JP6949424B2 - 研磨パッド - Google Patents

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Description

本発明は、研磨装置に装着される研磨パッドに関する。
携帯電話やコンピュータ等の電子機器に使用されるデバイスチップの製造工程では、まず、半導体でなるウェーハの表面にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の複数のデバイスを形成する。次に、該ウェーハを裏面側から研削して所定の厚みに薄化し、デバイス毎に該ウェーハを分割して個々のデバイスチップを形成する。
該ウェーハの研削は、研削装置で実施される。該研削装置は、ウェーハを保持する保持テーブルと、該ウェーハを研削する研削ユニットと、を有し、該研削ユニットは、スピンドルと、該スピンドルの下端に装着された研削ホイールと、を備える。該研削ホイールは、該ウェーハに接触して該ウェーハを研削する研削砥石を含む。ウェーハの研削には、比較的大きい砥粒を有する研削砥石を含む粗研削用研削ユニットと、比較的小さい砥粒を有する研削砥石を含む仕上げ研削用研削ユニットと、を有する研削装置が使用される場合がある(特許文献1参照)。
該ウェーハの裏面側を研削すると、被研削面には微小な凹凸形状が形成される傾向にある。そこで、研削を実施した後、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって該ウェーハの裏面を研磨して、該微小な凹凸を除去することが知られている(特許文献2参照)。
ウェーハ等の被加工物を研磨する研磨装置は、該被加工物を保持する保持テーブルと、該被加工物を研磨する研磨パッドと、を備える。該研磨パッドの直径は該ウェーハの直径よりも大きく、該ウェーハの研磨時には該保持テーブルに保持された該ウェーハの被加工面の全面を覆うように該研磨パッドを配設する。そして、該研磨パッドと、該ウェーハを保持する保持テーブルと、を互いに平行なそれぞれの回転軸を中心に回転させ、該研磨パッドを該ウェーハに当接させると該ウェーハが研磨される。
研磨パッドの中央部には、該研磨パッドを厚さ方向に貫く研磨液供給路が形成されており、ウェーハの研磨時には該研磨液供給路を通じて研磨液を該ウェーハに供給する。該研磨液は、例えば、砥粒が分散された薬液(スラリー)である。被加工物の研磨の際には該研磨液は、化学的及び機械的に作用して研磨に寄与するだけでなく、研磨により生じた研磨屑の排出にも寄与する。したがって、該研磨液を被加工面の全体に適切に供給する必要があり、そのために、例えば、研磨パッドの研磨面には溝が形成される。
特開2000−288881号公報 特開平8−99265号公報
例えば、直径200mmや直径300mmのような比較的径の大きい被加工物を研磨するように該研磨パッドを該被加工物に当接させる場合、該研磨パッドの該研磨液供給路の下端は該被加工物により塞がれるため、該研磨液は該研磨液供給路内に留まる。研磨時には、該溝が形成された研磨パッドと、該保持テーブルに保持された被加工物と、を当接させながら互いに平行なそれぞれの軸の周りに回転させる。すると、該研磨液は、該研磨パッドと、被加工面と、の間に適切に供給される。
その一方で、比較的径の小さい被加工物、特に、該研磨パッドの半径よりも小さい径の被加工物を研磨する場合、該被加工物の全面を覆うように該研磨パッドを配設しても、該研磨液供給路の下端が該被加工物により塞がれない場合がある。すると、該研磨液供給路に研磨液を供給しても、該研磨液の大部分が流出するため、研磨面に形成された溝を通して該被加工物の被加工面に適切に該研磨液を供給できない。該研磨液を適切に供給できなければ、該被加工物の研磨を適切に実施できない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、研磨パッドと、被加工物と、の間に研磨液を適切に供給できる研磨パッドを提供することである。
本発明の一態様によると、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を研磨する研磨ユニットと、を備える研磨装置の該研磨ユニットに装着される円板状の研磨パッドであって、基材層と、該被加工物に接触する研磨層と、該基材層及び該研磨層に形成され中央部を厚さ方向に貫く研磨液供給路と、該研磨層の該被加工物に接触する面に形成され該研磨液供給路に達する溝と、該厚さ方向に貫通する複数の孔を有し、該研磨液供給路を塞ぐように配設された栓状部材と、を具備することを特徴とする研磨パッドが提供される。好ましくは、該研磨液供給路に研磨液を供給すると、該研磨液は該栓状部材の上方に一時的に溜まり、該孔から下方に流出し、該基材層及び該研磨層に形成された該研磨液供給路の内壁面を伝って下方に流れ、該研磨層の該溝に供給され、該被加工物の被加工面の全域に供給される。
本発明の一態様に係る研磨パッドには該研磨パッドを厚さ方向に貫く研磨液供給路が形成されており、被加工物の研磨時には該研磨液供給路に研磨液が供給される。該研磨パッドには、該研磨液供給路を塞ぐように栓状部材が配設されており、該栓状部材には、該厚さ方向に貫通する複数の孔が形成されている。そのため、該研磨液は該孔を通ることで該栓状部材を通過する。
該栓状部材の該孔を通る該研磨液は、該孔の下方に吐出されるときに分散して該研磨液供給路の内壁面に伝わる。すると、該研磨液供給路に達する該溝に該研磨液が供給されて、該溝を通じて被加工物の被加工面の全域に該研磨液が供給される。
したがって、本発明の一態様によると、研磨パッドと、被加工物と、の間に研磨液を適切に供給できる研磨パッドが提供される。
研磨装置を模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、基材層側から見た研磨パッドを模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、研磨層側から見た研磨パッドを模式的に示す斜視図であり、図2(C)は、研磨層側から見た研磨パッドを模式的に示す平面図である。 研磨パッドを使用した研磨工程を模式的に示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。本実施形態に係る研磨パッドは、研磨装置に装着される。該研磨装置で研磨される被加工物と、該被加工物を研磨する研磨装置と、について、図1を用いて説明する。図1は、半導体ウェーハ等の被加工物1を研磨する研磨装置2を模式的に示す斜視図である。
研磨装置2において加工される該被加工物1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板である。被加工物1の表面は格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)により複数の領域に区画されており、該複数の領域のそれぞれにはIC等のデバイスが形成されている。最終的に、被加工物1が該分割予定ラインに沿って分割されることで、個々のデバイスチップが形成される。
被加工物1は、裏面が研削されることで薄化される。研削された該被加工物1の裏面には、微小な凹凸形状が形成される傾向にある。そこで、研削を実施した後、該被加工物1の裏面を研磨して、該微小な凹凸を除去する。被加工物1の裏面側を研磨する際には、該被加工物1の表面に保護テープ3が貼着されていてもよい。保護テープ3は、被加工物1の裏面に対する研磨や被加工物1の搬送等の際に加わる衝撃から被加工物1の表面側を保護し、デバイスに損傷が生じるのを防止する。
保護テープ3は、可撓性を有するフィルム状の基材と、該基材の一方の面に形成された糊層(接着剤層)と、を有する。例えば、基材にはPO(ポリオレフィン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、または、ポリスチレン等が用いられる。また、糊層(接着剤層)には、例えば、シリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等が用いられる。
研磨装置2は、各構成を支持する基台4を有する。基台4の前側部分の上面には、カセット載置台6a,6bが設けられている。カセット載置台6a上には、例えば、研磨前の被加工物1を収容したカセット8aが載置される。カセット載置台8bには、例えば、研磨後の被加工物1を収容するためのカセット8bが載置される。基台4上には、カセット載置台6a,6bに隣接して被加工物1を搬送する被加工物搬送ロボット10が据え付けられている。
基台4の前側部分の上面には更に、複数の位置決めピンで被加工物1の位置を決める位置決めテーブル12と、被加工物1を保持テーブル20に載せる被加工物搬入機構(ローディングアーム)14と、被加工物1を保持テーブル20から搬出する被加工物搬出機構(アンローディングアーム)16と、研磨された被加工物1を洗浄及びスピン乾燥するスピンナ洗浄装置52と、が配設されている。
基台4の後側部分の上面には、開口4aが設けられている。該開口4a内には、被加工物1を吸引保持する保持テーブル(チャックーテーブル)20が上面に載るX軸移動テーブル18が備えられている。該X軸移動テーブル18は、図示しないX軸方向移動機構によりX軸方向に移動可能である。該X軸移動テーブル8は、X軸方向移動機構の機能により保持テーブル20上で被加工物1が着脱される搬入出領域22と、該保持テーブル20上に吸引保持される被加工物1が研磨加工される加工領域24と、に位置付けられる。
該保持テーブル20の上面は、該被加工物1を保持する保持面20aとなる。該保持テーブル20は、一端が該保持テーブル20の保持面20aに通じ他端が図示しない吸引源に接続された吸引路20b(図3参照)を内部に備える。該吸引源を作動させると、該保持面20a上に載せられた被加工物1に負圧が作用して、該被加工物1は保持テーブル20に吸引保持される。また、該保持テーブル20は該保持面20aに垂直な軸の周りに回転できる。
該加工領域24の上方には、該被加工物1を研磨する研磨ユニット26が配設される。研磨装置2の基台4の後方端部には支持部28が立設されており、この支持部28により研磨ユニット26が支持されている。支持部28の前面には、Z軸方向に伸長する一対のZ軸ガイドレール30が設けられ、それぞれのZ軸ガイドレール30には、Z軸移動プレート32がスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート32の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール30に平行なZ軸ボールねじ34が螺合されている。Z軸ボールねじ34の一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールねじ34を回転させれば、Z軸移動プレート32は、Z軸ガイドレール30に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート32の前面側下部には、該研磨ユニット26が固定されている。Z軸移動プレート32をZ軸方向に移動させれば、該研磨ユニット26をZ軸方向に移動できる。
該研磨ユニット26は、基端側に連結されたモータにより回転するスピンドル40と、該スピンドル40の先端側に配設されたマウント42に固定具46により固定された本実施形態に係る研磨パッド44と、を備える。該モータはスピンドルハウジング38内に備えられおり、該モータを作動させると、該研磨パッド44が該スピンドル40の回転に従って回転する。
該研磨ユニット26の内部には、該研磨ユニット26をZ軸方向に貫く研磨液供給路50が形成されている。該研磨液供給路50の上端側は研磨液供給源48に接続されており、被加工物1の研磨時には、該研磨液供給源48から該研磨液供給路50を通じて該研磨パッド44の中央部に形成された研磨液供給路60(図3参照)に研磨液が供給される。
加工領域24に位置付けられた保持テーブル20に保持された被加工物1を研磨する際には、該研磨パッド44を被加工物1の被研磨面の全面を覆うように該被加工物1の上方に配設する。そして、該研磨パッド44と、保持テーブル20と、をZ軸方向に沿ったそれぞれの軸の周りに回転させ、該研磨パッド44を下降させて該被加工物1に当接させる。このとき、該被加工物1と、該研磨パッド44と、の間に研磨液を供給するために、該研磨液供給源48を作動させて、該研磨液供給路50に研磨液を送る。
例えば、研磨パッド44の半径よりも大きい被加工物1を研磨するように該研磨パッド44を該被加工物1に当接させる場合、該研磨パッド44の該研磨液供給路60の下端は該被加工物1により塞がれるため、該研磨液は該被加工物1上に留まる。研磨時には、該研磨パッド44と、該被加工物1と、を互いに当接させながらZ軸方向に沿った軸の周りに回転させるため、該研磨液は、該研磨パッド44と、該被加工物1の被加工面と、の間に適切に供給される。
その一方で、該研磨パッド44の半径よりも小さい径の被加工物1を研磨する際、該研磨パッド44を該被加工物1に当接させても、該研磨パッド44の該研磨液供給路60が該被加工物1により塞がれない場合がある。すると、該研磨液供給路60に研磨液を供給しても、該研磨液の大部分が流出するため、該被加工物1の被加工面に適切に該研磨液を供給できない。該研磨液を被加工面に適切に供給できなければ、該被加工物1の研磨を適切に実施できない。
そこで、該研磨パッド44の半径よりも小さい径の被加工物1を研磨する際にも該被加工面に適切に研磨液を供給するために、本実施形態に係る研磨パッド44を使用する。次に、該研磨パッド44についてさらに詳述する。
該研磨パッド44は円板状であり、該研磨パッド44が該研磨ユニット26のマウント42に装着される際に該マウント42に接触する基材層54と、該被加工物1を研磨する際に該被加工物1に接触する研磨層56と、を有する。図2(A)は、基材層54側から見た研磨パッド44を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、研磨層56側から見た研磨パッド44を模式的に示す斜視図であり、図2(C)は、研磨層56側から見た研磨パッド44を模式的に示す平面図である。
図2(A)に示す通り、該基材層54にはねじ穴58が形成されている。該ねじ穴58には、該研磨パッド44をマウント42に固定する際にねじ山を有する固定具46が締め込まれる。また、図2(B)に示す通り、該研磨層56の該被加工物1に接触する面には、溝62が形成されている。研磨パッド44の中央部には、該研磨パッド44を厚さ方向に貫く研磨液供給路60が形成されており、該溝62は該研磨液供給路60に達する。該研磨液供給路60の直径は、例えば、20mm〜30mmである。
図2(A)及び図2(C)に示す通り、該研磨液供給路60には、該研磨液供給路60を塞ぐように栓状部材64が配設される。該栓状部材64には、該栓状部材64を該厚さ方向に貫く複数の孔66が形成されている。例えば、該孔66の直径は4mm程度であり、該栓状部材64に4か所形成される。該栓状部材64は、例えば、円板状の塩化ビニル等の樹脂にボール盤等で孔66を形成することで作製される。
該研磨層56は、例えば、砥粒を含む不織布である。該研磨層56に該砥粒を含む不織布を用いた固定砥粒パッドを使用する場合、被加工物1の研磨の際には砥粒を含まない研磨液を使用する。該研磨液は、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が溶解したアルカリ溶液にグリセリンやエチレングリコール等の水溶性有機物を添加したアルカリ混合液である。または、純水を使用してもよい。
また、該研磨層56には、砥粒を含まない不織布を使用してもよい。その場合、該研磨液には、例えば、分散媒中に固体粒子を分散させたスラリーを用いる。該スラリーは、予定されている研磨の内容や被加工物1の種別等により、分散媒の種別や、固体粒子の種別、該固体粒子の形状及び大きさ等が選択される。
さらに、該研磨層56には、被加工物1との固相反応を誘発する固相反応微粒子と、被加工物1よりもモース硬度が高く被加工面にゲッタリング層を形成できるゲッタリング用微粒子と、を含ませてもよい。該ゲッタリング層を形成すると、被加工物に形成されたデバイスへの不純物元素の侵入を抑制できる。該研磨層56を有する該研磨パッド44は、該固相反応微粒子と、該ゲッタリング用微粒子と、を液状の結合材に分散させ、該液状の結合材を不織布に浸漬させ、該不織布を乾燥させることで形成される。
次に、該研磨パッド44が装着された研磨装置2における被加工物1の研磨について説明する。図3は、研磨パッド44を使用した研磨工程を模式的に示す断面図である。図3に示される通り、該研磨パッド44は、スピンドル40の下端に配設されたマウント42に装着されて使用される。
該研磨パッド44が該マウント42に装着されると、研磨ユニット26の内部に形成された研磨液供給路50と、該研磨パッド44の中央部に形成された研磨液供給路60と、が繋がる。
まず、保持テーブル20の吸引源を作動させて、保持面20aの上に被加工物1を吸引保持させる。そして、該保持テーブル20を加工領域24に移動させ、該被加工物1の被研磨面を覆うように該被加工物1の上方に研磨ユニット26を配設する。そして、該保持テーブル20と、研磨パッド44と、をZ軸方向に沿ったそれぞれの軸の周りに回転させ、該研磨パッド44を下降させる。そして、該研磨パッド44が該被加工物1に接触すると該被加工物1の研磨が開始される。
被加工物1の研磨時には、研磨装置2の研磨液供給源48を作動させて、該研磨液供給路50に該研磨液を供給する。該研磨液供給路50に供給された研磨液は、該栓状部材64により該栓状部材64の上方に一時的に留まり、そして孔66から下方に流出する。該孔66から下方に流出した該研磨液は、研磨パッド44の研磨液供路60の内壁面を伝って下方に流れるため、該研磨液供給路60に達する溝62にも供給される。
そのため、該研磨パッド44の該研磨液供給路60が被加工物1により塞がれていなくても該研磨液が該溝62に供給される。該溝62に到達した研磨液は、該溝62を伝って該被加工物1の被加工面の全域に供給されるため、該被加工物1は適切に研磨される。
研磨パッド44に栓状部材64が配設されていない場合、該研磨液は該研磨液供給路60の内壁面を伝わるとは限らない。そのため、該溝62に確実に該研磨液を到達させるためには、該研磨液供給源に大量の研磨液を供給しなければならない。これに対して、本実施形態に係る研磨パッド44では、該栓状部材64が配設されているため、該研磨液を研磨液供給路60の内壁面に伝わらせることができるため、大量の研磨液を供給する必要はない。
以上のように、本実施形態に係る研磨パッド44によると、該研磨パッド44と、被加工物1と、の間に研磨液を適切に供給できる。
なお、本発明は、上記の実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、該栓状部材64が配設された研磨パッド44について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、研磨液供給路60を有する研磨パッド44の該研磨液供給路60にはめ込む栓状部材64もまた本発明の一態様である。
さらに、栓状部材64は該研磨液供給路60に配設されなくてもよく、例えば、該研磨パッドと同程度の径を有する円板状部材としてもよい。該円板状部材の中央付近に該円板状部材を厚さ方向に貫く孔を設けておく。そして、該研磨パッド44をスピンドル40の下端のマウント42に固定する際に該研磨パッド44と、該マウント42と、の間に該円板状部材を挟ませると該研磨液供給路60は該円板状部材により塞がれ、研磨液が該孔を通じて下方に流出されるようになる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
3 保護テープ
2 研磨装置
4 基台
4a 開口
6a,6b カセット載置台
8a,8b カセット
10 被加工物搬送ロボット
12 位置決めテーブル
14 被加工物搬入機構(ローディングアーム)
16 被加工物搬出機構(アンローディングアーム)
18 X軸移動テーブル
20 保持テーブル
20a 保持面
20b 吸引路
22 搬入出領域
24 加工領域
26 研磨ユニット
28 支持部
30 Z軸ガイドレール
32 Z軸移動プレート
34 Z軸ボールねじ
36 Z軸パルスモータ
38 スピンドルハウジング
40 スピンドル
42 マウント
44 研磨パッド
46 固定具
48 研磨液供給源
50 研磨液供給路
52 洗浄ユニット
54 基材層
56 研磨層
58 ねじ穴
60 研削液供給路
62 溝
64 栓状部材
66 孔
68 研磨液

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を研磨する研磨ユニットと、を備える研磨装置の該研磨ユニットに装着される円板状の研磨パッドであって、
    基材層と、
    該被加工物に接触する研磨層と、
    該基材層及び該研磨層に形成され中央部を厚さ方向に貫く研磨液供給路と、
    該研磨層の該被加工物に接触する面に形成され該研磨液供給路に達する溝と、
    該厚さ方向に貫通する複数の孔を有し、該研磨液供給路を塞ぐように配設された栓状部材と、
    を具備することを特徴とする研磨パッド。
  2. 該研磨液供給路に研磨液を供給すると、該研磨液は該栓状部材の上方に一時的に溜まり、該孔から下方に流出し、該基材層及び該研磨層に形成された該研磨液供給路の内壁面を伝って下方に流れ、該研磨層の該溝に供給され、該被加工物の被加工面の全域に供給されることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
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