処理を行う(ステップS21)。
これにより、SCV13のソレノイドコイル21に駆動電流値に相当する電力が流れると、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が供給量に応じた大きさに調節される。
次に、エンジン回転数(NE)が所定の回転数(>アイドリング回転数)よりも下回っているか否かを判定する(ステップS22)。この判定結果がNOの場合には、ステップS21の処理を所定の制御間隔(サンプリング間隔)で繰り返す。
また、ステップS22の判定結果がYESの場合には、エンジン回転数(NE)が所定の回転数よりも下回っている状態が所定の時間以上継続しているか否かを判定する(ステップS23)。この判定結果がNOの場合には、ステップS21の処理を所定の制御間隔(サンプリング間隔)で繰り返す。
また、ステップS23の判定結果がYESの場合には、所定のエンジン停止条件が成立したと判断して、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を停止するエンジン停止制御を実行する。すると、エンジンのクランクシャフトの回転速度が徐々に遅くなるが、一定期間はクランクシャフトが惰性回転する。
このようなエンジン停止制御を実行している際に、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が最大となる全開状態となるようにSCV全開指令を発生(出力)する(ステップS24)。
次に、SCV13がノーマリーオープンタイプの場合には、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値をOFFする制御指令を発生(出力)する(ステップS25)。また、SCV13がノーマリークローズタイプの場合には、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を最大値に設定する制御指令を発生(出力)する(ステップ26)。
そして、ステップS25またはS26の処理によって、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積を最大とする全開状態に設定するように、SCV13のスプールバルブ22が駆動される(ステップS27)。
次に、エンジンの惰性回転が終了することにより、エンジンの回転が完全停止すると共に、所定のエンジン始動条件が成立するとエンジンを自動的に再始動させるISSの動作が開始される(ステップS28)。その後に、図4の制御ルーチンを終了する。
ここで、エンジン停止指令が発生し、エンジンの各気筒に対する燃料の供給を停止するエンジン停止制御を実行されても、エンジンのクランクシャフトの惰性回転が一定時間は継続されるため、クランクシャフトにより回転駆動されるフィードポンプ2は、プランジャ8が下降しており、燃料吸入弁25が開弁し、燃料吐出弁26が閉弁している側(図2において図示下方側)の圧送室11へ所定のフィード圧に維持された燃料を充填し続ける。これにより、エンジン始動時に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内においてフィード圧に相当する圧力の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となるので、エンジン始動初期におけるエンジンの各気筒へ供給する燃料の昇圧性能を向上できる。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のコモンレール式燃料噴射システムの作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
エンジンの回転を停止してから所定の期間経過後に、エンジンの始動条件(または再始動条件)が成立すると、スタータが通電されてエンジンが始動(または再始動)される。そして、エンジンのクランクシャフトの回転に伴って高圧燃料ポンプ3のカムシャフト(フィードポンプ2の駆動軸)が回転することで、フィードポンプ2が動作を開始する。
これにより、燃料タンク1から燃料フィルタ15を経て燃料がフィードポンプ2の内部に吸入され、フィードポンプ2でエンジン回転速度に対応したフィード圧となるように加圧された後に、フィードポンプ2から燃料流路17、SCV13、連通ポート18、燃料流路19、燃料吸入弁25、燃料流路20を経由して圧送室11内に吸入される。
このとき、2つのポンプエレメントのうちで、燃料吸入弁25側に対して逆側に向けてプランジャ8が遠ざかるように移動する(下降する)側のポンプエレメント近傍の燃料吸入弁25が開弁し、燃料吐出弁26が閉弁する。つまりプランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11内に所定のフィード圧とされた燃料が吸入される。
そして、燃料吸入弁25側に向けてプランジャ8が近づくように移動する(上昇する)ことで、燃料吸入弁25が閉弁すると、圧送室11内で燃料が高圧に加圧圧縮される。そして、圧送室11内の圧力が所定の圧力(開弁圧)以上に上昇すると、燃料吐出弁26が開弁するため、圧送室11から燃料吐出流路(燃料流路34〜37、吐出ポート38)、燃料配管を経てコモンレール4へ圧送供給される。
そして、コモンレール4内に蓄圧された高圧燃料は、各気筒毎のインジェクタ5に分配供給される。そして、各気筒毎のインジェクタ5から各気筒の燃焼室内へ燃料噴射が成されることにより、エンジンが回転する。
なお、本実施例のエンジンは、4気筒型であり、2噴射1圧送タイプのコモンレール式燃料噴射システムを搭載しているので、エンジンの1サイクル中、つまりクランクシャフトが2回転する間に、エンジンの各気筒毎に搭載されたインジェクタ5の噴射孔から各1回ずつ、合計4回の燃料噴射が行われる。また、エンジンの1サイクル毎に、カムシャフトが1回転し、高圧燃料ポンプ3の吐出動作が2回ずつ行われる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置において、ECU10は、所定のエンジン停止条件が成立した際に、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を制御することで、SCV13のスプールバルブ22の開度(軸線方向の移動位置)を、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が最大となる全開状態に設定した後に、エンジンの全気筒に対する燃料の供給を停止してエンジンを自動的に停止させるようにしている。あるいは所定のエンジン停止条件が成立した際に、エンジンの全気筒に対する燃料の供給を停止した後に、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を制御することで、SCV13のスプールバルブ22の開度(軸線方向の移動位置)を、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が最大となる全開状態に設定してエンジンを自動的に停止させるようにしている。
このとき、エンジンの各気筒に対する燃料噴射を中止しても、エンジンのクランクシャフトは惰性回転により2回〜4回程度回転するため、このクランクシャフトの惰性回転を利用してフィードポンプ2を駆動する。このため、フィードポンプ2からSCV13が全開状態であり、燃料吸入弁25が開弁しているため、2つのポンプエレメントのうちで、プランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11内に、所定のフィード圧とされた燃料が供給される。
なお、フィードポンプ2からSCV13、燃料吸入弁25、圧送室11を経て燃料吐出弁26までの燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、20)、プランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11、および燃料吐出流路(燃料流路34のみ)が燃料で満たされる。すなわち、エンジンを自動的に停止させるエンジン停止制御中に、燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、20)、プランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11、および燃料吐出流路(燃料流路34のみ)の内部圧力がフィード圧に維持される。
したがって、エンジン始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内において所定のフィード圧の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
これによって、スタートスイッチをONしてエンジンを始動する時(通常のエンジン始動時)またはエンジン自動停止・始動制御装置(アイドリングストップシステム)によるエンジンを自動的に停止させた後の再始動時におけるエンジンへ供給する高圧燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。
ここで、図5(a)は、所定のエンジン停止条件が成立してエンジンの全気筒に対する燃料噴射の中止(停止)を実行し、且つSCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を制御してSCV13を全開状態に設定する実施例1の2噴射1圧送タイプのコモンレール式燃料噴射システムの再始動時におけるコモンレール圧(PC)の圧力波形を示したタイミングチャートである。
また、図5(b)は、所定のエンジン停止条件が成立した際に、エンジンの全気筒に対する燃料噴射の中止(停止)のみを実行する比較例1の2噴射1圧送タイプのコモンレール式燃料噴射システムの再始動時におけるコモンレール圧(PC)の圧力波形を示したタイミングチャートである。
図5(b)に示した比較例1のコモンレール式燃料噴射システムでは、エンジンの始動時に圧送室に燃料が充填されておらず、始動初期(コモンレールへの圧送開始時)に空圧送となり、エンジンの特定気筒への燃料噴射によりコモンレール圧が基準圧よりも更に低下する。
これに対し、図5(a)から実施例1のコモンレール式燃料噴射システムにおける、エンジン始動時または再始動時には、圧送室11にフィード圧の燃料が充填されており、始動初期の空圧送を防止することができる。これにより、実施例1のコモンレール式燃料噴射システムにおいては、始動初期(最初のポンプ吐出期間)において、2回の燃料噴射が成されたとしてもコモンレール圧が基準圧(エンジン停止に伴う減圧動作により低下したコモンレール圧)よりも昇圧するため、コモンレール圧の上昇性能の効率化を図ることができる。
図6は本発明の実施例2を示したもので、コモンレール式燃料噴射システムを示した図である。
本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置は、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を圧送供給するコモンレール式燃料噴射システム(燃料供給システム)と、高圧燃料ポンプ3からコモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、圧送室11に吸入される燃料を調量することで制御するECU10とを備えている。
コモンレール式燃料噴射システムは、高圧燃料ポンプ3の内部(圧送室11)を所定のフィード圧に維持するように燃料を供給するフィードポンプ2と、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプ3とを備えている。
そして、燃料タンク1から吸入した燃料を加圧して吐出するフィードポンプ2として、電力の供給を受けて燃料流を発生させる電動燃料ポンプを採用している。このフィードポンプ2は、高圧燃料ポンプ3の外部に設置されている。例えば燃料タンク1内に設置されるインタンク方式の電動燃料ポンプを採用しても良い。フィードポンプ2は、インペラ等よりなるポンプ部をDCモータ等よりなるモータ部の駆動力により回転させることで、燃料タンク1内に貯蔵されている燃料を吸い上げ(吸入し)、加圧して吐出する。
ECU10は、スタータスイッチがオン(ON)されてエンジン始動指令が発生した場合、アイドリングストップ制御の作動中にブレーキスイッチがOFFされて、アクセルペダル等が踏み込まれた場合等のように、所定のエンジン始動条件が成立した際に、スタータを通電してエンジンを始動させる直前に、SCV13のソレノイドコイル21への駆動電流値を制御することで、SCV13のスプールバルブ22の開度(軸線方向の移動位置)を、連通ポート18(燃料流路19)の開口面積が最大となる全開状態に設定した後に、フィードポンプ2を通電することで、燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、燃料流路20)および圧送室11が燃料で満たされる。すなわち、エンジン始動時または始動直前において、燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、燃料流路20)および圧送室11の内部圧力が所定のフィード圧に維持される。
したがって、エンジン始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内において所定のフィード圧の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
以上のように、本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置においては、実施例1と同様に、スタートスイッチをONしてエンジンを始動する時またはエンジン自動停止・始動制御装置(アイドリングストップシステム)によるエンジンを自動的に停止させた後の再始動時におけるエンジンへ供給する高圧燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、エンジンの始動初期におけるコモンレール圧の上昇性能の効率化を図ることができる。
図7(a)は本発明の実施例3を示したもので、図7(a)はコモンレール式燃料噴射システムの主要構造を示した図である。
本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置は、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を圧送供給するコモンレール式燃料噴射システム(燃料供給システム)と、高圧燃料ポンプ3からコモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、圧送室11に吸入される燃料を調量することで制御するECU10とを備えている。
コモンレール式燃料噴射システムは、SCV13よりも燃料流方向の下流側で、且つ燃料吸入弁25よりも燃料流方向の上流側に設置された分岐部51を有する燃料流路19と、高圧燃料ポンプ3の内部(圧送室11)および燃料貯蔵タンクの内部(燃料備蓄室52)を所定のフィード圧に維持するように燃料を供給するフィードポンプ2と、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプ3とを備えている。
高圧燃料ポンプ3は、SCV13と燃料吸入弁25とを接続する燃料流路19に分岐部51を有している。高圧燃料ポンプ3の圧送室11は、フィードポンプ2の供給圧(所定のフィード圧)を受ける。
また、高圧燃料ポンプ3は、燃料備蓄室52を形成する燃料貯蔵タンク、燃料流路19の分岐部51と燃料備蓄室52とを連通する連通流路53、およびこの連通流路53を開閉する電磁式流路開閉弁(以下電磁弁54と略す)を有している。燃料備蓄室52は、クランクシャフトの回転に伴ってフィードポンプ2が駆動されており、電磁弁54が開弁している間、フィードポンプ2の供給圧(所定のフィード圧)を受ける。
電磁弁駆動回路を含んで構成されるECU10によって制御されるように構成されている。ECU10は、エンジンが運転されている間に、電磁弁54を開弁して燃料備蓄室52内にフィード圧を取り込み、燃料備蓄室52内の圧力が所定値以上になったら電磁弁54を閉弁して燃料備蓄室52内にフィード圧の燃料を閉じ込めておく。そして、ECU10は、所定のエンジン停止条件が成立した際に、電磁弁54を開弁した後に、エンジンの全気筒に対する燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止する。あるいは所定のエンジン停止条件が成立した際に、エンジンの全気筒に対する燃料噴射を停止した後に、電磁弁54を開弁してエンジンを自動的に停止する。
なお、エンジンの回転が完全に停止した場合であっても、SCV13のソレノイドコイル21への電力の供給を行うことなく、燃料備蓄室52から燃料吸入弁25、圧送室11を経て燃料吐出弁26までの燃料供給流路(連通流路53、燃料流路19、20)、プランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11および燃料吐出流路(燃料流路34のみ)が燃料で満たされる。すなわち、エンジンを自動的に停止させるエンジン停止制御中に、燃料供給流路(連通流路53、燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、20)、プランジャ8が下降する側のポンプエレメントの圧送室11、および燃料吐出流路(燃料流路34のみ)の内部圧力がフィード圧に維持される。
したがって、エンジン始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内において所定のフィード圧の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
以上のように、本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置においては、実施例1と同様に、スタートスイッチをONしてエンジンを始動する時またはエンジン自動停止・始動制御装置(アイドリングストップシステム)によるエンジンを自動的に停止させた後の再始動時におけるエンジンへ供給する高圧燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、エンジンの始動初期におけるコモンレール圧の上昇性能の効率化を図ることができる。
なお、燃料備蓄室52を高圧燃料ポンプ3の外部に設置しても良い。
図7(b)は本発明の実施例4を示したもので、図7(b)はコモンレール式燃料噴射システムの主要構造を示した図である。
本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置は、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を圧送供給するコモンレール式燃料噴射システム(燃料供給システム)と、高圧燃料ポンプ3からコモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室へ供給される燃料の供給量(燃料吐出量)を、圧送室11に吸入される燃料を調量することで制御するECU10とを備えている。
コモンレール式燃料噴射システムは、高圧燃料ポンプ3の内部(圧送室11)を所定のフィード圧に維持するように燃料を供給するフィードポンプ2と、コモンレール4およびインジェクタ5を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプ3とを備えている。
高圧燃料ポンプ3は、フィードポンプ2からSCV13、燃料吸入弁25を経由して、圧送室11へフィード圧とされた燃料を供給する燃料供給流路(燃料流路17、連通ポート18、燃料流路19、20)と、フィードポンプ2からSCV13、燃料吸入弁25を迂回して、圧送室11へフィード圧とされた燃料を供給するバイパス流路55と、このバイパス流路55の途中に設置された電磁式流路開閉弁(以下電磁弁56と略す)とを備えている。
なお、バイパス流路55は、高圧燃料ポンプ3の外部に設けられていても良い。
電磁弁56への駆動電流値は、電磁弁駆動回路を含んで構成されるECU10によって制御されるように構成されている。ECU10は、所定のエンジン停止条件が成立した際に、電磁弁56を開弁した後に、エンジンの全気筒に対する燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止する。あるいは所定のエンジン停止条件が成立した際に、エンジンの全気筒に対する燃料噴射を停止した後に、電磁弁56を開弁してエンジンを自動的に停止する。
なお、エンジンの回転が完全に停止した場合であっても、SCV13のソレノイドコイル21への電力の供給を行うことなく、燃料吸入弁25の開弁状態または閉弁状態に関わらず、フィードポンプ2からバイパス流路55を通って圧送室11へ燃料を供給することができ、高圧燃料ポンプ3のバイパス流路55、圧送室11が燃料で満たされる。すなわち、エンジンを自動的に停止させるエンジン停止制御中に、バイパス流路55および圧送室11の内部圧力がフィード圧に維持される。
したがって、エンジン始動時または始動直前に、高圧燃料ポンプ3の圧送室11内において所定のフィード圧の燃料が充填されている状態を作り出すことが可能となる。
以上のように、本実施例のエンジン自動停止・始動制御装置においては、実施例1と同様に、スタートスイッチをONしてエンジンを始動する時またはエンジン自動停止・始動制御装置(アイドリングストップシステム)によるエンジンを自動的に停止させた後の再始動時におけるエンジンへ供給する高圧燃料の昇圧性能を向上することができるので、高圧燃料ポンプが内燃機関の始動直後から全量圧送を行うことができる。また、エンジンの始動初期におけるコモンレール圧の上昇性能の効率化を図ることができる。
[変形例]
実施例1、3及び4では、高圧燃料ポンプ3内に設置されたエンジン駆動式のフィードポンプ2を採用しているが、高圧燃料ポンプ3の外部に設置された、例えば燃料タンク1内に設置されたモータ駆動式電動燃料ポンプ(フィードポンプ)を採用しても良い。
本実施例では、エンジンとして、複数の気筒を有するディーゼルエンジンを採用しているが、エンジンとして、複数の気筒を有するガソリンエンジンを採用していても良い。
本実施例では、2噴射1圧送タイプのコモンレール式燃料噴射システムを採用しているが、1噴射1圧送タイプのコモンレール式燃料噴射システムを採用しても良い。また、ポンプエレメントの個数は、1個でも、3個以上でも構わない。
1 燃料タンク
2 フィードポンプ
3 高圧燃料ポンプ
4 コモンレール
5 インジェクタ
6 カムシャフト
7 ポンプハウジング
8 プランジャ
9 シリンダ
10 ECU(停止始動制御手段)
11 圧送室(燃料加圧室)
13 SCV(燃料調量弁)
25 燃料吸入弁
26 燃料吐出弁

Claims (6)

  1. (a)車両に搭載された内燃機関へ高圧燃料を供給する燃料供給装置と、
    (b)内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段と
    を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプの供給圧を受ける圧送室を有し、前記フィードポンプから前記圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプとを備え、
    前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプから前記圧送室に供給される燃料を調量することで前記内燃機関へ供給される燃料の供給量を制御する燃料調量弁、および前記フィードポンプから前記燃料調量弁を経て前記圧送室に燃料を供給する燃料流路を有し、
    前記停止始動制御手段は、前記所定の停止条件が成立した際、前記燃料調量弁の開度を、前記燃料流路の開口面積が最大となる全開状態に設定すると共に、前記内燃機関に対する燃料の供給を停止することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. (a)車両に搭載された内燃機関へ高圧燃料を供給する燃料供給装置と、
    (b)内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段と
    を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプの供給圧を受ける圧送室を有し、前記フィードポンプから前記圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプとを備え、
    前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプから前記圧送室に供給される燃料を調量することで前記内燃機関へ供給される燃料の供給量を制御する燃料調量弁、および前記フィードポンプから前記燃料調量弁を経て前記圧送室に燃料を供給する燃料流路を有し、
    前記燃料流路は、前記燃料調量弁よりも燃料流方向の下流側で、且つ前記圧送室よりも燃料流方向の上流側に分岐部を有し、
    前記燃料供給装置または前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプの供給圧を受ける燃料備蓄室を形成する燃料貯蔵タンク、前記燃料流路の分岐部と前記燃料備蓄室とを連通する連通流路、およびこの連通流路を開閉する流路開閉弁を有し、
    前記停止始動制御手段は、前記所定の停止条件が成立した際、前記流路開閉弁を開弁すると共に、前記内燃機関に対する燃料の供給を停止することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. (a)車両に搭載された内燃機関へ高圧燃料を供給する燃料供給装置と、
    (b)内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段と
    を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプの供給圧を受ける圧送室を有し、前記フィードポンプから前記圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプとを備え、
    前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプから前記圧送室に供給される燃料を調量することで前記内燃機関へ供給される燃料の供給量を制御する燃料調量弁、および前記フィードポンプから前記燃料調量弁を経て前記圧送室に燃料を供給する燃料流路を有し、
    前記燃料供給装置または前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプから前記燃料調量弁を迂回して前記圧送室に燃料を供給するバイパス流路、およびこのバイパス流路を開閉する流路開閉弁を有し、
    前記停止始動制御手段は、前記所定の停止条件が成立した際、前記流路開閉弁を開弁すると共に、前記内燃機関に対する燃料の供給を停止することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. (a)車両に搭載された内燃機関へ高圧燃料を供給する燃料供給装置と、
    (b)内燃機関を所定の始動条件および所定の停止条件に従って自動的に始動および停止させる停止始動制御手段と
    を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記燃料供給装置は、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して圧送供給するフィードポンプと、このフィードポンプの供給圧を受ける圧送室を有し、前記フィードポンプから前記圧送室に供給された燃料を加圧して高圧化する高圧燃料ポンプとを備え、
    前記フィードポンプは、電力の供給を受けて燃料流を発生させる電動燃料ポンプであって、
    前記高圧燃料ポンプは、前記フィードポンプから前記圧送室に供給される燃料を調量することで前記内燃機関へ供給される燃料の供給量を制御する燃料調量弁、および前記フィードポンプから前記燃料調量弁を経て前記圧送室に燃料を供給する燃料流路を有し、
    前記停止始動制御手段は、前記所定の始動条件が成立した際、前記電動燃料ポンプへの電力の供給を開始し、且つ前記燃料調量弁の開度を、前記燃料流路の開口面積が最大となる全開状態に設定すると共に、前記内燃機関に対する燃料の供給を開始することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記高圧燃料ポンプは、前記燃料調量弁よりも燃料流方向の下流側で、且つ前記圧送室よりも燃料流方向の上流側に設置された吸入弁を有していることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記高圧燃料ポンプは、燃料を加圧して高圧化するプランジャ、およびこのプランジャを往復摺動自在に支持するシリンダを有し、
    前記吸入弁は、前記プランジャが下降した際に開弁して前記燃料調量弁から前記圧送室に燃料を吸入させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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